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カテゴリー [ モバマスSS ]

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モバP「雪の降り積もった日」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 22:49:58.47 lozrH7lNO
泰葉「おはようございますー。はぁ、寒かったぁ…」

P「お、おはよう泰葉。最近寒い日が続いてるからなぁ。ほれコタツ入れ」

泰葉「はい。…ん。あぁ〜……」ホワァ

イヴ「熱いお茶もありますよ〜♪」

泰葉「あ、ありがとうございます……ほふぅ」ズズ…

杏「イヴ、杏にもおくれ」

イヴ「は〜い♪Pさんもいりますかぁ?」

P「じゃあよろしく」

泰葉「…………」ズズ…

イヴ「〜♪」

泰葉「………ほふぅ」

杏「ふわぁ…」ウトウト

P「………」カタカタ

泰葉「………?」アレ?

泰葉「…!えっ⁉なんで事務所にコタツがあるんですか⁉」

P「いまさら⁉」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518097798
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 22:52:29.46 lozrH7lNO
P「いやさ、暖房は入れてるけど流石にこの寒さだと足りないからな」

泰葉「確かにそれはそうですね…。でもよくちひろさんが許可しましたね?談話室とかならまだしも…」

P「…………」メソラシ

泰葉「…あれ?Pさん?」

P「…………今日、ちっひ出てるから…」

泰葉「Pさん⁉」

杏「まぁまぁ、飴どうぞ」

泰葉「あ、ありがとうございます…」

イヴ「まぁまぁ、お茶どうぞ〜♪」

泰葉「あ、あの……」コンワク

P「ちっちゃいことは気にしない♪」

イヴ「わかちこわかちこ〜♪」

泰葉「今更ですか⁉」

杏「大丈夫大丈夫。怒られるのはプロデューサーだから」

泰葉「…それ本当に大丈夫なんですか?」

杏「あと、4人入ったらいっぱいだとかも気にしたらダメだよ?」

泰葉「えっと…誰か来たら、私出ますね?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 22:56:22.58 lozrH7lNO
泰葉「それにしても今日はすごい積もってましたね」

P「ああ。歴史的な大雪とか言ってたな。おかげでロケやら何やら中止になって大変だよ…」

泰葉「まあそうなりますよね。来るのも一苦労でしたし…」

P「最も俺は基本事務所にいるから関係ないけどな」

泰葉「たまには帰りましょう?」

イヴ「私は住んでますし〜」

杏「杏はきらりが置いていくし」

泰葉「…なるほど。居るべくして居るメンツなんですね」クスクス

P「っても、少し晴れてきたからそろそろ来る奴は来るんじゃないか?暇つぶしに」

泰葉「暇つぶし…ここ、一応事務所ですよね?」

P「遊びに行く待ち合わせに使った子には言われたくないなぁ」

泰葉「そっ…それは///」

杏「お、照れ泰葉」

イヴ「泰葉さんかわいいです〜♪」ウフフ

<ガチャ

泰葉「あ、ほら!誰か来ましたよ!」

P「誤魔化した」ニヤニヤ

杏「にやにや」ニヤニヤ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:01:22.12 lozrH7lNO
薫「おっはようございまー!!!」

桃華「おはようございます」

泰葉「あ!あっ!薫ちゃん、桃華ちゃん、おはよう!」

P「無駄に力強い反応だな」

杏「誤魔化せてないよ、泰葉」

イヴ「薫ちゃん、桃華ちゃんも温かいお茶淹れますね〜♪」

薫「せんせぇ!泰葉ちゃん!お外雪すごいよ!すごいよー!」

P「はいはい。分かってるからとりあえずコタツ入れ。ほっぺた真っ赤になって…冷たっ!」

薫「はーい!ふわぁ、あったかーい!」

桃華「うふふ。くる間中雪で遊びながらでしたものね」

薫「えへへ。楽しかったね!」

杏「ありえん…」 

P「子供は風の子とはよく言うけどな。ってか杏は一応道産子だろ」

杏「道民だからって寒いものは寒いんだよ…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:03:05.72 lozrH7lNO
桃華「と言いますか、何故事務所にコタツがありますの?有り難いですけれど」

P「寒いからな」

杏「寒いからね」

イヴ「寒いですからぁ」

桃華「あぁ、聞くだけ無駄なパターンですわね…」

P「それにそのくだりはもう泰葉がやったから」

泰葉「いえ、それ関係あります?」

薫「あったかいねー」クテー

泰葉「ふふっ。薫ちゃん、すっかり溶けちゃって」クスクス

P「それにしても薫も桃華もどうして来たんだ?今日の仕事は延期になったって連絡しただろ?」

薫「あい!だからあそびにきました!」

桃華「薫ちゃんに誘われましたので」

P「だって」

泰葉「どうしてそこで私に振るんですか⁉」

薫「泰葉ちゃん、あそぼー?」

泰葉「えっ?うん。いいよ」

薫「やったー!じゃあじゃあお外!ゆきだるまとかうさぎさんとか作りたい!」

杏「今来たばっかりなのにまた外行くんだ…」

P「良いけど、もう少し暖まってからな」

薫「はーい!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:37:58.46 lozrH7lNO
P「ほら、寒いからしっかりモコれ」

薫「あい!」

桃華「…Pちゃま、少しやりすぎでは?薫ちゃん、目しか出てませんわよ?」

P「安心していいぞ。この後は桃華もモコらせるから」

桃華「私もですの⁉」

薫「桃華ちゃんといっしょー!」

P「おう。泰葉もモコらせるから、リトルモコーモコッサムだな」

泰葉「良いですけど、もはやユニット名の原型ないですね…」

桃華「まあ暖かいに越したことはありませんが…お二人はどうなさいますの?」

杏「杏はパス。今日出たら凍死ねる」

イヴ「わたしも、もう少し入ってます〜」

P「んじゃ、電話とかよろしく」

泰葉「あれ?Pさんも行くんですか?お仕事は?」

P「来週分までは調整済みだから無問題」

杏「仕事お化けめ…」

P「よし出来た!次は桃華のモコる番だ!」

桃華「もうお好きになさいませ…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:41:04.57 lozrH7lNO
P「せっかくだからHP用に写真撮るぞ。三人ともポーズ!」

薫「はーい!」

泰葉「えっと…こう?」

桃華「これ見て誰だか判りますの?」

P「判んない奴はファンじゃない。はい、おっけー。んじゃ行くか」

薫「やったー!」

<ガチャ

茄子「おはようございます〜♪」

みりあ「まーっす!」

泰葉「あら?おはようございます。茄子さん、みりあちゃん」

薫「みりあちゃんおはよー!」

みりあ「おはよーっ!あれ?もしかして薫ちゃん?すごーい!あったかそー!」

薫「えへへ。これからお外に遊びに行くの!」

みりあ「へー!いいなー!じゃあじゃあ、みりあも行くー!行っていいー⁉」

P「お、じゃあみりあもモコらせないとな」

みりあ「みりあもモコモコになれるの?やったー!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:43:19.39 lozrH7lNO
P「じゃあ次はマフラーな」

みりあ「はーい!」

茄子「ふふっ。そうだ。プロデューサープロデューサー。見てください、これ♪」

P「ん?……凄い量のチョコだな」

茄子「はい。スーパーで爆売りしてたので思わず爆買いしちゃいました♪」

P「ほほう…次の仕事の練習用?」

茄子「はい…ちょっと買いすぎた気もしますが」テヘッ

P「ちょっと…?」

泰葉「これ、使いきれます…?」

茄子「うーん…無理でしょうか?」

みりあ「みりあいっぱい食べるよー!」

薫「薫も!チョコ食べたい!」

杏「杏も食べるー」

P「にしても限度が…あ!」ティン

茄子「?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:45:18.08 lozrH7lNO
P「じゃあ頼んだ」

茄子「はい。おまかせください♪」

イヴ「うふふ。私もお手伝いしますね〜」

茄子「お〜っ!頼もしい限りです♪」

杏「杏はパス。寝る」

P「だろうな。じゃ、俺達は行くか」

薫「はーい!」

みりあ「雪だるまいっぱい作ろうねー!」

桃華「うふふ。何だかんだで楽しみですわね」

泰葉「確かに、こんなに積もるのは珍しいもんね」

P「危ないから敷地内だけだぞ」

泰葉「それでも十分過ぎる気はしますよ?」

P「ま、楽しめるに越したことはないな」

泰葉「ふふっ。ですです」

薫「じゃあ、行ってきまー!」

茄子「は〜い。行ってらっしゃい♪」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:50:36.61 lozrH7lNO
薫「雪だーっ!」

みりあ「薫ちゃん薫ちゃん!何からするーっ?」

薫「えっとえっと…ゆきうさぎさん!」

みりあ「じゃあみりあもそれ!」

桃華「……改めて外に出ると、確かにこれくらいの方がよろしいですわね」

P「だろ?伊達にモコらせたワケじゃないんだぞ」

泰葉「ただのPさんの趣味じゃなかったんですね…」

P「あれ⁉そんな風に思われてたの⁉」

桃華「Pちゃま、時々変な趣味発揮いたしますから…」

P「え?ひどくない?」

桃華「うふふ。薫ちゃんみりあちゃん、私も混ぜてくださいまし」

P「桃華⁉」

泰葉「Pさんはどうします?見守るだけですか?」

P「んー…じゃあ、カマクラでも作るかな」

泰葉「私もお手伝いして良いですか?」

P「おう。ヨロシク」

泰葉「ふふっ。カマクラなんて作るの初めてです」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:52:40.07 lozrH7lNO
みりあ「うさぎさん、一杯出来たねー!」

桃華「少し張り切りすぎましたわね…」

薫「次はなにしよっかー……あ!すごーい!」

みりあ「わぁー!カマクラだー!プロデューサーが作ったの?」

P「泰葉と一緒にな。入るか?」

みりあ「やったーっ!」

薫「ふわあぁ。薫、カマクラ入ったのはじめてー」

桃華「思った以上に温かいですわね」

P「……いや、それは三人いっぺんに入るからじゃないか?」

泰葉「ぎゅうぎゅうですね」クスクス

P「せっかくだし。おーい!写真撮るぞー!」

薫「はーい!あ、泰葉ちゃんも!」

泰葉「あ、うん。じゃあ私は外に…」

みりあ「えへへ、ピース!」

桃華「ちょ、お待ちくださいましっ!…あっ!」

P「これも後で載せないとな。リトルモコーモコッサムwithモコモコみりあ」ウンウン
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:54:51.80 lozrH7lNO
薫「次はゆきだるまー!」

みりあ「雪だるま!いっぱい作ろうね!」

泰葉「ふふ。じゃあ今度は私もお手伝いしようかな♪」

桃華「ふぅ。私は疲れましたので一休みさせていただきますわ…」

P「カマクラ気に入ったのか?」

桃華「……そ、そういうわけではありませんわよ?」

みりあ「あっ、そうだ!薫ちゃん薫ちゃん、良いこと考えた!」

薫「なになに?」

みりあ「あのね、最初にちっちゃい雪だるま作るでしょ?」

薫「うん」

みりあ「でね、次はそれよりちょっと大っきいの作るの。でねでね、その次はもうちょっと大っきいの作って、それをいっぱいしてね…最後はこーんな大っきくするの!」

薫「ふわあああ!おもしろそーっ!」

泰葉「…大作の予感、だね。でも大変だけど楽しそうかも?」

桃華「雪、足りますかしら?」

P「まあ、その時はカマクラ崩すし」

桃華「そんなっ⁉………あ」

P「くくっ…」

桃華「……あうぅ///」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:56:57.75 lozrH7lNO
茄子「ふふっ。完成ですね♪」

イヴ「うふふ。みなさん喜んでくれると良いですね〜」

茄子「はい。きっと大丈夫です」

杏「ちょっとちょーだーい」

茄子「はいはい。じゃあ先にちょこっといただいちゃいましょうか♪」

杏「チョコだけに?」

茄子「チョコだけに。あ〜、コタツ良いですねぇ」

イヴ「ですよね〜♪」

杏「もう出るの無理だよねぇ…。あ、そうだ茄子茄子」

茄子「はいはい。なんですか?」

杏「ちょっとハグしていい?ぎゅっと」

茄子「?はい、良いですよ。さ、どうぞ♪」

杏「よし。ぎゅー!」

茄子「ふふ。ぎゅー♪」

イヴ「わあぁ。私も良いですかぁ?」

杏「カモン!サンタさん!」

イヴ「わーい!ぎゅう〜♪」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 23:59:23.45 lozrH7lNO
杏「よし。よし。これで勝つる」

茄子「どうしたんですか?」

杏「うん。ちょっとビットコインに全ブッパしようかなってね。茄子パワーで。更にサンタパワーもドンだ!」

イヴ「ビットコイン?」

茄子「聞いた事あるような…ないような?」

杏「任せろ!一生分以上稼ぐから!…あ、茄子おかわり」

茄子「はいはい。お待ちを〜……うーん」

杏「…ん?どったの?」

茄子「いえ、やっぱりコレだけだと物足りない感じが…」

杏「そう?杏的には十分だけど…」

茄子「戸棚に何かなかったかな〜…」

イヴ「確かおせんべいとみかんがありましたよ〜?」

茄子「お〜っ!」キラリン

杏「待って。ちょっと待って」

茄子「押すな押すなですね!お任せを♪」

杏「待って!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/09(金) 00:01:25.67 Xm/1UTv2O
みりあ「できたーっ!」

薫「ゆきだるまいっぱいだー!」

泰葉「ふふっ。流石にちょっと疲れてきたね」

P「なんとかカマクラ死守出来たな」

桃華「Pちゃま、いけずですわ…」

泰葉「むむ。そんなイジワルなPさんには…えいっ!」ピトッ

P「ひょわっ⁉冷たっ!泰葉⁉」

泰葉「ふふっ。すっかり冷えちゃいましたから、Pさんのほっぺたが温かくて助かります」ピトー

P「あー、もう。指先真っ赤じゃないか。なんで手袋外すかなぁ…」ギュッ

泰葉「だって、手袋だと雪固め辛くって…」

P「だからって……はーっ」スリスリ

泰葉「あー…温まります…」スリスリ

桃華「はぁ…無駄にお熱いですわね」

薫「いっぱいあそんだもんね!」

みりあ「確かにちょっと熱くなってきたかもー」

桃華「ではなくて…まあ、何でも良いですが」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/09(金) 00:03:19.95 Xm/1UTv2O
P「よし。しっかり楽しそうな写真も撮れたし、一旦戻るぞー。泰葉も温め直さないとだしな」

薫・みりあ「はーい!」

P「そうそう。さっき茄子が買ってたチョコな、ホットチョコにしてもらってるから、戻ったらもらいな」

みりあ「ホットチョコ!」

薫「わーいっ!」

泰葉「茄子さんに言ってたのそれだったんですね」

P「うむ。それならある程度一気に使えるからな」

桃華「うふふ。それは楽しみですわね」

P「あとは茄子が変な事してないかだけだな…」

泰葉「……茄子さん、たまにビックリする事しますからね」

桃華「大丈夫ですわよ、きっと」

P「人、それをフラグと言う」

桃華「不安にさせないでくださいまし!」




おしまい
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/09(金) 00:04:38.74 Xm/1UTv2O
以上、読んでくださった方ありがとうございました!
リハビリも兼ねて書き慣れてたキャラ達でダラダラと書いてみましたが相変わらずとっ散らかってる…
茄子さん来ましたね。聖に突っ込んだ後でこれは…む、むぅーりぃー…でも茄子さん…くっ…
ところで泰葉はまだでしょうか?

ちひろ「そのデスクどうなってるんですか」

1 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/07(水) 19:10:07.16 R4tY9UIi0
モバP(以降P表記、ぷにぷにですよ〜)「ほほう、これは中々…」カタカタカタカタ

ちひろ「すみませんプロデューサーさん、ホチキスの芯って持っていませんか?」

P「あるよ」ガタッ

P「はいどうぞ」

ちひろ「ありがとうございます」

P「200円です」

ちひろ「その減らず口縫い付けたろか」

P「ヒィッ」

ちひろ「まったくもう!」プンスコ

P「あれ、この前雑貨品の買い出し行った時に買わなかったんですか?」

ちひろ「いえ…買った事は買ったんですけど」

P「…」ヒョコッ

ちひろデスク「やあ」ゴッチャア

P「うわ机の上超汚ねぇ」

ちひろ「き、今日はたまたまです!色々と仕事が重なって…」

P「結婚できないパターンですな」

ちひろ「その瞼縫い付けてやろうか」

P「やめてくださいビルド観れなくなる」

ちひろ「そう言えばプロデューサーさんのデスクっていつも意外と綺麗ですよね。意外と」

P「ハハッ、心が綺麗なものですから」

ちひろ「あははははははははははははははははははははは!!」

P「くっ!助走つけて殴りたい!」

ちひろ「何かコツとかあるんですか?あ、今お仕事大丈夫ですか?」

P「構いませんよ。なろう小説読み漁ってるだけですから」

ちひろ「何してるんですか」

P「コレなんか面白そうですよ。HN三ノ宮明日香の『授業中にテロリスト〜異世界でトンファー無双〜』。みんなに勧めてみようかなと」

ちひろ「おいやめて差し上げろ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517998206
2 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/07(水) 19:27:37.86 R4tY9UIi0
P「コツも何も、不必要なものは置かないようにしているだけですよ?ほら」

ちひろ「あ、ホント。意外ですね。持ち主は限りなくスチャラカなのに」

P「必要な書類はすぐ取れるようにパソコンの横の書類棚に入れてますし、急ぎじゃないものはこうして中央下の浅広い引き出しに入れてます」ガラッ

ちひろ「わっ、引き出しの中に仕切りつけてきっちりファイリングしてる。やだこの人埼玉出身のくせに几帳面」

P「お前は今全国3憶7千万人の埼玉県民を敵に回したぞ」

P「左側が比較的新しい書類、右に古い書類と区別しています」

ちひろ「へぇ〜…確かに見やすいですね」

P「あとは今週号のジャンプぐらいですかね、ここに入れているのは」

ちひろ「ん?」

P「と言うかこれぐらいならそんな几帳面じゃなくてもやりません?」

ちひろ「まぁ…私も多少は整頓して使っているつもりですけど。…いや、単純にあなたがこんなキッチリしているというのがただただ意外で」

P「お前は普段俺のことを一体何だと」

ちひろ「業務モンスター」

P「………チッ!命拾いしたな反論が浮かばねえ!」

ちひろ「あ、折角ですから他の引き出しも見せてもらっていいですか?」

P「え」

ちひろ「…あ、もし人前に出せないようなアレなモノとか隠していらっしゃるのなら無理にとは…」

P「職場でそんな不健全なモン持ってくるかぁ!いいだろう受けて立ちましょう!」

芳乃「ほーっ」ガラッ

ちひろ「えっ」

芳乃「そなたー、れっすんに行って参りますー」

P「はいよ。夕飯は唐揚げだからなー」

芳乃「ひゃっほーい」トテトテトテ

P「さて、では今度は右側の引き出しを…」

ちひろ「あ、あの…そこの引き出しって書類が入ってましたよね?」

P「え?えぇ…今さっき見せたでしょ?ほら」ガラッ

ちひろ「…今、芳乃ちゃんどこから出てきました?」

P「ではまず一番上の引き出しから行きますねー」

ちひろ「どこから出てきました!?」
3 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/07(水) 19:42:20.03 R4tY9UIi0
P「右側の一番上は文房具類ですかね。とは言ってもデスクの上の筆立てに大抵のモノ入れてますからホチキスの芯とか…あ、あと印鑑や重要書類もここですね」

ちひろ「あ、そこの使い道は私も同じですね。印鑑入れているので鍵でロックしていますけど」

P「俺もです。あ、付け加えると没収したゲーム機とかもここに入れてますね」

ちひろ「学校の先生ですか」

P「リオレウス狩りに没頭してレッスンすっぽかすアイドルが約2名ほどいますので」

P「普段一番使わない引き出しですね、ここは。そのせいで時々カギどこやったか忘れちゃうぐらいですよ」

ちひろ「いやいや、印鑑入れてるのに大丈夫なんですかそれ」

P「その時は李衣菜に頼むか芳乃にお願いしてますね」

芳乃「呼びましてー?」ガラッ

ちひろ「わっほい!」

P「あれ、芳乃レッスンは?」

芳乃「忘れ物をしてしまいましたのでー」イソイソ

芳乃「ではではー、行ってまいりますー」

P「いってらっしゃい」

芳乃「がんばるぞい」ピシャッ

ちひろ「…」

P「さて、では次は真ん中の…」

ちひろ「ちょいちょい!今芳乃ちゃんどこから出てきました!?」

P「…?」

ちひろ「怪訝そうな顔で首を傾げないでください可愛げの無い!」

P「ちょっと何を言ってるのかわからないので無視して次にいきますね?」

ちひろ「段々次の引き出しには何が入ってるんだろうってワクワクしてきた自分が悔しい」

P「真ん中の引き出しは結構広くて大きいので色々入れちゃってますね」

ちひろ「あぁわかります。私貰ったお菓子とか入れちゃいますね」

P「え、モバコインカードじゃないんですか?」

ちひろ「ていっ!」ゴスッ

P「ファイルの角は地味に凶器!」
5 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/07(水) 20:14:47.06 R4tY9UIi0
P「確かに俺もオヤツとか入れちゃってますね、ここ。あとは雑貨とか色々と…」ゴソゴソ

杏「プロデューサー飴無くなったからちょーだい?あとゲーム返してー」

P「ほれ袋ごと持ってけ。ゲームは帰るときに帰してやるから」

響子「プロデューサーさん。星形の型抜きとか持っていませんか?」

P「偶然持ってるよ。けど包丁持ったままウロウロしないで怖い」

みちる「パッククロージャーありますか!」フゴッ

P「あげるから食べながらウロウロしない可愛いけど」

常務「MGエクシアの右肘関節パーツが折れてしまったのだが」

P「奇跡的に持ってますよ。と言うかバンダイさんに問い合わせてください」

時子「豚」

P「はいよ、味醂と白味噌」

仁奈「ハクビシンのきもちになりてーでごぜーますよ!」

P「丁度昨日作った着ぐるみがあるでごぜーますよ」

周子「ねぇねぇ、志希ちゃんの感度が400倍になるスイッチとか晶葉ちゃん作ってくれないかなぁ」

P「今朝暇潰しに作ってみたんよ」ポチッ  フナァーーーーッ!?

比奈「S−61のトーン下さいっス」

P「人の引き出しを保管庫にしないでくれない?」

ちひろ「……」

P「っとまぁこんな風に色々適当に放り込んでるんでゴチャゴチャしてます…って何ですかその目は」

ちひろ「いえ…どこからツッコめばいいのかなぁ、と」

P「去年の忘年会でやった「お願い!シンデレラ 千川ちひろwithトレーナー4姉妹ver」のDVDもありますけど」

ちひろ「3000円までなら出しますからそれ渡してください」
12 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/08(木) 15:42:39.72 Gf/c0Wt80
P「とまぁ、こんな感じな真ん中の引き出しです」

ちひろ「明らかに引き出しの大きさに釣り合わない量のものが入ってましたけどどうなってるんですか」

P「そして一番下の引き出しですが」

ちひろ「どうなってるんですかってばよ」

P「ここは特に何を入れるって決めてる訳では無いです。特に何もなければ空にしてますし…」ガラッ

こずえ「むにゃぁ…」

P「…」

ちひろ「…」

こずえ「…しめてぇ…しめろよぉ…」

P「おやすみ」ピシャッ

P「…」

ちひろ「…」

P「そして一番下の引き出しですが」ガラッ

雪美「くぅ…」

ペロ「起きちゃうから閉めて」

P「すんません」ピシャッ

P「…」

ちひろ「…」

P「ここは特に何を入れるって決めてる訳では無いです。特に何もなければ空にしてますし…」ガラッ

イヴ「結構落ち着きますね〜」

P「落ち着かんといて」ピシャッ

P「…」

ちひろ「…」

P「ど、どうなってるん!?」

ちひろ「そんな事知りませんよ!」
13 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/08(木) 16:24:11.36 Gf/c0Wt80
P「と、引き出しはこんな感じですね」

ちひろ「突っ込みどころしかありませんでしたね」

P「デスク上はパソコンと筆立てとファイルケースとフルボトルくらいしか置いていませんし。参考になりました?」

ちひろ「なると思います?」

P「時間の無駄でしたね」

ちひろ「まったくです。…あ、良い機会ですからもう1か所見せてもらってもいいですか?」

P「引き出しと引き出しの隙間に薄い本なんて隠していませんよ」

ちひろ「違いますよ。プロデューサーさんのデスクで一番摩訶不思議な場所をまだ見ていなかったのを思い出しまして」

P「ねぇよ、そんなとこ」

ちひろ「あるだろほら。ここだよここ!」

P「デスクの下なんて俺の足しかありませんよ」

P「あとはせいぜい…んしょ、っと」ゴソゴソ

P「あいたっ」

ちひろ「どうしました?」

P「噛まれました」

ちひろ「え?」

P「コラ誰だぁ」ズボッ

輝子「フフィ…」プラーン

ちひろ「輝子ちゃんが釣れました」

P「オツサンの指なんて美味しくないから。ペッしなさい。ペッ」

輝子「い、いきなり親友の手が来たから…か、噛めばいいのかと思って」アムアム

P「痛くすぐったいからやめなさい」

輝子「フヒ…」チュゥー

P「吸うな吸うな!」

輝子「じゃ、じゃあ…返すぞ」プーッ

P「ヤメロォ!」
14 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/08(木) 16:38:39.93 Gf/c0Wt80
P「指ベットベトになってもうた…ちひろさんで拭いていいですか?」

ちひろ「レアメダルにされたいんですか」

P「ヒィッ」

ちひろ「前から思ってたんですけど…そんなに奥まで足を入れてるのによく輝子ちゃんが入るスペースがありますよね。物理法則どうなってるんですか?」

P「そうですか?普通にちょっとした収納テクじゃないですか?ほら結構スペースありますし」ゴソゴソ

P「あいたっ」

ちひろ「どうしました?」

P「噛まれました」

ちひろ「え?」

P「まだ入ってたんかい誰だぁ」ズボッ

乃々「ひぃぃっ、み、見つかっちゃったんですけど…」プラーン

P「森久保も入ってたのかよ。…今噛まなかった?」

乃々「し、知りません…」プイッ

P「本当に?ちょっぴり痛かったんだけど」

乃々「あぅ、ごめんなさい……って知らないんですけど。もりくぼには一切身に覚えが無いんですけど…」ププイッ

P「そっか。じゃあ取り合えず手ぇ離してくれない?」

乃々「お構いなく。もりくぼの事はちょっと斬新な装飾品と思っていて頂けたら…」

P「片腕の自由を完全に奪い去る装飾品ってどうなのさ」

乃々「も、もりくぼに用事が無いのでしたら引き続き静かに巣に籠っています…」ズリズリ

P「それは構わないけど俺の手は離してくれない?引きずり込まれるから。引きずり込まれるから」

乃々「お構いなく、お構いなくですけど」ズリズリズリ

P「た、助けてチッヒ!」

ちひろ「気が済むまでイチャついてどうぞ」

P「へ、へるぷみー!」ズリズリカプッズリ
18 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/09(金) 02:00:02.42 k7x7Tm310
ちひろ「プロデューサーさんが足を入れてたのに女の子2人もよくこの中に入っていられましたよね…四次元ポケットか何かですか」

P「ファンタジーやメルヘンじゃないんですから」

ちひろ「あ、生きてたんですね」

P「手こずりましたが何とかレッスンルームに放り込んできました」

ちひろ「乃々ちゃんも随分逞しくなりましたね」

P「あいつは最初から逞しい娘ですよ。よいしょっと」

P「これで少しでもちひろさんの腐海のようなデスクが整えられると幸いです」

ちひろ「ですから今日はたまたまですってば!」

P「自宅では高校時代のジャージ着て部屋散らかしてGが出たら怖くて部屋に入れないタイプですか?」

ちひろ「失礼な!なら見に来ればいいじゃないですか!その澱んだ眼で確かめればいいじゃないですか!」ガオーッ

P「ハハッ、微塵も興味がねぇ」

ちひろ「一撃じゃ生温い!」ゴスッ

P「体重の掛かったエルボー!」

ちひろ「ずーっと思ってましたけどもう少しくらい私に優しくしてくれてもバチは当たらないと思いますよ」

P「痛た…優しくしなくてもバチは当たらないからいいんですよ。もう、ボールペン落としちゃったじゃないですか」

まゆ「うふ」シュバッ

ちひろ「え」

まゆ「はい、落としましたよぉ?」

P「ああ、どうもありがと」

まゆ「それでは失礼しますねぇ」ズリズズリズリ

P「お疲れさん」

ちひろ「…」

P「…」

ちひろ「……」

P「まゆまで入ってたとは。アハハハ」

ちひろ「だから物理法則おかしくないですか!?」

P「?」

ちひろ「怪訝そうな顔で首を傾げないでください愛嬌の欠片もない!」
19 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/09(金) 02:17:11.94 k7x7Tm310
ちひろ「このスペースにどうやったら女の子3人入るんですか!スライムじゃなきゃ無理でしょ普通に考えて!」バンッ

P「この事務所において普通というワードがどれだけ無力だと。ああほら、デスク叩くからまたペンが床に…」コロッ

凛「ふーん」シュバッ

ちひろ「え」

凛「はい、落としたよ?」

P「ああ、どうもありがと」

凛「それじゃ、巣に戻るね」モソモソモソ

ちひろ「…」

P「…」

ちひろ「…」ポトッ

みく「うにゃ」シュバッ

ちひろ「え」

みく「ボールペン落としたにゃ。はい」

P「ああ、ありがとな」

みく「みくは巣作りに戻るよ」モサモサモサ

ちひろ「…」

P「…」

ちひろ「…」ポイッ

飛鳥「やぶさかではないよ」シュバッ

ちひろ「oh…」

飛鳥「ほら、落とし物だ」

P「ああ、ありがと」

飛鳥「終わりゆく世界に身を委ねるとしようか」ズリズリアスアス

ちひろ「…」

P「…」

ちひろ「…」

P「…」ガラッ

こずえ「すぴぃ…」

P「…」ピシャッ

ちひろ「…」







P「物理法則どうなってんですか!?」

ちひろ「お前が言うなよ!!」






アッキー「終わりだ」

優「アッキー用のデスク届いたよー?」
20 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/09(金) 02:25:25.55 k7x7Tm310
はい思い付きですいつもの事です持病です。机の引き出しにはガンプラ詰めてました持病です。あれ、おかしいな…バレンタインネタ書こうと思ってた筈なのに何やってるんでしょうね持病です。
多分次こそバレンタインSSだと思います。当たりハズレのある食べ物を引き当てあうゲームのような話にする予定ですが菩薩のような心で見守って頂けると布団の中で冬眠せずに済みます。
では寒い日はまだまだ続きますがビタミン不足と乾燥とハクメイとミコチの録画予約に気を付けてお過ごしください。



オツカーレ

【モバマス誕生日ss】市原仁奈物語~番外編「おたんじょうび」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 00:01:11.67 WXsFuRf20

前作↓の設定を引き継いでいます。

【モバマスSS】市原仁奈物語

↓コレの翌日です
P「あいさんと二人きりで誕生日をお祝いする」

Pの地の文多めですよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518015671
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 00:04:06.18 WXsFuRf20



【事務所〜Jルーム】

薫「仁奈ちゃん!誕生日おめでとー!」

一同「おめでとう!」

仁奈「ありがとーごぜーます!」

P「おめでとう仁奈。はいこれプレゼント」

仁奈「・・・これは時計?・・・おー!うさぎでやがりますか!?」

P「うん、兎の腕時計」

前日の反省を活かすのはまた後だ。予め用意していたプレゼントを渡す。

兎があしらわれたレディースウォッチである

仁奈「おー!かわいいでごぜーます!」

・・・よかった。気に入ってくれたみたいだ

友紀「あたしからはね!ねこっぴーだよ!」

ありす「私からはいちごのカスタードパイです。道中にどうぞ」

薫「薫からはねー!これ!ひまわりのキーホルダー!」

仁奈「おおー!みんなすげーです!」

みんなから思い思いのプレゼントを渡されている仁奈、幸せそうで何よりだ。かわいい。

早苗「そんなわけで仁奈ちゃんの誕生日会を始めます!」

・・・勝手に決めないで!今日は仕事!僕もやりたいけどさあ!

P「あの、あんまり時間がないので・・・」

・・・周りからブーイングが聞こえる。しょうがないじゃないか!仕事なんだからさあ!

楓「・・・あいちゃんごめんなさいね。ついでみたいになってしまって」

あい「いえ。私は十分頂きましたから。今日の主役は仁奈ですよ」

仁奈「本当にうれしーでごぜーますよ!わーいわーい!」

・・・少し場が落ち着いたかな?仁奈がこっちを見ている

仁奈「・・・そろそろお仕事でごぜーますか?」

P「・・・ごめんね。仁奈。仕事入っちゃってさ」

仁奈「気にしないでくだせー!」

P「じゃあいこうか」

仁奈「いくですよー!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 00:07:04.03 WXsFuRf20

〜〜移動中〜〜


【スタジオ〜クルトナーガ】

カメラマン「今日はよろしくね。仁奈ちゃん」

仁奈「よろしくおねげーします!」

P「よろしくお願いします」

今日の仕事は子供服の撮影である。キグルミではない普通の服だ。

ライブ以降こういう仕事も来るようになった。かわいい

普段ならこういうのは薫が多いのだけれど。

薫も午後からあいさんと旅の収録なので仁奈にお鉢が回ってきたのだ。問題なくこなせるのはわかってるし。かわいい。

仁奈「・・・あの、これとこれつけてもいいでやがりますか?」

・・・ん?あれは僕と薫があげたやつだ

カメラマン「もちろんいいよ。今日はファンシー系だし、腕と小物にでもつけようか。」

仁奈「わーい!」

・・・喜んでくれて嬉しい。子供に腕時計ってどうかと思ったんだけど喜んでくれてなによりだ


〜〜撮影中〜〜

カメラマン「撮影終わりです。ありがとうございました!」

仁奈「ありがとうごぜーました!」

滞りなく撮影が終わった。アイドル市原仁奈はもう一人前かもしれないなあ。かわいい

P「あ、すいません。採用するかどうかは別にして写真のデータ全部これにもらえます?」

USBを差し出す。・・・あまりマナーは良くないが今日は特別だ。

カメラマン「え?ああ、いいですよ。ちょっと待ってください」

了承してくれてありがたい。この人はいい人だ。またお仕事できるといいな
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 00:08:45.72 WXsFuRf20



【車内】

仁奈「・・・もう暗くなっちまいましたね」

P「・・・うん、家まで送っていくからね」

・・・車を走らせる。・・・なるべく表情に出さないようにしないと

仁奈「みんなに誕生日祝ってもらって楽しかったでごぜーます!」

P「それはよかった」

仁奈「休憩中に食べたありすちゃんのお菓子も美味しかったし!」

P「そうだね。おいしかった」

仁奈「・・・誰かに誕生日を祝ってもらうのって殆どなかったでごぜーますから」

P「・・・来年はお休みにできるよう頑張るね」

仁奈「ありがとーごぜーます・・・でも、やっぱり」

P「うん」

仁奈「・・・パパとママと一緒にいたいってのはワガママでごぜーますかね・・・?」

P「・・・そんなわけないさ。普通のことだよ」

仁奈「・・・そうですか」

・・・大丈夫、もう少しだから
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 00:12:12.57 WXsFuRf20

【仁奈の家前】

仁奈「・・・ついちゃった」

P「・・・家の前まで一緒に行こうか」

仁奈「・・・うん」

手を繋いで、仁奈と一緒に家の扉の前に行く

仁奈「・・・ただいまー」

・・・ドアをあける仁奈を見守る。・・・驚いてくれるといいな

仁奈父・母「おかえりー!!!お誕生日おめでとう!」

扉を開けた瞬間彼女の頭にクラッカーの雨が降り注ぐ。・・・出待ちしていたようだ

仁奈「・・・え?」

仁奈父「お仕事お疲れ様だぞ仁奈!P君!写真は持ってきてくれたかな!?」

P「ええ、ここに」

今日撮ったUSBメモリを差し出す。・・・あんましマナーよくないことしたんだから感謝してほしい

仁奈父「さすがP君だ!仕事が早い!また仁奈フォルダが潤うな!」

・・・ほんっとこの人変わったよなあ。いい意味でだけどさ

仁奈母「晩ご飯食べてないでしょ?すぐ用意するからね?ケーキもあるからね」

仁奈「・・・え?え?どうして・・・?」

・・・仁奈はまだ状況がよくわかっていないみたいだ。ここはご両親に任せよう

仁奈父「頑張って戻ってきたんだ!なあに!これくらい余裕余裕!」

仁奈母「・・・そこのPさんにね。やったことないって言ったら怒られちゃってねえ」

P「ちょ、それは言わないでくださいよ!」

仁奈「・・・ありがとうごぜーます!P!」

P「・・・まあ、頼んだだけだし。あ、後は家族水入らずで・・・」

仁奈「・・・P。帰っちやがいますか?」

P「・・・まあ次回は参加させてもらうかもだけどね。最初だから家族三人で過ごしてほしいんだ」

その方が思い出になる。大丈夫、これから機会はいくらでもあるのだから。

仁奈父「・・・そう言われると参加させにくいなあ」

仁奈母「次は是非参加してくださいね?さあ仁奈、手を洗ってうがいしてきて。」

仁奈「はーい!P!また明日ですよ!」

P「うん、また明日。すいません、それでは失礼します」

・・・さて、帰るか。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 00:15:26.45 WXsFuRf20


【翌日・事務所〜Jルーム】

仁奈「おはよーごぜーます!」

P「おはよう。仁奈、昨日は楽しかったかい?」

仁奈「はい!楽しかったでごぜーます!パパもママも楽しかったって!」

P「よかった、仁奈が喜んでくれて僕も嬉しいよ」

友紀「へー、最近ずっとなんか連絡してるなーって思ってたけどこれやりたかったんだ?」

P「・・・ええ、まあ」

早苗「いいとこあるじゃない!」

あい「ああ、素晴らしい試みだと思うよ」

P「あの。そんなに褒められても困るんですが」

・・・ぶっちゃけ仁奈父が来たがってたので問題は殆どなかった。

外国のほうがこういうの寛容だったんで手間もほぼないも同然だった

仁奈「えへへー・・・とぉっ!」

P「おっと」

仁奈がダイブしてきた

仁奈「・・・Pは魔法使いみたいでごぜーます。いつも仁奈のお願いを叶えてくれます」

P「買いかぶりだよ。全部はできないさ」

・・・なるべく全力で努力をしているだけだ。

仁奈「それでも。ありがとうごぜーます・・・感謝してるですよ」

P「・・・ありがとう、仁奈」

仁奈の頭をなでる。相変わらずもふもふしていてきもちいい。

仁奈「えへへ・・・ずっと一緒にいてくだせー」

・・・うん、いつか一人立ちするまでは一緒にいようね。仁奈

お わ り!
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 00:17:03.34 WXsFuRf20
終わりです ありがとうございました。 仁奈ちゃん誕生日おめでとう。依頼出してきます

最近ピクシブのほうにもSSのバックアップをのせてみてます。よろしくお願いします

ではまた

橘ありす「プロデューサーさんは晴さんのお兄さん」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:35:19.48 tbEl15of0
アイドルマスターシンデレラガールズ二次創作です。

結城晴「オレの兄貴はプロデューサー」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517878301/
モバP「オレの妹は結城晴」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517964793/

これらのSSの続きとなっております。よければこれらを読んでから本SSをお楽しみください。

※このSSはオリジナル設定を多用します。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518068119
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:36:11.78 tbEl15of0


13.


ちひろ「プロデューサーさん! 借りを返してもらう日が来ましたよ」

モバP(以下P)「なんですか? 藪から棒に」

ちひろ「すこしの間預かって欲しいアイドルがいるんですよ、よろしくお願いできません?」

P「え……どんな子ですか? そりゃあ、事務所で預かることぐらいはできますが……」

ちひろ「素行は問題ないですよ。協調性も……多分あります! ただ……」

P「ただ?」

ちひろ「拗ねちゃってるので慰めてあげてくださいね!」

P「はぁ……別に構いませんが……」

ちひろ「決まりですね! 入って来てもいいわよ、ありすちゃん」

ガチャ

ありす「初めまして、プロデューサーさん。同じ事務所のアイドルの橘ありすといいます。橘と呼んでください」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:36:55.61 tbEl15of0

P「……えーと、よくわかんないけど、オレもありすちゃん……じゃダメかな?」

ありす「駄目です。ちひろさんは構いませんが、プロデューサーさんは橘と呼んでください」

P「そ……そっか。じゃあ、橘さん、でいいかな?」

ありす「……まぁ、いいです」

P「で、……だ。橘さんをどうしてオレが預かることに? たしか他Pの担当だったよね?」

ちひろ「それはですね……ありすちゃんのご両親が忙しくて、お仕事で家を暫く空けることになって、そのちょうどいい預かり手がいなかったからなんです」

P「だからって……オレ?」

ちひろ「ほら、他Pさんの親友で信用もありますし! ありすちゃんのご両親も他Pさんは信用しているようなので他Pさんの親友なら大丈夫だろうって!」

P「……いやぁでもなぁ……この分だとうちに連れて帰ることになりそうですけど……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:37:34.05 tbEl15of0

ありす「……いいんですよ、嫌なら嫌と言っても。私、事務所を貸していただければ1人で寝泊まりできますので」

ちひろ「そういうわけにもいかないのよ」

P「……はぁ……、んなこといってる子供をほっぽり出せるわけないだろ? 分かりました、引き受けます。暫くの間、うちで寝泊まりさせればいいんですよね?」

ちひろ「ええ、それで大丈夫です。ありがとうございます、プロデューサーさん。助かりました」

P「これで借りはチャラですからね」

ありす「……」

ちひろ「ほら、ありすちゃん。挨拶しよ?」

ありす「……なるべくご迷惑はかけないようにしますので、暫くの間よろしくお願いします」ペコ

P「ん、こっちこそよろしくな。橘さん」

ありす「……はい」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:38:32.47 tbEl15of0

晴「来たぜー! プロデューサー!」

P「晴、学校お疲れ。ちょっと話があるからこっちに来てくれないか?」

晴「? なんだ?」

P「ちょっとな……」



P「というわけなんだ。だから暫くの間、橘さんと一緒に行動したり、うちに帰ったりすることになるぞ」

晴「ふーん? そっか」

ありす「よろしくお願いします、結城さん」

晴「結城さんじゃどっちがどっちかわかんないだろ、晴でいいよ。オレもありすって呼ぶし」

ありす「いえ、私はプロデューサーさんのことはプロデューサーさんと呼ぶので区別はできています。結城さんも私のことは橘と呼んでください」

晴「ん、まぁ橘がそう言うならそれでいいけど」

ありす「ありがとうございます」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:39:23.88 tbEl15of0

P「挨拶は済んだな。じゃあ、解散しよう。今日は午後8時くらいに帰る予定だから、各自割り当てられた仕事やレッスンが終わったら、オレのところに集まってくれな」

晴「ん、わかった」

ありす「わかりました」

P「じゃあ、今日も仕事頑張ろう」



ガチャ

晴「プロデューサー! レッスン終わったから宿題しに来たぜー!」

P「お、晴。来たな」

晴「よいしょ」ポス

P「しかし、晴。すんなり橘さんのこと受け入れられて偉かったな」ナデナデ

晴「ん? なんでだ?」

P「だって、橘さんが家まで来るってことは」

ガチャ

ありす「プロデューサーさん、少しお話が……!? な……何してるんですか!?」

P「こういうのが家まで続くってことだぞ」

晴「え……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:40:14.83 tbEl15of0


14.


ありす「結城さん! な……なんでプロデューサーさんの膝に座ってるんですか?」

P「晴はな、オレの膝で宿題をやるのが日課なんだ。素晴らしいだろ?」

ありす「え……結城さん、私と同じ歳でしたよね? ……恥ずかしくないんですか?」

晴「う……」///

ありす「そっ……それに、神聖な事務所でそんな……不健全です!」

P「何がだ?」

ありす「え?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:41:19.78 tbEl15of0

P「何が不健全だと聞いているんだ、橘さん。オレはただ膝に妹をのせていただけだ。何か問題があるか?」

ありす「……ひっ……開き直らないでください! とにかく! 結城さんも顔を赤くしていますし、そんな恥ずかしいことはやくやめてください!」

ちひろ「私もそうして欲しいところなんだけどね、ありすちゃん。それにも問題があるのよ」

ありす「あっ、ちひろさん! ちひろさんからも何か言ってください! おかしいです!」

ちひろ「このプロデューサーさんはね、晴ちゃんが膝に乗っていると作業スピードが約3倍になるの。そして、いつもの時間に晴ちゃんが来ないとグデグデになって作業スピードが半分になるのよ」

ありす「なっ……! え? ……ど、どういう仕組みですか?」

P「晴が膝に座っていると癒されながら頑張れる。いつもの時間に晴が膝にいないとがっかりする。当然だな」

晴「……やめろばか」///
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:42:20.14 tbEl15of0

ありす「当然ではありません! それはプロデューサーさんが本気を出せるのに出さない怠慢ではないですか?」

ちひろ「最初はそう思ったんだけどね……どういうわけか本当みたいなの。それに、大変な書類とかも鼻歌交じりに秒殺しちゃうから、事務所としても重宝しだしちゃって……このままやらせろって上からのお達しが出たの」

ありす「なっ……」

P「というわけだ。悪いがこっちは事務所公認なんでな。続けさせてもらうぞ」

晴「オレは恥ずかしいからもう降りたいんだけど……」

ありす「……結城さんはこう言ってますが?」

P「晴が本気で降りたいならオレから降ろすさ。だから降ろさない」

晴「うう……」///

ガチャ

梨沙「相変わらずのシスコンの変態ね」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:43:44.61 tbEl15of0

P「お、梨沙か。今日の撮影はどうだった?」

梨沙「楽勝だったわ。もう少し骨のある仕事用意しなさいよね」

P「悪いな、向こうからのご指名でな」

梨沙「へぇ、そうだったの……ん? なんか知らない顔がいるけど?」

P「ん、ああ。ちょっと預かることになってな」

ありす「初めまして、橘ありすといいます。今日から暫くの間結城さんの家でお世話になることになりました。よろしくお願いします」

梨沙「よろしく……アタシはこいつの担当アイドルのひとり、的場梨沙よ。梨沙って呼んで」

ありす「いえ、的場さんと呼ばせていただきます。こちらも橘と呼んでください」

梨沙「嫌。橘、なんてなんか据わりが悪いし。ありすって勝手に呼ばせてもらうわね。そっちも好きにするといいわ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:44:54.55 tbEl15of0

ありす「なっ……わかりました。好きにさせてもらいますね、的場さん」

梨沙「んで? 晴はまたなんで赤くなってんのよ。……あ、そっか。ありすになんか言われたのね」

晴「……なんでわかんだよ」

梨沙「わかりやすいのよ、晴は。ちょっと、P。こんなんで預かるなんてできるの? ただでさえ、晴は恥ずかしがり屋さんなのに」

晴「恥ずかしがり屋って……お前らが恥ずかしいことばっかするからだろ」

梨沙「馬鹿、親兄弟に甘えることのなにが恥ずかしいのよ。アンタはもう少し開き直りなさい」

晴「……人に見せるもんではないだろ……」

P「まぁまぁ梨沙、その辺にしてやれ。心配してくれてありがとうな。少しの間だけなんだから、なんとかやりくりするさ」

梨沙「……そ」

ありす「……親兄弟に甘えることは恥ずかしいことじゃない?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:45:58.42 tbEl15of0

梨沙「どうしたの? ありす」

ありす「いえ、なんでもないです」

梨沙「ふーん? じゃあ報告も終わったし、アタシ帰るわね。今日はパパとデートなの♪」

P「おう、お疲れさん。楽しんでこいよー」

梨沙「当然ね! じゃあ、また明日ー!」


ガチャ パタン


ありす「嵐のような人でしたね……」

P「芯のしっかりしてる、頼れる奴だよ。まだまだ子供なところもあるがな」

晴「……兄貴、聞いてくれ」

P「なんだ?晴」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:47:03.68 tbEl15of0

晴「兄貴や梨沙がなんと言おうと、オレは恥ずかしいものは恥ずかしい。誰にも見られてないならまだしも、ありすに見られてるなら、それは恥ずかしい。だから降ろしてくれ」

P「……いいんだな?」

晴「……」コクン

P「……じゃあ、ほら。休憩室で続きやってこい」

晴「わかった」

ちひろ「あのー、晴ちゃん? 私もいつも見てるんだけど……」

晴「あー、ちひろさんはなんていうか……母さん? みたいな感じだから平気になった」ズバッ

ちひろ「!?」グサァ

ちひろ「……そう……ですか。……付き合ったことすらないのに……お母さん……」ドヨドヨ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:47:42.82 tbEl15of0

晴「んじゃ、行ってくる」

P「ん、頑張れよー」

ガチャ バタン

ありす「……」

P「さて、オレも仕事するか……はぁ……」カタカタ

ありす「あの……私やっぱり……」

P「いいんだよ、晴がそうするって決めたんだ」

ありす「でも……」

P「……なんだよ」

ありす「今作ってた文章、打ち間違いだらけですよ」

P「……そこなんだよなぁ…………晴ぅ……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:48:53.36 tbEl15of0


15.





グスグス……

P (……なんか聞こえる……幽霊か?)

グス……

P (行ってみるか……)

ガチャ パチ(電気)

ありす「あっ」

P「橘さんか……どうした? 親が恋しくなったか」

ありす「……なんでもありません。起こしてしまってすみません……寝ます」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:49:41.96 tbEl15of0

P「だーから、そんな顔されて放置できるほどオレは大人じゃないんだよ、話聞かせろ」

ありす「……」

P「そういうのは誰かにさっさと吐き出せば楽になるぞ。ほら、今ココアいれるから待ってろ」

ありす「いえ……ご迷惑をおかけするわけには……」

P「そういうのは隠し通せてから言うんだな。オレに気づかれた時点で橘さんをこのまま寝かす選択肢はないんだよ」

ありす「……」


P「ほら、ココア。あったかいぞ」

ありす「……ありがとうございます」フーフー
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:50:40.57 tbEl15of0

P「……親がいないと寂しいか?」

ありす「……いえ、両親はとても有能な人なので遅くなったりして結局丸1日以上会えないのは割といつものことなんです」

P「……それで? 今日はどうしたんだ。いつもは泣いてないんだろ?」

ありす「……わかりません」

P「……まぁ、多分環境が変わったっていうのはあるだろうな。人間意外と環境が変われば気持ちが変わることも多い。いつもは耐えられたことに弱くなったりな。オレも経験がある」

ありす「大人でも……ですか?」

P「気持ちに大人も子供も関係ない。大人は顔に出さないだけさ」

P「だから今日泣いちゃったとしても、それは橘さんが子供だったからじゃない。当然のことなんだ」

ありす「……そうですか。良かったです」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:51:36.07 tbEl15of0

P「ご両親に相談したりとか……しないのか?」

ありす「私……お母さんとお父さんに心配かけたくないんです。……私が大人になれれば顔に出しませんので、心配をかけずにすみますよね? だから……」

P「そうやって自分の心に閉じ込めて我慢し続けるのか?」

ありす「……仕方ありません。お母さんもお父さんも忙しいですから」

P「……そうか」

ありす「……」

P「馬鹿」ペチ

ありす「なっ……急になんですか!?」

P「そんな寂しそうな顔してなにが我慢だ。まだまだ子供な癖に」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:52:32.47 tbEl15of0

ありす「こ……子供じゃないです! 私もう大人ですから! 寂しくても我慢できます!」

P「……橘さん、知ってたか?」

ありす「……なんですか」

P「大人でも人に甘えるんだぞ?」

ありす「……え?」

P「大人でもな、寂しかったら寂しい。そんな時は誰かに甘えて、癒してもらうんだ」

ありす「……そうなんですか?」

P「そうだ。寂しいのに誰にも言わず閉じこもっちゃうのはむしろ子供だな」

ありす「う……」

P「だから、甘えてもいいんだ。こうやってな」ナデナデ

ありす「あ……」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:53:28.19 tbEl15of0

P「橘さん、君は誰かに甘えてもいいんだ。それを誰も咎めたりなんてしないし、子供だと馬鹿にしたりもしない。だから、我慢してそんな顔をするんじゃない」ナデナデ

ありす 「……」

ありす「私、両親に甘えてみてもいいんでしょうか?」

P「ああ。子供が親兄弟に甘えるのは、恥ずかしいことなんかじゃない。当然だろ?」ナデナデ

ありす「……はい」

P「よし。とはいえ、ご両親に会えるのは少し後になりそうだけどな」ポンポン

ありす「……その間」

P「ん?」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:54:06.70 tbEl15of0

ありす「その間、プロデューサーさんに甘えてもいいですか?」

P「え……」

ありす「いいって言ってましたもんね。甘えることは駄目なことじゃないって」

P「……まぁ言ったけど」

ありす「ですよね。では、そういうことで。おやすみなさい、また明日」スタスタ

P「……おう…………おやすみ」

ありす「あ」

P「なんだ?」

ありす「明日からありすって呼んでくださいね、Pさん」クスッ

P「」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:54:49.33 tbEl15of0


ありす「誰かに撫でられたのなんていつぶりだろ……」サワ

ありす「優しい……手だったな……」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:55:24.27 tbEl15of0


晴「」スヤスヤ

P「晴……オレ明日からどうしよ……」

晴「んん……ばかあにき……」クークー
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:56:24.76 tbEl15of0


16.


晴「どういうことだよ橘! なんで橘が兄貴の膝に座ってるんだ!?」

ありす「結城さん、どういうこともなにも、見てわかりませんか?」

晴「なんだよ、何か理由があるのか?」

ありす「甘えているんです。私、両親が今いなくて寂しいですから」

晴「はぁ!?」

P「橘さん……その辺に……」

晴「ほら! 兄貴も言ってやれ!」

ありす「駄目ですよ、Pさん。橘さんではなく、ありすって呼んでください♪」

P「ありす、わかったから……その辺にしてくれ……」

ありす「嫌です」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:57:18.00 tbEl15of0

晴「……さては昨日オレが寝てる間に何かあったな?」

P「」ギクッ

P (相変わらず変なところで鋭すぎる……)

晴「兄貴……なにがあったのか話してくれるよな? オレの頼みを断る兄貴じゃないよな」

ありす「結城さん、別に大したことはありませんでしたよ。寂しくて泣いてしまった私をPさんが慰めてくれただけです」

晴「そのPさんってのをやめろ! 橘、昨日までプロデューサーさん呼びだっただろ!」

ありす「距離が縮まれば呼び方も変わります。当然ですよね?」

晴「一体なにがあったんだよーー!」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:58:00.29 tbEl15of0

ちひろ「プロデューサーさん……慰めてくれとは言いましたがこれは……」

P「ご……誤解なんです……」

晴「とにかく橘どいてくれ! オレ今からそこで宿題やるから!」

ありす「でも確か、昨日私の見ている前ではやらないって言ってましたよね」

晴「気が変わったんだよ! 早く降りろ!」

ありす「お断りします。私まだ甘えたりませんので」ギュー

晴「こいつ……」ワナワナ

ちひろ「……プロデューサーさん、どうするんですかこの修羅場」

P「……どうしましょうね」

ちひろ「このまま放置するとおそらく取っ組み合いが始まりますよ。その前に対処してください」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:58:44.48 tbEl15of0

P「……ちひろさん……」

ちひろ「すみませんがこれから出なくちゃいけないんですよね。というかこんな修羅場に巻き込まれて火傷したくはないので、さっさと失礼しますね!」ガチャ

P「ちひろさーん! カムバーック!」

ちひろ「アイドルの顔に傷ついたら責任問題ですからね〜」バタン

P「ちひろさーん……」

ありす「私が甘えてる時に関係ない人の名前を呼ばないでください、Pさん」ギュー

晴「なに言ってんだこの! いいから降りろ!」グイッ

P「……ふぅ……」

P「落ち着け2人とも!!!」

ありす「!!」

晴「!!」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 14:59:30.15 tbEl15of0

P「とりあえずありすは一旦降りろ」ヒョイ

ありす「あ……」

P「これから数日間、どうするべきか会議をする。各々10分間、離れて意見をまとめよう。それから話し合う。どうだ?」

晴「……わかった」

ありす「わかりました」

P「では、10分間解散だ」


30分後


P「よし……大体話はついたな。確認するぞ?」

晴「……おう」

ありす「……はい」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:00:37.14 tbEl15of0

P「まず、事務所にいる間、俺の膝は60分交代制。どちらから始めるかは初回はじゃんけんとし、次回からは前回の反対側から始めるものとする。ただし、片方が不在の場合はその限りではない」

ありす「仕方ないですね」

晴「こっちのセリフだけどな」

P「次に、呼び方問題だが、これはありす希望を通す形になる。ただ、オレを下の名前で呼んで結城さん、橘はアレだから2人は名前で呼び合うようにな」

晴「わかったよ……ありす」

ありす「そうですね、晴さん」

P「最後に、家でどうするかだけど、すまんがここはオレの希望を通させてもらった。3人で仲良く過ごそうじゃないか。なにもずっとってわけじゃないんだ。たった数日間だ。そうだな? 晴、ありす」

晴「……おう、そうだな」

ありす「……そうですね」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:01:17.20 tbEl15of0

P「よし、全員の合意が取れた。これにて会議を終了する。お疲れ様でした」

晴「お疲れ」

ありす「お疲れ様でした」

晴「……」

ありす「……」

2人「じゃんけん!」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:02:04.37 tbEl15of0


17.


梨沙「……なんなのよ、アレは」

ちひろ「……さぁ?」


晴「……もう終わりだろ! ほら見ろ! 1時間経ってる!」

ありす「晴さん、これを見てください。ほら、まだあと30秒ありますよ……」

晴「その止まってる時計さっきも見ただろ! 壁掛け見ろよ!とっくに過ぎてんだよ!」

ありす「晴さんが待ち遠しくて体感時間が短いだけですよ」

晴「あーりーすー!」

P「」カタカタカタカタカタカタ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:03:00.64 tbEl15of0


梨沙「……アイツ、現実逃避してるわね」

ちひろ「作業速度が前人未到の5倍に到達したので事務所としては万々歳ですが……」

梨沙「どうしてこうなった……って感じね」

ちひろ「ありすちゃんがあそこまでプロデューサーさんに懐くとは……このちひろの目をもってしても見抜けませんでしたね……」

梨沙「アイツ幼少組の扱い妙にうまいからかしらね……まぁアタシはパパ一筋だけど!」

ガチャ

紗南「どしたの? なんか騒がしいね」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:03:52.77 tbEl15of0

ちひろ「あら、紗南ちゃん」

梨沙「ちょっとね……かくかくしかじかってことがあったのよ」

紗南「いや、かくかくしかじかって本当に言われても……なるほどね!」

ちひろ「わかったの?」

紗南「大体の事情はね。そっかー、ありすちゃんっていうのか、あの子」

ちひろ「本当に伝わってる……」

紗南「でも、そうなると晴ちゃんがかわいそうだね。今までお兄ちゃんを独り占めできてたのに」

ちひろ「そろそろ兄離れしてもいいような気はしますけどね」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:04:55.25 tbEl15of0

梨沙「ま、他人になんて言われたところで本人が納得しない限りそういうのは発生しないわ。晴が本当にそう思った時自然と兄離れするでしょ」

紗南「ま、あの様子を見るとそれは当分先かな」

ちひろ「ですね……」



晴「もう時間だろ! 約束守れよ! オレの兄貴から離れろ!」

ありす「いくら妹さんとはいえ、Pさんは晴さんのものではありません!」

梨沙「え? Pは割と晴のものよ?」

ありす「え?」

梨沙「だってコイツシスコンだもん。ねぇ?」

P「」カタカタカタカタカタカタカタ

梨沙「現実逃避してんじゃないの!」ガン
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:05:52.62 tbEl15of0

P「いっつ……まぁ、そう聞かれたらそうだと答えるしかないな」

ありす「そう……なんですか?」

梨沙「そうよ。っていうか、ありすあんた気づいてなかったの? 初日とか言動が完全にシスコンのそれだったじゃない」

ありす「……そういえば」

梨沙「まぁ、ありすに非はないわ。だけど、できればこの相思相愛兄妹の邪魔はしないであげて欲しいわね」

ありす「う……」

晴「相思相愛って……ちげーよ!」

梨沙「アンタまだそんなこと言ってんの? さっきとかかなり大声でブラコン発言かましてたわよ?」

晴「え?」

梨沙「オレの兄貴から離れろとか言ってたし」

晴「……それは」///
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:06:43.68 tbEl15of0

梨沙「ほら、こんなもんよ。……ね、相手にしてるの馬鹿らしくなって来ない?」

ありす「……そうですね」

ありす「でも、それとこれとは話が違います。私はPさんに……」

ちひろ「ありすちゃん!」

ありす「なんですか?」

ちひろ「お母さん帰って来れるって! 今日からお家に帰れるわよ!」

ありす「え? どうして……」

ちひろ「今電話があったんだけど、なんかありすちゃんの為に通常では考えられないほどのスピードで仕事を終わらせたそうよ」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:07:34.16 tbEl15of0

梨沙「あら、どっかで聞いたような話ね」

ありす「お母さん……」

梨沙「アンタ、両親の代わりにPに甘えたかったんでしょ? ほら、存分に甘えてきなさい」

ありす「……そうします」

P「」カタカタカタカタカタカタ

ありす「Pさん!」

P「話は聞いてた。ありす、良かったな」

ありす「はい! あの……また話、聞いてもらってもいいですか?」

P「オレは構わんが……晴がなんていうかな」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:08:43.98 tbEl15of0

ありす「どうですか……?」

晴「……たまになら、いい」

P「だそうだ」

ありす「ありがとうございます! また来ますね!」

晴「……ん」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:09:31.10 tbEl15of0


18.





P「ん、いつになく甘えん坊さんだな。まぁ、当然か」ナデナデ

晴「……」ムス

P「ほら、今はオレと晴だけだ。好きなだけ撫でてやるからそう口を尖らすな」

晴「……」

P「なんだ、言ってみろ」

晴「……兄貴、なんでありすを強制的にどかさなかったんだ? 膝に乗るのは誰でもいいのか?」

P「……なるほど、そこに引っかかってたのか」

晴「……」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:10:38.01 tbEl15of0

P「ごめんな、晴。嫌な気持ちにさせちまって……」ナデナデ

晴「そんなのは別にいいんだけど……」

P「そっか、晴はオレの膝に晴以外が乗るのは嫌か」

晴「……そう言うとすげぇ我儘に聞こえるから別にいい」

P「いや、そんなことないさ。すごく嬉しい」ナデナデ

晴「……へ? 嬉しい? なんで?」

P「そんだけ晴がオレのことを大事に思ってくれてるってことだろ?」ナデナデ

晴「……そうなのか?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:12:04.52 tbEl15of0

晴「……ありすが兄貴の膝に乗ってるのを見て……そこはオレの場所なのにって思ったんだ。……これってそういうことなのか?」

P「そうだよ」ナデナデ

晴「でも……言っててやっぱり思ったけど、オレにはすごく我儘に聞こえるよ」

P「我儘でいいんだ」

晴「……へ?」

P「そりゃあ、誰にでも言っていいってもんじゃないがな、我儘言ったっていいんだよ。それが通るか通らないかは別にして、我儘は言ってもいい。というか、溜め込むくらいなら言わなきゃいけない」

晴「そっか……我儘言ってもいいのか……」

P「相手にだけは注意しろよ。そこの判断がしっかりできるようになったら、大人かな」

晴「大人かぁ……大人でも我儘言うんだな……」

P「そりゃそうさ」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:12:59.12 tbEl15of0

晴「ほんとうか? オレ見たことない気がするぞ」

P「じゃあオレが今から我儘言うな」

晴「え? 兄貴が?」

P「おう」

P「晴、今日は一緒の布団で寝ようか」

晴「!!?」

晴「……な…なな……なんで?」///

P「いや……ここ最近心置き無く晴とくっついてなかったからオレも寂しくなってな」

晴「今くっついてるじゃねえか!」

P「ぜんっぜん足りない」

晴「まったく……」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:13:32.33 tbEl15of0


晴「この……ばかあにき」

_
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:14:23.37 tbEl15of0

次の日


ありす「Pさん! また会いましたね!」

晴「ありす!?」

P「え? なんでありすがここに? 他Pはどうしたんだよ」

他P「ここだ、P。いやー、橘にどうしてもってだだこねられてな。ありすをお前の担当にすることにした。頼むな」

P「はぁ!? 正気かよ!」

他P「まぁそう言うな。紅いのやら蒼いのやらお前が扱いきれなくなったアイドル俺が預かってやってんだから、これくらい受け入れろ」

P「……マジか……」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:15:12.73 tbEl15of0

ありす「Pさん! 寂しいので甘えさせてください!」

晴「もう両親が家にいるだろうが!」

ありす「寂しいものは寂しいんです! 晴さんこそ家で甘えてるんでしょうし、事務所の間くらい譲ってください!」

梨沙「……しーらないっと」

P「オレもしーらないっと」

ちひろ「プロデューサーさん? どこ行くんです?」

P「ヒッ」

ありす「あっ! Pさん待ってください!」

晴「あーもーー!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:15:56.56 tbEl15of0


晴「ばかあにき! なんとかしろーー!」

_
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/08(木) 15:19:23.21 tbEl15of0
終わりです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

ここまで連続で書くのは今回までになると思います。

もしかしたらもう1つくらいは続きを書くかもしれませんが、多分すぐではないです。他に書いてみたいSSがあるので。

感想や指摘等ありましたら是非宜しくお願いします。

それでは、ありがとうございました。HTML化依頼出してきます

北条加蓮「運命的、あるいは作為的」

1 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:43:12.36 1k4n5Mtx0

奇跡だとか、運命だとか。

その類の言葉があまり得意ではなかった。

目に見えない存在に成果を横取りされている気がして、どうにも好きになれなかったのだ。

何より、これまでの紆余曲折を運命の二文字で片付けられてしまうのは寂しい。

私がこの言葉たちを好意的に解釈できるようになったのは、つい最近のことだ。

そして、それはたった一人の所業だったりする。

これから、私はその人物の話をしようと思う。

私のそれまでの価値観を全部全部壊してしまった、私史上最高に自分勝手で、私史上最高に信頼できる人の話を。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518021792
2 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:43:35.20 1k4n5Mtx0



とは言ったものの、いきなりその人の話をしても、あまり伝わらないだろう。

だから、まずはその人に出会う前の話をしよう。
3 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:44:04.09 1k4n5Mtx0

■ 1 



真っ白な牢獄にも夏は来る。

うんざりするほど青い空に、もくもくと盛り上がる入道雲、それからやかましい蝉の声。

生命の躍動を嫌でも感じさせられるこの季節は、一年の中で最も自身の無力さを思い知る。

檻の外に出ることは許されず、このまま一生をここで過ごすことを定められた自分にとって、夏は苦痛以外の何物でもない。

のっそりとベッドから体を起こし、テレビカードの残額を確認して、溜息を吐いた。

お母さんが来たときに、また買ってもらわないと。

辛そうに笑顔を作る母の顔を思い浮かべて、また大きな溜息を吐いた。
4 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:44:30.92 1k4n5Mtx0



カーテンの外からの「加蓮ちゃん」という声で、アタシは見ていたテレビを消す。

ベッドの横に置かれているデジタル時計をちらりと見やると検診の時間であることに気が付いた。

「はぁい」と返事をして、カーテンを開ける。

そうして看護婦と担当の医師にいつもどおりの検診を受けたが、結果はいつもどおりではないようだった。

「先生、これ」

看護婦が言う。

それを制止するかのように担当の医師は返事をして、努めて冷静を装って「ちょっと待っててね」とアタシを病室へ戻した。

遂にか、と思った。
5 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:45:00.20 1k4n5Mtx0



病室に戻されて半時ほど過ぎた頃、服を着たまま川遊びでもしてきたのではないかというくらい全身をぐっしょり濡らした母がやってきた。

「そろそろ切れるかと思って」

母は疲れた顔で笑って、アタシにテレビカードを差し出すと、医師に導かれてどこかへ行ってしまう。

まだ少し残額のあるテレビカードを無造作に放り投げ、新しいものを挿し込んでテレビをつけた。

輝くドレスを身に纏って、スポットライトを一身に浴びて、歌い踊るアイドルの姿が映し出される。

ああ、ああ、アタシもこう在れたら。

そんな自分の姿を夢想して、一層虚しくなった。
6 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:45:28.14 1k4n5Mtx0



テレビはアタシにとって、空白を塗り潰す数少ない手段だった。

そして、この病室備え付けの小さなテレビだけが、アタシが外の世界を垣間見ることのできる窓でもあった。

テレビを通して見る世界はどれも煌びやかで、アタシのいる世界とは別物に思う。

音楽番組なんかで歌って踊るアイドルでさえもフィクションのように感じられ、その非現実感が好きだった。
7 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:46:05.84 1k4n5Mtx0



アタシがテレビを見るでもなく、流し始めてから少しの時間が経ち、母は思っていたよりも早く戻ってきた。

それと同時に、とてつもない勢いでカーテンが開け放たれる。

わけがわからず、呆気にとられているアタシをよそに母は「加蓮!」と叫んだ。

おそらく涙を流したせいであろうか、母の顔は化粧が崩れてぐちゃぐちゃだ。

「加蓮」

母がアタシを力いっぱい抱き締める。

大丈夫、何言われたって驚かないよ。

心の中で呟いて、母の次の言葉を待った。

「治ってきてるんだって!」

時が止まったような気がした。
8 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:46:34.03 1k4n5Mtx0






9 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:47:02.66 1k4n5Mtx0



病状が良くなっていることが分かってからしばらくして、退院が決まった。

担当医や看護婦たちから「奇跡だね。よかったね」と何度も何度も祝われ、病院を去った。

斯くして、生涯ここで暮らしていくのだとばかり思っていた白の牢獄から、アタシは蹴り出される。
10 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:47:29.66 1k4n5Mtx0



そうしてアタシは、華々しく人生の再スタートを切る。

と言いたいところだが、そう甘くもないのが現実の辛いところだ。

退院を果たしてまず直面したのが勉強の壁だった。

入院中に自主的な勉強や周囲の大人たちから手解きを受けていたとは言え、やはり一週間に最低でも五日間を勉学に費やしている普通の子の進度と比べてしまうとその差は歴然だった。

それだけなら、まだよかった。

それだけなら、努力でなんとかなった。

でも、それだけじゃなかった。

同級生の子たちはどこかよそよそしく、腫物を扱うかのようにアタシに接するのだ。

きっと、良かれと思っているのだろうが、それがより一層アタシを惨めな気持ちにさせた。

そんなだから、学校に来るたびに周囲との時間的、精神的な隔たりを嫌でも感じさせられてしまい、アタシは少しずつ擦れていった。
11 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:48:01.08 1k4n5Mtx0


■ 2 



学校の成績は相も変わらず低空飛行だった。

かと言って、青春を謳歌できているわけでもなく、何をするにも周囲の子との距離を痛感させられる。

周りに優しくされればされるほど、アタシと周囲とが等速ではないことを実感させられる。

アタシのスタートラインだけみんなより遙か後方にあって、その埋めようのない距離は、アタシに諦めを覚えさせるには十分すぎるものだった。

今更努力を重ねたところで、マイナスからのスタートである以上大した成果は見込めない。

であるならば、と開き直って生きていくことをアタシは選択した。
12 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:48:27.13 1k4n5Mtx0



終鈴を告げるチャイムが校舎に響く。

担任が手短に明日の連絡事項を伝え、日直へと合図を送る。

それに従って、日直が号令をかけ、クラスメイトたちは思い思いの行先へと散って行った。

やがて教室内に残る者も少なくなり、校庭からは部活が始まったであろう元気な声が聞こえてくる。

机の中に教科書やノートを置き去りにして、ほぼ空に等しいスクールバッグを肩にかけ、教室を出た。
13 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:49:12.38 1k4n5Mtx0



「北条さん、またねー」

大きな金管楽器を抱えたクラスメイトと廊下で鉢合わせた。

「……ああ、うん」

素っ気のない返事をして、足早にその場を離れる。

勉強、スポーツ、芸術。

みんなみんな何かしらに一生懸命で、直面している今に対して、全てを燃やし切ることに一切の迷いがない。

努力が水泡に帰することを恐れない彼ら彼女らのことがアタシは羨ましくあり、怖くもあった。

下駄箱に踵の潰れた上履きを押し込んで、代わりに取り出したローファーをあてつけのように地面へ叩きつける。

あと何日間、これが続くのか。

まだまだ折り返してもいない高校生活が煩わしくて仕方がなかった。
14 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:49:43.17 1k4n5Mtx0



下校中、目の前をひらひらと一匹の蝶が飛んで行った。

何でもないようなことだけれど、アタシはその姿をいいなぁ、と思った。

卵から生まれ、芋虫、さなぎと順を追って最終的に蝶となる。

ある朝、目が覚めたら自分には羽があって、這うことしかできなかった昨日が嘘のように自由に飛んで行ける。

それくらいの劇的な変化がアタシにも起きたなら。

なんて、くだらない妄想。

それを打ち切って、駅の改札にパスケースをかざした。
15 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:50:11.71 1k4n5Mtx0



駅のホームで無機質なアナウンスが響く。

「ただいま――駅で発生した人身事故の影響で、運転を見合わせて」

何もかも、ままならないな。

そう思って、溜息を吐いた。

ホームにいる者は、一様に困った顔をして時計を眺めていたり、どこかへ連絡を取っている。

一方でアタシは時間を気にする必要もなければ、この後の予定も空白。

同じく立往生を食らっている身でありながらどこか他人事に思えた。

そんなとき、隣にいた男の携帯電話が鳴る。

「お世話になっております。シンデレラプロダクション、アイドル課」

男は矢継ぎ早に自身の所属と名前を名乗っていく。

晴天の霹靂だった。
16 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:50:54.01 1k4n5Mtx0



何故かは分からないが、幼い頃に淡く描いた夢がフラッシュバックする。

病室という白の牢獄で夢見た世界。

こう在れたらと願っては、無理無理と脳内で打ち消して自嘲気味に笑っていた世界。

その世界の住人が突如として隣に現れた。

これだ。

そう直感して、男と同じ振替の電車に乗り、男の正面の座席でじっとどこかの駅で降りるのを待った。
17 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:51:30.30 1k4n5Mtx0



電車に揺られ、どう声をかけたものかと頭の中で何通りも何通りもシュミレーションを行う。

見てくれは、悪くないはずだし、運よく向こうから声をかけてくれないだろうか。

かけてくれないだろうなぁ。

先程の男の名乗った役職から考えて、彼は所謂プロデューサーというものにあたるのだろう。

そういう人たちがスカウトを行うケースはあまり聞いたことがないし、望みは薄そうだ。

なら、こちらから声をかける他ないのだけれど、それも良い方法が思いつかない。

なのに、男が電車を降りたら何かしらのアクションを起こすことはアタシの中で決定事項だった。

どうしてこんなにもやる気になっているのか、自分が何に突き動かされているのかすらわからず、自分で自分が不思議だった。
18 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:51:59.77 1k4n5Mtx0



遂に男が電車を降りた。

その姿を見て、アタシも慌てて席を立った。

人波をすり抜けて、一定の距離を保ったままで後を追う。

それから、人通りの少なくなったところで、早足で一気に追い越した。
19 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:52:33.16 1k4n5Mtx0



アタシの考えた作戦は、こうだ。

このまま少し距離を離し、ある程度のところで、落とし物をする。

落とし物はなるべく重要度が高くて、すぐに届ける必要があるものがいい。

ヘアピンやキーホルダーなんかじゃ拾ってもらえない可能性もあるだろうし、かといって生徒手帳なんかも学校に届けられたら意味がない。

考えの末、落とす物は現在の所持品の中から二択にまで絞り込んだ。

携帯電話か、財布。

どちらかをわざと落とす。
20 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:54:20.15 1k4n5Mtx0



ポケットからコンパクトを出して、変わらず後方に男がいることを確認する。

「よし」

自分に言い聞かせるように呟いて、作戦を決行した。
21 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:55:52.63 1k4n5Mtx0



鞄から滑り落ちるのを装って、財布を地面へと落下させた。

もちろん、中から大事なものは全て抜いてある。

しかし、念のために中を確認された場合を想定して、現金はそのままにしてあった。

流石に空では怪しいと思ったからだ。

故に、持ち去られてしまってもそのダメージは最小限で済む。

しばらくお昼ご飯抜き、くらいだろう。

元々食が細い身だ。なんとかなる。

だから、素知らぬ顔ですたすたと歩き続けた。
22 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:56:18.03 1k4n5Mtx0



そのとき、革靴がとっとっとっとっ、と早いリズムでアスファルトと打ち合う音が聞こえた。

心臓が跳ねる。

「あの」

人差し指で、控えめに肩を叩かれた。

来た。

振り返る。

「これ、落としましたよ」

作戦は成功らしかった。
23 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:57:05.36 1k4n5Mtx0



こうしてアタシは、接点など何一つなかった芸能界への切符を手に入れた。

つまるところ、アイドルにスカウトされた。

ただ落とし物を拾ってもらっただけに終わる可能性も十分にあった無茶苦茶な作戦だったけれど、どうしてか全てが思い通りになった。

名刺を渡されて、名前を聞かれて、簡単な説明を受ける。

そのあとで「まだお時間、大丈夫ですか?」と男が遠慮がちに聞くのを「大丈夫です」と食い気味に返す。

すると男はどこかへ電話をかけて、事の経緯を説明し始めた。

どうやら自身の事務所へと連絡しているらしかった。

「申し訳ありませんが、私はこれから行くところがありまして」

前置いて、男は携帯電話を操作しながら言う。

「うちの者が応対可能とのことですので、事務所の方へ行っていただくことって……」

またしてもアタシは「大丈夫です」と返した。
24 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:57:55.48 1k4n5Mtx0



男の呼んだタクシーに乗り、事務所なる場所に到着した。

どうやら精算の必要はないらしく、運転手は「ありがとうございましたー」とだけ言ってドアを開けた。

きっと男の事務所と、このタクシー会社との間で何かしらの契約があるのだろう。

ということは、運転手からはアタシが芸能人に見えている可能性があるのか、と思うと少しくすぐったく思う。

車を降りて、目の前の建物へと入った。
25 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:58:27.37 1k4n5Mtx0



インターホンを鳴らし、しばらくしてがちゃりと扉が開く。

出てきたのは美人な女の人で、いかにも事務員といった服を着ている。

「あ、えっと。北条、北条加蓮です。さっきスカウトされて……」

若干しどろもどろになりながら、そう告げると女性は「あー!」と声を上げた。

「そんな急な、と思いましたけど……なるほど、納得しました。どうぞどうぞ」

言って、女性はすごく自然な満面の笑みを浮かべる。

その言葉の意味はよくわからなかったけれど、歓迎はされているみたいだ。

案内に従って、女性の後をついて行った。
26 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:59:26.44 1k4n5Mtx0



通された部屋で待つこと数分、お盆に湯呑とお茶請けを載せて、さっきの女性が戻ってきた。

女性はそれらをアタシに差し出すと、目の前に座る。

「さて、何から話せばいいのかしら……」

女性は少し思い悩む素振りを見せて、持ってきた大きな封筒から書類を取り出した。

「あ、まずは自己紹介ですね。私、ここで事務員をしております。千川ちひろと申します」

にこやかな表情を浮かべ、千川さんはアタシに挨拶してくれた。

「えっと。北条加蓮です。高校生です」

言い終わってから自分の服装が制服であることを思い出して、言わなくてもわかることだったなぁ、とちょっと後悔をした。

「さっそくなんですけど」

そうして、千川さんは書類をアタシの前に並べ、ひとつひとつ説明をしてくれる。

契約の話だとか、提出が必要なものだとか、この事務所の所属となることで受けることができる福利厚生だとか、そういう話を一通り聞かされた。

「他に何かご不明な点などありましたら、気軽に聞いてくださいね」

「特には、たぶん。大丈夫です」
27 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 01:59:55.66 1k4n5Mtx0



やがて説明は終わり、千川さんに見送られ事務所を出た。

「では、またお会いできるのを楽しみにしていますね」

玄関まで出てきてくれた千川さんに「はい」と返事をする。

このとき既に、アタシの答えは決まっていて、あとの問題は親をどう説得するか、くらいだった。
28 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:00:42.17 1k4n5Mtx0



帰路、ふと考える。

今思えばアタシ、めちゃくちゃ不用心だったなぁ。

知らない男の人の話を信じて、タクシーに乗せられて、知らないところに行って……って。

冷静になった頭で振り返ると、自分が相当舞い上がっていたことに嫌でも気付かされる。

でも、これで本当になれるのだ。

憧れであったアイドルに。
29 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:01:09.53 1k4n5Mtx0



というわけで、ここまでが例の人に出会うまでのアタシの話だ。

そしてここからがやっと本題となる。

私のそれまでの価値観を全部全部壊してしまった、私史上最高に自分勝手で、私史上最高に信頼できる人の話だ。
30 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:02:40.49 1k4n5Mtx0


■ 3 



ある日を境に、アタシをアタシとして証明してくれるものが一つ増えた。

これまでは高校生だとか、どこそこの病院の患者だとか、ありふれたものしか持っていなかったが、ちょっとだけ特別感のあるものが一つ増えたのだった。

シンデレラプロダクション所属アイドル、北条加蓮。

それが、アタシの手にした新しい身分だった。

もちろん現時点では世間的な知名度は皆無だし、一般人となんら変わりはないのだけれど、今までの人生で部活のような何かに所属するという経験自体がなかったアタシにとっては、それだけで嬉しくなった。

しかし、すぐにアタシは現実に引き戻されることとなる。

知ってしまったのだ。

ここ、アイドルの世界、芸能界も学校とそう変わりはしないという事実を。

つまり、アイドルになってもアタシの運動能力が向上するわけでもなければ、抜群の歌唱能力が得られるわけでもないのである。

なんていう当然の事実を思い知ったのは、初めてのレッスンのときだった。
31 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:06:36.63 1k4n5Mtx0



デビューを目指してレッスンを積もうにも現時点の能力値を知らないことには、ということでアタシは一通りの能力を測定される。

学校でやるような簡単な運動能力測定や、至極単純な歌唱レッスンが行われた。

全てが測定できた頃には、まさに満身創痍と言っていい体たらくで、アタシは醜態を晒すだけに終わった。

体力は早々に限界を迎え、足はもつれるし、腕も上がらない。

肩で息をする始末だ。

何よりその指導にあたってくれたトレーナーの表情を見れば、結果を聞かずともアタシがどれだけ酷いかなんて、容易に察することができた。
32 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:07:04.34 1k4n5Mtx0



結果が記された書類をトレーナーが持って来るのと同じくらいに、レッスンルームにアタシをスカウトしてくれた……アタシの策略にはまってくれたあの男が入ってきた。

「お疲れ様です。丁度、終わったみたいですね」

言動から察するに、アタシの測定の結果を見に来たというところだろう。

ああ、ああ。

アタシ、バカみたいだったなぁ。

何の能力もないのに、ちょっと人より見てくれがいいってだけで、アイドルになれる、って一人で舞い上がって。

きっと幻滅される。

身体能力の測定だけで息が上がるような者はお呼びでないだろうし。

ただただ俯くしかなかった。
33 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:07:42.43 1k4n5Mtx0



男は手渡された書類を見て、一言二言トレーナーと話したあとで、アタシのもとへとやって来た。

「北条さん」

「…………何」

「実はですね。俺が君の担当プロデューサーとなることが本日、正式に決まりました」

「で? アンタがアタシをアイドルにしてくれるって言うの?」

「それは違う。北条さんはもうアイドルだからね」

「はぁ? ファンもいないってのに何を……」

「いますよ。ここに」

自分が最初のファンだとでも言いたいのだろう。

大人が真顔でそんなことを宣うものだから、あまりにも滑稽で笑ってしまった。

「あ、えっと……プロデューサーはその担当アイドルの最初のファン、なんて話はこの業界ではよくあるものなんだけどなぁ」

ギャグを言ったと勘違いされたと思ったのか、男は自身の発言に説明を加える。

「あのとき財布を落とした北条さんを咄嗟にスカウトしてしまったの、一目惚れみたいなもので」

わたわたと補足を続ける男の言葉を嘆息で断ち切って、アタシは口を開く。

「でも見たんでしょ? 測定結果」

「ええ」

「メッキ、剥がれちゃったね。どう? 幻滅した? 見た目に騙されて欠陥品掴まされたと思ってるんでしょ?」

これ以上ないくらいの悪態をついて、半ば睨むように男に視線を投げつけた。

しかし、返ってきたのは笑い声だった。

「なんだ」

男は、あっはっはと大笑いしながら言う。

「そんなことか」
34 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:08:09.51 1k4n5Mtx0



「え、ちょっと。はぁ?」

何が何やらわからないアタシをよそに、男は笑い続ける。

「北条さん、よく聞いて。今の君は絶望的に体力がないだけだ」

「だけって……それが全てでしょ。何一つまともにできないんだから」

「運動、全然してこなかったんだよね?」

「……」

「それは欠陥なんかじゃないし、これからどうとでもできることだ」

「そうは言っても、他の人……一般的な女子高生に比べて劣ってるのは確かでしょ」

「かもね。でも、それだけだ」

「またそれだけって」

「それに、歌唱能力の評価もトレーナーさんに聞いたんだけど」

「そっちだって、まともに練習したことなんてないし、第一体力がないから息が続かなかったし」

「声質がね。すごく綺麗だって。これは北条さんが持ってる北条さんの強み。違う?」

「ちが……わないかもしれないけど、いくら声質が良くても肝心の歌唱力がないんじゃ意味ない」

「後からつければいい。体力だってそうだ」

「でも、周りの人たちよりスタートラインが遙か後方にある事実は変えられないじゃん」

「追いつけばいいし追い越せばいい」

「簡単に言わないでよ。どれだけ時間がかかるか」

「かければいいよ。時間」

「……付き合う、って言いたいわけ。こんな何一つまともにできないアタシに」

「やっと伝わった」

男は再び笑って、そう言った。
35 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:08:49.92 1k4n5Mtx0



こうまで言われて、諦めましたやっぱり辞めます、なんてのはアタシのちっぽけなプライドでも許せなかった。

もう、アタシを動かしているものはただの意地だった。

「いいよ。じゃあ、乗せられてあげる」

「よし。というわけで、今日から北条さんの担当プロデューサーになりました。一緒にてっぺん目指して頑張ろう」

男はずいっと手をアタシに向けて差し出す。

握手を求めているようだ。

アタシはその手をぱちんと叩いて「よろしく」と返す。

「手厳しいなぁ。あ、そうそう。これ、明日からのレッスン予定表」

手渡された予定表には、ほとんど隙間なんてないくらいにびっしりとレッスンが組み込まれていた。

「え、ちょっと。これ……」

「死ぬ程ハードだけど、死にはしないし、頑張ろう。俺もできるだけ顔出すから」

異を挟む余地のない満面の笑みを浮かべるプロデューサーだった。
36 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:09:17.43 1k4n5Mtx0






37 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:09:53.41 1k4n5Mtx0

■ 4 


レッスン漬けの日々は、アタシの生活を目に見えて変化させた。

具体的には階段程度では息が上がらなくなったし、学校の体育の授業も少しずつ参加できるようになった。

本当に些細な変化ではあるが、体力が向上していることを実感する。

何よりレッスンを通して、一つ一つできることが増えていくのは、アタシにとって初の体験だったから、純粋に楽しかった。
38 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:11:04.54 1k4n5Mtx0



そんな矢先のことだった。

ダンスレッスンの真っ最中に、アタシは倒れた。
39 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:11:38.85 1k4n5Mtx0



目を覚ますと、そこはレッスンスタジオの医務室だった。

青い顔をしたプロデューサーがいて、アタシの顔を覗き込んでいる。

「ん。あれ、アタシ……」

アタシが起きたことに気が付いて、プロデューサーは心底ほっとしたような表情を見せた。

「ごめん。本当にごめん。気付けなかった。無理させてたなんて」

ここで、ようやく思考が追い付く。

そうだ。アタシはレッスンの途中で倒れたのだ。

プロデューサーはそれを聞き付けて、飛んできてくれたのかな。

よく見ると、目が赤い。

意外と泣き虫なんだなぁ、とちょっとだけ面白かった。

同時に嫌な記憶も蘇る。

赤い目で寝顔を覗き込まれるのは、入院していた頃にたくさん、見てきたから。
40 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:12:10.47 1k4n5Mtx0



のっそりとベッドから起き上がり、時計を見やる。

あまり時間は経っていないみたいだった。

「もう起きて平気なの」

心配そうに言うプロデューサーに「大丈夫」と返す。

「貧血だって」

「そっか」

「……」

「アタシね。昔めちゃくちゃ病弱でさ。ずっと入院してたんだよね」

「ごめん、そうとは知らずに……」

「んーん。責めたいとか、そういうことじゃなくて。それに、昔の話。今は健康そのものだよ?」

「だけど……」

「倒れたのはたぶん、無茶したから」

「無茶?」

「そう、無茶。レッスン終わってから、実はこっそり自主練もしてたんだよね」

「……知らなかった」

「だから、倒れたのはアタシのせい。プロデューサーが謝ることじゃないよ」

「でも、気付けても良かった。そしたら、それに合わせてメニューを組み直す相談をトレーナーさんとすることもできたし」

「もう。過ぎたことを言っても仕方ないよ。だったらさ、これからは体力トレーニング、付き合ってよ。また倒れたら困るでしょ?」

「そういうことなら、うん。喜んで」
41 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:14:23.94 1k4n5Mtx0



そのあとで、一応念のためにプロデューサーが家まで送って行ってくれることになった。

アタシはそこまでしなくていいと言ったのだけれど、プロデューサーが頑として譲らず、根負けしたのだった。

「なんか北条さん、キャラ変わったよね」

車の外を流れる景色をぼーっと眺めていたところ、声をかけられた。

「……え、キャラ?」

「ほら、最初にプロデューサーとして会った日、覚えてる? すごくトゲトゲしてたように思うから」

「あー……。うん、そうだね。あのときは正直、半信半疑だったんだよね」

「何が?」

「アタシみたいなのが、憧れのアイドルになれるってこと自体が」

「それで、あんな感じだったんだ」

「うん。だってあんな有様だったからさ。ここで戦力外通告を言い渡されるかもしれないー、そうでないにしても途中で付き合い切れなくなって匙を投げられるだろうなぁ、って思ってたんだ。だから、口も態度も悪くなっちゃって」

「でも、違った……と」

「そう。何もかもダメダメなアタシとちゃんと向き合ってくれて、ゆっくりでも一緒に進もうとしてくれたの、プロデューサーが初めてだったんだよね。学校でも病院でもアタシができないことは誰かしらが『やってあげるよー』って手を貸してくれてさ。たぶん、そっちの方が楽なんだよね。アタシに何かをおっかなびっくりやらせるより。だから、アタシが何かをできるようになるまで付き合ってもらえるなんて考えてもみなかったし。この人なら信用してもいいのかなぁ、なんて」

「……」

「もう自棄になったり、何かを諦めたりするの、やめようと思えた」

「……」

「ねぇ、もしかして泣いてる?」

「泣いてない」

「泣いてるじゃん」

「泣いてないって」

「アタシが気を失ってた時も泣いてたんだよね」

「なんでそれを」

「やっぱり泣いてたんだ」

「あ」

「あはは、意外と泣き虫なんだね」

からかってやると、プロデューサーは拗ねたフリをする。

さっきの言葉に嘘偽りはなく、全部本心だ。

それがどれくらい伝わっているかはわからないが、とりあえずはデビューするその日まで、やれるだけやってみるつもりだ。
42 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:15:00.39 1k4n5Mtx0





ああ。それと、もう一つ目に見えて変化したこと。

泣き虫のプロデューサーと歩み始めてからアタシは「よく笑うようになったね」と言われるようになった。



43 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:15:58.25 1k4n5Mtx0


■ 5 




相も変わらずレッスン漬けの日々を送っていたある日、いつも以上にニコニコとした顔でプロデューサーはスタジオにやってきた。

何か嬉しいことがあったのだろうな、と思ったが、敢えてそれを聞かないでおいた。

すると、プロデューサーは我慢ができなくなったのか「なんと!」と仰々しく声を上げる。

「北条さんの曲ができました!」

「え、嘘」

こればかりは、本気で驚いた。

「嘘なんてつかないよ。ほら、これに仮歌が入ってるし、振りも既に上がってきてる。後は北条さんが歌いこなして踊りこなすだけ」

「また簡単に言うなぁ」

「俺と走り込みしてるし、もう体力も十分ついてきた北条さんなら楽勝でしょ」

「そう思う?」

「思う思う」

「なら、うん。頑張ってみる」

「あと、それだけじゃなくて」

「まだ何かあるの?」

「デビュー、決まったよ」

「えっ!?」

さっき以上の驚きがアタシを襲った。
44 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:16:49.31 1k4n5Mtx0



「デビューって言っても、とあるアイドルの前座なんだけど」

「なんだ」

「お客さんは3000人くらいかな」

「え」

「使える時間は一曲分とちょっと。コネをフル活用して無理に無理を重ねて北条さんをねじ込ませてもらいました」

「……初ステージがそんな大舞台、って」

「できればさっき渡した曲、やりたいんだけど……北条さん、できる?」

話の展開があまりにも猛スピードで進むから、理解が追い付かない。

順番に整理しよう。

まず、アタシは自分だけの曲をもらった。

これはすごくすごく嬉しい。

次に初仕事が決まった。

これもすごくすごく嬉しい。

問題はそれが無茶苦茶なオーダーだということ。

でも、自分の状況を振り返ってみれば、端から失うものはあまりないことにも気が付く。

――だったら。

「うん。やる」

「じゃあ決まりだ。アイドル北条加蓮の快進撃、ここから始めよう」

アタシは向かうべき明確な目先の目標地点を手に入れた。
45 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:17:18.64 1k4n5Mtx0



それから、たった一曲を全力で磨き上げる日々が幕を開けた。

歌は、これまでのレッスンが力をくれた。

ダンスも、プロデューサーと一緒に走り込んだ毎日が支えてくれた。

努力は必ずしも報われるわけではないけれど、無駄にはならないのだということをアタシは実体験として知った。
46 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:18:10.94 1k4n5Mtx0


そうして、遂にデビューの日がやって来た。

プロデューサーと二人で前座をやらせてもらう今日の主役のアイドルのもとへと挨拶に行き、そのあとで宛がわれた楽屋で準備を整える。

パテーションで雑に仕切り、そこで衣装に着替えた。

「覗かないでよ?」

「覗かないって」

緊張していないと言えば、嘘になる。

そのせいか、いつも以上にプロデューサーと交わす軽口も多いように思う。

でも、どこかわくわくしている自分もいた。

「どう、かな」

着替えを済ませて、プロデューサーに衣装を見せる。

いつかテレビで見た、憧れのドレスを身に纏う自分。

感極まって涙が溢れそうになったが、寸でのところで踏み止まれた。

踏み止まれた理由は、アタシ以上に感極まっている人が、目の前にいたから。

「また泣きそうになってる」

「なってない」

「ちょっと声震えてるし」

「震えてない」

プロデューサーをいじっていると、不思議と緊張はほぐれていった。
47 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:18:43.59 1k4n5Mtx0



場内に、間もなく開演となることを告げるアナウンスが響く。

スタッフの人達がわたわたと忙しなく動き回っている。

暗い舞台袖で、アタシとプロデューサーはそれを眺めていた。

「そんな心配そうな顔しないでよ」

今にも泣きそうな顔で、拳を握りしめているプロデューサーを見ていたら、緊張はどこかへ行ってしまったようだ。

「だって」

「ホント、本番に弱いよね。この無理難題持ってきて、大口叩いたの、プロデューサーなのに」

「それはそうだけどさぁ……」

すぅ、と息を吸い込んで、吐く。

それを三度繰り返し、背筋を伸ばしてマイクを握りしめた。

出番を告げるブザーが鳴る。

「大丈夫。貴方の育てたアイドルだよ」

熱いくらいのスポットライトが射すステージへ、アタシは駆けた。
48 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:19:10.18 1k4n5Mtx0








49 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:20:03.18 1k4n5Mtx0



出番が終わり、アタシたちは楽屋へと戻る。

衣装のまま安っぽいパイプ椅子に腰かけて、大きな大きな息を吐いた。

それは憂いからくるものではなく、安堵からくるものだ。

何を隠そう、ステージは自分でもびっくりするくらいの大成功で終わることができたのだった。

「お疲れ様。これ以上ない、最高のステージだったよ」

「うん。自分でも驚いてる」

「これが第一歩、だな」

「だね。その……ありがと。今まで」

「何、急に改まって」

「思えば、お礼を言う機会、なかったなぁ、って。実は、ずっと言いたかったんだけどさ、なんか自信ないやら恥ずかしいやらで言いだせなくて。それで今なら言えるかな、って。だから、ありがと。プロデューサーさん」

「こちらこそ、どういたしまして。そして、これからもよろしく」

「うん。よろしくお願いします」

「……それにしても、プロデューサー“さん”かぁ」

「何、さん付けしちゃおかしい?」

「いや、ううん。ちょっとくすぐったいけど」

「あとさ、これからは名前で呼んでよ。アタシ……私のこと」

「一人称も変えてくんだ」

「こっちの方がお淑やかでしょ?」

「さぁ、どうかなぁ」

「もう……あはは、楽しかったなぁ」

本当に本当に、楽しかった。
50 :◆TOYOUsnVr. 2018/02/08(木) 02:21:34.06 1k4n5Mtx0



ひとしきり話して、束の間の沈黙が訪れる。

今日という日の成功を、お互い噛みしめていた。

「大成功、だったなぁ」

しばらくして、プロデューサーさんがぽつりと呟く。

「うん。って、また泣いてる」

「なんか緊張解けたら、ダメだった」

「はいはい、ほらハンカチ貸してあげる」

「……ありがとう。加蓮」

「んーん。お礼を言うのはこっちの方だし」

「……思えばさ」

「……ん?」

「運命的だよなぁ。俺らの出会いって。奇跡的って言ってもいい」

「あ、初めて会った時のこと?」

「ああ。加蓮が落とした財布を拾ってさ」

「……ねぇ、今からちょっとずるいことを言うんだけど、怒らない?」

「? ああ、怒らないけど」

今から、私は彼に全ての種明かしをするつもりだ。

そうしたら、プロデューサーさんはどんな顔を、するのかな。

また泣くかもしれないな、と思うと、ちょっと楽しみだ。



おわり

モバP「オレの妹は結城晴」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 09:53:13.78 cNxm6PP70
アイドルマスターシンデレラガールズ二次創作です。

結城晴「オレの兄貴はプロデューサー」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517878301/

このSSの続きとなっております。本SSのみでも話にはついていけるとは思いますが、興味のある方は是非どうぞ。

※このSSはオリジナル設定を多用します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517964793
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 09:54:33.78 cNxm6PP70

6.


モバP(以下P)「ん、わかった。じゃあそういうことで」ガチャ

晴「母さん、なんだって?」

P「今日は結婚記念日だから、夫婦でレストランに行く。なので夕飯はオレたちで調達しろってさ」

晴「げー……マジかよ」

P「夫婦仲睦じいのは結構なことだけど、せめて飯くらい作っていってくれよな……」

晴「なー」

P「どこのレストランに行く? 晴の好きなところでいいぞ」

晴「ん〜、そういうことなら、レストランでもいいけど……今日は家で料理してみないか?」

P「へ? 晴、なにか作りたい料理でもあんの?」

晴「いやさ、こないだ調理実習やったんだよ。そん時に作りかた習ったからさ」

P「なるほど、わかった。楽しみだなー、晴の手料理♪」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 09:55:25.10 cNxm6PP70
ちひろ「え? プロデューサーさん、今晩は晴ちゃんの手料理なんですか? いいですねぇ」

晴「そ、そんな期待されるもんでもねーけどさ」

ちひろ「手料理は気持ちですよ♪ ね?」

P「その通りです。ではちひろさん、今日はこの辺で」

ちひろ「お疲れ様です。……あ、そういえば、いつもお料理しないなら、家にある具材とか分からないですよね。晴ちゃん、買いに行ったら?」

晴「あ、そういやそうだな。……あれ? 何使うんだっけ……」

P「おいおい……大丈夫か?」

ちひろ「晴ちゃんおいで、何作るかこっそり教えてくれない?」オイデオイデ

晴「ごめんな、ちひろさん」テコテコ


ボソボソ


晴「よっし! ありがとちひろさん!」

ちひろ「がんばってね、晴ちゃん!」

P「ん、終わったか。で、どこ寄るんだ?」

晴「えーと、まずはだな……」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 09:56:42.41 cNxm6PP70



晴「ただいまー」

P「ただいま。んでおかえり」

晴「おかえりー。さて、早速作り始めよっかな! ちひろさんにレシピももらったし」

P「もうするのか? 疲れてないか?」

晴「大丈夫だって! 兄貴はオレに任せて座ってろ。オレよりずっと疲れてんだろ?」

P「そうかもしれんが……」

晴「まぁみてろって!」

P「おう……」

晴「えーと……まずはこれを洗って……」

P「……」ソワソワ

晴「よし、じゃあ次は包丁だな」

P「待て、やっぱり包丁と火を扱うところはオレも手伝うよ」

晴「いーから休んでろって」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 09:57:29.44 cNxm6PP70

P「安らかに休めないんだよ……頼むから手伝わさせろ」

晴「わかったよ……じゃあみててくれ」セット

P「待て、猫の手だ!」

晴「切り方なんて変わりゃしねーよ、ていっ」ザク

P「あぶねぇ!」バッ

晴「!?」

P「ほら、握りはこうで、抑える手はこうだ」

晴「お……おう」

P「まったく……勘弁してくれ……」

晴 (改めて握られるとでけー手だな……)グッパグッパ

P「おい! 包丁置くときは……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:03:42.80 cNxm6PP70

晴「できたー!」

P「なんとか形になったな……鮭のムニエルか」

晴「早速食べようぜ!」

P「まぁ待て。晴、いただきます」

晴「ん? おう、いただきます」

晴 (あ、今のはオレに言ってたのか……)


パクパク


晴「ん、授業で作った時はもう少しうまかったんだけどな、これはあんまりおいしくないな」

P「そんなことないさ、うん。おいしい」

晴「兄貴、無理しなくていいんだぜ?」

P「いや、晴が折角作ってくれたんだ。おいしくないわけないだろ?」

晴「……そっか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:04:47.04 cNxm6PP70

P「ごちそうさまでした」

晴「……ごちそうさまでした」

P「どうした? 晴、疲れたか?」

晴「いや、それもあるんだけどさ……」

P「なんだよ」

晴「オレ、思い返せば最初は兄貴に楽させようと思ってたのに、結局兄貴に頼りきっちゃったなぁって」シュン

P「……そうか」

晴「ごめんな……」シュン

P「……」

晴「……兄貴?」

P「……っだー! くそ! こいつ可愛すぎる!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:05:59.33 cNxm6PP70

晴「え?」

P「来い」ヒザポンポン

晴「え……おう」テコテコ ポス

P「あのなー、晴はオレに面倒かけたと思ってるかもしれないが、オレはそんなこと砂つぶほども思ってないんだぞ?」ギュッ

晴「え、なんでだよ」

P「オレは晴と一緒に料理できて楽しかったからな、些細な面倒なんぞ相殺してプラスになってるよ」ナデナデ

晴「……そっか」

P「そうだ。……晴は楽しくなかったか?」

晴「楽しかった。……また兄貴と料理したい」

P「おう、良かった。……今の言葉だけで今日と昨日と明日の疲れが吹っ飛んだよ」ナデナデ

晴「!」

晴「ぅ……明日はこれからだろ」

晴「この……ばかあにき」ニヘ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:06:53.34 cNxm6PP70


7.


P「ほら、晴。はやいこと宿題終わらせちまえ。どんどん面倒になるぞ」

晴「んなこと言ったってよー、こう暑くちゃ宿題なんてやる気おきねーよ」

P「じゃあ、ちょっと季節はやいけどクーラーつけるか」

晴「いいのか!?」

P「内緒な。ちゃんと消せば平気だ」


ピッ ピッ ゴー


晴「涼しい……」

P「ほら、ここなら風がよく当たるぞ」ヒョイ ポス

晴「なんで膝に乗せるんだよ、暑いだろ?」

P「風も当たるし平気だろ。それに、お前が勉強できる椅子がないからな」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:08:14.39 cNxm6PP70

晴「でも兄貴も仕事しなきゃだろ?」

P「ばっか、晴一人乗せたくらいではオレの仕事効率は落ちーん。ほら、ここにスペースやるからここでやれ」

晴「わかったよ……でも、誰か来たらやめるからな」

P「はいはい、頑張れ」


カリ カリ カチ カチ

カチ カチ カリ カリ


数時間後



晴「」スースー

P「ん、ひと段落。晴も寝ちまったし、ちょっと休憩するかな……」

ちひろ「戻りましたー、あ、涼しい」

P「あ、ちひろさん、お疲れ様です。暑いのでつけちゃいました」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:09:25.11 cNxm6PP70

ちひろ「後始末はちゃんとお願いしますね。……あら、晴ちゃん? あ、寝てる……」

P「ここで勉強させてたら寝てしまいましてね」

ちひろ「そうですか。相変わらず仲がいいですね」

ちひろ (ずっと膝のうえに……?)

P「仲はいいですね」

ちひろ「仲が良すぎる気はしますが。まぁ業務に影響がないならなんでもいいですよ」

P「むしろはかどってます」ナデナデ

晴「んん……」コロン

ちひろ「あー、晴ちゃん背中にびっしょり汗かいちゃってるじゃないですか……ずっと膝に乗っけたりするからですよ?」

P「あ、ほんとですね。悪いことしたな……汗疹にならなきゃいいけど」ガサガサ

ちひろ「どうしたんですか?」

P「いや、タオルで拭いてあげようと思いまして……っと、あった」

ちひろ「あ、なるほど」

P「ごめんよ晴、今拭いてやるからな」ヌガセヌガセ

ちひろ「え?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:10:46.76 cNxm6PP70

P「どうしたんですか?」フキフキ

ちひろ「い……え?」(二人は家族二人は家族二人は家族二人は家族)


フキフキ フキフキ


晴「ん、んー?」パチクリ

ちひろ「あ、おきた」

晴「あれ……? 兄貴……何してんだ?」

P「汗かいてたからな。拭いてるんだ」

晴「そっか……なら……ってあれ? ……ちひろさん?」

ちひろ「おはよう、晴ちゃん」

晴「ちひろさ…………っ!!」カーッ

晴「兄貴! やめろ! ちひろさん! ちひろさん見てるって!」ジタバタ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:11:36.54 cNxm6PP70

P「こら、晴。事務所ではプロデューサーって呼べって言ってるだろ?」

晴「今そんなことどうでもいいだろ! 服!やめろ!」

P「暴れんなって……よし、終わり」

晴「このバカ兄貴! ふざけんな!」グスッ

ちひろ「えーと、晴ちゃん、私気にしないから大丈夫よ」

晴「大丈夫な顔してないだろ! あーもう……オレ帰る!」

ガチャ バタン ドタドタドタドタ

P「行っちゃいましたね、宿題持って帰ればよかったのに」

ちひろ「宿題やってたんですね……ちゃんと全部終わってるじゃないですか。……あれ? でも、寝落ちしたんじゃ……」

P「さて、仕事再開しましょう」

ちひろ「……そうですね。やりますか」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:12:37.46 cNxm6PP70


8.


P「今日も暑いな……」

晴「兄貴がひ弱になっただけじゃねーの? オレは全然平気だぜ」

P「こないだはブーブー言ってたくせに……デスク作業ばっかりしてるうちに体が弱ったかな。ちひろさん、クーラーつけましょうよ」

ちひろ「ダメです。この間クーラー消し忘れて一晩中垂れ流しにしたのはどこのプロデューサーさんでしたっけ?」

P「そうでした……」

晴「そんなことで大丈夫かー? プロデューサーさん?」

P「んな生意気なことを言うのはこの口かーー!」グニグニ

晴「ひゃめろっふぇ!」

ちひろ「陽を浴びてなくて体が弱ったなら、今度の休暇にでもどこか遊びに行ったらどうですか?」

P「あー、いいですねぇ。……でも、オレの休みと晴の休みがかぶるのは相当後になりそうなので無理かと」

ちひろ (一緒に行くのは確定なんですね……)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:13:30.57 cNxm6PP70

晴「えー、サッカーしに行こうぜ〜」

P「無理なもんは無理だ」

ちひろ「んー、わかりました! ここはひとつ、私が1日だけプロデューサーさんの代わりになってあげましょう!」

P「え? いいんですか?」

ちひろ「内緒ですよ♪ いつか返してくださいね」

P「ありがとうございます! よし、晴、この日にするから、どこ行きたいか、あとメンバーとか決めといてくれ」

晴「わかった!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:14:17.83 cNxm6PP70

数日後


晴「絶好のサッカー日和だな!」

P「えーと、今日くるメンバーは……梨沙に紗南か。梨沙はいつも仲良しだからともかく、紗南はよく誘えたな」

晴「ゲームしてたからたまには外で遊ぼうって話になった」

ちひろ「別に構いませんが、何故事務所を集合場所に?」

P「まぁみんな迷いようがない場所ですし、あとはオレ今日はここで仕事することになってますからね」

ちひろ「できるだけ静かにしてくださいね……」

ガチャ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:15:03.57 cNxm6PP70

梨沙「おはよー、晴、ここでよかったわよね?」

晴「はよ、梨沙。ここであってるぜ。あとは紗南だな」

P「おはよう、梨沙。今日はよろしくな」

梨沙「よろしくね、P。アンタが保護者なら一応は安心だわ」

P「そりゃ光栄だが、どうしてだ?」

梨沙「アンタはロリコンだけど、晴にしか興味なさそうだし」

晴「え」

P「そりゃ誤解ってやつだ」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:16:01.22 cNxm6PP70

梨沙「どこが誤解だっての?」

P「そりゃオレは晴のためならなんでもできるが別にロリコンな訳ではないし晴にしか興味がないわけじゃないさ」

梨沙「ほんとかしら?」

晴「おい! 朝っぱらから変な話すんなよ!」カーッ

梨沙「あら、晴。どうしたの? 顔、赤いんじゃない?」

晴「んなことねーよ!」

梨沙「恥ずかしがることないわよ。アタシもパパ大好きだし!」

P「そうだぞ、なにを恥ずかしがる必要がある? 家じゃあ」

晴「だぁー! 家の話はやめろ!」

ガチャ

紗南「朝から騒がしいね。おはよっ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:17:00.43 cNxm6PP70

晴「紗南! 助けてくれ! 兄貴と梨沙がいじめてくるんだ!」ダダダッ

紗南「おっと。おはよ、晴ちゃん。二人がどうしたの?」

晴「オレに恥ずかしいこと言ってくるんだ」

P「おはよう、紗南。ちょっと晴を攻略してただけさ」

梨沙「そうそう! だからあんたの後ろにいる晴を受け渡しなさい」

紗南「なるほどね。……攻略と聞いちゃ黙ってられないけど……」チラッ

晴「!」ビクッ

紗南「この顔を見て敵対できるもんじゃないよ。この話は一旦やめにして、揃ったんだし出発しよ?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:17:57.44 cNxm6PP70

P「お、もうこんな時間か。そうだな、そろそろ出発しよう。車を用意してるからガレージまで行くぞ」

晴「ほ……」

梨沙「晴、ホッとしてるけど一旦やめただけよ?」

晴「う……」

紗南「梨沙ちゃんもそんなにいじめちゃダメだよ。こういうのはやりすぎるとゲームオーバーになっちゃうしね!」

梨沙「それもそうね」

P「ほら、晴行くぞ!」

晴「くそー! 二人とも覚えてろよ! 体力続く限りサッカーに付き合わせてやる!」

紗南「あたしも巻き込まれることになりそう……お手柔らかにね」

P「しゅっぱーつ」

3人「おー!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:18:45.31 cNxm6PP70


9.


晴「着いたーー!」

梨沙「へぇ、なかなか広いわね」

紗南「こんな広い原っぱがあるんだね。人いっぱいだけど」

晴「なんか総合運動公園って言うらしい。詳しくは知らねーけど」

P「ここならたいていのスポーツができるスペースはあるみたいだな。野球場、サッカー場、テニスコート、その他諸々。今回の目当てはサッカー場だな」

梨沙「じゃあこの原っぱはなんなのよ? 結構沢山人がいるけど」

P「ここはフリースペースだな。ピクニックみたいにご飯を食べるのもよし、他の人に迷惑をかけない程度ならボール遊びしたりしてもよし、走り回ってもいいぞ」

晴「ま、それはまた今度でいいだろ! 今日はサッカーしようぜ!」

紗南「はいはい。晴ちゃんもこの調子だし、早速いこっか」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:19:35.62 cNxm6PP70

P「2vs2の組み合わせ決めようぜ」

梨沙「すくなくともアンタと晴の組み合わせはなしね。敵うわけないんだから」

晴「まぁ、そうだよな」ショボン

紗南 (ちょっとがっかりした顔してる……)

紗南「いや、あえて強敵に挑むってのも面白いかもよ!」

梨沙「え!? 紗南アンタ正気なの?」

P「まぁ時間はたっぷりあるからな。一通りやればいいさ」

晴「だな」ニヘ

紗南 (ちょっと嬉しそう……面白いなー)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:20:24.17 cNxm6PP70


晴「梨沙、合わせろよ!」ダッ

梨沙「誰に言ってんのよ! アタシにできないことなんてないわ!」ダッ

P「お、来るぞ。紗南、梨沙をマークな、頼んだぞ」ダッ

紗南「りょーかい、まかせといて!」

晴「兄貴! いつものようにはいかないぜ!」

P「それはオレを抜き去ってから言うんだな!」

紗南 (それにしてもPさん、強いよなー。サッカーやってたのかな?)

晴「なーんてね、勝負なんてしない! 梨沙ぁ!」パス

P「おっと」スカ

梨沙「オッケー晴! いけるわ!」ガッ

紗南「お? 私の出番だね。行くよ梨沙ちゃん!」

梨沙「止められるものならとめてみなさーい!」

ズバーン

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:21:57.71 cNxm6PP70

後日

P「いやー、楽しかったな。こまめに休憩を挟みながらとはいえ、久々に全力で運動したよ」

晴「なー、また次の休みにやろーぜ」コテン

P「そうはいかないのは晴も知ってるだろ? こういうのはたまにやるから面白いんだ」ナデナデ

晴「……そうだな」ムスッ

P「そんなに楽しかったか。梨沙と紗南に感謝だな」

晴「いや、サッカーも楽しかったけどさ」

P「?」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:22:37.19 cNxm6PP70

晴「兄貴がさ、子供みたいにはしゃいで遊んでたのがさ。なんていうか、嬉しかったんだ」

P「!」

晴「兄貴があんな風に楽しんでたの、暫く見てなかった気がしてさ」

P「そっか。……ありがとうな、晴」ナデナデ

晴「……ん」

P「家ではこんなに素直なのにな。なんで外だと恥ずかしくなっちゃうんだろうな」ナデナデ

晴「まだ言ってんのかよ」

P「ま、それもまた可愛いんだけどな」

晴「……あのさ、兄貴はさ、ロリコンなのか?」

P「ロリコンなんかじゃないさ。晴が好きなだけ」ナデナデ

晴「……っ!」

晴「……ばかあにき」ポス
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:34:08.30 cNxm6PP70


10.


梨沙「P! 仕事終わったわよ!」

P「おお梨沙、お疲れ様」

晴「」スースー

梨沙「ありがと。あれ? 晴じゃない。なんでPの膝で寝てるの? ……あんたまさか!」

P「待て待て、誤解だ。晴はオレの膝で宿題してたら疲れて寝ちゃっただけだ」

梨沙「膝上っていうかもはや抱きついて寝てるけどね。アンタちょっと職場でやりすぎなんじゃないの?」

P「う、それはちひろさんにも言われた……」

梨沙「イチャイチャしたいのもわかるけどね、そういうのはしっかり公私混同せずにやってこそなのよ! アタシだってパパに所構わず抱きつかないように頑張ってるんだから!」

P「そうだよな……ちょっと寂しいけど、職場では控えるか……」

梨沙「ん、そうしたほうがいいわ。それじゃアタシは帰るわね」

P「おう、お疲れさん」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:34:52.66 cNxm6PP70

次の日


晴「プロデューサー! 宿題しに来たぜー!」

P「お、晴か。学校お疲れさん」

晴「……なんだこの机と椅子」

P「いや、ちひろさんとかにこないだ注意されただろ? だから用意した。今日からそこで宿題してくれ」

晴「……そっか。分かった」ショボン

P「悪いな」

晴「いや、注意されたんだから仕方ないよな」ショボボン

P「……」カタカタ

晴「……」カリカリ ショボン

P「……」カタ カタ

晴「……」カリカリ ショボボン
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:35:48.57 cNxm6PP70

P「だーっ! くそ! ちひろさんがなんぼのもんだ!会社のモラルなんぞ知らん!」

晴「うわっ!? いきなりなんだよ!」

P「こんなにがっかりされて我慢できるかよ、ほら晴、ここ来るか」ポンポン

晴「え……でも」

P「でも、じゃない。来たいか? 来たくないか? どっちだ」

晴「……」

P「……」


テクテク…ポス
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:36:37.30 cNxm6PP70

また次の日


梨沙「で、なんで悪化してるわけ?」

晴「」スースー

P「いやー、すげぇがっかりされちゃってさ。あんな顔されたらやめられるわけねぇよ」

梨沙「とかなんとか言っちゃって、どうせアンタが嫌だっただけでしょ」

P「ま、それはそうだな」

梨沙「堂々としちゃって。ちひろはなんとか言わないの?」

ちひろ「最初のうちは言ってましたけどね、晴ちゃんを膝に乗せてるとこのシスコンお兄さんはどういうわけか作業速度がほぼ倍になるんですよ。なので言えなくなりました」

梨沙「うへー、ロリコンねぇ」

P「ふふふ、居場所とは実力で勝ち取るものなんだよ、梨沙くん」ナデナデ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:37:26.40 cNxm6PP70

梨沙「ま、アンタがそれでいいならいいのかしらね」

晴「」クークー スヤスヤ

梨沙「……」

梨沙「なんか晴が気持ちよさそうに寝てるの見たらアタシもパパに甘えたくなって来たわ」

P「ん、ならもう今日は予定もないし、気をつけて帰れよ」

梨沙「そうするわ。また明日ね、P、ちひろ。 またね、晴」ナデ

P「あっ」

梨沙「いいじゃない、ひと撫でくらい」

ちひろ「お疲れ様、梨沙ちゃん」

梨沙「お疲れー」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:38:11.77 cNxm6PP70


後日


P「……」ナデナデナデナデ

晴「……なんか今日はすげぇ撫でるな。なんかあったのか?」

P「いや、きにするな」ナデナデナデナデ

晴「……ま、いーけど」ニヘラ

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:39:08.66 cNxm6PP70


11.


晴「このっ……はー、うまくいかねぇなぁ……」

紗南「お? 晴ちゃんなにしてるの?」

晴「これやってんだけどさ、案外難しいのな」

紗南「おっ、国民的レースゲーじゃん。晴ちゃんこういうのにも興味あったんだね」

晴「いや、そこまで興味はなかったんだけど、こないだ兄貴と対戦したら全然勝てなくてさ。悔しいから練習しようと思って」

紗南「なるほど……晴ちゃん! 練習のお手伝いしてもいい? あたし、レースゲーもけっこうイケるクチなんだよね!」

晴「助かる! っていうか、こっちからお願いしに行こうと思ってたとこだよ。1人じゃどうにも勝手がよくわかんなくってさ」

紗南「よしよし、このゲーマー三好紗南が晴ちゃんにレースゲーのいろはを叩き込んであげるよ!」

晴「よろしく!」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:40:01.43 cNxm6PP70

紗南「まずねー、この機体ごとのステータスについて説明しよっかな。このスピードってやつが……」

晴「ふんふん……あっ、これそういう意味だったのな。適当に選んでたよ」

紗南「そんでもって、晴ちゃんは好きなキャラとかいる?」

晴「どのキャラがいいとかってあるのか?」

紗南「あたしがオススメなのはこのあたりだけど……やっぱり好きなキャラでやるとモチベーション違うしね」

晴「そっか。なら……んー、おっ、このキャラとかかっこよくないか?」

紗南「おっ、いいとこついてくるね……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:41:14.55 cNxm6PP70

P「……」グデー

梨沙「P、アンタだらしないわね〜、なに突っ伏してんのよ」

P「晴来ない……」グデー

梨沙「あっそ。はぁ……重症ね、これは」

ちひろ「いつもは晴ちゃん、学校から帰って来たらすぐにでもここにくるはずなんですけど……確かにちょっと遅いですね」

梨沙「晴ならさっき休憩室で紗南と一緒に遊んでるところ見たわよ」

P「!? 来てたのか」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:42:03.45 cNxm6PP70

ちひろ「あらあら、振られちゃいましたね? プロデューサーさん♪」

P「ちくしょう……」

梨沙「ちひろ、いーい顔してるわよ?」

ちひろ「そりゃあね。毎日あんな光景見せつけられてる身ですから、少しくらいはやり返してもいいと思うんですよ」

梨沙「そうね。確かにちょっといい気味かも」

P「晴ぅ……」

梨沙「でも、安心なさい? アンタのこと忘れたわけじゃあ、ないみたいだから」

P「?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:42:45.03 cNxm6PP70

後日


P「晴、今日はなんで来なかったんだ?」ジトー

晴「そのことなんだけどな」

P「?」

晴「これで勝負しようぜ!」スッ

P「あー、こないだやってたやつな、いいぜ」

P「……って、もしかしてこれをずっとやってたのか?」

晴「そうさ! こないだのオレと思うなよ? 紗南と特訓して、強くなったんだから!」

P「オレとやるために……か」ボソッ

晴「?」

P「なんでもない! よっしゃ! またボコボコにしてやるよ!」ニコニコ

晴「ふっふっふ……」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:44:00.72 cNxm6PP70

次の日


晴「紗南! 勝ったぜ! 兄貴をボコボコにしてやった!」

P「紗南ぁ! ずるいぞ! オレにも教えろ!」

紗南「わかった、わかったから、2人とも、落ち着いてよ」


紗南「じゃあ先ずはPさんから教えるね」

晴「オレも教えてやるよ!」

P「いや、秘密の特訓だからな。その間晴はあの部屋で宿題でもしててくれ」

晴「え?」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:44:44.19 cNxm6PP70

晴「……」グデー

梨沙「ほんっとうに面倒臭い兄妹ねぇ……」

ちひろ「ふふっ……そうですね」



晴「……ばかあにき……」グスン
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:45:27.47 cNxm6PP70


12.


晴「おはようざいまーす! 来たぜプロデューサー!」

ちひろ「あら晴ちゃん、おはようございます」

晴「はよー、ちひろさん。あれ、兄貴は?」

ちひろ「プロデューサーさんなら向こうの会議室を使ってるみたいですよ」

晴「ありがと、行ってくる!」


ガチャ バタン


ちひろ「あ、教えちゃまずかったかしら……まぁ、なんとかするでしょう♪」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:46:13.70 cNxm6PP70

晴「ふんふーん」テクテク

晴「ここか……ん? なんか聞こえる……」

P「とうじ……こう……だ……りで……」ボソボソ

梨沙「わか……まかせ……」ボソボソ

紗南「なん…か……わく……ね……」ボソボソ

P「しっ……は……きた……」ボソボソ

晴「ん……よく聞き取れないな、開けるか」


ガチャ


晴「はよーす、3人揃ってなにしてるんだ?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:47:01.77 cNxm6PP70

P「よう晴、おはよう」

梨沙「おはよ、晴。なんでもないわ、次の舞台の打ち合わせね」

紗南「おはよう、晴ちゃん。……じゃ、あたしはこれで」

P「おう、お疲れさん」

梨沙「さて、アタシもそろそろレッスンがあるから戻るわ。当日を楽しみにしてるわね♪」

P「おう!」

晴「なんなんだ……?」

P「打ち合わせだよ、打ち合わせ」

晴「ふーん?」

P「さて、いつもの部屋に戻って宿題するか?」

晴「おう……あっ! そうだ、今日の宿題がめんどくさそうでさ……」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:48:38.71 cNxm6PP70
次の日


晴「」スースー

晴「……んん……」パチ

晴「あれ、兄貴がいない……」

晴「っていうか……誰もいない……」

晴「その前に、ここどこだ?」

杏「お、晴ちん起きたの」ムク

晴「杏か、ここどこなんだ?」

杏「ここはね、仮眠室だよ。お昼寝する部屋であり、杏の城だね」

晴「あー、ここが仮眠室か、使ったことないから知らなかったよ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:49:38.50 cNxm6PP70

杏「晴の兄貴なら晴をここに届けた後、どっか行ったよ。あと杏に晴の世話を任せていった」

晴「ふーん……なんか出かける用事でもできたのかな……取り敢えずちひろさんに聞いてみるか……ありがとな、杏」

杏「礼はいいから、飴をくれ」

晴「悪いな、持ってない」

杏「なら晴の兄貴に飴をよこすよう言っといて。杏はもう一眠りする。おやすみ」

晴「ほどほどになー」


ガチャ バタン


晴「起こしてくれりゃあ良かったのに……なんでわざわざ仮眠室に……」テクテク


晴「ちひろさーん」ガチャ


パパパーン!


晴「!?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:50:34.89 cNxm6PP70


4人「ハッピーバースデー! 晴(ちゃん)!」



晴「……へ?」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:51:52.32 cNxm6PP70

晴 (あ、そういえば今日はオレの誕生日か……)

P「驚いたか、晴」

晴「おう……驚いた。いつの間に……って、こないだのやつか」

梨沙「あら、案外反応薄いじゃない、もっと面白い反応しなさいよ」

晴「いや、驚きすぎて反応が追いついてない……」

紗南「あ、そういえば晴ちゃん寝起きだ。だからぼーっとしてんじゃない?」

ちひろ「あー、そういうのもあるかもしれませんね」

P「ふふふ……結構前から企画してたんだぞ、このパーティー」

晴「おー……嬉しい……」テクテク

梨沙「ん? どしたの、晴」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:53:14.19 cNxm6PP70

晴「ありがとなー梨沙」ダキッ

梨沙「ふぇ!?」

P「おっ、晴のやつ寝ぼけて反応が家にいるときのそれになってやがる」

梨沙「晴って家だとこんな感じなの!?」

晴「紗南もありがとなー」ダキッ

紗南「あー、はいはい。どういたしまして!」

晴「ちひろさんもー」ダキッ

ちひろ「はい、どういたしまして」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:54:00.06 cNxm6PP70

P「ちひろさんは何もしてませんよね?」

ちひろ「役得です♪ 最後のクラッカーしか参加してませんが♪」ナデナデ

P「あっ、この」

晴「ありがとな、あにき〜」テクテク

P「やっときたか、遅いんだよ」ダキアゲッ

晴「お」

梨沙「うわ、聞いた? 今の甘えきったあにき」

紗南「家だとこんな感じなんだね……」///
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:55:48.79 cNxm6PP70

晴「……」///

梨沙「あれ、晴どうしたの?」

P「今更恥ずかしくなって縮こまってるみたいだな」

紗南「そりゃああんな姿見られたら恥ずかしいって……」

P「ほら、晴。紗南が選んでくれたゲームもあるぞー」

晴「っ……こ……」

P「こ?」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:56:18.04 cNxm6PP70



晴「この! ばかあにきー!!!」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 10:58:17.79 cNxm6PP70
終わりです。

お付き合いいただきありがとうございました。

まだ書く気はあるし書くネタもあるのですが……いい反応があれば続けようと思います。

ありがとうございました。

では、HTML化依頼出してきます
55 :51訂正 2018/02/07(水) 11:00:27.54 cNxm6PP70

P「ほら、晴。ケーキもプレゼントもあるぞ。オレからはサッカーボールな」ナデナデ

晴「……サッカーボール……うわっ!? これオレがずっと欲しかったやつじゃん! しかもサイン入り!?」

P「お、ようやく目が覚めたか」

晴「こんなん見たら覚めるって! はやくサッカーした……い……」

晴「……あれ? オレさっきなにして……あれ?」

晴「……」

P「ほら、梨沙と紗南からのプレゼントもあるぞー」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/07(水) 11:14:45.14 RGmZGNMAO
おつ

【モバマス】森久保乃々「もりくぼにバブみを感じてオギャる……?」

1 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:12:09.75 6sOQcg6GO
乃々「なんですかそれ……」


乃々「え……? はい、はい……」


乃々「えええぇぇ……? プロデューサーさん、それって……つまり、その……」


乃々「も、もりくぼに母性を求めて甘えたい、とか、そういう感じなんですか……?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517843529
2 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:13:26.83 6sOQcg6GO
乃々「私なんかに、母性を求められても……そんなの、全然ないですし……」


乃々「それに……どうして私なんですか……? もっと包容力のある人は、他にもいると思いますけど……」


乃々「もりくぼには荷が重すぎます……」


乃々「むーりぃー……」
3 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:14:34.92 6sOQcg6GO
乃々「え……? 無理言って悪かった、ですか?」


乃々「てっきり、いつも見たいにぐいぐい来るのかと……」


乃々「これは仕事じゃないから、って、まあそうですけど……」


乃々「あ、もう行っちゃうんですか……? はい……お疲れ様でした……」


乃々「…………」


乃々「……………………あ……」


乃々「あの……ま、待ってください」
4 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:17:55.86 6sOQcg6GO
乃々「そ、その、保証はできないんですけど……」


乃々「私、まだ14歳で、何も知らないですし……」


乃々「甘えられた事なんて一度もないですし……がっかりさせちゃうかもしれませんけど……」


乃々「でも、もしも、プロデューサーさんが……本当にしたいんでしたら、その、うう……」




乃々「も、もりくぼに、甘えても……いいですよ……?」
5 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:19:13.02 6sOQcg6GO
乃々「はい……じゃあ、どうしましょうか……? 甘えたいって、具体的にどういう……」


乃々「えっ、ええぇぇぇ……抱きしめてほしいんですか……?///」


乃々「うう……誰かを抱きしめた事も、一度もないんですけど……」


乃々「……けど、やるって言っちゃいましたし……」


乃々「や、やって、みます……ね……?///」
6 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:20:09.41 6sOQcg6GO
乃々「プロデューサーさんは、椅子に座ってもらって……」


乃々「それで、私が足の間に立ちます……」


乃々「では……どうぞ、来てください……//////」
7 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:20:53.32 6sOQcg6GO
乃々「っ……」ギュ


乃々「お、おなかが……じんわり……///」
8 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:22:02.47 6sOQcg6GO
乃々「あ、その……自分から言っておいて、あれなんですけど……」


乃々「私の身体は、小枝みたいなものですし……あんまり、触ってても楽しくないかもしれません…………」


乃々「え? あ、えっと、そうなんですか……? そうなんですか…………」


乃々「じゃあ……もうしばらく、このままで……」


乃々「…………ふふ」
9 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:23:03.39 6sOQcg6GO
乃々「……なんだか、プロデューサーさんの体温を感じていると、少し安心します……」


乃々「プロデューサーさんもですか……? あ、でも私、体温低い方ですし……ひんやりさせてしまってたりとかは……」


乃々「ちゃんと温かい、ですか……よかったです……。もりくぼにも、人としての温かみがあったんですね……」


乃々「そりゃそうだろ、って…………ま、まあそうですけどぉ…………」


乃々「それでも、きちんとプロデューサーさんに温まって貰えるか、少し不安だったので…………あっ」
10 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:24:05.17 6sOQcg6GO
乃々「えっと、その、ひとつ思いついたんですけど……もう少し、プロデューサーさんとくっつく方法……」


乃々「頭を抱え込む形になってしまいますけど……その……」


乃々「私の方からも……しても、いいですか?」


乃々「お、おまかせですか……わかりました、そういう事なら……」


乃々「し、失礼します…………」


乃々「…………」ギュ
11 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:25:04.54 6sOQcg6GO
乃々「……」


乃々「…………」


乃々「………………」


乃々「…………」ギュ…


乃々「あっ…………」


乃々「…………ふふ」ギュッ
12 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:26:01.08 6sOQcg6GO
乃々「プロデューサーさんが、私のおなかに抱きついてて……」


乃々「私が、プロデューサーさんの頭を抱きしめてる……」


乃々「なんだか……すごく不思議な状況、ですね……」


乃々「不思議で……あったかい……」
13 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:27:20.61 6sOQcg6GO
乃々「……プロデューサーさんの髪の毛、かたいです……」サワサワ


乃々「これで普通くらい……? そうなんですか……」


乃々「私の髪は、もっとふにゃふにゃしてるので……やっぱり男の人の髪は、違うんですね……」


乃々「このちくちく感、新鮮です……」
14 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:28:43.59 6sOQcg6GO
乃々「…………」サワサワ


乃々「…………」ナデ…


乃々「あっ、すみません、つい撫でてしまって…………」


乃々「年下の娘が、プロデューサーさんを撫でるなんて……生意気な事をしてしまい…………え?」


乃々「…………い、いいんですか……?」


乃々「もりくぼに撫でられるの、嫌じゃないですか……?」


乃々「えっと、わかりました……そういう事でしたら、その……」


乃々「お、お邪魔します……?」


乃々「…………」ナデ…
15 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:30:03.33 6sOQcg6GO
乃々「よ、よーしよーし…………」ナデ…ナデ…


乃々「…………わわっ」


乃々「…………」


乃々「…………ふふ」


乃々「……はい、いいですよ……」


乃々「もりくぼでよければ、いくらでも抱きついていいですから……」ナデ…ナデ…
16 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:31:03.56 6sOQcg6GO
乃々「…………」ナデ…ナデ…


乃々「…………」ポン…ポン…


乃々「…………」ギュー…


乃々「…………ふふ」
17 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:32:36.36 6sOQcg6GO
乃々「…………」


乃々「…………あの、プロデューサーさん」


乃々「お仕事、つらいんですか……?」
18 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:33:48.51 6sOQcg6GO
乃々「今日のプロデューサーさん、いつもより疲れてるように見えました…………」


乃々「それも、何だか……いい疲れ方じゃなくて、よくない疲れ方をしているというか……そんな感じに……」


乃々「……なんでそう思ったのか、ですか……?」


乃々「…………えっと、ですね」
19 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:36:06.21 6sOQcg6GO
乃々「もりくぼも、そうなっちゃう時が、けっこうあるんです……」


乃々「初めての人に会うのが……怖い」


乃々「たくさんの人の前に立つのが……怖い」


乃々「もちろん、自分の世界というか……そういったものを広げられるアイドル活動は……嫌いなわけじゃないんです」


乃々「でも、その為には、知らない人にたくさん会わなきゃいけなくて……」


乃々「知らない人は、怖い人かもしれなくて…………そう考えると」


乃々「むーりぃー、ってなっちゃいます……」
20 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:37:22.63 6sOQcg6GO
乃々「それでですね……同じような雰囲気と言いますか……そんな空気を、プロデューサーさんから感じたんです……」


乃々「人付き合いに疲れちゃったような……そんな空気を……」


乃々「…………」


乃々「……だから、ですね」ナデ…


乃々「もしもプロデューサーさんも、むーりぃー、ってなっちゃってるなら……」ナデ…ナデ…


乃々「私でよければ、聞かせてくれませんか…………?」ナデ…
21 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:39:05.19 6sOQcg6GO
乃々「……………………はい……はい……」ナデ…


乃々「えぇぇ……? そんな方が、いたんですか…………」


乃々「それから…………はい…………それは、とっても大変だったのでは…………」ナデ…


乃々「……はい……それじゃあ、プロデューサーさんは……その時、とっても辛かったんですね…………」


乃々「たくさん、たくさん…………我慢したんですね…………頑張ったんですよね……」ナデ…


乃々「頑張ったら、疲れちゃいましたね…………」


乃々「プロデューサーさん、とってもすごいです…………」ポロッ
22 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:40:45.99 6sOQcg6GO
乃々「あ、ちが、違くてですね……その、この涙は、ですね……」ポロポロ


乃々「その、プロデューサーさんの話してくれた嫌な事を、想像してみたら……すごく、すごく、大変で……」ポロポロ


乃々「もりくぼだったら、3回は気絶してそうな、そんな体験を、されてて…………」ポロポロ


乃々「私が泣いちゃって、ごめんなさい…………で、でっ、でもっ……」ポロポロ


乃々「プ、プロデューサーさんっ、は、もっと辛かったんだと、思う、のでっ…………」ギュウッ


乃々「う、ううっ、うううっ…………」グスッ
24 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:41:44.98 6sOQcg6GO
乃々「辛かったですね……疲れちゃいましたよね……」ギューッ


乃々「お疲れ様です……本当に、お疲れ様です……」


乃々「大変だった事、私に打ち明けてくれて、ありがとうございます…………」


乃々「誰かの目線が怖いって気持ち、もりくぼには、よくわかります…………だから……」ナデ…ナデ…



乃々「私は、いつでもプロデューサーさんの味方ですからね…………」ギュッ…
25 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:43:03.24 6sOQcg6GO
────────
────

乃々「あ……お疲れ様です、プロデューサーさん……」


乃々「うう、今日もおしごと……ですよね……そうですよね……」


乃々「…………プロデューサーさんも、ちょっと気が進まないおしごとなんですか……?」


乃々「…………えぇぇ、前にお話してくれた、あの人がいるんですか……?」


乃々「それは……気が進みませんよね……。私もです……お会いしたことは、ありませんけど……」


乃々「どちらも行きたくないのなら、キャンセルという事には……はい、ならないですよね…………わかってました……」
26 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:44:04.57 6sOQcg6GO
乃々「…………じゃあ、それが終わって、帰ってきたら──」


乃々「──また『あれ』、しましょうか……」ニコリ


おわり
27 :◆j20fUipJOr6z 2018/02/06(火) 00:45:21.52 6sOQcg6GO
以上です
ありがとうございました
依頼を出してきます
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 00:48:09.59 AnVXo/6u0
おつ 森久保はやさしいなあ!

【モバマス】幸子「ボクのクラス」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:44:31.84 wteX5t6f0
※浮かんだから走り書きます。短いです。


モバP(以下P)「なぁ幸子?」

幸子「なんでしょうPさん? カワイイボクに何か用ですか?」

P「いやお前ってさ、学校でもそれなん?」

幸子「それとは?」

P「『ボクが一番カワイイ』ってヤツ。……いじめられてない?」

幸子「心外な! ボクがそんなことになっているわけないじゃないですか!」

輝子「さ、幸子ちゃんも……ボッチじゃないのか……?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517910271
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:45:23.58 wteX5t6f0
幸子「違いますよ! ボクは毎日クラスメイトに囲まれて楽しいですから!」

〜幸子クラス〜

幸子「おはようございます! 今日もボクはカワイイですね!」

女子「おはようございますわ! このウツクシイワタクシが挨拶してあげてよ?」

幸子「フフーン! 今日もカワイイボクに出会えてみんなはなんて幸せなんでしょうね?」

女子「フフフ、ウツクシイワタクシには可憐なものが集まるのは道理だと思わないかしら!?」

男子「おはよう幸子! 今日もカッコイイオレサマが挨拶してやったぞ! 感謝しろ!」

男子2「おいおい、恩の押し付けはダンディじゃねぇぜ……? おはよう、幸子。今日もカワイイじゃねぇか」

男子「ハーッハッハ! そうだな! カッコイイオレサマも認めてやろう!」

幸子「ありがとうございます! 皆さんもウツクシイしカッコイイしダンディですよ!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:45:50.50 wteX5t6f0
カッコイイ「幸子! 今日の小テストの準備はできたか? このオレサマがカッコヨク講義してやろうか?」

女子2「無用、幸子ちゃんにはこの一番インテリなアタシが教えるの」

ダンディ「ダンディには程遠いが……アレも男を見せてぇんだ。インテリ、譲ってやってくれねぇか」

ウツクシイ「何をおっしゃいます! このウツクシイワタクシを抜きに話を進めないでくださいまし!」

男子3「ならワタシを外してもらっては困る! この! ハンサムな……ワタシを!」

女子2「ここで口論は時間の無駄とインテリな私は推察する」

幸子「そうですね! ここはみんなで仲良くカワイイボクと一緒に勉強しましょう!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:46:25.68 wteX5t6f0
インテリ「あはは、さすが幸子ちゃん、解いてるさまもカワイイ」

幸子「フフーン!メガネを持ち上げるその仕草! 実にインテリですよ!?」

ウツクシイ「ぐぬぬ……ですがこのウツクシイワタクシに解けない問などありませんわ!」

女子3「そうだね、その様も美しいよ。クールなウチが認めてあげる。頑張って」

ダンディ「おいおい、お前の指が一番動いてねぇじゃねぇか。ダンディなオレに、頼ってみるかい?」

ハンサム「いらない! この苦悩する姿もまたハンサムなのだから……!」

カッコイイ「なんで難題もズバッと即解ける。さすがオレサマカッコイイ!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:48:04.53 wteX5t6f0
女教師「席につけー自分の授業を聞かない奴は帰れよー」

幸子「おはようございます先生! 今日はカワイイボクが日直ですよ!」

女教師「輿水か、なら安心だな。まぁ自分の方がカワイイけどな!」ドヤァ

クール「先生、プリント纏めておきました。お願いします」

女教師「さすが、私の次にクールなだけあるな、仕事が早い」

ハンサム「すまない先生……プリントに空きができてしまったんだ。このワタシのハンサムさに免じて」

女教師「その言葉は先生よりもハンサムになってから言うことだ。宿題増やしておくからね」

カッコイイ「その点カッコイイオレサマは完璧に終わらせたぞ! さすがオレサマだ!」

女教師「ま、そのプリントを創造った自分が一番カッコイイんだけどね?」

幸子「フフーン! ボクと張り合おうなんて先生も勇気がありますね!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:48:49.26 wteX5t6f0
ハンサム「HAHAHAHA! ハンサムに先頭を走りぬけるワタシ!」

インテリ「アタシは専門外……でも……ペースは……インテリなアタシなら……完璧に……」

幸子「頑張ってくださいインテリさん! カワイイボクが応援してますから!」

ウツクシイ「さすがアイドルですわね幸子さん! 走っている様もウツクシイワタクシと同じようにカワイイですわ!」

幸子「フフーン! 運動はこのカワイイボクにかかればお手の物ですからね!」

体育教師「余裕か輿水ー! ならワシのようにワイルドになるためにもう2周追加するかー?」

カッコイイ「何だと!? 幸子にカッコイイことなどさせるものか! このカッコイイオレサマが走ってくる!」

クール「君だけにクールなマネはさせられないな。ウチも付き合うよ」

ダンディ「二人だけで盛り上がるなよ。俺も混ぜな。ダンディに決めてやるぜ」

幸子「皆さん! カワイイボクに合わせなくてもいいんですよ?」

体育教師「よーしお前ら、ワイルドなワシについてこい!!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:49:34.43 wteX5t6f0
幸子「ふぅ……今日も授業が終わりましたね!みなさん今日も最高にカワイイボクを堪能できましたか?」

カッコイイ「ハーッハハハ!そうとも!幸子の可愛さを讃えるオレサマはキング!オブ!カッコイイ!だろ!?」

ウツクシイ「フフフ、そうですとも! 輝くものを賛美するのはこの一番ウツクシイワタクシですわ!」

インテリ「同意する。人の輝きは脳を刺激する。アタシがインテリの頂点に立つのに必要」

ダンディ「気を張る必要なんてねぇさ。お前がインテリなのはこのベストダンディなオレだけでも認めてやるよ」

クール「キミも素直じゃないね。まぁクールオブクールを名乗る以上話したりはしないけどね?」

ハンサム「HAHAHA! クールなのはいいけど、ワタシの完璧なハンサムから目をそらすのはよくないなぁ?」

幸子「安心してください? ハンサムさはみんなわかってますから! このカワイイボクが保障します!」


女教師「まぁ…………ナンバーワンは自分なんですけどね!?」

体育教師「威勢のいいことだ! ワシのようなワイルドになるには鍛えねばな!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:50:03.53 wteX5t6f0
幸子「みたいな感じです!」

P「……なんだこの個性の塊?」

輝子「す、すごい……幸子ちゃんがいっぱい……」

幸子「フフーン! 当たり前です! カワイイボクが通う学校なんですから! 」

P「なんつーか他にもいろいろいそうな学校だなおい……」


この後Pが幸子の学校へ侵入して警備室で幸子とご対面するのは別の話。

おわり!
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 18:50:30.69 wteX5t6f0
浮かんだので書き殴りました。後悔はしていない。
短いけど気にしない。
依頼出してきます。

モバP「プレイ内容…」 比奈「っス!」


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 00:24:55.00 Qn3PUplt0
※当たり前のようにエロゲの話をする
※当たり前のように誰かさんとよく似た声のエロゲ声優の名前を出す
※無害なエロゲが好き

始めるね

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517844294
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 00:27:56.92 Qn3PUplt0

チュンチュン…


P「……なあ、おい」

比奈「…………んぅ……」

P「離せって、起きるから」

比奈「……んーっ…………」ギュウ

P「ダメだ、起きねえ。なんとかして抜け出すか…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 00:32:58.32 Qn3PUplt0
比奈「ふわぁ……」ノビーッ

P「やっと起きたか。朝飯出来てるぞ」

比奈「わあい」

P「わあいじゃねえ。先に顔洗ってきなさい」

比奈「っス……」ペタペタ…
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 00:43:33.78 Qn3PUplt0

ジャバジャバジャバ…


『――今日の一位は……おめでとうございます♪牡羊座の貴方!』

比奈「お、やった」

P「げ、俺十位かあ」フキフキ

比奈「あー……テレビの占い見たのなんて何時以来っスかねえ」

P「朝しかやってないもんな、これ。ってかちゃんと起きろよ」

比奈「でスねえ。なんか星占いって、ある意味健康の象徴?」

P「その発想はなかったなあ…」

比奈「……え」

P「ん?」

比奈「いつの間にか片付け済んでる…」

P「やっといたよ。ニュースとか見てる間に」

比奈「作ってもらったんだから、片付けくらいあたしがやるっスよ」

P「気にすんな、好きでやってるから」

比奈「嫁力っスねえ……」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 00:47:01.68 Qn3PUplt0
P「さて、折角の休みだけど…。どうするよ?」

比奈「このままウチでダラダラしましょー」

P「おいインドア」

比奈「いいじゃないっスか。殺人的に寒いし、こんな日はお家でぬくぬくっスよ」

比奈「それに…誰かさんのせいでまだ股間痛いし」

P「あー……まあ、それは」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 00:51:37.29 Qn3PUplt0
P「でも元はと言えば、お前の方からだな……」

比奈「後半急に激しくなったじゃないでスか。あたしがじっくりリードする番だと思ったのに……」

P「いや、途中で『明日休みなんだなー』って思ったらさ、なんかこう、タガが外れたというか」

比奈「最後らへんの記憶ありまス? あたしなんか力尽きてぷっつりいっちゃった感じで寝ちゃったんスけど」

P「はぁ、悪かったよ。今日は家でグータラだな」

比奈「でスでス」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:01:28.10 Qn3PUplt0
比奈「にしても、なんかプロデューサーの家も見慣れたっスねえ」

P「そりゃそうだろ。もうこの家の半分くらいお前の持ち物で埋まってんだから」

比奈「だって、元々プロデューサーってばほとんど荷物置いてないじゃないっスか。そりゃあたしの物の方が多くもなりまスって」

P「まあ基本風呂入って寝るだけの場所だからなあ」

比奈「家具家電除いたら、プロデューサーの私物なんてこの本棚くらいなんじゃないスか?」

P「そこも結構仕事用の資料詰めてあるけどな。っていうか今更だが、こんな仲になってもプロデューサー呼びなのな」

比奈「まあそこはエンディング待ちってことで…。無事アイドルをやりきって、寿引退したら…ってとこでスかね」ヨッ、ト

P「エンディングってお前…エロゲじゃあるまいし」

比奈「腹ボテエンドでも可でスよ? 社会的にマズいっスけど」ガサゴソ

P「やめい。流石にその一線は守る……はず」

比奈「お、言ってたらエロゲ発見」

P「やめい」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:05:54.16 Qn3PUplt0
比奈「ふーんへえーほおー」

P「物色するな。なんか泣きたくなるから」

比奈「いいじゃないスか別に。散々二人でエロゲの話してきたんスから」

P「お前いっぺん皆に謝っとけよ。訳は言わずに」

比奈「うっス。じゃあ今日はひたすらエロゲ談義ってことで」

P「お前マジか」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:19:15.70 Qn3PUplt0
比奈「おーおーこれなんてもうモロじゃないでスか。例の三人大集合じゃないスか」

P「例の三人とか言うなよ」

比奈「泰葉ちゃんと響子ちゃんとみくちゃん」

P「代名詞に使うなよ…ボカしてるのか何なのかよく分からねえ。遥そ○と沢澤○羽と小鳥居夕○な」

比奈「おー…この泰葉ちゃんがやってるプレイ昨日の夜やったやつだ」

P「だからそれは泰葉じゃねえ」

比奈「あーたしかに…こんなにおっきくないでスもんねえ」

P「やめてやれ」
11 :※別に実在するエロゲの話をしてるとは限らない 2018/02/06(火) 01:32:06.50 Qn3PUplt0
比奈「でもこっちのやつは本人もやりそうじゃないスか?」

P「どれ? ……あー、まあ否定はしないが」

比奈「似合うっスよね、実際。あ、こっちの子のプレイもみくちゃんが本当にやりそう」

P「あー……はは、ぶつくさ言いながら結局やってる感じとかまんまだな」

比奈「あ、ほら、本当に挟んでる」

P「マジだ。……でもなあ、これのヒロイン全員デカいもんなあ」

比奈「まあ……絵描きの目線からしてみると、大きいのしか描けないってこともありまスからねえ」

P「うそ? やたらめったらに乳のサイズを盛るのはそういう理由だったのか」

比奈「乳て……実際難しいっスよ、質量に頼らずに柔らかさや個性的な形を表現するのは」

P「なるほどなあ…盲点だったわ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:38:43.21 Qn3PUplt0
比奈「大きさと言えばでスね」

P「おう」

比奈「うちの事務所ってどんなサイズでもいるじゃないでスか」

P「いるな。ガリガリから爆弾まで。90overとか二十人くらいいる」

比奈「ただ大きいだけだと被るけど、ワンパターンなんかじゃなくどんなのでもいるでしょ」

比奈「これだけいれば、思いついたプレイに対応するアイドルって絶対に見つかるんスよ」

P「いよいよ無差別かお前」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:43:13.32 Qn3PUplt0
P「とうとうジャンルすら決めずにスタートしたな」

比奈「だってお休みなんでスもん」

P「はあ……ま、いいけどさ。同僚に似合うプレイ考える彼女って何だよ」

比奈「あ、今のもう一回」

P「……何が?」

比奈「彼女って呼んでくださいっス」

P「彼女」

比奈「へへ、へへへ……」ニヨニヨ

P「何を今更」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:45:01.83 Qn3PUplt0
比奈「じゃ、とりあえず夜這いする子から考えまスか」

P「いきなり夜這いかよ。そこそこ飛び道具だぞ」

比奈「だってさっき見たエロゲの中にそういうのがあったから…」

P「あー……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:49:17.58 Qn3PUplt0
比奈「とりあえず『せーの』で言ってみまス?」

P「え、俺も言うの?」

比奈「いいじゃないスか。お互い考え方違うと思うんスよね」

P「ええ……なんだよ担当アイドルに似合うプレイ考えるプロデューサーって」

比奈「……」

比奈「……二人きりだし、正直になっていいんでスよ? 考えてるっスよね?」

P「アイドル一人一人のポテンシャルを引き出すのがプロデューサーの仕事だからな」キリッ

比奈「あ、ちょっと格好付けた」

P「やってることは割と酷いが」

比奈「あはは」

P「なはは」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:50:49.83 Qn3PUplt0
比奈「とりあえず一人だけ。せーのっ」


P「ほたる」

比奈「智絵里ちゃん」


「「…………」」



「「詳しく」」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 01:56:58.33 Qn3PUplt0
P「OK、まずはそっちの話から聞こうか」

比奈「ぱっと思いついたのが智絵里ちゃんだった……って、それだけの話なんスけどね」

比奈「ほら、自分からあまりアクションかけるタイプではないし…でも行動力発揮する時はあるし。やるとしたら夜中こっそり忍び込んで決行だと思うんスよね」

比奈「こう、ずっと溜め込んできたものが抑えられなくなって……一気に爆発、的な」

P「あー、結構激しいタイプ?」

比奈「っス。一度スタートしたら止まらなくなって、あとは欲望のまま一心不乱に」

P「途中で起こしちゃってることにも気付かずに?」

比奈「話の分かる」

P「よせやい」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 02:01:12.94 Qn3PUplt0
比奈「じゃあ次はほたるちゃん。……でも、タイプ的に大体同じじゃないっスか?」

P「甘いな。言っただろ、アイドル一人一人のポテンシャルを探求してこそのプロデューサーだぞ」

P「ほたるはな……矛盾騎乗だ」

比奈「おお、なんか変な言葉が」

P「いやまあ逆夜這いなんて基本決まり切った体位でしか仕掛けられないんだが。まあ、つまりこういうことだ」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 02:07:26.87 Qn3PUplt0
P「欲望を溜め込んで溜め込んで一気に発散って点では変わらないが、心持ちも手口も違う」

比奈「ほうほう」

P「抑えられない、ありったけの気持ちをぶつけたい……でもどうせ自分にはそんな資格なんて無い」

比奈「なるほど、抱えてる負い目にかけてほたるちゃんは随一っスもんね」

P「悶々としたまま日常が過ぎ……」

比奈「一人で発散は?」

P「するけど気持ちの膨れ上がる速度に追いつかなくなる」

比奈「続けて」

P「ついに相手を思いやる気持ちを自分のエゴが上回る」

比奈「この場合のエゴとは?」

P「一方的にそう思い込んでるだけ」

比奈「なるほど」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 02:13:17.67 Qn3PUplt0
比奈「そしてついに決行」

P「ああ、こっそり忍び込み……」

比奈「忍び込み?」

P「泣いて謝りながら跨がる」

比奈「やった!」

P「ひたすら謝ってる。詰まらせながら謝り続けてる」

比奈「そして一方的に幸せでいっぱいになってることに対しても謝る?」

P「……いや、どうかな」

比奈「というと?」

P「幸せでいっぱいなのが怖くて泣いてるのかもしれない」

比奈「あ、これ泣きゲーなのにやたら激しいやつだ」

P「ああ。途中で起きるのは野暮かもしれない」

比奈「でも途中で起きた方が良いエンディングかもしれない」

P「博打だろ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:02:11.34 CPysqI6i0
比奈「こういう子をひたすらベタベタに甘やかすだけのゲームやりたいっスねえ。気が済むまでなで続けたりとか」

P「ああ、着せ替えもあるぞ」

比奈「やった」

P「選択肢次第でどうにでもなるぞ」

比奈「なんか聞いたことある」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:05:21.85 CPysqI6i0
P「あと一人考えてるのがいるんだが…」

比奈「たぶんさっき見てたエロゲの影響でスよね? 分かるっスよ」

P「いや、アレとはまた違うんだぞ? 内容自体は」

比奈「詳しく。アレでしょ、泰葉ちゃんでしょ」

P「おうともさ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:08:19.17 CPysqI6i0
比奈「あーでも、この二人とはまたパターン違うっスよね」

P「そりゃまあな。ここは比奈の考えたエロゲに乗っかるとしようか」

比奈「もうそろそろタイトルとか考えちゃっていいと思うんスよアレ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:27:49.48 CPysqI6i0
P「仕事第一、言われたとおりになんでもこなす元人気子役のアイドル岡崎泰葉が友達と楽しく笑い合える女の子になって数ヶ月」

比奈「個別ルートに突入して一線を越え、甘々でベタベタの関係になった頃」

P「反動で積極的になり過ぎて色々やろうとする」

比奈「やった」

P「でもお互い仕事は何より大切だからすれ違うこともある」

比奈「そして溜め込んで?」

P「爆発する」

比奈「基本的に自制心無くしたら夜這いなんスね」

P「そこがキモなんだ。我慢できないけど同時に直接攻撃で迷惑をかけちゃいけないという思いがある。それがこの三人の共通点だな」

比奈「あたしは、まあ……その逆だったんスけど」

P「まあ何が正しいのかは個人の自由だ」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:33:43.99 CPysqI6i0
P「特に泰葉の場合は、結ばれたけど仕事がおろそかになってはいけないという思いがある。気遣い故の夜這いなんだ」

比奈「あー、その気になればできるから夜這いなんて手を使う必要無いでスもんね」

P「ああ。だからこっそり忍び込んで、とくにこれといった激しいことはしない」

比奈「跨がりはしない、と」

P「そういうこった。見る、触る、舐めるってところかな」

比奈「ヘタするとその場で一人でしちゃうかも。その途中で起きるとどうなりまス?」

P「早口で言い訳を始める」

比奈「…………」

P「…………」

比奈「……」ス

P「……」ス


パァンッ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:34:49.84 CPysqI6i0
比奈「何のハイタッチなんスか今の」

P「昨夜ぶりに深く繋がった気がした」

比奈「……意味が違うでしょ」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:38:57.45 CPysqI6i0
P「夜這いでここまで盛り上がるもんかね」

比奈「何をこんなに真剣に話してるんでスかねアタシら」

P「特に俺だよ。なんか気が抜けてるなあ…」

比奈「まあ折角泰葉ちゃんで盛り上がったんだし、他二人のヒロインのプレイも考えてみません?」

P「みくと響子か」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:48:02.89 CPysqI6i0
P「とりあえずこの三人の布陣ならみくが一番大きいって話はしたな」

比奈「身長は全員ほぼ同じっスからね。そこからカップ数を見比べると一人だけ……」

P「そりゃ挟むよなあ」

比奈「挟むのは確定だと思うんスけど、お乳あげるのってポジション的に響子ちゃんじゃないスか?」

P「お乳あげるって言うなよお前」

比奈「泰葉ちゃんも先輩っていう固有ステータスあるんスよねえ……」

比奈「……え、もしかしてコレまさかの授乳ゲー……?」

P「どういうジャンル!?」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 03:54:32.83 CPysqI6i0
比奈「慎ましやかな小房にかぶりつくのってなんか斬新っスね……」

P「授乳はともかくだな、みくの個別ルートの話をしなきゃな」

比奈「他二人が生真面目と素直でしょ? やっぱからかいキャラが板に付くと思うんスけど、どうスかね」

P「そうなるな。イタズラっ子だ」

比奈「でも生粋のイジられ屋だからすぐ逆転されそうっスねえ」

P「そこはバランス取らないとな。安易な逆転はよくない。絶対によくない」

P「許さねえ……」

比奈「過去に何が……?」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 04:06:58.26 CPysqI6i0
P「堂々としてるもんだから、公の場でベタベタしようとすることもあるな。全力で押しつけてきたり」

比奈「オンオフはっきりしてるから、きちんと変装した上で仕掛けてくるんスね」

P「たまにこっちから仕掛けると焦るんだ」

比奈「例えば?」

P「事務所の中のトイレとか……人影の無い物陰でだな」

比奈「……でも、イヤとは言わないんスね」

P「こう、『しーっ!』ってしながら……」

比奈「楽しそうっスねそれ」

P「でもちゃんと雰囲気作るとめちゃくちゃしおらしくなるからお得」

比奈「もう語尾に『〜にゃ』とか付けないんでしょうね」

P「もちろん事後にイジる」

比奈「見たい……絶対にムキになるっスよ」

P「余韻でまだおとなしいままかもしれんぞ」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 04:14:00.69 CPysqI6i0
P「さて、響子ルートだが……」

比奈「手だと思うんスよ」

P「ほう、手か」

比奈「泰葉ちゃんが口、みくちゃんが胸、響子ちゃんが手をメインにする感じで」

P「泰葉は手先が器用だし、響子は奉仕系だし、逆でもいいかもな」

比奈「あー、たしかに……」

比奈「でも、先っぽえげつないくらい責めそうじゃないスか?」

P「『加減しろバカ!』って感じで?」

比奈「そうそう。すっごい笑顔で」

P「……比奈が手で責めてみたい訳ではなく?」

比奈「…………ノーコメント」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 04:26:24.88 CPysqI6i0
比奈「しれっと一番胸のこと気にしてて、それを躍起になって取り返そうとして手数増やす気がするんスよね」

P「あー、泰葉はもう気にするとかそういうとこ越えてそうだもんな。結局勉強熱心故に手数増やすけど」

比奈「そうそう。クールな子ってデレたら一種の無敵状態に入るっスからね。『誰がなんと言おうと貴方が好きと言ってくれるならそれでいい』って感じで」

比奈「で、話戻しまスけど。とにかく『気持ちよくなってもらおう』ってことを一直線に考え続けて……その結果手を使うっス」

P「前半はあんなにストレートだったのに」

比奈「何かと対照的になると思うんスよ、泰葉ちゃんと」

比奈「あっちは共通ルートで己を乗り越える話を済ませるでしょ? だから個別ルートはどう付き合うかの話になるんス」

P「響子は個別ルートに入って付き合いだしてから色々なコンプレックスが分かる訳か」

比奈「そう。やりがいあるっスよー」

P「そうやって色々なプレイを試し、最終的にノーマルなベタ甘に帰ってくるのが響子ルートってことだな」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 04:36:49.67 CPysqI6i0
P「体位的にはどう?」

比奈「そうでスねえ……みくちゃんはケモノだし、後ろから?」

P「ふむ……どうだろ、する時は猫が引っ込むと思うんだよな。力強く攻めるから上に乗るのもアリじゃないか?」

比奈「だからこそ、後ろからってのは一回入ると思うんでスよ。一度『みくちゃん』じゃなく『みくにゃん』とするシーンは入りまスって」

P「一理ある。響子はどうよ?」

比奈「密着でしょう、やっぱり」

P「座位か」

比奈「抱き合う感じっスよね。手が激しい分繋がる時はスローかと」

P「となると、泰葉は?」

比奈「手繋ぐの好きっスよね?」

P「お前よく見てんな……」

比奈「とにかく指を絡めると思うんス。だからそこまで密着はしないかな」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 04:48:28.00 CPysqI6i0
P「割とマジに一本成立するな、この三人…」

比奈「いっそ正式に作りません? 前も言ったっスけど、プログラム組める子もテキスト書ける子もいまスって」

P「作ってたまるかい」

比奈「でもなあ、作るならサブヒロイン足さなきゃかなあ」

P「話続けるのな」

比奈「いや、やっぱ探せばいくらでもいるじゃないスか。メイン勢で物足りなかった人のためのフェチ枠」

P「いるにはいるかもしれんが……どれもサブに置くには濃すぎるんじゃないか? 薄味なのはNGくらいのもんだぞ」

比奈「そういう時は続編でメインに」

P「こいつ…続編の想定まで…」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 04:58:55.67 CPysqI6i0
比奈「どうしましょ?」

P「うーん……俺的には下半身が好きだから尻か脚を充実させたい」

比奈「尻というと若干一名がぶっちぎってまスね」



P「あー……独壇場だわ」

比奈「ウエストや身長を加味すると誰一人勝負にならないっスもんこの人。765の四条さん越えてんスよ…?」

P「南米のナターリアにも結構な差をつけてるしな。すげえ…パフェのカロリー全部あそこに行ってんだ…」

比奈「でもなあ……こっちはこっちでメインのゲーム考えてあるしなあ」

P「出た」

比奈「とろあまクリームパイ…」

P「オイ前回までクリームパイだったろ。何しれっとパワーアップさせてんだ」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 05:05:25.90 CPysqI6i0
比奈「脚はどうスか? 陸上部二人もいまスけど」




P「あー……いいな。太めの短距離タイプとほっそい長距離タイプか」

比奈「へえ。そんな違いがあるんスね」

P「個人的には太い方がいい。細い子見ると米食わせなきゃと思う」

比奈「ホント世話好きっスね…。でも悠貴ちゃんが入ると泰葉ちゃん的にもよくないでスか? 小さい先輩と大きい後輩で良い感じに映えるし」

P「うーんサブだからと言って引き立て役になり過ぎるのはイヤだな…」

比奈「あー、あくまでしっかりした登場人物の一人として立てたいんスね」

P「こればかりは職業病みたいなもんだ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 05:13:07.08 CPysqI6i0
比奈「ロリ枠空いてるし、そうでスねえ……小梅ちゃんとか莉嘉ちゃんは」




P「そういやいなかったな。一枠いるわ」

比奈「藤○ウサと佐藤○かん……」ボソ

P「おい」

比奈「あーでも遥そ○と沢澤○羽と小鳥居夕○に佐藤み○ん入れたらこれもういよいよ……」

P「遂にタイトル出す気かお前」

比奈「ユニット組みません?」

P「怒られるわ」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 05:20:44.75 CPysqI6i0
比奈「ロリ兼デコ枠とかどうスか?」



P「あー、デコな。こんなしっかりしたトラブルメーカーいなかったし、いてもいいかも」

比奈「前々からデコを活かすために完成されたビジュアルしてるなーって思ってて」

P「お前同僚のこと出会い頭からエロゲヒロインとして見てたのか」

比奈「トラブルメーカーだし、きちんと叱られるところまでワンセットだし、さらにイタズラの規模考えても不快にならない優秀な人材っスよ」

P「ちゃんと叱られるところまでってのがミソだな。ただかき回して逃げるだけはダメだ。でもそうなると、プレイ的にはお仕置きか?」

比奈「まあそうなるっスよねえ」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 05:32:40.43 CPysqI6i0
比奈「あとフェチと言えば鉄板は腋っスかね」



P「出たな独壇場パート2」

比奈「腋でチアガールでド直球イチャラブ系でスからねえ。エロゲなら無敵っスよ」

P「しかしサブだろ、いやあ…どうだ…? 智香はメインにしかならないだろ……」

比奈「というと?」

P「あいつ、まゆと同じようなもんで『誰よりも近くで貴方を応援してあげたいから』って理由で事務所に飛び込んで来てんだぞ?」

比奈「思った以上に強力だった…。ええ…影のヤンデレ枠にもなり得るんスか…?」

P「常に他人を思って行動するし、根が明るいから病みはしないだろうが…ゲームの難易度とジャンル次第かな」

比奈「場合によっては一番楽なんでしょうけどね」

P「ストレートにアタックしてくるからストレートに応えるだけだもんな」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 05:39:37.66 CPysqI6i0
比奈「久美子さんも腋っちゃ腋スけど」



P「あー……まあ腋というか、メインウェポンは『美女』かな」

比奈「そりゃまあそうでスけど」

P「エロゲとか、そういうコンテンツに小細工無し直球の『美女』を放り込むかね」

比奈「なんていうか、出る作品違う気はしまスね」

P「可愛い大人を楽しむのが目的なら最強なんだがな。あの人ホントいくら見ても飽きないから」

比奈「お茶目だし結構無邪気っスからね」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 05:47:06.59 CPysqI6i0
比奈「エロゲで無敵と言えば物凄いのがいまスよねこの事務所」

P「……どれ?」

比奈「銀髪巨乳寡黙クーデレメイド」



P「出現と同時に人気投票トップかっさらっていくやつな」

比奈「基本ずっと流行ってまスからねこういうの」

P「ただ、それこそ出るジャンルが違いすぎるだろこの人」

比奈「たしかに。SF系専門っスかね」

P「濃すぎてメイン確定だし」

比奈「仮にメインじゃなかったとしても確実にファンディスクにいまスからね」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 05:52:01.00 CPysqI6i0
比奈「確実にファンディスクにいる子と言えば」

P「あいつか。その道では究極とも言える」



比奈「明るい外ハネが制服の上からパーカー着てんスよ。100点満点っスよ」

P「時代が時代なら好感度を教えてくれただろう」

比奈「そしてめっちゃグイグイ来るクセにFDでいざ攻められると『え、ほ、本当に私でいいの…?』とか言うっスよ」

P「いい…サポーターを急にスポットライトの下に引きずり出すのいい……」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:01:22.38 CPysqI6i0
比奈「サポーター系と言えば、姉キャラに必要なもの全部乗せた超よくばりセットもいまスけど」



P「黒髪ポニテにツリ目に巨乳に筋肉に家事能力盛ってきたか……」

比奈「当然かわいい格好させると照れまス」

P「すげえ何一つ外してねえ」

比奈「『似合う? ガサツなウチには似合わないかな』とか言いながら照れ笑いっス」

P「隙が無え……」

比奈「サブでもメインでも十二分。一番丁度良いライン見つかったかもしれないっスね」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:05:40.89 CPysqI6i0
P「海の話で思い出した、そろそろ飯にしよう」

比奈「ひょっとして、普段結構世話になってまス?」

P「どうでしょう」

比奈「ぐむむ……」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:10:11.52 CPysqI6i0
P「いただきます」

比奈「いただきまース」

P「はい召し上がれ」

比奈「うーん……あたしこんなに料理できるかなあ……」

P「ま、やるならやるでゆっくり覚えていけばいいさ。比奈、別にズれた感覚ある訳じゃないし」

比奈「メシマズは根底のセンスが違うって言いまスもんねえ。それに比べたらまあマシかな……」

P「好きな物入れときゃとりあえず美味い!みたいな発想しないだろ? ありすも早いとこ矯正してやらなきゃなあ」

比奈「もう取り返しつかないような気がしまスけどねアレ…」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:14:39.69 CPysqI6i0
比奈「ごちそうさまでした。あたしが洗うんで、ゆっくりしててくださいっス」

P「ん、悪いね」

比奈「いえいえ、いい加減このくらいやらないと…」


ジャー…


P「アレな話はとりあえず一段落したし、これからどうするか」

比奈「まだネタ自体はいくらでもありまスよ? 満面の笑みでえげつないシゴき方する人パッと思いつくだけで二人いるし」


49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:21:36.38 CPysqI6i0
比奈「最近は厨二系ヒロインや処女ギャルも一枠ありまスからねえ」




P「あー、流行りだなあ……」

比奈「どうっスか? 処女ギャル。賛否両論あるっスけど」

P「うちの処女ギャルには悪いが反対かな。なんでもかんでもウブならいいってもんではない。適材適所ってあるだろ」

比奈「まあ、いわゆる過激派もいるんで線引きが難しいでスからねえ…」

P「うちの場合はさらにアイドルだからな。別にエロゲじゃないし当然アリなんだが……なあ?」

比奈「ジャンルによるっスねえ。キャラの配置は難しいっス」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:23:01.17 CPysqI6i0

キュッ


比奈「おーさむ…指先死んじゃう」

P「ふはは大変だろ、冬の皿洗い」

比奈「はいピトっと」

P「うひぃっ!?」

比奈「あはは」

P「こいつ……」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:26:28.35 CPysqI6i0
P「さて、結局どうする? 天気はいいんだもんなあ……外出るか?」

比奈「断固反対っス。このままダラダラで」

P「へいへい。今夜はどうするんだよ」

比奈「そりゃあもちろん泊まりっスよ」

P「もちろんなのか……」

比奈「昨夜はキツかったんで、まあ今夜はそのまま寝ちゃっていいでスけど」

比奈「でもなー、あたしは夜型だし、プロデューサーが寝てから布団入ろっかなー」

P「…………」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:28:06.28 CPysqI6i0


P「それは何か」

P「俺が寝た後、ナニか仕掛けるってことでいいのか?」

比奈「やだなー、そういうこと先に聞いちゃダメっスよー」


〜終了〜
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:33:30.70 CPysqI6i0
以上

完全に蛇足だとは思った
でも誰が夜這いをするのかだけはハッキリさせなければと思ったから意地でも書いた
皆さんはちゃんと183人を隈無く見渡して自分の性癖にベストマッチしたアイドルを見つけ出しましたか
テキトーにいっぱい出番のあるアイドルだけ見とけばいいやなんて思ってませんか
ちゃんとどのアイドルが好きな食べ物を聞かれた時にうっかり「精子」と答えそうか考えていますか
私は日頃そういうことばかり考えています

つまり、そういうこと
解散!!
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/06(火) 06:42:12.24 /d5yS7MIo

輿水幸子「Pさんはいい声…」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/06(土) 12:16:27.06 GOZO3C0b0
幸子「おはようございます!Pさんっ!」

P「おう!おはよう!」

幸子(……Pさん…渋くていい声してますよね……)

P「ん……?どうした?」

幸子「いえ…なんでもないです」

P「そ、そうか……」

幸子「………Pさんっていい声してますよね」

P「な、何だ急に!?」

幸子「…顔もよければモテてたかもしれませんね…」

P「ほ、ほんとになんなんだ!?」


ちひろ「……ふむ…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515208586
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/06(土) 15:45:18.76 9ZhwRlku0
〜お昼〜

幸子「…ふむ…へぇ……近くにこんなレストランできるんですね…行ってみてもいいかもしれませんね…」

ちひろ「…幸子ちゃん…今、ちょっと…いいですか…?」

幸子「は、はいっ…!ち、ちひろさんいつのまに…」

ちひろ「あ、あぁごめんね!驚かせちゃって」

幸子「いえいえ…!…ボクが雑誌に集中してて気づかなかっただけなので!で、なんですか…?」

ちひろ「うん…。さっき、幸子ちゃん…Pさんに『いい声してますね』って言ってましたよね…?」

幸子「えっ……は、はい…確かに言ってましたけど…」

ちひろ「実は…私もそう思ってたんです!」

幸子「そ、そうだったんですね……。渋くていい声してますよね」

ちひろ「…Pさんに直接言ったことはないんだけど…。この気持ち、分かってくれる人がいて嬉しいなーって思って…幸子ちゃんに話しかけちゃいました…♪」

幸子「そういう事だったんですね!」

ちひろ「…幸子ちゃんは…お家でもPさんの声…聞きたいなーって思ったこと…ないですか?」

幸子「えっ…?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/06(土) 18:42:56.98 9ZhwRlku0
幸子「お家で…ですか……」

幸子(お家でPさんの声……うーーん…考えたことも無かったですね…。でも確かに…部屋にいる時にPさんの声を聞けたら…ちょっと幸せかもしれませんね…)

幸子「そうですね…考えたこと無かったんですけど…。お家でも聞けるなら聞きたいです」

ちひろ「そうですよねそうですよね!!」

幸子「は、はい…(な、なんだかやけにグイグイきますね…)」

ちひろ「私もそう思うんです!それで……実は…普段のPさんとの会話とかを…録音とかしたりしてるんですよねぇ〜」

幸子「えっ………」

ちひろ「家に帰ってから…録音したやつを聞いたりすると…幸せな気分になれるんです………♪」

幸子「えぇ…………………」

ちひろ「………もしかして引いてます…?」

幸子「いや……そういうわけでは……」

ちひろ「…目が泳いでますけど…」

幸子「ろ、録音はちょっと……その……なんと言いますか………攻めてるなぁって思いまして…」

ちひろ「幸子ちゃん……ものすごく言葉選んで喋ってますね…」

幸子「……………」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/06(土) 20:39:06.70 9ZhwRlku0
ちひろ「幸子ちゃんは……この破壊力を知らないからそんなふうに言えるんです!」バンッ

幸子「は、破壊力…!?」

ちひろ「ほら!!私のデジタルオーディオプレーヤーに入ってるので聴いてみてください!」

幸子「え、えぇー…いいですよいいですよ…」

ちひろ「そんな面倒くさがらないでっ!」

幸子「も、もう…分かりましたよ…聴きますよー…」

ちひろ「じゃあまずはー…Pさんが朝の挨拶をしてくれるところから…♪」ピッ

幸子(えぇ……そんなところから録音してたんですか……)

P『あっ…おはようございますちひろさん』

ちひろ『おはようございます♪』

P『あれ…ちひろさん…なんだかいい香りしますね…』

ちひろ『は、はいっ…実は…ちょっと香水つけてるんです…♪』

P『なるほど。あれ…?でも…香水ってつけてよかったんでしたっけ…?』

ちひろ『えへへ…♪秘密にしておいてください…♪』

P『あはは。分かりましたよ』

幸子「………………」

幸子(…良い…)

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 01:15:53.24 f5du4S/o0
ちひろ「…あ、今…想像していたよりも良いって思いましたね?」

幸子「な、何言ってるんですか!!そ、そんなことないですよ!!」

ちひろ「えー…本当…?ちょっと口元緩んでましたけどー?」

幸子「そ、そんなことないですー!!そ、それで、この次はなんですか…次を聴かせてください…!」

ちひろ「あらあら…さっきはあんなに引いてたのに…もう虜になっちゃったんですねー…?」

幸子「ち、違いますよ!!とりあえずひと通り聴いておこうかなって思っただけです!」

ちひろ「はいはい〜。じゃあ次は…Pさんがさりげなく缶コーヒーを差し入れしてくれた時のやつを…♪」

P『……はい、どうぞ』

ちひろ『えっ……い、いいんですか?』

P『はい…。いつもお世話になってますから』

ちひろ『あ、ありがとうございます…』

P『そのコーヒー…』

ちひろ『…はい…?』

P『俺が一番好きなコーヒーなんです』

幸子「あまーーーーーーーい!!!」

ちひろ「えぇっ!?」

幸子「な、なんですかこの…この…甘々な感じは!!!羨ましいですよ!!!普段こんな会話してるんですか!?」

ちひろ「ふっ……これが録音の破壊力なんです…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 01:30:39.90 f5du4S/o0
幸子「ぐぬぬぬ…」

ちひろ「本当にこの時は何気なく会話していたんですよ?でも、これを録音して…改めて後で聴くと……うっとりしちゃうんですよね……なんて言うんですかね…思い出が美化される感じになるんです…あの声のせいで……♪」

幸子「うううううっ…………ボクも…」

ちひろ「……?」

幸子「ボクも欲しいですーー!!!」

ちひろ「あらあらあらあら〜♪」

幸子「あ、あなどってましたよ…正直…。Pさんの声をこうして聴くと…本当に、挨拶だけでもちょっとドキってしちゃいますし…」

ちひろ「うんうんうんうん…」

幸子「……ボクもこれ欲しいです…」

ちひろ「…さすが幸子ちゃん…私が見込んだだけはありますね…。そこで特別に……幸子ちゃんにはこれをあげますね」

幸子「…な、なんですか……このCDは…?」

ちひろ「これは…Pさんのおはようからおやすみまでの何気ない一言を集めたCDなんです…!」

幸子「ほ、ほぅ……」

ちひろ「……幸子ちゃんも…ぜひ…オーディオプレーヤーに入れて楽しんでみてくださいね…♪」

幸子「あ、ありがとうございますっっ!!家に帰ったら早速聴いてみますね!!!」

ちひろ「それを聴いて…声フェチレベルを上げたら…今度は
一緒にPさんの声を録音しましょうね…♪」

幸子(声フェチレベル……?)
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 01:53:38.87 f5du4S/o0
〜幸子の家〜

幸子「…さ、さて……もらったCDのデータはオーディオプレーヤーに入れましたし…さっそく…聴いてみますか…」ドキドキ

幸子「はっっ…!その前にっ!確か…部屋の鍵はしっかり閉めておくようにってちひろさんが言ってましたね…。理由は分かりませんが…閉めておきますか…」ガチャッ

幸子「気を取り直して……再生…」ポチッ

P『…おはようございます』

幸子「おおっ…」ドキッ

P『ふぁあ…っと…すみません…気を抜いて欠伸しちゃいました…』

幸子「あわわっ…Pさんの眠そうな声…良い…」ドキドキ

P『えっ……ワイシャツのボタン…かけ違えてる…?あっホントだ!!あ、あははっ…お恥ずかしい…』

幸子「はぅっ……かわいい…渋いのにかわいい…」ドキドキ

〜〜〜〜〜〜

幸子「はぁぁ…………堪能しました…」ニヤニヤ

幸子「最高のCDでしたね……」

幸子「あ、あぁ…もう顔がニヤけちゃって…も、戻らないです……。なるほど…確かにこんなところパパやママに見られるわけにはいきませんよね…鍵はかけておかないとだめですね…」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 02:06:58.30 f5du4S/o0
〜次の日〜

幸子「ち、ちひろさんちひろさん…」

ちひろ「あ、幸子ちゃんっ!どうでした?あのCD…」

幸子「……最高でした…!!もう…最初から最後までドキドキしながら聴いてました…!」

ちひろ「あぁっ!さすが幸子ちゃんっ!分かってる…!!」

幸子「ボクの中に眠っていた何かを…ちひろさんに掘り起こされてしまいましたよ…」

ちひろ「ふっ……これからも一緒に…声フェチ道…極めましょうね!」

幸子「は、はい!!(声フェチ道…?)」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 02:13:13.92 f5du4S/o0
幸子「そ、それで…その……Pさんの声の…録音の事なんですけどぉ…」モジモジ

ちひろ「ふっ…幸子ちゃんの声フェチレベルならもうそのステップに上がっても良さそうですね……!じゃあ幸子ちゃん…!今日から録音…やってみましょう!」

幸子「は、はい!」

ちひろ「特別に…前に私が使っていたボイスレコーダーを貸してあげますね!」

幸子「あ、ありがとうございます!」

ちひろ「これで……たくさん録音しましょうね…♪」

幸子「は、はいっ!!」

P(なんだか話が盛り上がってるみたいだ…。ちひろさんと幸子って……あんなに仲良かったっけ…)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 03:47:25.31 f5du4S/o0
幸子「フフーン♪フフフーン♪」

P「今日は…上機嫌だな…?」

幸子「ええ…♪…昨日、ちひろさんに凄くいいCDを貰いまして…♪」

P「ほぉ…そうなのか…。そんなに良かったのか…。今度俺にも聴かせてくれよ」

幸子「それはダメです!!!」

P「ええっ!?な、なんで!?」

幸子「……女性用なので…」

P「CDに女性用も男性用もあるかよ……」

幸子「ダメなものはダメなんです…!」

P「えぇー……。ったくぅ…ケチだな…」

幸子(はぁぁ…この会話…帰ったら聴いてみましょう…)ワクワク
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 13:27:42.92 He/nSRHTO
幸子「はぁ……今日もPさんの声…素敵ですね…」ドキドキ

幸子「こうしてイヤホンで聞いてると……なんだかPさんがそばで話してくれているような感覚になって…ドキドキします…♪」

幸子「…………こんな趣味…ちひろさん意外には言えませんね…自分で言うのもアレですが…完全に変態です…」

ラインッ!

幸子「…ん?あれ、ちひろさんからLINEがきてますね…」

ちひろ《ついに…最高のCDが出来上がりました。期待しててください》

幸子「えぇっ…!?い、一体何が……。最高のCDって…つまりそういうことですよね……?つ、次に事務所に行く時が楽しみすぎますね…」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 18:25:48.77 Y2vz6V3A0
〜事務所〜

ちひろ「はぁ……ついに…ついに完成してしまったわ…」

幸子「ち、ちひろさん!!一体どんなCDを…」

ちひろ「幸子ちゃん…来たんですね…。ふっ…ふふっ…声フェチにとって最高のCD……。そう………添い寝ボイスCDです!!」

幸子「そ、添い寝ボイスCD!?」

ちひろ「Pさんに…お仕事として頼んでセリフを読んでもらいました…。眠れない夜に聴くと朝まで眠れなくなるCDです!!」

幸子「き、聴くと眠れなくなる添い寝ボイスCD…」

ちひろ「声フェチ仲間の幸子ちゃんには特別にタダであげますね!!」

幸子「ええぇっ!いいんですか!?(それなりにお金は必要かと思って万札用意してきたんですけど…)」

ちひろ「いいのっ!!この感動を共有したいからっ!このCDはね……夜寝る前に…ベッドの中で聴くとより効果がありますからね!もちろん部屋の鍵はしっかりしめて音漏れしないように…ね♪」

幸子「は、はいっっ…」ドキドキ

ちひろ「………音漏れしてなくても幸子ちゃんの声が部屋から漏れちゃうかもしれないから…それも気をつけてね…?」

幸子「は、はぃ…」///
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/07(日) 21:27:36.68 FBI1dq5oo
濡れてしまうっ!
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/08(月) 01:48:08.61 1b6NTjbR0
〜幸子の家〜

幸子「つ、ついに添い寝ボイスを聴く時がきましたね…!!聴きたくてうずうずしていましたが…なんとか我慢しましたよ…」

幸子「と、とりあえずしっかり鍵をかけて…」ガチャッ

幸子「ベッドの中に入って……。よ、よし…あとは…た、楽しむだけですね…」ドキドキ

幸子「タイトルは…もしもシリーズ第1弾、もしもPさんがお兄ちゃんだったら…ですか…。な、なるほど兄妹っていう設定なんですね……」ワクワク

ポチッ

P『………ん?どうした…?こんな遅くに俺の部屋に来るなんて…』

P『そうか…眠れないのか……。よし、じゃあ久しぶりに一緒に寝るか…?』

P『ははっ…。何年ぶりだろうな…こうして一緒に寝るのは…。昔は毎日一緒に寝てたなんて…信じられないよな…』

幸子(あっあっあぁ…目を瞑って聴くと本当に横にPさんがいるみたい…)ドキドキ

P『……こうして近くで見ると…お前…案外かわいい顔してるんだな』

幸子(はぅっっっ…)キュンキュン
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/08(月) 02:03:30.30 1b6NTjbR0
P『あははっ。ごめんごめん…。案外は余計だったな
…。悪かったて……ほら、頭撫でてやるから…機嫌直してくれよ…』

幸子(あぅ……ほ、ほんとに頭を撫でられているような感覚に……って何やってるんですかボク…無意識に自分で自分の頭を撫でてました……)


〜〜〜〜〜〜〜

P『………っと…もうこんな時間か…。悪いな…寝に来たのにこんな遅くまで話しに付き合わせちまって…』

幸子(いえいえいえいえ…最高でした…最高の時間でした…)ドキドキ

P『じゃ…そろそろ寝るか…』

幸子(ああっ…Pさんの顔がすぐ横にきてるのを感じますっっ)ドキドキ

P『………おやすみ』

幸子(っっっ…!!囁き声っっ…!!)キュンッ

幸子「……はぁ…はぁ…はぁ………こ、これは…ヤバイです…破壊力が高すぎます……こ、こんなの寝られるわけないじゃないですか………」

幸子「ううっ…は、鼻血が………とりあえず拭かないと…」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/09(火) 02:00:13.42 N0hUgH2V0
幸子「………あぁ…外が明るくなってきました……。結局朝まで眠れませんでしたね…」

幸子「眠れなくなる添い寝ボイス…これからは次の日がおやすみじゃないと聴いちゃいけませんね…」

幸子「1週間に1回の楽しみだと思えばいいですね…♪」

〜事務所〜

幸子「………」ウトウト

P「おーーーい幸子…?」

幸子「ハッ!な、なんですか!?」

P「えらく眠そうだな…?大丈夫か…?」

幸子「は、はい……ちょっと……昨日はあんまり寝られなくて…」

P「そうなのか……何かあったのか…?」

幸子「そ、それは………と、特にないです……」

P「そうか……。何かあったら相談してくれよ…?」

幸子「は、はぃ…ありがとうございます…」

幸子(絶対言えない………)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/09(火) 02:12:34.03 N0hUgH2V0
幸子「ち、ちひろさん!!あのCD…最高でしたっ!!!」

ちひろ「どう?興奮して眠れなくなったでしょう?」

幸子「はい……目を瞑る度にあの声を思い出して眠れなくなりました……。聴くのは1週間に1回だけにします…」

ちひろ「うん…。そうした方がいいですよ」

幸子「仕事に影響が出ないように…楽しみますね…」

ちひろ「………」

幸子「………どうしました…?」

ちひろ「………幸子ちゃんは……もう…大人…?」

幸子「えっ…それは…どういう…」

ちひろ「実はね………もう一つ…あるの…」

幸子「何が…ですか…?」

ちひろ「Pさんにセリフを読んでもらって…作成したCDが…もう一つあるの」

幸子「えぇっ…!?」

ちひろ「でも……ちょーっと…刺激的で…幸子ちゃんには早いかなーって思って渡してなかったんですけど……欲しい…?」

幸子「欲しいですっっ!!」

ちひろ「まあ……ですよね…?」

幸子「い、い、いくらですか!?」

ちひろ「い、いえいえ…お金は大丈夫なんですけど……。刺激的だから…気をつけてくださいね…?」

幸子「は、はい……」///

ちひろ「………夜寝る前に聴いたら…かなり捗ると思いますよ……♪」

幸子「な、な、な、何が捗るのかわかりませんけど夜寝る前に聴いてみますね…」///
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/09(火) 03:27:49.87 N0hUgH2V0
〜幸子の家〜

幸子「……もしもシリーズ第2弾…もしもPさんが…幼なじみだったら…ですか…」ドキドキドキドキ

幸子「なぜかCDと一緒にマッサージ機を渡されました………。このCDとどう関係があるのかよく分からないのでとりあえず置いておきましょう…」

幸子「ちひろさんは…刺激的な内容と言っていましたが…どんな感じなんでしょうか…」ワクワク

幸子「早速…ベッドに入って聴いてみましょう…」ポチッ


P『よう、遊びに来たぜ…!ん?急に入ってくんなって…?今更何言ってんだよ』

P『ふっ…まったく…相変わらず物が散らかってるんだな…お前の部屋は』

P『仕方ねぇ。掃除の手伝いしてやるよ』

P『漫画やらゲームやら…ちゃんと元あった場所に片付けたらこんなに散らかることはないんだがなぁ…』

P『ん……?なんだ…ここだけは綺麗にしてるんだな……。え?宝物がしまってあるから…?ははっなるほどな』

P『どれ、お前の宝物ってのはどんなものなのか…見せてもらうことにするかな…。………これは……俺が昔に渡した…ラブレター…か…』

幸子(ラブレター…!?)ドキドキ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/09(火) 03:43:37.36 N0hUgH2V0
P『こんなもの大事にとっておいたのかよ……。それで……返事は……どうなんだ……?これを渡した時…お前は笑って…返事してくれなかったが…』

P『あの時、言っただろ?……10年後……返事を聞きに行くって……。ふっ……。俺は…本気だったんだぜ…?そして今も…本気で……お前のことが好きなんだ…』

幸子(うわぁぁぁっっ…)///

P『どうなんだ……?』

幸子(……)ドキドキ

P『………決められない…か…』

幸子(あわわわ…Pさんが…近づいてきてるのを感じます…)

P『………それなら…今から俺に惚れさせてやるよ…』ドンッ

幸子(ふぇっ……!?ど、ドンって……か、壁ドンですかっっ…)ドキドキ

P『愛してる……』チュッ

幸子(っっっ!?み、耳元でっっ愛してる…ってっっ…し、しかも今っ…キス…しましたよね……!?や、やばいです…これはもう……)キュンキュンキュンキュン
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/13(土) 22:20:19.53 yoSukMI70
P『…抵抗しないんだな……。いいのか…?』

幸子(……は、はぃ…いいです…)ドキドキ

P『こんなふうに………無理やりベッドに押し倒しても…か?』ドサッ

幸子(…!?べ、ベッド…!?えっえっ…もしかして…今から……へ、変なこと…始めるんですか…!?)ドキドキドキドキ

P『…ふっ……。そうか…じゃあ…………シようか…』

幸子(うわぁぁぁぁぁぁっ!!こ、これ以上は聴いちゃいけない気がぁぁぁ…で、でも……ここで止めるなんて………無理…です…)

P『……カワイイ下着…履いてるんだな……。今日…俺が来ること…意識してくれてた…ってことか…?』

幸子「そ、そういうわけじゃ……み、見ないでください…恥ずかしいですよ……」ドキドキ

P『ふっ…見ないでくれって……そう言いつつあんまり隠そうとしてないじゃないか……。むしろ…触って欲しそうに見えるが…?』

幸子「ちょ、ちょっとPさんっどこ触ってるんですかっっ…や、やだ…だめですよ……」ドキドキドキドキ


幸子のパパ(えっ…………P…さん……?)

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/13(土) 22:33:26.13 yoSukMI70
幸子のパパ「ま、ママ!!ママ!!」

幸子のママ「はいはい、どうしたの?」

幸子のパパ「い、今っ!幸子がっ!!部屋で!!事務所のPに襲われてる!!!」

幸子のママ「……はぁ…?」

幸子のパパ「さ、さっき部屋で!幸子が……Pさんやめて…って言ってたんだ!!」

幸子のママ「何かの聞き間違いじゃないの…?Pさんなんて…家に来てないわよ…?電話でもしてたんじゃないの…?」

幸子のパパ「そ、それは…そうかもしれないけど……で、でも!ギシギシ聞こえたんだ!!」

幸子のママ「……聞き間違いだとは思うけど…見に行きましょうか……」

幸子のパパ「包丁を…包丁を持っていこう…」

幸子のママ「…あなた…言っておきますけど、後でお説教ですからね…?」

幸子のパパ「…な、なんで!?」

幸子のママ「娘の部屋から聞こえてくる音に聞き耳立てて……あなた何してるの…!」

幸子のパパ「ち、違うんだ…俺は…カワイイ幸子が部屋で何をしているのか気になってしまって…つい…幸子の部屋のドアにへばりついてしまうだけで…」

幸子のママ「はいはい」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/13(土) 22:40:59.39 yoSukMI70
幸子のパパ「………ほら、ママ…耳をすまして…」

幸子のママ「……………」

幸子のパパ「……………」

幸子のママ「………何も…聞こえないわよ…」

幸子のパパ「…………あれ…」

幸子のママ「……………幻聴じゃないの…?」

幸子のパパ「そ、そんなわけが…」

幸子のママ「……………」

幸子のパパ「うぅ………は、入ってみよう!!」

幸子のママ「……中に入ってあなたに暴れられたら幸子も迷惑よ…やめておきましょう」

幸子のパパ「えええっ…そんなぁ……」

幸子のママ「さて……じゃあ、今からお説教タイムよ…」

幸子のパパ「ええぇっっ……」

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/13(土) 22:46:18.50 yoSukMI70
幸子「………………」

幸子「………………」

幸子「………ふぅ…」

幸子「……このCDがいけないんです……。あんな声であんなことされたら………そりゃあ…」

幸子「……ちひろさん…ありがとうございます…」

幸子「………もうこんな時間ですか…そろそろ寝ないと…」

幸子(……もしかしてボク…途中から…声……出しちゃってたり……しましたかね…?聞かれてないといいんですけど…)

幸子「………………寝る前に下着変えておきましょう…」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 00:06:38.39 VbmGFQSv0
〜事務所〜

幸子「ち、ちひろさん…」

ちひろ「あ、幸子ちゃん!どうでした…?あのCD?」

幸子「……良かったです!」

ちひろ「…捗ったでしょう?」

幸子「………」///

ちひろ「あらあら…♪」

幸子「……ま、また…新しいの入ったら…お願いしますね…!」

ちひろ「任せてくださいっ!またお仕事としてPさんにお願いしときますから!」

幸子「た、楽しみにしてます!」

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 00:22:15.18 VbmGFQSv0
幸子(うう……昨日夜遅くまで楽しんでしまったせいか……なんだか頭がぼーっとしますね…やっぱり睡眠はちゃんととらないといけませんね…)

幸子(それに……なんだか…ちょっと寒気も…)プルプル

P「…どうした…?なんだか…顔色が悪いぞ…?」

幸子「だ、大丈夫です……」プルプル

P「ほんとか……?体も震えてるじゃないか…寒いのか…?」

幸子「……は、はい…なんだか今日は冷えますね…」

P「……室内は暖房が効いて少し暑いくらいなんだが…ちょっとこっち来て…熱測ってみろ…」

幸子「は、はい……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P「…37.8℃……風邪っぽいな…。よし、今日は帰るんだ」

幸子「う、うぅ……はい…すみません…」

P「……って言っても一人じゃ帰れないよな……送ってやるよ」

幸子「そ、そんな!悪いですよ…」

P「フラフラの状態で一人で帰れなんて言えないよ…」

幸子「す、すみ…ませ…」フラッ

P「おおっと……!危ない…」ガシッ

幸子「あ、ありが……っ!(Pさんの顔がっ…ち、近い…)」

P『大丈夫か……?気をつけろよ…?』

幸子(ああぁっ……耳元で…そんな…)キュンッ

P「お、おい大丈夫か!?なんかさっきより顔が火照って…熱あがってないか!?」

幸子「あ、あぁっ…大丈夫です…大丈夫ですよ!」

P「…よし、じゃあとりあえずソファで座って待っててくれ…準備してくるから…」

幸子「は、はい……」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 00:30:49.60 VbmGFQSv0
P「すまんすまん。待たせたな。準備OKだ。さ、帰ろう」

幸子「は、はい…」

P「………家に帰ったら薬飲んでちゃんと寝るんだぞ?」

幸子「はい……」

P「…無理に勉強とかするなよ…?」

幸子「さ、さすがにしませんよ…」

P「そうか………。幸子は頑張り屋だからな…。きっと頑張りすぎたんだ…。なんだか無理させてしまってたみたいだな…。悪かったな…」

幸子「い、いえそんな!!!Pさんのせいじゃないですよ!」

P「…………」

幸子(……なんだかPさんに申し訳ないですね……。でも昨日楽しんでたせいで体調を崩したなんて言えませんし…)

P(今度…何か美味しいものでも買ってあげよう…)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 00:50:54.93 VbmGFQSv0
〜幸子の家〜

P「よし、ついたな…。じゃあ俺はご両親に挨拶して帰ることにするよ」

幸子「いえいえそんな…せっかくなので上がっていってください…。ここまで来ていただいてすぐ帰すなんて…申し訳ないですよ…」

P「いやそんな気にする事は…」

幸子「気にしますよ…!さあさあ!上がってコーヒーでも飲んでいってください…」

P「そ、そうか…?じゃあ……」

ガチャッ

幸子「ただいま…」

幸子パパ「おかえり…ってどうした…!?今日はお仕事で事務所に行ったんじゃ…」

幸子「…ちょっと…熱を出しちゃいまして…。Pさんに送ってもらいました…」

幸子パパ「……P…さん…?」

P「ど、どうも………お初にお目にかかります…幸子さんのPをさせていただいている者です…」

幸子パパ「…貴様…」

P「……えっ…」

幸子パパ「貴様よくものこのこと俺の前に顔を出せたものだな!?」

P「えぇーっ!?どうされたんですか!?」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/25(木) 01:01:23.67 VbmGFQSv0
幸子パパ(こいつ……幸子が熱を出したからとかなんとか言って…幸子の部屋に入り込んで幸子を襲うつもりだな!?なんて大胆不敵な野郎だ…!やはりアイドル事務所のPなんて変態ばかりだ!!!信用ならん!!)

幸子パパ「帰れ!!!貴様に娘はやらんぞ!!」

P「何の話ですか!!??」

幸子パパ「貴様幸子を襲うつもりだろう!?」

P「ほんとに何の話ですか!?」

幸子パパ「熱を出したとかなんとか言っているが……貴様が変な薬を娘に飲ませたんじゃないのか!?」

幸子ママ「いい加減にしなさい!!!」バシッ

幸子パパ「ウッ……」

幸子ママ「わざわざ家まで娘を送ってくださったのに……。失礼しましたPさん……」

P「い、いえいえ………」

幸子「パパは…何を言っているんですか……」

幸子ママ「…後で叱っておくから…」

P「えっとその……では…これで私は…」

幸子「えぇっ…帰っちゃうんですか…?」

P「い、いやだって……」

幸子ママ「そんな申し訳ないですよ…。上がってゆっくりしていってください…!」

幸子パパ「帰れ!!!」

幸子&幸子ママ「パパは黙ってて!!」パンッッ

幸子パパ「ウゥッ……キモチイイ…」

P「え、えっとはい……では…お言葉に甘えて…」

幸子ママ「この人は部屋に縛り付けておきますので…」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/28(日) 03:43:46.15 B/h4OFNt0
幸子ママ「わざわざ家までついてきてくださってありがとうございます…」

P「いえいえ…。幸子さんの熱はアイドル活動を頑張りすぎたせいかもしれませんし……」

幸子ママ「そんなことはないですよ…。あ、幸子さんなんて…幸子でいいですからね…。娘が自己管理出来ていなかっただけなので…」

P「いえ…結構無茶な仕事もさせてしまっていたので一概にそうは言えないですよ……」

幸子ママ「ところで…娘とはどこまでいっているんですか?」

P「何を言っているんですか?」

幸子ママ「前から少し気になっていたんです。時々、娘の部屋の中から娘とPさんが電話?しているような声が聞こえるので…」

P「で、電話ですか?いえ…夜に電話なんてしたことないですが………」

幸子ママ「あら……?そうだったんですか……?プライペートの時間に愛を語り合っているのかと思っていたのですが…」

P「な、な、何言ってるんですか…!」

幸子ママ「私は………娘とPさんが付き合うことには賛成なんですよ…?さすがに今すぐ結婚というのには…反対ですけど……」

P「できる歳じゃないですしね!?」

幸子ママ「…てっきり電話しているのかと思ってたんですが…違ったんですね…」

P「は、はぁ…。…少し気になりますね…。もしかしたら何か悩みがある可能性もありますし…。少し幸子の部屋に行ってその件について聞いてきますね…?」

幸子ママ「…お願いしますね…。家族の者だと…なかなかそういうことは聞きづらくて…」

P「任せてくださいっ」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 02:45:22.36 qJbq6YpD0
P「おーい幸子……。俺だけど…入ってもいいかー?」

幸子「Pさん…?え、えっと…ちょっと待ってくださいね!!」

P「お、おう…」

幸子(ええええっ…Pさん…部屋に来るんですか!?寝るためにパジャマに着替えちゃいましたよ……と、とりあえずなにか適当に部屋着に着替えないと…)

P「………(な、なんか…冷静に考えたら緊張してきたな…幸子の部屋か…どんな感じなんだろうか……女の子!って感じの部屋なんだろうか…)」

幸子「は、はい……大丈夫ですよ…どうぞ…入ってください…」

P「お、おぅ…。おじゃまします…」ガチャッ

幸子「ど、どうも……ま、まさか部屋に来るとは思ってませんでしたよ…」

P「い、いやぁ…帰る前に一言挨拶を…と思ってな…」

幸子「そ、そうでしたか…わざわざありがとうございます…」

P「………(どうしようか…何か悩みがあるのか…?なんて急に聞けないしな…どう切り出すか…)」

幸子「………(うう…なんだか変に緊張しますね…Pさんが来るって分かってたらもう少し部屋を片付けたのに…)」

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:00:20.89 qJbq6YpD0
P「た、体調は大丈夫か……?」

幸子「え、あ、はい…。多分1日寝たら治ります!」

P「そ、そうか…ならよかった…」

幸子「迷惑かけちゃってすみません…」

P「い、いや!気にしないでくれ!!」

幸子「………」

P「………(ちょっと気まずいな……何か話題を……ん?オーディオプレイヤーか…ベッドの上にあるってことは…寝る時に音楽を聴いて寝てるんだな…)」

幸子「どうしました…?」

P「え、あぁ…。オーディオプレイヤーが置いてあるのが気になってな…。幸子は寝る時に何か曲を聴いて寝るのか…?」

幸子「えっ……………あっ…」

幸子(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ま、ま、まずいですよ……この流れは…下手したら…ボクがPさんの声を聞いて楽しんでいることがバレてしまううぅ…!な、なんとかさり気なくオーディオプレイヤーを隠さないと…)

P「ど、どうした?顔色悪くなってないか!?」

幸子「え、い、いやそんなことは!!そ、そうですねーー!寝る前に好きな曲を聴いたりしますーー!」

P「ほぉーそうなのか。落ち着く曲とか聴いたりするとよく眠れるよなー」

幸子「Pさんも聴いて寝たりするんですねーーー…(さ、さりげなーく取って…ポケットにしまいましょう…)」

P「おう。仕事のことで頭いっぱいでなかなか寝れなくてなー。曲を聴いて頭の中リセットするんだよ。(お、オーディオプレイヤー取ろうとしてる…ってことはあれだな。中に入ってる曲を見せてくれるやつだな)」

幸子(こっそりとって……ポケットに……って…えっ…なんで手を伸ばしてきてるんですか…)

P(どんな曲入ってるんだろう…)

幸子(も、もしかしてPさん……どんな曲が入ってるか見ようとしてる!?)

P「…見せて」

幸子「な、な………何見ようとしてるんですか!!!」

P「えぇー!?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:05:19.97 qJbq6YpD0
幸子「見せませんよ!」

P「なんで!?いやいいじゃないか!どんな曲が入ってるかくらい!見せてくれても!」

幸子「へ、変態!」

P「変態!?!?」

幸子「と、とにかく見せませんから!」

P「えぇ……」

幸子(ふ、ふぅ…なんとかパワープレイで隠し通せましたね…)

P「理不尽だ…」

幸子パパ「何を言うか!!この変態が!!」

幸子「パパ!?」

P「お、おとうさん!?」

幸子パパ「貴様におとうさんなんて呼ばれたくないわ!幸子さんのおとうさんと呼べ!」

P(めんどくせぇ!!!)
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/29(月) 03:27:47.67 qJbq6YpD0
幸子パパ「俺は知ってるんだぞ!!夜な夜な娘の部屋に忍び込んで娘を襲っていたことを!!」

P「何言ってるんですか!?」

幸子パパ「俺は聞いたんだ!!!娘が…娘が…『あぁっ…やだ…Pさん…そんなとこ見ちゃ……だめ…あぁっあっあっ…』と苦しそうに叫ぶ声を!」

幸子「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」/////

P「……………」/////

幸子パパ「見ろ!娘がトラウマを思い出したかのような顔をしている!」

P「いや思いだしたと言うか今トラウマになったのでは…」

幸子パパ「うるさい!訳の分からんことを…」

幸子「……バカ………パパのバカー!!!!!」

幸子パパ「えええぇー!!??」

幸子「もう出てって!!!!!」バシッ

幸子パパ「そ、そんなぁぁぁ!!!」

幸子「………はぁ…はぁ…」ガチャッ

P「……………」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 21:31:21.24 fcNsNBNu0
P「……………」

幸子「……………」///

P「その、なんだ……えーっと…話を変えよう」

幸子「…………」

P「さっき幸子のお母さんが言っていたんだが、どうやらお母さんは、俺と幸子が夜中に電話をしていると思っていたらしいんだ。幸子が俺と電話しているような声を聞いたとかなんとか…何のことか心当たりあるか?」

幸子「………それ、話変わってないですよね…」

P「えっ…」

幸子「…………」

P「…………えっと…状況が良く分からないんだが…」

幸子「…………もう死ぬしかない…」

P「えええっ!?お、おおぉ落ち着け幸子!!!」ガシッ

幸子(Pさんの声を聴いてシていたことが家族全員にバレて…その上Pさん本人にもバレて…)

幸子「もう生きていけないです…」

P「ちょ、ちょっと待てって!!どういう事なのか説明してくれっ!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 21:44:51.27 fcNsNBNu0
P「…………」

幸子「……と、いうことなんです…」

P「……な、なるほど…な…あのCDを聴いて……楽しんでいたというわけか…」

幸子「こ、これは…どういう羞恥プレイなんですか……もう恥ずかしすぎて火が出そうです…そのまま燃え死にたいです…」

P「む、むぅ…なんかその…すみません……まさかそういうことだったとは……(まさかアレを幸子が聴いていたとは…)」

幸子「……ボクはどうすれば…」

P「え、えーーっとだな…。このことを知ってるのは俺とちひろさんだけだ…。だから…大丈夫だ…何も死ぬ事は無い!」

幸子「でもママやパパも…」

P「お母さんもお父さんも、幸子がそういうことをしていたってことはハッキリは知らないわけだから、何とかごまかせるさ!!」

幸子「………そうでしょうか…」

P「俺からも、適当に言って誤魔化しとくから…な?」

幸子「……はぃ…」

P(こんなにも弱々しい幸子を見たのは初めてだ…)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 21:55:37.22 fcNsNBNu0
P「で、えーっと…その…」

幸子「………」

P「まあ………そういうことは………ほどほどに…な」///

幸子「……………あぁぁぁ耐えられないですっっ誰かボクを殺してっ!!」

P「お、落ち着けって!!」

幸子「そういう反応に耐えられないんですよぉぉぉぉ!!事務所とかでボクの顔を見る度に『幸子…俺の声で…シてるんだよな…』とか絶対思うじゃないですかぁぁぁ!!もうそんな風に思われるのが耐えられないですぅぅ!女としてもうダメですよぉぉお!!」

P「思わない思わない!!もう今日のこと忘れるから!!」

幸子「忘れるはずないですよこんなこと!!」

P「よ、よし分かった!!!」

幸子「……なんですか…」

P「……幸子のオカズを知ってしまったんだ…俺も普段何をオカズにしてるのか教えよう…これでどうだ?」

幸子「いやもうオカズとか…女の子としてもう…そういうの…」

P「まあまあまあまあ…来るとこまで来たんだ…ここは腹を割って話そうじゃないか」

幸子「……はぁ…。でも…Pさんの…知ったところで…男性のソレと女性のソレでは…また話が違いますよ…」

P「だとしても、一方的に知られているのとお互いが知ってるのでは気持ち的に違うだろ?」

幸子「………まあ…そりゃあ…」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 22:19:14.14 fcNsNBNu0
P「俺が何で興奮しているかと言うとな……」

幸子「………」///

P「………幸子のスク水姿」

幸子「えっ………」

P「……エロいなーって思って…」

幸子「…………気持ち悪い…」

P「おぉい!?」

幸子「あっ……す、すみません……。Pさんって…ロリコン…だったんですね………」

P「うむ…」

幸子「うむって……。っていうことは…お互いがお互いで………その…えっと…」///

P「お互いオカズにしてシコってたんだね」

幸子「ハッキリ言わないでください!!!」///

P「まあ、皆何かしらで夜中に楽しんでるわけだし…。そんなに気にすることないぞ」

幸子「………」

P「じゃあ、俺はそろそろ行くわ」

幸子「……はい…」

P「お大事に」

幸子「……ありがとうございます…」

P「………あ、そう言えば」

幸子「はい?」

P「CDは新作出たら聴くのか?」

幸子「帰ってください!!!」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 22:27:01.07 fcNsNBNu0
P「ふぅ……。まさか…幸子がな……。あれ聴いてるのちひろさんだけだと思ってたんだが…。幸子以外の子にも聴かせてないだろうなぁあの人…」

P「あのCDそんなにいいかぁ?自分じゃ分からんな…」

幸子ママ「あ、Pさん…どうでした?」

P「えっ…あぁ…。えっと…話を聞いてみたところ…ちょっと仕事のことで悩みがあったみたいで…。なかなか俺に直接言えなくて…困ってたみたいです。今日、詳しく聞けたのでもう大丈夫です」

幸子ママ「そうだったんですね……。ありがとうございます…!」

P「あ、いえいえこちらこそっ!助かりました」

幸子ママ「もう、お帰りですか?」

P「はい。あまり長居してもあれですから」

幸子ママ「そうですか…。本当にわざわざありがとうございました。次見える時までに、主人はしっかりしつけておきますので」

P「し、しつけって…(犬みたい…)」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 22:41:30.20 fcNsNBNu0
幸子「はぁ…………」

幸子「バレちゃうなんて……最悪です…」

幸子「もうCDなんか聴くのやめますかね…」

幸子「……………無理ですよね…」

幸子「………あんな事があったのに…さっきのPさんの声……録音しちゃってましたし…」

幸子「………もうこの際です…開き直っちゃえばいいんですよ!!Pさんの声聞いて楽しんでますよ!!ボクは!!」

幸子「……………そう言えばPさん…ボクのスク水姿で…楽しんでるって言ってましたね…」

幸子「………フフーン…ボクだけが夜中に興奮して眠れなくなるのは何だか癪ですし……。変態Pさんも眠れなくしてあげましょう…」

幸子「スク水に着替えて………自撮り写真を送り付けてあげますよ!!もうヤケですよ!!これでPさんも今晩は捗って眠れませんね!!!」パシャッ

幸子「ふっふっふ……。もっときわどい方がいいですかね…」パシャッ

幸子「フフーン…。これを見てPさんが…………。あ、あれ…なんだか……撮ってるボクも…興奮してきましたね…」ドキドキ

▼幸子は新たな性癖にめざめてしまった!

〜おわり〜
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 22:43:13.49 rF4N+iKAo
おつおつ
自撮りに目覚めていく幸子はいいぞ
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 22:45:00.41 fcNsNBNu0
〜P宅〜

P「お、幸子からメールだ。なになに…『これでPさんも今晩は眠れないですよ』…?どういう事だ?どうやら写真がついているみたいだが…」

P「……おっほほほ!!マジで!?いいんすか!?幸子のやつ…開き直ったな…」

P「それではありがたく……。ウッ…」

P「………よし、寝るか」

P「zzZ」

〜ハッピーエンド〜
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/05(月) 22:48:08.83 fcNsNBNu0
予定よりちょっとエロ要素が多くなってしまいました…

ここまで読んでくださってありがとうございました!

塩見周子「歴史の一歩目」

1 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 22:58:21.73 stgf5D7G0
羽衣小町ユニット曲実装記念SS
イベ終了しても誠に不思議なことに一向に羽衣小町SSが出てこないので自給自足しました
イベ2話直後の話を自分なりに考えたSSです。なのでデレステ時空注意
次から投稿してきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517666301
2 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:00:11.65 stgf5D7G0
お待たせーPさん。紗枝はんはお仕事押してて少し遅れるってさー。
ってどうせPさんにも連絡来てるよね。もう少し待ってよっか。

いやーしかしあたしたちを労って、こうしてすぐに打ち上げしてくれるなんてプロデューサーの鑑だねぇ。
それだけあたしたち羽衣小町のライブが最高だったってことかなー?
んー?もーっと褒めてもええんよ?

ライブではいつにも増して息が揃ってたって?
そりゃ紗枝はんとはもう長年の付き合いだし!

しかし今回ライブできて本当に良かったなー。
ここまで積み重ねてきたものを改めて実感する良いきっかけにもなったしさ。
まだ『紗枝ちゃん』、『塩見はん』って呼びあってたユニット結成直後の時から振り返ることができたし。

……え?そういやいつからお互いの呼び方を変えたんだって?
…………あれ?Pさんにはまだ話してなかったんだっけ?

あー……そっか、当時はPさんに乗せられたみたいでシャクだったから、この話のこと黙ってたんだ……。
すっかりその後どこかで話したもんだと思ってたんだけど、結局話してなかったかぁ……。

あー、そんな落ち込まないでよ!
当時はシャクだったけど今では感謝してるんだから!
ほら、元気出しなよ。まだ時間もありそうだし、折角の良い機会だから今日話しちゃうからさ!
ほんじゃ話そうか、紗枝はんと周子ちゃんの物語番外編の始まり始まりー。

それはね、羽衣小町としての最初のライブ直前の時で――
3 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:00:40.55 stgf5D7G0
===========
『――夢に出会うーその日までー流れゆこうー』

『青の一番星』の音楽がレッスン室に鳴り響き、あたしはダンスを合わせながら歌う。
この曲は私の良く知る自分のソロ曲。
でも今のあたしはソロではなかった。

「よく仕上げてる。二人とも期待通りだ」

トレーナさんがそう言って褒めてくれる。

そう、一人ではなく"二人"。今、隣には同じ京都出身の小早川紗枝ちゃんがいる。
何故かといえば、つい先日あたしは紗枝ちゃんと『羽衣小町』というユニットを組み、
間近に迫った次のライブでユニットとして青の一番星を披露することになったからだ。

「よし、今日のレッスンは終わりだ。明後日が本番前の最後のレッスンだからな。それまで今の状態をキープしておくように」

今の状態をキープ……か。さっきトレーナーさんも褒めてくれたけど、確かに結構いい感じになってるかも。
4 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:01:06.83 stgf5D7G0
ダンス、自分の曲ということもあり、振りはバッチリ。紗枝ちゃんも練習を重ねた成果かソツなくこなしてる。

体調、問題なし。寮の食事はバランス良いし、それに最近は夜遊びを控えて早寝してるしねー。

モチベーション、ユニットでの初披露ということでいつもよりテンション高め。

二人の息、京都出身という共通点もあってかユニット組んだばっかりにしては揃っている……と思う。

このまま行けばいつもより良い『青の一番星』が披露できそう。

……できそうなんだけど、何か、何かが足りない気がする……。
けどそれが何かなのかはさっぱりわからない。
5 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:01:33.99 stgf5D7G0
「お疲れ様どす、塩見はん。明後日もよろしゅうな」
「うん、お疲れ様、紗枝ちゃん。また明後日ね」

なんとなくモヤモヤを抱えたまま、紗枝ちゃんに挨拶してあたしはレッスン室を後にする。

……ま、『悩みすぎてもしょうがない』よね。
明日は本番前の最後のオフだし、パーっとどっか遊びに行ってリフレッシュしてみますか。

そう自分に言い聞かせたものの、心の奥底につっかえてるこの気持ちは一人ではなかなか解決できなさそうだった。
6 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:02:30.14 stgf5D7G0

翌日、お天道様がすっかり真上にあがる頃になっても、あたしは結局、寮の共有スペースでグダグダしていた。

寮住みのみんながあたしの傍を通りかかる度に、今度のライブ頑張ってねーとか、当日見に行くよーとか口々に応援の言葉をしてくれた。
けど、あたしはそれに生返事しかできてないくらい無気力だった。折角のオフなのに…。

どれもこれも全部昨日のPさんが悪い、とあたしは心の中で悪態をつく。

というのも昨日レッスン終わった後、モヤモヤが気になってしょうがなかったあたしは、結局その足でPさんの所に相談しに行ったのだ。

だが、Pさんはあたしの話が終わるなり、一言

「お互いに些細なことに気がついてへんだけどす。それに気がつけばいけるやろ」
「大丈夫、"周子はん"と"紗枝はん"なら乗り越えられるで」

などと何一つ具体性がないありがたいアドバイスをほざきおったのだ。
しかもエセ京言葉なんぞ使いおって……!
7 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:04:12.25 stgf5D7G0
「……塩見はん?」

あたしが頭の中のPさんへ悪態つくのに夢中になっていると誰かがあたしを呼んだ声がした。
ん……?と思って顔を上げるとその声の主は紗枝ちゃんだった。

「おはよー紗枝ちゃん。どしたん?どっか出かけるん?」

「んー……。お洋服でも見に行こうと思うて……」

へー珍しい。いつも着物着てるイメージだったけどそんなことなかったんだ。
でもなんだか歯切れが悪い感じもするけど。

「……実は今度のお仕事で必要になったんどす。着物じゃあかんどすかと聞いたんどすけど……」

疑問が顔に出てたのか、紗枝ちゃんがそう続けて理由を口にする。

「せやけど、洋服なんて一人で買うことがあまりあらへんから……どないしよ思うて……」
8 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:05:10.51 stgf5D7G0
「あー……なるほどねー……」

あたしは一人納得をする。
あたしのイメージはそんな間違っていたわけではなかったのだ。
ましてやしっかりしているように見えても紗枝ちゃんはまだ15歳。
東京で一人で洋服を買うのはなかなかハードルが高いイベントだろう。

それじゃ、まあ、ここはいっちょ遊び人の本領というものを見せてあげますかね。

「じゃあ良かったら一緒に行く?丁度あたしも出かけたかったところなんだよねー」

「ほんまどすか?えらい助かります」

「良いって良いって。じゃあ準備してくるからちょっと待ってねー」

今までだらっとしていたけど、ちょっと元気になってきたかも。
折角のオフだしやっぱ楽しまないとね!
9 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:05:51.70 stgf5D7G0

その後、あたしたちは繁華街に繰り出し洋服を何着か見繕った。
最初は紗枝ちゃんもオドオドして遠巻きに服を見るだけだったけど、
あたしが有無を言わさず何着も持ってくるとたちまち試着室でのファッションショーとなった。

いやーしかし、元が良いだけあって何でも似合うね!
清楚感があるから何着せてもお嬢様感が出て良いし。眼福眼福。
聞けば撮影用に洋服が必要だったらしいけど、これならばっちりでしょ!

「せやけど、あんなにとっかえひっかえする必要があったんどすか?ウチ着せ替え人形ちゃいます!」

自分のプロデュースに満足しているあたしに気が付いたのか紗枝ちゃんがジト目で見てくる。

「ははは……いやー紗枝ちゃん意外に何でも似合うから楽しくなっちゃってさー。今度から偶には普段も洋服着なよー」

「全く、塩見はんったらいけずなんやから……」

あたしが褒めて宥めようとしても、紗枝ちゃんはちょっと怒った口調のまんま答える。
でも、買った洋服をそんなに大事そうに抱えてたら説得力なんてないって。
10 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:07:47.48 stgf5D7G0
「さてと、買い物は終わったけど紗枝ちゃんはこれからどうする?まだ時間はありそうだけど」

「せやなぁ……」

紗枝ちゃんは少し考えた後、こう口にした。

「折角やし、塩見はんと一緒にどこかに遊びにいきとおす」

お?これは意外なお誘い。
そういや紗枝ちゃんとお仕事以外で一緒に出掛けることって今までなかったっけ?
折角の機会だし、一緒に遊びに行くとしますか

そうだなぁ……じゃあまずはあそこに行くとしますかね!
11 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:09:27.35 stgf5D7G0

「だーつ?」

「そ、名前くらいは聞いたことあるでしょー?」

向かった先はあたし行きつけのダーツバーだった。
あたしの趣味っていったらやっぱこれだし、元々今日遊びに来ようと思ってたし。

紗枝ちゃんは物珍しいのか辺りをキョロキョロと見回して忙しなくしている

「紗枝ちゃん、やっぱ初めて?」

「そうどすなぁ」

だよねぇ……。じゃ、ルール説明から必要かな。
とりあえず分かりやすいカウントアップにしといて後は実践すればいいっか。

「えっとね。この矢を持って、この線に沿って立って、的に向かって。ほっ、と」

あたしの左手から放たれた矢は真っ直ぐな軌道を描き、見事Dブルに刺さる
あたしと紗枝ちゃんの間にDブル特有の心地良い音が響き渡る。
12 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:10:57.57 stgf5D7G0
「ほー……見事やなぁ……」

あと2本も立て続けに投げる。20、18トリプル。
うん、久々に投げるけど結構いい感じかも♪

「こんな風に3回投げて当たった場所の得点を積み重ねてく感じだよ」

「なんやえらい構えとったんどすけど、塩見はんのを見とったら意外と簡単そうどすなぁ」

「そうそう簡単簡単。次は紗枝ちゃんの番だから早速やってみなよー」

「そんなら。この矢を持って、この線に沿って立って、的に向かって。えいや、っと」

紗枝ちゃんの右手から放たれた矢は真っ直ぐな軌道を描き、見事地面に刺さった。
あたしと紗枝ちゃんの間にカツーンと良い音が響き渡る。
13 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:11:40.46 stgf5D7G0
「……」

「……」

「塩見はん……?」

「……なんでしょうか……?」

「今のはわざと失敗したんどす。何事も経験や思うて」

「……」

「次はもっとあんじょうやります」

そう言って放たれた2本目の矢は紗枝ちゃんの空回りさを示すようにダーツボードの遥か上を通り過ぎて行った。

「…………」

「…………」

「……3度目の正直どす」

そう言って放たれた3本目の矢は言葉通り見事ダーツボードに当たる。

「ほら、塩見はん。言うた通り当たったやろ?」

そう言ってドヤ顔をする紗枝ちゃんと得点盤に表示される0の文字を見比べ、あたしは口をつぐむことを選んだ。
京都の女は怒らせるととても怖い。そんなのはあたしが一番よく知っている。
14 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:12:54.62 stgf5D7G0

結局あの後、意地になった紗枝ちゃんが満足するまでダーツは続いた。
最後の方は投げることに関しては結構マシになっていたと思う。

スコアの方は……うん……。スコアだけが全てじゃないよね……。
途中紗枝ちゃんから勝負を持ち掛けられて、1ラウンド1本のみかつ右手のハンデをつけたのに圧勝してしまった時はどうしようかと思ったけど……。

「塩見はん?ウチ行きたいところがあるんやけど、ええやろか?」

ダーツバーから出た後、今度は紗枝ちゃんから提案があった。
いいよー、まだ時間あるしついてくよー、と気軽に返事したら、なんとたどり着いたのは着物屋だった。

「ここはウチの贔屓のお店なんどす。折角やし着物も見ていこか思うて」

そう言って紗枝ちゃんは物怖気もせず、どんどん店の中へ進んでいく。
え?ここ結構格式高そうな店だけど、マジ?
15 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:14:10.99 stgf5D7G0
今度はあたしが借りてきた猫のようになっていると、店員さんと二、三言話した紗枝ちゃんが戻ってきた。

「塩見はんは京都にいたころは着物を着とったんどすか?」

「まあ実家の店にいた頃は着てたけどねー。でもこっちに来てからはさっぱり」

「ほー。せやったら折角やし、試着してきまへんか?ウチ着付けできますし」

「……え?」

唐突な提案に驚き、紗枝ちゃんの顔をまじまじと見返してしまった。
目をよく見ると獲物を狩る肉食獣の目をしていた。
あ、あれ、これもしかしてさっき着せ替え人形にした意趣返し……?
それともダーツでいじめすぎた仕返し……?

いずれにせよ黙って従ったほうがよさそうだ。
京都の女は怒らせるとやっぱり怖い。
16 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:15:11.82 stgf5D7G0
「……じゃー折角だしお願いしようかな……」

その後、着物をとっかえひっかえさせられたのは言うまでもない。
しかも、こないに似合うのに着ーひんなんてもったいない、とお小言までもらってしまった。

確かに紗枝ちゃんが持ってきた着物は自分でも今までみたことないくらい似合ってた。
紗枝プロデューサー恐るべし……。このままだといつか着物でライブとか提案してみちゃったり?……なんてね。
17 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:16:34.24 stgf5D7G0

「ふー……今日は色んなとこに行きはりましたなぁ」

遊びつくしたあたしたちはオシャレ目の某チェーンカフェに来て休憩していた。
紗枝ちゃんは今まで気になってたけど、なかなか一人で入れなかったみたい。
なので折角なので誘ってみた。紗枝ちゃん曰く念願のカフェらしい。

「しかし今日は塩見はんに付き合うてもろうてほんまに助かりましたわ」

「いやーあたしも紗枝ちゃんと遊べて楽しかったよー」

紗枝ちゃんは助かったと言っているが、助けてもらったのはあたしも同じだ。
抱えてたモヤモヤがだいぶ消えてリフレッシュできた。
あのままだったら寮でグダグダしてオフが終わっただろうし。
18 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:17:51.94 stgf5D7G0
それに今日一日で紗枝ちゃんとだいぶ親しくなれた気がする。
そして、これからもっと仲良くなりたいなって気持ちが強くなった。

あたしたち、折角京都っていう繋がりがあるんだから、お仕事の時だけでなく普段からそれを大事にしてみるのもいいのかも。
紗枝ちゃんの京言葉を聞いたり、"塩見はん"って呼ばれると京都を思い出してなんだか懐かしい気持ちになるしさ。
折角だからあたしも京言葉で話してみる?あとは紗枝ちゃんの呼び名も……。

……。あ、そうか、そういうことだったんだ……。
なんだPさん、ちゃんと気が付いててアドバイスくれてたんじゃん。
言い方が回りくどすぎるし、先回りされたみたいですごいシャクだけどさ。

……まあ、でもこのアドバイスに乗らないわけにもいかないっか。
後はいつから実行するか、だけど……。
19 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:18:43.35 stgf5D7G0
「なんか今日の御礼でもせんとあかんなぁ……」

あたしが一人頭の中で悩んでいると紗枝ちゃんがだしぬけにそんなことを言ってくる。

「え?御礼?そんなのいーよいーよ」

「お世辞でも何でもなく、今日は塩見はんにえらいお世話になったと思てんどす。御礼の一つでもしいひんと逆にうちの気がすまへんくらいどす」

あたしが軽く躱そうとするも紗枝ちゃんはさらに踏み込んでくる。
こういうところが、紗枝ちゃんの真面目だけではないところなんだよね。
でも今それを発揮されても困っちゃうなぁ……あたしとしては楽しく遊んでいただけなのに。

……ん?もしかしてこれって使えるんじゃない?
20 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:19:45.48 stgf5D7G0
「じゃあさ……。一つお願いがあるんだけどさ」

「なんやろか?」

はにかみながら切り出すあたしに紗枝ちゃんは不思議そうに首を傾げながら尋ねてくる。

「…………紗枝ちゃんのこと、"紗枝はん"って呼んでいい、かな……?」

うわっ、なにこれ、こっ恥ずかしい……。顔から火が出そう……。

恥ずかしさのあまり紗枝ちゃんの顔をマトモに見れず、チラッとみてみる。
すると紗枝ちゃんはちょっとビックリした表情をしてたけど、直ぐにクスクス笑いながら、こう答えてくれた。

「なんどすやそれくらい、もちろんええどす」

良かった……。これで断られたら明日からどんな顔して会えばいいか苦悩するとこだったよ……。
とりあえず一安心。
21 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:22:27.55 stgf5D7G0
と、あたしが安堵していると、紗枝はんが急に黙って考え込んでしまった。
え?どうしたの?あんな真剣な顔しちゃって……。
もしかしてよく考えたらやっぱり気に食わなかったとか……?

「せやけど、一つだけ条件があります」
やっと口を開いた紗枝はんは真剣そのもの面持ちで、そして凛とした声でこう宣言した。
嘘、なに?あたし一体何を要求されちゃうの?
22 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:22:57.97 stgf5D7G0
「……うちも塩見はんのこと、"周子はん"って呼んでもええやろか…?」

先ほどまでの真剣な面持ちが嘘かのように、顔を真っ赤にして気恥しそうに口元を隠しながら紗枝はんはそう条件を口に出す

なにこの娘、凄い可愛い……。こんな表情できるなんて全然知らなかった……。
そんな顔されたらこう答えるしかないじゃん。
ううん、そんな顔じゃなくても絶対にこう答えるに決まってる。

もちろんええどす、と。
23 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:23:51.20 stgf5D7G0

『――夢に出会うーその日までー流れゆこう』
『青の一番星』の音楽がレッスン室に鳴り響き、あたしは曲にダンスを合わせながら歌う。
この曲は私の良く知る自分のソロ曲。
でも今のあたしはユニットだった。

「よく仕上げた!二人とも期待以上だ!」

トレーナさんがそう言って手放しで褒めてくれる。

そう、一人ではなく"二人"。今、隣には同じ京都出身の紗枝はんがいる。
つい先日あたしは紗枝はんと『羽衣小町』というユニットを組み、
つい昨日あたしと紗枝はんはユニットになり、
そしてこれからユニットとしての歴史を一緒に積み重ねていくのだ。
24 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:24:24.77 stgf5D7G0
ダンス、最初から二人の曲だったかの如く体に馴染んでる。

体調、万全で言うことなし。逆に力が湧きすぎて、じっとしていられないくらい。

モチベーション、早くライブしたくて堪らない。ここまで昂るのはきっと人生初。

二人の息、言わずもがな。

ユニットになったあたしたちに怖いものは何もない。
このまま行けば今までの中でも最っ高の『青の一番星』を披露することが絶対にできる。
25 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:26:15.82 stgf5D7G0
「しかしここまでとは……お前たち、昨日一体なにをしたんだ?」

そう言われたあたしたちはお互い顔を見合わせ、そして示し合わしたように同時に笑顔になった。

「別に何にもないよねー、紗枝はん?」

「何もあらへんよなぁー、周子はん?」

その様子を見たトレーナーさんは一瞬怪訝な顔をするも、すぐに何かに気がつき、苦笑いながらこう呟くのだった。

これじゃあトレーナー業も商売上がったりだ、と。
26 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:27:53.51 stgf5D7G0
===========
――それからの話?それはPさんの方がよく知ってるんじゃないかなー?

その後のライブでは今までにないくらい拍手をもらってさ。
それが評判を呼んで紗枝はんと二人のお仕事がバンバン入ってきて。
どんどん経験積ませてもらって、一緒に長い時間を過ごしてさ。
今じゃー公私ともにお互い引っ付いてばかりだよ。

あたしも組んでるユニットがどんどん増えてきたけどさー、やっぱ紗枝はんとが一番だよね。
え?紗枝はんもそう言ってた?いやだなー照れるわー。
27 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:29:03.09 stgf5D7G0
「遅れてすんまへんなぁ」

お、噂をすれば早速だね。紗枝はんこっちこっち!
Pさんと二人っきりもいいけどさー、やっぱ紗枝はんが隣にいないとねー。

「あらあら周子はんも口がお上手なんやからー。でもそう言うてくれて嬉しゅうわー」

なにー、口が上手いって。私は本心を伝えただけですよーっと。

「全く周子はんったら……。せやけど、ほんますんまへんなぁ……。随分待たせてしもて……」

んーん、紗枝はんこそお仕事大変だったでしょ?
それにPさんと話してたからあっという間だったし。

「せやったら良かったけど……。ちなみに一体どないな話しとったんどすか?随分楽しそな顔してはりましたけど?」

そんな楽しそうな顔してた?まあ実際楽しい楽しいお話だったからね。
え?結局なんの話かって?そりゃあもちろん決まってるでしょ?
28 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:29:45.86 stgf5D7G0
京都の歴史にも負けないくらい積み重ねられてきた歴史の、その最初の一歩目のお話だよ!
29 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:30:21.47 stgf5D7G0
おわり
30 :◆ukgSfceGys 2018/02/03(土) 23:31:27.72 stgf5D7G0
以上です。ありがとうございました。
解釈が いくつあっても いいじゃない SSだもの みつを

デレステの羽衣小町イベ最高でしたね。曲もMVもコミュも全て素晴らしかった……
一番驚いたのが初期の二人の呼び名でした。そりゃ出会った頃はそうだよね。
ただ2話と3話で時間が一気に飛んでいたのでいつから今の呼び名になったんだろうと気になってこのSSを書きました。

というかイベが終わりウキウキ気分で羽衣小町SSが出てくるの待っていたのに、
待てど暮らせどSSが出てこないので、「おかしい…何かあったに違いない…(某画像風)」と呟きながら一か月過ごしてました。
もう仕方がないので自給自足しました。
このネタいいな、とかこんなのよりも俺の方がもっといいSS書ける!とか思った人がいれば是非書いてください
むしろ書いて(懇願)

書いてて思ったけど羽衣小町のイチャイチャを見守りたい人生だった。

紗枝めし!【小早川紗枝と蟹編】

2 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 13:45:22.02 fYO4EQLQ0
紗枝「はぁ……ぬくいなぁ……」

翠「やっぱりコタツはいいですよねぇ……」

紗枝「ほんになぁ。一度入ったら抜けられへんわぁ……」

翠「はぁ……」

紗枝「翠はん……流石に寝たら風邪ひきますさかいあきまへんえ」

翠「そう言われましても……」

紗枝「まぁ気持ちはよー分かるんやけどもなぁ」

おこたってなんでこない快適なんやろなぁ……










千秋「……」

モバP「見ろ美由紀。あれがついこの間公演で人類を見守ってた存在と美食女神の成れの果てだ」

美由紀「紗枝ちゃんはともかく翠ちゃんはいつもの通りだね」

千秋「(言われてるわよ女神様)」
3 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 13:51:28.97 fYO4EQLQ0
千秋「はいはい、2人共。プロデューサーの家なんだから少しは手伝う」

紗枝「……はぁ、ほなうちお皿取って来るわぁ」

千秋「もう持って来てるわ」

紗枝「ほなお料理の材料……」

千秋「もう下ごしらえは済んでるわ」

紗枝「することあらへんやん……」

千秋「態度の問題よ」

モバP「まぁ別にいいさ。折角美由紀から立派なの貰ったんだ。ゆっくり食おうぜ」

美由紀「(ドヤッ)」

一人暮らしやとお鍋する機会あらへんしなぁ

かに鍋なんていつ以来やろ?

お刺身でも食べられる言うてはったさかい楽しみやわぁ
4 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 13:53:02.93 fYO4EQLQ0
モバP「そら、茹でたのとレアなの持って来たぞ」

美由紀「わぁ美味しそう!」

翠「いい香りですね」

千秋「紗枝、そっちのポン酢も取ってもらえるかしら?」

紗枝「はい、どうぞ」

モバP「千秋はどうする?日本酒用意したが飲む?」

千秋「今日は遠慮しておくわ」

美由紀「鍋敷き鍋敷き〜」

翠「中央に置きますね」

お出汁のええ香りがするなぁ

こっちのお鍋の方も期待してええなぁ
5 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:00:12.58 fYO4EQLQ0
モバP「そういや俺の座る場所がねぇな」

千秋「……」

千秋「コホン」

翠「?」

千秋「私のとな」

美由紀「みゆきの横来る?」

モバP「美由紀なら小さいし丁度いいか」

美由紀「むー!みゆきもおっきくなったもん!!」

モバP「ははっ、ならもっと食べてもっと大きくならないとな」

千秋「……ハァ」

翠「??」

うちは言う間もあらへんかった……
6 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:04:03.96 fYO4EQLQ0
美由紀「じゃあいっただきまーす」

4人「「「「いただきます」」」」

まずはお刺身の方を……

モバP「滅茶苦茶新鮮だからまずは塩で食うといいかな」

紗枝「お塩で?」

千秋「塩で食べるのは初めてね」

翠「(もにゅもにゅ……)」

翠「ん〜♪美味しいです♪」

あ、うちも!

あむっ……

あ、甘っ!甘い!

お塩のせいやろか?

口の中でトロ〜っと溶けるみたいな食感

やらかいかにの身のねっとりしたお味が絡まって……

ぽん酢の方はどないやろ?

ちょんちょんっと……あんまし付けすぎひんようにして……はむっ

ん♪すっきりした酸味と風味が加わってさっぱりした後味

お塩の方の真っ直ぐな甘みとぽん酢の方のほんのり酸味のあるのとどっちがええやろなぁ?
8 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:08:51.90 fYO4EQLQ0
紗枝「それにしても……」

美由紀「どうしたの?」

紗枝「うちはかにが上手に剥けへんでなぁ」

美由紀「じゃあみゆきがやったげる!」

モバP「ほう……ならば美由紀よ、俺とスピードデュエルと行こうじゃないか」

モバP「どっちが素早く蟹を綺麗に剥けるかな?」

美由紀「いいよー。みゆき負けないよ!」

モバP「ふぅん、よかろう。デュエル開始の宣言をしろ翠!!」

翠「え?えっと……は、始め!!」

モバP「(まずは蟹を裏返してから足を折り、更に関節部分でへし折る!)」

モバP「(これを全部やってから先端部分から折った方に押し出すようにすると身が綺麗に出てくる)」

モバP「(下のふんどしを外して甲羅を外して本体の方の両サイドに付いてるガニと呼ばれる部分は食えないから外して完成だ!)」

モバP「ほぉれでき……」

美由紀「終わった?」

モバP「……」

千秋「圧勝ね」

翠「身も美由紀ちゃんの方が綺麗ですね」

紗枝「せ、せやけどプロデューサーはんのも綺麗に剥けとるし」

美由紀「あ、プロデューサー、そこ甲羅から外すんじゃなくて身の方を真ん中から割るようにして外すとミソが甲羅に残るよ」

モバP「勝てるかぁ!!完敗だよぉ!!」
9 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:10:36.86 fYO4EQLQ0
あ〜むっ……

ん♪身ぃふわふわや!

ふんわりした身にほんのりと昆布のお出汁の香りがふわっとしてて噛めばじゅわぁぁって旨味が出て来て美味しいし

かに味噌の方も新鮮やからやろか?

あんまし臭みがあらへんで濃厚なお味

かにの身と合わせて……ん〜♪

美由紀「鍋の方そろそろ始める?」

モバP「そうだな……もういい塩梅で野菜が煮えてるだろ」

パカッ

紗枝「あら、美味しいそう♪」

翠「やっぱりカニ鍋はいいですね」

モバP「そうだな……千秋がさっきから黙々と食ってるくらいだからな」

千秋「!?」

千秋「そ、そんなことないわよ!」

せやろか?

見てる分には美味しそうに食べてはったさかいなぁ
10 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:14:05.47 fYO4EQLQ0
モバP「おぉぅうめぇな」

翠「『繊細なお味のお出汁へとくぐらせると、身が花開いたように出汁を吸って……あぁ……なんという味でしょう』と言ったところですね」

モバP「まだその台詞覚えてたのか」

翠「あの時食べた料理もとても美味しかったので印象に残ってまして……」

モバP「そういえばお前ら料理どうしてるんだ?というか作れんのか?」

紗枝「うちはちょびっと不慣れやけどするようにしてますさかい」

お母はんとかに教えてもろたのんしかまだまだ作れへんけどなぁ

千秋「(ムグムグ)当然よ。自分の栄養管理もしっかりしないとプロとしては2流よ」

法子はん、みちるはん、かな子はん言われとるで……

美由紀「みゆきもお料理手伝うよ!」

モバP「おぉ、偉い偉い」

美由紀「えへへっ♪」

翠「私は……」

美由紀「出来ない」

モバP「無理だな」

千秋「一人鍋くらい?材料切ってあるのを入れるだけで自分じゃ切らない」

紗枝「う〜ん……」

翠「皆して酷くありません!?千秋さんはご存知でしょう!!」

モバP「だって……なぁ」

美由紀「翠ちゃん天然だし」

翠「私は天然じゃありません!」

千秋「ふふっ(まぁ普通に料理作れるんだけど黙っておきましょ)」
11 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:18:41.87 fYO4EQLQ0
かにのお出汁の染み込んだ白菜やらお葱やら椎茸を……はふっはふっほふぉっ……

色んなお出汁が合わさってて暖まるなぁ♪

紗枝「お出汁染みとって美味しいわぁ」

モバP「寒い日はやっぱ鍋っしょ」

紗枝「熱々やさかい舌火傷せんようにせななぁ」

千秋「(はふっはふっモグモグ……んぐんぐ……はむっほふほふ……)」

千秋はん?

モバP「(意外とこいつら食うな!?美由紀が多めに持って来て全部食い切れんと思ったが無くなりそうだな)」

翠「蟹はもうおしまいですか?」

紗枝「あら、ほんまやなぁ。いつの間にかあらへんわ」

美由紀「まだあるよ!多めに持って来たから」

千秋「(ジー)」

モバP「……今剥いてくる」

千秋「お刺身でも欲しいわ」

紗枝「あ、うちもお刺身で食べたいなぁ」

美由紀「みゆきもー!」

モバP「じゃあ誰かコタツから出て手伝ってくれ」

3人「「「……」」」

モバP「おめぇら……特に千秋よ。最初言ってたのはどうした?」

千秋「今日はオフだから特別よ」

おこたぬくいもんなぁ

捕まってしもたら抜け出す気力もあらへんわぁ
12 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:20:58.26 fYO4EQLQ0
紗枝「粗方食べてしもたけど……」

モバP「そうだな……というわけで!」

モバP「これより〆の雑炊を作る」

かにのお出汁たっぷりので作る雑炊……美味しいやろなぁ……

モバP「用意するのは水で洗ったご飯と刻みネギに溶き卵……今回は蟹の身をほぐし入れてある」

翠「なんと贅沢な!」

モバP「そして蟹味噌……これで勝利の方程式は全て揃った!!」

モバP「洗った米を入れてかき混ぜないようにほぐしたら溶き卵を入れてっと……」

もうこれだけで美味しそう……

モバP「卵の表面が固まって来たらほぐしてネギを散らす」

モバP「ほーれ、全員器出せー。よそったら最後に蟹味噌を乗せて食べてくれ」

ふーっ……ふーっ……あふっあふっちゅるっ……

ふぁぁぁ……たっぷり濃厚なお出汁吸ったお米と卵がするするっと入って来てええわぁ

時折お鍋のそこから残った白菜とかしめじも出て来てそれが食感を変えてくれるし

最後に乗せた蟹味噌でまた味に深みが出とる

はふっはふっ……しゃきっもぐもぐ……

紗枝「ふーっ……ごちそうさんどす」
13 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:24:53.83 fYO4EQLQ0
モバP「さぁて飯も食い終えたことだし……」

モバP「今日の本来の目的を果たすか」

翠「あっ……」

モバP「翠よ……お前忘れてたろ」

翠「そ、そんなことありませんよ?」

美由紀「(嘘つくの下手だなー)」

千秋「……まぁいいわ。それじゃあ始めましょう」

モバP「地獄のお勉強会をなぁ!!」

そないな物騒なお勉強会は嫌やわぁ

紗枝「せやけど……今はお腹いっぱいで……」

翠「頭が……」

美由紀「(うとうと……)」

千秋「はいはい、ちゃんとクイズ番組の勉強しないと近いんでしょ?」

モバP「キチンと勉強も両立しないと将来も大変ナノーネ!」

うぅ……頭働かへんけど勉強せななぁ……
14 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:27:34.45 fYO4EQLQ0
〜約1時間後〜


千秋「ここまでね。お疲れ様」

翠「有意義な時間でした」

紗枝「これでてすともええ結果やとええねんけどなぁ」

千秋「紗枝は飲み込みが早かったから大丈夫よ」

翠「私は?」

千秋「……読み間違えさえなければ大丈夫よ」

翠「なら安心ですね」

モバP「(小テストの解答途中から1個ずれてたのにその自信はどこから……)」

美由紀「(スヤァ)」

モバP「美由紀も寝てるしとりあえずもう遅いから送って行くぞ」
15 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/30(火) 14:31:16.25 fYO4EQLQ0
はぁ〜……もう夜遅いさかいごっつぅ寒いなぁ

息も白ぉなって……

モバP「よいしょ……っとコイツ軽いなぁ」

紗枝「あ、ぷろでゅーさーはんそのまふらー」

モバP「あぁ、早速使わせて貰ってるぞ。ありがとな」

紗枝「ふふっ(///)」

翠「2人共!」

千秋「置いていくわよ!」

紗枝「あ、待ってぇな!!」

モバP「お前らあんまり急かすなよ!背中の美由紀が起きるから!!」

今年も皆でええことありそうやなぁ♪


おわり?
21 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 13:19:02.57 Rpq576f0
おまけ1 紗枝めし!箸休め【クラリスとカップらぁめん】




紗枝「雪まだ降ってはるわ」

クラリス「困りましたね」

雪降る分には綺麗なんやけどなぁ……

紗枝「流石に帰れへんくらい降るとはだーれも思わへんさかいなぁ」

モバP「すまんな。流石にこの吹雪で雪積もった中帰すわけにはいかないんだ」

クラリス「電車も動いてないようですし仕方ありません」

モバP「事務所の車も別の奴が使ってて帰れない状況だ……」

紗枝「歩いては?」

モバP「この視界の悪い夜中の上に悪天候、極めつけは路面の滑りやすさ。交通事故や転んで怪我でもしたら一大事だ」

八方塞がりっちゅうんはこのことやろか?

モバP「悪いが今日は事務所に泊まって行ってもらうが?」

クラリス「よろしいので?」

モバP「許可は貰ってる。着替えは一応あるがサイズが合わなきゃ衣装室のを使ってもいいそうだ」

あら♪事務所にお泊り♪

なんや不謹慎やけどちょっとお泊り会みたいで楽しそうやわぁ

子供の頃は厳しゅうてそないなこと出来へんかったさかいなぁ

22 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 13:45:12.18 Rpq576f0
きゅぅ〜……

クラリス「あ……」

モバP「ははっ、腹が減ったか?」

クラリス「えぇ……お恥ずかしい限りです」

紗枝「うちもお腹空いたなぁ」

モバP「本来なら近くに買い出しとか食いに行くんだが……」

ガチャガチャ……

モバP「戸がね!開かないの!!」

クラリス「積もった雪が凍ってしまったのでしょうか?」

モバP「今度テッド・ファイヤーで焼き尽くしてくれるがががー!」

紗枝「事務所に何や残ってへんの?」

モバP「それがな……」

ドンッ☆

紗枝「かっぷらーめんの山やなぁ」

モバP「これと卵と心さんがCMしてるご飯が少々くらいだ」

モバP「籠城には心許ない戦力だが致し方ない」

紗枝「どないしはるん?」

モバP「……晩飯はカップ麺でいいか?」

クラリス「なんと!」

紗枝「こないな時間にえぇのん?」

モバP「マストレさんには内緒な。あの人こういうの好きじゃないから」
23 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:04:38.51 Rpq576f0
こないな時間にかっぷらーめんなんて食べるん初めてやわぁ

なんやあかんことしてるみたいやなぁ

モバP「どれにする?色々種類があるが」

紗枝「う〜ん、うちは〜」

どれにしようかなぁ?

お塩?お味噌?お醤油?ん〜……折角やさかいいつもとちゃうのを……

紗枝「!」

紗枝「うちこれにしよ」

モバP「(どろり濃厚とんこつ!?また意外なのを)」

紗枝「くらりすはんはどれに……」

クラリス「これに」

紗枝「……」

モバP「……」

紗枝「えっと……うちの目には真っ赤でいかにも辛そうに見えるんやけど?」

モバP「お前それどんなんか分かってるのか?北極は尋常じゃないぞ!」

クラリス「でも折角の機会なのでこういうものを……と思いまして」

モバP「……無理だと思ったらすぐ言えよ。あと先にミルクを飲んでおけ」

クラリス「はい、ありがとうございます」
24 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:18:12.51 Rpq576f0
こぽぽぽぽ……

クラリス「プロデューサー様はどちらになされたのですか?」

モバP「俺はこの世紀末覇者の名を冠したラーメンを選んだぜ」

強そうな名前やなぁ

モバP「さぁて」

モバP「ここからが本当の地獄だ……」

紗枝「え?」

モバP「この段々と良い香りが漂ってくる中少しの間だが待たなくてはいけない」

モバP「腹の減った状態の奴には拷問に等しい」

クラリス「これも神の与えた試練なのですね」

紗枝「神様の試練小さすぎひん?」


〜3分後〜


モバP「2人の分出来たぞ」

紗枝「ぷろでゅーさーはんのは?」

モバP「俺のは熱湯5分だ(涙)気にせずに食え」

紗枝「あらあら」

クラリス「これも試練ですよ」

モバP「まぁちょっと固めのほうが好きだから4分半で食うけどな」

紗枝「ほなお先に」

クラリス「神に感謝を」

2人「「いただきます」」
25 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:35:28.30 Rpq576f0
髪の毛入らへんように後ろでまとめて……

あ、ほんまにちょっととろっとしたお汁やなぁ

香ばしい焦がしねぎの香り……ええなぁ

紗枝「ふー……ふー……あふっ……」

ちゅるちゅるっ……

ん!とろっとしたとんこつ味のお汁が太めの麺に絡まって美味しい!

おねぎの風味で濃い味やのにするする入っていくわぁ

ぷちっとした背脂やろか?これも食感が面白うて♪

このらーめん好きかも知れへんなぁ

紗枝「ふー……ちゅるるるっ」

モバP「(相変わらず美味そうに食いやがる)」

モバP「(クラリスは〜)」

クラリス「(ダラダラダラダラ)ふーっ……ふーっ……」

モバP「……大丈夫か?」

クラリス「えぇ……ふーっ……大丈夫です……この辛さは……癖になりそうですね」

モバP「……無理しないようにな」
26 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:50:15.32 Rpq576f0
モバP「ずぞぞぞぞぞぞ……ずぞっずずずるずるずる……」

モバP「……麺無くなった」

一口!?

紗枝「急いで食べはると身体に悪いえ?」

モバP「仕方ねぇな」

モバP「ここにカップ麺に入れる時に沸かした湯の残りがある」

モバP「この中に卵を入れておいた」

モバP「スープにご飯を入れてこの半熟の卵を入れる」

モバP「これが悪魔の食べ物だ」

美味しそう……

紗枝「うちの分は?」

モバP「……食った分ちゃんと動けよ、ほい」

紗枝「はーい、おおきに♪」

クラリス「私の分も……ふぅーっ……いただけますか……こひゅー」

モバP「そんなになってまで食うお前の執念はなんなの!?」
27 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 14:57:33.99 Rpq576f0
あーむっ……

ん〜♪とろとろの半熟卵と濃いめのこってりすーぷがご飯と絡まって美味しい

これはほんまに悪魔の食べ物やなぁ

すっかりはまってしまいそうで怖いわぁ

それにしても……

紗枝「くらりすはん大丈夫なん?」

クラリス「えぇ……こひゅー……大……丈夫です……」

モバP「大丈夫なの分かったから汗だくだし風邪ひかないうちにシャワー浴びて来い!」
28 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 15:15:12.51 Rpq576f0
〜仮眠室〜


紗枝「事務所で寝るなんて初めてやわぁ」

クラリス「私もです」

紗枝「不謹慎やけどちょっとだけ楽しゅうて」

クラリス「あぁわかります」

紗枝「うち寝れるやろか?」

クラリス「……私も寝れるかは心配ですね」

クラリス「(口の中がヒリヒリして)」

紗枝「そういえばぷろでゅーさーはんはどこで寝はるんやろなぁ?」
29 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/01/31(水) 15:23:27.18 Rpq576f0
モバP「やれやれ……明日の仕事のキャンセルとか色々メール来てるな。スタジオにスケジュール調整……徹夜確定だ!!」

紗枝「無理したらあきまへんえ」

モバP「あれ?寝てなかったのか?」

紗枝「ちょっとお水が欲しいなってしもて」

モバP「あぁそういうことか」

紗枝「色々うちらの為に頑張ってくれはるんは嬉しいけど身体壊したら何にもならへんどすさかい」

モバP「あぁ分かってる。終わったら寝るよ」

クラリス「コーヒーをどうぞ」

モバP「お、ありがとう。2人共窮屈だろうがゆっくり休んでくれ」

クラリス「はい」

紗枝「ほな、おやすみなさい」

モバP「おう、おやすみ」

ガチャッ……パタン

モバP「さってと……気合い入れて頑張りますかね」



おまけ1おわり
38 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:35:37.55 ebQSXNf/0
おまけ2 紗枝めし!箸休め【チーム・フラワーとバウムクーヘン】




ガチャッ

紗枝「お疲れさんd」

法子「紗枝ちゃん紗枝ちゃん紗枝ちゃーん!!」

みちる「パンですよね!!絶対パンですよ!!」

紗枝「……はぁ?」

なんやよー分からへんけどまた難儀な質問されそうな気がしてしゃあないなぁ

紗枝「一体何のことどすか?」

法子「ずばり!」

みちる「バウムクーヘンはドーナツなのかパンなのか!!」

紗枝「……はい?」

ばうむくーへん言うたら……あのばうむくーへんのことやろか?
39 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:44:42.60 ebQSXNf/0
法子「真ん中穴開いてるし絶対ドーナツの仲間だよ!」

みちる「いえいえバウムクーヘンは層になってます。これはデニッシュ生地やクロワッサンみたいなパンの仲間ですよ!!」

法子「でも丸いよ?」

みちる「揚げてなくて焼いてます」

法子「焼きドーナツだってあるもん!」

みちる「むむむ、確かに……」

ぱんとどーなつの世界は深いどすなぁ……

法子 みちる「「紗枝ちゃんはどっち!?」」

紗枝「えぇと……」

何言えばええんやろなぁ?

そもそもそないばうむくーへん知らへんしなぁ
41 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:50:56.04 ebQSXNf/0
ガチャッ


かな子「あれ〜?皆どうしたの?」

紗枝「あら、かな子はんお疲れ様どす」

かな子「うん、お疲れ様。何かあったの?」

紗枝「それがどすなぁ……」

法子「バウムクーヘンはドーナツ!」

みちる「バウムクーヘンはパンです!」

紗枝「ということなんどす」

かな子「じゃあ確かめてみる?」

紗枝「はい?」

かな子「じゃーん!バウムクーヘン♪お店の焼きたてのだよ〜♪」

紗枝「あら、ええ香りやなぁ」

かな子「でしょ〜♪じゃあ今お茶淹れて来るからね〜」

それにしても大きいけど……全部食べれるやろか?
43 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 19:57:05.01 ebQSXNf/0
かな子「はーい、じゃあ切るよ〜」

法子「うわぁ♪美味しそう♪」

みちる「(じゅるり)」

紗枝「手慣れてはりますなぁ」

かな子「はい、どうぞ」

紗枝「いただきます」

表面の白いのはお砂糖やろか?

ふぉーくでほんのちょびっとさっくりした手ごたえの後はしっとりとした感じ

はむっ……

あら、ほんのり温かい

そういえば出来立てとか言うてはりましたなぁ

表面はさっくり甘めのお砂糖がまぶしてあってふわっと牛乳の香り

しっとりした生地は甘すぎへんさかい表面のお砂糖と合わさって丁度ええ甘さ

淹れて貰った濃いめの紅茶がよー合いますわぁ
44 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:04:23.09 ebQSXNf/0
かな子「で、ここに……はい♪」

ばにらあいす?

かな子「一緒に食べると美味しいよ〜」

ええんやろかなぁ?

うちらあいどるやのにこないな…………あっ美味しい!

こってりしたばにらあいすがばうむくーへんに染み込んで……

かな子「これもあるよ〜?」

みちる「なんですか?」

かな子「えへへ、メープルシロップだよ♪」

かな子「これをかけてね……アイスと一緒に食べるの」

かな子「(パクッ)ん〜♪おいひい♪」

紗枝「それは流石にちょっと……」

う〜ん……うちもお腹周り気になるしなぁ……

せやけど美味しそう……

かな子「美味しいから大丈夫だよ〜♪(エコー)」

紗枝「……」

法子「美味しい〜♪」

みちる「美味しいです♪」

……………………………パクッ
45 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:14:34.49 ebQSXNf/0
ふぁっ……美味しい……

黒蜜みたいなほのかな苦みが無い分濃厚な甘さが口いっぱいに広がる感じ……

ふっくらと温かいばうむくーへんとばにらあいすをとろとろのしろっぷが繋げて……

紗枝「……」

全部食べてしもた……

れっすん気張らななぁ……


ガチャッ


モバP「おう、お疲れ……ってなんだこの甘ったるい匂い」

かな子「あ、お疲れ様です」

モバP「まーた何か食ってたな?アイドルなんだからちょっとは我慢してくれよ」

すんまへんなぁ

我慢出来へんかったわぁ

法子「美味しかったねー」

みちる「はい、ところで何か忘れてるような?」

法子「なんだっけ?」

こっちも無事解決みたいやなぁ
46 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:20:02.84 ebQSXNf/0
法子「あっ!バウムクーヘンがドーナツかパンかって話だった」

みちる「そうでした!」

あらら、思い出してしもうたなぁ

法子「プロデューサー!バウムクーヘンってドーナツの仲間だよね!!穴あるし!」

みちる「パンですよね!パンの一種ですよね!!」

モバP「は?ドイツ語でバウムは木、クーヘンはケーキの意味だからケーキだろ。お馬鹿なこと言ってないでもうレッスンの時間過ぎてんじゃねぇか?」

法子 みちる「「え?」」


ガチャッ


マストレ「貴様らぁ……こんなところで何をやっている……」

法子「ひぃっ!」

みちる「あわわわわわわわ」

マストレ「鼠のようにレッスン場へ行くかぁ……この場で説教か……どちらか選べぇい!!!」

法子 みちる「「ひぇぇぇぇぇぇ!!!」」
47 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:22:49.51 ebQSXNf/0
モバP「全く……あ、バウムクーヘン食ってたの?俺にも一つあるか?」

かな子「……」

紗枝「……」

モバP「マジか。まさか1ホール全部食ったんじゃ?」

かな子「……」

紗枝「……」

モバP「……レッスン頑張ろうな」

紗枝 かな子「「……はい」」
48 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:29:15.14 ebQSXNf/0
〜一方その頃〜


美玲「頑張れ乃々!これに正解すればインディヴィジュアルズが一流芸能人だぞ!!」

輝子「が、頑張って……」







乃々「(とかもりくぼに責任重大なんですけど……)」

乃々「(もりくぼ的には3流で充分だったんですけどどうしてこんなことに……)」

乃々「とりあえずAの部屋……」


ガチャッ


時子「(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)」

???「あらー、聖母のお部屋へようこそー♪」


パタンッ


乃々「やっぱりBの部屋をお願いします!」

スタッフ「ダメです」

乃々「お願いします!!」


インディヴィジュアルズ見事一流芸能人の肩書を手に入れて次回も出演が決まった


おわり
49 :◆ytRfQhDR4R7A 2018/02/01(木) 20:34:47.40 ebQSXNf/0
晴ちんボイスおめでとう!

また今度書きますね

大丈夫だ、最近書いてなかったからネタの貯蔵は十分だ(書き上げる体力は無い)

というわけで見てくださってる方々、楽しみにしてくれてる方々ありがとうございます

次回は……お前なんか!!握ってやる!!

市原仁奈「キ○タマがいてーのでごぜーますか?」【ちょっと分岐あり】

4 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:17:12.55 TStew1jMO
モバマスSS
仁奈ちゃんにキンタマって言わせたいだけのSS
さくっと読める
5 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:18:17.99 TStew1jMO
モバP「そう……すっごい痛い……」

仁奈「うーん……キンタマが痛いのですか……こまったですね」

P「おかげでちょっと……立てないんだ……」

仁奈「プロデューサー、すごく痛そうでやがります……」

P「うぅ……」

仁奈「どうしよう……仁奈にキンタマはねーですし……」

仁奈「そうだ!」


この仁奈ちゃんは天使?悪魔?
直下指示↓
【天使】or【悪魔】での受付です。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:21:09.45 F9EylxnD0
天使
8 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:23:22.15 HkQ7neTN0
天使√


仁奈「キンタマの気持ちになるですよ!」

P「……へ?」

仁奈「キンキンタマタマ……キンタマ〜〜〜!!!」

仁奈(キンタマ)「スゥ……プロデューサーのキンタマです」

P(何が始まったんだ)
9 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:24:31.50 HkQ7neTN0
仁奈(キンタマ)「……痛いっ!」

P「!?」

仁奈(キンタマ)「いたたたたた!いてー!!」

P「どうした仁奈!大丈夫か!」

仁奈(キンタマ)「いてーよ!いてーよ!」

P「どうしたんだ!おい!」

仁奈(キンタマ)「ねじれてる!ねじれちまってるよぉー!痛えー!」

P「ねじれてる……?」
10 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:24:58.25 HkQ7neTN0
仁奈(キンタマ)「お、俺はお前の右キンタマだ!左方向にねじれちまってる!右にねじり直して元に戻してくんねーか!!」

P「お、おう!」

バサッ

ねじりねじり

P「お……お……?」

仁奈(キンタマ)「ふぅ……苦しかったけどお前さんのおかげで解放されたぜ。ありがとよ……」

P「お、おう……こちらこそ教えてくれてありがとう。おかげでキンタマ痛が全くなくなったよ」

仁奈(キンタマ)「次から痛くなったら捻り直してみたりしてくれよな!」

P「おっけー!」
11 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:25:56.76 HkQ7neTN0
仁奈「すぅ……戻ったでごぜー……ま……」

P「あ」すっぽんぽん

仁奈「キャーーーーーー!!!!プロデューサーのエッチ!!ちんちん丸出しじゃねーですかぁぁぁ!!!!////」

P「おわーっ!!忘れてた!!!見なかったことにしてくれ!!!!人生が終わる!!!!」

仁奈「しまえー!!しまえー!!この変態プロデューサー!!///」

P「ごめん!ほんとごめん!!!」
12 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:26:30.23 HkQ7neTN0
〜〜〜〜〜
仁奈「もー……」

P「……ごめん」

仁奈「……許しますよ」

P「ほんとごめん。あと、ありがとう!おかげで全然痛くなくなったよ!」

仁奈「そ、それなら良かったです」

P「今度からは自分でも直せそうだ」

仁奈「え……もう、ちんちん見せてくれねーのですか……?」

P「は……?」
13 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:26:57.16 HkQ7neTN0
仁奈「い、いや、なんでもねーです……」

P「見、見たいの、か……?」

仁奈「……////」コクコク

P「しょ、しょうがないなぁ……///」カチャカチャ

仁奈「どきどき//」

P「じゃ、じゃーん……///」

仁奈「きゃー///」



14 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:27:40.52 HkQ7neTN0
次は悪魔√です。
15 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:28:41.21 HkQ7neTN0
悪魔√



仁奈「キンタマをぶっ潰してやるでごぜーます!」

P「ヤメロォ(本音)!!!ヤメロォ(心からの本音)!!!」

仁奈「そうすれば一瞬の痛みだけでキンタマからおさらばできるでごぜーますよ!仁奈ってば天才ですね!!」ドヤァ……

P「おかしい。絶対おかしい。こんなの絶対おかしいよ」
16 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:29:12.53 HkQ7neTN0
仁奈(ファルコン)「ハヤブサの気持ちになるですよ!」

P「なんでだよ!!痛てててて……」

仁奈(ファルコン)「ファルコーン……」

仁奈(ファルコン)「パーンチ!!!」

ボグッ

P「あ」

プチ……

P「い」

ミヂッ……

P「う」

グチョッッ!!!!

P「うおえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」ビチャビチャビチャッ
17 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:29:41.26 HkQ7neTN0
仁奈「どーです!一個ぶっつぶれやがりました!!」

P「あ……あ……うおえぇぇ……」かひゅーかひゅー

仁奈「どーです?痛みはなくなったですか?」

P「ぅ……ぅ……」

仁奈「死んだキンタマはもう痛くねーですね?」潰れキンタマデコピン

P「ぁぉぅ!!」

仁奈「むむ、このキンタマ、まだ生きてやがるですね!」
18 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:30:19.84 HkQ7neTN0
仁奈(ハイエナ)「バッファローのキンタマを食いちぎるハイエナの気持ちになるですよ!」

仁奈(ハイエナ)「じゃあ……///」

仁奈(ハイエナ)「いただきまーす!」

ガブッ!!

P「うおあああああああああああ!!!!!」ジタバタジタバタ

仁奈(ハイエナ)「うぐーっ!硬くてかみちぎれねーです!」

ミヂッ、ミヂヂヂヂヂヂ……

P「あーっ!あーっ!あああああああっ!!!」

ブチィッ!!!

P「ぎゃああああああああああ!!!!!!!」
19 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:30:53.57 HkQ7neTN0
仁奈(ハイエナ)「やった!取れた!」

Pの死んだキンタマ(右)「ほかほか」

仁奈「うーん……♡ほかほかしててあったけーでごぜーます……♡」スリスリ

P「ぁ……ぁ……」

仁奈「そういえば、まだ左が残ってたでごぜーますな?」

P「やめ……やめ……」

仁奈(ハイエナ)「残ったキンタマもよこしやがれー!」

P「嫌ァァァァァァ!!!!!」


20 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:31:53.59 HkQ7neTN0
寒いとキンタマ縮むね。
キンタマがねじれる現象は「精巣捻転」という立派な病気です。
放置するとキンタマが壊死しますので、早めの受診をお願いします。
他にもキンタマ痛の原因には打撲や捻転の他にも「精巣上体炎」などがあります。
キンタマ、お大事に。
21 :◆t6XRmXGL7/QM 2018/02/03(土) 00:34:33.93 HkQ7neTN0
参考楽曲
KING TIMER/ビッグポルノ
http://youtu.be/8CLk5wifQiw

金太の大冒険/つボイノリオ
http://youtu.be/2xXlS9pQSo8

Taali Hua/Neeraj Shridherほか
http://youtu.be/2xXlS9pQSo8

その他バッファローのキンタマを食いちぎるハイエナや、ヌーのチンポを食いちぎるライオンの動画などありましたが、友人曰く、正視に耐えなかったようなので載せません。
くだんの、キンタマを噛み砕かれたバッファローは、噛み付かれた瞬間に後ろ足に力が入らなくなり、まともに立ち上がることができなくなっていたので、動物もキンタマアタックは痛いんだなあと思うと、親近感のような、興奮のような、なんとも言えない気持ちが湧き上がってきたのでありました。

ぜひご自身で動画を探してみてくださいませ。必見です。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:40:31.99 x3Jk8WBoo
乙。仁奈ちゃんといえど金玉は勘弁してください…

モバP「橘ありすの表と裏」

2 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:14:31.81 3jZs1Dkx0

モパP(以降P)「ありすー、次の仕事の打ち合わせするぞー」

ありす「橘です。何回言えば分かるんですか!」

P「あぁすまんすまん。ほら、こっちの部屋でやるから、な?」

ありす「もう……!」スタスタ


バタン


卯月「ありすちゃん、事務所に来てからもう半年以上経つのにまだプロデューサーさんにはツンツンしてますね……」

ちひろ「そうねえ……他のみんなと話す時はあんな感じじゃないのに……」

心「プロデューサーがなんかしたんじゃね☆セクハラとか☆」

菜々「はぁとちゃん!さすがにそれは言い過ぎです!」

心「めんごめんご☆さすがにそこまでデリカシーないヤツじゃないよな☆」

ちひろ「プロデューサーが嫌いなわけじゃないとは思うんだけど、それにしてもツンツンしすぎよねえ……」

智絵里「ありすちゃん……プロデューサーさんとも仲良くして欲しいなあ……」

凛「ふーん。まあ、私とプロデューサーの邪魔にならないなら別に……」クンカクンカ

卯月「あ〜!また凛ちゃんがプロデューサーさんの上着を!」

美嘉「凛!次私だからね!」

ちひろ「……仲が良すぎるのも考えものだけどね……」

菜々「……なんだかひと波乱ありそうですね……」


―――
3 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:16:43.82 3jZs1Dkx0

ありす「ごめんなさいごめんなさい本気で言ってるわけじゃないんですごめんなさい嫌いにならないで」ギュー

P「はいはいわかってるわかってる。気恥ずかしいだけだもんな」ナデナデ

ありす「ごめんなさい…他の人がいると思ってもないことを言ってしまって……」グスッ

P「大丈夫だよ。ちゃんと分かってるから、な?気にすんな」ポンポン

ありす「Pさんっ……!ありがとうございますっ」ギュー

P「よしよし」ナデナデ

P(最初はそれこそさっきみたいなツンツン状態だったけど、いつからか2人の時だけべったりになってしまった)

P(きっかけはあの一連の出来事だったんだろうか……)


――

―――― 

――――――
4 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:17:58.64 3jZs1Dkx0

P『ありす、初めての撮影だけど緊張してないか?』

ありす『信号青ですよ!はあ……。いい加減「橘」って呼んでくれませんか?』

P『そんなに嫌なのか……ありすって名前、可愛くて素敵だと思うんだけどなあ……』

ありす『子供っぽくて嫌なんです!……まあ、緊張してないと言えば嘘になりますけど、アイドルをやると決めたからにはきちんとこなしてみせます』

P『さすが、頼もしいな。期待してるぞ』


―――
5 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:19:16.25 3jZs1Dkx0

P『おはようございます!今日はよろしくお願いします!ほら、ありす』

ありす『あ、あの、橘です。よろしくお願いします』

カメラマン『キミが橘ちゃんか〜!可愛いねえ!今日はよろしく!』

ありす『は、はい。お願いします』

スタッフ『橘さ〜ん!こちらでーす!』

ありす『……はい』タッ

P『ありす、頑張れよ!』

ありす『……』タッタッタッ

カメラマン『橘ちゃん、ちょ〜っと緊張してるかな〜?Pちゃん、大丈夫そう?』

P『大丈夫だと思いますよ。なにせ僕よりしっかりしてますから!』

カメラマン『アハハッ!そりゃあ良いね!じゃあこっちも気を引き締めないとね!』

P『はい!よろしくお願いします!』


スタッフ『準備出来ましたー!撮影入りまーす!』


―――
6 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:20:42.49 3jZs1Dkx0

パシャッパシャッ


カメラマン『橘ちゃん、もうちょっと口角上げられないかなあ?』

ありす『こ、こうですか?』

カメラマン『そうそう、あともうちょっと表情筋柔らかくしてみよ〜』

ありす『は、はい』

カメラマン『ん〜……』

P(表情が硬い……流石にいきなりスムーズにはいかないよな……)


パシャッ


カメラマン『……よし!橘ちゃん、喉乾いたでしょ?ちょっと休憩しよう!』

ありす『え、でも……』

カメラマン『いいからいいから!オレも喉乾いちゃったんだよね〜』スタスタ

スタッフ『休憩入りまーす!』

P『……』

カメラマン(Pちゃん、頼むね)コソコソ

P(はい)コソコソ

カメラマン『ありすちゃんもちゃんと休憩するんだよ〜』スタスタ

ありす『……プロデューサー』トボトボ

P『ありす、いちごオレ冷やしてあるから控室で飲んで休憩しよう。な?』

ありす「……はい」シュン

P(ありすと呼んでも怒らない……こりゃあそうとう参ってるな……)


―――
7 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:22:45.26 3jZs1Dkx0

ありす『ごめんなさい、プロデューサー……』

P『ん?どうして謝るんだ?はい、いちごオレ』

ありす『ありがとうございます……カメラマンさんは喉が渇いたからって言ってましたけど、本当は私がちゃんと指示に応えられなかったから、ですよね……?』

P『……』

ありす『あれだけ偉そうなことを言ったのに、いざ本番になると頭が真っ白になって……顔も強張っちゃって……それで―』

P『ありす』ポンポン

ありす『ひゃっ!?』

P『初めてなんだから当然だよ。それに、緊張なんて誰にでもあることだ。こんな適当な俺にだってもちろんある』ナデナデ

ありす『プロデューサーも……?』

P『ああ。一番最初の営業の時にな?緊張で手がブルブル震えて貰った名刺を落っことしちゃったんだ』

P『それでな、慌てて拾おうとかがんだら、同じように拾ってくれようとした相手の社長さんと頭をゴチーン!』

P『相手の社長さんは笑って許してくれたけど、事務所に帰ってきてから一緒に営業行った先輩に大目玉食らったよ……』

ありす『ふふっ…』クスクス

P『緊張することは誰にでもある。失敗だって誰にでもある。問題はそれを次にどう活かしてくかだと思う』

ありす『でも……私、どうしたらちゃんと出来るのかが分からなくて……』

P『ありす。ただ良く写ろうとするんじゃなくて、どんな自分をみんなに見てもらいたいかを考えて写ってみたらどうかな?』

ありす『どんな自分を見てもらいたいか……?』

P『うん。撮った写真を見て橘ありすと言う人間をどんな風に感じてもらいたいか。可愛いと感じて欲しいのか、綺麗と感じて欲しいのか、それとも、大人びてると感じて欲しいのか』

ありす『……』

P『漠然と良く写ろうとしてもどうしたらいいか分かんなくなるのは当然さ。まずはありすがどう写りたいのか。それが決まれば、カメラマンさんも適切なアドバイスをくれたり、綺麗に撮ってくれたりするはずだよ』

ありす『どんな私を見てほしいか……』

P『それと、次撮る時は俺の方を見てごらん。カメラマンさんの後ろにいるから』

ありす『プロデューサーを?』

P『おう!』ニカッ

スタッフ『撮影再開しまーす!』

P『よし!ありす、力を抜いてリラックスだ!それから、「どう写りたいか」だぞ?』

ありす『……はい!あと橘ですっ』

―――
8 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:26:00.07 3jZs1Dkx0

カメラマン『よーし橘ちゃん、改めて最高の一枚よろしく!』

ありす『は、はいっ!(見てもらいたい私……大人っぽく……!)』

カメラマン『よーし、さっきよりいい感じ!何枚かいってみようか〜』

パシャッパシャッ

P(よし、今だ!)ヘンガオ

ありす『!!ふふっ……』

カメラマン『おっ、いいねえ自然な笑顔!いただき!』パシャッ

ありす『あっ…』

カメラマン(これは決まり、かな?)メクバセ

P(……ええ!)コクリ

カメラマン『はーいお疲れ〜!いやあ休憩挟んだだけですぐ出来ちゃうなんて、橘ちゃんは大物になる素質があるね〜!』

ありす『え、ええと……あ、ありがとうございました……?』

カメラマン『どの写真かはほぼ決定だろうけど、一応撮ったデータをすぐに事務所さんに送っとくから選んどいてね〜』

P『ありがとうございました!またウチの娘たちがお世話になると思いますが、その時はお願いしますね!』

カメラマン『Pちゃんとこの娘なら大歓迎!可愛い娘いっぱい連れてきてくれてオレも撮り甲斐があるよ!じゃあまたね〜!』スタスタ

P『お疲れ、ありす!』

ありす『橘です!あの……プロデューサーを見て笑ったら撮影終わっちゃったんですけど……?あれでよかったんでしょうか……?』

P(混乱してるな……よし有耶無耶にしよう!)

P『いやあ、凛とした佇まいからの自然にこぼれた笑み!綺麗だったぞ!』

ありす『は、はあ……?』

P『緊張して疲れたろ?荷物まとめて事務所に戻ろう!車回してくるなー!』タッタッタッ

ありす『え!?ちょっとプロデューサー!……もう……』


―――
9 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:28:35.83 3jZs1Dkx0
―――


P『よし着いた―!事務所戻って写真のデータ見るか!』バタン

ありす『……』バタン

P『車置いてくるから、先に事務所戻っててくれ!』

ありす『あ、あの…』

P『ん?どうした―』

女性『キャー!!』

ブゥーン キキィー!!

ありす『え!?あっ、あぁっ……!』

P『!?ありすっ!!』ガバッ

ガシャーン

車が暴走したのか!?

電信柱にぶつかって止まったぞー!!

けが人はいないかー!!

P『ハアハア……ありす!ありす!大丈夫か!?』

ありす『うっ…う〜ん……』

P『怪我は無いが、気を失ってる……怖かったよな……』ギュウ

おっちゃん『おい兄ちゃん!大丈夫か!?』

P『ええ、大丈夫です……』

おっちゃん『嬢ちゃんも怪我はなさそうだな……俺は警察と救急車を呼んでくる!兄ちゃんは?』

P『僕は一度この子を上の事務所に連れていきます。怪我は無いですが、軽く気を失ってるので……』

おっちゃん『わかった!落ち着いたら実況見分手伝ってくれよ!』タッタッタッ


―――
10 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:30:46.58 3jZs1Dkx0

ガチャリ


P『戻りました……』

ちひろ『おかえりなさ…!?どうしたんですか!?スーツが傷と埃だらけじゃないですか!?あ、もしかしてさっきの大きな音って…』

P『ええ、居眠りか飲酒かわかりませんが、車が突っ込んできて……』

ちひろ『ええ!?お怪我は!?ありすちゃん!大丈夫!?』

ありす『……う〜ん……』

P『怪我はありませんが、ショックで軽く気を失ってます。仮眠室空いてますか?』

ちひろ『え、ええ!大丈夫です!他の子たちは出払ってますから』

P『わかりました。仮眠室に寝かせてきます。』


―――
11 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:39:03.92 3jZs1Dkx0

ガチャ

P(とりあえずベッドに寝かせよう……)

P(一応ぶつかる軌道じゃなかったけど、相当怖かったはずだ……)

ありす『……う〜ん、プロデューサー……?』パチ

P『ありす!気がついたか!』

ありす『あっ……わたし……車に……!あぁっ……!』ガクガク

P『大丈夫……大丈夫だよ』ギュウ

ありす『あっ……』

P『怖かったなっ……もう大丈夫だ……』ギュウウ

ありす『はあっ……はあっ……ふぅー……』

ありす『ちょっと落ち着きました……あっ!プロデューサーは怪我してないですか……?』

P『大丈夫!この通り!な?』

ありす『……ふふっ、スーツが傷と埃だらけじゃないですか……』

P『こんなもの、ありすの命に比べれば安いもんだ!』

ありす『……プロデューサーが助けてくれたんですね、ありがとうございますっ……』

P『当たり前だろ?俺はありすのプロデューサーなんだから』ナデナデ

ありす『プロデューサー……』

P『写真のチェックはいいから今日はもう帰ろう、な?とりあえず親御さんに連絡してくるから』スクッ

ありす『あの!今日は二人とも帰りが遅くてっ……!』

P『でも、さすがに連絡しないと……』

ありす『プロデューサー、一緒にいてください……』グス

P『ありす……』

ありす『まだちょっと怖くて……一人にしないでくださいっ……』グスグス

P『分かったよ。でも親御さんにはちひろさんから連絡してもらうからな?』

ありす『……分かりました……』グス

P『ちひろさーん!ありすの親御さんに緊急事態で迎えに来て欲しいって連絡入れてもらえますかー!?』

ハーイ!

P『これでよし。親御さんが来るまでは一緒にいるよ。隣、座るな?』

ありす『……っ!』ギュウウ

P『よしよし……もう大丈夫、怖くない怖くない』ナデナデ


――――――

――――

――
12 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:44:37.37 3jZs1Dkx0

P(あれから念のためにアフターケアでカウンセリングとかも受けさせたけど、フラッシュバックとかはなかった)

P(車も今まで通り乗れるし、ホント、無事で良かった……)

ありす「…さん!Pさん!」

P「おおっと、どうした?ありす」

ありす「どうしたじゃないですよ!私の話、ちゃんと聞いてました?」ズイ

P「おう……ごめんごめん、ちょっと考え事してて……」

ありす「もう……せっかく二人きりなんですから私のことをちゃんと見ててください!」フンス

P(やっぱあの出来事が俺にべったりになってしまったきっかけ……なんだろうなあ)

P(俺も甘いのかもしれないけど、あんなことがあった後だとどうしてもなあ……)

コンコン

卯月『プロデューサーさーん!今日は私達のレッスン見てくれるんですよねー?もうすぐ時間ですよー!』

P「もうそんな時間か!打ち合わせは終わったから先に行っててくれ!俺もすぐ行く」

卯月『わかりましたー!』

P「ありす」

ありす「なんですか?」

P「ありすも聞いたろ?この後卯月たちのレッスンを見る約束があるんだ。打ち合わせも終わったし、事務所でゆっくりしててくれ」

ありす「むぅ〜……しょうがないですね……Pさんの仕事が終わるまで事務所で待ってます」

P「いや、今日はありすは打ち合わせだけなんだし、休憩したら俺を待たずに早めに帰ったほうが……」

ありす「待・ち・ま・す!!親も遅くなるでしょうから、Pさんと帰ります!!」ガタッ

P「アッハイ」

ありす「ちゃんと事務所に戻ってきてくださいね!」ガチャ

バタン!

P「どうしたもんかなあ……」


――

――――

――――――
13 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:48:34.02 3jZs1Dkx0

文香「ありすちゃん、紅茶です。お砂糖もお好みでどうぞ」コトッ

ありす「文香さん、ありがとうございます。頂きます」ズズ

文香「ありすちゃんは、プロデューサーさんがお嫌いですか……?」

ありす「え!?いえ、そういうわけじゃないんです!ただ子供扱いが嫌なだけで……」

文香「プロデューサーさんはきっと、ありすちゃんを子供扱いはしていませんよ?」

ありす「……」

ガチャ

P「いやあすまんすまん。おばあちゃんを道案内してたらちょっと遅くなっちまった……」

ありす「プロデューサー、おかえりなさい」

文香「おかえりなさいプロデューサーさん。すみません、少しお手洗いに行ってきます」

P「はいよ。文香が戻ったら2人の新しいユニットの打ち合わせ始めようか!」

文香「はい。では」ガチャ

バタン

ありす「Pさん……」

P「ん?どうしたありす」

ありす「私、事務所のみんなにPさんのことが嫌いだと思われてるみたいです……」

P「ふ〜む……俺としては仕事に支障がなければそれでいいんだけど、さすがに変な噂が立つのは困るんだよなあ……」

ありす「噂……?」

P「そう。今もちょっと流れてるらしくて、ありすが俺にセクハラされた説とか、俺が実はドMで喜んでる説とか」

ありす「えぇ……」

P「前者はともかく、凛が後者を真に受けてムチとか持って来た時は流石に怒ったな……ハハハ」

ありす「凛さんたちはPさんにベタベタしすぎです!Pさんも甘いです!はっきり言わないと駄目です!」

――

凛「ックシュン!誰かが私の噂してる……?まあいいや、プロデューサーの上着は……あった!」クンカクンカ

――

P「凛だって、場所はわきまえてる……と思うからさ。さっきも言ったけど仕事に支障が出なければいいと思うんだ」

P(事務所帰ってきた途端に美嘉と一緒に上着かっさらってくのは勘弁してほしいけど)

ありす「そういうことじゃなくて〜……!うぅ〜!」

P「どうどう」ナデナデ

ありす「はぅ……も、もっとしてください。あとぎゅってしてください」

P「はいはい」ギュー ナデナデ

ありす「えへへ…」

ガチャ

ありす「!?」サッ

文香「すみません、戻りました……ありすちゃん?どうかしたんですか?」

ありす「い、いえ、なんでもありません……!」

文香「?」キョトン

P「……よし!じゃあ打ち合わせ始めようか!」


――――――

――――

――
14 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:52:42.75 3jZs1Dkx0

ありす「お母さん。お風呂上がりました」

ハーイ


ガチャ

ボフッ


ありす「はあ……なんでいつも素直になれないんだろ……」ゴロン

ありす(タブレットで調べてみたら出てくるかな)スッスッ

ありす「ツン……デレ……?」

タブレット『他の人がいる時はそっけなくても、二人の時だけ素直になる女の子に男子はメロメロ!』

ありす「メロメロ……Pさんも私にメロメロ……なのかな……?」

ありす(意外と有効だったりするのかな?他の人もPさんに好意を持ってるけど、みんなベタベタしてるから)

――

凛『あんたが私のプロデューサー?ふーん、まあ悪くないかな』クンカクンカ

美嘉『カリスマギャルのハグ〜★』クンスカクンスカ

卯月『卯月、今日もプロデューサーさんのために頑張りました!』エヘー

智絵里『プロデューサーさん……見捨てないでくださいね……』ウワメヅカイ

心『いやぁ〜ん☆とってもスウィーティー☆』

――

ありす(最後のは……多分違う)

ありす「とにかく、Pさんも気にしてないって言ってたし、急ぐ必要はない……のかも……」ウトウト

ありす「でも……二人きりになれることも少なくなってきたから……ちょっと……寂しい……な……」ウトウト

ありす「Zzz……」


――――
15 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 01:56:50.89 3jZs1Dkx0

ガチャ

ありす「おはようございます」

ちひろ「おはよう、ありすちゃん」

心「ありすちゃん、おっつスウィーティー☆」

菜々「ありすちゃん、おはようございまーす!」

卯月「おはよう、ありすちゃん!」

凛「おはよう、ありす」

美嘉「おはよう、ありすちゃん★」

智絵里「ありすちゃん、おはようございますっ」

ありす「あの、プロデューサーさんは……?」

ちひろ「あ〜……プロデューサーさん、ありすちゃんに伝えるの忘れたのね……もう」

ありす「……え?」

心「今度のツアーライブあるでしょ?それぞれの会場確認と挨拶回り☆」

卯月「一気に複数回るみたいで、2、3日は帰ってこれないみたいですね……」

ありす「え?どうして急に……?」

凛「ホントは他の人が行く予定だったんだけど、急病で行けなくなったんだって」

智絵里「それで、しばらくみんなもレッスンだけだからってプロデューサーさんが……」

ありす「……そう、ですか……」

ちひろ「ありすちゃん、今日はレッスンだけよね?」

ありす「はい。自分のスケジュールはちゃんと把握してますから」

ちひろ「さすがありすちゃん。プロデューサーさんがいなくても問題なさそうね」

ありす(Pさんが、いなくても……?)ズキン

凛「まったくもう。プロデューサー、せめて脱ぎたての上着ぐらい置いてってくれればいいのに」クンカクンカ

美嘉「凛、なにそれ?」

凛「プロデューサーのロッカーにあった替えのYシャツ」クンカクンカ

美嘉「ちょっとー!それは反則でしょ―!アタシだって我慢してるのに―!」

凛「これは渡さないよ」タタタッ

美嘉「待てー!アタシにも貸しなさーい!」タタタッ

卯月「凛ちゃん、美嘉ちゃん!待ってー!」タタタッ

菜々「あ、あはは……」

ありす(……Pさんがいない……?)ズキズキ


――――
16 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:03:55.75 3jZs1Dkx0

ルキトレ「はい!今日はここまで!汗を流して、ゆっくり体を休めてくださいね」

アイドル達「「「ありがとうございました!」」」

疲れたー 今日カフェ寄って帰ろうよー あ、いいねー!

ありす(Pさん……)

文香「ありすちゃん、お疲れ様。隣、いいですか……?」

ありす「あ、文香さん!どうぞ」

文香「ありすちゃん、なんだか調子がよくないみたいですね」

ありす「そんなことはっ!ない……と、思うんですけど……」

文香「何か悩み事なら、相談に乗りますよ……?」

ありす「いえ!わざわざ話すようなことではないので……!」

文香「だったらいいんですが……ホントに困ったらプロデューサーさんに相談しては?まあ、今はいませんが……」

ありす「プロデューサーに……?」

文香「私も、自分の方向性に悩んでいた時にプロデューサーさんに相談に乗ってもらいましたから……」

ありす「文香さんも……ですか……」

文香「プロデューサーさんは普段は飄々としていますが、困ったときは親身になって助けてくれますよ……?」

ありす(親身になって……そうだ、Pさんは撮影でガチガチだった私をほぐしてくれて……)

ありす(轢かれそうになった私を、命がけで助けてくれた……)

文香「ありすちゃん……?」

ありす「!あ、すみません……あの、アドバイスありがとうございました。私はこれで、失礼します」スクッ

文香「はい。気を付けてね……」

ありす(Pさんに相談……電話すれば……!)スタスタ


文香「ありすちゃん、大丈夫でしょうか……?」


――――
17 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:06:32.51 3jZs1Dkx0

ありす(Pさんに電話……番号は知ってたけど、今まで一回もしたことなかったから緊張する……)

ありす「20時か……これぐらいの時間なら、迷惑にならないかな……?」

ありす(メールにしようかな……ううん、私は相談がしたいわけじゃない……Pさんの声が聞きたい……)

『プルルルルル』

ありす(Pさん……)

『プルルルルル』

ありす「出ない……」

『ガチャッ』

ありす「!!あのっ……」

『只今電話に出ることが出来ません。御用の方はピーッという発信音の――』

ありす(……やっぱり忙しいのかな……?)プツッ

コンコン

ありす「はーい」

ありす母「ありすー、明日も学校とレッスンでしょう?早く寝るのよ?」

ありす「はーい……」

ありす(明日は出てくれる……よね?)


――――
18 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:27:08.24 3jZs1Dkx0

凛「あ゛あ゛あ゛あ゛〜」グデーン

ありす「凛さん……なんて声出してるんですか!」

凛「……だって、プロデューサー分が足りなくて……」

ありす「まだ2日じゃないですか!」

凛「『もう2日』だよ!……ああ、プロデューサーの匂いが恋しい……」

ありす「匂いですか……そういえば、昨日のYシャツはどうしたんですか?」

凛「ああアレ?昨日あの後美嘉と卯月と揉みくちゃになって、ただでさえ薄かった匂いが女子の香りに……」グスン

美嘉「だーかーらー!ゴメンって言ってるじゃん!アタシだってプロデューサー分補給できないから辛いの―!」

卯月「私は平気ですっ!」エヘッ

ちひろ「はあ……今までプロデューサーさんがこんなに留守にしたことって無かったものね」

智絵里「プロデューサーさん、もう帰って来なかったり……しないですよね……?」ウルウル

アイドルたち「「「!?」」」

ちひろ「まさか!そんなことあるわけないですよ。プロデューサーさん、あなたたちのことしか頭にないですから」クスクス

凛「私たちのことだけ……?」

ちひろ「そうですよ〜。事務所に戻ってくるなりありすが〜、凛が〜、美嘉が〜ってうるさいんだから!」クスッ

アイドルたち「「「!!」」」キュン

ガタタッ

凛「もう我慢できない!愛しのプロデューサーのとこに行かなきゃ!ちひろさん、プロデューサーは今何処にいるの!?」ズイッ

ちひろ「えっ!?えっ!?」

美嘉「そうだよ!今日はレッスンだけなんだし、プロデューサーに会いに行ってもいいでしょ!?」ズズイッ

ちひろ「でっ、でも……!」アセアセ

凛・美嘉「「何処!?」」ズズズイッ

ちひろ「あ、あの……北海道です……」

凛・美嘉「「」」

智絵里「北海道は……さすがに今からは……」

卯月「北海道ですかっ!いいですね〜!札幌の美味しいスープカレーとか食べてみたいですっ!」

ありす「はあ……」

ちひろ「ま、まあ明日の昼頃には帰ってきますから!それまで頑張って!ね?」

19 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:28:38.85 3jZs1Dkx0

凛「明日までもつかな〜……」グデー

美嘉「せめて声ぐらい聞きたいけど、プライベートの番号教えてくれないし……仕事に関係ないメールはそっけないし……」グデー

ありす(えっ……?)

ちひろ「当たり前です!特に凛ちゃんと美嘉ちゃんに番号を教えたら、プロデューサーさんの仕事に支障が出ますから!」

ありす(もしかして、番号を知ってるのは……)

ちひろ「スケジュールや仕事の変更は私から連絡しますし、緊急時でも個人個人で直接連絡を取るより、常に事務所にいる私が連絡を受ける方が色々とスムーズですから」

ちひろ「仕事用の携帯もありますけど、アイドルからは基本緊急時用で、私用でかけたらダメですからね」

凛「……前、仕事用の携帯にかけたらすごく怒られて、『もう上着貸さないぞ!』って言われたんだよね」ズーン

美嘉「同じく……『何かあったんじゃないかって心配になるからやめてくれ!』って……」ズーン

ありす(Pさん……私だけに教えてくれたんだ……)

ありす(あっ!そう言えば……!)



P『これ、俺のプライベートの番号な。何か困ったら連絡してくれ。他の皆には絶対に内緒だぞ?』ニコッ



ありす「プロデューサー……」

美嘉「お、なになに?ありすちゃんも流石にプロデューサーが恋しいのかなあ〜?」

ありす「なっ!そ、そんなわけないです!むしろせいせいしますっ!」

美嘉「本当かな〜?寂しくなったら美嘉お姉ちゃんがいるからねえ〜……ふひひ★」

ありす「いえ、謹んでお断りします」

美嘉「」

卯月「わあ!美嘉ちゃんが真っ白です!」

凛「当然の報いだね」

ありす「……もうっ……」

ありす(Pさん……会いたいな……寂しい……)


――――
20 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:29:59.70 3jZs1Dkx0

ありす「……明日帰ってくるって言ってたけど……」

ありす(やっぱり寂しい……せめて声が聞きたい……)

『プルルルルル』

ありす(お願い……!出て……!)

『プルルルルル』

『ガチャッ』

P『おう!ありすか!どうしたー?』

ありす「!!Pさん!あっあのっ私っ……!」

P『うん?緊急の連絡か?』

ありす「い、いえ!そういうわけじゃなくて……あの……」

P『そうか!すまん今ちょっと立て込んでてな!明日の昼頃には事務所に戻るから!じゃあな!』

ありす「あっあのっ待ってっ!」

『ツーツーツー』

ありす「…………」

ありす(Pさん……声は聞けたけど……お話、全然できなかった……)ポロ

ありす(Pさん……Pさん……)グスッ

ありす「私……こんなに弱くてワガママな子だったんだ……」グス

ありす(Pさん……)グスグス


――――
21 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:33:12.12 3jZs1Dkx0

凛・美嘉「「あ゛あ゛あ゛あ゛〜」」グデーン

ありす「……」

菜々「あの……凛ちゃんと美嘉ちゃんがアイドルらしからぬ声を……」

ちひろ「あ、気にしなくて大丈夫ですよ。プロデューサーさんに会えなくて寂しがってるだけですから」

心「会えない日々が乙女心をシゲキ……☆やぁんスウィーティー☆」

文香「たかが3日、されど3日ってことでしょうか……?」

凛「私からしたら永遠にも思える長さだよ……」グデー

美嘉「これ以上はムリ……プロデューサー……早く帰ってきて……」グデー

卯月「もうすぐプロデューサーさん帰って来ますから!凛ちゃん美嘉ちゃんしっかりしてくださ〜い」アワアワ

智絵里「そういえば、今日は珍しく全員集まってるんですね……?」
22 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:35:50.13 3jZs1Dkx0

ちひろ「……はあ。ここ数日の様子も見てるし、プロデューサーさんがいない時に話すのは本当に気が重いけど……」

アイドル達「「「?」」」

ちひろ「部長から早めに伝えておけって釘を刺されちゃったし……よし!」

ちひろ「みんな聞いて!もうすぐ新人さんが入社するの!それでね……」

凛「え……なんか嫌な予感がする……!」

美嘉「ヤダヤダ!聞きたくない聞きたくない!!」

智絵里「ま、まさか……!」

ありす(……え?)

ちひろ「まだ完全に決定したわけじゃないけど、担当プロデューサーが変わる「「「えぇ!?」」」かもって、あの……」

凛「私は絶対イヤ!担当がプロデューサーじゃないならアイドルやめるから!」

美嘉「アタシだって!プロデューサーが変わるなんて耐えられない!」

智絵里「プロデューサーさん、私のことを見捨てたんですか……?」ポロポロ

心「……まあよくあることだよね☆プロデューサー、結構激務っぽかったし☆」

菜々「……新しい人、ですか……」

卯月「私は皆と一緒がいいですっ……」

ありす「……」

ありす(プロデューサーが、変わる……?)ウル

文香「ありすちゃん……?」

ありす(プロデューサーがいなくなる……?私を置いて……?)ウルウル


ギャーギャーワーワー


ちひろ「ちょっみんな落ち着いて!変わるかもってだけで変わるって決まったわけじゃ……!」
23 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:37:27.88 3jZs1Dkx0

ガチャ


P「只今戻りましたー!お、みんな勢揃いだな!」

アイドルたち「「「!!プロデューサー(さん)!?」」」

ダッ

ありす「Pさぁんっ!」ダキッ

P「うおっと!あ、ありす!?」ハシッ

ありす「やぁっ!いやぁ!Pさん、私を置いてかないでっ!一緒にっ!一緒にいてください……!」グスグス

ありす「うぅ〜っぐすっひっく、うぅ〜」ポロポロ

アイドルたち「「「え?」」」ポカーン

文香「ありすちゃん……」

P「これは……どういうことだ?」


――――――

――――

――
24 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:43:49.61 3jZs1Dkx0

P「あ〜新人くんの件ですか!それなら、俺のとこの娘たちは俺が全員面倒見ますからってさっき部長に言ってきましたよ」

ちひろ「まあそうだろうとは思いましたけど……よかったです……」ホッ

P「こんな個性的な娘たちを一人でも新人君に任せたら、新人君がかわいそうですからね!」ケラケラ

凛「笑い事じゃないよ!ホントにびっくりしたんだから!」クンカクンカ

美嘉「そーだそーだ!」クンスカ

心「そーだそーだ☆」

P「静かに、佐藤」

心「〜!!」バシッバシッ

P「痛い!」

卯月「私はプロデューサーさんを信じてました!」

智絵里「見捨てないでくれるんですね……よかった……」ホッ

菜々「よかったです……」


―――
25 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:45:05.02 3jZs1Dkx0

文香「それにしても……」

ありす「……」ギュー

凛「こっちもビックリだね……」

美嘉「だね……」

文香「これは嫌っているどころか……」

心「もはやラブ☆」

凛「そんな素振り全然なかったのに……」

美嘉「アタシたちの前ではツンツンしてたからね……」

ありす「……」グス ギュー

P「よしよし」ナデナデ
26 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:50:06.75 3jZs1Dkx0

ちひろ「プロデューサーさん、これってもしかしてあの件で……?」

P「たぶんそうだと思います……」

凛「あの件って?」

美嘉「もしかして、暴走車の話?」

智絵里「でも、けが人はいなかったって聞いてましたけど……」

P「ありすの初めての撮影の日の帰りだったんだ。確かにけが人はいなかったんだが、ありすの方に車が向かって来てて……」

ちひろ「プロデューサーさんが間一髪でありすちゃんを抱きかかえて無事だったの……」

菜々「そうだったんですか……」

心「プロデューサーやるじゃん☆」

P「精神的な後遺症はなかったんだが、二人きりの時だけこの通り甘えるようになってな……」ナデナデ

ありす「……」ギュー
27 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:54:46.29 3jZs1Dkx0

卯月「数日甘えられずに寂しさが募ってたところに、プロデューサーが変わるかもって話で……」

心「大爆発っ☆」

凛「ってことだね。私も抱きつきたかったけど……」

美嘉「インパクトが強すぎてなんか吹っ飛んじゃった……」

P「そうだったのか……心配かけてごめんなありす」ナデナデ

ありす「イヤです。許しません」ギュー

P「困ったなあ……どうしたら許してくれる?」ナデリ

ありす「たまにこうやって甘えさせてください……!それと……」

P「それと……?」

ありす「Pさん、あと4年、待てますか?」ジッ

P「4年……?どういうことだ?」

ありす「いいから待てるか答えてください!」

P「ん〜?」

美嘉「4年……?ってえ!いくらありすちゃんでもそれは見逃せないよ!」

凛「ハッ!?4年ってそういうこと!?それはダメ!」

P「?どういうことだ?」

ありす「はあ……バレたからには仕方ありません。私にはプロデューサーが必要なんです。誰にも渡しません」ギュウ

凛・美嘉「「ぐぬぬ……!」」ワナワナ

P「ちょっ!何だか分からないけど、とりあえず落ち着けって!」

凛・美嘉・ありす「「「プロデューサー(Pさん)は黙ってて(ください)!!」」」

P「」
28 :◆Y0Lmk/CZYI 2018/02/02(金) 02:56:46.81 3jZs1Dkx0

心「思わぬライバル登場☆ってやつ?」

菜々「若いって、良いですね〜……」

卯月「?ナナちゃんは私と同い年ですよね?」

菜々「そ、そうですよ〜!ナナは永遠の17歳ですっ!キャハッ」

智絵里「?」

ちひろ「……はあ、やれやれ……」

文香「でも、ありすちゃんがプロデューサーさんを嫌いじゃなくてよかったです……」

ちひろ「それはそうなんですけど……まあ、なるようにしかなりませんよね」

菜々「……これからもひと波乱ありそうですね……」


おわり
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 03:26:02.77 jnVneIj+0
おつおつ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 10:10:50.50 YneTGdKz0
ありすが可愛かったのでとても良いと思いました。

モバP・輝子「目指した理由」 [SS]

3 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:07:41 SAd
プロデューサーという職を目指したのはいつだっただろうか、2ヶ月前のまだ桜が薄桃色に咲き乱れていた季節に自分はプロデューサーとしてスカウトされた、理由は「ティンときた」などと言う聞いたこともない擬音の理由なのだから大した理由ではないのだろう。

その後入社し研修などを終了させた直後にアイドルをスカウトしてこい、などと命令され途方にくれて今にいたる。

恥ずかしいことに自分は人との関わりをあまり持ってこなかった。
というのも、1人でも本があれば楽しめたし集団行動などという面倒臭いものを業務でもないのにやるのは、些か自分にとって好ましくないことだったからなのだが。

中学高校を平凡な偏差値の平凡な生徒として平凡に過ごし、優れていると言われる部類の大学に入り、普通に単位を取り普通に就職活動に取り組む。
こんな人生を送ってきたものであるから人とのコミュニケーションというのは嫌いでこそないものの得意とは言い難い。
プロデューサーという仕事に就いたのも企画を立てて書類を片付け、女子を金に変える。
程度の認識しかなく、こんなスカウトなどという苦行を強いられるなどとは夢にも思っていなかったからである。

公園のベンチにスーツの男が座り3時間が経とうとしていたところだったか、夕立が降ってきた。
今日は一日晴れだと言っていたのに…なんて事を考えてたのを覚えている。
これ以上濡れるのはよろしくないと思い、コンビニエンスストアでビニール傘でも買おうかと考えて
いたときに、木の根のところに体育座りし一点をじっと見つめている女児がいた。髪は白髪で風呂に入っているのかと思うほどボサボサで不気味であったが「放っておくこともできない」そんな事を思って自分は声をかけたのだろうか。

「やあ、お家には帰らなくていいのかい?」

なんて、自分の中では愛想よく話しかけたつもりだったが多分不気味であろう、話の振り方に女児は淡々と

「…良いんだ…、親にも、言ってある…フヒヒ」

なんて、薄気味悪い声と話し方で返答された。

「お兄さんも、ボッチ…?」

ボッチ、ぼっちとはなんなのだろう、大方一人ぼっちという言葉しか今の自分にかけるような寂しい言葉はないのでそうなのだろうとは思うが、などと思考を回しつつとりあえず自分は

「うん、お兄さんも一人ぼっちなんだ、そうだ、お兄さんと一緒にアイドルにならないかい?」

という、理由もなくただ、ただ、もうこの仕事を終わらせてしまいたい、その一心でそう、スカウトした。

「フヒッ?わ、私のことを言っているのか…?冗談はやめてくれよ…私をスカウトする理由なんて…ないじゃあないか…」

理由、理由ときた、確かに自分は特に考えていなかったはて困った…そうやって考えて考えてやっと出した言葉はこうだったと記憶している。

「ティンときたからさ」
4 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:08:32 SAd
私は今日この日を家の中で過ごすとこを決めていた、学校をズル休みした理由のテレビから今日は一日晴れなどと言う、困った予報が聞こえたからだ。
風呂は入った方がいいだろうか?面倒くさいからいいか。
ご飯は食べるのがいいのだろうか?面倒臭いからいいか。
そうやって日常生活の大半のことを面倒臭い、などという退廃的な思考で済ませ(済ましたと言っていいのかは定かではないが)私が普段、トモダチと呼んでいるキノコへの霧吹きなどの世話を終え怠惰に過ごしていた時に、外から夕立の声が聞こえてきた。
すぐに傘をさして長靴を履き、何年着たのだろうという服装のまま自宅を後にして、まるで天真爛漫なごく平凡な女の子、のように爛々とスキップをして公園に行ったのを覚えている。

公園で一人トモダチを眺めていると、後ろから若い(と言っても確実に自分より歳を食ってはいるのだが)男の声が聞こえてきた

「やあ、お家には帰らなくていいのかい?」

この男はなぜ、自分に話しかけたのだろう、平日のこの時間にいるのだから不審者なんだろうか、そんな危機感を感じながら私は

「…良いんだ…、親にも、言ってある…フヒヒ」

なんていう気持ちが悪い話し方で返した記憶がある、好ましくないこの空気を変えなければ、そう思い

「お兄さんも、ボッチ?」

なんて言う、自分と同類の雰囲気を醸し出しているとはいえ失礼な言葉を投げかけた。

「うん、お兄さんも一人ぼっちなんだ、そうだ、お兄さんと一緒にアイドルにならないかい?」

なんて、薄ら寒い冗談を言われた、自分で言うのはなんだが私ほどアイドルに向かない人間を私は知らない、顔は芋くさいし、体型は寸胴おまけに根暗なぼっち、見事な数え役満だ。
そんな自分に行ってきたこの男に一泡吹かせようと思い自分は

「わ、私のことを言っているのか?冗談はやめてくれよ…私をスカウトする理由なんて…ないじゃあないか…」

そんな自分でも上手いこと返したなぁと感心したくなる相手の言葉への最適解をぶつけ満足していると少し考えた仕草を見せ男はこう言った。

「ティンときたからさ」
5 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:09:15 SAd
それから会社に電話をして、彼女の自宅に行ってご両親に説明、了承を得てくるよう言われた。

さて、風呂も入れてなさそうなのだ、どれだけ貧相でアルカイックなボロ家が出てくるのかと期待と覚悟を抱いて連れられた場所は、落胆を覚えるほど普通の住宅街だった。
そこらじゅうに針葉樹がさも人工物かのように不自然に取り付けられ、外国のものであろう車が当たり前のように車庫に見られる。
少なからず甚だ彼女が住んでいるところには夢とも思えないような、立派で閑静な場所であった。

「フヒヒ…は、初めてだから、緊張…する…」

誤解を生みそうな口調で言った彼女の自宅の表札には「星」などという本当に冗談かのような、口が軽い人間なら、あんたは星では無い。
なんて言ってしまいそうな立派な名字が掲げてあった。
扉が開き親がこちらを警戒しながら舐め回すように視線を這わす。

「うちの子が何かしましたか…?」

なんて、開口一番に彼女を疑うような、自分の環境ではあり得なかった言葉に戸惑いつつ自分は、

「いいえ、そんなことじゃ無いんです。私こういうものです。」

と、堅苦しい、まるで結婚の挨拶をしにきたような慎重さで名刺を差し出した。

そこからは早かった、セールスマンのように契約した時の利点を都合よく並べ、ふと零した一言にフォローを入れて相手を籠絡する。
自分でも嘘かと思うくらい、早く契約書にサインをさせることが出来た。

「輝子、これからお世話になるんだから、しっかりと挨拶をしなさい」

娘に言うには余りにも冷徹で、それでいて厳格な口調でそう言った親をいないものかのようにように彼女(名前は輝子と言うらしい)は

「よろしく…これで私達、友達…だな…フヒヒ」

なんて、大の大人に女児がいうことでは無いことをひょうと言って見せた。

サインも貰い今すぐにでも事務所に帰りはしたかったが見窄らしく薄汚れた女児を「偶像です」だなんて言うわけにもいかず(某新興宗教などからするに汚いものが崇高にみえる、と言うこともあるのかもしれないが)
風呂に入ってきて貰い、それなりの服装をさせて、なんとか様にして、時間をかけ事務所に向かった。
6 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:13:05 SAd
事務員の女性(千川さんだったか)と社長が、星を見るなり怪訝な、なぜこいつなんだと言う顔をして見せたので自分は堪らなくなり「ティンときた」という、適当なことを出任せで放って見たのだが。
それに以外にも(せざるを得なかったのかもしれないが)社長は納得し、自分に星のプロデュースを一任した。

まず星の能力を見るために自分は歌や踊りや演技をさせて見た。
あんなに不気味で薄気味悪い星ではあったが(ダンスや演技を除いては)存外に出来ることがわかった。
そこら辺の適当な衣装を着させてメイクもさせて見ると、なるほど馬子にも衣装いう言葉の意味がわかったような気がして、薄気味悪い女児から。
多少どこにでもいる女児、程度にはなるものだと感心せざるおえない外見にはなった(と言っても自分でやらせたらこちらもてんでではあったのだが)。

こうして長い1日が終わり、次の週から本格的に仕事をさせることになった。

次の週、星に視線に慣れされるようにとマスコットの仕事をさせて見ることにした。
と言ってもなぜかギクシャクとした動きしかせず中に蜚?でも入っているのでは無いかと陰惨な動きしか出来なく、
かといってバックダンサーをやらせようものなら(悪い意味で)目立つ結果に収めるとこが多かった。

だが歌となると話は別でライブをさせ客の前に立たせると別だが歌(持ち歌ではなくカバーではまだあるが)の収録ともなると中々の歌唱力で聞いていられる歌を歌っていた。
今後は歌で攻めていくか(歌だけだなんてアイドルと呼んでいいのかと悩みはするが)と考えていると普段無口な星が

「友達…私、かっこいい歌が…歌いたいな…フヒヒ」

と言う曖昧な、何を掲示していいのかわからないようなことを言って見せたのでやけくそでメタルと呼ばれる部類の歌を歌わせると、非凡な歌声を聴かせてくれた。
些かロックなアイドル、なんてものは世にそぐわないとは思うが長所がそこしか無いのなら仕方がない。

「ロックなアイドルでデビュー、してみるか?」

なんて普通の年頃の子なら嫌がるような言葉に彼女は反応して、普段は見せないような表情、声で

「いいのか!フヒヒッ!フヒヒヒヒヒィィャハァァァァァ!」

なんて、まるで白痴かキチガイのような奇声をあげ返事をしてきたのを(忘れたくはあるが)覚えている。

そこからは徹底して客に慣れさせるために、先にデビューしている地下アイドルのバックダンサーやら着ぐるみの中身やらのバイト紛いの仕事をひたすらやらせ、2ヶ月後にやっとデビューまで漕ぎ着かせた。

デビューライブ当日、舞台袖で星は緊張したような素ぶりだったが、ステージでは興奮したような面持ちでファン達の方を向き

「ここまで来てくれてありがとうな同志たち!!ここから伝説まで行ってやるぜ!ミュージックカモン!!!!!」

なんて言って素晴らしい演目でライブを成功させて見せた。客は少なくはあったが(少ないからこそかもだが)星も緊張を見せずに堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。

その日は事務所でお祝いをして(と言ってもケーキを買って無言で貪ると言う寂しいものではあったが)一日を終えた。
7 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:13:47 SAd
私は今日、ライブをした。
親友(彼の真意はわからないが)は無機質によくやったとだけ言い撫でてくれたが私にはあまり実感がなかった。
学校では完全に日陰の存在で私を視る人はいなかったがステージの上では皆が私を観ていた。

思えばここまで駆け足で来た気がする。
デビューという大きいイベントを終えて、珍しく学校に行くと少し、騒ぎになった。
やれいつから始めたんだとか、衣装似合ってたよとか、どうやら事務所のサイトから私を見つけたのだろう。
今まで私を視てなかった人たちが私を見る様になったのを見るとなぜか滑稽で微笑が漏れた。

午後はレッスンとデビュー曲の収録があったので親友が迎えに来てくれた。
私がセレブの様に大の大人に車で迎えられるのは不思議だったのか視線が背中に刺さった。

「評判はどうだった?」

なんて頻繁に口を開くわけではない彼が聞いて来たのでよほど気になるのだろうと思い。

「だ、大盛況だったよ…フヒヒ」

だなんてちょっと話を盛って自分を大きく見せようとした。

「そうか、よかった」

そう、やはり無機質に冷たい声で親友は言ったがかなりごく僅かに喜の感情を読み取れた気がする。
8 :名無しさん@おーぷん 2018/02/03(土)10:14:14 SAd

【モバマス】琥珀色のモラトリアム


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:15:18.70 vBuyWfgt0
※二宮飛鳥SSです
※このSSには独自設定・年数経過・ほぼオリキャラのプロデューサー・私情が多分に含まれます。苦手な方はブラウザバックを推奨します。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517584518
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:16:18.19 vBuyWfgt0
酷く、恐ろしい悪夢を見ていた気がする。
掻き集めた何かが、砂のように手のひらから溢れ落ちていく、そんな喪失感。

「待ってくれ…!」

誰かを追いかけるように飛び起きると、いつもボクを煩わせる目覚まし時計はまだ眠りについたままで、短針と長針は寒さに耐えかねたかのように重なり合っている。現在時刻は6時27分。いつもよりも30分ほど早く起きてしまったようだ。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:17:26.81 vBuyWfgt0
「夢、か……それにしても、寒いな……」

釈然としない安堵を抱えながら、突き出していた右手を布団へと自由落下させる。
今日が何もないただの土曜日であったのならばこのまま温もりの楽園へ身を委ねてしまいたかったが、生憎と今日も因果律の束縛…もとい、二次試験直前対策講座という苦役に服さなければならない。二度寝をしてしまえばもれなく遅刻だろう。
さて、どうしたものか……そう思いひとまずスマートフォンを起動すると、画面に浮かび上がった日付を見て思い出した。

「そういえば今日は、2月3日だったか…」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:18:11.91 vBuyWfgt0
特に感慨もなく呟いてから、もぞもぞとベッドを降りる。杏や志希程では無いにせよ、ボクも朝は強い方ではない。まだ出発の時間には程遠いが、このまま横になっていては睡魔の誘惑に抗えなくなってしまうだろう。凍えないように素早く、パジャマを脱ぎ捨てて制服に着替える。不本意だが、エクステを付けて行く訳にはいかないのは自明だ。
まだ起きてから10分も経っていない。そしてふと、あることに丁度良いタイミングであることに気付く。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:18:54.47 vBuyWfgt0
屋上の扉を開くと、そこは銀世界だった。
昨晩降った雪が積もり、アスファルトとコンクリートの街を等しく白に塗りつぶしている。

「間に合ったか……」

東の空が、微かに紫から白へのグラデーションを浮かび上がらせ始めていた。微睡みの中にいる全ての者達へ、暖かな静謐のモーニングコールが響き渡ってゆく。
普段は事務所かその隣のビルの屋上へ行くことが多く、この女子寮の屋上へと入ったのは久々のことだが、距離的にそう大きな差がある訳でもなく、代わり映えのしない朝の風景が夜を追いやって天を染める。

「『冬はつとめて』、といったところかな」

千の昔から、或いはそれ以上の古くから、連綿と続いてきた人類の営み。その新たな1ページの執筆が始まるこの瞬間は、嫌いではない。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:19:49.39 vBuyWfgt0
「しかし今日のボクにとっては……その演出は落第点、かな。せめて曇天を用意しておいて欲しかったものだ」

ボクの身勝手な講評は、昨日の雪雲を忘れてしまったかのような穢れなき空に吸い込まれて消えていった。無論、心情に合わせて気候が変化してくれるなどと、小説のような奇跡を本気で信じてなどいないのだが。それでも世界の執筆者に愚痴を溢したくなる程度には、ボクの心は霞みがかっていた。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:20:22.11 vBuyWfgt0
たっぷり10分ほど朝日を眺めた後、「今日は早いんだねぇ」と特徴的な愛嬌ある笑顔を浮かべる食堂のおばさんから朝食を頂いて、自室へと戻る。
そういえば、雪で電車が遅れているかもしれない。どちらにせよ、普段よりは混むだろう。そう思い、いくらか早い電車へ乗るために、いつか春菜に選んで貰った変装用の眼鏡を装着し、鞄を持って寮を出た。

案の定遅延していた満員の電車の中でも、ボクの存在が気付かれることはない。それはこの眼鏡の効果なのか、エクステを着けていないからなのか、それとも初めからボクを観測する者などいないからなのか……弾き出されるように目的地で降車しても、その答えを導くことは出来なかった。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:21:27.04 vBuyWfgt0
ガラガラと音を立ててドアを開くと、先に来ていた数人の生徒達が此方をチラリと見る。音の主がボクであることを確認すると、何事もなかったかのように各々の勉強へと戻っていった。興味が無いのはボクも同じことで、窓際一番後ろの己の席へ速やかに腰を下ろした。シャープペンシルと紙をめくる音が単調な旋律を奏でる中で、ぽつりぽつりと教室の席が埋まっていく。張り詰めた面持ちでひたすら赤本を解いている者、青褪めた顔で何かを考え込んでいる者、余裕なのか諦念なのか机に伏して寝ている者など、様々な感情の浮島が空席の海に並んでいた。
半分程度が集まった辺りで、8時30分のチャイムが鳴った。グラウンドから運動部の声が遠く聞こえる中、一限の教諭が教室へと入って来る。

「よーしちゃんと来てるな、○○大の入試で人が少ないけどこういう日こそ集中してやるように。それじゃ始めるぞ、今日は××大の過去問からーー」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:22:06.27 vBuyWfgt0
前席からプリントを受け取りながら、教室内を再度一瞥する。閑散とした教室には、見知った顔もいくつか欠けていた。ボクにとっては、それは実に好都合なことだった。
この事務所御用達の中高一貫校で己が孤立しつつあることに気付いたのは、高等部へ上がる頃だったか。それはボクが中三で突然編入して来たアイドルだから、ではなく、アイドルであることに周囲が慣れた時、そこに残るのは唯の"痛い"ボクだったからだ。輪をかけてボクを敵対視して来たのが、今年同じクラスになったとある女子生徒だった。蓋し事務所のアイドル達にも匹敵するかもしれないビジュアルを持っていた彼女は、学校という閉鎖空間におけるヒエラルキーの頂点に属していた。それ故に、ボクと言う存在が気に食わなかったのだろう。他の女子達を扇動し、独りになるように仕向けていった。元々孤独を善しとし、その上事務所という学校の外に既に居場所を手に入れていたボクにはあまり効果が無かったが、校内での途絶したままの友好関係を思えば彼女らの目論見は成功しているとも言えるだろう。或いは、事もなしと振る舞うボクの姿が彼女達の神経を逆撫でしていたのかもしれないが。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:23:06.21 vBuyWfgt0
「えー、ここまで来ればもういつもの帰納法だな。n=1の時の命題Aの成立が証明出来たので、今度はn=kを代入した時にAが成立すると仮定してn=k+1を代入する時ーー」

カツカツと黒板を叩くチョークの音を聞き流しながら、ノートの数式を確認する。導かれる過程と論理が一致することを見比べてから、ふとある日のことを思い出した。

『それに、科学や数学みたいな、常に一定の解を求める世界を覗いてるとね。もっとファジーな化学変化を期待したくなるんだー』

放浪の中途でカラカラと笑った天才猫娘の言葉が、やけに脳内でリフレインする。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。世界が数学的帰納法のような連続性に定められているとしたら、ボク達の生(いま)に意味はあるのか、其処にイレギュラーは起こり得るのか……窓の外から覗く青空は、何も語らずにただ其処に在り続ける。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:23:59.68 vBuyWfgt0
時計の針が3時半を回る頃、ボクは筆箱と古典の問題集を鞄へと仕舞い、未だ机に向かう生徒達を背に教室を後にした。スマートフォンのカレンダーには「16:30 インタビュー」と無機質なフォントで記されている。
ネックウォーマーに口許を埋めながら、雪解けで黒く濡れるアスファルトを進む。なんとなく駅前の自販機が目に付いて、ブラックの小さな缶珈琲のボタンを押した。凍える手には過ぎた熱さのそれを口に含むと、苦味と共に妙な違和感を覚えた。

「……やはり、プロデューサーの淹れた珈琲の方が好いな」

彼の淹れるカフェ・オ・レは、安らかなひと時を約束してくれる。……そういえば、最近はあまり席を共にする機会が無かった。そんな寂寥のような何かを白い息と共に吐いてから、空になった缶をゴミ箱へ放り込み、再び電車に揺られて事務所へと帰る。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:24:46.91 vBuyWfgt0
自室の床に制服を無造作に放り出して手早く《アイドル"二宮飛鳥"》のペルソナを纏う頃には、現場へ向かうのに丁度いい時刻となっていた。白いエクステを靡かせて指定されている事務所の一室へ入ると、もはや顔馴染みともなった記者とその連れが既に待機していた。

「お久しぶりです、二宮さん」

「やぁ。すまない、待たせてしまったかな?」

「いえ、我々も今こちらへ到着したところですので」

初デートのカップルの待ち合わせのような定型句を挨拶として、ボクは彼女の対面へと座った。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:25:21.58 vBuyWfgt0
始められたインタビューの内容は、概ねこの一年の活動を振り返るものだった。昨年興行されたダークイルミネイトやDimension-3などの単独ライブを軸に、CDの発売、TVへの出演など、様々な出来事へと質問が投げかけられ、ボクはひとつひとつコメントをしていった。

「ありがとうございます。それでは最後に、二宮さんは今年高校を卒業されますが、次の一年の目標や抱負などはございますか?」

時刻が18時に迫ろうかという時、彼女から飛び出した問いはボクを大層困らせた。それは、受験自体がまだ終わっていないとか、活動方針がまだ決まっていないとか、そういった具体的なものではなく、もっと漠然とした、されどボクの視界を確かに覆う暗澹とした闇だった。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:26:01.17 vBuyWfgt0
しかし、ボクはひとつの偶像として、それを表に出すことは出来ない。ファンの皆の夢を壊すのは、ボクとて本意ではない。

「……そうだな。まだ確定はしていないが、少なくともこのシンデレラ城の階段を降りるつもりはまだ無い、と言っておこうか」

「それでは、進学されても引退はなさらない、と」

「あぁ、そう取ってくれて構わないよ」

"いつも通り"のニヒルな笑みを見せると、彼女も何処か安心したように微笑んだ。始めは意思疎通も難しかったが、今ではすっかりボクの言葉に適応してしまっているのだから、記者というものも侮れない。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:26:45.36 vBuyWfgt0
「それでは、本日のインタビューはここまでとさせて頂きます。二宮さん、お忙しい中ありがとうございました」

「どういたしまして、此方こそ」

最後に握手を交わし、去っていく彼女達の背を見送る。
さて、次の予定はなんだったか。もう一度カレンダーを確認すると、「終わり次第 打ち合わせ」と記されていた。彼と顔を合わせるのは数日ぶりか。あまり待たせては悪いので、少しばかり速い歩調で彼の待つルームへと向かう。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:27:45.92 vBuyWfgt0
「おはよう、プロデューサー」

「お、終わったか。お疲れ様、飛鳥」

ボクが部屋に入ると彼はキーボードに向かっていた手を止めて、いくつかの書類をまとめボクをソファへ促した。

「さてと、業務連絡を先に済ませてしまおうか。まず、今月と来月は仕事は少なめにしてある。受験には専念してもらわないとな」

「御配慮痛み入るね」

「とりあえず大きなものは前にも言った事務所のバレンタインイベントと三月末のライブくらいだ。あとは雑誌の撮影が二回、CM出演のオファーがひとつ。詳細はこの書類を見てくれ。いけるか?」

「Alles in Ordnung、その程度なら影響は出さないよ」

「それは上々。それで、ここからが本題なんだが…」

彼はそこで言葉を一度切り、間をおいて真摯な声音で続ける。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:28:44.25 vBuyWfgt0
「来年度の活動、お前はどうしたい?」

「……まだ、理解らない。まだ辞めるつもりは無いけれど、このまま惰性で続けていくことも善いとは思えないんだ」

「……そうか。俺としては、折角大学に行くんだから思い切って学業に専念するのも悪く無いと思うけど、急いては事を仕損じる。まぁ、受験が終わるまでにゆっくりと考えればいい」

「すまない、手間をかけさせて」

「気にするな、こんなの手間の内には入らないさ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:29:31.73 vBuyWfgt0
彼は朗らかな笑みを浮かべると、デスクへと戻り再びPCへ向かい始めた。ボクは手持ち無沙汰で、事務所の仲間達が出ている雑誌をなんとなく開いてみた。そこには最早お子様と笑えぬ程に成長したビートシューターの二人が大きく取り上げられていた。共に過ごしたオーストラリアでの日々が、遥か昔のように感じられる。

「なぁ、プロデューサー」

「どうした?」

「ボクは、ちゃんとキミのアイドルをやれているだろうか」

「……当たり前じゃないか。さっきの威勢はどうしたんだ?」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:30:18.58 vBuyWfgt0
時計の針が、ボクを急かすようにうるさく時を刻む。読んでいた雑誌をテーブルに置くと、自分の手が僅かに震えていることに気づいた。ボクはそれを隠すように、エクステの端を指で弄ぶ。

「……虚勢(うそ)だよ、そんなものは」

「悩み事、か?」

「……プロデューサー、聞かせてほしい」

「何だ?」

「何故あの日、キミはボクを選んだんだい」

瞬間、彼の纏う空気が僅かに変化した気がした。まるで唐突に、月が地球の陰に隠れてしまったかのように。
沈黙。そして彼は言葉を選びながら話し始める。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:31:03.48 vBuyWfgt0
「……前にも言っただろう。直観だよ。理由なんて無い。ティンと来たって奴だ」

「ただ黄昏の公園で口笛を吹いていただけの子供にかい」

「ああ」

「何故そんなにボクに入れ込む。何故キミはボクにそんなに優しくする」

「俺がお前の担当プロデューサーで、お前が俺の担当アイドルだからだ」

「……なら、どうしてボクから距離を取ろうとする」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:31:51.95 vBuyWfgt0
気付いていた。気付かない振りをしていた。
彼がボクの仕事へ同行することが減り始めたのはいつからだっただろうか。成人組に監督を任せることもあったが、一人で向かうことも増えていった。打ち合わせ以外での会話は稀になり、コーヒーブレイクを共にすることも無くなっていた。
まるで彼が、ボクを怖れて逃げているかのようにさえ、思えた。

キーボードを打つ手が止まる。
しかし彼は此方を見ることなく、酷く流暢に、まるで予め解を用意していたかのように。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:32:22.54 vBuyWfgt0
「お前を信頼しているからだ。飛鳥なら、一人でも大丈夫だろう?」

そう、騙った。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:32:50.36 vBuyWfgt0
あぁ、そうじゃない。そうじゃあないんだ。
ボクが欲しい言葉はーー

「……キミは、いつもそうだ……」

声が震える。
否、きっと震えていたのはボク自身の心なのだろう。
堰が、切れる。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:33:30.54 vBuyWfgt0
「キミは……キミは!いつだってそうやって一歩退いて己を隠してしまう!傍観者のつもりか!?それとも愚か者に助言を与える賢者か!?どうして…どうしてボクの隣にいようとしてくれない!!」

決壊した心から溢れ出した感情が、怒鳴り声となって撒き散らされる。抑え込むことも出来ず、激情のままにテーブルを打ち叩き立ち上がる。デスクに積まれた書類の山を左手で叩き潰しながら、右の手で彼のネクタイを掴み、犬歯を剥き出しにしてただ只管に叫んだ。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:34:16.70 vBuyWfgt0
「キミはあの時ボクに言ったじゃないか!『甘えるな』と!蘭子と心から向き合えと!!理解した心算になったままで終わるんじゃなく、真に理解り合わなければならないんだと!それなのにどうしてキミは決してボクの前でその仮面を外してくれない!『担当だから』!?キミはキミの意志ではなく、義務としてボクを導いているのか!?ボクには……ボクにはもうキミの言葉が理解らない!キミの心が理解らない!今はその優しささえ気に触る……!」

頬を伝う雫が妙に生暖かく感じる。
理解らない。どうしてこんなにもボクは喚いているのか。どうしてこんなにも、ボクは哀しいのか。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:34:52.14 vBuyWfgt0
「教えてくれプロデューサー……ボクはキミにとって一体『何者』なんだい……?」

その先の言葉を紡ぐことが出来ず、支えを失ったように冷たい床へとへたり込む。
力無く両腕で頭を抱え、情けなく嗚咽を漏らしながら。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:35:33.74 vBuyWfgt0


ほんの数十秒間ほどの沈黙が、永劫のように感じられた。
PCと空調の稼働音が嫌に大きく聞こえる。

「ごめんな、飛鳥」

静寂の帷を破ったのは小さな謝罪だった。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:36:05.66 vBuyWfgt0
「……何故謝る。謝らなければならないのはボクの方なのに……」

「いや、俺にも……謝らなきゃいけない理由がある」

彼はそっと、躊躇うかのように臆病に、ボクの頭をその手で触れた。
伝わる熱からは彼の心中を推し量ることは出来なかった。

「一つ、聞いてもいいか」

「……質問に質問で返すのかい」

「揚げ足を取られると困ってしまうんだが…………なぁ、飛鳥。お前の目に、俺はどう写っている?」

質問の意図を理解りかねて目線を上げると、そこには先程よりも真剣な、しかし今まで見たこともないような、陰のかかった瞳があった。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:37:13.11 vBuyWfgt0
「キミは……プロデューサーは……影絵を見せられて全てを知っているつもりになっていたボクを、洞窟から連れ出してくれたプラトンだ。閉じたセカイをこじ開けて、ボクに無知を教えてくれたソクラテスだ。キミは、ボクが欠かす事の出来ない片翼で、捻くれ者のボクを馬鹿にせずに語り合ってくれる友人で、少し抜けたところはあるけれど信頼できる大人で、ボクの……」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:37:43.83 vBuyWfgt0

「飛鳥」

言葉を遮ったのは、間違いなく意図的なもので。
でもそれを指摘するには、その声は余りにも虚が満ちていた。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:38:53.78 vBuyWfgt0
「俺はお前に、ずっと嘘をついていた。お前をお前自身の夢へ導くかのように騙った。お前の理想の大人であるように偽った。……飛鳥、俺はな。お前に俺のような大人になって欲しくないんだ」

「それは、どういう……」

「少し、昔話をしようか」

そう前置きをすると、彼は小説のページをめくるように滔々と、異国の書物を読むようにどこか遠いところを見るような目で語り始めた。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:40:14.44 vBuyWfgt0

昔々あるところに、夢に燃える少年がいた。
別にそう高望みをしていた訳じゃなかった。それでも、自分には特別な力があるんだと、何かを成し遂げることが出来るんだと信じて、色々なことに挑戦していた。器用貧乏な自分でも誰かに認めて貰いたくて、懸命に懸命に努力した。
でも、ダメだった。
よく「努力は裏切らない」って言うだろう?
あれは嘘だよ。努力は裏切る。
無慈悲に、冷酷に、事務的に。
教科書に載るような偉人になりたかった訳じゃない。ただ、自分の目標くらいは叶えてみたかった。でも努力をする度に必ず、身体が壊れて、心は磨耗していった。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:40:43.10 vBuyWfgt0
俺は、諦めた。
諦めたんだ。
誰かにお前は頑張ったと言われたかった。だからもうやらなくていいんだと言われたかった。そう自分に言い聞かせたかった。立ち止まってしまいたかった。
そしていつしか立ち止まった。
破れたイフの欠片を未練がましく持ちながら、何をするでもなく口だけは達者で。
何を為すでもなく、ただただ先へ行く仲間たちを眺めていた。
どうせ夢は叶わないのだと、分かったようなことを口遊みながら、ただただ怠惰に過ごしていた。
ここの社長に拾われてなきゃ、俺はそのまま無為に死んでいったんじゃないかと、今でも思うことがある。
理不尽が嫌いだった。
不平等が嫌いだった。
不公平が嫌いだった。
そして何よりも、それに負けた俺自身が誰よりも嫌いだった。
だから俺はきっと、お前が思うような大人なんかじゃ、なかった。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:41:33.57 vBuyWfgt0
「……でも」

長い永い独白の後、彼は何かを振り払うように続けた。

「俺はここで、希望に出会った」

冷え切ったもう片方の手のひらで、彼はボクの右手を優しく包んだ。

「……本当は、これは言わないつもりだったんだけどな」

苦笑いを浮かべながらそう言うと、ボクの手を軽く握りしめる。
脆いガラス細工を触るかのように、恐る恐る。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:42:19.03 vBuyWfgt0
「飛鳥。お前は、俺の理想なんだ。俺はお前に、かつて喪った夢を見た。青臭くて、痛々しくて、捻くれて、それでも尚、世界へ叛逆しようと抗う若い力を見た。自分の考えに固執しすぎることも、他人に全てを委ねてただ流されるようなこともない、立ち止まることを知らない一筋の月明りを見た。……俺はお前に、救われたんだ」

その言葉が、ボクにはとても信じられなかった。
プロデューサーはいつもボクを導いてくれた。壁を乗り越えるための翼をくれた。解を見つけ出すための材料をくれた。彼はいつだってボクの前に立つ、強い大人だと思っていた。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:43:00.39 vBuyWfgt0
「ボクが……キミの、理想……?」

理解しかねるといったボクの顔を見て、プロデューサーは刹那瞳を伏せた。

「『双翼の独奏歌』の時だって、本当は俺も怖かった。お前たち二人の関係を一度土台から壊してしまうのが、逃げ出してしまいたいほど怖かった。誰よりも現状に甘えていたかったのは俺だった。……それでも俺は、お前達に俺の二の舞になって欲しくなかった」

頭の中で全てのピースが繋がっていくようだった。いつだってプロデューサーは、ボクの「痛さ」を受け止めて、前を向けてくれた。それはきっと、彼がかつての自分に伝えたかった悔悟(ことば)だったのだ。誰よりも強く見えた彼は、誰よりもその弱さをひた隠しにしてきていた。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:43:35.55 vBuyWfgt0
「……そして何よりも、このことを告げるのが怖かった。俺の下らない贖罪(ゆめ)を、お前に背負わせたくなかった。お前の夢を俺のエゴイズムに利用していることを、お前に、知られたくなかった」

「……それが、キミの仮面の理由だったのかい」

「あぁ」

彼は静かに頷くと、そっと両手をボクから離した。触れていた手の冷たさが、今は彼の決意と覚悟を示していたのだと理解る。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:44:16.20 vBuyWfgt0
少し落ち着こう、とプロデューサーに促されるままに、ボクはソファへと戻った。給湯室からは珈琲豆を挽く音が聞こえる。しばらくすると、彼は芳ばしい香りの立つ二人分のマグカップを持ち、ボクの向かい側へと座った。
差し出された珈琲は、一見すると単なるカフェ・オ・レのようで、恐る恐る口に含むと、苦味の中に仄かな甘味が広がるのを感じた。

「……美味しい」

「それはどうも。砂糖の代わりに蜂蜜を少し入れてある。俺が疲れた時にいつも飲んでる飲み方だよ」

「子供扱いしないでくれ、などと言える空気ではなさそうだね」

「ははは、それもそうだ」

ひとときのコーヒーブレイク。
先程までの荒れていた心を、優しい蜂蜜の甘さが包み込んでゆく。彼もまた、この時間を味わっているようだった。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:45:02.68 vBuyWfgt0
「そういえば結局、悩み事ってなんだったんだ?」

つい先程まであれほど空虚な目をしていたことが嘘だったかのように、穏やかな表情で彼は問うた。

「……今思えば、そう大したものではないさ。ただ少しだけ、世界の重みに膝を付きそうになっただけだよ」

「受験か?」

「ふふ、舐められたものだな。これでも模試はA判定、センターの自己採点も必要十分な数字だった。この事務所の無駄な人材力には感謝しなければね」

僅かに微笑み交わした後、仕切り直すようにボクはほうと一つ溜息をつく。
働き者の空調は、部屋の空気が冷え切らぬよう気を利かせてくれていた。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:45:55.95 vBuyWfgt0
「……でも、全くの無関係という訳ではないかな。ボクたちは否応無しに大人になることを強いられているのだと、実感してしまっている。『二十歳過ぎればただの人』と言うけれど、これほどまでに実体を持つ感覚だとは思っていなかったよ」

「と、いうと?」

「今までは、疑うことなく進むことが出来た。ボクは特別な存在足り得るのだと。ヒトという枠すら超えた《偶像》にさえ、キミと共にボクはボク自身を昇華することが出来た……だが、時の流れというものは非情で、非常だ。ボクにはもう、『14歳』という特権は無い。生憎とボクは異星人ではないから、永遠に14歳で在り続けることなんてできない」

「時間の流れは止められない。それに若い頃っていうのは、不思議と恐れを知らずに無謀が出来る。『若気の至り』って奴だな」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:46:34.17 vBuyWfgt0
「そう、だからきっとこれは現象としては『正気に戻った』と呼ぶのが正しいのだろうね。……そして、往々にして夢から醒めると待っているのは現実だ。それはボクを容赦なく押し潰して、日常に稀釈しようと襲いかかって来た。……無性に不安になったんだ。ボクは本当に此処に在るのか、此処に在るボクは何者なのか、と。キミならば、仮面の下の"ボク"を見てくれると、思った」

「……すまなかった」

「ああいや、いいんだ。咎めるつもりはないし、ボクの方こそすまなかった。感情の制御が出来ていなかったよ。……それに、今まで隠されてきたキミの言葉を聴くことができたからね」

彼がバツの悪そうな顔をしたので、慌てて否定する。
いくら荒れていたからといっても、あれほどまでに感情を露わにして声を荒げたのはいつ以来だろうか。不思議と、心の靄は薄れていた。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:47:14.28 vBuyWfgt0
「大人と子供、か。いつかもそんな歌を歌ったね……あの頃からボクは、少しは大人になれただろうか」

独り言のように指向性を持たない呟きが、二人だけの部屋に霧散してゆく。

「……大人になるって、どういうことなんだろうな」

すると、半分ほどになったカップをテーブルに置き、ため息混じりに彼が呟いた。

大人になる。
成人する。子孫を残せるまで身体が成熟する。自分の行動に責任を持つ。働いて金を稼ぎ、自立して生活する。
これらはきっと、彼の求める答えとは異なる。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:47:53.14 vBuyWfgt0
「俺もさ、考えてみたんだ。大人になるっていうのはきっと、自分の弱さに素直になれる事なんじゃないかな」

「己の無力さを受け入れるということかい?」

「いや、少し違うかな……自分が非力だと理解して、それでも捨てられない何かを抱いて前を向く、それが大人なんだと、俺は思う」

覗き込んだ黒い水面は何も語らない。ただ静かに、同心円の波紋を湛えていた。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:48:54.12 vBuyWfgt0
「…………ボクにはまだ、理解らないな」

その感覚に心当たりがない訳ではない。雨に打たれ、己の愚かさを嘆いたあの日。世界はカッコつかないことばかりだと、失敗から学んだあの日。きっとボクと蘭子は、ひとつ大人の階段を登ることができたのだろう。
それでもボクにはまだ、全ての弱さを認めてしまう勇気は無かった。

「無理に分かろうとする必要はないよ。俺だって、本当に理解出来ているのかは怪しい。きっと、ブラックの珈琲の、苦味の中に美味しさを見出すようなものさ」

「ふふっ、なんて理解り易い喩えだろう。ボクにはまだ早いと言いたい訳だね」

「そういうこと。無理せず蜂蜜なりミルクなりを入れて自分なりに楽しめばいいんだ。……この先、何度でも様々な悩みに苛まれることになるだろう。そんな時は、今日の話を思い出してくれればいい。そうでなくとも、お前はもう一人じゃない。遠慮無く周りの奴らに頼ればいいさ」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:49:36.33 vBuyWfgt0
お前は甘えるのが下手だからな、などと言いながら、彼はわしわしとボクの頭を乱雑に撫でた。その手はもう、先刻ほど冷たくはなかった。

「……子供扱いは遠慮願うよ」

「おっと失礼……それで、お役には立てたかな?」

思い出したように、彼がとぼけた顔で言う。
解は既に、この胸の暖かさが示していた。

「……勿論。心配を掛けて本当にすまなかった。でも、お陰で解が見つかったよ」

「聞かせてもらっても?」

「あぁ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:50:06.56 vBuyWfgt0
今度はボクがカップを置き、震えそうになる唇を引き締めて、努めて、努めて平静を保ったまま、率直に、思いの丈を告げる。
ーー嗚呼、こんなにも、素直になるというのは難しくて、むず痒いことだったのか。

「ボクは……ボク自身の力で、『キミの特別』になりたいと思った」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:51:13.50 vBuyWfgt0
再びカップに口を付けていたプロデューサーは、ボクの言葉を聞くと突然噎せ返った。そして、目を丸くしてこちらを見る。

「ええっと……それは、その……飛鳥さん?」

「ボクだってもう18歳だよ。いつまでも14歳の少女じゃあないんだ。それに……」

「それに?」

「キミがボクに『理想(ユメ)』を見ていてくれる限り、ボクは世界にとって特別な偶像(そんざい)で在り続けられるんだから」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:51:46.60 vBuyWfgt0
理解り切っていたことだった。
長々と綴られた題目のような証明の、その結末は実に単純なもので。
ボクが定義するのを恐れていただけで、この感情は随分と昔から存在していたのだ。
ボクは彼と真に並び立つことを欲していたのだ。アイドルとプロデューサーという関係だけでなく、相棒として、パートナーとして。
退屈だったセカイに色を与えてくれた彼に、ボクが特別であると認めて欲しかったのだ。
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:52:23.39 vBuyWfgt0
「えーーっと…………」

「優柔不断だね。相変わらずそこはキミの……」

返答に窮して唸っている彼をボクが咎めようとした時、部屋のドアがバタンと大きな音を立てて開き、誰かが飛び込んできた。

「やっほープロデューサーと飛鳥チャン!お話は終わったー?こっちはねーもう準備万端だよー志希ちゃんお腹空いちゃった!」

闖入者、もとい志希は怪しい白衣ではなくらしくない可愛らしいエプロンを身に付けていた。その身体からは微かに甘い匂いが漂ってくる。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:53:24.29 vBuyWfgt0
「志希か……全くキミは、狙ったかのようなタイミングで……それでプロデューサー、これは?」

「そういえばまだちゃんと言っていなかったな。志希や蘭子たちにパーティの準備を進めてもらっていたんだよ……誕生日おめでとう、飛鳥。これからもよろしくな」

「……ありがとう、プロデューサー。忘れられているのかと思っていたよ」

「そんなはずないだろう?大切なアイドルの誕生日なんだから」

泣き出しそうになるのを堪えながら、「あれ、そっけないにゃ〜」などと理解っているくせにからかってくる志希に引っ張られてパーティへと向かう。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:53:52.76 vBuyWfgt0
会場には響子や葵が指揮を執ったらしい料理の数々の中央に、立派なホールケーキが陣取っていた。

『ハッピーバースデー飛鳥(ちゃん)!』

大きな祝福の声とクラッカーに揉みくちゃにされながら、ボクは饗宴へ身を投じる。
昔なら疎んでいただろうこんな騒がしいひと時も、今は悪くはないと思える。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:54:20.55 vBuyWfgt0
宴のあと、ボクは例によって事務所の屋上の特等席に佇んでいた。空には微かに雲がかかり星の光を遮っているが、それでも構わないと言うように白の絵の具をひと雫落としたような月が己の存在を主張している。

「フフッ、やれば出来るじゃないか」

天上の演出家も時には空気を読むらしい。そんな傲慢な批評家を気取りたくなるくらいには、この朧月夜は美しく見えた。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:55:02.23 vBuyWfgt0
「やっぱり此処にいたか」

うわ寒いな、と言いながら扉を開き寒空とボクの世界に入って来たのは、言うまでもなくプロデューサーだ。彼はまだ雪の残滓が僅かに残る凍り付いた屋上をしゃくしゃくと踏みしめながら、真っ直ぐにボクの隣へと並んだ。

「それで、どうしてキミは態々こんな所を訪ねてきたんだい」

「此処ならお前がいると思ってな。……まだ、返事をしていなかったから」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:55:40.05 vBuyWfgt0
彼は珍しく照れ臭そうに頭を掻きながらはにかんだ。

「初心な中学生じゃあるまいに」

「笑うことないだろう」

瞬間視線が交わり、どちらからともなく笑みが零れる。不思議と、寒さは感じなかった。

「……俺もお前も、まだまだ子供だったみたいだな」

「あぁ、ブラックのコーヒーが飲めるようになるのはまだまだ先みたいだ」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:56:37.26 vBuyWfgt0
月日が流れて、変わったものと、変わらないもの。代わり得るものと、代わり得ぬもの。
ボク達は今日、またひとつ代え難い変化を手にした。

「……いつか飲めるようになったなら、もう一度コーヒーブレイクに誘ってくれ。勿論、まだ冷めていなかったなら、な」

「……それが、キミの答えかい?」

「ああ」

「……成る程、それなら仕方がないな。折角の猶予だ、楽しませてもらうとするよ」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:57:08.01 vBuyWfgt0
綻びそうになる頬をなんとか繋ぎ止めながら、ボクは真新しい蜂蜜色の月のペンダントを軽く握った。

「偶にはこんな夜も悪くないな」

「あぁ……月が、綺麗だ」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 00:57:41.84 vBuyWfgt0


今はまだ、甘い夢の中だけれど。
約束はいつだって、ボク達のすぐ隣に在る。
疲れた時には少しだけ立ち止まって、思い出のアルバムを眺めればいい。
きっといつの日か、追憶は黒く澄んだ珈琲と共に。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 01:00:55.83 vBuyWfgt0
以上です。以下は後記となります。

飛鳥、誕生日おめでとう
この一年間の生きる目的だった限定SSRも無事手に入りそして今日という日を迎えられたことで私は今年の目標の殆どが果たされてしまいました。
今回はかなり「プロデューサー」のキャラクターが濃くなっています。かなり迷いましたが、因果を繋げる上でどうしても必要だったので。
「こいつ担当悩ませんの好きだな」と思うかもしれませんが、私は愉悦部ではなくどちらかと言えばハッピーエンド至上主義者です。苦難の果てに何かを得る、そんな姿が大好きなのです。
私は彼女に出逢えたことで進みたい道へ一歩踏み出す勇気を貰いました。彼女がいなければ、今の私はどうなっていたのか、想像もつきません。私情込み込みの自己満足かもしれませんが、それでも私は彼女に感謝を伝えたい。
願わくば、年を経るごとに突き当たる悩みを彼女と共に乗り越え、成長していく彼女の隣にいたいものです。誰かモバマス世界への行き方を知っていたら教えて下さい。
それでは、次の一年での飛鳥の飛躍を祈り、生誕の祝福に代えさせていただきます。

関係があるかもしれない過去作
【モバマス】追憶は珈琲と共に。
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1504512248/

南条光「今日はツインテールの日!」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:27:33.07 FbyYgVB0

「という事で、やってみた! どう? 似合う?」

そう言って、くるりと回ってみせる南条光。その名の通りの二対のふさが、ふわりと踊る。

似合う。
最高。
完璧。

それらの言葉を一旦飲み込む。

「……とても、よく似合ってるよ」

「ありがとう! 」

ぺかー! という擬音が見えそうな笑顔で朗らかに答える。めっちゃいい子やなこの子。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517621252
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:27:58.20 FbyYgVB0

「あ、そうだ、麗奈は?」

「小関さんならこれからお仕事。そろそろくると思うよ。何か用事かい?」

「用事ってわけじゃないんだけど……ほら、お揃いだからさ」

そう呟き、少し恥ずかしそうに顔を赤らめる。

なるほど、たしかに小関さんがステージに立つ時は、大体ツインテールだ。

「アタシ、髪長いけど、あんまり髪型いじったりとかしなかったからさ。今日がツインテールの日って聞いて、お母さんにやってもらったんだ!」

「そうかそうか、お母様にも今度お礼言っとくよ」

「? ……なんでプロデューサーが?」

「いやいやいやいや、こう、深い意味は無くてね、いつもお世話になっています的なね、あれですよ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:28:29.68 FbyYgVB0

そんな他愛も無いをしていると

「おはようございまーす」

やって来ましたレイナサマ

「あ、麗奈! おはよう!」

「あん? 誰よアンタ……ウチの子? 新人? いきなり呼び捨てとはいい度胸だけど、アタシのことはレイナサマと呼んで崇め奉りなさい」

チラと見てそう返すレイナサマ。……え、マジ? 気付いてない? あ、南条さんも固まってる。

「と言うか小さいわねー、アンタ。小学生? ちょっとプロデューサー、紹介くらいしなさいよ。……なに笑ってんのよ。よく見ろって……ん? え、アンタ、光? どうしたのその頭」

気付き、矢継ぎ早に質問を浴びせる小関さん

「なんでわかんないんだよー! そんなに変か!?」

顔を赤くして小関さんに詰め寄る南条さん
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:28:57.32 FbyYgVB0

「いや、変って言うか……その、髪とか、ちょっととかして基本そのままじゃない、アンタ。いや……ゴメンって、そんな怒んないでよ」

「まあまあまあまあ、南条さん、落ち着いて。ほら、小関さんはお仕事の準備しないといけないからね。ほれ小関さん、メイクさん待ってるから行っといで」

「むー……」

「そんなムクれないでよ、ゴメンって言ってるじゃない。このレイナサマが謝ってんのよ? むしろお礼を言って欲しいくらいだわ」

なんだその理論。

「……可愛い?」

「は?」

「似合ってる? これ」

はあ、と大きくため息をつく小関さん。

「カワイイカワイイ、似合ってるわよ。これでいい? もう行くからね」

そう言って部屋を後にする

「うあー……麗奈ひどい……」

うなだれるなって、髪ボサボサになるぞ

「でもさ、気付かないってある? 服装も……まあ、いつもと違うけどさ」

たしかに、今日はツインテールに合わせたのか、なんとなーくふんわりとした、気持ち女の子のような格好である。

「まあ、いいじゃないか。今日はこれから何人か来るし、見てもらえれば」

「そうだけどさ……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:29:41.44 FbyYgVB0

ううむ、どうしたものか。

思案していると、メイク室から足音が聞こえてくる。

「あ、麗奈戻って来たかな?」

「いやいやいや、早すぎるだろ。まだ10分も経ってないぞ」

などと言っているうちに、ノックがされ、ドアが開く。

「失礼します」

そう言って入って来たのは、まさに絵本から出て来たような、可愛らしい少女だった。

「あの……こちらで挨拶するように伺って来たんですけど……プロデューサーさん、ですよね? それと、南条光さん」

しずしずと、私と南条さんを順に見やる。

……は? え、誰!? 南条さんも固まっている。本日二度目。

「私、今日からこちらに配属になりまして……その、よろしくお願いします」

頭を深々とさげるその子の振る舞いは、まさにお嬢様と呼んで差し支えないものだった
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:30:10.10 FbyYgVB0


「えーと……初めまして? よろしくね! アタシは南条光!」

流石の南条さん、もうリカバリーして握手を求めに行っている。

「いえ、初めてじゃありませんよ。わかりませんか?」

「え? えっと、そうだっけ? どこかで会ったっけ……」

うんうんと頭を捻る南条さん。どうやら以前に会ったことがあるらしい

少女はその様を見て、笑いを堪えるように震えている。

……あ、わかった。

「ごめん、わかんない!」

「ね? わかんないでしょ?」

そう言って、口の端をニヤリと吊り上げる。レイナサマだ。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:30:48.33 FbyYgVB0

「麗奈?……え、麗奈だったの!?」

「うるっさいわね、耳元で大声出さないでよ。これでわかったでしょ? 髪型とか雰囲気とかで、いくらでも別人になれるのよ。
特にアタシたちはアイドルなんだから、それくらいできないでどうすんのよ」

ぐうの音も出ない。

「ま、結局はどんなカッコしててもアタシはアタシだけどね。ただ、それをプロデューサーが見抜けないってのはどうなの?」

イタズラっぽく笑うレイナサマ。ごもっともであるが、しかし……

「化けたなあ。こういう格好の仕事、してみる?」

「絶対イヤ!」

チッ

「舌打ちすんな! ……光」

「え? あ、はい!」

「その、本当に、普段と違ってて気付かなかったってだけだから」

「はい」

「……似合ってるから、自信持ちなさい」

「はい、ありがとうございます」

「何で敬語?」

「なんか、いつもの麗奈って感じがしないなーって、別人みたいでさ」

「今まさにその話してたでしょ!? 聞いてた!? カッコが違ってもアタシはアタシなの!」

「そうなんだけどさ……でも、やっぱりいつもの麗奈の方が好きだな、アタシは」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:31:42.72 FbyYgVB0

「ねえ、こいつ引っ叩いていい?」

「やーめろって。と言うか、後ろ見てみろ」

「麗奈ちゃーん、そろそろいいかな? もう準備しないと……」

メイクさんが様子を見に来ていた。どうにも押しているようで、申し訳ない

「あ、ごめんなさい! すぐ行きます」

そう言って、小走りにかけて行く。

「凄いなあ、麗奈」

「凄いねえ」

「アタシもあれくらいできるようにならなきゃなあ」

「できてるでしょ」

「え?」

「だって、南条さんの今のカッコを見て、小関さんはわからなかったし、対抗してあの格好をしたわけでしょ?
なら、少なくとも小関さんからしたら、あれくらい可愛く見えたって事なんじゃないかな」

「そうかなあ……へへ、そっか。可愛いかあ、アタシ」

恥ずかしげに微笑む。最高かよ。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:32:36.73 FbyYgVB0



程なくして、小関さんが戻ってきた。いつもの舞台衣装と、おなじみのツインテールだ

「何ニヤニヤしてんのよ、気持ち悪い」

「ふふふ、お揃いだな、麗奈!」

「そうね、アタシの方が似合ってるけど」

「アタシ、ツインテール似合わないかな?」

「そうじゃないけど、やっぱり年季の違いよ、こういうのは。見慣れないから、違和感の方が強いもの。あんたもステージではこっちにしてみれば?」

「ツインテールのヒーロー……うーん、どうだろう」

「どっちかって言ったら魔法少女ね」

「魔法少女でヒーローでアイドル! ……いけそう!」

「盛りすぎじゃない? それ」

「お話もいいけど、小関さんはそろそろお仕事だからね。ほら、行くよ。送ってから」

「はーい、じゃ、後でね、光」

「うん! プロデューサーも、行ってらっしゃーい!」

そう言ってブンブンと手を振る南条さんを背に、小関さんとお仕事へ向かう。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:33:19.56 FbyYgVB0
――

「ねえ」

「はい?」

「光、可愛すぎない?」

「それな」

「データ」

「こちらに」

「ん、見返りは?」

「先ほどの格好を、改めて披露する場を」

「……一回だけよ」

「御意に」

後に三好紗南を巻き込み、三人でツインテール部に殴り込みをかけるのは、また別のお話。

おわり
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/03(土) 10:34:43.14 FbyYgVB0
ニューヨークはまだツインテールの日だから(震え声)
南条さんのSSRください

P「・・・なにこれ?」光「ヒッポリト星人のあれ」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:13:21.63 YskqL1KX0


ヒッポリト星人は、ウルトラマンAにでてくる敵です。ヒッポリトカプセルと言うものが有名です

リンク ヒッポリト星人 リンク内にヒッポリトカプセルのリンクもあります

https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%88%E6%98%9F%E4%BA%BA


※夢オチだよ! 短いよ!キャラ崩壊どころではありません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517566401
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:15:25.88 YskqL1KX0


P「ヒッポリトカプセルか・・・で、これは?」

光「・・・閉じ込められてる晴」

(晴)「」バン!バン!

P「どうすんだよこれ!・・・え、これどうするのほんとに?」

(晴)「」ゲシッゲシッ!

P「これなあ。内側からだとメタリウム光線でも壊せないんだろう?」

※ウルトラマンAの必殺技です

光「・・・うん。どうしよう」

P「声も聞こえないしなあ。後な、晴さんや。今日スカートだってこと忘れてないか?」

(晴)「!?」

光「うん。さっきから見えてるなーとは思ってた」

P「・・・あ。スカート抑えて怒ってる。こっちの声は聞こえてるんだな。どうすっかなこれな」

光「くそっ!アタシはなんて無力なんだ!」

P「てかこんなん誰が用意したんだよ。試しに持ち上げて・・・あ、無理だ。持ち上がんねえわこれ」

光「・・・朝来たら2個の割れたカプセルがあってさ。もしかしたらって思ったけど止められなかった・・・」

P「晴がさわったときにしまったわけか・・・しかしほんとどうしよう、試しに必殺技を打ってみるか」

光「え!?Pさん必殺技打てるの」

P「喰らえ!必殺!右ストレートぉ!」ドゴォ

光「ただのパンチだ!」

(晴)「」

P「だめだ。びくともしない。外側からはそこそこ壊せるはずなんだけどな」

P「あ、晴心配そうに覗きこなくていいぞ。その位置で俺がうずくまってるとパンツ見える」

晴「」バン!バン!

光「・・・ねえPさん。原作の方にはなかったスイッチが足元に有るんだけどさ・・・これ、もしかして」

P「絶対押すなよ!?もしブロンズ像になるやつだったら洒落にならんぞ!」

(晴)「!?」

晶葉「大変だP!ここらに大きなカプセルがなかったか!?」

P「でたなSS界における諸悪の根源その1」

晶葉「そういうのはいい!私が作ったわけではない!誰か入ってしまっていないか!?」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:17:34.79 YskqL1KX0

光「池袋博士!晴が!」

(晴)「」バンバン!

晶葉「遅かったか。しかしスイッチを押してなくてよかった。破壊しておけばなんとかなるだろう」

ペロ「ニャー」カチ

三人「あ」

プシュウウウウウウウウウウウウウウウウウ

晴(ブロンズ像)「」

P「ペロォオオオオオオオオオ!」

光「クソッアタシはなんて無力なんだ!」

晶葉「終わりだ・・・もうおしまいだ・・・結城晴はブロンズ像になってしまった・・・」

梨沙「おはよーえ、どうしたのよ?なにこれ?晴の銅像?なんでこんなもの?」

晴(ブロンズ像) 梨沙「へーよくできてるじゃない?新しいグッズ?」ツンツン

P「バカ!触るんじゃない!」

梨沙「え・・・なによ。あ」 

ガシャアアアン

梨沙「あ、割れちゃった。」  

日 青「」 

P「何してんだ梨沙!あれは晴だったんだぞ!」

梨沙「え、嘘・・・なんで・・・アタシが・・・晴を?アハハハハハハハハ!そんなん嘘に決まってるじゃない!ねえ嘘って言ってよ!ねえ!」

P「・・・スマンが手遅れだ。晴は・・・もう」

光「クソッアタシはなんて無力なんだ!」

晶葉「光さっきからそれしか言ってないな」

P「クソッどうすれば・・・え?カプセルが他にも!?」


(梨沙) (光) (晶葉)

P「みんな!なんで!?」


菜々「・・・これで全員ですね。申し訳ありませんみなさん、我らがウサミン星人のために犠牲になってもらいます」

P「菜々さん!いったいどうして!?」

菜々「他のアイドルを全員ブロンズ像にしてしまえば残るはただ一人です。彼に協力を頼んで正解でした」

P「まさか!ヒッポリト星人は実在していたのか!?そしてお前本当に宇宙人だったのか!」

菜々「これで菜々がトップアイドルに・・・」

のあ「させないわ」

P「のあ!お前一体」

菜々「なぜ!貴方もカプセルに入れたはず!?」

のあ「・・・私の兄妹に助けてもらったのよ!・・・のああああああああああ!」

ウルトラマンノア「ヘアアアアアアアアアアア」

P「名前だけじゃねえか!・・・あ、ノアインフェルノが決まった」

菜々「ぎゃああああああああああ!」チュドーン

ノア「・・・ヘアっ!」

P「飛び立っちゃったよ!どうすればいいんだよこれ!まだ全員カプセルの中なんだけど!?」

P「なあどうすればいいんだこれなあ!なあ!なあって・・・・」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:18:18.46 YskqL1KX0


P「・・・はっ!夢か・・・そうだよな。現実なわけないよな!仕事行こ・・・」



〜〜しごとば!〜〜

ちひろ「おはようございますPさん」

P「おはようございますちひろさん」

ちひろ「あ、新しいグッズなんですけど採用するかどうか迷っていて・・・確認してもらえませんか?」

P「あ、はい」

ちひろ「じゃーん!アイドルブロンズ像1/2スケールです!どうですか!?」

P「・・・」

ちひろ「取り敢えずビートシューターの二人を・・・え?気絶してる!?ちょっと!Pさん!Pさーん!」






5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 19:20:48.08 YskqL1KX0
終わり! 構想2分 執筆15分! ライダーは多いのにウルトラマンなくね?って感じで作りました!これはモバマスSSなんで!

よろしくお願いします!

全然関係ない過去作

↓泰葉ハーレムシリーズ
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)


・・・こっちを初投稿にしようとしていたんだ よかった。思いとどまって、じゃあ依頼出してきまーす

モバP「周子と生活」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:40:04.50 aEaCNkc60
モバマスSSです
キャラ崩壊口調崩壊誤字脱字を含むかもしれません
モバPがP表記です

設定としては周子がアイドルを引退し結婚してから半年ぐらい経ったあとのお話になります。

それでもよろしければご覧下さい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517506804
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:41:03.16 aEaCNkc60
P「ふぁぁ〜…ただいま〜」



周子「お、おかえり!」スッ

P「ほいほい…いつも悪いな」

周子「もう今更やない?カバン持つぐらい」

P「いつも感謝してるってことだよ」

周子「真面目やねー」

P「どうも」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:42:40.17 aEaCNkc60
周子「今日はどやった?」

P「んまーいつもと変わらんよ。テキトーに仕事してテキトーに纏めてテキトーに終わらせた」

周子「テキトーやなー」

P「嫁さんがこんなだからかな」

周子「こんなって言うなこんなって!」

P「んじゃベッド周り見るからな?」

周子「それとこれとは話が別だよPさん」

P「せめてゴミはゴミ箱に捨ててくれ」

周子「違うんだよPさん、遠いんだよ」

P「真横じゃねえか」

周子「腕伸ばしても届かへんのよ?」

P「ちょっと立てば届くだろ」

周子「そのちょっとがめんどいっ!」キリッ

P「もうお菓子は俺の分だけでいいな」

周子「あー!今度からちゃんと捨てるから〜!」

P「何度目だよ…」

周子「五回目かな?」

P「はぁ…まあいいわ、それより飯頼むわ」

周子「ほいほーい、できてるよん」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:45:11.18 aEaCNkc60
P「お、トンテキに豚汁…豚パーチーだなパーチー」

周子「今日安くてね」

周子「あ、そうそう!今日たまたまフレちゃんと会ったんだよね〜」


P「へえ、元気そうだったかって元気じゃないフレデリカとか偽物でしかないな」


周子「ホントにね、フレちゃんと喋るとこっちまでエネルギー貰えるもんね〜」


P「ほんとにな、んじゃ」



P「いただきます」
周子「いただきます♪」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:46:03.76 aEaCNkc60
P「…うん、美味しいな」

周子「でしょー?いや〜久々に作ったな〜トンテキ」

P「味付けがいい感じだな」

周子「本当?また作る時そうするね」



P「…周子さ」

周子「どしたん?」

P「ほんっといい嫁だなって」

周子「…もーいきなり言うのやめてよ」

P「そう思ったんだよ」


周子「…ま、Pさんだからってのもあるよね」

P「…返してくるの辞めてもらえるか」

周子「返してませーん」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:48:36.75 aEaCNkc60
P「ごちそうさまでした」
周子「ごちそうさんっ」


周子「んじゃ皿洗い宜しくね〜」

P「へいへい」

ジャアアア


P(…何か、いいな。こういうの)


周子「ふふっ、どしたん?そんな顔して」


P「…幸せだなってさ」


周子「…やっぱ何かあったの?」


P「無かったって言ったら嘘になるけど…てかやっぱって何だ何だって」

周子「顔に書いてたっ♪…あそっか!今日Pさんのお父さんの誕生日か!」

P「ま、そんなとこ。プレゼント送ったら喜んでくれたよ」

周子「あちゃ〜、私も何か買った方が良かった?」

P「いいよいいよ、恥ずかしいし」


周子「でもそっか〜、家族の愛って奴だね〜」

P「プレゼントをして改めて家庭を持つ幸せが分かったなってさ」

周子「だねっ♪」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:49:22.20 aEaCNkc60
「ムムムーン!あれ!?スプーンじゃなくてフォークじゃないですかこれ!?これじゃ曲がりませんよ!」


周子「あははっ、ユッコちゃん変わんないなぁ」

P「ブレないって言った方がいいかもな」

周子「何か可哀想じゃないそれ?」

P「扱いが雑です!とか言って怒られそうだよな」

周子「言ってそう言ってそう」

オフロガワキマシタ


P「お、入るか」

周子「だね〜」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:51:12.01 aEaCNkc60
周子「んっ〜…あ〜…きもちいぃ〜」


P「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜」


周子「ちょっとおっさんすぎひん?」

P「うるせーなー出るもんは出るんだよ」

周子「肩揉んだら溶けていきそうやん、揉んだろ」

P「やめろ〜…溶ける〜…」

周子「そう言っても体は喜んでるぜぇ…?」

P「その台詞はやめろォ…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:52:00.88 aEaCNkc60
周子「いや〜…いつもお疲れさんやね」

P「いえいえ」

周子「疲れるっしょ?特に目と肩」

P「目はいつも癒してもらってますから」

周子「んふふ〜シューコちゃんパワーでね〜♪」

P「肩もまだ大丈夫、まだ…」

周子「無理はしないでね?」

P「それはもちろん、でもそろそろダメだ。ほんとに溶けてしまう…」

周子「うりうり〜溶けてしまえ〜」

P「あぁ〜…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:54:29.31 aEaCNkc60
周子「ふぃ〜気持ちよかった〜」

P「あ〜、大分楽になった」

周子「でしょー?マッサージ師の才能あるかも」

P「もうちょっと腕の力強くないとなれないかもな〜」

周子「なら明日から筋トレだねこれは」

P「二日後には終わってるな」

周子「悔しいけど言い返せないんだよね〜」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:56:07.74 aEaCNkc60
カチッ

ピッ

ボンッ!

周子「おお、たまにこれデッカくてびっくりするよね」

P「なんなんだろなこれ」

周子「ねー」

P「頼むから布団にだけは引火しないでくれよ」

周子「そしたらもう火事免れないね」

P「洒落にならんから辞めてくれ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:58:20.44 aEaCNkc60
周子「さて、寝ますかー」

P「だな、明日も頑張らないと」

ゴロン

P「…今日思ったわけですよ」

周子「何をー?」

P「いつも待たせて悪いなって」

周子「それはしゃあないってPさん」

P「あんまり一緒にいれないしさ」


周子「…まー確かに寂しいのはあるよー?」


周子「でも、Pさんがあたしの為に頑張ってくれてるのは私が一番良く知ってるよ。アイドルの時も今もね」

P「…」

周子「だからそんな心配しなくて大丈夫!お昼はなんだかんだ他の友達とかと遊んでたりするしさ」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 02:59:28.89 aEaCNkc60
P「浮気だけは辞めてくれよ…?」

周子「何でそうなるん?寧ろPさんの方が心配やわー」

P「ちゃんと担当してる子達は分かってくれてるから大丈夫」

周子「かなー?取られそうになったらまたアイドルやるからね〜?」

P「それは…」

周子「ふふっ、冗談冗談」

P「はぁ…」



周子「…」

P「…」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 03:00:54.79 aEaCNkc60
周子「ふふっ、おやすみ、Pさん」

P「あぁ、おやすみ。周子」

チュッ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 03:03:18.87 aEaCNkc60
終わりです
家に帰ったら周子がいる生活とか想像しただけで弾け飛ぶ
周子とは以心伝心的な感じで言葉足らずとも分かるような感じを出したいんですけどSS的には説明不足になりやすいので難しいです。また周子とか色々書くと思うので良かったらお願いします
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/02(金) 05:50:19.18 i5Dn5pKDo
おつ

【モバマスSS】P「流されやすい後輩」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:16:51.34 2BFXVgjh0



注意事項
※前回の予告だけ見ればいいと思います。

前作の設定を引き継いでます。
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)
【モバマスSS】泰葉「乃々さんにも協力してもらいます」乃々「むーりぃ・・・」
【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお」
【モバマスSS】周子「家出と客と和菓子屋と」
【モバマスSS】泰葉「自覚と一転攻勢」
【モバマスSS】泰葉「デート大作戦」

↓こっから番外編 でも普通に続き物になってるかも

【モバマスSS】泰葉「周子さん。お話があるんですけど」
【モバマスSS】P「幸せは誠実な花言葉とともに」


番外編になります。独自設定放り込みまくりの上

好き勝手にやってますなのでそういうのが嫌いだなって方はブラウザバックしてください。

地の文あり 一部別キャラです モブキャラ出ます 泰葉のキャラがちょっと変です。

今回は美優さん編になります


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517487411
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:18:02.17 2BFXVgjh0


【事務所-部長室】

P「アシスタントですか?」

ほたるのデビューが終わった後部長がそんなこと言ってきた

部長「実はな。宮本Pが定年を迎えたから退職することになってな」

まじか。あの爺さん辞めちゃうのか。ちょっと寂しい

部長「そんでお前のところに宮本をうつそうと思う。そうすると6人になる。一人だと厳しいだろう?」

・・・テンプテーションアイズをやっている以上そうなるのは当たり前か。

P「確かにそうですね。どんな人ですか?」

部長「社長が選んだんだがお前と同郷で、元々事務員をやっていたらしい。俺もそれしか知らない。まあ仲良くやれよ」

ちひろ「アシスタントには優しくですよ。Pさん。部長みたいになっちゃいけませんからね!」

P「が、がんばります」

部長「・・・頑張れよ。直接向かわせるから、後はどうにかしてくれ」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:19:38.72 2BFXVgjh0


【事務所ー泰葉部屋】

P「というわけで、フレデリカさんが来ました。みんな仲良くするように」

フレデリカ「僭越ながら自己紹介をさせていただきます。宮本と申します。本日はお日柄もよく・・・」

周子「フレちゃん。長い」

フレデリカ「あ、そう?いや〜真面目モードって厳しいね!じゃ、みんな改めてヨロシク〜」

P「まあちょこちょこ来てるので紹介はいらないと思う。で、やることがあります」

泰葉「なんでしょうか」

P「なんか俺にアシスタントさんがつくそうなので。隣の部屋から机をもってきつつ、今日歓迎会をやります」

周子「おごり?」

P「当然だ!アシスタントさんや君らの都合によって、次回に持ち越しするけど」

P「ほたるのデビュー記念。宮本さんの加入記念。アシスタントさん入社記念まとめてやろうかなと思ってます」

ほたる「・・・あ、ありがとうございます。私は平気です」

フレデリカ「・・・フレちゃんでいいよ〜太い腹だね!Pさんは!大歓迎だよ〜」

P「じゃあフレフレ。向こうの部屋から私物持ってきて。で、他のみんなは譲り合って使うこと。」

悠貴「わかりましたっ!」

乃々「・・・机の下に移動させないと・・・」

P「じゃ、みんな動くぞ。アシスタントさんが来るまでにちゃっちゃと終わらせるぞー」

全員「はーい」

・・・・・・・・・・・・・・・・
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:20:28.47 2BFXVgjh0


※美優視点に変わるよ

???「・・・こっちの部屋よね。」

アシスタントとは何をするのだろう・・・皆さん優しい人ならいいけど、誰かがこっちに来る

フレデリカ「戦略的てった〜い♪あら?」

周子「ん?もしかして今日来るっていうアシスタントさん?」

???「・・・え、ええ。そうです。三船美優といいます、よろしくお願いしますね」

周子「アタシは塩見周子って言います、これからよろしくお願いします。じゃあまた」

フレデリカ「フレデリカだよ〜よろしくぅ。またね〜」

ペコリと頭を下げて足早に去っていく彼女達を見送る。・・・部屋の前についた

美優「・・・し、失礼します」

P「周子!何サボってんだ!いつの間にかフレデリカもいねえし!お前も早く・・・」

怒鳴り声を上げた人が固まっている。・・・私は違う意味で固まっている。・・・まさか、いや、間違いない

美優「・・・先輩?」

P「・・・もしかして三船さん?」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:23:41.78 2BFXVgjh0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


お互いの自己紹介が終わって、少し質問タイムになった

悠貴「二人は同じ学校だったんですかっ?」

美優「はい。私がひとつ下です」

ほたる「あの。それ以外はどういったご関係で・・・?」

美優「と、特には・・・」

嘘だけど。年頃の少女が喜びそうなこともあるけど。できれば閉まっておきたい

乃々「す、すごい偶然ですね・・・」

泰葉「Pさん。知ってたんですか?」

P「いや。完全に知らんかったわ、同郷だってことしか聞いてない。」

そうなんだ。先輩が呼んでくれたわけじゃないんだ。ちょっとさびしい

P「まあいいや。知ってる人ならやりやすいでしょ。よろしくね。三船さん」

美優「はい・・・あの、またみみちゃんって呼んでもいいんですよ?」

・・・寂しかったのでちょっと意地悪してみる

悠貴「そんな風に呼んでたんですかっ!?」

乃々「おぉ・・・ラブコメの匂いがします」

泰葉「Pさん、そのへん詳しく」

ほたる「・・・やっぱりご関係が?」

P「ないない。一回だけ冗談で呼んだだけだから、しかし見た目あんま変わんねえなあ。すぐわかった」

美優「先輩は髪が伸びましたよね。昔はすごい短かったのに」

P「そうだね。つかこっちに来てたんだ、地元に残ると思ってたわ」

美優「東京の大学だったので。・・・みなさんも東京に行ったんでしたっけ」

P「えっとね・・・ジャーナリストと・・・」

泰葉「・・・」

ぽふ。とカワイイ音がしたと思ったら泰葉ちゃんが先輩に抱きついていた

美優「え、え?」

泰葉「Pさん。時間がありません。片付けしないと」

先輩の胸に顔を埋めながらそんなことを言っている。他の人達も驚いた様子はない、え?いつものことなのこれ?

P「あ、ああそうだな。ほらみんな始めよう。三船さんも自分のデスク周りをやってくれ」

P「後今日歓迎会やろうと思ってたんだけど来れる?」

美優「は、はい。大丈夫です」

・・・こんなに女の子に対して優しくなっているとは。時の流れというのはすごい

P「よしキリキリ働こう。店は8人で入れてあるから」

悠貴「お肉ですか!?」

P「・・・自然食の店で生野菜サラダばっかりの店なんだ」

ほたる「・・・意地悪ですよPさん。悠貴ちゃんが固まってます」

・・・やっぱりあまり変わってないかも
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:25:32.81 2BFXVgjh0



【イタリア料理〜トラットリア〜ラ・サール】

P「えーこの店はドレスコードがないとこなのでそんな緊張しないでください。特にそこの二人」

ほたる・悠貴「・・・は、はい」

二人が緊張している。こういうオシャレ系というべきレストランにあまり来ていないんだろう

周子「アタシもあんまり来たことないけどさ。・・・こんなラフな格好でいいの?」

フレデリカ「やっぱり〜ドレスがふつーだったりするする?」

泰葉「こういうところは女性には結構寛容ですよ?」

乃々「で、でもこういうところって高いんじゃ・・・」

美優「トラットリアと書いてありますし。問題ないと思いますけど・・・」

P「三船さんの言うとおり。お前らが言ってるのはリストランテとか言われるやつ。ここは違うの」

P「で、コースは決まっているので、飲み物だけ決めてね。大丈夫各自1万も行かないとこだから」

悠貴「私、サラダだけでいいですから・・・」

周子「おお、悠貴ちゃんが乃々ちゃんみたいになってる」

P「コースで決まってるって言ってんだろ、まあ料理きたら元気になるだろ」

P「俺は酒飲まないけど三船さんどうする?なんかスパークリングワインが美味しいらしいよ?」

美優「・・・なら少し頂きますね」



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:29:25.47 2BFXVgjh0

※P視点に変わります

P「・・・いやあ。まさかこうなるとは」

美優「うぅ・・・ぐすっ・・・すいません。もう一杯お願いします」

・・・結構開けてんなーとは思ってたけどまさかこんだけ若い子たちの前で出来上がるとは思わなかったぜ!

そんなん知らないもん!泣き上戸って初めて見るなあ

周子「泣き上戸ってやつかねこれは」

悠貴「あ、あはは・・・」

フレデリカ「すご〜い。始めてみたんですけどぉ〜」

乃々「・・・真似しないでほしいんですけど・・・」

ほたる「あ、あのこういう時はどうすれば」

P「ほら。三船さん。次のデザートで終わるからそろそろ・・・ね?」

美優「みゆってよんでくださいよおむかしはみゆちゃんだったのに他人行儀で・・・わたしだって・・・わたしだって・・・」

・・・うわあめんどくせえ。なんだよ。たちわるいなあ酒飲みって

美優「・・・ていうかなんで私を振った人と一緒にお仕事しなきゃいけないんですか・・・?いじめですか・・・?」

・・・空気が凍った気がした。え?何言ってんだこいつ

泰葉「・・・Pさん?」

P「いや、待って、マジで心当たりない」

本当にない。そんな浮いた感じのことなかったはずだ

ほたる「あ、あのそれはいつですか?美優さん」

美優「先輩の高校の卒業式の日ですぅ・・・」

え、あ。まさかあれか。いや、でも違うかなー・・・?

周子「・・・Pさん。心当たり思いついたん?」

P「いや、俺東京出てきたろ。卒業式の日にどっか付き合ってくれって言われて、俺すぐ東京で働くから無理って・・・」

美優「それですよぉ・・・気付いてすらいなかったなんてぇ・・・」

さめざめとないていらっしゃる。まじかよあれ告白だったのかよ。俺やらかしてるじゃないか

周子「うわあ」

泰葉「Pさんひどいです」

P「・・・な、なんかごめんね。ほんとに」

美優「謝らないでくださいよぉ・・・私が惨めじゃないですかぁ・・・」

こんだけ年下の子の前でここまでやらかしてるのは惨めじゃないのか。まあこういう時はだな

P「おし!みんなデザート食ったな。・・・支払い済ませて今日のところはさっさとでよう。周囲の視線が痛い。」

逃げるに限る

フレデリカ「ごちそうさま〜ん〜デリシャ〜ス!おいしかった〜」

・・・君はマイペースだね。

P「ふぅー」

全員をタクシーに乗せ終わった。泰葉からの視線が痛かったけど、まあセーフだろう

当面の問題は、この潰れた後輩をどうするかだな。周子に預ければよかったかな?

P「三船さん。タクシー乗って。一人で帰れる?」

美優「・・・・・zzz」

うわあ。寝てるよ。これだから酔っ払いは。・・・まゆpだったらうちに放り込んで終わりなんだけどなあ
・・・もうなんかめんどくさい。何もしなければ大丈夫だろ。うん
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:31:28.19 2BFXVgjh0

※美優視点に戻ります


美優「・・・ん」

目が覚めたら知らない天井で知らないお布団だった。ここはどこだろう?

美優「あれ・・・私、そうだ。歓迎会で酔っぱらっちゃって・・・」

何を言ったかあまり覚えていないが、やってしまったことは覚えている。

先輩から何も気づかずお酒飲めば?なんていうからあてつけでつい飲みすぎてしまったのだ

・・・初日から大惨事じゃないか。もうお仕事やめたい。

P「あ、起きた?」

美優「・・・え」

一瞬で思考が急速に回転する。もしかしてここって・・・先輩の家!?

P「とりあえず酔いにはしじみの味噌汁がいいらしい?からさ。作っといたけど飲む?」

美優「・・・いただきます」

・・・先輩の提案を受けよう。これ以上恥を重ねてもあまり変わらないよね
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:34:57.89 2BFXVgjh0

【Pの家〜居間】

P「・・・」

美優「・・・お味噌汁美味しいです」

P「そりゃよかった。あの・・・さ。ごめんね。連れ込んじゃって。でももう少し警戒心もったほうがいいよ」

美優「い、いえ。最終手段だったんですよね。・・・ごめんなさい」

意識するとまずい。間違いがおこらなくてよかったと考えよう

P「一応。今日は別れて出勤しよう。めんどくさいことになるから」

美優「は、はい」

P「あの・・・ごめんね告白、気づかなくてさ」

私あの子達の前でそんなことまで言ったのか。・・・本当に辞めたい

美優「!?・・・わ、わたしその」

P「普通にどっか行くのかと思ってた」

美優「・・・あ、ああそうですよね。すいません」

そう。あの頃の私は若かった、今ならわかる。あれなら伝わらないだろう。あれ?むしろこの状況チャンスなのでは・・・

P「・・・なあ美優ちゃん。聞いていいか?」

美優「・・・はい?」

P「なんで俺なんだ?正直お前ならわかってるだろう?俺の性格ってあいつの・・・ジャーナリストの劣化コピーだって」

美優「・・・確かにお二人とも似てらっしゃいますね」

P「底抜けにお人好しでアホみたいに明るくて果てしないバカ」

P「だけどひたむきでみんなから好かれている。毒気なんてあいつの前では意味をなさなかった」

美優「・・・」

P「・・・人に嫌われないようになろうと考えて、あいつを真似しようと思ったただの偽善者だぞ俺は」

美優「・・・じゃあ実際のPさんってどんな方なんです?

P「・・・よくわからない。でもゴミみたいなやつだってのは確かだろうよ」

美優「・・・先輩。私と初めて会った時のこと覚えてますか?」

P「確かなんちゃって不良に絡まれててあいつが突っ込んじゃったんだよな」

美優「はい。その時Pさんも助けてくれました。何やってんだよもう。君はそのバカつれて逃げて。って、逆じゃないかなって思いました」

P「・・・俺がやっとくからって言って逃した記憶はある。でも正直お前のことはどうでもよかった。暴れたかっただけだよ」

美優「・・・嘘も下手なの変わってないです。Pさん。あのですね」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:38:25.48 2BFXVgjh0


P「なんだ?」

美優「・・・ほんとの性格がわからいなら今の偽善と言っているものはもう本物だと思いますよ?

美優「・・・それにPさんは言うほど親切じゃないです。」

それは間違いないと思う。よくからかわれたものだ

P「・・・そうか」

美優「きっかけはそうだったかもしれません。でもPさんの場合人に優しくあろうとしただけです」

美優「不器用だけど優しくて、たまに意地悪で、悪ノリしちゃうとどこまででもいっちゃう人です」

P「お前に俺の何がわかるんだよ」

美優「・・・わかりますよ。好きな人ですから・・・先輩。やっぱり私なんかじゃいけませんか?」

P「・・・その気持に答える気はない」

美優「・・・そうですか。泰葉ちゃんですか?あと周子ちゃん」

P「・・・昔とはやっぱ違うな。周子はよくわかったね」

美優「私も年を重ねたんですよ。・・・今、悩んでますよね先輩」

P「・・・まあね」

美優「事情を話してくれませんか?力になれるかもしれません」

P「いや、あのね。大丈夫だから。」

・・・やっぱり昔と同じだ。この人は自分の弱さを本当に見せたがらない。ここは・・・

美優「わかりました。ここは引き下がります」

P「助かるよ。しかしあれだな。家バレが深刻だな、そろそろ本当に引っ越し考えないと・・・」

・・・他の人に聞いてみればいいだけだ。泰葉ちゃんや、周子ちゃんに。


【事務所-泰葉部屋】

美優「・・・なるほど」

泰葉ちゃんはあっさり話してくれた。他のみんなのなんか優しい視線はもう気にしないことにした

こういうのを気にしすぎるのがお前の悪癖だぞ。と昔先輩にも昔言われたし

美優「・・・そんなことになっているなんて」

泰葉「美優さんはどう思いますか?Pさんは昔どんな人だったんですか?」

美優「・・・そうですね。一言で言うと・・・はぐれ物といいますか、団体行動が苦手な方でした」

周子「あー・・・そんな感じするわ。うん」

泰葉「友達はいらっしゃったんですよね。パティシエさんという方がいらっしゃいますし」

周子「アタシが連絡している人もいるね、ジャーナリストやってるって言ってた」

美優「・・・ええ、全部で5人です。私も多少お付き合いがありました」

おそらくそのジャーナリストは彼だろう。彼が一番心を開くのはあの人しかいない。パティシエは・・・あの人かな

泰葉「・・・で、美優さんは協力してくれるんですか?」

美優「・・・いえ。私は自分のやり方で動いてみます」

泰葉「・・・そうですか。他言はしないで頂けると助かります」

この子達の目的はわかった。そして私にできることもわかった。早速行動にうつさなきゃ


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:41:26.28 2BFXVgjh0


【2週間後-事務所ー泰葉部屋】

P「・・・」

美優「あの。先輩。ちょっとよろしいですか?」

P「ん?どうした?」

美優「・・・先輩の悩みを解決する方法を見つけまして。」

P「・・・ほんと?俺はどうすればいいの?」

美優「・・・職場が変わりましたし、部屋の更新もそろそろ終わるので私も引っ越しを考えてまして」

P「ああ、俺もだよ。実際引っ越そうかなあと思ってて、いい物件がなくてねえ」

泰葉「新しい家の場所教えて下さいね?」

P「うーん。まあ元々お前らが来る前から引っ越し事態は考えてたんだよなあ」

周子「あ、そうなんだ」

P「ほら、あそこ一人だとちょっと広いじゃん?」

P「荷物もそんなにないしもうちょっとキッチン広くて職場に近い所が良いかなあって」

泰葉「私達の私物を置くと」P「だめ」

泰葉「・・・最後までいわせてくださいよ」

P「・・・ダメだって言うのわかってんだろお前」

美優「・・・そんな先輩におすすめの物件があります。これをみていただけますか?」

P「物件表持ってるなんて準備がいいね・・・広くないこれ?三部屋あるし家賃もお高いし。まあ近いけどさ」

美優「・・・二人で住むにはちょうどいいんじゃないでしょうか?」

泰葉・周子「!?」

P「・・・誰と誰が?」

美優「私と先輩です。初日私にあんなことしておいてまだそんなこと言ってるんですか」

ほたる「・・・なにをなさったんですか?」

フレデリカ「ワオ!これはいっつあ送りウルフだね!」

悠貴「Pさんっ!本当ですか!?」

P「酔い潰れて寝てただけじゃねえかお前!誓って何もしてないぞ!」

美優「私のあられもない姿をみて、辱めて、言葉責めされてもうお嫁に行けません。両親も貴方なら許すと言っています」

P「いや!待てよ!久しぶりにあってまだ1ヶ月もたってねえぞ!?」

乃々「お、おお・・・修羅場なんですけど・・・」

美優「・・・私はアイドルではありません。だからプロデューサーという言い訳は通用しませんよ?」

P「え?・・・あ、俺。スカウト行くんだった!じゃあな!みんな頑張って!」

周子「あ、逃げた」

泰葉「・・・本気ですか?美優さん」

美優「・・・ええ、あの人は私が好きだったあの頃のままです。問題ないと思います」

周子「・・・うーん、なるべくアタシも混ぜてね?」

美優「・・・その時の状況によりますかね?」

乃々「それもおかしいと思うんですけどぉ・・・」

ほたる「・・・ちょっと気持ちわかります」

悠貴「ほたるさん!?」

・・・だって、まだ好きなんですから、これくらいはしていいだでしょう・・・ね?
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:42:24.68 2BFXVgjh0

【会社エントランス】

P「とっさに逃げちゃった。どこ行くかな・・・仕事の説明してないけどなんとかなるべ」

社長「やあ!奇遇だね!」

P「・・・げ」

社長「・・・そこでお茶でもどうだね?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:45:21.06 2BFXVgjh0

【カフェ〜ドルーパーズ】

社長「やあ!どうだったかね。三船くんは」

・・・やっぱりてめえの差し金かこら

P「・・・驚きました、よく調べましたね」

社長「ははは!私を甘くみないでもらおうか。と言いたいところだが三船くんは偶然だった。高校が一緒だから面白いかと思っただけだ」

P「どうだか」

社長「なあ君」

社長の声色がかわった。なんだろうか?

社長「・・・そんなに君を捨てた母親のことが許せないのかい?」

P「ッ!?」

・・・気がついたら胸ぐらをつかんでいた。すぐに我に返る。・・・他の客がいなくてよかった

社長「いやあ殴ってもかまわないんだがね!私はそれだけのことを言っている!」

P「・・・どうして」

社長「調べさせてもらったと言っただろう?」

社長「君の父親と結婚したくなかった母親が、意趣返しに本当に結婚したい相手の名前を君につけたことも」

社長「父親の会社が倒産した後、母親はその男のところにいったことも。」

社長「それを子供の君に告げてお前はいらないと吐き捨てたことも。・・・母親がどうなったか知りたいかね?」

P「いえ、結構です」

本当に知りたくねえよそんなこと。どっちにしてもだ

社長「君の父親が君を虐待し、果に首をつったことも。その後祖母と叔父に面倒をみてもらったこともね」

P「・・・当時は暴力は少なかったんですが食事がもらえかったので給食を餓鬼のようにたべていましたよ。お腹が空いててね。」

だから同級生からはノヅチだのカビゴンとか言われていた。

社長「傷跡がなくなったとはいえ、他人の前で服を脱ぐのも嫌なのだろう?みられたくなくてね」

P「・・・祖母が面倒を見てくれることになっても最初はいつ捨てられるのかと恐怖でした」

P「・・・祖母は一人で生きていくための技術を俺に教えてくれました。家事全般と勉強、武道は家訓だったのでまあそれなりに」

P「一人でなんでも出来るようにって小学生から離れで一人暮らしでした。生活費もらってね。その時は勉強は頑張ったんですよ?」

社長「すごいね君は!・・・森久保君の家に行くことが唯一の癒やしだったと見るが」

P「高校に行くまではそうでしたね。・・・人の作ってくれたご飯って美味しいんですよ」

社長「そして君は高校で友人に出会う。はみ出し者の集いといえばいいのかね?」

P「はい、未だに交流があります。かけがえのないやつらです」

社長「そこで君は友情と言うものを知った。だが、愛はわからなかったようだ」

P「・・・そうですね。未だに理解ができません」

社長「しかし君は人から愛を伝えられている!そろそろ理解するべきではないかね

P「あんたほんといい性格しているな。美優まで巻き込んでさ」

社長「あれは偶然だと言っているだろう。友人しかデータを調べられなかったからね」

P「あんま信用できねえなあ。でもこれ以上は増えませんよ。なんとかしのいでみせますよ」

社長「君は強情だねえ!まあいい!すまなかったね。もういっていいよ」

P「・・・失礼します」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:46:33.47 2BFXVgjh0



【街中】

P「・・・はぁ」

・・・ため息が止まらない。味方がいないよ。誰か助けてくんないかなあ?ここで失踪してやろうかな

???「あ、いたいた〜」

P「誰だ君は・・・あ、確か新しいアイドルの」

???「一ノ瀬志希だよー!でね?確認したいことがあるんだ〜」

・・・そうそうそんな名前の部長がスカウトした子。部長の話だと宮本さんと組ませたいって話だったかな

志希「アタシのお母さんはね旧姓にすると〇〇XXって名前でね!」

・・・は?

志希「お父さんの名前はPっていうんだけど〜」

・・・ちょっと待てや。おい、まさか

志希「うん。そういうこと〜、やっぱりそうなんだね?」

・・・まじかよおい。

志希「よろしくね〜?腹違いならぬ種違いのお兄ちゃん?」


以上です ありがとうごじゃいました

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:47:21.08 2BFXVgjh0



〜次回予告〜

知りたくなかったことを知ったP、関わりたくない気持ちとは裏腹に一ノ瀬志希の担当になってしまう

担当になったからにはある程度頑張ろうとするP、一ノ瀬志希の初ライブの後、事件が起きる

【Pさんハーレム計画〜最終回〜過去と欲望とすべての解放】

志希「あたしはさ。幸せになりたいんだ。どうやったらいいのかわからないんだけどね」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:50:21.00 2BFXVgjh0


おまけ〜〜まゆPとの最後の?飲み会〜〜

P・まゆp「かんぱーい」

P「いやあ。久しぶりっすね。なんだか」

まゆp「そうだな。結構長い期間向こうにいたからな」

P「仕事っつっても2ヶ月ツアーって長いですよねー」

まゆp「・・・まあな。ほんとに長かったよ。そっちは?アシスタントが入ったのは聞いたけど」

P「高校の元後輩でびっくりしました。しかも俺のこと好きだったらしいっすわ」

まゆp「まじか。よかったじゃん。岡崎より憂いなくいけるじゃん」

P「・・・まあちょっと考えてるんですけど。そういやまゆさんこっちにおみやげもってきてくれたんですよ」

P「でもなんか違和感?っていうかなんかいつもと違ったんですよね」

まゆp「・・・あててみ?」

P「なんだろ?あ、わかった。左手のリボンがなかった!」

まゆp「そうだな。そのことでお前に言わなきゃいけないことがある。すまない」

P「あれ?でもあれって確か願掛けって・・・あ、いや、でも、まさか」

まゆp「・・・今度指輪を探しに行くんだ。まゆとのな。先越させてもらうわ。なに、一回堕ちれば案外悪くないぜ?」

P「・・・マジすか」

まゆp「お前も全員やっちゃえよ。一番体の相性がいいやつ嫁にすればいいじゃねえか。な?」

P「・・・悲しいなあ、そんな人じゃなかったのに」

まゆp「実際さ。無理すんな、最近のお前は明らかに無理してるよ」

P「・・・そんなに無理してます?」

まゆp「社長も言ってたらしいじゃん。自分に正直になれって。少しぐらいはいいだろうよ。俺が言えた義理じゃねえけどな」

P「・・・考えておきます」

・・・これで最後の味方が消えた気がする。なんかこのお漬物いつもよりしょっぱいや ははは


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 21:51:53.10 2BFXVgjh0
終わりです ありがとうございました。

次回で最終回になると思います

依頼出してきますね
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/01(木) 22:20:17.07 rA8ZTZnEo
乙乙。ここまでの包囲網は中々見ないなー(他人事

モバP「17歳になったら同世代アイドルがはっちゃけた」

1 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:15:10.72 LxInPwDk0
志希「やっほ〜元気してる?」

モバP(以降P表…無茶振りだよ)「年相応に元気だよ。誰かさんがまたトラブル起こしたりしなきゃな」

志希「にゃっはっは〜♪困ったちゃんがいたもんだねぇ」

P「困ったちゃん率高すぎるんだよこの事務所」

志希「まぁまぁ。ほらキャンディどうぞ〜」ズボッ

P「もがっ」

志希「どう?美味しい?美味しくなくない?」

P「…普通の飴ちゃんだね」コロッ

志希「ところでさー。偶然2.30代の成人男性を17歳に若返らせるクスリが出来上がったんだけどね?」

P「お前このタイミングで言うかそれ!」

P「ぐぅっ!急に体が熱く…!?」

志希「んっふふー♪成功みたいだねぇ〜」

P「フオオオオオオオオッ!!」バリビリビリバリ

志希「おおっ早速変化が見え始めたねぇ」

P「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYーーーッ!!」

志希「ん〜これは良いデータが取れそうだにゃ〜♪」ツンツン

志希「んにゃ?」

芳乃「はいな」

志希「………ワオ」

芳乃「辞世の句を詠みましてー?」ニコッ

志希「へ、へるぷみー!」





菜々「あれれ?志希ちゃんいないんですかー?」ガチャッ

菜々「もぉー…みんなのおやつ用の飴ちゃん袋ごと持ってっちゃうんですから…。あ、ありましたありました」

菜々「心なしか中身が増えているような……気のせいですかね?」ハムッ

菜々「………あれ、膝の痛みが」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516896910
2 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:17:44.36 LxInPwDk0
ちひろ「フンフンフフンフーン♪特賞なんて元から入れてないー♪」テクテク

芳乃「あややー」

ちひろ「あら芳乃ちゃん。どうかしたんですか?」

芳乃「少々困っておりましてー」

P(17)「困ったことになりまして」

ちひろ「……どちら様ですか?」

P「ほぼ毎日嫌でも顔合わせているでしょうが」

ちひろ「えっと…315プロの方でしょうか?」

P「そんなイケメンに見えますか」

ちひろ「いえ別にそれほどでは」

ちひろ「あの、芳乃ちゃんこの男の子は一体…?何となく誰かさんの面影があるんですけど」

芳乃「ご本人でしてー」

P「でしてー」

ちひろ「…」

ちひろ「……」

ちひろ「…ハァ!?」

P「ハハッ、アイドルが若返ったりする事件はありましたけどまさか自分に降りかかるとは」

ちひろ「え、本当に?本当の話なんですか?え、この高校生ぐらいの男の子があの性悪社畜?」

芳乃「でしてー」

P「すぐに信じてもらえないのは当然として凄まじい悪評」

ちひろ「いやだって普通信じませんよ。そんなメルヘンやファンタジーじゃあないんですから」

P「志希に一服盛られました」

ちひろ「把握」

P「まぁそういう事です。さて芳乃。元に戻してくれない?」

芳乃「ほー?」

P「どうして首を傾げるのさ」
3 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:20:31.58 LxInPwDk0
ちひろ「それにしても、若返ったプロデューサーさんですか……へぇー」

P「何ですかジロジロと」

ちひろ「いえいえ、人並みに若い頃があったんだなぁ、と思いまして」

P「人をウサミン星人みたいに言わないでください」

P「元に戻してくれない?よしのんパワーなら年齢操作ぐらいパパッと出来るだろ?」

芳乃「えー」

P「えーって」

芳乃「あっ」

芳乃「すみませんー。丁度今ヨシノリウムが枯渇しておりましてー」

P「絶対今思いついただろ」

ちひろ「デスクワークはいつものように終わっていますし営業も外回りも特に予定に無いですし。仕事に影響無さそうなのが幸いですね」

P「アイドル達に知られたら格好のオモチャにされそうですけどね」

芳乃「ほー」

ちひろ「否定できませんねぇ…なら誰かに見つかる前に帰った方がいいかもしれませんね」

文香「ほー」パシャッ

P「そうですね。では今日は早上がりという事で」

ちひろ「仕方ないですね。今日だけ特別ですよ?」

P「助かります」

芳乃「でしてー」

文香「してー」

P「…」

ちひろ「…」

文香「…?」キョトン

P「…いつからいたん?」

文香「志希さんが芳乃ちゃんにグルグル巻きにされるあたりからでしょうか…」

P「ほぼ最初から!」

文香「プロデューサーさん合法化、なう…」ピロリンッ

P「LINEすんなァ!」

文香「す、すみません……Twitterです…」

P「どっちでもええわぁ!」
6 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 01:47:18.32 LxInPwDk0
凛「プロデューサーが合法化したと聞いて」ガチャッ

P「中身オッサンだから違法だよ」

未央「おやおや〜?これまた面白そうな事になってるみたいですなぁ」ヒョコッ

P「当事者は全然笑えないよ?」

卯月「祭りの場所はここですか!」ドーン!

P「床から!?」

みく「ほんまにPチャンなの?親戚の甥っ子とかってオチじゃない?」

P「本人だよ」

卯月「実は隠し子というパターンでは!」

P「いたら隠してるよ!」

凛「すんすん…うん、匂いは確かにプロデューサーだね」

P「他に判別方法無いのって近い、近いよ3代目シンデレラガール」

未央「問題です!プロデューサーの出身地は?」

P「情熱と紳士と団地の郁、埼玉」ピンポーン

みく「この前みくがやった仕事の内容は?」

P「逆ドッキリ」ピンポーン

凛「今期のイチオシ作品は?」

P「ハクメイとミコチ」ピンポーン

文香「『今夜はビート・イット』のパロディ「今夜はイート・イット」を歌ったのは?」

P「アル・ヤンコビック」ピンポーン

卯月「ちひろさんのチャームポイントは?」

P「ねぇよそんなもん」

ちひろ「とうっ!」ベキッ

P「顔面にクロスチョップは痛い!」





菜々(17?)「…も、もう1個食べたら腰痛も治りますかね…?」

こずえ「ふわぁ……おやつー…いいなぁー…」フヨフヨ

菜々「あ、こずえちゃん。いやコレはどうやら普通の飴じゃないみたいで…」

こずえ「あむっ」

菜々「あっ」

こずえ(17?)「ほわぁ」ポンッ

菜々「こずえちゃんが突如美幼女から美少女に!」
7 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 02:09:19.74 LxInPwDk0
凛「志希グッジョブ(ふーん、また志希の変な発明なんだ?大変だねプロデューサー)」

未央「アハハハハ!若いプロデューサーって変な感じだね」バシバシ

P「お前ら他人事だと思って言いたい放題だね」

みく「元に戻してあげないの?」

芳乃「えねるぎー不足なのですー」

卯月「絶対嘘ですよね!」

ちひろ「ハァ…案の定大騒ぎになってしまいましたね」

文香「ご安心を…。年少組と大人組にはまだバレていません」ブイッ

ちひろ「小さい子達はとにかく、大人組に知られたらもっと大変なことになりそうですね…」

P「とにかく、こんな姿で事務所にいるのもアレだし帰ろうとしてたとこなんよ」

未央「えー?いいじゃん。どうせお仕事は終わってるんでしょ?」

P「終わらせたけどもさ」

凛「私たちも時間あるしさ。折角だし少し遊ぼうよ」

P「絶対俺「で」遊ぶつもりだろ。おい何で目ぇ逸らす?」

みく「珍しくPチャンが弄ばれてるにゃ。ざまぁ」

凛「ほら、ここじゃちひろさんの邪魔になっちゃうから下のカフェでもいこうか」グイッ

P「ちょっ、助けてチッヒ!」

ちひろ「私のチャームポイントは?」

P「ねぇよそんなもん」

ちひろ「朝帰りでもいいですからねー♪」

P「まってちがう!」

未央「まぁまぁ。別に取って食べたりしないってば」グイグイッ

卯月「食べないとは言ってません!」

P「助けてよしのん!」

みく「芳乃チャンも行こ?抹茶パフェ奢ってあげるにゃ」

芳乃「ほーっ」

P「裏切者ォ!ふ、文香へるぷっ!」

文香「…文香姉さん、と呼んでいただけませんか?」

P「どんなプレイだよ!」
8 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/26(金) 02:37:01.76 LxInPwDk0
イラッシャイマセー、キャハッ☆ プレーンシュガー ホワァ


P(今日のウサミンやたら動きキレッキレだなぁ…)

未央「プロデューサーが私たちぐらいの歳の時ってこんな感じだったんだねぇ」

P「あんま見ないで欲しいでごぜーますよ」

凛「前に学生時代のアルバムで見たときと同じだね。何だかちょっと変な感じ」

P「俺アルバム見せたことあったっけ…」

みく「ねぇねぇ、Pチャンって学生時代どんな子だったの?」

P「別に普通だよ。成績学年トップで生徒会長で甲子園に導いた立役者で…」

卯月「呼吸をするようにデタラメ言います!」

P「帰らせてくれない?見た目関係者でも無い子供が事務所ウロついてたら他の人たちも気になるだろうし」

芳乃「職場体験という事にしておきましょうー」

P「芳乃が全然助けてくれない!」

凛「うん、そうなるとプロデューサーって呼ぶのはちょっとおかしいね。どうしよう…」

卯月「そなたー!」

芳乃「むーっ!」

未央「んー、無難にP君でいいんじゃない?」

みく「みくはいつも通りで平気だもんね」

凛「決まりだね。えっと…………P…くん?」

P「ノるなら照れるなよ可愛いな畜生」

未央「へいP君!数学の教科書貸して?」ギュッ

P「やめんかクラスメイトキラー!」

卯月「Pくん、私頑張りますね!」

P「何を!?」

みく「Pチャンお昼一緒に食べよ?」

芳乃「そなたーお弁当忘れておりましてー」

P「やめろォォ!惚れてまうやろォ!!」
23 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/27(土) 00:55:41.64 OuZ5V4Ce0
凛「安心してよ。今のプロデューサーは17歳なんだよ?」

P「うん、だから?」

凛「私に手を出しても何や問題は無い、そういう事だよね」

P「見た目は子供でも中身は大人だよ」

卯月「一夜限りの火遊びですね!」

未央「あっはっは。しまむーはおませさんだなぁ」

P「今どきの女子高生怖ぇ」

みく「でも今のPチャンならみく達と付き合ってても違和感無いよね」

P「火にニトロ注ぐような事言わないでくれない?」

凛「安心してよ。花屋の店主も悪くないよ?」

P「プロデューサーとして生きていきたいんですけど」

未央「若返ってもプロデューサーはプロデューサーのまんまだねぇ」

P「人格まで変わる訳じゃないからな」

未央「てやっ!」ギュムッ

P「84のD!」

未央「えへへ。何か新鮮なリアクションだね」

みく「どれどれ」ギュッ

P「逆サイドから85のF!」

みく「おおぅ、確かに珍しい反応にゃ。よし日頃の恨みっ」

卯月「若返ったから思春期に逆戻りしてるんですね!」

凛「なるほど…今のプロデューサーなら押せば倒せる…」

P「くそぅ!両腕をガッチリ掴まれて離したくない柔らかい!」

芳乃「ほー」

P「ジト目するぐらいなら助けて!?」
24 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/27(土) 01:20:28.57 OuZ5V4Ce0


P「危ない危ない…危うく理性がスクラッシュしてブルァするところだったわ…」

P「取り合えずトイレって言ってそのまま逃げてきたでごぜーますよ」

芳乃「貞操の危機でしたー」

P「そう思うなら元に戻してくれない?」

芳乃「ゲージが貯まっておりませんのでー」

P「格闘ゲームじゃないんだからさ」

P「家に帰って解毒薬もしくは効果が切れるのを待つのがベストだな。このまま帰ろう」

芳乃「その前に何方かに見つかってしまう気がいたしましてー」

P「やめて。そういう事を言うとフラグになる」

奏「あら、フラグって?」

P「ほら見た事か!」

奏「ふふ、話を聞いた時は流石に真偽を疑っていたけれど…」ジーッ

奏「本当に若返ってるのね。へぇ…これが若い頃のプロデューサーさんなのね」

P「奏近い。近い近い色々当たりそう近い」

奏「でも何か違和感があるわね……あぁ、普段の澱んだ目つきがちょっとパッチリしてるからかしら」

P「だから近い近い近い!」

奏「あらごめんなさいね?今日のプロデューサー面白くって」

P「普段からユーモア溢れるPさんだよ」

奏「当然かもしれないけれどスーツも似合ってないわね。服に着られている感じで。なんだか可愛い」クスッ

P「チクショウ絶対こいつ高校生じゃねぇよナイトプール似合いそうだもん」

芳乃「ほー…」

P「お助けよしのんが全然機能してくれない!」
25 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/27(土) 01:44:31.98 OuZ5V4Ce0
P「あの、奏さん?近いんだけど…」

奏「そう?なら離れればいいんじゃないかしら?Pくん」

P「あのだね、男にこうして軽々しくだね、迫ると色々とだね」

奏「あら、どうなっちゃうのかしら?」クスッ

P「」

P「…こうなるんだよっ!」ガバッ

奏「きゃっ!?」

P「あんまり…男を舐めないほうがいいぞ?」

P「特に今の俺みたいな年頃はみんな狼みたいなもんなんだからな」

奏「そ、そう…。参考になるわ」

芳乃(壁ドン、というものでしてー)

P「まさか、学校の同級生もこんな風にからかってるんじゃないだろうな」

奏「さぁどうかしら?……ね、ねぇ?ちょっと近い気がするのだけれど…」

P「男を甘く見ているとどんな目にあうか、いい機会だから教えてやるよ」

奏「あっ、ちょっと美嘉と約束していたのを思い出したわ」

P「逃げるなよ」ガシッ

奏「ひっ」

P「ほら、こっち向けよ」クイッ

奏「あ、やっ…」

芳乃(顎クイ、でしてー)

奏「あ、あのねPく…ぷ、プロデューサーさん?ごめんなさい悪ふざけがすぎたわ」

奏「ちょっとはしゃぎすぎちゃったみたいね。反省したわごめんなさい」

奏「ほ、本気じゃないわよね…?いつもの冗談なんでしょう?…ねぇ、目が怖いのだけれど」

奏「ち、近いわプロデューサー……ほ、本当に本気で…」

P「奏」

奏「は、はいっ」

P「少し黙ってようか」

奏「」

奏「……っ」

奏「……………!」

奏「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」





奏「」プシュー

P「危なかった!危なかったすっげぇ危なかった!ギリッギリの勝利だったわ!!ガンガンガンガンッ

芳乃「そなたそなたっ、壁と頭が割れてしまいますー」
37 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/28(日) 02:57:00.56 cK7gdSw80
P「間一髪でアイドルに手を出してしまう御法度野郎になってしまうところだったですよ」ブシュー

芳乃「頭から噴水のように血が出ておりますー」ピロリンッ

P「あ、治った。ありがと芳乃」

芳乃「お任せあれー」

P「年齢も元に戻してくれない?」

芳乃「ほー?」

P「どうしてそこだけ頑なに拒むの」

柚「後ろからドーン!」

P「突如脊椎に走る鈍い衝撃!」

柚「あはは本当にPサンが若い♪」

忍「本当だったんだ…わぁ、1枚撮ってもいいですか?」パシャッ

穂乃香(いつものPさんのほうがぴにゃっぽい…)

あずき「ほんとにウチの事務所って何でもアリだねっ。プロデューサーさん同級生大作戦?」

P「げふっ…おはようフリスク。あと降りなさい柚子」

あずき「私も乗っかってるよ?」

P「降りなさい!」

穂乃香「うーん…」

忍「本当に17歳になっちゃったんだ…クラスの男子みたいなプロデューサーさんって変な感じ」パシャッ

P「撮ってないで助けてくれない?」

柚「まぁまぁ今時これぐらいのスキンシップなんて当たり前だよ?折角若返ったんだから青春エンジョイ♪」

P「お前はいきなり同級生を押し倒したりするんかい!」

あずき「ふっふっふっ…流石に2人で乗っかってたら身動き取れないみたいだね。捕獲作戦大成功?」ツンツン

P「太ももをつつくなぁ!」

忍「はい、目線こっちー」パシャッ

P「あれ忍もそっち側!?た、助けて穂乃香さん!」

穂乃香「もうちょっと目元を……うん、これならぴにゃっぽい」グニィ

P「フリルドスクエアの中に良心はいらっしゃいませんかー!?」

芳乃「わたくしもー」ポムッ

P「女子3人は腰骨がァ!!」
38 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/28(日) 03:38:12.91 cK7gdSw80
あずき「あははっ、ごめんねプロデューサーさん。ちょっとはしゃいじゃった」

P「こ、腰が…」

忍「もぅ、柚ちゃんもあずきちゃんもやりすぎだよ?」

P「忍も全く止める気無かったよね?」

穂乃香「だ、大丈夫ですか?すみません…つい」

P「何がどうつい、で目元引っ張られたのかわからないけど」

P「あとやたら近い。君たち近い」

柚「いやー、だって柚たちのせいでPサン腰痛めちゃったみたいだしさぁ」ガシッ

あずき「一度に女の子3人がかりは無理させちゃったよね?」ギュッ

P「ハハッ、早苗さんに聞かれたらギルティ必須な言い方」

忍「いつもならこれぐらいのスキンシップじゃ微動だにしないのにどうしたの?今日に限って」ムギュ

P「いや…若がったせいか女子が近いと落ち着かなくてだね……って、ちょ、何今のニヤリって笑みは」

穂乃香「なるほど。つまり今のプロデューサーさんは思春期真っ盛りの健全な男子な訳ですね」ギュムゥ

P「日頃から健全な紳士だよ。ってか益々近い!圧迫感が凄い!いい匂い柔らかい!」

柚「まぁまぁ喜多見どうぞ」ギューッ

P「お気持ちだけで結構です!」

あずき「桃井はいかがですか?」ムギューッ

P「お気持ちだけで!」

穂乃香「あ、綾瀬も、あります…」ピニャー

P「恥ずかしいならノらなくても!」

忍「こらこらみんな。こんなところで騒いだら他の社員さんたちの迷惑だよ?」

P「よかった!やっぱり忍はフリスクの良心だった!」

忍「今の時間なら確かレッスンルーム誰もいない筈だから。行こ?」

P「なんやて工藤!?」

P「た、助けてよしのん!」

芳乃「すけこましー」

P「ジト目するなら助けてってば!!」
48 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/30(火) 13:34:31.03 jZQVe3mf0


芳乃「ご無事でしたかー」

P「偶然全力疾走中の茜が通りかからなかったら危なかったよ」ボロッ

P「跳ね飛ばされたフリスクは願いを叶え終えたドラゴンボールみたいな飛び散り方したけど。後で回収しにいこう」

芳乃「お怪我がなくて何よりですー」

P「あの芳乃さん?どうして今日は助けてくれないんでしょうか」

P「流石に疲れた…そこの休憩室で少し体力回復してから帰ろう」

芳乃「あちらにもどなたか居りますやもー」

P「やめてフラグになるから」ガチャッ

杏「んあ?」

P「ほれ見たことか」

杏「あーなんだプロデューサーかぁ。どしたの?サボり?」

P「人を駄目にするクッションに逆さまに寝そべってゲームしてるアイドルにサボりと言われるとは」

杏「今日はもう何の予定も無いからいいんだよー」ピコピコ

P「帰りなさいな」

杏「あれ、プロデューサー若作りしてる?」

P「物理的に若返ってるんだよ。かくかくしかじか」

芳乃「まるまるもりもりー」

杏「へぇー17歳になっちゃったんだ?ウケる」

P「…」

杏「どしたの?」

P「いや、初めて普段と変わらない接し方をしてくれる娘に会えたなぁ、って…」グスッ

杏「今まで何があったのさ…あぁ聞きたくないから言わなくていいけど」

芳乃「杏殿は実は事務所随一の常識人なのですー」

杏「自分で言うのも何だけど杏みたいなのがマトモな部類って時点で相当アレだからね?」






常務「私だ。…何?アッキーに飴を与えたら1フロア埋め尽くすほどモコモコになった?何を馬鹿な事を言っているんだ。仕事に戻れ」ブツッ

常務「太田…疲れているのか?」
50 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/30(火) 15:21:40.15 jZQVe3mf0
杏「なんだか大変そうだね。飴いる?」

P「いや、今飴はちょっと…」

杏「ま、あげないけど」パクッ

P「ハハハこやつめ」

芳乃「歌舞伎揚げならばありますがー」モソモソ

P「何で袖から出てくるの」

P「しかしオッサンが若がっただけでみんな寄ってたかって弄びやがって…」

杏「年齢差っていう1つのハードルが無くなったから理性が緩んだんじゃないの?」

P「一体俺が何をしたというんだよ…」

杏「んー、この場合何もしてないのが原因なんじゃないかなぁ」

P「身が持たないから勘弁してください」

杏「いつもみたいにトボけたり鈍感ぶってればいいじゃん」

P「理性が緩んでるのはこっちも同じなんだよ。多感な17歳男子を舐めるなよ?」

杏「親にベッドの下を探られたくない年頃だね」

杏「でも杏はちょっと安心したよ。プロデューサーもちゃんと女の子に健全な反応が出来るんだね」

P「俺のことを何だと」

杏「……ホ」

P「最後まで言ったらしばく」

杏「だって梨沙のパパさんとか晴の親父さんとかありすのダディとかとばっかり遊んでるし…」

P「保護者さんと親交深めてるだけだよ!」

P「ところで杏さんや。裾がめくれてお腹見えてるぞ?」

杏「あ、ほんとだ。今のプロデューサー理性緩いんだもんね危ない危ない」イソイソ

P「あはは、流石に色気の欠片もない相手には」

杏「みんなー!プロデューサーここにいるよー!」

P「突然の理不尽な裏切り!?」
56 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/31(水) 03:08:43.12 kCBcnw2n0

P「あ、危なかった…体力のある若い体でよかった…!」ゼェゼェ

P「仮眠室のベッドの中には寝ぼけたゆかりが居るわ男性更衣室なのに何故か掃除中の響子はいるわ…」

芳乃「えんかうんと率の高い事務所ですー」

P「玄関口に行くには必ず通らなければならない中庭にはチョップの素振りをしてる智絵里がいるし…」

芳乃「八方塞がり。四面楚歌とはこのような事を言いましてー」

P「お前さんが元に戻してくれたら解決するんだけど?」

芳乃「歳近いそなたを今暫く眺めておりたくてー」

P「とうとう本音言いやがった!」

肇「あの……どうかなさいましたか?」

P「ファッ!?」

芳乃「えんかうんとー」

肇「…あれ?プロデューサーさんでは…ありませんよね」

P「え?」

肇「でもそのスーツはプロデューサーさんのものでは…」

P「いつもお世話になっていますPの甥です学生が事務所でウロウロしていると目立つのでスーツを借りています」

肇「あ、そうだったんですね?てっきりまたおかしなクスリか何かでプロデューサーさんが若返ったりしたのかな、なんて思ってしまいました」

P「ハハッ、そんなファンタジーじゃあるまいし」

肇「社会見学か何かでしょうか?私でよろしければご案内しましょうか?」

P「いえいえ、こちらのマスコッ…依田さんにお願いしているので」

芳乃「ぷくーっ」

肇「そうですか?…あれ、でも確かプロデューサーさんって天涯孤独だって言っていたような…?」

P「き、昨日たまたま生き別れになった甥がいたことが判明しまして!」

肇「そうだったんですね…。すみません、何も知らず複雑なご家庭の事情を…」

P「いえいえ、お気になさらず…」

肇「…」

P「…」

肇「……」

P「……」

肇「……っ」プルプル

P「笑いをこらえきれないならもう茶番やめなさい」

肇「ご、ごめんなさい…だって、ふふっ…!」

P「なぁ、俺の顔に何かついてる?」

芳乃「お目めとお鼻とお口が少々ー」
57 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/01/31(水) 03:43:07.21 kCBcnw2n0
肇「だ、だって…Pさんは若くなってて…スラスラとまぁデタラメばっかり…」プルプルッ

P「何がそんなツボにハマったんだよ。好きで全盛期の肉体を取り戻した訳じゃないぞ」

肇「志希さんですか?晶葉さんですか?」

P「ハスハス」

肇「納得しました。…ぷふっ」

P「笑いすぎだコンチクショウ」プニーッ

肇「ふぁひゃっ、ひゃ、ひゃふぇふぇふふぁふぁひっ」

P「て言うか肇は文香のアレを見て知ってた訳じゃないのか」

肇「ふぁふぇ?」

P「ちょっと何言ってるのかわかんないんですけど」パッ

肇「はふっ、女の子の頬っぺたを軽々しく触っちゃいけませんよもう…」

肇「ちょうどスマホのバッテリーが切れてしまっていて…充電器を取りに行こうとしたらまるで私と同じくらいの年頃になってしまったPさんをお見掛けしまして」

P「遭遇したのが安全牌の肇でよかったよ」

肇「…よく見たらあちこちボロボロですけど、何かあったんですか?」

P「色々とね…」

芳乃「若さ故の過ちというものでしてー」

肇「過っ…?ま、まさかPさん……」

P「招かれた誤解!」

肇「なるほど。幼くなって同世代になったPさんに対して皆さんからのスキンシップが過剰になってしまった、と」

P「状況確認能力凄ぇな」

肇「…まぁでも、気持ちはわからなくもありませんけどね」

芳乃「わかりますー」

P「ど、どういう事だってばよ…」

肇「ですがいつものように自制心で乗り切ってしまえばいいだけなのでは?」

P「…若い肉体のついでに思春期まで取り戻しちゃったみたいでね?」

P「ただでさえアイドルばっかりなのにみんなやたら近かったり柔らかかったり良い匂いしたりしてだね…」

肇「ああ、これは襲われても仕方ないですね」

P「何故!?」

芳乃「恰好の勝機をみすみす逃す皆々様ではありませんー」

P「今回味方がいない!」
63 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/01(木) 03:21:20.67 Fq5znDBv0

P「天井裏を通って翼竜に乗って翠に撃ち落されて通気ダクトを抜けてようやく玄関口に着いたでごぜーますよ…」

芳乃「ちょっとした冒険でしたー」

P「あとは家で引き籠って元に戻るのを待つだけだよ。…多分明日には自然に戻ると思うけど。尺的に」

芳乃「そなたは番組の残り時間でクイズの正誤を判断しますものねー」

芳乃「さてさて、そなたーそなたー」

P「ん?」

芳乃「本日は如何でしたかー?」

P「過ぎ去った青春を謳歌出来たよ。いやホント学生時代クラスにあいつらいたら色々大変だったろうなぁ…」

芳乃「そなたとわたくしがーもしも同窓でしたら、どうなっていたのでしょうー?」

P「え、芳乃って……あぁ16歳なんだっけ。何故か芳乃の年齢と身長はちんまいイメージあるよなぁ」

芳乃「婚姻もできる歳なのですよー?」

P「うん、そう考えると凄いよな」

芳乃「待てましてー?」

P「16歳なら待たなくてもいいのでは」

芳乃「あ、ですが今のそなたは17なのでー1年待たねばなりませぬー」

P「待って。俺このまま17歳から人生リスタートなん?」

芳乃「狡猾さと若さを兼ね備えたそなたはもはや無敵かとー」

P「そんな強くてニューゲームみたいな…って狡猾とか思われてたのが地味にショックなんだけど」

芳乃「はいなっ」パンッ

P「ふもっふ!」ボンッ

P「ゲホッ…!い、いきなり何するん!?」

P「…あれ声が。それに体の動きが若干鈍い…」

芳乃「鏡ですー」

P「え、誰このオッサン。ジョージ・クルーニー?」

P「…」

芳乃「ねー?」

P「……」

P(オッサン)「前触れもなく突然元に戻すの!?」

芳乃「あやー、申し訳ありませんー」パンッ

P(17)「いやだからってやりなおしてほしいという訳では」

芳乃「ほー?」パンッ

P(5)「あ、今分かった。実は芳乃が一番はしゃいでたんだろって戻してこの年齢一番トラウマ!」

芳乃「そいやっ」パパンッ

P(前世)「キュイー!?」
64 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/01(木) 04:26:32.85 Fq5znDBv0
-----------------

ちひろ「あ、ちゃんとオッサンに戻れたんですね」

P「お陰様で。一通り満足した芳乃が元に戻してくれました」

ちひろ「今更ですけど芳乃ちゃんって何者なんですか」

P「芳乃は芳乃ですよ。はしゃぎ疲れたのか今日は家でグッスリ寝てますけどね」

P「いやぁ、それにしてもまさかテンジクネズミにされるとは思いませんでしたよ」

ちひろ「一体何がどうなったらそんな面白愉快なことになるんですか…あ、良かったらこの飴どうぞ」

P「どうも。…うん、でも貴重な体験が出来たと前向きに考えますよ。アイドルたちと同じ年頃になって同じ目線に立つことが出来た訳ですし」ハムッ

P「……」コロッ

P「……ちひろさん」

ちひろ「はい?」

P「この飴どうしたんですか?」

ちひろ「どうです?昨日菜々さんから貰ったんですけど。美味しかったら私も食べようかなーって」

P「いや妙に憶えのある味だなぁ嫌な予感がするなぁってWRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYーーーッ!!」ビリバリバリビリ

ちひろ「わわっ!だ、大丈夫ですか食べなくてよかったぁ!」

ガチャッ

ありす「おはようございます」

晴「はよーっす」

梨沙「おはよっ」

千枝「おはようございます」

P(17)「やぁ」ポンッ

ありす「え」

晴「は?」

梨沙「え?」

千枝「わぁ」

ちひろ「oh…」










まゆ「うわああああああああああああああああああああああああああん!!どうしてまゆだけロケだったんですかぁああ!!」エーン

まゆ「うぐっ、ぐす…えぐっ……あ、終わりです……」スンスン
66 :◆Dm8ArSIo3MOQ 2018/02/01(木) 04:36:53.58 Fq5znDBv0
ハクメイとミコチとゆるキャン△でプケプケ狩りしたいなぁとか考えながらダラダラやってたらこの有様です。いやモンモン買ったらダメですね。生活リズムブレイカーですわ。
もしかしたら持病の発作で年少組編、駄目な大人達編とかやるかもしれませんがあまり気にしないでください。川越の風物詩です。
あ、バレンタインも近いからロシアンチョコという手も…


オツカーレ

【モバマス】赤いまゆ

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:08:33.98 Y+lMrNdLO
日が暮れかかる。人は退勤すべき時だが、おれには仕事の終わりがない。暗い事務所で薄ぼんやりと光るディスプレイに向かい続ける。街中にこんなに人が歩いているのに、俺がそこにいられないのは何故だろう……?と、何万遍かの疑問を、また繰り返しながら

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517389713
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:12:34.12 Y+lMrNdLO
ちょっとした休憩でトイレに行ったりすると、廊下やトレーニングルームには時折アイドルの忘れ物なんかが落ちていて、俺はなおのこと嫌になった。アイドルの残滓は横目でおれを眺めながら、プロデューサーさん、休みましょう?と問いかけてくる。まったくおれも休みたい。だが休めないんだ。おれは決まった休日もないし、それに休暇取得の自由もない。そこについては、やはりまったく納得のいく理由がつかめない。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:13:08.63 Y+lMrNdLO
仕事は毎日やってくる。時間が来れば出社しなければいけない。出社するためには帰る時間がいる。そんならおれの休みが無いわけがないじゃないか。

ふと思いつく。もしかするとおれはなにか重大な思い違いをしているのかもしれない。休みが無いのではなく、単に忘れてしまっただけなのかもしれない。そうだ、ありうる事だ。例えば……と、俺はカレンダーを眺め、偶然目についた数字にピントを合わせ、思った。この日がおれの休みかもしれないではないか。無論ほかの日と比べて、とくにそういう可能性がある訳では無いが、それはほかの日にも言えることだし、またそれはおれの休みであることを否定するなんの証拠にもなり得ない。勇気を奮って、俺は携帯を取り出した。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:18:31.11 Y+lMrNdLO
応対するは親切そうな女の声。希望の歌が脳内に響き、そしておれの心は踊り始める。おれも笑いながら愛想よく話し始めた。

「ちょっと伺いたいのですがちひろさん、明後日は私の休みではなかったでしょうか?」
電話の相手は事務員兼アシスタントの千川ちひろ。普段は明るく話す彼女だが、いまは打って変わって黙している。一寸の後、戸惑ったような返答が帰ってくる。
「あら、どうしたんですか?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:18:59.71 Y+lMrNdLO
おれは説明しようとして、はたと行き詰まる。なんと説明すべきか分からなくなる。おれが急にこんなことを言い始めた、そんなことはこの際問題でないのだと彼女にどうやって納得させたらいいのだろう?おれは少しやけ気味になって、
「ともかく、この日が私の休みでないとお考えなら、それを証明して頂きたいのです。」
「プロデューサーさん?」
ちひろの声が曇る。それがおれの癪にさわる。
「証拠がないなら、休みだと考えてもいいわけですね。」
「でも、その日は私のお休みですよ?」
「それがなんだって言うんです?貴女がそう言うからといって私の休みでないとは限らない。そうでしょう。」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:19:26.74 Y+lMrNdLO
返事の代わりに、ちひろの声はツーツーという無機質な電子音に変わる。あぁ、これがアシスタントというやつの正体である。誰かの休みというやつが、おれのものでない理由だという訳の分からない論理を正体づけるのが、この変貌である。

だが、何故だろう、何故皆には必ず休みがあり、おれにはないのだろうか?いや、せめておれにはなくても、せめて皆が休みのない日が1日くらいあってもいいじゃないか。ときたまおれは錯覚した。担当アイドルのオフや休憩時間がおれの休みだと。しかしそれらは立場の違うものの必要である。そこでおれが休んだとしたならば、少なからずスキャンダルの原因にはなるだろう。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:19:54.35 Y+lMrNdLO
では部長や専務の休みはどうだ。むろん結構。言うまでもなくおれはクビになるだろう。

そんなことを考えながらおれは仕事を終わらせ、最寄り駅の終電が過ぎ去った後に事務所を出た。月が傾く。おれは歩く。あちらこちらの家々がおいでおいでと明かりを揺らしている。その中には人がいて、その人たちは少なくとも今は休息の時を得ているというわけだ。おれはぶつけようのない衝動にかられ、首を吊りたい思いとなった。だがおれの休みのないのは何故なのか。その疑問が衝動を打ち消した。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:21:39.81 Y+lMrNdLO
おれは歩き続けた。はた、と気づいた時にはおれの足にまとわりつくものがあった。首吊りの縄なら、そう慌てるなよ。そう急かすなよ。いや、そうじゃない。これはリボンだ。女の子の使うような、可愛らしい赤いリボン。足首に綺麗にちょこんとある結び目をつまんで引っ張ると、その端はいくらでも伸びてくる。こいつは妙だと好奇心に駆られてたぐり続けると、さらに妙なことが起こった。次第に体が傾き、地面を踏みしめていられなくなった。日々の疲労で、もはや立っていることすらままならなくなったのだろうか?
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:22:12.54 Y+lMrNdLO
ことんと靴が、足から離れて地面に落ち、おれは自体を把握した。疲労したのではなく、おれの片足が短くなっているのだった。リボンを手繰るにつれて、おれの足がどんどん短くなって言った。ほつれたセーターの糸が伸びていくように、おれの足がほぐれているのだった。そのリボンの中心線は、糸瓜のせんいのように分解したおれの足であったのだ。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:22:39.91 Y+lMrNdLO
もうこれ以上、進めない。途方に暮れていると、リボンに変形した足がひとりでに動き始めていた。するすると這い出し、それから先は全くおれの手を借りずに、自分でほぐれて茨のように身に巻き付き始めた。左足が全部ほぐれてしまうと、リボンは自然に右足に移った。リボンはやがておれの身を全て包み込んだが、それでもほぐれるのをやめず、胴から胸へ、胸から肩へと次々にほどけ、そうしてはおれの内側に入っていった。


やがて、俺は消滅した。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:23:32.15 Y+lMrNdLO
後に大きな赤いまゆが残った。ああ、これでやっと休めるのだ。月明かりが煌々とまゆを照らしていた。今この瞬間は誰にも否定出来ない、おれの休息出来る時間だ。おれは安堵し、安堵すると時が途絶え始めた。空は真っ暗だが、まゆはいつまでも紅く、妖しく光っていた。

「これでゆっくり休めますねぇ、プロデューサーさん。」

どこかでそんな声が聞こえた気がした。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/31(水) 18:24:44.06 Y+lMrNdLO
短いですが終わりです

お分かりの方も多いと思いますが安部公房の『赤い繭』のデレマスパロです

お付き合い頂きありがとうございます

モバP「やっと一息ついたなぁ」

1 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:35:29.92 zI6uXrrV0
おことわり

・かなり設定をいじっており、キャラ崩壊・オリジナル設定も多々あります。
・内容が悪ふざけです。
・受験シーズンなのでオチはありません。
・茶道のルールは10年前に教わったものなので記憶があいまいです。
・一部未成年飲酒シーンが入っております。
・多少日本語・口調がおかしいところはございますが、お見逃しください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517369729
2 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:36:49.93 zI6uXrrV0
〜現在・事務所〜

志希「確かに年末年始忙しかったね〜」

芳乃「やっと年が明けたという感じですー」

卯月「みなさん、お茶をどうぞ」

モバP(以下P略)「おう、ありがとう」

楓「ありがとうございます」

芳乃「」ズズー

P「この面々で事務所にいるのも久々だなあ…」

志希「あれからいろいろ増えたね〜」

P「特に今年に入ってから一気に増えたからなあ」

P「ところでみんなは年末年始何か思い出ある?」

卯月「私は…あれですね。神社の思い出があります」
3 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:38:04.86 zI6uXrrV0
〜卯月回想・神社にて〜

卯月「かな子ちゃん、まゆちゃん、絵馬書きましょうっ!!」

まゆ「いいですよぉ」ウフフ

かな子「何書こうかなぁ♪」

まゆ「できましたぁ」カキカキ

卯月「速いですねっ」

かな子「まゆちゃん、これ誰の願い事かなぁ?」

絵馬『まゆと永遠に暮らせますように』

まゆ「秘密ですよぉ」

まゆ「実はまゆの書いた絵馬はもうこの神社のどこかにありますよ」

卯月「気になりますねっ」

かな子(何願い事したか気になるなぁ)



卯月「できましたっ!!」

絵馬『立派なアイドルになります!!』

まゆ「卯月ちゃんらしいですね」

まゆ(もう立派なアイドルですけど)

かな子「卯月ちゃんらしいね」

かな子(普通だなぁ…そうだ、あれを書こう)

かな子「これでどうかな」

卯月「見せてください!」

まゆ「何書いたんですかぁ」

絵馬『てんやの天丼の値上げを中止に。定食のごはんのおかわり復活を』

卯月・まゆ「」
4 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:39:41.00 zI6uXrrV0
〜芳乃回想・茄子襲来〜

芳乃「やーばーいーのーでーしーてー」

P「芳乃があたふたしている…珍しい」

未央「どうしたのよしのん?」

芳乃「茄子が来る気配がするのでしてー」

未央「こんなよしのん、珍しいね」

P「芳乃曰く茄子さんというのは強いらしい」

P「芳乃が本気を出してあらゆるものの勝率51%だとか」

未央「それはすごいね」

P「年齢的には芳乃より4つ上だから逆らえないとか」

未央「へぇ」

P「茄子さんがいると好き勝手出来ないとか」

未央「例えば?」

P「依田家に無許可でアイドル活動をしているらしい」

未央「それはまずいよ」

楓「おまけによしのん教活動停止の危機です…」

楓「芳乃ちゃん、凄い金額のお布施を貰っているそうで…」

P「いや、それ詐欺でしょ…止めさせた方がいいでしょう」

楓「でもお布施をあげた人たちはみんな御利益をもらっていますよ」

楓「かの自由の国の大統領はよしのんパワーで大統領になったとか言われてます」

P「お布施あげれば大統領になれるのか…さっきの言葉は撤回します」

楓「芳乃ちゃんはお布施で企業買収しているとか」

P「何やってるの、規模が違いますわ」

楓(346プロが芳乃ちゃんが買収したことは黙っておきましょう)

※346プロは現在芳乃が代表取締役会長、楓が代表取締役社長、志希が常勤監査役です
5 :◆10Upq4MUWY 2018/01/31(水) 12:41:02.46 zI6uXrrV0
芳乃「むー…ここに結界を張るのでしてー」バリア

芳乃「23区にらんだむで竜巻を発動させますー」ゴォォォ

芳乃「念のため時空を歪めておきますー」グググ

未央「よしのん本気だなあ…」

美波「おはようございます」

P「おはよう」

美波「アイドルになりたいという人を連れてきましたよ、こちらの茄子さんです」

茄子「ナスじゃなくてカコですよ〜」

茄子「ツイてますね〜バリアが張られる前に入れましたよ〜」

茄子「今世界が加速度的に崩壊してますよ〜」

P(のんきな方だなぁ〜)

P「うん、採用でいいんじゃないでしょうか。面白いです。今日からよろしく」

芳乃「」ガビーン

芳乃(一巻の終わりでして)

茄子「芳乃ちゃん探しましたよ〜」

茄子「これから一緒にアイドルできますね〜」