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紗枝めし!【小早川紗枝と蟹編】

2 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 13:45:22.02 fYO4EQLQ0
紗枝「はぁ……ぬくいなぁ……」

翠「やっぱりコタツはいいですよねぇ……」

紗枝「ほんになぁ。一度入ったら抜けられへんわぁ……」

翠「はぁ……」

紗枝「翠はん……流石に寝たら風邪ひきますさかいあきまへんえ」

翠「そう言われましても……」

紗枝「まぁ気持ちはよー分かるんやけどもなぁ」

おこたってなんでこない快適なんやろなぁ……










千秋「……」

モバP「見ろ美由紀。あれがついこの間公演で人類を見守ってた存在と美食女神の成れの果てだ」

美由紀「紗枝ちゃんはともかく翠ちゃんはいつもの通りだね」

千秋「(言われてるわよ女神様)」
3 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 13:51:28.97 fYO4EQLQ0
千秋「はいはい、2人共。プロデューサーの家なんだから少しは手伝う」

紗枝「……はぁ、ほなうちお皿取って来るわぁ」

千秋「もう持って来てるわ」

紗枝「ほなお料理の材料……」

千秋「もう下ごしらえは済んでるわ」

紗枝「することあらへんやん……」

千秋「態度の問題よ」

モバP「まぁ別にいいさ。折角美由紀から立派なの貰ったんだ。ゆっくり食おうぜ」

美由紀「(ドヤッ)」

一人暮らしやとお鍋する機会あらへんしなぁ

かに鍋なんていつ以来やろ?

お刺身でも食べられる言うてはったさかい楽しみやわぁ
4 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 13:53:02.93 fYO4EQLQ0
モバP「そら、茹でたのとレアなの持って来たぞ」

美由紀「わぁ美味しそう!」

翠「いい香りですね」

千秋「紗枝、そっちのポン酢も取ってもらえるかしら?」

紗枝「はい、どうぞ」

モバP「千秋はどうする?日本酒用意したが飲む?」

千秋「今日は遠慮しておくわ」

美由紀「鍋敷き鍋敷き〜」

翠「中央に置きますね」

お出汁のええ香りがするなぁ

こっちのお鍋の方も期待してええなぁ
5 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:00:12.58 fYO4EQLQ0
モバP「そういや俺の座る場所がねぇな」

千秋「……」

千秋「コホン」

翠「?」

千秋「私のとな」

美由紀「みゆきの横来る?」

モバP「美由紀なら小さいし丁度いいか」

美由紀「むー!みゆきもおっきくなったもん!!」

モバP「ははっ、ならもっと食べてもっと大きくならないとな」

千秋「……ハァ」

翠「??」

うちは言う間もあらへんかった……
6 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:04:03.96 fYO4EQLQ0
美由紀「じゃあいっただきまーす」

4人「「「「いただきます」」」」

まずはお刺身の方を……

モバP「滅茶苦茶新鮮だからまずは塩で食うといいかな」

紗枝「お塩で?」

千秋「塩で食べるのは初めてね」

翠「(もにゅもにゅ……)」

翠「ん〜♪美味しいです♪」

あ、うちも!

あむっ……

あ、甘っ!甘い!

お塩のせいやろか?

口の中でトロ〜っと溶けるみたいな食感

やらかいかにの身のねっとりしたお味が絡まって……

ぽん酢の方はどないやろ?

ちょんちょんっと……あんまし付けすぎひんようにして……はむっ

ん♪すっきりした酸味と風味が加わってさっぱりした後味

お塩の方の真っ直ぐな甘みとぽん酢の方のほんのり酸味のあるのとどっちがええやろなぁ?
8 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:08:51.90 fYO4EQLQ0
紗枝「それにしても……」

美由紀「どうしたの?」

紗枝「うちはかにが上手に剥けへんでなぁ」

美由紀「じゃあみゆきがやったげる!」

モバP「ほう……ならば美由紀よ、俺とスピードデュエルと行こうじゃないか」

モバP「どっちが素早く蟹を綺麗に剥けるかな?」

美由紀「いいよー。みゆき負けないよ!」

モバP「ふぅん、よかろう。デュエル開始の宣言をしろ翠!!」

翠「え?えっと……は、始め!!」

モバP「(まずは蟹を裏返してから足を折り、更に関節部分でへし折る!)」

モバP「(これを全部やってから先端部分から折った方に押し出すようにすると身が綺麗に出てくる)」

モバP「(下のふんどしを外して甲羅を外して本体の方の両サイドに付いてるガニと呼ばれる部分は食えないから外して完成だ!)」

モバP「ほぉれでき……」

美由紀「終わった?」

モバP「……」

千秋「圧勝ね」

翠「身も美由紀ちゃんの方が綺麗ですね」

紗枝「せ、せやけどプロデューサーはんのも綺麗に剥けとるし」

美由紀「あ、プロデューサー、そこ甲羅から外すんじゃなくて身の方を真ん中から割るようにして外すとミソが甲羅に残るよ」

モバP「勝てるかぁ!!完敗だよぉ!!」
9 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:10:36.86 fYO4EQLQ0
あ〜むっ……

ん♪身ぃふわふわや!

ふんわりした身にほんのりと昆布のお出汁の香りがふわっとしてて噛めばじゅわぁぁって旨味が出て来て美味しいし

かに味噌の方も新鮮やからやろか?

あんまし臭みがあらへんで濃厚なお味

かにの身と合わせて……ん〜♪

美由紀「鍋の方そろそろ始める?」

モバP「そうだな……もういい塩梅で野菜が煮えてるだろ」

パカッ

紗枝「あら、美味しいそう♪」

翠「やっぱりカニ鍋はいいですね」

モバP「そうだな……千秋がさっきから黙々と食ってるくらいだからな」

千秋「!?」

千秋「そ、そんなことないわよ!」

せやろか?

見てる分には美味しそうに食べてはったさかいなぁ
10 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:14:05.47 fYO4EQLQ0
モバP「おぉぅうめぇな」

翠「『繊細なお味のお出汁へとくぐらせると、身が花開いたように出汁を吸って……あぁ……なんという味でしょう』と言ったところですね」

モバP「まだその台詞覚えてたのか」

翠「あの時食べた料理もとても美味しかったので印象に残ってまして……」

モバP「そういえばお前ら料理どうしてるんだ?というか作れんのか?」

紗枝「うちはちょびっと不慣れやけどするようにしてますさかい」

お母はんとかに教えてもろたのんしかまだまだ作れへんけどなぁ

千秋「(ムグムグ)当然よ。自分の栄養管理もしっかりしないとプロとしては2流よ」

法子はん、みちるはん、かな子はん言われとるで……

美由紀「みゆきもお料理手伝うよ!」

モバP「おぉ、偉い偉い」

美由紀「えへへっ♪」

翠「私は……」

美由紀「出来ない」

モバP「無理だな」

千秋「一人鍋くらい?材料切ってあるのを入れるだけで自分じゃ切らない」

紗枝「う〜ん……」

翠「皆して酷くありません!?千秋さんはご存知でしょう!!」

モバP「だって……なぁ」

美由紀「翠ちゃん天然だし」

翠「私は天然じゃありません!」

千秋「ふふっ(まぁ普通に料理作れるんだけど黙っておきましょ)」
11 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:18:41.87 fYO4EQLQ0
かにのお出汁の染み込んだ白菜やらお葱やら椎茸を……はふっはふっほふぉっ……

色んなお出汁が合わさってて暖まるなぁ♪

紗枝「お出汁染みとって美味しいわぁ」

モバP「寒い日はやっぱ鍋っしょ」

紗枝「熱々やさかい舌火傷せんようにせななぁ」

千秋「(はふっはふっモグモグ……んぐんぐ……はむっほふほふ……)」

千秋はん?

モバP「(意外とこいつら食うな!?美由紀が多めに持って来て全部食い切れんと思ったが無くなりそうだな)」

翠「蟹はもうおしまいですか?」

紗枝「あら、ほんまやなぁ。いつの間にかあらへんわ」

美由紀「まだあるよ!多めに持って来たから」

千秋「(ジー)」

モバP「……今剥いてくる」

千秋「お刺身でも欲しいわ」

紗枝「あ、うちもお刺身で食べたいなぁ」

美由紀「みゆきもー!」

モバP「じゃあ誰かコタツから出て手伝ってくれ」

3人「「「……」」」

モバP「おめぇら……特に千秋よ。最初言ってたのはどうした?」

千秋「今日はオフだから特別よ」

おこたぬくいもんなぁ

捕まってしもたら抜け出す気力もあらへんわぁ
12 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:20:58.26 fYO4EQLQ0
紗枝「粗方食べてしもたけど……」

モバP「そうだな……というわけで!」

モバP「これより〆の雑炊を作る」

かにのお出汁たっぷりので作る雑炊……美味しいやろなぁ……

モバP「用意するのは水で洗ったご飯と刻みネギに溶き卵……今回は蟹の身をほぐし入れてある」

翠「なんと贅沢な!」

モバP「そして蟹味噌……これで勝利の方程式は全て揃った!!」

モバP「洗った米を入れてかき混ぜないようにほぐしたら溶き卵を入れてっと……」

もうこれだけで美味しそう……

モバP「卵の表面が固まって来たらほぐしてネギを散らす」

モバP「ほーれ、全員器出せー。よそったら最後に蟹味噌を乗せて食べてくれ」

ふーっ……ふーっ……あふっあふっちゅるっ……

ふぁぁぁ……たっぷり濃厚なお出汁吸ったお米と卵がするするっと入って来てええわぁ

時折お鍋のそこから残った白菜とかしめじも出て来てそれが食感を変えてくれるし

最後に乗せた蟹味噌でまた味に深みが出とる

はふっはふっ……しゃきっもぐもぐ……

紗枝「ふーっ……ごちそうさんどす」
13 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:24:53.83 fYO4EQLQ0
モバP「さぁて飯も食い終えたことだし……」

モバP「今日の本来の目的を果たすか」

翠「あっ……」

モバP「翠よ……お前忘れてたろ」

翠「そ、そんなことありませんよ?」

美由紀「(嘘つくの下手だなー)」

千秋「……まぁいいわ。それじゃあ始めましょう」

モバP「地獄のお勉強会をなぁ!!」

そないな物騒なお勉強会は嫌やわぁ

紗枝「せやけど……今はお腹いっぱいで……」

翠「頭が……」

美由紀「(うとうと……)」

千秋「はいはい、ちゃんとクイズ番組の勉強しないと近いんでしょ?」

モバP「キチンと勉強も両立しないと将来も大変ナノーネ!」

うぅ……頭働かへんけど勉強せななぁ……
14 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:27:34.45 fYO4EQLQ0
〜約1時間後〜


千秋「ここまでね。お疲れ様」

翠「有意義な時間でした」

紗枝「これでてすともええ結果やとええねんけどなぁ」

千秋「紗枝は飲み込みが早かったから大丈夫よ」

翠「私は?」

千秋「……読み間違えさえなければ大丈夫よ」

翠「なら安心ですね」

モバP「(小テストの解答途中から1個ずれてたのにその自信はどこから……)」

美由紀「(スヤァ)」

モバP「美由紀も寝てるしとりあえずもう遅いから送って行くぞ」
15 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:31:16.25 fYO4EQLQ0
はぁ〜……もう夜遅いさかいごっつぅ寒いなぁ

息も白ぉなって……

モバP「よいしょ……っとコイツ軽いなぁ」

紗枝「あ、ぷろでゅーさーはんそのまふらー」

モバP「あぁ、早速使わせて貰ってるぞ。ありがとな」

紗枝「ふふっ(///)」

翠「2人共!」

千秋「置いていくわよ!」

紗枝「あ、待ってぇな!!」

モバP「お前らあんまり急かすなよ!背中の美由紀が起きるから!!」

今年も皆でええことありそうやなぁ♪


おわり?
21 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 13:19:02.57 Rpq576f0
おまけ1 紗枝めし!箸休め【クラリスとカップらぁめん】




紗枝「雪まだ降ってはるわ」

クラリス「困りましたね」

雪降る分には綺麗なんやけどなぁ……

紗枝「流石に帰れへんくらい降るとはだーれも思わへんさかいなぁ」

モバP「すまんな。流石にこの吹雪で雪積もった中帰すわけにはいかないんだ」

クラリス「電車も動いてないようですし仕方ありません」

モバP「事務所の車も別の奴が使ってて帰れない状況だ……」

紗枝「歩いては?」

モバP「この視界の悪い夜中の上に悪天候、極めつけは路面の滑りやすさ。交通事故や転んで怪我でもしたら一大事だ」

八方塞がりっちゅうんはこのことやろか?

モバP「悪いが今日は事務所に泊まって行ってもらうが?」

クラリス「よろしいので?」

モバP「許可は貰ってる。着替えは一応あるがサイズが合わなきゃ衣装室のを使ってもいいそうだ」

あら♪事務所にお泊り♪

なんや不謹慎やけどちょっとお泊り会みたいで楽しそうやわぁ

子供の頃は厳しゅうてそないなこと出来へんかったさかいなぁ

22 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 13:45:12.18 Rpq576f0
きゅぅ〜……

クラリス「あ……」

モバP「ははっ、腹が減ったか?」

クラリス「えぇ……お恥ずかしい限りです」

紗枝「うちもお腹空いたなぁ」

モバP「本来なら近くに買い出しとか食いに行くんだが……」

ガチャガチャ……

モバP「戸がね!開かないの!!」

クラリス「積もった雪が凍ってしまったのでしょうか?」

モバP「今度テッド・ファイヤーで焼き尽くしてくれるがががー!」

紗枝「事務所に何や残ってへんの?」

モバP「それがな……」

ドンッ☆

紗枝「かっぷらーめんの山やなぁ」

モバP「これと卵と心さんがCMしてるご飯が少々くらいだ」

モバP「籠城には心許ない戦力だが致し方ない」

紗枝「どないしはるん?」

モバP「……晩飯はカップ麺でいいか?」

クラリス「なんと!」

紗枝「こないな時間にえぇのん?」

モバP「マストレさんには内緒な。あの人こういうの好きじゃないから」
23 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:04:38.51 Rpq576f0
こないな時間にかっぷらーめんなんて食べるん初めてやわぁ

なんやあかんことしてるみたいやなぁ

モバP「どれにする?色々種類があるが」

紗枝「う〜ん、うちは〜」

どれにしようかなぁ?

お塩?お味噌?お醤油?ん〜……折角やさかいいつもとちゃうのを……

紗枝「!」

紗枝「うちこれにしよ」

モバP「(どろり濃厚とんこつ!?また意外なのを)」

紗枝「くらりすはんはどれに……」

クラリス「これに」

紗枝「……」

モバP「……」

紗枝「えっと……うちの目には真っ赤でいかにも辛そうに見えるんやけど?」

モバP「お前それどんなんか分かってるのか?北極は尋常じゃないぞ!」

クラリス「でも折角の機会なのでこういうものを……と思いまして」

モバP「……無理だと思ったらすぐ言えよ。あと先にミルクを飲んでおけ」

クラリス「はい、ありがとうございます」
24 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:18:12.51 Rpq576f0
こぽぽぽぽ……

クラリス「プロデューサー様はどちらになされたのですか?」

モバP「俺はこの世紀末覇者の名を冠したラーメンを選んだぜ」

強そうな名前やなぁ

モバP「さぁて」

モバP「ここからが本当の地獄だ……」

紗枝「え?」

モバP「この段々と良い香りが漂ってくる中少しの間だが待たなくてはいけない」

モバP「腹の減った状態の奴には拷問に等しい」

クラリス「これも神の与えた試練なのですね」

紗枝「神様の試練小さすぎひん?」


〜3分後〜


モバP「2人の分出来たぞ」

紗枝「ぷろでゅーさーはんのは?」

モバP「俺のは熱湯5分だ(涙)気にせずに食え」

紗枝「あらあら」

クラリス「これも試練ですよ」

モバP「まぁちょっと固めのほうが好きだから4分半で食うけどな」

紗枝「ほなお先に」

クラリス「神に感謝を」

2人「「いただきます」」
25 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:35:28.30 Rpq576f0
髪の毛入らへんように後ろでまとめて……

あ、ほんまにちょっととろっとしたお汁やなぁ

香ばしい焦がしねぎの香り……ええなぁ

紗枝「ふー……ふー……あふっ……」

ちゅるちゅるっ……

ん!とろっとしたとんこつ味のお汁が太めの麺に絡まって美味しい!

おねぎの風味で濃い味やのにするする入っていくわぁ

ぷちっとした背脂やろか?これも食感が面白うて♪

このらーめん好きかも知れへんなぁ

紗枝「ふー……ちゅるるるっ」

モバP「(相変わらず美味そうに食いやがる)」

モバP「(クラリスは〜)」

クラリス「(ダラダラダラダラ)ふーっ……ふーっ……」

モバP「……大丈夫か?」

クラリス「えぇ……ふーっ……大丈夫です……この辛さは……癖になりそうですね」

モバP「……無理しないようにな」
26 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:50:15.32 Rpq576f0
モバP「ずぞぞぞぞぞぞ……ずぞっずずずるずるずる……」

モバP「……麺無くなった」

一口!?

紗枝「急いで食べはると身体に悪いえ?」

モバP「仕方ねぇな」

モバP「ここにカップ麺に入れる時に沸かした湯の残りがある」

モバP「この中に卵を入れておいた」

モバP「スープにご飯を入れてこの半熟の卵を入れる」

モバP「これが悪魔の食べ物だ」

美味しそう……

紗枝「うちの分は?」

モバP「……食った分ちゃんと動けよ、ほい」

紗枝「はーい、おおきに♪」

クラリス「私の分も……ふぅーっ……いただけますか……こひゅー」

モバP「そんなになってまで食うお前の執念はなんなの!?」
27 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:57:33.99 Rpq576f0
あーむっ……

ん〜♪とろとろの半熟卵と濃いめのこってりすーぷがご飯と絡まって美味しい

これはほんまに悪魔の食べ物やなぁ

すっかりはまってしまいそうで怖いわぁ

それにしても……

紗枝「くらりすはん大丈夫なん?」

クラリス「えぇ……こひゅー……大……丈夫です……」

モバP「大丈夫なの分かったから汗だくだし風邪ひかないうちにシャワー浴びて来い!」
28 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 15:15:12.51 Rpq576f0
〜仮眠室〜


紗枝「事務所で寝るなんて初めてやわぁ」

クラリス「私もです」

紗枝「不謹慎やけどちょっとだけ楽しゅうて」

クラリス「あぁわかります」

紗枝「うち寝れるやろか?」

クラリス「……私も寝れるかは心配ですね」

クラリス「(口の中がヒリヒリして)」

紗枝「そういえばぷろでゅーさーはんはどこで寝はるんやろなぁ?」
29 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 15:23:27.18 Rpq576f0
モバP「やれやれ……明日の仕事のキャンセルとか色々メール来てるな。スタジオにスケジュール調整……徹夜確定だ!!」

紗枝「無理したらあきまへんえ」

モバP「あれ?寝てなかったのか?」

紗枝「ちょっとお水が欲しいなってしもて」

モバP「あぁそういうことか」

紗枝「色々うちらの為に頑張ってくれはるんは嬉しいけど身体壊したら何にもならへんどすさかい」

モバP「あぁ分かってる。終わったら寝るよ」

クラリス「コーヒーをどうぞ」

モバP「お、ありがとう。2人共窮屈だろうがゆっくり休んでくれ」

クラリス「はい」

紗枝「ほな、おやすみなさい」

モバP「おう、おやすみ」

ガチャッ……パタン

モバP「さってと……気合い入れて頑張りますかね」



おまけ1おわり
38 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:35:37.55 ebQSXNf/0
おまけ2 紗枝めし!箸休め【チーム・フラワーとバウムクーヘン】




ガチャッ

紗枝「お疲れさんd」

法子「紗枝ちゃん紗枝ちゃん紗枝ちゃーん!!」

みちる「パンですよね!!絶対パンですよ!!」

紗枝「……はぁ?」

なんやよー分からへんけどまた難儀な質問されそうな気がしてしゃあないなぁ

紗枝「一体何のことどすか?」

法子「ずばり!」

みちる「バウムクーヘンはドーナツなのかパンなのか!!」

紗枝「……はい?」

ばうむくーへん言うたら……あのばうむくーへんのことやろか?
39 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:44:42.60 ebQSXNf/0
法子「真ん中穴開いてるし絶対ドーナツの仲間だよ!」

みちる「いえいえバウムクーヘンは層になってます。これはデニッシュ生地やクロワッサンみたいなパンの仲間ですよ!!」

法子「でも丸いよ?」

みちる「揚げてなくて焼いてます」

法子「焼きドーナツだってあるもん!」

みちる「むむむ、確かに……」

ぱんとどーなつの世界は深いどすなぁ……

法子 みちる「「紗枝ちゃんはどっち!?」」

紗枝「えぇと……」

何言えばええんやろなぁ?

そもそもそないばうむくーへん知らへんしなぁ
41 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:50:56.04 ebQSXNf/0
ガチャッ


かな子「あれ〜?皆どうしたの?」

紗枝「あら、かな子はんお疲れ様どす」

かな子「うん、お疲れ様。何かあったの?」

紗枝「それがどすなぁ……」

法子「バウムクーヘンはドーナツ!」

みちる「バウムクーヘンはパンです!」

紗枝「ということなんどす」

かな子「じゃあ確かめてみる?」

紗枝「はい?」

かな子「じゃーん!バウムクーヘン♪お店の焼きたてのだよ〜♪」

紗枝「あら、ええ香りやなぁ」

かな子「でしょ〜♪じゃあ今お茶淹れて来るからね〜」

それにしても大きいけど……全部食べれるやろか?
43 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:57:05.01 ebQSXNf/0
かな子「はーい、じゃあ切るよ〜」

法子「うわぁ♪美味しそう♪」

みちる「(じゅるり)」

紗枝「手慣れてはりますなぁ」

かな子「はい、どうぞ」

紗枝「いただきます」

表面の白いのはお砂糖やろか?

ふぉーくでほんのちょびっとさっくりした手ごたえの後はしっとりとした感じ

はむっ……

あら、ほんのり温かい

そういえば出来立てとか言うてはりましたなぁ

表面はさっくり甘めのお砂糖がまぶしてあってふわっと牛乳の香り

しっとりした生地は甘すぎへんさかい表面のお砂糖と合わさって丁度ええ甘さ

淹れて貰った濃いめの紅茶がよー合いますわぁ
44 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:04:23.09 ebQSXNf/0
かな子「で、ここに……はい♪」

ばにらあいす?

かな子「一緒に食べると美味しいよ〜」

ええんやろかなぁ?

うちらあいどるやのにこないな…………あっ美味しい!

こってりしたばにらあいすがばうむくーへんに染み込んで……

かな子「これもあるよ〜?」

みちる「なんですか?」

かな子「えへへ、メープルシロップだよ♪」

かな子「これをかけてね……アイスと一緒に食べるの」

かな子「(パクッ)ん〜♪おいひい♪」

紗枝「それは流石にちょっと……」

う〜ん……うちもお腹周り気になるしなぁ……

せやけど美味しそう……

かな子「美味しいから大丈夫だよ〜♪(エコー)」

紗枝「……」

法子「美味しい〜♪」

みちる「美味しいです♪」

……………………………パクッ
45 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:14:34.49 ebQSXNf/0
ふぁっ……美味しい……

黒蜜みたいなほのかな苦みが無い分濃厚な甘さが口いっぱいに広がる感じ……

ふっくらと温かいばうむくーへんとばにらあいすをとろとろのしろっぷが繋げて……

紗枝「……」

全部食べてしもた……

れっすん気張らななぁ……


ガチャッ


モバP「おう、お疲れ……ってなんだこの甘ったるい匂い」

かな子「あ、お疲れ様です」

モバP「まーた何か食ってたな?アイドルなんだからちょっとは我慢してくれよ」

すんまへんなぁ

我慢出来へんかったわぁ

法子「美味しかったねー」

みちる「はい、ところで何か忘れてるような?」

法子「なんだっけ?」

こっちも無事解決みたいやなぁ
46 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:20:02.84 ebQSXNf/0
法子「あっ!バウムクーヘンがドーナツかパンかって話だった」

みちる「そうでした!」

あらら、思い出してしもうたなぁ

法子「プロデューサー!バウムクーヘンってドーナツの仲間だよね!!穴あるし!」

みちる「パンですよね!パンの一種ですよね!!」

モバP「は?ドイツ語でバウムは木、クーヘンはケーキの意味だからケーキだろ。お馬鹿なこと言ってないでもうレッスンの時間過ぎてんじゃねぇか?」

法子 みちる「「え?」」


ガチャッ


マストレ「貴様らぁ……こんなところで何をやっている……」

法子「ひぃっ!」

みちる「あわわわわわわわ」

マストレ「鼠のようにレッスン場へ行くかぁ……この場で説教か……どちらか選べぇい!!!」

法子 みちる「「ひぇぇぇぇぇぇ!!!」」
47 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:22:49.51 ebQSXNf/0
モバP「全く……あ、バウムクーヘン食ってたの?俺にも一つあるか?」

かな子「……」

紗枝「……」

モバP「マジか。まさか1ホール全部食ったんじゃ?」

かな子「……」

紗枝「……」

モバP「……レッスン頑張ろうな」

紗枝 かな子「「……はい」」
48 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:29:15.14 ebQSXNf/0
〜一方その頃〜


美玲「頑張れ乃々!これに正解すればインディヴィジュアルズが一流芸能人だぞ!!」

輝子「が、頑張って……」







乃々「(とかもりくぼに責任重大なんですけど……)」

乃々「(もりくぼ的には3流で充分だったんですけどどうしてこんなことに……)」

乃々「とりあえずAの部屋……」


ガチャッ


時子「(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)」

???「あらー、聖母のお部屋へようこそー♪」


パタンッ


乃々「やっぱりBの部屋をお願いします!」

スタッフ「ダメです」

乃々「お願いします!!」


インディヴィジュアルズ見事一流芸能人の肩書を手に入れて次回も出演が決まった


おわり
49 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:34:47.40 ebQSXNf/0
晴ちんボイスおめでとう!

また今度書きますね

大丈夫だ、最近書いてなかったからネタの貯蔵は十分だ(書き上げる体力は無い)

というわけで見てくださってる方々、楽しみにしてくれてる方々ありがとうございます

次回は……お前なんか!!握ってやる!!

市原仁奈「キ○タマがいてーのでごぜーますか?」【ちょっと分岐あり】

4 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:17:12.55 TStew1jMO
モバマスSS
仁奈ちゃんにキンタマって言わせたいだけのSS
さくっと読める
5 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:18:17.99 TStew1jMO
モバP「そう……すっごい痛い……」

仁奈「うーん……キンタマが痛いのですか……こまったですね」

P「おかげでちょっと……立てないんだ……」

仁奈「プロデューサー、すごく痛そうでやがります……」

P「うぅ……」

仁奈「どうしよう……仁奈にキンタマはねーですし……」

仁奈「そうだ!」


この仁奈ちゃんは天使?悪魔?
直下指示↓
【天使】or【悪魔】での受付です。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:21:09.45 F9EylxnD0
天使
8 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:23:22.15 HkQ7neTN0
天使√


仁奈「キンタマの気持ちになるですよ!」

P「……へ?」

仁奈「キンキンタマタマ……キンタマ〜〜〜!!!」

仁奈(キンタマ)「スゥ……プロデューサーのキンタマです」

P(何が始まったんだ)
9 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:24:31.50 HkQ7neTN0
仁奈(キンタマ)「……痛いっ!」

P「!?」

仁奈(キンタマ)「いたたたたた!いてー!!」

P「どうした仁奈!大丈夫か!」

仁奈(キンタマ)「いてーよ!いてーよ!」

P「どうしたんだ!おい!」

仁奈(キンタマ)「ねじれてる!ねじれちまってるよぉー!痛えー!」

P「ねじれてる……?」
10 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:24:58.25 HkQ7neTN0
仁奈(キンタマ)「お、俺はお前の右キンタマだ!左方向にねじれちまってる!右にねじり直して元に戻してくんねーか!!」

P「お、おう!」

バサッ

ねじりねじり

P「お……お……?」

仁奈(キンタマ)「ふぅ……苦しかったけどお前さんのおかげで解放されたぜ。ありがとよ……」

P「お、おう……こちらこそ教えてくれてありがとう。おかげでキンタマ痛が全くなくなったよ」

仁奈(キンタマ)「次から痛くなったら捻り直してみたりしてくれよな!」

P「おっけー!」
11 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:25:56.76 HkQ7neTN0
仁奈「すぅ……戻ったでごぜー……ま……」

P「あ」すっぽんぽん

仁奈「キャーーーーーー!!!!プロデューサーのエッチ!!ちんちん丸出しじゃねーですかぁぁぁ!!!!////」

P「おわーっ!!忘れてた!!!見なかったことにしてくれ!!!!人生が終わる!!!!」

仁奈「しまえー!!しまえー!!この変態プロデューサー!!///」

P「ごめん!ほんとごめん!!!」
12 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:26:30.23 HkQ7neTN0
〜〜〜〜〜
仁奈「もー……」

P「……ごめん」

仁奈「……許しますよ」

P「ほんとごめん。あと、ありがとう!おかげで全然痛くなくなったよ!」

仁奈「そ、それなら良かったです」

P「今度からは自分でも直せそうだ」

仁奈「え……もう、ちんちん見せてくれねーのですか……?」

P「は……?」
13 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:26:57.16 HkQ7neTN0
仁奈「い、いや、なんでもねーです……」

P「見、見たいの、か……?」

仁奈「……////」コクコク

P「しょ、しょうがないなぁ……///」カチャカチャ

仁奈「どきどき//」

P「じゃ、じゃーん……///」

仁奈「きゃー///」



14 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:27:40.52 HkQ7neTN0
次は悪魔√です。
15 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:28:41.21 HkQ7neTN0
悪魔√



仁奈「キンタマをぶっ潰してやるでごぜーます!」

P「ヤメロォ(本音)!!!ヤメロォ(心からの本音)!!!」

仁奈「そうすれば一瞬の痛みだけでキンタマからおさらばできるでごぜーますよ!仁奈ってば天才ですね!!」ドヤァ……

P「おかしい。絶対おかしい。こんなの絶対おかしいよ」
16 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:29:12.53 HkQ7neTN0
仁奈(ファルコン)「ハヤブサの気持ちになるですよ!」

P「なんでだよ!!痛てててて……」

仁奈(ファルコン)「ファルコーン……」

仁奈(ファルコン)「パーンチ!!!」

ボグッ

P「あ」

プチ……

P「い」

ミヂッ……

P「う」

グチョッッ!!!!

P「うおえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」ビチャビチャビチャッ
17 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:29:41.26 HkQ7neTN0
仁奈「どーです!一個ぶっつぶれやがりました!!」

P「あ……あ……うおえぇぇ……」かひゅーかひゅー

仁奈「どーです?痛みはなくなったですか?」

P「ぅ……ぅ……」

仁奈「死んだキンタマはもう痛くねーですね?」潰れキンタマデコピン

P「ぁぉぅ!!」

仁奈「むむ、このキンタマ、まだ生きてやがるですね!」
18 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:30:19.84 HkQ7neTN0
仁奈(ハイエナ)「バッファローのキンタマを食いちぎるハイエナの気持ちになるですよ!」

仁奈(ハイエナ)「じゃあ……///」

仁奈(ハイエナ)「いただきまーす!」

ガブッ!!

P「うおあああああああああああ!!!!!」ジタバタジタバタ

仁奈(ハイエナ)「うぐーっ!硬くてかみちぎれねーです!」

ミヂッ、ミヂヂヂヂヂヂ……

P「あーっ!あーっ!あああああああっ!!!」

ブチィッ!!!

P「ぎゃああああああああああ!!!!!!!」
19 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:30:53.57 HkQ7neTN0
仁奈(ハイエナ)「やった!取れた!」

Pの死んだキンタマ(右)「ほかほか」

仁奈「うーん……♡ほかほかしててあったけーでごぜーます……♡」スリスリ

P「ぁ……ぁ……」

仁奈「そういえば、まだ左が残ってたでごぜーますな?」

P「やめ……やめ……」

仁奈(ハイエナ)「残ったキンタマもよこしやがれー!」

P「嫌ァァァァァァ!!!!!」


20 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:31:53.59 HkQ7neTN0
寒いとキンタマ縮むね。
キンタマがねじれる現象は「精巣捻転」という立派な病気です。
放置するとキンタマが壊死しますので、早めの受診をお願いします。
他にもキンタマ痛の原因には打撲や捻転の他にも「精巣上体炎」などがあります。
キンタマ、お大事に。
21 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:34:33.93 HkQ7neTN0
参考楽曲
KING TIMER/ビッグポルノ
http://youtu.be/8CLk5wifQiw

金太の大冒険/つボイノリオ
http://youtu.be/2xXlS9pQSo8

Taali Hua/Neeraj Shridherほか
http://youtu.be/2xXlS9pQSo8

その他バッファローのキンタマを食いちぎるハイエナや、ヌーのチンポを食いちぎるライオンの動画などありましたが、友人曰く、正視に耐えなかったようなので載せません。
くだんの、キンタマを噛み砕かれたバッファローは、噛み付かれた瞬間に後ろ足に力が入らなくなり、まともに立ち上がることができなくなっていたので、動物もキンタマアタックは痛いんだなあと思うと、親近感のような、興奮のような、なんとも言えない気持ちが湧き上がってきたのでありました。

ぜひご自身で動画を探してみてくださいませ。必見です。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:40:31.99 x3Jk8WBoo
乙。仁奈ちゃんといえど金玉は勘弁してください…

モバP「橘ありすの表と裏」

2 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:14:31.81 3jZs1Dkx0

モパP(以降P)「ありすー、次の仕事の打ち合わせするぞー」

ありす「橘です。何回言えば分かるんですか!」

P「あぁすまんすまん。ほら、こっちの部屋でやるから、な?」

ありす「もう……!」スタスタ


バタン


卯月「ありすちゃん、事務所に来てからもう半年以上経つのにまだプロデューサーさんにはツンツンしてますね……」

ちひろ「そうねえ……他のみんなと話す時はあんな感じじゃないのに……」

心「プロデューサーがなんかしたんじゃね☆セクハラとか☆」

菜々「はぁとちゃん!さすがにそれは言い過ぎです!」

心「めんごめんご☆さすがにそこまでデリカシーないヤツじゃないよな☆」

ちひろ「プロデューサーが嫌いなわけじゃないとは思うんだけど、それにしてもツンツンしすぎよねえ……」

智絵里「ありすちゃん……プロデューサーさんとも仲良くして欲しいなあ……」

凛「ふーん。まあ、私とプロデューサーの邪魔にならないなら別に……」クンカクンカ

卯月「あ〜!また凛ちゃんがプロデューサーさんの上着を!」

美嘉「凛!次私だからね!」

ちひろ「……仲が良すぎるのも考えものだけどね……」

菜々「……なんだかひと波乱ありそうですね……」


―――
3 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:16:43.82 3jZs1Dkx0

ありす「ごめんなさいごめんなさい本気で言ってるわけじゃないんですごめんなさい嫌いにならないで」ギュー

P「はいはいわかってるわかってる。気恥ずかしいだけだもんな」ナデナデ

ありす「ごめんなさい…他の人がいると思ってもないことを言ってしまって……」グスッ

P「大丈夫だよ。ちゃんと分かってるから、な?気にすんな」ポンポン

ありす「Pさんっ……!ありがとうございますっ」ギュー

P「よしよし」ナデナデ

P(最初はそれこそさっきみたいなツンツン状態だったけど、いつからか2人の時だけべったりになってしまった)

P(きっかけはあの一連の出来事だったんだろうか……)


――

―――― 

――――――
4 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:17:58.64 3jZs1Dkx0

P『ありす、初めての撮影だけど緊張してないか?』

ありす『信号青ですよ!はあ……。いい加減「橘」って呼んでくれませんか?』

P『そんなに嫌なのか……ありすって名前、可愛くて素敵だと思うんだけどなあ……』

ありす『子供っぽくて嫌なんです!……まあ、緊張してないと言えば嘘になりますけど、アイドルをやると決めたからにはきちんとこなしてみせます』

P『さすが、頼もしいな。期待してるぞ』


―――
5 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:19:16.25 3jZs1Dkx0

P『おはようございます!今日はよろしくお願いします!ほら、ありす』

ありす『あ、あの、橘です。よろしくお願いします』

カメラマン『キミが橘ちゃんか〜!可愛いねえ!今日はよろしく!』

ありす『は、はい。お願いします』

スタッフ『橘さ〜ん!こちらでーす!』

ありす『……はい』タッ

P『ありす、頑張れよ!』

ありす『……』タッタッタッ

カメラマン『橘ちゃん、ちょ〜っと緊張してるかな〜?Pちゃん、大丈夫そう?』

P『大丈夫だと思いますよ。なにせ僕よりしっかりしてますから!』

カメラマン『アハハッ!そりゃあ良いね!じゃあこっちも気を引き締めないとね!』

P『はい!よろしくお願いします!』


スタッフ『準備出来ましたー!撮影入りまーす!』


―――
6 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:20:42.49 3jZs1Dkx0

パシャッパシャッ


カメラマン『橘ちゃん、もうちょっと口角上げられないかなあ?』

ありす『こ、こうですか?』

カメラマン『そうそう、あともうちょっと表情筋柔らかくしてみよ〜』

ありす『は、はい』

カメラマン『ん〜……』

P(表情が硬い……流石にいきなりスムーズにはいかないよな……)


パシャッ


カメラマン『……よし!橘ちゃん、喉乾いたでしょ?ちょっと休憩しよう!』

ありす『え、でも……』

カメラマン『いいからいいから!オレも喉乾いちゃったんだよね〜』スタスタ

スタッフ『休憩入りまーす!』

P『……』

カメラマン(Pちゃん、頼むね)コソコソ

P(はい)コソコソ

カメラマン『ありすちゃんもちゃんと休憩するんだよ〜』スタスタ

ありす『……プロデューサー』トボトボ

P『ありす、いちごオレ冷やしてあるから控室で飲んで休憩しよう。な?』

ありす「……はい」シュン

P(ありすと呼んでも怒らない……こりゃあそうとう参ってるな……)


―――
7 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:22:45.26 3jZs1Dkx0

ありす『ごめんなさい、プロデューサー……』

P『ん?どうして謝るんだ?はい、いちごオレ』

ありす『ありがとうございます……カメラマンさんは喉が渇いたからって言ってましたけど、本当は私がちゃんと指示に応えられなかったから、ですよね……?』

P『……』

ありす『あれだけ偉そうなことを言ったのに、いざ本番になると頭が真っ白になって……顔も強張っちゃって……それで―』

P『ありす』ポンポン

ありす『ひゃっ!?』

P『初めてなんだから当然だよ。それに、緊張なんて誰にでもあることだ。こんな適当な俺にだってもちろんある』ナデナデ

ありす『プロデューサーも……?』

P『ああ。一番最初の営業の時にな?緊張で手がブルブル震えて貰った名刺を落っことしちゃったんだ』

P『それでな、慌てて拾おうとかがんだら、同じように拾ってくれようとした相手の社長さんと頭をゴチーン!』

P『相手の社長さんは笑って許してくれたけど、事務所に帰ってきてから一緒に営業行った先輩に大目玉食らったよ……』

ありす『ふふっ…』クスクス

P『緊張することは誰にでもある。失敗だって誰にでもある。問題はそれを次にどう活かしてくかだと思う』

ありす『でも……私、どうしたらちゃんと出来るのかが分からなくて……』

P『ありす。ただ良く写ろうとするんじゃなくて、どんな自分をみんなに見てもらいたいかを考えて写ってみたらどうかな?』

ありす『どんな自分を見てもらいたいか……?』

P『うん。撮った写真を見て橘ありすと言う人間をどんな風に感じてもらいたいか。可愛いと感じて欲しいのか、綺麗と感じて欲しいのか、それとも、大人びてると感じて欲しいのか』

ありす『……』

P『漠然と良く写ろうとしてもどうしたらいいか分かんなくなるのは当然さ。まずはありすがどう写りたいのか。それが決まれば、カメラマンさんも適切なアドバイスをくれたり、綺麗に撮ってくれたりするはずだよ』

ありす『どんな私を見てほしいか……』

P『それと、次撮る時は俺の方を見てごらん。カメラマンさんの後ろにいるから』

ありす『プロデューサーを?』

P『おう!』ニカッ

スタッフ『撮影再開しまーす!』

P『よし!ありす、力を抜いてリラックスだ!それから、「どう写りたいか」だぞ?』

ありす『……はい!あと橘ですっ』

―――
8 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:26:00.07 3jZs1Dkx0

カメラマン『よーし橘ちゃん、改めて最高の一枚よろしく!』

ありす『は、はいっ!(見てもらいたい私……大人っぽく……!)』

カメラマン『よーし、さっきよりいい感じ!何枚かいってみようか〜』

パシャッパシャッ

P(よし、今だ!)ヘンガオ

ありす『!!ふふっ……』

カメラマン『おっ、いいねえ自然な笑顔!いただき!』パシャッ

ありす『あっ…』

カメラマン(これは決まり、かな?)メクバセ

P(……ええ!)コクリ

カメラマン『はーいお疲れ〜!いやあ休憩挟んだだけですぐ出来ちゃうなんて、橘ちゃんは大物になる素質があるね〜!』

ありす『え、ええと……あ、ありがとうございました……?』

カメラマン『どの写真かはほぼ決定だろうけど、一応撮ったデータをすぐに事務所さんに送っとくから選んどいてね〜』

P『ありがとうございました!またウチの娘たちがお世話になると思いますが、その時はお願いしますね!』

カメラマン『Pちゃんとこの娘なら大歓迎!可愛い娘いっぱい連れてきてくれてオレも撮り甲斐があるよ!じゃあまたね〜!』スタスタ

P『お疲れ、ありす!』

ありす『橘です!あの……プロデューサーを見て笑ったら撮影終わっちゃったんですけど……?あれでよかったんでしょうか……?』

P(混乱してるな……よし有耶無耶にしよう!)

P『いやあ、凛とした佇まいからの自然にこぼれた笑み!綺麗だったぞ!』

ありす『は、はあ……?』

P『緊張して疲れたろ?荷物まとめて事務所に戻ろう!車回してくるなー!』タッタッタッ

ありす『え!?ちょっとプロデューサー!……もう……』


―――
9 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:28:35.83 3jZs1Dkx0
―――


P『よし着いた―!事務所戻って写真のデータ見るか!』バタン

ありす『……』バタン

P『車置いてくるから、先に事務所戻っててくれ!』

ありす『あ、あの…』

P『ん?どうした―』

女性『キャー!!』

ブゥーン キキィー!!

ありす『え!?あっ、あぁっ……!』

P『!?ありすっ!!』ガバッ

ガシャーン

車が暴走したのか!?

電信柱にぶつかって止まったぞー!!

けが人はいないかー!!

P『ハアハア……ありす!ありす!大丈夫か!?』

ありす『うっ…う〜ん……』

P『怪我は無いが、気を失ってる……怖かったよな……』ギュウ

おっちゃん『おい兄ちゃん!大丈夫か!?』

P『ええ、大丈夫です……』

おっちゃん『嬢ちゃんも怪我はなさそうだな……俺は警察と救急車を呼んでくる!兄ちゃんは?』

P『僕は一度この子を上の事務所に連れていきます。怪我は無いですが、軽く気を失ってるので……』

おっちゃん『わかった!落ち着いたら実況見分手伝ってくれよ!』タッタッタッ


―――
10 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:30:46.58 3jZs1Dkx0

ガチャリ


P『戻りました……』

ちひろ『おかえりなさ…!?どうしたんですか!?スーツが傷と埃だらけじゃないですか!?あ、もしかしてさっきの大きな音って…』

P『ええ、居眠りか飲酒かわかりませんが、車が突っ込んできて……』

ちひろ『ええ!?お怪我は!?ありすちゃん!大丈夫!?』

ありす『……う〜ん……』

P『怪我はありませんが、ショックで軽く気を失ってます。仮眠室空いてますか?』

ちひろ『え、ええ!大丈夫です!他の子たちは出払ってますから』

P『わかりました。仮眠室に寝かせてきます。』


―――
11 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:39:03.92 3jZs1Dkx0

ガチャ

P(とりあえずベッドに寝かせよう……)

P(一応ぶつかる軌道じゃなかったけど、相当怖かったはずだ……)

ありす『……う〜ん、プロデューサー……?』パチ

P『ありす!気がついたか!』

ありす『あっ……わたし……車に……!あぁっ……!』ガクガク

P『大丈夫……大丈夫だよ』ギュウ

ありす『あっ……』

P『怖かったなっ……もう大丈夫だ……』ギュウウ

ありす『はあっ……はあっ……ふぅー……』

ありす『ちょっと落ち着きました……あっ!プロデューサーは怪我してないですか……?』

P『大丈夫!この通り!な?』

ありす『……ふふっ、スーツが傷と埃だらけじゃないですか……』

P『こんなもの、ありすの命に比べれば安いもんだ!』

ありす『……プロデューサーが助けてくれたんですね、ありがとうございますっ……』

P『当たり前だろ?俺はありすのプロデューサーなんだから』ナデナデ

ありす『プロデューサー……』

P『写真のチェックはいいから今日はもう帰ろう、な?とりあえず親御さんに連絡してくるから』スクッ

ありす『あの!今日は二人とも帰りが遅くてっ……!』

P『でも、さすがに連絡しないと……』

ありす『プロデューサー、一緒にいてください……』グス

P『ありす……』

ありす『まだちょっと怖くて……一人にしないでくださいっ……』グスグス

P『分かったよ。でも親御さんにはちひろさんから連絡してもらうからな?』

ありす『……分かりました……』グス

P『ちひろさーん!ありすの親御さんに緊急事態で迎えに来て欲しいって連絡入れてもらえますかー!?』

ハーイ!

P『これでよし。親御さんが来るまでは一緒にいるよ。隣、座るな?』

ありす『……っ!』ギュウウ

P『よしよし……もう大丈夫、怖くない怖くない』ナデナデ


――――――

――――

――
12 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:44:37.37 3jZs1Dkx0

P(あれから念のためにアフターケアでカウンセリングとかも受けさせたけど、フラッシュバックとかはなかった)

P(車も今まで通り乗れるし、ホント、無事で良かった……)

ありす「…さん!Pさん!」

P「おおっと、どうした?ありす」

ありす「どうしたじゃないですよ!私の話、ちゃんと聞いてました?」ズイ

P「おう……ごめんごめん、ちょっと考え事してて……」

ありす「もう……せっかく二人きりなんですから私のことをちゃんと見ててください!」フンス

P(やっぱあの出来事が俺にべったりになってしまったきっかけ……なんだろうなあ)

P(俺も甘いのかもしれないけど、あんなことがあった後だとどうしてもなあ……)

コンコン

卯月『プロデューサーさーん!今日は私達のレッスン見てくれるんですよねー?もうすぐ時間ですよー!』

P「もうそんな時間か!打ち合わせは終わったから先に行っててくれ!俺もすぐ行く」

卯月『わかりましたー!』

P「ありす」

ありす「なんですか?」

P「ありすも聞いたろ?この後卯月たちのレッスンを見る約束があるんだ。打ち合わせも終わったし、事務所でゆっくりしててくれ」

ありす「むぅ〜……しょうがないですね……Pさんの仕事が終わるまで事務所で待ってます」

P「いや、今日はありすは打ち合わせだけなんだし、休憩したら俺を待たずに早めに帰ったほうが……」

ありす「待・ち・ま・す!!親も遅くなるでしょうから、Pさんと帰ります!!」ガタッ

P「アッハイ」

ありす「ちゃんと事務所に戻ってきてくださいね!」ガチャ

バタン!

P「どうしたもんかなあ……」


――

――――

――――――
13 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:48:34.02 3jZs1Dkx0

文香「ありすちゃん、紅茶です。お砂糖もお好みでどうぞ」コトッ

ありす「文香さん、ありがとうございます。頂きます」ズズ

文香「ありすちゃんは、プロデューサーさんがお嫌いですか……?」

ありす「え!?いえ、そういうわけじゃないんです!ただ子供扱いが嫌なだけで……」

文香「プロデューサーさんはきっと、ありすちゃんを子供扱いはしていませんよ?」

ありす「……」

ガチャ

P「いやあすまんすまん。おばあちゃんを道案内してたらちょっと遅くなっちまった……」

ありす「プロデューサー、おかえりなさい」

文香「おかえりなさいプロデューサーさん。すみません、少しお手洗いに行ってきます」

P「はいよ。文香が戻ったら2人の新しいユニットの打ち合わせ始めようか!」

文香「はい。では」ガチャ

バタン

ありす「Pさん……」

P「ん?どうしたありす」

ありす「私、事務所のみんなにPさんのことが嫌いだと思われてるみたいです……」

P「ふ〜む……俺としては仕事に支障がなければそれでいいんだけど、さすがに変な噂が立つのは困るんだよなあ……」

ありす「噂……?」

P「そう。今もちょっと流れてるらしくて、ありすが俺にセクハラされた説とか、俺が実はドMで喜んでる説とか」

ありす「えぇ……」

P「前者はともかく、凛が後者を真に受けてムチとか持って来た時は流石に怒ったな……ハハハ」

ありす「凛さんたちはPさんにベタベタしすぎです!Pさんも甘いです!はっきり言わないと駄目です!」

――

凛「ックシュン!誰かが私の噂してる……?まあいいや、プロデューサーの上着は……あった!」クンカクンカ

――

P「凛だって、場所はわきまえてる……と思うからさ。さっきも言ったけど仕事に支障が出なければいいと思うんだ」

P(事務所帰ってきた途端に美嘉と一緒に上着かっさらってくのは勘弁してほしいけど)

ありす「そういうことじゃなくて〜……!うぅ〜!」

P「どうどう」ナデナデ

ありす「はぅ……も、もっとしてください。あとぎゅってしてください」

P「はいはい」ギュー ナデナデ

ありす「えへへ…」

ガチャ

ありす「!?」サッ

文香「すみません、戻りました……ありすちゃん?どうかしたんですか?」

ありす「い、いえ、なんでもありません……!」

文香「?」キョトン

P「……よし!じゃあ打ち合わせ始めようか!」


――――――

――――

――
14 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:52:42.75 3jZs1Dkx0

ありす「お母さん。お風呂上がりました」

ハーイ


ガチャ

ボフッ


ありす「はあ……なんでいつも素直になれないんだろ……」ゴロン

ありす(タブレットで調べてみたら出てくるかな)スッスッ

ありす「ツン……デレ……?」

タブレット『他の人がいる時はそっけなくても、二人の時だけ素直になる女の子に男子はメロメロ!』

ありす「メロメロ……Pさんも私にメロメロ……なのかな……?」

ありす(意外と有効だったりするのかな?他の人もPさんに好意を持ってるけど、みんなベタベタしてるから)

――

凛『あんたが私のプロデューサー?ふーん、まあ悪くないかな』クンカクンカ

美嘉『カリスマギャルのハグ〜★』クンスカクンスカ

卯月『卯月、今日もプロデューサーさんのために頑張りました!』エヘー

智絵里『プロデューサーさん……見捨てないでくださいね……』ウワメヅカイ

心『いやぁ〜ん☆とってもスウィーティー☆』

――

ありす(最後のは……多分違う)

ありす「とにかく、Pさんも気にしてないって言ってたし、急ぐ必要はない……のかも……」ウトウト

ありす「でも……二人きりになれることも少なくなってきたから……ちょっと……寂しい……な……」ウトウト

ありす「Zzz……」


――――
15 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:56:50.89 3jZs1Dkx0

ガチャ

ありす「おはようございます」

ちひろ「おはよう、ありすちゃん」

心「ありすちゃん、おっつスウィーティー☆」

菜々「ありすちゃん、おはようございまーす!」

卯月「おはよう、ありすちゃん!」

凛「おはよう、ありす」

美嘉「おはよう、ありすちゃん★」

智絵里「ありすちゃん、おはようございますっ」

ありす「あの、プロデューサーさんは……?」

ちひろ「あ〜……プロデューサーさん、ありすちゃんに伝えるの忘れたのね……もう」

ありす「……え?」

心「今度のツアーライブあるでしょ?それぞれの会場確認と挨拶回り☆」

卯月「一気に複数回るみたいで、2、3日は帰ってこれないみたいですね……」

ありす「え?どうして急に……?」

凛「ホントは他の人が行く予定だったんだけど、急病で行けなくなったんだって」

智絵里「それで、しばらくみんなもレッスンだけだからってプロデューサーさんが……」

ありす「……そう、ですか……」

ちひろ「ありすちゃん、今日はレッスンだけよね?」

ありす「はい。自分のスケジュールはちゃんと把握してますから」

ちひろ「さすがありすちゃん。プロデューサーさんがいなくても問題なさそうね」

ありす(Pさんが、いなくても……?)ズキン

凛「まったくもう。プロデューサー、せめて脱ぎたての上着ぐらい置いてってくれればいいのに」クンカクンカ

美嘉「凛、なにそれ?」

凛「プロデューサーのロッカーにあった替えのYシャツ」クンカクンカ

美嘉「ちょっとー!それは反則でしょ―!アタシだって我慢してるのに―!」

凛「これは渡さないよ」タタタッ

美嘉「待てー!アタシにも貸しなさーい!」タタタッ

卯月「凛ちゃん、美嘉ちゃん!待ってー!」タタタッ

菜々「あ、あはは……」

ありす(……Pさんがいない……?)ズキズキ


――――
16 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:03:55.75 3jZs1Dkx0

ルキトレ「はい!今日はここまで!汗を流して、ゆっくり体を休めてくださいね」

アイドル達「「「ありがとうございました!」」」

疲れたー 今日カフェ寄って帰ろうよー あ、いいねー!

ありす(Pさん……)

文香「ありすちゃん、お疲れ様。隣、いいですか……?」

ありす「あ、文香さん!どうぞ」

文香「ありすちゃん、なんだか調子がよくないみたいですね」

ありす「そんなことはっ!ない……と、思うんですけど……」

文香「何か悩み事なら、相談に乗りますよ……?」

ありす「いえ!わざわざ話すようなことではないので……!」

文香「だったらいいんですが……ホントに困ったらプロデューサーさんに相談しては?まあ、今はいませんが……」

ありす「プロデューサーに……?」

文香「私も、自分の方向性に悩んでいた時にプロデューサーさんに相談に乗ってもらいましたから……」

ありす「文香さんも……ですか……」

文香「プロデューサーさんは普段は飄々としていますが、困ったときは親身になって助けてくれますよ……?」

ありす(親身になって……そうだ、Pさんは撮影でガチガチだった私をほぐしてくれて……)

ありす(轢かれそうになった私を、命がけで助けてくれた……)

文香「ありすちゃん……?」

ありす「!あ、すみません……あの、アドバイスありがとうございました。私はこれで、失礼します」スクッ

文香「はい。気を付けてね……」

ありす(Pさんに相談……電話すれば……!)スタスタ


文香「ありすちゃん、大丈夫でしょうか……?」


――――
17 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:06:32.51 3jZs1Dkx0

ありす(Pさんに電話……番号は知ってたけど、今まで一回もしたことなかったから緊張する……)

ありす「20時か……これぐらいの時間なら、迷惑にならないかな……?」

ありす(メールにしようかな……ううん、私は相談がしたいわけじゃない……Pさんの声が聞きたい……)

『プルルルルル』

ありす(Pさん……)

『プルルルルル』

ありす「出ない……」

『ガチャッ』

ありす「!!あのっ……」

『只今電話に出ることが出来ません。御用の方はピーッという発信音の――』

ありす(……やっぱり忙しいのかな……?)プツッ

コンコン

ありす「はーい」

ありす母「ありすー、明日も学校とレッスンでしょう?早く寝るのよ?」

ありす「はーい……」

ありす(明日は出てくれる……よね?)


――――
18 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:27:08.24 3jZs1Dkx0

凛「あ゛あ゛あ゛あ゛〜」グデーン

ありす「凛さん……なんて声出してるんですか!」

凛「……だって、プロデューサー分が足りなくて……」

ありす「まだ2日じゃないですか!」

凛「『もう2日』だよ!……ああ、プロデューサーの匂いが恋しい……」

ありす「匂いですか……そういえば、昨日のYシャツはどうしたんですか?」

凛「ああアレ?昨日あの後美嘉と卯月と揉みくちゃになって、ただでさえ薄かった匂いが女子の香りに……」グスン

美嘉「だーかーらー!ゴメンって言ってるじゃん!アタシだってプロデューサー分補給できないから辛いの―!」

卯月「私は平気ですっ!」エヘッ

ちひろ「はあ……今までプロデューサーさんがこんなに留守にしたことって無かったものね」

智絵里「プロデューサーさん、もう帰って来なかったり……しないですよね……?」ウルウル

アイドルたち「「「!?」」」

ちひろ「まさか!そんなことあるわけないですよ。プロデューサーさん、あなたたちのことしか頭にないですから」クスクス

凛「私たちのことだけ……?」

ちひろ「そうですよ〜。事務所に戻ってくるなりありすが〜、凛が〜、美嘉が〜ってうるさいんだから!」クスッ

アイドルたち「「「!!」」」キュン

ガタタッ

凛「もう我慢できない!愛しのプロデューサーのとこに行かなきゃ!ちひろさん、プロデューサーは今何処にいるの!?」ズイッ

ちひろ「えっ!?えっ!?」

美嘉「そうだよ!今日はレッスンだけなんだし、プロデューサーに会いに行ってもいいでしょ!?」ズズイッ

ちひろ「でっ、でも……!」アセアセ

凛・美嘉「「何処!?」」ズズズイッ

ちひろ「あ、あの……北海道です……」

凛・美嘉「「」」

智絵里「北海道は……さすがに今からは……」

卯月「北海道ですかっ!いいですね〜!札幌の美味しいスープカレーとか食べてみたいですっ!」

ありす「はあ……」

ちひろ「ま、まあ明日の昼頃には帰ってきますから!それまで頑張って!ね?」

19 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:28:38.85 3jZs1Dkx0

凛「明日までもつかな〜……」グデー

美嘉「せめて声ぐらい聞きたいけど、プライベートの番号教えてくれないし……仕事に関係ないメールはそっけないし……」グデー

ありす(えっ……?)

ちひろ「当たり前です!特に凛ちゃんと美嘉ちゃんに番号を教えたら、プロデューサーさんの仕事に支障が出ますから!」

ありす(もしかして、番号を知ってるのは……)

ちひろ「スケジュールや仕事の変更は私から連絡しますし、緊急時でも個人個人で直接連絡を取るより、常に事務所にいる私が連絡を受ける方が色々とスムーズですから」

ちひろ「仕事用の携帯もありますけど、アイドルからは基本緊急時用で、私用でかけたらダメですからね」

凛「……前、仕事用の携帯にかけたらすごく怒られて、『もう上着貸さないぞ!』って言われたんだよね」ズーン

美嘉「同じく……『何かあったんじゃないかって心配になるからやめてくれ!』って……」ズーン

ありす(Pさん……私だけに教えてくれたんだ……)

ありす(あっ!そう言えば……!)



P『これ、俺のプライベートの番号な。何か困ったら連絡してくれ。他の皆には絶対に内緒だぞ?』ニコッ



ありす「プロデューサー……」

美嘉「お、なになに?ありすちゃんも流石にプロデューサーが恋しいのかなあ〜?」

ありす「なっ!そ、そんなわけないです!むしろせいせいしますっ!」

美嘉「本当かな〜?寂しくなったら美嘉お姉ちゃんがいるからねえ〜……ふひひ★」

ありす「いえ、謹んでお断りします」

美嘉「」

卯月「わあ!美嘉ちゃんが真っ白です!」

凛「当然の報いだね」

ありす「……もうっ……」

ありす(Pさん……会いたいな……寂しい……)


――――
20 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:29:59.70 3jZs1Dkx0

ありす「……明日帰ってくるって言ってたけど……」

ありす(やっぱり寂しい……せめて声が聞きたい……)

『プルルルルル』

ありす(お願い……!出て……!)

『プルルルルル』

『ガチャッ』

P『おう!ありすか!どうしたー?』

ありす「!!Pさん!あっあのっ私っ……!」

P『うん?緊急の連絡か?』

ありす「い、いえ!そういうわけじゃなくて……あの……」

P『そうか!すまん今ちょっと立て込んでてな!明日の昼頃には事務所に戻るから!じゃあな!』

ありす「あっあのっ待ってっ!」

『ツーツーツー』

ありす「…………」

ありす(Pさん……声は聞けたけど……お話、全然できなかった……)ポロ

ありす(Pさん……Pさん……)グスッ

ありす「私……こんなに弱くてワガママな子だったんだ……」グス

ありす(Pさん……)グスグス


――――
21 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:33:12.12 3jZs1Dkx0

凛・美嘉「「あ゛あ゛あ゛あ゛〜」」グデーン

ありす「……」

菜々「あの……凛ちゃんと美嘉ちゃんがアイドルらしからぬ声を……」

ちひろ「あ、気にしなくて大丈夫ですよ。プロデューサーさんに会えなくて寂しがってるだけですから」

心「会えない日々が乙女心をシゲキ……☆やぁんスウィーティー☆」

文香「たかが3日、されど3日ってことでしょうか……?」

凛「私からしたら永遠にも思える長さだよ……」グデー

美嘉「これ以上はムリ……プロデューサー……早く帰ってきて……」グデー

卯月「もうすぐプロデューサーさん帰って来ますから!凛ちゃん美嘉ちゃんしっかりしてくださ〜い」アワアワ

智絵里「そういえば、今日は珍しく全員集まってるんですね……?」
22 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:35:50.13 3jZs1Dkx0

ちひろ「……はあ。ここ数日の様子も見てるし、プロデューサーさんがいない時に話すのは本当に気が重いけど……」

アイドル達「「「?」」」

ちひろ「部長から早めに伝えておけって釘を刺されちゃったし……よし!」

ちひろ「みんな聞いて!もうすぐ新人さんが入社するの!それでね……」

凛「え……なんか嫌な予感がする……!」

美嘉「ヤダヤダ!聞きたくない聞きたくない!!」

智絵里「ま、まさか……!」

ありす(……え?)

ちひろ「まだ完全に決定したわけじゃないけど、担当プロデューサーが変わる「「「えぇ!?」」」かもって、あの……」

凛「私は絶対イヤ!担当がプロデューサーじゃないならアイドルやめるから!」

美嘉「アタシだって!プロデューサーが変わるなんて耐えられない!」

智絵里「プロデューサーさん、私のことを見捨てたんですか……?」ポロポロ

心「……まあよくあることだよね☆プロデューサー、結構激務っぽかったし☆」

菜々「……新しい人、ですか……」

卯月「私は皆と一緒がいいですっ……」

ありす「……」

ありす(プロデューサーが、変わる……?)ウル

文香「ありすちゃん……?」

ありす(プロデューサーがいなくなる……?私を置いて……?)ウルウル


ギャーギャーワーワー


ちひろ「ちょっみんな落ち着いて!変わるかもってだけで変わるって決まったわけじゃ……!」
23 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:37:27.88 3jZs1Dkx0

ガチャ


P「只今戻りましたー!お、みんな勢揃いだな!」

アイドルたち「「「!!プロデューサー(さん)!?」」」

ダッ

ありす「Pさぁんっ!」ダキッ

P「うおっと!あ、ありす!?」ハシッ

ありす「やぁっ!いやぁ!Pさん、私を置いてかないでっ!一緒にっ!一緒にいてください……!」グスグス

ありす「うぅ〜っぐすっひっく、うぅ〜」ポロポロ

アイドルたち「「「え?」」」ポカーン

文香「ありすちゃん……」

P「これは……どういうことだ?」


――――――

――――

――
24 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:43:49.61 3jZs1Dkx0

P「あ〜新人くんの件ですか!それなら、俺のとこの娘たちは俺が全員面倒見ますからってさっき部長に言ってきましたよ」

ちひろ「まあそうだろうとは思いましたけど……よかったです……」ホッ

P「こんな個性的な娘たちを一人でも新人君に任せたら、新人君がかわいそうですからね!」ケラケラ

凛「笑い事じゃないよ!ホントにびっくりしたんだから!」クンカクンカ

美嘉「そーだそーだ!」クンスカ

心「そーだそーだ☆」

P「静かに、佐藤」

心「〜!!」バシッバシッ

P「痛い!」

卯月「私はプロデューサーさんを信じてました!」

智絵里「見捨てないでくれるんですね……よかった……」ホッ

菜々「よかったです……」


―――
25 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:45:05.02 3jZs1Dkx0

文香「それにしても……」

ありす「……」ギュー

凛「こっちもビックリだね……」

美嘉「だね……」

文香「これは嫌っているどころか……」

心「もはやラブ☆」

凛「そんな素振り全然なかったのに……」

美嘉「アタシたちの前ではツンツンしてたからね……」

ありす「……」グス ギュー

P「よしよし」ナデナデ
26 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:50:06.75 3jZs1Dkx0

ちひろ「プロデューサーさん、これってもしかしてあの件で……?」

P「たぶんそうだと思います……」

凛「あの件って?」

美嘉「もしかして、暴走車の話?」

智絵里「でも、けが人はいなかったって聞いてましたけど……」

P「ありすの初めての撮影の日の帰りだったんだ。確かにけが人はいなかったんだが、ありすの方に車が向かって来てて……」

ちひろ「プロデューサーさんが間一髪でありすちゃんを抱きかかえて無事だったの……」

菜々「そうだったんですか……」

心「プロデューサーやるじゃん☆」

P「精神的な後遺症はなかったんだが、二人きりの時だけこの通り甘えるようになってな……」ナデナデ

ありす「……」ギュー
27 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:54:46.29 3jZs1Dkx0

卯月「数日甘えられずに寂しさが募ってたところに、プロデューサーが変わるかもって話で……」

心「大爆発っ☆」

凛「ってことだね。私も抱きつきたかったけど……」

美嘉「インパクトが強すぎてなんか吹っ飛んじゃった……」

P「そうだったのか……心配かけてごめんなありす」ナデナデ

ありす「イヤです。許しません」ギュー

P「困ったなあ……どうしたら許してくれる?」ナデリ

ありす「たまにこうやって甘えさせてください……!それと……」

P「それと……?」

ありす「Pさん、あと4年、待てますか?」ジッ

P「4年……?どういうことだ?」

ありす「いいから待てるか答えてください!」

P「ん〜?」

美嘉「4年……?ってえ!いくらありすちゃんでもそれは見逃せないよ!」

凛「ハッ!?4年ってそういうこと!?それはダメ!」

P「?どういうことだ?」

ありす「はあ……バレたからには仕方ありません。私にはプロデューサーが必要なんです。誰にも渡しません」ギュウ

凛・美嘉「「ぐぬぬ……!」」ワナワナ

P「ちょっ!何だか分からないけど、とりあえず落ち着けって!」

凛・美嘉・ありす「「「プロデューサー(Pさん)は黙ってて(ください)!!」」」

P「」
28 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:56:46.81 3jZs1Dkx0

心「思わぬライバル登場☆ってやつ?」

菜々「若いって、良いですね〜……」

卯月「?ナナちゃんは私と同い年ですよね?」

菜々「そ、そうですよ〜!ナナは永遠の17歳ですっ!キャハッ」

智絵里「?」

ちひろ「……はあ、やれやれ……」

文香「でも、ありすちゃんがプロデューサーさんを嫌いじゃなくてよかったです……」

ちひろ「それはそうなんですけど……まあ、なるようにしかなりませんよね」

菜々「……これからもひと波乱ありそうですね……」


おわり
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 03:26:02.77 jnVneIj+0
おつおつ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 10:10:50.50 YneTGdKz0
ありすが可愛かったのでとても良いと思いました。

モバP・輝子「目指した理由」 [SS]

3 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:07:41 SAd
プロデューサーという職を目指したのはいつだっただろうか、2ヶ月前のまだ桜が薄桃色に咲き乱れていた季節に自分はプロデューサーとしてスカウトされた、理由は「ティンときた」などと言う聞いたこともない擬音の理由なのだから大した理由ではないのだろう。

その後入社し研修などを終了させた直後にアイドルをスカウトしてこい、などと命令され途方にくれて今にいたる。

恥ずかしいことに自分は人との関わりをあまり持ってこなかった。
というのも、1人でも本があれば楽しめたし集団行動などという面倒臭いものを業務でもないのにやるのは、些か自分にとって好ましくないことだったからなのだが。

中学高校を平凡な偏差値の平凡な生徒として平凡に過ごし、優れていると言われる部類の大学に入り、普通に単位を取り普通に就職活動に取り組む。
こんな人生を送ってきたものであるから人とのコミュニケーションというのは嫌いでこそないものの得意とは言い難い。
プロデューサーという仕事に就いたのも企画を立てて書類を片付け、女子を金に変える。
程度の認識しかなく、こんなスカウトなどという苦行を強いられるなどとは夢にも思っていなかったからである。

公園のベンチにスーツの男が座り3時間が経とうとしていたところだったか、夕立が降ってきた。
今日は一日晴れだと言っていたのに…なんて事を考えてたのを覚えている。
これ以上濡れるのはよろしくないと思い、コンビニエンスストアでビニール傘でも買おうかと考えて
いたときに、木の根のところに体育座りし一点をじっと見つめている女児がいた。髪は白髪で風呂に入っているのかと思うほどボサボサで不気味であったが「放っておくこともできない」そんな事を思って自分は声をかけたのだろうか。

「やあ、お家には帰らなくていいのかい?」

なんて、自分の中では愛想よく話しかけたつもりだったが多分不気味であろう、話の振り方に女児は淡々と

「…良いんだ…、親にも、言ってある…フヒヒ」

なんて、薄気味悪い声と話し方で返答された。

「お兄さんも、ボッチ…?」

ボッチ、ぼっちとはなんなのだろう、大方一人ぼっちという言葉しか今の自分にかけるような寂しい言葉はないのでそうなのだろうとは思うが、などと思考を回しつつとりあえず自分は

「うん、お兄さんも一人ぼっちなんだ、そうだ、お兄さんと一緒にアイドルにならないかい?」

という、理由もなくただ、ただ、もうこの仕事を終わらせてしまいたい、その一心でそう、スカウトした。

「フヒッ?わ、私のことを言っているのか…?冗談はやめてくれよ…私をスカウトする理由なんて…ないじゃあないか…」

理由、理由ときた、確かに自分は特に考えていなかったはて困った…そうやって考えて考えてやっと出した言葉はこうだったと記憶している。

「ティンときたからさ」
4 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:08:32 SAd
私は今日この日を家の中で過ごすとこを決めていた、学校をズル休みした理由のテレビから今日は一日晴れなどと言う、困った予報が聞こえたからだ。
風呂は入った方がいいだろうか?面倒くさいからいいか。
ご飯は食べるのがいいのだろうか?面倒臭いからいいか。
そうやって日常生活の大半のことを面倒臭い、などという退廃的な思考で済ませ(済ましたと言っていいのかは定かではないが)私が普段、トモダチと呼んでいるキノコへの霧吹きなどの世話を終え怠惰に過ごしていた時に、外から夕立の声が聞こえてきた。
すぐに傘をさして長靴を履き、何年着たのだろうという服装のまま自宅を後にして、まるで天真爛漫なごく平凡な女の子、のように爛々とスキップをして公園に行ったのを覚えている。

公園で一人トモダチを眺めていると、後ろから若い(と言っても確実に自分より歳を食ってはいるのだが)男の声が聞こえてきた

「やあ、お家には帰らなくていいのかい?」

この男はなぜ、自分に話しかけたのだろう、平日のこの時間にいるのだから不審者なんだろうか、そんな危機感を感じながら私は

「…良いんだ…、親にも、言ってある…フヒヒ」

なんていう気持ちが悪い話し方で返した記憶がある、好ましくないこの空気を変えなければ、そう思い

「お兄さんも、ボッチ?」

なんて言う、自分と同類の雰囲気を醸し出しているとはいえ失礼な言葉を投げかけた。

「うん、お兄さんも一人ぼっちなんだ、そうだ、お兄さんと一緒にアイドルにならないかい?」

なんて、薄ら寒い冗談を言われた、自分で言うのはなんだが私ほどアイドルに向かない人間を私は知らない、顔は芋くさいし、体型は寸胴おまけに根暗なぼっち、見事な数え役満だ。
そんな自分に行ってきたこの男に一泡吹かせようと思い自分は

「わ、私のことを言っているのか?冗談はやめてくれよ…私をスカウトする理由なんて…ないじゃあないか…」

そんな自分でも上手いこと返したなぁと感心したくなる相手の言葉への最適解をぶつけ満足していると少し考えた仕草を見せ男はこう言った。

「ティンときたからさ」
5 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:09:15 SAd
それから会社に電話をして、彼女の自宅に行ってご両親に説明、了承を得てくるよう言われた。

さて、風呂も入れてなさそうなのだ、どれだけ貧相でアルカイックなボロ家が出てくるのかと期待と覚悟を抱いて連れられた場所は、落胆を覚えるほど普通の住宅街だった。
そこらじゅうに針葉樹がさも人工物かのように不自然に取り付けられ、外国のものであろう車が当たり前のように車庫に見られる。
少なからず甚だ彼女が住んでいるところには夢とも思えないような、立派で閑静な場所であった。

「フヒヒ…は、初めてだから、緊張…する…」

誤解を生みそうな口調で言った彼女の自宅の表札には「星」などという本当に冗談かのような、口が軽い人間なら、あんたは星では無い。
なんて言ってしまいそうな立派な名字が掲げてあった。
扉が開き親がこちらを警戒しながら舐め回すように視線を這わす。

「うちの子が何かしましたか…?」

なんて、開口一番に彼女を疑うような、自分の環境ではあり得なかった言葉に戸惑いつつ自分は、

「いいえ、そんなことじゃ無いんです。私こういうものです。」

と、堅苦しい、まるで結婚の挨拶をしにきたような慎重さで名刺を差し出した。

そこからは早かった、セールスマンのように契約した時の利点を都合よく並べ、ふと零した一言にフォローを入れて相手を籠絡する。
自分でも嘘かと思うくらい、早く契約書にサインをさせることが出来た。

「輝子、これからお世話になるんだから、しっかりと挨拶をしなさい」

娘に言うには余りにも冷徹で、それでいて厳格な口調でそう言った親をいないものかのようにように彼女(名前は輝子と言うらしい)は

「よろしく…これで私達、友達…だな…フヒヒ」

なんて、大の大人に女児がいうことでは無いことをひょうと言って見せた。

サインも貰い今すぐにでも事務所に帰りはしたかったが見窄らしく薄汚れた女児を「偶像です」だなんて言うわけにもいかず(某新興宗教などからするに汚いものが崇高にみえる、と言うこともあるのかもしれないが)
風呂に入ってきて貰い、それなりの服装をさせて、なんとか様にして、時間をかけ事務所に向かった。
6 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:13:05 SAd
事務員の女性(千川さんだったか)と社長が、星を見るなり怪訝な、なぜこいつなんだと言う顔をして見せたので自分は堪らなくなり「ティンときた」という、適当なことを出任せで放って見たのだが。
それに以外にも(せざるを得なかったのかもしれないが)社長は納得し、自分に星のプロデュースを一任した。

まず星の能力を見るために自分は歌や踊りや演技をさせて見た。
あんなに不気味で薄気味悪い星ではあったが(ダンスや演技を除いては)存外に出来ることがわかった。
そこら辺の適当な衣装を着させてメイクもさせて見ると、なるほど馬子にも衣装いう言葉の意味がわかったような気がして、薄気味悪い女児から。
多少どこにでもいる女児、程度にはなるものだと感心せざるおえない外見にはなった(と言っても自分でやらせたらこちらもてんでではあったのだが)。

こうして長い1日が終わり、次の週から本格的に仕事をさせることになった。

次の週、星に視線に慣れされるようにとマスコットの仕事をさせて見ることにした。
と言ってもなぜかギクシャクとした動きしかせず中に蜚?でも入っているのでは無いかと陰惨な動きしか出来なく、
かといってバックダンサーをやらせようものなら(悪い意味で)目立つ結果に収めるとこが多かった。

だが歌となると話は別でライブをさせ客の前に立たせると別だが歌(持ち歌ではなくカバーではまだあるが)の収録ともなると中々の歌唱力で聞いていられる歌を歌っていた。
今後は歌で攻めていくか(歌だけだなんてアイドルと呼んでいいのかと悩みはするが)と考えていると普段無口な星が

「友達…私、かっこいい歌が…歌いたいな…フヒヒ」

と言う曖昧な、何を掲示していいのかわからないようなことを言って見せたのでやけくそでメタルと呼ばれる部類の歌を歌わせると、非凡な歌声を聴かせてくれた。
些かロックなアイドル、なんてものは世にそぐわないとは思うが長所がそこしか無いのなら仕方がない。

「ロックなアイドルでデビュー、してみるか?」

なんて普通の年頃の子なら嫌がるような言葉に彼女は反応して、普段は見せないような表情、声で

「いいのか!フヒヒッ!フヒヒヒヒヒィィャハァァァァァ!」

なんて、まるで白痴かキチガイのような奇声をあげ返事をしてきたのを(忘れたくはあるが)覚えている。

そこからは徹底して客に慣れさせるために、先にデビューしている地下アイドルのバックダンサーやら着ぐるみの中身やらのバイト紛いの仕事をひたすらやらせ、2ヶ月後にやっとデビューまで漕ぎ着かせた。

デビューライブ当日、舞台袖で星は緊張したような素ぶりだったが、ステージでは興奮したような面持ちでファン達の方を向き

「ここまで来てくれてありがとうな同志たち!!ここから伝説まで行ってやるぜ!ミュージックカモン!!!!!」

なんて言って素晴らしい演目でライブを成功させて見せた。客は少なくはあったが(少ないからこそかもだが)星も緊張を見せずに堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。

その日は事務所でお祝いをして(と言ってもケーキを買って無言で貪ると言う寂しいものではあったが)一日を終えた。
7 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:13:47 SAd
私は今日、ライブをした。
親友(彼の真意はわからないが)は無機質によくやったとだけ言い撫でてくれたが私にはあまり実感がなかった。
学校では完全に日陰の存在で私を視る人はいなかったがステージの上では皆が私を観ていた。

思えばここまで駆け足で来た気がする。
デビューという大きいイベントを終えて、珍しく学校に行くと少し、騒ぎになった。
やれいつから始めたんだとか、衣装似合ってたよとか、どうやら事務所のサイトから私を見つけたのだろう。
今まで私を視てなかった人たちが私を見る様になったのを見るとなぜか滑稽で微笑が漏れた。

午後はレッスンとデビュー曲の収録があったので親友が迎えに来てくれた。
私がセレブの様に大の大人に車で迎えられるのは不思議だったのか視線が背中に刺さった。

「評判はどうだった?」

なんて頻繁に口を開くわけではない彼が聞いて来たのでよほど気になるのだろうと思い。

「だ、大盛況だったよ…フヒヒ」

だなんてちょっと話を盛って自分を大きく見せようとした。

「そうか、よかった」

そう、やはり無機質に冷たい声で親友は言ったがかなりごく僅かに喜の感情を読み取れた気がする。
8 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:14:14 SAd

【モバマス】琥珀色のモラトリアム


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:15:18.70 vBuyWfgt0
※二宮飛鳥SSです
※このSSには独自設定・年数経過・ほぼオリキャラのプロデューサー・私情が多分に含まれます。苦手な方はブラウザバックを推奨します。



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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:16:18.19 vBuyWfgt0
酷く、恐ろしい悪夢を見ていた気がする。
掻き集めた何かが、砂のように手のひらから溢れ落ちていく、そんな喪失感。

「待ってくれ…!」

誰かを追いかけるように飛び起きると、いつもボクを煩わせる目覚まし時計はまだ眠りについたままで、短針と長針は寒さに耐えかねたかのように重なり合っている。現在時刻は6時27分。いつもよりも30分ほど早く起きてしまったようだ。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:17:26.81 vBuyWfgt0
「夢、か……それにしても、寒いな……」

釈然としない安堵を抱えながら、突き出していた右手を布団へと自由落下させる。
今日が何もないただの土曜日であったのならばこのまま温もりの楽園へ身を委ねてしまいたかったが、生憎と今日も因果律の束縛…もとい、二次試験直前対策講座という苦役に服さなければならない。二度寝をしてしまえばもれなく遅刻だろう。
さて、どうしたものか……そう思いひとまずスマートフォンを起動すると、画面に浮かび上がった日付を見て思い出した。

「そういえば今日は、2月3日だったか…」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:18:11.91 vBuyWfgt0
特に感慨もなく呟いてから、もぞもぞとベッドを降りる。杏や志希程では無いにせよ、ボクも朝は強い方ではない。まだ出発の時間には程遠いが、このまま横になっていては睡魔の誘惑に抗えなくなってしまうだろう。凍えないように素早く、パジャマを脱ぎ捨てて制服に着替える。不本意だが、エクステを付けて行く訳にはいかないのは自明だ。
まだ起きてから10分も経っていない。そしてふと、あることに丁度良いタイミングであることに気付く。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:18:54.47 vBuyWfgt0
屋上の扉を開くと、そこは銀世界だった。
昨晩降った雪が積もり、アスファルトとコンクリートの街を等しく白に塗りつぶしている。

「間に合ったか……」

東の空が、微かに紫から白へのグラデーションを浮かび上がらせ始めていた。微睡みの中にいる全ての者達へ、暖かな静謐のモーニングコールが響き渡ってゆく。
普段は事務所かその隣のビルの屋上へ行くことが多く、この女子寮の屋上へと入ったのは久々のことだが、距離的にそう大きな差がある訳でもなく、代わり映えのしない朝の風景が夜を追いやって天を染める。

「『冬はつとめて』、といったところかな」

千の昔から、或いはそれ以上の古くから、連綿と続いてきた人類の営み。その新たな1ページの執筆が始まるこの瞬間は、嫌いではない。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:19:49.39 vBuyWfgt0
「しかし今日のボクにとっては……その演出は落第点、かな。せめて曇天を用意しておいて欲しかったものだ」

ボクの身勝手な講評は、昨日の雪雲を忘れてしまったかのような穢れなき空に吸い込まれて消えていった。無論、心情に合わせて気候が変化してくれるなどと、小説のような奇跡を本気で信じてなどいないのだが。それでも世界の執筆者に愚痴を溢したくなる程度には、ボクの心は霞みがかっていた。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:20:22.11 vBuyWfgt0
たっぷり10分ほど朝日を眺めた後、「今日は早いんだねぇ」と特徴的な愛嬌ある笑顔を浮かべる食堂のおばさんから朝食を頂いて、自室へと戻る。
そういえば、雪で電車が遅れているかもしれない。どちらにせよ、普段よりは混むだろう。そう思い、いくらか早い電車へ乗るために、いつか春菜に選んで貰った変装用の眼鏡を装着し、鞄を持って寮を出た。

案の定遅延していた満員の電車の中でも、ボクの存在が気付かれることはない。それはこの眼鏡の効果なのか、エクステを着けていないからなのか、それとも初めからボクを観測する者などいないからなのか……弾き出されるように目的地で降車しても、その答えを導くことは出来なかった。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:21:27.04 vBuyWfgt0
ガラガラと音を立ててドアを開くと、先に来ていた数人の生徒達が此方をチラリと見る。音の主がボクであることを確認すると、何事もなかったかのように各々の勉強へと戻っていった。興味が無いのはボクも同じことで、窓際一番後ろの己の席へ速やかに腰を下ろした。シャープペンシルと紙をめくる音が単調な旋律を奏でる中で、ぽつりぽつりと教室の席が埋まっていく。張り詰めた面持ちでひたすら赤本を解いている者、青褪めた顔で何かを考え込んでいる者、余裕なのか諦念なのか机に伏して寝ている者など、様々な感情の浮島が空席の海に並んでいた。
半分程度が集まった辺りで、8時30分のチャイムが鳴った。グラウンドから運動部の声が遠く聞こえる中、一限の教諭が教室へと入って来る。

「よーしちゃんと来てるな、○○大の入試で人が少ないけどこういう日こそ集中してやるように。それじゃ始めるぞ、今日は××大の過去問からーー」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:22:06.27 vBuyWfgt0
前席からプリントを受け取りながら、教室内を再度一瞥する。閑散とした教室には、見知った顔もいくつか欠けていた。ボクにとっては、それは実に好都合なことだった。
この事務所御用達の中高一貫校で己が孤立しつつあることに気付いたのは、高等部へ上がる頃だったか。それはボクが中三で突然編入して来たアイドルだから、ではなく、アイドルであることに周囲が慣れた時、そこに残るのは唯の"痛い"ボクだったからだ。輪をかけてボクを敵対視して来たのが、今年同じクラスになったとある女子生徒だった。蓋し事務所のアイドル達にも匹敵するかもしれないビジュアルを持っていた彼女は、学校という閉鎖空間におけるヒエラルキーの頂点に属していた。それ故に、ボクと言う存在が気に食わなかったのだろう。他の女子達を扇動し、独りになるように仕向けていった。元々孤独を善しとし、その上事務所という学校の外に既に居場所を手に入れていたボクにはあまり効果が無かったが、校内での途絶したままの友好関係を思えば彼女らの目論見は成功しているとも言えるだろう。或いは、事もなしと振る舞うボクの姿が彼女達の神経を逆撫でしていたのかもしれないが。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:23:06.21 vBuyWfgt0
「えー、ここまで来ればもういつもの帰納法だな。n=1の時の命題Aの成立が証明出来たので、今度はn=kを代入した時にAが成立すると仮定してn=k+1を代入する時ーー」

カツカツと黒板を叩くチョークの音を聞き流しながら、ノートの数式を確認する。導かれる過程と論理が一致することを見比べてから、ふとある日のことを思い出した。

『それに、科学や数学みたいな、常に一定の解を求める世界を覗いてるとね。もっとファジーな化学変化を期待したくなるんだー』

放浪の中途でカラカラと笑った天才猫娘の言葉が、やけに脳内でリフレインする。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。世界が数学的帰納法のような連続性に定められているとしたら、ボク達の生(いま)に意味はあるのか、其処にイレギュラーは起こり得るのか……窓の外から覗く青空は、何も語らずにただ其処に在り続ける。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:23:59.68 vBuyWfgt0
時計の針が3時半を回る頃、ボクは筆箱と古典の問題集を鞄へと仕舞い、未だ机に向かう生徒達を背に教室を後にした。スマートフォンのカレンダーには「16:30 インタビュー」と無機質なフォントで記されている。
ネックウォーマーに口許を埋めながら、雪解けで黒く濡れるアスファルトを進む。なんとなく駅前の自販機が目に付いて、ブラックの小さな缶珈琲のボタンを押した。凍える手には過ぎた熱さのそれを口に含むと、苦味と共に妙な違和感を覚えた。

「……やはり、プロデューサーの淹れた珈琲の方が好いな」

彼の淹れるカフェ・オ・レは、安らかなひと時を約束してくれる。……そういえば、最近はあまり席を共にする機会が無かった。そんな寂寥のような何かを白い息と共に吐いてから、空になった缶をゴミ箱へ放り込み、再び電車に揺られて事務所へと帰る。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:24:46.91 vBuyWfgt0
自室の床に制服を無造作に放り出して手早く《アイドル"二宮飛鳥"》のペルソナを纏う頃には、現場へ向かうのに丁度いい時刻となっていた。白いエクステを靡かせて指定されている事務所の一室へ入ると、もはや顔馴染みともなった記者とその連れが既に待機していた。

「お久しぶりです、二宮さん」

「やぁ。すまない、待たせてしまったかな?」

「いえ、我々も今こちらへ到着したところですので」

初デートのカップルの待ち合わせのような定型句を挨拶として、ボクは彼女の対面へと座った。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:25:21.58 vBuyWfgt0
始められたインタビューの内容は、概ねこの一年の活動を振り返るものだった。昨年興行されたダークイルミネイトやDimension-3などの単独ライブを軸に、CDの発売、TVへの出演など、様々な出来事へと質問が投げかけられ、ボクはひとつひとつコメントをしていった。

「ありがとうございます。それでは最後に、二宮さんは今年高校を卒業されますが、次の一年の目標や抱負などはございますか?」

時刻が18時に迫ろうかという時、彼女から飛び出した問いはボクを大層困らせた。それは、受験自体がまだ終わっていないとか、活動方針がまだ決まっていないとか、そういった具体的なものではなく、もっと漠然とした、されどボクの視界を確かに覆う暗澹とした闇だった。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:26:01.17 vBuyWfgt0
しかし、ボクはひとつの偶像として、それを表に出すことは出来ない。ファンの皆の夢を壊すのは、ボクとて本意ではない。

「……そうだな。まだ確定はしていないが、少なくともこのシンデレラ城の階段を降りるつもりはまだ無い、と言っておこうか」

「それでは、進学されても引退はなさらない、と」

「あぁ、そう取ってくれて構わないよ」

"いつも通り"のニヒルな笑みを見せると、彼女も何処か安心したように微笑んだ。始めは意思疎通も難しかったが、今ではすっかりボクの言葉に適応してしまっているのだから、記者というものも侮れない。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:26:45.36 vBuyWfgt0
「それでは、本日のインタビューはここまでとさせて頂きます。二宮さん、お忙しい中ありがとうございました」

「どういたしまして、此方こそ」

最後に握手を交わし、去っていく彼女達の背を見送る。
さて、次の予定はなんだったか。もう一度カレンダーを確認すると、「終わり次第 打ち合わせ」と記されていた。彼と顔を合わせるのは数日ぶりか。あまり待たせては悪いので、少しばかり速い歩調で彼の待つルームへと向かう。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:27:45.92 vBuyWfgt0
「おはよう、プロデューサー」

「お、終わったか。お疲れ様、飛鳥」

ボクが部屋に入ると彼はキーボードに向かっていた手を止めて、いくつかの書類をまとめボクをソファへ促した。

「さてと、業務連絡を先に済ませてしまおうか。まず、今月と来月は仕事は少なめにしてある。受験には専念してもらわないとな」

「御配慮痛み入るね」

「とりあえず大きなものは前にも言った事務所のバレンタインイベントと三月末のライブくらいだ。あとは雑誌の撮影が二回、CM出演のオファーがひとつ。詳細はこの書類を見てくれ。いけるか?」

「Alles in Ordnung、その程度なら影響は出さないよ」

「それは上々。それで、ここからが本題なんだが…」

彼はそこで言葉を一度切り、間をおいて真摯な声音で続ける。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:28:44.25 vBuyWfgt0
「来年度の活動、お前はどうしたい?」

「……まだ、理解らない。まだ辞めるつもりは無いけれど、このまま惰性で続けていくことも善いとは思えないんだ」

「……そうか。俺としては、折角大学に行くんだから思い切って学業に専念するのも悪く無いと思うけど、急いては事を仕損じる。まぁ、受験が終わるまでにゆっくりと考えればいい」

「すまない、手間をかけさせて」

「気にするな、こんなの手間の内には入らないさ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:29:31.73 vBuyWfgt0
彼は朗らかな笑みを浮かべると、デスクへと戻り再びPCへ向かい始めた。ボクは手持ち無沙汰で、事務所の仲間達が出ている雑誌をなんとなく開いてみた。そこには最早お子様と笑えぬ程に成長したビートシューターの二人が大きく取り上げられていた。共に過ごしたオーストラリアでの日々が、遥か昔のように感じられる。

「なぁ、プロデューサー」

「どうした?」

「ボクは、ちゃんとキミのアイドルをやれているだろうか」

「……当たり前じゃないか。さっきの威勢はどうしたんだ?」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:30:18.58 vBuyWfgt0
時計の針が、ボクを急かすようにうるさく時を刻む。読んでいた雑誌をテーブルに置くと、自分の手が僅かに震えていることに気づいた。ボクはそれを隠すように、エクステの端を指で弄ぶ。

「……虚勢(うそ)だよ、そんなものは」

「悩み事、か?」

「……プロデューサー、聞かせてほしい」

「何だ?」

「何故あの日、キミはボクを選んだんだい」

瞬間、彼の纏う空気が僅かに変化した気がした。まるで唐突に、月が地球の陰に隠れてしまったかのように。
沈黙。そして彼は言葉を選びながら話し始める。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:31:03.48 vBuyWfgt0
「……前にも言っただろう。直観だよ。理由なんて無い。ティンと来たって奴だ」

「ただ黄昏の公園で口笛を吹いていただけの子供にかい」

「ああ」

「何故そんなにボクに入れ込む。何故キミはボクにそんなに優しくする」

「俺がお前の担当プロデューサーで、お前が俺の担当アイドルだからだ」

「……なら、どうしてボクから距離を取ろうとする」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:31:51.95 vBuyWfgt0
気付いていた。気付かない振りをしていた。
彼がボクの仕事へ同行することが減り始めたのはいつからだっただろうか。成人組に監督を任せることもあったが、一人で向かうことも増えていった。打ち合わせ以外での会話は稀になり、コーヒーブレイクを共にすることも無くなっていた。
まるで彼が、ボクを怖れて逃げているかのようにさえ、思えた。

キーボードを打つ手が止まる。
しかし彼は此方を見ることなく、酷く流暢に、まるで予め解を用意していたかのように。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:32:22.54 vBuyWfgt0
「お前を信頼しているからだ。飛鳥なら、一人でも大丈夫だろう?」

そう、騙った。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:32:50.36 vBuyWfgt0
あぁ、そうじゃない。そうじゃあないんだ。
ボクが欲しい言葉はーー

「……キミは、いつもそうだ……」

声が震える。
否、きっと震えていたのはボク自身の心なのだろう。
堰が、切れる。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:33:30.54 vBuyWfgt0
「キミは……キミは!いつだってそうやって一歩退いて己を隠してしまう!傍観者のつもりか!?それとも愚か者に助言を与える賢者か!?どうして…どうしてボクの隣にいようとしてくれない!!」

決壊した心から溢れ出した感情が、怒鳴り声となって撒き散らされる。抑え込むことも出来ず、激情のままにテーブルを打ち叩き立ち上がる。デスクに積まれた書類の山を左手で叩き潰しながら、右の手で彼のネクタイを掴み、犬歯を剥き出しにしてただ只管に叫んだ。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:34:16.70 vBuyWfgt0
「キミはあの時ボクに言ったじゃないか!『甘えるな』と!蘭子と心から向き合えと!!理解した心算になったままで終わるんじゃなく、真に理解り合わなければならないんだと!それなのにどうしてキミは決してボクの前でその仮面を外してくれない!『担当だから』!?キミはキミの意志ではなく、義務としてボクを導いているのか!?ボクには……ボクにはもうキミの言葉が理解らない!キミの心が理解らない!今はその優しささえ気に触る……!」

頬を伝う雫が妙に生暖かく感じる。
理解らない。どうしてこんなにもボクは喚いているのか。どうしてこんなにも、ボクは哀しいのか。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:34:52.14 vBuyWfgt0
「教えてくれプロデューサー……ボクはキミにとって一体『何者』なんだい……?」

その先の言葉を紡ぐことが出来ず、支えを失ったように冷たい床へとへたり込む。
力無く両腕で頭を抱え、情けなく嗚咽を漏らしながら。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:35:33.74 vBuyWfgt0


ほんの数十秒間ほどの沈黙が、永劫のように感じられた。
PCと空調の稼働音が嫌に大きく聞こえる。

「ごめんな、飛鳥」

静寂の帷を破ったのは小さな謝罪だった。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:36:05.66 vBuyWfgt0
「……何故謝る。謝らなければならないのはボクの方なのに……」

「いや、俺にも……謝らなきゃいけない理由がある」

彼はそっと、躊躇うかのように臆病に、ボクの頭をその手で触れた。
伝わる熱からは彼の心中を推し量ることは出来なかった。

「一つ、聞いてもいいか」

「……質問に質問で返すのかい」

「揚げ足を取られると困ってしまうんだが…………なぁ、飛鳥。お前の目に、俺はどう写っている?」

質問の意図を理解りかねて目線を上げると、そこには先程よりも真剣な、しかし今まで見たこともないような、陰のかかった瞳があった。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:37:13.11 vBuyWfgt0
「キミは……プロデューサーは……影絵を見せられて全てを知っているつもりになっていたボクを、洞窟から連れ出してくれたプラトンだ。閉じたセカイをこじ開けて、ボクに無知を教えてくれたソクラテスだ。キミは、ボクが欠かす事の出来ない片翼で、捻くれ者のボクを馬鹿にせずに語り合ってくれる友人で、少し抜けたところはあるけれど信頼できる大人で、ボクの……」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:37:43.83 vBuyWfgt0

「飛鳥」

言葉を遮ったのは、間違いなく意図的なもので。
でもそれを指摘するには、その声は余りにも虚が満ちていた。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:38:53.78 vBuyWfgt0
「俺はお前に、ずっと嘘をついていた。お前をお前自身の夢へ導くかのように騙った。お前の理想の大人であるように偽った。……飛鳥、俺はな。お前に俺のような大人になって欲しくないんだ」

「それは、どういう……」

「少し、昔話をしようか」

そう前置きをすると、彼は小説のページをめくるように滔々と、異国の書物を読むようにどこか遠いところを見るような目で語り始めた。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:40:14.44 vBuyWfgt0

昔々あるところに、夢に燃える少年がいた。
別にそう高望みをしていた訳じゃなかった。それでも、自分には特別な力があるんだと、何かを成し遂げることが出来るんだと信じて、色々なことに挑戦していた。器用貧乏な自分でも誰かに認めて貰いたくて、懸命に懸命に努力した。
でも、ダメだった。
よく「努力は裏切らない」って言うだろう?
あれは嘘だよ。努力は裏切る。
無慈悲に、冷酷に、事務的に。
教科書に載るような偉人になりたかった訳じゃない。ただ、自分の目標くらいは叶えてみたかった。でも努力をする度に必ず、身体が壊れて、心は磨耗していった。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:40:43.10 vBuyWfgt0
俺は、諦めた。
諦めたんだ。
誰かにお前は頑張ったと言われたかった。だからもうやらなくていいんだと言われたかった。そう自分に言い聞かせたかった。立ち止まってしまいたかった。
そしていつしか立ち止まった。
破れたイフの欠片を未練がましく持ちながら、何をするでもなく口だけは達者で。
何を為すでもなく、ただただ先へ行く仲間たちを眺めていた。
どうせ夢は叶わないのだと、分かったようなことを口遊みながら、ただただ怠惰に過ごしていた。
ここの社長に拾われてなきゃ、俺はそのまま無為に死んでいったんじゃないかと、今でも思うことがある。
理不尽が嫌いだった。
不平等が嫌いだった。
不公平が嫌いだった。
そして何よりも、それに負けた俺自身が誰よりも嫌いだった。
だから俺はきっと、お前が思うような大人なんかじゃ、なかった。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:41:33.57 vBuyWfgt0
「……でも」

長い永い独白の後、彼は何かを振り払うように続けた。

「俺はここで、希望に出会った」

冷え切ったもう片方の手のひらで、彼はボクの右手を優しく包んだ。

「……本当は、これは言わないつもりだったんだけどな」

苦笑いを浮かべながらそう言うと、ボクの手を軽く握りしめる。
脆いガラス細工を触るかのように、恐る恐る。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:42:19.03 vBuyWfgt0
「飛鳥。お前は、俺の理想なんだ。俺はお前に、かつて喪った夢を見た。青臭くて、痛々しくて、捻くれて、それでも尚、世界へ叛逆しようと抗う若い力を見た。自分の考えに固執しすぎることも、他人に全てを委ねてただ流されるようなこともない、立ち止まることを知らない一筋の月明りを見た。……俺はお前に、救われたんだ」

その言葉が、ボクにはとても信じられなかった。
プロデューサーはいつもボクを導いてくれた。壁を乗り越えるための翼をくれた。解を見つけ出すための材料をくれた。彼はいつだってボクの前に立つ、強い大人だと思っていた。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:43:00.39 vBuyWfgt0
「ボクが……キミの、理想……?」

理解しかねるといったボクの顔を見て、プロデューサーは刹那瞳を伏せた。

「『双翼の独奏歌』の時だって、本当は俺も怖かった。お前たち二人の関係を一度土台から壊してしまうのが、逃げ出してしまいたいほど怖かった。誰よりも現状に甘えていたかったのは俺だった。……それでも俺は、お前達に俺の二の舞になって欲しくなかった」

頭の中で全てのピースが繋がっていくようだった。いつだってプロデューサーは、ボクの「痛さ」を受け止めて、前を向けてくれた。それはきっと、彼がかつての自分に伝えたかった悔悟(ことば)だったのだ。誰よりも強く見えた彼は、誰よりもその弱さをひた隠しにしてきていた。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:43:35.55 vBuyWfgt0
「……そして何よりも、このことを告げるのが怖かった。俺の下らない贖罪(ゆめ)を、お前に背負わせたくなかった。お前の夢を俺のエゴイズムに利用していることを、お前に、知られたくなかった」

「……それが、キミの仮面の理由だったのかい」

「あぁ」

彼は静かに頷くと、そっと両手をボクから離した。触れていた手の冷たさが、今は彼の決意と覚悟を示していたのだと理解る。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:44:16.20 vBuyWfgt0
少し落ち着こう、とプロデューサーに促されるままに、ボクはソファへと戻った。給湯室からは珈琲豆を挽く音が聞こえる。しばらくすると、彼は芳ばしい香りの立つ二人分のマグカップを持ち、ボクの向かい側へと座った。
差し出された珈琲は、一見すると単なるカフェ・オ・レのようで、恐る恐る口に含むと、苦味の中に仄かな甘味が広がるのを感じた。

「……美味しい」

「それはどうも。砂糖の代わりに蜂蜜を少し入れてある。俺が疲れた時にいつも飲んでる飲み方だよ」

「子供扱いしないでくれ、などと言える空気ではなさそうだね」

「ははは、それもそうだ」

ひとときのコーヒーブレイク。
先程までの荒れていた心を、優しい蜂蜜の甘さが包み込んでゆく。彼もまた、この時間を味わっているようだった。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:45:02.68 vBuyWfgt0
「そういえば結局、悩み事ってなんだったんだ?」

つい先程まであれほど空虚な目をしていたことが嘘だったかのように、穏やかな表情で彼は問うた。

「……今思えば、そう大したものではないさ。ただ少しだけ、世界の重みに膝を付きそうになっただけだよ」

「受験か?」

「ふふ、舐められたものだな。これでも模試はA判定、センターの自己採点も必要十分な数字だった。この事務所の無駄な人材力には感謝しなければね」

僅かに微笑み交わした後、仕切り直すようにボクはほうと一つ溜息をつく。
働き者の空調は、部屋の空気が冷え切らぬよう気を利かせてくれていた。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:45:55.95 vBuyWfgt0
「……でも、全くの無関係という訳ではないかな。ボクたちは否応無しに大人になることを強いられているのだと、実感してしまっている。『二十歳過ぎればただの人』と言うけれど、これほどまでに実体を持つ感覚だとは思っていなかったよ」

「と、いうと?」

「今までは、疑うことなく進むことが出来た。ボクは特別な存在足り得るのだと。ヒトという枠すら超えた《偶像》にさえ、キミと共にボクはボク自身を昇華することが出来た……だが、時の流れというものは非情で、非常だ。ボクにはもう、『14歳』という特権は無い。生憎とボクは異星人ではないから、永遠に14歳で在り続けることなんてできない」

「時間の流れは止められない。それに若い頃っていうのは、不思議と恐れを知らずに無謀が出来る。『若気の至り』って奴だな」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:46:34.17 vBuyWfgt0
「そう、だからきっとこれは現象としては『正気に戻った』と呼ぶのが正しいのだろうね。……そして、往々にして夢から醒めると待っているのは現実だ。それはボクを容赦なく押し潰して、日常に稀釈しようと襲いかかって来た。……無性に不安になったんだ。ボクは本当に此処に在るのか、此処に在るボクは何者なのか、と。キミならば、仮面の下の"ボク"を見てくれると、思った」

「……すまなかった」

「ああいや、いいんだ。咎めるつもりはないし、ボクの方こそすまなかった。感情の制御が出来ていなかったよ。……それに、今まで隠されてきたキミの言葉を聴くことができたからね」

彼がバツの悪そうな顔をしたので、慌てて否定する。
いくら荒れていたからといっても、あれほどまでに感情を露わにして声を荒げたのはいつ以来だろうか。不思議と、心の靄は薄れていた。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:47:14.28 vBuyWfgt0
「大人と子供、か。いつかもそんな歌を歌ったね……あの頃からボクは、少しは大人になれただろうか」

独り言のように指向性を持たない呟きが、二人だけの部屋に霧散してゆく。

「……大人になるって、どういうことなんだろうな」

すると、半分ほどになったカップをテーブルに置き、ため息混じりに彼が呟いた。

大人になる。
成人する。子孫を残せるまで身体が成熟する。自分の行動に責任を持つ。働いて金を稼ぎ、自立して生活する。
これらはきっと、彼の求める答えとは異なる。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:47:53.14 vBuyWfgt0
「俺もさ、考えてみたんだ。大人になるっていうのはきっと、自分の弱さに素直になれる事なんじゃないかな」

「己の無力さを受け入れるということかい?」

「いや、少し違うかな……自分が非力だと理解して、それでも捨てられない何かを抱いて前を向く、それが大人なんだと、俺は思う」

覗き込んだ黒い水面は何も語らない。ただ静かに、同心円の波紋を湛えていた。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:48:54.12 vBuyWfgt0
「…………ボクにはまだ、理解らないな」

その感覚に心当たりがない訳ではない。雨に打たれ、己の愚かさを嘆いたあの日。世界はカッコつかないことばかりだと、失敗から学んだあの日。きっとボクと蘭子は、ひとつ大人の階段を登ることができたのだろう。
それでもボクにはまだ、全ての弱さを認めてしまう勇気は無かった。

「無理に分かろうとする必要はないよ。俺だって、本当に理解出来ているのかは怪しい。きっと、ブラックの珈琲の、苦味の中に美味しさを見出すようなものさ」

「ふふっ、なんて理解り易い喩えだろう。ボクにはまだ早いと言いたい訳だね」

「そういうこと。無理せず蜂蜜なりミルクなりを入れて自分なりに楽しめばいいんだ。……この先、何度でも様々な悩みに苛まれることになるだろう。そんな時は、今日の話を思い出してくれればいい。そうでなくとも、お前はもう一人じゃない。遠慮無く周りの奴らに頼ればいいさ」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:49:36.33 vBuyWfgt0
お前は甘えるのが下手だからな、などと言いながら、彼はわしわしとボクの頭を乱雑に撫でた。その手はもう、先刻ほど冷たくはなかった。

「……子供扱いは遠慮願うよ」

「おっと失礼……それで、お役には立てたかな?」

思い出したように、彼がとぼけた顔で言う。
解は既に、この胸の暖かさが示していた。

「……勿論。心配を掛けて本当にすまなかった。でも、お陰で解が見つかったよ」

「聞かせてもらっても?」

「あぁ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:50:06.56 vBuyWfgt0
今度はボクがカップを置き、震えそうになる唇を引き締めて、努めて、努めて平静を保ったまま、率直に、思いの丈を告げる。
ーー嗚呼、こんなにも、素直になるというのは難しくて、むず痒いことだったのか。

「ボクは……ボク自身の力で、『キミの特別』になりたいと思った」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:51:13.50 vBuyWfgt0
再びカップに口を付けていたプロデューサーは、ボクの言葉を聞くと突然噎せ返った。そして、目を丸くしてこちらを見る。

「ええっと……それは、その……飛鳥さん?」

「ボクだってもう18歳だよ。いつまでも14歳の少女じゃあないんだ。それに……」

「それに?」

「キミがボクに『理想(ユメ)』を見ていてくれる限り、ボクは世界にとって特別な偶像(そんざい)で在り続けられるんだから」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:51:46.60 vBuyWfgt0
理解り切っていたことだった。
長々と綴られた題目のような証明の、その結末は実に単純なもので。
ボクが定義するのを恐れていただけで、この感情は随分と昔から存在していたのだ。
ボクは彼と真に並び立つことを欲していたのだ。アイドルとプロデューサーという関係だけでなく、相棒として、パートナーとして。
退屈だったセカイに色を与えてくれた彼に、ボクが特別であると認めて欲しかったのだ。
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:52:23.39 vBuyWfgt0
「えーーっと…………」

「優柔不断だね。相変わらずそこはキミの……」

返答に窮して唸っている彼をボクが咎めようとした時、部屋のドアがバタンと大きな音を立てて開き、誰かが飛び込んできた。

「やっほープロデューサーと飛鳥チャン!お話は終わったー?こっちはねーもう準備万端だよー志希ちゃんお腹空いちゃった!」

闖入者、もとい志希は怪しい白衣ではなくらしくない可愛らしいエプロンを身に付けていた。その身体からは微かに甘い匂いが漂ってくる。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:53:24.29 vBuyWfgt0
「志希か……全くキミは、狙ったかのようなタイミングで……それでプロデューサー、これは?」

「そういえばまだちゃんと言っていなかったな。志希や蘭子たちにパーティの準備を進めてもらっていたんだよ……誕生日おめでとう、飛鳥。これからもよろしくな」

「……ありがとう、プロデューサー。忘れられているのかと思っていたよ」

「そんなはずないだろう?大切なアイドルの誕生日なんだから」

泣き出しそうになるのを堪えながら、「あれ、そっけないにゃ〜」などと理解っているくせにからかってくる志希に引っ張られてパーティへと向かう。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:53:52.76 vBuyWfgt0
会場には響子や葵が指揮を執ったらしい料理の数々の中央に、立派なホールケーキが陣取っていた。

『ハッピーバースデー飛鳥(ちゃん)!』

大きな祝福の声とクラッカーに揉みくちゃにされながら、ボクは饗宴へ身を投じる。
昔なら疎んでいただろうこんな騒がしいひと時も、今は悪くはないと思える。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:54:20.55 vBuyWfgt0
宴のあと、ボクは例によって事務所の屋上の特等席に佇んでいた。空には微かに雲がかかり星の光を遮っているが、それでも構わないと言うように白の絵の具をひと雫落としたような月が己の存在を主張している。

「フフッ、やれば出来るじゃないか」

天上の演出家も時には空気を読むらしい。そんな傲慢な批評家を気取りたくなるくらいには、この朧月夜は美しく見えた。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:55:02.23 vBuyWfgt0
「やっぱり此処にいたか」

うわ寒いな、と言いながら扉を開き寒空とボクの世界に入って来たのは、言うまでもなくプロデューサーだ。彼はまだ雪の残滓が僅かに残る凍り付いた屋上をしゃくしゃくと踏みしめながら、真っ直ぐにボクの隣へと並んだ。

「それで、どうしてキミは態々こんな所を訪ねてきたんだい」

「此処ならお前がいると思ってな。……まだ、返事をしていなかったから」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:55:40.05 vBuyWfgt0
彼は珍しく照れ臭そうに頭を掻きながらはにかんだ。

「初心な中学生じゃあるまいに」

「笑うことないだろう」

瞬間視線が交わり、どちらからともなく笑みが零れる。不思議と、寒さは感じなかった。

「……俺もお前も、まだまだ子供だったみたいだな」

「あぁ、ブラックのコーヒーが飲めるようになるのはまだまだ先みたいだ」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:56:37.26 vBuyWfgt0
月日が流れて、変わったものと、変わらないもの。代わり得るものと、代わり得ぬもの。
ボク達は今日、またひとつ代え難い変化を手にした。

「……いつか飲めるようになったなら、もう一度コーヒーブレイクに誘ってくれ。勿論、まだ冷めていなかったなら、な」

「……それが、キミの答えかい?」

「ああ」

「……成る程、それなら仕方がないな。折角の猶予だ、楽しませてもらうとするよ」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:57:08.01 vBuyWfgt0
綻びそうになる頬をなんとか繋ぎ止めながら、ボクは真新しい蜂蜜色の月のペンダントを軽く握った。

「偶にはこんな夜も悪くないな」

「あぁ……月が、綺麗だ」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:57:41.84 vBuyWfgt0


今はまだ、甘い夢の中だけれど。
約束はいつだって、ボク達のすぐ隣に在る。
疲れた時には少しだけ立ち止まって、思い出のアルバムを眺めればいい。
きっといつの日か、追憶は黒く澄んだ珈琲と共に。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 01:00:55.83 vBuyWfgt0
以上です。以下は後記となります。

飛鳥、誕生日おめでとう
この一年間の生きる目的だった限定SSRも無事手に入りそして今日という日を迎えられたことで私は今年の目標の殆どが果たされてしまいました。
今回はかなり「プロデューサー」のキャラクターが濃くなっています。かなり迷いましたが、因果を繋げる上でどうしても必要だったので。
「こいつ担当悩ませんの好きだな」と思うかもしれませんが、私は愉悦部ではなくどちらかと言えばハッピーエンド至上主義者です。苦難の果てに何かを得る、そんな姿が大好きなのです。
私は彼女に出逢えたことで進みたい道へ一歩踏み出す勇気を貰いました。彼女がいなければ、今の私はどうなっていたのか、想像もつきません。私情込み込みの自己満足かもしれませんが、それでも私は彼女に感謝を伝えたい。
願わくば、年を経るごとに突き当たる悩みを彼女と共に乗り越え、成長していく彼女の隣にいたいものです。誰かモバマス世界への行き方を知っていたら教えて下さい。
それでは、次の一年での飛鳥の飛躍を祈り、生誕の祝福に代えさせていただきます。

関係があるかもしれない過去作
【モバマス】追憶は珈琲と共に。
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1504512248/

南条光「今日はツインテールの日!」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:27:33.07 FbyYgVB0

「という事で、やってみた! どう? 似合う?」

そう言って、くるりと回ってみせる南条光。その名の通りの二対のふさが、ふわりと踊る。

似合う。
最高。
完璧。

それらの言葉を一旦飲み込む。

「……とても、よく似合ってるよ」

「ありがとう! 」

ぺかー! という擬音が見えそうな笑顔で朗らかに答える。めっちゃいい子やなこの子。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517621252
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:27:58.20 FbyYgVB0

「あ、そうだ、麗奈は?」

「小関さんならこれからお仕事。そろそろくると思うよ。何か用事かい?」

「用事ってわけじゃないんだけど……ほら、お揃いだからさ」

そう呟き、少し恥ずかしそうに顔を赤らめる。

なるほど、たしかに小関さんがステージに立つ時は、大体ツインテールだ。

「アタシ、髪長いけど、あんまり髪型いじったりとかしなかったからさ。今日がツインテールの日って聞いて、お母さんにやってもらったんだ!」

「そうかそうか、お母様にも今度お礼言っとくよ」

「? ……なんでプロデューサーが?」

「いやいやいやいや、こう、深い意味は無くてね、いつもお世話になっています的なね、あれですよ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:28:29.68 FbyYgVB0

そんな他愛も無いをしていると

「おはようございまーす」

やって来ましたレイナサマ

「あ、麗奈! おはよう!」

「あん? 誰よアンタ……ウチの子? 新人? いきなり呼び捨てとはいい度胸だけど、アタシのことはレイナサマと呼んで崇め奉りなさい」

チラと見てそう返すレイナサマ。……え、マジ? 気付いてない? あ、南条さんも固まってる。

「と言うか小さいわねー、アンタ。小学生? ちょっとプロデューサー、紹介くらいしなさいよ。……なに笑ってんのよ。よく見ろって……ん? え、アンタ、光? どうしたのその頭」

気付き、矢継ぎ早に質問を浴びせる小関さん

「なんでわかんないんだよー! そんなに変か!?」

顔を赤くして小関さんに詰め寄る南条さん
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:28:57.32 FbyYgVB0

「いや、変って言うか……その、髪とか、ちょっととかして基本そのままじゃない、アンタ。いや……ゴメンって、そんな怒んないでよ」

「まあまあまあまあ、南条さん、落ち着いて。ほら、小関さんはお仕事の準備しないといけないからね。ほれ小関さん、メイクさん待ってるから行っといで」

「むー……」

「そんなムクれないでよ、ゴメンって言ってるじゃない。このレイナサマが謝ってんのよ? むしろお礼を言って欲しいくらいだわ」

なんだその理論。

「……可愛い?」

「は?」

「似合ってる? これ」

はあ、と大きくため息をつく小関さん。

「カワイイカワイイ、似合ってるわよ。これでいい? もう行くからね」

そう言って部屋を後にする

「うあー……麗奈ひどい……」

うなだれるなって、髪ボサボサになるぞ

「でもさ、気付かないってある? 服装も……まあ、いつもと違うけどさ」

たしかに、今日はツインテールに合わせたのか、なんとなーくふんわりとした、気持ち女の子のような格好である。

「まあ、いいじゃないか。今日はこれから何人か来るし、見てもらえれば」

「そうだけどさ……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:29:41.44 FbyYgVB0

ううむ、どうしたものか。

思案していると、メイク室から足音が聞こえてくる。

「あ、麗奈戻って来たかな?」

「いやいやいや、早すぎるだろ。まだ10分も経ってないぞ」

などと言っているうちに、ノックがされ、ドアが開く。

「失礼します」

そう言って入って来たのは、まさに絵本から出て来たような、可愛らしい少女だった。

「あの……こちらで挨拶するように伺って来たんですけど……プロデューサーさん、ですよね? それと、南条光さん」

しずしずと、私と南条さんを順に見やる。

……は? え、誰!? 南条さんも固まっている。本日二度目。

「私、今日からこちらに配属になりまして……その、よろしくお願いします」

頭を深々とさげるその子の振る舞いは、まさにお嬢様と呼んで差し支えないものだった
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:30:10.10 FbyYgVB0


「えーと……初めまして? よろしくね! アタシは南条光!」

流石の南条さん、もうリカバリーして握手を求めに行っている。

「いえ、初めてじゃありませんよ。わかりませんか?」

「え? えっと、そうだっけ? どこかで会ったっけ……」

うんうんと頭を捻る南条さん。どうやら以前に会ったことがあるらしい

少女はその様を見て、笑いを堪えるように震えている。

……あ、わかった。

「ごめん、わかんない!」

「ね? わかんないでしょ?」

そう言って、口の端をニヤリと吊り上げる。レイナサマだ。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:30:48.33 FbyYgVB0

「麗奈?……え、麗奈だったの!?」

「うるっさいわね、耳元で大声出さないでよ。これでわかったでしょ? 髪型とか雰囲気とかで、いくらでも別人になれるのよ。
特にアタシたちはアイドルなんだから、それくらいできないでどうすんのよ」

ぐうの音も出ない。

「ま、結局はどんなカッコしててもアタシはアタシだけどね。ただ、それをプロデューサーが見抜けないってのはどうなの?」

イタズラっぽく笑うレイナサマ。ごもっともであるが、しかし……

「化けたなあ。こういう格好の仕事、してみる?」

「絶対イヤ!」

チッ

「舌打ちすんな! ……光」

「え? あ、はい!」

「その、本当に、普段と違ってて気付かなかったってだけだから」

「はい」

「……似合ってるから、自信持ちなさい」

「はい、ありがとうございます」

「何で敬語?」

「なんか、いつもの麗奈って感じがしないなーって、別人みたいでさ」

「今まさにその話してたでしょ!? 聞いてた!? カッコが違ってもアタシはアタシなの!」

「そうなんだけどさ……でも、やっぱりいつもの麗奈の方が好きだな、アタシは」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:31:42.72 FbyYgVB0

「ねえ、こいつ引っ叩いていい?」

「やーめろって。と言うか、後ろ見てみろ」

「麗奈ちゃーん、そろそろいいかな? もう準備しないと……」

メイクさんが様子を見に来ていた。どうにも押しているようで、申し訳ない

「あ、ごめんなさい! すぐ行きます」

そう言って、小走りにかけて行く。

「凄いなあ、麗奈」

「凄いねえ」

「アタシもあれくらいできるようにならなきゃなあ」

「できてるでしょ」

「え?」

「だって、南条さんの今のカッコを見て、小関さんはわからなかったし、対抗してあの格好をしたわけでしょ?
なら、少なくとも小関さんからしたら、あれくらい可愛く見えたって事なんじゃないかな」

「そうかなあ……へへ、そっか。可愛いかあ、アタシ」

恥ずかしげに微笑む。最高かよ。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:32:36.73 FbyYgVB0



程なくして、小関さんが戻ってきた。いつもの舞台衣装と、おなじみのツインテールだ

「何ニヤニヤしてんのよ、気持ち悪い」

「ふふふ、お揃いだな、麗奈!」

「そうね、アタシの方が似合ってるけど」

「アタシ、ツインテール似合わないかな?」

「そうじゃないけど、やっぱり年季の違いよ、こういうのは。見慣れないから、違和感の方が強いもの。あんたもステージではこっちにしてみれば?」

「ツインテールのヒーロー……うーん、どうだろう」

「どっちかって言ったら魔法少女ね」

「魔法少女でヒーローでアイドル! ……いけそう!」

「盛りすぎじゃない? それ」

「お話もいいけど、小関さんはそろそろお仕事だからね。ほら、行くよ。送ってから」

「はーい、じゃ、後でね、光」

「うん! プロデューサーも、行ってらっしゃーい!」

そう言ってブンブンと手を振る南条さんを背に、小関さんとお仕事へ向かう。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:33:19.56 FbyYgVB0
――

「ねえ」

「はい?」

「光、可愛すぎない?」

「それな」

「データ」

「こちらに」

「ん、見返りは?」

「先ほどの格好を、改めて披露する場を」

「……一回だけよ」

「御意に」

後に三好紗南を巻き込み、三人でツインテール部に殴り込みをかけるのは、また別のお話。

おわり
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:34:43.14 FbyYgVB0
ニューヨークはまだツインテールの日だから(震え声)
南条さんのSSRください

P「・・・なにこれ?」光「ヒッポリト星人のあれ」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:13:21.63 YskqL1KX0


ヒッポリト星人は、ウルトラマンAにでてくる敵です。ヒッポリトカプセルと言うものが有名です

リンク ヒッポリト星人 リンク内にヒッポリトカプセルのリンクもあります

https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%88%E6%98%9F%E4%BA%BA


※夢オチだよ! 短いよ!キャラ崩壊どころではありません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517566401
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:15:25.88 YskqL1KX0


P「ヒッポリトカプセルか・・・で、これは?」

光「・・・閉じ込められてる晴」

(晴)「」バン!バン!

P「どうすんだよこれ!・・・え、これどうするのほんとに?」

(晴)「」ゲシッゲシッ!

P「これなあ。内側からだとメタリウム光線でも壊せないんだろう?」

※ウルトラマンAの必殺技です

光「・・・うん。どうしよう」

P「声も聞こえないしなあ。後な、晴さんや。今日スカートだってこと忘れてないか?」

(晴)「!?」

光「うん。さっきから見えてるなーとは思ってた」

P「・・・あ。スカート抑えて怒ってる。こっちの声は聞こえてるんだな。どうすっかなこれな」

光「くそっ!アタシはなんて無力なんだ!」

P「てかこんなん誰が用意したんだよ。試しに持ち上げて・・・あ、無理だ。持ち上がんねえわこれ」

光「・・・朝来たら2個の割れたカプセルがあってさ。もしかしたらって思ったけど止められなかった・・・」

P「晴がさわったときにしまったわけか・・・しかしほんとどうしよう、試しに必殺技を打ってみるか」

光「え!?Pさん必殺技打てるの」

P「喰らえ!必殺!右ストレートぉ!」ドゴォ

光「ただのパンチだ!」

(晴)「」

P「だめだ。びくともしない。外側からはそこそこ壊せるはずなんだけどな」

P「あ、晴心配そうに覗きこなくていいぞ。その位置で俺がうずくまってるとパンツ見える」

晴「」バン!バン!

光「・・・ねえPさん。原作の方にはなかったスイッチが足元に有るんだけどさ・・・これ、もしかして」

P「絶対押すなよ!?もしブロンズ像になるやつだったら洒落にならんぞ!」

(晴)「!?」

晶葉「大変だP!ここらに大きなカプセルがなかったか!?」

P「でたなSS界における諸悪の根源その1」

晶葉「そういうのはいい!私が作ったわけではない!誰か入ってしまっていないか!?」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:17:34.79 YskqL1KX0

光「池袋博士!晴が!」

(晴)「」バンバン!

晶葉「遅かったか。しかしスイッチを押してなくてよかった。破壊しておけばなんとかなるだろう」

ペロ「ニャー」カチ

三人「あ」

プシュウウウウウウウウウウウウウウウウウ

晴(ブロンズ像)「」

P「ペロォオオオオオオオオオ!」

光「クソッアタシはなんて無力なんだ!」

晶葉「終わりだ・・・もうおしまいだ・・・結城晴はブロンズ像になってしまった・・・」

梨沙「おはよーえ、どうしたのよ?なにこれ?晴の銅像?なんでこんなもの?」

晴(ブロンズ像) 梨沙「へーよくできてるじゃない?新しいグッズ?」ツンツン

P「バカ!触るんじゃない!」

梨沙「え・・・なによ。あ」 

ガシャアアアン

梨沙「あ、割れちゃった。」  

日 青「」 

P「何してんだ梨沙!あれは晴だったんだぞ!」

梨沙「え、嘘・・・なんで・・・アタシが・・・晴を?アハハハハハハハハ!そんなん嘘に決まってるじゃない!ねえ嘘って言ってよ!ねえ!」

P「・・・スマンが手遅れだ。晴は・・・もう」

光「クソッアタシはなんて無力なんだ!」

晶葉「光さっきからそれしか言ってないな」

P「クソッどうすれば・・・え?カプセルが他にも!?」


(梨沙) (光) (晶葉)

P「みんな!なんで!?」


菜々「・・・これで全員ですね。申し訳ありませんみなさん、我らがウサミン星人のために犠牲になってもらいます」

P「菜々さん!いったいどうして!?」

菜々「他のアイドルを全員ブロンズ像にしてしまえば残るはただ一人です。彼に協力を頼んで正解でした」

P「まさか!ヒッポリト星人は実在していたのか!?そしてお前本当に宇宙人だったのか!」

菜々「これで菜々がトップアイドルに・・・」

のあ「させないわ」

P「のあ!お前一体」

菜々「なぜ!貴方もカプセルに入れたはず!?」

のあ「・・・私の兄妹に助けてもらったのよ!・・・のああああああああああ!」

ウルトラマンノア「ヘアアアアアアアアアアア」

P「名前だけじゃねえか!・・・あ、ノアインフェルノが決まった」

菜々「ぎゃああああああああああ!」チュドーン

ノア「・・・ヘアっ!」

P「飛び立っちゃったよ!どうすればいいんだよこれ!まだ全員カプセルの中なんだけど!?」

P「なあどうすればいいんだこれなあ!なあ!なあって・・・・」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:18:18.46 YskqL1KX0


P「・・・はっ!夢か・・・そうだよな。現実なわけないよな!仕事行こ・・・」



〜〜しごとば!〜〜

ちひろ「おはようございますPさん」

P「おはようございますちひろさん」

ちひろ「あ、新しいグッズなんですけど採用するかどうか迷っていて・・・確認してもらえませんか?」

P「あ、はい」

ちひろ「じゃーん!アイドルブロンズ像1/2スケールです!どうですか!?」

P「・・・」

ちひろ「取り敢えずビートシューターの二人を・・・え?気絶してる!?ちょっと!Pさん!Pさーん!」






5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:20:48.08 YskqL1KX0
終わり! 構想2分 執筆15分! ライダーは多いのにウルトラマンなくね?って感じで作りました!これはモバマスSSなんで!

よろしくお願いします!

全然関係ない過去作

↓泰葉ハーレムシリーズ
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)


・・・こっちを初投稿にしようとしていたんだ よかった。思いとどまって、じゃあ依頼出してきまーす

モバP「周子と生活」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:40:04.50 aEaCNkc60
モバマスSSです
キャラ崩壊口調崩壊誤字脱字を含むかもしれません
モバPがP表記です

設定としては周子がアイドルを引退し結婚してから半年ぐらい経ったあとのお話になります。

それでもよろしければご覧下さい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517506804
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:41:03.16 aEaCNkc60
P「ふぁぁ〜…ただいま〜」



周子「お、おかえり!」スッ

P「ほいほい…いつも悪いな」

周子「もう今更やない?カバン持つぐらい」

P「いつも感謝してるってことだよ」

周子「真面目やねー」

P「どうも」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:42:40.17 aEaCNkc60
周子「今日はどやった?」

P「んまーいつもと変わらんよ。テキトーに仕事してテキトーに纏めてテキトーに終わらせた」

周子「テキトーやなー」

P「嫁さんがこんなだからかな」

周子「こんなって言うなこんなって!」

P「んじゃベッド周り見るからな?」

周子「それとこれとは話が別だよPさん」

P「せめてゴミはゴミ箱に捨ててくれ」

周子「違うんだよPさん、遠いんだよ」

P「真横じゃねえか」

周子「腕伸ばしても届かへんのよ?」

P「ちょっと立てば届くだろ」

周子「そのちょっとがめんどいっ!」キリッ

P「もうお菓子は俺の分だけでいいな」

周子「あー!今度からちゃんと捨てるから〜!」

P「何度目だよ…」

周子「五回目かな?」

P「はぁ…まあいいわ、それより飯頼むわ」

周子「ほいほーい、できてるよん」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:45:11.18 aEaCNkc60
P「お、トンテキに豚汁…豚パーチーだなパーチー」

周子「今日安くてね」

周子「あ、そうそう!今日たまたまフレちゃんと会ったんだよね〜」


P「へえ、元気そうだったかって元気じゃないフレデリカとか偽物でしかないな」


周子「ホントにね、フレちゃんと喋るとこっちまでエネルギー貰えるもんね〜」


P「ほんとにな、んじゃ」



P「いただきます」
周子「いただきます♪」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:46:03.76 aEaCNkc60
P「…うん、美味しいな」

周子「でしょー?いや〜久々に作ったな〜トンテキ」

P「味付けがいい感じだな」

周子「本当?また作る時そうするね」



P「…周子さ」

周子「どしたん?」

P「ほんっといい嫁だなって」

周子「…もーいきなり言うのやめてよ」

P「そう思ったんだよ」


周子「…ま、Pさんだからってのもあるよね」

P「…返してくるの辞めてもらえるか」

周子「返してませーん」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:48:36.75 aEaCNkc60
P「ごちそうさまでした」
周子「ごちそうさんっ」


周子「んじゃ皿洗い宜しくね〜」

P「へいへい」

ジャアアア


P(…何か、いいな。こういうの)


周子「ふふっ、どしたん?そんな顔して」


P「…幸せだなってさ」


周子「…やっぱ何かあったの?」


P「無かったって言ったら嘘になるけど…てかやっぱって何だ何だって」

周子「顔に書いてたっ♪…あそっか!今日Pさんのお父さんの誕生日か!」

P「ま、そんなとこ。プレゼント送ったら喜んでくれたよ」

周子「あちゃ〜、私も何か買った方が良かった?」

P「いいよいいよ、恥ずかしいし」


周子「でもそっか〜、家族の愛って奴だね〜」

P「プレゼントをして改めて家庭を持つ幸せが分かったなってさ」

周子「だねっ♪」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:49:22.20 aEaCNkc60
「ムムムーン!あれ!?スプーンじゃなくてフォークじゃないですかこれ!?これじゃ曲がりませんよ!」


周子「あははっ、ユッコちゃん変わんないなぁ」

P「ブレないって言った方がいいかもな」

周子「何か可哀想じゃないそれ?」

P「扱いが雑です!とか言って怒られそうだよな」

周子「言ってそう言ってそう」

オフロガワキマシタ


P「お、入るか」

周子「だね〜」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:51:12.01 aEaCNkc60
周子「んっ〜…あ〜…きもちいぃ〜」


P「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜」


周子「ちょっとおっさんすぎひん?」

P「うるせーなー出るもんは出るんだよ」

周子「肩揉んだら溶けていきそうやん、揉んだろ」

P「やめろ〜…溶ける〜…」

周子「そう言っても体は喜んでるぜぇ…?」

P「その台詞はやめろォ…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:52:00.88 aEaCNkc60
周子「いや〜…いつもお疲れさんやね」

P「いえいえ」

周子「疲れるっしょ?特に目と肩」

P「目はいつも癒してもらってますから」

周子「んふふ〜シューコちゃんパワーでね〜♪」

P「肩もまだ大丈夫、まだ…」

周子「無理はしないでね?」

P「それはもちろん、でもそろそろダメだ。ほんとに溶けてしまう…」

周子「うりうり〜溶けてしまえ〜」

P「あぁ〜…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:54:29.31 aEaCNkc60
周子「ふぃ〜気持ちよかった〜」

P「あ〜、大分楽になった」

周子「でしょー?マッサージ師の才能あるかも」

P「もうちょっと腕の力強くないとなれないかもな〜」

周子「なら明日から筋トレだねこれは」

P「二日後には終わってるな」

周子「悔しいけど言い返せないんだよね〜」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:56:07.74 aEaCNkc60
カチッ

ピッ

ボンッ!

周子「おお、たまにこれデッカくてびっくりするよね」

P「なんなんだろなこれ」

周子「ねー」

P「頼むから布団にだけは引火しないでくれよ」

周子「そしたらもう火事免れないね」

P「洒落にならんから辞めてくれ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:58:20.44 aEaCNkc60
周子「さて、寝ますかー」

P「だな、明日も頑張らないと」

ゴロン

P「…今日思ったわけですよ」

周子「何をー?」

P「いつも待たせて悪いなって」

周子「それはしゃあないってPさん」

P「あんまり一緒にいれないしさ」


周子「…まー確かに寂しいのはあるよー?」


周子「でも、Pさんがあたしの為に頑張ってくれてるのは私が一番良く知ってるよ。アイドルの時も今もね」

P「…」

周子「だからそんな心配しなくて大丈夫!お昼はなんだかんだ他の友達とかと遊んでたりするしさ」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:59:28.89 aEaCNkc60
P「浮気だけは辞めてくれよ…?」

周子「何でそうなるん?寧ろPさんの方が心配やわー」

P「ちゃんと担当してる子達は分かってくれてるから大丈夫」

周子「かなー?取られそうになったらまたアイドルやるからね〜?」

P「それは…」

周子「ふふっ、冗談冗談」

P「はぁ…」



周子「…」

P「…」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 03:00:54.79 aEaCNkc60
周子「ふふっ、おやすみ、Pさん」

P「あぁ、おやすみ。周子」

チュッ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 03:03:18.87 aEaCNkc60
終わりです
家に帰ったら周子がいる生活とか想像しただけで弾け飛ぶ
周子とは以心伝心的な感じで言葉足らずとも分かるような感じを出したいんですけどSS的には説明不足になりやすいので難しいです。また周子とか色々書くと思うので良かったらお願いします
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 05:50:19.18 i5Dn5pKDo
おつ

【モバマスSS】P「流されやすい後輩」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:16:51.34 2BFXVgjh0



注意事項
※前回の予告だけ見ればいいと思います。

前作の設定を引き継いでます。
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)
【モバマスSS】泰葉「乃々さんにも協力してもらいます」乃々「むーりぃ・・・」
【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお」
【モバマスSS】周子「家出と客と和菓子屋と」
【モバマスSS】泰葉「自覚と一転攻勢」
【モバマスSS】泰葉「デート大作戦」

↓こっから番外編 でも普通に続き物になってるかも

【モバマスSS】泰葉「周子さん。お話があるんですけど」
【モバマスSS】P「幸せは誠実な花言葉とともに」


番外編になります。独自設定放り込みまくりの上

好き勝手にやってますなのでそういうのが嫌いだなって方はブラウザバックしてください。

地の文あり 一部別キャラです モブキャラ出ます 泰葉のキャラがちょっと変です。

今回は美優さん編になります


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517487411
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:18:02.17 2BFXVgjh0


【事務所-部長室】

P「アシスタントですか?」

ほたるのデビューが終わった後部長がそんなこと言ってきた

部長「実はな。宮本Pが定年を迎えたから退職することになってな」

まじか。あの爺さん辞めちゃうのか。ちょっと寂しい

部長「そんでお前のところに宮本をうつそうと思う。そうすると6人になる。一人だと厳しいだろう?」

・・・テンプテーションアイズをやっている以上そうなるのは当たり前か。

P「確かにそうですね。どんな人ですか?」

部長「社長が選んだんだがお前と同郷で、元々事務員をやっていたらしい。俺もそれしか知らない。まあ仲良くやれよ」

ちひろ「アシスタントには優しくですよ。Pさん。部長みたいになっちゃいけませんからね!」

P「が、がんばります」

部長「・・・頑張れよ。直接向かわせるから、後はどうにかしてくれ」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:19:38.72 2BFXVgjh0


【事務所ー泰葉部屋】

P「というわけで、フレデリカさんが来ました。みんな仲良くするように」

フレデリカ「僭越ながら自己紹介をさせていただきます。宮本と申します。本日はお日柄もよく・・・」

周子「フレちゃん。長い」

フレデリカ「あ、そう?いや〜真面目モードって厳しいね!じゃ、みんな改めてヨロシク〜」

P「まあちょこちょこ来てるので紹介はいらないと思う。で、やることがあります」

泰葉「なんでしょうか」

P「なんか俺にアシスタントさんがつくそうなので。隣の部屋から机をもってきつつ、今日歓迎会をやります」

周子「おごり?」

P「当然だ!アシスタントさんや君らの都合によって、次回に持ち越しするけど」

P「ほたるのデビュー記念。宮本さんの加入記念。アシスタントさん入社記念まとめてやろうかなと思ってます」

ほたる「・・・あ、ありがとうございます。私は平気です」

フレデリカ「・・・フレちゃんでいいよ〜太い腹だね!Pさんは!大歓迎だよ〜」

P「じゃあフレフレ。向こうの部屋から私物持ってきて。で、他のみんなは譲り合って使うこと。」

悠貴「わかりましたっ!」

乃々「・・・机の下に移動させないと・・・」

P「じゃ、みんな動くぞ。アシスタントさんが来るまでにちゃっちゃと終わらせるぞー」

全員「はーい」

・・・・・・・・・・・・・・・・
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:20:28.47 2BFXVgjh0


※美優視点に変わるよ

???「・・・こっちの部屋よね。」

アシスタントとは何をするのだろう・・・皆さん優しい人ならいいけど、誰かがこっちに来る

フレデリカ「戦略的てった〜い♪あら?」

周子「ん?もしかして今日来るっていうアシスタントさん?」

???「・・・え、ええ。そうです。三船美優といいます、よろしくお願いしますね」

周子「アタシは塩見周子って言います、これからよろしくお願いします。じゃあまた」

フレデリカ「フレデリカだよ〜よろしくぅ。またね〜」

ペコリと頭を下げて足早に去っていく彼女達を見送る。・・・部屋の前についた

美優「・・・し、失礼します」

P「周子!何サボってんだ!いつの間にかフレデリカもいねえし!お前も早く・・・」

怒鳴り声を上げた人が固まっている。・・・私は違う意味で固まっている。・・・まさか、いや、間違いない

美優「・・・先輩?」

P「・・・もしかして三船さん?」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:23:41.78 2BFXVgjh0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


お互いの自己紹介が終わって、少し質問タイムになった

悠貴「二人は同じ学校だったんですかっ?」

美優「はい。私がひとつ下です」

ほたる「あの。それ以外はどういったご関係で・・・?」

美優「と、特には・・・」

嘘だけど。年頃の少女が喜びそうなこともあるけど。できれば閉まっておきたい

乃々「す、すごい偶然ですね・・・」

泰葉「Pさん。知ってたんですか?」

P「いや。完全に知らんかったわ、同郷だってことしか聞いてない。」

そうなんだ。先輩が呼んでくれたわけじゃないんだ。ちょっとさびしい

P「まあいいや。知ってる人ならやりやすいでしょ。よろしくね。三船さん」

美優「はい・・・あの、またみみちゃんって呼んでもいいんですよ?」

・・・寂しかったのでちょっと意地悪してみる

悠貴「そんな風に呼んでたんですかっ!?」

乃々「おぉ・・・ラブコメの匂いがします」

泰葉「Pさん、そのへん詳しく」

ほたる「・・・やっぱりご関係が?」

P「ないない。一回だけ冗談で呼んだだけだから、しかし見た目あんま変わんねえなあ。すぐわかった」

美優「先輩は髪が伸びましたよね。昔はすごい短かったのに」

P「そうだね。つかこっちに来てたんだ、地元に残ると思ってたわ」

美優「東京の大学だったので。・・・みなさんも東京に行ったんでしたっけ」

P「えっとね・・・ジャーナリストと・・・」

泰葉「・・・」

ぽふ。とカワイイ音がしたと思ったら泰葉ちゃんが先輩に抱きついていた

美優「え、え?」

泰葉「Pさん。時間がありません。片付けしないと」

先輩の胸に顔を埋めながらそんなことを言っている。他の人達も驚いた様子はない、え?いつものことなのこれ?

P「あ、ああそうだな。ほらみんな始めよう。三船さんも自分のデスク周りをやってくれ」

P「後今日歓迎会やろうと思ってたんだけど来れる?」

美優「は、はい。大丈夫です」

・・・こんなに女の子に対して優しくなっているとは。時の流れというのはすごい

P「よしキリキリ働こう。店は8人で入れてあるから」

悠貴「お肉ですか!?」

P「・・・自然食の店で生野菜サラダばっかりの店なんだ」

ほたる「・・・意地悪ですよPさん。悠貴ちゃんが固まってます」

・・・やっぱりあまり変わってないかも
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:25:32.81 2BFXVgjh0



【イタリア料理〜トラットリア〜ラ・サール】

P「えーこの店はドレスコードがないとこなのでそんな緊張しないでください。特にそこの二人」

ほたる・悠貴「・・・は、はい」

二人が緊張している。こういうオシャレ系というべきレストランにあまり来ていないんだろう

周子「アタシもあんまり来たことないけどさ。・・・こんなラフな格好でいいの?」

フレデリカ「やっぱり〜ドレスがふつーだったりするする?」

泰葉「こういうところは女性には結構寛容ですよ?」

乃々「で、でもこういうところって高いんじゃ・・・」

美優「トラットリアと書いてありますし。問題ないと思いますけど・・・」

P「三船さんの言うとおり。お前らが言ってるのはリストランテとか言われるやつ。ここは違うの」

P「で、コースは決まっているので、飲み物だけ決めてね。大丈夫各自1万も行かないとこだから」

悠貴「私、サラダだけでいいですから・・・」

周子「おお、悠貴ちゃんが乃々ちゃんみたいになってる」

P「コースで決まってるって言ってんだろ、まあ料理きたら元気になるだろ」

P「俺は酒飲まないけど三船さんどうする?なんかスパークリングワインが美味しいらしいよ?」

美優「・・・なら少し頂きますね」



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:29:25.47 2BFXVgjh0

※P視点に変わります

P「・・・いやあ。まさかこうなるとは」

美優「うぅ・・・ぐすっ・・・すいません。もう一杯お願いします」

・・・結構開けてんなーとは思ってたけどまさかこんだけ若い子たちの前で出来上がるとは思わなかったぜ!

そんなん知らないもん!泣き上戸って初めて見るなあ

周子「泣き上戸ってやつかねこれは」

悠貴「あ、あはは・・・」

フレデリカ「すご〜い。始めてみたんですけどぉ〜」

乃々「・・・真似しないでほしいんですけど・・・」

ほたる「あ、あのこういう時はどうすれば」

P「ほら。三船さん。次のデザートで終わるからそろそろ・・・ね?」

美優「みゆってよんでくださいよおむかしはみゆちゃんだったのに他人行儀で・・・わたしだって・・・わたしだって・・・」

・・・うわあめんどくせえ。なんだよ。たちわるいなあ酒飲みって

美優「・・・ていうかなんで私を振った人と一緒にお仕事しなきゃいけないんですか・・・?いじめですか・・・?」

・・・空気が凍った気がした。え?何言ってんだこいつ

泰葉「・・・Pさん?」

P「いや、待って、マジで心当たりない」

本当にない。そんな浮いた感じのことなかったはずだ

ほたる「あ、あのそれはいつですか?美優さん」

美優「先輩の高校の卒業式の日ですぅ・・・」

え、あ。まさかあれか。いや、でも違うかなー・・・?

周子「・・・Pさん。心当たり思いついたん?」

P「いや、俺東京出てきたろ。卒業式の日にどっか付き合ってくれって言われて、俺すぐ東京で働くから無理って・・・」

美優「それですよぉ・・・気付いてすらいなかったなんてぇ・・・」

さめざめとないていらっしゃる。まじかよあれ告白だったのかよ。俺やらかしてるじゃないか

周子「うわあ」

泰葉「Pさんひどいです」

P「・・・な、なんかごめんね。ほんとに」

美優「謝らないでくださいよぉ・・・私が惨めじゃないですかぁ・・・」

こんだけ年下の子の前でここまでやらかしてるのは惨めじゃないのか。まあこういう時はだな

P「おし!みんなデザート食ったな。・・・支払い済ませて今日のところはさっさとでよう。周囲の視線が痛い。」

逃げるに限る

フレデリカ「ごちそうさま〜ん〜デリシャ〜ス!おいしかった〜」

・・・君はマイペースだね。

P「ふぅー」

全員をタクシーに乗せ終わった。泰葉からの視線が痛かったけど、まあセーフだろう

当面の問題は、この潰れた後輩をどうするかだな。周子に預ければよかったかな?

P「三船さん。タクシー乗って。一人で帰れる?」

美優「・・・・・zzz」

うわあ。寝てるよ。これだから酔っ払いは。・・・まゆpだったらうちに放り込んで終わりなんだけどなあ
・・・もうなんかめんどくさい。何もしなければ大丈夫だろ。うん
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:31:28.19 2BFXVgjh0

※美優視点に戻ります


美優「・・・ん」

目が覚めたら知らない天井で知らないお布団だった。ここはどこだろう?

美優「あれ・・・私、そうだ。歓迎会で酔っぱらっちゃって・・・」

何を言ったかあまり覚えていないが、やってしまったことは覚えている。

先輩から何も気づかずお酒飲めば?なんていうからあてつけでつい飲みすぎてしまったのだ

・・・初日から大惨事じゃないか。もうお仕事やめたい。

P「あ、起きた?」

美優「・・・え」

一瞬で思考が急速に回転する。もしかしてここって・・・先輩の家!?

P「とりあえず酔いにはしじみの味噌汁がいいらしい?からさ。作っといたけど飲む?」

美優「・・・いただきます」

・・・先輩の提案を受けよう。これ以上恥を重ねてもあまり変わらないよね
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:34:57.89 2BFXVgjh0

【Pの家〜居間】

P「・・・」

美優「・・・お味噌汁美味しいです」

P「そりゃよかった。あの・・・さ。ごめんね。連れ込んじゃって。でももう少し警戒心もったほうがいいよ」

美優「い、いえ。最終手段だったんですよね。・・・ごめんなさい」

意識するとまずい。間違いがおこらなくてよかったと考えよう

P「一応。今日は別れて出勤しよう。めんどくさいことになるから」

美優「は、はい」

P「あの・・・ごめんね告白、気づかなくてさ」

私あの子達の前でそんなことまで言ったのか。・・・本当に辞めたい

美優「!?・・・わ、わたしその」

P「普通にどっか行くのかと思ってた」

美優「・・・あ、ああそうですよね。すいません」

そう。あの頃の私は若かった、今ならわかる。あれなら伝わらないだろう。あれ?むしろこの状況チャンスなのでは・・・

P「・・・なあ美優ちゃん。聞いていいか?」

美優「・・・はい?」

P「なんで俺なんだ?正直お前ならわかってるだろう?俺の性格ってあいつの・・・ジャーナリストの劣化コピーだって」

美優「・・・確かにお二人とも似てらっしゃいますね」

P「底抜けにお人好しでアホみたいに明るくて果てしないバカ」

P「だけどひたむきでみんなから好かれている。毒気なんてあいつの前では意味をなさなかった」

美優「・・・」

P「・・・人に嫌われないようになろうと考えて、あいつを真似しようと思ったただの偽善者だぞ俺は」

美優「・・・じゃあ実際のPさんってどんな方なんです?

P「・・・よくわからない。でもゴミみたいなやつだってのは確かだろうよ」

美優「・・・先輩。私と初めて会った時のこと覚えてますか?」

P「確かなんちゃって不良に絡まれててあいつが突っ込んじゃったんだよな」

美優「はい。その時Pさんも助けてくれました。何やってんだよもう。君はそのバカつれて逃げて。って、逆じゃないかなって思いました」

P「・・・俺がやっとくからって言って逃した記憶はある。でも正直お前のことはどうでもよかった。暴れたかっただけだよ」

美優「・・・嘘も下手なの変わってないです。Pさん。あのですね」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:38:25.48 2BFXVgjh0


P「なんだ?」

美優「・・・ほんとの性格がわからいなら今の偽善と言っているものはもう本物だと思いますよ?

美優「・・・それにPさんは言うほど親切じゃないです。」

それは間違いないと思う。よくからかわれたものだ

P「・・・そうか」

美優「きっかけはそうだったかもしれません。でもPさんの場合人に優しくあろうとしただけです」

美優「不器用だけど優しくて、たまに意地悪で、悪ノリしちゃうとどこまででもいっちゃう人です」

P「お前に俺の何がわかるんだよ」

美優「・・・わかりますよ。好きな人ですから・・・先輩。やっぱり私なんかじゃいけませんか?」

P「・・・その気持に答える気はない」

美優「・・・そうですか。泰葉ちゃんですか?あと周子ちゃん」

P「・・・昔とはやっぱ違うな。周子はよくわかったね」

美優「私も年を重ねたんですよ。・・・今、悩んでますよね先輩」

P「・・・まあね」

美優「事情を話してくれませんか?力になれるかもしれません」

P「いや、あのね。大丈夫だから。」

・・・やっぱり昔と同じだ。この人は自分の弱さを本当に見せたがらない。ここは・・・

美優「わかりました。ここは引き下がります」

P「助かるよ。しかしあれだな。家バレが深刻だな、そろそろ本当に引っ越し考えないと・・・」

・・・他の人に聞いてみればいいだけだ。泰葉ちゃんや、周子ちゃんに。


【事務所-泰葉部屋】

美優「・・・なるほど」

泰葉ちゃんはあっさり話してくれた。他のみんなのなんか優しい視線はもう気にしないことにした

こういうのを気にしすぎるのがお前の悪癖だぞ。と昔先輩にも昔言われたし

美優「・・・そんなことになっているなんて」

泰葉「美優さんはどう思いますか?Pさんは昔どんな人だったんですか?」

美優「・・・そうですね。一言で言うと・・・はぐれ物といいますか、団体行動が苦手な方でした」

周子「あー・・・そんな感じするわ。うん」

泰葉「友達はいらっしゃったんですよね。パティシエさんという方がいらっしゃいますし」

周子「アタシが連絡している人もいるね、ジャーナリストやってるって言ってた」

美優「・・・ええ、全部で5人です。私も多少お付き合いがありました」

おそらくそのジャーナリストは彼だろう。彼が一番心を開くのはあの人しかいない。パティシエは・・・あの人かな

泰葉「・・・で、美優さんは協力してくれるんですか?」

美優「・・・いえ。私は自分のやり方で動いてみます」

泰葉「・・・そうですか。他言はしないで頂けると助かります」

この子達の目的はわかった。そして私にできることもわかった。早速行動にうつさなきゃ


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:41:26.28 2BFXVgjh0


【2週間後-事務所ー泰葉部屋】

P「・・・」

美優「あの。先輩。ちょっとよろしいですか?」

P「ん?どうした?」

美優「・・・先輩の悩みを解決する方法を見つけまして。」

P「・・・ほんと?俺はどうすればいいの?」

美優「・・・職場が変わりましたし、部屋の更新もそろそろ終わるので私も引っ越しを考えてまして」

P「ああ、俺もだよ。実際引っ越そうかなあと思ってて、いい物件がなくてねえ」

泰葉「新しい家の場所教えて下さいね?」

P「うーん。まあ元々お前らが来る前から引っ越し事態は考えてたんだよなあ」

周子「あ、そうなんだ」

P「ほら、あそこ一人だとちょっと広いじゃん?」

P「荷物もそんなにないしもうちょっとキッチン広くて職場に近い所が良いかなあって」

泰葉「私達の私物を置くと」P「だめ」

泰葉「・・・最後までいわせてくださいよ」

P「・・・ダメだって言うのわかってんだろお前」

美優「・・・そんな先輩におすすめの物件があります。これをみていただけますか?」

P「物件表持ってるなんて準備がいいね・・・広くないこれ?三部屋あるし家賃もお高いし。まあ近いけどさ」

美優「・・・二人で住むにはちょうどいいんじゃないでしょうか?」

泰葉・周子「!?」

P「・・・誰と誰が?」

美優「私と先輩です。初日私にあんなことしておいてまだそんなこと言ってるんですか」

ほたる「・・・なにをなさったんですか?」

フレデリカ「ワオ!これはいっつあ送りウルフだね!」

悠貴「Pさんっ!本当ですか!?」

P「酔い潰れて寝てただけじゃねえかお前!誓って何もしてないぞ!」

美優「私のあられもない姿をみて、辱めて、言葉責めされてもうお嫁に行けません。両親も貴方なら許すと言っています」

P「いや!待てよ!久しぶりにあってまだ1ヶ月もたってねえぞ!?」

乃々「お、おお・・・修羅場なんですけど・・・」

美優「・・・私はアイドルではありません。だからプロデューサーという言い訳は通用しませんよ?」

P「え?・・・あ、俺。スカウト行くんだった!じゃあな!みんな頑張って!」

周子「あ、逃げた」

泰葉「・・・本気ですか?美優さん」

美優「・・・ええ、あの人は私が好きだったあの頃のままです。問題ないと思います」

周子「・・・うーん、なるべくアタシも混ぜてね?」

美優「・・・その時の状況によりますかね?」

乃々「それもおかしいと思うんですけどぉ・・・」

ほたる「・・・ちょっと気持ちわかります」

悠貴「ほたるさん!?」

・・・だって、まだ好きなんですから、これくらいはしていいだでしょう・・・ね?
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:42:24.68 2BFXVgjh0

【会社エントランス】

P「とっさに逃げちゃった。どこ行くかな・・・仕事の説明してないけどなんとかなるべ」

社長「やあ!奇遇だね!」

P「・・・げ」

社長「・・・そこでお茶でもどうだね?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:45:21.06 2BFXVgjh0

【カフェ〜ドルーパーズ】

社長「やあ!どうだったかね。三船くんは」

・・・やっぱりてめえの差し金かこら

P「・・・驚きました、よく調べましたね」

社長「ははは!私を甘くみないでもらおうか。と言いたいところだが三船くんは偶然だった。高校が一緒だから面白いかと思っただけだ」

P「どうだか」

社長「なあ君」

社長の声色がかわった。なんだろうか?

社長「・・・そんなに君を捨てた母親のことが許せないのかい?」

P「ッ!?」

・・・気がついたら胸ぐらをつかんでいた。すぐに我に返る。・・・他の客がいなくてよかった

社長「いやあ殴ってもかまわないんだがね!私はそれだけのことを言っている!」

P「・・・どうして」

社長「調べさせてもらったと言っただろう?」

社長「君の父親と結婚したくなかった母親が、意趣返しに本当に結婚したい相手の名前を君につけたことも」

社長「父親の会社が倒産した後、母親はその男のところにいったことも。」

社長「それを子供の君に告げてお前はいらないと吐き捨てたことも。・・・母親がどうなったか知りたいかね?」

P「いえ、結構です」

本当に知りたくねえよそんなこと。どっちにしてもだ

社長「君の父親が君を虐待し、果に首をつったことも。その後祖母と叔父に面倒をみてもらったこともね」

P「・・・当時は暴力は少なかったんですが食事がもらえかったので給食を餓鬼のようにたべていましたよ。お腹が空いててね。」

だから同級生からはノヅチだのカビゴンとか言われていた。

社長「傷跡がなくなったとはいえ、他人の前で服を脱ぐのも嫌なのだろう?みられたくなくてね」

P「・・・祖母が面倒を見てくれることになっても最初はいつ捨てられるのかと恐怖でした」

P「・・・祖母は一人で生きていくための技術を俺に教えてくれました。家事全般と勉強、武道は家訓だったのでまあそれなりに」

P「一人でなんでも出来るようにって小学生から離れで一人暮らしでした。生活費もらってね。その時は勉強は頑張ったんですよ?」

社長「すごいね君は!・・・森久保君の家に行くことが唯一の癒やしだったと見るが」

P「高校に行くまではそうでしたね。・・・人の作ってくれたご飯って美味しいんですよ」

社長「そして君は高校で友人に出会う。はみ出し者の集いといえばいいのかね?」

P「はい、未だに交流があります。かけがえのないやつらです」

社長「そこで君は友情と言うものを知った。だが、愛はわからなかったようだ」

P「・・・そうですね。未だに理解ができません」

社長「しかし君は人から愛を伝えられている!そろそろ理解するべきではないかね

P「あんたほんといい性格しているな。美優まで巻き込んでさ」

社長「あれは偶然だと言っているだろう。友人しかデータを調べられなかったからね」

P「あんま信用できねえなあ。でもこれ以上は増えませんよ。なんとかしのいでみせますよ」

社長「君は強情だねえ!まあいい!すまなかったね。もういっていいよ」

P「・・・失礼します」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:46:33.47 2BFXVgjh0



【街中】

P「・・・はぁ」

・・・ため息が止まらない。味方がいないよ。誰か助けてくんないかなあ?ここで失踪してやろうかな

???「あ、いたいた〜」

P「誰だ君は・・・あ、確か新しいアイドルの」

???「一ノ瀬志希だよー!でね?確認したいことがあるんだ〜」

・・・そうそうそんな名前の部長がスカウトした子。部長の話だと宮本さんと組ませたいって話だったかな

志希「アタシのお母さんはね旧姓にすると〇〇XXって名前でね!」

・・・は?

志希「お父さんの名前はPっていうんだけど〜」

・・・ちょっと待てや。おい、まさか

志希「うん。そういうこと〜、やっぱりそうなんだね?」

・・・まじかよおい。

志希「よろしくね〜?腹違いならぬ種違いのお兄ちゃん?」


以上です ありがとうごじゃいました

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:47:21.08 2BFXVgjh0



〜次回予告〜

知りたくなかったことを知ったP、関わりたくない気持ちとは裏腹に一ノ瀬志希の担当になってしまう

担当になったからにはある程度頑張ろうとするP、一ノ瀬志希の初ライブの後、事件が起きる

【Pさんハーレム計画〜最終回〜過去と欲望とすべての解放】

志希「あたしはさ。幸せになりたいんだ。どうやったらいいのかわからないんだけどね」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:50:21.00 2BFXVgjh0


おまけ〜〜まゆPとの最後の?飲み会〜〜

P・まゆp「かんぱーい」

P「いやあ。久しぶりっすね。なんだか」

まゆp「そうだな。結構長い期間向こうにいたからな」

P「仕事っつっても2ヶ月ツアーって長いですよねー」

まゆp「・・・まあな。ほんとに長かったよ。そっちは?アシスタントが入ったのは聞いたけど」

P「高校の元後輩でびっくりしました。しかも俺のこと好きだったらしいっすわ」

まゆp「まじか。よかったじゃん。岡崎より憂いなくいけるじゃん」

P「・・・まあちょっと考えてるんですけど。そういやまゆさんこっちにおみやげもってきてくれたんですよ」

P「でもなんか違和感?っていうかなんかいつもと違ったんですよね」

まゆp「・・・あててみ?」

P「なんだろ?あ、わかった。左手のリボンがなかった!」

まゆp「そうだな。そのことでお前に言わなきゃいけないことがある。すまない」

P「あれ?でもあれって確か願掛けって・・・あ、いや、でも、まさか」

まゆp「・・・今度指輪を探しに行くんだ。まゆとのな。先越させてもらうわ。なに、一回堕ちれば案外悪くないぜ?」

P「・・・マジすか」

まゆp「お前も全員やっちゃえよ。一番体の相性がいいやつ嫁にすればいいじゃねえか。な?」

P「・・・悲しいなあ、そんな人じゃなかったのに」

まゆp「実際さ。無理すんな、最近のお前は明らかに無理してるよ」

P「・・・そんなに無理してます?」

まゆp「社長も言ってたらしいじゃん。自分に正直になれって。少しぐらいはいいだろうよ。俺が言えた義理じゃねえけどな」

P「・・・考えておきます」

・・・これで最後の味方が消えた気がする。なんかこのお漬物いつもよりしょっぱいや ははは


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:51:53.10 2BFXVgjh0
終わりです ありがとうございました。

次回で最終回になると思います

依頼出してきますね
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 22:20:17.07 rA8ZTZnEo
乙乙。ここまでの包囲網は中々見ないなー(他人事

モバP「17歳になったら同世代アイドルがはっちゃけた」

1 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:15:10.72 LxInPwDk0
志希「やっほ〜元気してる?」

モバP(以降P表…無茶振りだよ)「年相応に元気だよ。誰かさんがまたトラブル起こしたりしなきゃな」

志希「にゃっはっは〜♪困ったちゃんがいたもんだねぇ」

P「困ったちゃん率高すぎるんだよこの事務所」

志希「まぁまぁ。ほらキャンディどうぞ〜」ズボッ

P「もがっ」

志希「どう?美味しい?美味しくなくない?」

P「…普通の飴ちゃんだね」コロッ

志希「ところでさー。偶然2.30代の成人男性を17歳に若返らせるクスリが出来上がったんだけどね?」

P「お前このタイミングで言うかそれ!」

P「ぐぅっ!急に体が熱く…!?」

志希「んっふふー♪成功みたいだねぇ〜」

P「フオオオオオオオオッ!!」バリビリビリバリ

志希「おおっ早速変化が見え始めたねぇ」

P「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYーーーッ!!」

志希「ん〜これは良いデータが取れそうだにゃ〜♪」ツンツン

志希「んにゃ?」

芳乃「はいな」

志希「………ワオ」

芳乃「辞世の句を詠みましてー?」ニコッ

志希「へ、へるぷみー!」





菜々「あれれ?志希ちゃんいないんですかー?」ガチャッ

菜々「もぉー…みんなのおやつ用の飴ちゃん袋ごと持ってっちゃうんですから…。あ、ありましたありました」

菜々「心なしか中身が増えているような……気のせいですかね?」ハムッ

菜々「………あれ、膝の痛みが」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516896910
2 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:17:44.36 LxInPwDk0
ちひろ「フンフンフフンフーン♪特賞なんて元から入れてないー♪」テクテク

芳乃「あややー」

ちひろ「あら芳乃ちゃん。どうかしたんですか?」

芳乃「少々困っておりましてー」

P(17)「困ったことになりまして」

ちひろ「……どちら様ですか?」

P「ほぼ毎日嫌でも顔合わせているでしょうが」

ちひろ「えっと…315プロの方でしょうか?」

P「そんなイケメンに見えますか」

ちひろ「いえ別にそれほどでは」

ちひろ「あの、芳乃ちゃんこの男の子は一体…?何となく誰かさんの面影があるんですけど」

芳乃「ご本人でしてー」

P「でしてー」

ちひろ「…」

ちひろ「……」

ちひろ「…ハァ!?」

P「ハハッ、アイドルが若返ったりする事件はありましたけどまさか自分に降りかかるとは」

ちひろ「え、本当に?本当の話なんですか?え、この高校生ぐらいの男の子があの性悪社畜?」

芳乃「でしてー」

P「すぐに信じてもらえないのは当然として凄まじい悪評」

ちひろ「いやだって普通信じませんよ。そんなメルヘンやファンタジーじゃあないんですから」

P「志希に一服盛られました」

ちひろ「把握」

P「まぁそういう事です。さて芳乃。元に戻してくれない?」

芳乃「ほー?」

P「どうして首を傾げるのさ」
3 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:20:31.58 LxInPwDk0
ちひろ「それにしても、若返ったプロデューサーさんですか……へぇー」

P「何ですかジロジロと」

ちひろ「いえいえ、人並みに若い頃があったんだなぁ、と思いまして」

P「人をウサミン星人みたいに言わないでください」

P「元に戻してくれない?よしのんパワーなら年齢操作ぐらいパパッと出来るだろ?」

芳乃「えー」

P「えーって」

芳乃「あっ」

芳乃「すみませんー。丁度今ヨシノリウムが枯渇しておりましてー」

P「絶対今思いついただろ」

ちひろ「デスクワークはいつものように終わっていますし営業も外回りも特に予定に無いですし。仕事に影響無さそうなのが幸いですね」

P「アイドル達に知られたら格好のオモチャにされそうですけどね」

芳乃「ほー」

ちひろ「否定できませんねぇ…なら誰かに見つかる前に帰った方がいいかもしれませんね」

文香「ほー」パシャッ

P「そうですね。では今日は早上がりという事で」

ちひろ「仕方ないですね。今日だけ特別ですよ?」

P「助かります」

芳乃「でしてー」

文香「してー」

P「…」

ちひろ「…」

文香「…?」キョトン

P「…いつからいたん?」

文香「志希さんが芳乃ちゃんにグルグル巻きにされるあたりからでしょうか…」

P「ほぼ最初から!」

文香「プロデューサーさん合法化、なう…」ピロリンッ

P「LINEすんなァ!」

文香「す、すみません……Twitterです…」

P「どっちでもええわぁ!」
6 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:47:18.32 LxInPwDk0
凛「プロデューサーが合法化したと聞いて」ガチャッ

P「中身オッサンだから違法だよ」

未央「おやおや〜?これまた面白そうな事になってるみたいですなぁ」ヒョコッ

P「当事者は全然笑えないよ?」

卯月「祭りの場所はここですか!」ドーン!

P「床から!?」

みく「ほんまにPチャンなの?親戚の甥っ子とかってオチじゃない?」

P「本人だよ」

卯月「実は隠し子というパターンでは!」

P「いたら隠してるよ!」

凛「すんすん…うん、匂いは確かにプロデューサーだね」

P「他に判別方法無いのって近い、近いよ3代目シンデレラガール」

未央「問題です!プロデューサーの出身地は?」

P「情熱と紳士と団地の郁、埼玉」ピンポーン

みく「この前みくがやった仕事の内容は?」

P「逆ドッキリ」ピンポーン

凛「今期のイチオシ作品は?」

P「ハクメイとミコチ」ピンポーン

文香「『今夜はビート・イット』のパロディ「今夜はイート・イット」を歌ったのは?」

P「アル・ヤンコビック」ピンポーン

卯月「ちひろさんのチャームポイントは?」

P「ねぇよそんなもん」

ちひろ「とうっ!」ベキッ

P「顔面にクロスチョップは痛い!」





菜々(17?)「…も、もう1個食べたら腰痛も治りますかね…?」

こずえ「ふわぁ……おやつー…いいなぁー…」フヨフヨ

菜々「あ、こずえちゃん。いやコレはどうやら普通の飴じゃないみたいで…」

こずえ「あむっ」

菜々「あっ」

こずえ(17?)「ほわぁ」ポンッ

菜々「こずえちゃんが突如美幼女から美少女に!」
7 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 02:09:19.74 LxInPwDk0
凛「志希グッジョブ(ふーん、また志希の変な発明なんだ?大変だねプロデューサー)」

未央「アハハハハ!若いプロデューサーって変な感じだね」バシバシ

P「お前ら他人事だと思って言いたい放題だね」

みく「元に戻してあげないの?」

芳乃「えねるぎー不足なのですー」

卯月「絶対嘘ですよね!」

ちひろ「ハァ…案の定大騒ぎになってしまいましたね」

文香「ご安心を…。年少組と大人組にはまだバレていません」ブイッ

ちひろ「小さい子達はとにかく、大人組に知られたらもっと大変なことになりそうですね…」

P「とにかく、こんな姿で事務所にいるのもアレだし帰ろうとしてたとこなんよ」

未央「えー?いいじゃん。どうせお仕事は終わってるんでしょ?」

P「終わらせたけどもさ」

凛「私たちも時間あるしさ。折角だし少し遊ぼうよ」

P「絶対俺「で」遊ぶつもりだろ。おい何で目ぇ逸らす?」

みく「珍しくPチャンが弄ばれてるにゃ。ざまぁ」

凛「ほら、ここじゃちひろさんの邪魔になっちゃうから下のカフェでもいこうか」グイッ

P「ちょっ、助けてチッヒ!」

ちひろ「私のチャームポイントは?」

P「ねぇよそんなもん」

ちひろ「朝帰りでもいいですからねー♪」

P「まってちがう!」

未央「まぁまぁ。別に取って食べたりしないってば」グイグイッ

卯月「食べないとは言ってません!」

P「助けてよしのん!」

みく「芳乃チャンも行こ?抹茶パフェ奢ってあげるにゃ」

芳乃「ほーっ」

P「裏切者ォ!ふ、文香へるぷっ!」

文香「…文香姉さん、と呼んでいただけませんか?」

P「どんなプレイだよ!」
8 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 02:37:01.76 LxInPwDk0
イラッシャイマセー、キャハッ☆ プレーンシュガー ホワァ


P(今日のウサミンやたら動きキレッキレだなぁ…)

未央「プロデューサーが私たちぐらいの歳の時ってこんな感じだったんだねぇ」

P「あんま見ないで欲しいでごぜーますよ」

凛「前に学生時代のアルバムで見たときと同じだね。何だかちょっと変な感じ」

P「俺アルバム見せたことあったっけ…」

みく「ねぇねぇ、Pチャンって学生時代どんな子だったの?」

P「別に普通だよ。成績学年トップで生徒会長で甲子園に導いた立役者で…」

卯月「呼吸をするようにデタラメ言います!」

P「帰らせてくれない?見た目関係者でも無い子供が事務所ウロついてたら他の人たちも気になるだろうし」

芳乃「職場体験という事にしておきましょうー」

P「芳乃が全然助けてくれない!」

凛「うん、そうなるとプロデューサーって呼ぶのはちょっとおかしいね。どうしよう…」

卯月「そなたー!」

芳乃「むーっ!」

未央「んー、無難にP君でいいんじゃない?」

みく「みくはいつも通りで平気だもんね」

凛「決まりだね。えっと…………P…くん?」

P「ノるなら照れるなよ可愛いな畜生」

未央「へいP君!数学の教科書貸して?」ギュッ

P「やめんかクラスメイトキラー!」

卯月「Pくん、私頑張りますね!」

P「何を!?」

みく「Pチャンお昼一緒に食べよ?」

芳乃「そなたーお弁当忘れておりましてー」

P「やめろォォ!惚れてまうやろォ!!」
23 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/27(土) 00:55:41.64 OuZ5V4Ce0
凛「安心してよ。今のプロデューサーは17歳なんだよ?」

P「うん、だから?」

凛「私に手を出しても何や問題は無い、そういう事だよね」

P「見た目は子供でも中身は大人だよ」

卯月「一夜限りの火遊びですね!」

未央「あっはっは。しまむーはおませさんだなぁ」

P「今どきの女子高生怖ぇ」

みく「でも今のPチャンならみく達と付き合ってても違和感無いよね」

P「火にニトロ注ぐような事言わないでくれない?」

凛「安心してよ。花屋の店主も悪くないよ?」

P「プロデューサーとして生きていきたいんですけど」

未央「若返ってもプロデューサーはプロデューサーのまんまだねぇ」

P「人格まで変わる訳じゃないからな」

未央「てやっ!」ギュムッ

P「84のD!」

未央「えへへ。何か新鮮なリアクションだね」

みく「どれどれ」ギュッ

P「逆サイドから85のF!」

みく「おおぅ、確かに珍しい反応にゃ。よし日頃の恨みっ」

卯月「若返ったから思春期に逆戻りしてるんですね!」

凛「なるほど…今のプロデューサーなら押せば倒せる…」

P「くそぅ!両腕をガッチリ掴まれて離したくない柔らかい!」

芳乃「ほー」

P「ジト目するぐらいなら助けて!?」
24 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/27(土) 01:20:28.57 OuZ5V4Ce0


P「危ない危ない…危うく理性がスクラッシュしてブルァするところだったわ…」

P「取り合えずトイレって言ってそのまま逃げてきたでごぜーますよ」

芳乃「貞操の危機でしたー」

P「そう思うなら元に戻してくれない?」

芳乃「ゲージが貯まっておりませんのでー」

P「格闘ゲームじゃないんだからさ」

P「家に帰って解毒薬もしくは効果が切れるのを待つのがベストだな。このまま帰ろう」

芳乃「その前に何方かに見つかってしまう気がいたしましてー」

P「やめて。そういう事を言うとフラグになる」

奏「あら、フラグって?」

P「ほら見た事か!」

奏「ふふ、話を聞いた時は流石に真偽を疑っていたけれど…」ジーッ

奏「本当に若返ってるのね。へぇ…これが若い頃のプロデューサーさんなのね」

P「奏近い。近い近い色々当たりそう近い」

奏「でも何か違和感があるわね……あぁ、普段の澱んだ目つきがちょっとパッチリしてるからかしら」

P「だから近い近い近い!」

奏「あらごめんなさいね?今日のプロデューサー面白くって」

P「普段からユーモア溢れるPさんだよ」

奏「当然かもしれないけれどスーツも似合ってないわね。服に着られている感じで。なんだか可愛い」クスッ

P「チクショウ絶対こいつ高校生じゃねぇよナイトプール似合いそうだもん」

芳乃「ほー…」

P「お助けよしのんが全然機能してくれない!」
25 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/27(土) 01:44:31.98 OuZ5V4Ce0
P「あの、奏さん?近いんだけど…」

奏「そう?なら離れればいいんじゃないかしら?Pくん」

P「あのだね、男にこうして軽々しくだね、迫ると色々とだね」

奏「あら、どうなっちゃうのかしら?」クスッ

P「」

P「…こうなるんだよっ!」ガバッ

奏「きゃっ!?」

P「あんまり…男を舐めないほうがいいぞ?」

P「特に今の俺みたいな年頃はみんな狼みたいなもんなんだからな」

奏「そ、そう…。参考になるわ」

芳乃(壁ドン、というものでしてー)

P「まさか、学校の同級生もこんな風にからかってるんじゃないだろうな」

奏「さぁどうかしら?……ね、ねぇ?ちょっと近い気がするのだけれど…」

P「男を甘く見ているとどんな目にあうか、いい機会だから教えてやるよ」

奏「あっ、ちょっと美嘉と約束していたのを思い出したわ」

P「逃げるなよ」ガシッ

奏「ひっ」

P「ほら、こっち向けよ」クイッ

奏「あ、やっ…」

芳乃(顎クイ、でしてー)

奏「あ、あのねPく…ぷ、プロデューサーさん?ごめんなさい悪ふざけがすぎたわ」

奏「ちょっとはしゃぎすぎちゃったみたいね。反省したわごめんなさい」

奏「ほ、本気じゃないわよね…?いつもの冗談なんでしょう?…ねぇ、目が怖いのだけれど」

奏「ち、近いわプロデューサー……ほ、本当に本気で…」

P「奏」

奏「は、はいっ」

P「少し黙ってようか」

奏「」

奏「……っ」

奏「……………!」

奏「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」





奏「」プシュー

P「危なかった!危なかったすっげぇ危なかった!ギリッギリの勝利だったわ!!ガンガンガンガンッ

芳乃「そなたそなたっ、壁と頭が割れてしまいますー」
37 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/28(日) 02:57:00.56 cK7gdSw80
P「間一髪でアイドルに手を出してしまう御法度野郎になってしまうところだったですよ」ブシュー

芳乃「頭から噴水のように血が出ておりますー」ピロリンッ

P「あ、治った。ありがと芳乃」

芳乃「お任せあれー」

P「年齢も元に戻してくれない?」

芳乃「ほー?」

P「どうしてそこだけ頑なに拒むの」

柚「後ろからドーン!」

P「突如脊椎に走る鈍い衝撃!」

柚「あはは本当にPサンが若い♪」

忍「本当だったんだ…わぁ、1枚撮ってもいいですか?」パシャッ

穂乃香(いつものPさんのほうがぴにゃっぽい…)

あずき「ほんとにウチの事務所って何でもアリだねっ。プロデューサーさん同級生大作戦?」

P「げふっ…おはようフリスク。あと降りなさい柚子」

あずき「私も乗っかってるよ?」

P「降りなさい!」

穂乃香「うーん…」

忍「本当に17歳になっちゃったんだ…クラスの男子みたいなプロデューサーさんって変な感じ」パシャッ

P「撮ってないで助けてくれない?」

柚「まぁまぁ今時これぐらいのスキンシップなんて当たり前だよ?折角若返ったんだから青春エンジョイ♪」

P「お前はいきなり同級生を押し倒したりするんかい!」

あずき「ふっふっふっ…流石に2人で乗っかってたら身動き取れないみたいだね。捕獲作戦大成功?」ツンツン

P「太ももをつつくなぁ!」

忍「はい、目線こっちー」パシャッ

P「あれ忍もそっち側!?た、助けて穂乃香さん!」

穂乃香「もうちょっと目元を……うん、これならぴにゃっぽい」グニィ

P「フリルドスクエアの中に良心はいらっしゃいませんかー!?」

芳乃「わたくしもー」ポムッ

P「女子3人は腰骨がァ!!」
38 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/28(日) 03:38:12.91 cK7gdSw80
あずき「あははっ、ごめんねプロデューサーさん。ちょっとはしゃいじゃった」

P「こ、腰が…」

忍「もぅ、柚ちゃんもあずきちゃんもやりすぎだよ?」

P「忍も全く止める気無かったよね?」

穂乃香「だ、大丈夫ですか?すみません…つい」

P「何がどうつい、で目元引っ張られたのかわからないけど」

P「あとやたら近い。君たち近い」

柚「いやー、だって柚たちのせいでPサン腰痛めちゃったみたいだしさぁ」ガシッ

あずき「一度に女の子3人がかりは無理させちゃったよね?」ギュッ

P「ハハッ、早苗さんに聞かれたらギルティ必須な言い方」

忍「いつもならこれぐらいのスキンシップじゃ微動だにしないのにどうしたの?今日に限って」ムギュ

P「いや…若がったせいか女子が近いと落ち着かなくてだね……って、ちょ、何今のニヤリって笑みは」

穂乃香「なるほど。つまり今のプロデューサーさんは思春期真っ盛りの健全な男子な訳ですね」ギュムゥ

P「日頃から健全な紳士だよ。ってか益々近い!圧迫感が凄い!いい匂い柔らかい!」

柚「まぁまぁ喜多見どうぞ」ギューッ

P「お気持ちだけで結構です!」

あずき「桃井はいかがですか?」ムギューッ

P「お気持ちだけで!」

穂乃香「あ、綾瀬も、あります…」ピニャー

P「恥ずかしいならノらなくても!」

忍「こらこらみんな。こんなところで騒いだら他の社員さんたちの迷惑だよ?」

P「よかった!やっぱり忍はフリスクの良心だった!」

忍「今の時間なら確かレッスンルーム誰もいない筈だから。行こ?」

P「なんやて工藤!?」

P「た、助けてよしのん!」

芳乃「すけこましー」

P「ジト目するなら助けてってば!!」
48 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/30(火) 13:34:31.03 jZQVe3mf0


芳乃「ご無事でしたかー」

P「偶然全力疾走中の茜が通りかからなかったら危なかったよ」ボロッ

P「跳ね飛ばされたフリスクは願いを叶え終えたドラゴンボールみたいな飛び散り方したけど。後で回収しにいこう」

芳乃「お怪我がなくて何よりですー」

P「あの芳乃さん?どうして今日は助けてくれないんでしょうか」

P「流石に疲れた…そこの休憩室で少し体力回復してから帰ろう」

芳乃「あちらにもどなたか居りますやもー」

P「やめてフラグになるから」ガチャッ

杏「んあ?」

P「ほれ見たことか」

杏「あーなんだプロデューサーかぁ。どしたの?サボり?」

P「人を駄目にするクッションに逆さまに寝そべってゲームしてるアイドルにサボりと言われるとは」

杏「今日はもう何の予定も無いからいいんだよー」ピコピコ

P「帰りなさいな」

杏「あれ、プロデューサー若作りしてる?」

P「物理的に若返ってるんだよ。かくかくしかじか」

芳乃「まるまるもりもりー」

杏「へぇー17歳になっちゃったんだ?ウケる」

P「…」

杏「どしたの?」

P「いや、初めて普段と変わらない接し方をしてくれる娘に会えたなぁ、って…」グスッ

杏「今まで何があったのさ…あぁ聞きたくないから言わなくていいけど」

芳乃「杏殿は実は事務所随一の常識人なのですー」

杏「自分で言うのも何だけど杏みたいなのがマトモな部類って時点で相当アレだからね?」






常務「私だ。…何?アッキーに飴を与えたら1フロア埋め尽くすほどモコモコになった?何を馬鹿な事を言っているんだ。仕事に戻れ」ブツッ

常務「太田…疲れているのか?」
50 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/30(火) 15:21:40.15 jZQVe3mf0
杏「なんだか大変そうだね。飴いる?」

P「いや、今飴はちょっと…」

杏「ま、あげないけど」パクッ

P「ハハハこやつめ」

芳乃「歌舞伎揚げならばありますがー」モソモソ

P「何で袖から出てくるの」

P「しかしオッサンが若がっただけでみんな寄ってたかって弄びやがって…」

杏「年齢差っていう1つのハードルが無くなったから理性が緩んだんじゃないの?」

P「一体俺が何をしたというんだよ…」

杏「んー、この場合何もしてないのが原因なんじゃないかなぁ」

P「身が持たないから勘弁してください」

杏「いつもみたいにトボけたり鈍感ぶってればいいじゃん」

P「理性が緩んでるのはこっちも同じなんだよ。多感な17歳男子を舐めるなよ?」

杏「親にベッドの下を探られたくない年頃だね」

杏「でも杏はちょっと安心したよ。プロデューサーもちゃんと女の子に健全な反応が出来るんだね」

P「俺のことを何だと」

杏「……ホ」

P「最後まで言ったらしばく」

杏「だって梨沙のパパさんとか晴の親父さんとかありすのダディとかとばっかり遊んでるし…」

P「保護者さんと親交深めてるだけだよ!」

P「ところで杏さんや。裾がめくれてお腹見えてるぞ?」

杏「あ、ほんとだ。今のプロデューサー理性緩いんだもんね危ない危ない」イソイソ

P「あはは、流石に色気の欠片もない相手には」

杏「みんなー!プロデューサーここにいるよー!」

P「突然の理不尽な裏切り!?」
56 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/31(水) 03:08:43.12 kCBcnw2n0

P「あ、危なかった…体力のある若い体でよかった…!」ゼェゼェ

P「仮眠室のベッドの中には寝ぼけたゆかりが居るわ男性更衣室なのに何故か掃除中の響子はいるわ…」

芳乃「えんかうんと率の高い事務所ですー」

P「玄関口に行くには必ず通らなければならない中庭にはチョップの素振りをしてる智絵里がいるし…」

芳乃「八方塞がり。四面楚歌とはこのような事を言いましてー」

P「お前さんが元に戻してくれたら解決するんだけど?」

芳乃「歳近いそなたを今暫く眺めておりたくてー」

P「とうとう本音言いやがった!」

肇「あの……どうかなさいましたか?」

P「ファッ!?」

芳乃「えんかうんとー」

肇「…あれ?プロデューサーさんでは…ありませんよね」

P「え?」

肇「でもそのスーツはプロデューサーさんのものでは…」

P「いつもお世話になっていますPの甥です学生が事務所でウロウロしていると目立つのでスーツを借りています」

肇「あ、そうだったんですね?てっきりまたおかしなクスリか何かでプロデューサーさんが若返ったりしたのかな、なんて思ってしまいました」

P「ハハッ、そんなファンタジーじゃあるまいし」

肇「社会見学か何かでしょうか?私でよろしければご案内しましょうか?」

P「いえいえ、こちらのマスコッ…依田さんにお願いしているので」

芳乃「ぷくーっ」

肇「そうですか?…あれ、でも確かプロデューサーさんって天涯孤独だって言っていたような…?」

P「き、昨日たまたま生き別れになった甥がいたことが判明しまして!」

肇「そうだったんですね…。すみません、何も知らず複雑なご家庭の事情を…」

P「いえいえ、お気になさらず…」

肇「…」

P「…」

肇「……」

P「……」

肇「……っ」プルプル

P「笑いをこらえきれないならもう茶番やめなさい」

肇「ご、ごめんなさい…だって、ふふっ…!」

P「なぁ、俺の顔に何かついてる?」

芳乃「お目めとお鼻とお口が少々ー」
57 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/31(水) 03:43:07.21 kCBcnw2n0
肇「だ、だって…Pさんは若くなってて…スラスラとまぁデタラメばっかり…」プルプルッ

P「何がそんなツボにハマったんだよ。好きで全盛期の肉体を取り戻した訳じゃないぞ」

肇「志希さんですか?晶葉さんですか?」

P「ハスハス」

肇「納得しました。…ぷふっ」

P「笑いすぎだコンチクショウ」プニーッ

肇「ふぁひゃっ、ひゃ、ひゃふぇふぇふふぁふぁひっ」

P「て言うか肇は文香のアレを見て知ってた訳じゃないのか」

肇「ふぁふぇ?」

P「ちょっと何言ってるのかわかんないんですけど」パッ

肇「はふっ、女の子の頬っぺたを軽々しく触っちゃいけませんよもう…」

肇「ちょうどスマホのバッテリーが切れてしまっていて…充電器を取りに行こうとしたらまるで私と同じくらいの年頃になってしまったPさんをお見掛けしまして」

P「遭遇したのが安全牌の肇でよかったよ」

肇「…よく見たらあちこちボロボロですけど、何かあったんですか?」

P「色々とね…」

芳乃「若さ故の過ちというものでしてー」

肇「過っ…?ま、まさかPさん……」

P「招かれた誤解!」

肇「なるほど。幼くなって同世代になったPさんに対して皆さんからのスキンシップが過剰になってしまった、と」

P「状況確認能力凄ぇな」

肇「…まぁでも、気持ちはわからなくもありませんけどね」

芳乃「わかりますー」

P「ど、どういう事だってばよ…」

肇「ですがいつものように自制心で乗り切ってしまえばいいだけなのでは?」

P「…若い肉体のついでに思春期まで取り戻しちゃったみたいでね?」

P「ただでさえアイドルばっかりなのにみんなやたら近かったり柔らかかったり良い匂いしたりしてだね…」

肇「ああ、これは襲われても仕方ないですね」

P「何故!?」

芳乃「恰好の勝機をみすみす逃す皆々様ではありませんー」

P「今回味方がいない!」
63 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/01(木) 03:21:20.67 Fq5znDBv0

P「天井裏を通って翼竜に乗って翠に撃ち落されて通気ダクトを抜けてようやく玄関口に着いたでごぜーますよ…」

芳乃「ちょっとした冒険でしたー」

P「あとは家で引き籠って元に戻るのを待つだけだよ。…多分明日には自然に戻ると思うけど。尺的に」

芳乃「そなたは番組の残り時間でクイズの正誤を判断しますものねー」

芳乃「さてさて、そなたーそなたー」

P「ん?」

芳乃「本日は如何でしたかー?」

P「過ぎ去った青春を謳歌出来たよ。いやホント学生時代クラスにあいつらいたら色々大変だったろうなぁ…」

芳乃「そなたとわたくしがーもしも同窓でしたら、どうなっていたのでしょうー?」

P「え、芳乃って……あぁ16歳なんだっけ。何故か芳乃の年齢と身長はちんまいイメージあるよなぁ」

芳乃「婚姻もできる歳なのですよー?」

P「うん、そう考えると凄いよな」

芳乃「待てましてー?」

P「16歳なら待たなくてもいいのでは」

芳乃「あ、ですが今のそなたは17なのでー1年待たねばなりませぬー」

P「待って。俺このまま17歳から人生リスタートなん?」

芳乃「狡猾さと若さを兼ね備えたそなたはもはや無敵かとー」

P「そんな強くてニューゲームみたいな…って狡猾とか思われてたのが地味にショックなんだけど」

芳乃「はいなっ」パンッ

P「ふもっふ!」ボンッ

P「ゲホッ…!い、いきなり何するん!?」

P「…あれ声が。それに体の動きが若干鈍い…」

芳乃「鏡ですー」

P「え、誰このオッサン。ジョージ・クルーニー?」

P「…」

芳乃「ねー?」

P「……」

P(オッサン)「前触れもなく突然元に戻すの!?」

芳乃「あやー、申し訳ありませんー」パンッ

P(17)「いやだからってやりなおしてほしいという訳では」

芳乃「ほー?」パンッ

P(5)「あ、今分かった。実は芳乃が一番はしゃいでたんだろって戻してこの年齢一番トラウマ!」

芳乃「そいやっ」パパンッ

P(前世)「キュイー!?」
64 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/01(木) 04:26:32.85 Fq5znDBv0
-----------------

ちひろ「あ、ちゃんとオッサンに戻れたんですね」

P「お陰様で。一通り満足した芳乃が元に戻してくれました」

ちひろ「今更ですけど芳乃ちゃんって何者なんですか」

P「芳乃は芳乃ですよ。はしゃぎ疲れたのか今日は家でグッスリ寝てますけどね」

P「いやぁ、それにしてもまさかテンジクネズミにされるとは思いませんでしたよ」

ちひろ「一体何がどうなったらそんな面白愉快なことになるんですか…あ、良かったらこの飴どうぞ」

P「どうも。…うん、でも貴重な体験が出来たと前向きに考えますよ。アイドルたちと同じ年頃になって同じ目線に立つことが出来た訳ですし」ハムッ

P「……」コロッ

P「……ちひろさん」

ちひろ「はい?」

P「この飴どうしたんですか?」

ちひろ「どうです?昨日菜々さんから貰ったんですけど。美味しかったら私も食べようかなーって」

P「いや妙に憶えのある味だなぁ嫌な予感がするなぁってWRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYーーーッ!!」ビリバリバリビリ

ちひろ「わわっ!だ、大丈夫ですか食べなくてよかったぁ!」

ガチャッ

ありす「おはようございます」

晴「はよーっす」

梨沙「おはよっ」

千枝「おはようございます」

P(17)「やぁ」ポンッ

ありす「え」

晴「は?」

梨沙「え?」

千枝「わぁ」

ちひろ「oh…」










まゆ「うわああああああああああああああああああああああああああん!!どうしてまゆだけロケだったんですかぁああ!!」エーン

まゆ「うぐっ、ぐす…えぐっ……あ、終わりです……」スンスン
66 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/01(木) 04:36:53.58 Fq5znDBv0
ハクメイとミコチとゆるキャン△でプケプケ狩りしたいなぁとか考えながらダラダラやってたらこの有様です。いやモンモン買ったらダメですね。生活リズムブレイカーですわ。
もしかしたら持病の発作で年少組編、駄目な大人達編とかやるかもしれませんがあまり気にしないでください。川越の風物詩です。
あ、バレンタインも近いからロシアンチョコという手も…


オツカーレ

【モバマス】赤いまゆ

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:08:33.98 Y+lMrNdLO
日が暮れかかる。人は退勤すべき時だが、おれには仕事の終わりがない。暗い事務所で薄ぼんやりと光るディスプレイに向かい続ける。街中にこんなに人が歩いているのに、俺がそこにいられないのは何故だろう……?と、何万遍かの疑問を、また繰り返しながら

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517389713
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:12:34.12 Y+lMrNdLO
ちょっとした休憩でトイレに行ったりすると、廊下やトレーニングルームには時折アイドルの忘れ物なんかが落ちていて、俺はなおのこと嫌になった。アイドルの残滓は横目でおれを眺めながら、プロデューサーさん、休みましょう?と問いかけてくる。まったくおれも休みたい。だが休めないんだ。おれは決まった休日もないし、それに休暇取得の自由もない。そこについては、やはりまったく納得のいく理由がつかめない。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:13:08.63 Y+lMrNdLO
仕事は毎日やってくる。時間が来れば出社しなければいけない。出社するためには帰る時間がいる。そんならおれの休みが無いわけがないじゃないか。

ふと思いつく。もしかするとおれはなにか重大な思い違いをしているのかもしれない。休みが無いのではなく、単に忘れてしまっただけなのかもしれない。そうだ、ありうる事だ。例えば……と、俺はカレンダーを眺め、偶然目についた数字にピントを合わせ、思った。この日がおれの休みかもしれないではないか。無論ほかの日と比べて、とくにそういう可能性がある訳では無いが、それはほかの日にも言えることだし、またそれはおれの休みであることを否定するなんの証拠にもなり得ない。勇気を奮って、俺は携帯を取り出した。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:18:31.11 Y+lMrNdLO
応対するは親切そうな女の声。希望の歌が脳内に響き、そしておれの心は踊り始める。おれも笑いながら愛想よく話し始めた。

「ちょっと伺いたいのですがちひろさん、明後日は私の休みではなかったでしょうか?」
電話の相手は事務員兼アシスタントの千川ちひろ。普段は明るく話す彼女だが、いまは打って変わって黙している。一寸の後、戸惑ったような返答が帰ってくる。
「あら、どうしたんですか?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:18:59.71 Y+lMrNdLO
おれは説明しようとして、はたと行き詰まる。なんと説明すべきか分からなくなる。おれが急にこんなことを言い始めた、そんなことはこの際問題でないのだと彼女にどうやって納得させたらいいのだろう?おれは少しやけ気味になって、
「ともかく、この日が私の休みでないとお考えなら、それを証明して頂きたいのです。」
「プロデューサーさん?」
ちひろの声が曇る。それがおれの癪にさわる。
「証拠がないなら、休みだと考えてもいいわけですね。」
「でも、その日は私のお休みですよ?」
「それがなんだって言うんです?貴女がそう言うからといって私の休みでないとは限らない。そうでしょう。」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:19:26.74 Y+lMrNdLO
返事の代わりに、ちひろの声はツーツーという無機質な電子音に変わる。あぁ、これがアシスタントというやつの正体である。誰かの休みというやつが、おれのものでない理由だという訳の分からない論理を正体づけるのが、この変貌である。

だが、何故だろう、何故皆には必ず休みがあり、おれにはないのだろうか?いや、せめておれにはなくても、せめて皆が休みのない日が1日くらいあってもいいじゃないか。ときたまおれは錯覚した。担当アイドルのオフや休憩時間がおれの休みだと。しかしそれらは立場の違うものの必要である。そこでおれが休んだとしたならば、少なからずスキャンダルの原因にはなるだろう。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:19:54.35 Y+lMrNdLO
では部長や専務の休みはどうだ。むろん結構。言うまでもなくおれはクビになるだろう。

そんなことを考えながらおれは仕事を終わらせ、最寄り駅の終電が過ぎ去った後に事務所を出た。月が傾く。おれは歩く。あちらこちらの家々がおいでおいでと明かりを揺らしている。その中には人がいて、その人たちは少なくとも今は休息の時を得ているというわけだ。おれはぶつけようのない衝動にかられ、首を吊りたい思いとなった。だがおれの休みのないのは何故なのか。その疑問が衝動を打ち消した。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:21:39.81 Y+lMrNdLO
おれは歩き続けた。はた、と気づいた時にはおれの足にまとわりつくものがあった。首吊りの縄なら、そう慌てるなよ。そう急かすなよ。いや、そうじゃない。これはリボンだ。女の子の使うような、可愛らしい赤いリボン。足首に綺麗にちょこんとある結び目をつまんで引っ張ると、その端はいくらでも伸びてくる。こいつは妙だと好奇心に駆られてたぐり続けると、さらに妙なことが起こった。次第に体が傾き、地面を踏みしめていられなくなった。日々の疲労で、もはや立っていることすらままならなくなったのだろうか?
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:22:12.54 Y+lMrNdLO
ことんと靴が、足から離れて地面に落ち、おれは自体を把握した。疲労したのではなく、おれの片足が短くなっているのだった。リボンを手繰るにつれて、おれの足がどんどん短くなって言った。ほつれたセーターの糸が伸びていくように、おれの足がほぐれているのだった。そのリボンの中心線は、糸瓜のせんいのように分解したおれの足であったのだ。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:22:39.91 Y+lMrNdLO
もうこれ以上、進めない。途方に暮れていると、リボンに変形した足がひとりでに動き始めていた。するすると這い出し、それから先は全くおれの手を借りずに、自分でほぐれて茨のように身に巻き付き始めた。左足が全部ほぐれてしまうと、リボンは自然に右足に移った。リボンはやがておれの身を全て包み込んだが、それでもほぐれるのをやめず、胴から胸へ、胸から肩へと次々にほどけ、そうしてはおれの内側に入っていった。


やがて、俺は消滅した。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:23:32.15 Y+lMrNdLO
後に大きな赤いまゆが残った。ああ、これでやっと休めるのだ。月明かりが煌々とまゆを照らしていた。今この瞬間は誰にも否定出来ない、おれの休息出来る時間だ。おれは安堵し、安堵すると時が途絶え始めた。空は真っ暗だが、まゆはいつまでも紅く、妖しく光っていた。

「これでゆっくり休めますねぇ、プロデューサーさん。」

どこかでそんな声が聞こえた気がした。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:24:44.06 Y+lMrNdLO
短いですが終わりです

お分かりの方も多いと思いますが安部公房の『赤い繭』のデレマスパロです

お付き合い頂きありがとうございます

モバP「やっと一息ついたなぁ」

1 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:35:29.92 zI6uXrrV0
おことわり

・かなり設定をいじっており、キャラ崩壊・オリジナル設定も多々あります。
・内容が悪ふざけです。
・受験シーズンなのでオチはありません。
・茶道のルールは10年前に教わったものなので記憶があいまいです。
・一部未成年飲酒シーンが入っております。
・多少日本語・口調がおかしいところはございますが、お見逃しください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517369729
2 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:36:49.93 zI6uXrrV0
〜現在・事務所〜

志希「確かに年末年始忙しかったね〜」

芳乃「やっと年が明けたという感じですー」

卯月「みなさん、お茶をどうぞ」

モバP(以下P略)「おう、ありがとう」

楓「ありがとうございます」

芳乃「」ズズー

P「この面々で事務所にいるのも久々だなあ…」

志希「あれからいろいろ増えたね〜」

P「特に今年に入ってから一気に増えたからなあ」

P「ところでみんなは年末年始何か思い出ある?」

卯月「私は…あれですね。神社の思い出があります」
3 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:38:04.86 zI6uXrrV0
〜卯月回想・神社にて〜

卯月「かな子ちゃん、まゆちゃん、絵馬書きましょうっ!!」

まゆ「いいですよぉ」ウフフ

かな子「何書こうかなぁ♪」

まゆ「できましたぁ」カキカキ

卯月「速いですねっ」

かな子「まゆちゃん、これ誰の願い事かなぁ?」

絵馬『まゆと永遠に暮らせますように』

まゆ「秘密ですよぉ」

まゆ「実はまゆの書いた絵馬はもうこの神社のどこかにありますよ」

卯月「気になりますねっ」

かな子(何願い事したか気になるなぁ)



卯月「できましたっ!!」

絵馬『立派なアイドルになります!!』

まゆ「卯月ちゃんらしいですね」

まゆ(もう立派なアイドルですけど)

かな子「卯月ちゃんらしいね」

かな子(普通だなぁ…そうだ、あれを書こう)

かな子「これでどうかな」

卯月「見せてください!」

まゆ「何書いたんですかぁ」

絵馬『てんやの天丼の値上げを中止に。定食のごはんのおかわり復活を』

卯月・まゆ「」
4 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:39:41.00 zI6uXrrV0
〜芳乃回想・茄子襲来〜

芳乃「やーばーいーのーでーしーてー」

P「芳乃があたふたしている…珍しい」

未央「どうしたのよしのん?」

芳乃「茄子が来る気配がするのでしてー」

未央「こんなよしのん、珍しいね」

P「芳乃曰く茄子さんというのは強いらしい」

P「芳乃が本気を出してあらゆるものの勝率51%だとか」

未央「それはすごいね」

P「年齢的には芳乃より4つ上だから逆らえないとか」

未央「へぇ」

P「茄子さんがいると好き勝手出来ないとか」

未央「例えば?」

P「依田家に無許可でアイドル活動をしているらしい」

未央「それはまずいよ」

楓「おまけによしのん教活動停止の危機です…」

楓「芳乃ちゃん、凄い金額のお布施を貰っているそうで…」

P「いや、それ詐欺でしょ…止めさせた方がいいでしょう」

楓「でもお布施をあげた人たちはみんな御利益をもらっていますよ」

楓「かの自由の国の大統領はよしのんパワーで大統領になったとか言われてます」

P「お布施あげれば大統領になれるのか…さっきの言葉は撤回します」

楓「芳乃ちゃんはお布施で企業買収しているとか」

P「何やってるの、規模が違いますわ」

楓(346プロが芳乃ちゃんが買収したことは黙っておきましょう)

※346プロは現在芳乃が代表取締役会長、楓が代表取締役社長、志希が常勤監査役です
5 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:41:02.46 zI6uXrrV0
芳乃「むー…ここに結界を張るのでしてー」バリア

芳乃「23区にらんだむで竜巻を発動させますー」ゴォォォ

芳乃「念のため時空を歪めておきますー」グググ

未央「よしのん本気だなあ…」

美波「おはようございます」

P「おはよう」

美波「アイドルになりたいという人を連れてきましたよ、こちらの茄子さんです」

茄子「ナスじゃなくてカコですよ〜」

茄子「ツイてますね〜バリアが張られる前に入れましたよ〜」

茄子「今世界が加速度的に崩壊してますよ〜」

P(のんきな方だなぁ〜)

P「うん、採用でいいんじゃないでしょうか。面白いです。今日からよろしく」

芳乃「」ガビーン

芳乃(一巻の終わりでして)

茄子「芳乃ちゃん探しましたよ〜」

茄子「これから一緒にアイドルできますね〜」

芳乃(!?)

P「良かったなあ」

茄子「よしのん教活動も私がいれば大丈夫でしょう〜」

芳乃(首の皮がつながったのでして)

茄子「ところで芳乃ちゃんの寮はどちらでしょう?」

P「」

芳乃「」

楓(Pさんと芳乃ちゃんがなぜか同棲しているとは言えません)

美波「Pさんの家ですよ」

芳乃(美波殿を怨みますー一生ゲームで勝てない体質にいたしますー)

茄子「そうですか〜今すぐ引越ですね〜」

茄子「芳乃ちゃんは生活態度に問題があるので私が監督しますねっ」

芳乃(やはりお見通しでして…)

茄子「芳乃ちゃん、まずむやみにパワーを使うのは止めましょうか…本当に世界が滅びかねませんよ〜」

芳乃「でして…」
6 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:42:18.60 zI6uXrrV0
〜現在〜

芳乃「あれから私の生活は制限だらけのものになったのですー」

P「いやいや、ハイパーフリーダムがスーパーフリーダムになっただけだろ」

志希「芳乃ちゃんの気持ちもわかるよ…束縛はいやだもん」

P(だれか志希のストッパーを見つけてきてくれ…)

卯月「でも茄子さんのおかげで最近良いことだらけじゃないですか」

P「確かに…」

卯月「最近は取引先の手形の不渡りがありませんよね」

P「一時期ほたるが来てからはすごかったもんなあ…」

楓「今は平和ですね」

芳乃「ところでー志希殿の思い出はー?」

志希「アレかなあ…」
7 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:43:53.40 zI6uXrrV0
〜志希回想・初釜〜

茄子「それでは初釜を初めます〜」

芳乃「でしてー」

歌鈴「宜しくお願い致します」

P「よろしくお願いします」

志希「和菓子のいい匂いがするよ〜」ハスハス

P「よくここに辿り着けたねえ。初釜参加してみる?」

志希「やる〜♪」

茄子「では、一服差し上げますよ〜」

P「こら、志希は胡坐をかかない」

志希「え〜いいじゃん〜♪」

P「神聖なる儀式だから」

芳乃「茶道をさほど極めていないそなたがそれを言うのでしてー?」←裏千家で10年ほどやっている人

P「すんません」←裏千家で半年ほどやっている人

歌鈴「気楽にいきましょうよ」←武者小路千家で8年ほどやっている人

茄子「新年くらいいいじゃないですか〜気楽にいきましょうよ〜」←表千家で15年ほどやっている人

志希「わーい」

志希「ところでお菓子まだ〜♪」

芳乃「志希殿、こういうのはたいみんぐというものがあるのでして」

志希「ポケビかぁ」

P「いや、それはイエ□ーイエ□ーハッピー」

茄子「?色餅乾ですよ〜時機は懐かしいですね〜」

芳乃「?」

歌鈴(わからないよぉ)

P(楓さんくらいならわかるかねぇ)
8 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:45:05.05 zI6uXrrV0
茄子「お菓子をどうぞ」

芳乃歌鈴P「頂戴いたします(でしてー)」

志希「いただきまーす」モグモグ

P「こらこら、楊枝で切って食べなさい」

志希「ところでこれ何?全然甘くない」

歌鈴「それは菱葩餅でしゅっ…」

P(噛んだね)

芳乃「平安時代まで遡れる由緒正しき和菓子ですー」

志希「なんで生の牛蒡?おかしくない?」

P「本当は餅の上に菱餅を乗せてさらにアユが乗っているんだけどなあ」

志希「SEASONSとかMとか?」

P「それは浜崎あゆみ。魚だよ」

歌鈴「鮎の代わりに牛蒡になっているんです」

志希「ふーん」モキュモキュ
9 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:46:54.06 zI6uXrrV0
茄子「お茶練りましたよ〜」

芳乃「でしてー」トコトコ

芳乃歌鈴P「お点前頂戴いたします」

志希「?」

芳乃「お先に失礼するのでしてー」

歌鈴「どうぞ」

芳乃「」ゴク

茄子「お服加減は如何でしょうか」

芳乃「結構でございますー」

芳乃「」ゴクゴク フキフキ

芳乃「のみさしを失礼しますー」

芳乃「はて、どこのお茶でしょー?」

茄子「宇治抹茶です〜」

芳乃「茶詰めはどこでしてー」

茄子「上林春松ですよ〜」

P(綾鷹の店か)

芳乃「このお菓子はどこのでしてー」

茄子「愛梨ちゃんとかな子ちゃんが作ってくれましたよ〜」

芳乃「ほー、とてもよくできておりますー」

歌鈴「お先に失礼します」

P「どうぞ」

歌鈴「」ゴクゴクゴク フキフキ

歌鈴(まろやかな口当たりです)

志希(まだかなぁ?)

歌鈴「のみさしを失礼します」

P「お先に失礼」

志希「早く〜」

P「」ゴクゴクゴク フキフキ

P(結構苦いなあ…)
10 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:48:11.27 zI6uXrrV0
P「のみさしを失礼するぞ」

志希「やっとだね〜♪」

志希「!?」ゴク

志希「…」

P「どうした?」

志希「苦いよう…」クスン スタタタタタタ

※濃茶は恐ろしく苦いです。

P「あらら、どこかいっちゃったよ」

茄子「あれれ〜」

芳乃「初心者には濃茶は早すぎましたー」

芳乃「薄茶を点てるべきでしたー」

歌鈴「とても苦いですもんね…」

茄子「私も飲んでいいでしょうか」

P「どうぞどうぞ」

茄子「」ゴクゴクゴク

芳乃「今度はわたくしが薄茶を点てるのでしてー?」

歌鈴「宜しくお願いします」
11 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:49:03.66 zI6uXrrV0
〜現在〜

卯月「とても縁起のよさそうな会ですね」

P「茶会は定期的にやっているから、今度招待するよ」

P(歌鈴が今度点てるのか…心配だなあ)

楓「抹茶ってそんなに苦いんですか」

P「よく抹茶味が好きって言っている奴に飲ませるとそのあと中確率で抹茶が嫌いになる」

P「逆に抹茶味が嫌いでも点茶が好きなやつもいる」

P「茶道の点茶と市中の抹茶味は中島みゆきと中島美嘉ぐらい違う」

志希「志希ちゃんトラウマだよ〜」

P「そうか…ところであの後何してたんだ?」

志希「美波ちゃんに慰めてもらってたよ…」

楓「なるほど…そういう訳だったんですか」

P「どうしたんですか?」

楓「美波ちゃん、普段志希ちゃんのお尻をぺんぺんしているのにあの日は頭を胸に沈めてさせて撫でていたんですよ…珍しいですよね」

卯月「今度から美波ちゃんにお尻を叩かれないよう気をつけますっ!!」

P「大丈夫、卯月じゃなくて未央の方が100倍可能性あるから」

芳乃「美波殿はどえす、でしてー?」

P「多分違う、と信じたい」

P(ガチレスすると教育目的でしょ)

P「ところでその言葉はどこから仕入れた?」

芳乃「悠貴殿ですー」

P(この事務所は大丈夫なのだろうか)

志希「ところで楓さんの思い出って何?」

楓「それはですね…」
12 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:49:47.29 zI6uXrrV0
〜楓回想・新年会〜

―――――新年会前

瑞樹「プロデューサーくーん」

P「あ、川島さんですね。話がありまして」

瑞樹「私からも話があるわ」

P「お先にどうぞ」

瑞樹「年末でアナウンサー辞めたわ」

P「丁度良かった…アイドルやりませんか、という話をしようと思ってたのでして」

瑞樹「よかったわ…今日から川島瑞樹はアイドルよ!」

P「待ってください、一応審査がありますから…」

瑞樹「うるさいことは良いじゃない」

P「公募ではなく、スカウトしたことにしますから、落ち着いてください」

P「手続踏めばアイドルにしてあげますから。今日中には」

瑞樹「仕方ないわね」

P「楓さんには秘密にしておいてくださいね」

瑞樹「わかったわ」
13 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:52:29.43 zI6uXrrV0
―――――新年会

P「改めましてあけましておめでとうございます」

P「新年のお仕事が一息ついたということで、大人組の方々と時間をとりまして、このような会をセッティングさせていただきました」

P「今日から入ってくるアイドルとの親睦会も兼ねております」

P「では川島さんと鷺沢さんお願いします」

瑞樹「マイク音量大丈夫…?チェック、1、2……。よし。 はじめまして、私、川島瑞樹です」

P(既視感)

楓「まあ、入ってくださったのですね」ニコニコ

文香「よろしくお願いいたします…」

美波「よろしくね。文香さん」

P(とりあえず、美波と一緒の仕事をさせておくか)

早苗「みんなーグラスは持ったわね?」

心「持ったぞ☆」

楓「美波ちゃんも飲みますよ」トクトク

P「ダメですよ楓さん。この子まだ未成年」

P「今日は…早苗さんに音頭を取ってもらいましょうか」

早苗「みんな今年もよろしく〜乾杯!!」

瑞樹心楓P「乾杯!!」ゴクゴク

※Pは成人しています

文香「…乾杯」ゴクゴク

瑞樹心楓P「エサヒィ〜〜〜スープゥードゥラァァァ〜〜イ!!!」

美波(大の大人が盛り上がちゃって…くだらないです)ゴクゴク

※麦茶です

美波(しかもそれヱ〇スです)

早苗「ぷはーっ!!今日はP君と美波ちゃんがいるから好きなだけ飲めるわっ!」

美波「私たちを何だと思っているのですか」

楓「介護要員です♪」

心「おい、店員☆日本酒持ってこい☆」

P「今日は一層大変だなあ…」
14 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:53:25.35 zI6uXrrV0
瑞樹「あら、どうして?」

P「346プロ内で部署を超えた飲み会をよくやっているらしいのですが、楓組なるものと早苗組なるものがあるらしいのですわ」

P「つまり楓さん中心の飲み会と早苗さん中心の飲み会があるわけで…」

瑞樹「今度参加させてもらおうかしら?」

楓「もう楓組のレギュラーですよ」

瑞樹「えっ?」

早苗「瑞樹ちゃんはもうレギュラーだわ」

瑞樹「んっ?」

P「川島さん、諦めてください」

P「346の誇る酒豪ツートップが集まってしまった以上今日は何でもありです」ハイライトオフ

美波「そうですね…川島さん、諦めてください」ハイライトオフ

P「今日はどちらの会の常連でもある心さんまでいます」

心「おい、プロデューサー☆何か聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ☆」

早苗「じゃんじゃんやっちゃうわよ〜♪」ゴクゴクゴクゴクゴクゴク

楓心「一気! 一気! 一気! 一気! 一気! 一気! 一気! 一気!」
15 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:54:33.24 zI6uXrrV0
P「ところで鷺沢さんは?」

文香「……プロデューサーさん」ウツロウツロ

美波「文香さん、しっかりしてくださいっ!!!」

文香「お願いです…文香と呼んでください」ガクッ

美波「文香さーーーーーんっ」

P「文香のコップには…なにこれ、強いアルコールがっ!!」ペロッ

楓「え、文香さんって未成年なんですか」

楓「てっきりお酒飲めるのかと」

P「自分が何やったかわかっとんのか… わかっとんのかー!」

楓「スピリタスを入れたんですよ」ニッコリ

P「楓さん、マジで何やってんの」

美波「楓さん、1週間禁酒です」

楓「むぅ」プクー

P「そんな顔したって無駄です。さすがに罪が重すぎる」

瑞樹「…わかるわ」

楓「」カキカキ ドンッ

席札『指定暴力団 新田組 組長 新田美波』

P(何か無駄にクオリティーの高い席札を作ってるわ)

楓「もしもしポリスメン?」

早苗「楓ちゃん、腹いせにもほどがあるわ…」

心「おい、この酔っ払いどうするんだよ☆」

P「どうしようか…」
16 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:55:39.17 zI6uXrrV0
〜現在に戻る〜

卯月芳乃志希「」

P「誤解しないでいただきたい。楓さんは悪い人じゃないんです」

P「ちょっとお酒が入るとアレなだけで…」

楓「Pさん」パアアアア

卯月「あの後、本当に禁酒したんですか?」

P「この部署はいい意味でも悪い意味でも他人に優しいからなあ」

P「しかしこんな部署でも他人に厳しい凛という子がいてなあ」

P「酒が家にないということもあって凛宅に軟禁しておいた」

芳乃「今日で飲酒解禁でして?」

楓「はい、そうですよ」ニコニコ

志希「おめでとう。よかったね」

P「次暴れたら1か月禁酒だからな」

芳乃「大丈夫ですーわたくしが手を打っておくのでー」

P「よし、任せた」




P「というわけでもう1月も残り少ないなあ」

卯月「そうですねっ!!」

芳乃「時の流れは速いかなー」

志希「今年はトップアイドルになるよ〜♪」

楓「今年は良い一年になるといいですね」

P「そうだね」

P「という訳で皆さん今年一年宜しくお願い致します」
17 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:56:44.01 zI6uXrrV0
終わり

最後までお読みいただきありがとうございました。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 12:58:20.38 SFuaoIoB0

ありす「いちごの日です!」フンス!

1 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:38:46.38 TQNHvuCu0
(1月8日)

ありす「プロデューサーさん。来週の1月15日が何の日かご存知ですか?」

P「いや、何かあったっけ?」

ありす「ふふふ…プロデューサーさんもチェックが甘いですね。特別に教えてあげましょう♪」キラ-ン

ありす「来週はそう! いちごの日なんです!」カッ!

P「ほー」

ありす「いちごの日なんです!」カッ!

P「…」

ありす「何をほうけた顔をしているですか。プロデューサーさん?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517211526
2 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:39:16.71 TQNHvuCu0
P「いや。いちごの日って何をする日なの?」

ありす「え…いちごのお祭りでしょう?」

P「初めて聞いたわ。んなもん」

ありす「!」ガ-ン!

P「まあ、ちょっと待ってろ。ヘイ、Siri。いちごの日ってなんだい?」

Siri「1月15日。全国いちご消費拡大協議会が語呂合わせで制定した日です」

P「ほー…ってそれだけ?」

Siri「それだけです」

P「…」
3 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:40:04.24 TQNHvuCu0
P「(…きっといちごの売り上げを伸ばすためにつくった日なんだろうなぁ)」

P「(でも『金に溺れた大人たちの策略なんぞに踊らされるな! 正月に余った餅を食え!』なんてありすには言えないし…どうしようか)」

ありす「…もしかして。いちごの日は皆さん興味がないのでしょうか」シュ-ン

P「!」

P「いやいやそんなことないない。少なくとも俺は興味ある。めっちゃ興味あるよ。いちご大好きだからな」

ありす「…!」パァァァァァ

P「ああ可愛い。こんちくしょうめ。ただな、ありす。ハロウィンと違っていちごの日の知名度はまだあんまり高くないんだよ。だから興味を持つ以前の問題として1月15日がいちごの日だってことを知らない人が多いと思うんだ」
4 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:40:51.48 TQNHvuCu0
ありす「そんなことがあり得るのでしょうか? だっていちごですよ?」

P「残念ながらあり得るんだよ。ていうか俺、知らなかったし。今では日本の主役ぶってるクリスマスとかバレンタインみたいな大イベントも、昔は『え? そんなイベント知らないよ?』って扱いをされてた時代があるからな。いちごの日も同じだ。この先有名になるかもしれないけど、今はまだ盛り上がりにかける。これから成長していくスペシャルデーなんだよ」

ありす「…なるほど」フムフム

P「というわけで。当日はおとなしく過ごそう。後でいちごポッキーを買って来てあげるからそれでーーー」

ありす「知名度が低い…ということは私が頑張ってこの素晴らしい日を世に知らしめなければいけないというわけですね。納得しました!」カッ!

P「違うんです。ありすさん」
5 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:41:19.04 TQNHvuCu0
ありす「というわけでプロデューサーさん。今日は私のお手伝いをお願いします」

P「いや、その、俺は午後からオフだから家に引きこもってゲームをやろうかと…」

ありす「え...」シュ-ン

P「嘘嘘。346プロダクションが誇る広報宣伝の鬼と呼ばれた俺の腕をいちごの日のために存分に振るおう。そりゃもう惜しみなく振るおう!」グッ

ありす「ありがとうございます♪」パァァァ

P「ああもう。可愛いなちくしょう」
6 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:42:01.88 TQNHvuCu0
(しばらくして)

P「では『いちごの日を世の中に知らしめましょう会議』を始めます。よろしくお願いします」

ありす「はい。よろしくお願いします」

P「つい先ほどSNSを駆使して『1月15日は何の日か知っている人』を事務所内のアイドルにアンケートを実施したのですが、残念なことに約150人(IT音痴、面倒臭がり屋を除いた人数)中140人の方が『知らない』と答えました」

P「つまるところ大半の10代、20代のヤングたちにとって1月15日は何の変哲も無い平日。誕生日や祝日のように『わーい。待ちに待ったあの日だー』とウキウキすることはないという結果になったのです」

ありす「アンケートではっきりと結果を出されると悲しいですね…私はウキウキしていたのですが」
7 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:42:50.19 TQNHvuCu0
P「なに案ずることはない。本題はここからだ。ありすよ」

ありす「橘です」

P「今回のアンケートの目的はいちごの日の知名度を調査するのと同時に、事務所のアイドルたちに『1月15日はいちごの日』ということを広めることだったんだ」

ありす「?」

P「資金もない我々がいちごの日を世間一般に広めるために利用できるものはなんだろうか。橘さん。お答えください」

ありす「…SNSですか?」

P「さすが橘さん」

ありす「ありすです」

P「ああ、はい。とにかく正解です。お金はないが知名度はある我々です。TwitterやらFacebookやらで『1月15日はいちごの日です!』とアイドル150人が呟けば、もうわんさかわんさか盛り上がるに違いありません。そりゃもう盛り上がるに違いありません」

ありす「…!」
8 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:43:44.18 TQNHvuCu0
P「何か質問や意見はあるでしょうか?」

ありす「いえ、プロデューサーさん! 完璧な作戦だと思います!」

P「お褒めに預かり光栄です。では、早速実行するぞ!!!」

ありす「はい!」

P「んじゃ、とりあえずありすのSNSで…」

ありす「持ってません」

P「え?」

ありす「アカウントは持っていません。知識を身に付けたり、議論をするのには不適切なツールだと思ってますので」

P「えー…仕方がない。なら他の子に宣伝してもらおうか」
9 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:44:27.80 TQNHvuCu0
ありす「みなさんに頼むのですか?」

P「うん。『いちごの日を盛り上げようぜー』みたいに声かければみんな乗ってくれるんじゃないかな」

ありす「…」

P「さて、じゃあメールで…」

ありす「待ってください。声をかけるのは私がやります」

P「そう?」

ありす「ええ。全部プロデューサーさんに任せっきりでは、まるで『ドラえもん』ののび太くんになってしまいますから。自分で何とかしなければいけません」

P「ありすは自立心があって偉いなぁ」

ありす「橘です。当然です」フンス!
10 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:45:00.81 TQNHvuCu0
P「じゃ、俺は別室でゲームやってるから。手伝うこととかあったら声かけてくれよ」

ありす「はい。ありがとうございました」

P「どういたしまして」

スタスタスタ...パタン

ありす「…頑張ります!」グッ!

P「(心配だな)」
11 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:45:39.15 TQNHvuCu0
(しばらくして)

ありす「(声をかけるのは150人全員でなくてもいいはずです。というか話したこともない方もいますので…とりあえず親しい方から連絡を取りましょう)」

ありす「(まずは美波さん、文香さん、夕美さん、藍子さん。アインフェリアのみなさんです。LINEでメッセージを…と)」

【こんにちは。1月15日のいちごの日なのですが、是非その日を盛り上げたいのです! つきましては広告宣伝のためにTwitterやFacebookなどでアピールしていただけ…】

ありす「…」ピタッ

ありす「…なんだか図々しいお願いであるような気がしてきましたね」

ありす「送る前にメッセージをよく考えて…いや、そもそも本当にお願いしてもいいのでしょうか?」

ありす「…」

ありす「私がやりたいイベントだったら…私が1人で頑張らなければいけない…のでは?」ウ-ン
12 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:46:20.93 TQNHvuCu0
(別室)

【マリオカート中】

P「…」カチャカチャ

杏「…」カチャカチャ

フッフ-!
アワワワワワ!
テロリロリンテロリロリン...ピッピッ!

カチャッ

比奈「あれ。プロデューサーに杏ちゃんじゃないっスか。マリオカート楽しそうっスね」

P「おー、比奈もやる?」カチャカチャ

杏「コントローラーあるよ」カチャカチャ

比奈「じゃ、せっかくなんでお邪魔させてもらいまス。あんまりゲームは得意じゃないんスけどね」

杏「いいよ、いいよ。テキトーに楽しもうよ」
13 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:47:03.21 TQNHvuCu0
スッ

カチャカチャ...!
フッフ-! ピロリロリン!

P「…」カチャカチャ

杏「…」カチャカチャ

比奈「…」カチャカチャ

比奈「…そういや。どうしてプロデューサーと杏ちゃんが事務所にいるんスか。今日は2人とも午後からオフでしたよね?」カチャカチャ

杏「私は予定なかったからゲームしにきただけだよ。ここ、お菓子もハードもソファもあってくつろげるからね」

比奈「わかりまス。誘惑が多すぎてアタシは逆に長居しづらいっスけど」

杏「堕落こそある意味人間らしい生き方なんだよ。比奈もこっち側に来ちゃいなよ」
14 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:47:55.86 TQNHvuCu0
比奈「原稿落とすのは勘弁なんスよ。すみません。プロデューサーは?」

P「うん。俺はかくかくじかじかでありすを手伝ってたんだ」

比奈「へぇ、優しいっスねー」

P「もっと褒めて」

杏「よっ、大統領!」

P「イエス。アイムプレジデント」

比奈「よっ、女をたぶらかす天才!」

P「イエス。アイムプレイボーイ」

杏「よっ、飴と鞭を巧みに使い分ける計算高い男!」

比奈「よっ、変態紳士!」
15 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:48:38.11 TQNHvuCu0
P「待って。褒めるように見せかけてディスるのはやめて。最後のに至っては褒めてすらいないし」

杏「ごめん」

比奈「すみませんっス」

P「そろそろ1時間経つけど…まだありすは頑張ってるのかなー」

比奈「…」

比奈「…そもそも、ありすちゃんは上手に周りに声かけできてるんスかね?」

P「うん?」

比奈「や。アタシみたいな喪系からすると『これやろうぜー』ってみんなに声かけすること自体のハードルが高いんスよね。気が引けちゃって。わかりません? この感覚」

杏「わかんない。杏はそもそもみんなに声かけってやったことないからなー」

比奈「杏ちゃんはそうっスよねー」
16 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:49:31.73 TQNHvuCu0
P「俺もよくわからない。気が引けてたらやりたいことなんて出来ないしなぁ」

比奈「プロデューサーは強引なとこありまスよね。スカウトしてくれた時もそうでしたけど」

杏「うんうん。こっちが嫌だって言っても言葉巧みに言いくるめてくるよね」

比奈「いやらしいっスよねー」

杏「人の弱みにつけこむ鬼だよね」

P「待って。さっきからなんで俺がメタメタに批判されてるの? キミたちそんなに俺が嫌いなの?」

杏「むしろ親愛の証だよ。お、赤コウラ♪」カチャカチャ

P「あ、ちょ。ジャンプ中に撃つのは…!」

スコ-ン...アワワワワ!

杏「イェーイ。コースアウト!」グッ!
17 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:50:15.04 TQNHvuCu0
P「親愛どころか恨みしか感じられない。こんなに嬉しそうに赤コウラをぶつけてくるような子からは恨みしか感じられない」

杏「ふっふっふっ! ゲームに集中しないプロデューサーが悪い!」

比奈「お、アタシも赤コウラ出たっス♪」

P「え、ちょ」

スコ-ン...アワワワワ!

P「」

杏「1位だー!」

比奈「へへ。次いで2位っスよ♪」

P「7位…もう1レースだこんちくしょぉぉっ!!!!!!」ガ-ッ!!
18 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:50:43.99 TQNHvuCu0
(しばらくして・別室)

ありす「…」ウ-ン

ありす「(さっきまではすごく楽しかったのに…なんだか考えるのが辛くなってきました…)」

ありす「どうしたらいいのでしょう...」ポツリ

カチャ

美嘉「おっ。ありすちゃんじゃん。お疲れ様ー★」

ありす「…お疲れ様です。美嘉さん」

美嘉「ん。どしたの? そんなに渋い顔しちゃって?」

ありす「いえ、何でもありません…」

美嘉「…ふーん」
19 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:51:19.35 TQNHvuCu0
ありす「な、何ですか?」

美嘉「ううん。何でもないよ」

ありす「…」

美嘉「…」

ありす「…」シュ-ン

美嘉「…あー、ほら! 何悩んでるのか知らないけど。暗い気持ちになっちゃうから下向かないの!」

スッ…ムニ-

ありす「あぅ…ほ、ほっぺたを伸ばさないでください…」
20 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:51:47.63 TQNHvuCu0
パッ

美嘉「よし。顔上げたね★」ニッ

ありす「…」

美嘉「よかったら話聞かせてよ。相談に乗るくらいのことならできるからさ。1人で抱え込むの辛いっしょ?」

ありす「…美嘉さん」

美嘉「へへっ、任せておきなって♪ 仮にも十数年間おねーちゃんやってるんだから★」ニッ

ありす「…はい」グスッ
21 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:52:14.88 TQNHvuCu0
(しばらくして)

ありす「と、いうわけなんです。いちごの日を広めたいのですが…みなさんに『広めてください』と頼むのはなんだか図々しいような気がしてしまって…」

美嘉「んー、確かに。そのやり方はあんまり良くないかなぁ」

ありす「…ですよね」シュ-ン

美嘉「あ、勘違いしないでね。ありすちゃんの『いちごの日を楽しみたい! 盛り上げたい!』って気持ちはマジでいいと思うから」

美嘉「でも、他のみんなに『宣伝だけしてください』ってのは、なんだか味気ないっていうか…あんま楽しいと思えないんだよね」

ありす「楽しくない、ですか?」
22 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:53:10.17 TQNHvuCu0
美嘉「うん。例えば、アタシと莉嘉がファッションショーやるとしてさ。ありすちゃんには参加してもらわないのに『アタシたちのために宣伝してねー!』って連絡入れても気乗りしないっしょ? 感じ悪いし」

ありす「…そうですね」

美嘉「それと同じだよ。だから、みんなに広めたいからって色んな人に宣伝だけを頼むのはNGな気がするんだ」

ありす「…」

美嘉「だから…別の方法で『いちごの日』を楽しもう★」

ありす「…別の方法?」

美嘉「うん。『世間に広めよう!』って考え方はやめてさ、『みんなでワイワイ楽しもう!』に切り替えたらいいんじゃないかな?」

美嘉「事務所のみんなに声かけて…いちごパーティやろうよ★」
23 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:53:55.05 TQNHvuCu0
(後日)

愛梨「お菓子作りなら〜♪」ボイ-ン!

かな子「任せてよ♪」バ-ン!

美嘉「2人とも来てくれてありがとね★」

ありす「あ、ありがとうございます。かな子さん。愛梨さん。今日はよろしくお願いします」ペコリ

愛梨「ふふふ。腕によりをかけちゃいますからね〜♪」

かな子「ありすちゃんが作ってみたいお菓子。何でも教えてあげるよ♪」

ありす「はい! 究極のいちごのお菓子を作れるように頑張ります!」フンス!
24 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:54:31.69 TQNHvuCu0
美嘉「じゃ、アタシは味見担当でー★」

愛梨「美嘉ちゃんもせっかくですから一緒に作りましょう♪」

美嘉「えー、今日くらい頑張らない側に回してよ〜」

かな子「私は美嘉ちゃんにデコレーションのこと教わりたいな」

愛梨「私もです♪」

美嘉「…仕方ない。一肌脱ぐとしますか★」

キャッキャ♪
25 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:55:16.24 TQNHvuCu0
(後日)

未央「ふっふっふっ! パーリーといえば未央ちゃん! 会場のセッティングなら任せておきたまえ♪」キラ-ン!

未央「っと、主催者のありすちゃんにも頑張ってもらうけどね♪」

ありす「はい。よろしくお願いします。未央さん。杏さん」ペコリ

杏「…なんで杏も駆り出されてるわけ?」

未央「あんきらコンビで培ったデコレーション技術を是非活かしてもらいたいと思ったからさ♪ きらりんは仕事で来れなかったしね」

杏「…えー」

ありす「す、すみません。杏さん。無理に来ていただいて…」

杏「...」
26 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:56:01.57 TQNHvuCu0
杏「ま、パーティで甘いもの食べられるみたいだし。協力してあげるよ」

杏「だからさ…いちいち謝らなくていいんじゃない?」

ありす「…そうですね」

未央「杏ちゃん、素直じゃないなー。結構心配してたのに♪」

杏「な、何の話だよ。まったく」

ありす「心配?」

杏「あー、うん。何でもない。それよりさっさとセッティングしちゃおうよ」

未央「だね。よーし、頑張ろう♪」グッ
27 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:56:53.64 TQNHvuCu0
(後日)

P「ありす。マリオカートやらない?」

ありす「ごめんなさい。忙しいので」

P「えー」
28 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:57:43.46 TQNHvuCu0
(後日)

ありす「皆さん。よろしければ招待状をどうぞ」スッ

桃華「まあ♪」

晴「へー」

梨沙「ふぅん」

仁奈「うわぁー♪」

柚「ほうほう…」

美波「ありがとう。ありすちゃん」

夕美「ふふっ。楽しみにしてるね♪」

ありす「ええ。腕によりをかけたいちご料理をみなさんに振舞いますから」フンス!

柚「ウワー、楽しみダナー」ボウヨミ

ありす「(これで準備は万端ですね)」
29 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:58:22.50 TQNHvuCu0
(1月15日)

ガヤガヤガヤ...

ありす「えーと…み、みなさん。今日は忙しいところお集まりいただきありがとうございます。本日はお日柄もよく…」

未央「挨拶が堅いぞー♪」ヤイノヤイノ

杏「早くお菓子を食べさせろー!」ヤイノヤイノ

ありす「ひ、人が話している時は静かにするのがマナーですよ!」

ありす「…」

ありす「しかし、一理ありますね。待たせてしまうのも申し訳ありません。パーティを始めましょう! みなさん。楽しんでいってください!」

一同「「「はーい♪」」」

キャッキャ♪
30 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:58:53.59 TQNHvuCu0
P「大盛況だな。ありす」

ありす「プロデューサーさん。来てくれてたんですね」

P「もちろん。まさかこんなに盛大なパーティーを開くとは思わなかったよ」

ありす「ふふ、びっくりしたでしょう。サプライズです♪」

ありす「…と、いっても美嘉さんや愛梨さん、未央さんたちに手伝ってもらったからこそ出来たパーティーなんですけどね」

P「あとでちゃんとお礼を言わなくちゃな」

ありす「わかってます」
31 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 16:59:52.70 TQNHvuCu0
ありす「…」

ありす「あの」

P「うん?」

ありす「プロデューサーさんも…ありがとうございました」

P「俺は最初に話聞いただけだろ」

ありす「嘘つき」

P「何のことかな」

ありす「…白を切るならそれでもいいです。それより私もいちご料理を作ったので食べてくれませんか?」

P「食べる食べる。いちごケーキかな? チョコフォンデュかな? それともアイスかな?」

ありす「改良に改良を加えたネオいちごパスタです! さあ、どうぞ!」フンス!

P「」

イヤァァァァァァァァァァ!!

柚「プロデューサーサン…ご愁傷様」コソリ
32 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 17:00:55.99 TQNHvuCu0
(しばらくして)

美嘉「プロデューサー大丈夫?」

P「生クリームとパスタが口の中で核融合を起こしてハーモニーを奏でているよ…」

美嘉「一大事だねー」

P「どこが『ネオ』なのかまったくわからなかった。改良点が『ジャムを加えた』くらいだったもの」

美嘉「あはは。それよりさ、これ見てよ。パーティーのこと呟いたらパズっちゃった★」

P「なになに…『ありすちゃんのいちごパーティーに参加してまーす★』か。お、すげえ。めっちゃ注目されてるな」

美嘉「マジ凄いっしょ。一瞬でいちごの日って広まっちゃった感じ★」

P「ありす。喜ぶだろうなあ。図らずも本懐を遂げたわけだ」
33 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 17:01:30.04 TQNHvuCu0
美嘉「…」

美嘉「ていうかさ、ホントにこれでよかったわけ?」

P「ああ、助かったよ。ありがとう」

美嘉「プロデューサーも回りくどい真似するよねー。心配なら自分で言ってあげればいいのに」

P「俺が口出ししたら過保護になっちゃいそうだったからなあ」

美嘉「親馬鹿だね。お礼に今度買い物付き合ってよ★」

P「へーい」
34 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 17:02:38.80 TQNHvuCu0
(後日)

カチャ

ありす「おはようございます。プロデューサーさん。昨日はお疲れ様でした♪」ウキウキ

P「おはよう。ありす。お疲れ様」

P「(ご機嫌だ…きっと来年もパーティを開くんだろうなあ)」

ありす「プロデューサーさん。知ってますか?」ウキウキ

P「ん?」

ありす「来週の1月22日は…ショートケーキの日だそうですよ♪」キラーン

P「」

終わり
35 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/29(月) 17:05:18.17 TQNHvuCu0
以上です
お読みいただきありがとうございました

1月15日当日に「今日っていちごの日なんやー」と知って突発的に書き始め、書き終わったのが今さっきでした。1月15日はとっくに過ぎ去ってしまっていますが許してください。

【モバマスSS】泰葉「周子さん。お話があるんですけど」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:16:43.56 iFVHvLvt0
注意事項
泰葉のキャラがちょっと変です。

※前回の予告だけ見ればいいと思います。

モブキャラ出ます

今回から番外編になります。泰葉がPハーレムを目指すお話です

好き勝手にやるつもりなのでそういうのが嫌いだなって方はブラウザバックしてください。

メインキャラは泰葉 周子 ぼのの 悠貴ちゃんです。今回は周子メインです


前作の設定を引き継いでます。
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)
【モバマスSS】泰葉「乃々さんにも協力してもらいます」乃々「むーりぃ・・・」
【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお」
【モバマスSS】周子「家出と客と和菓子屋と」
【モバマスSS】泰葉「自覚と一転攻勢」
【モバマスSS】泰葉「デート大作戦」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517275003
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:18:32.57 iFVHvLvt0

【事務所ー泰葉の部屋】

  〜コタツ内〜

泰葉「Pさんを籠絡したいんですがうまくいかないわけです。」

周子「うん。見てればわかる」

泰葉「私、気づいたんです。このままじゃ駄目だって」

周子「そもそもアタシらアイドルだからね」

泰葉「このままじゃPさんを落とせません。もうなりふり構ってはいられないです」

周子「で、本題はなに?わざわざ改まって」

泰葉「周子さん。可及的速やかにPさんに告白してください」

周子「・・・は?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:21:30.63 iFVHvLvt0
・・・・・・・・・・

【事務所〜まゆp・142'Pの部屋】

周子「ちょっと!まゆちゃんいる!?」

幸子「どうしたんですか周子さん。そんなにあわてて、まゆさんならそこにいますけど」

周子「ん、幸子ありがと。まゆちゃん!」

まゆ「・・・周子さん」

周子「泰葉に何吹き込んだん!なんかおかしくなっとるやん!」

まゆ「・・・もう泰葉ちゃんは私の教えは必要ないんです」

周子「なにがあったんよ?」

まゆ「あれは、昨日のことでした・・・」

・・・・・・・・・・・

【前日〜女子寮〜まゆルーム】

泰葉「Pさんに手を出してもらえないんです」

まゆ「そうですねえ。私もいい加減年貢を収めて欲しいんですが」

泰葉「私気づいたんです。Pさんの理性を根本から破壊しないと行けないって」

まゆ「え?どういう意味ですかあ?」

泰葉「一人じゃ理性を壊せませんでした、協力者がいります」

まゆ「まゆじゃ駄目なんですか?」

泰葉「だめです。だってまゆさんはまゆpさんが好きですから悪いです」

まゆ「・・・?」

泰葉「Pさんを好きな人達で協力しあって、全員抱かれるようにみんなが動くんです」

まゆ「あ。あのそれはまずいのでは」

泰葉「別に最初が私でなくてもいいです。私の趣味がドールハウスなのは知ってますね?」

まゆ「は、はい」

泰葉「あれを見ていて私気づいたんです。みんな一緒に大きい家に住めばいいんです、あそこには法律はありません」

泰葉「最大で5〜6人くらいですかね?Pさんも毎日だと辛いでしょうし」

まゆ「いやおかしいですからね!?まゆはプロデューサーさんがそうなったら嫌ですよ!?」

泰葉「まゆさんは独占したい派ですけど、私はみんなで幸せになりたい派なので問題ないです」

まゆ「ま、まゆはそんなこと認めません!泰葉ちゃんはそれでいいんですか!」

泰葉「まゆさんはお友達ですがこの件に関しては譲れません・・・お気遣いありがとうございます。」

まゆ「そ、それにそんなこと世の中が許さないと思います。それにファンを裏切ることに」

泰葉「世間なんてどうでもいいじゃないですか。ファンの方には祝福されるようにする感じにします」

まゆ「・・・具体的にどうするつもりですか」

泰葉「手始めに周子さんに協力してもらいます。一番可能性があると思うので」

まゆ「・・・まゆはとんでもないものを誕生させてしまったんでしょうか」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:22:28.72 iFVHvLvt0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【事務所〜まゆp・142'Pの部屋】

まゆ「・・・というわけでして」

周子「ちょっと待って!色々おかしくない!?」

輝子「な、なんていうかすごいな。泰葉さん」

幸子「え、ええ。ちょっとこれはさすがの僕でもドン引きです」

小梅「仲間を増やしていく・・・すごい。ゾンビウイルスみたいだね、・・・えへへ。ちょっと興味あるかも」

周子「ていうか!アタシが一番可能性あるってどういうことよ!?」

まゆ「え?」

周子「だってまゆちゃんには言ったじゃん。アタシはさ」

まゆ「あの程度じゃ止まる理由にはなりませんよお?まゆはむしろ泰葉ちゃんより可能性あると思ってました」

幸子「どんな理由なんですか?」

まゆ「これは周子さんの名誉に関わることですから言えません、ごめんなさいね」

幸子「ならしょうがないですね!僕は可愛いので全然いいですよ!」

周子「とりあえずどうしようか?」

小梅「P、Pさんに相談すればいいと思うの」

輝子「そ、そうだな。まずはそれがいい。Pさんはどこにいるんだ?」

周子「そういやどこ行ってんだろ?連絡してみよう。でないや・・・」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:23:30.82 iFVHvLvt0

【事務所〜部長室】

部長「お前を呼び出した理由はわかるな?」

P「はい」 

部長「アイドルと険悪になれとは言わない。だが最近は、少し目に余る・・・な?」

P「・・・申し訳ありません」

部長「・・・正直お前が悪くないとも思う。だがそれとこれとは別問題だ。」

P「・・・私はどうすればいいでしょうか」

部長「・・・一番いいのは異動だと思うんだが、かまわないか?」

P「はい。荷物をまとめておきます」

部長「話が早くて助かる。ん?誰だ、入っていいぞ」

アーニャ「プリヴェート。プロデューサー(部長のこと)・・・おはなし、終わりましたか?」

部長「アーニャか。どうした?何か用か」

アーニャ「ニェート、今日は私仕事です・・・一緒にいって、くれますね?」

部長「いや、今日はトラプリの仕事に行くことになってる。いってあるはずだよな?」


※部長はトラプリの三人・アーニャ、千枝ちゃんを担当しています


アーニャ「でも、私、さみしいです」

部長「あ、ああ。悪いな。だが順番だからさ」

アーニャ「ダー・・・仕方ないですね、プロデューサー・・・Я тебя люблю безумно。失礼、します」

部長「いってらっしゃい。すまんな、話の途中で。引き継ぎ相手はまゆpでいいだろう。もう行っていいぞ」

P「はい。手配をお願いします」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:24:15.81 iFVHvLvt0

・・・・・・・・・・・・

P「・・・潮時かな。とりあえず部長に任せればいいか・・ん?周子から電話きてたか。・・・あーもしもし。周子か。どした?」

周子【Pさん。今どこ!】

P「・・・部長に呼び出されてた。とりあえず部屋戻ろうかなと」

周子【だめ。今部屋に戻っちゃ駄目】

P「なんで?俺まだ仕事が」

周子「とりあえず外で会おう、あたしも相談したいことがあるんだ」

P「・・・わかった。じゃあ事務所外のファミレスでいいか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【事務所〜まゆp・142'Pの部屋】


周子「うん。あたしもすぐいく。じゃーね。・・・よし」

まゆ「大丈夫そうですか?」

周子「なんとかね、あれ?泰葉からメール来てる」

泰葉『Pさんに相談するのは構いませんが、私の目的を言わないで頂けると助かります。
   おそらく、これを知ったPさんは仕事をやめるか、異動させられる可能性が出てきます。
   私はついていくつもりですがお互いメリットが少ないので、黙っていてくれるとありがたいです』


まゆ・周子・142s「・・・・」

周子「・・・どっかで見てんの?あ、ちがう、電話前だ。アタシが気づかなかっただけか」

幸子「そ、そんな!異動はともかく、仕事までやめちゃうんですか!?」

周子「ありえる。ううん。いや、それしかないわ。海外に異動して引き継ぎしたらすぐやめて最悪そのまま海外で行方くらますかも・・・」

輝子「す、すごいな。」

小梅「幽霊みたいに消えちゃうんだ・・・す、すごい・・・ね。」

まゆ「で、どうしますか?あの・・・ごめんなさい」

周子「気にしないでまゆ。・・・とりあえずPさんと話してみる。泰葉対策をしないとね」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:25:40.72 iFVHvLvt0

【ファミレス】

P「おう、来たか。どうした?」

周子「うん。泰葉のことなんだけど」

P「ああ。そのことでな。俺も今部長と話してきたんだ」

周子「・・・部長なんだって?」

P「異動が一番かなって」

周子「!?」

P「あ、もちろんすぐってわけじゃないぞ。一応ちゃんと引き継ぎしてだな・・・」

周子「駄目」

P「まだきまっt」周子「駄目」

周子「そんなの絶対ダメだよ。Pさん、アタシたちのこと見捨てるん?」

P「いや・・・できればそれはしたくない。」

周子「だったら!」

P「でもな。・・・このままだと俺はアイドルに手をだしてしまう最低野郎になるかもしれないんだ」

周子「・・・だから?アタシたちの前からいなくなるって?」

P「・・・まだ決まったわけじゃない。部長もなるべくしたくないって言っている」

周子「そう」

周子「わかった。アタシの方でも泰葉と話して見るから、Pさんは今日家に帰んなよ」

P「・・・そうか。荷物持ってきたらすぐ帰ることにするわ。ごめんな」

周子「うん。そうして」

・・・・・・・・・・・・

【事務所ー泰葉の部屋】

泰葉「あ、二人共。おかえりなさい」

P「ただいま。・・・俺今日はもう帰るから。二人共じゃあな」

泰葉「お疲れ様です」

周子「おつかれ〜、・・・うん。行ったね。泰葉。ちょっと話があるんだ、あと頼みたいことも」

泰葉「・・・いいですよ?わたしにできることならなんでも」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:27:21.97 iFVHvLvt0

【Pの家の前】

P「ふぅ、どうすっかなあ。時間がないな・・・ん?」

周子「あ、Pさんや。おかえり。いや〜ドアの前で待ちぼうけって辛いね」

P「・・・泰葉に聞いたのか」

周子「Pさん寄り道したでしょ。タクシーって便利だよね。取り敢えず中に入れてくんない?」


・・・・・・・・・・・・・


【Pの家〜自室】

周子「久しぶりだよね。こうしてPさんとこくるの」

P「結構前だな。正直来ないでほしいんだが、アイドルなんだから」

周子「いやあ、待ちぼうけは辛かったね。早く開けて〜って思ったわ」

P「で、なんでここに来た?」

周子「・・・泰葉と話してきたよ」

P「・・・そうか。どうだって」

周子「なんとかするって言ってた」

P「なんとかってなんだよ」

周子「・・・わかんない。あのさ、Pさん。お願いがあるんだ」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:31:54.89 iFVHvLvt0


P「なんだよお願いって?っておい!何脱いでんだ!」

周子「あ、Pさんが脱がせるほうがよかった?じゃあほら。どうぞ?まだ上着だけだし他は脱がしていいよ?」

P「冗談でもやめろ!怒るぞ!」

周子「・・・冗談なわけないやん。冗談でこんなことするほどアタシあほじゃないよ?・・・やったことないからちょっと怖いけど」

P「話し聞いてやるから、とりあえず服を・・・」

周子「お願い。アタシを抱いて。なんでもしていいから」

P「本気・・・なんだな。・・・目のやり場に困るから取り敢えずこれはおっとけ」

周子「ありがと。だってPさん私達の前から消えるつもりでしょ?異動関係なく退職するつもりでしょ?」

P「・・・」

周子「沈黙は肯定と受け取るよ?」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:32:39.73 iFVHvLvt0


P「・・・このままだと俺はみんなに迷惑をかけることになる」

周子「だから退職して引っ越すんだ。そんで多分誰も知らないところに行くんでしょ」

周子「ちなみに泰葉は気づいてなかったよ?当たり前だよね。失踪しちゃうの知らないもんね」

P「・・・誰に聞いた?」

周子「さあ誰でしょうか?ヒントは昔、Pさんと遊んでたときかな」

P「そういや会ってたな・・・あいつか」

周子「たまたまあった時あの人言ってたんだ。『こいつ失踪癖あるから気をつけろ』って」

P「・・・、まああいつは知ってるよな。付き合い長いもんな」

周子「ふらっと消えて、帰ってこなくなるって、だから学校の出席がやばくなったら連絡してたって笑いながら言ってた」

周子「そんで連絡先をしょっちゅう変えてその人達にしか教えないんでしょ?アタシと初めて会ったのも失踪してたときだったりする?」

P「・・・あん時は普通に旅行だ。連絡先も他の人にも教えてるし。お前が知らんだけだよ」

周子「でもアタシ達には教えない。つながるのが怖いから多分まゆpさんにも。」

P「・・・」

周子「ねえ。Pさん。Pさんを逃さないための方法がアタシこれしか思いつかなかったよ」

P「・・・例えそういうことをしたとしても俺は消えるぞ」

周子「ううん、絶対できないよ。優しい人やもん。甘いっていってもいい。アタシを抱けば黙ってアタシを捨てられなくなる」

周子「それでもどっか行くって言うならアイドルもやめて絶対ついていく。根無し草やりたいならそれでもいい。」

P「だめだ周子。それはだめなんだ、こんな奴にそんなこと。」

周子「・・・アタシと泰葉が好きになった人をこんな奴呼ばわりせんでくれへん?」

P「・・・そっか。ごめん」

周子「そこで謝られてもなあ。さて理由話したわけやし。ついでに好きって言ったし?」

P「・・・てかサラッと告白したなお前。普通に聞き流したわ」

周子「別にいいよ。で、どうする?シューコちゃん安全な日だし別にゴムとかなくてもいいよ?・・・ちょっと怖いけど」

P「俺は女性の大丈夫な日とかは信用しないことにしているしそもそも抱くつもりもない」

周子「・・・ねえ、泰葉もそうだけどここまで女にさせといて手を出さないのって失礼やない?」

P「だからそういう問題じゃねえって言ってんだろ」

周子「それはもう残酷ってレベルだよPさん・・・じゃあ約束してや。絶対黙っていなくなったりせえへんって」

P「・・・わかった。約束するよ」

周子「・・・もうええやんか。どうにも駄目になってもうたら、ウチとPさんとどっかで暮らそうよ。ついでに泰葉もつれてさ」

P「・・・お前らはそれでいいのか」

周子「それでいいから言ってるんやん。あ、Pさん携帯貸りるよ?」

周子「・・・電話帳に知らない名前があるね。この人達だよね多分。カテゴリ友達だし、アタシが会ったのはどの人だろ?まあいいや誰でも」

P「待て。お前何する気だ」

周子「・・・もしもし。アタシ塩見って言います。Pさんのお友達ですか?よかった、よろしければ連絡先を交換したいんですけど」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:34:05.32 iFVHvLvt0

【翌日-事務所-泰葉部屋】

悠貴「おはようございます!」

泰葉「おはようございます」

周子「おはよー」

乃々「お、おはようございまヒィッ!」

周子「どったの乃々ちゃん」

乃々「P、Pさんが机の下にいるんですけどぉ!」

P「・・・・・・・・・あぁ、乃々か。おはようみんな」

悠貴「ど、どうしたんですか!?」

乃々「と、とりあえず出てきてください・・・」

P「・・・ああごめん・・・あ、そうだちょっと部長のところ行ってこなきゃ。みんな今日も頑張って」

悠貴「・・・Pさん、どうしちゃったんでしょうか」

乃々「定位置を取り戻せたのはいいんですけどあれは・・・」

周子「まあアタシがなんとかするから二人共レッスン行ってきちゃってー。そろそろ時間でしょ」

悠貴「は、はい。お願いします。行きましょう乃々さん!」

乃々「は、はい、行ってきます」

泰葉「・・・周子さんうまくいきました?」

周子「だめだった。でも本命のほうはオッケー。そっちは?」

泰葉「少なくとも異動は絶対ありません。好き勝手に動いていいと思います」

周子「・・・まじで?」

泰葉「Pさんのことありがとうございました。教えてくれてなかったら私は防げなかったですから」

周子「てか、アタシはこれでもいいけど泰葉はこれでいいの?」

泰葉「当然です。さて、次は誰がいいでしょうかね?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:36:52.81 iFVHvLvt0

【事務所〜部長室】

P「すいません・・・あの」

部長「お、来たな。お前の異動なしになったから」

P「よろしいんですか?」

部長「社長が許可した。岡崎泰葉をえらく気に入ったらしい。俺個人としては自重しろとは思うが」

P「・・・実は担当アイドルをスカウトでもオーディションでもなんでもいいので増やそうかと思いまして。・・・」

部長「・・・なるほどなあ。要するにだ、岡崎につく割合を減らすと。」

P「はい。積極的にスカウトにいくなら泰葉もついてこないと思うんです」

P「実際新人についてた時は、近くにいなくても文句はなかったので。」

部長「確かにそろそろ増やしてもいい頃だしな。わかった。・・・それだったら年の若い子をスカウトすればいいんじゃないか?」

P「そうですね。子供や年下の前で教育に悪いと言えば少しは抑えられるかもしれませんし」

部長「そういうことだ。・・・話はまとまったな。お前も担当アイドルとの距離を気をつけて頑張れよ」

P「はい。ありがとうございます。失礼致します」

・・・・・・・・・・・・・

【事務所ー泰葉部屋】


P「ただいま」

泰葉「おかえりなさい」

周子「おかえり」

P「・・・一応これからスカウトにいくことが増えると思う。悪いけどあまりついていけなくなる」

泰葉「そうですか。それでは。失礼します」

P「・・・おっと」

周子「いきなり抱きつくとは泰葉だいたーん」

泰葉「うん、やっぱこれです。この胸の感触です。Pさん早く腕をまわしてくださいよ」

P「泰葉。離れてくれないか?」

周子「もう離れなくていいらしいよ?泰葉のおかげだね」

P「・・・あれまじなのかよ」

周子「泰葉、もうちょいしたら変わってね」

P「・・・お前もかよ」

周子「素直になるって決めたし?これからもよろしくね。Pさん。」

P「・・・どうしてこうなった」

泰葉「〜〜〜〜♪」

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:37:45.97 iFVHvLvt0


〜〜次回予告〜〜

アイドルをスカウトするため養成所に顔を出したP、収穫もなく帰りに不幸にも黒服の少女にぶつかってしまう

儚い雰囲気をした困り眉の子だった。彼女の話を聞いてスカウトすることに決めたP

事務所のみんな紹介した際、一目で岡崎泰葉は気づく。この子は仲間になってくれる。と

彼女の名前は白菊ほたる。決して諦めない女の子である

次回 【Pさんハーレム計画〜第2話〜幸せは誠実という花言葉とともに】

Pがのむ胃薬の味は苦い
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:39:28.99 iFVHvLvt0

おまけ〜〜Pが帰った後の二人の行動〜〜

【事務所〜泰葉部屋】

周子「泰葉!いるね」

泰葉「周子さん。考えて直してくれました?」

周子「あのね、思ったよりやばいことになってる」

泰葉「何がですか?」

周子「・・・Pさんここやめてどっかいく気だ」

泰葉「別についていけばいいじゃないですか」

周子「多分今日手を打たないとあの人は明日から会社に来なくなる。メールか何かで引き継ぎだけしてアタシたちの前に二度と姿を見せなくなるかも」

泰葉「・・・根拠は?Pさんがそんなことをするなんて思えないんですが」

周子「昔Pさんの友達に会った時言われたんだ。失踪して行方知れずになることがあるって。実行されてその間にに家も引き払われたら見つけられなくなる」

泰葉「・・・私はどうすればいいでしょうか?周子さんには考えがあるんですよね?」

周子「アタシはPさんを説得しに行く。家の場所教えて。今からタクシーで行けば追いつける。時間がない。急がないと」

泰葉「・・・わかりました。私はちひろさんのところにいってなんとかしてもらうよう交渉します」

周子「頼むね。・・・私が先越しても怒んないでね」

泰葉「もちろん。一緒にがんばりましょう」

周子「じゃあアタシ一回家帰ってタクシーでそのまま向かうから。じゃあね!頼んだよ!」

泰葉「・・・周子さんが加わってくれたのはいいんですが、この問題を片付けないと・・・」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:43:01.94 iFVHvLvt0

【事務所〜社長室】

泰葉「・・・ここが社長室」

ちひろさんに泣きながら事情を話した。もちろん嘘泣きだけどちひろさんは助言をくれた
ちひろさんによると今の私なら社長に会いにいった方がいいと言われた。だから私は社長室にいる。

泰葉「・・・よし。失礼します」

社長「ようこそ!岡崎くん!歓迎するよ!」

泰葉「ど、どうも。初めまして。お話があります」

社長「ちひろくんから聞いているよ。愛しの彼が手を出してくれない!そのために他のアイドルさえ巻き込もうとしている!」

社長「自分の仲間。まだ見ぬアイドルでさえも!それは本当かね!?」

泰葉「その通りです。それを認めてもらうために来ました」

社長「それがアイドルとして良くないというのもわかっているかね!?」

泰葉「はい。わかっています。・・・彼が辞めたら私も一緒にいきます」

社長「なるほど!その欲望実に素晴らしい!許可するよ!私にできることなら協力しようじゃないか!」

泰葉「・・・え?いいんですか?」

社長「アイドルとは他人を利用してでも、自分の目的を達成する力が必要だ」

社長「君と佐久間くんはベクトルが違うだけで最上級のアイドルだよ!実に素晴らしい!」

社長「私も君をアイドルとして必要としている。君は私の力がほしい。ギブアンドテイクってやつだよ。」

もちろん彼も失いたくないんだ私は。と社長は続けた。・・・すごい発想だ

泰葉「・・・なるほど。じゃあ精々利用させていただきます。これからもよろしくお願いします」

社長「その切替の速さもいいねえ!じゃあこれからもよろしく!うまくいったら教えてくれたまえ!」

ガッチリを握手をして快く送り出された、・・・正直こんな簡単にいくとは思わなかった。
いや。最高の結果だ。これで憂いはなくなった。事務所内では自由ということだ、心いくまでやりたい放題できる

泰葉「後は頼みますよ・・・周子さん」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:44:13.93 iFVHvLvt0


おまけその2〜〜部長はロシア語ができます〜〜

【事務所〜部長室】

P「しかし、ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません」

部長「上が許可してるならかまわないさ。」

P「すいません部長。一つ聞いてもよろしいでしょうか?」

部長「なんだ?」

P「部長って語学堪能で9カ国語できましたよね?アナスタシアさん最後なんて言ってたんですか?」

部長「・・・ロシア語はできないんだ」

P「あ、そうなんですか。じゃあ失礼します」

部長「・・・行ったか。・・・最近愛の表現が強くなってきたなあ。お前は頑張れよ。いやほんと」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/30(火) 10:45:27.25 iFVHvLvt0
終わりです ありがとうございました

ハーレム系って難しいな?

未央「年に1度のものすごく淋しさを感じる日」

1 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:42:26.61 eR1W8P4D0
(事務所)

カチャ

未央「…おはよ。しぶりん」

凛「あ、おはよう。未央。来てたんだ」

未央「ん…さっきね」クテ-

凛「…」

未央「…」クテ-

凛「どうしたの未央、くったりして。体調悪いの?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516977746
2 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:42:48.75 eR1W8P4D0
未央「ううん。体調は悪くない」

凛「じゃあ何?」

未央「淋しいんだよ」

凛「はい?」

未央「年に1回くらいのペースでさ『あ、やばい。今日、めっちゃ人に甘えたい』って日があるわけ。今日の私はまさにその日なわけなのさ」

凛「…ふーん」
3 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:43:25.11 eR1W8P4D0
未央「この気持ちわかる?」

凛「まあ。何となく」

未央「というわけでしぶりん! 甘えさせてくれたまえー!」ガ-!

凛「嫌だよ」グイ-

未央「ひ、ひどい! 事情を1から10まできちんと話したのに! 躊躇いなくはねつけるなんて酷すぎるぅー!」ガ-ン!

凛「私。いまレッスンの休憩中。汗かいてるからひっつきたくないんだ」

未央「おおぅ…そう言われちゃ甘えるに甘えられないな…」

凛「ごめん」
4 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:44:22.25 eR1W8P4D0
未央「いいさ…私は淋しさに身を焦がれながら今日という日をたった1人で耐え抜くんだ…」シュ-ン

凛「大袈裟だなぁ。茜か藍子に声かけてみたら?」

未央「かけた…でも2人ともフリップフロップのイベントで近くにいない…」シュ-ン

凛「どんまい」

未央「そういえば! しまむーは!? しまむーなら私の淋しさを笑顔で浄化してくれるはず!! しまむぅー!!」

凛「卯月ならピンクチェックスクールのメンバーと一緒にハンターマウンテン(スキー場)に行ってるよ」

未央「私が甘えられないのは雪のせいだったのか!!」ガ-ン!!

凛「はいはい」
5 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:47:07.13 eR1W8P4D0
未央「となると…やっぱりしぶりーん!!」ガバ-ッ!

凛「来ないで。暑苦しいから」グイ-

未央「いーけーずぅー!!!」ジタバタ

凛「まったく…プロデューサー呼んであげるからちょっと待ってなよ」

未央「待って!?」カッ!

凛「?」

未央「ぷ、プロデューサーは無し! 無しです!」カッ!

凛「…」

未央「…」
6 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:47:51.22 eR1W8P4D0
凛「プロデューサーはダメな理由を50文字以内で簡潔に述べよ」

未央「え、えっと…迷惑かけちゃうかなー…なんて…えへへ…///」

凛「…」

未央「…」

凛「未央」

未央「は、はい」

凛「もうLINEで連絡したから安心していいよ」フフフ

未央「この裏切り者ぉぉぉぉ!!!」ガ-!!
7 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:48:38.42 eR1W8P4D0
(しばらくして)

凛「未央がワガママ言うから『やっぱり来ないで』って返しておいたよ」

未央「ありがとう」

未央「(…なんかお礼を言うのも変な気がするけど)」

凛「話は変わるけどさ、うちの加蓮は週に1回くらいのペースで『今日は淋しい日だなー』って言ってるよ」

未央「かれんはそういうタイプだよねー。しぶりんは甘えさせてあげてるの?」

凛「ううん。いつも奈緒が絡まれてる。最初は『やめろ、やめろー』って抵抗してたんだけど、最近は諦めてる感じ」

未央「ほー」

凛「動画あるけど見る?」

未央「見たい♪」

凛「はい。これ」
8 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:49:13.19 eR1W8P4D0
【ある日】

加蓮「奈緒ー」

奈緒「ん」

加蓮「♪」ギュ-

奈緒「…」

加蓮「♪」モフモフモフモフ

奈緒「りーん。今日のお昼どこで食べるー?」

加蓮「マックがいいなー♪」モフモフモフモフ

凛「私は蕎麦がいい」
9 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:49:46.99 eR1W8P4D0
奈緒「じゃあ、蕎麦食うか」

加蓮「無視すんな〜♪」ギュ-

モフモフモフ

奈緒「…」

奈緒「つーか、凛。さっきから何でスマホをこっちに向けてるんだよ?」

凛「撮ってるから」

奈緒「…はぁぁぁぁっ!? な、何やってんだよおぉぉっ!?」
10 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:50:48.14 eR1W8P4D0
加蓮「イェーイ♪」ピ-ス

凛「いい笑顔。奈緒も笑って」

奈緒「うるさーい! 撮るな! 止めろ! 加蓮はいい加減に離れろぉぉぉぉっ!!!」ギャ-!

加蓮「奈緒〜♪」ギュ-

凛「仲睦まじいようで何よりだね」

奈緒「あー! もー! 本当に怒るからなぁぁぁぁっ!!」ギャ-!!
11 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:51:25.07 eR1W8P4D0
ピッ

凛「どう?」

未央「もうさ。かれんとかみやんは結婚していいんじゃないかな」

凛「私も最近夫婦なんじゃないかって疑うことがあるよ」

未央「いいなぁ…私もあんな風に気兼ねなくいつでも甘えることのできるパートナーが欲しいよ…」チラッ

凛「...」
12 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:52:03.50 eR1W8P4D0
未央「しぶりーん!」ガ-ッ!

凛「だからやめてってば」グイ-

未央「ぐぇー」

凛「プロデューサー呼んでもいいわけ?」

未央「ごめんなさい。ごめんなさい。もうしません」

凛「ん」
13 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:52:35.04 eR1W8P4D0
(しばらくして)

未央「あーまーえーたーいぃー…誰か甘えさせてくれる人はおらんかねー…」」クテ-

凛「レッスンルームにマスタートレーナーさんがいるよ。お姉さんだし頼めば甘えさせてくれるかも」

未央「いーや、あの人は『下の子にプロレス技をかけるタイプのお姉ちゃん』だってことくらい未央ちゃんセンサーにはお見通しなのさ」フッ

凛「よその子には激甘かもしれないじゃん」

未央「かりにそうだとしても緊張でこっちが甘えられないよ。普段の鬼教官っぷりを知ってるだけに激甘だったらドン引きだよ。ヤクザがチワワを赤ちゃん言葉で可愛がってたら引くでしょ? それと同じだよ」
14 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:53:03.21 eR1W8P4D0
凛「散々な言いようだね」

未央「怖いもの。しぶりんはあの人に『たくさん甘えていいんだぞ…☆』なんて言われてリラックスできるのかい?」

凛「無理。怖いね」

未央「でしょ」

凛「逆にどの程度までの人なら甘えられる?」

未央「どの程度、というと?」
15 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:53:39.46 eR1W8P4D0
凛「例えば、川島さんとか」

未央「川島さんには相談に乗ってもらったことはあるけど…大人っぽすぎて甘えづらいかなぁ」

凛「美優さん」

未央「みゆみゆには甘えてみたいけど…いつも他の子に甘えられてるからちょっと気兼ねしちゃうなー」

凛「美嘉」

未央「実は尊敬の念が強くて甘え難い。美嘉ねぇはカッコよすぎるんだよ」

凛「ありさ」

未央「ありさ先生に子供扱いされちゃうと…恥ずかしいかな。幼稚園の先生を思い出しちゃってさ」
16 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:54:25.03 eR1W8P4D0
凛「…」

未央「な、何さ。その目は」

凛「…未央って人に気を遣いすぎて甘えるの下手だよね」

未央「知ってるよっ! 気にしてるんだよっ! だからしぶりん甘えさせてーっ!」ガ-ッ!!

凛「だから、いまはやめてほしいんだって」グイ-

未央「ヒーン!」
17 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:54:57.69 eR1W8P4D0
(しばらくして)

凛「甘えたい甘えたい言ってるけどさ。未央はどんな風に甘えたいわけ?」

未央「んー、膝枕とハグはしてもらいたいかな。 あーちゃんと茜ちんに甘える時はいつもやってもらうしね♪」

凛「定番だね」メモメモ

未央「それがいいんだよ」

凛「他には?」
18 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:55:29.43 eR1W8P4D0
未央「やってもらったことはないけど腕枕してもらいたいかなー。ほら。『キミが寝るまで隣にいてやるぜ★』的なやつに憧れがあるわけよ♪」

凛「乙女だね」メモメモ

未央「うるさいやい。そういうしぶりんこそ、淋しい日はどうやって解消してるの?」

凛「ハナコを撫で回したり、抱きしめたりしてるよ」

未央「あー、犬はいいねー」

凛「あのね」

未央「うん?」

凛「すっ……」

未央「…」

凛「…」

未央「…」

凛「…っごい可愛いんだよね」

未央「そこまで溜める必要はあったの?」
19 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:56:22.82 eR1W8P4D0
凛「犬はいいよ」

未央「はいはい」

凛「寝る時になってさ寂しくなる時ってあるでしょ」

未央「それすごくよくわかる。月1くらいのペースである」

凛「で、そんな時にハナコがベッドに潜り込んできたりするとね。一瞬で淋しさが吹き飛ぶんだよ」

未央「うわぁぁぁぁっ!! いーなぁぁぁぁっ!!!」ヒャ-!!

凛「人肌を求める未央には満足出来ないかもしれないけど」フフフ

未央「微妙にヤらしい言い方にするのやめてくれる!? 誤解を招くからっ!」

凛「『淋しい。抱いて』ってSNSで呼びかけたら人が集まるかも」

未央「アウトだよ! やましい気持ちを抱いた人たちしか集まらないよ! 全力でアウトだよ!」

凛「ワガママだね」

未央「今のは突っ込みを叩き込むべきポイントでしょうが」
20 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:57:40.88 eR1W8P4D0
(しばらくして)

未央「贅沢は言わないけどさ」

凛「うん?」

未央「淋しい時、すっと隣に人が座ってくれるだけでも嬉しいんだよねー」

凛「うん」

未央「さらにハグやら膝枕をしてくれるとなおよし♪」

凛「部屋に2人きりだと?」

未央「最高! 気兼ねなく甘えられる!」
21 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:58:26.20 eR1W8P4D0
凛「部屋は薄暗いのと明るいのどっちがいい?」

未央「薄暗いほうがいいかなぁ」

凛「ソファかベッド」

未央「腕枕してもらいたいしベッド」

凛「時間は?」

未央「淋しくなくなるまで!」

凛「なるほど」メモメモ

未央「…」

未央「ところでしぶりん。さっきからどうしてメモを取ってるわけ?」

凛「何でもないよ。気にしないで」

未央「?」
22 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:59:11.12 eR1W8P4D0
(しばらくして)

凛「それじゃあ。私はレッスンに行ってくるよ」

未央「待たれい!」ガシッ!

凛「重いんだけど」

未央「1人にするつもり!?」ガシ-

凛「うん」

未央「酷い! 鬼! 悪魔! しぶりんて実は私のこと嫌いでしょ!」

凛「嫌いじゃないよ」ニコリ

未央「し、しぶりん…!」ジ-ン
23 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/26(金) 23:59:44.52 eR1W8P4D0
凛「でも、これとそれとは話が違うよね」スッ

未央「行かないでー!!!」ガシ-

凛「…」

未央「そ、その冷たい目は怖いかナー…」

凛「はぁ…それじゃあ、この部屋に誰かが来るまで待っててあげるよ」

未央「さすがしぶりん!!!」

凛「その代わり。次来た人が誰であろうと、その人にきちんと甘えなよ?」

未央「もちろん!」
24 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:00:15.57 6wNpAvat0
凛「相手が乃々でもだよ?」

未央「うっ…歳下も範囲に含まれるのか…」

凛「当然。仁奈でもありすでも同じだよ。約束するなら待っててあげる」

未央「…」

未央「ええい! いま1人になるよりはマシだ! その約束必ず守ろう!」カッ!

凛「OK。じゃあ、決まりだね」ポチポチ

未央「おやしぶりん。ケータイをいじってどうしたんだい?」

凛「今から来るって」

未央「へ? 誰が?」

凛「あ、着いたみたい」
25 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:00:43.79 6wNpAvat0
カチャ

P「どうしたんだ凛。用事があるって?」

未央「!?」

凛「かくかくじかじか」

P「ほー」

凛「というわけで。未央の欲にまみれた願望一覧はこのメモに書いてあるから、よろしくね」

P「OK。レッスン頑張ってこいよ」

凛「うん。それじゃあね。プロデューサー、未央」ニタリ

パタン

未央「」
26 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:01:39.24 6wNpAvat0
P「さて」

未央「わ、私も帰ろうかなー…な、なんて…」

P「帰ったらまた1人か」ボソリ

未央「…」

P「約束も破ることになるし…果たして帰っていいのかな?」

未央「…ァゥ」

P「まあ引き止めはしないけど」

未央「…」

P「…」

未央「ちくしょーうぅっ! こうなったら!! 全力で甘えさせろプロデューサー!!!!!!」カッ!!

P「かかってこい!!」カッ!
27 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:02:09.39 6wNpAvat0
(仮眠室)

未央「うぉぉぉぉぉっ!!! 行くぞ! 膝枕ぁぁぁっ!!!」パタ-ン!!

P「こぉぉぉぉぉい!!!!」カッ!

未央「どぉりゃぁぁぁぁっ!!!」ゴロ-ン

P「…」

未央「…」

P「いかがですか?」

未央「…結構なお点前です」

P「ほう」
28 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:02:57.21 6wNpAvat0
未央「…」

P「…」

未央「あ、あのさ」

P「はい?」

未央「こ、これは…いつまで続けるのでしょうか…///」カァァァ

P「しばらく」

未央「し、しばらくって?」

P「しばらく」
29 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:03:23.11 6wNpAvat0
(しばらくして)

未央「アゥ...///」プシュ-

P「大丈夫?」

未央「も、問題ないぜ…!」グッ

P「次なんだっけ?」

未央「ハグ…///」

P「カモン」

未央「くそぉぉぉぉぉぉっ!!! こうなったら全力で挑んでやるぅっ!!!!」

未央「行くぞぉぉぉぉ!!! くなくそーーー!!!!」ガバ-ッ!!

P「はい」ギュ-
30 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:04:13.12 6wNpAvat0
未央「…」

P「...」ギュ-

未央「アゥ...///」

P「…」ギュ-
31 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:04:41.21 6wNpAvat0
(しばらくして)

未央「…///」キュ-

P「顔赤いなー」

未央「…うるさいよ///」

P「はい。じゃあラスト」ゴロ-

未央「…」

P「腕枕はやめとく?」

未央「ぐぅぅぅぅぅっ!!! ここまで来て逃げるものか!!! スーパースターの未央ちゃんは絶対に負けないぜぇぇっ!!!!!」

P「やるんだな?」

未央「無論っ!!!! とりゃぁぁぁぁっ!!!!」

P「はい」スッ
32 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:05:21.12 6wNpAvat0
未央「…」クテ-

P「…」

未央「…」

P「…」

未央「…あのさ」

P「何?」

未央「これが人生初の腕枕なんだけどね」

P「うん」

未央「滅茶滅茶恥ずかしい…///」カァァァァ

P「このまま昼寝する?」

未央「無理…寝れない…///」プシュ-
33 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:05:48.84 6wNpAvat0
(しばらくして)

カチャ

凛「ふぅ…レッスン終わり、と」

未央「」

凛「未央。そっちも終わったの?」

未央「…しぶりん」

凛「うん?」

未央「恨むから…」ジト-

凛「怖いなぁ。ところで甘えてどうだったの?」ニマニマ
34 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:06:18.94 6wNpAvat0
未央「…」

未央「悪くはなかったけど…///」カァァァァ

凛「じゃあいいじゃん。またプロデューサーに頼んでみようよ」

未央「もうそれは無しっ!!!」ガ-ッ!!

終わり
35 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:06:46.58 6wNpAvat0
おまけ

マストレ「甘えさせてくれ、だと?」

幸子「フフーン!」

マストレ「…何を考えているのか知らんがいいだろう。甘やかしてやろう」

幸子「(よし…! マストレさんをボクのカワイさの虜にしてしまえば今後のレッスンがマイルドなものに…♪)」

マストレ「ふふふ…腕が鳴るな♪」ボキボキ

幸子「...」

マストレ「しばらくやっていなかったあのメニューも復活させるか…いや、既存のメニューの組み合わせだけでも十分だろうか…」ブツブツ
36 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:07:18.85 6wNpAvat0
幸子「あの」

マストレ「なんだ?」

幸子「甘えさせてくれるんですよね?」

マストレ「もちろんだ」ボキボキ

幸子「では、どうして指をボキボキ鳴らしているんですか」

マストレ「もちろん甘やかすためだ」

幸子「一応確認しておきます。マストレさんにとって甘やかすとは?」

マストレ「相手を徹底的に鍛え上げることに決まっているだろう」

幸子「」

マストレ「さぁ! 始めるぞ輿水!! 逃げる事は許さんっ!!」

イヤァァァァァァァァッ!!

終わり
37 :◆hAKnaa5i0. 2018/01/27(土) 00:07:53.23 6wNpAvat0
以上です。
お読みいただきありがとうございました。

本当に久々に荒ぶらない凛を書いたような気がします。かやくを入れないで作ったカップラーメンのような味気なさを感じたので次は必ず荒ぶらせます(断言)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:09:01.48 5YtsBlsCo
こういうしぶりんもええやん
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 08:57:13.92 0UDutgg+o
荒ぶらない凛ちゃんわびさび感じる

キャンディアイランドの得てして毒にも薬にもならないおしゃべり

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 14:14:43.53 RnCnqCiY0

・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・概ねアニメ寄りの世界線ですが、その他のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります



-----事務所----

ガチャ
かな子「お疲れ様でーす……」

杏「あー……疲れたー……」

智絵里「……お疲れ様、ですっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517202883
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 14:16:08.17 RnCnqCiY0
かな子「ふぅ……今日はたくさんレッスンしたね」

智絵里「ですね……盛りだくさんでした」

杏「もうダメ。杏、限界……。スマホなら、省電力モード推奨されるやつだよ……」

かな子「それじゃあ、あまーいスイーツでも食べて、充電しよっか」

智絵里「あっ、いいですねっ」

杏「……ん」コクリ

かな子「ふふっ。それじゃあ、準備するからちょっと待っててね?」トテトテ

智絵里「はぁい」

杏「……ん」コクリ

智絵里「……っ」ソワソワ

智絵里「あっ、あのねっ、杏ちゃん」

杏「……んー?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 14:17:48.24 RnCnqCiY0
智絵里「さっきは、ありがとう。その……レッスンのとき、いろいろアドバイスしてくれて……」

杏「べつにー? 智絵里ちゃんが踊り辛そうにしてたのにたまたま気付いたから、杏はこういう風にやってるよって、教えただけだし」

智絵里「でも、すごく助かったから……あれから、振りがスムーズに繋がるようになったし」

杏「智絵里ちゃんは練習熱心なぶん、一度変なクセが付いちゃうと、なかなか修正出来ない時があるからねー。ま、力になれてよかったよ」

智絵里「……すごいなぁ。私なんか、いつも自分のことで精一杯で……。杏ちゃんみたいに、周りのことまで目を向けられなくて……」シュン

杏「それはほら……アレだよ。杏は力を抜いてだらだらやってるから、周りを見る余力があるってだけ」

智絵里「もう、またそんなこと言って……」クスッ

智絵里「……でも、よしっ。私、頑張ってみる」

かな子「おまたせ〜。何を頑張るの?」トテトテ

智絵里「私も杏ちゃんみたいになれるように、観察力を鍛えようと思いますっ!」フンス

杏「お、おう……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 14:25:32.66 RnCnqCiY0
かな子「観察力かぁ……それって、どうすれば鍛えられるのかなぁ?」

杏「さあねー。……おっ、うまー。これ好きなやつだ」モグモグ

かな子「ふふっ。よかった! おかわりもあるからね♪」

智絵里「…………」ジー

かな子「……智絵里ちゃん? 食べないの?」

智絵里「いえ……まずは手始めに、このミルクレープを観察してみようと思って……」ジー

杏「……で、何か分かった?」

智絵里「……とっても美味しそうです」

杏「実際おいしいよ」モグモグ

かな子「もう、そんなにじっと見つめられると、なんだか照れちゃうよ……///」

杏「その台詞を食べ物に対して使ってるの、初めて聞いたなぁ」

かな子「見た目を楽しむのもいいけど、スイーツはやっぱり食べて味わわなくちゃ♪ はい、あーん」

智絵里「わわっ。あ、あーん……んぅ、美味しい……優しい甘さだね」モグモグ

かな子「えへへ……よしっ。私も食べちゃおうかなっ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 14:28:50.87 RnCnqCiY0
智絵里「そういえば、私ミルクレープって、初めて食べるまでずっとミルク味のクレープのことだと思ってました」

杏「あぁ……気持ちは分かる」

かな子「ミルクレープの『ミル』は……確か、『千』っていう意味だったはずだよ」モグモグ

杏「フランス語だよね。クレープを何枚も重ねて作るものだから、『たくさん』っていうニュアンスで使われてるんだろうね」

智絵里「なるほど……二人とも、さすがだね……!」

かな子「でも、本当に千枚も重ねちゃったら、さすがに食べきれないよねぇ」モグモグ

智絵里「それは……見上げるだけで、首が痛くなりそう……」

杏「めちゃくちゃSNS映えはしそうだけどね。きらりに隣並んでもらって、大きさ比較したり」

かな子「あはは! あるある〜!」

智絵里「でも……そんなに重ねたら、支えるの大変じゃないかな? 倒れちゃいそう……」

かな子「うーん。真ん中に支柱みたいなものを刺しておくとか?」

智絵里「あっ、ハンバーガーなんかでたまに見るよね。ピン留めされてるの」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 14:44:41.88 RnCnqCiY0
杏「なぁに、倒れる前に完食しちゃえばいいんだよ。ね、かな子ちゃん?」

かな子「だ、だからそんなには食べ切れないってばぁ」モグモグ

杏「……そう言いながら、既に三切れ目のミルクレープを口にしているかな子ちゃんなのでした」

智絵里「い、いつの間に……」

かな子「あわわ、こ、これはその……べ、別腹……みたいな?」

智絵里「隣にいたのに、かな子ちゃんがおかわりしてるのにも気付けないなんて……うぅ。やっぱり私、周りが見えてないのかな……?」シュン

かな子「そ、そんなことないよ! 私だって、えっと……結構、無意識でおかわりしてたし!」

杏「かな子ちゃん、それダメなやつだと思う」

かな子「むしろ、智絵里ちゃんは四つ葉のクローバー探しが得意じゃない! それって、観察眼が無いと出来ないんじゃないかな?」

智絵里「でも、見つけられない日もあるし……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 14:46:41.51 RnCnqCiY0
杏「まぁ確かに、クローバー探してる時の智絵里ちゃんは、たまにこう、狩人の目をしてるよね」

智絵里「ええぇっ!? そ、そうですか……?」

かな子「か、狩人かどうかは分からないけど、すごく真剣な表情で、黙々と探してるイメージはある、かも……」

杏「うんうん。あれはもう、半ば職人の域だね」

かな子「四つ葉職人、だね」

智絵里「はうぅ……な、なんだか急に恥ずかしくなってきました……///」カァァ

杏「だからさ、いいんじゃない? 智絵里ちゃんは一点集中型でさ。雨垂れで石を穿つタイプの」

杏「折角のユニットなんだからさ。多少周りを見ずに突っ走ったって、あとの二人がフォローすればいいんだし」

かな子「うん、杏ちゃんの言う通りだと思うな。私たち、三人揃ってキャンディアイランドだもんね!」

智絵里「杏ちゃん、かな子ちゃん……! ありがとう……!」グス

智絵里「でも、でも……だからこそ、私も二人が困ったときに手助けできるくらい、頑張らないと……っ。いつまでも、甘えてばっかりじゃ、ダメだと思うから……!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 15:08:31.34 RnCnqCiY0



ガチャ
幸子「お疲れさまです! 今日もカワイイボクが様子を見に来てあげましたよ!」フフーン

かな子「あっ、幸子ちゃん! お疲れ様〜」

智絵里「お、お疲れ様……」ビクッ

杏「……いい感じに話がまとまりそうだったのに、また凄いタイミングで入ってきたね」

幸子「むっ! 杏さん、人をオジャマムシ扱いしないでください! ボクはカワイイだけじゃなくて、空気も読めるアイドルなんですからね!」プンスコ

智絵里「…………」ジー

幸子「……って、ち、智絵里さん? どうしたんですか? ボクのことをじっと見つめて……」

かな子「……あ、観察してる」

幸子「……はっ! フフーン、さては智絵里さん、ボクのカワイさに見惚れているんですね? いやぁ、すみません! ボクがカワイすぎるばかりに」

杏「どう? 何かわかった?」

智絵里「えと……うん。すごく、幸子ちゃんって感じ」

かな子「うん……うん? えぇと、それはどういう……?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 15:11:42.97 RnCnqCiY0
幸子「もう、かな子さんは分かってませんねぇ。いいですか? 輿水幸子イコール、カワイイ! これはもはや、アイドル界の常識です」

幸子「つまり、智絵里さんの言う『幸子ちゃんって感じ』とは、つまるところ、最高にカワイイということなんです!」フフーン

杏「……って言ってるけど、そうなの?」

智絵里「あっ、はい。大体は、合ってると……思います。たぶん」

幸子「そうでしょう、そうでしょう!」ウンウン

かな子「……確かに……これぞ幸子ちゃん、って感じのポジティブシンキングだよね……」

杏「この芸風は、他の子にはちょっと真似できないよねー」

幸子「ちょっと! 芸風とはなんですか、芸風とは!」

智絵里「こ、個性があって素敵ってことだよ、ね!」ワタワタ

幸子「……個性的っていうなら、あなたも相当だと思いますよ? 杏さん」ジトー

杏「あはは。それほどでもあるかな」ドヤァ

幸子「褒めてませんよ!」

杏「杏は褒められて伸びる子だよ?」

幸子「それはボクもです!」フフーン!
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 15:14:09.52 RnCnqCiY0
智絵里「杏ちゃんはどっちかっていうと、褒められると照れる子じゃないかな?」

かな子「それ、わかる〜! 杏ちゃん、ツンデレさんだもんね♪」

杏「うおぅ、想定外の方向から矢が飛んできた……」

かな子「ほら、ついこの間も、撮影の後プロデューサーさんに褒められたじゃない? 嬉しそうにしてたの、見たよっ」

杏「はぁっ!? そんなこと無いよ。別に普段通りだって」プイ

智絵里「ふふっ。杏ちゃんカワイイ♪」

かな子「ねー。カワイイよね!」

杏「うわ、これ完全にアウェーだ。なんだよ、もう……」

幸子「むむむ……。杏さん! このボクを尻目にこれだけのカワイイを浴びるとは……なかなかやりますね!」

杏「こっちは変に対抗意識持っちゃってるし」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 15:17:01.68 RnCnqCiY0
智絵里「…………あっ……」ジー

幸子「……? 今度はどうしました、智絵里さん」

智絵里「今、幸子ちゃんの頭に、何か……虫さんかな?」

幸子「え」

モゾモゾ

杏「あ、ホントだ」

幸子「あわわわっ!? ど、どこですかっ!? 取って! 取ってくださいぃ!」バタバタ

かな子「す、ストップ! 動かないで! 今取ってあげるから……」

智絵里「……あっ。服の中に……」

幸子「フギャー! は、入ってこないでぇ〜!!」

杏「……カワイイ芸に加えて、このリアクション芸……流石だね」ウンウン
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 15:17:43.89 RnCnqCiY0



卯月「…………」

卯月「…………」

卯月「部屋の中から『動かないで』とか、『入ってこないで』とか聞こえましたけど……」

卯月「……いつまでこうして外で待っていればいいんでしょうか……?」



おわり
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 15:19:06.51 RnCnqCiY0

以上、お付き合いありがとうございました。
スレタイの為だけに『副詞 一覧』で検索かけてるSS書きは私ぐらいかもしれない

前回
キャンディアイランドのもちろん毒にも薬にもならないおしゃべり

も、よろしければどうぞ。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 15:59:14.97 OtTfqKpto
おつした

モバP「シンデレラプリキュア?」


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 00:23:58.56 iiCHrXin0
P「なんか語呂が悪いな。キュアシンデレラの方がよくないか?」

奈緒「そうじゃなくってさー。番組名だよ、番組名」

P「次のプリキュアってそんなタイトルだっけ? 既にプリンセスプリキュアがあるのに」

奈緒「ちーがーう! 架空のプリキュア!」

P「……プリキュアは架空だろ」

奈緒「あーもう! さてはわざとやってるな!?」

P「ふはは」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517153038
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 00:27:29.01 iiCHrXin0
P「つまりアレだろ。我がCGプロのアイドル達がもしもプリキュアになったら〜……って話だろ?」

奈緒「分かってるならからかうなよ、もう……」

P「大方、今年のプリキュアが最終回を迎えて一段落したもんだから感化されたってところか。奈緒はかわいいなあ」ナデモフ

奈緒「だー! やーめーろ!」モフンモフン
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 00:35:04.55 iiCHrXin0
奈緒「こうやってのびのびさ、その……プリキュアの話出来る相手なんてそんなにいないし」

奈緒「あたしも正直、まだまだ話したことのないアイドルが沢山いるからさ。こういう話題ならPさんが一番かなって思ったんだけど」

P「お前、早い内からユニット組んでやってるもんなあ。定着して売れたはいいが、そんなに交流がないのか」

P「……うーん、なんか悪いことしちゃったかね」

奈緒「ま、別にまだ誰かアイドル辞めたワケでもないだろ? これからいくらでも機会はあるって!」

奈緒「あたしが言いたいのは、アイドル皆のことを見てやってるPさんの方からも、バンバン候補者の名前出してほしいってこと!」

P「候補者……って、プリキュアに向いてそうな子のことか?」

奈緒「そう! こういう話ってテンション上がるよなー!」

P「……ま、いいか。幸い今は手が空いてるしな」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 00:48:11.59 iiCHrXin0
P「で、とりあえず人数は?」

奈緒「人数?」

P「プリキュアとは一口に言うが、2人から6人まで様々だろ? 5人までならまあ、現実的にユニットとして活動もできるが……」

奈緒「あー、そっか。6人は追加戦士込みだから、とりあえず最大5人ってところかな。デレステでも遊びやすいだろ?」

P「5人なあ……色はたしか、戦隊と同じだっけ?」

奈緒「大体な。主役のピンクと、青、緑、黄色。それと……赤だったりオレンジだったり」

奈緒「追加枠のことを視野に入れると、紫も考えておくべきかな」

P「ふんふん……。俺はどうも黒白の二人組ってイメージが強くてなあ」

奈緒「それは初代だけだよ。Pさん、プリキュアってあんまり見てない?」

P「いや、たまに見るぞ? 千佳と一緒にな。でもほら、俺の世代はセーラームーンとかクレヨン王国とかあの辺だから……」

奈緒「へえ、なんかお父さんみたいだな。っていうかおジャ魔女ですらないのか……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 00:54:37.36 iiCHrXin0
奈緒「ま、何にしても主役の基本はピンクだよ。ピンク枠から考えていこう」

P「主役かあ。やっぱりこう、ドジなアホの子?」

奈緒「んー、そういうタイプもいるけど……基本的には、誰よりも純粋で熱い子! ってところかな」

P「ははあ、なるほど。ひたむきに夢を追いかける頑張り屋とか、皆の幸せを守るヒーロー気質だ」

奈緒「そうそう、そんな感じ。もちろん女の子っぽさも同じくらい大事だけどな」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:02:25.22 iiCHrXin0
P「単純に髪色がピンクってだけなら、琴歌と美嘉なんだが。あと、愛結奈……あれは赤毛か?」






奈緒「うーん、美嘉や愛結奈さんは朝の主役って感じじゃないかなあ……」

P「ははは、愛結奈は刺激が強すぎるか」

P「でも美嘉はアレだろ。なんかよく似たプリキュアがいたろ?」

奈緒「あー、もしかしてキュアメロディのこと? 言われてみるとたしかに……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:05:35.52 iiCHrXin0
P「琴歌もピンクのキャラからは外れるか」

奈緒「そうだな。お嬢様は大体青とかその辺」

P「青なあ……。あんまり寒色系のイメージは無いな」

奈緒「……っていうか、あとで変身するんだから素の髪色はそんなに気にしなくていいだろ」

P「たしかに。そりゃ盲点だった」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:13:44.52 iiCHrXin0
奈緒「それよりはやっぱキャラ重視かな。純真だったり熱血だったり」

P「純真さでいったら圧倒的に年少組だな。聖、薫……あとさくら?」





奈緒「いや、うーん……あまり幼すぎてもちょっと。っていうか15でそこに混ざるさくら」

P「あいつピンク大好きだぞ? まっピンクだ」

奈緒「まっピンクて」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:20:31.94 iiCHrXin0
奈緒「そこまで行っちゃうとマスコットの枠なんだよなあ」

P「妖精枠か。ふむ……」


さくら『大変でぇす! わるいやつらがこの世界に迫っていまぁす!』

聖『私たちのふるさとは既にやられちゃって……ぐすっ』

薫『それでね! かおるたちはこっちの世界に伝説の戦士をさがしにきたの! おねがい、たすけて!』


P「なるほどなるほど」

奈緒「でも人間の姿になるとしたら大体後半あたりなんだよなあ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:28:27.45 iiCHrXin0
奈緒「やっぱこう、物語全体の主役だからさ。もう少しくらい落ち着いてた方がいいかな」

P「あまり幼すぎてもダメか。となると、ひたむきな熱血路線だな。夢にかける熱意で言えばやはり忍と菜々さんだ」




奈緒「へえ」

P「こいつらはもう完全にアイドルに人生懸けてるからな。忍は周囲の反対を押し切って無理矢理単身上京してきたし、菜々さんは見ての通り、なんかもう……涙ぐましい」

奈緒「自分の信じる正義を貫いた結果だもんな……」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:33:36.08 iiCHrXin0
奈緒「でも菜々さんはなあ……プリキュアか?」

P「……いや、まあいくらなんでもキツいかなとは思うけどさ……お前くらいは味方であってやれよ」

奈緒「さっき愛結奈さん挙げたくせに」

P「ピンク髪っていうから言ってみただけだ。採用しようもんなら深夜送りか、あるいはもっと大人向けなとこで出るだろ」

奈緒「っていうか、どっちかというと悪の幹部かな」

P「まあ朝っぱらからエッチな人出すならもう悪役しかないわなあ」

奈緒「……」

P「なんだよその目は」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:39:10.38 iiCHrXin0
P「忍はどうよ? 結構アリだと思うぞ」

奈緒「うーん……ちょっとクール過ぎ? 熱血だって話はよく聞いてるけど、それ以上に常識人のイメージの方が強いかな」

奈緒「もうちょっとネジ緩んだ感じがほしいかも」

P「お前結構ガチで考えてんな」

P「なんだ、熱血路線で言うとあとつかさとか凛も控えてたんだが……」




奈緒「いやあ、絶対にピンクではないだろ……。他の色としてはいいかもしれないけど」

P「やっぱり?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:49:04.01 iiCHrXin0
P「多少幼すぎる感は否めないが、やっぱり千佳とか光とかヒーロー志望の子がいいんじゃないか?」




奈緒「うーん、光は嫌がりそう」

P「ま、方向性が別物だもんなあ。でもワイルドな感じのプリキュアって結構いるだろ」

奈緒「まあな。うーん、でも黒とか赤のポジションかなあ」

P「黒って一人しかいないけどな」

P「千佳はどうよ、結局一番無難だろ」

奈緒「やっぱそうなるかあ」

P「どっちかというとCCさくらの方向性かな。プリキュアって肉体的には割と大人なイメージあるし」

奈緒「そこはまあ、画風に寄りけりだろうけど…。あー、たしかに変身後のこと考えると難しいな」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:53:33.31 iiCHrXin0
P「あ」

奈緒「え、何?」

P「キュアハッピーっていたよな?」

奈緒「え? ああ、うん。ちょうど5人組プリキュアの主役で」

P「あいつ、ウルトラハッピーを信条にしてたよな?」

奈緒「信条……? まあ、うん、そうなのかな」

P「いるぞ。ハッピーを愛して、体つきが立派で、ネジは多少ぶっ飛んでて、看板の重圧に耐えうるアクの強さの持ち主」

奈緒「マジ!? もー、そういうの言えよなー!」

P「ほら、こいつ」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 01:56:11.48 iiCHrXin0
奈緒「濃いな……」

P「濃いぞ。京都のラーメンくらい濃いぞ」

奈緒「京都のラーメンかあ……胸ヤケするやつだ」

P「だが驚くことに必要な条件は概ね満たしてる気がする」

奈緒「なんか、予想だにしてなかったな……」

P「ああ、正直プロデューサーの俺もそこそこ驚いてる」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:00:27.55 iiCHrXin0
奈緒「あー……いや、ちょっと濃すぎるかな」

P「……やっぱり?」

奈緒「どっちかと言うと妖精側だと思う」

P「妖精かあ……妖精だな」

奈緒「戦いそうにないし」

P「悪い奴見つけても無理矢理和解してはっぴー☆だろうな」

奈緒「なんだはっぴー☆って……」

P「分からん……ただあいつは戦うより早くはっぴー☆に持ち込むだろう」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:02:34.41 iiCHrXin0
奈緒「なんか、うちの事務所ってちょっとつつくととんでもないもの出てくるんだな……」

P「ああ……。こういうのを何十人もプロデュースしてる側のこと考えてみ?」

奈緒「……お疲れさま」

P「いや、いいんだけどね。かわいいから」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:08:05.29 iiCHrXin0
P「ひたむきで、丁度良い塩梅にネジ飛んでて、必要とあらば戦いそうで、いつも皆が楽しく笑えることを願ってる大体ミドルティーンのアイドルかあ……」

奈緒「なんか、かなり絞られてきたな」

P「ああ。いや、もうほとんど限られてはいるんだがなあ……」

奈緒「え、そうなのか?」

P「いや、ちょっと致命的なポイントがあるかもしれなくて」

奈緒「なんだよー、勿体ぶらなくたっていいだろ−?」

P「うーむ……」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:13:33.89 iiCHrXin0
P「この二人なんだが……」





奈緒「お、いいじゃん。大作戦!なんて戦士にはぴったりだし、智香だって、次のプリキュアのピンクはチアガールモチーフだぞ?」

P「うーん、ちょっとどうだろうなあと思っててさあ……」

奈緒「なんだよ、何がいけないんだ?」

P「いや、この二人……」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:14:34.29 iiCHrXin0
P「ちょっと性的過ぎね?」

奈緒「せ、セクハラだぞばかぁ!」


────────────

────────
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:19:00.40 iiCHrXin0
奈緒「あーもう……まったく、次は青決めるぞ」

P「青は分かりやすいな。優等生で、お嬢様風で、クールとか天然だろ?」

奈緒「ま、大体そんなところかな。マリンみたいな例外もいるけどさ」

P「じゃあもうこの二択だな」


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:28:20.49 iiCHrXin0
奈緒「なんかあっさり収まるところに収まったというか……。アクアとビューティーって感じ」

P「奇しくもユニットだよこの二人」

奈緒「どっちも普段は緑と一緒にいた気がする」

P「なんかもう、薄い本の内容までお察しだろうな」

奈緒「なっ!? やーめーろーよー!」

P「ふはは」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:35:32.59 iiCHrXin0
奈緒「で、でも他にもパターンってあるんだぞ? ほら、例えばワンパクとかポンコツとか色々!」

P「亜季とか?」

奈緒「いやまあたしかに今年の青キュアと同じ声だとは思うけどさ」

P「そういやプリンだっけ。黄色と舞の声そっくりだと思うんだけど、どうよ?」

奈緒「あー……なんていうか、舞が成長したらああいう声なんだろうなって思った」


25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:40:00.48 iiCHrXin0
P「黄色ってどういう枠よ?」

奈緒「うーん……よく『あざとイエロー』なんて言われてるかな。なんかこう、色々な意味で振り切れてる枠」

P「あざとい……か。あざとさで言えば文香だと思う」

奈緒「そういうこと言っちゃうかね!?」

P「ある意味イエローだぞ? 海賊とかやってる」

奈緒「何の話だ」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:46:02.65 iiCHrXin0
奈緒「黄色は幼いかセクシーかの両極端か。あと割と強い」

P「何故か加蓮が浮かんだ」

奈緒「加蓮が黄色? あー、たしかにトゥインクルにはちょっと近いかもだけど……」

P「いや、なんかこう……穏やかなフリして情け容赦ない武闘派って感じ」

奈緒「ええ……どういうことだよ。結びつかないぞ……」

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:48:52.79 iiCHrXin0
P「クシャポイしそうじゃない?」

奈緒「クシャポイ……あー、たしかに声がそんな感じかあ……」

P「あと黄色ってよく食べるイメージもあるけど」

奈緒「あー、そこは戦隊のリスペクトかも。でも、実際ハニーくらいじゃない?」

P「ドーナツ食ってる子いたろ」

奈緒「はあはあ、それはさっき言ったトゥインクルだな」

P「ふむ……」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:53:55.10 iiCHrXin0
奈緒「あと、赤と緑?」

P「どっちもサンプルが少ないような」

奈緒「まあな。でもおかげで方向性は大体見えてると思うぞ」

P「ん。とりあえず緑からいくか」

奈緒「緑は……ミント、マーチ、フェリーチェか」

P「全体的に大人っぽい……のか? 天然とかポンコツ要素もありだが」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:58:10.17 iiCHrXin0
奈緒「マーチは結構テンプレ型的なキャラだと思うけど」

P「ツリ目ポニテスポーツ姉属性か。ベストマッチだな」

奈緒「あはは、まあ確かにこれら全部まとめてワンセットって感じ」

P「もしくは俺の性癖詰め合わせだな」

奈緒「へーそうなのかー……って何言ってんだ!?」

P「うちにもいるじゃないか、まんまこの属性全部乗せした欲張りセットが」

奈緒「ああもう……」

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:06:33.76 iiCHrXin0
P「でも、ミントやフェリーチェからして包容力重視って感じなのかな」

奈緒「フェリーチェは同時に子供でもあったけどな」

P「大人であり同時に子供でもある……まるで楓さんだ」

奈緒「またちょっと意味違うだろ」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:11:31.24 iiCHrXin0
P「赤は……」

奈緒「武闘派のイメージかなあ。元敵幹部だったり、運動部のエースだったり。リーダー的存在やマニッシュ系もいて全体的に戦闘力高めだと思う」

奈緒「マニッシュっていうか……宝塚?」

P「うちだとあいさんか」



奈緒「ああ、ちょうどそんな感じ」

P「あれで案外抜けてるところもあったりするんだがな」

奈緒「へー、なんかそういうの……こう、ワクワクする」

P「だろ?」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:14:54.39 iiCHrXin0
奈緒「どのプリキュアでもうちのアイドル探せば案外近い感じの人が見つかるのかな」

P「まあなんせ183人いるからな。大抵の需要には応えられるぞ」

奈緒「どうりでうちの事務所どんどんデカくなっていくワケだ……」

P「上の人間がイマイチ処理しきれてないんで、派手に売り出せてるアイドルは半分にも満たないがね」

奈緒「中間管理職って大変なんだな」

P「まあ俺どっちかというとマネージャーだし」

奈緒「さて、結構良い感じにプリキュアっぽい人見つかったけど……」

P「ここからプリキュアを選抜していくワケか……」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:18:44.91 iiCHrXin0
P「えーっと、ピンクはひたむきでピュアな頑張り屋だろ……」

奈緒「赤はスポーツが得意な武闘派かなあ」

P「黄色は……あざとい感じ?」

奈緒「そうだなあ……子供っぽくて、よく食べる子とかどうかな」

P「緑は……大人か」

奈緒「ちょっと不思議系でもいいかも」

P「そんで……青はお嬢様か」

奈緒「天然かしっかりものかって感じかな」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:20:23.36 iiCHrXin0
奈緒「あー……この人とかどう?」

P「いや、俺はこっちの方が……」

奈緒「なるほどなあ……」

奈緒「あたし的にはこっちでもいいと思うんだけど……」

P「そっか。じゃあ青枠はこうして……」

奈緒「……こう言っちゃなんだけどさ、ちょっと百合っ気があるといいかも」

P「マジかあ……。じゃあこっちを選んだ方がいいかもなあ」


──────────────

──────────
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:24:41.60 iiCHrXin0


ピンク












36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:26:01.85 iiCHrXin0
P「…………」

奈緒「…………」

P「なあ」

奈緒「うん?」

P「これ、どう思う?」

奈緒「たぶんあたし今Pさんと同じこと考えてる」

P「せーので言ってみるか?」

奈緒「あー、たぶんイケる」

P「じゃ、行くぞ。せーの」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:26:36.29 iiCHrXin0





「「既視感」」





劇終
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:28:55.18 iiCHrXin0
以上

オチしか考えてなかった
ピンクの部分でペース配分間違えたなと思った
ついでに言うとハッピー女と弓道部の天然とあざとい泣き虫とポニテ姉と関西人が揃ってるからいつでもモバマス内でスマプリが結成できるということは覚えておいてほしい

そんだけ

卯月「宝くじを拾いました」

1 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:13:02.85 kfRAVVW60
突然ですが、私についてちょっとだけ話したいと思います。

私は島村卯月、17歳の普通の女の子です!

でも、ちょっとだけ……きっと他の人にはない特別なものがあるんです。

それは、完全に平均的な人生を送っているということです!

……あ、平均的って言ってもずっと平均ってわけじゃないですよ?

良いことだってありますし、悪いことだって起こります。

ただ、それらを長い目で見ると、きっと平均的なんです。

こう……幸福度とか、そういったものが。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517119982
2 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:14:10.08 kfRAVVW60
例えばですね、今日の夕飯に私の好きな物が出てきたとします。

すると、次の日はちょっと苦手なものが出てくるんです。

他にはテストの時とか。

テストで良い点を取った次のときは悪い点をとっちゃいます……えへへ。

あとは、仲の良い友達が一人増えたら、違う友達とは喧嘩しちゃったりして疎遠になっちゃったり……。

あ、運動会の結果なんかも毎回勝ったり負けたりしてますね。

……と、まあこんな風に、私って平均的な人生なんですよね。

良いことがあればそれと同じくらいの悪いことが起こって。

悪いことが起こればそれと同じくらいの良いことが起こって。

もちろん、普通のことが起これば次も普通のことが起こって。

そうして私は平均的な……普通の人生を送っているんです。

決してずっとなだらかってわけじゃないけれど、山と谷が完璧に同じくらいの人生を送っているんです。

……さて、どうしていきなりこんな話をしたかというと――

「た……宝くじ拾っちゃいました……それも、一等の……!」

――という、今まで起きたことのないくらい良いことが起きてしまったからです。
3 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:15:32.78 kfRAVVW60
「ど、どうしましょう……見間違いじゃないですよね?」

もう一度番号を照らし合わせて見ます。

一つ一つ、言葉に出して確認していって……やっぱり同じ番号でした。

「わ、わぁ……」ブルッ

思わず身震いをしてしまいます。

今私の手の中にあるこのヒラヒラした紙は、私が一生かかっても手に入らないかもしれないくらいの価値があるのです。

……もう一致していることはわかってるのに何度も確認してしまうくらい混乱しています。

だって、こんなこと本当に初めてだから……。

本当に初めてで、夢みたいで……!

こんなに良いことが起こっちゃったなら、もう――

「……私そろそろ死ぬのかなぁ」

――としか考えられないのです。

だって、私の人生は平均的だから。

こんなにも良いことが起こってしまったなら

……きっと同じくらい悪いことが起きますから。
4 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:16:42.65 kfRAVVW60
「……そっかー」

不思議と驚きとかはありませんでした。

私がこういう人生を生きているって気がついてからいつか来るとは思っていましたから。

覚悟はできていたんだと思います。

「それなら……うん、今のうちにできることをやろうかな」

死ぬ前にやりたいことをやってしまいましょう。

幸い、私の手の中にあるこれを現金に換えたら何もできないことはないでしょう。

そうと決まれば早速――

「――あれ?」

そういえば、拾った宝くじって換金できるんでしょうか?

ちょっと調べてみて……あ、ダメなんだ。

「……えー」

一気に気が滅入ってしまいました。

なーんだって気分でいっぱいです……せっかく良い気持ちに慣れたのに。

……あっ、でも警察に届けて、3ヶ月誰も取りに来なかったら私のものになるんですね。

それに、誰かがとってもいくらかは私の分のお金になるみたいですし……。

じゃあ、まるっきりパーになったわけでもないんですね!

「よかったぁ……」

さっきほどではないですけど、それでもまだ良い方向にいます。

全額手に入れるくらいの良いことで私はきっと死ぬってことは、3ヵ月後に死ぬか、それより前に半死半生くらいになるかってところですかね。

んー、すぐ死ぬよりまだマシそうです。

「よーっし!」

そうと決まれば、進路をちょっと変えて。警察にお届けしちゃいましょう!
5 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:17:21.03 kfRAVVW60
「〜♪」

思わず鼻歌です……スキップもしちゃってます。

ご機嫌もご機嫌、島村卯月です!

「フシャーッ!」

「きゃっ!?」

なんて、ルンルン気分でいると、物陰から黒猫が私の目の前に飛び出し、威嚇してきました。

明確に私をにらんでいます。

「……私何か悪いことしました?」

「フシャーッ!」

言葉が通じませんでした。まあ猫ですし。

うーん……私何か悪いことしたんでしょうか……?

……。

……あっ違いますね、これきっと悪いことなんです。

今良いことが起こってるから、それに相対するように悪いことが起きてるんですね。

「そっか……ふふっ」

「フシャーッ!」

そう考えると目の前で威嚇するこの黒猫もとってもかわいいです……むしろ感謝です!

今のうちに小さな悪いことがたまれば、この宝くじを拾った反動も小さなものになるはずです。

死ななくてすむはずです!

……覚悟はしてましたけど、死なないですむならやっぱ死にたくないですしね。

「ふふっ、ありがとうございますっ、猫さん♪」

「シャッ!」

手を伸ばしたらひっかかれました。

うふふっ、もっと悪いことが起こっちゃいました♪
6 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:18:30.74 kfRAVVW60
「うれしいなぁ……ふふっ」

「」ビクッ

「……猫さん、もっと――」

「――!」ダッ

「あっ!」

……もっと傷つけてもらおうと思ったのですが、逃げられてしまいました。

うーん……もっと悪いことが起こってほしかったんですけど……。

……あれ、私が喜んでたら悪いことにならないんでしょうか。

私にとっては良いことになっちゃいますもんね。

じゃあもっと私が喜ばないような悪いことが起こった方がいいのかな。

でも、今の私ならどんなことが起こっても嬉しく思っちゃうかも。

だって、死ぬよりマシですし。

「んー……」

「……」

「……ま、いっか」

考えてもよくわかりませんし。

きっと私の人生の良い悪いは、私から見たものじゃなくて客観的に見たものなんでしょう。

きっとそのはずです……なんとなくそんな気がします。

「……あっ」

電線にたくさんの鳥さんが止まっているのを見つけました。

……あそこでも悪いことが起こりそうですね
7 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:19:05.10 kfRAVVW60
「……」ワクワク

「……」

鳥さんたちの下でワクワクしながら待機します。

……今日の服は結構お気に入りの服です。

そんな服に落し物去れちゃったら、それはもう悪いことでしょう。

「……」ソワソワ

まだかな、まだかな。

「……」

……もうちょっと場所移動したほうがあたるかな?

えーっと……鳥さんがあっちにお尻を向けてるからもうちょっと下がって……。

……傍から見たら私はどんな風に見られてるんでしょう。

電線の下で位置調整して……すっごく変な人ですね。

変なうわさが流れちゃうかもしれません。

……それも悪いことですね!

一石二鳥ですっ!

「……あっ!」

そんな感じで待機していたら、ついに落し物が当たってしまいました。

右肩にガッツリついちゃってます。

「……あー」

そうさせるようにしたのは私なのですが……やっぱり凹みます。

お気に入りの服なんですけど……うぅ……。

……とりあえず拭かなきゃ。
8 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:20:39.23 kfRAVVW60
……よし、気を取り直しましょう。

結果的に悪いことは起こったので目標は達成したんです。

さあ次の悪いことが起こりそうな場所を探しましょう。

「……んー」

後は何があるかなー。

ずっと晴れだったので、水溜りがあるわけでもないですし……。

水溜りがあれば水がはねるのを待てたりしたんですけど。

後は、どっかの店先の打ち水が体に当たるとか?

……いえ、今寒いですしそんなことしませんよね。

「悪いことって難しいですねー」

まあ、そんなに簡単に起こらないから悪いことなんでしょうけど。

「んー……」

後どのくらいの悪いことが起これば帳消しできるでしょうか。

この件にそれも書いていてくれたら楽なんですけどねー。

……実は書いてあったりしないですかね。

「……きゃっ!」

なんて、じっと宝くじを見ていると、急に突風が吹いてきました。

「……あっ!」

思わずスカートをおさえます。

……その時に、ちょっと離れちゃったのでしょう。

風に乗って宝くじが飛んでいってしまいました。
9 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:21:08.00 kfRAVVW60
「やったっ!」

悪いことが起こりました!

そうですね、こうやって偶然に起こる悪いこともあるんですね。

「……ととっ、追いかけなきゃ!」

……あれ、でもこれで拾えちゃったら良いことになっちゃいますよね。

じゃあ、これって意味の無い悪いこと?

「……えー」

でも拾わなきゃいけませんし……うーん、もったいないです。

じゃあ、さっさと拾わなくっちゃ。

……ちょっと足を速めて追いかけます。

「待ってくださーいっ」

……追いかけますが、一向に追いつきません

風に乗ってどんどん飛んでっちゃいます。

もうちょっと足を速めます。

でも、宝くじもどんどん離れていっちゃいます。
10 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:22:29.63 kfRAVVW60
「はっ……はっ……!」

そうしてしばらく追いかけていたんですが、ようやく宝くじが降りてきました。

「や、やっと……」

……これきっと、拾ったっていう良いことより、拾うために追いかけたっていう悪いことの方が大きいですよね。

だから、結果的に悪いことの方が大きくなったはずです。

……とにかく、無駄じゃないなら良いんですけど……。

「ふぅ……」

一呼吸して、宝くじが落ちてくるのを待ちます。

ひらりひらりと落ちてきて、宝くじはそのまま川の方向へ。

……えっ、川の方向?

「あーっ!」

た、大変です! 大変です! 宝くじがっ!

宝くじが川に落ちちゃいますっ!

「もっ、戻ってきてくださーいっ!」

声をかけますが、むしろ宝くじは離れていっちゃいます。

裕子ちゃんみたいにサイキックが使えないか腕を伸ばして見ますけど、どんどん遠くにいっちゃいます。

空でも飛べたら拾いに行けたんでしょうけど、そんなこともできず……。

ただ念じるしかなくって……。

……そして、宝くじは川に落ちてしまいました。
11 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:23:21.83 kfRAVVW60
「……あー」

がっくりです。

とっても悪いことが起こってしまいました……良いことが全部帳消しされちゃうくらいの。

それどころか、今の幸せ度的には悪い方向に振り切っちゃってます。

だって、指を黒猫に引っかかれたのも、服が汚れちゃったのも、全部無駄になっちゃって……ただの悪いことになっちゃって。

「……はぁ」

夢だったら覚めて欲しいですし、時間が戻せるなら戻したいです。

でも、そんなことはできません。

宝くじの落ちた川を見つめて呆けるしかありません。

……うぅ。

しばらく、立ち直れ無そうです……。

……。

……あれ、電話?

「もしもし……あっ、お母さん」

『もしもし。卯月? 今どこにいるの?』

「あ、えっと……川の辺りだよ?」

『そう。そろそろご飯だから帰ってらっしゃい』

「はーい……」

『あら、元気ないわね。どうしたの?』

「ううん……別に……」

『そう……』

『……今日は貴方の好きな生ハムメロンもあるわ』

「ほんと!」

『えぇ、本当よ。ケーキもあるわ』

「やったーっ!」

『うふふっ。元気が出たみたいで良かった』

『さ、早く帰ってらっしゃい』

「はーいっ! 急いで変えるねっ!」

『うふふ、怪我しないようにね』

電話を切って、私は勢いよく走り出します!

さっきまでの疲れもいやな思いも全部消えちゃいました!

だって夕食が楽しみで仕方ないんだもんっ!

「はっ、はっ!」

やっぱり、悪いことの後には良いことが起こるんですね。

そんな感じで、今日の私の人生もやっぱり平均的でした。




おしまい
12 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:24:40.76 kfRAVVW60
なんかよくわからない電波を拾ったので。
卯月が電波なのか、本当にそんな性質を持ってるのか、そんな感じのを書きたかった。

誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました。
13 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/28(日) 15:25:24.41 kfRAVVW60
最近書いたの
茄子「どんどん私を撫でてくださいねっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515225906/

芳乃「この事務所には不思議な力が多すぎでしてー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514899607/

アナスタシア「雪女」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513498009/

芳乃「朋殿ー」朋「どしたの、芳乃ちゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512293082/


よかったらこちらもよろしくお願いします
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/28(日) 15:43:10.96 lkmJgwcDO


こういう卯月もいいもんだ

鷺沢文香「茜さんの空想探査計画」

1 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:23:33.70 8nmTFkFe0

「今度、本に乗って宇宙まで旅をする歌を歌うんです!」

そのように茜さんから話しかけられた時、多分に失礼であるという自覚はありながらも、私の頭は固まってしまいました。
ただでさえ眩しい笑顔が、なんだか今日はよりいっそうの光を放っているようにすら思えます。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517048613
2 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:24:20.27 8nmTFkFe0

「ええと……」

相槌にもなっていない言葉を口から搾り出しながら、思考をなんとか回します。
『本』という単語は、この耳にはっきりと届きました。だからこそ、茜さんは此度の話題を誰かに話すにあたって、その相手に私を選んでくださったのでしょう。
いえ、もしかすれば、話そうと思ったタイミングで偶然、私がそこにいただけの可能性だってあるのですが。
……ダメですね。そうとしか思えなくなってしまいました。
ひとまず、今の茜さんの台詞の中で、最も不可解といいますか……理解の及ばなかった部分について、聞くことにしましょう。

「”本に乗って”とは……?」

「本は、宇宙船なんです!」

なんということでしょう。私が普段から好み、もはや生活の一部とも呼べよう”本”というものは、この広大な宇宙を旅できる宇宙船だというのです。これには驚きました。茜さんと過ごす日々は本当に驚くような発見ばかりで……
いえ、茶化すのはやめましょう。それに、なるほど、理解ができました。
確かに、物語を通してならば、私たちはどこへでも行くことができます。私も小さな頃は、世界中の景色の載った本や図鑑を通して、様々な場所への旅行を楽しんだものです。
茜さんは、本を通して宇宙旅行を追体験することを『本に乗る』と表現したのです。どのような類の本を指しているのかはわかりません。図鑑かもしれません、物語かもしれません、ともすれば宇宙についての堅苦しい論文だって、噛み砕けばたちまちに我々を宇宙旅行へ誘ってくれることでしょう。

3 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:24:50.64 8nmTFkFe0

しかしながら恥ずべきは、茜さんが最初に言い放った言葉からその真意を読み取れなかったことです。
正直に言いましょう。その台詞の主が、書に通ずるような、例えば……頼子さんなどが挙げられるのですが、そのような人物であったならきっと、私はその意に辿り着いていました。
茜さんを、見くびっていたのです。これはあまりにも失礼なことだと言わざるを得ません。

「茜さん」

「はい!」

「私たちをどこへでも連れて行く”本”というものを、実際に人類を大気圏の外まで連れ出してくれた宇宙船に重ねたその表現力と想像力、……素晴らしいです」

「なるほど! これ、夏樹ちゃんが言っていたんです! “そう言われると、本ってのは宇宙船みたいなもんだな” って! 私にはあんまりわからなかったですけど、さすが文香ちゃんです!」

「……」

「……?」

「……なるほど」

「どうかしましたかっ?」

「……いえ、茜さんはそのままで素晴らしいのです。と」

「あっ、ありがとうございます……!?」

4 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:25:23.17 8nmTFkFe0

突然の肯定に驚いた茜さんが、その顔に軽い照れを表出させつつ、ブンと頭を下げています。些細なことにも感謝を忘れない、実に茜さんらしい反応と呼べるでしょう。あるいは照れ隠しの意味もあるのでしょうか。
少しウェーブのかかったオレンジの髪は、大きな揺れとなってこちらの鼻腔を刺激しました。自分も髪の長い方ではありますが、勢いよく頭を下げることはほとんどありません。ああ、以前にありすちゃんのタブレットにうっかり触ってしまい、画面が突然黒色に覆われてしまった際には思わず全霊を込めての謝罪をした記憶もあるのですが……。関係のないことですね。すりーぷもーどとやらにに入っただけらしく、事なきを得ていますし。
などと回想をしている間に、再びこちらへ顔を向けながら首を軽く振り、茜さんとその髪は元の様相に戻っていきました。

ですが茜さんとて、これだけのために話しかけてくれたのではないはずです。
まあ、もしかしたら、あくまでも偶然、私がそこにいただけの可能性も……もうその流れはいりませんか。
それに私としても、その曲に興味が湧いていました。何と言っても題材が”本”なのですから。
そういえば、話しかけてくれた時から茜さんは、その手に封筒らしきものを持っています。
もしかすると。

「……茜さん」

「はいっ!」

ひとつ、その名前を呼ぶだけで、茜さんの背筋はピンと伸びます。そのキラキラと光る両目は確かに私を捉えて、次の言葉を今か今かと待ちわびているようです。
そんな、なんとも言えない可愛さに溢れる反応のおかげで、何度も呼びかけたくなってしまうのですが。
ここは話を進めることにしましょう。

「その……そちらの書類が……?」

「へ? ……あ! そうですそうです! これがその歌の資料なんです!」

言うや否や、茜さんはその封筒を両手に持ち、こちら側へいっぱいに伸ばしました。まるで盾を構えるかのような姿勢です。その動作があまりに勢いづいていたために、またもや私は風を浴びることになっているのですが。
本来ならばすぐさま、返答の言葉を投げかける必要があります。しかしながら、私の顔のすぐ近くに差し出されたその封筒のせいで肝心の茜さんの顔が見えません。
ひとまず、封筒の横から覗き込むように、話しかけることにしましょうか。

「もしよろしければ、その歌の歌詞など……」

「ああっ! す、すみません!」

こちらが言い終わるのを待たず、茜さんは封筒を下げてくれました。そのままの勢いで頭も下げたため、またしてもオレンジの波が鮮やかに跳ねています。
本当に、見ていて楽しいですね。

「ふふ……大丈夫ですよ。ですが、立ち話も疲れてしまいます。一度、ソファへ移動するというのはどうでしょうか?」

5 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:25:56.33 8nmTFkFe0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「……さて」

茜さんがソファに腰掛けるのを確認して、私もその隣に陣取ります。
一瞬、体がピクッと動いたような気もします。気のせいでしょうか。
向かい側のソファも空いてはいますが、資料を共に確認するなら同じ向きの方が都合のいいはずです。

「ええと……これは企画書で……レッスン表で……」

小さく呟きながら、茜さんは封筒の中身をガサゴソと調べています。1度、全て机の上に出してしまっても問題はないとは思うのですが。
いいえ、茜さんは大雑把に見えて、こういう時にはしっかりしている人でしたね。
まだ企画段階のお仕事ですから、むやみに資料を広げるという行為は褒められたものではありません。そもそも、軽い気持ちで歌詞を見せて欲しいと言ってしまった自分の浅慮に気がついてしまうくらいです。
しかしながら茜さんは、その私の申し出を快諾してくださいました。もともとそのつもりだったのか、今の私に知るすべはありませんが。

「お待たせしましたっ!」

そのようなことを考えているうちに、1枚の紙を封筒から取り出しつつ、茜さんが声をあげています。
その紙が机に置かれるのを見届けたのち、そこに書かれている文字を視界に捉えようと、身を乗り出します。

「私もまだ、しっかりと読んではいないんですが……」

「空想探査計画……」

6 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:26:26.09 8nmTFkFe0

なるほど。空想。

言い得て妙と、そう感じました。
つまりは、『世に存在する、あらゆる文書というものは、”空想”である』と。
そう極論的に言い切ってしまった場合に、例えばノンフィクション作品などは空想ではないだろうというお叱りを受けてしまうことは十分、考慮の上です。
それは確かに、書き手からしてみれば全てが実際に起きた出来事なのでしょう。しかしながら、読んでいる立場から考えればどうでしょうか。
そこに、実在・非実在や、現実・非現実は関係がありません。どんな物語だろうと、それは自分自身とは全く違う場所で紡がれたお話。距離が、時間が、ともすれば次元が異なるだけの。
そう考えれば納得がいくのではと思います。

さて、ここで浮かんでくるのは、『では、書き手本人にとってのノンフィクション作品は空想なのか』という疑問ですが、それに対しても肯定をすることができると考えます。
確かにその出来事の存在は揺るぎません。それは間違いなく。しかし、それを文書に起こすという作業の過程には間違いなく、その瞬間の書き手の解釈が入り込む余地があります。その解釈はまさに流動的。例えば今朝の食事について記述してみてください。何を食べたか、何から食べたか、味はどうだったか、やっと食べきったのか、すぐに終えたのか、誰が作ったのか、誰が片付けたのか。
同じ出来事に関して記述しているにも関わらず、試行するたびにその内容や順序は変化します。
『書き起こした瞬間の自分は、どのような点に着目していたのか』という、過去の自身への認知という観点でみればしっかりと。
これも空想の類と振り分けることに問題はないでしょう。

7 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:27:02.23 8nmTFkFe0

「あの……文香ちゃん?」

視界の端から、茜さんの頭がぴょこぴょこと見え隠れしています。

「あ……すみません……」

慌てて紙から目を切り、茜さんの方を向きます。
少し、不安そうな顔が目に飛び込んできました。無理もないでしょう、笑顔で考え事をしていたなんて考えられないわけですし、もしかすれば歌詞を、いえ、まだタイトルしか見ていませんが、睨みながら黙り込んでいたのかも。

「えっと……」

「大丈夫ですよ。素敵なタイトルだと、そう思っていました」

そう言うなり、茜さんの顔にぱあっと、笑顔が戻っていきました。どうやら、同じ感想を抱いていたようです。

「はい! 私もそう思います! なんだか、上手く言えないんですけど……その……ロマンを感じるといいますか! 知らないものを知るとか! 調べて! 計画するとか! 冒険みたいでワクワクします!」

乱雑だと、そう思いますか? この茜さんの感想は。
いえ、それは違います。そもそもこのようなタイトルなどは、一瞬の印象が勝負ですから。
私のように、単語一つをやたらに拾い上げ、その意を熟慮するような人間の方が稀有なのです。

私は、本を読むことが好きです。なんて、今さら言うまでもないことではありますが。
多々あるのです、読む前から良い書だと確信する時が。その時には決まって、題名を読むだけで、心に何かが響くのです。
その正体を確かめたいと、表紙を捲った瞬間から、私の心はその世界に引き込まれていくのです。
茜さんは今、その入り口に立っているのだ、と考えて差し支えないでしょう。
ああ、きっと、今の私に与えられた使命は、役割は。茜さんがこの『空想探査計画』というお話を読み解く案内をすることなのかもしれません。

8 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:27:44.61 8nmTFkFe0

歌詞に一通り目を通して、茜さんに声をかけます。

「”読書の秋”という言葉がありますね」

「はい!」

以前、事務所全体としての企画について耳にしたことがあります。
なんでも、四季それぞれをイメージした楽曲を、季節ごとにリリースするのだと。
恐らくこの楽曲もその一部なのでしょう。この時期に動き始めたということは、秋の曲ではないでしょうか。
……もし見当違いだったのなら、菓子折りと謝罪の言葉を用意すればいいのです。

「茜さんは、読書は好きですか?」

「ど、読書ですか。ええと……」

茜さんが言葉を詰まらせます。本好きが目の前にいるこの状況において、恐らく気を遣ってくれているのでしょう。

「私に配慮する必要はありませんよ……?」

「す、すみません、あまり得意ではなく……」

申し訳なさそうに、茜さんが目を伏せます。

「いえ、決して責めている訳ではありません。しかし茜さん、”読書”という言葉の意味を、少しばかり狭めてしまっているのではないですか?」

「へ?」

茜さんの顔からは困惑の色が見て取れます。困っている表情も大変に可愛らしいのですが、今はその表情をさせることが本意ではありません。少し、申し訳なくなってしまいます。

9 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:28:31.35 8nmTFkFe0

「小説や新書のような、本にされた硬い文章しか読書に数えてはならないと、そう感じてしまっているのではありませんか?」

「それは……その……」

「読書という漢字を思い浮かべてください。『”書”を”読む”』と考えることができるかと思います」

「は、はい」

「実際のところ、何でも良いのです。漫画だろうと、絵本だろうと、詩だろうと。それが製本されておらず、紙に書かれただけの代物だとしても……」

「なるほど……!」

「例えば茜さんは、ラグビー部のマネージャーをしていたんですよね?」

「そうです!」

「そのために、ラグビーの練習方法についての本を読んだりしたのではないですか?」

「あっ! 読みました読みました! 日本代表だった選手が書いた本だったんですけど、すごくわかりやすくて!」

「そこに書かれていたのは、何も練習方法だけではなかったはずです。きっとその方が、それまでの競技人生で得た経験や想いを全て詰め込んでいるはずなのです。それは、偉大なる先人が次の世代の礎となることを願って紡いだ、1つの大切な物語なんですよ」

「物語……」

「私はその本を読んでいませんが、容易に想像することができます。それを読んだ人が、書き手の想いを追体験している場面を。この練習をすれば、あの選手はこういう場面で活躍できるはずだと期待をしている茜さんの姿を」

10 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:28:58.17 8nmTFkFe0

「……すごいです文香ちゃん!」

「いえ、そんなことは……」

「まるで探偵さんのようです……! そうだったんですね。読書というのは……!」

「わかっていただけたようで何よりです」

「じゃあこの歌は、読書をしよう! という歌なんですか?」

「それも、この歌の大切な部分ではあります。しかし、それだけではまだ半分といったところでしょうか……」

「あ……そうなんですね……」

ああ、目に見えてシュンとさせてしまいました。ごめんなさい。

「す、すみません、言葉がよくなかったですね」

「大丈夫です! では、続きを教えていただければ……」

「お、教えるだなんて、そんな大仰なことは私には……」

「いえいえ! 文香ちゃんは本当にすごいです! 先生みたいです!」

「せ、先生……」

「はい! 文香ちゃんの説明はわかりやすいですし、私にもわかるように説明してくれるから嬉しいです! それに、例え話とかもしてくれるから、優しいんだなーって本当に思います!」

「あ、茜さん……」

お、思わぬところで反撃にあってしまいました。といいますか、そもそも茜さんに何かをしたわけではないのですけれど。
自分でも顔が熱くなっている自覚があります。
は、早めに次の話題に……!

「で、では、ええと」

11 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:29:48.79 8nmTFkFe0

私は、感情表現が豊かな人間ではありません。それは間違いなく。
これまでの人生では、まあ多少のすれ違いなどはあれども問題なく過ごしてきました。ですが、今の私には、『アイドル』という肩書きが不随しています。
何が違うのか。と、思われるでしょう。いいえ、大きく違うのです。アイドルになってからは、どういうわけか、褒めていただける機会が多くなってしまいました。
私のような者を褒めたところで何になるのかと疑問に思うばかりなのですが、事実として、そうなってしまっているのです。
『褒められる』という状況は、これまでに味わったことのないような気分を私に付与してくれます。特に、書物に関する事柄で褒められた時には、柄ではないとの自覚がありながらも、さらに饒舌になってしまう傾向があるのだと気が付きました。
恐らくは照れ隠しの範疇に入るのだと思いますが。どれだけ自身が冷静な性格であると考えていても、やはり賞賛に対する心理的な高揚は共通なのだと、この齢で知るとは思わず……

12 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:30:14.82 8nmTFkFe0

さて、今がまさにその状況です。茜さんの歌う予定の『空想探査計画』という曲。その題や歌詞から得られた知見を自分なりに伝えている場面。歌詞の解釈は佳境に入り、さてこの歌の主題とは、と。

「……」

「……? 文香ちゃん?」

ふと、動作を止めてしまいました。
落ち着いて、今日の流れを思い返してみましょう。
まず茜さんが、私に話しかけてくださいました。『本に関する歌を歌う』と。
それを聞いた私は、その歌に興味を抱きます。そして茜さんが持っていた封筒に気が付き、歌詞を見せていただきました。
そのタイトルと歌詞に引き込まれた私は、少しの間、声を発さず思考を巡らせ、そこから意気揚々と解説を始めています。『”読書の秋”という言葉がありますね』などと、無駄に恰好の付けた台詞から。

鷺沢文香、貴女は一度、冷静になるべきです。散々と『どうして私に話しかけてくれたのでしょう』などと懸念を示していたのにも関わらず、いつの間にやら得意になって解説などしているではありませんか。
茜さんは一言も『解説をお願いします』などとは言っていません。ああ、どうして今になって気が付いてしまうのですか。

そうこう考えている間にも、茜さんは期待に満ちた眼差しでこちらを見つめてくれています。軽く首を傾げる姿も、愛嬌に溢れていますが。ともすれば、まさかあの顔の裏では聞いてもいない解説を延々と語る私への不信感などが……?
あ、茜さんに限ってそんなことは。いえ、その印象すら私の一人よがりなものなのでは?

13 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:30:47.07 8nmTFkFe0

「ちなみに……茜さん……?」

「はいっ! どうかしましたか?」

「この部屋にはどのようなご用事で……」

「へ?」

この心境では、解説を続けることなど適いません。突然の質問に虚を突かれたかのような表情を浮かべる茜さん。ああせめて、拒絶の際は優しい口調でお願いしたいのですが。

「えっと……プロデューサーにこの歌のお話をいただいて、でも全然、私が今まで歌ってきた歌よりも落ち着いた曲で、ビックリしてしまって……」

茜さんの声はなんだか少しずつ、小さくなっているような。

「歌詞を見てもよくわからなくって、どうやって歌えばいいんだろうって。それで……その……」

「……」

「『本の歌』って聞いた時にまず、文香ちゃんの顔が浮かびまして……、文香ちゃんに教えてもらえれば、上手く歌えるかもって思ったんです……」

「茜さん……」

「あの……め、迷惑……だったでしょうか?」

俯く茜さんの顔には、申し訳なさや恥じらいなどが入り混じった表情が。
なるほど、これこそが『あいくるしい』という感情なのですね。
……などとふざけている場合ではありません。
こちらが勝手に不安を感じていただけなのに、今は茜さんを不安がらせてしまっているではないですか。
しっかりと、自分の言葉で伝えなくてはいけませんね。

「そんなことはありませんよ」

「ほ、本当ですか?」

俯いていた顔が少し、上がりました。

「勿論です。むしろ私の方こそ、望んでもいない説明をしているのではないかと、迷惑だったのではないかと、不安になってしまったのです。おかしな質問をしてしまい、申し訳ありません」

「め、迷惑だなんて! そんなわけないです!」

「ふふふ……ありがとうございます。では、続きに移りましょうか」

「はい! よろしくお願いします!」

14 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:31:19.07 8nmTFkFe0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「さて、この歌の、主題についてでしたね」

「そうです!」

「端的に言ってしまえば、『あなたの物語を作ろう』という歌であると私は捉えました」

「物語を……? で、ですが私、本なんて書けないですよ?」

「落ち着いてください。『物語を作る』ことと『本を書く』ことは、同義ではありません」

「……?」

「茜さんは既に、物語を描いている最中なんですよ」

「え、ええと……?」

ああ、なんだか解り難い言い回しをしてしまったような気がします。悪い癖なのでしょうか。

15 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:32:22.30 8nmTFkFe0

「簡単なことです。茜さんが生まれてから、今この瞬間まで。どのように生きてきたかという物語。もちろん、その物語の主役は茜さん、あなた以外にあり得ません」

「私の……?」

「はい。当然ながら、私にも物語はあります。この世界にいる人間の数だけ、物語が描かれ続けているのですよ」

「みんなの物語……」

「ええ。……とても、わくわくしませんか?」

”わくわく”というフレーズは、普段だったら使っていないのかもしれません。しかしながら、話を聞くにつれて明るくなる茜さんの顔を見ているとやはり、それ以外の言葉は出てこないのです。

「ですが、ここで歌われているのは、私たちの過去、既に書かれた物語についてではありません。過去ではないということは……わかりますね?」

「過去じゃない……? 未来……ですか?」

「ご名答です」

更に一段と、茜さんの表情は笑顔に包まれます。

16 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:32:48.01 8nmTFkFe0

「未来は不確定で、無限大です。明日何が起きるのかも分からないのですからね。その未来の果てしない広さを、どこまでも行ける期待感と高揚感を、この歌の中では宇宙旅行に例えているのです」

「宇宙……」

「私たちが残した声は星になります、私たちの進む道は星座になります。そしていつしか、誰も知らないような発見をするかもしれません。広大な宇宙のことを考えた時の胸が高鳴る感覚を、私たちが未来に抱く感覚と重ねているんですね」

「そうだったんですか……」

「そして最後に」

「?」

「『手をつないで』と、繰り返して使われているフレーズがありますよね? どういうことだと思いますか?」

「ええっと……」

「ゆっくりで、大丈夫ですよ」

「あ、ありがとうございます……!」

茜さんが、一生懸命に考えています。優しい茜さんはきっと、期待を裏切りたくないと思ってくださっているのでしょう。
ですが、私が聞きたいのは、ありのまま、茜さんが感じていることなんですよ。どうか、悩みすぎないで。

17 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:33:18.03 8nmTFkFe0

「わ、わかりませんが……」

「不安に思わず、話してください」

「えっと、さっき文香ちゃんは、私にも物語があるって、言ってくれましたよね?」

「ええ、そうですね」

「それで、思い出してみたんです、今までのことを。アイドルになる前のこととかも全部! そうしたら、家族がいて、友達がいて、先輩後輩が、チームのメンバーがいて……。アイドルになってからは、プロデューサーはもちろん、未央ちゃんとか、藍子ちゃんとかも一緒にいてくれて……」

思い出を語る茜さんは、本当に素敵な表情をしています。良い縁に恵まれているのだと、傍から見て、聞いているだけで伝わってくるのですから。

「う、上手く言えないんですが、嬉しいんです! だから、この嬉しさがずっと続いてくれたら、もっと、もっと嬉しいんじゃないかって思いました! 手をつないで、一緒に私の物語を作ってくれる人を忘れちゃいけなくて、そういうみんながいるからこそ、これからの物語も楽しくなるんじゃないかって!」

こちらの目を真っすぐに見て。

最初はどこか、自信の無いような話し方ではありましたが、それも段々と払拭され、いつものような、元気に溢れた茜さんの言葉を伝えてくれました。

もう、私が何か教える必要もないでしょう。

18 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:33:47.31 8nmTFkFe0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「では、頑張ってくださいね」

「はい! ありがとうございました文香ちゃん!」

最初に話しかけてくださった時も笑顔だったと記憶しているのですが、今の茜さんはそれとは比べ物にならない程に眩しく感じます。
悩みや不安を除去する一助になっていたのなら、嬉しい限りなのですが。

「じゃあ私はこの後、レッスンがありますのでっ!」

立ち上がった茜さんはこちらに向き直りつつも頭を下げます。もちろん、とっても勢いよく。
そのまま早足で扉の前まで進み、扉に手をかけて外に。
……おや、扉の前で、止まってしまいました。

「どうかされましたか……?」

その声を受けて、身体が少し、強張ったようにも見えました。
どこかぎこちない表情と動きで、茜さんがこちらに向き直ります。

19 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:34:15.96 8nmTFkFe0

「ええと……」

何か、言うべきか迷っているような……?

「その……さっき……」

「さっき?」

「未央ちゃんとか、藍子ちゃんとか、って、言って……」

「そうでしたね」

「ふ、文香ちゃんも!」

「へ?」

どこか開き直ったように、茜さんが大きな声で呼んだのは、私の名前。声はそのまま続きます。

「こ、これまで、文香ちゃんにもいっぱいお世話になりまして! ええと……ほ、本当に、こんな私にも優しくしてくれて凄く嬉しいって、あ、これさっきも言ったかもなんですけどっ」

「もしよかったら、これからも、私の物語を手伝ってほしいといいますか、一緒に……。すみません言い回しが下手だったら……あの、慣れていなくて……」

しどろもどろになりながらも、茜さんは、茜さんなりの言葉で、私に想いを伝えてくれました。
私は、茜さんの勇気を、心から尊敬しています。言葉を口に出すということは、本当に怖いものなのです。
ですがここは、臆してはいけませんね。立ち上がり、一歩、二歩と近づきます。
遠くからでもわかった顔の赤さが、近づくにつれてより顕著になります。

そのまま、茜さんの手を取って。

「私も、同じ気持ちです。私の物語にも、茜さんは必要不可欠だと。そう思います。これからも」


「手をつないで、探しに行きましょう」



おわり



20 :◆5AkoLefT7E 2018/01/27(土) 19:34:48.23 8nmTFkFe0


ありがとうございました。

普段はコメディ書いてます。


過去作


藤居朋・本田未央・橘ありすの苦労人シャッフル逆回転

日野茜「よいお年を文香ちゃん!!!」鷺沢文香「もう明けています……」

関裕美「0点の笑顔をあなたに」


などもよろしくお願いします


比奈「攻略対象、っスかぁ」


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:01:35.60 P2RxP3DB0
前作
モバP「攻略対象?」

読まなくてもいいけど比奈はたまに同僚をエロゲヒロインにしようとするってことと泰葉のCVは遥○らってことだけ覚えといてね

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516982495
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:05:53.26 P2RxP3DB0
?

トントントン…


比奈「…………ぅー……」フラフラ…

P「お、ちゃんと起きたな」

比奈「あ、プロデューサー……?」

P「なんだ、寝ぼけてんのか。朝飯もうすぐ出来るから、その間に顔とか洗っておけ」

比奈「うっス……」ヨタヨタ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:13:33.52 P2RxP3DB0
比奈「――ごちそうさまでした」

P「はい、お粗末様」

比奈「なんかいいでスね、こういうの」

P「アイドルとしては最悪かもな。身内とは言え、異性に合鍵渡すなよ」

比奈「だって、プロデューサーでスし……」

P「……。ま、たしかにどういうワケかこの業界、プロデューサーなら黙認……みたいなルールあるけどさ」

比奈「激務っスからねえ。『ちょっとくらい良い思いしてもいいや』って意味も込めてるんじゃないスか?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:17:06.09 P2RxP3DB0
P「そんなこと言ったって、そうそういないけどな。自分から手を出すプロデューサーなんて」

比奈「……Pさんは?」

P「……あー、まあ……。でも先に誘ったのはそっちだろ」

比奈「あはは、たしかに……」テレテレ

P「ったく……」

比奈「にしてもアレっスねえ。なんか、この業界……エロゲみたいっスね」

P「始まったぞ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:22:56.21 P2RxP3DB0
P「お前さてはあんまり寝てないな?」

比奈「親密になるのもやむなしだと思うんでスよね。ずっとつきっきりじゃないスか」

P「なんでいつも話聞いてくれないの」

比奈「こうやって家まで迎えにきてくれたりもするし、半ば家族みたいになってるというか……」

P「いや、まあそうかもしれないが……」

比奈「特に小さい子達にとっては、お兄ちゃんみたいな存在だと思うんスよ」

P「……。かもな。そういう風に頼ってくれてるなら嬉しいんだが」

比奈「というワケで、誰が妹モノのエロゲに向いてると思いまス?」

P「お前マジか」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:27:29.00 P2RxP3DB0
P「スケジュール的にはまだ時間あるし、いっぺん寝るか? 年少組はダメだろ、年少組は……」

比奈「まあ、別に年少組じゃなくてもいいじゃないっスか。要は年下ならなんでもいいんスから」

P「それだとお前、ほとんどのアイドルが対象になるが……」

比奈「でもやっぱ、比較的幼い子じゃないと意味ないと思うんスよねえ。妹モノって」

P「雲行きが怪しい。寝なさい」

比奈「……」

比奈「ん」ポフポフ

P「……はいはい、膝枕な」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:30:37.98 P2RxP3DB0
比奈「いいじゃないスかー、どうせ架空の話なんだからー」コロコロ

P「そんなこと言われてもだな……」

比奈「やっぱ定番で言うと……誰だろ、雪美ちゃんとかでスかね」

P「んー……言っておくが、とくにこれと言って肯定はせんぞ」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:37:18.48 P2RxP3DB0



比奈「なんと言っても分かりやすさっスよね。一目見ただけでどういう子か分かるじゃないスか」

P「ああ、まあたしかに……」

比奈「呼び方は確実に『お兄様』でスね。っていうか実際こういうヒロインよく見かけますもん」

P「お兄様、お兄様なあ……。とくに否定もしないが」

比奈「割とどういうジャンルでも出てくるタイプっスけど、あたし的には幸せなシナリオがいいなあ」

P「そりゃあまあ、あんな感じの子を悲しませるワケにはいかないだろうよ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:42:07.86 P2RxP3DB0
P「お兄様、といえば里美だが……」




比奈「そういえばたまに呼ばれてるっスね」

P「ああ、そもそもアイツ『お兄様と見間違えた』とか言いながらいつの間にかついてきてたのが出会ったきっかけだったし」

比奈「それはまた、なんとも」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:48:21.27 P2RxP3DB0
比奈「天然縦ロールダイナマイトボディ妹とは、これまたコテコテな……」

P「おまけにとんでもない甘党」

比奈「甘党ってヤバい人ばっかなんスね」

P「お前ヤバい人って言うなよ」

比奈「でも、『クリームパイ』には向いてないかなあ……」

P「出たぞ。お前本気でアレの構想練ってたのか」

比奈「メインを愛梨ちゃんと志保ちゃんと菜帆ちゃんにしたのって、結構はっきりした理由があるんでスよね」

P「実名を出すな実名を。お前前回はギリギリ名前を伏せたりとかしてたろ」

比奈「あたしの家だからいいじゃないスかーあはー」

P「……お前もしかして若干酔ってる?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:54:46.39 P2RxP3DB0
比奈「かな子ちゃんや里美ちゃんって、とてつもない甘党じゃないスか」

P「うん、まあ。見てるだけで胸ヤケする程度には」

比奈「その二人と比べてみたら分かると思うんでスけど……あの3人って」

比奈「食欲を性欲が上回ってそうな気がしません?」

P「…………」

比奈「否定は?」

P「しない。あいつらはちょっとマジで迫り方が段違い」




13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 01:59:39.01 P2RxP3DB0
比奈「食欲もとんでもないのに、さらにそれを上回ってるんだからもうメチャクチャっスよね」

P「……うん」

比奈「で、妹の話に戻るんスけど」

P「戻すな」

比奈「あくまでエロゲの話なんスけど、Pさんは血の繋がった妹派? 義理の妹派?」

P「んー……まあ、アイドルの話関係無いなら……。俺は義理派かな」

比奈「ほうほう」

P「だって考えてみろよ。血が繋がってるってことは、顔が似てるってことだぞ」

比奈「……! そこに触れまスか」

P「自分と同じ顔はちょっと……なあ?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:09:08.43 P2RxP3DB0
P「それにちょっと他人じみた要素が入ると敬語とか色々なパターンが作れるぞ。エロシーンへの抵抗も減る」

比奈「妹である理由も無くなるんで諸刃の剣なんスけどね……」

P「まあそこはノリ次第だろ」

比奈「プロデューサーも結構ノってきてるっスよね」

P「うるせえやい」

比奈「うーん……敬語妹と言ったらやっぱり加奈ちゃん?」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:12:40.54 P2RxP3DB0
P「妹、なあ」

比奈「呼び方はやっぱり『兄さん』になりまスよね。敬語だと」

P「加奈かあ……呼ばれるとしたら、『お兄ちゃん』になると思うんだよなあ」

比奈「そうなると、なるべくタメ口の方がいいっスよねえ」

P「タメ口加奈か……なるほどな」

P「……」

P「うーん……加奈はどうよ? 妹か?」

比奈「? と言うと」

P「加奈のポジションはアレだ、後輩」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:16:36.20 P2RxP3DB0
比奈「ほうほう」

P「こと従順さでは群を抜いてるからな。とことん素直、何も言わなかったらそれはそれで自分なりに一生懸命頑張る」

P「エロゲ抜きにしても後輩として欲しかった」

比奈「ははあ、なるほど……」

比奈「プレイ的には選択肢次第でなんでもござれのご奉仕タイプっスね」

P「わざわざエロゲ抜きでも、って言ったのに」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:18:04.30 P2RxP3DB0
比奈「でもなあ……妹がいいなあ……」

P「なんで」

比奈「加奈〜いもうと〜」

P「やめい」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:21:25.08 P2RxP3DB0
比奈「ツンデレ妹なんてのも、ちょっと古いっスけど定番でスね」

P「ツンデレ、というと……」

比奈「千鶴ちゃんと奈緒ちゃん?」

P「眉毛しかいねえ」



19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:23:44.80 P2RxP3DB0
比奈「あ、結構アリかも」

P「こいつ何かを見出しやがった」

比奈「選べる二種類のツンデレ眉毛妹ゲー」

P「どういう二択だ」

比奈「まあまあちょっと聞いてくださいっス」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:28:03.79 P2RxP3DB0
比奈「かたやカタブツ黒スト委員長。それでいて面倒見の良いタイプ」

P「『もー、兄さんってば……ふふ』とか言うタイプだ」

比奈「話の分かる」

P「HAHAHA」

P「やかましいわ」

比奈「それに思ったこと全部口から出る体質なんでスよ?」

比奈「そんなもん存在からしてもうエロゲ専用みたいなもんじゃないスか」

P「なんちゅう言いぐさ」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:35:32.37 P2RxP3DB0
比奈「かたやモフモフ隠れオタク」

P「ほぼ隠れてないけどな」

比奈「チョロさって強力なアドバンテージなんでスよね。特に昨今は」

P「時間をかけてようやくデレた時の達成感を分かって欲しいんだがなあ」

比奈「ま、それはともかく。こっちの方がやっぱり王道ではあるんでスよね。タメ口だし」

P「呼び方は『兄ちゃん』だろうな。なるほどハッキリ差別化されてるワケだ」




22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:39:53.01 P2RxP3DB0
比奈「あとはやっぱりワガママ妹っスかねえ」

P「生意気敬語タイプとワンパク強気タイプだな」

比奈「もうそれだけで誰のことかって絞られてきますね」


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:45:31.20 P2RxP3DB0
P「前者はとにかくチョロいだろうな。そりゃあもう将来が不安になるレベルで」

比奈「だから俺が見守るんだ、的な。っていうかもう明確に個人を思い浮かべてまスよね?」

P「ちょっとお出かけしようもんなら行きがけの車で延々ぶつくさ言っといて到着した瞬間に大はしゃぎで走り出すんだ」

比奈「……実体験スか?」

比奈「後者の場合は……一見振り回してるようで実は物凄く面倒見が良いんスよね」

P「『もーしょうがないわねー!』で大体片付けてくれるぞ」

比奈「実体験でスね?」

P「誰とは言ってない」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:49:05.52 P2RxP3DB0
比奈「名前で呼ぶタイプの妹もアリっスねえ」

P「後者の方だろ?」

比奈「っス。あー、でも『○○兄』もアリかも」

P「あー……。でもちょっとボーイッシュな雰囲気出るな」

比奈「ボーイッシュ妹、っスか。なるほど」

P「誰とは言わないぞ」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:54:05.69 P2RxP3DB0
比奈「無防備なんスよね。そりゃあもうチラチラしまくりの」

P「誰のことを言ってるかはともかく、実際に見てると心配の方が多いんだけどな」

比奈「やたら活発で動きやすさしか考えないし、でもその割に発育は進んでたりして……」

比奈「だからこそ一度意識し始めたり、女の子な格好するととんでもないんスよ……」

P「うーむ、エロゲならイベントに事欠かない」


26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 02:57:36.30 P2RxP3DB0
比奈「敬語妹でも『お兄ちゃん』と呼べる可能性はあるっスよね?」

P「?」

比奈「例えば、気の弱い小動物系」

P「……なるほど、両立する」


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:00:49.90 P2RxP3DB0
比奈「人見知りとか、幸が薄かったりとか」

P「ひたすら溺愛する。命に代えても守り抜く」

比奈「おー、男らしい」

P「よせやい」

P「でも、そういうのって大抵泣きゲーかなあ」

比奈「ほろ苦くなるんスかねえ……」

P「だからこそひたすら甘やかすだけの話を打ち出すんだよ」

比奈「もうホントノリノリっスね」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:06:46.51 P2RxP3DB0
P「あー、甘やかしてえ……ひたすら手放しで甘やかしてえ……」

比奈「いよいよ欲望が垂れ流しに」

P「聖を甘やかしてえ……美羽を甘やかしてえ……」

比奈「プロデューサーから名前出しちゃうんスね」

P「行きたいとこ全部連れて行ってやって、食べたいもの全部食べさせてやるんだ……」

P「何やっても『お前はかわいいなあ!』ってなで回すんだ俺……」


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:09:43.55 P2RxP3DB0
P「はー甘やかしてぇ……」

比奈「……もう、ひょっとしてプロデューサーも寝不足なんじゃないでスか?」

P「んー? かもなあ……」

比奈「わざわざ朝からご飯まで作ってもらっちゃって、そのせいで寝不足なんて申し訳ないっスよ」

比奈「だからほら、布団入って」

比奈「今はあたしを甘やかしてください」

P「……」

P「しょうがない、か?」

比奈「はい、しょうがないっス」


〜妹編・終了〜
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:21:52.88 P2RxP3DB0
?

ブロロンブロロン…


P「お疲れさん。あとは直帰だな」

比奈「はぁー疲れた……」

比奈「にしても、混んでるっスねえ」

P「週末だからなあ」

比奈「これ結構時間かかるんじゃないスか?」

P「だな。俺も直帰にしといてよかった……」

比奈「ちょっと話でもしまスか」

P「ああそうしてくれ。眠くなったら大変だから」

比奈「そこでなんでスけど……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:24:30.81 P2RxP3DB0
比奈「こないだ話した泰葉ちゃんメインのエロゲについて」

P「こいつ……とうとう寝ぼけてもないのにエロゲの話を……」

比奈「いや、まあ泰葉ちゃんっていうかCV遥そ○の生真面目ヒロインのエロゲ」

P「今更ボカしてもおせえよ」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:37:22.45 P2RxP3DB0
比奈「別に風紀委員とか生徒会長とかお姫様でも構わないんスけど、ここではアイドルもののエロゲとしまス」

P「お姫様て」

比奈「子供の時から特別扱いされてたりとか、周りから真面目だからと信頼されてたりとか、そういう下地が根底にあればそれでいいんでス」

比奈「で、泰葉ちゃんの場合は幼い頃有名子役として大活躍したってことっス」

P「そんな泰葉のいる事務所に主人公がやってきた、と?」

比奈「この場合は新人プロデューサーとしましょう」

P「うーむ、スムーズな感情移入」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:42:02.47 P2RxP3DB0
比奈「第一印象はね、そんなに悪くないんス」

比奈「『二人で頑張っていきましょう』とは言ってるんスけど、その割にはなんでも一人でやろうとするし、周囲との関係も素っ気ない」

P「でも仕事はきっちりこなすし、言われたことには従うから特に何も言えない」

比奈「っスね。しかもポロっとタメ口が出る始末」

P「ただの初期泰葉じゃねえか。やめてやれよ」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:44:35.05 P2RxP3DB0
比奈「そしてそんな泰葉ちゃんと同じ事務所に所属するみくちゃ――あ、違う」

P「?」

比奈「CV子鳥居夕花のコメディ担当元気系ヒロイン」

P「誤魔化す気無いだろ」

比奈「テヘペロっス」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:53:05.47 P2RxP3DB0
比奈「このみくちゃんは負けず嫌いなので泰葉ちゃんにしょっちゅう勝負を挑みまス」

P「いっぺん名前ボカした意味は」

比奈「泰葉ちゃんも負けず嫌いなので、表向きは素っ気なくても一々勝負には乗るんスよ」

P「まあいいけど……」

比奈「で、プロデューサーもノっちゃって、二人用にあれこれと仕事を持っていくっス」

比奈「そういう日々の中で次第に泰葉ちゃんは『あれ、もしかして仕事が楽しいんじゃないか?』なんて思い始めるんスね」

P「いつの間にかタメ口も完全に無くなっちゃうワケだ」

比奈「そうなんスよ。口調からじわりじわりと変化が出始めて……」

P「ある日、ポロっと」

比奈「『二人のおかげで仕事が楽しいんです』なんてもらしちゃう」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 03:59:06.11 P2RxP3DB0
P「すっかり嬉しくなってこっち側も泰葉に対する態度が変わっていくのか」

比奈「でスねえ。で、次第に泰葉ちゃんも心を開くようになっていくっス」

P「でもその頃くらいからみくのアタックが大胆になってくるんだろ?」

比奈「そして泰葉ちゃんは無自覚な嫉妬を覚えるんでしょうね」

P「強がって表には出さない」

比奈「でもそのせいなのか少し子供っぽい一面が出始める」

P「で、気がつけば『プロデューサー』呼びから名前で呼ぶように」

比奈「話の分かる」

P「HAHAHA、やかましいわ」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:04:39.63 P2RxP3DB0
P「タイミングとしてはこの辺りからかな」

比奈「っスね。その辺でCV沢澤○羽のイチャラブヒロイン――あ、響子ちゃんと何やら運命的な出会いを果たしまス」

P「最早わざとだろ」

比奈「てへぺろっス」

P「チクショウ……こいつ俺が許しちゃうことを分かってやがる……」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:11:21.21 P2RxP3DB0
比奈「ドタバタラブコメの開幕っス」

P「アピールの激しくなるみく」

比奈「巣でグイグイ来る響子ちゃん」

P「感化されて半ばやけくそ気味になる泰葉」

比奈「で、それがきっかけでちょっと素直になるんでスよ。これまで演技力で隠してた本音が出てきちゃうようになって」

P「態度がぐっと緩くなるワケだ。……これアイプロ越えたあたりの泰葉だろ。よく見てんな」

比奈「絶対良いネタになるって思って」

P「どういう作家根性だ……」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:17:11.57 P2RxP3DB0
比奈「この頃から仕事でコスプレとかするようになって本格的にエロゲっぽくなるんスよね、たぶん」

P「これまではただのプロローグだから、ちまちましたラッキースケベ的ハプニングくらいだったワケか」

比奈「キャラ掘り下げるならこの辺りのタイミングなんスよね。ユニットなんか組むようになって一つの目標に向かって突き進むようになるんスよ」

P「そこで敏腕新人プロデューサーは悩み相談なんかを受けるってことだな」

比奈「……なんか、自画自賛?」

P「あくまで主人公が、だろ?」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:20:24.65 P2RxP3DB0
P「で、それぞれの抱えるものを知り」

比奈「スポ根チックに大仕事を成功させ」

P「一段落してルート分岐か」

比奈「誰選びまス?」

P「アイドルの名前使って話してる以上、ノーコメント」

比奈「ぐぬぬ」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:24:44.01 P2RxP3DB0
P「各ルートはどんな感じだったっけか」

比奈「響子ちゃんは新婚じみたアトモスフィアのイチャラブルートっス」

比奈「一番ノーマルかつストレートな感じっスかね」

P「ま、そうなるか」

比奈「甘やかし系が充実してると思うんで、ちょっとマニアックに走ってもいいと思うんスけどね」

P「あー……人をダメにする的な」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:30:40.19 P2RxP3DB0
P「みく……あ、CV子鳥居○花は?」

比奈「あ、やり返されたっス」

P「ふはは」

比奈「んー、みくちゃんはそうっスね……」

比奈「明るく楽しく元気よく、でス。軽口たたき合って、社内セクハラごっこなんかで遊んだりとか」

P「ほほぉ、悪ノリプレイが楽しめるってことか」

比奈「それなりに真面目なので初めのうちは抵抗するんスけど、流されてハマっちゃう」

比奈「あと、この中だとぶっちぎってイイ体なので当然それを活かす方向で」

P「あー……デカいアドバンテージだなそりゃ」

比奈「挟むでしょうねえ」

P「挟むだろうなあ」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:35:45.79 P2RxP3DB0
P「メインヒロインは?」

比奈「共通ルートでとっつきにくいクールな子が普通に笑える女の子になる課程をじっくりやったじゃないスか」

P「うん」

比奈「肩の力が抜けたもんだから一気に振り切れます」

P「やったぜ」

比奈「いや、始めは『なるべく関係を表沙汰にしないようにしよう』とか『清く正しい関係を心がけよう』とか、そんな感じなんスよ?」

P「それが一発目のエロシーン以降……?」

比奈「イッチャイチャのベッタベタっス」

P「ヒューッ!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:41:46.56 P2RxP3DB0
比奈「半ば大人びてるもんだから、ふとした拍子に色気を出してみたり」

P「勉強熱心だから自分から色々なプレイに挑戦してみたり」

比奈「夢が広がるっスね」

P「拡がるな」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:42:43.44 P2RxP3DB0
比奈「たぶん初Hも楽しいっスよ」

P「というと」

比奈「これ極めて無害なイチャラブゲーなんで、選ばれなかったヒロインはよきサポート役になるんス」

P「マジかよ都合良いな」

比奈「からかい半分に変な知識を教えるみくちゃん」

P「さらっととんでもなく大胆な提案をする響子」

比奈「鵜呑みにする泰葉ちゃん」

P「結果どん引きされてヘコむ」

比奈「いいっスねえ……」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:45:53.78 P2RxP3DB0

ブロロンブロロン…


P「盛り上がってる間に着いたな」

比奈「結構話し込んだっスねえ」

P「なんか俺の感覚もマヒしてきた気がするわ」

比奈「正直になるって楽しいことでスよ。それはほら、泰葉ちゃん見てたら分かるじゃないっスか」

P「よくあの話の流れから泰葉の名前出せたな?」

比奈「あはは、それもそっスね……」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:47:26.41 P2RxP3DB0
P「じゃ、お疲れさん。俺も今日は早めに寝るかな」

比奈「……あー。あの、プロデューサー」

P「ん? 明日も起こしに行こうか?」

比奈「あ、それもいいんスけど……その」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:48:23.63 P2RxP3DB0



比奈「あたしも……その、頑張れば挟めると思うんスけど……」

P「……まったく」


〜終了〜
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:53:57.99 P2RxP3DB0
以上

時子様ある意味誰よりもエロゲ向き説とか銀髪腹ペコ巨乳クーデレメイドのあさんと無邪気無防備直球チアガール智香はエロゲなら無敵説とか色々やりたいことはあるんだけどとりあえず泰葉達のエロゲの話を掘り下げた
泰葉のエロゲ適性と甘党3人のヤバさをなんとか分かって欲しかった
アフターストーリー風味にしようと思ったらなんかダラダラなっちゃったのは反省してる

つまり、そういうこと
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/27(土) 04:56:10.62 P2RxP3DB0
何、ぶっちゃけ千恋万花でよくね?
細けえこたぁ

ガンマン「シュ、シュガァ~~!!」はぁと「3000万スウィートパワー☆」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/24(水) 17:27:25.32 WRSKwTuJ0



※ 肉比率95%




〜渋谷〜

大天使千川ビル(アルティメットエンジェルセンカワビル)


凛「これが地図のビル…… なんか凄く立派………」

凛「えっと、階数は……7階か」


7階 Iプロダクション


凛「あいプロダクション? それともいちプロダクション? なんだろ?」


チ-ン!


凛「着いた」

ちひろ「あら、凛ちゃん! 早速来てくれたんですね!」

凛「あ、ちひろさん。どうも」

ちひろ「今お茶を淹れます。どうぞそこに座ってて下さい! フンフンフフーンモバコインー♪」

凛「ありがとうございます」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516782445
2 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 17:34:23.57 WRSKwTuJ0
ちひろ「はいお茶です! さて、早速凛ちゃんに色々とお話しさせて下さい!」

凛「あれ、アイツは?」

ちひろ「もうすぐ来ると思います。この時間は日課のトレーニングをしているので」

凛「ふーん」

ちひろ「さてさて、まずは凛ちゃんのプロフィールから埋めていきましょう!」ムニョアムニョア!

凛「え……!?」ビクッ

ちひろ「ふむふむ、なるほどなるほど。こんな感じですかね」

凛「な、なんかいまゾワってしたんだけど!? それになんか変な効果音みたいなのが!」

ちひろ「わたしにはアイドルの情報を知る能力があるんですよ。それでこれが凛ちゃんの現在の能力ですね、見ます?」

凛「う、うん」

ちひろ「わからないところがあったら聞いて下さい。お答えしますよ」

凛「は、はい」

凛(身長と体重、スリーサイズに趣味。よくここまで分かるなぁ。とは言っても自分のことだし、これくらいなら特に質問は………)


【渋谷 凛】

所属 : Iプロ (アイプロダクション)
P : ガンマン
リングネーム : なし
偶像強度 : 45万パワー

【必殺奥義】
なし

【得意技】
なし
3 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 17:41:16.15 WRSKwTuJ0
凛「うん全くわからない!」

ちひろ「そうですか?」

凛「リングネームってなに! まるっきりレスラーじゃん! 偶像強度とか必殺奥義とかそんなのは中二で卒業したよ!! 45万パワーってなに!? 強いの弱いのどっち!?」

ちひろ「わ、分かりましたから! お答えしますのでとりあえず落ち着いて下さい!」

凛「ハァハァ……ごめんなさい、ちょっと興奮しすぎた………」

ちひろ「いえ、まずは所属ですが凛ちゃんは完璧偶像協会(パ-フェクトアイドルキョウカイ)のIプロダクションの所属となります」

凛「これ、アイプロダクションって読むんだ」

ちひろ「ガンマンさんの眼(eye)とアルファベットのI、そして一つ目という事でローマ数字のI (1)から取ったダブルミーニングだそうです」

凛「ふーん」

ちひろ「あと自分のプロダクションを一番にするという意味も込めてあります」

凛「意外と考えてあるんだ。悪くないね」

ちひろ「そして次にPですが、これは言わずもがなプロデュースをしてくれる人物の名前です」

凛「あの一つ目の超人か……大丈夫なのかな………………」

ちひろ(凛ちゃん、ごめんなさい大ハズレです………………)
4 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 17:45:56.23 WRSKwTuJ0
ちひろ「そしてリングネームですけど、これは所謂あだ名のようなものです。ほら、この前みくちゃんと戦ったとき、実況者は“みくにゃん”って呼んでたじゃないですか」

凛「ああ、そう言えばそうだったね」

ちひろ「アイドルですからみんなから親しみを込めた愛称で呼んでもらわなくてはなりません。凛ちゃんも次回のバトルまでには何かつけましょう」

ちひろ「次の偶像強度ですが、これはそのアイドルの実力を示す指標です。レッスンや相手との戦いを通してドンドン高くなっていくのが特徴です」

凛「45万パワーってどうなの?」

ちひろ「初期値としてはかなり高い方だと思いますよ。初期平均は大体25〜30万位のはずですから」

凛「そうなんだ、ふーん……ふーん………………」ニヤニヤ

ちひろ(あら可愛い。最大が1億だってことは今は言わない方がいいかしらね)

ちひろ「そして得意技と必殺奥義! これが今の凛ちゃんに欠けている最大の要素です」

凛「得意技はともかく必殺奥義て……」

ちひろ「ここぞという時の最大にして最高の技です! 凛ちゃんもレッスンやバトルをしていくうちに習得することになるでしょう」

凛「頑張らないとダメだね!」

ちひろ「あ、それとこの前戦ったみくちゃんの資料を参考としてお渡しします」

凛「ありがとう。……うわ、みくって偶像強度97万パワーもあったの!?」
5 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 17:48:42.04 WRSKwTuJ0
ちひろ「ええ、これが経験の差というものですね。でも凛ちゃんもすぐに追いつけますよ」

凛「たった一人でここまで強くなったなんて。私も1日でも早く追いつけるよう頑張らなくちゃ!」

ちひろ「ちなみに*マークのところは凛ちゃんがまだ技を実際に見ていない為伏せてある所です。全宇宙超人P協会でそう規定されてしまっているんです。ごめんなさい凛ちゃん」

凛「ううん、大丈夫。相手の技を実際に見ないで知るなんて卑怯なことはしたくない!」

ちひろ「ふふ、そうですね。凛ちゃんならそう言ってくれると思ってました。さて、それでは早速リングネームを………」



ガンマン「シャバババーーーッ!!」ドンッ!

凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」


ちひろ「お疲れ様ですガンマンさん」

ガンマン「シャバシャバ! 早速ここに来るとはいい心がけのようだな」

凛「…………………………………………」

ガンマン「む?」

ちひろ「どうしました凛ちゃん?」

凛「えと……誰?」
6 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:13:50.60 WRSKwTuJ0
ガンマン「なにぃ?」

ちひろ「え、凛ちゃん! 昨日会ったじゃないですか、ガンマンさんですよ!」

凛「いやいや、私こんな人知らないよ! 昨日会った人はこんなゴツゴツしてなかったってば!」

ちひろ「いやいや! 昨日の人と同一人物ですってば! ガンマンさんは最初から最後までこの風貌ですよ」

凛「ち、違うってば! 昨日の人はもっと、こう、なんていうか……ツルンとしてて! それで黄ばんでて……そう! 腐ったゆでたまごみたいなモガッ!?」

ちひろ「ダメです凛ちゃん! ゆでたまごの事を馬鹿にしては!! 最悪我々全員死にます!!」

凛「モガッウググググ!!」

ちひろ「いいですか凛ちゃん、この世界でゆでたまごを馬鹿にすることは髪を馬鹿にすることと等しいのです! もう金輪際絶対に口にしてはいけません!! 分かりましたね!?」

凛「ウゴモモモゴ!!」コクコク!

ちひろ「ならばよし!」パッ

凛「ゼーハーゼーハー………」

ちひろ「ツルンとしてるのなら今度からは腐って黄ばんだ杏仁豆腐のようモガッ!?」

凛「ちひろさんダメッ!! 杏仁豆腐のことをそんな風に言っちゃ!! 最悪私たち全員死ぬ事になるから!!」

ちひろ「チョモモモモグッ!?」

凛「この世界では絶対に金輪際杏仁豆腐の事を馬鹿にしちゃダメ! わかったちひろさん!?」

ちひろ「もごごごのょっ!!」コクコク!

凛「ならばよし!」パッ

ちひろ「ゼーハーゼーハー!!」
7 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:20:24.11 WRSKwTuJ0
凛「と、とにかく私はこんな人なんて身に覚えがないんだってば」

ガンマン「貴様ァ! 言うに事欠いてこんな人は知らないだとォ!? 昨日会ったばかりの人物を忘れるとは、恥を知れ!!!」

凛「だ、だって本当に知らないんだってば!」

ガンマン「ふむ、嘘は言ってはいないようだ!」カアァァ!!

凛「うわっ!? 無駄に眩しい!!」

ちひろ「あっガンマンさん! 分かってるとは思いますけど相手の化粧や装飾品を剥ぐ効果は禁止ですからね!! キチンとオンオフを心がけてください!」

ガンマン「分かっておるわ! そんな事は貴様に幾度となく言われて身に染みている!」

ちひろ「幾度となく言わなくちゃ分からなかったんだからしょうがないでしょう! このバカッ!!」

ガンマン「シュ、シュガァ〜〜」

ちひろ「と、とにかくこの方が今日からあなたのプロデュースをするガンマンさんですよ凛ちゃん!」

凛「え、うん……まぁもういいや、不毛だし」

ガンマン「シャバババ! 私に任せればトップアイドル程度すぐになれる! そして頑張った私のことをザ・マンに褒めてもらうのだーーーッ!!」

凛(眼が血走ってて物凄く恐いんだけど………)
8 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:25:48.99 WRSKwTuJ0
ちひろ「それで、プロデュースの心得をまとめた本は読んでいただけましたか?」

ガンマン「ああ、昨日のうちに読んできた」

ちひろ「いいですねガンマンさん。アイドルにとって化粧などは戦うためのコスチュームであり嘘ではありません!」

ガンマン「分かっている。我々とて試合のためのこのコスチュームは欠かさんからな」

ちひろ「あなたの場合コスチュームというかただの服ですが。相手のアイドルに真眼して化粧とかとったらダメですからね! 反則負けです!」

ガンマン「分かっておるわ!」

凛(この人じゃ、分かっててなおやりかねない……)

ちひろ「まぁいいでしょう。それでは私はこれで」

凛「えっ!? ちひろさんどこか行っちゃうの?」

ちひろ「はい、私には私の役目がありますから」

凛「役目?」

ちひろ「廃人墓場の墓守長です」

凛「廃人墓場」

ちひろ「それでは」ヒュン!

凛「はい」

凛(なんか絶対にツッコミを入れちゃいけない気がする……)

ガンマン「シャバババ!! では早速貴様を鍛えてやろう、私の指導は厳しい。ついて来れん場合は置いて行くぞ!」

凛「は、はい!」

ガンマン「よぅし! ではまずはランニングだ!!」

凛「わ、分かったよ。でもどこを走るの?」

ガンマン「それはなぁ〜〜!!」ムンズ!

凛「うわっ!?」

ガンマン「目指すは中国! 万里の長城はパス・イコライザだぁーーーーッ!!」

凛「は、はぁ!?」

ガンマン「シャババババーーーッ!!」ダンッ!

凛「ちょっ! 待ってぇええ!! 万里の長城って何千キロあるとイヤァアアアアッ!!!」
9 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:32:06.37 WRSKwTuJ0
墓守鬼A「オラーーッ! もっと働け!! サボってる奴は即刻殺してやるぞーーーッ!!」

墓守鬼B「おう、お疲れ」

墓守鬼A「おお、交代の時間か?」

墓守鬼B「そうだ。どんな様子だ?」

墓守鬼A「いや、それがな……ここに堕ちて来る奴らはみんな何も言わずともあの石臼を回すからな。特に何もする必要がないというか。ただ黙ってるのもなんだし……」

墓守鬼B「ああ、やはりか。流石はセンカワ様だ」

墓守鬼A「なぁ、あの石臼はなんなんだ?」

墓守鬼B「俺も詳しいことは知らないが、なんでもあれはセンカワ様の特注したものらしい。アビスマン様すらも詳しくは知らないようだった」

墓守鬼A「アビスマン様か。今頃地上で何をされているのだろうか」

墓守鬼B「さあな。あの鬼のように強いアビスマン様がいないと万一こいつが反抗してきた時止められる人がいないのが心配だ」

墓守鬼A「いや、大丈夫だろう。こいつら反抗する気0だし」

墓守鬼B「それもそうだな」

墓守鬼A「そういえばセンカワ様の姿が最近見えないが、お前何か知っているか?」

墓守鬼B「この前、閻魔様を除く全ての完璧超人始祖と共に現世へ旅立って行ったぞ」

墓守鬼A「そうだったのか。なるほどだからここ最近は平和だったんだな」

墓守鬼B「違いない」

墓守鬼A「はっはっはっ! あの蛍光緑の鬼がいないと楽しくて仕方がない!」

墓守鬼B「はっはっはっは!!」

ちひろ「………………」
10 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:39:21.58 WRSKwTuJ0
墓守鬼B「はっはっはっ……は?」

墓守鬼A「おい、どうし、た………」

ちひろ「戻りましたよ2人共」ニコッ

墓守鬼×2「ゲェ〜〜〜ッ!! 緑の悪魔センカワ!!!」

ちひろ「2人が私のことをどう思ってるのかしっかりと理解しました」ニコリ

墓守鬼×2「あ、アワワ〜〜ッ!!」


ピカ〜〜ッ!!


ちひろ「ん? あら、誰かスタージュエルを2500個貯めた人がいるみたいですね」

墓守鬼A「おおお! 封筒が出てきた!」

墓守鬼B「おお、これをあいつに渡せばいいのか」

ちひろ「はいストップ。あの人にはこっちの方の封筒を渡して下さいね」サッ

墓守鬼B「え? でもせっかく出てきたこの刺繍入りの封筒は………」

ちひろ「それはどうでもいいのです」

廃人「ガシャガシャ……こ、今度こそSSレアを………」

ちひろ「はい、どうぞ」つ白封筒

廃人「あ、あああぁ〜〜〜〜ッ!!!」ガクッ

ちひろ「さあ、頑張ってもう一度回しましょう。石臼を」

廃人「が、ガシャガシャ………ま、まだ諦めない………………」フラフラ

墓守鬼A「お、おい! お前そろそろ休んだ方が!」

廃人「休んでる暇はない…………アレは今だけの期間限定だからな………………ガシャガシャ」フラフラ

ちひろ「頑張って下さいね〜」ニコニコ

ちひろ「さて、それでは私は今からこの刺繍入り封筒を換金してきますね。フンフンフフーンモバコイン〜♪」

墓守鬼A「………………鬼だ」




ちひろ「あの石臼を1週間回し続けるだけで無料で一回ガシャが引ける! 金弾の石臼(インフィニ-ト・エクスプロジオ-ネ)、皆さんも回してみませんか!」ニコニコ
11 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:44:05.12 WRSKwTuJ0

「ニャガニャガ、とうとうガンマンさんもアイドルのスカウトに成功したそうで。ちょっと冷やかしに来てみましたが………」

「師匠、誰もいませんね。留守でしょうか?」

「今日はここにいるとセンカワさんに聞いてきたのですがね。まぁガンマンさんですし、また馬鹿なことを………………」フミッ

「………………フミ?」

凛「」

「ニャガ〜〜!?」

「し、師匠踏んでます!! 女の子を踏んでますよ!!」

「な、なんですかこの女は!? こんな地べたに寝転がるなんて〜〜ッ!?」

凛「ぅぅ………………」

「ま、まだ生きてます! むむむ〜ん! さいきっく心配蘇生!!」

凛「かはっ!? ここはどこ!?」ガバッ!

「やった、成功です!」

「ニャガニャガ、流石です」

凛「あ、あなた達は誰!?」

「ニャガニャガ、私の名前はサイコマン。完璧超人始祖の完璧・拾式(テンス)の名を冠するものです」

「そしてそのさいきっく弟子! さいきっくに笑いさいきっくに泣き、さいきっくのみを追い求めて苦節16年、この師匠にさいきっく運命でさいきっく出会ったさいきっくアイドル! 私のさいきっくですべての人々にさいきっく笑顔をーーー」

サイコマン「堀裕子です」

裕子「エスパーユッコです!」ババ-ン!
12 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:50:13.15 WRSKwTuJ0
凛「……………はぁ」

凛(完璧超人始祖って事はアイツの同僚って事かな。また物凄く濃いのが出てきたね。まぁ、アレと比べたらまともそうだけど………)

サイコマン「しかしあなた、なぜこのような汚い床で寝ていたのですか。汚らわしい」

凛「いや、寝てたと言うか気絶していたと言うか……」

裕子「気絶ですか? はっ!? まさか私たちの思いもよらない物凄いさいきっくレッスンを……!」

凛「さっきやっと中国の万里の長城から帰ってきたところだから……………」

サイコマン「万里の長城! ま、まさかとは思いますが、パス・イコライザに行ってきたんじゃ………………」

凛「そのまさかだよ……」

サイコマン「あなたアイドルになってどれほど?」

凛「5日目」

サイコマン「ニャガァ………」

凛「さっきやっと帰ってきたところなの……悪いけど今日はお客さんに構ってられない………………」

サイコマン「そ、そうですか。それではお大事にーーー」

ガンマン「シャババババ! おい貴様、アレくらいのトレーニングで根をあげるとは……貴様拾式!! このくされ外道が!!」

サイコマン「ガンマンさん、あなた馬鹿なんですか!? なんで昨日今日アイドルになったばかりの子を完璧超人の試験場へ連れて行くのです!!」

ガンマン「あの程度軽いランニングみたいなものだろう!」

サイコマン「人間にとって1万キロメートルのランニングは軽いとは言わないのです!」
13 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:54:54.59 WRSKwTuJ0
裕子「1万キロですか! さいきっく大変そうです!」

ガンマン「ほう、そいつが貴様のアイドルか」

裕子「はじめまして! え〜っと、アホのガンマンさんですよね? 堀裕子です!」

ガンマン「あ、アホだと!!」

裕子「あれ、違いましたか? 師匠が話題が挙がるたびアホだと言っていたんですが!」

サイコマン「ニャガニャガニャガニャガ!」

ガンマン「貴様ーーーッ!!」

サイコマン「いやぁ、裕子素晴らしいじゃないですか! 流石は私の弟子なだけはあります!」パンパンッ!

裕子「えへへ♪」

凛(間違ってはないよね)

サイコマン「さて、それでは我々はこれで」

裕子「さいきっくテレポーテーションです!!」

ガンマン「待てッ! 貴様ら我々とライブバトルをしろ!!」

凛「はっ!?」

サイコマン「ニャガ?」

裕子「ライブバトルですか?」

ガンマン「この私のことを愚弄した罪、貴様らにはしっかりと償ってもらう!!」

裕子「むむむ〜ん! さいきっく謝罪です!! ごめんなさい!!」

サイコマン「ライブバトルを挑むのならもう少しレッスンをしてからにして下さい。裕子には我々と違って弱者をいたぶるような事はして欲しくありませんので」
14 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 21:58:43.46 WRSKwTuJ0
ガンマン「………………貴様本当に拾式か? とても本人とは思えんセリフが飛び出したが」

サイコマン「ザ・マンが望んでいるのはアイドルです。アイドルとは人々に夢と希望を与えるもの、そんな人物に弱いものイジメはふさわしくありません」

裕子「師匠、流石です!」

サイコマン「それにここにきた時潰れたカエルのようになっていたその娘に、バトルをする体力があるようにも思えませんし」

ガンマン「な、なんだと貴様〜〜ッ!! あれしきのトレーニングで根をあげるとは何事かッ!!!」

凛「1日100キロ走らされたらああなるよ!! 合計400キロだよ!?」

サイコマン(あの道を1日100キロ走れたんですか。潜在能力も上々、と……)

裕子「ふっふーん、このエスパーユッコなら1日5万キロメートルは軽いです! さいきっくダッシュ!!」

ガンマン「ふんっ! 私なら1日100万キロメートルは容易いわーーーッ!!」

サイコマン「はいそこ張り合わない! とにかくバトルをするのなら最低でも体力回復、レッスン、スパーリング、適度な相手とのライブバトルをしてからにして下さい!!」

凛(見た目からは考えられないくらいまともな人だ)

ガンマン「だいたい弱いものいじめとはどう言う意味だ!」

サイコマン「渋谷さん、アナタ偶像強度は?」

凛「この前ちひろさんに聞いたら45万パワーって言われた」

サイコマン「ニャガニャガ、素人からのスタートにしてはまずまずではありますね」

凛「うん、ちひろさんもそう言ってた」

サイコマン「裕子、アナタ偶像強度は?」

裕子「8000万パワーです!」

凛「」

ガンマン「」

サイコマン「はい、わかりましたね? それでは失礼します。裕子、早く帰って初めてのフェスのための準備をしなくてはいけませんよ」

裕子「さいきっくテレポーテション!!」


ヒュン!
15 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 22:08:10.69 WRSKwTuJ0
ガンマン「………………」

凛「………………あの人、物凄く有能なんだね」

ガンマン「性格はこれ以上ないくらい歪んでいるがな」

凛「それで、どうするの?」

ガンマン「まぁとにかく。貴様は一応基礎体力をつけるトレーニングは行ったわけだ。これ以降はアイドルとしてのボーカル、ビジュアル、ダンスの能力を高める必要がある」

ガンマン「と、センカワ印のプロデュース教本に書いてあった」

凛「それは誰が教えてくれるの? まさかアンタ?」

ガンマン「シャババババ、私が教えられるのは敵の殺し方くらいだーーーッ!!」

凛「物騒すぎる」

ガンマン「しかしもう手は打ってある。昨日のうちにセンカワにトレーナーを呼ぶように言ってある」

凛「ふーん……」

ガンマン「何も私とて貴様が走っている間1人のんびりとトコロテンを食べていたわけではない!」

凛「なんで中国に行ってまでトコロテン…… しかもなんか大きなテニスラケット置いてあったし………」


コンコン


ガンマン「む、来たようだな。入れッ!!」



はぁと「おっはスウィーティー☆ あなたのはぁとこと、しゅがーはぁとだよぉ☆ 」
16 :◆A87DI5RwaU 2018/01/24(水) 22:10:16.15 WRSKwTuJ0
凛「…………」

ガンマン「…………」

はぁと「おいおいそんな顔してどうしたんだよ☆ あっ、まさかあまりのはぁとの可愛らしさにウットリ♪ いやぁ〜〜んっ! はぁとってば罪なオ・ン・ナ☆」

ガンマン「チェンジ」

はぁと「おい」

凛「お願いします帰ってください」

はぁと「おいコラ小娘☆」

ガンマン「なんなのだ貴様は。一体何が目的でここに来た」

はぁと「千川ちひろさんに言われて来たゾ☆ そこの凛ちゃんをスウィーティーなアイドルにしてやってくれってね♪」

凛「じゃあ貴方がトレーナーってこと?」

はぁと「いえーす! みんなに愛と幸せを届ける魅惑の砂糖菓子、しゅがーはぁとですいぇい☆」

ガンマン「………………」カアアアァァァッッッ!!

佐藤心「うおっ眩しッ!!」

凛(いつもより照射時間が長いのが疑いの度合いを雄弁に物語っている………)

ガンマン「まぁ確かにそこそこ出来そうではあるが」

佐藤心「そこそこじゃねぇっつの!」

凛「あの、これからよろしくお願いします」

凛(ハナコ、私もうダメかも…… ここからアイドルになれるビジョンが浮かばないよ…………)
20 :◆A87DI5RwaU 2018/01/25(木) 21:43:29.43 zUEBCC4d0
佐藤はぁと「おう任せとけ☆ ほんでどうすんの? この子は一体どんな風にプロデュースするつもりなの?」

ガンマン「誰よりも強くどんな敵でも真正面から惨殺できるようなアイドルだーーーッ!!」

はぁと「全てにおいて最高のパフォーマンスができるアイドルと……」カキカキ

ガンマン「そしてあらゆる人間が畏れおののき敬意を払うようなアイドルだーーーッ!!」

はぁと「多くのファンを魅了してみんなから愛されるようなアイドルと……」カキカキ

ガンマン「最終的にはこやつ以外のアイドルの存在価値がなくなるようにしてやる!!」

はぁと「目指すはトップアイドルと……」カキカキ

ガンマン「そしてそんなアイドルを育てザ・マンに褒めてもらうのだ!!」

はぁと「うん、そこは知らん。とりあえず何となく方針は決まったぜ☆ あとはーーー」

凛「………………」ガシィ!

はぁと「うおっ!?」

凛「心さん! 私、これからあなたに付いていくよ!! 第一印象何から何まで最悪だったけど最悪だったのは見た目と言動だけだった!!」

はぁと「いや、ちょっ!! おまっはぁとって呼べよ☆ てかなんで名前知って………!?」
21 :◆A87DI5RwaU 2018/01/25(木) 21:49:13.56 zUEBCC4d0
ガンマン「目指すは憎っくき拾式の所のアイドルをボコる事だ」

はぁと「おい離せっての犬かお前は! ったくもお☆ はいはい。んじゃ、これ出てみる?」ガサッ

ガンマン「なにぃ!? 全宇宙超人プロデューサー協会主催のライブフェスだとォッ!!」

はぁと「これのEランク部門に参加な☆」

ガンマン「Eランクだと!? ふざけるなッ! SSSランクに出場させろ!!」

はぁと「いやいやそれ無理。初出場は絶対にEランクじゃなきゃダメなの☆ 何事も順番が大事だぞ☆」

はぁと「ついでにこれがはぁとが考えた出場できる目安の偶像強度ね☆」


〜はぁとメモ♡〜


Ex 5000万〜
SSS 3000万〜5000万
SS 1000万〜3000万
S 500万〜1000万
A 300万〜500万
B 150万〜300万
C 100万〜150万
D 50万〜100万
E 初回必須




はぁと「はぁとだって一応現役なんだぞ☆ SSSランクで8位入賞した事だってあんだからな☆」

はぁと(まぁ参加人数8人だったけど……)
22 :◆A87DI5RwaU 2018/01/25(木) 21:53:46.99 zUEBCC4d0
凛「それじゃあ私はEの次はDランクに出場しなくちゃいけないって事?」

はぁと「いやいや違う☆ フェスに出場したアイドルは出場できるフェスの最大ランクは特に決められないの。だからいきなりSSSやExに出ちゃっても平気☆」

はぁと「ただ最低ランクは決められちゃうけど☆ じゃないとめっちゃ強い奴が弱い奴ら相手に無双しちゃうものね」

凛「ふーん」

はぁと「あとEランクフェスは新人がお披露目のために参加する意味合いが強いから、他のフェスとは違って総当たり戦になるんだぞ☆ Dランク以上はトーナメント方式な☆」

凛「それじゃあいろんな人が相手になるわけだね」

はぁと「体力が持たなければ途中で棄権もできるぞ☆」

ガンマン「シャババババ!! では私は早速フェスの参加申し込みに行ってくるーーーッ!! いいか貴様らはその間レッスンをしておけ!!」

はぁと「おっけー☆ ってもういねぇんだけど……」
23 :◆A87DI5RwaU 2018/01/25(木) 22:02:57.41 zUEBCC4d0
凛「さっきの堀裕子って人、初めてのフェスに参加するって言ってたし戦うことになるのかな」

はぁと「おお、めっちゃスウィーティーな展開! 目指せ初勝利♪」

凛「でも勝てるのかな。正直どう頑張っても勝てる気がしないし。偶像強度がとても高かったし」

はぁと「ははは、高いっつっても精々150万程度だろ☆ そんくらいなら45万パワーでもヨユーヨユー☆」

凛「8000万パワーって言ってたけど大丈夫かな」

はぁと「あ、無理。つかはぁとより全然強いわそれ2倍以上ある」

凛「やっぱり………………」

はぁと「………………」

凛「………………」

はぁと「…………取り敢えずレッスンすんぞ」

凛「…………うん。あっ!」

はぁと「どした?」

凛「私のリングネームはプリンセスブルーがいい!!」

はぁと「…………………………そっか」

はぁと(ちひろの奴、覚えてろよ☆)
24 :◆A87DI5RwaU 2018/01/25(木) 22:08:13.62 zUEBCC4d0
ガンマン「む」

サイコマン「ニャガ」

ミラージュマン「ゴバッゴバッ」

ジャスティスマン「……………」

ペインマン「テハハハハ! これは凄い、始祖が5人も揃うとはなぁ!!」

ガンマン「貴様たちもフェスの申し込みか」

サイコマン「ニャガニャガ、皆さん無駄な事を。どうせ私の裕子に皆敵うはずがないのですから」

ガンマン「なにをッ……………」

ジャスティスマン「よせ、ガンマン。我々は皆目的は同じだ。いがみ合っても仕方がない」

ミラージュマン「ゴバッゴバッ、拾式よ自らのスカウトしたアイドルに並々ならぬ自信があるようだな」

ペインマン「テハハハハ! それはお前も同じであろうミラージュマン!」

ジャスティスマン「…………」

ミラージュマン「カラスマンは既にこのランクには出場済みであると連絡が入っている。アビスマンとシングマンは連絡がついていない」

サイコマン「おやおや残念です。アビスマンといいシングマンといい、おちょくるには絶好の相手なのですが」

ガンマン「………………」

ペインマン「テハハハハ!どうしたガンマン? そんなつぶらな瞳をして」




ガンマン「………………シングマン? 何だそいつは?」




サイコマン「!?」

ミラージュマン「!?」

ペインマン「!?」

ジャスティスマン「………………なに?」





おしまい

【モバマスss】周子「家出と客と和菓子屋と」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:37:37.83 LwTGnRyi0


注意事項
泰葉のキャラがちょっと変です。

前作の設定を引き継いでます。
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)
【モバマスSS】泰葉「乃々さんにも協力してもらいます」乃々「むーりぃ・・・」
【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお」

今回周子が主役です。周子視点の地の文多めです。

前回色々がばってましたね。精進します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516891057
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:38:15.54 LwTGnRyi0

【ルーム】

周子「ただいまー」

周子ちゃんレッスン終わってただいま帰宅、これからおこたタイムに入る

周子「おや?」

まゆ「この乃々ちゃんの写真かわいいんですねえ」

凛「どれがお気に入り?私はこれかな?」

まゆ「私はこっちですねえ当時から愛らしいです」

P「・・・どっから広まったんだろうな」

ありゃ。こたつで乃々ちゃんスキー達が乃々ちゃんの写真見比べてるわ。凛ちゃんまでいるよ。

本人オフだけど明日大変だなこりゃ。フレちゃんと紗枝はんに話したのまずったかなー?

さすがの周子ちゃんでもあの二人の間に入るのはちょっと厳しいかな。

P「お、おかえり周子。お疲れ様」

PCから目を離してPさんが言ってくれる。

凛「お疲れ、お邪魔してるよ」

まゆ「お疲れ様ですう。お邪魔してますねえ」

周子「あんがと。あーお腹すいたーん。なんかない?」

P「渋谷さんが持ってきてくれた手土産ならそこにあるぞ」

凛「トラプリの公演土産なんだ」

周子「お、ありがと凛ちゃん。ってこれ食玩のお菓子のほうやん」

奈緒ちゃんのかなこれ?まあいいや。周子ちゃんは甘いもの大好きなので普通に嬉しいのだ

しっかし、賑やかになったよねここも乃々ちゃん効果すっごいわ
泰葉とあたしととPさん。3人だけだった時はこんなことなかったもんねー

あたしって基本フレちゃんやら紗枝はんとの仕事が多いから、向こうの担当Pさんと一緒になることが多かいしね

あたし以外の三人がおやすみっていう今日みたいな珍しい状態でも他のところから人が来る
おこた効果かな?たまに杏はんも潜んでるって噂もあるし・・・ん?あの写真ってもしかして
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:41:04.13 LwTGnRyi0


周子「その写真ちょっとみせて」

凛「ん?この12才のやつ?」

まゆ「これもしかしてPさんですかね?」

周子「うわ懐かしいなーこのコート」

茶色のコートを来たPさんが乃々ちゃんと写っている。隣の人達は乃々ちゃんの両親かな?

まゆ「・・・もしかしてアイドルになる前からPさんとお知り合いだったんですかあ?」

・・・・あ、やばい、まずったかも。乃々ちゃんと泰葉だけならまだしもまゆちゃんはごまかせない気がする

凛「スカウトした時とかの話じゃないの?それかプライベート」

まゆ「少なくとも2年前にスカウトはしてないでしょ?それにプライベートで懐かしいって表現はおかしいですよ」

・・・やばい。藪蛇になりそうだ。どうすっとぼけようか

周子「あ、そうだ。あたし用事をおもいだしたんだ。じゃあお二人さんごゆっくり」

杏「そんなこと言わないでさ。落ち着きなよ実際どうなのさ。」

凛「あ、杏も起きたんだ」

杏「なんか面白そうな予感がしたからね」

まじか。杏はんおるやん。よりによって今日いなくてもいいやん。

まゆ「お急ぎでなければお聞きしたいですねえ」

・・・前門の杏ちゃん、後門のまゆちゃんこれは逃げられないかなー?

杏「まーいいよ。どっか行ってもさ」

まゆ「そしたらPさんに聞けばいいだけですからねえ」

・・・これは自分で要所を言ったほうがまだ傷が少ないかもしれない。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:42:03.08 LwTGnRyi0
・・・・・・・・・・・・

2年前の春かな

当時の周子ちゃんは実家の和菓子屋で看板娘をやってたんだ。
この頃は真面目にやってたんだよ?ほんとだよ?

いつも通りあたしが看板娘やってたときにさ。
母親から〇〇さんってお婆ちゃんが来るはずだからこれを渡しておいてくれ、って詰め合わせを預かったんだ。

でも来たのはなんか探偵みたいなカッコした男の人だった。

P「すいません。〇〇が都合が悪くなりまして、代わりに来ましたPと申します。
 預かり物をいただきに来たんですが。」

周子「えっと・・・お母はん!」

・・・・それがアタシとPさんの出会いだった。

〜〜〜〜〜〜〜
【ルーム】

凛「ふーん。お客だったんだ」

周子「そ。お使いだったんだっけ」

杏「まあありがちだよねー」

まゆ「いえいえ、ある意味運命ですよ?」

P「◯◯さんって婆ちゃんの友達なんだ。足痛めてみたいで一人旅中の俺が代わりに行くってことになったんだよ」

周子「あ、そうやったんや」

それは知らなかったなあ。

周子「ともかくこれが初めての会った時の話。ね?普通でしょ」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:42:44.09 LwTGnRyi0

・・・・・・・・・

そんでまあ次の日にPさんがまた来てくれてね

周子「えっと。今日は預かってないんですけど」

P「あ、いえ。今日は純粋に客です。待ってたときに美味しそうだなあと思いまして、自分で買いに来ました」

周子「あ、そうどすか。おおきに」

P「おすすめとかあります?後、できれば持ち込みのお菓子食べれることがあれば教えてほしいんですけども」

周子「そうどすね・・・・」

〜〜〜〜〜〜

【ルーム】

杏「これ・・・口説いてない?一緒に行かない?って聞こえる」

凛「・・・ギリギリかな」

まゆ「素敵じゃないですかあ」

周子「いや待って。純粋によくあることなの。おすすめ聞かれるとか普通じゃん」

P「届け先に箱渡す前に店内見てたらおいしそうだったんでな」

まゆ「いいから続けてください♪」

周子「うわあまゆちゃん楽しそうやなあ」
 
恋バナ好きそうやもんね

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:45:14.96 LwTGnRyi0

・・・・・・・・・・・

アタシのお気に入りの場所。店からちょっと出て桜が一本だけある場所
ベンチ一つだけだしあまり人はいないのでおすすめなんだ。

お茶もって休憩しよう。と思ったらいたんだ。Pさんが。ここのこと言ってないのに
うちの店の和菓子食べながら本読んでたんだ。どうしよっかなーって思った。

声かけたほうがいいのかなって。男性に声をいきなりかけるってはしたないじゃん?
気にしすぎ?ほら乙女だからさ。でも持ってきたお茶冷めちゃうしなーとか思ってたらPさん。ふっと顔を上げてさ。

P「あ、和菓子屋さんじゃないですか。邪魔でしたか?」

っていわれたわけですよ。

〜〜〜〜〜〜

【ルーム】

周子「大まかにはこんな感じ」

まゆ「まゆとプロデューサーさんに置き換えて・・・いいですねえ」

※まゆのプロデューサーは別にいます。プロデューサーさん=まゆのPさんだと思ってください

凛「コーヒーほしいなあ。ブラックで」

杏「すっげえ口の中甘い。飴くれ飴」

周子「口甘いならいらなくない?じゃあ、そろそろやめようか」

まゆ「何言ってるんですかあ?まだまだこれからじゃないですかあ」

泰葉「私も聞きたいんですが。よろしいでしょうか。周子さん?」

周子「泰葉!?いつのまに・・・今日オフでしょ?」

泰葉「先ほどまゆさんからメールを頂きまして、近くにいたのできちゃいました」

まゆ「乃々ちゃんの写真を見せてほしいって連絡したら来てくれましてるっていうんで。」

凛「この後泰葉さんも一緒に話そうってなってたんだ」

まじか・・・・Pさんに助けを求めようと視線を動かす。

うわ、PCから目離さないよあの人。我関せずで通す気だ。味方はいないのか

周子「うわあ・・・・すっごい嫌なんだけど」


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:47:06.66 LwTGnRyi0

・・・・・・・・・・・

声をかけられたときは正直ね、やばい。見つかっちゃった。どうしようって思ってるとさ、Pさんのほうから。

P「すいません。お邪魔でしたね。もう私も行きますのでごゆっくりどうぞ」

って席たとうとするじゃん。なんか私すっごい悪いヤツみたいじゃん?

で、ついね

周子「いえいえ。よろしかったらお茶でもどうどす?」

って誘っちゃったんだよ!あたしやっちゃった!ってあの時思ってた
で、Pさんもさ。ご相伴に預からせていただきますとか言ってるやん、もう逃げられないやん

で、まあなんかようわからんお茶会が始まったんよ

〜〜〜〜〜〜〜

【ルーム】

杏「くっそあまい」

凛「紅茶が甘いなーストレートなんだけど」

まゆ「うふふふふふふ」

泰葉「うわあ・・・いいなあ・・・うわあ」

周子「泰葉もどっといでー」

P「お前そんなこと思ってたんか」

周子「アタシだって乙女だもん。そらそう思ってるよ。」

てか今Pさんいるんだった!やばい!顔熱い!

周子「えっと・・・そんだけだよ?」

まゆ「肝心のお茶会の中身がまだですよお?」

P「・・・・ちょっとスカウトでも行ってくるわ」

杏「あ、いってらっしゃーい。ついでに飴買ってきて」

P「双葉さん・・・了解しました。行ってきます」

待って!おいて行かないで!この空間に一人はやばいって!

凛「あんま往生際悪いと紗枝とかフレデリカとか呼ぶよ」

凛絶対面白がっとるやろ!フレちゃんはともかく紗枝はんはあかんて・・・・まあ腹くくってるからいいや

周子「・・・おっほん。まあ大した話はしてないんよ」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:48:05.35 LwTGnRyi0
・・・・・・・・・・

お茶会しようと思った瞬間すっとPさんが立ち上がって

P「左利きでしょう?こっち側のほうが楽でしょう」

って場所をずれたんだ。アタシ左利きって言ったっけ?って思ってたら、

P「見ればわかりますよ。いやね。周りに左利きが多くてですね癖みたいなもんですよ」

って笑いながら言ってた。まあ確かに肘当たらないから助かるね。

周子「お気遣いおおきに」

P「塩見周子さんとおっしゃるんですか、私は・・・」

周子「Pさんでしょ?」

P「ああそうか。名乗ってましたね。では改めて、Pと申します」

P「しかし塩見で左利きですかあ、いいですねえ。」

・・・・何が?

P「プロ野球のピッチャーに同じ名前がいるんですがそれも左利きなんですよ、その選手がすきでしてね」

知らんがな。適当に相槌を打っておく

このPさんどうやら野球観戦が好きらしい。実際にやってもいるようだった。

P「いやあすいません。変なこと言って、あまり興味わかないですよね」

・・・新しい知識が増えた。使わないと思うけど。

〜〜〜〜〜〜〜〜

【ルーム】

泰葉「Pさん。女の子に対する初手がおかしいです」

まゆ「ちょっと減点ですねえ」

周子「うん。あんときのことは正直フォローできないわ」

凛「で?続きは」

周子「正直後はとりとめもない話しかないんだよねえ。何処から来たんですかーとか
   おいくつですか?お手伝いですか。偉いですねーくらい」

杏「まあ無難だよね」

で、そんときはすっと別れたんだ。あたしも戻んなきゃいけないしね
京都から戻るときはお土産も買いに来てくれたけど、世間話ちょっとしただけだったんよ。

こんな感じかな?ほらね。大したことじゃないでしょ?
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:49:07.90 LwTGnRyi0


まゆ「嘘ですねえ?絶対まだ何かありますよねえ」

泰葉「私もそう思います。」

周子「・・・・これは自分の恥の部分だからあまりいいたくないんだけどなあ」

凛「・・・あー私ちょっと用事を思いだした。また後でくるね。ありがとう二人共、乃々によろしく」

杏「あー杏も一緒にいくよ。じゃあね。またコタツ貸してね」

・・・二人が出ていってくれた。気を使ってくれたのかな?

泰葉「あの。そこまで嫌でしたら無理に言わなくても」

まゆ「まゆも席をはずしましょうか?」

周子「うーん。まあいいよ、他言もしないでしょ。泰葉には面白い話じゃないと思うけど、サラッと聞いてね」

・・・・・・・・・・・
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:50:24.05 LwTGnRyi0
・・・・・・・・・・・

あれは17才になった夏休みだったよ

両親と大げんかした。
きっかけは大したことじゃなかったんだけどヒートアップしちゃってさ。

アタシ家飛び出しちゃったんだよねー。そこで終わっときゃいいのにさ。
そういえば東京行ってみたいな〜とかふっと思っちゃって、

手持ちのお金だけで東京行きの夜行バスでそのままGO!いやー馬鹿だよね。
しっかし二度と乗りたくないねあれは一番安いのだから椅子はかたいし。

そこはどうでもいいかな?ごめんごめん。

で、初めての東京だったわけよ。思ったより汚いなって印象だった。。
でも遊ぶところがいっぱいあって結構楽しかったんだ。今思えばおのぼりさんだよねえ。

で、割とすぐお金なくなっちゃったんだ。一週間もたなかったね!子供のお小遣いなんて大した量じゃないもんね

未成年で住所不定の家出娘が働けるところなんかあるわけないし、
途方にくれてたらさ・・・・声をかけられたんだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【ルーム】

まゆ「Pさんですかあ!」

泰葉「すっごい偶然ですね!」

周子「違うよ?」

・・・制服着たお巡りさんにだよ

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:52:21.34 LwTGnRyi0

・・・・・・・・・

交番に連れてこられて椅子に座らされてね。
若いお巡りさんとおっちゃんのお巡りさんに質問されてた。まあ補導ってやつだ。
こう言うのイクナイから真似しちゃ駄目だよ?しない?そらそーか

あたしだんまりだった。携帯も持たずに飛び出してるから黙ってりゃいいかと思ってさ
おっちゃんのほうがね。身分証がないなら名前だけでも教えてくれないかなーって言われてね。

名乗ったんだ。アタシ。そしたらおっちゃんの顔色が変わってね。
もしかして左利きか?って聞かれた。そうですって答えたら
若いお巡りさんにちょっと相手してろって言って電話かけ始めちゃったんだ。

なんだろ?って思ったら電話すぐ終わってさ、おっちゃんが迎えがすぐ来るっていうんだよ?

びっくりしたね。だって東京に知り合いなんていないよ?
で、ここで待っててくれっておっちゃんに言われて、もらった缶コーヒー飲んでたら

作業着姿のPさんがきたんだ。え?なんで?なんでこの人がここにくるの?ってすっごい混乱した・・・・

P「・・・何をやってるんだ君は。」

あたしを見て溜息ついた後お巡りさん達に頭下げてるPさんみても現実感なかった。
おっちゃんは気にすんなって笑ってるし。

P「とりあえずうちに連れて帰りますわ、失礼します。・・・ほら行くよ」

・・・アタシ男の人に連れ込まれちゃうんだ。ごめんねお母さん、でも拒否権ないよこれ。とか思ってた

〜〜〜〜〜〜〜

【ルーム】

まゆ「・・・・・・えっとぉ」

泰葉「・・・続けてもらってもいいですか」

周子「あ、うん。そんでね。Pさんの家につれてかれたんだアタシ」

泰葉「・・・・」

まゆ「気持ちはわかりますが落ち着きましょう?」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:56:02.88 LwTGnRyi0


・・・・・・・

続けるね

タクシーに乗って来たのは都心からちょっと離れたアパートだった。
Pさんに着替えはある?って聞かれて、もうないって言ったらそこのコンビニで買ってきてってお金くれた。

多分汚れちゃうもんね。あ、でも脱ぐんかなとか漠然と考えてた。
買い物終わって、Pさんにつれられて家に入ったんだ。

・・・・まあ普通の部屋だった。男の一人暮らしって感じがしたよ。
結構ごちゃごちゃしてた。まあどうでもいいねこんな話。

Pさんが腹減ってるか?って聞いてきて、うんって答えたら、
先に飯にするか。風呂も沸かしとかなきゃって言ってて。

お味噌汁と残り物の野菜炒め。おかずたりないからってその場で作った卵焼きに白いごはん
当たり前の食事なのに随分久しぶりだなって思ってた。一週間くらいしかたってないのに。

P「とりあえず食べて、俺も食う」

で、二人でご飯食べたんだ。いやー美味しかったよほんと

ご飯のときにさ。さっき言った〇〇さんからアタシが家出したことと、
東京行ったかもしれなくて、見つけたら保護してって言われてたのを聞いた。

泰葉「Pさんの手料理・・・・」
まゆ「泰葉ちゃん。ステイ」

で、お風呂借りて、上がったんだ?え、寝間着?Pさんのシャツ借りたよ。

で、Pさんがとりあえず今日は寝ろ。そっちの部屋に布団敷いてあるから、
って言うからさ。ああ、ついに来たかって思ってた。

今思うとアタシあれだね。ちょっと色ボケだね

そしたら居間にもPさん布団敷いてるじゃない?あっ、てなった。
すっごい恥ずかしくなってさ。あんまり寝れなかったよ。

次の日思ったより疲れが溜まってたみたいで朝Pさんに起こしてもらってね。
低血圧だからあんまり朝強くないんだ。うん 泰葉、そんな顔しないで。

で、Pさんと朝ごはん食べながら言われたんだ。


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:00:23.88 1JxU3CET0


P「どうしてこんなことしたんだい?」

ってアタシもなんでだかよくわかんないんですって言ったら

P「ま、そのへんはいいか。で、いつまでこうしてるつもりだ?」

って言われた。すごい真剣な顔だった。
即連れ戻されると思ってたけどPさんはまだ連絡してないって言って

俺から連絡するよりお前が親に連絡しろ。原因たいしたことないならなおさらだ。
謝って自分の気持ちを伝えろって言われた。そろそろ捜索願がでるかもしれない。時間はないぞって。

周子「・・・わかった。電話貸してくれる?」

で、まー怒られた怒られた。当たり前だよね。色んな人に迷惑かけちゃったもん。
で、ごめんなさいって謝った。そしたらあとはPさんが親と話してくれた。

とりあえず保護してますんで安心してくださいとか言ってた。そんな年も変わんないのに

Pさんアタシよりずっと大人だった。で、まあそれですぐ帰るのが普通なんだけど、
まだちょーっと親と顔合わせづらかったんだよね。

Pさんにちょっとの間とめて?ってお願いしてさ。

そしたら呆れてたけどしょうがねえなって言ってお金貸してくれて、
仕事が無い日は遊びにもつれてってくれた。あの、泰葉、顔怖い

その後は二人も知ってる通りだよ。Pさんがアイドルのプロデューサーになって、
泰葉の後にアタシをスカウトしたんだ。

やることないなら俺のノルマのためにアイドルになって働いて金返せって言ってた。冗談ぽかったけど
断る理由もないし受けたんだ。・・・・親にも追い出されたしね。

これ以上は本当にないからね!ほんとだよ!


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:05:39.68 1JxU3CET0



【ルーム】

まゆ「人に歴史ありですねえ。結局どれくらいいたんですか?」

周子「10日位かな。でも誓ってなにもありませんでした。Pさん平日は仕事だったし
   一緒に出かけたのもお盆の間くらいだけだよ」

泰葉「ずるいです」

周子「まあ誤解のないように言っとくけど、アタシとPさんは泰葉が考えるような関係じゃない。
   恩義は感じてるけど申し訳なさの勝っちゃうし頭上がんないし」
 
   まあお望みならこの周子ちゃんボディをいつでも・・・だから怖いよ泰葉
   泰葉のことは応援してるよ、うんホントに。」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:06:59.96 1JxU3CET0




でもね泰葉。これだけは覚えておいてね?



あんまり長いことグダグダしてたらさ。私がPさんとっちゃうかもよ?



16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:09:45.81 1JxU3CET0


おまけ1〜凛が部屋にいた理由〜


凛「泰葉さんが乃々の小さい頃の写真を見せてもらったみたいなんだ」

加蓮「へぇーかわいいんだろうねえ」

奈緒「誰が持ってきたんだろうなあ」

凛「なんで私その場にいなかったの?」

加蓮「多分ライブで遠征してたからだと思うよ?」

凛「なんで私が参加できないの!?この状況は何なの!?」

奈緒「知らねえよ!いいだろ別に!」

凛「乃々ぉ・・・可愛いんだろうなあ。絶対可愛いやつだよこれ」

加蓮「頼めば見せてくれるんじゃないの」

凛「で、でも乃々に嫌がられないかな。乃々に嫌われたら立ち直れないよ」

奈緒「そこまでなのかよ」

凛「そ、それに泰葉さんの部屋に行くのって結構勇気いるよ?殆ど話したこともないのに」

奈緒「あ、あたしもまったくないってわけじゃないけど、ガッツリ話したことはないかな」

加蓮「この機会に仲良くなっちゃえばいいじゃん」

凛「そうだけど・・・」

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:10:50.09 1JxU3CET0


加蓮「まあだめだったら私が慰めてあげるからさ。」

凛「加蓮に慰めてもらってもしょうがないよ。」

奈緒「お、おい凛」

加蓮「・・・・それ本気で言ってるの?」

凛「本気だったら一緒にトップアイドルになるために頑張ってないよ」

凛・加蓮「へっへっへっへっへ」

奈緒「なんでオードリーやってんだよ!なんだよこれ!」

凛「奈緒。ちょっと静かにしたほうがいいよ」

加蓮「そうだよ。周りの人に迷惑だよ」

奈緒「誰のせいだよ誰の!」

凛「で、どうやって乃々に見せてもらおう。」

加蓮「お土産持っていけばいいじゃん。あるんでしょ?」

凛「今日乃々オフなんだよね。私は今すぐにでも見たいんだけど」

奈緒「そもそもお土産渡して流れで写真見せてっておかしくね?」

凛「私は乃々の残してきた足跡が見たいだけなんだ」キリッ

加蓮「それ乃々に言ったらドン引かれるとおもうの」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:13:15.60 1JxU3CET0


まゆ「話は聞かせてもらいましたよお」

加蓮「あ、まゆ。お疲れー」

凛「・・・・どうしたのさまゆ。乃々は渡さないよ」キリッ

奈緒「いや、威嚇すんなよ・・・」

まゆ「私も乃々ちゃんの写真がみてみたいです。でも乃々ちゃんは今日はいない。

   凛ちゃんは乃々ちゃんのPさんと面識がないから頼みにくい!そういうことですね?」

加蓮「まあ、そういう感じだね」

まゆ「ここは共同作戦で行きましょう、

   まゆは最近乃々ちゃんのPさんとお仕事して仲良くなりました。
   乃々ちゃんとユニットをやっている私が部屋に行くことも不自然じゃありません」

凛「・・・・続けて」

まゆ「私と凛ちゃんでお土産を持っていきます。今日は乃々ちゃんがいないので、
   おそらくPさんが預かってくれるでしょう。そのタイミングで私と二人で頼めば・・・!」

凛「・・・いける!」

奈緒「乃々の意思は無視かよ!」

加蓮「ちょっと可愛そうになってきた」

まゆ「そして乃々ちゃんが来た日、写真見せてもらったといえば・・・!」

凛「恥ずかしがるけど乃々をみれて一粒で二度美味しい・・・!」

まゆ「Pさんに怒る乃々ちゃんも見れるから3粒ですよお、じゃあ行きましょう。手土産は持ちましたね?」

凛「うん。奈緒の食玩のお菓子もらっていいかな?」

奈緒「お、おう別にいいよ。つーかそれでいいのかよ」

まゆ「あ、今日はオフの泰葉ちゃんにも連絡しときましょう。部屋の主には許可を得ませんとね」

加蓮「そこはきっちりするんだ・・・」

凛「さあ、残していこうか」

まゆ「私達の」

凛まゆ「足跡・・・!」

奈緒「息ぴったりかお前ら!」


ここから冒頭に続く

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:19:44.06 1JxU3CET0



おまけその2〜〜次回予告のようなもの〜〜

【女子寮まゆルーム】

まゆ「今日集まってもらったのはほかでもありません。」

悠貴「よろしくお願いします!」

泰葉「はい。お願いします?」

まゆ「乃々ちゃんも自室で本読んでたのでつれてきました」

泰葉「あ、ほんとだ。なんでそんな隅っこにいるんですか乃々ちゃん」

乃々「うぅ・・・なんで森久保まで・・・」

まゆ「まゆは中立を貫こうと思ってました。ですが、今日の話の限り
   対抗馬だと思ってた周子さんのヒロイン力が思いの外やばかったのです。」

悠貴「ヒ、ヒロイン力・・・すごい響きですね」

泰葉「・・・だ、大丈夫じゃないでしょうか」

まゆ「正直このままだとPさんは間違いなく周子さんにかっさらわれます。本気になればあっという間ですこれ」

泰葉「そ、それはまずいです!」

まゆ「なので、ちょっとした対策です。
   見た目はまあ、おそらく好みの差はないです。でも周子さんのほうが手数が上です
   まゆが手を貸すのは筋違いだと思いますが、なりふりかまっちゃいられないでしょう」

乃々「何の話なんですか・・・・森久保だけわからない話で盛り上がって・・・いじめですか・・・?」

まゆ「なのでこれを使います」

泰葉「これは?」

まゆ「まゆがプロデューサーさんへのリサーチをPさんにしているのは知っていますね?」
   
泰葉「え、ええ」

悠貴「Pさんと話しているあれですね!」

まゆ「ついでに雑談ついてにきいたPさんの好みタイプメモです。口頭記憶ですが大まかにはあっているはずです。」

乃々・泰葉・悠貴「!?」

まゆ「これを四人で分析して、泰葉ちゃんに実行してもらいましょう。
   あわよくば既成事実まで持っていってください。それしか道はないかもしれません」

泰葉「ま、まゆさん・・・・」ホロリ

悠貴「お、大人です・・・・」

乃々「ちょ、ちょっとまってほしいんですけど・・・・」

まゆ「はいどうぞ乃々ちゃん」

乃々「あ、あのアイドルなんだから、そういうのは・・・あぅ」

まゆ「そういうのってどういうことですか?まゆに教えてください?」

乃々「/////」

泰葉「まゆさん。早く教えていただけますか?」

まゆ「そうですね。じゃあその前に・・・」

悠貴「が、がんばります」

乃々「帰りたい・・・」

次回泰葉編 お楽しみに
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:20:32.55 1JxU3CET0
以上です。ありがとうございました。 依頼出してきます。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 01:08:22.55 sbZukVfMo
おつおつ
面白かった

モバP「千川ちひろの弱点」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:46:39.87 Gvted22v0
25世紀


モバP「ちひろさんて弱点あるんですか?」

千川ちひろ「え、なんですかいきなり」

P「いや、色々巷で噂を聞きますので」

ちひろ(あ、あの事かな…隠すつもりは無いんで言っとこうかしら)

ちひろ「う〜ん、弱点というか苦手なものはありますね」

P「へぇ〜なんです?」

ちひろ「他の人は言わないでくださいよ…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516891599
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:47:07.88 Gvted22v0


ちひろ「……忍者です」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:47:56.00 Gvted22v0
P「え忍者?」

ちひろ「そうです」

P「あの手裏剣とかの?」

ちひろ「ちょっと違います。諜報とかの方のです」

P「マキノとかかな」

ちひろ「マキノちゃんは全然苦手じゃないですよ」

P「じゃああやめ」

ちひろ「もっと苦手じゃないです」

P「平気じゃないですか」

ちひろ「そう言われましても現在進行形で困ってます…」

P「どう困ってるんですか?」

ちひろ「一応私、ドリンク工場持ってるんですけど」

P「ふむ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:48:44.16 Gvted22v0
ちひろ「すぐ見つかるんですよ…その…諜報員に」

P「工場なんて大きいですし、そりゃそうですよ」

ちひろ「小さい工場もすぐ見つかりました。四畳半ですよ?」

P「いったい何作ってんですか?」

ちひろ「エナドリですけど…」

ちひろ「ここの事務所だって既に攻略されてるんですよ」

P「忍者なんて居たかな…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:49:14.88 Gvted22v0


ピンポーン


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:49:46.67 Gvted22v0
ちひろ「ほら来た…」

P「来たって… Yのおばちゃんじゃないですか…」

P「いつもありがとうございます。2本で140円で」

Y「ありがとうございます。また来ますね」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:50:28.67 Gvted22v0
ちひろ「私が引っ越ししても引っ越ししてもすぐ営業に来るんです…山奥や海底・月面に引っ越ししても来ましたし…罠にも引っかからない…」

P「良いじゃないですか…Y美味しいですし」

ちひろ「……」



ちひろ「現代の忍者は苦手です…」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:51:16.04 Gvted22v0
短いけどおしまい。
Y社の飛び込み営業力は半端ないと思います。
健康一番、私も飲んでます。

【モバマス】李衣菜「午後11時」みく「午前5時」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:03:33.25 1bM+DHei0
初投稿です。よろしくお願いします。

*若干百合風味してます、苦手な方はブラウザバック推奨!
*地の分形式です!

下から始まります↓

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516889012
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:04:54.50 1bM+DHei0
 大晦日の夜、午後11時。アイドルプロダクションの女子寮の一室で、少女が二人コタツにあたっていた。
 二人はテレビに映し出されている歌番組を見ている。年越しの代名詞の一つに数えられるこの番組に、彼女たちは夕方のパートで出演した。未成年なので、深夜の生放送出演はNGなのだ。
 無事に歌とダンスを披露した彼女らは、テレビに映っていた溌溂とした表情の面影もなく、今はふやけた顔をしていた。部屋に戻ってから一時間半近く。今夜の女子寮は帰省したり番組に出演していたりと、いつもに比べて静かである。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:06:02.19 1bM+DHei0

 コタツの天板の上には、チラシを折ってできたごみ入れと、それいっぱいに入ったミカンの皮、そしてところどころミカンの白い筋が落ちていた。ここ一時間の残骸らしい。

「李衣菜ちゃん、ミカンとごみ入れ取ってきてー」
「えー、またー? ライブ後とはいえ太るよ?」
 
 いいからいいからー、と前川みくは多田李衣菜を急かす。しょうがないなあ、と李衣菜は腰を上げた。こうしてみくにミニお遣いを頼まれることは何回も続き、もはや彼女は家主よりもミカンとごみ入れの個数の推移に詳しい。戻ってきた彼女は、ミカンを二つ、ごみ入れを一つ持っていた。

「結局李衣菜ちゃんも食べるじゃん。人のこと言えないにゃ」
「ついでだしいいかなーって思っただけだよ。大晦日だしいいじゃん」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:08:12.04 1bM+DHei0
 彼女らはテレビを見ながら、ミカンを剥き始める。厚皮を剥いてから半分に割るか、半分に割ってから厚皮を剥くかの言い争いは、一時間前にしたばかりだ。画面には、他のアイドルたちが歌っているところが映し出されていた。

「いいなー、歌番組に出ながら年越しできるって」
「そうだね……。けど、私たちの年齢だけはどうしようもないよね」

 二人はミカンの房を口へ放り入れる。甘酸っぱさが口の中で弾けた。みくはまだ十五歳なので、二人で年越し番組に出演できるようになるのは5年後になるだろう。



「そう言えばみくちゃんは帰省しなくて……って、大丈夫? 眠いならベッド行きなよー」
「まだ……、年越しは李衣菜ちゃんと迎えるって考えてたし……、初詣も……」

 みくの瞼は落ちはじめ、頭が天板の上に乗った。ライブの疲れもある。口腔に残る酸味は睡魔に飲み込まれた。彼女はゆっくりと夢の世界に入っていった。
 仕方ないなぁ、と思いながら、李衣菜はみくのお気に入りのネコ柄ブランケットを慣れた手つきでかぶせた。こうなるとなかなか動いてくれない。夏は確か私がかぶせてもらってたっけ、とも思い出していた。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:09:41.15 1bM+DHei0
 番組のカウントダウンに向けた準備が始まった。ここから長いよねー、と言いながら、李衣菜はみくの方を向く。彼女はみくの寝顔を見つめ、ゆったりとした笑みを浮かべて髪を軽く梳きはじめた。言葉にはできないけど、暖かな気持ちになる。こんな時間が続けばいい、いっそこのまま時が止まってもいい。そう少女は心の奥底で感じる。
 カウントダウンが始まった。いつも事務所で見る面々が、画面の向こうで音頭を取っている。0に向けて、人々のボルテージは最大に近づいていく。

 年が変わるからといって、何かが劇的に変わるわけではない。大した意味も感じない。とはいえ、みんなが騒いで楽しむ時間に、一緒にノらないわけはない、と李衣菜は考える。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 23:11:15.16 1bM+DHei0

 けど、と隣で寝ている少女を見やる。李衣菜は0のカウントで「Happy New Year!」と小声で言った。こんな静かな年越しも、落ち着いていてみたいでいいよね、と、みくの寝顔から目をそらして李衣菜は思った。例えるなら、ポストロックかな。

 日付が変わり、年越しの緊張が解れたのか、李衣菜にも睡魔が牙をむいた。大きなあくびをして、伸びをした。寝間着に着替えなきゃ、と思ったが、コタツは李衣菜を掴んで離さない。そのまま、彼女の瞼もゆっくりと閉じられた。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:17:28.94 Fa0gjfpr0
〜〜〜〜〜〜

「……起きてしまった」

 みくは顔を上げ、呟いた。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:19:10.49 Fa0gjfpr0
 部屋は明るいが、照らし出された時計が示すのは午前5時前だった。下半身は熱いコタツに当たっているが、上半身はブランケットだけで少し寒い。

 横にいる李衣菜を見ると、彼女は毛布一枚も被っておらず、寒そうに縮こまって、コタツのネコ柄カバーを精一杯かぶって寝息を立てていた。

 きっとブランケットは李衣菜が掛けてくれたのだろう。李衣菜自身には構わずに。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:20:30.14 Fa0gjfpr0

 そう気づいて、みくはなぜか猛烈にむしゃくしゃした気分になった。心なしか、顔が少し火照ってきた気がする。きっとコタツのせいだ、そう考えて立ち上がり、乱暴に自分のブランケットを李衣菜に掛けた。その勢いで、李衣菜が薄く目を開けた。

「んあ……、みくちゃん、どうしたの……?」

 みくは薄目の李衣菜にデコピンを食らわした。李衣菜は鳩が豆鉄砲を食ったような顔でぽかんとしている。彼女の額についていたミカンのカスがぽとりと落ちた。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:22:56.85 Fa0gjfpr0

「初詣と初日の出! 見に行くよ!」

 みくはまくしたて、驚いたままの李衣菜の手を引っ張って立ち上がらせた。紅い顔がバレないよう、顔をそらしつつ。
 もちろん、こんな予定なんて決まっていなかった。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」という李衣菜の声も無視して、二人のコートを手に取りずかずかと玄関へ進む。二人とも寝落ちしたので、幸い外に出られないような部屋着ではない。開いた扉の先は、まだ暗闇だった。冷たい空気が入り込んできて、みくも思わず身震いする。だけど、李衣菜ちゃんはみくについてくる。その確信がみくにはあった。

 案の定みくを追って玄関まで来た李衣菜に、靴を履かせ、寮を飛び出した。
 肌を刺すような冷気がなんだか心地よい。深夜に初詣をする人たちの波も引き、今はただ年賀状配達に奔走する原付の音が町に響いていた。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:24:13.28 Fa0gjfpr0
 女子寮近くの丘の上には小さな神社が一つある。そこは周りから一段高いおかげで、綺麗に初日の出を見ることができる。
 そこに向け、少女二人は小走りする。足音に驚いた白猫が、二人の前を素早く横切って隠れた。南の空にはアンタレスが赤く輝いていた。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:26:03.01 Fa0gjfpr0
「ねぇどうしたのこんな急に! まだ真っ暗だよ!?」

「ネコチャンは夜行性なの!」

「訳わかんないんだけど!」

「いいからついてくるの!」


 意味をなさない会話は、坂の頂上で途切れた。はぁはぁと肩で息をする。
 まったくナンセンスな行動で、なぜか笑いが湧き上がってくる。一種の『深夜テンション』だろうか。二人の息は街灯に白く照らされた。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:27:35.43 Fa0gjfpr0
「なんなのさ、一体」と李衣菜は笑ってボヤいた。みくは答えられない。ただ笑ってやり過ごした。モヤモヤはどこかへ消え去っていた。


 李衣菜がくしゃみをした。みくが手を差し出す。「ごめんね、寒かったでしょ」

 李衣菜は少し照れ臭そうにその手を繋いだ。「ありがと」

 神社に向け歩き出す。指を絡めて繋いだ手はどちらも冷え切っていて、大して温かくならなかった。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 04:28:21.60 Fa0gjfpr0

「あけましておめでとう、李衣菜ちゃん」

「あけましておめでとう、みくちゃん」

 午前5:00。朝陽はまだ見えない。けれども、二人は遠くへと歩いていく。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 09:13:42.44 Fa0gjfpr0
以上で完結です。

ちなみにこのssはまれいたその5:00AMのすてきなアレンジから着想させていただきました。

モバP「晴に声がついたぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:13:05.09 lJ8fWnB40

ちひろ「プロデューサーさんプロデューサーさん! ついに発表されましたね」

ちひろ「サイコミTVで結城晴役の声優さんが! そう、小市眞琴さんです!!」

ちひろ「よかったですねプロデューサーさん♪ 念願叶いましたね。嬉しいでしょう。そうでしょう?」

ちひろ「本当におめでとうございます♪ 私も同じく嬉しいです。ふふふっ」


P「………………」シーン


ちひろ「あ、あれ? プロデューサーさん……?」


P「………………」



P「………ぽぇ〜」

ちひろ「んん?」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516893184
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:14:04.95 lJ8fWnB40

P「はにゃ〜……ほえぇ〜〜………あひゃぁ〜ん………」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん? な、何ですかそんなアホ面で虚空を眺めちゃって………」

晴「さっきからこの調子でよ。オレの声優さんが発表されてからずっとこうだ」

ちひろ「ど、どうしたのかしら一体……? てっきり私はやかましいぐらいに喜んでるものと……」


ちひろ「ひょっとして、晴ちゃんに声ついたの、大して嬉しくないとか?」

P「」ピクッ



P「何言ってるんですか、ちひろさん」

ちひろ「えっ?」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:14:43.58 lJ8fWnB40


P「嬉しいに決まってるでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




ちひろ「!?」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:16:52.29 lJ8fWnB40

P「俺が晴に声をつくのをどれだけ待ったと思ってるんです!!」

P「晴が初登場したのは2013年! そして現在2018年!!」

P「声がつくのに5年もかかったんですよ! 5年もッッ!!!!!」

P「正直、総選挙の順位もそこまでよかったわけじゃなかったですから、俺は半ば諦めに近いような気持ちでいたんです!!」


P「でも、去年のアニバーサーリにて、突然の声付き内定をもらった………俺ぁもうその時点で嬉しくて嬉しくて………」

P「5年というのは俺にとっては長い時間でした………でも、ようやく来たんだなって………」

P「ううぅ、ううっ………!」ポロポロポロポロ


晴「P………お前、そこまで喜んでくれてたなんて………」


ちひろ「なら、何でそんな低いテンションだったんですか?」


P「………………」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:19:24.80 lJ8fWnB40

P「その、サイコミTVで発表された声優さんですけど」

ちひろ「は、はい」

P「小市眞琴さんですよね。その、声聞いた感想なんですけど」



P「正直その、ちょっと何ていうか………」

ちひろ「えっ、まさか――」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:19:55.66 lJ8fWnB40


P「滅茶苦茶、結城晴でした………」


ちひろ「は?」



8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:22:23.43 lJ8fWnB40

P「いやもう、想定してた以上に晴の声でしたよ。っていうか本人でしょこれ」

ちひろ「そりゃ本人ですからね」

P「完璧なまでにベストマッチ! もう結城晴を演じるのにこれ以上の敵役はいないでしょう」

ちひろ「おおっ、そこまで」

P「ジョジョ4部で億泰を高木渉さんが演じる時の安心感? もうそれに匹敵しますよね」

ちひろ「わかるような、わからないような」


P「あの人にならば安心して晴を任せられるなぁ〜って、謎の上から目線で思いましたね」

ちひろ「つまり、満足したと?」


P「もう想定以上でした。ここまでベストマッチな人材を見つけてくるとは………流石はサイゲやなって」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:23:06.00 lJ8fWnB40
P「だから………」

ちひろ「だから?」


P「だからもう………安心しきっちゃったもんですから………なんか気が抜けちゃって………」

P「ほえぇぇぇ〜〜………」


ちひろ「………もしかして、燃え尽きてるのですか?」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:24:42.87 lJ8fWnB40

P「晴にようやく声がついた………しかも声優さんはベストマッチ。もうこれ以上言うことありません」

P「そう思ったら、俺の中で安らぎに近い何かが身体中を支配していくように感じて………」

P「もう、何もやる気が起きなくなったんれすぅ〜………ほぇぇ〜〜………」

ちひろ「アカン、完全に腑抜けになってる!」


晴「なんかよくわかんねぇけど、要はPの奴は喜んでるってことなんだろ? だったらいいじゃねぇか。オレも嬉しいぜ♪」

ちひろ「今後の仕事に差し支えそうなんですが……」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:26:00.70 lJ8fWnB40
P「あー………あううう――あわわ―――」

ちひろ「知能レベルまで低下してるじゃないですか!」


ちひろ「プロデューサーさん、しっかりしてください! ほら、シャッキとして!」

P「あううぅ〜〜」

ちひろ「嬉しいのならもっと喜んだらどうなんですか!? こうオーバーリアクションでもして!」

P「燃え尽きたぜ………真っ白にな………」

ちひろ「明日のジョーしないでください!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:27:51.18 lJ8fWnB40

P「それはそうと、小市眞琴さんの声聞いて思ったんですけど、何か凄い主人公オーラのある声ですよねぇー」

P「キッズアニメの主人公の少年って感じッスよね。これはそれ系の仕事が来る(確信)」

晴「もうやってるみたいだぞ? バトスピで主役を演じてるみたいだし」

P「そっかー、もうやってたのかー、あはははははー………」


P「ほえぇぇぇ〜〜………」


ちひろ「ああもう、調子が狂う………!」イライラッ

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:29:22.11 lJ8fWnB40

ちひろ「プロデューサーさんは今回のボイス発表で満足しきってしまった………そのおかげで燃え尽き症候群に陥ってしまっている」

ちひろ「このままでは今後の仕事に支障がくるわ。どうにかして元の状態に戻さないと!」

ちひろ「でも、どうすれば………?」


P「あぁぁ〜〜………本当に晴に声ついてよかったよぉ〜………うううっ」

晴「バカッ、何泣いてんだよったく………へへっ♪」



ちひろ「………そうだ!!」


ちひろ「晴ちゃん、こっち来て!」

晴「な、何だよちひろさん?」

ちひろ「お願いがあるの」


ちひろ「プロデューサーさんを誘惑してくれない?」

晴「はぁ!?」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:30:22.49 lJ8fWnB40

ちひろ「今真っ白に燃え尽きてるプロデューサーさんに火を点けるとしたら、それは持って生まれたスケベ心を刺激するしかないと思うの」

ちひろ「だから大好きな晴ちゃんにやってもればきっと………」

晴「いや、だからって何でオレが」

ちひろ「このままプロデューサーさんが燃え尽きた状態でいてもいいの!?」


晴「いいんじゃねぇの? この状態のPならオレにエロいこともしないだろうし………」

ちひろ「晴ちゃんッ!!!」

晴「わ、わかったよ!!」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:31:07.10 lJ8fWnB40

晴「お、おいP」

P「ほえっ?」チラッ


晴「え、えっと。その………」

P「はにゃん?」


晴「ああもう! こうなりゃヤケだ!」



晴「えい!!///」<ヘソチラッ

P「!?」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:32:02.72 lJ8fWnB40

晴「ど、どうだ………?」

P「………………」


P「ほぇ〜………」シラ〜ッ

晴「あ、あれ?」


ちひろ「ば、バカな!? プロデューサーさんが反応しない!?」

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:32:57.77 lJ8fWnB40

ちひろ「そこまで燃え尽きてしまったというの!? そこまで声がついたのが嬉しかったというの!?」

ちひろ「もうダメだ………おしまいだァ………!」ガクッ

晴「いや、でも、これが正常なんじゃねぇの?」


P「………………」


P「………………」



P「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


晴「えっ、ちょ、P?」

ちひろ「プロデューサーさんに動きが………これはまさか!」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:33:48.23 lJ8fWnB40

P「心の火………心火(しんか)だ」


P「心火を燃やして、晴をラブホに連れ込むゥッッ!!」


晴「!?」


ちひろ「おおっ、復活した!! いつも通りのエネルギッシュなプロデューサーさんに!」

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/26(金) 00:37:23.11 lJ8fWnB40

P「潰れる! 流れる! 溢れ出る!! ブラぁぁぁぁぁッッ!!(若本ボイス)」 <