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法子「かな子ちゃんの誕生日パーティーの準備だよー!」乃々「おー…」

1 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:30:16.92 GKsg/kQ60
―1月6日・事務所―

雫「よいしょ……っと、飾りの位置はこれでいいですかー?」

法子「オッケーだよー! 乃々ちゃんの方はどう? ホワイトボードに書く絵をおまかせしちゃったけど」

乃々「は、はい……ど、どうでしょうか?」

雫「わぁー、可愛いイラストですねー」

法子「あ、こっちにはドーナツもある!」

乃々「かな子さんだけじゃなく、こっそり皆さんも忍ばせてみたり……」

雫「この牛乳ビンは私かな? 乃々ちゃんは絵が上手ですねー」

乃々「あぅ……ありがとうございます……」


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2 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:30:50.43 GKsg/kQ60
雫「これでかな子ちゃんを迎える準備は完了ですねー。2人ともおつかれさまですー」

法子「お疲れさまー! ちょっと休憩しよっか♪ はい、ドーナツ♪」

雫「じゃあ私も牛乳を♪ 乃々ちゃんもどうぞー」

乃々「これからパーティーなのに食べちゃっていいんでしょうか……」

法子「いいのいいの! 準備で疲れた体にはあま〜いドーナツだよ!」

乃々「は、はぁ……」モグモグ

雫「美味しいですねー」モグモグ

乃々(あっ……確かに美味しいですね……)モグモグ

雫「ふぅー……後はお仕事の帰りに愛梨さんがケーキを取ってきてくれるはずなのでゆっくり待ちましょうー」
3 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:31:50.75 GKsg/kQ60
法子「ねぇねぇ、2人はかな子ちゃんのプレゼント何にしたの? 教えて教えて!」

乃々(私も気になっていました……どうか被りませんように……)モグモグ

雫「私はですねー……はい! 牛乳ビン柄の髪飾りですよー! かな子ちゃんはよく花の髪飾りをしているので、この髪飾りを新しく仲間に入れてもらえたらいいなーと思いましてー」

乃々(か、かみ飾り……)モグモグ

法子「わぁ……! 実は私もドーナツ柄の髪飾りを用意したんだー。えへへっ、お揃いだね♪」

乃々「」ゴフッ

雫「乃々ちゃん大丈夫ですかー!?」

乃々「こほっ……こほっ…………。うぅ……大丈夫です……」
4 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:32:18.44 GKsg/kQ60
法子「大丈夫? はい、ティッシュ」

乃々「ありがとうございます……うぅ……」フキフキ

法子「どうしたの? 困った顔してるけど……」

乃々「困った顔をしているのはいつものことなんですけど……あの、私のプレゼントも……その……髪飾りで……」

雫「乃々ちゃんも髪飾りでしたかー、みんなお揃いですねー♪」

法子「ねー♪」

乃々「プレゼント、被っちゃいました……」

法子「んー、ドーナツだっていろんな味があるんだよ。きっと大丈夫じゃないかな!」

雫「それに乃々ちゃんはかな子ちゃんに似合うと思ったから準備したんですよねー? それならかな子ちゃんもきっと喜んでくれますよー」

乃々「いろんな味……そ、そうですね……ちょっと自信…………でてきました……」

法子「自信が出てくる……でるくぼちゃんだね!」

乃々「ふふふ……でるくぼ……」
5 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:35:07.26 GKsg/kQ60
バタンッ

愛梨「みんなお疲れ様です♪ わぁ〜、準備ありがとう!」

乃々「愛梨さんもお仕事お疲れ様です」

法子「はいっ、愛梨ちゃんもドーナツをどうぞっ♪」

愛梨「法子ちゃんありがとう、いただきまーすっ!」ハムッ

雫「今、かな子ちゃんにあげるプレゼントの話をしてたんですよー。愛梨さんはどんなプレゼントを用意したんですかー?」

愛梨「私はねー……ふふっ、りんご柄の髪飾り♪ かな子ちゃん、喜んでくれるといいなぁ…………あれ? みんなどうしたの?」

雫「うふふー♪」
法子「ふふっ♪」
乃々「ふふふ……♪」

愛梨「えっ、えっ? いきなり笑い出して……」

法子「うんうん、みんな考えることは一緒なんだね!」

乃々「そうですね……私たち、同じユニットのお仲間でした。だから、考えることもきっと……」

愛梨「えーっと……どういうことなのかな?」

雫「実は私達もかな子ちゃんのプレゼントに髪飾りを用意してたんですよー」

愛梨「そっかぁ、ふふっ♪ お揃いのプレゼントだね」

法子「他のみんなはどんなプレゼントを用意しているのかなー?」
6 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:36:33.67 GKsg/kQ60
乃々「あと、10分ほどでかな子さんが来ますね……そういえば愛梨さん、ケーキの方は……?」

愛梨「……ケーキ?」

雫「ケーキですー」

愛梨「ケーキ…………ああっ! ケーキ屋さんに寄るの忘れてきちゃったっ!」

法子「えぇ!! あわわ……ど、どうしよう急いで取りに行かなくちゃ! みんな行こう! 乃々ちゃんも!」グイッグイッ・・・

乃々「ひ、引っ張らないでください〜……」ズルズル・・・

雫「2人とも、待ってくださいー」タッタッタ・・・

愛梨「え、えーと…………みんな待って〜」タッタッタ・・・
7 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:37:04.80 GKsg/kQ60
杏「いやー、誕生日パーティーの準備をしてもらえるなんて、今回は楽ができるねー」

智絵里「もうっ、そんなこと言っちゃダメだよ。」

杏「まぁまぁ、かな子ちゃんへのプレゼントはちゃんと選んだからさ」

「どいてどいてー!」

智絵里「きゃっ!」

「ご、ごめんなさぃ〜……」

杏「今の、乃々と法子ちゃんだよね……そんなに慌ててどうしたのさ」

雫「ふぅ……2人とも早すぎですよー」

智絵里「雫ちゃん、愛梨ちゃんも急いで……何かあったの?」

雫「えっとね……」
8 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:37:33.59 GKsg/kQ60
杏「なるほどねー、それで急いでケーキ屋さんに行こうと。でもどうやって行くのさ?」

雫「それを相談しようとしたんですけど、法子ちゃんたちが先に行っちゃってー……」

智絵里「愛梨ちゃんは誰かに電話しているようだけど……」

愛梨「……もしもし……はいっ! ありがとうございます瑞樹さん! …………瑞樹さんが車で送ってくれるって!」

雫「それは助かりますー! 途中で乃々ちゃん達も連れて行きましょうー」

愛梨「2人とも、また後でね! 行こう、雫ちゃんっ!」

タッタッタ……

杏「おーい! ……って行っちゃったよ、他の準備はちゃんとできているのかなぁ」

智絵里「きっと大丈夫じゃないかな。だから先に行ってかな子ちゃんを待っていようよ」

杏「ま、それもそうだねー」
9 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:40:34.45 GKsg/kQ60
かな子「『休憩室で待ってるよ!』って愛梨ちゃんから連絡来たけど……」

かな子「時間があったからクッキー作ってきちゃった、ふふっ♪ 失礼しまーす」

パァン!パン!

智絵里「かな子ちゃん誕生日おめでとう!」

杏「おめでとー」

かな子「ありがとう〜……あれ? 2人だけ? 愛梨ちゃんたちは?」

杏「あー…………忘れ物を取りに行ったよ。他のみんなもまだレッスン中じゃないかなー」

智絵里「そ、そうだ! かな子ちゃんに私達からプレゼント、開けてみて?」

かな子「わぁ、なんだろう〜」ゴソゴソ

かな子「……キャンディーとクローバーの髪飾り! 2人とも、ありがとう♪」
10 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:42:59.20 GKsg/kQ60
杏「どういたしまして、まぁかな子ちゃんのお気に入りには敵わないかもだけどさ、たまには使ってくれると嬉しいよ」

かな子「そんなことないよ。智絵里ちゃん、この髪飾りこっち側に着けてくれるかな?」

智絵里「うん! じゃあ頭を少し下げてね…………これでどう?」

杏「はい鏡」

かな子「杏ちゃんもありがとう。えへへっ、どうかな?」

智絵里「とても似合ってるよ!」

杏「うんうん、いい感じじゃん」

バタンッ

幸子「フフーン! このボクがお祝いに来てあげましたよ!」

紗枝「かな子はん、お疲れさんどす〜」

まゆ「うふふ♪ かな子ちゃん、誕生日おめでとうございます♪」
11 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:43:41.82 GKsg/kQ60
愛梨「なんとか戻ってこれましたね〜」

法子「ちょっと遅れちゃったけどねー」

乃々「そもそも……全員で行く必要が無かったのでは……?」

雫「まぁまぁ……おや? 休憩室の中、賑やかですねー」

ガヤガヤ……ワイワイ……

愛梨「みんなお疲れ様〜。ごめんね、遅れちゃって」

かな子「みんな! どこ行ってたの?」

雫「ちょっと忘れ物をー……2人ともお願いしますー」

法子「はーい♪ 乃々ちゃん、一緒に開けよっ!」

乃々「はい……。では……おーぷんっ……!」

かな子「こ、これは……! クリームたっぷりで、たくさんのフルーツが乗ったケーキ! とっても美味しそうだね! あれ、プレートの上にあるのは……?」

愛梨「はいっ! かな子ちゃんのマジパン人形を作ってもらいました!」

智絵里「たくさんのフルーツに囲まれて、まるでかな子ちゃんがフルーツの国のお姫様になったみたい」

まゆ「そうですねぇ♪ 食べるのが惜しいくらいです」

かな子「え〜、こんなに美味しそうなケーキだよ? 早く食べようよ!」

杏「その前に誕生日なんだからさ、恒例のアレやっておこうよ。ロウソク貰ってきてるよね?」

法子「もちろんだよ! はい、幸子ちゃん。ロウソクを挿してね」

幸子「ボクに任せるとは、法子ちゃんも分かっていますねぇ! このボクが完璧にロウソクを挿してあげますよ!」

紗枝「幸子はん、柔いやろうから気をつけてなぁ〜」
12 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:45:13.08 GKsg/kQ60
ノノチャンモサシテミル?
デ、デハイッポンダケ・・・
ワタシモサシテイイデスカー?

かな子「……ふふっ♪」

愛梨「かな子ちゃん、どうしたの?」

かな子「ううん、なんだかとっても幸せだなぁ、って思って♪」

愛梨「幸せ?」

かな子「うん! 美味しいスイーツを食べながら大好きなみんなに誕生日を祝ってもらえるなんて、こんなに幸せなことはないよ」

愛梨「でもそれはね、かな子ちゃんがお菓子の差し入れをしてみんなに幸せをおすそ分けしていたからだと思うな」

かな子「そうなのかな……?」

愛梨「ほらみんなの顔を見て、とっても楽しそうでしょ?」
13 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:46:34.89 GKsg/kQ60
ネーマダー?
モウスコシダカラ・・・ネ?
ナイフアタタメテキマシタヨォ

愛梨「今度はみんながかな子ちゃんに幸せを届けようとしているんだよ」

かな子「そうかな……えへへっ♪ あっ、そうだ! クッキー焼いてきたからみんなで食べようよ!」

愛梨「もう! 今日はかな子ちゃんが主役なのに! ……でもそれがかな子ちゃんらしさなのかもしれないね♪」

法子「愛梨ちゃん、ロウソクの準備ができたから火を点けてくれるかなー?」

愛梨「はーい…………これでよしっ、と。それじゃあみんな……」

「「「「かな子ちゃん! 誕生日おめでとう!」」」」

かな子「ありがとうみんな!」

かな子(大好きなみんなに囲まれて、今日はとっても幸せな誕生日になりました。これからもみんなと一緒にたくさんの思い出が出来たらいいな♪)



おしまい♪
14 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:48:10.13 GKsg/kQ60
―おまけ―

奏「かな子の誕生パーティー、もう始まっているわよね」

ゆかり「ええ、少し遅れてしまいましたけど間に合うかと」

奏「ケーキを買ってきたけど要らなかったかしたら?」

ゆかり「大丈夫ですよ。人数も多いですからきっと喜ばれると思いますよ」

奏「もしかしたら『お菓子が足りないわー』って言ってたりして」

ゆかり「さすがにそんなことは…………あるかもしれませんね……」

奏「ふふっ、ところでゆかりはプレゼントに何を用意したのかしら?」

ゆかり「私はフルートの演奏CDですね。これを聞いてリラックスしていただければと思って」

奏「ゆかりらしいチョイスね。私はお菓子に合いそうな紅茶を用意したわ」

ゆかり「きっとかな子さんも喜んでくれますね♪」

奏「ええ、きっとね。着いたわね……なんだか中が騒がしいけど」

ゆかり「とりあえず入ってみましょうか、お邪魔しまーす……」

バタンッ
15 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:48:50.52 GKsg/kQ60
かな子「奏さんにゆかりちゃん、お疲れ様です〜」モッサリ

奏「……かな子、その頭どうしたの?」

ゆかり「髪飾りがいっぱい……」

かな子「あはは……頭については……」

法子「ゆかりちゃんだー! 聞いてよー、かな子ちゃんにプレゼントを渡したんだけどさー」

雫「ここにいるみんなが髪飾りをプレゼントしましてー……」

かな子「せっかくだから全部つけちゃおうって♪ おっとっと……」

乃々「かな子さん……頭大丈夫ですか……?」

かな子「うーん……そうだね〜……」



かな子「可愛いから大丈夫だよ!」



本当におしまい♪
17 :◆twOYNJxMJs 2018/01/06(土) 00:53:24.95 GKsg/kQ60
以上です、
かな子ちゃんはたくさんの甘い幸せを届けてくれる娘です
それは周りのみんなが笑顔になるような素敵なものです
これからも彼女に幸せが溢れますように

高森藍子「観察日記」

1 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:40:47.89 Sr5C6wHy0

春の陽気に誘われて、カメラを片手に事務所を飛び出しました。
本日の最高気温は20度ぐらいの予想だそうです。
上空にはわずかに雲が残る程度の快晴。
絶好のお散歩日和でした。

背の低い建物が連なる通りを、てくてくと歩いていきます。
15分ほどで閑静な住宅街に出ます。
信号を2つ渡って、進路は左へ。
コンビニエンスストアを通り過ぎたあたりに、住宅街の中にあるにしては比較的広い公園があります。

休日の昼間だけあって、幼稚園児ぐらいの子供が10人ほど、そしてその保護者らしき大人の人たち、散歩に来たのであろう老人の人達が数人と、多くの人で公園は賑わっています。
特に急ぎの用事があるわけではないので、私は公園で一番大きな木のそばにあるベンチに腰掛けます。
傾き始めた太陽の光を浴びながら、大きな砂山のような遊具で遊ぶ子供たちを何の気なしに眺めていました。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515091247
2 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:41:16.31 Sr5C6wHy0

15分ほど経ってから、私はベンチから立ち上がりました。
影の向きはわずかに鋭くなって、気温も少しだけ下がった気がします。
向かうはベンチと反対方向の、鉄棒の近く。そっとカメラを取り出します。

良かった。花はまだ咲いていました。

一面が緑の茂みから、寝ぐせのようにぴょこっと飛び出した薄暗いオレンジ色の花が、申し訳なさそうに咲いています。
何という花なのか気になって、ポケット植物図鑑で花の名前を調べたけれど、素人の目にはどの花なのか分かりませんでした。
私がこの花を見つけてから――2週間ほど前でしょうか――私はほとんど毎日、この花の写真を撮り続けています。
なんとなく、公園の隅で縮こまって咲いているこの花に惹かれるものがあったんです。


ぶれないように、丁寧にシャッターを切ります。
4月29日、晴れ。花は変わらずに咲いていました。
3 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:41:49.03 Sr5C6wHy0

日が陰って、少し肌寒くなってきました。薄いカーディガンを羽織って、公園を後にします。
次の目的地は事務所――ではなく、駅前の家電量販店です。15分ほどバスに揺られて、駅前にたどり着きました。

目深に帽子をかぶって、人通りの多い駅前をのんびりと歩きます。
鉄道の高架の下をくぐって、大きな交差点を左へ。4階建てのビルの入り口を目指します。

店内は人でいっぱいです。もう冷房をつけているのでしょうか、涼しいを通り越して寒いくらいです。
カーディガンを持ってきておいて正解でした。
店の2階に、目当てのものはあります。エスカレーターをひとつ上って、カメラコーナーへ向かいます。
デジタルカメラの陳列棚の、さらに奥へ。
ありました。写真のプリント機です。

幸いにも、2台ほど空きがありました。カメラから慎重にSDカードを取り出して、機械に挿しこみます。
写真を選んで数分。選んだ写真が現像されて出てきました。
ビニル袋に写真をつめこんで、お金を払います。
これで今日やるべきことは完了です。鞄のポケットに写真をしまって、家電量販店を後にしました。
4 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:42:19.95 Sr5C6wHy0

午後3時。
事務所の扉を開いた私を待ち受けていたものは、いつもと同じ部屋と、プロデューサーさんがひとり、そしてお菓子と紅茶の香りでした。
ソファーの前のローテーブルの上には、ケーキの白い箱と、紅茶のカップがふたつ、仲が良さそうに並べてあります。
プロデューサーさんはソファーに座って、神妙そうな面持ちでそれを眺めていました。

「何してるんですか」

 目深にかぶった帽子を脱いで、ソファーで座っているプロデューサーさんにわけを尋ねます。

「何って……チーズケーキと、紅茶を」

きょとんとした顔で私を見上げているプロデューサーさん。
訊きたかったのは、そういうことではありません。
5 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:42:47.37 Sr5C6wHy0

「お仕事中じゃないんですか」

「ああ」

ふいと目をそらすと、手もとの紅茶を無意味にかき混ぜはじめました。

「いいんだ」

「何がどういいんですか。ちひろさんに見つかったら大変なことになりますよ」

「いや」

プロデューサーさんは、にやりと笑いました。

「ちひろさんは1時間ほど戻ってこないそうだ。……藍子も食べるだろ?」

「……ほんとうに、大丈夫なんですかね?」

私はおそるおそる、ソファーの空いているスペース、プロデューサーさんの横に陣取りました。
6 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:43:13.27 Sr5C6wHy0

そう来なくっちゃな、と言わんばかりのしたり顔を浮かべたプロデューサーさんは、ケーキの入った箱の中からふたつのケーキを取り出します。
一方は、よくあると言うと失礼かもしれませんが、見慣れたふつうのチーズケーキです。もう一方は、チョコレートケーキでしょうか。

「チーズケーキとチョコレートチーズケーキ、どっちがいい?」

「チョコレートチーズケーキ、ですか。そんなものもあるんですね」

「珍しいものが売ってたから、買って来た」

プロデューサーさんは相変わらず得意そうな顔をしています。
……私がチョコレートチーズケーキを選ぶのを期待しているのでしょうか。
7 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:44:04.67 Sr5C6wHy0

「……私は、普通の方でいいです」

当てが外れて、プロデューサーさんは見るからに肩を落としました。

「喜ぶと思ったんだけど」

「そうですかね?」

「ほら、パッションだし。冒険とか好きそう」

「……チョコレートチーズケーキに失礼じゃないですか?」

「パッションに関しては否定しないんだ」

プロデューサーさんは軽口を叩きながら、チョコレートチーズケーキをお皿の上に慎重に乗せると、まわりについているビニールをぺりぺりとはがします。
いろいろ言いたいことはありますけど、まずはチーズケーキですね。
鞄をソファーのすみっこに置いて、普通のチーズケーキのビニールをはがします。
8 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:44:37.57 Sr5C6wHy0

「甘くておいしいけど、複雑な味がする」

一足先にケーキを口に運んでいたプロデューサーさんが、不思議そうに呟きました。
複雑な味というのは、よくわかりません。

「藍子も食べる?」

「……じゃあ、お言葉に甘えて」

フォークでチョコレートチーズケーキのかけらをすくい上げます。
小さなそれをゆっくりと舌の上で転がします。
ひとしきり味わってから、ごくんと飲み込みます。

「…………複雑な味ですね。どっちつかずというか」

「だろ? 1足す1が2になってないんだよ」

「甘くて美味しいですけどね」

プロデューサーさんは私と同じ言葉を繰り返します。

「甘くて美味しいんだけどなぁ」
9 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:45:17.50 Sr5C6wHy0

私が紅茶をふうふうと冷ましながらチーズケーキを半分ほど消化した時点で、プロデューサーさんはケーキをすべて食べきっていました。
……食べるのが遅いのはどうしようもありません。

私はふと思い立って、鞄から先ほど現像した写真と日記帳を取り出します。
写真は全部で12枚ありました。上の写真から順番に3×4の状態で机の上に並べます。

「……これ、花?」

お皿を片付けようとしていたプロデューサーさんは、不思議そうに写真を眺めています。

「はい、同じ花です」

「どこで撮ったの?」

「ここから一番近い公園ですよ」

オレンジ色の花の写真が、12枚並んでいます。
左上がはじめてこの花を見つけたときの写真で、右下が今日撮った写真です。
10 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:45:46.99 Sr5C6wHy0

「ちょっと、元気がないな」

花はまっすぐ空を向いているのではなく、空から目をそらすように横に伸びていました。色も決して鮮やかではありません。

「あ、でも、少しずつ、背が高くなってませんか?」

私は写真を順番に指さします。初めて花を見たときに比べると、花の位置は2倍ぐらいの高さになっていました。

「言われてみれば、確かに」

「写真を撮るまで、気付きませんでした」

「止まってるように見えても、確かに育ってるんだな」

「そういうフレーズ、どこかで聞いたことがあります」

「そうかな」

プロデューサーさんは苦々しそうに笑いました。
11 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:47:37.97 Sr5C6wHy0

チーズケーキをひとくちすくって、鞄の中からペンケースを取り出します。
スティックのりを引っ張り上げて、写真の1枚1枚を日記帳にぺたぺたと貼り付けます。
それから写真の下に撮った日付とその日の天気を、丁寧に記入していきます。

4月14日、晴れ。
4月15日、曇り。
4月17日、晴れ。

花を撮った日を1日1日思い出しながら、観察日記を作り上げていきます。

――4月29日、晴れ。

すべての写真を貼り終えると、胸が温かくなるような達成感に襲われました。


「まめなことをするなぁ」

一部始終を見ていたプロデューサーさんが、感心したように呟きました。

「でも、楽しいですよ」

「俺は日記とか、継続してやれないたちの人間だから」

プロデューサーさんは出来上がった観察日記を、図鑑を眺めるようにぺらぺらとめくっていきます。

「写真に残さないと、すぐに忘れちゃうもんだよなぁ」

プロデューサーさんは遠い目をしています。もの思いにふけっているようなそぶりでした。
私は、残りのチーズケーキを消化しなければなりません。
冷めすぎた紅茶をちびちびと飲みながら、ちひろさんが帰ってくるまでに、何とかケーキと紅茶を片付けました。

プロデューサーさんはというと、後片付けの詰めが甘かったのでしょうか、ケーキを食べていたのがばれて、ちひろさんに叱られていました。
12 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:49:13.18 Sr5C6wHy0

4月30日、雨。
今日日にしては珍しく、天気予報が外れました。

私は事務所でお留守番をしています。
温かい4月の終わりの雨の音と、日曜日のお昼のニュースの音が、私ひとりだけの事務所の中に響いていました。
窓から覗く空は、厚い灰色の雲に一面を覆われて、一向に晴れそうにありません。
この雨では、お散歩にいくのもはばかられます。
雨は嫌いではありませんが、お散歩に行けないのは残念です。

ほどなくして、事務所の鍵ががちゃりと開きました。
私はソファーからゆっくりと立ち上がって、玄関まで向かいます。
帰ってきたプロデューサーさんは、右手に白い箱、左手に黒い傘と鞄という、すごく大変そうな格好をしていました。
13 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:50:14.46 Sr5C6wHy0

「これ、持って」

助かった、と呟きながら、私に白い箱を手渡します。この箱は――


「……また、買ってきたんですか?」

プロデューサーさんから、ケーキの箱を受け取ります。

「今日はちひろさんのぶんもあるし、大丈夫」

「ちひろさんが怒ってたのって、そういう意味じゃないと思うんですけど」

「そうかな」

「……また怒られますよ」

それはいやだなぁ、と能天気な声が聞こえます。
14 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:50:57.70 Sr5C6wHy0

私は一足先にケーキの箱を持って、ソファーへと戻ります。
給湯室から3人分のティーカップと紅茶のバッグを取ってきて、準備を始めます。

ティーバッグをカップの中へ。ちひろさんはしばらく帰って来ないそうなので、2人分の紅茶を準備しましょうか。
お湯をゆっくりと注ぐと、透明だったお湯はじわじわと燃えるような赤色に染まります。
じゅうぶんに時間が経ったところで、私のカップにシュガーをさあっと流し込みます。
これで完成です。

「プロデューサーさん、紅茶が出来ましたよ。早く頂きましょう」

プロデューサーさんはスーツの上着をハンガーにかけたり、鞄の中身を整理したりで忙しそうにしていました。
お仕事の合間にケーキを買ってくる割に、妙なところで真面目です。
なかなか来てくれません。紅茶が冷めちゃったらどうしましょう。
私はプロデューサーさんが来るまで、ほんの少しの愚痴を頭の中で繰り返しながら、紅茶の湯気が空気に溶けていくのをじっと眺めていました。
15 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:51:52.00 Sr5C6wHy0

「ごめん、遅くなった」

プロデューサーさんは片手にものを持ってソファーまでやってきました。
薄黄緑色の表紙の本と、あれは何でしょうか。……写真の束?

「写真を現像しに行ってたんだ」

プロデューサーさんは机の上に写真をばらまきました。

「これって……私の写真ですか?」

「そうだ」

1枚1枚を眺めます。
宣材写真。
初めて雑誌に載ったときの写真。
初ライブのときの写真。
ラジオの公開収録での写真。
CDデビューしたときの写真。


「アルバムを作ろう」

16 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:52:26.55 Sr5C6wHy0

最初のページに、プロデューサーさんが私の宣材写真を貼りました。

「もう1年も前のことになるんですね」

プロデューサーさんは写真の下に、ボールペンで『4月19日』と記入します。

「あんまり覚えてないな。1年前だし」

チーズケーキをひとかけら口に入れて、写真を見つめます。
服装は、プロデューサーさんにスカウトされたときに着ていた服です。
写真の中には、少しだけ幼い顔立ちをした私が、口元をかすかにほころばせて映っています。

「……なんというか、幼いな」

1歳年下の高森藍子は、今よりも髪があちこちに伸びていました。
目元は今より幼く、どことなく垢ぬけない印象を受けます。

「顔って、1年で結構かわるものなんですね」

「少しだけ、大人っぽくなったよな」

……自分の話をされるのはなんだかこそばゆいです。プロデューサーさんを急かします。

「つ、次いきましょう」
17 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:53:01.55 Sr5C6wHy0

「これは……?」

この写真は、何があったときのものでしょうか? 
写真の真ん中では、ステージ衣装を着た私が微笑んでいます。
場所はどこでしょうか。薄暗い中に機材やコード、大きな照明や幕が映っています。
どうやらライブ会場の舞台の裏側のようです。


「……思い出しました。私の、初めてのライブバトル。……確か、負けちゃったんですよね」

1か月のレッスンを経ての、アイドルになって最初のライブバトルでした。
拙いなりに精一杯歌って、踊って、笑って……一生懸命やって、負けて。

それでも私はプロデューサーさんに、写真を撮ってくださいとお願いしました。

「……この頃に比べると、藍子も変わったなぁ」

「そうですか?」

紅茶に口をつけます。まだ、少し熱いです。
18 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:53:45.21 Sr5C6wHy0

「昔は大変だったよ。だって藍子、ライブバトルで相手に勝ちを譲ろうとするんだ」

「……そうだったんですかね?」

……それは1年越しに打ち明けられたことでした。
プロデューサーさんが気付いていたことで、私自身は気付かなかったこと。

やっぱり、1年前のことはよく覚えてません。
写真の中の私は混じり気のない微笑みを浮かべています。

「このときの藍子、悔しくて笑ってるわけでも、嬉しくて笑ってるわけでもなく、自分が負けて相手が勝つことに安心してただけだったんだよな」

私は無言で、喉の奥へと紅茶を流し込みます。
飲めないほどに熱くもなく、かといって冷めているわけでもでもない液体が、カップの中から消えていきます。
プロデューサーさんも何も言いません。
……写真の中の私は、果たして何を考えて、こんなにも微笑んでいるのでしょうか。
じっと見つめてみても、睨んでみても、写真に写る私の考えていることは分かりません。

沈黙に耐えられなくなったのでしょうか、プロデューサーさんはわざとらしく音を立ててページをめくりました。
19 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:56:03.36 Sr5C6wHy0

「初ライブ、ですか」

のりで貼り付けた写真の下には、『9月30日』と書かれてあります。
写真には、舞台の上で大勢のスタッフさんの真ん中に立って、泣きそうになりながら笑っている私が映っています。
都内にある、収容人数300人ほどの小さな会場でした。
あまり緊張しないたちの私でも、ソロライブとなると流石に緊張したのを覚えています。
黄緑色のライトの海に目が眩んで、波のように押し寄せる歓声と拍手に足がすくんで、何度もよろめきそうになりながらも、歌って踊っているうちに、気付けばライブは終わっていました。

あんなに綺麗で、あんなに印象的だった思い出も、1年間ですっかり風化してしまいました。
この写真を見ると、ほんのわずかにですが、当時のことが浮かび上がってくるように思い出されます。

「……細かいことは思い出せないですけど、景色が綺麗だったのは覚えてます」

「半年前のことだからな。俺も細かいことは覚えてないけど、成功してすごく安心したのは覚えてる」

紅茶を片手に、写真をじっと眺めます。
暗がりにぼんやりと広がる緑色の光。
無数のライトに照らされた私。
会場中に広がっていく私の声。
速まる心臓の鼓動。
息を吐く間もないほどの静寂のあとの、大きな歓声と拍手。
ステージから引き上げたときの、舞台袖の高揚した空気。
スタッフの誰よりもプロデューサーさんが笑顔だったこと。

色あせてしまった思い出が、鮮やかな色に塗りなおされていきます。

プロデューサーさんは、私の手を引くように、ページをめくりました。
20 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:56:49.17 Sr5C6wHy0

「CDデビュー、ですね」

「11月13日……っと。この頃のことは、さすがに覚えてるか」

エプロンワンピースを着た写真の中の私は、バラの花束を持って、まっすぐこちらを見ています。

「CDが出て、どうだった?」

「なんとなく恥ずかしかったですけど、なんとなく、嬉しかったです」

私たちは意図したわけでもなく同時に紅茶をすすりました。
かちんと小気味良い、ティーカップとお皿のぶつかる音が、雨の音に混ざって溶けます。

「……でも、不思議でしたね。CDショップで、他のCDに混ざって私の映っているCDが売られているのが」

私のような、流れに任せて生きてきた普通の子が、テレビでよく見る大物アーティストと一緒に店頭に並んでいる。
その光景は、なんだか不釣り合いというか、分不相応のように思えたのを覚えています。
21 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:57:25.11 Sr5C6wHy0

「あと、レコーディングは大変でしたね」

チーズケーキの量が半分を下回りはじめました。
フォークで小さく切って、そっと口に運びます。……甘くて美味しい。

「歌は上手い方じゃなかったので、すっごく時間がかかっちゃいました」

同じマイクを相手にするにしても、ライブやラジオとは勝手が違います。
ひたすら楽譜や歌詞カードとにらめっこをして、OKが出るまでやり直し、の繰り返しでした。
全部を録り終えたころには日が沈んでいました。

「この頃と比べると、藍子も歌が上手くなったよ」

「そうですかね?」

「本人は気付かないかもしれないけど」

写真がちゃんと貼り付いているのを確認してから、プロデューサーさんはまた1枚、ページをめくりました。
22 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:58:09.33 Sr5C6wHy0

プロデューサーさんが最後の1枚をぺたりと貼り付けます。
下に4月29日と書いて、完成だ、と呟きました。

私もプロデューサーさんもぱちぱちと手を叩いて、アルバムを前から順に流し見していきます。
写真がしっかり貼り付いているかどうかを確認して、プロデューサーさんは表紙に「日記」と記入しました。

「……日記なら、毎日書かなきゃいけないんじゃないですか?」

「俺は日記とか、継続してやれないたちの人間だから」

プロデューサーさんは、一仕事やり遂げた、といった顔で伸びをして、チーズケーキを大きめにカットし、口に運びます。

「今日以降はどうするんですか?」

「毎回やる必要はないよ。忘れそうになったとき、日記の続きを埋めて、思い出してやればいい」

日記を持ち上げます。まっさらの状態に比べると、スポンジが水を吸ったように重くなっていました。
写真の1枚1枚を見つめます。
断片的に切り取られている私は、ページを1枚めくるごとに大人びていきます。
少しずつ、でも着実に大人になっていきます。
23 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 03:58:36.89 Sr5C6wHy0

「さて」

プロデューサーさんがおもむろにソファーから立ち上がりました。

「俺はこれから、外回りに行かなきゃいけない」

スーツの上着を羽織って、あわただしく鞄を手にします。
私はしばらくの間、事務所待機です。

「雨が降ってるので、気を付けてくださいね」

「ああ」

微かな音を立てて扉が閉まります。
階段を下る足音がだんだんと遠ざかります。
やがて完全に足音が聞こえなくなると、聞こえるのは雨音だけになりました。
24 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 04:01:26.32 Sr5C6wHy0

冷めきった紅茶をぐるぐるとかき混ぜて、目を閉じて一気に飲み干します。
吸い込んだ紅茶の香りが、痛みが引くようにじわじわと消えていきます。
……胸のすくような気分です。

全てを思い出せたわけじゃないけれど、思い出せたことはたくさんありました。
私の記憶の底に沈んでいて、でも確かに息づいていた思い出。
出来ればずっと、覚えていたい。
私ひとりの力だけでは、いつまでも覚えていることは不可能なんでしょう。
でも、私のポケットには、カメラがあります。
1冊の本は、私の観察日記になって、確かな重さを私に感じさせてくれます。


四月の終わりの温かい雨が、事務所を包み込むように降り注いでいました。




数十分後に帰ってきたちひろさんは、またもお仕事をさぼってケーキを食べていたプロデューサーさんに呆れていましたが、ちひろさんのぶんのケーキも買ってあることを話すと、ほんのわずかに上機嫌になって、プロデューサーさんの愚痴をぶつぶつ言いながら、ケーキを食べていました。
25 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 04:02:35.20 Sr5C6wHy0


5月1日、晴れ。


昨晩まで降っていた雨が上がって、空がからっと晴れています。
いつもの公園は、平日だからでしょうか、人はまばらでした。
雨に濡れた木々は、慌てて夏への準備をしているかのように、緑色に光っています。
水溜りを避けながら、鉄棒の奥の、茂みの近くへ向かいます。


オレンジ色の背の高い花が、茂みから顔を出しています。
花をしっかりと目に焼き付けながら、デジタルカメラで写真を一枚。
長方形に区切られた風景の中で、露に濡れた花は太陽の光を反射して輝いています。

26 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 04:03:13.57 Sr5C6wHy0


――忘れたくないことはたくさんあります。
それはお仕事中に起こった楽しいことだったり、友達との何気ない会話の中で感じる幸せだったり、道行く誰かの笑顔だったり、お散歩中に見つけた面白いものだったり。

でも、どんなに鮮やかな記憶でも、時間が経てばいつかはそれを忘れてしまうんですよね。

……忘れたくない思い出は、ちゃんと観察日記の中にしまいこんであります。



ふいに吹き込んだ五月の風が、花を濡らしていた露を吹き飛ばしました。

まるで紙吹雪のようです。

風に揺られた花は、所在なく空中をさまよっています。

そのくすんだオレンジ色の花が、月曜日の傾いた太陽に重なって、生まれて初めて見たような色に輝いていました。




そんな何気ない光景が、私には、忘れちゃいけないもののように思えるんです。


27 :◆YF8GfXUcn3pJ 2018/01/05(金) 04:04:16.36 Sr5C6wHy0
終わりです
お付き合いいただきありがとうございました

過去作
高森藍子「終末旅行」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1499442756/

良ければこちらも宜しくお願いします

【モバマス】佐城雪美「私……まほうつかい……」

1 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:29:46.29 SyIaeUTV0
氷結の魔導士・佐城雪美と見習い勇者Pのお話です
6500文字ぐらいのお話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514629785
2 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:32:14.05 SyIaeUTV0
雪美「…………ここは………どこ?」

モバP「目が覚めたか、氷結の魔道士雪美」

雪美「ひょうけつ………?…………すとろんぐ……ぜろ………?」

モバP「なんだそれは、新しい魔法か?」

雪美「私も………わからない…………」

モバP「…………?」

ペロ「雪美ちゃん、もしかして記憶を失くしちゃったんじゃ?」

雪美「記憶………?わからない………起きたら……ここ…居た……」

ペロ「実はかくかくじかじかで……」

雪美「そう……。私……魔法使い………」

雪美「魔王……倒そうと…した……。でも……やられちゃった……」

雪美「だから……オーブ……探す………?」

ペロ「そういうこと」

雪美「よく……わからない……。けど……やってみる……」

モバP「ペロと何はなしてるんだ?」

雪美「ううん……なんでもない……。モバP……行こ……」

モバP「うん、行こう。まずはもりくぼのもりに緑のオーブを取りに行こう」

雪美「もりくぼの……もり…………?」

モバP「そう、もりくぼのもり」

モバP「そこにある大きな机の形をしたご神木があるんだ」

モバP「その御神木の下に居る精霊ノノがどうやら緑のオーブを持っているらしい」

雪美「そう……わかった………」
3 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:33:54.65 SyIaeUTV0
――――――――――

モバP「ついたぞ、ここがもりくぼのもりだ」

雪美「木……おっきい…………。机……みたい……」

モバP「あそこに誰か居るぞ」

乃々「あの…何かようですか…」

雪美「やっぱり…………乃々…だ………」

乃々「どなたですか…」

モバP「気をつけろ雪美、精霊ノノは植物を操り空を飛び近寄るものを葬り去るらしい」

乃々「そんな物騒なことしないんですけど…」

モバP「それに、強力な狼を従えているらしい」

乃々「あっ、それ美玲さんだと思います…」

雪美「乃々………私………緑のオーブ……欲しい………」

乃々「それはノーノーなんですけど…」
4 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:37:05.93 SyIaeUTV0
モバP「仕方ない、こうなったら力づくで奪おう」

雪美「えっ……力づく……。だめ………乃々……可哀想……」

モバP「手段を選んでる場合じゃない、行くぞ!」

美玲「ノノに触るな!」ドンッ

モバP「ぐえー!」

乃々「あっ、美玲さん…ありがとうございます…」

美玲「ノノには指一本触れさせないからな!」

雪美「モバP…………弱すぎ………」

ペロ「所詮は見習いの勇者だからにゃ」

美玲「オマエもこいつの仲間か!? それ以上近づくならひっかくぞ!」

雪美「えっ………怖い……」

ペロ「ここは戦うしかにゃいと思うぜ」

雪美「戦う……わからない………。どうしよう……」

ペロ「魔法を使うにゃ。この距離から打てば反撃されずに済む」

雪美「まほう……?どうやって……?私…まほう……使えない……」

ペロ「本来の雪美は無詠唱魔法の使い手だが……詠唱をするにゃ」

雪美「えいしょう……?何か……言う……?」

ペロ「そうにゃ、杖を相手にむけて雪美ちゃんの得意技『氷結・紅ほっぺ』を唱えるにゃ!」
5 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:39:35.35 SyIaeUTV0
雪美「うん………。ひょうけつ……べに……ほっぺ…………」

美玲「ん?なんだ?………うわっ、なんだこれ!どんどん寒くなってきたぞ!」

ペロ「説明しよう!氷結紅ほっぺとは対象の体温を下げる魔法にゃ!」

ペロ「体温を下げられた相手のほっぺが寒さで紅色に染まることから名付けられたぞ」

美玲「す、すごく寒いぞ」

乃々「だ、大丈夫ですか…の、乃々でよければ暖を取ってもいいんですけど…」

美玲「いいのか!?くっつくぞ!」

乃々「は、はい…どんとこい…です…」

美玲「ノノ、すごく暖かいぞ」ギュッ

乃々「ちょっとだけ恥ずかしいんですけど…」

美玲「ノノってすごくいい匂いするな」ボソッ

乃々「ひっ……助けてほしいんですけど…」
6 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:41:28.90 SyIaeUTV0
雪美「助ける………。そのかわり……オーブ……欲しい…………」

乃々「うぅ…背に腹は代えられないですね…」

ペロ「雪美ちゃんも意外と強かにゃ」

雪美「ペロ……解除方法……。教えて……」

ペロ「その杖で頭を軽く叩くだけでいいにゃ」

雪美「わかった……」コツン

美玲「おっ……なんだか身体がぽかぽかしてきたぞ」

乃々「助かりました………」

雪美「乃々……………」

乃々「仕方ありません…お渡しします……」

雪美「すごい………綺麗……………」

乃々「装備すると天然が5あがる代わりに弓の命中率が30上がる優れものなんですけど…」

雪美「……………翠?」

乃々「なんでもないです…なんだか言わないといけない気がしただけですので…」

乃々「もりくぼの言うことはお気になさらず…」

雪美「…………?……オーブ……ありがとう………。モバP……行くよ………」

モバP「お、おう……」
7 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:43:52.51 SyIaeUTV0
――――――――――

モバP「いやぁ、引掻かれたときは棺桶になるかと思ったよ」

雪美「大丈夫………?」

モバP「あぁ、回復してもらったしもう大丈夫だ」

雪美「次……どこ行く………?」

モバP「そうだな次はにのみやのみやだ」

雪美「………飛鳥?」

モバP「雪美も知ってるか。にのみやの宮に居る魔法剣士アスカが『漆黒ニ煌メク宝玉』をもっているらしい」

雪美「早速……行く………」

モバP「気合十分だな、行くぞ」
8 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:46:03.05 SyIaeUTV0
――――――――――

モバP「ここがにのみやの宮か」

雪美「かっこいい………………!」

モバP「雪美もこういうのが好きなんだな」

雪美「早く……入ろ………」

モバP「あぁ」

飛鳥「誰だ!?」

モバP「俺は勇者モバPだ」

ペロ「みにゃらいだけどにゃ」

モバP「魔王を倒すために『漆黒ニ煌メク宝玉』を借りに来た」

飛鳥「あのオーブを渡すわけにはいかない。すまないが帰ってくれないか?」

モバP「こちらは殺してでもうばいとるつもりだ」

飛鳥「手段を選んでる場合じゃないってわけかい。いいよ、相手になろう」

雪美「大丈夫………………?」
9 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:47:13.73 SyIaeUTV0
モバP「大丈夫だ、勇者は不意打ちには弱いがこういう一対一の戦いには強いんだ」

飛鳥「悪いけれど初めから全力で行かせてもらうよ」

モバP「望むところだ」

飛鳥「人の世を照らすは光、人の心に救うは闇…」

雪美「モバP……攻撃……、しないの……?」

モバP「詠唱中は待ってあげるのが礼儀なんだよ」

雪美「なるほど……」

モバP「それに……」

雪美「………?」

モバP「めっちゃかっこよくない?」

雪美「………………わかる」
10 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:50:20.94 SyIaeUTV0
飛鳥「駆け抜ける紫の雷鎚よ……」

飛鳥「我が剣に紫を運び給え。彼の者に死を運び給え」

飛鳥「解き放て! ―紫電ノ刻印―」

モバP「ぐえー!」

雪美「…………わかってた…………」

ペロ「アホにゃ……」

飛鳥「拍子抜け、だね」

飛鳥「それとも、彼はただの傀儡でキミが真打ちかい?」

雪美「ペロ………私も……長いやつ…やりたい……」

ペロ「優れた魔道士は自然と詠唱が脳の根底から湧き出るらしいにゃ」

ペロ「己を信じて、根底より湧き出る言葉を紡ぐにゃ!」

雪美「わかった…………」
11 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:52:21.80 SyIaeUTV0
飛鳥「驚いたね猫と話せるのかい?」

雪美「猫…じゃない……。この子……ペロ…………」

飛鳥「他の猫とは違う、大切な友達ってわけか」

雪美「飛鳥……友達…居る……?」

飛鳥「なぜボクの名前を…!?もちろん居るさ」

飛鳥「そろそろ帰って来る頃だ」

蘭子「ただい……何奴!?」

雪美「蘭子…………」

蘭子「なにゆえ我の名を知っている!?」

飛鳥「わからない……ボクの名前も知っていた」

蘭子「瞳を持つものか?」

飛鳥「いや、違う。どうやらオーブを狙ってここにきた侵入者のようだ」

蘭子「良かろう、我が相手だ」
12 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:54:01.99 SyIaeUTV0
雪美「カマ…………かっこいい…………」

蘭子「そう?ありがとう!」

雪美「ふふっ…………」

蘭子「そ、そのような戯言で我は惑わされぬぞ!」

雪美「天より舞い落ちる白雪よ………」

飛鳥「気をつけろ蘭子、魔法を詠唱するつもりだ」

雪美「切り裂くは白……飛び散る血は黒……」

飛鳥「今のうちに攻撃だ、蘭子!」

蘭子「光産みしは闇、闇産みしは我…」

飛鳥「やれやれ、加勢するしか無いようだね」

飛鳥「見えるは閃光、聞こえるは雷鳴……」

雪美「ペロ……今のうち……オーブ……盗んで……」

ペロ「意外とえげつないこと言うにゃ」

雪美「早く………」

ペロ「はいはい」
13 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:56:21.45 SyIaeUTV0
飛鳥「その刃振るうときその心は鬼」

ペロ(二人とも自分の詠唱に酔ってるにゃ、今のうち……)

蘭子「ならばこそ我が闇を産み、闇こそが光を孕まん」

ペロ「取ってきたよ」

雪美「今のうち……逃げよう……。モバP……行くよ……」

モバP「お、おう……」

ペロ(人はなぜ、詠唱するときに目を閉じてしまうのか)

飛鳥「穿け!」

蘭子「切り裂け!」

飛鳥・蘭子「「双翼の独そ……あれ?」」

飛鳥「どうやら、逃げられたみたいだね」

蘭子「ふっ、敵前逃亡とは口ほどにもない奴め」

飛鳥「所詮、ボク達の敵ではなかったということさ」

蘭子「ははは、愚かな人間どもめ!我にひれ伏すが良い!」

飛鳥(オーブを盗まれたことはしばらく黙っておこう)
14 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:57:19.93 SyIaeUTV0
――――――――――

モバP「いやー死ぬかと思ったよ」

雪美「モバP………油断………。だめ………」

モバP「ああ、次は気をつけるよ」

雪美「でも……オーブ……げっとした………。やった…ね……」

ペロ「勇者御一行が盗みって……いいのか……?」

モバP「まぁ、奪い取るよりも盗むほうがまだマシだよな……」

雪美「使い終わったら…ちゃんと……返して……。ね………」

モバP「そうだな、ちゃんと返そう」

雪美「次は……どこ………?」

モバP「最後は魔王の城へ繋がる道の途中にある関所」

雪美「ひろみの……関………………?」

モバP「知ってるのなら話は早いな」

モバP「そこに居るドラゴン使いの裕美が『関ちゃんの丸いオーブ』を持っているんだ」

雪美「早速…………行くよ………」

モバP「待ってろよ丸いやつ!」
15 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:58:04.00 SyIaeUTV0
――――――――――

裕美「で、私のところに来たと」

モバP「そういうことだ、オーブを渡してもらえるとありがたい」

裕美「ダメ、これは私のお気に入りなの」

雪美「裕美…………。お願い…………」

裕美「だめなものはダメ!」ジッ

雪美「裕美…………………」

裕美(ど、どうしよう今怖い顔で睨みつけちゃったかな)

裕美(この人達も何か事情があって来たんだよね)

裕美(オーブは渡せないけど、笑顔でいなきゃ)ニコッ

雪美「………………?」

雪美「…………………」ニパーッ

裕美(眩しい笑顔、私もこんな風に笑顔になれるといいな)
16 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:59:33.70 SyIaeUTV0
雪美「………裕美……どうしたの………?」

裕美「な、なんでもないよ。私もそんな風に笑えたらなって思っただけ」

雪美「笑う……誰でも…出来る……。違う…………?」

裕美「誰にでもできるわけじゃないと思うよ」

雪美「そう……」

裕美「ところで、このオーブがなぜ必要なの?」

モバP「魔王を倒すために必要なんだ」

モバP「『緑のオーブ』『漆黒ニ煌メク宝玉』『関ちゃんの丸いやつ』これらが揃うとき…」

裕美「ちょっと待って、私の持ってる天球儀って『関ちゃんの丸いやつ』って呼ばれてるの!?」
17 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 20:01:47.11 SyIaeUTV0
モバP「知らなかったのか?」

裕美「知らなかった。後緑のオーブだけ普通だね」

雪美「でも………弓…命中……たくさん………アップする……」

裕美「二人共弓持ってないけど、いいの?」

モバP「あっ………」

裕美「ちなみに、私の天球儀は何に使うの?」

モバP「魔王のりゅうせいぐんを無効化できる」

裕美「この天球儀にそんな効果があったんだ……」

雪美「飛鳥から……盗んだオーブ……何に…使う……?」

モバP「これはなんていうか……名前とか黒色の光を放ってるところとかなんかかっこいいから……その……」

裕美「そんな個人的な理由で盗みをしたの?」キッ

モバP「えっ、いや冗談だよ。本当は闇属性の攻撃力が…」

裕美「どちらにしろ盗みはだめ!」キュピィィン

モバP「ぐえー」

雪美「すごい………眼力……だけ…………」

ペロ(モバPが弱すぎるだけなのでは……)
18 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 20:03:04.24 SyIaeUTV0
裕美「ごめんなさい、そんなつもりじゃ……」

雪美「大丈夫………たぶん……」

裕美「そう、それならいいけど」

雪美「裕美……丸いやつ………。好き……?」

裕美「うん、だから渡せない」

雪美「わかった……。それ……無くて…いい……」

裕美「私が言うのも変だけど、いいの?」

雪美「大丈夫……。きっと……」

裕美「それならせめて、魔王の間まではこの子で送ってあげる」

ドラゴン「任せろ」

雪美「ありがとう…………」

裕美「じゃあこの人をこの子の背中に乗せてあげて」

雪美「モバP……置いていく……」

ペロ「この戦いについて来れないからな」

裕美「わかった、それじゃあ行くよ」
19 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 20:20:50.25 SyIaeUTV0
ーーーーーーーーーー

裕美「ここが魔王の間に繋がるテラスだよ。この戸の向こうが魔王の間」

ペロ「随分ショートカットできたにゃ」

雪美「ありがとう……」

裕美「じゃあ私はこれで」

雪美「またね………」

ペロ「いよいよだにゃ」

雪美「…………うん」

ペロ「準備はいいか?」

雪美「うん……」
20 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 20:29:54.33 SyIaeUTV0
ーーーーーーーーーー

こずえ「ふわぁ…だれか…きたのー?」

雪美「うん……来た…………」

こずえ「ゆきみー……おはよー……」

雪美「今日こそ………倒す…………」

ペロ「行くぞ!」

雪美「ところで………魔王………倒す………どうして……………?」

ペロ「えっ?それ知らにゃいのに来たの?」

雪美「…………うん」

ペロ「魔王こずえは人々から朝を奪ったのにゃ」

雪美「そう………」

こずえ「こずえのおうちねー……かーてんないのー……だから、おひるねするとき……おそらくらくするのー」

ペロ「スケールがでかい」
21 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 20:30:55.32 SyIaeUTV0
こずえ「でもねー……おひるねあきちゃった……。だからねー……かーてんつけてくれたら……かえすよー」

雪美「わかった………」

ペロ「わかったって……どうするつもりにゃ」

雪美「魔法で…………なんとか………」

ペロ「魔法は万能ではないにゃ」

雪美「やってみなきゃ………わからない……………」

ペロ「雪美ちゃんは氷結系の魔道士だから無理にゃ……」

雪美「行くよ………」

雪美「氷結…………すとろんぐ…………………ぜろ…………………」
22 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 20:31:38.87 SyIaeUTV0
そのとき、不思議なことが起こった。

魔王の間と呼ばれたその名に似つかわしくないピンクの天蓋付きベッドやぬいぐるみが置かれた部屋。

その部屋に備え付けられたテラス戸に結露するように雪が集まる。

まるで織るように雪は寄り添いあって面積を広げながら布のように揺らめいていく。

程なくして、まるで初雪の柔らかい白いカーテンができあがった。

こずえ「おー……ゆきのかーてん……きれいー………」

雪美「これで……良い…………?」

こずえ「うんー……こずえねー……これ……すきー……」

こずえ「だから……たいよー……かえすねー……」

雪美「ありがとう…………………」

こずえ「ついでにゆきみも……もとのせかいにかえすよー……」

雪美「……………?」

ペロ「どういうことだ」

こずえ「ゆきみはねー……このせかいのひとじゃないよー……」

雪美「そう…………やっぱり…………」

こずえ「だからねー……かえしてあげるのー……」

雪美「ありがとう…………」

こずえ「めをとじて……とじろー……」

雪美「うん……………」

こずえ「じなえー………たすんもー……つばさ、さずけろー…………」

――――――――――――――――――――

―――――――――――――――

――――――――――

―――――

雪美「夢………?でも……楽しかった………」

雪美「アイドル………冒険みたい…………」

雪美「でも……現実…………Pが……まほうつかい…ね……。ふふっ………」

終わり
23 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 20:33:40.03 SyIaeUTV0
以上です
これからも膝の上の恋人こと佐城雪美ちゃんをよろしくお願いします!

前作です
【デレマスSS】モバP「クール系安眠妨害アイドル」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514472913/

【モバマス】晶葉「私を便利な舞台装置だと思っていないか?」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 01:28:55.51 4LBpzph0
キャラ崩壊注意



晶葉「出来たぞ!体が小学生になるスイッチだ!」

P「ほー、それをどうするんだ?」

晶葉「てぇい」ピッ

P「うわああああ」

P(体が小学生の頃の物に・・・9、10才かな?)

P「晶葉!なんだってこんな事を!?」

晶葉「助手よ・・・私は今まで色んな装置を作って来たよな・・・」

P「あ、ああ・・・」

晶葉「そしてその度に助手は装置による特殊な状況下で他のアイドル達とイチャイチャしてきたよなぁ!」

P「い、イチャ・・・いや、その」

晶葉「ずるいんだよ皆ばっかり!私も助手と特殊なイチャイチャしたい!」

P「えっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514564935
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 01:29:21.34 4LBpzph0
晶葉「私に色んな装置を作らせては、それを治すだのなんだのと理由を付けて私を退場させる!」

晶葉「その間に別のアイドルが助手とイチャイチャ!なんなんだよ!私を便利な舞台装置だとでも思ってるのか!」

P「な、何を言ってるんだ晶葉!?」

晶葉「もう怒ったぞ!この舞台は私が主役だ!存分に助手とイチャイチャしてやるからな!」

P「にしたって、俺の体を小学生にする必要は・・・」

晶葉「普通だったら面白みがないだろうが!」

P「本当に何を言ってるんだ!?」

P「っていうか、俺には仕事が・・・」

晶葉「そんなもの別の発明品でどうにかしているに決まっているだろうが!分かり切った事を一々聞くな!」

晶葉「ええい前振りは終わりだ!ぎゅーっ!」ギューッ

P「うわぁ!」

晶葉「はぁ・・・助手っ、助手っ♪これだよこれ!私が求めていた物は!」ギュウ

晶葉「助手が私の腕の中に居る・・・別のアイドルじゃない、私の腕の中に・・・幸せだぁ・・・♪」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 01:30:02.40 4LBpzph0
P「う・・・」

P(身長のせいで、む、胸が顔に・・・)

晶葉「どうだ助手?私の、その・・・胸は」ギュウ

P「なっ、わざとか晶葉!恥ずかしくないのか!」

晶葉「恥ずかしくないと言えば嘘になるが・・・助手のためだ、構わんっ♪」スリスリ

晶葉「それとも・・・こんなに小さくては、駄目か?」

P(駄目な訳がないだろうが!女子中学生の発達段階っぱいだぞ!?)

P「その、大きい小さいとか関係なくだな・・・」

晶葉「・・・ふふっ、そうかそうか。お気に召したか。それは何よりだ♪」ギュムムッ

P「うっ」

晶葉「言わなくても分かるぞ?その顔を見ればな」

晶葉「ちっちゃいくせに、そんなに顔を真っ赤にして・・・可愛いぞっ♪じょーしゅっ♪」ホッペスリスリ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 01:30:28.85 4LBpzph0

P(ぐっ・・・まずい、まずいぞ)

P(何がまずいって、俺もこの状況に幸せを感じている事だ!)

晶葉「ほら、助手っ。今は私の方がお姉さんなんだから、存分に甘えると良いぞ♪」

P(うううっ!甘えたい!甘え散らかしたい!)

P「情けないとか・・・思わないのか?女子中学生の胸に甘えるおっさんなんてさ・・・」

晶葉「だから、助手は今小学生なんだと言っているだろう」

P「いや、そういう事じゃなくて・・・」

晶葉「それに・・・いつもの姿で甘えられたって、私は変わらず受け入れるよ」

晶葉「情けないという話なら、私の方がよっぽど情けないさ。仕事を失敗したり・・・愚痴を言ったりな」

晶葉「でも、その度に励ましてくれたり、諭してくれたのは、甘えさせてくれたのは他の誰でもない助手だ。助手は情けない人間なんかじゃない」

晶葉「だから、助手。私は助手に甘えられたらとっても嬉しいよ。私も助手の役に立ちたいんだ。恩を返したい」

晶葉「ほら・・・ここには私と助手の二人きりだ。だから今は、私だけに甘えてくれよ。そしたらまた明日から頑張ろう。二人で」

P「・・・晶葉・・・っ」ギュッ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 01:30:57.45 4LBpzph0
晶葉「うん・・・ここに居るぞ、助手」ナデナデ

晶葉「大好きだぞ、助手・・・♪」チュッ

P(ああ・・・晶葉は暖かいなぁ、ずっとこうして居たくなるなぁ・・・)

P(晶葉は俺を信じてくれる、肯定してくれる、愛してくれる)

P(俺も、晶葉のために・・・)

晶葉「・・・助手」ンー

P「晶葉・・・」スッ



凛「そこまでだよ」バァァァァン

まゆ「そこまでですよぉ」バァァァァン

晶葉「うわぁっ!」ビクッ

凛「私の息子を返してもらおうか」

まゆ「まゆの息子を返してくださぁい」

晶葉「な、なぜドアのセキュリティが・・・っていうか助手は私の息子だ!誰にも渡さん!」ギュッ

P「いや誰の息子でもねーわ(しょうきをとりもどした)」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 01:31:27.18 4LBpzph0
晶葉「菜々から抽出した能力因子を使った、時間停止爆弾を喰らえっ!」ポポイポイ

P(菜々さんは一体何者なんだ)

まゆ「きゃあっ」ボフン

晶葉「やったか!?」

まゆ「・・・なーんちゃって、《真っ赤な噓》。まゆとPさんを遮る物は、全部『嘘』にしちゃいますよぉ」

晶葉「時間停止爆弾が消えた・・・!?っ、だがその能力、能力にしか効果がないと見た!」

まゆ「・・・だからなんですぅ?」

晶葉「ふっ、ここをどこだと思ってる!天才発明家、池袋晶葉のラボだぞ!能力抜きでも敵を無力化させる手段なんていくらでもあるんだよ!フォーメーションA!」ガシャガシャコン

凛「・・・迸れ、《蒼き雷霆》」バリリッ

晶葉「・・・!?ラボの装置が、全てショートしただと・・・!?」

凛「それで、私達を無力化させる方法は全部でいくつあったのかな?まぁ、全部封じさせてもらったけど」

晶葉「ドアのセキュリティを破ったのもそれか・・・《蒼き雷霆》っ!」

凛「さぁ、息子を返して」

P(これでこの部屋にある電子機器は全て壊れてしまっただろうか)

P(否!晶葉に抱えられていたおかげで、俺の携帯は雷撃を受けていない!)

ちひろ「Pさん、来ましたよー。何ですか?ここに呼び出して」

凛「ちひろさん!?」

P「よく来てくれたちひろさん!仕事をサボった俺を叱るなりなんなりして、この話にオチを着けてくれぇっ!」

ちひろ「オチ・・・ですか」

P「オチを!早くオチを!この惨状を終わらせてくれ!」

ちひろ「・・・Pさん。私を便利な舞台装置とでも思ってるんじゃないですか?」

P「え?」

ちひろ「ショタPさんを賭けたバトルロワイヤル、私も参戦します♪」

P「ええええっ!?」



   −終わり−
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 01:31:58.87 4LBpzph0
以上になります。

皆も『蒼き雷霆 ガンヴォルト』をやろう!(ダイマ)

【モバマス】トリップ・トゥ・ガチャ

1 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:39:10.27 gjIBTQt80

キャラ破壊

変なの

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514731149
2 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:39:38.67 gjIBTQt80

コンクリートジャングルでは白銀の景色など見られない

通勤に使っている道は半透明な灰色に汚れている

昨夜降ったらしい雪がタイヤにかき混ぜられた結果だろう




若林智香「あっ!おはようございますプロデューサーさん!」



モバP「おはようさん。なんでこのクソ寒い中路上でチア姿なんだ?」

智香「朝早くからお仕事に向かう皆さんを励まそうと思って!」

モバP「そうか、汗が冷える前に中に入るんだぞ」

智香「はいっ!」

モバP「いい返事だ。それと、いいアンスコだ」

智香「どこみてるんですか?・・・それはともかく」

智香「プロデューサーも!今日こそ成し遂げてくださいね!」

モバP「おう、今日こそ説き伏せてみせるさ」
3 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:40:23.27 gjIBTQt80

高垣楓「おはようございますプロデューサー」



モバP「おはようございます。始業時刻はまだですが、誰かと待ち合わせですか?」

楓「いいえ・・・?どうしてですか?」

モバP「自販機コーナーに人がいるのって大体はレッスン前後ですし」

楓「そうですか、これは私の日課です。」

モバP「日課?」

楓「実は毎日自販機コーナーのラインナップをチェックしてたんです」

モバP「そうなんですか、何か飲みたい飲み物でも?言ってくれたら申請なりなんなりしますよ?」

楓「いいんですか?プロデューサーは仕事が多くて忙しいと聞きましたが」

モバP「いえ?仕事量は適切ですよ?僕が無能なので無駄に時間がかかっているというだけです」

楓「はぁ・・・そうですか、それで何か希望を伝えてもいいんですか?」

モバP「ええ、楓さんの希望なら通るでしょうし」

楓「でしたらいくつか飲みたいお酒の銘柄が」

モバP「始業準備があるので失礼します、今日も頑張っていきましょう」

楓「・・・・・・しゅーん」

楓「・・・・・・・・・プロデューサーも、頑張ってくださいね?」

4 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:41:01.45 gjIBTQt80



モバP「(階段を上がり、レッスンルームを窓越しに覗く)」


モバP「(朝一のレッスンに備えたアイドルたちが各々柔軟運動していた)」

モバP「(しかし、僕にはやるべきことがあるのでさらに階段を上がる)」

モバP「(3階は事務室、その入口を抜けると僕は机の間を歩いていく)」

モバP「(いやがうえにも緊張してしまう、今日こそ上手くいくといいのだが)」

モバP「(大丈夫・・・大丈夫だ・・・今回は給料三ヶ月分も貯めたんだからな)」


千川ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん!」

モバP「おはようございます」

モバP「ちひろさん、ちょっといいですか・・・?」


いつもの笑顔に緊張感が高まる



僕は歩みをそのままに懐に手を入れる

確かな手応えと共に指先に触れたそれを

給料三ヶ月の結晶であるそれを

ちひろさんの机上にそっと置いた












モバP「ガチャを引かせてください」


ちひろ「ダメです」


モバP「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


スタージュエルを買うために貯めたギフトカードの束は無残に払われた

5 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:41:39.53 gjIBTQt80


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ




モバP「なんでや!なんでガチャ回したらあかんのや!!」

土屋亜子「似非関西弁やめーや、まぁ最近ガチャ事業周りは厳しいしなぁ」




モバP「プロデューサーやぞ!うちプロデューサーやぞ!!」


亜子「レア排出率も表示せなあかんようなったし、商法として苦しいんかなぁ・・・」


モバP「合意の上だから!!合意の上だから!!」


亜子「買春現場を抑えられたオッサンか」


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ


亜子「ちひろさんもガチャの窓口やから、慎重になってるんやろうな」


モバP「なんでだよスタージュエル売ってくれよぉ・・・!」


亜子「ちひろさんもアホやないし、下手にPちゃんから毟って"ガチャのせいで生活貧窮"なんて醜聞は避けたいんやろ」

モバP「僕はそれでも構わない!」


亜子「ちひろさんの気持ちも分かったげてーや。これ以上世間からガチャに悪い印象を持たれたくないんや」


モバP「ただの需要と供給じゃないのか!?僕は合意の上で買い物をしているだけだ!」


亜子「Pちゃんの場合、身を持ち崩すレベルで買い物した前科があるしなー」


モバP「僕はそれでも構わない!!!!!!」


亜子「会社の風聞に構えや社会人やろ」
6 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:42:29.87 gjIBTQt80


モバP「・・・でも、だったらどうしたらいい?」


亜子「うーん、こればっかりはローンと一緒やな。"この人ならスタージュエルを売ってもいい"と信用してもらわんとなぁ」


モバP「デレステの購入画面にはそんなこと書いてないのに・・・でも、分かった。なんとかするよ」

亜子「頑張ってなPちゃん」


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ









モバP「話は変わるがストローとか持ってないか?」

モバP「丸められる紙とかでもいいけど」


亜子「2千円札ならあるで」

モバP「5千円札にして返すよ」

亜子「毎度」



スーーーーーーーーーーーハーーーーーー







7 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:43:16.47 gjIBTQt80


コンクリートジャングルでは白銀の景色など見られない

道端に積もった雪にはタバコの吸殻が大量に突き刺さっていた

昨夜降ったらしい雪の上で、寒さに強い暇人たちが一服していったのだろう




智香「おはようございます!今日もお寒い中通勤ご苦労様です!」



モバP「おはよう。今日もゲリラチアリングか。精が出るな!」

智香「はいっ、朝から頑張る人たちに少しでも元気になって欲しくて!」

モバP「そうか。汗が冷える前に中に入って暖かくするんだよ」

智香「プロデューサーももう少し暖かい格好したらいいと思いますよ?」

モバP「あぁ、大丈夫だよ。今日はいいスーツだから」

智香「だからコートを着ていなかったんですね!いいスーツなら安心です!」







楓「おはようございます、プロデューサー。もしかしてスーツ買い換えました?」

モバP「そうなんですよ。コートを売ったお金で買ったんです」

楓「そうなんですか。・・・あれ?そういえばコート着てませんね」



モバP「ええ、でもいいスーツなので平気です。智香に元気もらいましたし」

楓「それは重畳です・・・・・・あれ?ところであのコートって、夏服を全部売り飛ばしてギリギリ買えた安物って言ってませんでした?」



モバP「まぁ安物ですよ、なので加えて秋に買った衣類と家財の殆どを質に出したんですよ」

楓「まぁまぁ、思いの籠ったスーツなんですね」

モバP「ええ、アイドルでなくとも社会人は見た目を着飾ることこそ第一戦略ですから」

楓「いいですね、ところでこの自販機のラインナップ、お酒が並ぶとより見栄えが」




モバP「寒くなってきたんで失礼しますね」

楓「それでは熱燗なんていかがで・・・・・・行ってしまいました」
8 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:43:56.82 gjIBTQt80


モバP「(レッスンルームではニューウェーブの三人がレッスンをしていた)」

モバP「(バランスボールの上で態勢を維持する基礎レッスンだ。微笑ましい)」






モバP「ちひろさん、見てくださいこのスーツ」

ちひろ「あら、収入に見合わない上物ですね」




モバP「こう見えて、実は僕やりくり上手だったんですよ」


ちひろ「なるほど。節制を心がけていたんですね。感心です」


モバP「ここに節制の末に貯めた給料三ヶ月分のギフトカードがあるんですよ」


ちひろ「まぁまぁ、課金していただけるんですか」


モバP「ええ、なのでガチャを」


ちひろ「ところでモバPさん、今日の晩御飯の予定って決まってます?」


モバP「え?いきなりなんです、ディナーのお誘いですか?」


ちひろ「いえいえ、やりくり上手なモバPさんを私も見習ってみようかと」


モバP「なるほど、僕の節約料理に興味があるんですね」



ちひろ「はい、参考までに・・・と」











モバP「アイスの蓋ですよ。それではガチャを」


ちひろ「ダメです」



モバP「キュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!」


9 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:44:55.76 gjIBTQt80

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ




モバP「きゅっぷいきゅっぷい!!ア、アイスの蓋の何が悪いんだ!!」

亜子「主食にならないところかなぁ・・・」



モバP「ちょっと溶けたアイスがくっついてて舐めると甘くて美味しいんやぞ!」


亜子「味じゃないんよなあ」


モバP「なんでだ、子供から大人までペロペロしてるじゃないか!買ってきたアイスを食べる前にさぁ!」


亜子「せめてアイス本体の方を食べてやりーな。多少のカロリーはあるんやし」

モバP「はい?僕が貰えるのは蓋だけなんだが?」

亜子「他人の食い残しかい!!!!」

モバP「他人じゃない!!ライラちゃんは僕の大事な担当アイドルだ!!!」

亜子「うっさい!!!!!」



ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ



亜子「よー考えたら、ちひろさんはPちゃんの収入とか把握してるやん」


モバP「そういやそうだっけ・・・あの人の業務はあらゆる部署に食い込んでるらしいからな」


亜子「なんやそれ怖・・・だから変に高級なモン身につけたところで無理してるのはモロバレやろ」


モバP「あっ、そっかぁ・・・暖房器具まで売り払ったのも見ぬかれたかな・・・」


亜子「知らんけど・・・・・・えっ?暖房器具?」


モバP「それはそうと亜子、はいこれ5千円札ね」


亜子「貰い辛いわ!!!」



モバP「いいのいいの、ギフトカードの一部を金券ショップに持っていった分だから」


亜子「(生活切り詰めてるのに金にはきっちりしてるなぁ・・・)」


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

10 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:46:16.53 gjIBTQt80


亜子「で、どうするんや。見栄を張ったところで信用は得られへんみたいやけど」


モバP「身だしなみを整える、歯も磨く、笑顔を絶やさないでいい印象を相手に与える」

亜子「就活か」




モバP「経済面での信用獲得が難しいなら、心証面で信用を勝ち得るしかない!」


亜子「Pちゃんの場合、それも怪しいんやけどな。趣味が趣味やし」


モバP「趣味?手元にある僅かな有償ジュエルで遊んでるだけじゃないか」


亜子「あっそ。・・・心証を良くするってどうするんや?」


モバP「自分に相応しいランクの服と身だしなみ、これでいくよ」

亜子「社会人としてはスタートラインやけどなそれ」



モバP「とりあえずこの高いスーツは売りに出すよ、それでランクにあった一式を揃える」


亜子「うんうん」


モバP「まず、散髪にも行く、食事にも500円以上使ってみる」


亜子「ほうほう、なんや分かってるやん」


モバP「春菜に頼んでいいメガネも見繕ってもらう」


亜子「うん?・・・うん、まあいいんちゃう。あの人メガネに嘘はつかんし」


モバP「あいさんに良いネクタイも選んでもらう」


亜子「あの人ネクタイ専門家ちゃうで?プレゼントにネクタイ選んだりはしたけど」


モバP「それと時子さんにも靴、選んでもらおう」


亜子「時子サン!?」


モバP「知らないのか?あの人靴にはこだわる人なんだぜ、踏まれるとわかるぞ」


亜子「革靴選びは別ちゃうか・・・?」


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

11 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:46:43.14 gjIBTQt80


モバP「・・・・・・・あ」


亜子「どしたん?」


モバP「亜子、筒、筒みたいなの、紙でもいいから・・・」


亜子「ええ・・・なんか目がうつろで怖い・・・はい5千円札」


モバP「ありがとう、1万円札にして返すよ」


亜子「毎度」







モバP「お札をくるくる丸めてストローに・・・・・・」





スーーーーーーーーーーーーーハーーーーーーーーーーーーーーー



12 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:47:42.10 gjIBTQt80



コンクリートジャングルでは白銀の景色など見られない

道端に積もった雪はさらなる雪を上乗せされ、凍りついた雀とゴキブリが見えていた

昨夜新たに降った雪の上にわんぱくな誰かが突き刺していったのだろう



智香「おっはようございまーーす!プロデューサー!!」

モバP「おはよう智香、なんだか日を追うごとに元気になっていくな」


智香「そうなんですか?こうやって毎日社会人の皆さんを応援しているからでしょうか!?」


モバP「うーん、確かに道を歩いている人たちも生き生きしているというか、歩みが力強い・・・?」


智香「はい!毎日この道を通ってくれる常連さんです!!」


モバP「常連?・・・ゲリラチアの常連って何なんだろう」


智香「私のおかげで皆が元気になって、皆の元気な姿で私が元気づけられる・・・素敵ですね!!」


モバP「永久機関はここにあったんだな、原発なんて窓から捨ててやろう」


智香「プロデューサーさんも元気になってくださいね!!!」

モバP「スタージュエルさえ買えれば元気一杯になるんだけどな」


智香「まだ許可が下りないんですか!でもファイトです!!」


モバP「おう、智香もメルトダウンする前に切り上げるんだぞ」







楓「おはようございます・・・」


モバP「おはようございます。なんだか落ち込んでますね?」


楓「自販機にお酒がないんです」


モバP「でしょうね」

楓「どうしてでしょう、アンケートに何度も書いたのに・・・」

モバP「許可される理由がどこにもありませんからねえ」

楓「それだとしても、こんなのひどいです・・・私に見せつけるようにして・・・」

モバP「確か昨日、自販機の増設工事してましたしね。お酒が加わると思ったんですよね?」

楓「確かにラインナップは増えましたが、アルコールようの自販機は影も形も・・・」

モバP「うちは元々アイドルが多いですからね、それに対応できるよう商品を増やしたんでしょ」

楓「私や早苗さんに対応してないんですよぉ・・・」

モバP「そのへんは我慢してください・・・」
モバP「あれ、なんかこの一角だけ栄養ドリンクばっかりだ・・・」

楓「あとプロデューサーさんのスーツ、よく似合っていますよ」

モバP「おっ、そうですか!いやー、僕も変に背伸びするのは財布にも自分にもよくないと思いまして」

楓「素敵ですよ、似合っている、というか似ているというか・・・」
13 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:48:11.58 gjIBTQt80



モバP「(レッスンルームを覗くと、やはり今日も朝練に励むアイドルたちがいた)」

モバP「(今日レッスンしているのはガールズパワーの三人)」

モバ「(バランスボールを二つ重ねた上で片足立ちをしている。大した女子力だ)」







 
ちひろ「おはようございます!プロデューサーさん!」


モバP「おはようございます。どうですか今日の僕?」


ちひろ「どう、といいますと?」


モバP「僕が着ても違和感が無いというか、分相応な感じがしません?」


ちひろ「相応、というか似合っているというか・・・似ていますね?」



モバP「そうでしょ、スーツからメガネまで全身ぴにゃこら太ですよ」


ちひろ「どうしてそんなファッキン・・・じゃなくてファッションに着地したんですか?」


モバP「自分のレベルに見合った服装ですよ。僕ってぴにゃこら太に似てるってよく言われるんで」


ちひろ「そうですか・・・ものすごい黄緑色・・・」

モバP「お互い様ですよ。ところでガチャ引かせてください」


ちひろ「ダメです」




モバP「ピニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」



14 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:49:38.11 gjIBTQt80


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ



モバP「そっくりだって言うんだもん・・・穂乃香がバッチリだって言うんだもん・・・」

亜子「春菜ちゃんとあいさんと時子サンに頼るって言ってなかった?」


モバP「時子さんには拒否されたんだ・・・だから次善の策として・・・」

亜子「次善・・・?次善・・・?」


モバP「最初は靴だけだったんだ。ぴにゃ風革靴だったんだけど・・・」

亜子「やけど・・・?」

モバP「靴だけだと調和が取れないからって春菜がメガネをぴにゃデザインに・・・」

亜子「ガンの転移か」



亜子「というかその靴スニーカーかと思ったら、ちゃんとした革靴やんけ」

モバP「これでもビジネスマン向けのぴにゃデザインらしいからな。丈夫にできてるよ」

亜子「ビジネスマンは履かんやろうな・・・」

モバP「ぴにゃあ・・・」




ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ


亜子「どうすんの?どうすんの?」

モバP「どうしよう?どうしよう?」

亜子「なんで服装すらちゃんと出来んのや・・・芸能界ってまず見た目やないの・・・?」

モバP「見た目に金を使ってる暇があったらガチャに金を使いたい。というか使っている」

亜子「そんなアホがいるから規制が厳しくなってるんやで?」


モバP「最低限は気を遣ってるって、僕だって街を歩いているだけで犯罪者予備軍と呼ばれるような油ギッシュな方みたいにはなりたくないからな」

亜子「それは本当に最低限やないかい!」

モバP「でもあれだよね、犯罪者予備軍って職質はされても逮捕されたってニュースは滅多にないよね」

亜子「うん?いや、だからこそ偶にオタクの犯罪ってお祭り騒ぎになるんちゃう?」



モバP「前科者ってオタク系よりチンピラとかオラオラ系の方が多いよね、なんで彼らは予備軍呼ばわりされないの?」

亜子「それがメディアマジックやで・・・・・・この話はもうやめーや」



モバP「そもそも車やブランド品にアホほど金を突っ込むのはありで、ガチャはなしなのはなんでなのなのなの・・・」

亜子「そのへんの会社はメディアにとって大手のスポンサーやからやない?」
15 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:50:29.80 gjIBTQt80


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ



亜子「もうあれや、男は中身やで!見た目は普通でいいから仕事で成果だしてこ!」

モバP「僕はすでに頑張ってるのに・・・ガチャを引く余裕だってあるはずだ」


亜子「アイスの蓋で捻出されたもんを余裕とは言わんやろ」

モバP「でも僕はアイドルとちひろさんの次くらいには出勤して真面目アピールしてるんだけど」


亜子「アピールだけじゃなくて成果をだしいや。社会人なら」

モバP「甘いな亜子。最近は定時までに効率よく仕事を片すより、汗水たらして残業している方が同じ仕事量でも評価が高いんだぞ」

亜子「そんな株式会社は暴落してまえ」

モバP「そもそも暴落以前に高騰しないがな。はっは」


亜子「やかましいわ・・・・・・よし分かった。こうなったら真面目に働こう」

亜子「バリバリ働いてガチャの誘惑に溺れないデキる男の姿を見せつけるんや」

モバP「わかってくれたか、作業効率より作業風景を重視する現代人のトレンドが」

亜子「腐れ」
16 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:50:57.92 gjIBTQt80

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ


モバP「亜子、これ1万円札ね・・・それと」

亜子「今日はストロー持ってきてるで」

モバP「ありがとう・・・500円で買わせてもらうよ」

亜子「毎度」


モバP「さてとストローを右の鼻の穴に入れて、一気に吸い込」






スーーーーーーーーーーーーーハーーーーーーー

17 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:51:31.55 gjIBTQt80



コンクリートジャングルでは白銀の景色など見られない

道端に積もった雪の上には派手な服を着た大型犬が一匹横たわり、冷たくなっていた

インスタ映え狙いで購入し、ドレスアップしたものの面倒を見きれずに捨てられたのだろう





智香「おっっはよーうございまーーーすっ!!!」


モバP「・・・・・・・・・おはよう。今日はアンスコじゃなくてスパッツなんだな」


智香「防寒対策ですっ!!!それとどこ見てるんですか!!」


モバP「いや、仕事が忙しくてね・・・手元ばかり見下ろしていた時につい・・・」


智香「確かに見るからに忙しそうですねっ!でも転ばないように気をつけてください!!」


モバP「おう・・・気づいたんだけど智香の足元だけめちゃくちゃ雪解けしてるんだな」


智香「ヒートアップしちゃいました!!」


モバP「クールダウンしたら社内に入るんだぞ」










楓「・・・おはよう、ございます?」


モバP「・・・・・・おはようございます」


楓「忙しそうですね・・・?」


モバP「ええ、業務は溜まっていますし、こうして通勤時間も業務の一部ですよ、はっはっは」


楓「いつも私たちのためにありがとうございます」


モバP「社会人としての義務ですよ、義務」


楓「あと、どうせならこの自販機にお酒を追加してくれたりなんかするともっと私のためにな」


モバP「おっと仕事が忙しいので失礼」
18 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:52:15.14 gjIBTQt80






モバP「(レッスンルームではフリルドスクエアがレッスンをしていた)」


モバP「(四つ重ねたバランスボールのそれぞれの隙間にメンバーが一人ずつ挟まっていた)」


モバP「(大したバランス感覚だ、見た目は変なサンドイッチのようだが)」







ちひろ「おはようございます!きょうは普通のスーツで良かったです」


モバP「ええはい、一応まともな値段で買い取ってもらえたので」


ちひろ「ふふ、そうでしたね。ところでどうしてタブレットを?」


モバP「ふふふ、歩いている間も仕事を続けるためですよ」


ちひろ「仕事?昨日の定時までに終わらせたんじゃなかったんですか?」


モバP「その後持ち帰った分ですよ。仕事はたくさんするに限りますからね」


ちひろ「だからずっとタブレットをタプタプしてるんですか。こっちも見ずに」






モバP「ええ、家からここまでずっと歩きながらタブレット内で処理できる業務を処理してきました」


ちひろ「歩きスマホですか、そうですか・・・」





モバP「僕は24時間アイドルのことを考えてますからね」


ちひろ「守秘義務って知ってます?」


モバP「はっはっは、もちろんですよ。ところでガチャを引いてもいいですか?」


ちひろ「ダメです」


モバP「ジョブズウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!」

19 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:53:15.11 gjIBTQt80


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ






亜子「歩きスマホって、会社によってはめちゃくちゃ悪評につながるって知っとる?」


モバP「スマホじゃないもん!タブレットだもん!そう!アイフォンならね!!」


亜子「スマホやないか、それを言うならアイパッドや」


モバP「私生活まで仕事に捧げている姿をアピールしてたのに!!」


亜子「会社の資料持ち出して、とっくに免職沙汰なんやけどなぁ・・・」


モバP「アイパッド取り上げられたしぃいい!!!ウイルスチェックとかでええええええ!!!」


亜子「今やPちゃんが会社のウイルスまであるで」


モバP「文香だって歩き読書が癖でよく駅の階段から転げ落ちるって言ってたのにそっちはいいのかよ!!」


亜子「よくないで!!??」





ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ





モバP「でもあれだ、歩きスマホが良くなかっただけで、仕事に真面目に取り組むってのはいいかも知れない」


亜子「ほうほう、根拠は?」


モバP「ちひろさんの態度が今までより若干、柔らかかったかな」


亜子「そうなんか?」


モバP「おう、あんまりこっちを馬鹿にしている感じじゃなかった。なんか道に落ちてる軍手を見てる感じ」


亜子「ゴミ扱いやないか。仕事を社外に持ち出しまでして、いよいよガチャどころやないで」


モバP「くそう、そっか、最近は情報漏洩に厳しいもんな」


亜子「10年前からそうやけど?」
20 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:53:47.33 gjIBTQt80


ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ


モバP「分相応な格好をして」


亜子「はい」


モバP「真面目に効率よく仕事をして」


亜子「はぁい」


モバP「社外秘の情報が漏れないようにする」


亜子「ええ・・・まぁ・・・うん」


モバP「よし、閃いた。ちょっとイメチェンしてくる!」


亜子「はぁい!?」


モバP「じゃあ行く前にストロー!」


亜子「一本千円な」


モバP「サンクス!!」


亜子「毎度」



ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ
21 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:54:22.14 gjIBTQt80

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ



モバP「机にこすりつけて削ったスタージュエル・・・」







モバP「七色に輝く削り粉を机の上に一列に並べる・・・」






モバP「あとは鼻に挿したストローの先っぽを・・・」






モバP「鼻息で粉が飛び散らないように近づけて・・・」







モバP「一気に吸い上げる!!!!!!」






スーーーーーーーーーーーーーハーーーーーーー!!!!!!


22 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:55:08.78 gjIBTQt80



ストローの中を駆け上った五色の粉が鼻腔奥の粘膜にかじりつく




前頭葉と頭蓋骨の内側、そのハザマで打ち上げ花火が爆発した



詰め込まれた火薬は五色の光を振りまき地球上の全てを照らした



僕の世界に昼夜の境はない。北半球も南半球全ての空を五色の虹で埋め尽くす



桃色のユーラシア大陸、赤色のオーストラリア、緑色のインド洋、青色の月面



そして蠢く黄色い人類が僕の尾てい骨を躍り上がっていく




70億人の黄色い小人が脊椎を踏みしめながら背骨を登頂する感覚に僕は6千億万回絶頂した



僕の脳みそは喜色に暴れ狂い背骨を、そしてそこに引っ掛けた小人と共に宇宙に射出される



やがて346年後、宇宙を一周した僕の脳みそは地球にいる僕の子孫にあいまみえ、その体を乗っ取るのだ




未来人の肉体は僕にとってエデンの泉のように心地よい




そのぬくもりに包まれ僕は5那由多回絶頂するのだ


23 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:55:58.90 gjIBTQt80




モバP「ご、ごしょくのにじいろ・・・・・・」




モバP「あぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ」







亜子「・・・・・・」




亜子「しっかし、何度見ても・・・見てられん趣味やなぁ・・・」




24 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:56:34.95 gjIBTQt80


コンクリートジャングルでは白銀の景色など見られない

泥と混ざり合った茶色い雪に紛れて家庭ごみが捨てられていた

計画性のない主婦の嗜みだろう






智香「あれ、プロデューサーさん!今日はメタリックですね!」






楓「プロデューサーさんいつからロボットになったんですか?」





モバP「(レッスンルームデハ、ニュージェネレーションガレッスンヲシテイタ)」





ちひろ「・・・ロボコップそっくりですね」





モバP「脳ヲ高度ナPCに改造シ、脳内デ業務ノ処理ヲ行ッテイマス」






モバP「ガチャ、ヒイテモイイデスカ?」


ちひろ「ダメです」


モバP「理解不能理解不能理解不能!!!!!!」









ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ



スーーーーーーーーーーーーーハーーーーーーー
25 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:57:05.33 gjIBTQt80

コンクリートジャングルでは白銀の景色など見られない

積もったばかりの新雪を幼児がボリボリとかじっていた

育児放棄の末の飢餓感からくるものだろう






智香「あれ、プロデューサーさん!今日はアルカイックですね!」








楓「プロデューサーさんいつから仏様になったんですか?」







モバP「(修練場には愛すべき偶像たちが調律玉の上にて修練に耽っていた)」







ちひろ「・・・千手観音そっくりですね」





モバP「数多の業をこの手で担うべく悟りを開いたのです」







モバP「ガラガポン、一つ引かせて頂いても宜しいか?」


ちひろ「ダメです」


モバP「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏!!!」







ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ


スーーーーーーーーーーーーーハーーーーーーー
26 :◆E.Qec4bXLs 2017/12/31(日) 23:57:52.98 gjIBTQt80

コンクリートジャングルでは白銀の景色など見られない

活気に満ちたの良いサラリーマンが自販機の安酒で宴会を開いている

雪の中には空き缶と食い散らかされたつまみが埋まっていた





智香「あれ、プロデューサーさん!今日はイデアですね!」




楓「プロデューサーさんいつから概念になったんですか?」





モバP「(ガチャをレッスン場でガチャをアイドルがガチャをバランスボールでガチャ)」





ちひろ「・・・概念そのものですね」



モバP
   「 
    ガ
 
    チ 

    ャ

    を

    引

    い

    て

    も

    ?
     」



ちひろ「ダメです」


モ バ P「 き    え            ゆ                く 」



ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ


スーーーーーーーーーーーーーハーーーーーーー



27 :◆E.Qec4bXLs 2018/01/01(月) 00:00:40.92 1WY/eaz0

亜子「・・・・・・・・・」


亜子「・・・・・・・・・」


亜子「・・・・・・・・・」


亜子「・・・・・・・・・」


亜子「毎日毎日スタージュエル吸引しとるけど・・・」



亜子「・・・そろそろ手持ちの分は切らしそうやし・・・」



亜子「そしたら・・・ガチャも引かせてくれるんちゃう?」



ちひろ「私もいらない衣類を買い取るのは面倒ですしその方がいいですね」


亜子「あれってちひろさんやったん!!?」


END
28 :◆E.Qec4bXLs 2018/01/01(月) 00:01:56.58 1WY/eaz0
以上、終了


書き納めのつもりが2018年にまたがってしまった

まともなSSが描けない

【モバマス】三船美優「ファム・ファタールとおしっこ革命」

1 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:34:15.31 nhy0bn3P0
明けましておめでとうございます。
おしっこに注目した美優さんとプロデューサーのシリアスSSです。
注意点は複数Pが出る事とおしっこです。
それではどうぞ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514806454
2 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:35:00.17 nhy0bn3P0
「ふー疲れた」

自宅に帰って来たプロデューサーを、一人の淑やかな美女が出迎える。

彼女は三船美優、結婚して一年となる彼の妻であり、特別な担当アイドルだ。

「お疲れ様、貴方」

「いやぁ、××プロダクションの会議の長さは異常だね。
 長いと噂で聞いてはいたけれど中々本題に入れずに往生したよ」

「ふふ。それで、今度の仕事は?」

「ああ、ちゃんと用意してある。
 ライブと歌番組がメインになるけれど、いくつかグラビアの仕事も挟んでるよ」

「グラビア、ですか……恥ずかしいな……」

美優はいつかのアニマルコスプレを思い出して

恥ずかしそうにセーターに包まれた自身の胸に手を当てた。

セクシーな虎の衣装を着て以来、節目節目に彼は

露出の多いグラビア仕事を取ってくるようになった。

しばらくそんな仕事が来なかったので油断していた彼女は頬を赤らめた。

「美優、安心して。君はどこに出しても恥ずかしくない素敵な女性だ。
 プロポーションだって維持しているんだから、君はもっと自分の体に自信を持って良い」

「もぅ……それで、どうします? ご飯にします? お風呂にします?」
3 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:35:43.25 nhy0bn3P0

「そうだな。喉が渇いているから……まず、シッコを用意してくれないか」

美優は軽くうなづいて冷蔵庫から冷やしておいたジョッキを取り出した。

そして、静かに冷気を放つそれをスカートの下に忍び込ませた。

「んっ……っはぁ……、あっ……」

少ししてからショオオオオオ……と爽やかな迸り音がスカートの中から聞こえてきた。

満ちていく排泄欲と羞恥心の間に挟まれ、美優は艶かしい表情を魅せる。

「用意が良いね」

彼女から並々に注がれたジョッキを手渡された。

スパークリングワインを思わせる小さな泡が小悪魔のように喉の期待を煽ってくる。

「貴方が喉を渇かして帰ってくるって、分かっていましたから……
 スカートの下、何も穿かないで待ってました……」

彼は美しい妻に感謝し、その黄金の恵みを一気に飲み干す。

喉で爽やかに弾ける気泡、喉越しを良くしてくれる液体と器の温度差

そして鼻をすっと通る、上品でいてコクのある尿素のスメル。

これ一杯さえあれば、一日の疲れなどすぐに消えてしまう。

「……ふー、うまい。うん、やっぱり美優のシッコは喉越し良くて美味しいよ」

夫婦は朗らかに笑い合った。
4 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:36:38.88 nhy0bn3P0
飲尿健康法が科学的な裏付けの下で誰でもお手軽に出来る

健康法としての地位を確立するとそれは世界的なブームとなった。

商業側もその波に乗り、よりオシッコが飲みやすく

飲尿健康法が続けやすくするようなフレーバーを発明し、売り出した。

そんなしっこブームの中で注目されているのがアイドルたちだ。

美しいアイドルたちが笑顔で野外放尿しているグラビアやCMは

爽快感と共に視聴者の購買意欲を大いに刺激し、売上の伸びに貢献していた。

それに伴い、アイドルの魅力の一つにシッコの質・量・味・匂いといった項目が加えられた。

シッコはただの排泄物ではなく、健康のバロメーターにも

嗜好品にも成り得るものとして輝きだしたのだ。

アイドル三船美優は、それまで人気を独占していた十代のアイドルたちを押し退けて

シッコアイドルの象徴として業界から注目を浴び続けている。

彼女をプロデュースしている夫の手腕も手伝い、ブームは衰退の気配すら見せなかった。
5 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:37:15.65 nhy0bn3P0
   #  #  #

「やぁっ……止めて下さいっ……!」

「フフフ……イイねぇありすちゃん?
 出すもの出してくれたら、お兄さんたちは、悪い事しないよ?」

狭い部屋の中、手首をロープで縛られている黒髪の美少女がいた。

中央に穴の開いた椅子に座らされてから、どのくらい時間が経ったか分からない。

非合法な利尿剤を飲まされた彼女――橘ありすの尿意は既に限界まで来ていた。

彼女の眼前には、覆面をした男たちが交代しながら見張っている。

「あーあ、お兄さんたち、喉が渇いちゃったなぁ……?
 さぁ……賢いありすちゃんなら、僕たちがどうして欲しいか分かるでしょ? 

彼はポインターの先で、身動きの取れないありすの神聖なクレバスを

一寸一寸味わうように、ゆっくりと、執拗になぞっていく。

少し背伸びをした彼女の純白の下着に、彼女の幼い形が静かに浮かび上がり

恐怖の強張りが蜜となって染み込んでいった。

「ジュースだよ、君のイチゴ味のジュースが飲みたいんだ。
 ……出してくれるかい? くれるよね……ありすちゃん?」

「ううう……!」
6 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:38:01.23 nhy0bn3P0
ショオォォォォォォ……。

恐怖も手伝ってか、ありすは下着を穿いたまま粗相をした。

羞恥と悔念の色を呈した瞳は涙に濡れている。

彼女は男たちへの憎悪を込めて、震えつつも睨み続けていた。

陰部の下に固定していた女性用尿瓶には

下着で濾された温かな恥蜜がみるみると溜まっていく。

「おおーぅ……これがありすちゃんの生シッコぉ……っっ!」

放尿が収まると男たちはすぐに尿瓶を外した。

そして、我先にとその恵みを手持ちのグラスへ注いで、そのまま一気に喉へと通した。

「グビッ、グビッ、グビッ……! ……ップハァッ!
 やっぱり朝一番の搾り立てはコクが違うぜ!」

彼らは口端に垂れた女尿を手の甲で拭い、下卑た笑いを弾けさせた。
7 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:38:29.81 nhy0bn3P0
<人気アイドル・橘ありす保護!
 オシッコドリンクバーとして三ヶ月監禁! 容疑者の男数人を逮捕!>

シッコブームの真っ只中でこの事件は起こった。

美優Pが妻と一緒にプロデュースしていたシッコアイドル・橘ありすはある日、行方不明となった。

彼女はファンクラブに在籍していた青年グループによって

学校からの帰り道にある公衆トイレから彼女は拉致され、そのまま容疑者の自宅に監禁された。

彼女は実に三ヶ月間に渡って、衆人環視の中での放尿を強要されたという。

逮捕された容疑者たちは彼女を非道にもドリンクバーとして扱い

違法的に彼女のシッコを飲み続け、一部のファンたちに

特殊なネットワークを通じて高値で売買していたという。

彼女のものとおぼしきシッコドリンクが密売されているという情報を

入手した警察は、シッコソムリエの捜査員を派遣して味を確認し

後日、特定された監禁場所に踏み込んだそうだ。

保護されたありすは脱水症状にて疲労していたものの、命に別状はなかった。

無論、主犯格である無職の青年(二十四)をはじめとして

事件に関わった者は軒並み逮捕された訳だが

この事件を契機としてシッコの商品販売に自粛する動きが起こった。

当然、シッコを中心としたアイドルの売り出しは規制や世論の的となった。
8 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:39:03.19 nhy0bn3P0
「そもそも!! 可愛い女の子の尿を飲む、その行為自体が
 汚らしい変質者の行為そのものなのですッッ!」

討論番組でフェミニスト代表の神経質に痩せこけて化粧の濃い中年女性は鋭い口調で叫んだ。

彼女が大声を張り上げる度に、頬に出来た化粧の亀裂が醜く伸びていく。

「排出した尿は空気に触れると瞬く間に細菌が増殖しますっ!
 そんな他人の尿を飲む事は、病気のリスクを無意味に高める事になるだけですっ!
 全くもって理解しがたいっ、唾棄すべき変態的行為ですっ!
 現に、そういった変質者による女性の被害は後を絶ちませんっ!
 社会的弱者である女性を辱しめて金銭を得る、先進国として恥ずべき行為ですっ!
 即刻っ! 国は規制に全力を……っ!」

「異議あり!」

その討論番組にゲストとして出されていたのは
数々のシッコアイドルを世に送り出した
シッコブームの立役者でもある、あの美優Pだった。

「アイドルのシッコを飲む人間すべてが彼らのような変質者ではないのです!
 今やアイドルのシッコは嗜好品の一つとして愛されています。
 販売における際には雑菌を除去して、シッコ本来の心地よい苦味と共に
 より喉越しよくするための工夫を怠らず、安心安全をモットーにしております!
 シッコはアイドルとの一体感を簡単に味わえる安価なドリンクであり
 中毒性なら煙草や酒よりも低いです!」

すると、嫌尿派で名の知られている男のコメンテーターが
後頭部付近まで後退している富士額に青筋を立てて怒鳴った。

「あんな苦いものを美味しそうに飲む人間にまともな思考が出来るはずがない!
 あんたは娘が居ないからそんな事が言えるんだ!
 女の小便売り捌いてだ、金なんて儲けているからそんな事が言えるんだよ!
 自分の娘がオシッコドリンクバーにされる悲しみなんて分からねえだろ!?
 被害者の女性の事を考えた事があるのか!?」

「聞いて下さいっ、私は……!」
9 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:39:39.24 nhy0bn3P0
美優Pの反論が終わらない間に、他のコメンテータたちが口々に罵声を浴びせた。

「女性のシッコを売る行為は業界による組織的売春そのものです!
 こんな非人道的行為を認めていたら、日本はダメになる!」

「そうだ! 日本を犯罪者だらけの国にするつもりか!」

美優Pは三時間にも渡る討論で徹底的に叩かれた。

メディア側は嫌尿派に肩入れし、シッコ自粛推進を謳っていれば

世論を過熱させて商売になるので、ここぞとばかりにシッコ擁護派を攻撃した。

その槍玉に上げられた美優Pは毎日のように罵倒を浴びせられ

心身ともにみるみると痩せていった。

メディアの猛攻はとどまる事を知らない。

模倣犯だけでなく新しい犯罪者が出るとこぞって、容疑者に飲尿歴がないかを調べた。

シッコブームにある昨今、飲尿歴のない人間はまず居ない。

特にアイドルのシッコが見つかると、犯罪との因果関係や

精神疾患への影響を示唆する偏向的な報道が

待ち望んでいたとばかりに発信されていった。
10 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:40:07.58 nhy0bn3P0
「そんな!? どういう事ですか!?」

美優Pの前にいるスポンサーは苦々しい顔をしていた。

彼は美優Pの企画した新商品のシッコに対して好意的に捉えていて

援助を惜しまなかった人物だ。

「君には申し訳ないが、私たちの会社ではシッコ関連のCMを自粛する。
 新商品の企画も、再考する事になった」

「……。私は高品質のアイドルのシッコとサービスを提供しています。約束します!」

「私は君の言う事を信用している。
 君は弊社の期待を一度も裏切った事はなかった。
 つまり、サービスや品質が問題ではないのだよ。
 上から圧力がかかってね……社長の奥さんが嫌尿派で、商品化の白紙を呼び掛けている。
 分かってくれ。君の働きを無下にはしたくないが……」

熱狂的なシッコブームはあの事件により、急速に衰退した。

評判を恐れた事務所側も美優をはじめとするシッコアイドルの活動自粛を命じた。

あれほど流されていたCMもほとんどなくなり

美優Pとかかわり合いを避けるためか仕事の依頼も来なくなった。

何とか歌やグラビアで挽回を図ろうとするも、既にシッコ関連以外の活躍の場は

後輩アイドルたちで占められていて三船美優の出番はなかった。

歌にすら規制がかかり、シッコを賛美する美優の曲は流通量をかなり搾られた。

仕事量はみるみるうちに減り、地方営業すら満足に出来なくなった。

……シッコの暗黒時代へと突入したのだ。
11 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:40:36.18 nhy0bn3P0
「うう……ゴクゴクゴク……」

「あなた……そんなにシッコを飲んでいたら、体に……」

「……! うるさいッッ!」

プロデューサーが一喝してテーブルを叩いた。

手にしていたグラスから数滴、尿が漏れ出た。

「うう……くそぉ……! みんなして、シッコを目の敵にしやがってぇ……!」

美優Pは新妻のシッコを浴びるように飲んでいく。

納得のいかない世論に振り回され、仕事も干されていた彼らの生活は、荒れ果てていた。

彼はほとんど仕事をせず家でシッコばかり飲んでいた。

そして日を追うごとに彼の飲尿量は増えていった。

「くそっ! 美優っ! シッコだっ! シッコを持ってこいッッ!」

「ダメよあなた……、これ以上飲んだら病気になってしまうわ……」

「何だと!?」

癇癪を起こした彼は、空になったコップを床にぶつけた。

美優は両腕を顔前でクロスして竦み上がった。

「美優までっ……! 俺からシッコを奪うのかッッ!?」

「だって……手が……」

美優が指差したプロデューサーの手は、小刻みに震えて止まる様子がない。

過剰量のシッコを摂取したために、中毒症状が出ているのだ。

「うるさいっ! こんなものっ、シッコを飲めばすぐに治るんだよぉ!」

美優を押し倒した彼は乱暴に彼女のスカートをめくりあげ、その下着を容赦なく破り捨てた。
12 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:41:05.18 nhy0bn3P0
「やぁっ……! やめてぇ……ッッ!」

「出せッッ! 毎晩利尿剤飲ませてるんだ! 出せ!! シッコをッッッ!!!」

プロデューサーは美優の腹を目一杯押さえつけた。

圧迫された膀胱は溜まっていた彼女のシッコを浅ましく放出した。

「んく、ん……ふん、こんな美味しいもんを出し渋りやがって……」

「うう、ひどい……」

泣きじゃくりながらシッコを漏らす妻を気にする事無く彼はシッコを直飲みする。

彼がこのような行為に走るのは一度や二度ではない。

無理やり放尿をさせられる美優は、羞恥にまみれた日常で

脱水症状をよく起こすようになった。

しかし、彼の生活が変わる事はなかった。
13 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:41:39.01 nhy0bn3P0
「……美優……?」

翌朝、美優Pは一人部屋の真ん中で目を覚ました。

昨夜は例の如く、浴びるように美優のシッコを飲んだ後、そのまま寝た。

いつもなら朝食の準備をしている妻の姿がなかった。

何か食べるものはないかと台所に向かうと、テーブルの上にメモが置いてあった。

<家を出ていきます。ごめんなさい貴方 美優>

そのメモを手に取った美優Pは眠気も忘れて部屋中を走り回り、妻の姿を探した。

「美優!? 美優――っ!?」

彼は部屋着のまま外を駆け回った。

事務所や仕事場にも連絡したが、彼女の姿はないという。

「俺が、悪かった! 帰ってきてくれ、美優っ!」

彼は警察に捜索願いを出した。しかし、それでも美優は見つからない。

突然の売れっ子アイドルの失踪にファンや業界人は衝撃を受けた。

何より当の夫であるプロデューサー自身が、妻の失踪を受け入れられないでいた。

三ヶ月経っても、半年経っても、三件程の目撃証言だけで美優は見つからなかった。
14 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:42:07.02 nhy0bn3P0
妻を失ったプロデューサーは茫然自失としていた。

どれだけ彼女を傷つけていたか、彼は充分過ぎるほど分かっていた。

しかし、分かっていても、自分に降りかかるバッシングの雨に堪えられなかった。

仕事を干されていく不安、焦燥感、怒りが抑えきれなかった。

そんな自分のどうしようもない弱さを彼は知っていた。

そして自暴自棄な自身を許してくれる妻の優しさに甘えきっていたのだ。

「美優……っ……、ごめん……っ……ごめん……!」

地面にうずくまった美優Pは、胸を圧迫する悲しみを感じながら

血が流れるまで指でアスファルトを掻き毟って、泣いた。

涙が枯れるまで泣いた後、彼はそのまま休職届けを提出した。

しかし愛妻を自身のために失い、生きる屍と化していた彼は

禁尿の禁断症状に苦しみながら、世捨て人のように生きていた。

美優が消えて、早くも一年が過ぎようとしていた。

体に回っていた毒気が涙と共に流れて、ただ空虚な悲しみだけ残った。

やけになっていた美優Pはある日、失意の中で栄養失調で道端に倒れた。
15 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:42:48.88 nhy0bn3P0
   #  #  #

「……ん……」

美優Pは部屋の中で目を覚ました。自宅でも病室でもない。

すると台所の方から容姿端麗な男が寄ってくる。

「目を覚ましたか……?」

「……凛P……」

トップアイドルの渋谷凛のプロデューサーは

男にしておくには惜しい程に眉目秀麗な人物として知られていた。

しかし、一時期はアイドルの勧誘すら受けた彼にはある一つの性癖があり

それが美点に影を落として霞ませていた。

アイドルと、彼女たちの産み出すウンウンを、彼は愛していた。

彼はウンウンに秘められた可能性について日夜模索を続けていた。

シッコブームの真っ只中でさえ、リベラルな思考の持ち主として彼は煙たがれていた。

以前彼は、765プロで同僚の美優Pと共に

互いの夢を語り合い、切磋琢磨していた時期があった。

346プロに二人してヘッドハンティングされても、その関係は変わらなかった。

いつか世界が、ウンウンやシッコを排泄物としてでなく

アイドルという天使のもたらした福音として人々が受け入れる日がやってくる。

二人は、そう信じていた。
16 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:43:20.13 nhy0bn3P0
やがてオシッコブームが起こった時

売れっ子プロデューサーの名を欲しいままにしていた美優Pは

実入りのいいシッコへの誘いを拒み、ウンウンに固執する凛Pの頑固さに呆れていた。

……あの時期と比べて二人の身なりは大きく異なっている。

オシッコバッシングが続いた時も、その規制の余波を受けていた凛Pは

ひたすらアイドルのウンウンに関する布教活動を止めなかった。

そして数年が経ち、彼の行動は見事に実り、資金力のあるパトロンを抱えて

アイドルのウンウンを高級嗜好品にまで高めたのだ。

「……凛P、俺はお前に謝りたい……成功者として
 俺はあの時、お前をどこか見下していた……
 お前の積み重ねてきた、苦悩や努力を見ずに……」

「……ふっ、そんな事か……」

凛Pは甘い笑みを浮かべた。

「美優P……俺はな、お前の弱音を聞くために助けた訳じゃない。
 俺は今だって、お前の事を親友と思っているし、越えるべき壁だと思っている。
 お前はアイドルの排泄物を嗜好品のレベルにまで押し上げてくれた。
 お前の信じていたシッコの可能性を、俺に示してくれた。
 そう、かつて伊織P先輩が俺たちに示したようにな……」

「凛P……」

凛Pはそっと美優Pにグラスを差し出す。

上品な黄色の液体が彼の目を楽しませた。

「凛のシッコだ。お前にはこれの方が喉に合うだろう」

美優Pはそれを一気に飲み干した。

アイドルのシッコは現在企業が自主規制していて市場に出回っていない。

久しぶりに飲む美少女アイドルのシッコは胃に深く染みた。

「覚えているか、伊織P先輩の事を……」

「……忘れないさ」

二人は思い出に花を咲かせた。
17 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:43:47.77 nhy0bn3P0
まだ765プロの新入社員だった頃、伊織Pは二人にある飲み物を飲ませた。

薄めたお茶にも似た色合いのそれはオレンジの薫りが漂い

甘い中にも溌剌とした味わいを若い二人に与えた。

「先輩、このお茶はどのメーカーのものですか?」

「こんな美味しいのは飲んだ事がありません」

彫りの深い、日本人離れした美男で知られた伊織Pは

どこか英国紳士を思わせる、穏やかな人物だった。

「いおりんのオシッコだ」

それを聞いた二人は反射的に咳き込んだ。

「なっ……何てものを飲ますんですか!?」

「酷いですよ、先輩!」

「……酷い? さっきまで君たちは美味しいと言って飲んでいたではないか」

伊織Pは新しくその液体をティーカップに注ぎ、ぐっと飲み干した。
18 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:44:33.86 nhy0bn3P0

「……味覚は決して嘘をつかない。
 先入観、固定観念、思い込み……そうしたものは
 いつだって物事の判断を誤らせる。違うかね?」

「……」

「なるほど、確かにオシッコは汚い、臭い、つまらないもの。
 私たちは子供の頃からそう『刷り込まれて』きた。
 それは『常識』となって私たちの中にこびりついている。
 だが、そのような思い込みは真実の姿を視る目を曇らせてしまうのだ。
 実際、私が最初にこれがいおりんのオシッコだと打ち明けたら
 君らはこれらを美味しいと感じただろうか? そもそも、飲もうとしただろうか?」

「……!? それは……」

「オシッコだけではない。人種、性別、宗教、生まれた場所……
 私たちは生きていくうえで様々なものを知らないうちに
 そんなフィルターを通して見ている。
 そしてそれはしばしば物事の真実を隠し、捻じ曲げる。
 世間一般で『常識』と呼ばれるそれらを取り除き
 真実のみを見抜く力――それこそが、次代のアイドルマスターに必要なものだ。
 そう、私は思うのだ」

「先輩……」
19 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:46:32.02 nhy0bn3P0
伊織Pはティーカップ中の液体に映っている自身の顔を見つめた。

「このティーカップの中にあるもの――それは目の曇っていた私にとって
 初めて触れた真実、そのものなのだ。
 これを飲ませてくれた私の可愛い天使――いおりんには深く感謝をしている。
 そして、誓った。この真実を視る目をもって彼女を高みへ――トップアイドルに導こうと」

この発言から数年、見事SSSランクのトップアイドルに水瀬伊織を導いた伊織Pは

不幸にも交通事故に遭い、そのまま帰らぬ人となった。

だが、彼の崇高な魂は消える事なく、次代の若者へと受け継がれていく。

美優Pと凛P――共に伊織Pから世界の真実を視る術を学んだ若き二人は、やがてそれぞれの道を歩み始める。

美優Pはシッコを、凛Pはウンウンを通じて世間の固定観念を破り
真のアイドルマスターを追い求めていこうとした。

「俺たちはそれぞれ異なる道を歩んだ。
 だが美優P、俺たちの目指す最終地点は変わらないはずだ。あの時からな……」

「……。アイドル、マスター……」

凛Pはスーツを着込んで立ち上がる。

「さて、俺は今夜、お偉いさんと共に
 アイドルのウンウンステーキ実食パーティーに行く。……来るか?」

「……。いや……凛P。悪いが誘いはまた今度にしてくれ。
 俺は、やらないといけない事がある……それに、やっと気づいたんだ……」

凛Pは察したかのように微笑した。

「ふ……そうか」

「凛のシッコを、ありがとう。魂に沁みたよ。
 俺はもう一度……『プロデューサー』として、頑張ってみる」

凛Pは美優Pの瞳に光を見た。挑戦心に充ちた、昔よく見たあの眼差しに戻っていた。

「少しは顔がマシになったようだな。……それでいい。
 ……またお前と語り合える日を、楽しみにしている」

二人は固い握手を交わした。その瞳には同じ理想を宿していた。
20 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:47:09.15 nhy0bn3P0
   #  #  #

凛Pによって過去を見つめ直した美優Pは

アイドルのシッコではなく、その時の表情に注目した。

我慢した尿を一気に放つ時の解放感は誰しも経験していると思う。

その表情なら飲尿と同じくらいアイドルと喜びを共感できるのではないか。

そして規制もそこまでは伸びないのではないか。

このアイデアは白坂小梅のアイドル写真集で日の目を見た。

人目のつかない暗く陰湿なスポットで人知れず粗相をしてしまった

そんなコンセプトで撮影された小梅の表情は愛らしくもどこかセクシーで

写真集はイメージビデオ付きの限定版一万円で飛ぶように売れた。

「お漏らしの時の小梅ちゃんの演技、良かったなー」

「演技じゃなしに実際オシッコしながら撮ったという噂だぜ?」

「絶対特典付き限定版の方がいいよ。
 小梅ちゃんの可愛くもおどろおどろしいナレーションは勿論
 あのお漏らしボイスを聴きながら写真集眺めていると
 いけない気分になってくるんだ」

この写真集のミリオンヒットは、シッコを健康飲料や嗜好品ではなく

芸術や人間賛歌をもたらすものとして扱う第二次シッコブームを作り出した。

逆境から数年、美優Pは見事返り咲いたのである。
21 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:47:58.40 nhy0bn3P0
「ふっ……なるほど……規制を巧みに回避しつつ
 放尿がもたらす幸福感、その芸術的側面に着眼点を当てた訳、か」

ライブを前に凛Pは楽屋裏で、美優Pのプロデュースした写真集を眺めていた。

「そうだ、それでいい……お前はそれでいいんだ……」

「プロデューサー、いよいよだね」

美しいドレスに身を包んだ凛が話しかける。

今日渋谷凛はモンスターメタルバンドに『アオ』という名のゲストとして呼ばれている。

青のベネチアンマスクをつけた謎の地下アイドル『アオ』は彗星のごとく現れ

既にアンダーグラウンドでスカトロプリンセスとして熱狂的な支持を受けていた。

――まさか彼女が、表舞台のトップアイドル『渋谷凛』と同一人物とは

どちらのファンも、夢にも思っていない。

ボルテージ最高潮の時、彼女はステージに上がりマスクを外し

メタルバンドの要望通りステージ上で過激な放便パフォーマンスをする。

それはマスメディアの無理解で一方的な排泄規制に対する明確な反抗のメッセージだった。
22 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:48:26.22 nhy0bn3P0
「ああ、もうすぐ世界が変わる……俺たちが、世界を変えるんだ……」

高級嗜好品から社会へのメッセージという

新しいステージに進むためのリベラルな挑戦……

思えば凛Pは、安泰なプロデュースを拒み、常にそんな危うい場所に身を置いてきた。

しかし、ウンウン愛好家としては稀な成功者となった今

凛とアオの創り出した表裏のイメージを一致させるのに躊躇いがあった。

間違えれば、今まで積み重ねていた黄金の塔が

世論によって粉々に崩されてしまうだろう。
23 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:49:05.98 nhy0bn3P0
「プロデューサー……」

凛Pはハッとした。

凛のたおやかな手が彼の手甲に添えられている。

「手が、震えていたから……」

「……。ああ、済まない……」

凛はプロデューサーの頬に口づけした。

彼女の上品な桜色のリップが彼の頬に優しい痕を残す。

「……なんとなくで走り始めたのに、気づけば結構遠くまで来ちゃったね」

「そうだな」

「でも、私、まだまだ先の景色を見たいんだ。
 だから……行くよプロデューサー!」

プロデューサーは笑った。

自分は何を悩んでいたのだろうか。

今までの向かい風すら凛と一緒に立ち向かい、克服してきたじゃないか。

今までも、そしてこれからも、自分は凛と一緒に信じる道を進んで行こう。

「じゃあ、行くね」

抜いたアナルプラグをプロデューサーに手渡し

心地良い便意を尻に秘めつつ、凛は笑顔でステージへと歩いていった。

彼らの活躍は日本だけでなく世界すらも震撼させる事となるが、それはまた別の機会で話そう。
24 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:49:39.13 nhy0bn3P0
   #  #  #

「何だ、まだ残っていたのか?」

寂しい事務所の扉を開けたのは、一人の女性だった。

黒髪を背中に流したクールビューティーは、春菜に貰ったその眼鏡に知性の炎を灯し

事務所に残って仕事に励む美優Pに話しかける。

「ああ、ありすP。君も残業か?」

「生憎だが、忘れ物を取りに来ただけだ」

ありすPはツカツカと高いヒールの音を鳴らしながら

自身のデスクからペットボトルを取った。

その中にはありすの入れた美味しいシッコが入っている。

「忘れ物はそれか?」

「ああ。癖になるといけないが、これを飲まないとどうも疲れが取れないのだ。
 ありすの作ってくれたイチゴクッキーと相性もいいしな」

彼女はくいっとそれを一口飲んで喉の乾きを癒した。
25 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:50:08.34 nhy0bn3P0
「ありすP、今俺がこうして仕事が出来るのは君のお陰でもある。ありがとう」

「何だ、告白ならありすの言葉で間に合っているぞ?」

ありすPはルージュのついた唇から白い歯を見せた。

美優Pが復活できた背景には、彼女の存在も大きかった。

あの悲しい事件から、すぐにありすは彼から引き離され、彼女に預けられた。

当時から才女として知られた彼女は

美優Pの仕事を引き継いでありすをトップアイドルに押し上げた。

女性という立場から、彼女は最近まで嫌尿派と見なされていた。

美優P自身も、彼女のプロデュースにシッコの色がない事から反発されていると考えていた。

しかしある時、彼女は公衆の面前でありすのシッコ入りペットボトルを飲み干した。

彼女を強い味方として数えていた嫌尿派はこれを境に結束を弱め

結果として美優Pへの活動再開を大いに助けた。
26 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:50:36.60 nhy0bn3P0
「勘違いされてはいたが、私は君の売り出し方に反対していた訳ではない。
 シッコはありすの魅力の一つであり、推していくべき様々な価値を秘めている。
 プロデューサーとして、ふらついた世論によって安易に切り捨てるものではない」

「はは。それでも、感謝してるんだ。俺は」

「……ふ、おかしな奴だ」

日も暮れた誰もいない事務所にて、ありすPが去った後も

美優Pは一人、パソコンと企画書を交互に見比べて励んでいた。

(今期一番人気のシッコアイドルは楓さんか……)

高垣楓はその歌唱力と美貌もさることながら

親しみ易さもある、ミステリアスなアイドルだ。

彼女は酒量も多いので、複数の排尿を伴う活動もこなせられるため

その稼ぎは事務所でも白坂小梅と並んでトップクラスだ。

彼女や小梅にシッコプロデュースを集中させれば、収益も安定するだろう。

しかし、彼はもっとシッコに多様性を持たせ

未知なるシッコアイドルのスカウトと育成に情熱を燃やしていく。
27 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:51:04.61 nhy0bn3P0
「ふふふ、だーれだ?」

後ろから美優Pの目を手で覆い隠した女性がいた。

「……楓さん?」

「プロデューサー、お疲れ様です」

彼女は会釈した。

「お疲れ様です。えっと、今日はレッスン帰りに瑞樹さんと飲みに行くと聞いてましたが……」

「ええ。ですが、……その前に返事、聞かせてもらいたくて……」

うつむく楓を前にして、美優Pは思い悩み、目を閉じる。

彼女は彼の売り方に理解を示し、プロジェクトの先陣を切って活動し続けていた。

そして、その献身的とも言える行動が、自分への好意から来るものだという事も知っていた。

しかし、彼は今まで忙しさを理由にして返答を先延ばしにしていたのだ。
28 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:51:33.11 nhy0bn3P0

「……。楓さん、貴方の気持ちは俺なりに分かっています。
 ……ですが……」

「……。美優さんの事、忘れられないんですね?」

美優Pはうなづいた。美優が居なくなって数年、彼女の消息は分からない。

新しい恋を見つけろとアドバイスする上司もいる。

そしてその相手に楓はこの上ない相手だった。

「……。すみません……」

あれから六年間、とうとう彼は美優が忘れられなかった。

初めてプロデュースし、CDの売り上げに一喜一憂した

あのセピア色の記憶はまるで昨日の事のように思い出す。

この手の中に温もりがなくても、彼女の存在は既に彼の一部となっていた。

「……。いいえ、あれだけ愛していたんです。
 そんな一途な貴方の姿に、私は……」

「……。楓さん。貴方の気持ちに応えられませんが
 貴方が最高のアイドルである事には変わりありません。
 ですから、これからも……」

「……ええ。また、明日から素敵なパートナーとしてプロデュースしてください」

「はい……」

「では、私はこれで……」

美優Pは去っていく楓を止めようとする手を引っ込めた。

振ったばかりの女性を止めて何になるだろうか。

そして、彼女を慰めた所で彼の気持ちが変わる訳でもない。

拭いきれぬ罪悪感に締め付けられつつ、遠くなっていく彼女の足音を彼は聞いていた。
29 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:52:01.55 nhy0bn3P0
「楓ちゃん」

事務所の外では彼女の同僚である川島瑞樹が佇んでいた。

「フラれちゃいました」

楓は笑顔を瑞樹に向ける。

「気を落とさないでね」

「大丈夫です。奥さんのいる男性に惚れたのは、私ですから……」

「……」

「美優さんの居ない間にプロデューサーを盗っちゃおうとして
 ……ワルい女ですね、私……」

「……。楓ちゃん」

瑞樹は何も言わずに彼女を抱いた。

楓は、小柄な瑞樹に抱かれ、その肩の向こう側を見ている。

「こうしていると、顔、見えないでしょ? ……泣いて、いいからね?」

瑞樹の温かな抱擁と優しい声を受けた楓は、その麗しいオッドアイを涙滴で滲ませた。

クール然としていた彼女の顔に悲しみと悔しさが溢れ出てくる。

「……うぅ……! 瑞樹さぁん……っ!」

悲しみがはじけ、子供のように泣きじゃくる楓の背中を瑞樹はそっと何度も撫でた。

「よしよし。頑張ったわね。お姉さんの胸の中で、思い切り泣きなさい」

「うんっ……! ううっ……チーン……ッッ……!」

「……服で鼻かんでいいとは、言ってないわよ?」
30 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:52:28.72 nhy0bn3P0
仕事が終わり、すっかり暗くなった街を、美優Pは一人で歩いていく。

うつむきながら胸に去来するのは、今も色褪せない妻、美優との思い出だった。

この場所で貰ったバレンタインデーのチョコレート。

あの場所で渡したガラスの靴。

この街は彼女との思い出に充ちていた。
31 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:53:04.47 nhy0bn3P0
(ありがとう、美優……正直、君がいなくなって悲しかった。だが、今なら分かるよ。

 何故、あの時居なくなったのか……きっと気づいていたんだろう。

 ボロボロになっていた俺が、君にいつまでも甘えてしまうのを。

 素の自分を晒し出せる存在は優しい君以外に居なかった。

 そして、優しい君も、俺をいつまでも甘えさせていただろう。

 あのままだと、俺も君も、二人ともダメになっていた……だから、君は姿を消した。

 ……依存し合う関係をリセットし、新たに立ち上がる力が育つまで……。

 あれからもう六年、俺はやっと立ち直る事が出来た……美優、君のお陰だ。

 でも、時々思うんだ。この季節になると決まって君が恋しくなる。

 また……君と会えないだろうか……)
32 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:53:32.68 nhy0bn3P0
その時、肩が向かいから歩いていたコート姿の人間とぶつかった。

「すみません……」

「……いえ……」

女性だろうか。目深にかぶった帽子の中から澄んだ声色が漏れた。

(……!? まさか、いや……しかし……っ!)

美優Pは、ふっと振り返る。

変わらぬ冬の雑踏の中で、それは消えそうになっていた。

懐かしいあの香水の匂い、想い出を蘇らせるあの匂い。

そして優しくはかなげなあの声――。
33 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:54:01.02 nhy0bn3P0
彼は走った。

探しているものすら分からないままに、それを辿るように人混みを掻き分けていく。

途中何度も人にぶつかり、転びながらも、彼は臨海地区まで走った。

しばらくして前方にあの人間が見えた。

「……! 待ってください、君は……!」

美優Pはすぐ相手に追い付いた。

「ずっと、ずっと探していたんだ! ……美優!」

プロデューサーは追い付いた女性の手を握った。

風が帽子を拐い、隠れていた美貌が露になる――美優だった。

「……貴方……」

「済まない、美優! ずっと君を苦しめて……俺は最低の男だ!」

プロデューサーはひしと彼女のたおやかな身体を抱きしめた。

「だが、忘れられないんだ! 忘れられなかった!
 いつも君の夢を見ていた、いつも君の姿を探していた……
 俺がここまでやり直せたのは、優しい君のお陰だ! 美優!
 頼む、もう一度……俺とやり直してくれ……!」
34 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:54:30.02 nhy0bn3P0
しばしの沈黙の後で、彼女は小さく抱き返した。

「……。私も、ずっと貴方を忘れられなかった。
 忘れようとした……けど、出来なかった……。
 別れる前より、別れた後の方が、ずっと
 ……ずっと苦しかった……っ……!」

「美優……!」

「貴方……!」

海の向こうには遠くにネオン街のライトが宝石のように光っていた。

その手前にある二人の影、ずっと互いを想い合っていた夫婦のシルエットが重なり合う。
35 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:55:05.70 nhy0bn3P0




――美優




36 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:55:34.11 nhy0bn3P0



              はい、貴方――




37 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 20:56:04.40 nhy0bn3P0




――また……君のシッコを飲ませてくれないか?











38 :◆K1k1KYRick 2018/01/01(月) 21:03:00.29 nhy0bn3P0
以上です

注:
実際他人の尿を飲んでも飲尿健康法としては効果がありませんので
皆さんは必ず自分の出したおしっこ(朝一番の濃尿は飲みにくいので昼ごろ出したもの)
をコップ一杯分だけ飲んで下さい
飲尿健康法で今年も元気に過ごしましょう

【モバマス】佐藤「よっちゃんとのねー♪」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:24:11.79 ah4TtgVx0
※このSSは下記シリーズの続きとなります。
 佐藤さんが公式で明言している妹のよっちゃん、それがよしのんじゃね?という感じのSSです。
 つまり佐藤さんとよしのんが姉妹です。キャラ崩壊注意。
 1作目:【モバマス】佐藤「よっちゃんはねー♪」
     http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451828643/
 2作目:【モバマス】佐藤「よっちゃんとねー♪」
     http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504527059/
3作目:【モバマス】佐藤「よっちゃんがねー♪」
      http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514384099/

佐藤「年も終わりそうだなぁよっちゃーん」

芳乃「そうですなーあねさまー」

佐藤「ほれ、あーん」

芳乃「今年の蜜柑は甘いのでしてー」モキュモキュ

佐藤「そりゃおねーちゃんの愛情たっぷりだからなー」

芳乃「そうですなー」



麻理菜「くつろぎすぎでしょうあんたたち……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514719451
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:25:12.52 ah4TtgVx0
佐藤「年の瀬だし? ほら? もう休んでいいかなーぁって☆」

芳乃「麻理菜ねーさまもおこたに入るのでしてー」

麻理菜「いや、カウントダウンLIVEは……?」

佐藤「知らなーい、はぁとはよっちゃんと幸せにぬくぬくしながら年越しするの☆」

芳乃「今年はお酒もなしなのでしてー」

麻理菜「あら、そうなの? 心のことだからてっきり一升瓶でも」

佐藤「どんなイメージ沸いてんだ☆ はぁとはオシャレにカクテルダゾ☆」

芳乃「では冷蔵庫のスト〇ングゼ〇は後で私が捨てておきますねあねさま」

佐藤「ごめーん! 嘘ついた! サーセン☆」

麻理菜「もう……なんというか変わらないわね、あんた達」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:27:29.45 ah4TtgVx0
芳乃「むしろ変わりすぎなのでしてー」

麻理菜「あらそう? 高校時代に戻った気分よ? 私」(こたつに入る

芳乃「…………あねさまが皆様にバラしましたし?」

佐藤「前からバレてたろー? プロデューサーに話したのもだいぶ前じゃなかった?」

芳乃「そうではないのです! あねさまが……あのような場所で!」

麻理菜「あれ? 芳乃ちゃん合意じゃなかったの?」

佐藤「オッケーしたよね芳乃? 何が不満?」

芳乃「……賛同……しましたけどもー。今にして思えば別の道もあったのかとー」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:35:24.70 ah4TtgVx0
〜アニバーサリーライブにて〜

佐藤『よっちゃん、バラそう!』

芳乃『は? 何を唐突に言うのですあねさま?』

佐藤『ほーら、アニバーサリーライブで、二人で歌うっしょ? 姉妹って暴露する絶好の機会ダゾ☆』

芳乃『いえいえ、そういうのはもうちょっと段階を踏んで……ですなー』

佐藤『それだと芳乃はいつまでもオーケー出さないでしょ? ほら、ね? どうよ?』

芳乃『私はなんというか……会見のようなもので話すものかとー』

佐藤『プロデューサーも言ってたろ? 大したことじゃないんだって☆ つーか会見とかはぁとはイーヤ☆』

芳乃『あねさまは……そんな適当にバラしていいのでして?』

佐藤『バッカ、プロデューサーにバラした時もその場のノリだったろ?』

芳乃『……そうでしたな』

佐藤『だからぁ、アレだよ! おねーちゃんに任せてドーンとやろ、よっちゃん!』

芳乃『あねさまの尻ぬぐいは妹の役目なのですなー』

佐藤『そんなお下品な言葉使っちゃダメダゾよっちゃん☆』
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:37:05.62 ah4TtgVx0
佐藤『というわけで、美鈴ちゃんと森久保ちゃんの次ははぁと達のステージダゾ☆』

芳乃『ファンの皆々様に届くよう歌い、響かせるのでしてー』

佐藤『さぁみんなー! 準備はいいかぁ?はぁとと『よっちゃん』のきゅんきゅんボイスにやられちまいな☆』

芳乃『記念すべきこの日に…………『あねさま』との声を……響かせましょうぞー』


…………?(ライブ会場のテンション


佐藤『ん? どーしたみんな? テンション低いぞー☆ バイブスあげてけ?』

芳乃『それでは、聞いてくださいなー』



芳乃『依田は芳乃とー』(片手ハート合わせ

心『依田は心でー?』(片手ハート合わせ

……キャァァァ!
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:39:13.05 ah4TtgVx0
芳乃「会場の空気が……空気が……」(ワナワナ

麻理菜「居た堪れなかったわねぇ……」

心「楓ちゃんがうまーく盛り上げてくれて助かったわ☆」

芳乃「曲が始まってもファンがみな困惑した顔が凄かったのでして……」

心「やっぱサプライズしてよかったろ? なんだかんだでみんな乗ってきたし☆」

麻理菜「芳乃ちゃん内心相当びっくりしてたと思うけどね……」

芳乃「絶対あの『キャー!』は曲よりも事実に対してなのでして……」


洋子「あれ? 麻理菜さんもいる! お疲れ様でしたー!」

頼子「はーちゃん、よっちゃん、カウントダウンライブお疲れ様です」

心「お、よーちゃんによりちゃん!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:41:43.21 ah4TtgVx0
洋子「えっ!? 二人ともまだカウントダウンLIVEの出番終わってないの!?」

頼子「それなら事務所にいた方がいいんじゃないでしょうか……」

心「大丈夫大丈夫! ほら、おこたにおいで妹たちよ☆」

麻理菜「あら、四隅が埋まるじゃない。心、出ていきなさい?」

心「オイコラ☆ 家主を追い出す気とかふてぇ根性だな☆」

麻理菜「自分が入るよう誘ったんだから心が出ればいいでしょう?」

芳乃「問題ないのでしてー」モゾモゾ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:43:02.84 ah4TtgVx0
芳乃「あねさまー」

心「あいよー」

洋子「流れるように心姉さんの足の間に……」

頼子「えっと……はーちゃんそれでいいの?」

心「よっちゃんの体温高いからオッケーダゾ☆ あー、ぬくぬく」

芳乃「あねさまっ! 抱きついていいとは言ってないのでしてー」

心「よっちゃんつめたーい!」

頼子「えっと……」

麻理菜「プロデューサーには連絡しておいたわ。出番が来たら引っ張り出すから」

洋子「あはは、抜け目ないですね、麻理菜さん」

麻理菜「この二人、一人一人の時はしっかりしてるんだけどね……」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:45:47.96 ah4TtgVx0
洋子「あの、さっきの話だけどさ? 心姉さん、ファンのみんなにバラしちゃったんだよね?」

心「そうだけど……なんかしたよーちゃん」

洋子「なんだかんだで1月くらい経ってるけど……特に大きな騒ぎにはなってないなぁって」

芳乃「まぁ……あの場ではそんな顛末でしたがー」

頼子「……皆さん『そんな気はしてた』という意見に収まったみたいです」

洋子「そういやPさんが二人でのお仕事増やしてたっけ……」

頼子「トーク番組でも二人が仲良く話しているところ、結構ありましたしね?」

心「仕込みはバッチリだったってワケよ☆」

芳乃「それも後々あねさまから聞かされたのでしてー」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:48:04.55 ah4TtgVx0
心「というかよっちゃんが隠したがり過ぎんの! なーに? おねーちゃんがそんなに嫌ー?」

芳乃「その件は前々に話したではないですかー、ババ様にバレるのを」

洋子「そーだ、あたし達二人の家知らないね?」

心「行ってもなーんもねーよ? ちょっと古いだけ☆」

頼子「少し、興味がありますね……神社……ですか?」

麻理菜「あー……なんというか……そういうものでいいんだっけ? 心?」

心「んー……ま、間違ってないかな?」

芳乃「軽口は慎むのでしてあねさまー。とはいえ家に来ても何もないのは事実ですなー」

洋子「そうなの?」

芳乃「山奥ゆえにー自然こそ広大に広がっておりますがー」

頼子「そうなんですか? ちょっと興味、あります」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:48:58.64 ah4TtgVx0
洋子「神社なら初詣によっちゃんの家!って思ってたんだけどなぁ」

麻理菜「遠すぎでしょう、鹿児島よ? 今からじゃ間に合いません」

洋子「だ、だよねー? でもほら、よっちゃんのパワーのご利益得られるかもしれないし?」

芳乃「それなら、私に直接言えばいいものをー」

頼子「なら……はい、よっちゃんみかんですよ」

洋子「お煎餅食べるー?」

芳乃「お二人の来年の幸福を祈るのでしてー」

麻理菜「大安売りね」

心「マリナルも祈っとく? はぁとに祈っとけ? プリーズ500円!」

麻理菜「心に祈るくらいなら自販機に放り投げるわ」

心「オイコラ☆ ……お茶買ってきて? ご利益あるゾ☆」

麻理菜「嫌よ、こたつから出たくないわ」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:53:02.92 ah4TtgVx0
頼子「そういえば聞きましたよ、よっちゃん?」

芳乃「はてー? 頼子殿?」

洋子「そうそう、心姉さんに聞いたんだけどさ?」

芳乃「……あねさま?…………あねさま!?」

心「しーらないー?」

洋子「さぁさぁ! よっちゃん! 妹をかわいく呼んで?」

頼子「そうですね、呼んでください? よっちゃんおねーさん?」

芳乃「……よーちゃん、よりちゃん?」

麻理菜「なんで疑問形?」

心「言わされてる感すげーな☆」

洋子「まぁ言わせてますしねー」

頼子「自然に言ってもらえるように……頑張りますね、はーちゃん」

心「おう、がんばれーよりちゃん☆」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:56:36.50 ah4TtgVx0
麻理菜「プロデューサーさんから連絡、もうちょいしたら事務所にきてくれって」

心「マジ? えー、よっちゃーん! おねーちゃんさーみーしー!」

芳乃「私は麻理菜ねーさま達とくつろぐのでしてー」

麻理菜「芳乃ちゃんも一緒よ?」

心「まーじーで!? よっちゃーん! これはまたユニットじゃねー?」

芳乃「……P殿? え? もう決まった? この前のことを……え? 想定内?」

洋子「凄い速度でPさんに電話したね……」

麻理菜「まぁ別に芳乃ちゃんも嫌ってわけじゃないだろうけど……」

芳乃「え? ……姉妹っぽく? TWINてーる? いやいや、それは別の姉妹の……」

麻理菜「そういえば洋子ちゃん、この後出かけるんですっけ?」

洋子「そうそう! 新春ライブのみんなと……成功祈願です!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:58:16.90 ah4TtgVx0
頼子「えっと……確か翠さんと忍ちゃんと……」

洋子「のあさん! いやーどちらかといえばお姉さんなんだけど翠ちゃんがリーダーみたいに……」

芳乃「よーちゃんはムードメーカーでありますればー?」

洋子「そ、そうかな? 周りがしっかりしてるから私も気楽なんだけどねー」

心「成功祈願ってことは……初詣? 振袖!?」(立ちあがり

洋子「その予定、かな? 自前のあるし……みんなで集まろうかなっ……て……心姉さん?」

心「よっちゃん!よりちゃん!」

芳乃「心得ましてー」

頼子「ふふっ、最初の時と同じですね?」

洋子「えっ? 二人で腕掴んで……あれ?」



心「よーちゃん! どの色がいいよ!? おねーちゃんにお任せしとけ☆」バァーン!
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 20:59:54.79 ah4TtgVx0
洋子「いや、だから自前の……」

麻理菜「まぁ流されておきなさい。1時間くらいは動けないわよ?」

心「よりちゃん! 連絡よろしく!」

頼子「まだ大丈夫みたいですよ、はーちゃん。用意してる時間はありそうです」

心「オッケ、よっちゃんはわりーけど」

芳乃「いつでも出かけられるよう用意は済ませておくのでしてー」

麻理菜「洋子ちゃん、悪いけどその振袖持ってきてもらっていいかしら?」

洋子「あっはい……麻理菜さん乗り気なんですね?」

麻理菜「心のセンスは信用してるもの。……フリフリ以外は」

心「オイコラ聞こえてんぞ☆ 人の振袖にアレンジなんてしないゾ☆」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:03:46.28 ah4TtgVx0
芳乃「洋子殿らしい色合いなのですなー」

洋子「私パッションだし! みんなも合わせてくるんじゃないかなっ!」

心「……んー、下手なアレンジはよくないかなぁ……よーちゃん座って?」

洋子「えっと……初詣にはまだ時間ありますけど?」

心「あ、そっか。……マリナル、あと宜しく」

麻理菜「んーと……どんな感じで?」

心「ナチュラルでスウィーティーな感じで☆ あとガーリーで撫子な感じで?」

麻理菜「なんとなくわかったわ。とりあえず準備してきなさい」

頼子「……今のでわかったんですか?」

麻理菜「まぁ付き合い長いもの。それに洋子ちゃんに似合うお化粧ってなんとなくわかるし」

芳乃「麻理菜ねーさまはあねさまに慣れておりますからなー」

洋子「……ならお願いしちゃいますね! 麻理菜さん、お願いします!」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:10:22.64 ah4TtgVx0
心「あー、悔しい! よーちゃんのコーディネートははぁとがしたかったのに!」

芳乃「お仕事優先なのでしてー」

心「わかってるって、でもなー……うぅ」

頼子「で、でしたら……はーちゃん!」

心「どうしたよりちゃん?」

頼子「カウントダウンLIVEが終わったら……みんなで初詣にいきませんか?」

芳乃「私はよろしいですがー……麻理菜ねーさまは?」

麻理菜「私は問題ないわよ? 少なくとも私は出番終わったしね?」

心「りょーかい、そんなら……」

頼子「はいっ! はーちゃんのコーディネートで振袖を選んでくれませんか?」

芳乃「気にせずともよろしいですのにー」

頼子「いえ、よーちゃんの様子をみてて……ちょっと羨ましくて」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:15:03.91 ah4TtgVx0
心「任せとけ☆ んじゃはぁとの部屋で待っててね?」

頼子「はい。はーちゃん、よっちゃんも頑張ってね」

芳乃「はい、あねさま。よりちゃんの期待を裏切るわけにいかないのでして」

心「その前にファンの期待を、な? 完璧にこなして見せるって☆」

麻理菜「まぁその辺は心配してないわ。トークでポカしないようにね? ほら」

心「ん? お茶?」

麻理菜「洋子ちゃんの振袖取りに行ったついでにね? ご利益、あるんでしょ?」

芳乃「私の分もー?」

麻理菜「カウントダウンLIVEの成功を祈って、ね? お願いね」

心「……任せとけ☆」

芳乃「問題ありませぬなー」

頼子「二人のパワーなら……問題なさそうですね」

洋子「頑張ってくださいねー!」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:16:19.37 ah4TtgVx0
心「よーしのっ!」ダキッ

芳乃「あっあねさま?」

心「みんな来ちゃってできなかったからね? がーまーん♪」

芳乃「構いませぬがー……いかがなされたので?」

心「別にねー。ほら、二人でライブしてさーロケいってさー?」

芳乃「……」

心「よーちゃんが増えてさーよりちゃんが増えてさー?」

芳乃「そうですなー……」

心「そんで、今こうやって仲良ししてるんだよー?」

芳乃「それは……前からでしてー」

心「ははっそうだな☆ でもほら、芳乃。嬉しいでしょ?」

芳乃「はい」

心「素直でよろしい」ナデナデ

芳乃「はい、あねさま」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:17:41.11 ah4TtgVx0
心「んじゃ行くか、よっちゃん! 来年のために!」

芳乃「今年を締める節目なのですなー」

心「しゅがーはぁとのスウィーティさを見せて……ん?よりたはぁとか?」

芳乃「しゅがーはぁとでよいかとー?」

心「あれ? でも佐藤じゃないし、芳乃のお姉ちゃんよ?」

芳乃「構いませんよー、私もあねさまはあねさまとしか呼びませんし」



芳乃「芳乃のあねさまはしゅがーはぁとで良いと思いますので」



心「嬉しいこと言ってくれるね、よっちゃん!」

芳乃「ファンの皆様にも、見せましょう。我らの絆をー」


おわり
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:22:38.36 ah4TtgVx0
今年もお疲れ様でした。
劇場1008話に浄化されたので書かねばと思いました。
年内にかけてよかったのかどうなのか

しゅがよしはいいものだよ。
まぁ気づいたらいろいろキャラが崩壊してきてますが気にしない方向で。
頼子ちゃんみたいな子は甘えるのに慣れてないと思うの

依頼出してきます。

【モバマス】飛鳥「聖夜が終わり、年が明けるまで」

1 :◆30lx83ehPU 2017/12/30(土) 02:55:23.27 o7XBl00C0
二宮飛鳥「…ハァ…今夜は、寒いな」

飛鳥「…この季節は、心が落ち着かないな」

飛鳥(寮を抜け出してこうして外を出歩いているものの…この時期は、夜だというのに眩しい)

飛鳥(クリスマスが終わり、新年を迎えるしんしんとした空気が街を包んでいるが…片付けの済んでいないイルミネーションがより一層この街の夜を拒んでいる)

飛鳥「…こんなにも、空は晴れているというのに」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514570122
2 :◆30lx83ehPU 2017/12/30(土) 03:01:39.91 o7XBl00C0
飛鳥(事務所のそばの、歩道橋の上ではボクの欲しい静寂はやはり得られないか)

飛鳥(時計の短針はもう10を指そうとしている…なのに、ここから見える事務所の窓は明るい)

飛鳥「…別に、何を気にしているわけじゃないさ。…ボクは独りで出歩いているんだ、誰かと逢おうだなんて考えているわけじゃない」

飛鳥(…そう、ただの散歩さ。コンビニに寄り、コーヒーを買って、公園ですする。静寂を愉しむ。…それだけのつもりで出かけてきた)

飛鳥(…なのにどうして、ボクはこんな場所でじっとしているんだろうか)

飛鳥「…あ…」

飛鳥(事務所の電気が…消えた)

3 :◆30lx83ehPU 2017/12/30(土) 03:33:21.15 o7XBl00C0
モバP「あ゛ぁ゛〜…やっと仕事終わった…」

モバP「…もう10時前か…とっとと帰ろ…」

モバP(荷物まとめて…電気消して…オフィスの鍵閉めて…と)

モバP「うぅお寒っ…コート着てても結構冷えるな…」

モバP(…夜の廊下って明るいのになんか怖いんだよなぁ…)

モバP(今も足音めっちゃ響いてるし…エレベーター待つのも何か怖いなぁ…)

………チーン!

モバP「」ビクッ!

モバP「…もうちょっと静かに開いてくれ」

モバP「1階…と」
4 :◆30lx83ehPU 2017/12/30(土) 03:48:21.73 o7XBl00C0
モバP(…さて、次の電車は確か…って)

モバP「…何やってんの、こんな時間に」

飛鳥「…や、やぁ、奇遇だね、こんな場所で」

モバP「こんな場所って…事務所のビルの目の前なんだけど」

飛鳥「まぁいいだろう、その、そんな瑣末なことは。ところでどうやら見たところたった今仕事が終わったようだね」

モバP「まぁ、うん。今から帰るところ」

飛鳥「あー…えっと、うん、奇遇だね、ボクもさ」

モバP(…事務所ビルの出口に寄っかかってめっちゃポーズ決めて待ってた事には言及しない方が良さそうだな)

モバP「で、飛鳥は何を?」

飛鳥「散歩さ、ただ取り留めのない思考を廻しながら、ね」
5 :◆30lx83ehPU 2017/12/30(土) 03:56:31.11 o7XBl00C0
モバP「というかダメだろ、こんな時間に出歩いてちゃ」

飛鳥「ダレもボクの意思縛り付ける事なんて出来ないのさ」

モバP「…寮母さんに連絡しておくからな」

飛鳥「あっいやそれはちょっと待、待って待ってまって」

モバP「…ハァ、まぁ部屋に戻るときにバレないようにな」

飛鳥「何、こう見えて細心の注意を払っている。ボクがここにいることは誰にもバレていないさ」

モバP「お前みたいな可愛い奴が今夜な時間に外をウロつくなって言ってるんだ」

飛鳥「かわっ…」

モバP「もし何かあったらどうする。ファンにバレるだけならまだマシだ。それこそガラの悪い連中に………。……聞いてるか?」

飛鳥「かわいい…ふへ…ッハ!?あ、ああ、聞いてるとも!」
6 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 01:04:09.76 fSiBtEpv0
モバP「取り敢えず寮まで送って行くよ」

飛鳥「え、いや君がわざわざそこまでしてくれなくても…」

モバP「心配なんだよ、ほら行こう」ギュッ

飛鳥「ぁっ…」

モバP「ん?どうかしたか?」

飛鳥「いや…何でも、ない…」

モバP「静岡はどうか知らないけど、こっちでは警察に補導されたりもするんだから、一緒にいないとな」

飛鳥「…まぁ、そうだね」ギュッ...

モバP「飛鳥の手、冷たいな」

飛鳥「そりゃ、君より前から外にいたからな」

モバP「なるほど」

飛鳥(…温かい…)



7 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 01:22:04.53 fSiBtEpv0
モバP「コンビニ、寄るか?」

飛鳥「そうだね、コーヒーでも買おうかな」

モバP「ん」

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・

モバP「カップ麺…パン…コーヒー…」

飛鳥「…自堕落だな、自炊とかはしないのかい?」

モバP「時間がね…休日はたまーにだけど作ったりするよ」

飛鳥「まぁキミはいつも忙しそうだからな…」

モバP「はは、誰か料理作ってくれる人がいれば助かるんだけどなぁ、なんて」

飛鳥「…………」

モバP「買うもの決まった?」

飛鳥「あっ、えっと…う、うん」

8 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 01:38:29.78 fSiBtEpv0
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・

モバP「コーヒーだけで良かったのか?」

飛鳥「まぁ、今から帰るだけなのにあまりたくさん買ってもね」

モバP「なるほど、飛鳥も『自堕落そう』とか思ってごめん」

飛鳥「そんなこと思ってたのか…」

モバP「いやまぁ半分冗談だよ。…コーヒーあったけ…」

飛鳥「…ああ、そうだね…」

モバP「さて、帰るか」スタスタ

飛鳥「…………」

モバP「…飛鳥?」

飛鳥「あ、いや…何でもない…」

飛鳥(…手…よりは、コーヒーの方が温かいもんな、そうだよな…)


9 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 01:50:39.48 fSiBtEpv0
ギュッ!

モバP「ん?」

飛鳥「………」ギュッ

モバP「…………」

飛鳥「………その…」

モバP「……」ギュッ

飛鳥「!」

モバP「寒くないか?」

飛鳥「…ん」コクン

モバP「ん」

飛鳥「…帰ろうか」

モバP「うん、帰ろう」


10 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 02:11:57.09 fSiBtEpv0
飛鳥「この時期は、街は夜でも眩しいな」

モバP「ん?…ああ、イルミネーションか。確かにクリスマスは終わっても少し明るいままだな」

飛鳥「聖夜は終わり、世界は新年を迎えようとしている…なのに浮かれたままというのは、どうなんだろうな」

モバP「…ふむ」

飛鳥「………」ズズッ

モバP「まぁそうかもなぁ」

飛鳥「キミにも理解るか」

モバP「…うーん、まぁ飛鳥の言ってることも分かるよ」

飛鳥「その言い方だと、キミの考えは違うのかい?」

モバP「そうだな…」

11 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 02:53:32.94 fSiBtEpv0
モバP「誰だってこの時期は寒いんだよ」

飛鳥「…?そりゃ、そうだろう。冬なんだから」

モバP「ああ、だから、温まりたいんだ。明るくいたいんだよ」

飛鳥「それで、街を光らせて…というのは、こう言っては何だが安直じゃないかな」

モバP「当然、街が明るければ温かいなんて、安直もいいところだな」

飛鳥「…………」

モバP「でも、こうやって手を繋いで、2人で一緒に見て、話して。きっと皆、それが欲しいんだよ」

飛鳥「……キミは、ロマンチストだな」

モバP「似合わないことを言ったかな」

飛鳥「…まぁ、でも」


飛鳥「…少なくとも、手は温かい、かな」

12 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 02:59:13.69 fSiBtEpv0
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・

モバP「着いたな」

飛鳥「…着いたね」

モバP「結局、門限はとっくに過ぎてるけど大丈夫か?何なら俺から寮母さんに…」

飛鳥「いや、大丈夫さ。バレなきゃいい」

モバP「不良娘め」

飛鳥「そうかな」

モバP「ああ、こんな寒い夜に出歩いて、コンビニで買ったコーヒーで温まるなんて、不良だ」

飛鳥「説教をしているわりにはずいぶんと笑顔だな」

モバP「楽しかったからな」

飛鳥「…うん。ボクも、楽しかったよ」



13 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 03:21:32.98 fSiBtEpv0
モバP「でも心配なのも本当だ。これからは1人での夜の外出は控えてくれ、いいな」

飛鳥「ふふ、どうかな」

モバP「飛鳥」

飛鳥「なにせボクは不良だからね、不良っていうのはオトナの言うことには反抗するモノさ」

モバP「…………」

飛鳥「だから…」

モバP「…ん」

飛鳥「…だから、その」ギュッ

モバP「…ああ、その時は探し出してやる。そしたらまた一緒に帰るからな」ギュッ

飛鳥「…ああ」




飛鳥(寒いのも、眩しいのも好きじゃない)

飛鳥(だから)

飛鳥「その時はまた、ボクの手を握って欲しい…なんてね」


14 :◆30lx83ehPU 2018/01/01(月) 03:22:14.94 fSiBtEpv0
終わりです、チンタラ書いてたら年が明けました
ありがとうございました

【モバマス】文香「枕をした時の事」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:47:22.48 sZ0OLAVo0
各アイドル毎にPが居る設定

キャラ崩壊注意



文香(まずは、さりげなく恋愛小説を読み終わる)

文香「・・・ふぅ」パタン

文香P「ん、読み終わった?」

文香「はい・・・」

P「何読んでたの?」

文香「こちらを・・・」

P「へぇー。恋愛物も読むんだね」

文香(来ました・・・!)

文香「Pさんは、どんな女性が好みですか・・・?」

文香(決まりました・・・!どこからどう見ても自然な流れです。私の下心は完璧に隠しおおせた事でしょう)

P「うーん・・・好きな女性かぁ・・・」

P(良し、格好つけて少しメタファーを織り交ぜるとしよう)

P「枕みたいな人が好きかな」

文香「枕・・・と言いますと?」

P「うん・・・その自分が無防備になる瞬間のパートナーというか、静かに、柔らかく暖かく、癒してくれる人・・・みたいな」

文香「なるほど・・・分かります。分かりました」

P「文香はどんな男の人が好き?」

文香「えっ・・・そ、その、私の事をよく理解してくれて・・・もったいないくらい魅力的だと言ってくれて、大事にしてくれる人・・・が、良いです」

P「うん。文香優しい良い娘だから、きっといつか、そんな素敵な人と出会えるよ」

文香「・・・Pさんは、結構ナルシストなんですね・・・」

P「?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514724442
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:47:46.09 sZ0OLAVo0
文香(さて・・・必要な情報は手に入ったので、早速あそこへ向かいましょう)

文香「失礼します・・・鷺沢文香です・・・」ウィーン

晶葉「おお、いらっしゃい。何用かな?」

文香「その・・・作って欲しい装置があるのですが・・・」

晶葉「ふむ。いいだろう。だが、それなりの代償はいただくぞ?」

文香「はい・・・覚悟の上です」

晶葉「ふふ・・・では、検体の情報収集と行こうか・・・!」



文香「・・・あの」

晶葉P「うん?鷺沢さんか。どうしたの?」

文香「お弁当箱に入っていたら嬉しいおかずは何ですか・・・?」

晶葉P「え?うーん。卵焼き!」

文香「・・・」メモチラリ

文香「すいません。それはもう確認済みですので、別のおかずを・・・」

晶葉P「え?じゃあ・・・明太子!」

文香「はい・・・ご協力ありがとうございます」ペコリ

晶葉P「ねぇ、最近色んなアイドルが俺に色んな質問しに来るんだけど・・・何で?」

文香「乙女の秘密・・・です」

ウサミンロボ「『鷺沢文香が晶葉Pに質問した理由』を特別情報機密システム『乙女の秘密』に登録したウサ。詮索するPは排除するウサ」ピロリン

晶葉P「クソッ!鷺沢さんも教えてくれなかった!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:48:22.64 sZ0OLAVo0
文香「明太子・・・だそうです」

晶葉「よおし!これで6品目!助手にお弁当を作ってやれるぞ!」

文香(自分で聞くのは恥ずかしいし作戦がバレてしまうので、他のアイドルに質問役を頼む。晶葉さん、見事な策略です)

晶葉「さて早速食材を・・・」

文香「あの・・・」

晶葉「ああ、文香への礼が先だったな。何が欲しい?『体臭が10倍になるスイッチ』『後4年絶対待っててもらうスイッチ』・・・『婚姻届に判を押したくなるスイッチ』なんかも有るぞ」

文香「そのような物が・・・!?」

晶葉「あ、いや、すまん。最後のは『あまりにPの人権を無視しすぎている』って理由で留美さんに没収されたんだった」

文香(そういえば留美さんは最近ご結婚されたそうです。おめでたいですね)

晶葉「で、何がいい?ここにないなら作るが」

文香「枕になりたいのですが・・・」

晶葉「は?」

文香「枕に・・・」

晶葉「ええと、それなら前にみくに貸した奴をアップデートすれば行けるかな?枕のデータを送信して・・・」

晶葉「出来た!『猫か枕に変化するスイッチ』!」ポチッ

文香「にゃあ」ボフン

晶葉「ごめんちょっと戻す」ポチッ

文香「今のは一体・・・」

晶葉「今度こそ出来た!『枕に変化するスイッチ』!」ポチッ

文香(・・・!体が枕に!)

晶葉「前回の失敗を生かして、念じれば解除されるようにしといたぞ!」

文香(前回の失敗・・・?物理的にスイッチが押せなくて困った事があったのでしょうか)

文香(そういえば最近、みくPさんが家で猫にお漏らしされたと言っていましたが、何か関係があるのでしょうか)

文香(それはさておき・・・解除)

文香「!」ボフン

文香(体が元に・・・!)

晶葉「どうだ?変化中、五感は正常に作用していたか?」

文香「ええ、問題ありませんでした」

晶葉「よし。ではこのスイッチを貸そう。返すのは気が向いたらで構わんぞ。グッドラック!」ビシッ

文香「ありがとうございます・・・」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:48:54.00 sZ0OLAVo0
文香P「ああ忙しい。今日は帰れそうにないな。仮眠室で一泊コースだなこれは」

文香(私のために・・・いつもお疲れ様です。しかし、これはチャンス。きっと安眠へ誘ってみせます)

文香(仮眠室にある元々の枕をどけて・・・変化)ボフン

文香(さぁ、準備完了です)

晶葉P「ふぁ〜あ。今日も頑張った。寝よう」ガチャッ

文香(!?晶葉Pさん!?)

文香「解除」ボフン

晶葉P「!?」

文香「すいません・・・ここは使用中ですので、横のをお使いください」

晶葉P「あぁ、うん。ごめんね」

文香「変化」ボフン

晶葉P「・・・いや、何で鷺沢さんがここに!?」ガバッ

晶葉P「居ない・・・」

晶葉P「疲れてるんだな。寝よう」



文香P「ふぅ・・・」

文香(来ました・・・!)

P「んっ」ゴロン

文香(Pさんの髪が・・・!)

P「ん・・・?」

P(何かいつもより良い匂いするな。ちひろさん洗剤変えたのかな?)クンカクンカ

文香(はうぅ)

文香(Pさんの顔を押し付けられて、Pさんの香りが・・・)

P(柔らかいし暖かいし・・・)フニフニナデナデ

文香(んっ、あっ)

P(何か、この枕落ち着くなぁ)ギュスリスリ

文香(ああ・・・そんな、抱きしめるように頬擦りされては・・・ああ)

文香(腕の温もりや、擦り付けれるように届くPさんの匂い。ああ、ああ)

P「・・・」スヤァ

文香(Pさんは寝てしまったようですね・・・ここらで解除を・・・)

文香(・・・いや、ここで解除したら、このすっぽり抱きしめられてる体勢が損なわれてしまうのでは?)

文香(それに・・・もうこのままで良いような気がしてきました。気持ちがふわふわして、ぽかぽかして・・・)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:49:35.92 sZ0OLAVo0
P「あー、何かめっちゃいい夢見た。今日も一日、文香のために頑張ろう」

文香「Pさん、おはようございます」

P「ああ、おはよう文香。・・・あれ?今仮眠室の方から来なかった?何で?」

文香「昨日は家に帰られなかったみたいですが・・・よく眠れましたか?」

P「ああ、何か知らないけど枕が抜群に良くって。最高だったよ」

P「柔らかくて、暖かくて、側にあると安心して・・・あんな枕みたいな人をお嫁さんに貰いたいね」

文香「・・・そんなに褒められると、照れてしまいます」

P「あの枕家に持ち帰りたいなぁ。ちひろさんくれるかな」

文香「も、もう同棲ですか・・・?その、不束者ですが、よろしくお願いします・・・」

P「さっきから何言ってるの?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:50:15.23 sZ0OLAVo0
P「・・・そうだ。もう一つ、質問いいかな?」

文香「?はい。どうぞ」

P「晶葉Pの奴に、好きな食べ物聞いたって本当?」

文香「・・・ええ、はい」

P「それって・・・お弁当作ってあげたいから、とか?」

文香「いえ・・・私は別に」

P「・・・なら、いいんだけど・・・」

文香「・・・もしかして、焼き餅を、してくれているのですか・・・?」

P「えっ!?いや、俺はただ、アイドルとしての文香が心配で・・・」

文香「・・・大丈夫ですよ。私はいつでもPさんの側に居ますから・・・お休みの時でも」

P「それで、晶葉Pに質問した理由ってなんなの?」

ウサミンロボ「『乙女の秘密』防衛フェイズに移行するウサ」ズダダダダダダ

P「あばばばば」



   −終わり−
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:50:44.27 sZ0OLAVo0
おまけ



藍子(さぁ、枕になってPさんを癒します!)

藍子(Pさんまだかな・・・)

藍子(遅いな・・・)

藍子「ぐぅ」



P(この枕すごいめっちゃ眠れる)スヤァ



有休全部溶かした。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:51:11.82 sZ0OLAVo0
おまけ2



凛「聞いて来たよ。ポニーテールが好きなんだってさ」

晶葉「そ、そうか!早速結って見せに・・・」ササシュルル

凛「待ってよ」

晶葉「ああ、凛への礼が先だったな。何が欲しい?また『体臭が10倍になるスイッチ』か?」

凛「ううん。今度は文香が使った奴が欲しい」

晶葉「『枕に変化するスイッチ』か?あれは今、思念回路の調子が悪くて意志での解除ができないんだが・・・」

凛「ああ、うん。それでいいよ。好都合」

晶葉「?」



凛P(何か知らんが枕になってしまった)ボフン

凛「わぁ、具合の良さそうな枕。ちょっとお昼寝しようかな」

P(ま、まずい!)

凛「んーっ」ギュウッ

凛「んーっ」クンカクンカ

P(ああやばいやばい凛の髪とほっぺたと胸がぎゅーってなって最高)

凛(この温度・・・そろそろかな?)ポチッ

P「あぁ・・・凛・・・凛・・・」ボフン

P「!?」

凛「Pさん!?私が昼寝してる間に、一体何を・・・?」

P「ご、誤解だ凛!違う・・・」

凛「あーあ、これはもう一生をかけて償うしかないね。結婚しよ」ギューッ

凛「んーっ」クンカクンカクンカクンカ

P「あぁ・・・」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:51:48.18 sZ0OLAVo0
おまけ3



まゆ「聞いて来ましたよぉ。ウサミミが好きだそうですぅ」

晶葉「よしっ!早速助手にアピールを・・・」スチャッ

まゆ「・・・晶葉ちゃん?」

晶葉「ああ、まゆへの礼が先だったな。何がいい?」

まゆ「『猫に変化するスイッチ』を・・・」

晶葉「ああ、あれからまだ改良してなくてだな・・・このスイッチでしか解除できないままなんだが・・・」

まゆ「それでいいですよぉ」



まゆP(何か知らんが猫になった)ニャア

まゆ「あら、可愛い猫ちゃん。まゆと一緒に暮らしましょうねぇ♪」ダッコ

P「んにゃあ!?」



   −終わり−
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:52:14.92 sZ0OLAVo0
以上になります。

流行れ。アイドル七変化SS。

モバP「アイドル全員と一夜を共にしてしまった」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:38:03.26 uVNlYzQD0
申し訳ありません
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:38:45.38 uVNlYzQD0

モバP宅 寝室

モバP「…………家の天井だ」

チュンチュン

P「頭いてぇ……飲み過ぎちゃった……お?」

モコッ

P「……なんか布団が膨らんでる……」ペラッ

あやめ「すー……」

P「……」バサッ

P「………」ペラッ

丸太「」

P「……見間違いか」

楓「あら?起きました?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:44:21.91 uVNlYzQD0

P「あ、おはようございます」

楓「すみません。着るものがなかったのでシャツ借りてます」

P「あー、いいですよそんぐらい」

P(ん?)

楓「ご飯できてます。食べましょう」

リビング

P「…………」モグモグ

楓「お味噌汁も」

P「あ、うん」ズズズズ

P(あれ?)

楓「先に……行ってますね、見られると気まずいから……」

P「あぁ、はい」

P「……………」

P「」ブフ---!!!
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:45:12.00 uVNlYzQD0

P「え!?何何何何やっちゃったの俺!?」

ピロリ

P「!?…なんだメールか…」

まゆ《責任……取ってくださいね♡》

P「グハァ!!」

事務所

P「アイドルをワンタ-ンスリ-キゥ…ってどう弁明すりゃいいんだよ……」

P「おはようございます……」

友紀「あっ、プロデューサー…おはよ」

P「おはよう」

友紀「あっ、お茶淹れてくるよ!……寒かったでしょ?外」

P「なんでそんなしおらしいんだお前……」

友紀「…………」

P「昨日キャッツ勝ってただろ……サーベルタイガースに圧勝してただろ……」

友紀「そりゃあ……あんな事されちゃったら……」

P「まさか」

友紀「私のスタンドに……撃ち込まれちゃった……っていうか……」

P「ゴバァ!!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:47:05.56 uVNlYzQD0

留美「おはよう……あら、Pさん」

P「留美さん!た、助けて……」

留美「あとで、役所いきましょ?」ピラッ

P「konninntodoke!?」

留美「昨日、書いてくれたじゃない……//」

P「ああああああああああ!!!!」

早苗「!?ど、どうしたのそんな慌てて!」

P「俺を死刑にしてください……」

早苗「そんな事言っても……私がPくんに逮捕されちゃったし……///」

P「」

早苗「Pくんの取り調べ、激しかったわ♡」

P「ああああああああああああああああ!!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:49:31.39 uVNlYzQD0
P「いや待てよ…一晩で6人…俺が持つわけ……」

志希「おっは〜!薬の副作用はなかったかにゃ?」

P「……薬?」

志希「ギンギンになるヤツ」

P「ギンギン」

志希「一晩中ハッスルしたでしょ?そんな風に作ったからあの後玉が爆発して無いかなーって」

P「あああああああああああああ!!!」

P「ヘイ!Chihi!」

Chihi《はい、なんでしょう》

P「昨日の夜俺といたの誰!?」

Chihi《182名ヒットしました》

P「えええええええええ!!!??」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:50:42.37 uVNlYzQD0

P「俺のアーミーナイフ一本ですけど!?」

P「てかひい…ふう…みぃ………」

10分後

P「全員と寝たのかよ!!」

P「どどどどどどういう……」

こずえ「ふわぁ……?」

P「こっ、こずえ!?」

こずえ「こまってるー?」

P「困ってるっていうか物凄く申し訳ない気持ちやら自分の情けなさやらでいっぱい」

P「正直こずえと話して良いのかどうかわからないです」

こずえ「それはねー……かのうせい……」

P「?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:51:50.86 uVNlYzQD0

こずえ「せかいせんが……しゅうそくしてるのー……」

P「世界線が収束?」

P「つまりなんだ、アイドルと寝た世界線が収束したってこと?」

こずえ「そうなのー」

こずえ「あるせかいではー……うづきがおよめさんー」

こずえ「またあるせかいではー……こずえがおよめさんなのー」

芳乃「その全てが収束し、全アイドルがそなたの妻のなるはずの女性になったのでしてー」

P「うわっどっから」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:53:15.00 uVNlYzQD0

芳乃「このままでは全ての事象が収束し全てがそなたになってしまうのでしてー」

P「この世の全てが俺になるの?」

芳乃「その通りでしてー、今ならまだ間に合いまするー」

P「いやこれどうにかなるレベルの出来事じゃ……」

こずえ「ふわぁ……」ポワワワワ……

P「あ……なんかふわふわ……」

芳乃「秘丹弥虚羅多愚沙亜……」

P「視界が霞む……」

P「あぁ…………」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:53:59.45 uVNlYzQD0

Pの家
寝室

P「……はっ」

芳乃「そなたー」

P「…………おはよう」

芳乃「うなされていたようにみえましたがー?」

P「あ、いや大丈夫」

P「…………なんだっけ……変な夢見てたような………」

こずえ「おはよ……」

P「あぁ、こずえ。おはよう」

芳乃「あさげができていましてー」

P「あ、うん……」

こずえ「いっしょにたべよー…?」

P「もちろん」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:54:30.44 uVNlYzQD0

P「家族だからな」

おわり
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 19:57:11.80 qIslEBo3o
よしのんこずえだいしょうりおつ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/11/18(金) 22:23:26.93 +lXOrojuo
スタイリッシュ大勝利乙

周子「やっほーPさん」モバP「なにウチに来てんだよ、寮に帰れよ」

2 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:10:24.76 BfWnjE85O
モバP(以下P)(今日は1年の締めくくりの日である大晦日)

P(年末年始の仕事にも限りがある。事務所内での割り振りも考慮し、俺とその担当アイドルは年末年始をオフにした)

P(盆も暮れも関係ない芸能界。だからこそ、貴重な機会である今年はゆっくりと年明けを迎えようとしたんだが……)

周子「いやーこたつはやっぱり良いねぇ……寮にはなくってさー」

P「……」

周子「寮のロビーへの設置は『似合わない』の一言で却下されちゃったんだよねー……ひどい話だと思わない?」

P「……」

周子「個人用に買って部屋に置くのも考えたけど、一人だけで入るのもなんか違うしねー」

P「……おい」

周子「ん?なに?」

P「なにウチに来てんだよ、寮に帰れよ」

周子「えー」
3 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:14:14.97 BfWnjE85O
P「『えー』じゃない。うら若き女の子がほいほい独り暮らしの男のウチに来るもんじゃありません」

周子「えー?」

P「しかも大晦日にいきなりノックして入ってきやがって……。『玄関は寒い!』っていうからつい家にあげちゃったけどさ」

周子「でもさー」

P「デモもストもありません」

周子「……だいたいさ」

P「?」

周子「あの夜、Pさんがあんなことをしたから、今こういう結果になってんじゃない」

P「語弊」

周子「こうなっちゃったのもPさんのせいなんだから。セキニン、とってよね?」

P「言葉のチョイスに悪意しか感じない」

周子「だから……ね?」

P「なにが、『ね?』だよ」
4 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:16:17.61 BfWnjE85O
周子「うー……強情だなぁ……でもPさんのせいなのは確かじゃん」

P「ウッ……それを言われると……」

周子「あーあー!Pさんのせいで大晦日一人で過ごさなきゃいけないのかー!寂しいなー!」チラッ

P「いくら寂しいからって、いきなりウチにくるなよ」

周子「確かにそうだけど……親しい子はみんなお仕事か帰省してて……だから一緒に過ごしてくれる人が誰もいなくて……」

P(……確かにこうなったのは俺にも責任があるからなぁ……)

周子「寂しいのはホントだよ……だから、さ……?」

P「…………遅くなる前に追い出すからな」

周子「やったーん!」

P(こんなことなら仕事入れときゃ良かったなぁ……あの時変に気を利かせなけりゃなぁ)
5 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:21:32.25 BfWnjE85O
=============

周子「ふー……お疲れー。やー、流石にこの時期は忙しいねぇ」

P「お疲れさん。確かに忙しいけどさ、年末年始は休みにするからもうちょい頑張ってくれよな」

周子「え?お休みくれるの?」

P「あぁ、周子最近頑張ってるからな。これくらいご褒美があってもいいだろ」

周子「やったーん!アイドルになってから初めてゆっくりできる年末かも!」

P「特に今年は関西で凱旋ライブもやったろ?」

周子「うん。実家から近かったから両親も来てくれたよ。『あの放蕩娘が立派になっちまって』って柄にもなく泣かせちゃった」

P「そこまで言ってもらえてプロデューサー冥利に尽きたよ。で、それ見てさ、今まで色々あっただろうけど丁度良い機会かなって思って」

周子「ん?どういうこと?」
6 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:23:46.52 BfWnjE85O
P「だからさ、年末年始休みにするから、年の瀬くらい親子水入れずで過ごして来いよ」

周子「……え?いいの?」

P「偶には親孝行してこいよ。切符も用意しといたからさ」

周子「うん……折角だしそうさせてもらうわ。そこまでしてもらったんなら、ちゃーんと親孝行しないとね」

周子「……ってあれ?あたしがお休みってことはPさんもお休み?」

P「まあそうなるな」

周子「Pさんはどうするの?帰省でもするの?」

P「ん?俺か?実家が近いからわざわざ帰省するほどでもないからな。自宅で過ごす予定だよ」

周子「ふーん、そうなんだ。……まあ、早速親に電話するとしますかね」ピッ

P「おーおーいいぞー。善は急げっていうしな」

周子「急がば回れともいうけどね」クスクス
7 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:26:13.62 BfWnjE85O
周子「――あーもしもし久しぶりーあたしだよ」

周子「ってオレオレ詐欺じゃないって、もー!」

周子「でさ、実は年末年始お休みもらったからさ、今年は実家に帰ろうかと……え?」

周子「なに?そんなんあり?だって今までそんなこと一回もしてこなかったじゃん!」

周子「え?娘が立派に育ったから?いやー可愛い子が旅をしたらそりゃあね……ってそうじゃなくて」

周子「えー……えー、まあしょうがないよね……うん、楽しんで……それじゃあまたね」

P「……どうした?」

周子「えーっと……それがね――」

=============
8 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:28:54.64 BfWnjE85O
P(――曰く『アイドルって年末年始こそ稼ぎ時だから暇なんてないんじゃないの?』)

P(――曰く『まさか帰ってくるとは思ってなかったし、娘も無事独り立ちみたいで安心したし、毎年忙しいから今年くらいは自分たちのご褒美として旅行に行くのよ』)

P(――曰く『流石に今から変更はきかないみたい。もうちょい早く言ってくれればねー』)

P(――つまり『というわけで年末年始帰ってきても誰もいないわよー』ってことらしい)

周子「はーぬくぬく。やっぱ冬はこたつだよねー」

P(結局どうするんだと思ったんだけど、まさかウチに来るとは……)

P(いくら慌ててた上に、インターホンより玄関の方が近いからって、そのまま玄関を開けてしまったのは失敗もいいところだった……)

周子「外寒くて全身冷えちゃったからなぁ……これは温めないと」ズボッ

P「っておい、周子、なに早速コタツムリになってんだ。全然帰る気ないだろ」

周子「籠城戦だよー、徹底抗戦だよー」キリッ

P「籠ってても援軍は来ないから早く諦めろ。遅くなる前にさっさと追い出すからな」
9 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:30:01.35 BfWnjE85O
周子「んー……?そんなこと言ってPさんも――」

P「ん?」

周子「――実は大晦日を一人で過ごすのは寂しかったんじゃない?」

P「……」

周子「……」

P「……」

周子「……」ニヤニヤ

P「…………遅くなる前に追い出すからな」

周子「Pさん、それさっきも聞いた」ケラケラ
16 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:35:27.53 wU+c9u3I0


周子「こたつと言えばやっぱミカンだよね!ということでPさん、ミカンとって?」

P「そんくらい自分で取りなさい」

周子「えー……Pさんのほうが近いじゃん。しかもあたしこたつの魔力に憑りつかれちゃって……」

P「しょうがないなぁ……ほらよ」

周子「ありがとーん。ついでにミカン揉んどいて」

P「揉む?なんでミカンを揉むんだ?」

周子「そうすると甘くなるらしいよ。この前テレビでやってた」

P「ほーん……こんな感じでいいんかね?」
17 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:36:39.04 wU+c9u3I0
周子「出来た?じゃあ折角だから剥いて、あたしに食べさせてよ」

P「注文が多いな、ワガママ娘か」

周子「いーじゃん食べさせてよ。ほら、あーん」

P「……ほい」

周子「んー♪甘くておいし♪なんだかんだいって甘やかしてくれるPさん好きだよ」

P「女の子が男に向かって軽々しく好きとか言うんじゃない。勘違いさせて大変なことになるぞ」

周子「はいはい。でさ、次はそのミカン渡してくれない?」

P「結局自分で食べるんだったら最初からそうしろよ……ほい」
18 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:38:15.51 wU+c9u3I0
周子「ありがと。じゃあPさんさっきのお礼に」

P「ん?」

周子「はい、あーん」

P「……」

周子「あーん」

P「……」

周子「……女の子にあんまり恥を掻かせるのはどうかなーって思うよ?」

P「……あーん」

周子「よろしい、そりゃ!」

P「んぐ。……確かに甘いな」

周子「でしょ?普通のミカンも一工夫でこんなに甘くなるんだよ?」

P「……そうだな、こんなに違うんだな……」

P(……甘かった本当の理由はコイツにだけは言うまい)
19 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:39:58.54 wU+c9u3I0


周子「ねぇねぇPさん、あたしそろそろおなかすいたーん」

P「確かにそろそろ腹も減ってきたな、飯でも作るか」

周子「やったーん!……って作るの?」

P「あぁ、普段は作らないから簡単なものしか作れないけどな」

周子「へー。で、何作るの?」

P「そりゃ大晦日だからな。年越しそばに決まってんだろ」

周子「おー!まあ確かにそりゃそうか。じゃああたしも手伝うよ」

P「お、じゃあ頼むよ。といってもそんなにやることないしな」

周子「いやー二人で一緒に台所立つのもなんかいいじゃん?共同作業みたいな感じで」

P「ブッ?!」

周子「ん?どしたん?早く始めようよ」

P「あ、あぁ……そうだな」

P(……こいつ……素で言ったのか……こっちの気にしすぎか……)
20 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:41:29.20 wU+c9u3I0


周子「できたーん。それじゃあ、早速いただきまーす!」

P「手伝ってくれたおかげで結構早くできたな。俺も食べるとするか」

周子「そう言えば、なんで大晦日に年越しそばを食べるんだろ?」ズルズル

P「諸説あるみたいだが、細く長いから健康を祈ったものらしいぞ」ズルズル

周子「あーなるほどね。縁起物なわけだ」ズルズル

P「そうそう。そういや縁起といえば、縁が長く続くようにっていう意味もあるらしい」ズルズル

周子「ふーん、なんか意外と意味が込められているんだね」ズルズル

P「そうだな」ズズッ
21 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:42:18.72 wU+c9u3I0
周子(あなたのそばにズっと……って。ふふっ、これじゃまるで楓さんみたい)

P「周子どうした?いきなり一人でニヤけ始めて」

周子「うへぇ?!な、なんでもない、なんでもないよ!」

P「?」

周子(危ない……バレるとこだった……)

P「ホントに大丈夫か?何か顔赤いけど……?」

周子「ホント何でもないよ!ご馳走様!」

周子(……あの時の家出がこんな形になるなんて、ね)

周子(つくづく縁ってやつは分からないけど、この縁がずっと続きますように)
22 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:43:37.60 wU+c9u3I0


周子「……」ボー

P「……」ボー

周子「こうしてさー……おなか一杯になって、こたつに入ってボーっとテレビ見てるとさー」

P「なんとも言えない幸福感が襲ってくるよなー」

周子「そうそう、普段こんな時間なかなか過ごせないし」

P「人気が出て忙しいのはありがたいけどなー。偶にはこういう時間も必要だよな」

周子(しかもこうしてPさんと二人きりなんて、凄い贅沢だしね)

P「どうした?」

周子「ん、なんでもない。あ、次みんなの出番だよ」
23 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:44:43.66 wU+c9u3I0
P「お?大人組が歌う番か?」

周子「そうそう、やっぱ煌びやかだなー。あれ?これもしかして新衣装?」

P「このために新調したらしいぞ。折角の晴れ舞台だし年末だから縁起も担いでっていうことでな」

周子「ひえー流石。……って一つ気が付いたんだけど言っていい?」

P「ん?」

周子「……ナナさん出てるけどいいの?深夜帯だけど」

P「……」
24 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:46:27.64 wU+c9u3I0
周子「……ネットを見たら『17歳を深夜帯に出すなんてけしからん』のマジレス派と『ウサミン星人だから地球の法律は関係ないから……(震え声)』の擁護派が激しくバトルしてんだけど……」

P「……」

周子「それに加えて『今年誕生日を迎えて18歳になったからへーきへーき』派と『永遠の17歳だから年を取るわけないだろ!いい加減にしろ!』派が混ぜっ返してカオスな状態になってる……」

P「……弊社としてはコメントを差し支えさせて頂きます」

周子「……まぁウサミンだしね……」

P「……まぁウサミンだからな……」
25 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:50:03.76 wU+c9u3I0


P「みんなの出番も終わったし、そろそろいい時間だな」

周子「そうだねー」

P「ちょいとばかし遅くなりすぎたけどな……ほら、そろそろ準備しろよ」

周子「うん、すぐに準備するね」

P「なんて聞き分けのいい子なんだ」

周子「それじゃあ一緒に2年参り行こっか?」

P「全く話を聞いてない子だった」

周子「え?2年参りの話じゃないの?」

P「全然ちげーよ、ウチから追い出す話だよ。最初に言っただろ?」
26 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:51:02.27 wU+c9u3I0
周子「えー……じゃあいいや、一人寂しく暗い夜道をブラブラして神社に向かうわ」

P「そういうのは辞めなさい」

周子「じゃあついてきてくれる?」ウワメヅカイ

P「そういうのも辞めなさい」

周子「えー、Pさんワガママー!」

P「ワガママなのはどっちだよ……ったくしょうがねーなぁ」

周子「やったーん!そういうPさん好きだよ!」

P「…………だからそういうのは辞めなさい」

周子「えー」ニヤニヤ

P(全く一体どこでそんなことを覚えてくるのやら……この可愛い小悪魔め……)

周子「可愛いだなんて、しゅーこちゃん照れちゃう!」

P「だからそういうのを辞めろって言ってんだよ!!ほらいくぞ!!」

周子「あー、Pさん顔あかーい」クスクス
27 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:52:31.37 wU+c9u3I0


周子「というわけで到ー着。有名所なだけあって人が凄いねー」

P「確かに凄いな。ただこれくらいの込み具合なら、いい感じに年明けを迎えられそうだ」

周子「さっすが完璧なタイミングじゃん♪ただ時間が時間だけに寒いけど……」

P「……だからって、くっついてくるのはやめなさい。アイドルってバレたら大変なことになるだろ」

周子「いやー辺りも暗いし、変装した上でモコモコに着込んでるし、なによりこれだけの人がいたら逆にバレないでしょ」

P「だからって……」

周子「というか人多すぎて逸れたら絶対合流できないっしょ!だからこうやってピッタリくっついてるのが一番!」

P「……逸れないためなら仕方ないな」

周子「仕方がないっしょー♪」

P「ただこれからもっと人が多くなるからな……こうするぞ」ギュッ

周子「あ、うん」

P「ほら、行くぞ」

周子「♪〜」
28 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:53:17.49 wU+c9u3I0


周子「拝殿が見えてきたね。ホント良いタイミングになりそう」

P「丁度年が明けてすぐに参拝できそうだな」

周子「慌てないように今のうちにお賽銭用意しておかなきゃ」

P「そうだな、って周子それいくら用意してるんだ?」

周子「ん?5円玉2枚と1円玉2枚だよ。十二分に御縁がありますように……ってなんちゃって」

P「なるほど、縁は大事だもんなぁ」

周子「そうそう。神様にはよくお願いしておかないと!」

周子(まぁPさんと出会った縁を思えば、神様には感謝しても感謝しきれないけどね!)
29 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:54:04.41 wU+c9u3I0
周子「って言ってる間にカウントダウン始まったね」ジュー!

P「いよいよだな」キュー!

周子「来年はどんな年になるんだろう?」ハチ!

P「先のことはわかんないけどさ、まぁ周子と一緒なら最高の年になるだろ」ナナ!

周子「もー……そうやって恥ずかしいことを言うー……」ロク!

P「プロデューサーなんぞ、こっぱずかしいこと言ってなんぼの職業だからな」ゴー!

周子「全く……でも今年はホント良い年だったよ、気障な誰かさんのせいでね!」ヨン!

P「俺も今年はいい年だったよ、ワガママだけど可愛い誰かさんのせいでな!」サン!

周子「……もー!そんなPさんには一言、これだけは言っておかなきゃ!」ニー!

P「ん?」イチ!
30 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:54:51.06 wU+c9u3I0


周子「今年も、来年も、その先もずっとよろしくね!Pさん!」ハッピーニューイヤー!!


31 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:55:20.03 wU+c9u3I0
おわり
32 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:56:23.36 wU+c9u3I0
以上です。ありがとうございました。

周子と年末グダグダ過ごしてそのまま年始も一緒に迎えたい人生だった
突然家に転がりこんでくるのが似合うランキング1位はしゅーこだと思う(個人的感想)
そのまま流されるままにグダグダ過ごす流れだとなお良し(宣伝)

今年はライブ初参戦してデレマスにさらに嵌った1年だったけど、来年も引き続きアイドルたちをプロデュースできればなと思います!
それではみなさんよいお年を!
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 20:48:45.24 cPIkmfjyo
おつおつ

周子「やっほーPさん」モバP「なにウチに来てんだよ、寮に帰れよ」

2 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:10:24.76 BfWnjE85O
モバP(以下P)(今日は1年の締めくくりの日である大晦日)

P(年末年始の仕事にも限りがある。事務所内での割り振りも考慮し、俺とその担当アイドルは年末年始をオフにした)

P(盆も暮れも関係ない芸能界。だからこそ、貴重な機会である今年はゆっくりと年明けを迎えようとしたんだが……)

周子「いやーこたつはやっぱり良いねぇ……寮にはなくってさー」

P「……」

周子「寮のロビーへの設置は『似合わない』の一言で却下されちゃったんだよねー……ひどい話だと思わない?」

P「……」

周子「個人用に買って部屋に置くのも考えたけど、一人だけで入るのもなんか違うしねー」

P「……おい」

周子「ん?なに?」

P「なにウチに来てんだよ、寮に帰れよ」

周子「えー」
3 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:14:14.97 BfWnjE85O
P「『えー』じゃない。うら若き女の子がほいほい独り暮らしの男のウチに来るもんじゃありません」

周子「えー?」

P「しかも大晦日にいきなりノックして入ってきやがって……。『玄関は寒い!』っていうからつい家にあげちゃったけどさ」

周子「でもさー」

P「デモもストもありません」

周子「……だいたいさ」

P「?」

周子「あの夜、Pさんがあんなことをしたから、今こういう結果になってんじゃない」

P「語弊」

周子「こうなっちゃったのもPさんのせいなんだから。セキニン、とってよね?」

P「言葉のチョイスに悪意しか感じない」

周子「だから……ね?」

P「なにが、『ね?』だよ」
4 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:16:17.61 BfWnjE85O
周子「うー……強情だなぁ……でもPさんのせいなのは確かじゃん」

P「ウッ……それを言われると……」

周子「あーあー!Pさんのせいで大晦日一人で過ごさなきゃいけないのかー!寂しいなー!」チラッ

P「いくら寂しいからって、いきなりウチにくるなよ」

周子「確かにそうだけど……親しい子はみんなお仕事か帰省してて……だから一緒に過ごしてくれる人が誰もいなくて……」

P(……確かにこうなったのは俺にも責任があるからなぁ……)

周子「寂しいのはホントだよ……だから、さ……?」

P「…………遅くなる前に追い出すからな」

周子「やったーん!」

P(こんなことなら仕事入れときゃ良かったなぁ……あの時変に気を利かせなけりゃなぁ)
5 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:21:32.25 BfWnjE85O
=============

周子「ふー……お疲れー。やー、流石にこの時期は忙しいねぇ」

P「お疲れさん。確かに忙しいけどさ、年末年始は休みにするからもうちょい頑張ってくれよな」

周子「え?お休みくれるの?」

P「あぁ、周子最近頑張ってるからな。これくらいご褒美があってもいいだろ」

周子「やったーん!アイドルになってから初めてゆっくりできる年末かも!」

P「特に今年は関西で凱旋ライブもやったろ?」

周子「うん。実家から近かったから両親も来てくれたよ。『あの放蕩娘が立派になっちまって』って柄にもなく泣かせちゃった」

P「そこまで言ってもらえてプロデューサー冥利に尽きたよ。で、それ見てさ、今まで色々あっただろうけど丁度良い機会かなって思って」

周子「ん?どういうこと?」
6 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:23:46.52 BfWnjE85O
P「だからさ、年末年始休みにするから、年の瀬くらい親子水入れずで過ごして来いよ」

周子「……え?いいの?」

P「偶には親孝行してこいよ。切符も用意しといたからさ」

周子「うん……折角だしそうさせてもらうわ。そこまでしてもらったんなら、ちゃーんと親孝行しないとね」

周子「……ってあれ?あたしがお休みってことはPさんもお休み?」

P「まあそうなるな」

周子「Pさんはどうするの?帰省でもするの?」

P「ん?俺か?実家が近いからわざわざ帰省するほどでもないからな。自宅で過ごす予定だよ」

周子「ふーん、そうなんだ。……まあ、早速親に電話するとしますかね」ピッ

P「おーおーいいぞー。善は急げっていうしな」

周子「急がば回れともいうけどね」クスクス
7 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:26:13.62 BfWnjE85O
周子「――あーもしもし久しぶりーあたしだよ」

周子「ってオレオレ詐欺じゃないって、もー!」

周子「でさ、実は年末年始お休みもらったからさ、今年は実家に帰ろうかと……え?」

周子「なに?そんなんあり?だって今までそんなこと一回もしてこなかったじゃん!」

周子「え?娘が立派に育ったから?いやー可愛い子が旅をしたらそりゃあね……ってそうじゃなくて」

周子「えー……えー、まあしょうがないよね……うん、楽しんで……それじゃあまたね」

P「……どうした?」

周子「えーっと……それがね――」

=============
8 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:28:54.64 BfWnjE85O
P(――曰く『アイドルって年末年始こそ稼ぎ時だから暇なんてないんじゃないの?』)

P(――曰く『まさか帰ってくるとは思ってなかったし、娘も無事独り立ちみたいで安心したし、毎年忙しいから今年くらいは自分たちのご褒美として旅行に行くのよ』)

P(――曰く『流石に今から変更はきかないみたい。もうちょい早く言ってくれればねー』)

P(――つまり『というわけで年末年始帰ってきても誰もいないわよー』ってことらしい)

周子「はーぬくぬく。やっぱ冬はこたつだよねー」

P(結局どうするんだと思ったんだけど、まさかウチに来るとは……)

P(いくら慌ててた上に、インターホンより玄関の方が近いからって、そのまま玄関を開けてしまったのは失敗もいいところだった……)

周子「外寒くて全身冷えちゃったからなぁ……これは温めないと」ズボッ

P「っておい、周子、なに早速コタツムリになってんだ。全然帰る気ないだろ」

周子「籠城戦だよー、徹底抗戦だよー」キリッ

P「籠ってても援軍は来ないから早く諦めろ。遅くなる前にさっさと追い出すからな」
9 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:30:01.35 BfWnjE85O
周子「んー……?そんなこと言ってPさんも――」

P「ん?」

周子「――実は大晦日を一人で過ごすのは寂しかったんじゃない?」

P「……」

周子「……」

P「……」

周子「……」ニヤニヤ

P「…………遅くなる前に追い出すからな」

周子「Pさん、それさっきも聞いた」ケラケラ
16 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:35:27.53 wU+c9u3I0


周子「こたつと言えばやっぱミカンだよね!ということでPさん、ミカンとって?」

P「そんくらい自分で取りなさい」

周子「えー……Pさんのほうが近いじゃん。しかもあたしこたつの魔力に憑りつかれちゃって……」

P「しょうがないなぁ……ほらよ」

周子「ありがとーん。ついでにミカン揉んどいて」

P「揉む?なんでミカンを揉むんだ?」

周子「そうすると甘くなるらしいよ。この前テレビでやってた」

P「ほーん……こんな感じでいいんかね?」
17 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:36:39.04 wU+c9u3I0
周子「出来た?じゃあ折角だから剥いて、あたしに食べさせてよ」

P「注文が多いな、ワガママ娘か」

周子「いーじゃん食べさせてよ。ほら、あーん」

P「……ほい」

周子「んー♪甘くておいし♪なんだかんだいって甘やかしてくれるPさん好きだよ」

P「女の子が男に向かって軽々しく好きとか言うんじゃない。勘違いさせて大変なことになるぞ」

周子「はいはい。でさ、次はそのミカン渡してくれない?」

P「結局自分で食べるんだったら最初からそうしろよ……ほい」
18 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:38:15.51 wU+c9u3I0
周子「ありがと。じゃあPさんさっきのお礼に」

P「ん?」

周子「はい、あーん」

P「……」

周子「あーん」

P「……」

周子「……女の子にあんまり恥を掻かせるのはどうかなーって思うよ?」

P「……あーん」

周子「よろしい、そりゃ!」

P「んぐ。……確かに甘いな」

周子「でしょ?普通のミカンも一工夫でこんなに甘くなるんだよ?」

P「……そうだな、こんなに違うんだな……」

P(……甘かった本当の理由はコイツにだけは言うまい)
19 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:39:58.54 wU+c9u3I0


周子「ねぇねぇPさん、あたしそろそろおなかすいたーん」

P「確かにそろそろ腹も減ってきたな、飯でも作るか」

周子「やったーん!……って作るの?」

P「あぁ、普段は作らないから簡単なものしか作れないけどな」

周子「へー。で、何作るの?」

P「そりゃ大晦日だからな。年越しそばに決まってんだろ」

周子「おー!まあ確かにそりゃそうか。じゃああたしも手伝うよ」

P「お、じゃあ頼むよ。といってもそんなにやることないしな」

周子「いやー二人で一緒に台所立つのもなんかいいじゃん?共同作業みたいな感じで」

P「ブッ?!」

周子「ん?どしたん?早く始めようよ」

P「あ、あぁ……そうだな」

P(……こいつ……素で言ったのか……こっちの気にしすぎか……)
20 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:41:29.20 wU+c9u3I0


周子「できたーん。それじゃあ、早速いただきまーす!」

P「手伝ってくれたおかげで結構早くできたな。俺も食べるとするか」

周子「そう言えば、なんで大晦日に年越しそばを食べるんだろ?」ズルズル

P「諸説あるみたいだが、細く長いから健康を祈ったものらしいぞ」ズルズル

周子「あーなるほどね。縁起物なわけだ」ズルズル

P「そうそう。そういや縁起といえば、縁が長く続くようにっていう意味もあるらしい」ズルズル

周子「ふーん、なんか意外と意味が込められているんだね」ズルズル

P「そうだな」ズズッ
21 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:42:18.72 wU+c9u3I0
周子(あなたのそばにズっと……って。ふふっ、これじゃまるで楓さんみたい)

P「周子どうした?いきなり一人でニヤけ始めて」

周子「うへぇ?!な、なんでもない、なんでもないよ!」

P「?」

周子(危ない……バレるとこだった……)

P「ホントに大丈夫か?何か顔赤いけど……?」

周子「ホント何でもないよ!ご馳走様!」

周子(……あの時の家出がこんな形になるなんて、ね)

周子(つくづく縁ってやつは分からないけど、この縁がずっと続きますように)
22 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:43:37.60 wU+c9u3I0


周子「……」ボー

P「……」ボー

周子「こうしてさー……おなか一杯になって、こたつに入ってボーっとテレビ見てるとさー」

P「なんとも言えない幸福感が襲ってくるよなー」

周子「そうそう、普段こんな時間なかなか過ごせないし」

P「人気が出て忙しいのはありがたいけどなー。偶にはこういう時間も必要だよな」

周子(しかもこうしてPさんと二人きりなんて、凄い贅沢だしね)

P「どうした?」

周子「ん、なんでもない。あ、次みんなの出番だよ」
23 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:44:43.66 wU+c9u3I0
P「お?大人組が歌う番か?」

周子「そうそう、やっぱ煌びやかだなー。あれ?これもしかして新衣装?」

P「このために新調したらしいぞ。折角の晴れ舞台だし年末だから縁起も担いでっていうことでな」

周子「ひえー流石。……って一つ気が付いたんだけど言っていい?」

P「ん?」

周子「……ナナさん出てるけどいいの?深夜帯だけど」

P「……」
24 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:46:27.64 wU+c9u3I0
周子「……ネットを見たら『17歳を深夜帯に出すなんてけしからん』のマジレス派と『ウサミン星人だから地球の法律は関係ないから……(震え声)』の擁護派が激しくバトルしてんだけど……」

P「……」

周子「それに加えて『今年誕生日を迎えて18歳になったからへーきへーき』派と『永遠の17歳だから年を取るわけないだろ!いい加減にしろ!』派が混ぜっ返してカオスな状態になってる……」

P「……弊社としてはコメントを差し支えさせて頂きます」

周子「……まぁウサミンだしね……」

P「……まぁウサミンだからな……」
25 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:50:03.76 wU+c9u3I0


P「みんなの出番も終わったし、そろそろいい時間だな」

周子「そうだねー」

P「ちょいとばかし遅くなりすぎたけどな……ほら、そろそろ準備しろよ」

周子「うん、すぐに準備するね」

P「なんて聞き分けのいい子なんだ」

周子「それじゃあ一緒に2年参り行こっか?」

P「全く話を聞いてない子だった」

周子「え?2年参りの話じゃないの?」

P「全然ちげーよ、ウチから追い出す話だよ。最初に言っただろ?」
26 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:51:02.27 wU+c9u3I0
周子「えー……じゃあいいや、一人寂しく暗い夜道をブラブラして神社に向かうわ」

P「そういうのは辞めなさい」

周子「じゃあついてきてくれる?」ウワメヅカイ

P「そういうのも辞めなさい」

周子「えー、Pさんワガママー!」

P「ワガママなのはどっちだよ……ったくしょうがねーなぁ」

周子「やったーん!そういうPさん好きだよ!」

P「…………だからそういうのは辞めなさい」

周子「えー」ニヤニヤ

P(全く一体どこでそんなことを覚えてくるのやら……この可愛い小悪魔め……)

周子「可愛いだなんて、しゅーこちゃん照れちゃう!」

P「だからそういうのを辞めろって言ってんだよ!!ほらいくぞ!!」

周子「あー、Pさん顔あかーい」クスクス
27 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:52:31.37 wU+c9u3I0


周子「というわけで到ー着。有名所なだけあって人が凄いねー」

P「確かに凄いな。ただこれくらいの込み具合なら、いい感じに年明けを迎えられそうだ」

周子「さっすが完璧なタイミングじゃん♪ただ時間が時間だけに寒いけど……」

P「……だからって、くっついてくるのはやめなさい。アイドルってバレたら大変なことになるだろ」

周子「いやー辺りも暗いし、変装した上でモコモコに着込んでるし、なによりこれだけの人がいたら逆にバレないでしょ」

P「だからって……」

周子「というか人多すぎて逸れたら絶対合流できないっしょ!だからこうやってピッタリくっついてるのが一番!」

P「……逸れないためなら仕方ないな」

周子「仕方がないっしょー♪」

P「ただこれからもっと人が多くなるからな……こうするぞ」ギュッ

周子「あ、うん」

P「ほら、行くぞ」

周子「♪〜」
28 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:53:17.49 wU+c9u3I0


周子「拝殿が見えてきたね。ホント良いタイミングになりそう」

P「丁度年が明けてすぐに参拝できそうだな」

周子「慌てないように今のうちにお賽銭用意しておかなきゃ」

P「そうだな、って周子それいくら用意してるんだ?」

周子「ん?5円玉2枚と1円玉2枚だよ。十二分に御縁がありますように……ってなんちゃって」

P「なるほど、縁は大事だもんなぁ」

周子「そうそう。神様にはよくお願いしておかないと!」

周子(まぁPさんと出会った縁を思えば、神様には感謝しても感謝しきれないけどね!)
29 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:54:04.41 wU+c9u3I0
周子「って言ってる間にカウントダウン始まったね」ジュー!

P「いよいよだな」キュー!

周子「来年はどんな年になるんだろう?」ハチ!

P「先のことはわかんないけどさ、まぁ周子と一緒なら最高の年になるだろ」ナナ!

周子「もー……そうやって恥ずかしいことを言うー……」ロク!

P「プロデューサーなんぞ、こっぱずかしいこと言ってなんぼの職業だからな」ゴー!

周子「全く……でも今年はホント良い年だったよ、気障な誰かさんのせいでね!」ヨン!

P「俺も今年はいい年だったよ、ワガママだけど可愛い誰かさんのせいでな!」サン!

周子「……もー!そんなPさんには一言、これだけは言っておかなきゃ!」ニー!

P「ん?」イチ!
30 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:54:51.06 wU+c9u3I0


周子「今年も、来年も、その先もずっとよろしくね!Pさん!」ハッピーニューイヤー!!


31 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:55:20.03 wU+c9u3I0
おわり
32 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:56:23.36 wU+c9u3I0
以上です。ありがとうございました。

周子と年末グダグダ過ごしてそのまま年始も一緒に迎えたい人生だった
突然家に転がりこんでくるのが似合うランキング1位はしゅーこだと思う(個人的感想)
そのまま流されるままにグダグダ過ごす流れだとなお良し(宣伝)

今年はライブ初参戦してデレマスにさらに嵌った1年だったけど、来年も引き続きアイドルたちをプロデュースできればなと思います!
それではみなさんよいお年を!
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 20:48:45.24 cPIkmfjyo
おつおつ

【モバマス】バッドエンカウント

2 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:13:28.62 wJn9rRNG0

美優「CoPさん………」

偶然が重なった場合、それは必然となる――俺がいつしか、どこかで聞いた言葉だ。

今のこの地獄のような状況も、偶然が重なったこと。これは果たして、必然、つまりあらかじめ決定されていたことなのだろうか。

休憩室には、今にも泣き出しそうな、恥ずかしそうな顔をした美優さんと、そして俺だけ。

美優さんが、手に持っている箱状のものと俺へ交互に目線を映しながら問うてきた。

美優「これは…?」

CoP「あの…げ、ゲームです!パソコンでやる…その…」

美優「ゲーム…なんですか…?これが…」

CoP「広義で言えば…はい…その、ゲームっちゅうか…ADVちゅっうか…」

美優「でもこれって…あの…そういう…タイトルも…ぎ、ぎ、ぎ…」

CoP「ぎ、…ぎ、『ぎり☆妹(いも)〜血のつながりはガン無視ですか!?〜』って…エロゲです……ついでに言うと貧乳マウスパッド付きの初回限定生産版、バージンエディション……」

美優「うぅ…」

これが運命で、必然というのなら、俺は運命を恨む。
3 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:14:26.44 wJn9rRNG0

CoP(事の発端を説明しよう)

CoP(俺は今日発売日の「スペースギャラクシーフォーゼ」と言う、宇宙と友情と青春を題材にした、極めて健全なゲームを朝一に買う予定にしていた)

CoP(すると、それを聞きつけた俺の友人から)

『今日都合悪いから代わりにエロゲ買っててくれないか?立て替えと上乗せして料金払うからなんとしてもバージンエディションを入手してくれ。ネットじゃ、もう手に入らねえんだよ』

CoP(と言われた)

CoP(特に断る理由も無いのでそれを了承し、早朝開店のゲームショップに行き無事に二つとも購入、そして出勤)

CoP(出勤してすぐに、会議があること、また美優さんに次の仕事の台本を渡さなければいけない事を俺は思いだした)

CoP(ちょうど休憩室にいた美優さんに台本を渡そうとした…時に、かばんから『ぎり☆妹』がこぼれ落ちて)

CoP(俺が拾い隠す前に美優さんが拾って、今に至る)

美優「うう…こんなものって…言ってしまったら…ダメなんでしょうけれど…」

CoP「あのー美優さん!ちょっとこれは違うんですよ!ええ!はい誤解なんです誤解!」

CoP(とりあえずは、一刻も早くこの状況を打破し、会議に行かねばなるまい)

CoP(そのためにはどうすればいい?『友人のために買った』、というのは嘘ととらわれかねない。誤魔化しの常套句で使われるからだ。他の方便で美優さんにこれが俺のものでは無いと認識させねば…)
4 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:15:59.43 wJn9rRNG0

CoP「ま、間違えて買っちゃったんですよねぇ!それ!…と言うことでこの後クーリングオフするんです!…さ、返してください」

美優「間違えて…これって間違えて購入するものなのですか…?」

CoP「ほ、本来買うのはこっちだったんですよ!ほら!『スペースギャラクシーフォーゼ』!これの限界ぶっ飛ばしVerと『ぎり☆妹』のバージンエディションを間違えて買って…!」

美優「…でも、間違えようがない気が、私はするのですが…」

CoP(うわぁ選択肢間違えた。そうだよね美優さんの言うとおりだよね、うん。エロゲは店の奥側にあるし、意図して間違えない限り無理だよねぇ)

美優「…CoPさん、本当のことを言って欲しいです。私は、どんなあなたでも、きっと理解しますから…」

CoP(何か哀れみの目で見られてるよ。違うんだよ、これ俺のじゃ無いんだよ。変態でロリコンの友人のやつなんだよ)

CoP(どうする?ここからどうやって巻き返す?考えろ…考えろ…!ダメだ、頭がこんがらがって何も思いつかねぇ、どうする、どうする…!?)

CuP「お〜〜い…あ、ここにいた。早く来いよCoP、もう会議始まるよ」

CoP「CuP!!」

CoP(思わぬ助け船だ。CuP、俺の知恵じゃあもう無理だ。お前の力を貸してくれ)

5 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:17:12.91 wJn9rRNG0

CoP「いいところに来た!ちょっと助けてくれ!」

CuP「ちょ、袖を引っ張らないで…」

CoP(俺はCuPにこれまでのあらましを簡単に説明した)

CoP「つまりだ、『俺が買ったが俺のものじゃ無い』ってことを美優さんに理解されないと行けないんだ」ヒソヒソ

CuP「いやもう普通に『友人のものです』って言えば良いじゃねぇか」ヒソヒソ

CoP「それはもう無理なんだよ」ヒソヒソ

CuP「やっても無いのに無理かどうかは分かんないでしょうが!とりあえずやってみてよ!」ヒソヒソ

CoP「あー美優さん、それ友人に頼まれて買ったんですけど…」

美優「…じゃあさっき『間違えて買った』…というのは嘘だったんですか?」

CoP「ああ違います、忘れてください」


CoP「ほらぁ」ヒソヒソ

CuP「『ほらぁ』じゃねぇよ!」ヒソヒソ

CoP「一手目が最悪手だったな」ヒソヒソ

CuP「ああもう…とりあえず、アレがお前のものじゃないようにすればいいんだよな?」ヒソヒソ

CoP「それが勝利条件」ヒソヒソ

CuP「なんだよそれ…よし、一つ作戦を思いついた。僕の嘘に乗ってくれ」ヒソヒソ

CoP「おお!ありがてぇ!」ヒソヒソ

CuP「もうすぐ僕がアレだから…」ヒソヒソ

6 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:17:55.19 wJn9rRNG0

美優「あの…お二人とも?」

CuP「三船さん!」

美優「は、はい!」

CoP「すいません、さっきの間違えて買ったというのは嘘なんです!」

美優「え…それではやっぱりこれは…」

CoP「しかしそれは俺のものではありません。確かに俺が購入しました。しかし、俺のものじゃあ無いんです」

美優「ど、どういうことなのですか…?」


CuP「…僕のものなんですよ」

7 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:19:17.80 wJn9rRNG0

CuP「来週、僕は誕生日を迎えます。その時のバースデープレゼントとして、CoPは『ぎり☆妹』を買ったに過ぎないのです!」

CoP「そうなんです!仲のいい同僚がほしがるものを俺は買っただけなんです!こいつの為を思っただけなんです!」

CuP「つまりそれは!」

CoP「俺が買った!」

CuP「僕のもの!!」

美優「……」

CoP(へっ、いい作戦じゃねぇか!これなら俺のものでは無いという証明、そして誰かへの贈り物ということもアピール出来る!)

CuP(僕の誕生日が来週で良かったね…さあ、早くのこの訳の分からない状況に終止符を打とうか)

美優「……」


美優「…CoPさんは、ご友人の誕生日にこんなものを送りつけるような人間だったのですか」グズッ

CuP(へぁ!?)

CoP(美優さん泣き出した!?)
8 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:23:13.47 wJn9rRNG0

美優「そんな人だとは…私…」グズッグズッ

CoP(やべぇよ!何かこっちが気の毒になるくらいしゃくり上げてるよ!もう引き返せない一線越えちまった気分だよ!)

CuP(ぼ、僕に任せろ!!)

CuP「違うんです!三船さん!これは僕がどうしてもって頼んだんです!



CuP「………いやこいつが買いました!こいつが主犯格で、こいつが実行犯です!!つまりこいつの罪でこいつのものです!!」

CoP「てめぇはてめぇで何口走ってんだてめぇー!」

CuP「しょうが無いだろうが!僕は変態じゃないしエロゲに興味も無い!よくよく考えたら何で巻き込まれた僕がお前の罪を被らなきゃいけないんだ!諦めてとっとと罪を認めろ!!」

CoP「うるせー!!俺は知ってんだぞお前が佐久間さんと同棲してるのこの犯罪者!これが変態じゃなかったらどう説明つけるんだよ!!」

CuP「それは言わない約束だろ!というかアレ同棲じゃ無くて座敷童みたいに住み着いてるだけだし!一切僕からは手を出してないし!」

CoP「『からは』ってなんですか『からは』ってぇ!?それに佐久間さんだけじゃ無くて一ノ瀬さんも住み着いてるらしいですなあー!爛れた生活送ってそうでチェリーの私には羨ましい限りですわー!あーあー!」

CuP「うるさいお前だってストーキングされてるだろうが!同じようなもんだよ同じような!」

CoP「それは俺が被害者側だろうが!どう考えても俺が弱者だろうが!!誰か分からねえからお前よりも恐怖度は上だからな!」

美優「あの…二人とも…」

CuP「ああもう頭来た!殴り合いじゃあ!」

CoP「やってやんよこの未成年連れ込み淫乱同棲生活野郎が!俺のチェリーエナジーでぶっ飛ばしてやんよ覚悟しろこの変態淫行エロゲプロデューサー!」

CuP「ゲス野郎が…よくそこまで汚い言葉をすらすらと出せるもんですなぁ!?ええ!?」

美優「あの…」

「「うおおおおおおおおおおおおおおおらああああああああああああああああああ!!!!!!!!」」

美優「…」

9 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:23:55.68 wJn9rRNG0

◆◇◆

部長「…で、なにか言うことはあるかね?」

CuP「ないです」

CoP「反省しています」

CuP「ただこいつが悪いんです」

CoP「いえこいつが諸悪の根源です」

部長「いい加減にしろよお前ら…はい、千川。二人への処罰を」

ちひろ「はい。えーっとお二人は『敷地内での私闘』、『わいせつ物の持ち込み』、『会議無断欠席』、『年少アイドルへ悪影響のある罵詈雑言』その他諸々で…」

二人「「……」」

ちひろ「…十年間の減俸です♪」

二人「「…はい」」

部長「…では、下がってよろしい。二度とこのようなことのないように」

CuP「…はい」

CoP「失礼しました…」

10 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:25:47.66 wJn9rRNG0

PaP「…ま、まあ二人とも元気だせよ!クビじゃ無くて良かったじゃん!」

CuP「次は僕が勝つからな」

CoP「ふざけろシャバ増が」

PaP(付き合いきれない…)

11 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:29:29.69 wJn9rRNG0

CoP(さてと帰るか…)

美優「プ、プロデューサーさん!」

CoP「!…ああ、美優さんですか。さっきはお見苦しいところをすいません」

美優「いえその………あの」

CoP「?、何ですか?」

美優「このゲーム…お返しします」

CoP「…ありがとうございます」

美優「これ…本当はCoPさんのものじゃないのですよね?」

CoP「…そう信じていただけると嬉しいです」

美優「プロデューサーさんが誕生日プレゼントに…ぎ、ぎ…」

CoP「ぎり☆妹」

美優「はい…それを、を贈る様な人じゃないと分かって、安心しました」

CoP「ははっ、そうですか…それはよかったです」

CoP(そもそもこいつさえなければ、こいつさえ無ければ…!)

12 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:29:57.69 wJn9rRNG0

美優「プロデューサーさんも…やはりああいうものに興味はあるのでしょうか?」

CoP「はい?…まあないと言えば嘘になりますが…どうしてそんなことを?」

美優「少し、気になっただけです…あの、プロデューサーさんはこの後どうされるつもりですか?」

CoP「え?…家に帰って、ゲームで遊ぶ予定ですが…」

CoP(それと友人にこのゲームを叩きつける予定)

美優「…私も、ご一緒していいでしょうか?」

CoP「ふぇ?」

美優「あのゲーム…私も興味があって…」

CoP「…美優さん?」



美優「今日、お家にお邪魔してもいいでしょうか?」

偶然が重なった場合、それは必然となる――俺がいつしか、どこかで聞いた言葉だ。

これが運命で、必然というのなら、俺は運命に感謝するべきなのだろう。
13 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:33:19.11 wJn9rRNG0
ここまでです、ありがとうございました

『ぎり☆妹』誰か作って下さい
14 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:36:10.16 wJn9rRNG0
前作→
荒木比奈「昨日今日あした未来」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512054236/

時間とお暇があれば

ありす「飛鳥さん、そんなに飲んだら……」飛鳥「問題ないよ」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:07:26.33 SazbjVkr0

飛鳥「ふぅ……ふぅ……」

ありす「はぁ……はぁ……暑い……ですね……」

飛鳥「そう、だね。ずっと水も飲めていないし、中々辛いものがあるよ……」

ありす「飛鳥さん……知っていますか?」

飛鳥「……なんだい?」

ありす「ラクダっているじゃないですか……ラクダ知ってます?」

飛鳥「……君は、ボクを馬鹿にしているのかい?」

ありす「馬とか鹿とかじゃなくて……」

飛鳥「……まあ、いい。それで……?」

ありす「ラクダって、一度にどれくらいの水を飲むと思いますか……?」

飛鳥「水…………そうだな。多くて5リットルくらいじゃないかな……」

ありす「ぷっ……」

飛鳥「……ありす。キミの反応には所々腑に落ちない所があるよ」

ありす「すみません……。頭がクラクラしていて……」

飛鳥「……それで、正解は?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514581646
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:08:06.10 SazbjVkr0

ありす「……100リットルです……」

飛鳥「……嘘だろ?」

ありす「本当ですよ……パンダPが言っていたので間違いはありません…………」

飛鳥「……誰だ?」

ありす「……番組のプロデューサーさんです」

飛鳥「そうか……。俄かには信じがたいな……。その、証拠はあるのかい……?」

ありす「……証拠なら……オアシスが見つかって……ラクダを連れてきてくれたら……」

飛鳥「……わかった。とりあえず……オアシスを見つけよう…………」

ありす「そう、ですね……」

飛鳥「……暑いな……」

ありす「……それはそうですよ。なんたって、砂漠なんですから……」

飛鳥「……ああ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:08:41.84 SazbjVkr0

ありす「……あ! あ、飛鳥さん!」

飛鳥「どうしたんだ突然…………あ!」

ありす「み、水ですよ! 水!」

飛鳥「どうやら、そのようだな」

ありす「行きましょう! 早く!」ダッ

飛鳥「ああ!」ダッ



飛鳥(ああ、これでボク達は助かるんだ……! 水が飲める。水が――!)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:09:17.03 SazbjVkr0




ラクダ「んっ……んっ……」ゴクゴク

飛鳥「」

ありす「」



5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:10:00.66 SazbjVkr0

ラクダ「……ごちそうさん。ほな、また」スタタタタタタ……

ありす「…………」

飛鳥「……ありす」

ありす「……はい」

飛鳥「……キミが正しかったね」

ありす「……はい」

飛鳥「最も……100リットルどころか、オアシスの水をすべて飲み干してしまったのだが」

ありす「……あぁ、あああ……」ポロポロ

飛鳥「…………」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:11:32.94 SazbjVkr0

飛鳥「……ありす」

ありす「……グスッ……飛鳥さん? な、何を……」

飛鳥「事は急を要する。……恥ずかしいが、ボクの尿を飲むといい」

ありす「そんな……いいんですか?」

飛鳥「仕方ないさ。海上で漂流した旅人が、尿で一命をとりとめた例もあるそうだよ。ほら、遠慮しないで口を近づけてくれ……」

ありす「……ありがとうございます。では…………あーん」

飛鳥「んっ……」ジョボボボボ


飛鳥(ああ、気持ちがいい。本当は、ボクはずっとこれをしたかったような気がする。だって、こんなに温かくて、リアルで――――)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:12:21.46 SazbjVkr0




飛鳥「――――――っ!」ガバッ

ありす「スー……スー……」

飛鳥「そ、そんな……馬鹿な」

ありす「んー……」モゾッ

飛鳥「!」

ありす「……スー……スー……」

飛鳥(そんな……馬鹿な……)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:13:21.86 SazbjVkr0



 やあ。ボクはアスカ。二宮飛鳥。ボクはキミのことを知らないけど――って、自己紹介は割愛させてもらうよ。なんといっても緊急事態だからね。

 まずは現状を整理しよう。

 場所。ロケ先のホテル。2人部屋で、ボクは入り口に近い方のベッドにいる。

 人。ボクの隣で、ありすがスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている。同室じゃないけど、昨日はCAERULAでの仕事だったから、別室には周子さん、奏さん、文香さん、そしてP。

 原因。間違いなく昨夜のスポーツドリンクが原因だろう。ハードなロケだったから、シャワーを浴びた後にペットボトル一本を飲み干してしまった。ありすに心配されたけど、それを突っぱねてしまったのは悪手だったようだ。

 結論――――最悪だ。

 どうして今日に限って。おも……粗相なんて。中学生になってから一度もしたことがなかったのに。

 ありすにこのことがバレたら……。考えるだにゾッとするね。変に気を遣われるのも、笑い者にされるのも御免だ。特に、周子さんやPにこのことがバレたら、下手したら……。

 落ち着こう。呼吸が乱れたらありすが起きてしまうかもしれない。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 06:14:14.27 SazbjVkr0

 とりあえずは被害の拡大を防がねばならないだろう。感触と尿意的に、きっと挽回可能な量な筈だ。

 音が出ないようにそおっと布団をのけて、速やかにトイレに向かわないといけないね。

 ……うん、大丈夫だ。ボクならできる。

 シーツと掛け布団の擦れる音がやけに大きく感じるけど、大丈夫だ。ゆっくり、ゆっくり……。

「んん……」

「……っ!」

 ――驚いたな。……………………どうやら、寝返りを打っただけのようだ。頼むから驚かせないでくれ。

 よし、一先ず布団を押しやることには成功したね。……うっ、ちょっと匂いがする。これ、ボクの持っている制汗剤でどうにかなるんだろうか。

 トイレに行くときのコツは焦らないことだ。決して足音を立てずに、抜き足、差し足……。

 おっと、スマートフォンも忘れてはいけないね。これは時間との勝負だ。現在の時刻を確認して、ありすが起きる時間を逆算して行動しなければならないからね。

 フフ、まさか小学生の時の苦い経験が生きることになるとはね。……よし、ドアも開けられた。この時も、出来るだけ音を立てないようにゆっくりと行動するのが秘訣だよ。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:30:52.30 SazbjVkr0

 電気は付けない。スイッチが音を立ててしまうリスクは勿論、換気扇の音が出てしまうから。

 大丈夫、電気を付けなくとも見る術はあるのさ。そう、iPhoneならね。

 ……うわ、予想はしていたけど、かなりパジャマは濡れているようだ。でも、唯一の救いとしてはネグリジェじゃなくって、ジャージみたいな上下別のパジャマで寝ていたことだな。

 うわ、ズボン重いな……。尿が少し冷えてきて気持ちが悪いぞ。……ふぅ、下半身がスースーするよ。幸い、替えの服は持ってきているから着替えることはできるだろう。

 よし、少しは落ち着いてきた。着替えたらこの服はバッグにある袋に入れるとして、今は少し残っている尿意の処理を――――。

 

 待て。

 

 ……待て待て。落ち着くんだ、ボク。用を足す、それはいい。それはいいとして。

 
 トイレを流す音でありすが起きるんじゃなかろうか?


 ……どうだろう。起きたとして、わざわざボクの布団を見たりするだろうか? いや、普通は見ない筈だ。だったら、別に……。

 いや、待て。

 まだ、どれくらいの量の粗相をしてしまったのかわからないじゃないか。さっき布団をのけた時、ボクは確かに絶望の香りを感じた。仮に、トイレを流す音でありすが起きたとして、その絶望をありすが嗅ぎとったらどうなるかな。

 ――流さないで、用だけ足すか?

 ……時刻を確認しよう。午前2時、か。フフ、フフフ……セカイってやつは。

 無理だ。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:31:48.46 SazbjVkr0

 明日の日程的に、ありすがタブレットに設定していたであろうアラームの時間は午前7時。あと5時間もあるじゃないか。

 あと5時間の間、ありすがトイレで起きないなんて保証はどこにもない。起きたとき、便器が黄色に染まっていたら、ありすはボクを軽蔑するだろう。いや、誰だって軽蔑する。ボクだって軽蔑する。

 どうやら、この尿意は全てが終わるまで溜めておかないといけないみたいだね。うん、大丈夫だ。我慢できないほどじゃない。

 ……着替えよう。まずはそれからだ。下半身が裸のままじゃ寒くてたまらない。

 ドアを……うわっ、寒い……。暖房切ってしまったようだな。うん、アイドルは喉が命だからね。ありすの判断は間違いじゃないよ。

 よし、ありすは寝ているね。ふふ、なんて安らかな寝息なんだ。どうかそのまま寝ていてくれよ。

 ……なんてことだ。バッグをどこに置いたのか覚えていないぞ。

 どうする? 手探りで探すか? 見つかればそれに越したことはないんだが。

 ……いや、iPhoneのライトで照らすべきだろう。何か、ビニール袋のような音の出るものを触ってしまったら不味いことになる。

 ありすは……だめだ。常夜灯すら消してしまったせいで、どこを向いて寝ているのか全く分からない。

 多分、ボクのベッドの周辺にバッグはあるだろう。できたら、入り口に近い方にあって欲しいものだな。

 ライトを……うっ、眩しいな。ありすは……うん、問題なさそうだ。

 手前側には……くそっ。やれやれだ……仕方ないね。

 ここにないとなると……やはり、ベッドの間にあると考えるのが妥当だろうね。だが、この強い光ではありすが起きる恐れがある。
 
 ……一瞬だけ照らして、バッグの位置を確認。そのまま必要なもの……着替え、袋、制汗剤……あとは念のためにタオルか……それらを持ってトイレに駆け込む。

 フフ……刹那の輝きのなかに、ボクは何を見るのか……楽しみだね。いや、楽しみじゃないけど。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:33:02.74 SazbjVkr0

 おっと、その前に、シーツの被害状況を確認しなくてはならないな。

 シーツを剥がして寝られれば僥倖。最悪の場合でも、明日使う筈だったタオルが3枚くらいある。望むことなら、タオル一枚で済めばいいが……。

 頼む、小さなオアシスであってくれよ……。そらっ。

 
 ―――――――――――――――――。


 P……美しい海だね……美しさは普遍的だからこそいいんだ。

 ってそうじゃないそうじゃない。 嘘だろう? 嘘だと言ってくれ。あまりにも大きすぎる……。

 シーツ一帯、鮮やかな黄世界じゃないか。どうする? どうしたらいいんだ……。

 落ち着け、落ち着け落ち着くんだ。まだ試合は終わっていない。兎も角、着替えることだけ考えよう。

 ベッドの間を……こうだっ! あった! 予想通り、そこにあったか。記憶しろ、時間は限られている。

 …………よし、大体の場所はわかった。ライトはもういらないな。

 それにしても、昨夜のボクはいい判断をしてくれたようだね。キャリーバッグを開けっぱなしにしていてくれるなんて。

 ……寝る前にトイレに行っておけ、というのは流石に贅沢かな。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:34:02.40 SazbjVkr0

 どのルートでバッグに向かうか、迷うところだな。

 今の角度から真っ直ぐ、ベッドを跨ぐように進めば、そこにボクのバッグがあることはわかっている。わかっているのだが……。

 迂回だ、それしか選択肢はない。

 流石に汚れたシーツの上で作業をするのは嫌だ。それに、ベッドの軋む音でありすを刺激してしまうリスクもあるしね。それに、……と、ボクは誰に言い訳をしているんだ。

 大丈夫、場所は覚えている、大丈夫……。音のないセカイのまま、ゆっくりと移動するんだ。

 そろそろ、この辺りに……痛っ。

「いてっ」
 
 …………ああああああああああああああああ! 何をしているんだボクは!

 頼む、頼む、起きないでくれ…………!

 ―――――よし、よしよしよし。良かった、寝息が聞こえている。

 感触的に、さっきぶつかったのはボクのキャリーバッグで間違いないだろう。このまましゃがんで、必要なものを回収しよう。

 ここまできたらスピード勝負だ。これは……ズボンだな。下着もあった。……タオルよし、制汗剤も、よし。後は袋を――――。



「……ん……飛鳥さん……?」

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:34:39.66 SazbjVkr0

「――――――――――」

「……んん……なに、してるんですか?」

「……済まない。起こしてしまったみたいだね」

「…………」

「なに、大したことじゃない。少し喉が渇いてしまってね。バッグの中の飲み物をとろうとしていたんだよ」

「……そう、ですか…………ふぁ……」

「まだ朝には早い。大したことじゃないから、ゆっくりお休み」

「……」

 ……どうだ。

「……はい、お休みなさい。……むにゅ……」

 ―――――――――――よし、よおおおし!
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:35:42.09 SazbjVkr0

 フフフッ、フフフフフ……。

 「運」はボクに味方してくれている……!

 「命」を「運」んで来ると書いて『運命』!……フフ、よくぞ言ったものだ。

 いまのやりとり……非常にリスクを背負ったものだったが、ボクはそれを乗り越えることができた。

 ライトをつけることはできないが、音を出してもありすはもう気にしない。

 悠々とビニール袋を取らせてもらうよ。フフフフフ……。

 そして普段のようにトイレに入らせてもらう。……ああ、電気だってつけて構わないんだよな。フフ、困ったな。ボクは逆にライトの明かりが無い方がありがたいんだがね。

 お花を摘ませてもらうよ、ありす。…………ああ、気持ちがいい。これがトイレを流す音なんだね。ずっとボクはこれを待っていたような気がするよ。

 ……着替えが暖かい。これが人類の生み出した衣服というものか。ボクは先人に感謝をしないといけないみたいだ。

 よし、残りはあの黄色い太平洋だ。今のボクにかかればお茶の子さいさいだ。

 お茶の子さいさ……。


 お茶の子……。



 お茶……。



 あれ……。





 どうしよう、あれ。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:36:30.91 SazbjVkr0

 参ったな。すっかり失念していた。

 これまでの経験上、あれほど大きなものは対処したことがないぞ。ベッドの下半分全部染まっていたじゃないか。

 どうにかシーツを取り換えようにも、あのサイズはきっと、もうベッドにまでボクのセカイが染み込んでしまっているだろう。

 あれを乾かすのは無理がある。どうしたら……。

 ……というか、粗相をしてしまったら、ホテルの人に言わなくてはならないんじゃないか?

 ……嘘だ嘘だ。冗談だろう? 折角ここまできて、まさかそんなことがあるはずが。

 落ち着け、落ち着くんだ二宮飛鳥。水を飲もう。……んっ、ぷは。

 ホテルの水とはいえ、東京と違って地方は水がおいしいね。それに、気が付かないうちに、気が付かないうちに喉が渇いていたみたいだ。どれ、もう一杯いただくとしよう。

 ……はぁ。少し落ち着いてきた。そうだ、他ならぬボク自身が混乱してしてはいけないぞ。

 まだ終わりだと決まったわけじゃない。

 こういうのはどうだろう。

 とりあえず、ボクのできる最大限の処理をする。そして明日の朝、ありすよりも先に起床したらフロントに行って、事情を説明する。

 もしクリーニング代が必要になったら、ボク自身の粗相だ、自分のお金で支払いをしよう。

 その時、フロントの人には恥ずかしいから口外しないようにとお願いをする。

 ……自分がオトナじゃないことを、これほどにまで感謝する日が来るとはね。人生とはわからないものだ。

 或いは、何も言わずに何食わぬ顔でチェックアウトするか? いや、それはないね。

 Pに連絡がいくかもしれない。それは御免蒙りたいし、何よりボクはアイドルなんだ。

 わざわざ、自分の評判が下がることをする理由はないね。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:38:17.21 SazbjVkr0

 そうと決まれば、早急にとりかからねばならないな。

 しかし、どうする? あの上で寝てしまってはビシャビシャになってしまう。

 手持ちには、ハンドタオルが3枚。それと、もう役に立つ気もしないけど制汗剤。

 拭くだけ拭くか? ……いや、それはリスキーだな。

 ありすには飲み物を飲むと言っているんだ。あまり大きな行動をしてしまうと、今度こそしっかり起きてしまうかもしれない。

 となると……布団だけかぶせてベッドの脇で寝るか、或いは徹夜をするか。

 ……両方厳しいな。

 前者であれば掛け布団が欲しい所だが、掛け布団を取ってしまってはあのシーツが露わになってしまう。後者も現実的ではないな。明日も仕事があるんだし。

 そもそも、ボクが布団にいなかったらありすは不審に思うだろう。それに加えてあの暴力的なアンモニア、どうなるかは目に見えているね。

 これは困ったな。

 大体、臭いを抑えるための制汗剤だってスプレーだ。いつもは意識していないけれど、この漆黒のセカイにスプレーの音は大きすぎる。

 タオルでふき取るのもだめ、制汗剤で消臭を図ることすら厳しい……か。

 やれやれ、どうしたものかな。
 
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:39:54.85 SazbjVkr0

 時刻は午前2時30分。いくらなんでも、フロントに行くには早すぎるね。

 あまり長い時間トイレにこもっているのも得策ではないだろうな。早いとこ何か思いつけばいいのだが……。


 ……吸いだすか。


 ……あまり馬鹿な事を考えるのはよそう。時間の無駄だ。

 だが、そうでもしなければ、あの上で寝ることなど不可能だ。

 臭いをどうにかしつつ、濡れないように布団で寝る方法……。


 ――はっ!


 フフフフフ……これはいける、これはいけるぞ。
 
 まずは、タオル三枚に制汗スプレーを塗す。っ、かなり音が大きいね。タオルで押さえつけるようにして……よし、これで大分抑えられたな。

 これで、タオルに匂いが着いただろう。うん、中々いい匂いだ。

 そして、トイレから出て……ありすは寝ているか。まあ、今となってはもう関係ないけどね、フフッ。

 そして、先程匂いをつけたタオルをシーツの上に配置する。ど、どうだ……? 
 
 ……勝った。

 あれだけ気になっていた臭いが大分マシになった。

 厚手のタオルで助かったよ。ふぅ、久方ぶりの布団だな。うん、暖かいし、タオルのおかげであまり湿っぽさも感じないな。

 後は、ありすよりも早起きして、フロントに行けば大丈夫だ。

 タイマーは6時でいいかな。1時間もあれば、話をつけるには充分だ。

 ……些か疲れたな。何にしても、どうにかなって本当に良かった。

 散々な目に遭ったけど、夢くらいは、優しいものを見られるといいな。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:40:30.34 SazbjVkr0

◇ 
 
ありす「わぁ……!」

飛鳥「これは……壮観だね」

ありす「飛鳥さん、泳ぎましょう!」

飛鳥「フ……そんなに慌てなくても、海は逃げはしないよ」

ありす「そうとは限りません。海だって、いつ干上がるのかわからないんですから」

飛鳥「そうだね。泳ごうか。……あまり得意ではないのだけど、今日くらいはいいか」

ありす「…………あっ!」

飛鳥「うん?」

ありす「あ、飛鳥さん……。あ、あれ……」

飛鳥「……あれ、は」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:41:05.68 SazbjVkr0




ラクダ「んっ……んっ……」ゴクゴク

飛鳥「」

ありす「」



24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:41:40.68 SazbjVkr0

ラクダ「……ごちそうさん。ほな、また」スタタタタタタ……

ありす「…………」

飛鳥「……ありす」

ありす「……はい」

飛鳥「……ラクダって、オアシスの水を飲み干してしまうほど水が飲めるんだ。知っていたかい?」

ありす「……そうなん、ですね」

飛鳥「最も……オアシスどころか、海の水をすべて飲み干してしまったのだが」

ありす「……あぁ、あああ……」ポロポロ

飛鳥「…………」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:42:31.53 SazbjVkr0

飛鳥「……ありす」

ありす「……グスッ……飛鳥さん? な、何を……」

飛鳥「キミの涙は見たくない。……恥ずかしいが、ボクの尿で海を作るとしよう」

ありす「そんな……いいんですか?」

飛鳥「仕方ないさ。旧約聖書によると、神は7日間でこの世界を創造したそうだよ。勿論、ボクにだってできる。ほら、遠慮しないで浮き輪を用意してくれ……」

ありす「……ありがとうございます。では…………できました!」スッ

飛鳥「んっ……」ジョボボボボボボボ


飛鳥(ああ、気持ちがいい。本当は、ボクはずっとこれをしたかったような気がする。だって、こんなに温かくて、リアルで――――)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:43:48.47 SazbjVkr0




「――さん。――かさん。飛鳥さん!」

飛鳥「――――――っ」バッ

ありす「飛鳥さん! アラーム鳴ってますよ。……どうしてこんな早くにアラームを?」

飛鳥「…………そんな、馬鹿な……」

ありす「……飛鳥さん?」

飛鳥「ありす……………………今すぐここにラクダを連れてきてはくれないか」

ありす「えぇ……」



27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 11:44:47.25 SazbjVkr0

年末に何を書いているのだろう。
読んでいただいてありがとうございました。寝る前にはしっかりおしっこをするようにしましょう。

武内P「眠る私に口づけをしたのは」


1 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:05:55.37 amdXqONW0
瞳を閉じた暗闇の中で、薔薇の甘い香りが咲いた。
鼻孔を満たす柔らかな味わいに、一度目覚めかけた意識が再び沈殿しようとする。

そう、今私は眠りに落ちている。

仮眠を取るために瞳を閉じ、どれぐらい時間が経ったのか。
携帯のアラームは聞こえないが、もうそろそろだろう。
今少しこのまどろみに囚われたいのですが、それももうじき終わり――

そのことは分かっているのに、意識が再び途絶えようとした時のことでした。

頬に、柔らかくみずみずしい感触がしたのです。

それが何であるのか、一瞬考えることができませんでした。

そしてそれがあるモノ――口づけではないかという疑問が浮かんだ途端、意識が急速に覚醒し、急な目覚めに体が驚いて痙攣する。

何とか瞳をこじ開けて目に映ったものは、今にも閉じようとしているドアの向こう側でわずかに見えた長い黒髪と、白く細い指先。

ガチャリと閉まるドアの音をどこか遠くの出来事のように聞きながら、呆然と自分の頬をなでる。

夢などでは決してない、鮮明な感触。

私は、頬に口づけをされた。

では誰に?

今の時刻は19時。
この時間帯にここを訪れることができるスケジュールの人たちの中で、ドアの隙間から見えたわずかな特徴に一致する人はいないかと考える。

一人だけいました。
そして出てきた答えがあまりに有り得ず、愕然として口から漏れてしまう。


「島村……さん?」


正解だと言わんばかりに、携帯のアラームが部屋に鳴り響いたのでした。





島村卯月


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514581555
2 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:06:44.47 amdXqONW0
※ ※ ※



「あ、プロデューサーさん!」


私が来たことに気がつくと島村さんはスタッフの方に挨拶をして、撮影で疲れているだろうに笑顔で駆け寄ってくれました。


「お疲れ様です、島村さん」

「ありがとうございますプロデューサーさん! 今回は初めての方が多かったので緊張したんですけど、笑顔でがんばれました!」

「ええ、それは何よりです」


笑顔で私に話しかけてくれる島村さんはいつも通りで、変わった様子は見受けられません。
もし私の頬に口づけをしたのが島村さんなら、こうはいかないでしょう。

私の思い過ごしだったか。
そう安堵した時に、鼻をくすぐる匂いがしました。

薔薇の香りです。


「プロデューサーさん?」

「……あ、はい!」

「どうかしましたか?」


匂いが薔薇であることに気がつき、不自然に硬直してしまったのでしょう。
島村さんが心配げに私を覗きこんでいます。


「いえ……薔薇の香りがするなと思いまして」

「あ、気づきましたか!?」


匂いについて口にすると、島村さんは嬉しそうに両手を前で合わせました。


「友達に勧められたシャンプーで、薔薇の香りがするんです。良い匂いがして気分が落ち着いて、とても気に入っているんです。プロデューサーさんはどう思いますか?」


この香りについてどう思うか。
真っ先に思い浮かんだことは――


「ええ、私もこの香りはたいへん良いと思います」


――口づけされる前に漂った匂いと、まったく同じだということでした。
3 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:07:24.49 amdXqONW0
※ ※ ※



「送っていただいてありがとうございます」

「私が遅くまで仕事を入れてしまったんです。このぐらいはさせてください」

「このぐらいだなんて……とっても助かりますし、何より嬉しいです!」

「嬉しい……ですか?」


時刻は21時を過ぎた頃。
島村さんを一人で帰らせるのは申し訳なく、ちょうど手が空いていたので送ることとなりました。

……手が空いていた、というのは語弊がありました。
本当はアレから手が仕事につかない、というのが正しい表現です。
こうして送るのは、島村さんが眠る私に口づけしたなど、思い違いにすぎないという確信を得るためでもあります。

ですが車内に漂う薔薇の香りが、あれは夢ではなかったと語りかけてくるのです。
そのせいで――


「え……あ、その。最近プロデューサーさんとお喋りする時間が無かったから」

「そ……それは、申し訳ありませんでした」


――このような島村さんの何気ない言葉に、過敏に反応する始末。

島村さんは誰が相手でも明るく話す、社交性のある方です。
今の発言も深い意味は無いに決まっているというのに。


「あの……プロデューサーさん、どうかされましたか?」


あまりの様子のおかしさに、ついに島村さんに心配されてしまいました。
しかしこれはいい機会です。
ここではっきりと、そのようなことは無かったと確かめましょう。
今は運転中ですが、先ほどから道路が渋滞して動きが無いので、多少話に集中しても大丈夫です。


「――島村さん。お聞きしたいことがあるのですが」

「はい、なんでしょう」

「19時頃ですが……私の部屋に来ませんでしたか?」

「あっ――」


劇的な反応でした。
愛らしく、そして心配げに私を見上げていた顔が硬直する。
かと思えば次の瞬間には朱に染まり、視線を逸らし困ったようにうつむくのです。

その反応は、私の思い違いをさらに加速させるに十分な威力を持つものでした。

まさか本当に、いやそんなはずは――

恥ずかしさに頬を染める島村さんの顔を、これ以上二人っきりの状態で見続けると良くない感情が芽生えそうな予感がして、とっさに私も目を逸らしました。


「あっ……」


目を逸らす最中、あるモノが視界に写ります。
島村さんが恥ずかしさからか、両手を合わせてどうしたものかと思案しているその姿が。

その両手が――その指先が――節くれだった硬い男のそれとは根本から違うと思わせる、柔らかな指先が――

あの時、ドアが閉まる直前に垣間見えた白く細い指先に、良く似ているのです。
4 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:08:10.23 amdXqONW0
「ごめんなさい、プロデューサーさん……」


衝撃から視界がグニャリと歪むなか、畳みかけるように島村さんが謝罪の言葉を口にします。

何を、謝るのでしょうか。
島村さんが、何をしたというのでしょうか。
島村さんが私などに、あのようなことを、するはずがないというのに。

島村さんは年頃の女の子です。
アイドルといえど、恋に落ちることはあるでしょう。
意中の相手の無防備な姿を見て、魔がさしてしまうこともあるでしょう。

しかしその相手は学校で人気を集めるバスケ部やサッカー部のエースだったり、あるいは同年代の男性アイドルのはずです。
一回り以上歳の離れた、特に面白みの無い私などであるはずがないのです。

それなのに――


「その……気持ちよさそうに寝ているプロデューサーさんを見ていたら……い、イタズラしたくなっちゃって」

「い、イタズラ!?」


イタズラで、私などの頬にキスをする。
あの、島村さんが?

視界の歪みがいっそう強まり、飛行機で離陸するときの気圧変化のように耳に甲高い音が鳴り響き、私の頭蓋を苦しめる。

そんなこと、有り得ない。

有り得ない、ありえない、ありえないありえないありえないありえないありえないありえな――





「指でつついちゃってごめんなさい!」





「――――――え?」
5 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:08:42.09 amdXqONW0
島村さんの一言で、耳触りな幻聴がパタリと止まりました。
様々な色を混ぜ合わせた絵の具たちが、黒一色になる直前のようであった視界が一瞬で正常に戻る。

イタズラの内容は……私の頬を、指で突いたこと?

目を真ん丸と見開き、まじまじと島村さんの指を改めて見る。
私が見慣れている三十男のそれとは違う、十七歳の瑞々しい少女の指先。
見るからに柔らかそうで、きっと弾力もあるのでしょう。

そう――寝ぼけた私が、唇だと勘違いするほどに。


「プ、プロデューサーさん!? 突然どうしたんですか!?」

「だ……大丈夫です。なんでも……なんでもありません」


恥ずかしさで耳まで真っ赤になったことが鏡を見るまでもなくわかり、ハンドルに顔をうずめる。

私は、何を考えていたのか。

十七歳の人気アイドルが、キスをしたと考えていた。

誰に?

……こんなありもしない妄想をいい歳になるのにしてしまう、私なんかに。


「〜〜〜〜〜っっっ」

「プロデューサーさん? プロデューサーさんしっかりっ」!?


私の恥辱による悶えは、前の車が進み後ろからクラクションが鳴るまで続くのでした――
6 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:09:15.08 amdXqONW0
※ ※ ※



「送っていただいてありがとうございました!」

「いえ……私こそ妙な姿を見せてしまいまして」


あれから無事に島村さんを家の前まで送り届けることができました。
ただ私はまったく無事ではありません。

道中、島村さんが様子がおかしいことを気遣ってくれるのですが、その優しさがかえって心苦しいものなのです。

違うんです。
私は貴女が優しさを向けるような存在じゃないんです。
貴方があんなことをするはずがないのに、したと思い込む下衆な存在なんです――というように。


「そんな、妙な姿だなんて! ……え、えっとですね。こういうこと、年上の男性に言うなんて失礼だと思うんですけど……」

「……どうぞ、続けてください」


失礼も何も、私のような勘違い男には何を言っても問題などありません。

とはいえ、島村さんにとって年上の男性に失礼なことを言うのはハードルが高いのでしょう。
真っ赤な顔で目線を左右に戸惑うように揺らし、膝の上でスカートをぎゅっと掴んでいます。

しかしついに意を決し、私に視線を定めました。

どのようなことを言われても甘んじて受け入れようと、腹をくくり――





「と……とっても、可愛かったです!!」





「……え?」


予想外の言葉は私の覚悟をスルリとすり抜け、私に間の抜けた声を漏らさせました。

今のはどのような意味か。
確かめようにもなんと聞けばいいものか。
7 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:10:04.49 amdXqONW0
「え、ええとですねっ。だから、プロデューサーさんの顔が真っ赤で……か、顔を覆っていてよく見えなかったんですけど、恥ずかしそうにしているのがわかって、その――」

迷っている中で気づけたのは、どうやら島村さんも私と同じぐらい混乱されていることです。
ワタワタと手を動かしながら、身振り手振り説明をされているのですが、頭がまるで追いつきません。

可愛い?
私が?
島村さんから見て?


「だ……だからその――――プロデューサーさんも、あんな顔をして、それを私に見せてくれたのが――す、すみません失礼します!!」


緊張から顔が次第に赤くなり、ついには湯気が出るのではと心配になった時のことです。
島村さんは慌てて席を立ち、転がるように車を出ます。

心配になって私も立ち上がろうとしましたが、島村さんがピタリと動きを止めたのにつられて止まります。

ゆっくりとぎこちなく彼女は振り返ると、誰かに見られていないか左右をゆっくりと確認すると――


「きょ、今日も一日ありがとうございました、プロデューサーさん♪」

「ッ!?」


右手を唇にそえ片目を閉じると、今度は右手を私に投げかけました。

――投げ、キッスです。

自分は見惚れいるのか、愕然としているのか。
自分でもわからないまま、車のドアを閉めて足早に玄関へと去って行く島村さんの姿を呆然と見送ります。


「…………これは、偶然なのでしょうか」


アイドルとして投げキッスの練習をすることはあるでしょう。
そして先ほどの島村さんのテンションはいつもより高く、つい練習していたことを私にしてしまったかもしれません。

ですが――島村さんが寝ている私の頬にキスをしたのではないかと考えた日に、投げキッスを私にしてみせたのは意味があるのではないか。
そもそも指でつつかれて、キスをされたと勘違いするなんてことがあるのか。

指先で私の頬をつついたのではなく――本当は本当に、寝ている私にキスをしたのでは?

そんなはずはない、自惚れるな気持ち悪いと必死になって自分に言い聞かせるのですが、島村さんのあの天使のような投げキッスが脳裏に刻みこまれ、ありえない妄想が離れようとしてくれません。


「ああ――――」


島村さんが眠る私に口づけしたなど、思い違いにすぎないという確信を得るために車で送りました。
ですが結果は、かえってありえない妄想が強まる始末。
もはや頭の中は島村さんのことでいっぱいで、どうしたものかと途方にくれます。

明日からどんな顔で島村さんと顔を合わせればいいのか。

ため息をつきながら私は会社に戻るのでした。





〜おしまい〜
8 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:10:56.37 amdXqONW0
※注意

ここから先はオマケで、武内P視点ではなくしまむー視点です
今回の話の真相を知りたくない人は見ないことをオススメします
9 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:12:17.80 amdXqONW0
※ ※ ※



「はぁ……」


ママにただいまと挨拶して、部屋に戻ります。
家の中は暖房が効いていて暖かいけれど、それよりも私の頬の方がずっと熱を持っている。


「プロデューサーさん……」


顔が真っ赤になった、あの人のことを考える。
部屋の鏡を見ると、私の顔も真っ赤なまま。

プロデューサーさんとおそろいだ。
そう考えるとますます顔が熱くなる。

プロデューサーさんも今の私と同じぐらい恥ずかしかったのだろうか。
だとすれば――今の私と同じぐらい、恥ずかしいと感じている相手のことを考えているのだろうか。

もし、そうだとすれば――


「むずがゆい……」


体に力が入らなくなって、ベットに仰向けに倒れこむ。
目をつむって思い出すのは、大きな体を恥ずかしそうに畳み込んで、真っ赤に染まった顔を少しでも私に見せまいとするプロデューサーさんの姿。


「プロデューサーさん……可愛かったなぁ」


あんなに恥ずかしがっちゃうだなんて。


「私にキスされたと思い込んでいたこと、あんなふうに恥ずかしがるだなんて……」


あんな姿を見せちゃうだなんて、困った人だ。
私だから良いものを、他の女性にあんな艶姿を見せたらどうなってたことか。
私だって我慢できなくて、運転席にうずくまるプロデューサーさんに、今度こそ本当にキスしそうになるぐらいだった。

でも、これで良かった。
仮眠をとるプロデューサーさんにキスしたいという衝動に耐えて、正解だった。

唇では加減が難しい。
眠りに落ちているプロデューサーさんがかろうじて目覚める程度の強さに調整するには、唾液で湿らせた指が適当だった。

事はうまく運び、プロデューサーさんは立ち去る直前の私のわずかな姿しかとらえることができなかった。

重要だったのは、確信を抱かせないこと。

寝ている間に頬に何をされたのか。
何かをした人物は誰なのか。
この二点。

最初プロデューサーさんは頬にキスをされたと思っていましたが、誰であるかは確信に至りませんでした。
今は私であることはわかっていますが、何をされたのかわからない状態です。

今も私のことで頭がいっぱいのはずです。
10 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:12:55.66 amdXqONW0
「ああ――――」


プロデューサーさんは今、私のことで頭がいっぱい。
そう考えるだけで、ベットの柔らかさが増したような気がして、幸せに身を沈めます。

プロデューサーさんが私のことで頭を悩ませているのに、という考えもないわけではありません。
けどそれ以上に幸せなんです。


「ごめんなさい、ごめんなさいプロデューサーさん……」


貴方が悩む姿、恥ずかしがる姿が大好きなんです。
その理由が私であれば、嬉しさが躍るように上がるんです。

だからせめて、自分のことは二の次の貴方を幸せにしてみせます。

貴方の理想のアイドルを演じて、貴方の夢を叶えます。
そして、貴方の人生を幸せにしてみせます。

私の、一生をかけてでも。


「んっ……」


ああ、プロデューサーさんのことを、少しばかり想いすぎました。

今夜はこんなにも――





「へそ下辺りが、むずがゆい……っ」





〜今度こそおしまい〜
11 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:13:41.01 amdXqONW0
最後まで読んでいただきありがとうございました。
前作で次は小ネタ集を予定していると書きましたが、変更して小ネタ集にする予定だった一部を投稿しました。

色々と事情が重なって、次の投稿がいつになるかわかりません。
もし皆さんが忘れた頃に私が投稿を再開したら、なんか覚えのあるノリだなと生暖かい目で見守ってください。

これまで応援しただきありがとうございました。
来年もよいお年を。
12 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:14:21.06 amdXqONW0
これまでのおきてがみ(黒歴史)デース!


【モバマスSS】凛「プロデューサーにセクハラしたい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446375146/

加蓮「CPのプロデューサーってかっこいいよね」凛「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447574640/

未央「貴方の視線」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448895601/

楓「私たちも」美嘉「プロデューサーに」小梅「…セクハラしたい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449474797/

莉嘉「Pくんってかっこいいよね!」美嘉「」【※武内Pもの】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454068376/

武内P「襲われました…」卯月「へそ下辺りが満たされました♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455880196/

早苗「CPのプロデューサー君(武内P)ってかっこいいじゃない」楓「どやぁ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458041208/

凛(五体投地)「お願いだからやらせてください」武内P「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461585627

島村卯月の性教育【※武内Pもの】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471173660/

武内P「これは……私の抱き枕?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474714761/

藍子「CPのプロデューサーさん(武内P)ってかっこいいですね」未央「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479472847/

武内P「渋谷さんがお神酒を飲んだら……」凛「プロデューシャー♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483266061/

武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486799319/

美嘉「アタシは――――処女だから」武内P「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493789801/

まゆ「ムリヤリ凸凹×……するんですよね?」モバP「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497097910/

蘭子「汝が望む豊かな乳房のため、儀式を行っている!!]武内P「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498048271/

武内P「私がロリコンで熟女好きのホモ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500183343/

まゆP「ホモになるぞ!」武内P「その手がありました……ッ!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502777106/

武内P「絶対にアイドルに手を出したりしませんッ!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509169274/
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/30(土) 07:05:11.83 th+VUaq4o
おつおつ
小悪魔的な卯月もとってもキュート

【モバマス】「さよなら、ウサミンロボ」

2 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:07:50.61 ytt5szeL0

 バイトから帰ってくると、アパートの俺の部屋の前には小さな女の子が立っていた。

 俺は一人暮らしのフリーター。彼女なし。いわゆるオタ。多分キモオタ。
 なのに、家の前には小さな女の子。
 俺の人生大ピンチ。警察事案待ったなし。女の子の泣き顔も待ったなし。

「とりあえず、入ろうか」

 ドアを開けるとこっくり頷いて入ってくる女の子。
 というか、俺の姉貴の娘。つまりは姪。

「お兄ちゃん、これ」

 差し出してくる手紙の中身は大体想像がつく。
3 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:08:18.80 ytt5szeL0

【ダーリンと夢の国行ってくるからよろしく】

 そして出てくる一万円札。

 ふざけんなボケ、何が夢の国だ。娘ほっぽらかして夢の国じゃねえだろ。
 ハッピーネズミに耳齧られろ。そして青くなれ。

「お兄ちゃん?」

 オーケーわかった諦めた。糞姉貴を持った弟は諦めが良くなるんだ。
 一万円があるだけマシだ。

 不安そうな姪っ子にはこれだ。
4 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:08:45.60 ytt5szeL0

 甘くて暖かいもの……
 ほんのちょっとのコーヒーに牛乳練乳マシマシで、激甘ホットミルクコーヒーでどうだ。
 ココアでもあれば一番良かったんだろうけど、そんなものはない。

 一口飲んでにぱっと笑ったので、多分ちょうどよかったんだろう。

「ご飯は?」

 小さなお腹がグーッと鳴った。
 そうですか食べてませんか。お腹すいてますか。

 レトルトのシチューがあったよな。
 パスタぶち込んでシチューパスタやるか。
 鍋で二人分一気に作って、一緒に食うか?
5 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:09:12.55 ytt5szeL0

「おかわり!」

 よしよし、一杯食えよ。おかわりあるぞ。
 で、食ったら風呂入って暖かくして寝ろよ。

 寝た。
 寝つき良すぎだろ。

 さて。

 明日の土曜日どうしよう。
 糞姉貴は二泊三日とかほざいてる。
 確かに俺もバイトは休みなんだが。

 なんだが……
6 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:09:39.97 ytt5szeL0

 明日はウサミンの野外ライブじゃねえか!
 そのためにバイト休み入れてんだぞ!
 チケットだってファンクラブ会員特別通販でゲット済みだぞ。
 今回は特別ゲストがはぁと様だぞ? 
 ウサミン星人としては絶対外せないイベントだろ?

 だからって一日こいつを家の中に閉じ込めておくのも……
 かと言って、連れていくのもなぁ……

 当日券、あるかなぁ……

 うさ!

 現地ではウサミンロボが温かく迎えてくれました。
7 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:10:12.06 ytt5szeL0

 うん。ウサミンのライブでは会場整理や警備、場内販売にこいつらが一部投入されている。
 それは聞いていたけど、むしろこいつらしかいない。
 ロボまみれ。
 人間どこ行った。すげえな、ウサミン科学。

 いや、信じてないよ?
 だってお前、ウサミン星てなんだよ。どこの星だよ。
 一時間で行ける星ってどこだよ。月にもいけねえよ?
 ウサミン星人は、ウサミンファンの総称。
 王国民とか悪魔教信者とかもののふとか、そういうノリだよ。

 ……ロボの原理は謎だが。
 しかも子供に優しいのな。姪がなんか美味そうな出来たてのダンゴ貰ってる。
 なんだよ、銘菓ウサミンダンゴって。どこの銘菓だよ。
 ウサミン星か。そうですか。
8 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:10:38.58 ytt5szeL0

 ま、とにかくダンゴありがとうな。

 うさうさ

 え、なに。一台ついてくるんだけど。

「今日は余裕があるから、特別にお子様エスコートだ。特別だぞ」

 お、人間もいた。
 小柄なお姉さんが説明……って、池袋晶葉!?
 何してんの!

「ウサミンのヘルプだ。うちじゃ珍しいことじゃない」
9 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:11:04.89 ytt5szeL0

「さ、サインください」

「私の?」

「勿論」

「いいぞ」

 池袋晶葉のサインゲット。

 ライブは最高だった。
 ゲストのはぁと様とのデュエットも素晴らしかった。
 しかし、ライブ中ずっとはぁと様がウサミンのことを先輩と呼んでいたのは何故だろうか。
 そして、飛び入り晶葉との掛け合い、ウサミンロボバックダンサーズを従えたダンス。
10 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:11:31.38 ytt5szeL0

 退屈しないかと心配していた姪も、ライブ中はウサミンロボがずっと相手をしてくれていた。

 俺は、姪の手を引いて帰り路を歩いていた。

「楽しかったか?」

「うん!」

 うさ!

 なんで一緒にいるんだ、ウサミンロボ。
 というか、姪がウサミンロボの手を離さない。

 うさ
11 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:11:58.92 ytt5szeL0

 うさ、じゃない。いいのか、お前。

 うさ

 こいつ、うさしか言わねえ。

 ……うっさー?

 そういう意味じゃない。

 まさか、盗んだとか言われないよな。

 うさ
12 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:12:25.86 ytt5szeL0

 ウサミンロボが、スマホのようなものを差し出してきた。

「なんだ、それ」

 なんか書いてある。

【ウサートフォン】

 スマホだ、これ。

 着信が入った。なるほどそういうことか。

「もしもし」
13 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:12:53.57 ytt5szeL0

「どうもはじめまして、モバPと申します」

「え、モバPさんって、あのモバPさんですか」

「あのかどうかはわかりませんが、ウサミンの事務所のプロデューサーのモバPです」

 おいおい、たった一人で日本のアイドル勢力図を書き換えた伝説のアイドル日高舞。
 その彼女に唯一対抗できると言われた765アイドルと、彼女らを率いるプロデューサー。
 そのプロデューサーに唯一対抗できるかもしれないって噂がたまに流れる人じゃないか。

「ウサミンロボがお世話になっているみたいで」

「いえ、うちの姪こそすっかり懐いてしまって」
14 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:13:20.75 ytt5szeL0

「あ、やっぱり」

 やっぱり?

「担当の者とかわります」

 担当?

「もしもしお電話かわりました。安部菜々と申します」

 ひぃぃぃいいいいいっ!!!

 ナナサン、ウサミン? なんでウサミン? どーしてウサミン?
15 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:13:53.36 ytt5szeL0

 待て、ウサミンだぞ。あのウサミンだぞ。さっきまでライブ見てたウサミンだぞ。

 お、落ちつけ、俺。こんな時は落ち着いて……
 いくぞ。

「ミミミンミミミン!」

「ウーサミン!」

 うわ、本物だ、間違いないよ。
 念のため、もう一回。

「合言葉は?」

「BEE!」

 あんたいくつだよ、でも本物だ。
16 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:14:20.26 ytt5szeL0

「いいかげんにしろよお前」

 ……今の、はぁと様の声だ。

「あ、ハンズフリーで心ちゃんと晶葉ちゃんも聞いてますから」
「あのですね、ロボちゃんはアイドルが大好きです」
「もしかして、あなたの姪御さんはアイドルの卵だったりしますか?」

 そんなのは初耳だ。

 スマホの向こうが静かになった。

「信じられないかもしれないが聞いてほしい」
17 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:14:46.78 ytt5szeL0

 この声は、サインをくれた池袋晶葉だ。

「ウサミン星は実在するし、ウサミン星人も実在する」

 やべえ、なんか言い始めた。

「まあ、そこはジョークだと思ってくれていいが」

 いいのかよ。

「私がウサミンのデザインを基に作ったのがウサちゃんロボ」
「そこにウサミン星の超科学を投入して改良されたのがウサミンロボ」

 マジか。
18 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:15:16.55 ytt5szeL0

「という設定にしておこう」

 おい。

「冗談はおいて、危険はないから安心してほしい」

 また、モバPの声になった。

「すぐ引き取りに行きますので、念のため、現在地を教えていただけませんか?」

 個人情報、と言いたいが、どっちみちファンクラブ会員だから住所は知られてるんだよな。

 住所と、ついでに会員番号も告げる。
19 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:15:43.69 ytt5szeL0

 直ちに迎えに行きます。との返事で通話が終わる。

「ウサミンロボ、帰っちゃうの?」

 うさ

 いや、聞かれたの俺だし、お前が答えるなよ。

「ウサミンロボもおうちに帰らないとな」

「そっか」

 姪がポケットからリボンを取り出す。
20 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:16:11.32 ytt5szeL0

「それ、姉貴……お母さんにもらったリボンだろ?」

「二本あるから、一本ウサミンロボにあげるの」

 姪はリボンをロボの耳に結んで飾った。

 うさうさ

 ウサミンロボはその場でくるくる回り始めた。
 もしかして、嬉しいんだろうか。
 思い出した。姪が姉貴にリボンをもらった時も同じようにしてた。
 同じように髪に飾って、同じようにくるくる回っていたんだ。

 ああ、そっか。そうだよな。
21 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:16:39.06 ytt5szeL0

 姪はお母さんのことが、俺の姉貴のことが大好きなんだ。

 糞姉……姉貴は、娘のことが嫌いなんじゃない。
 ただちょっと、間違えるだけなんだ。

 俺たちは、いわゆる帰国子女だった。
 日本で俺たちは最初の一歩を間違えて、辛い学校生活を送った。
 それから俺たちは、ずっと間違え続けている。
 
 あの時に間違えなければ、帰国していなければ、もっと違う世界だったのか。時々そう思う。

 その世界では姪も、アイドルだったのかもしれない。

 迎えと一緒に帰っていくウサミンロボを見送りながら、俺は柄にもなくそんな馬鹿なことを考えていた。
22 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:17:07.51 ytt5szeL0

「ばいばーい」

 姪はいつまでも手を振っている。

 さよなら、ウサミンロボ。

「さ、そろそろ部屋に戻るぞ、詩花」






 ある日からウサミンロボの一台が耳にリボンをつけるようになった、そんなお話。
23 :◆NOC.S1z/i2 2017/12/25(月) 21:17:52.35 ytt5szeL0
以上お粗末様でした

モバP「美優さんのおっぱいを好き放題する夢を見たせいで気まずい」

1 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 07:17:02.64 AkitAMt0


気がつくと、オレは電車の中にいた


わりかし豪華な寝台特急というか、ツアーにでも使えそうな綺麗な内装の車内にオレはいて
ある目的の為に次の車両へ移ろうと歩いている

ああ、これ夢の中だわ

直感的に察して、次はどうするのだろうとか、いや、もうやる事は決まっているとばかりに扉の取っ手を掴む
隣の車内は一風変わって、薄暗い照明のホテルの一室のような内装になっていた
オレンジ色のライトスタンドの明かりが、そばにあるベッドを照らし、異様に熱のこもった空気を作り上げている


ベッドの上に、目当ての女性が横たわっていた

2 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 07:33:01.72 AkitAMt0



三船美優


オレが担当するアイドルの名前だ

26歳というアイドルとしては遅咲きなデビューではあったものの、
独特の柔らかな雰囲気を持ちながら、その美貌と歌声で周囲を魅了する人気アイドルになった彼女
流されやすい性格が少し心配だが、それも魅力の1つ


そんな彼女が、ベッドの上で小さく寝息を立てて、無防備な姿をさらしていた

掛け布団はなく、どういった経緯でここに居るのか分からないが
着替える間も無く寝入ってしまったのだろう、
寝間着ではなく、それも普段は見ることもまずない、彼女にしては派手な服装で眠りこけている…と思う
夢の中なのだ、そこらへんは曖昧である
わかるのはオフショルダーのニットのみ、下半身はスカートなのかズボンなのかもわからない

彼女は仰向けで寝転がり夢うつつの状態…夢の中で夢うつつとはおかしな話ではあるが

呼吸を繰り返すたびに、胸がゆっくりと上下する


オレは、その胸を包むニットの上着に手をかけた

4 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 07:48:18.07 AkitAMt0

するすると上着の胸元を引きおろすと、ふくよかな山で形成された深い谷間が現れる
更に引き下ろして……


……ふるんっ


拘束から解放された豊満な乳房が左右に流れた


公称のバストサイズよりも明らかに大きいと噂されるそれを、オレは両の手で優しく掴んだ



……とてつもなくやわらかい



指に力を加えると、どこまでも沈んでいきそうな程の柔らかさ
それでいて、ある程度以上力を込めれば「痛いからダメ」とでもいうように
しっかりと反発して訴えかける弾力もある

手からこぼれ落ちそうな乳肉をしっかり支えて、それでも傷めないように優しく、摘むような力加減で
ふにゅんふにゅんの最高の触感を、指の腹や手のひらでしっかり楽しむ

掬い上げ、揉み込み、ふるんふるんと揺らし、
ほぼ自由に形を変える乳肉を揉みしだいていくうちに、薄赤色の先端が尖り出している事に気付く


迷わず、口に含む


優しく吸い付いて、舐め回し、唾液をからめる
硬く主張するそれを唇で挟むと、ぴくんと乳房が揺れ動いた

5 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 07:56:25.92 AkitAMt0

寝息が荒い吐息に変わっていく

いつ起き出しても不思議ではないが、オレは構わず愛撫を続けた


きめ細やかな肌が吸い付くように手のひらを愛撫し返す感触も心地よい


両方の乳首をねぶる口を離し、今度は胸の谷間に顔を埋める


柔らかくてひんやりとした乳房

ふるふるとしたやわこさにさらさらぷにぷにの肌触り

全てが頬を中心に、顔全体を包み込む
最高の感触だった

アロマのほのかな香りが鼻腔をくすぐり、癒される

左右から手で挟み込むように力を加えてマッサージすると、乳房が同じ動きでオレの顔を愛撫してくれる



「……プロデューサー……さん…?」





6 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 08:05:29.50 AkitAMt0

「えっ……あっ…やっ、何して……っ」


目覚めてしまったようだ

眼前で、自分の乳房に顔を埋めている担当Pの姿にさぞかし困惑しているのであろう


だがもう止める事は出来ない


顔を少しずらして乳房を舐め、唇でかぶりつくと「ひんっ…!」という悲鳴をあげて縮こまる

胸の谷間を舐めしゃぶられ、唾液まみれにされる初めての感触に美優は怯え、小さく震えるばかりになった

時折漏れ出す、快感の吐息が小さく吐き出されつつ、柔らかな乳房とは対照的に身を強張らせる



「…美優さんっ、オレもう……我慢できないです」

「あっ、何を……キャッ!?」


オレはとうとうズボンを脱ぎ、怒張したイチモツを美優に突きつけた


そのまま硬いイチモツを谷間に置き、左右から挟み込んで………

7 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 08:11:10.41 AkitAMt0


「ーーーっていうところで目が覚めたんだ」


「…センパイ最低っすね」



夢の顛末を居酒屋にて暴露したオレ
後輩からの辛辣な言葉が胸に刺さった



「やべぇよ…オレどんだけ欲求不満なんだよ…しかも自分の担当なのに…」

「ホントっすよ、いきなり今日は付き合ってくれとか言うから何事かと思いきや…担当にスケベする夢見たって、子供っすか」

「スマン、今日は奢るから許せ」

「あざーっす」



焼き鳥を肴に飲みながら、後輩と話を続ける


8 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 08:20:17.99 AkitAMt0

「もうさ…あれから目合わせづらいんだよね…美優さん見るたびにチラついて、視線も胸の方向いちゃうし……」

「センパイ男子中学生みたいっすね」

「悪いか、男だっていつでも若く見られたいんだよ」

「てかまあ、確かに美優さんいい身体してますもんね」

「ああ…そこも売りにしてるからな。本人としては複雑だろうけどさ」

「てか明らかに逆サバ読んでますよね、バスト。正味の話どうなんすかアレ?」

「……前にな、衣装合わせでベテトレさんに測ってもらった事があったな」


周りに聞こえぬよう、後輩に耳打ちをする


「……マジっすか?そんなあんの?」

「……今更変えるのも恥ずかしいからと本人の希望でさ、公称は変えずにいるんだ」

「……そっかぁ…そんでその時のモヤモヤがこう夢に出ちゃったと」

「いや、オレはな、気にしないでいこうって言ったし、オレもそういうスタンスで行こうとしたんだよ」

「気にしない気にしないって言った側から気にしてるんすよ、ソレ」

「……やっぱりかぁ…」



コップに残った赤霧島を一気に飲み干す
9 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 08:30:12.83 AkitAMt0

「いや、ウチの早苗さん程じゃないっすけど気になりもするでしょう、あの胸」

「仕事の度にネットではデカイデカイと騒がれていたからな、それも一部だけだと気に留めないようにしていたんだけど」

「でもセンパイとしては清楚な路線で行きたいんすよね」

「美優さんがあんまり好んでないからな、言われたらするし、恥ずかしがってるのがいいと評判なのがアレだが」

「でもセンパイも困ってる美優さん好きですよね」

「だってカワイイし」

「はいはい」

「……でもまさかこんな形で意識しちゃうとはなぁ」

「しゃーないっすよ、センパイも男の子で、美優さんが魅力的なのが悪いってことで」

「でもなぁ…」

「……いっそ打ち明けて見たらどうです?美優さんのおっぱいに甘えまくる夢見ちゃって気まずいですって」

「冗談よせ、それ相手が早苗さんでも言えるかおまえ?」

「間違いなくシメられるんで却下します」

「ですよねー」


とにかく、吐き出したいことを吐き出してその夜を過ごした
後輩には悪いことをしてしまった、いいヤツだよ
11 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 09:34:10.46 AkitAMt0


とはいえ、根本的な解決には至っていない
翌日の夜も悶々とした気持ちを抑え込み、仕事に没頭することで煩悩を祓おうとしていた


「……これ終わったら一旦区切るか」


次回のライブイベントの概要を取りまとめる

日中はどうしても美優さんと顔を付き合わせなければいけないのが、酷い言い様だが辛かった
チラチラと脳裏に浮かぶ彼女のふくよかな胸
その時に味わった感触は余りにもリアルで、甘美に過ぎる
実は何度か手が伸びそうになったのを必死で抑えていたのだが……バレてはいないだろうか?


ともあれ、定時を遥かに過ぎて夜の帳が下りきった今
最後のチェックも済ませ、とっとと帰って溜まった情欲を発散させないとおかしくなりそうだ


そう思い、キーを叩く指に力が入る時、ノックの音が響いた




「…プロデューサーさん、まだ…お仕事中でしょうか?」



美優さんだった

16 :◆XqbB8SjG62 2017/04/15(土) 23:55:56.92 zUMp6WlW0


「…どうしたんですか?こんな時間までここにいるなんて、今日のレッスンとっくに終わってるでしょうに」


努めて平常心を装い、なぜ彼女がここに来たのか問い詰める



「……プロデューサーさん、率直に言いますね…私に何か、隠していることがありますよね」



どきりとした

いつも穏やかな表情しか浮かべない彼女が、滅多に見せない責めるような目つきでこちらを見ているように見えた



「…隠しごと、ですか?」

「良いんです、とぼける必要はありません」

「とぼけると言われましても…何のことを言っているのか……」

「…ここ数日、少しだけ私を避けていましたよね。気づいていたんですよ」

「っ」



まあ、意識しないように自然と態度が素っ気ない感じになっていたのは自覚していた
時折、彼女は鋭い
いつかバレるだろうとは覚悟していたが……


不意に、悲しそうな表情を彼女が見せた


「……どうして、何も言ってくれないんですか」

「…それは…その……」

「……悩んでいることが、あるんですよね」

「…えっ」

「……どうしようもなく、途方に暮れていた私を…この世界に導いてくれたのは、他でもない貴方なんです」

「……」

「戸惑う私の手を引いて、今までも…今も行き先を示してくれる貴方だから…
 私は安心できるんです。この人は見捨てない…この人は絶対に、私を置いていかない…そう思えるんです…」


17 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 00:06:09.63 d0UlOfmo0



「だから…悔しいんですっ……1人で苦しんでいる貴方を見ているだけなんて、耐えられません」

「美優さん…その…」

「どうして打ち明けてくれないんですかっ…言ってくれれば、力になります…力になりたいんです……っ」





…………非常に気まずい





オレが深刻な悩みを持っていると勘違いしている美優さん
彼女なりにだんだん語気を強くしつつ、泣き出しそうな、怒り出しそうな表情で詰問してくる

真相を話せばどんな表情に変わるのだろうか
まあ間違いなく軽蔑されそうな……いやいや、彼女に限ってそれは……ないといいなぁ



「あの、美優さん、大丈夫ですから。ね? オレそんな悩んでるわけじゃ」
「だからいいんですっ、誤魔化さないで……それとも私では……力になれませんか…?」


むしろ力になってほしいです、なれます


「……恩返しを…させてください……貴方のお陰でここにいるんだって……証明させてください………」



……もういいやぁ


こんなんでマジで泣かれた日にはオレ死んで詫びなきゃいけないじゃない


……嫌われる覚悟で、言っちゃおう



「…………美優さん、オレの話。聞いてくれますか」


「っ……はい…」

18 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 00:09:00.79 d0UlOfmo0




「……えっと……夢に…私が、ですか?」




「…………へっ……えっ……///」




「………は、はいっ!?………そ、そんなことまで……」




「あっ……じゃあ俯いていたんじゃなくて………ぇ…ええぇ……///」




19 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 00:24:37.14 d0UlOfmo0



「………////」


洗いざらい白状した結果、美優さんは頭から湯気が出てそうな勢いで顔を赤らめ、俯いてしまった

そりゃそうだ、夢の中で自分が好き放題されてたとか言われたら恥ずかしくもなる
いや、美優さんだから恥ずかしがるだけで済んでるんだろう。普通は軽蔑されること請け合いだ
てかオレ何夢の内容まで事細かに説明してるんだ



「……真剣に………真剣に悩んでいると思って……思ってたのに……心配してたのに………/////」


「…だから、美優さんが思っていたような大ごととかは、何もないんです。すみません…」


「……あ……穴があったら入りたい…………」



俯いた顔を手で覆う美優さん
そうすると…いかんと思いながらも目線が胸にいってしまう
無意識だろうが腕がちょうど胸をキュッと寄せるような位置にあるため
ブラウスで隠された三船山が少し強調されるような形にふにっと変わっていたのだ



「……い、今も見てます?」


「あっ、その……」


案の定気づかれる
美優さんは両の手で胸をかばうような姿勢を取った


「もう…私に全部話したからって……隠そうともしないんですね……」

「でもさっき隠さないでって…」

「こ、こんな事だったなんて…思わなかったんです」



美優さんは胸を隠しながら、先ほどとは違った強い口調でオレを叱る


20 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 00:46:33.24 d0UlOfmo0


「……そんなに気にならんですね…私の……胸…」

「……はい」



もう隠せないだろうと観念したオレは正直に答えた



「……夢の中のことみたいに……触りたいと…」

「それは……」

「正直に言ってください、今の貴方は信用できません」

「…触りたいです」

「……も、揉みしだいたり…///」

「したいです」

「……………」





「……じゃあ、いいですよ」



えっ?


21 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 00:55:32.89 d0UlOfmo0



「……私の胸が気になって…仕方ないんですよね?」


「み、美優さん?あなた何言ってるか分かって……」


「いいんです。私のせいでモヤモヤしてるのなら……発散させてあげますから……」


「ダメです!ダメですって……」


「さっき、触りたいって仰りましたよね…?」



美優さんはそう言うと、わざと腕で胸を寄せるポーズを恥ずかしそうに取る
グッと押されて強調された胸がブラウスを押し上げ、柔らかそうなシルエットを見せつけてくる



「…めちゃくちゃ触りたいです」



そう告げたとき、美優さんは恥ずかしそうでありながら、嬉しそうな表情を見せて、オレに背中を向けた



「…流石に…直で触るのはちょっと抵抗が……服の上からで……御免なさい……」


「いや!いいんです!それでもオレ…十分ですから!」



オレは彼女の背後から、その膨らみに手を伸ばした


22 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 01:04:48.18 d0UlOfmo0



「…あっ…や、やっぱり待ってください!」


「ぇえっ?」



と、触れる寸前で止められたオレ

ここにきてストップ?据え膳なの?と混乱していると



「少し……目を閉じてくれませんか?」



そんなことを美優さんは催促してくるので、承知して手で目を覆うと何かが聞こえる



ゴソゴソ……プチッ…プツッ……シュルルルッ……



衣擦れと、ボタンか何かを外す音?


「…もう、見てもいいですから」


合図と共に視界が開ける
一体何をしていたのかと目を凝らすと、手に何かを持っている


その黒い塊は……まさかブラ……っ



「…か、型崩れするといけないですから……それだけですから…//」



つまり、彼女は今ノーブラ状態で身体を預けていることになる
全部、背後にいるこの情けない男の為にだ

オレはようやっと、自分の欲望に素直になろうと決心した

23 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 01:20:30.35 d0UlOfmo0


シュル…フニュン


「んっ……」


ブラウス越しに、念願の乳房に初めて触れた


文字通り夢にまで見たそれは、夢のとおりに柔らかく、指がどこまでも沈み込みそうで
それでもブラウスと一緒に張り詰め、反発して指を押し返す
くにゅくにゅと指を滑らせ、沿うように乳肉が流れていき、
重力で落ちる最下端でたゆんと形を整える

夢と違うのは、ずっしりとした重み

下から抱えるように指を這わせると、それに身をまかせるようにずにゅりとのしかかる
重い液体のように垂れ下がり落ちるそれが、指に乗っかってきて暴力的な柔らかさを思い知らせてくる


今度は手のひらで全体を包み込む、持ち上げる


そうとうな重みが手にのしかかってきた
彼女はこんな重りをぶら下げて日々を過ごしていたのかと思うと、些か興奮してくる

その重みを少しでも軽くしてやろうと持ち上げ、左右交互に動きを変えて揉み込む
優しく、傷めないように、やさしく、丁寧に


「……んっ……あっ…」


漏れ出す吐息が甘くなっていく
服の上からでも感じてくれるのだろうか、嬉しくなる反応だ



24 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 01:31:13.74 d0UlOfmo0



「……お上手…なんですね……」


「いや、そんな……あまり経験が無くてこれでいいのかも……」


「……経験、お有りなんですか?」



少し背筋が伸びる
語気になんとなく、静かな怒りを感じたからだ



「その……昔見習いだった時に先輩から、風俗に無理やり連れていかれた事があって……」


「……ふぅん……」



……なにか気に障ったのだろうか?



「その、風俗の人と比べて…どうですか?私の胸は……」

「段違いです。比べ物にならないやわこさです。嘘じゃ無いです」

「……もうっ///」



嘘偽りはない
初めて触った乳房は少し固めだった。
脂肪の固まりだし案外こんなものか、寧ろアリだなとしか当時思っていなかったが
この極上の柔乳を味わってしまった今では別だ、これ以外の乳房では満足できないだろう



「……負けてられない……うん……」



またもや衣擦れと、ボタンの外れる音が聞こえた


彼女はこちらに向き直ると、しゅるりとブラウスをはだけさせ、真っ白な乳房を露わにした



「……決心がつきました。私のおっぱい……どうぞ好きにしてください……//」



25 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 01:45:17.41 d0UlOfmo0



「……あっ…はぁ……んんっ……はぅっ……」



吐息が喘ぎに変わって、悶えて震えが大きくなる

オレが御構い無しに乳房を揉みしだき、粘土遊びのようにくにくにと弄んでいるせいだ

直にさわると更に感動が増した
想像以上に肌触りがよくて、指に吸い付いてくるそれは触っていて飽きる事がない
持ち上げて、つまんで、掬い上げて、たぷたぷ揺らして
ギュッと左右を挟んで寄せるといやらしい谷間をつくり、ぱっと離すと左右にたゆんと離れていく

たまにだが少し、痛いぐらいに指を食い込ませるのが彼女には好みのようで
くっと揉み込んでしまい小さく悲鳴をあげた時にしまった、と思い謝ると

「……いいんです、寧ろ……良かったかもしれません」

と言われ、少しずつ乱暴に乳房をいじめてあげることにしたのだ



「…そんなに気持ちいいんですか?」

「…だって、誰かにされるのが……こんなに感じるなんて…知らなくて……」

「……いつもは自分でするんですね」

「あっ…///」



墓穴を掘ってしまった彼女は更に顔を赤らめる

こっちを見ないでほしいという目線を投げかけてきたので、ならばとこちらも目線をある部分に集中させた

既に固く尖っているのに、未だ手をつけていない薄赤色のそれに


26 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 02:00:51.80 d0UlOfmo0



「あっ…そ、そこは、待って…ひゃうっ!?」


キュッと乳首を摘まみ上げられ、美優は可愛らしく鳴き声をあげた

くりくりと固くしこった乳首を優しくつねって、中指の腹で乳房を揺らして刺激する
ぴんっぴんっと弾くと、面白いぐらいに小さく身体を跳ねさせて、気持ちいいを表現する彼女はなんとも愛らしい


でも、もう触覚だけでは物足りない




はぷっ チュルッ ヂュルルルルッ




「ーーーーっ!?」


いきなり乳首をしゃぶられて、美優は声にならない悲鳴をあげた

散々弄られて敏感になった赤い先端に、新しく吸い付きと滑り、舌のザラつきと言った刺激が加わることで
彼女の許容量が振り切ってしまったようだ

弱々しい力でオレの頭を抱えこんで何かを訴えているが、それが効くわけもなく
オレは敏感な乳首を唇で食んで引っ張る

右が終われば今度は左

両乳首を唾液でべっとりさせたら、おっぱいを寄せて同時に攻める

下から乳首の付け根をこそぐように舌を這わせると


「ーーーーっ!…はぁっ…あっ…はぅぅ…っ…!」


とうとう腰砕けになった彼女は、ソファに深く沈んでへたり込んでしまった


27 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 02:19:12.58 d0UlOfmo0


「す、すみません!つい調子に乗って……」


「はぁ…っ…はぁぁ……プロデューサーさん……」


「…はい」


「もっと……好きにしてください……今だけは……貴方のおもちゃになりますから……」




その言葉でまたタガが外れて、
オレはソファにもたれかかったままの美優さんにのしかかる

胸の間に顔を埋めて、擦り付けると満足そうに身を仰け反らせる美優
乳房を顔でまさぐるようにかき分けて、舌を這わせて存分に味わう

ほのかに、アロマの香りのような甘さが鼻腔をくすぐった

彼女の薄い体臭と混ざり合い、女の香りに調合されたそれはオレの抑圧された何かを弾き飛ばして
それだけで先程からずっと暴れたくていきり立つオレのブツをイかそうとしてくる



「……あっ…スゴい……//」



ズボンでぎゅうぎゅう締め付けられたそれを解放して美優に見せつける
パンパンに腫れ上がったそれは先走りをわずかに垂らし始めていた



「そのっ、私……なんの準備もしてなくて……でも……」


「……すみません、違うんです。そっちじゃなくて……」


「えっ…」


「……これ、胸で挟ませてください」


「え、ええぇ…///」



反射的にキュッと腕を寄せたせいで、包み込むには丁度いい谷間が出来上がってしまった

28 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 02:32:07.34 d0UlOfmo0



「い、いきなりそんな……あぁぁ…んっ//」



ツニュッ……チュニュニュ…



…いきなり出そうになった

湿らせたきめ細やかな肌が竿全体に吸い付いて、ぷにぷにの乳肉がぎゅっと包み込む
初めはひんやりした乳房は暖かさをもってナニを迎えてくれて
ずっしりとした重みが圧迫感を与える


「ごめんなさい…ハミ出そうなんで抑えてもらっても……」


「は、はい……こうですか?


腕をぐっと寄せると、乳房はより挟みやすい形に変わってナニを包む
腕から伝わる力が圧迫感を高めて更に具合がいい、そして思ったのが……



「そのポーズ、ぶりっ子みたいでなんか可愛いです」


「え、ぇえ!?」



両手の拳を握って顎にやり、腕を寄せるお馴染みのぶりっ子ポーズ
アレをやると位置的に胸を寄せて強調してしまうのだが
今は図らずもそうしてしまったせいでギュッとナニをしごきながらぶりっ子ポーズをしているように見える
ギャップが凄まじくエロくて可愛い

29 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 02:44:29.79 d0UlOfmo0



「……もうっ、貴方はそうやって…いつも私を困らせてばかりで……」


「ごめんなさい、困ってる美優さんなんだか可愛くて、つい……」


「……お返しですっ」


「へ?」



突然、美優さんはぶりっ子ポーズのままイヤイヤするように腰をツイストした
動きに合わせて乳房がうねって、ナニを捻るように擦り上げる



「ちょっ!待って美優さん!それヤバい!」


「……ダーメ、今度は私がプロデューサーさんを困らせる番です♪」




意地悪に笑った美優は、グーを握った手で胸を両側から圧迫する

ぎゅうぅ……っとつぶれたおっぱいがやや立て長にいやらしく形を変えて、
そこからゆっくりゆさゆさと揺らして擦り始めた




「どうですか……貴方の…お…おちんちん…//…ずっとこうしてほしかったんですよね…?」


「最高です……夢では寸止めだったんで…実は念願でした」


「ふふっ……いっぱい気持ちよくしてあげますからね」



一度乳房からナニを引き抜くと、美優はいやらしく谷間を開き
これからたくさん、ココで気持ちよくしてあげますと宣言した

30 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 02:59:22.97 d0UlOfmo0



体勢を変えて今度はオレがソファに座り、美優はオレの股の間に入り込んでくる

左右に開いて揺れる乳房を見せつけると、その中心にいきり立つナニを鎮座させ


ぱふっ


と左右の乳房で再度挟み込む


やや前のめりでより大きく見えるそれはオレのイチモツ先端を除いて全て包み込んで、
そのまま小刻みにたぷたぷ揺らして刺激を与え始めた



「どう…ですか……上手くできてるでしょうか…もう少しゆっくり…じっくりですね……ゆっくり…ゆっくり……」



いやらしい柔乳に、肉棒の凹凸が分かるほどにじっくりと擦り上げさせる




「今度は左右交互に……難しいですね……」



互い違いの方向からしごきあげられ、もみくちゃにされるのも心地いい



「ち……ちくびで…先っぽ……ちょっと…気持ちいいです……」



固いままの先端と先端同士で、クリクリと擦り付けるのも気持ちいいようだ



「……最後は思いっきり…ですね…こう……ですね……あっ、はぁっ…ふぅ……っ」



自身で乳房を持ち上げさせて、たゆんたゆん揺らすようにスパートをかけた

31 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 03:06:09.58 d0UlOfmo0





「…大事なアイドルのおっぱいで…こんなエッチなことさせちゃうなんて……非道いプロデューサーさんです」




波打つストロークが早くなっていく




「…でも、いいんですよ?私のおっぱいで良ければ…いくらでも癒してあげますから……」




揺れる乳房で激しく擦り上げる彼女は、異様な色香を放っている




「こうやって毎日…おっぱいでいっぱい……気持ちよくしてあげますからね……だから……」




たぷたぷたぷっという音にちゃぷちゃぷと水音が加わる
射精が近い




「…これからも私と、一緒にイてくださいね……んっ」




チュッ






ドクンッ







32 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 03:15:18.93 YVqMW4DEO



…美優さんの白い谷間が、黄色みを帯びたザーメンを飲み込んでいく


ヌチャヌチャとしたそれを乳肉の隙間でしっかり受け止めて


割り開くと、糸を引いて垂れ下がるザーメンが谷間とブツをコーティングしていた



オスくささが辺りに立ち込める



「…こんなに出してくれて…嬉しいです」



恍惚とした表情を浮かばながら、乳房に垂れるザーメンを指で掬い、捏ね合わせて遊ぶ彼女は



ゾッとするほど綺麗で、いやらしい




「次は……どうしましょうか、プロデューサーさん」




一度では飽き足らず、また怒張を始めたナニを見て、美優さんは心底嬉しそうにそう告げる




オレは……その潤んだ目を見つめ、そっと顔を近づけた


33 :◆XqbB8SjG62 2017/04/16(日) 03:18:01.95 YVqMW4DEO

おわり



何度か眠りこけてたけどなんかリビドーが赴くままに書いてしまった
書き溜めしとくべきだったわ

夢の内容はね、わしが実際に見た夢なんよ
そこからもう頭の中美優っぱい美優っぱい
夢に出てきたナオンってなんか特別だよなー
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/04/16(日) 05:07:00.96 WpsWsplDo

美優さんかわいいよなぁ

モバP「神戸の性女?」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 22:59:11.07 9HN3sNb30
アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作動画である

『シスタークラリスのドキドキ相談室』シリーズの二次創作となります。

クラリスさんのキャラクターが著しく崩壊しておりますのでご注意ください。

短め、書き溜めありです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514210350
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 22:59:45.52 9HN3sNb30
プロデューサー(以下P)「…クラリスさん」

クラリス「あらP様…真剣なお顔でどうされたのですか?」

P「デレステにてクラリスさんのSSRが登場して話題になっているこのタイミングであなてに一つ大きいお仕事のお話をと思いまして」

クラリス「はぁ…」

P「クラリスさんの前職の経歴を生かしてゲストのお悩み相談をするという番組の企画を持ってきました」

クラリス「まぁ!」

P「そこでゲストから相談を受けたクラリスさんのお答えを出していただけたらと」

クラリス「ふむ…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:00:20.23 9HN3sNb30
P「どうです?やってみませんか?」

クラリス「そうですね…私を見込んでP様が持ってきてくださったお仕事ですもの、是非頑張ってみたいです」

P「そうですか!そう言っていただけるとありがたいです!」

クラリス「ふふっ…私こそ、このような大役をいただけて嬉しいですよ」

P「しかし…一つだけクラリスさんに確認しておきたいことがあります」

クラリス「何でしょう?」

P「その…クラリスさんがシスター時代にどう呼ばれていたかという情報を得てしまいまして…」

クラリス「シスター時代…はて?私は普通の、どこにでもいるようなシスターでしたので呼び名だなんて…」

P「その…聞くところによると『神戸の性女』と…」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:01:07.31 9HN3sNb30
クラリス「はぁ…」

P「なんでも、『セ〇クスで何でも解決できると思っている』とか『小さい子でもお構いなしに性教育する』とか『特殊性癖もなんでもござれ』とか…」

クラリス「まぁ…」

P「いえ、今のクラリスさんを見ていればそんなことは無いと分かっています!これはきっと根も葉もない噂か誰か別の…」

クラリス「えっ?私の事で間違いありませんよ?」

P「……ゑっ?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:01:33.63 9HN3sNb30
クラリス「シスター時代…懐かしいですね…」

P「そんな…どうして…」

クラリス「はて?何かおかしいでしょうか?」

P「おかしいですよ!どうしてそんな…色情狂みたいな!」

クラリス「…P様、少し昔話をしても良いですか?」

P「な…何ですか?」

クラリス「昔…私は悩んでおりました」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:02:01.16 9HN3sNb30
クラリス「衆生を救う、それを成そうとしても人の価値観は千差万別です…誰かにとっての幸福が別の誰かにとっての幸福とは必ずしも限らない…」

P「…そうですね」

クラリス「悩める仔羊達に救いを与えたい、そう悩み聖典を何度も読み返しているうちに私の頭に一つの『答え』が降り立ったのです」

P「…ほう」

クラリス「まさに稲妻に打たれたような衝撃でしたわ…あれはまさに神から私に下された天啓というものだったのでしょう」

P「それで…どんな答えを?」

クラリス「とても簡単な事でしたわ…つまり、『神の愛は平等である』と」

P「…それ自体は至極まともですね」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:02:44.71 9HN3sNb30
クラリス「そうですよね!」グワッ!

P「うわっ!いきなりにじり寄って来ないでくださいよ!」

クラリス「あら失礼…」

クラリス「しかし考えてみれば当たり前のことでした…どのように小難しく考えてみても衣一つ剥いてしまえば男と女、雄と雌」

P「…ん?」

クラリス「ヤることヤっている間はどんな人間も平等です!」

P「…は?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:03:15.79 9HN3sNb30
クラリス「老いも若きも聖職者も貴族も労働者も、ヤることは穴に棒を突っ込んで『前後おおおん!』するだけです!」

P「いやいやいやいやちょっと待ってちょっと待って!」

クラリス「つまり神はこうおっしゃっていたのです…『あなた、セッ〇スしなさい』と!」

P「神様が助走つけてブン殴ってきますよ!?」

クラリス「SMもイケるので問題ありません!」

P「そういう問題じゃねえよ!!!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:03:44.91 9HN3sNb30
クラリス「???」

P「…その凄い不思議そうな顔、なんか凄くムカつくのでやめてもらってもいいですか?」

クラリス「その後は晴れ晴れとした気持ちで教会にいらっしゃる皆様を導いておりました…」

クラリス「旦那様の浮気に悩む奥様があれば3Pを勧め…」

P「なんてコト勧めてんですか!」

クラリス「ですが、今では3人で仲良くなさっているらしいですよ?」

P「なん…だと…!?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:04:22.95 9HN3sNb30
クラリス「他にも、どうしてもモノにしたい男性がいる女性があれば一服盛って既成事実を作ることをお勧めし」

クラリス「性の目覚めに悩む年端も行かない子があれば自慰の仕方を教示し」

クラリス「ストレスに悩む女性があれば野外露出に興じることをお勧めし」

P「被害甚大!!!」

クラリス「被害だなんて…皆様とても幸せそうにされておりましたよ?」

P「あぁ…もう神戸はダメだ…!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:04:50.43 9HN3sNb30
クラリス「そんなに絶望的なお顔をなさるだなんて…大丈夫ですか?セック〇しますか?」

P「しません!!!」

クラリス「???」

P「ふ・ゆ・か・い!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:05:48.44 9HN3sNb30
P「なんと…なんということだ…」

ゴトン

P「…ん?何の音だ?」

クラリス「あら失礼、私のバ〇ブが落ちてしまった音ですわ」

P「人と話してる時に何してんだアンタ!」

クラリス「何って…ナニですわ」

P「そういう話じゃな〜い!!!」

クラリス「過去を赤裸々に語って…柄にもなく興奮してしまいました」

P「聞いてない!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:06:19.32 9HN3sNb30
クラリス「ああダメです…もう収まりがつきません…ちょっと一発シていただかないと…」

P「ちょっ…やめてください!ズボン脱がそうとしないで!」

クラリス「大丈夫ですから!一発だけ!一発だけですから!」グイグイ

P「やめてください!俺には桃華という心に決めた女性が…!」

クラリス「………」

P「…あっ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:06:56.73 9HN3sNb30
クラリス「そうですか…桃華さんと…」

P「違うんです!違うんですって!」

クラリス「あのような未成熟な果実がお好みだったんですね」

P「だから違うんですって!話を聞いて!」

クラリス「あんな小さい子と毎日ズッコンバッコン…」

P「まだキスまでしかしていません!!!」

クラリス「………」

P「oh……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:07:29.92 9HN3sNb30
クラリス「…それで、私がその『神戸の性女』だと何だとおっしゃるのです?」

P「いきなり本題に戻りましたね…」

P「え〜…別にそれを咎めるつもりは今更ないです」

クラリス「えっ?そもそも咎められるようなことなのですか?」

P「普通はそうです!」

クラリス「まぁ…」

P「はぁ…まさかそこまで突き抜けているとは予想外ですよ…」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:10:08.85 9HN3sNb30
クラリス「…お仕事の件は無しになりますか?」

P「いえ?」

クラリス「えっ?」

P「クラリスさん、私は幸子をスカイダイビングさせた男ですよ?このくらいは『面白い』の範疇です」

クラリス「あぁ…あの時P様に着いてきたことは正しかったのですね…!」

P「そういうわけですのでクラリスさん、むしろドンドン攻めた回答をしていきましょう!変な遠慮は一切ナシで良いです!」

クラリス「はい!」

P「よ〜し!これは面白いことになりそうだぞ…!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:10:43.68 9HN3sNb30
クラリス「…あ、P様、一つだけ条件が」

P「なんでしょう」

クラリス「企画とはいえ曲がりなりにも私を頼って相談して下さる方に、私は最大限お応えはしたいと思っています」

P「ふむ」

クラリス「しかし私一人ではそちらの方のお話をすると熱が入り過ぎてどうしても脱線してしまうと思われます」

P「成程」

クラリス「ですので、ある程度の所でお話の軌道修正をしてくれるアシスタントの方が一人欲しいです、例えば…」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:11:11.97 9HN3sNb30

クラリス「桃華さんなどいかがでしょう」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:13:45.56 9HN3sNb30
おわりです。お付き合いありがとうございました。

下ネタ全開ですが面白い動画シリーズですので『シスタークラリスのドキドキ相談室』をどうぞよろしくお願いします。

モバP「神戸の性女?」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 22:59:11.07 9HN3sNb30
アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作動画である

『シスタークラリスのドキドキ相談室』シリーズの二次創作となります。

クラリスさんのキャラクターが著しく崩壊しておりますのでご注意ください。

短め、書き溜めありです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514210350
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 22:59:45.52 9HN3sNb30
プロデューサー(以下P)「…クラリスさん」

クラリス「あらP様…真剣なお顔でどうされたのですか?」

P「デレステにてクラリスさんのSSRが登場して話題になっているこのタイミングであなてに一つ大きいお仕事のお話をと思いまして」

クラリス「はぁ…」

P「クラリスさんの前職の経歴を生かしてゲストのお悩み相談をするという番組の企画を持ってきました」

クラリス「まぁ!」

P「そこでゲストから相談を受けたクラリスさんのお答えを出していただけたらと」

クラリス「ふむ…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:00:20.23 9HN3sNb30
P「どうです?やってみませんか?」

クラリス「そうですね…私を見込んでP様が持ってきてくださったお仕事ですもの、是非頑張ってみたいです」

P「そうですか!そう言っていただけるとありがたいです!」

クラリス「ふふっ…私こそ、このような大役をいただけて嬉しいですよ」

P「しかし…一つだけクラリスさんに確認しておきたいことがあります」

クラリス「何でしょう?」

P「その…クラリスさんがシスター時代にどう呼ばれていたかという情報を得てしまいまして…」

クラリス「シスター時代…はて?私は普通の、どこにでもいるようなシスターでしたので呼び名だなんて…」

P「その…聞くところによると『神戸の性女』と…」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:01:07.31 9HN3sNb30
クラリス「はぁ…」

P「なんでも、『セ〇クスで何でも解決できると思っている』とか『小さい子でもお構いなしに性教育する』とか『特殊性癖もなんでもござれ』とか…」

クラリス「まぁ…」

P「いえ、今のクラリスさんを見ていればそんなことは無いと分かっています!これはきっと根も葉もない噂か誰か別の…」

クラリス「えっ?私の事で間違いありませんよ?」

P「……ゑっ?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:01:33.63 9HN3sNb30
クラリス「シスター時代…懐かしいですね…」

P「そんな…どうして…」

クラリス「はて?何かおかしいでしょうか?」

P「おかしいですよ!どうしてそんな…色情狂みたいな!」

クラリス「…P様、少し昔話をしても良いですか?」

P「な…何ですか?」

クラリス「昔…私は悩んでおりました」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:02:01.16 9HN3sNb30
クラリス「衆生を救う、それを成そうとしても人の価値観は千差万別です…誰かにとっての幸福が別の誰かにとっての幸福とは必ずしも限らない…」

P「…そうですね」

クラリス「悩める仔羊達に救いを与えたい、そう悩み聖典を何度も読み返しているうちに私の頭に一つの『答え』が降り立ったのです」

P「…ほう」

クラリス「まさに稲妻に打たれたような衝撃でしたわ…あれはまさに神から私に下された天啓というものだったのでしょう」

P「それで…どんな答えを?」

クラリス「とても簡単な事でしたわ…つまり、『神の愛は平等である』と」

P「…それ自体は至極まともですね」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:02:44.71 9HN3sNb30
クラリス「そうですよね!」グワッ!

P「うわっ!いきなりにじり寄って来ないでくださいよ!」

クラリス「あら失礼…」

クラリス「しかし考えてみれば当たり前のことでした…どのように小難しく考えてみても衣一つ剥いてしまえば男と女、雄と雌」

P「…ん?」

クラリス「ヤることヤっている間はどんな人間も平等です!」

P「…は?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:03:15.79 9HN3sNb30
クラリス「老いも若きも聖職者も貴族も労働者も、ヤることは穴に棒を突っ込んで『前後おおおん!』するだけです!」

P「いやいやいやいやちょっと待ってちょっと待って!」

クラリス「つまり神はこうおっしゃっていたのです…『あなた、セッ〇スしなさい』と!」

P「神様が助走つけてブン殴ってきますよ!?」

クラリス「SMもイケるので問題ありません!」

P「そういう問題じゃねえよ!!!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:03:44.91 9HN3sNb30
クラリス「???」

P「…その凄い不思議そうな顔、なんか凄くムカつくのでやめてもらってもいいですか?」

クラリス「その後は晴れ晴れとした気持ちで教会にいらっしゃる皆様を導いておりました…」

クラリス「旦那様の浮気に悩む奥様があれば3Pを勧め…」

P「なんてコト勧めてんですか!」

クラリス「ですが、今では3人で仲良くなさっているらしいですよ?」

P「なん…だと…!?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:04:22.95 9HN3sNb30
クラリス「他にも、どうしてもモノにしたい男性がいる女性があれば一服盛って既成事実を作ることをお勧めし」

クラリス「性の目覚めに悩む年端も行かない子があれば自慰の仕方を教示し」

クラリス「ストレスに悩む女性があれば野外露出に興じることをお勧めし」

P「被害甚大!!!」

クラリス「被害だなんて…皆様とても幸せそうにされておりましたよ?」

P「あぁ…もう神戸はダメだ…!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:04:50.43 9HN3sNb30
クラリス「そんなに絶望的なお顔をなさるだなんて…大丈夫ですか?セック〇しますか?」

P「しません!!!」

クラリス「???」

P「ふ・ゆ・か・い!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:05:48.44 9HN3sNb30
P「なんと…なんということだ…」

ゴトン

P「…ん?何の音だ?」

クラリス「あら失礼、私のバ〇ブが落ちてしまった音ですわ」

P「人と話してる時に何してんだアンタ!」

クラリス「何って…ナニですわ」

P「そういう話じゃな〜い!!!」

クラリス「過去を赤裸々に語って…柄にもなく興奮してしまいました」

P「聞いてない!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:06:19.32 9HN3sNb30
クラリス「ああダメです…もう収まりがつきません…ちょっと一発シていただかないと…」

P「ちょっ…やめてください!ズボン脱がそうとしないで!」

クラリス「大丈夫ですから!一発だけ!一発だけですから!」グイグイ

P「やめてください!俺には桃華という心に決めた女性が…!」

クラリス「………」

P「…あっ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:06:56.73 9HN3sNb30
クラリス「そうですか…桃華さんと…」

P「違うんです!違うんですって!」

クラリス「あのような未成熟な果実がお好みだったんですね」

P「だから違うんですって!話を聞いて!」

クラリス「あんな小さい子と毎日ズッコンバッコン…」

P「まだキスまでしかしていません!!!」

クラリス「………」

P「oh……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:07:29.92 9HN3sNb30
クラリス「…それで、私がその『神戸の性女』だと何だとおっしゃるのです?」

P「いきなり本題に戻りましたね…」

P「え〜…別にそれを咎めるつもりは今更ないです」

クラリス「えっ?そもそも咎められるようなことなのですか?」

P「普通はそうです!」

クラリス「まぁ…」

P「はぁ…まさかそこまで突き抜けているとは予想外ですよ…」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:10:08.85 9HN3sNb30
クラリス「…お仕事の件は無しになりますか?」

P「いえ?」

クラリス「えっ?」

P「クラリスさん、私は幸子をスカイダイビングさせた男ですよ?このくらいは『面白い』の範疇です」

クラリス「あぁ…あの時P様に着いてきたことは正しかったのですね…!」

P「そういうわけですのでクラリスさん、むしろドンドン攻めた回答をしていきましょう!変な遠慮は一切ナシで良いです!」

クラリス「はい!」

P「よ〜し!これは面白いことになりそうだぞ…!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:10:43.68 9HN3sNb30
クラリス「…あ、P様、一つだけ条件が」

P「なんでしょう」

クラリス「企画とはいえ曲がりなりにも私を頼って相談して下さる方に、私は最大限お応えはしたいと思っています」

P「ふむ」

クラリス「しかし私一人ではそちらの方のお話をすると熱が入り過ぎてどうしても脱線してしまうと思われます」

P「成程」

クラリス「ですので、ある程度の所でお話の軌道修正をしてくれるアシスタントの方が一人欲しいです、例えば…」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:11:11.97 9HN3sNb30

クラリス「桃華さんなどいかがでしょう」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:13:45.56 9HN3sNb30
おわりです。お付き合いありがとうございました。

下ネタ全開ですが面白い動画シリーズですので『シスタークラリスのドキドキ相談室』をどうぞよろしくお願いします。

モバP「例の衣装が届いた」卯月「コラボ企画」

2 :巫浄 ◆hBCBOVKVEc 2017/03/08(水) 22:40:00.22 QiyP7n1f0
卯月「えっ、私にコラボ企画が!?」

P「あぁ、是非島村にやらせてほしいとお願いしたら快諾されてな」

美穂「うわーやったね卯月ちゃん!」

響子「いったいどんなコラボなんですか?」

P「うむ。とある、大物歌手の衣装コラボだ。島村にはそれを着てのグラビア撮影ということになる」

卯月「衣装……ですか?」

P「そうだ。大物歌手と言ったとおりかなり有名な方でな。風の妖精だったり夏の妖精などといわれることもある。その衣装も当然ながら有名ゆえ、島村の知名度も飛躍的にアップできるだろう」

卯月「妖精……ですか。どんなのだろう?」

美穂「綺麗系、かな?」

響子「幻想的とかフリフリの可愛い系かもしれませんよ」
3 :巫浄 ◆hBCBOVKVEc 2017/03/08(水) 22:40:52.73 QiyP7n1f0
P「衣装は既に持ってきてある、この袋に入っているからさっそくそこの更衣室で着替えてみてくれ」

卯月「あ、はい! わかりました!」パタタタ

響子「どんな服かなぁ」

卯月(IN更衣室)『えっと……これ、こうな……えっ? えぇっ!?』

美穂「えっ? あ、あのプロデューサーさんなんか卯月ちゃんの反応が」

P「……ふむ」

卯月「あ、あの……ほんとうにこれ、これなんですか?」

P「どうした島村、顔だけ出して。これなんですか? と言われても見せてもらえないと判断つかないんだが」ニタァ
4 :巫浄 ◆hBCBOVKVEc 2017/03/08(水) 22:41:24.16 QiyP7n1f0
響子(あ、プロデューサーの顔が悪い顔に)

卯月「う、うぅぅぅ……///」ヨウセイナツガー

美穂「ぴっ!?///」

響子「わわっ///」

P「ふむ……」

卯月「ぷ、プロデューサーさぁん……///」

P「島村、似合ってるぞ」

卯月「うぅっ、喜んでいいのかなぁ……というかなんですかこの衣装。面積が……///」

P「疑問に思いながらもとりあえず着てみようというアイドル精神と天然入った島村は可愛いな」

卯月「うあぁぁ///」
5 :巫浄 ◆hBCBOVKVEc 2017/03/08(水) 22:41:59.63 QiyP7n1f0
P「で、お前たちはどうなんだ?」

美穂「ふえっ!? えー、あー……か、可愛いです、ね?」

響子「その、なんていうか、卯月ちゃんらしい?」

卯月「どういうことですか響子ちゃん!?」

P「小日向、五十嵐。これは仕事だぞ。正直に言うんだ」

美穂「ぶっちゃけエロいです」

響子「肌色多くてKENZENですね」

卯月「2人とも!?」

P「うむ」

卯月「うむじゃないですよ!? さすがにこの格好はちょっと……」
6 :巫浄 ◆hBCBOVKVEc 2017/03/08(水) 22:42:34.03 QiyP7n1f0
P「馬鹿っ! その衣装でどれだけの犠牲が出たと思ってるんだ!」

卯月「ぎ、犠牲!?」

P「その衣装を前もって島村の理解者兼友人に見せたらなぁ、某三代目シンデレラガールが出血多量で意識を失って、隣にいたミツボシは正気度ロールミスってベントラーベントラー言いながら机の周りを歩きだしたんだぞ!」

卯月「凛ちゃん未央ちゃん!」

響子「ベントラー?」

美穂(正直私も出血しそう)

P「そしてそんなお2人が隣のお部屋で島村を待っている。曰く、『ふーん、実物を見ないと判断は下せないかな』『ベントラーベントラー』だそうだ」

卯月「未央ちゃんが精神分析成功してないじゃないですか!」

P「なっ。渋谷に至っては実物目の前にしたら死ぬんじゃねぇかな」
7 :巫浄 ◆hBCBOVKVEc 2017/03/08(水) 22:43:09.78 QiyP7n1f0
卯月「というか隣にいるんですか……?」

P「いる」

卯月「…………あの」
P「行け」

卯月「うわあああん!プロデューサーさんのバカぁぁぁぁ!」ドタタタタ、バタン

響子「卯月ちゃん……」

美穂「でも行くんだね」

ウヅ、ウッ!>

リンチャァァァァン>

キャトル、キャトラナキャ!>

ミオチャンハ、イイカゲンニモドッテキテクダサイ!>


P「カオスってるな」

モバP「人外アイドルのいる事務所:佐々木千枝の場合」

2 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:32:24.90 JfO1e9zn0
その日、俺は酷く疲れていた


「…これでひと段落、かな」

月末に控えたライブにイベント、全てに関する書類を纏めて、背筋を伸ばす
気がつけば時計の針は定時を遥かに過ぎて、窓の外の灯りも薄暗く、頼りないものに変化していた

「家帰るのも面倒だな…今日も泊まるか」

ここ数日、残業に次ぐ残業で家に帰っていない
事務所に泊りがけで仕事をし、まともな生活を送っていない気がする

特に気になるのは身体の汚れ
人に会う仕事をしている以上、清潔でないといけないのだが
事務所の許可を得た上で使用しているシャワールームではやや物足りないと感じている
特に夏場は汗をかく、必然と汚れは蓄積されやすくなるわけで…


3 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:35:54.92 JfO1e9zn0


「…千枝に嫌がられたのは、堪えたなぁ」

佐々木千枝は俺が担当するアイドルのうちの1人だ

最近、彼女から避けられている気がする
俺と会うたびになんとなく顔をしかめられているみたいだし、
会話も少なく、目が合えば慌ててそらし、会う回数自体も減ってきている
やはり臭うのだろうか…

「…明日は銭湯にでも行こうかな」

そうつぶやいて、俺はシャワールームへ向かった


着ているモノを全部脱ぎ捨てて、個室の扉を開く
疲労感も伴ってやけに殺風景に見える、タイルとプラスチックの壁で覆われたシャワールーム
コックを捻ろうとした瞬間、脱衣所の扉を開く音が聞こえてきた




4 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:36:32.99 JfO1e9zn0



「…プロデューサーさん」


千枝の声だった



5 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:37:12.07 JfO1e9zn0


「…千枝!?なんでここに…もう深夜回ってるんだぞ!」

「ご、ごめんなさいっ、千枝…プロデューサーさんにどうしてもしてあげたい事があって…」

シャワールームの外にいる千枝に慌てて声をかけた
未成年がどうしてこんな時間に事務所にいるんだろう
かわいそうかもしれないが、事と次第によっては洒落にならないから叱りつけなくてはならない
俺は万が一を考えながら、千枝に質問する

「…してあげたい事って?」

「プロデューサーさん、千枝たちの為にお仕事…すっごくがんばってたから、恩返し、したいなって」

「その為にこんな時間まで…親御さん心配するだろ?」

「大丈夫ですっ、ちゃんと電話して、今日はプロデューサーにごちそうしてもらうねって」

大丈夫とは到底思えないんですけど…
てか俺がごちそうするって泊まる気満々ですか

「お母さんも、プロデューサーさんなら大丈夫だって、言ってくれたんです!だから…」

「…わかったよ、ありがとう千枝」

「っ…はいっ!」

嬉しそうな千枝の声が響く、かわいいなぁ


6 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:38:10.03 JfO1e9zn0

「とりあえず、部屋から一旦出てくれ、俺シャワー浴びたいから」

「あっ、待ってください!」

そう言うと、千枝はいきなり個室の扉を開け放ってきた

「千枝さんっ!?」

一大事である
シャワーを浴びる為にスッポンポンの俺の眼の前には
バスタオルを身体に巻いてそれ以外は何もつけていない千枝がそこにいた

「ちょっ!何してるの!」

「だから、恩返しです。プロデューサーさんの体、千枝がキレイにしてあげます」

なるほど合点が…いくわけがない
裸の男と少女がシャワールームに2人っきり、誰かに見られれば事案確実である
慌てて股間を隠しながら千枝を説得することに

「やめなさい!そう言うのは…」

「ダメ…ですか?」

目を潤ませ、こっちを見上げてくる
美少女が一生懸命に自分に恩返ししたいと、純粋な気持ちを込めてねだってくる

「…待って、タオル巻いてくるから」

「あっ、はい!」


その日、キチンとした判断ができないほど、俺は疲れていた


7 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:39:14.01 JfO1e9zn0


「はい、それじゃあここに座ってくださいねっ」

「わざわざ椅子まで用意してくれたのか」

風呂場用の椅子に座らされた俺
千枝は嬉しそうな声を俺の後ろから響かせている

一見すると妙な光景だ、シャワールームで少女と2人きり
椅子に腰掛け、親子が体を洗うようにしている


ふとここで疑問が浮かぶ
このシャワールームはシャワーヘッドが固定されている
壁のコックを捻って上から降り注ぐ温水を浴びる形なのだが、千枝はまだコックを捻ろうとしない
位置が高いわけでもないしどうするつもりなのだろう、そう思った瞬間


「…んむっ」

「っ!?」


首筋に柔らかく湿った感触
千枝が俺の身体を舐め始めたのだ
8 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:40:01.35 JfO1e9zn0


『ピチャッ ピチャッ チュルッ レロレロ…』

「んっ…ふぅ…」

「ち、千枝さん!?何してるのかな?」

千枝は戸惑う俺の声を無視して、吐息を漏らしながら背中にもたれかかり、
首筋に丹念に舌を擦り付ける
時折、グミみたいな弾力のある唇も押し付けて、肌をついばみ音を立てて吸い付く


そのうち、更におかしな事が起きた
千枝の顔は後ろにあるのに、その這い回る舌の感触が徐々に前へ、前へと迫り、
ついには喉の付近にまで達しているのだ

そして俺は驚愕する

「…っ!?」

俺の首周りに、桃色の長いツタのような何かが這っているのだ

9 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:41:39.49 JfO1e9zn0

驚いて千枝の方に向き直る
その長い何かは千枝の口から伸びており、肉色の表面にてらてらと唾液を染み出させている
ツタの正体は、千枝の異常に長い舌だった

「えへへっ、びっくりしちゃいました?」

長い舌を口から伸ばし、はにかみながら器用に言葉を紡ぐ千枝
湧き上がる恐怖心を必死で抑えこみ、彼女に問いただす

「ち、千枝…その、舌?…は、なんだ?」

「…ゴメンなさい、みんなにはずっとナイショにしていたんですけど…
 千枝、実はニンゲンじゃないんです」

「に、人間じゃないって…」

「『あかなめ』って、知ってますか?」


あかなめ…つまり、千枝は妖怪の類だったのだ
風呂場に潜み、溜まった垢を舐めとる妖怪、それが千枝の正体だと彼女は言う

「ずっと…みんなに知られたらいけないって…がんばって隠してたんです…それなのに…」

ズルリと伸びた舌が蛇のように動き、俺の胸板を這い回る
ざらついた舌の表面が肌の乾いた汗や汚れを舐めとって、合間に暖かい吐息が触れる


「千枝、悪い子なんです…恩返しって言いましたけど、
 プロデューサーさんからこんなにおいしそうな匂いがしてるのに…ガマンできなかったんです…」

「…千枝」



要するに、千枝が避けていたのは何も嫌悪感でそうしていたわけではなく、
妖怪の本能というか、食欲を刺激されていたのを堪えるためのことだったのだと
今はそれのタガが外れ、一心不乱に俺の身体を舐めまわしている

まだあどけなく、可愛らしい少女がその身体のどこにしまいこんでいたのか
細長いようで、肉厚な長い舌を伸ばし、ヨダレを滴らせながら
身体の至る所を舐めしゃぶり、あまつさえ恍惚とした表情を浮かべながら、
汚れたモノを嬉しそうに口の中に受け入れている

先ほど、千枝に抱いていた恐怖心は薄れ
むしろ千枝の長い舌に性的な魅力を感じ始めていた




10 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:42:56.51 JfO1e9zn0

『チュッ チュッ チュブッ レルレルレル…』

「…くっ」

「んっ…ひゅむぅ……ぉい…ひぃ……プロデューサーさん、気持ち悪く…ないですか?」

「…大丈夫だ、寧ろ…気持ちいい、かな」

「えへへ…うれしいです、あむっ」


数日の内に溜まっていた汚れが、徐々に落ちていく
鎖骨の窪みを撫で上げるように、腋をくすぐるように、
上半身のあらゆる箇所を舌が這い回る

しかしここで困ったことが起きた、
ぶっちゃけると、ここ数日アレの処理すら出来ていない
そんな時に、かわいい女の子が蕩けたような表情を見せながら、
吐息まじりで身体を舐めまわしてくれるのだ
今必死で隠しているが、アソコはもうギンギンなのです

…流石にマズイよなぁ

「んちゅ…んむ……プロデューサーさん、くち…開けてください」

千枝は俺の指を口に含んですすりながらそんなことを要求する
まさかと思いながら言われた通りにくちを開けると

「……んっ」

舌が口内に侵入してくる
口の中いっぱいに肉の枝が這い回って、歯茎や口蓋を存分に舐め回す
柔らかい唇も触れ合いながら、貪るようなフレンチキス


「…ファーストキス、あげちゃいました♪」


舌を引き抜くと、満足そうな笑みを千枝は浮かべていた
11 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:43:53.42 JfO1e9zn0



「そろそろ…下のほうも、なめてあげますね」

「えっ、ちょ、ちょっと待ちなさい…っ」

俺の制止も空しく、腰に巻いたタオルを取られてしまった


「わぁっ…おっきぃ…!」

千枝は俺のそそり立つイチモツを見て感嘆の声を上げる
そんなにジロジロ見られると照れる

「コレって…千枝がぺろぺろしたから…ですか?」

「…ああ、すごく気持ちよかった」

「…うれしいです、プロデューサーさん…」

「…千枝」

流石にマズイ

俺は止めようとした…が、千枝は何かを期待するような目で此方を見つめてくる
潤んだ瞳、紅潮した頬、漏れる吐息
全てが俺の理性を狂わせようとする

「プロデューサーさんのおちんちん、どうしたらいいのか…千枝にいっぱい教えてください」

「…わかった」


その日、我慢できないほどに、俺は疲れていた
12 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:44:51.76 JfO1e9zn0
「まず、根元から丁寧に濡らしてくれるか?」

「えっと…こうですか?」

舌先に唾液をのせて、竿に塗りつける
根元から先端付近までゆっくりと、ぬめりを帯びた舌で舐めあげられる
ときおり、少しざらついた感触が竿に伝わって、ひっかかるような刺激が竿を更に固くさせる

「なんだか…ぴくぴくしてて、カワイイです♪」

次第に舐め方に変化がつき始めた
舐める範囲が少しづつ広がっていき、裏筋やカリの裏も丹念にねぶられる

「なぁ千枝、今度は舌を巻きつかせるように…」

「はいっ、こうれふね?」

思わず変な声を出しそうになった

ぬるぬるが全体に行き渡ったのを確認して、千枝にその長舌を巻きつかせてもらった
まるで蛇が獲物を締め付けるかのように、むちむちとした圧迫感が竿を支配する
そのまま千枝は竿を軸に螺旋を描いた舌を上下に動かし、優しくしごいた

肉厚な舌で竿全体を締められて、
ぬるぬるむちゅむちゅの柔らかい弾力と独特なざらつきが、
ペニス越しに俺を快感の渦に突き落とそうと攻め立てる
13 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:45:38.32 JfO1e9zn0


「…ひゃふっ…はふっ……コレ…すごくおいひぃ…もっと…なめていたいれふ…んっ…」

どうもペニスにわずかに残った恥垢がお気に召したらしい

口をだらしなく開けて、顔全体を真っ赤に染めながら
伸ばした舌で思いっきり味わおうと躍起になっている姿は
あまりにも危険で、煽情的だと思わされる


「…ココっ…おいひぃにおいが…はむっ」

「っ!?」


いきなり亀頭を咥えこまれてしまった

染み出すカウパーの臭いを感じ取ったらしく、それを小さな口で懸命に吸い上げてくる
舌は尚も竿を締め付けて扱き上げ、
その舌と頬張っているペニスで、可愛らしい口は下品かつ限界まで開かされている

…耐えられるわけがなかった
14 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:46:13.38 JfO1e9zn0


「千枝…千枝…っ…も……でるっ…」

「…はひっ…らして…くらはいっ…おいひぃの…ちえに……くらはい…っ」

「…くぅうっ!」


『ドッ…クンッ ドププッッ ゴプッッ』


「んぅっ、も゛っ!? むっ…むうぅぅう…っ!?」
15 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:47:20.25 JfO1e9zn0

瞬間、凄まじい快感が襲いかかった

人生で1番多く出たんじゃないかってくらいの勢いで、千枝の口内にザーメンを流し込む
ただでさえペニスと舌で口いっぱいになっている中に射精されたせいで、
彼女はとうとうむせてしまった


「けぷっ、ケホッケホッ…!」

「ご、ごめん!大丈夫か!」

「はぁ…うぅ……大丈夫…です……」

千枝は涙目のまま心配かけまいと振る舞う
だが初めてだらけの中いきなり口内射精はきつかったにちがいない
唇の端からは吐き出したザーメンがぽたぽたと垂れて、シャワールームの床と彼女の身体を汚していた


「ぁあ…おいしいの…もったいない…」


そう言うと千枝は再度舌を伸ばし、体に着いたザーメンを舐め取りだす

よほど気に入ったのか、舐めとるほどにまた頬を紅潮させ、
嬉しそうな表情で自身を舐め回す姿は、かなり特殊なオナニーのようにしか見えない

それも、身体に巻いていたバスタオルはとうにはだけていて、
素肌はおろか、僅かに膨らんだ小さな胸と桃色の先端に、
まだ毛も殆ど生えていないぴっちりと閉じられた秘部が露わになっても気づかずに、
そのいたるところに着いたザーメンをねぶっているのだ
16 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:47:56.88 JfO1e9zn0


「…あっ、またおっきく…」

「おぉぅ…」

いや、こんなモノ見せつけられたらそうなるに決まっている


「…もう好きにしてくれ」

「はいっ、千枝、もっとプロデューサーさんが気持ちよくなれるようにがんばりますね♪」

今度は、年相応のあどけない笑顔を見せながら、千枝は俺のモノに舌を伸ばす

今後に迫る不安と期待をないまぜにしながら、

疲れ果てていた俺は、一時の快楽に身を委ねることにした。
17 :◆5XbKIwDUz6 2016/07/25(月) 21:48:58.90 JfO1e9zn0
おわり

がっつり書いたの久しぶりだわ
千枝ちゃんがコレジャナイ感じだったりしたらゴメンね
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/07/25(月) 21:54:50.76 SYN5WtX50
おつおつ!
似合うよなあ(恍惚)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2016/07/25(月) 22:07:02.02 hkgaI17RO
人外娘は本当最高だぜ!乙

美嘉「クリスマスの夜、Pの家で、LiPPSをプレゼント」

1 :いつもの拘束ものだけど今回は百合じゃないよ。 ◆AyvLkOoV8s 2017/12/25(月) 23:37:01.75 YWfeUGVE0





周子「――『裸リボン後ろ手緊縛』」





周子「みんな、コレに乗る勇気ある?」


美嘉(え? クリスマスの打ち上げ中にケーキ片手で突然何言いだしてるのこの子)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514212621
2 :◆AyvLkOoV8s 2017/12/25(月) 23:38:05.61 YWfeUGVE0

全年齢。めちゃくちゃ短いよ。

某メイドLiPPSの同人みたいにLiPPSみんなでPに健全なエロい事するネタいいよね。その中でフレデリカが良い子だとなおよし。
3 :◆AyvLkOoV8s 2017/12/25(月) 23:39:42.12 YWfeUGVE0

奏「いきなりどうしたの周子。八つ橋の食べすぎ?」

周子「食べすぎたのはケーキだよ。…いや、ね」


美嘉(――そう言うと、周子ちゃんはつらつらと語りだした)

美嘉(――周子ちゃん自身、自分がさっき経験してきたことを理解しきれていないような表情で)


周子「まずね。あたし達のプロデューサーがクリスマスに何も用事の無かった人でさ」

周子「見栄はってあたし達には黙ってて打ち上げにも参加しなかったけど、本当は家でひたすら水回りの掃除してるってことが分かったわけよ」

周子「だからさ、寂しいプロデューサーにしゅーこちゃんをプレゼント〜♪ してあげようかなって思って」

周子「それでリボンでも巻いて行こうかって思って、抜け駆けも悪いし念のため5人分買って来たわけだけど」

周子「ふと気付いたら背後に常務が回り込んできてて、さ」



常務『また夜這いか、壊れるな』

常務『やっぱり夜這いじゃないか(憤怒)』



周子「…常務ね、めっちゃ疲れた顔してた」

周子「クリスマスには多いんだってさ。自分をプレゼント代わりにしてP宅に乗り込むアイドルが」

周子「まゆちゃんなんか、裸リボンで臨もうとしてたって」

周子「あたしは死を覚悟した。でもそうはならなかった」

周子「予想以上に常務が対応に追われてて、脳みそ八つ橋になってたんだ」



≪後ろ手に拘束していくならやっていいぞ≫ポヒーン

≪少なくともアイドルから襲い掛かることはなくなるからな≫トゥイーン



周子「あ、今館内放送で流れたね。ハウリングちょっと混じってるけど」

周子「Pラブ勢の誰かが録音してたんだろうね、これで言質は取っちゃった訳だ」


周子「で、まゆちゃんに倣ってせっかくだから裸リボン緊縛で箱に入ってブリッツェンにP宅まで運んでもらおうと思うんだけど」



周子「一緒に行く人ー」スッ


しきフレ「「FOOOOOOOO!!!」」ニギイ

奏「のるわ」ニギッ


美嘉(――こんなに激しい『この指とまれ』を、アタシは見たことがなかった)ニギッ
4 :◆AyvLkOoV8s 2017/12/25(月) 23:40:41.91 YWfeUGVE0

〜P宅〜


ピンポーン


唯「こんちゃーす☆ あれ? 夜だから……ばんちゃーす☆」

唯「唯サンタがLiPPSのプロデューサーちゃんにプレゼント持ってきたよー☆」

唯「ブリっち貸してくれたイヴっちには感謝しないとねー♪」


唯「このデカいプレゼントBOXの中身? 開けてからのお楽しみだぜ!」


唯「あとメッチャ慌ててた常務に1コ伝言頼まれたんだけどー、

『リボンを解いたり手を出したりしたプロデューサーは首を覚悟したまえ(物理)』

だって!」


唯「んじゃ、ゆいはちなったんとデートしてくるから! マジガンバ〜☆」


――――――――――――――――――――


美嘉「ぷ、プロデューサー? めめめメリークリスマス、寂しいプロデューサーにリボン付きLiPPSのプレゼントだよ★」


美嘉「…ち、違うから」

美嘉「プロデューサーが思ってるようなのじゃないから!」

美嘉「プロデューサーは寂しがってるだろうから来てあげただけだし」

美嘉「そのためには縛られなきゃダメって条件を守らなくちゃいけなかっただけだし」

美嘉「こ、このくらいの露出度ならアタシはいつもやってるから問題ないし。大事なところはリボン巻いて隠してるし。なら水着みたいなもんだし!?」

美嘉「それにほら! サンタ帽被ってるからハダカってわけじゃないし!? ほら水着サンタってよくあるでしょ!?」


美嘉「やめて! そんな『何言ってんだこいつ』みたいな目で見ないで!」
5 :◆AyvLkOoV8s 2017/12/25(月) 23:42:24.62 YWfeUGVE0

〜以下、美嘉の独白によるダイジェスト〜


美嘉(――裸リボン……裸じゃないし! 水着とか巴ちゃんがやるようなサラシみたいなもんだし!)

美嘉(――リボン水着でプロデューサーの家に来たはいいものの)

美嘉(――アタシ達は後ろ手縛りされてるからプロデューサーに手出しできないし)

美嘉(――プロデューサーから手を出そうものならプロデューサーの首が落ちるしで)

美嘉(――これからどうしたものか悩むことになった)


美嘉(――そしてフレデリカの提案で)

美嘉(――プロデューサーからケーキをあーんしてもらって)

美嘉(――綺麗になったばっかりのお風呂場で背中を流してもらって)

美嘉(――混浴でも水着でお風呂入るようなもんだから恥ずかしくないし!!!)

美嘉(――湯船に浸かってる時に胸元のリボンがちょっと浮いただけだし!!!)

美嘉(――…それで、身体を拭いてもらった後は6人で一緒の布団で寝た)

美嘉(――撫でてもらったのは素直に嬉しかった)

美嘉(――フレデリカも撫でられてめっちゃ嬉しそうにしてた)


美嘉(――ほら! やらしいことなんて何もしてないからね!!)


終わり
6 :◆AyvLkOoV8s 2017/12/25(月) 23:43:53.25 YWfeUGVE0

メリークリーンスマス。4コマで書けそうな量しかなくてごめんね。

裸リボンで風呂に入ると浮力でリボンが緩んで見えそうで見えないエロい状態になるんじゃないかって思いついたのを皆に知って欲しかったんだ。


ここまで読んでくれてありがとう、みんなも大掃除頑張ってね。

渋谷凛「事務所にわんこ」

1 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE
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:.:.:.:.:.'.; ;. ;. ;. ; ;`ア:.:.:.:.:::::::::::.:.:.:,;ア´ミ:. 人 ー'ハ...;.:i.;;.;.;.;.:;.:;;i : :ハー' ノ ミヾ:.:.:.:.:.:.::::::::::}:..
:.:.:.:.:.:.:;.,;. ,;. ;. ;ん:.:.:.:.:.:::::::ミ'"´: . ,ゞ:.:´ ; , `¨`゙:, :.i;;.:;.:.;.;.:.;:i..,:゙ァ'¨´  .:,':.::ミ''ヾ:.:.:.:.:::::ノゞミ:.
:.:.:.:.:.:.:.'.,;, ;. ; .;ツ.:.:.:..:.:.:::::::ミ: :   ;.:.:::,:,:.:,.......:.:;,:;;゙:,.ヽ::,:;;:;:;.ノ;゙´:.ミヽ,.,.:゙,:.:.::ミ   `¨ミY:. : ゙; `
:.:.:.:.:.:.:.:.:':,;..:爻:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::ミ: :  ;,:.:,.: '"´゙゙゙゙゙゙゙゙`ヽ`'. ,:ハ:'"´,.:´ : .: `ヽ;..;.ソ   :ミノ:. :...:;
:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ':,.;`'ミ:.、.:.:.:.:.:.::::::::ミ:.,. '"´: . : . : . : . : : ゙;...:{;.;}.:. ,゙  : . : : : `7: : .: . :.ミ :. :. :.:;
:. :.:.:. :.: :. :. ゙: ,.:`'爻:.:.:.:.:.:::::::,ゞ : . : .ー―=ミ:., .;  j_;,_Y_,;_i_ .; :;r=ニ二_ヽ :`ア´:.; .; :.;ゞ
: :. :. :. :.:. :.: .:. ;.: ;. ;.,`^''ミ:..:,′.: : .: .: ー=ミ:., ; .ん/////ハ ; .;r=ニ二: . :. :ノ;. :.:. :ゞ゙
: : : : . :. : .:. :, :.; , ,;.: .;: ,; ,;`゙ミ:.. : . : . :. .ハ   {/つ/Y/て,}  ,イノ : .. : ..:ミ゙:.;,.:'"´
: . : . : . : .: .; ,: ,;. ;., ;, ;, ;, ;,. ;.;.爻、 : . : . {:::':.,_ , マ///l//,ノ ,.:':;' : : . . .:.ミ"´
: . . . : . : . : , ;, ;, ;, ;,.: .:, :. ,:, ;: . ハ : . : .';:::::::Λ゙゙゙Y゙゙Y゙゙Y゙゙ィ::::;' : .:.: :ヅ゙
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インスピレーション
【モバマス】藍ほた、猫を拾う。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512736271/
2 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

高森藍子「お手」

狼(2m)「・・・」

藍子「お座り」

狼「・・・」

藍子「ばーん」

狼「・・・」

藍子「この子は野良ちゃんですね!」

狼「・・・」
3 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

ガチャ

渋谷凛「おはようございます」

藍子「あ、凛ちゃんおはようございます」

凛「おはよう。藍子だけ?」

狼「・・・」

凛「・・・って」

狼「・・・」

凛「・・・」ジー

狼「・・・」
4 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

凛「随分おっきな犬がいるね」

藍子「はい!公園の奥の方でうずくまっていたので連れてきました」

凛「大っきくなりすぎて捨てられたのかな」

藍子「でもお手もお座りも反応しなかったので野良ちゃんかもしれません」

凛「なるほど・・・それは・・・野良かもしれないね」

狼「・・・」

凛「それにしても大きいね。セミー・シュルトくらいあるかな」

藍子「チェ・ホンマンくらいありそうですね」
5 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

凛「待って、芸が出来ないからと言って野良とは限らないよ」

藍子「そうなんですか?」

凛「うん。ハナコは心を許した人の命令でしか芸をしないもの」

藍子「なるほど、つまりこのワンちゃんは私に心を開いてないってことでしょうか」

凛「もしくは単純に芸を仕込まれてないだけかも」

藍子「なるほど・・・それは、盲点でした」

凛「ふふっ、藍子もうっかりさんだね」

狼「・・・」
6 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

凛「犬ってね、結構警戒心が強いから案外知らない人にはついていかないんだよ」

藍子「そうなんです?」

凛「うん、だから藍子についてきたってことは心は開いてると思うよ」

藍子「なるほど。あ、頭を下げてきた」

狼「・・・」

藍子「なでなで~♪」ナデナデ

凛「ふふっ甘えん坊さんだね」

狼「・・・」
7 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

藍子「それにしても大きな口ですねー」

凛「肉食だからね。ハナコだって訓練したら生身の人間くらいあっさり殺せるよ」

藍子「平和な世の中で良かったですねーワンちゃんー♪」ナデナデ

凛「もしかしたら狼かなって思ったんだけど」

狼「・・・!」

藍子「狼さん?」

凛「こんな大きな狼なんていないから犬だね」

藍子「おっきなワンちゃんですね~♪」
8 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

藍子「そういえば凛ちゃんは狼さんと仕事したことあるんでしたっけ」

狼「・・・!」

凛「うん、1mちょっとくらいだったかな。可愛かったよ」

藍子「このワンちゃんの半分くらいなんですね」

凛「あ、ちょっとまって」ポフッ

狼「・・・」

凛「うん、お腹は空いてないみたいだね」

藍子「でもご飯用意したほうがいいかもしれませんねー」
9 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

凛「このくらい大きいとご飯は40kg~50kgは用意しないと駄目かな」

藍子「私と凛ちゃんでも二日分にしかならないんですね」

凛「可食部を考えると二人で一日分になるか怪しいよ」

藍子「・・・それは盲点でした」

凛「でももし食べる気満々の肉食動物がいたら私達危ないかもね」

藍子「そうなんですか?狙うならもっと肉付きの良い子を狙ったほうが」

凛「大事なのは確実に仕留めて、短時間で食べきることにあるからね、大人より子供を優先して狙う傾向があるみたいだよ」

藍子「詳しいですねーさすが凛ちゃん」
10 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

凛「今日事務所に来る子だと・・・」

藍子「李衣菜ちゃんとかどうですか」スケジュール表指差し

凛「うん、李衣菜が一番狙い目だね」

狼「・・・」スッ

藍子「茜ちゃんですか?身体は茜ちゃんの方が小さいですけど、無理じゃないですかね」

凛「直線ならこの子の方が速いだろうけど、障害物とかにどれくらい慣れてるか問題だね」

狼「・・・」スッ

藍子「あ、李衣菜ちゃんに変えるんですね」

凛「ふふっ、それが懸命だよ」
11 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE

ガチャッ

李衣菜「おはようございまーす」

凛・藍子「「食べるなら李衣菜(ちゃん)♪」」

狼「オン♪」

李衣菜「えっ」



李衣菜「・・・え゛っ゛」


※後でみんな無事保護されました
12 : ◆BnbM8CVpzA 8TsyFDTE
                     /: : : : : : : : : ,ィfYミrfそYfv´Yrf爻Yヾ
                   //⌒:.Yf'rミfY《入f少込ぅ廴ツ弋,斗<〉
              /': : : : : 《乂ツノ乂fリ>': : : : : `: :´: : : : `丶
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  八: : : :(    )ヽ           /ィ/: : : /: :./ ,..斗=ミ      劣ミ l: |: : :l: :.|l/
   \: : :`.ー': :ノ         // ,′:/: : : :/,ィfぅr':::j        r'.:::!ヽi/i: :./:ハ:i
     ` ー='彡             |: f/: : :.イ: | Vcツ      ヒ.ツ  /: /:/ .i:|  ..,.,.,.,.,        おしまい
                       i:/i f'´( }: :| , ,´, , ,     , 、、、, /.ィ:j/ .jノ,ィ;.;.;.;.;.;.〇
          -─-....       |:/ノノ}: 人            ル: :人  .{;.;.;.;.;.;.;.;.;}
.       /: : : : : : : :`゙ー─--. .、___ノ: : :ハ    丶  フ   .イ八: : : \ .ゝ;.;.;.;.;.;ノ
        〃: :'⌒ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ノ个        ィ    ヽ: : : :i //
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                    ′   丶:\         ): : )  `丶 `フ、\ヽ }
                i        j:ノ       ヽ:彡''      \(rヘヽ   !
        /`ヽ     |       i   _      _        fヽ) ト、   }
          /.   \    :       |f⌒廴Y´~f⌒廴f'yー、  j   /.ム' .| |、 .|
 ∧______ノヽ ___. \   l       {⌒~「}´~ ̄ ^⌒`ー 、ノ‐fY  / '   j } j
ノ  \ー`ヽ___j`ヽ ` ̄`ーヘ.      i   }.}        ⌒}iハ ′    .f〉' /rそミ
)    ヽ   }  ` ̄ ̄~`ヽ ∧     :.  }.} 丶       }i } |     /rf'く弋り》
       \j         \ハ     '. j }:-:‐: .       }i rfリ   / fチr、ミY~
、   丶    }⌒~          V':     V./: . : . : . : . : . . . ノfチそ`yぅー、.乂z匕ノ
. \  \ ./´~         }. '.     '.>ー=ニ.、ー=ニ>'《圦ソリijfr'^り》 ~
   `⌒≧'____    〃`ヾ } ∧      ∨: . : . : .>'´   廴z.ツ乂ゥツ

モバP「ガラスの靴、なあ」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 00:55:22.39 4wQKMDfm0
むかしむかし、あるところにシンデレラというたいそう美しい娘がおりました

しかしそんな美しさをねたまれ、いじわるな継母と義理の姉にいじめられる日々

そんなある日、王子様によりお城で舞踏会がひらかれることになりました

舞踏会っていうのはね……うーん、ダンスパーティーのこと。

しかしシンデレラはもちろん連れて行ってもらえるはずもなく、家で一人、さびしく泣いていました

すると、心優しいまほうつかいさんがやってきてシンデレラに魔法をかけ、すてきなドレスとカボチャの馬車、それにガラスのくつを用意してくれたのです

よろこぶシンデレラにまほうつかいは一つだけ注意しました

12時になったら魔法がとけてしまうから、それまでにはかならず帰ること

シンデレラはうなずき、きっと約束を守りますとちかって、おおよろこびで舞踏会へ出かけました

舞踏会へついたシンデレラはたちまち注目の的。すぐに王子様にさそわれて楽しい時間をすごしました

きがつくともう12時です。約束を思い出したシンデレラは王子様が止めるのもかまわず、おおいそぎぎでお城を飛び出します

のこされたのは、脱げてしまった片方だけのガラスのくつ

王子様はすぐにおふれを出し、ガラスのくつの合う女性を探しました

そうしてシンデレラと王子様は再会し、結ばれました

そしていつまでもいつまでも、しあわせにくらしましたとさ……

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514044522
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:08:08.01 4wQKMDfm0
泰葉「――おしまい。どうだった?」

薫「かんぺきー!」

桃華「流石ですわ。これで、読み聞かせ会のお仕事も心配いりませんわね」

泰葉「ふふっ、ならよかった」

薫「かおる、シンデレラのお話すきだよ! みんなもきっとよろこんでくれるよね!」

泰葉「そうだね。シンデレラ、かあ」

桃華「レディーのロマン、ですわ。素敵な魔法で着飾って、王子様と結ばれて……」

薫「かおるたちにもいつか、魔法使いさんが来てくれたらいいなー」

桃華「あら、魔法使いさんならもういますわよ?」

薫「えー!? だれだれー!?」

桃華「ヒント。私達に素敵なお洋服をくださった方と言ったら……」

薫「うーんと……あー!わかったー!」


P「よっ、やってるな」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:13:49.68 4wQKMDfm0
泰葉「Pさん。おはようございます。ふふっ、タイミングばっちりですね」

P「? 何がだ?」

桃華「なんでもありませんわ、乙女のヒミツ。それでPちゃま、何かご用で?」

P「ま、いいか。仕事の時間なんで薫を迎えにきたんだ。それと、どっかその辺で周子見なかったか?」

泰葉「周子さんですか? あー、そういえば……」チラ


周子「…………zzz」


P「こいつ……。まーた夜遊びしてきたか……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:18:24.62 4wQKMDfm0
P「おい、起きろ」

周子「んー……あと四時間……」

P「だまらっしゃい。お前今日マストレさんのレッスンだろ、遅れたら死ぬぞ」

桃華「随分と物騒ですわね……」

周子「あー…………え、マジ?」パチリ

P「大マジ。送っていってやるから支度しな」

周子「りょうかーい……んー」ノビー・・・

P「ったく……。ん、この絵本は……シンデレラか」

泰葉「あ、はい。今度の読み聞かせの練習をしていたので」

P「そっかそっか。楽しみだな」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:21:45.71 4wQKMDfm0
薫「それじゃあお姉ちゃんたち、いってきまー!」フリフリ

桃華「はい、いってらっしゃい」フリフリ

泰葉「お仕事、頑張ってね」フリフリ

周子「ふぁーあ……いってらっしゃー……」

P「お前もだよ」

周子「あいよー……」


バタム
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:30:53.78 4wQKMDfm0
泰葉「さて、と。それじゃあもう少し練習しよっかな」

桃華「わたくしもお付き合いいたしますわ。スケジュールも空いていますし」

泰葉「いいの? ふふ、ありがとう」

桃華「それにしても、魔法使い、ですか……。泰葉さんもやっぱり、憧れますの?」

泰葉「ううん、私はどうかな。何の努力もしないで幸せになろう、なんて……」

桃華「うふ、だと思いましたわ。泰葉さんのことですもの」

泰葉「今はそんなことより、目の前のことをね。じゃあ、練習付き合ってくれる?」

桃華「ええ、喜んで♪」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:35:09.95 4wQKMDfm0
○深夜、CGプロ駐車場


周子「はー、しんど……。今日はもうとっとと寝ちゃおっかねー……」

周子「……って、もう12時か。ま、あたしにしては早寝かな――」


……フフ、アハハ……


周子「……?」


ウフフ、アハハ……


周子「何、あれ……」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:38:50.31 4wQKMDfm0


チッ、チッ、チッ……


卯月『私は、シンデレラ……私はシンデレラ……』


チッ、チッ、チッ……


周子「一人で、踊ってる……? こんな時間に、こんな場所で……?」


チッ、チッ、チッ……


卯月『うふふふふふ……あははははは……』


チッ、チッ、チッ……



カチッ


ポーン…ポーン…ポーン……


卯月『――っ』





――ドサッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:40:49.12 4wQKMDfm0
周子「!?」


タタタタタタタッ


周子「ねえ、ちょっと!? ちょっと!?」ユサユサ





卯月「――――」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:48:08.83 4wQKMDfm0
○翌朝

P「マジかよ……これで何人目だ……?」

ちひろ「これで五人目です。初めは日菜子ちゃん。次に由愛ちゃん、忍ちゃん、加奈ちゃん……」

ちひろ「いずれも真夜中、突然外に飛び出して踊り出したという目撃証言が寄せられています」

P「そして12時を過ぎた瞬間、糸が切れたように倒れる……か。クソッ、どうなってんだ……?」

ちひろ「もう一つ、奇妙な証言がありますが……」

P「証言?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:52:42.65 4wQKMDfm0
ちひろ「最初に昏睡状態に落ちた日菜子ちゃんなんですが、少しおかしな格好をしていたとか」

P「おかしな……って、日菜子が? ウチの事務所でも屈指のファッションセンスの持ち主だったと思いますが」

ちひろ「いえ、服装は私服……というか、普通のパジャマ姿だったんですが、問題は足下の方にありまして」

P「足下って……靴、ですか?」

ちひろ「ええ、まあ……その、なんと言いますか……ガラスの靴を履いていたそうなんです」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:05:52.98 4wQKMDfm0
P「ガラスの靴? それって……あの、シンデレラの童話の?」

ちひろ「ええ。でも、倒れるのを目撃して慌てて駆けつけたら、いつの間にか無くなっていたそうで……もしかすると見間違いかも」

P「ううん……やけに引っかかる話ですね。そんなものを何と間違えるんだ、って話ですし」

P「その靴を履いてたのって、日菜子だけですか?」

ちひろ「えっと……言われてみればそんなものを履いてた気がした、程度の証言でよければ他の子にもあるんですが……。何せ突然踊り出して突然倒れるっていうんですから、靴なんて誰も注意して見てないんですよね」

P「それはたしかに……」

ちひろ「すみません。深夜のことですし、情報そのものがかなり少ないんですよね」

P「いえ、仕方の無いことですから。ま、ウチの事務所なら大抵の事態には対応できるはずです。とにかく、次の被害者に気をつけるようにしましょう」

ちひろ「ええ、新しい被害者が出ないことを祈りますが、ね」

P「しかし……ガラスの靴、なあ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:08:50.24 4wQKMDfm0
○夜、CGプロ女子寮前


チッ、チッ、チッ……

チッ、チッ、チッ……


P「うー、寒っ」


ピピピピピピピ


P「――! 連絡か!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:13:04.06 4wQKMDfm0
P「はい、もしもし!?」

真奈美「私だ。廊下をフラフラとした足取りで歩いて行くほたるを確認した。二階広間に向かっている」

P「了解、すぐ行きます!」


ピッ


P「マジかよ、ほたる――!」



ダダダダダダダダッ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:19:24.51 4wQKMDfm0
○女子寮二階


ほたる『ふふふふふふふふ……』ヨタヨタ

真奈美「まったく、悪い子だ。こんな時間に……大人に心配をかけさせるものじゃないぞ……!」


ダダダダダダダダッ


P「ほたる!」

真奈美「来たか、P!」

P「木場さん! ほたるの足下、どうなってます!?」

真奈美「足下……?」



ほたる『あはははははははは……』

ピカーン…


真奈美「なんだ、あの靴は」

P「ほたるを止めてください! その靴をすぐに脱がせて!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:20:46.29 4wQKMDfm0
真奈美「了解した」


ヒョイッ


ほたる「あうっ」


真奈美「この靴だな」


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ほたる「――っ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:25:43.27 4wQKMDfm0

くたっ…


P「気絶した!? おい大丈夫か、ほたる!」

ほたる「すぅ……ん……?」パチリ

ほたる「あれ……私……」

真奈美「いや、起きたようだな。……しかし、一体何が起きているんだ? 昼間に聞いた通り、この靴がどうも怪しいようだが……」

P「分かりません。とにかく、その靴が消えてしまわないよう見張っておきましょう。そういうことに詳しそうな子ならウチの事務所に何人かいる」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:32:29.17 4wQKMDfm0
○翌日

晶葉「志希のラボも借りて調べているところだが、今のところは何も言うことが無いな……。文字通りのガラスの靴だ」

P「そうか……。やはり当たってみるべきはオカルト方面だな。朋と芳乃、それに……シンデレラと言えばグリム童話だったな。厨二サイドにも話を聞いてみるとしよう」

晶葉「む……そう言われるとこちらも黙ってられんな。徹底的に調べ尽くしてやるから待っていろ」

P「何も信用してないワケじゃないさ。ただ、使える手は徹底的に使わないとな」

P「それに、この靴をこちらの手元に置いたからと言って、これ以上の被害が出ないとは限らない」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:41:07.26 4wQKMDfm0

――――


朋「うーん……何か近寄りがたい雰囲気があるっていうのはなんとなーく分かるんだけど、あたし別に専門家じゃないし……」

芳乃「むー……これはー……」

朋「お、何々?」

芳乃「気、ですなー。何か怨念めいたものを感じますー……」

P「……怨念?」

朋「それって……ええっ!? 呪い!?」

芳乃「はいー。ですが西洋の伝説には疎いゆえー、怨念の正体までは探りかねますがー」

P「呪いの類ってことか……。祓えるか?」

芳乃「祓うにはー、労る思いが大事ですのでー……まずは何を恨んでいるのかを調べないことにはー」

P「まずは靴について知る必要があるってことか……」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:45:00.05 4wQKMDfm0

――――


飛鳥「悪いが、蘭子は今レッスンでね」

P「そういやそうだった。お前は神話とか民話方面ってイケるか?」

飛鳥「知らない、ということはないさ。話のタネになるだろう?」

飛鳥「それと、蘭子にはあまり期待しない方がいいかもね」

P「あれ、マジかよ」

飛鳥「以前、グリム童話の原作を調べてトラウマになったそうだ」

P「ああ、かなりグロいんだっけか……」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 02:57:50.65 4wQKMDfm0
飛鳥「グリム童話は元々、創作話ではないということは知っているかい?」

P「ああ。たしか、言語学者・文学者だったグリム兄弟が収集した古い民話を編集したものだっけか」

飛鳥「……そういうことさ。つまり、あれは作り話ではなく伝説。一体、誰がそれを虚構だと断定できる?」

P「つまり、シンデレラの話は事実か、もしくは伝承の元になったような代物が存在してもおかしくないってことか」

飛鳥「あの靴が、本当にこの世ならざる力を秘めたアイテムだとしたらの話だけどね」

P「ま、サンタは実在したし、幽霊もいるからなあ」

飛鳥「まったく、この事務所は」フフッ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:02:41.37 4wQKMDfm0
○夜、事務所前

真奈美「今夜も見張る気かい?」

P「ええ、念のため。それに、あの靴は晶葉のラボ……女子寮にあるんですよ? 警戒はしておかないと」

真奈美「付き合おう。君一人に任せるほど私は冷たくないよ」

P「気持ちは嬉しいですがね。アイドルなんですから、体調に影響を及ぼさないようお願いします」

真奈美「ああ。そこは勿論ぬかりなくやるさ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:05:00.35 4wQKMDfm0
○女子寮三階、池袋ラボ

晶葉「すぅ……すぅ……」



ガラスの靴『……』



カタカタ……カタカタ……


カタカタ……カタカタ……




フッ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:07:09.19 4wQKMDfm0
○女子寮三階、泰葉の部屋


泰葉「くぅ……くぅ……」



ヒュンッ



ガラスの靴『……』




スッ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:11:37.68 4wQKMDfm0
○???


泰葉『あれ……ここは……?』


ウフフ……アハハ……


泰葉『この格好……ドレス?』

泰葉『それに……皆さん……?』



ウフフ……アハハ……



日菜子『むふ、むふふふふふ……♪』

卯月『あははははははははは……♪』

由愛『えへ……えへへ……♪』



ウフフ……アハハ……
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:16:11.03 4wQKMDfm0
『ようこそ、シンデレラ』


泰葉『あなたは……』


『ここは舞踏会。全ての望みが叶う場所さ』


泰葉『P、さん……?』


P?『さあおいで。踊ろう、いつまでも……』


泰葉『…………』




泰葉『はい、一緒に……永遠に……』
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:20:19.00 4wQKMDfm0
P「――――泰葉!!!!」


泰葉「…………」パチリ


泰葉「………………え…………?」


泰葉「あれ、私……」


P「なんで靴がここにあるんだ!? 何があった!?」


泰葉「あれ、あの……私……」


ガチャッ!!


真奈美「泰葉は無事か!? マキノからこの辺りで宙に浮かぶ靴を目撃したという報告があった!」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:24:12.64 4wQKMDfm0

――――


『ここは舞踏会。全ての望みが叶う場所さ』


泰葉「……」

泰葉「望みが、叶う……」

泰葉「皆、あそこにいたんですね。幸せな舞踏会の中に……」

泰葉「Pさんが、望みを叶えてくれる場所に……」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:36:25.66 4wQKMDfm0
○?年前


泰葉「貴方が、CGプロの?」

P「プロデューサーだ。君のマネジメントも担当する」

泰葉「そうですか。では、これからよろしくお願いいたします」

P「あれ、それだけ? 自分で言うのもなんだが、かなり無理を言って契約したつもりだったんで、もっと、こう……」

泰葉「事務所が引き抜きに応じたのであれば、私はそれに従いますから」

P「……そうか。なら、まあいいけどさ」

泰葉「それで、私は何をすれば? 訓練は積んできましたし、ステージにも慣れているつもりです」

P「んー……そうか、そりゃ頼もしい」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 03:49:42.25 4wQKMDfm0
P「じゃあ、とりあえず君に任せてみるとしようかね」

泰葉「……はい?」

P「それがウチの方針なんだ。基礎は大事に。あとはやりたいように。ってな」

P「レッスンと仕事の依頼さえまじめにやってくれたらそれでいい。泰葉はその点心配無さそうだろ?」

泰葉「え……は、はい。それが指示だというのなら……大丈夫です、一人で出来ますから」

P「指示じゃないって。何か、こう……やってみたいこととか無いか?」

泰葉「やってみたいこと……?」

P「目標でもいいぞ」

泰葉「…………」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:02:25.50 4wQKMDfm0
泰葉「負けるのは、嫌です」

P「……勝ちたい。それが目標か?」

泰葉「誰にも負けません。やるからには、絶対に」

P「んー……そっか。じゃあ楽しめ」

泰葉「はい?」

P「楽しんだもん勝ちだ。文字通りの意味でな」

P「だって最近のアイドルなんて何の定義もありゃしないんだぞ? だから何やってもいいし、最終的に笑ってた方の勝ちなんだ」

P「負けたくないなら思いっきり楽しめ。思うがままに、やりたいことをやれ。勝つってそういうことだ」

P「俺にできるのは、そのための下働きくらいのもんだよ。泰葉の方が業界にいる年数長いんだし、指示があれば俺の方が従うぞ?」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:12:56.94 4wQKMDfm0

――――


泰葉「……」

泰葉(私のプロデューサーは、素敵な舞台も、ドレスも、踊りも、押しつけません)

泰葉(ただ、私の背中を押すだけです。いつだって)

泰葉(皆……本当は分かっているはず)



泰葉(私が、背中を押す番だ)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:18:46.22 4wQKMDfm0
○女子寮

真奈美「もう一度あの靴を履くつもりか?」

泰葉「はい。舞踏会にいる皆に会わないと」

真奈美「P、泰葉を止めないのか」

P「止めませんよ。本人がやるって言ってますし」

真奈美「まったく……こちらの方で危険だと判断し次第、すぐに靴を脱がせるからな」

泰葉「ええ、その時はお願いしますね?」

P「……了解」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:23:10.68 4wQKMDfm0

――――――――

――――

○舞踏会


加奈『えへ、えへへへへ……っ♪』

忍『あはははは……♪』


P?『お帰りなさい、シンデレラ』

泰葉『はい。ちょっとお邪魔します』

P?『そんな。君はいつまでもここにいていいんだよ?』

泰葉『いえいえ、ちょっとした用事があるだけなので』
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:29:19.31 4wQKMDfm0
P?『用事、とは? なんでもどうぞ』

泰葉『貴方は、魔法使いですか? 王子様ですか?』

P?『……なんだ、それだけかい?』

泰葉『立場が分からなかったもので。願いを叶える方なのか、幸せにしてくれる方なのか』

P?『その両方だよ。私は君を幸せに導く者だ』

泰葉『そうですか……。それではもう貴方に用はありません』

P?『それはまた……一体どうして?』
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:35:12.70 4wQKMDfm0
泰葉『幸せへの道筋は自分で考えるものだと思っていますから』

P?『……!』



日菜子『…………』ピクリ



泰葉『一緒にいて、自然とそういうことを考えさせてくれる人。一緒に踊りたいのはそういう方です』



由愛『…………』

忍『…………』

加奈『…………』



泰葉『ハッキリ言って、貴方は好みじゃない』

P?『!!』
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:41:57.61 4wQKMDfm0
泰葉『皆、本当は分かってるはずなんです……こんなもの、全部まやかしだって』

泰葉『華やかなだけが全てじゃない。自分の求めるものの為に、必死の形相で足掻いてて、でもそんな時が一番楽しくて』


P?『一体何を言っているんだ』

P?『辛い思いなんて、もうしなくていいじゃないか。皆が望むままに輝ければいいじゃないか』

P?『何故君にはそんなことが言える? 君の立場は何だ?』


泰葉『私は皆よりちょっと先輩なだけ……。人よりちょっとだけ、偽りの舞台に慣れている。それだけですよ』
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:52:21.40 4wQKMDfm0
泰葉『シンデレラのお話は知っています。それと、役に入り込むのは得意なつもりなんです』

泰葉『だから……貴方が誰か、思い切って当ててみましょうか?』

P?『……よせ』

泰葉『貴方は……急に飛び込んできた女にチャンスを根こそぎ奪われた舞踏会参加者達の、恨みの塊』

泰葉『そして、現実逃避そのもの』

泰葉『まやかしの理想世界を作りだし、そこへ全部引きずり込もうとしている、粘ついた怨念』

?『よせ!!!!』

泰葉『もう、よしましょう? シンデレラはズルいですけど、彼女の奪ったものだけが幸せじゃない』

『わ、私は! 私はああああ!!!!』
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 04:57:42.49 4wQKMDfm0

――――――


泰葉「ん……」パチリ

真奈美「起きたか! まったく、寿命が縮んだぞ!」

泰葉「……言いたいことを言ってやりました。……皆さんは?」

P「起きたとさ。ちょうど今さっき連絡が入ったよ」

泰葉「そう……よかった」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 05:00:18.56 4wQKMDfm0
泰葉「芳乃さんたちを呼べますか? 今ならきっと……祓えると思います」

真奈美「分かった! こんな時間だが……まあ仕方ない!」

泰葉「見送ってあげないと……最後まで……」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 05:05:29.65 4wQKMDfm0
○二ヶ月後


――――――――


P「お疲れさん。どうだった、朗読会。楽しかったか?」

泰葉「はいっ……ふふ。ちょっと主人公以外に感情を入れすぎたでしょうか?」

P「ん〜…………まあ、皆楽しそうだったから良し! だろ?」

泰葉「ですね。こうして、お芝居の経験を活かせる機会があると嬉しいです」

P「これからも似たような依頼があるかもなあ。そんじゃ、俺は挨拶に行ってくるから、桃華達と合流しておいてくれるか?」

泰葉「分かりました」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 05:11:55.15 4wQKMDfm0
周子「お疲れー。随分盛り上がってたね」

桃華「わたくしの方も負けてはいませんわ!」

周子「正直こういうのガラじゃないんだけどね。ま、たまにはいっか」

桃華「メルヘンってやっぱり素敵ですわ。王子様、憧れるものですわね」

周子「んー……」ポリポリ

周子「泰葉も憧れる? いつか迎えにくる王子様なんて」

泰葉「王子様、には憧れますよ」

桃華「まあ、願いを叶えてくれる魔法使いは要らないのに?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 05:12:56.28 4wQKMDfm0
泰葉「それとこれとは別です。だって、迎えになんて来させませんよ。自力で捕まえに行こうと思ってますから」

桃華「あら」

周子「おー」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 05:14:08.64 4wQKMDfm0


周子「ちなみにその『王子様』って、既に一人キープしてたりして?」

泰葉「――っ!?」




劇終
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 05:16:53.94 4wQKMDfm0
ぶっちゃけた話今週配信されたボウケンジャーに触発されて書いた
あまりにも影響を受けすぎてるのはもう認めるしかない

そして見ての通り深夜のノリと勢いだけでやったから支離滅裂だとしても認めるしかない


お粗末

(デレマス百合SS)的場理沙「さよならツインテール」

1 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:01:25.32 vNplYLUU0

注意点

2年経過設定(例:的場理沙は14歳の設定)
百合注意


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514008884
2 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:03:32.71 vNplYLUU0

●アイツの答え

「ねぇ、アタシのパパ嫌いが治らなかったら、責任取ってくれる?」

 夕日に照らされて、頬の赤さをごまかしながら、目の前に居る人に告げる。

 潮風、波の音、自分の髪が揺れる音がしないから、余計に大きく聞こえてくる。

 答えがほしくて耳を澄ましているのに、

 私の耳を叩くのは、アタシの後ろに広がる海の音

 大きくて、広くて……目の前の人と同じ漢字が入っているのに……今のアタシには邪魔にしか思えない。


 目の前の人はニヤっとした笑顔をして、『バーカ』と声に出さず唇だけを動かす。


 それが、なんか悔しくて、キスを無理やりした。


 不意打ちだけの口付け。

 離した唇、見つめた目、くちびるに残る温かさ、少し大人な気分になるコーヒーの味。

 レモンだとか甘いだとか誰かが言っていたけど、アタシのは違った。


 アタシの気持ちは、まだ不安定。

 だけど、今は心地いい感じもする。

 少しだけ、前より自分らしく過ごせそう。

 戸惑った表情の目の前の人に今日一番の笑顔を見せつけながら、そう思った。
3 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:06:13.87 vNplYLUU0

1、理不尽

 理不尽だ。

 何もかも。


 ここ数ヶ月、そんな気持ちだけに支配されている。

 最初はちょっとした不快感だった。

 いつもそれくらいのはあったし、

 アタシのファンにそういう気持ちにさせるヤツだっていたし、

 気にしていなかった。


 でも、気付いたらそんなレベルじゃ収まらなくなった。

 大好きだったものが嫌いになる。

 好きだったものも楽しめない。

 自分に向けられた言葉がすべて不愉快に思えてしまう。

 鏡に映る自分が不完全だって思えて不安になる。

 たしか少し前に清良が何人か不安定になるだろうし、そのときの心構えが……とか言っていた。

 ハンコー期だっけ……

 アタシには関係ないと思っていたから中途半端にしてか聞いていなかった。

 そんな中で覚えていたリフレッシュ方法とか真似してみてもそんなに効果を感じない。

 そんな効果の無いことが、余計にイライラを助長させてる気がする……。


 イライラは消えない……

 仕事、レッスン、学校、家

 どこでも求められているのが、完璧な自分で、息も抜けない。

 そんな日々がどんどんイライラを加速させてる気がする。

 アイツはそれを分かってない。

 ソイツもそれを分かってくれない。

 そして何より……


 パパが嫌いになっている自分がとても嫌で、泣きそう……
4 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:07:49.94 vNplYLUU0

2、パパ

 気付いたらパパが嫌いになっていた。

 パパの声が嫌、パパがアタシに触れるの嫌、パパがアタシを褒めるのが嫌

 本当にキライなタイプのファンになめるように見られてるのが分かったときと同じ

 ううん。

 今までの14年間、そういう声や目で見られていたと思うと背筋が凍って、

 本当に嫌な気分になる。

 ちょっと前までは、それが幸せの元だったはずなのに……


 ママにはそんなこと言えない。

 アタシはパパと一緒だと幸せだと信じてくれているのが分かるから……


 でも、耐えられない……

 アタシは、どうしたらいいんだろう……

 言えない言葉をダムに溜めているような日々……

 いつまで耐えればいいんだろう……
5 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:10:34.66 vNplYLUU0

3、暴発

 ダムの決壊は、意外とすぐに訪れてしまった。

 決め手になったのは、握手会の最中と後にロリコンたちに言われた言葉。

「梨沙ちゃんは親孝行だね。パパさんも自慢の娘って誇ってるでしょ」

「梨沙ちゃんは変わらないね」

「ツインテールいいよね。梨沙ちゃんって感じがするよ」

 相手はファンだから、表情は崩さず、感謝の言葉を伝えて握手する。

 その手の温度、汗、息遣い、全部が不潔に思えた。

 午前に短い握手会が終わって、その日は握手会の会場が近いからお昼からレッスンが入っていた。

 レッスンの前にPに握手会の感想を聞かれた。

「まぁ、プロだしこんなもんでしょ」

 と、いつも通りアイツに返事をする。

「さすが梨沙、パパさんも鼻高々だな」 

 その言葉が、とどめになった。

 でも、上手く言葉にできなくて……

「アンタ、誰のプロデューサーなの?」

 とだけ俯いて小さい声で呟いた。

 アイツは聞こえなかったのか、不思議な顔で首をかしげていた。
6 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:12:44.46 vNplYLUU0

 アタシは逃げるようにレッスンに向かう。

 更衣室で鏡を見たとき、びっくりした。

 鏡に映った自分がひどい顔をしている……

 ねぇ、これがプロのアイドルの顔?

 ねぇ、こんなのがアタシの素顔?

 ねぇ、何で醜いの?

 声にならない言葉と、ぐちゃぐちゃに腐っている心が目の前の鏡に映っている気がする。

 鏡を見たくなくて、俯くと……隣の撮影ルームで仕事をしているのか、メイクさんたちの道具が置かれている。

 こんなものにも気付けないの……もっともっと嫌になっていく……

 化粧品、ブロー……それから……ハサミ

「ツインテールいいよね。梨沙ちゃんって感じがするよ」

 言われた言葉の一つがリフレインする。


 ねぇ、ツインテールじゃなきゃアタシじゃない?

 鏡の前の自分に問いかけた。

 じゃあ、この髪が無くなったらアタシじゃなくなるの?

 答えは返ってこない。

「梨沙ちゃんは変わらないね」

 頭の中でリフレインしたのは、聞きたくない声。


 アタシは、ツインテールのアタシしか認められていないの?

 そんな気持ちに、怒りが沸いてくる。


 ジャキッ

 掴んだツインテールの根元から決別の音が鳴る

 ジャキッジャキッジャキッ

 最初に掴んだ位置からだんだんと離れていく手が、アタシに何か訴えている。

 パサリとリボンごと床に落ちて、片方の荷物が無くなった。

 やっと何かに開放される気がして、涙が出てきた。

 もう片方も……

 ジャキッジャキッジャキッ……ガチャッ


「オイ、梨沙、まだ準備……って、オマエ! 何やってんだ!!」


 新しいアタシを最初に見つけたのは、拓海だった。
7 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:14:37.85 vNplYLUU0

4、焼け石

 新しいアタシに待っていたのは、怒りだった。

 もちろん、アタシのレッスンは中止。

 最初はヘアメイクを受ける。

 何でこんな雑な切り方を……とか、いろいろ言われた。

 バランスを取るにはベリーショートしかないと言われながら髪を整えられる。

 今までに感じたことのない軽さが新鮮で心が少し軽くなった気分になっている。

 今なら、思っている言葉も言えそうな気がする。

「アタシの髪だし自由でしょ」と勢いで言ってみたけど、通じない。

「その件についてはプロデューサーさんから言われるはずです」

 メイクさんはかなり怒っているらしく、そうぶっきらぼうに言われた。
 

 そして、プロデューサー

 最初は何でこんなことをしたのかとか、そんな質問ばっかりだった。

 メンドクサくて、答える気になれない。

 ずっと誰も居ない方を眺めて黙っていたら、

 違約だとか、イメージだとか、いろんなことを言ってきた。

「それって、ツインテールのアタシにしか存在価値は無いってこと?」

 その言葉がどうしても引っかかって、プロデューサーを睨みながら言ってみた。

「そういうことじゃない!」

 アイツにしては珍しい大声が響く

 事務所の全員が静かになって、こっちを見る。

 刺さる視線が痛い。

 こんな場所に今は居たくない。

「でも、言ってるのはそういうことじゃない! もういい!!」

 居た堪れなくなったアタシは事務所を飛び出した。

 結局、髪を切っても変わらないか……

 そんな気分で事務所の入り口に着くと、

 ブロロロロ……とうるさい音が待ち構えていた。

 そこに居たのも拓海だった。
8 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:16:06.57 vNplYLUU0

5、逃避行

 拓海はヘルメットを差し出しながらアタシを睨んでいる。

「なによ」

「それ被って後ろに乗れ」

「なんでそんな……」

「いいから、乗れ」

 最後の一言は、今日聞いてきた言葉の中で、一番優しい気がした。

 気付いたらヘルメットを手にとって被ってみていた。

「ほら、こっちだ」

 そう言いながら、今度は親指で後ろの座席を指差す。

 何でか分からないけど、従ってしまう。

「よし、乗ったな。ちゃんと掴まってろよ」

 拓海の背中に抱きつく。

 やわらかくて、温かくて、大きい背中……

 心が少し落ち着くような気がする。

 そして、動き出すバイク

 体が風をすり抜けるような感覚が気持ちいい……

 どこに行くのかとか、他のことも何にも考えず、

 抱きついた感触と、風、音、振動に身を任せていた。

 気付いたら周りの風景が変わっていた。

 少し太陽が傾き始めた時間。

 ふと、感じた潮の香り……

 バイクが減速しはじめる……


 たどり着いたのは、誰も居ない海だった。
9 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:17:27.23 vNplYLUU0

6、潮と夕日と……

 渡されたのは、よく見る炭酸飲料だった。

 ビニールシートも何も無いけど、気にせずに砂浜に座る。

 隣の拓海も同じように座って、コーヒーを飲んでいる。

 少し青に赤が混ざりだす時間。

「コーヒーって体に悪いんじゃないの?」 

「適度な刺激はいいんだよ」

「そういうもの?」

「梨沙でもすぐ分かるんじゃねぇかな」

「ふーん……ねぇ、アンタは怒らないの?」

「怒られてぇのか?」

「ううん」

「じゃあ、いいじゃねぇか」

「……うん」

 どんどん赤く染まる海を見つめてみる……

 なんでアタシは拓海とここに居るんだろう……今更ながら思う。

「梨沙」

 ふと、拓海に呼ばれる。

 横を向いてみたけど、拓海はずっと海を見ている。

 アタシも海を見ながら返事をすることにした。

10 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:18:39.77 vNplYLUU0

「なに?」

「バイク乗った気分はどうだ?」

「……風とか気持ちよかった……そればっかで景色とか見てなかった」

「そっか」

「ねぇ」

「ん?」

「何でアタシをここにつれてきたの?」

「う〜ん……何でだろうな」

「ハァ?」

「あれだ、きっと……」

「きっと?」

「髪を切ったオマエなら、ヘルメットをすぐ被れると思ったから」

「へ?」

「髪が長いとメット被るの大変なんだよな」

「……拓海、ウソが下手って言われない?」

「……」

「ま、そういうことにしといてもいいけど……」

「あの時、髪を切り落としたオマエの目が寂しそうだったんだよ」

 アタシの言葉はそこで止まった。

「……」

「アタシは同じ時期に周りを傷つけまくって過ごした……けど、オマエにはその道に踏み込んでほしくなかったのも……ある」

 拓海の言葉が続く。

 アタシが荒れていることは、何となく気付いていたらしい。

 でも、それを上手くカバーできる方法は分からなかったし、

 同世代の晴やありす、桃華もそれぞれでいろいろ起きているらしい。

11 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:19:46.97 vNplYLUU0

「アタシができるのは、オマエに一瞬でも『今』を忘れさせることくれぇだと思ったんだよ」

「ありがと……」

「どういたしまして」

「ねぇ、拓海」

「どうした?」

「悪いことしたくなる気分ってさ、それを怒られたかったから?」

「それだけじゃないかもな……アタシは怒られても悪化したしな」

「じゃあ、認められたいから?」

「それは……あるかもな」

「……そうなんだ」

「オマエはどうされたい?」

「分からない……パパが嫌いな自分が、とっても嫌になっているし、それに……なんか……」

「なんか?」

「髪を切ったら、ちょっと軽くなった気がしたから」

「そっか……じゃあ……」

「あと、アタシをここに連れてきた人の背中が大きくて温かくて、泣きそうなくらい……安心した」

「……」

 そこまで言って、自分が軽く大きなことを口走ったことに気付いて、俯いてしまう。

 ジャリッ……という音が隣から聞こえてきて、

 気付いたら、温かい感触がアタシの背中を抱きしめていた。

12 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:21:29.72 vNplYLUU0

「こんくらいで梨沙が安心できるなら、いくらでもやってやるよ」

「なんで……そこまで?」

「一つは、昔のアタシを少し重ねたから」

「……」

「それから、的場理沙ってヤツがやるアイドルが自分の筋を通している姿はアタシにとって大好きだから」

 アイドルとしてのアタシではなく、『アタシを見ている』という言葉が刺さる。

 自分が認められたことが嬉しくて、今度はまぶたが熱くなる。

 我慢できなかった声が漏れて、拓海がさっきより強く抱きしめてくる。

「……ありがと」

「これくらいなら安いもんだ」

「……そうやって、女の子ファンを増やしてるの?」

「なんでそうなるんだよ!」

 耳元で少し怒られる。

 このぬくもりをくれる人に心が惹かれていくが分かる……。

 今だけかもしれないけど、一番が入れ替わった気がする。

 少し、勇気を出して、拓海の腕をつかんで、抱きしめる強さを少し緩めさせる。

 ひざ立ちで向かい合う。

 夕日に照らされて、少し顔をしかめているけど、キレイでカッコいい顔が目の前にある。

 少し勇気を出して意地悪な言葉を拓海にかけよう。

 気の迷いだといわれてもかまわない。

 今の正直な気持ちだから……


「ねぇ、アタシのパパ嫌いが治らなかったら、責任取ってくれる?」


終わり
13 :◆4bW4Xvl41A 2017/12/23(土) 15:22:19.84 vNplYLUU0

的場理沙と向井拓海さんって、姉妹みたいな感じが自分の中にはあったのと

的場理沙の反抗期がエグいレベルなら、パパ嫌いはひどくなるだろうなと思ったので、

何となく煮詰めてみました。

そんな感じ

速水奏「甘く、潤す」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:01:11.45 dZE5w9Jno
少し早めのクリスマスのお話。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513954871
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:01:46.04 dZE5w9Jno


 身体が小さく揺れた。
 重く濁った意識のまま辺りをぼんやりと見回す。

 ──あぁ、眠ってしまっていたのね。

 頬杖をつきすぎて痛くなった頬を擦りながら独り言つ。
 私しかいない車内。バスはゆったりと暗闇の中を進む。私を照らす車内灯がジジジと音を立てて瞬いた。

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:02:37.77 dZE5w9Jno

 バスは進む。暗闇の中を躊躇いもなく。
 私はシンデレラ。煌びやかな衣装を纏い、踊りで見惚れさせ、笑顔で魅する。
 だけどそれは儚いもの。だから私はバスで進む。


 バスストップに辿り着く。窓から入る眩い光が網膜を突き刺す。
 思わず目を細めると景色が分かった。建ち並ぶビルはいずれも高く高く伸びていた。
 開いたドアから風が流れ込む。私を撫でたその風はどこか無機質で、酷く不快な臭いがした。
 私は首を振った。音もなく扉が閉まる。あっという間にその輝きは暗闇に変わった。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:03:24.89 dZE5w9Jno

 バスは進む。変わらない速度、変わりない歩みで。

 バスストップに辿り着く。目に映えたのは目が痛くなるほどの緑。
 一面の草原。開いた乗降口から足を踏み出す。柔らかな草を踏む私の足がチクチクと刺されたように痛い。そこでようやく私は靴を履いていないのだと分かった。
 風が吹く。私の髪を揺らし、草を揺らし、去っていった。
 清涼感ある風だった。だけど私の求めるものじゃない。バスに戻ると背後で扉が閉まる。その直前に吹いた一筋の突風はバスの車内を満たして何処かへ消えた。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:03:53.99 dZE5w9Jno

 バスは進む。迷いなく、自分の未来が分かっているように。

 バスストップに辿り着く。開いた扉から甘い匂いが鼻を刺激した。
 目を開くとそこはお菓子の街。板チョコの道路、クッキーの標識。マシュマロの車。建物は大きなケーキ。ショートケーキのビル、チーズケーキの駅、タルトの学校。
 窓から手を伸ばし、横に止まった車からマシュマロをちぎり口に運ぶ。

 ──あぁ、甘い。

 口いっぱいに広がる甘みだけが私の中を満たす。
 それでも、私の心は満たされなかった。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:04:33.43 dZE5w9Jno

 バスは進む。悠々と、何者に囚われることなく。

 バスストップに辿り着く。いくつものスポットライトが私を照らす。外を見ると見慣れたステージの上、幾多の影が私を見つめる。
 バスから降りる。途端に着ていた服が衣装に変わる。
 曲が流れ出す。私の身体は自然に動いていた。ステップを刻む、歌声を響かせる。
 曲が止んだ。スポットライトが一つ、また一つと消える。歓声が溢れた。
 ドレスの裾を摘み一礼する。バスに戻ると衣装は消えた。
 ステージにはまだ歓声が鳴り響いていた。それを聴いても、私の心はどこか空虚なままだった。

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:05:08.66 dZE5w9Jno

 バスは進む。淡々と、呼吸するように。

 バスストップに止まった。窓の外には朧げな灯りが漂っていた。仄暗い静寂の中、優しげな声が聴こえてくる。開いたドアからは暖かく、どこか懐かしい暖かさを秘めた風が流れ込む。
 私を包むその暖かさに、ゆっくりと瞼を閉じる。心地よい怠さに身を委ねた。
 だけれど、私の心にぽっかりと空いた虚ろな何かが私を見ていた。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:07:37.20 dZE5w9Jno

 バスは進む。ゆっくりと、なにかを惜しむように。

 運転手が告げる。次が最後のバスストップだと。一時の夢は終いだと。

 最後のバスストップに止まった。

 月明かりが照らしていた。ゆっくり、ゆっくりと足を踏み出す。バスから降りたら跡形もなくバスは消えた。

 なにも無かった。私を優しく照らす月明かりが影を作る。星も雲もない空に煌々と月が浮かんでいた。

 ──綺麗な月ね。

 そっと手を伸ばす。包むように両手で隠した。
 月がその姿を隠した。

 ──目覚めの時かしら。

 そっと後ろへと倒れ込む。重力に逆らうようにスローモーションで身体が落ちていく。
 とすん、と音が漏れて身体に静かな衝撃が走った。思わず瞼を閉じる瞬間、流れ星が逃げていった。そんな気がした。

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:08:37.58 dZE5w9Jno




 ──喧騒が耳に飛び込む。開いた目に最初に入ってきたのは付けっ放しになっていたテレビから流れる笑い声だった。
 意識が帰ってきて、私は事務所のソファで眠っていたことに気付いた。
 口元に触れて涎を垂らしていなかったことに一安心する。速水奏が涎を垂らしてうたた寝なんて見せられない。
 見回した事務所の中ではあちこちにクリスマスの飾り付けが。床に落ちた飾りの幾つかからまだ途中なことが分かった。
 ──私が寝ている間にクリスマスパーティーの準備をしていたのね。
 それにしてもこんな途中でみんなはどこに行ったのかなんてぼんやりと見回す。

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:10:32.42 dZE5w9Jno

「ふう、ただいま帰りました」

 聞き慣れた声が耳に飛び込む。

「おかえりなさい、プロデューサーさん」

 振り返らずに挨拶をする。

「お、起きたのか。ケーキ買ってきたぞ」

 嬉しそうに掲げるプロデューサーさん。漂ってきた甘い香りにお腹が鳴る。正直な身体にちょっとむっとする。

「そういえば、ちひろさんや他の娘たちは?」

「ちひろさんならチキンを買いに。LiPPSはパーティーグッズを買いに行ってる。他のみんなはレッスンやら仕事やらだな」

 そう、と頷いてから立ち上がる。ソファで寝たせいで凝った身体をほぐしす。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/23(土) 00:11:25.99 dZE5w9Jno

「それにしても珍しいな、奏が居眠りなんて。夜更かしでもしてたのか?」

「……ふふ、そうね。サンタさんが楽しみで眠れなかったの」

 くすりと微笑んで答える。ぱちくりと目を丸くするプロデューサーさんがおかしかった。

「あら、私だって女の子だもの。幸せな夢に憧れるのよ」

 そう、シンデレラである前に私だって女の子だから。

 ぱくっ。

「あ、ちょっ!」

 ぽかんとしているプロデューサーさんの隙をついて、苺を摘んで一口。

 それはとても甘く、どこか潤された気がした。

12 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/23(土) 00:12:03.56 dZE5w9Jno
おしまい

ありがとうございました。

モバP「LIPPSinコタツ」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:44:17.98 w/7njYym0
志希「にゃふ〜ん…」クンカクンカ

P「…」カタカタカタカタ

周子「いや何?この面白コタツ?」

P「俺が聞きたいわ」

志希「邪魔にならないように嗅ごうと思ったらやっぱここになるよね〜♪」

P「十分邪魔だと言える位置だぞ」

周子「それでよー仕事できるねPさん」

P「慣れたもんだよ、まだ手が使えるだけマシだ」

周子「普段何してるん…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:45:03.52 w/7njYym0
志希「やだなーちゃんとギリギリになったら辞めるって♪」

P「ギリギリにしないでくれます?」

周子「まーそういえば普段みりあちゃんとか膝乗せながら仕事してる時あるもんね」

P「あれぐらいならもう支障は無いしな」

周子「普通はあると思うんやけど…」

志希「にゃはは〜てことはアタシも大丈夫〜」

P「まぁそうなるけどさ」

周子「程々にね〜?」

P「こんなとこ撮られたらスキャンダルってレベルじゃないよな…」

志希「ん〜大丈夫大丈夫〜♪」

P「どこがよ」

志希「選ばれたのはPでしたってなるだけだし♪」

P「人を綾鷹みたいに言うのは辞めてくれ」

周子「うーん濁ってるねぇ」

P「悪口じゃねえか」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:47:11.21 w/7njYym0
ガチャ

奏「おはよう…あら、いつの間に出したの?」

P「今さっき」

奏「…志希?」

志希「にゃっほ〜♪」

奏「今更ツッこむのも野暮ね」

周子「そうそう、とりあえず座りなよ」

奏「そうさせてもらうわ」

P「奏が仲間になった!」

志希「ミカン を 食べますか?」

奏「えぇ、いただくわ」

周子「そこは はい って答えて欲しかったな〜まあいいけど」ポイッ

奏「あんまりゲームとかやらないから分かんないわよ…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:48:34.09 w/7njYym0
P「まあそうか…にしても似合わんなあ」

奏「あら…そうかしら?」

P「コタツにミカンまではいいけどあの速水奏だからな」

奏「それはどういう意味かしら?」

P「悪い意味じゃないけど…なんて言えばいいかな」

周子「大盛りラーメンまではいいけど食べるのは桃華ちゃん的な?」

P「そうそう」

志希「ビリヤードしてるのはいいけどボーリングを始めようとするフレちゃん的な?」

P「そうそ…それは違うわ」


奏「まぁ言いたいことは分かるけどね」

P「だろ?あまりにも庶民すぎるというか」

奏「ふふっ、そんな人と変わった所なんて無いのにね」

P「まあな」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:49:25.16 w/7njYym0
ガチャ

フレデリカ「おはよー!…およよ!」

P「お、いい所に」

周子「おいでおいで〜」

フレデリカ「じゃあPの隣っ!」

P「おーい一つ空いてるだろ〜?」

フレデリカ「ここはレイジーレイジーで♪」

周子「じゃあアタシが座って?」

志希「誘惑イビル!」

P「何のゲームを始めてるんだよ」

奏「そういえば美嘉は来ないのかしら?」

P「あー…もうすぐ来ると思うけどな」

志希「ぴきーん!」

フレデリカ「ちゃきーん!」

周子「ずどーん!」

P「せめて閃けよ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:50:25.28 w/7njYym0
志希「お邪魔しまーす…」モゾモゾ

フレデリカ「もぐデリカ〜…」モゾモゾ

周子「じゃあアタシは座ろ」スッ

志希「どうぞどうぞ」
フレデリカ「どうぞどうぞ」

周子「しゃーないなー♪」モゾモゾ

P「あ、おーい…まあ面白そうだしいいか」

奏「怪我しないようにね」モグモグ

P「あ、ミカン俺にもくれるか?」

奏「はい、あーんっ♪」

P「…あーん」

奏「ふふっ…どう?」

P「ダメだ、酸っぱすぎるなこのミカンは」

奏「えぇ…私もそう思うわ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:51:14.48 w/7njYym0
ガチャ

美嘉「ごめん!遅れちゃった…あれ?皆は?」

P「まだ来てないぞ?会わなかったか?」

美嘉「会ってないよ?てかコタツ出したの?」

P「おう、会議も捗るかと思って」

美嘉「良かった〜外ほんっと寒くてさ〜…もう冬だよね〜」モゾッ

P「だな…体調管理には気を付けてな」

美嘉「もっちろん…ん?」

P「どうした?」

美嘉「これPの足?」

P「ん?俺は何も当たってないけど…」

奏「アタシも違うわよ?」

美嘉「えっ?じゃあ何」
志希「ばーん!」

美嘉「ぎゃああああ!!?」

志希「にゃはは〜!大成功〜!」

美嘉「いるじゃん!!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:52:15.71 w/7njYym0
P「シラナカッタナー」

美嘉「奏も言ってよ!!」

奏「私には聞かれてないもの」

美嘉「もー…ほんとびっくりした」スッ
フレデリカ「どーん!!」

美嘉「うわあああぁ!?」

P「くくくっ…」

奏「ふふっ…」

周子「ふふふ…あっかんもうあかんわー美嘉ちゃんいい反応しすぎやわ」

志希「いぇーい!大成功〜!」

フレデリカ「いぇー!」

美嘉「二回目は流石に予想できないって!!てかこのコタツにどれだけ入ってんの!?」

P「はー…まあ全員揃った所で始めてくか」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:52:51.84 w/7njYym0
美嘉「もー…ほんっと気抜けないな〜…」

周子「まぁまぁごめんって、ミカンでもお食べ」

美嘉「ありがとね」

P「ミカンを食べる美嘉」

「…」

P「すまん」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 01:55:28.02 w/7njYym0
おわり
最近ここの欄の次回予告が全く意味を成してない事に気が付いた私です。これからも自由気ままに書いていきたいと思いますので良ければ他のやつもご覧ください。ではでは
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/11/17(金) 03:36:32.58 WI95bTNJo
おつ
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