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カテゴリー [ モバマス SS ]

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【モバマス】モバP「ドキドキ!女子寮探訪!!」

1 :◆45SR4r0flud5 2017/12/01(金) 23:03:38.68 clUSBILRO
ちひろ「どうぞ、これ退職届です」

モバP「わーい!これでおれはじゆうだー!」

モバP「って、止めてくださいよ!」

ちひろ「代わりはたくさんいるんですよ?」

モバP「怖っ!とても冗談で済ませられねえや」

ちひろ「だったら冗談でそんなこと言わないでください。担当の子が悲しみますよ」

モバP「.....ウッス」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512137018
2 :◆45SR4r0flud5 2017/12/01(金) 23:12:57.15 clUSBILRO
モバP「って事があったんだよ。ひどいよな」

幸子「ヒドイのはプロデューサーさんですよ!」

七海「そうれすよ。そんな使い古されてカピカピになったネタなんて誰も喜ばないのれす」

モバP「悪かった悪かった」

幸子「それで、何でそんな事言い出したんですか?」

モバP「....出なかった」

幸子「はい?」

モバP「限定復刻よしのんSSRが出なかった」

モバP「出なかったんだよぉ!無料石かき集めて100回も回したのに!!」

幸子「それだけのことで?!」

七海「課金が足りないのれす」

モバP「....いや、過去に給料を全額ガチャにぶっ込んでさ....数ヶ月で100万近い借金作ってガチ説教くらった身としてはちょっとこれ以上は」

幸子「何やってるんですか.....」

3 :◆45SR4r0flud5 2017/12/01(金) 23:28:39.08 clUSBILRO
モバP「と、言うわけで今回芳乃様はちょっと出張中で不在だからな。問題起こすなよ」

美由紀「はーい!」

由愛「が、がんばります....っ!」

モバP「とは言え、美由紀は午前の撮影で終わりだな。由愛もこのあとレッスンで終わり。七海と幸子は一緒に打ち合わせっと」

美由紀「みゆきもついて行っていい?」

モバP「うーん、連れて行きたいんだけどなぁ。悪いが留守番しててくれ」

美由紀「はーい」

4 :◆45SR4r0flud5 2017/12/01(金) 23:45:20.78 clUSBILRO
モバP「よし、打ち合わせまでまだ時間もあるし、飯でも食いに行くか!」

七海「わーい!お寿司れすか?」

モバP「ハハハ、構わんが俺は昼飯を奢ってやるとは言ってないぞ」

七海「プロデューサーはけちれすねー」

幸子「女の子にお財布を出させるなんて、プロデューサーさんは甲斐性がないですねぇ」

由愛「あの...わたしお弁当で.....」

美由紀「みゆきも!響子ちゃんとね、作ったの!」

モバP「見習えよお前ら」

幸子「そう言うプロデューサーさんはどうなんですか?」

モバP「コンビニ弁当で十分だしなぁ」

美由紀「じゃあね、みゆきがプロデューサーさんの分も作ってあげるね!」

由愛「!?」
七海「!?」
翠「!?」

モバP「いや、それはお前大変だろ」

美由紀「ううん、響子ちゃんと一緒だし、たくさん作った方がラクだって言ってたよ?」

翠「み、美由紀ちゃん、わたしも」

美由紀「翠ちゃんは自分で....できないかー」

翠「できます!」

モバP「そもそも水野はどっから湧いて出てきたんだよ」

5 :◆45SR4r0flud5 2017/12/01(金) 23:52:11.85 clUSBILRO
由愛「あの、プロデューサーさん....わ、わたしも...!」

七海「七海も!七海も!」

モバP「ん?お前らも美由紀の弁当食いたいのか?」

七海「違うれすよ!七海もプロデューサーにお弁当を作るのれす!」

由愛「......(こくこく)」ふんす

モバP「気持ちだけで充分だよ。なんだお前ら急に」

幸子「プロデューサーさんは鈍感ですねぇ」やれやれ

モバP「何の話だよ。ほらさっさと飯食うぞ。二人が弁当だから俺らも適当になんか買うか」

6 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 00:02:17.50 rG6cZYvXO
美由紀「いただきまーす!」

モバP「牛丼うめえ!」

七海「太りそうれすね」

モバP「俺、太らない体質なんだ」ドヤ

???「ほー」

モバP「.....周囲からの殺気がヤベェ」

幸子「女の子の前でそう言うこと言うからですよ。デリカシーがありませんね」

モバP「女の痩せたい願望って何なんだろうな。ちょっと肉があるくらいが可愛くていいと思うんだよ俺は俺は」

七海「七海くらいにれすか?」

モバP「ノーコメント」

幸子「まったくプロデューサーさんは...。もういっそ女の子になってしまえば女の子の気持ちがわかるんじゃないですか?」

モバP「それもいいかもなぁ。アイドル目指してみたりしてな。ハハハ」

7 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 00:15:57.63 rG6cZYvXO
美由紀「そういえばね、雪乃ちゃんからクッキーもらったの」

モバP「へぇ....すっげぇ紅茶のいい匂いするな」

七海「美味しそうれすねぇ」

モバP「しかも相原提供ってことなら質も期待できるしな」

美由紀「手作りしたんだって!」

モバP「どれ、一個もらうぞ。....うん、美味いな!」

美由紀「志希ちゃんにもらった紅茶を使ったんだって!」

モバP「美味いな、うん。へぇ、茶葉は一ノ瀬が....え?一ノ瀬?」

美由紀「うん!えっとね、ナントカ組み換えですごく美味しくていい匂いなんだって」

モバP「遺伝子組み換え」

美由紀「うん!それにね、可愛い女の子になれるの!」

モバP「可愛い女の子に(アニメ声)」

幸子「プ、プロデューサーさん?」

七海「プロデューサー、れすか?」

モバP「....そうだよ、俺がプロデューサーだよ?(高い声)」

由愛「あ...あ......プロデューサーさんが........」

モバP「プロデューサーさんどうなっちゃったの?(可愛い声)」

美由紀「あちゃー」

由愛「.....(スッ)」手鏡をプロデューサーに向ける

モバP「わぁ、可愛い女の子だ!スカウトしなきゃ(白目)」

モバP(女)「ってなるかぁぁぁぁああああっ!!!!!」

8 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 00:25:37.81 rG6cZYvXO
モバP「一ノ瀬ェッ!どこじゃぁあっ!!」

モバP「一ノ瀬の担当でもいいっ!どこ行ったぁっ!」

由愛「あの...これ.....」

『都合の悪いことが起きそうなので志希を探すついでに旅に出ます。探さないでください 志希P』

モバP「たとえ便所に隠れてても探し出してケアしてやる....っ」

幸子「お、落ち着いてくださいプロデューサーさん!」

七海「そ、そうれす!服のサイズがだぼだぼでズボンが....パンツ見えちゃいそうれすよ?」

モバP「うおぉお、ほんとだ。縮んどる.....」

モバP「いや、待て、錯覚かもしれん」ヒョイ

モバP「.....」パンツの中を確認

モバP「.....息子が家出したんですが」

由愛「わわわ....///」

幸子「ちょ、え?い、いろいろやめてくださいセクハラですよ!?///」

9 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 00:36:11.63 rG6cZYvXO
幸子「あの、落ち着きましたか?」

モバP「.....うん」ぐすっ

由愛(泣いてるプロデューサーさん可愛い...です)

美由紀「クッキー食べる?」

モバP「お前ときどきすごく残酷だよな?」

七海「ちなみに七海達が食べても全くへいきなのれした」

モバP「くっそ....こんな使い古されたカッピカピのネタで....」

七海「まるまったティッシュがあると違う意味に聞こえるれす」

幸子「ちょっと、七海さん///」アセアセ

美由紀「違う意味?」きょとん

由愛「.....////」うつむき

モバP「くっそ、何度鏡見ても美少女が映ってやがる。プロデューサーやめてアイドルになろうかな」

幸子「すごい自信ですね。それ自分の顔ですよ?」

七海「幸子ちゃん、それはブーメランれすよ?」

10 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 00:46:56.36 rG6cZYvXO
モバP「そうだ!芳乃様!芳乃様ならどうにかしてくれるっ!」

幸子「あの、芳乃さんは今ロケで出張中で.....」

モバP「あ"ぁ"ぁ"(絶望)」

七海「もう諦めるのれす。そろそろ出かけないと打ち合わせ始まっちゃうの」

モバP「あぁ、大丈夫。もう代理を手配したから今日はそっちと一緒に行ってくれ」

代理P「お前も大変だな....」

モバP「頼むからそっとして置いてくれ....」

由愛「わわわ....もうこんな時間....レッスン遅れちゃう.....」

モバP「うん、行っておいで。頑張ってな」

ちひろ「とりあえず、芳乃ちゃんが帰ってくるまではお休みにしますから、あの、元気出してくださいね?」

モバP「はい...美少女なので襲われないように気をつけようと思います」

ちひろ「実は余裕ありますよね?」

モバP「俺はカワイイので」

幸子「ちょっと、それはボクのセリフです!」

七海「幸子ちゃーん、置いてかれるれすよー!」

18 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 19:26:06.08 HB71JGMvO
モバP「ったく、アイドルになるならセルフプロデュースするわ」

モバP「しかし、スカートはアレだな。動きやすいけどすーすーするな」

凛「あれ?見かけない子だけど新人の子?」

卯月「かわいい!えっと、初めまして、島村卯月です!こっちが凛ちゃんで、こっちが未央ちゃん!」

モバP「知ってるよ。あと俺は新人じゃなくて」

未央「おぉ、アタシ達を知ってるって!いやぁ、すっかり有名人ですなぁ」

モバP「アイドルだからな...じゃなくて」

凛「新人じゃないってことは見学の子?それとも勝手に入って来ちゃったとか?」

未央「首にパス下げてるし、勝手に入って来たわけじゃないんじゃない?」

卯月「ひょっとして迷子かな?」

モバP「いや、迷子じゃなくて....まぁいいや」

凛「とりあえず、プロデューサー呼ぼうか」

未央「迷子だったら大変だもんね。未央ちゃんにお任せ!」

卯月「えっと、お名前は?今いくつかな?」

モバP「モバPだよ!あとプロデューサーは呼ぶな。まためんどくさいことになる未来しか見えねえ!」

未央「なるほど、モバPさんとこの子か」

モバP「ダメだ。話が通じねえ」

未央「もしもし、モバPさん?......え?はい.....えぇっ!?そうなんですか!」

モバP「よかった、伝わったか」

未央「はい、それじゃあ捕まえて連れてくね!」

モバP「何一つ伝わってねえ!!」ダッ

凛「あ、逃げた」

卯月「....ねぇ、凛ちゃん、未央ちゃん」

未央「なぁに?うづりん」

卯月「ベージュのパンツってあるのかな?」

凛「え?」

19 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 19:40:38.44 HB71JGMvO
モバP「くそッ、なんて日だ。もうさっさと帰ろう」

モバP「.....荷物と財布置いて来ちまった」

モバP「スカートもなんか足が寒いし、思った以上にダイレクトに風を感じるし.....」

CuP「ん?」
CoP「え?」
PaP「お?」

モバP「最悪のタイミングだよ本当に」

CuP「見ない子だね、どこの部署の子だい?」

CoP「うーん、かわいいね!キミアイドルに向いてるよ!」

PaP「よかったら話だけでもどうかな?それとももう誰かに声かけられてる?」

モバP「あの、だから俺はモバPで....」

CuP「ん、あぁ、モバPのとこの子か」

CoP「先を越されてたか」

PaP「んー、見た所パッション属性かな?個性が強そうだ」

CoP「は?どう見てもクールだろ。小学生にしては大人びたこの雰囲気」

CuP「いや、このかわいさはキュートだな」

PaP「かわいさだけじゃないか」

モバP「えーっと、だから俺は....もういいや。アイドルになるつもりとかないんで」

CoP「ほら見ろ、クールじゃないか。君本当にアイドルの素質あるよ」

PaP「いいや、パッションだね。そんなにかわいいのにもったいないよ」

CuP「キュートだって!君はかわいいアイドルになれる!」

モバP「お断りします!」ダッ

PaP「あ、逃げた」

CoP「お前らが邪魔するから....」

CuP「....なぁ、あの子.....いや、なんでもない」

20 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 19:55:43.97 HB71JGMvO
モバP「ったく、どいつもこいつも...ちひろさんに頼んで送ってもらうかな.....」

モバP「あぁ、やっぱりダメだ。スカートの違和感がすごい。ズボンが欲しい。なんでこう股が冷え.....」

モバP「ん?股?」ピラッ

モバP「.....あれれぇ?おかしいゾォ?」

モバP「うぉおっ?!パンツがねえ!!」

モバP「え?いつから?俺この格好で走り回ってたの?痴女じゃん?!」

モバP「いやぁ、オチツケェ。俺は男だから痴女ではないな、うん」

モバP「く、どうする。このままノーパンでウロウロはさすがに....」

卯月「あ、いました!さっきの子!」

未央「どこどこ?」

モバP「ヒィッ、このままじゃ(社会的に)死ぬっ!」ダッ

21 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 20:05:59.10 HB71JGMvO
乃々(森久保ですけど....今机の下なんですけど.....)

乃々(また机の下の住人が増えたんですけど.....)

モバP「.....」

乃々(見知らぬ女の子は森久保の隣でじっと手に握ったぱ、ぱぱパンツを見つめています.....)

乃々(なんでしょうこれは?新手の森久保いじめですか?)

モバP「....なぁ、森久保。パンツって履かなきゃダメかな?」

乃々「ひぃっ?!何故そんなことを?」

モバP「俺は、これを履いてしまったら何か大事なものを失ってしまう気がするんだ」

乃々「え?今パンツ履いてないんですか?」

モバP「履いてたんだけどいつの間にかなくなってた」

乃々「どういうことかよく分からないんですけど....」

モバP「森久保、教えてくれ...俺はパンツを履くべきだろうか?誇りを失ってまで....」

乃々「もうすでに羞恥心という大切なものを失っている気がするんですけど.....」

モバP「教えてくれ、ゼロ。俺はどうすればいい...」

乃々「よく分からないんですけど、それなら....」

22 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 20:27:58.61 HB71JGMvO
モバP「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」

乃々「服の下に水着を着てそんなに喜んでるいる人初めて見るんですけど...」

モバP「ハッハッハッ、これで何も怖くないぞ!お礼に今度お仕事から逃げたくなった時には一度だけ匿ってやろう」

乃々「ほ、本当ですか!」

モバP「逃げることにだけやたらアグレッシブな森久保、嫌いじゃないぞ!」

乃々「それでは早速」

モバP「早速」

乃々「この後のお仕事から逃げるのを手伝って欲しいんですけど!」

バンッ

乃々P「森久保ォッ!!」野獣の咆哮

モバP 乃々「ギャーッ!!」

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/02(土) 20:29:43.81 T5pZa0Hco
ぬっ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/02(土) 20:34:22.28 9tkZackDO
水着を履いたままだと、いんきんたむしになるよ by海自潜水艦乗り
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/02(土) 20:47:00.07 UjLLrq/DO
昔病気でランダムで女になっちゃう765Pがいてだな
ちゃんとブラも下着もやってたんだよ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/02(土) 20:52:36.18 UjLLrq/DO
うづりんって誰だよ…しまむーなんだけどニワカ思われるぞ
30 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 20:55:17.23 HB71JGMvO
>>28
ありがとう。なんで勘違いしたんだ.....
29 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 20:54:12.39 HB71JGMvO
乃々「無事逃げきれました....」

モバP「怖かった...あの熊、今度注意しないと.....」

乃々「それでは森久保はこのまま机の下で息を潜めて生きていきますので」

モバP「ありがとうな森久保。俺も元の体に戻る方法を探さないと」

乃々「はぁ、そうですか。大変そうですが頑張ってください」

モバP「おう、森久保も仕事頑張れよ」

乃々「はい...頑張りま.....え?」

モバP「......」

乃々「え?え?」キョロキョロ

モバP「冗談だ。あの熊はいない」

乃々「し、心臓に悪いんですけどぉ」

モバP「でもまぁ、お前が頑張って仕事してるとこ好きだからな。あんまり逃げないでやってくれよ、じゃあな」

乃々「あ、あのぉ....」

乃々「ファンの子、なのかな?....応援されてるならもうちょっとだけ頑張ってみても......」

31 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 21:06:24.18 HB71JGMvO
モバP「逃げ回って疲れてきたな...いい加減帰って平和な時間を過ごしたい....なんか島村の呼び方間違えてたし」

由愛「あ、あれ?プロデューサーさん?」

モバP「おぉ、由愛。レッスンは終わったのか?」

由愛「は、はい....あの、なんだか『謎の美少女がノーパンで逃げ回ってる』って噂を聞いたんですけど....ひょっとして」

モバP「ノーパン?多分それは人違いだな。俺はパンツではないが水着を履いてる」

由愛「そ、それなら良かった...です」

モバP「そうだ由愛。事務所に行くから付いてきてくれ。さっきからいろんな男に襲われて大変なんだ」

由愛「お、襲われて...大丈夫ですか?」

モバP「今のところ無事だよ。危うくアイドルにされるところだったけど」

由愛「アイドル....いや、ですか?」

モバP「....嫌じゃない。でも、俺はそれ以上にプロデューサーとしてお前らをトップアイドルにしたい」

由愛「プロデューサーさん....!」

32 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 21:15:06.80 HB71JGMvO
ちひろ「あ、プロデューサーさんおかえりなさい」

美由紀「はい、プロデューサーさん落し物」

モバP「ありがとう。だが女の子が男物のパンツを笑顔で手渡すのはどうなんだ....」

七海「七海たちも帰ってきたのれす」

幸子「帰ってきてすぐに卯月から「見かけない子が下着も履かずに逃げ回ってる」と聞かされたんですが...プロデューサーさんなにしてたんですか?」

モバP「誤解だ幸子。俺は水着をつけている」

ちひろ「その水着どうしたんですか?」

モバP「森久保に貰った。夏使わなかった衣装で新品だそうだ」

ちひろ「そ、そうですか...でもちゃんと買い取ってくださいね?」

モバP「え?経費では?」

ちひろ「落とせませんよ...」

モバP「ジーザス....」

由愛「あ、あの、プロデューサーさんが着ないならわたしが貰って....」

モバP「え?でもこれ、由愛には大きいぞ、胸の方が」

由愛「....」

モバP「由、由愛?今女の子の体だから地味に痛いの。ポカポカやめて」

七海「自業自得なのれす」

33 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 21:43:03.48 HB71JGMvO
〜数日後〜
モバP「いやぁ、無事戻れてよかった。芳乃様様だな」

芳乃「わたくしはー、輝子から分けて貰った材料を使って調理をしただけでしてー」

モバP「しかし、探してみればあるもんだな不思議なキノコも」

幸子「むしろ何故そんなものがあったのかが疑問ですが....」

モバP「な?SCP財団でも絡んでんじゃねえかなって思う」

美由紀「みゆきも食べたかったな、あのスープ」

モバP「お仕事できなくなるからやめて」

由愛「でも、プロデューサーさんとアイドル...少ししてみたかったです」

七海「そうれすね、6人目のアイドル見てみたかったれす」

モバP「どちらにせよ、編成の都合で5人までだよ」

芳乃「そういえばー、お土産がありましてー」

美由紀「お菓子だー!」

モバP「ありがとう。お、クッキーか....」

芳乃「えぇ、美味しいとオススメされましてー」

モバP「嫌な思い出はあるが、うん、美味いな。生姜クッキーか」

芳乃「はいー、ぽかぽかと体も温まりましてー」

七海「ラベルに何か書いてあるれす」

由愛「えぇっと...この生姜は遺伝子組み換えでない....」

モバP「ハハハ、やっぱり自然が一番だな」

幸子「...と思った?残念!志希ちゃんの手作りでした!にゃはは」

モバP「....芳乃様、誰にオススメされたの?」

芳乃「それはー、はてー?」

モバP「おのれ一ノ瀬ェ!!!」

モバPはしばらく寒さを感じなかったそうです

END

34 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 21:48:15.42 HB71JGMvO
終わりです。HTML出してきます

卯月の呼び方の件。普通に間違えました。卯月P、ちゃんみおPには本当に申し訳ないと思います。あわせて過去に池袋晶葉博士の名前を間違えたり、挙句、担当である"成宮由愛(なるみやゆめ)"を『なりみやゆめ』と呼んでいたことも反省します。なるみや、成宮由愛です。お見知り置きを。そういえばもうすぐ総選挙ですね(すっとぼけ)

TSはロマン。朝起きたら美少女になってないかな....
35 :◆45SR4r0flud5 2017/12/02(土) 22:15:03.67 HB71JGMvO
〜おまけ〜

翠P「.....」

翠「.....」

翠P「....これは、なんでしょうか?」

翠「お、お弁当です」

翠P「お弁当ですか...おせち料理ではなく」

翠「////」

翠P「五十嵐さんから聞きました。翠さんが頑張っている、と」

翠「あの、ご迷惑でしたら」

翠P「いえ、とても嬉しいです。しかし...」

翠P「気負いすぎ、ですね」

翠「あの、お世話になっているプロデューサーさんに作るわけだからと考えるとつい、気合が入ってしまって....」

翠P「...それだけじゃありませんね」

翠「...はい、ついつい張り合ってしまいました」

翠P「....」ぱく

翠P「うん、美味しいです。次は二人で食べきれる量にしましょう」

翠「はい...へ?」

翠P「僕と翠さんとで、です。今日は他の人にも食べてもらいましょう。少し残念ですが」

翠「は、はい!」


周子「お熱いなー」

志希「そんな二人に志希ちゃんからプレゼント」

周子「なになに?」

志希「んー、自家栽培生姜ー♪」

周子「渋くない?」

志希「もちろん遺伝子組み換えでない?」にゃはは

おわり
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/03(日) 02:35:09.95 xFpY6vNGo
おつおつ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/04(月) 05:09:44.10 gnWe7mPtO
幸子「...と思った?残念!志希ちゃんの手作りでした!にゃはは」
さ、幸子?どうしたいったい…

モバP「楓さんにも弱点とかってあるんですか?」


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/27(日) 01:30:52.40 cxaNInJko


 「プロデューサー」


俺を捕まえていた手が、するりと頬へ回される。
滑らかな指先に包まれて、冷えた頬が温度を取り戻していく。


 「冷たいです」


良い匂いがする。
吐息が首をくすぐる。
衣擦れが耳に響く。
ベッドが軋む。


 「だから」


彼女の瞳は今、どんな色をしているだろう。



 「あったかくしてください」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/27(日) 01:32:21.79 cxaNInJko

身体をむりやり捻って、楓さんと顔を突き合わせた。
横倒しになった色違いの瞳が、薄暗さの中にあってなお、神秘の光を湛えている。

 「かえっ、ぁ……あの、ですね」

決意とともに吐き出した筈の言葉。
頼もしさは一息の間にかき消えて、あっという間に喉が震え出す。
目の前のアイドルは笑うことも無く、二度、控え目なまばたきを繰り返した。

 「お酒を……飲みました」

 「はい」

 「だからつまり、楓さん、その」

 「ええ」

 「こんな風な、酔ったままの勢いの、そういうのは、良くないと」

竜頭蛇尾とはきっと俺の事を指してるんだろう。
威勢の良さは最初だけで、言葉は見る間に途切れてしまった。
15センチ前の美貌。
揃ったまつ毛すらよく見えるこの距離で、楓さんは何事かを考えていた。


 「えーっと……」

そう思ったのも束の間。
おもむろに半身を起こすと彼女は枕元にあった携帯電話を拾い上げた。
混乱する俺をよそに、白い顔が液晶のバックライトに照らし出される。
何度か操作をすると明かりは消えて、再び暗闇が俺達を覆い隠した。
一瞬の輝きに慣らされた目が、すぐそこにある筈の姿を見失う。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/27(日) 01:35:52.08 cxaNInJko



 「じゃあ、来月末の、金曜日の夜。きちんと、しましょう」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/27(日) 01:37:36.24 cxaNInJko

言葉というのは、主語が抜け落ちていようと案外伝わってしまうもので。

だからこそ俺は固まった。
今までの行動に何か間違いが無かったか考え直す。
いや結局、全て間違えてた、という事なんだろうけれど。

 「…………あ、の」

 「おやすみなさーい」

話は終わったとばかりに話を終え、楓さんが布団を被る。
その時ようやく、せっかく向けていた背中を戻してしまった事に気付く。
気付いた時には全てが遅過ぎて、楓さんの両腕が俺の身体を捕まえてしまっていた。

 「おやすみなさい、プロデューサー」

 「…………おやすみなさい」

俺の胸元へ顔を埋めて、楓さんがそれきり黙り込む。
ワイシャツから染み込んでくる吐息は火傷してしまいそうな熱さだった。
僅かに髪が揺れる度、それはそれは良い香りが漂う。

 「……」



……いや、寝れる訳ないだろう。

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/27(日) 01:39:02.71 cxaNInJko

小悪魔な女神様こと高垣楓さんのSSです





前作とか
アナスタシア「流しソ連」 神崎蘭子「そうめんだよ」 ( http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501850717/ )
相葉夕美「プロデューサーに花束を」 ( http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485851599/ )

関連作
高垣楓から脱出せよ ( http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483426621/ )


上記『脱出せよ』の続編です
直接的な性描写を含みます
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/27(日) 09:10:03.84 ed0ItNnV0
楽しみ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/28(月) 07:25:12.56 0R1rvnuAo

 ― = ― ≡ ― = ―

 「本当に、何も、していないんですね?」

 「本当に、何も、していません」

 「誓って?」

 「誓って」


まだ。


言える訳のない一言を飲み込んだ。
小会議室の中で、机を挟んで、ちひろさんと見つめ合う。
掌の中のタイピンがひどく生暖かい。

随分と久しぶりに見る気がするちひろさんの真顔。
脂汗も垂れそうになる頃に、ようやく見慣れた笑顔へと変わってくれた。

 「ふむふむ。分かりました」

 「……ご理解頂けて何よりです」

 「言うまでもないですけれど、あなた達はアイドルとプロデューサーなんですからね」

 「はい」

言われるまでもない。
言われるまでもない台詞が鼓膜に突き刺さる。

 「ああ、でも」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/28(月) 07:25:55.71 0R1rvnuAo

 「……?」

 「一番困るのは、アイドルさんがやる気を失っちゃう事ですし」

 「はぁ」

 「アイドルのモチベーションを維持するのも、プロデューサーの責務かもしれませんね」


 「……ええと……ちひろさん。その」

 「あぁ、今日も良いお天気ですね。お仕事、頑張ってください♪」

ちひろさんはすっかりいつもの調子を取り戻していた。
同僚達から閻魔帳と呼ばれているファイルを抱え、スキップで小会議室を後にする。
閉じるタイミングを失って、しばらく馬鹿みたいに口を開けていた。

 「……」

以前から気になってはいた。
気になってはいたが、深く考えてはいなかった。
何か、こう、何とは言えないが、繋がっている気がする。

ふと、いつの間にか置かれていたスタドリに気が付いた。
奇天烈なデザインの蓋を指で撫でる。
ちくりと痺れる痛みと共に、今日もまた一日が始まろうとしていた。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/30(水) 00:36:19.38 elmvqHxWo
待ってたぞ…!
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/31(木) 19:28:11.80 +01Y39Wao

 ― = ― ≡ ― = ―

 「はっ……はぁ、っ」

頬を染め、息を荒げ、楓さんが喘ぐ。
浮かんだ珠の汗を拭うと、下がりつつあった視線を戻した。

 「まだ……まだ、でき、ます」


信じられないものでも見るように、麗さんがぽかりと口を開けた。

 「高垣……お前……」

 「お願い、します。もう少しだけ」

肩を揺らして、それでも楓さんは確かにそう言った。
その瞳をじっと覗き込んでから、麗さんが背後の俺を振り返った。

 「今のを聞いたか。プロデューサー君」

 「……ええ」

 「随分と……久しぶりだよ。こんなに迫力のある彼女は」

 「……ええ」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/08/31(木) 19:28:51.44 +01Y39Wao

普段通りのダンスレッスン。
ジャージに身を包んだ楓さんがスポーツドリンクを空にする。
タオルで拭われた表情は、変わらぬ真剣さを帯びていた。

 「一体、どうしたっていうんだ」

 「……アイドルとして」

 「ん?」

 「だらしない身体では、がっかりさせちゃうかもしれませんから」

 「た、高垣……!」

麗さんがとうとう目元を拭い始めた。
感じ入ったように頷く彼女の前で、楓さんが身体のあちこちへ確かめるように触れる。
一通り撫で終えると、今度は俺へと微笑んで。


 「ね?」


同意を求める笑顔を、俺は真っ直ぐに見られなかった。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/09/01(金) 00:21:15.39 q+12vlcHo
よい
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/09/01(金) 00:27:29.20 1hR7rwwU0
いやーーー すんません ホントすんません
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/09/02(土) 11:14:33.47 6/0diHgSo
これからひと月やきもきしながら焦らされるとか控えめに言って至福
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/09/04(月) 23:05:26.95 JwZVJIWBo

 ― = ― ≡ ― = ―


落ち着かない。


いや、自宅に居ても落ち着かない状況自体は珍しくも何ともない。
ライブの前やCDのリリース直前なんかは落ち着く事の方が少ないくらいだ。
ただ、そういった場合に心を宥める方法なら、俺はもう知っている。

ベッドから身を起こし、本棚に納まる分厚いファイルから一冊を抜き出した。
適当に開いてみると、挟まっていたのは何枚かのメモと写真。
『Nation Blue』発売前のものだった。

 「……」


『こいかぜ』。
『ワンダフルマジック』。
『プロダクションPV』。


プロデューサーとはつまり、アイドルを信じる仕事だ。
これまで積み重ねてきたものを、俺達が魔法と呼ぶそれを、ただ愚直な程に。
だから、新しい何かが始まる時は、こうして過去を振り返る。
そうしている内に、逸っていた心は穏やかになっていく。

いつもなら。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/09/04(月) 23:08:28.90 JwZVJIWBo

ご機嫌な笑み。
打ち上げの赤ら顔。

今までの彼女を見つめ直す度、ページをめくる度、落ち着くどころか。


 『アイドルとして』

 『がっかりさせちゃうかもしれませんから』

 『ね?』


アルバムを閉じる。
しばらく部屋を眺め回していると、クッションが目に留まった。
ベッドの木枠に挟み、その間に両足を差し込む。
膝を曲げ、大きく息を吐いて、上半身を持ち上げた。


後でランニングにも出よう。
焼け石に水だろうと、掛けないよりはずっとマシだ。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/09/06(水) 17:54:11.87 kE7XeF/70
全裸で待ってたからいま牢獄から見てるよ、期待

高森藍子「出来ましたね凛ちゃんっ」渋谷凛「うん、透明マント」


1 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:11:08 5my


凛「マントっていうか、ローブだけど」

藍子「ですね。裏地の花柄が可愛いですっ」

凛「裏地まで見えないと無くしちゃうかもしれないからとはいえ、花柄・・・」

藍子「え〜、いいじゃないですかー」

凛「まあ・・・いいけど・・・」

2 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:14:17 5my


高森藍子(16)
3 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:17:22 5my


渋谷凛(15)
4 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:19:32 5my


凛「とりあえず、これで宿題の自由研究は大丈夫かな。助かったよ藍子」

藍子「うふふっ♪ 凛ちゃんが頑張ったからですよっ」

凛「藍子が手伝ってくれたからだって。ここにも連れてきてくれたし」

藍子「楽しんでもらえたならよかったなら良かったですっ! また来ましょうねっ、モノづくり喫茶っ♪」

凛「次、あのレーザーカッター使ってみたいな」ワクワク

藍子「かっこいいですよね〜♪」

5 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:21:44 5my


カランコロンカラーン 

アリガトウゴザイマシター


凛「ふふっ、さっそく使ってみようかな」イソイソ

凛「どう?」クルッ

藍子「わあ、すごーいっ! ちゃんと透明になって見えませんよ凛ちゃんっ!」キャッキャッ

凛「うん、悪くないね」ウキウキ

藍子「フード、顔までありますけど息とかしづらくないですか?」

凛「うん、平気」ウキウキ

藍子「改めて考えるとすごいですよねっ、凛ちゃん! 透明人間ですよっ! 透明人間っ!」

凛「・・・いや、本当に、なんで出来ちゃったんだろうね。どんな原理なんだろう」

藍子「うーん・・・」

藍子「私にも、よくわかりません」

藍子「ごめんなさい♪」

凛「ぬう・・・! なんなのだ、その、」

凛「ゆるゆるで!」

凛「ふわっとした答えは!」

藍子「あははははっ♪」

凛「・・・似てた?」

藍子「全然っ♪」

6 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:28:19 5my


藍子「何しましょうか? 何かしたいこととかありましたか?」

凛「うん。やりたいことあったんだ。あのね―いたっ!?」ゴチンッ

藍子「わっ、凛ちゃん?」


凛「へ、平気・・・! 段差にちょっと足ぶつけただけ・・・!」ジンジン

藍子「あ、ああ・・・自分の足も見えないと避けづらいものありそうですよね」

凛「うん、気を付けないと・・・っていったー!?」ドカッ

凛「だ、誰か・・・! 誰かに踏まれた・・・! たぶんピンヒール・・・!」ピョンピョン

藍子「!? り、凛ちゃんっ! 人混みが来ますっ! 避けてくださいっ!」

凛「えっ、わ、あ、待って、ああ〜っ!」ザブーン

藍子「り、凛ちゃ〜んっ!」


・・・

7 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:29:43 5my


・・・


凛「死ぬかと思った・・・押されて、踏まれて、マント脱げないし・・・」ゼエゼエ・・・

藍子「だ、大丈夫ですか? 怪我とかしてませんか?」

凛「それは平気・・・はあ、帰ってこれて本当によかった・・・」グスン

藍子「あ、はは・・・」

8 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:30:23 5my


藍子「このままじゃ大変ですね。う〜ん・・・あっ! 手をつないで歩きませんか?」

凛「手を?」グスン

藍子「はいっ! 凛ちゃんがだいたいどこにいるのか分かれば私の方でも周りのことを注意できますしっ」

凛「うん・・・そうだね、お願い藍子」ギュッ

藍子「はいっ♪ 任せてくださいっ♪」ギュー

凛「・・・なんか、袖から出してる手だけが見えてるから、藍子が人の手首から先だけ持ってるみたい」

藍子「それは吉良吉影のコスプレってことで」

凛「通るのかな、それ」

9 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:31:25 5my


藍子「とりあえず、ここから離れましょうか」トコトコ

凛「うん」スタスタ


藍子「ふふっ♪ 誰かと手をつないで歩くなんてまるで子供のころに戻ったみたいですねっ」

凛「うん。妹とかいたら、一緒に歩いたらこんな感じなのかなってちょっと思った」

藍子「え、ええっ、私の方がお姉さんですよ?」

凛「私の方が背高いし」

藍子「むむ・・・でも今の凛ちゃんは透明だからそれは無効ですっ」

凛「ふふ、なにそれ」

藍子「あっ、それで凛ちゃんのやってみたかったことってなんですか?」

凛「ああ、そういえばそれ話そうとしてたんだっけ。あのね―」


凛「―らしくないこと、やってみたいんだ」



・・・

10 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:33:14 5my


「お待たせしました。チキンドリアとオムライスにチョコレートパフェをおふたつ」コトッ

「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」


藍子「はい。ありがとうございます」


(このお客様よく食べるんだなぁ・・・2人分あるんじゃないかな?)ペコッ スタスタ


藍子「らしくないことって、こういうことだったんですね」

凛「うん・・・! ほら、私不愛想な方だし、キャラじゃないって普段なら笑われそうだし」ウキウキ

凛「でも女子高生だし」

凛「一度お店で食べてみたかったんだ・・・!」

藍子「ふふっ、そうだったんですね。それじゃあ、今日はいっぱいできなかったことしましょうねっ」

凛「うん・・・! じゃあ、いただきます・・・!」パクッ

凛「! 藍子、このオムライス美味しい!」モグモグ

藍子「はいっ♪」

凛「! 藍子藍子! このパフェもすっごく美味しい!」ヒョイパク ヒョイパク

藍子「よかったですねっ♪」

凛「うん!」モッモッ

藍子(スプーンだけが宙に浮いているみたいで不思議な感じだな〜・・・萌え袖みたいにして持ってるのかな? かわいい)モグモグ

11 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:34:51 5my


・・・


凛「はあ・・・おなかいっぱい」トコトコ

藍子「次は何をしましょうか?」トコトコ

凛「近いし、まず事務所行こう。食休みしたいし、事務所ならいろいろあるし」

藍子「そうですね」


ガチャッ

藍子「お疲れ様でーすっ」

千川ちひろ「あら? 藍子ちゃん。お疲れ様、今日はお休みだったと思うんだけど遊びに来たのかし・・・ら?」

藍子「はいっ、遊びに来ちゃいましたっ」

ちひろ(藍子ちゃんが女性のと思われる手首から先だけを握っている・・・)

ちひろ(・・・・・・・・・・・・とても偽物には見えない)ダラダラダラ

12 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:36:22 5my


ちひろ「あ、あ、あ、藍子ちゃん・・・? その、手に持っているものは何かしら・・・?」

藍子「え? ああ、吉良吉影のコスプレですっ」

ちひろ「そ、そうでしたか〜・・・」

ちひろ(いやいやいやいやいや・・・!)

凛「・・・」ソロー・・・


ポンッ


ちひろ(・・・? 肩に重みが・・・?)


凛「コッチヲ見ロ」


ちひろ「ひっ!? う、うわ〜!?」


ズダダダダダダー

13 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:38:04 5my


凛「シアーハートアタックに弱点はない・・・なんてね」

藍子「あっ、もう凛ちゃんっ! いたずらしちゃめっですよっ!」プンプン

凛「ふふっ、ごめんごめん」ムフー

凛「でも、これで事務所から人がいなくなった。今のうちに・・・」

藍子「今のうちに?」

凛「ぴにゃこら太の着ぐるみに入ってみたかった」イソイソ

凛「ぴにゃー」

14 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:40:15 5my


藍子「ふふっ、凛ちゃんもやってみたかったんですねっ」

凛「ちょっと、ね。入る時と出る時に見られなければバレないとはいえ、私がやってるって知られたらちょっと恥ずかしいし・・・♪」ジタバタ

ガチャッ

綾瀬穂乃香「お疲れ様です。あっ、ぴにゃこら太!」

凛「!」

15 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:43:19 5my


綾瀬穂乃香(17)
16 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:47:25 5my


凛「ぴ、ぴにゃー・・・!」バタバタ

凛(落ち着いて私! 大丈夫、入るところは見られてないからまだ気づかれてない・・・!)

凛(あとは出るところさえ見られなければ・・・!)

穂乃香(この声凛ちゃんかな? 珍しい・・)

藍子「お疲れ様ですっ、穂乃香さん! この後お仕事ですか?」

穂乃香「いえ、自主レッスンしようと思って道具を取りに来たんです」イソイソ

凛「ぴにゃにゃー」

穂乃香「ふふふ♪ ありがとうぴにゃこら太。また今度遊びましょうね」ナデナデ

凛「ぴにゃー」

藍子「レッスン頑張ってくださいねっ」

穂乃香「藍子ちゃんもありがとう。それじゃあ、失礼しますね」バイバイ

バタンッ

凛「ふう、危なかった。今のうちに出よう」ズルズル

17 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:48:26 5my


藍子「もういいんですか?」

凛「うん。ぴにゃこら太として穂乃香に認められたからね」

藍子「そうですね♪」

凛「さあ、どんどんやっていこう」

18 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:49:01 5my


藍子「全力でメルヘンデビュー!」


凛「キュート・キューティ・キューティクル♪」〜♪

19 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:49:19 5my


藍子「全力でギャグ!」


凛「鬼瓦!」クワッ

20 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:49:50 5my


凛「杏みたいに床で寝てみたり・・・」ゴローン


藍子「あれ? 凛ちゃんどこですか〜?」トコトコ フミッ


凛「ぐふっ!?」

21 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:50:31 5my


藍子「ところで私が凛ちゃんがらしくないことするの知っちゃうのはいいんですか?」

凛「藍子はほら、からかったりしないでしょ」

藍子「分かりませんよ?」

凛「えっ、本気?」

藍子「本気で言ってたら今こうやって凛ちゃんと漫才やってませんよ」

凛藍子「「ヘヘヘヘヘヘッ♪」」

22 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:51:33 5my


神谷奈緒「ん? ど、どうしたんだよ加蓮!? 事務所の入り口でうずくまったりして!」テテテッ

北条加蓮「な、なんでも、なんでもないの・・・! ぷっ、くくくくくくくっ・・・! ひ〜っ・・・!」プルプルプル

奈緒「きゅ、救急車呼ぶかっ!? いや呼ぶっ! もう少し待ってろっ!」

加蓮「や、やめて・・・! あはっ、あははははははっ! もうダメっ! あははははははっ!」

奈緒「か、加蓮―っ!」

23 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)10:57:22 5my


神谷奈緒(17)
24 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)11:00:12 5my


北条加蓮(16)
25 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)11:03:35 5my


アハハハハハハハ カレンー!


凛「!?」

凛(ま、まさか見られ・・・いや、聞かれた!?)

凛(うわああああどうして気がつかなかったのー!?)

藍子「だれか来たんでしょうか?」トコトコ ガチャッ

凛「待っ―」

藍子「奈緒ちゃん? !? 加蓮ちゃん! 大丈夫ですか!?」

奈緒「わ、分からないんだっ! あたしが来た時にはもう、ここでうずくまってて!」

加蓮「・・・! ・・・!」バンバン

凛(! 奈緒には聞かれていない! 加蓮だけ! なら―!)コソッ ピッポッパ

凛「あ、救急車一台お願いします。はい、外傷はないんですけどひどく錯乱していて・・・場所は―」


ピーポーピーポー


・・・

26 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)11:04:17 5my


・・・


加蓮「だ か ら っ !」

加蓮「本当に凛が全力でメルヘンデビュー歌ったり鬼瓦したり漫才したりしてたんだって!」

奈緒「そう言われてもなぁ・・・あの時確かに凛はいなかったぞ? 藍子はいたけど」

藍子「私も事務所で凛ちゃんの姿は見てないです・・・」

藍子(うう・・・ごめんなさい加蓮ちゃん。でも決して嘘はついていないんです・・・)


27 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)11:05:13 5my


凛「加蓮」ポンッ

凛「加蓮、ちょっと疲れてるんだよ。最近忙しかったしね」ニコッ

加蓮(!  こ、この笑顔! 間違いない、確かにあの時凛はいた! そしてアタシは嵌められたっ!)グヌヌ・・・!

奈緒「退院、もうちょっと伸ばしてもらった方がいいかな? ちひろさんも寝込んでて忙しいだろうし」

藍子「プロデューサーさんに相談してみましょうか」

加蓮「ちょっ、平気だからっ!」

凛(使い方、気をつけよう・・・あと宿題として提出するのもやめよう。バレる・・・)

加蓮(見てなさい・・・! 絶対に暴いてやるんだから・・・!)グヌヌヌヌ・・・!

凛「・・・」ダラダラダラ


お・わ・り?

28 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)11:08:40 5my

お読みいただきありがとうございました



29 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)11:11:49 5my


服部瞳子(25)
30 :◆h8PchLJM6BH7 2018/01/03(水)11:13:40 5my

芳乃「この事務所には不思議な力が多すぎでしてー」

1 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:26:48.03 a6jkNXm20
芳乃「この事務所には不思議な力が多すぎでしてー」

朋「茄子さんとか?」

芳乃「うむー、わかりやすい例でありますなー」

芳乃「そしてまた、対となるほたる殿もー」

朋「あー」

朋「あと、歌鈴ちゃんとかもそうよね」

芳乃「でしてー」

芳乃「他と違い吉凶の類ではありませぬがー」

芳乃「彼女のドジは只ならぬ力によるものでしてー」

朋「ラッキーアイテムとか、芳乃ちゃんのお祈りとかでもなんともならなかったもんね」

朋「……いわれてみると不思議な力がいっぱいねー」

芳乃「……」

芳乃「……そなたもその一人ですよー?」

朋「えっ、うそ!?」

芳乃「おや、自覚がないのでしてー?」

朋「そりゃあねぇ」

朋「だって、その三人みたいに特別変な力が働いてるようにも感じないですし」

芳乃「では問いますがー、そなたはこれまでおみくじでどのような結果が出ていましてー?」

朋「19年間吉だったわね」

芳乃「ほら、ねー? 普通はそんなこと起こりえないのでしてー」

朋「でっ、でも、この前は始めて小吉を引いたのよ! 幸運の石の効果ね!」

芳乃「うむ、それこそがそなたに及ぶ不思議な力でしてー」

芳乃「占いや呪いの類に過剰に影響を受けるのが、そなたのー」

朋「へー……なんかあんまり実感がわかないけど……」

芳乃「当人にとってはそのようなものかも知れませぬねー」

芳乃「しかし、あまり考え込まずともよろしくてー」

芳乃「本日、わたくしがすべて解消しますゆえー」

朋「?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514899607
2 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:27:39.40 a6jkNXm20
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


朋「とりあえず、みんな呼んできたわよ」

茄子「呼ばれてきました〜♪」

芳乃「うむ、ありがとうございましてー」

ほたる「えっと……私たちはどうして呼ばれたのでしょうか?」

芳乃「おや、説明を受けてないのでして?」

歌鈴「あ、はい……とりあえずきてってつれて来られたので……」

朋「あたしの下手な説明より、芳乃ちゃんが説明したほうがわかりやすいかなって」

芳乃「……まあ、確かにそうかもしれませぬねー」

芳乃「朋殿が説明すると混乱しそうでありますー」

朋「……そう言われるのもそれはそれで腹立つわね」

茄子「うふふっ♪」

茄子「それで、どうして私たちを呼んだのですか?」

芳乃「……こほん」

芳乃「本日そなたらをお呼びしたのはー、そなたらに纏う不思議な力の効力を弱めるためでしてー」

ほたる「不思議な力……?」

芳乃「うむー」

芳乃「たとえば、歌鈴殿ー」

歌鈴「わ、私?」

芳乃「そなたのドジは、わたくしが祈りを捧げても、朋殿がそなたの運勢を上げようとしても消えませんでしたねー?」

歌鈴「あ……はい、そうですね」

歌鈴「……あっ、でもラッキーデーのとき、一回も転びませんでしたよ?」

芳乃「でも、ドジはしたでしょー?」

歌鈴「それは……まあ……」
3 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:28:44.61 a6jkNXm20
芳乃「……他の皆々様もそのような心当たりはあるでしょー?」

芳乃「どのようなことをしてもなんともならぬものにー」

ほたる「……私の不幸」

茄子「私の幸運もですねー」

芳乃「うむ。その不思議な力の効力を、今から弱めましてー」

ほたる「そ、そんなことできるんですか!?」

芳乃「うむ、できるはずでしてー」

芳乃「先日帰省した際に、ばば様にどうにかできないかとお尋ねしたのですー」

芳乃「そうしたら、解消する方法を教えていただきましてー」

芳乃「ゆえに、その方法を今から試そうかとー」

歌鈴「なるほど……」

朋「どんな方法なの? あたしたちも何かする必要ある?」

芳乃「いえ、そなたらは何もする必要はありませぬー」

芳乃「ただ、同意さえ得られればー」

朋「ふーん」

芳乃「いかがしますー?」

歌鈴「じゃあ……お願いします」

朋「うん、私も」

ほたる「私も……」

茄子「私もお願いしますー♪」

朋「……あれ、茄子さんもなの?」

朋「だいぶ便利そうなのに」

茄子「そろそろ飽きちゃいまして♪」

朋「……えー」

ほたる「羨ましいなぁ……」

芳乃「満場一致ですねー」

芳乃「……こほん。では早速はじめましょー」
4 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:29:10.95 a6jkNXm20
芳乃「こちらに座りませー」

朋「はーい」

茄子「順番とかはありますかー?」

芳乃「適当でー」

ほたる「なら、私はここで……」

茄子「私はほたるちゃんのとーなりっ♪」

歌鈴「じゃあ、私はその隣に……」

朋「その隣があたし……っと」

朋「じゃ、よろしくね芳乃ちゃん」

芳乃「うむー」

芳乃「では、皆々様、目を閉じませー」

ほたる「……」

茄子「……」

歌鈴「……」

朋「……」

芳乃「……」

芳乃「――」


………………

…………

……
5 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:30:08.79 a6jkNXm20
芳乃「……うむ」

芳乃「終わりましてー」

歌鈴「……もう目を開けてもいいですか?」

芳乃「大丈夫でしてー」

朋「……」パチッ

ほたる「……?」パチッ

茄子「……あんまり変わった気がしませんねー?」

芳乃「そういうものかも知れませぬねー」

芳乃「あくまで、力自体はまだそなたらが纏っているはずでありますゆえー」

歌鈴「……ってことは、完全になくなるわけじゃないんですね」

芳乃「うむー」

芳乃「しかし、先ほども話したとおり加護を薄めることはできましてー」

芳乃「試してみてはー?」

朋「そうね……っていっても、すぐに試せそうなのは……」

ほたる「……あっ、私ですか?」

茄子「そうですねー♪」

茄子「私の手を握った後におみくじを引けば……」

茄子「……その力もまだ残っているんでしょうか?」

芳乃「さぁー?」

朋「……なら、ラッキーアイテムでも身に着けてみる?」

朋「ほたるちゃんって何座だったっけ?」

ほたる「あっ、えっと……ぷぎゃっ!」

歌鈴「あっ!」

芳乃「おやおやー」

茄子「盛大にこけちゃいましたねー」

朋「……大丈夫?」

ほたる「いたた……はい、大丈夫で……ぷぎゃっ!」

ほたる「……うぅ」

朋「あはは……」

歌鈴(……なんだか身に覚えがあるこけ方……)

芳乃「……ふむー?」
6 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:30:44.72 a6jkNXm20
朋「……立てる?」

ほたる「たっ、立てます……!」

ほたる「……ほっ、ほら!」

茄子「わぁー♪」パチパチ

ほたる「このくらいのことで拍手しないでくださいっ!」

朋「それで、何座だっけ?」

ほたる「えっとおひちゅっ……」

ほたる「……牡羊座です」

朋「噛んだわね」

ほたる「噛んでないですっ!」

茄子「うふふっ、なんだか歌鈴ちゃんみたいですねー♪」

歌鈴「自分で言うのもなんですけど、確かにそんな感じですね……」

芳乃「ふむー……」

芳乃「……とりあえず、くじを作ってからでいいでしょうかー」

歌鈴「あれ、どうしたんですか、芳乃さん?」

芳乃「いえ、何もー」

芳乃「わたくしはくじを作るので、ラッキーアイテムの方はよろしくお願いしますー」

朋「はーい」

朋「……で、牡羊座なのよね?」

朋「牡羊座は……えっと、福袋……はすぐそばに無いし……」

朋「……あ、じゃあラッキーカラーがグレーだから。これとかどう? グレーのハンカチ」

ほたる「あ、ありがとうございましゅっ……すっ!」
7 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:31:27.96 a6jkNXm20
朋「……って感じで、ラッキーアイテムは用意できたけど、そっちはどう?」

芳乃「簡易なものではありますが用意しましてー」

芳乃「大凶、吉、大吉の3種をこの箱に入れておりますー」

芳乃「わたくしや歌鈴殿の祈りもこめた特別製であるゆえ、おみくじとして機能を発揮するでしょー」

芳乃「ではほたる殿ー」

ほたる「は、はいっ……」

ほたる「……」ゴクッ

ほたる「……えいっ!」

茄子「どうでした?」

ほたる「……あっ、吉!」

ほたる「吉ですっ……!」

茄子「わぁ、本当ですね♪」

ほたる「やった……こんなの引いたの初めて……!」

ほたる「今までずっと大凶だったのに……!」

朋「ふふっ、おめでと。ほたるちゃん」

ほたる「ありがとうごじゃいっ……ございますっ!」

茄子「今日のほたるちゃんはよく噛みますねー♪」

ほたる「うぅ……なんでだろう……」

歌鈴「あはは……でも、これでほたるちゃんの不幸が抑えられた……ってことでいいんです

よね?」

歌鈴「それと、私たちも……」

芳乃「うむー」

芳乃「……と、言いたいところなのですがー」

歌鈴「?」

芳乃「念のため、歌鈴殿たちも引いてもらってもー?」

歌鈴「私たちも?」

芳乃「うむ、三度ほどー」

朋「んー」
8 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:32:03.39 a6jkNXm20
朋「よいしょ……わっ、大吉!」

朋「えいっ……あれ、また大吉?」

朋「最後は……また大吉ね」

茄子「えいっ……ふふっ、大凶でした♪」

茄子「二回目……わっ、また大凶♪」

茄子「三回目っと……大凶ばっかりですねー♪」

歌鈴「んー……あ、吉」

歌鈴「やっ……これも吉ですね」

歌鈴「とっ……もう一回吉……?」

ほたる「わぁ……皆さんすごいですね……」

ほたる「同じ運勢を三回連続で引くのが三人連続で出るなんて……」

ほたる「……確率ってどれくらいなんだろう?」

芳乃「いえ、これは確率などではないかとー……」

ほたる「えっ」

芳乃「……少々お待ちをー。ばば様に連絡を取ってみましてー」

ほたる「う、うん……」

朋「やっば……どこまで大吉引けるか楽しくなってきたわね」

朋「あたし、変な力が無ければこんなに運がよくなるんだ……」

茄子「私にも引かせてくださーい♪」

茄子「大吉以外が出るのが楽しくって、楽しくって……特に大凶なんて……♪」

歌鈴「……あかまきがみあおまきがみきまきがみっ!」

歌鈴「わっ、噛まないでいえる……! よし、次は……」

ほたる「……」
9 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:32:46.84 a6jkNXm20
芳乃「お待たせしましてー」

茄子「えーいっ!」

茄子「うふふっ、また大凶♪」

朋「茄子さん! 次あたし!」

歌鈴「この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから――」

芳乃「……こちらはー?」

ほたる「あの……みなさん楽しくなっちゃったみたいで……」

朋「えいっ! わっ、また大吉!」

朋「あっ、見てみて芳乃ちゃん! また大吉よ!」

芳乃「……喜んでいるところ申し訳ないのですが、そなたらにお伝えせねばならぬことがー」

朋「ん、何?」

芳乃「実はそなたらの力は効力を失ったわけではないのでしてー」

歌鈴「……えっ?」

歌鈴「でも私、早口言葉いえるようになりましたよ?」

茄子「私も、大凶なんて始めて引きましたよ?」

芳乃「うむ……それもそのはずでしょー」

芳乃「何せ、そなたらが持つ力は効力を失わないまま別のものへと移ったのですからー」

ほたる「……?」

歌鈴「……あっ、じゃあほたるちゃんが急にこけたり噛んだりしていたのは……!」

芳乃「そなたの……歌鈴殿が纏っていた力がほたる殿に移ったからでしてー」

ほたる「なるほど……」
10 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:33:55.37 a6jkNXm20
芳乃「同じように、茄子殿の力は朋殿にー」

芳乃「朋殿の力は歌鈴殿にー」

芳乃「そしてほたる殿の力は茄子殿にー」

芳乃「といった風に、そなたらの力は別のものへと渡ったのでしてー」

朋「なるほどねぇ……」

朋「……ってことは今の私は幸運で」

茄子「今の私は不運なんですねー」

芳乃「うむ……そなたらのおみくじの結果がそれを教えてくれましてー」

芳乃「……まったくー」

芳乃「別の人に渡せば力は消えたも同じ……とは、なんて適当なことをばば様はー」

芳乃「酔っていたとはいえー、今度帰る時には灸をすえねばー」

芳乃「……っと、愚痴は後にしましょー」

芳乃「今はとりあえず元に戻さねばー……そなたらー、もう一度座ってくださいませー」

茄子「嫌です♪」

芳乃「……は?」

茄子「うふふっ、せっかくこんな面白い体質になったんですよ、堪能しなくちゃ♪」

茄子「大丈夫です、夕飯までには帰って来ますから♪」

芳乃「いや、そういう問題でなく――」

茄子「――アデュー♪」ダッ

芳乃「あっ!」

芳乃「こらー! 待つのでしてー!」

ほたる「そうですよ、茄子さん! もしそれが私と同じなら……ぷぎゅっ!」

芳乃「わっ! ほたる殿、大丈夫でして?」

ほたる「だ、大丈夫です……それより茄子さんを……ぷぎゅっ!」

ほたる「……こんなのでどうやって歌鈴さんは歩いてたんですか……」

歌鈴「わ、私はさすがにそこまでひどくはなかったはずだけど……」
11 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:34:45.05 a6jkNXm20
芳乃「元より持ち合わせてない力であるゆえー」

芳乃「当人よりもより強く効力が発揮されるのかもしれませぬなー」

ほたる「……じゃあ、茄子さんも……私より強い不幸に……!」

芳乃「うむ。それもあるため、早く元に戻さねばならぬのですがー」

芳乃「まったく、茄子殿はー……まったく、茄子殿はー!」

朋「早く追いかけないと!」

芳乃「うむ」

芳乃「しかし、このままほたる殿を放っておくわけにもいきませぬー」

芳乃「今のほたる殿は、いつこけて頭を打ってもおかしくないゆえー」

ほたる「……どうにかならないんでしょうか?」

歌鈴「……あっ! 私、神様の前だったらこけたりとかぜんぜんしませんでしたよ!」

ほたる「そうなんですか?」

歌鈴「はい!」

歌鈴「……ただ、少しでもそばを離れるといつもの感じになっちゃってましたけど」

ほたる「なるほど……」

ほたる「……でも、神様なんて、どうすれば……」

芳乃「……なれば私が神となりましょー」

ほたる「……へ?」

朋「え、何。そんなことできるの芳乃ちゃん?」

芳乃「任せませー」

芳乃「こんなこともあろうかとー、現人神となる修行を積んでおりましたゆえー」

朋「えぇ……」

芳乃「今成り代わるので、しばしお待ちをー」
12 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:36:00.14 a6jkNXm20
芳乃「変わりましてー」

芳乃「今の私は神でありー、私のそばにいれば問題は無いでしょー」

ほたる「……」

芳乃「……半信半疑なのはわかりますがー、信じてくださいませー」

芳乃「試しにわたくしの手を取り、立ち上がってみせませー」

ほたる「……」ギュッ

ほたる「……あ、立てた」

芳乃「でしょー?」

芳乃「また、早口言葉も言えるかとー」

ほたる「……バスガス爆発っ!」

ほたる「わ、本当……!」

芳乃「しかし、ひとたび手を離せばー……どうぞー?」パッ

ほたる「……ばしゅがっ!」

ほたる「――ッ!」

朋「……舌噛んだのね」

芳乃「これでわかりましてー?」

ほたる「――」コクコク

ほたる「――絶対離さないでくださいね」

芳乃「……これでよし」

芳乃「では茄子殿を探しにいきましょー」

朋「あっ、ちょっと待って!」

芳乃「んー?」

朋「今、歌鈴ちゃんがあたしと同じ感じになってるのよね?」

朋「じゃあ、たぶんラッキーアイテム持ってないと結構運が悪い感じになっちゃうから用意しなきゃかも」

歌鈴「えっ、そうなんですか?」

朋「うん……あたし昔は結構運悪くてさー……」


………………

…………

……
13 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:36:29.34 a6jkNXm20
朋「これでよしっ!」

歌鈴「うぅ……恥ずかしい」

朋「……そんな恥ずかしがることないじゃない」

朋「リボンなんて衣装でいつもつけてるでしょ?」

歌鈴「それはステージの上だからで……」

歌鈴「普段はこんな大きいリボンつけないから、ちょっと恥ずかしくって……」

朋「歌鈴ちゃんのラッキーカラーで今渡せるのがこれしかなかったのよ、ごめんね」

歌鈴「いえ……うぅ」

芳乃「……とにもかくにも準備はできたようですねー」

芳乃「では、今度こそ参りましょー」

朋「おー!」

ほたる「よ、芳乃さん……絶対、絶対離さないでくださいね……!」

芳乃「わかっておりますー」

芳乃「……では、茄子殿の向かった方向へと……」

朋「……あれ、電話」

芳乃「……」

朋「……電話しながら歩くわよ、そんな目で見ないで」

芳乃「……急がねば、茄子殿がどんどん離れてしまいますー」

芳乃「なるべく足早にー……」

ほたる「わっ、わぁっ……! あんまり、離れないで……!」

芳乃「……」

歌鈴「……あはは」
14 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:37:51.71 a6jkNXm20
朋「もしもし……あれ、お母さん。どしたの?」

朋「……」

朋「……えぇ!? 庭から温泉が出てきた!?」

歌鈴「えぇっ!?」

朋「えっ、嘘……嘘でしょ?」

朋「嘘じゃないって……えぇ、そんなこと言われても……」

朋「ってかそれを私に知らせてどうしろって言うのよ……」

朋「……ああ、喜びを知らせたかったのね」

朋「うん……まあ、今度帰る時を楽しみにしてるわ」

朋「……そうね、旅館になった実家を楽しみにしてる」

朋「……」ピッ

朋「えぇ……」

歌鈴「……温泉、掘り当てたんですか?」

朋「そうみたい……わっ、写真まで」

朋「……うわっ、本当に温泉でてるわ」

歌鈴「わっ、本当……」

歌鈴「これも茄子さんが纏ってた力のおかげなんでしょうか……?」

朋「……あ、そっか」

朋「そういえば、今あたし普段より幸運になってるのよね」

朋「……」

朋「……ちょっとゲームのガチャでも引いてみよっかな」

芳乃「……そなたー」

朋「や、だってほら……せっかくだし……」

芳乃「……それはそなたの力では無くなるのですからねー?」

朋「わかってるわよ……わっ、SSR出た……」

朋「じゃあ、こっちも……」

芳乃「……」
15 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:39:43.95 a6jkNXm20
芳乃「では次はこちらにー」

ほたる「……あっ、芳乃さん。たぶんこっちです」

芳乃「おや、そうなのでしてー?」

ほたる「はい」

ほたる「……私と同じなら、カラスがたくさんいる方向にいるはずです」

ほたる「後は……ほら、植木鉢が落ちた後とかを辿れば」

芳乃「……なるほどー」

ほたる「……客観的に見ると、私の周りってあんな感じだったんですね」

芳乃「……」

朋「うわっ、こっちも欲しいの出た……」

朋「……」

朋「後、なんかこの体でできることあるかな……」

芳乃「……朋殿ー」

歌鈴「でも、朋さんの……いえ、茄子さんの力があるからか、信号にぜんぜん引っかかりませんね」

ほたる「そうですね……逆に私の場合は毎回引っかかるので……ある意味新鮮です」

芳乃「ふふー、追いやすそうでしてー」

朋「そうねー」

朋「……今のこの体で宝くじ買ったら……?」

芳乃「朋殿」

朋「じょ、冗談よ、冗談……」
16 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:40:15.87 a6jkNXm20
芳乃「……は……はっ……」

芳乃「っくしゅん!」

朋「あら、大丈夫?」

芳乃「うむー……近頃はめっきり寒くなってまいりましてー」

歌鈴「そうですねー……私もちょっと寒いです」

ほたる「あ、あの。芳乃さん……」

芳乃「……あー、すみませぬ」

芳乃「口元を押さえるために離してしまいましてー」

ほたる「いえ……それより早く手、手を……ひゃわっ!」ステン

朋「……何も無い場所でもこけるのですねー」

歌鈴「そうなんですよ……あはは」

ほたる「うぅ……」

芳乃「しばしお待ちを――」

芳乃「――」

ほたる「……芳乃さん?」

芳乃「いえ……」

芳乃「……つかぬ事を聞きますがー」

芳乃「そなた、下着は?」

ほたる「へ?」

ほたる「……」スッ

ほたる「……!?」

ほたる「な、なんで!?」
17 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:41:17.90 a6jkNXm20
朋「えっ!? ほたるちゃん、まさか……!?」

ほたる「わぁぁ、言わないでください、言わないでくださいっ!」

ほたる「な、なんで……ちゃんと履いてきたはずなのに……!?」

歌鈴「……あっ! もしかしてそれも私にあった力のせいかも……」

ほたる「えぇっ!?」

歌鈴「あはは……私、よく下着を忘れてきちゃうことがあって……」

歌鈴「……って思ってたんだけど……もしかして、本当は履いてたけど変な力で履いてないことにされてたのかも……って」

ほたる「どんな力なんですか……!」

朋「……でも、今ほたるちゃんがそんな状況になってるってことなのよね」

芳乃「うむー」

芳乃「……その、ちらりと見えてしまい」

ほたる「忘れてくださいっ!」

ほたる「今すぐにっ! 忘れてくださいっ!」

芳乃「う、うむ、忘れましょー」

ほたる「絶対に忘れてくださいねっ!」

ほたる「それともう二度と離れないでくださいっ! 絶対に! 絶対に!」

芳乃「う、うむ、わかっておりましてー」

ほたる「いえっ……また、何かで離れるかもしれませんから……私がずっと引っ付いてますっ!」ギュッ

芳乃「お、おー……」

ほたる「絶対に離しませんから!」
18 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:41:55.53 a6jkNXm20
芳乃「……少々歩きづらいのでして」

ほたる「でも、もう絶対に離れたくないので……」

朋「……歌鈴ちゃんはよくいつもあんな感じでいれたわね」

歌鈴「私の時はここまでじゃないですし……ほら、芳乃ちゃんも言ってましたけど、私のときより強くなってるらしいし」

朋「あ、そっか……」

朋「……あれ、でも下着を忘れてたのは」

歌鈴「それは……き、気のせいですっ!」

朋「そ、そっか……」

芳乃「むー……」

芳乃「……」

芳乃「……あっ!」

芳乃「茄子殿を見つけましてー!」

朋「えっ、どこ!?」

ほたる「……あっ、あそこに!」

茄子「……あら、追いつかれちゃいました♪」ダッ

歌鈴「お、追いかけましょう!」

芳乃「うむー」

芳乃「……追いづらいので、離れていただいてもー?」

ほたる「嫌ですっ!」

芳乃「……むー」

朋「……とりあえずあたしと歌鈴ちゃんが追いかけるわ」

朋「いきましょ、歌鈴ちゃん」

歌鈴「はいっ!」
19 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:42:45.71 a6jkNXm20
歌鈴「茄子さーんっ! 待ってくださーいっ!」

茄子「まだ堪能しきってないので待ちませーん♪」

朋「そういう問題じゃ……あっ、茄子さん! 上! 上!」

茄子「……きゃっ!」

茄子「うふふ……また植木鉢……こんな危険初めてです……♪」

朋「……うわぁ」

歌鈴「とっ、朋さん! 引いてないで追いかけましょう!」

朋「……ととっ、そうだった!」

朋「待ちなさーいっ!」

茄子「待ちませーん♪」

朋「もーっ!」

茄子「うふふっ、これでもっともっと幸運じゃない私を楽しむんですからー♪」

茄子「絶対に追いつかれませ――きゃっ、黒猫」

朋「……うわっ、黒猫の行列」

歌鈴「あんなのありえるんですね……」

歌鈴「……あっ! 今のうちですっ!」

朋「あっ、そうだったわ!」

茄子「んー……飛び越えるわけにも……」

朋「……よっし、追いついた!」

茄子「あっ!」

朋「捕まえたわっ!」ガシッ

歌鈴「もう逃げられませんよっ!」ガシッ

茄子「つかまっちゃいましたー♪」
20 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:43:27.73 a6jkNXm20
茄子「んー……せっかく楽しんでたのに」

茄子「信号で止まったりー、目の前に急に飛び出たトラックに驚いたりー、上から落ちてきた植木鉢に驚いたりー」

朋「どんな楽しみ方してるのよ……」

歌鈴「芳乃さーん! 捕まえましたよー!」

芳乃「うむー! そのまま少々お待ちをー!」

ほたる「きゃっ! い、いきなり動いて離れないでください!」

茄子「……あの二人は何をやってるんですか?」

茄子「二人羽織の練習?」

朋「まあ、いろいろあって……」

茄子「……あれも楽しそうですねー♪」

歌鈴「当人たちにとってはそんなこと無いと思いますけどね」

茄子「……んー」

茄子「でも、これで終わっちゃうんですねー……せっかく楽しかったのに」

朋「元ある形に戻るだけよ」

茄子「そうなんですけどねー……」

茄子「でも、ちょっと戻りたくないって思う自分もいませんか?」

朋「……」

歌鈴「……」

茄子「朋ちゃんは……私の力でしたよね?」

茄子「もっともっといろんな幸運を試してみたいと思いませんか?」

朋「……」

茄子「それに、歌鈴ちゃんも」

茄子「せっかく、転ばないし噛まない体質になったんですから、いろいろしてみたいと思いませんか?」

歌鈴「……」

茄子「ね?」

朋「……」

歌鈴「……」
21 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:44:06.67 a6jkNXm20
芳乃「……ようやく追いつきまして」

ほたる「……」ギューッ

朋「……まるでぬいぐるみみたいね」

芳乃「聞き捨てならない言葉であります……が、今は良いでしょー」

芳乃「さて、今度こそみなの力を元の体へと戻しますー」

芳乃「朋殿ー、歌鈴殿ー、茄子殿と共に座りませー」

朋「……」

歌鈴「……」

芳乃「……お二人ともー?」

朋「えーっと……ごめんね、芳乃ちゃん」

芳乃「へ?」

歌鈴「あのっ……満足したら戻ってきますから……」

歌鈴「だから……ごめんなさいっ!」ダッ

朋「ちゃんと戻ってくるから!」ダッ

芳乃「朋殿!? 歌鈴殿!?」

茄子「うふふ、ごめんなさい、芳乃ちゃん。二人をたぶらかしちゃいました♪」

茄子「そして私も、ちゃんと戻ってきますからー♪」ダッ

芳乃「あっ、待つのでして――」

ほたる「あっ、離れないでくださいっ!」ギュッ

芳乃「わぷっ!」

ほたる「お願いします……! 今の私を一人にしないで……!

芳乃「うぐ……むぐ……むー!」

芳乃「うがー! なんなのでしてー、どいつもこいつもー!」






おしまい
22 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:44:46.47 a6jkNXm20
おまけ


芳乃「……なんなのでして……どいつもこいつも……」スー

朋「……ふふ、変な寝言」

歌鈴「どんな夢を見てるんでしょうか?」

朋「ちょくちょく聞こえる寝言を聞くに、あたしたちは出てるみたいだけどね」

茄子「私が出てるならきっといい夢ですよー♪」

茄子「鷹も、富士も、茄子も一気に出てきたようなもんですからー♪」

ほたる「茄子さん! 前! 前!」

茄子「私なら事故にはならないので、大丈夫ですよー♪」

ほたる「そういう問題じゃないですっ!」

茄子「うふふっ、冗談です、冗談♪」

ほたる「もう……」

朋「……でも、まさか茄子さんが運転できたとはねー」

茄子「あら、できなさそうでしたか?」

朋「うん」

茄子「……朋ちゃんには言われたくないです」

歌鈴「あー……」

ほたる「確かに朋さんは……」

朋「どういうことよ!」

茄子「うふふっ♪」

茄子「……あ、そろそろ神社につきそうですよー」

朋「そうなの? じゃあ芳乃ちゃんも起こさなきゃね」

芳乃「うぅ……ほたる殿……少し服をはだけるくらい良いのではー……?」

ほたる「どっ、どんな夢を見てるんですか!?」

茄子「……ほたるちゃん、そういうことするんですか?」

ほたる「しませんっ!」

歌鈴「ふふっ」




おしまい
23 :◆6QdCQg5S.DlH 2018/01/02(火) 22:46:37.38 a6jkNXm20
ミス・フォーチュンとミス・ラッキー・テリングとかいう俺得ユニットが同タイミングで出てきて、かつ互いのユニットメンバーに対して言及していたりして喜びが天元突破したノリと勢いで書きたかったことを混ぜました。
お年玉もらった気分


誤字脱字、コレジャナイ感はすいません。読んでくださった方ありがとうございました

肇「柚色の柔らかな器」

2 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 09:58:36.29 b72dE8Y00

柚「だ、だめだよっ! 肇チャン! フリスクのみんながもうすぐここに来るのにっ……!」

肇「そう、ですね…。ですが、柚ちゃんの器はこんなにも固いまま。柔らかくなるまでしっかりねらないと後でお体に障りますよ」

肇「トレーニング後のマッサージは重要だと、トレーナーさんもおっしゃっていました」


柚「そ、それはそうなんだけど…! もうそろそろ、この『手枷』を外してくれてもいいころじゃないカナ!?」ガチャガチャ


肇「それはできません。柚ちゃんからの悪戯の仕返しは、まだ続いているんですよ」ムニュ

柚「ひぅっ! ど、どこ触って…!」

肇「おや、随分と敏感なのですね。今はまだ序の口。これでは先が思いやられますね」クスリッ

柚「(ひぃ〜。肇チャン、ノリノリだよぉ! どうしてこんなことに…)」
3 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 10:04:58.55 b72dE8Y00

遡ること30分前。



柚「ふい〜、レッスン疲れたー!」ダバー

肇「あら、柚ちゃん。今日は随分とお疲れの様子ですね」

柚「そうなんだよぉ! トレーナーさんが柚ばっかり構うからさあ〜。ぐでー」


肇「ふふふっ。柚ちゃんが遊びでヘンなステップを追加するからですよ?」

柚「だってさぁ、ずうっと真面目にレッスンしてると私の遊び心がウズウズしちゃってね〜。テヘっ!」

肇「なるほど。柚ちゃんらしいですね」

柚「そうそう。これぞ私らしさっ! はあ〜、でも、今は流石に元気切れちゃったなぁ。次はお仕事でフリスクのみんなと合流だけど、それまでリフレッシュルームで休憩だー!」グデー


肇「まあ、柚ちゃんったら。ソファーでそのように寝転ぶなんて行儀が悪いですよ」

柚「へへーん! 今は優しい優しい肇チャンしかいないから、平気だよー!」フリフリ


肇「……」ムラッ

4 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 10:13:36.97 b72dE8Y00

肇「あっ、そうだ(唐突)。トレーナーさんがおっしゃっていましたが、運動後のマッサージは筋肉の緊張を解して疲労の回復を早めるそうです」

肇「私が柚ちゃんにマッサージをして差し上げます。ささっ、柚ちゃんはそのまま手を楽に伸ばしていて下さい」

柚「ほんとに! わーい、肇チャンやっさしー! じゃあ、お願いしまーす!」


肇「ええ、そのまま手を…」ガチャ

柚「ガチャ?? ん? なにカナ、コレ?」ガチャガチャ

肇「さあ、何でしょう? 当ててみてください」


柚「…手錠?」

肇「ほぼ正解です。柚ちゃんは賢いですね」ナデナデ

柚「エヘヘ。ありがとうー」


肇「正確にはジョークグッズのソフトな手枷です。力を入れても壊れず、手首が傷つくことのないように内側に柔らかい素材を使用している優れものです。悪戯をするには最適なんですよ」

柚「へー、肇チャンは色んなことを知ってるねぇ」

肇「ふふっ。知的で聡明だなんて、柚ちゃんから言われると照れてしまいます」

柚「ソコマデハ言ッテナイヨー」

5 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 10:24:00.32 b72dE8Y00

肇「柚ちゃん、以前、私がストレッチをしている時に、悪戯をしてきましたね」

柚「ぎくっ」

肇「それだけに飽き足らず、その後の食事の際には、私があとで食べようと取っておいた練り物を奪いました」

柚「そんなにかまぼこ好きだったの!?」


肇「かまぼこの恨み、今でも忘れていません」

柚「なんか、かまぼこの方が恨みが深そう!?」


6 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 10:40:39.77 b72dE8Y00


肇「今は柚ちゃんがヘタっているようなのでその隙を突き、これまでの悪戯の仕返しを敢行します」

柚「ううっ…。わ、分かった! じゃあ、この柚を好きなだけ弄ぶがいいさ! イタズラしてるんだから、イタズラされても文句は言わないヨ!」

肇「よい覚悟ですね。ちなみに私は両利きです」

柚「? それがどったの?」


肇「分かりませんか? 陶芸で土を扱う繊細で正確な手が二本、柚ちゃんを襲うのです。まさか柚ちゃん、私のくすぐりが一般人のそれと同じレベルだと思っていますか?」

柚「……!」

肇「では、行きますよ」


柚「あっ、ちょ、まっ!」

柚「肇チャン、タイム! ストップ! ほんと、タンマ! …ひっ!」


柚「あっ、あっ、あっ、あっ―――」

7 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 10:48:11.91 b72dE8Y00

10分後。



柚「あひぃ、あひぃ……。も、もう許して!」

肇「そうですね。少し休憩しましょう」


柚「(くすぐりはまるで地獄のようにカレツだった…。笑い疲れて柚の体力はボドボドだよぉ…)」


肇「おや、柚ちゃん、リフレッシュルームに来る前よりも疲れているではありませんか。一体、誰がこんなことを…?」

柚「肇チャンは鬼なの? 悪魔なの? ちひろサンなの?」


肇「では、今度は本当にマッサージをしてあげましょう。そんなに怯えなくてもいいのですよ、柚ちゃん。ちゃぁんと、優しくしますから」

柚「話を聞いてー! あ、やっ、だめだよ! こ、こないでーーー!」バタバタ


そして冒頭へ。

9 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:03:12.25 b72dE8Y00

柚「(肇ちゃんはどうしてこうなっちゃったの…? ていうか、くすぐりの時と肇チャンの雰囲気が変わってるよー…。さっきより優しいけど、なんか――」

肇「柚ちゃん」

柚「は、はいっ!」

肇「考えごとをしてはいけません。ちゃんと、私の指の動きを感じ取って下さい」


柚「そ、そんなこと言われても…」

肇「ふむ。取りあえず、上半身を中心に触っていきましょうか。力を抜いて下さいね」

柚「ね、肇チャン。アタシ、…仰向けだよ。上半身のマッサージって……」


肇「ええ、お察しの通りですよ。…柚ちゃん、私と違って中々のお餅をお持ちですが、激しくダンスをされますからいつも辛そうだなと思っていました」

柚「あはは…、そんなご大層なものじゃないよー。肇チャンのプロフィールのサイズとそんなに変わらない変わらない〜」

肇「……」ムッ


肇「………」スッ(SRホップステップサマー特訓前の画像を見せる)

柚「…あ、こ、これは〜……」

肇「…同じ身長の神崎蘭子さんより実はスタイルが良いんですよね、柚ちゃんは。何か申し開きはありますか?」

柚「あはは…」


肇「……」ムギュ

柚「ひゃわっ……。む、無言で触ってきた!」
10 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:12:22.28 b72dE8Y00

柚「(…肇チャンは、愛海チャンみたいなことしてくるかと思ったけど、そんなことはなかった…。ちゃんとマッサージっぽくしてくれてる)」

柚「(鎖骨と胸の間の筋かな? 肇チャンの指がそこを強く押してきた)」

肇「ここは小胸筋と言います。凝ったままではリンパの流れが悪くなり、胸に悪影響があります。しっかりほぐしましょうね」


柚「…うん……。…んっ…、…んくっ…!」

柚「(やばっ…。変な声出ちゃう! お、抑えないと…!)」


肇「こら、柚ちゃん。声を抑えてはいけませんよ。リラックスして、自然に息を吐きましょう」


柚「(肇チャンの優しい声が頭に溶け込んで…。抵抗できない……。…う、受け入れちゃうっ…!)」

柚「…うん……。…ふあっ…、…んう……! …はあ……、…あうっ…んん……」


柚「(肇チャンのいつも土を練っている手が、今はアタシの変なとこを触ってる…。指が押し込まれて離れて、押し込まれては離れて…。まるで肇チャンに私が作り直されてるみたいだ…)」

肇「良いですよ。そのまま、私を感じて、私に身を任せて…」ギュッギュッ

柚「(気持ちいい……。手枷をされて、肇チャンに好きなように触られてるのに……。このまま、肇チャンの指を感じていたいと思っちゃうよ……)」


肇「……、柚ちゃん。今、どのような気分ですか? 痛くはありませんか?」

柚「…全然痛くないよ……。…んっ…、気持ち……んんっ…、…いい…。…もっと……、(強く)してもいいよ……」

肇「…」ゾクゾク
11 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:26:06.82 b72dE8Y00

肇「…分かりました。柚ちゃんの望みの通りにしましょう」

柚「(ん? あれ? アタシ今、マズイ事を口走ったのでは……)」


肇「ふふっ。柚ちゃんという器、私の手で隅の隅まで、余すことなくほぐしてあげますからね」

柚「(肇チャンの手が、柚の禁断の領域へと伸ばされようとしてる……! さ、流石にこれ以上は目撃された時に言い訳できない……! ここで終わりにしないと!)」


柚「は、肇チャン、もうヤメよ! フリスクのみんなに見られたら、アタシ達、パッと見変なことしてると思われるよぉ! 比奈サンが好きな薄い本みたいなことしてると思われるから、ヤメにしよぉ!」



肇「…」ピタリ

柚「…!」ビクッ



肇「……やけにフリスクの方々を気にかけますね。そんなにも皆さんのことがお好きですか?」

柚「あ、当たり前じゃん! 大事な友達だもん!」


肇「じゃあ、わた―――」

柚「肇チャンだって、同じぐらい大事だよ! だから、友達同士でヘンな誤解して欲しくない! 柚は皆とずっと仲良しでいたいから…!」

肇「……!」
12 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:34:26.32 b72dE8Y00

肇「…ふふ、ごめんなさい。今の質問は少し意地悪でしたね」

柚「わ、分かってくれればいいよ…! じゃあ、手枷……」

肇「でも、手枷は外しませんし、マッサージも続けます」

柚「どえっー! な、なんで!!」


肇「八つ当たりです。同じとは言われましたが、柚ちゃんに大好きだと思われているフリスクの皆さんのこと、ヤケてしまったので…」





肇「…陶芸家だけに、ね」

柚「」

13 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:38:57.64 b72dE8Y00

柚「う」

肇「う?」




柚「うまくないよーー!!!」


ナ  イ  ヨ  ー


ナ イ ヨ ー 


ナ イ ヨ ー

...
14 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:47:52.67 b72dE8Y00





ガラガラッ


あずき「ごめんねー、柚ちゃん! 電車が遅れて、遅くなっちゃった!」

柚「…!」ビビクッ

肇「あら、それは大変でしたね」ギュッギュッ

穂乃果「…柚ちゃんと肇さん、何をしていらっしゃるんですか?」


肇「これですか? 『今』は手首のマッサージをしているんです。柚ちゃん、お疲れだったようなので、こうして癒して差し上げてるんです」


忍「ふーん。わっ、柚ちゃん、顔真っ赤でふにゃふにゃだね…。そんなに肇さんのマッサージ、気持ちよかったの?」

柚「………えっ…。…あっ、そう、そうなの! 肇チャンってば、テクニシャンでさー! 肩とか足とか全身やってくれてね、もう最高に気持ちよかったの!」


柚「あ、みんなが来たし、も、もうマッサージは大丈夫だよ、肇チャン!」

肇「そうですか、分かりました」スッ


あずき「えー! 柚ちゃん、いいなー! マッサージ!」

穂乃果「そんなことが…。肇さん、柚ちゃんが大変お世話になったようで、ありがとうございます」ペコリ

肇「いえいえ、私が好きでやったことなので」
15 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:53:55.51 b72dE8Y00

忍「柚ちゃん、ちゃんと肇さんにお礼いいなよ」

柚「う、うん…。肇チャン、……色々揉んでくれて、あ、ありがと!」

肇「ええ。疲れたらまた、施術して差し上げます」

柚「ああ、うん…! …その内、ね!」


あずき「ああーーー! ていうか、もう現場入りの時間迫ってるよー! 早く行かないと!」

穂乃果「では急がないと。肇さん、慌ただしいですが、もう私たちは行きますね」

忍「じゃあね、肇さん。今度はゆっくり話そうね」

肇「はい、楽しみにしています」


柚「ま、まったねー! 肇チャン!」

肇「…ええ、また」



―――ガラガラ、ピシャッ



肇「……」

16 :◆2HdNXSlK.Q 2018/01/02(火) 11:59:05.72 b72dE8Y00

肇「結局、オチませんでしたか……。…残念、……いえ…、それでこそ柚ちゃんですね……」


肇「……」

肇「今度はもっと良い、最高の道具を用意しておきましょう……。手枷程度の玩具ではなく…ね」ジャラ




肇「……次に会うのが楽しみですね、柚ちゃん。ふふっ…、ふふふっ……」



エンド

日野茜「よいお年を文香ちゃん!!!」鷺沢文香「もう明けています……」

1 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:08:44.01 dh64FiQ80

〜事務所〜

ガチャ

塩見周子「お疲れ〜……あ、文香ちゃんと茜ちゃん、あけおめ〜」

鷺沢文香「明けましておめでとうございます」

日野茜「よいお年を!!!」

周子「2018年が秒で過ぎていった」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514768923
2 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:09:21.19 dh64FiQ80

茜「よいお年を!!!」

周子「おおっとこいつは強情だ」

文香「茜さん、朝からこれしか言わなくて……」

周子「2018年に切り替わるタイミングで何かしらのバグが起きてるじゃん」

茜「よいお年を!!!」

周子「もうなんか年の瀬に思えてきてあたしの自我が危ないから止めて」

文香「よいお年を」

周子「結託して精神攻撃しないで」

3 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:09:49.66 dh64FiQ80

周子「ってか2人でさっきまで仕事だったんでしょ? 大丈夫だったの?」

文香「テレビの生放送だったので事なきを得ました……」

周子「事なきを得そうな要素ゼロなんだけど」

文香「幸いなことにフリートークの多い番組でしたので……」

周子「文香ちゃんにとっての幸いって何?」

4 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:10:37.75 dh64FiQ80

文香「ふふ……」

周子「え?」

文香「すみません、実はちょっとしたドッキリなんです」

周子「ええ〜? もー、新年なんだからさ〜」

文香「け、決して周子さんを狙った訳ではなく。この部屋に身長160〜165cmでやや痩せ型、白い髪の京都出身の10代女性が入ってきたら決行しようと」

周子「これ以上ないレベルでスナイプしてるじゃん」

茜「ハッピーハロウィン!」

周子「悪化してる」

鷺沢「周子さんが驚いているうちに通帳と実印を」ガサゴソ

周子「このドッキリでそこまでの戦果狙う?」

5 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:11:10.66 dh64FiQ80

文香「周子さんはお仕事終わりですか?」

周子「そうだよー。夜からまた仕事なんだけど、一旦事務所に顔出そうかなって」

茜「仕事納めですね!?」

周子「そんなにあたしの2018年を終わらせたい?」

茜「あけましておめでとうございます!!!」

周子「それもしかして2019年の挨拶? 終わった? あたしの2018年はもう駆け抜けていった?」

6 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:11:36.89 dh64FiQ80

文香「もし夜までお暇なら、ご一緒に初詣に行きませんか?」

周子「え? いいの?」

茜「もろちんです!!!!!」

周子「よく読んだら新年早々放送が難しそうなワードだけどひらがなってすごいね」

文香「隠れ家的でモダンな神社をこの前見つけたのです」

周子「その形容はカフェ以外に使わない方がいいよ」

茜「サンドイッチと紅茶が美味しかったです!!!」

周子「それカフェでは?」

7 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:12:03.36 dh64FiQ80

周子「なんていう神社なの?」

茜「ドンキホーテ!」

周子「何も祀られてない」

文香「確か明治神宮と」

周子「隠れ家どころか日本中が注目してるとこだね」

文香「噂に聞いただけなので、もしかすると存在しないかもしれませんが」

周子「もしかしなくても存在するわ」

8 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:12:33.22 dh64FiQ80

文香「まあ明治神宮は混雑しますし、やめておきましょう……」

茜「閉まってるかもしれませんしね!」

周子「明治神宮が今日閉めてたら暴動起きるよ」

文香「どこか近所の神社にしましょうか」

茜「OK,Google! 徒歩3時間以内の神社!」ピローン

周子「近所という言葉の認識に根本的なズレがある」

9 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:13:09.49 dh64FiQ80

文香「先ほど周辺の地図を拾ったので見てみましょう」バサッ

周子「ダンジョンかよ」

茜「あっ! こことか良さそうですよ!!!」ピローン

周子「それGoogleの音だと思ってたけど違うんだね」

文香「2駅隣、駅から5分、南向き、風呂トイレ別……いい神社ですね」

周子「後半必要? ユニットバスの神社見たことある?」

文香「しかも抽選で100名様にお賽銭キャッシュバックキャンペーンをやっているようです」

周子「商業的搾取への意欲が凄まじい」

茜「1階はコンビニですね!」

文香「新しいですね」

周子「現代社会は神様を蔑ろにしすぎだよ」

10 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:13:40.78 dh64FiQ80

周子「この辺の普通の神社でよくない?」

文香「普通ですね……スリル・ショック・サスペンスのうち2つは満たしてほしかったのですが……」

周子「それは恋した時に取っておいてあげて」

茜「そうと決まったら出発しましょう! へい策士!」

周子「諸葛亮きちゃうから素直にタクシー呼ぼうね」

11 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:14:09.76 dh64FiQ80

周子「……というか、本当に付いて行っちゃっていいの?」

茜「その心は!」

周子「笑いに繋げるつもりはなかったんだけど」

文香「無理にとは言いませんが……」

周子「いや、文香ちゃんと茜ちゃんなんて、事務所でも仲良いって評判の2人じゃん?」

茜「そっそそそんな!!!」

文香「まだABCならZまでしか進んでいませんよ」

周子「一般的に存在しない段階なんだけど何してるの?」

12 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:14:40.27 dh64FiQ80

周子「お邪魔じゃないかなーって」

茜「まだ大丈夫ですよ!」

周子「近いうちに邪魔になるという含み」

文香「私は、茜さんと同じくらい周子さんとも仲を深められているという認識でしたが……」

周子「そ、そう言われると断れないねえ」

茜「私もまだそう思ってます!」

周子「近いうちに仲違いするという含み」

13 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:15:11.87 dh64FiQ80

文香「では出発しましょうか」

茜「どちらへ!?」

周子「記憶の持続時間が壊滅的だね」

文香「すみません、持ち合わせがないのでATMでおろしてから行きたいのですが……」

茜「子どもを!?」

周子「ATMには荷が重いんじゃない?」

茜「私もお賽銭を80万円ほどおろさなきゃです!」

周子「大規模な寄付じゃん」

14 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:15:46.52 dh64FiQ80

〜コンビニエンスストア(ファミリーマートを想定)〜


周子「その注釈いる?」

茜「誰に言っているのでしょうか……?」

文香「見ちゃいけません……!」

周子「今の1回だけで危ない人扱いは流石に遺憾」

文香「少しの間、待っていてください……」

周子「おっけ、飲み物でも買ってるね〜」

茜「周子ちゃん、飲み物でも買っていようとしてますね!?」

周子「今しがたそう言ったとこ」

15 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:16:22.32 dh64FiQ80

文香「大変長らくお待たせしました」

周子「その修飾に見合うほどは待ってないけど行こっか」

茜「へいヴォクシー!」

周子「車種を指定?」

文香「気を遣わなくても、私なら歩けますので……」

茜「両足の骨が折れても!?」

周子「その想定は必要?」

16 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:16:50.09 dh64FiQ80

〜神社〜


文香「やはり人が多いですね……」

茜「私、ドミノ倒し好きなんです!」

周子「今そのカミングアウトする?」

文香「はぐれないように手を繋ぎましょうか」

茜「はっ、恥ずかしいですが!」

文香「私の右手と茜さんの左手。私の左手と周子さんの右手。周子さんの左手と茜さんの右手を繋げば」

周子「輪になったね」

17 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:17:18.04 dh64FiQ80

文香「なんと……! 来年までには改善案を捻出いたしますので……」

周子「あたしと茜ちゃんが繋いだ手を離せばいいんだよ」

茜「嫌です!!!」ギュー

周子「嬉しいけど解決は絶望的になった」

文香「一旦、手とこの世の全てのしがらみと生への執着を離すことにしましょう」パッ

周子「この一瞬で結構なものを消しとばしたね」

文香「はぐれないように意識しましょうね」

周子「まあ、そうそう迷子にもならないでしょ」

文香「茜さんがいません」

周子「3歳児でももう少し視界に残ってるよ」

18 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:17:46.37 dh64FiQ80

文香「あれだけパンくずを落として進めと……」

周子「その手法は有用ではないと童話で証明されてる」

茜「あっ2人とも! 迷子になっちゃダメですよ!」ブンブン

周子「言ったもん勝ちズルいわー」

文香「ご無事で何よりです」

周子「文香ちゃんと茜ちゃんだけでも手え繋いどきなよ」

文香「手を……!? ABCならTですよ?」

周子「凄い興味湧いてきたんだけどそのABC26個全部教えてくれない?」

19 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:18:20.33 dh64FiQ80

〜賽銭箱前〜


文香「どの地方の豊作を願いましょうか……」

周子「豊作願うのは確定?」

茜「(お2人ともっと仲良くなりたいですがいかんせん私には女子力というものが足りず服もメイクもセンスがありませんしその辺りを練習するためにも雑誌を読んだり試しに洋服や化粧品を買うなりしたいのですがお金がないとその辺りままなりませんので)お金が欲しいです!!!」

周子「葛藤は認めるけどアウトプットされた文言はクズそのもの」

文香「周子さんは何をお願いされますか?」

周子「あたし? うーん……」

茜「どの家庭の安産を願いますか!?」

周子「安産願うのは確定?」

20 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:19:00.62 dh64FiQ80

周子「ま、無難に無病息災かな」

文香「人間さえいなければ病も災いも訪れませんが」

周子「いちいち発想が荒廃してんだよね」

茜「ちなみに文香ちゃんは何を!?」

文香「朝食はトーストでしたが……?」

周子「会話内での察しが余りに悪い」

21 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:19:28.31 dh64FiQ80

周子「さて、あたしは事務所に戻るけど、2人は?」

茜「私は家に!」

文香「私は豊洲市場の水質調査に」

周子「それ今日じゃなきゃダメ?」

茜「お疲れ様でした!」

文香「次に会う時は法廷ですね」

周子「誰がどこに立つのを想定してる?」

22 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:19:56.35 dh64FiQ80

周子「じゃ、あたしこっちだからさ」

茜「また来年です!!!」

周子「ここから丸一年会わないのは逆に難易度が高いかな」

文香「痴漢や暴漢やボウカーにはお気をつけて……」

周子「元ジャイアンツのボウカー選手とのエンカウントは全く考慮してなかった」

23 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:20:23.86 dh64FiQ80

文香「では」

茜「今年もよ」

文香「ろし」

茜「くお願」

文香「いし」

茜「ま」

文香「すね」

茜「!!!」

周子「過度な分業は効率を損なうという好例」

茜「以心伝心でしたね!」

周子「打ち合わせしてたとしても難易度がエグかったよ」

文香「僕らはいつも以心伝心……ふたりの距離繋ぐテレパシー……」

周子「懐かしっ」

文香「確かブルースイハンキみたいなグループだったかと」

周子「単語のカテゴリだけは二枚抜きできてるけどカテゴリ内では壊滅してる」

24 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:20:53.48 dh64FiQ80

文香「来年までには思い出しますので……」

周子「解決の先延ばし好きだね」

茜「私も来年までには今年の目標を立てなくては……!」

周子「矛盾が生まれてる」

文香「すみません、持ち合わせがなくなったのでATMでおろしてから帰りますね」

周子「財布に穴でも開いてるの?」

茜「魚を3枚におろしてから!?」

周子「ATMには荷が重いって言ってるじゃん」

25 :◆5AkoLefT7E 2018/01/01(月) 10:21:20.26 dh64FiQ80

文香「今度こそ、さようなら……」

茜「お疲れ様でした!!!」

周子「はいはい、誘ってくれてありがとね」

茜「お疲れ様でした!!!」

文香「またお暇なら初詣に行きましょうね」

周子「今後1週間くらいしか該当されないけどそれでいいなら」

茜「お疲れ様でした!!!」

周子「そんなに帰ってほしい?」

茜「よいお年を!!!」

周子「結局精神攻撃かい」




おわり



五十嵐響子「ただいまを聞いて、おかえりを言いたい」


1 :◆tues0FtkhQ 2017/12/24(日) 17:03:29.01 beH7pHFB0


モバマスの喜多見柚ちゃんのSSです。地の文風味。






SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514102608
2 :◆tues0FtkhQ 2017/12/24(日) 17:07:23.34 beH7pHFB0


12月はトクベツな月。アタシの誕生日があって、そして神様の誕生日がある。

神様だって、毎年のこの日を楽しみにしてるのかな。
前の日からドキドキして眠れなくて、当日は街をスキップで歩いちゃったりしてるかも。

たくさんのおめでとうをもらえるのが、どうしようもなく嬉しくて。
たとえば、だれかに。なんのトクベツもないような子にもプレゼントをあげたくなっちゃったり。


そんな神様の気まぐれを、「奇蹟」って言うんだって。
アタシは奇蹟を信じてるんだー。

あのヒトは奇蹟なんかーって言うけど、アタシがアイドルになれる日が来るなんて、
アタシにとっては奇蹟みたいなものだよっ。

それに……あの日、Pサンと会えたことだって奇蹟なんじゃないかなって思ってる。


奇蹟ってコトバが軽くなっちゃってるけど、柚には十分な重さなんだ。
それだけ大事ってこと。それだけ楽しいってこと。


聖夜の奇蹟を、アタシはずっと信じてる。
3 :◆tues0FtkhQ 2017/12/24(日) 17:09:05.13 beH7pHFB0


明日の夜までにのんびりと更新していきます。
どうぞお付き合いくださいませ。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 17:22:39.23 LOWowH/uO
期待
5 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:00:21.12 WtWlSgcZ0





 目が覚めて、雪だと思った。レースのカーテンからいつもよりも白くて淡い光が差し込んできて、ぼんやりと部屋の中を照らしていたから。それに朝の空気がものすごく冷たい。いやいやと体を起こしてからついた最初の一息は、白くゆらめいてどこかに消えていっちゃった。


 ごそごそと枕元のスマートフォンのアラームを止める。まだ寝ぼけたままの目には、画面に光る12月24日の文字が眩しく見えた。そっか、今日はクリスマスイブだったっけ。じゃあ、ホワイトクリスマスってやつになるのかな、なんて考える。


 ベットの脇のポールハンガーには、帽子やカバンに混じって、大きめの靴下が吊るしてある。それはサンタさんのための目印で、もうしばらく使われてないことをアタシは良く知ってる。それでもなんとなくの習慣で、昨日物置から引っ張り出してきたやつだ。
6 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:01:50.12 WtWlSgcZ0
 

 彼氏がいるわけでも、プレゼントを楽しみにするわけでも、祈りを捧げるわけでも、ケーキやチキンをばくばく食べるわけでもない。そんなアタシにクリスマスはあんまり関係ないもの。でも、この時期の雰囲気……っていうのかな。寒いはずなのに暖かい、そんなクリスマスの空気がアタシはずっと大好きだった。でも、今の自分にはきっと眩しすぎるんじゃないかって思う。


 小さい頃はトクベツだったクリスマスも、いつかは楽しめなくなってしまう。


 15歳になったアタシにとってクリスマスは、もう他の1日とあんまり変わらなかった。決まったようにチキンと小さなケーキが夕食に出てくるくらいで、クリスマスツリーの飾り付けは年々しょぼくなって今年はもう物置の中だ。プレゼントは今年からはもう貰えないみたいだし。友達とクリスマスパーティなんてあるような雰囲気でもない。ずっと待っていた誕生日を12月の頭に終えてしまったから、あとの12月は、年末に向けて駆け抜けていくように気持ちもまっしぐらってカンジ。


 やっぱり彼氏でもいれば違うのかな―なんて、これからクリスマスデートに挑む友達たちのことを思ったり。
7 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:03:04.75 WtWlSgcZ0
 

 頑張れば彼氏でも作れたかもしれないけど、諦めなければ友達とクリスマスパーティだって開けたかもしれないけど。アタシが頑張るにはちょっとしんどくて、無理だなぁって早くから諦めていた。それでも現実はあんまり面白くなくて、理想のクリスマスを、楽しいことを探して、ふらふらと歩いてみようかな。ひとりですることもないし、家にいてもしょうがないし。


 どうせひとりだから、気合入れなくていいのは楽だよね。朝食をぱぱっと食べたら、くたびれた赤のパーカーにコートを着込んで、いそいそと外へ出る準備をした。お父さんもお母さんも家にいるけど、娘が外をぶらぶらしてるのはいつものことなので、あんまり気にされてないようだ。


 お母さんに遊びに行ってくる!と声かけて、玄関の扉を開けると、キラキラした白が飛び込んできた。思った通り、外は一面真っ白で、きっとすぐ溶けてしまうのかもしれないけど、薄く積もった雪がクリスマスイブの1日を彩っているような気がした。
8 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:04:02.54 WtWlSgcZ0
 

 地元のこの街はキライじゃないけれど、遊びに行くにはちょっと狭くて面白くなかった。だから、遊びに行くときは電車で東京まで出ていくことが多い。はっきりとした行き場所も思いつかないまま、あてもなく駅に向かっていく。外の空気は凍ってしまいそうなほど冷たくて、これじゃあクリスマスデートは寒くて厳しいかなぁなんて、いらない心配をしてみたり。


 駅に着いた時、雪で電車がちょっぴり遅れていることを知った。そっか、あんまり雪なんて降らないもんね。お天気を決めてる神様は本当に気まぐれだなぁ。思った通りの電車に乗れなかったことが、なんとなく上手くいってないことを表してるみたいで少し悔しい。パーカーのポケットに突っ込んだ手を、暖めるようにぎゅっと握って、1本遅れてきた電車に乗った。


 ガタゴトと揺れる電車の窓の向こうには、厚い雲が広がってきていて、世界が灰色にちらついて見えた。きっとこんな気持ちはアタシだけなんだろうけど、気分まで暗くなってくるような天気だなぁと思う。


「何か面白いコトないかなー」


 ぱっつりと切り揃えられた前髪の向こうに見える景色は、ぼんやりと夢をみるには、はっきりしすぎていて。見れて嬉しいものも、あんまり見たくないものも隠してはくれなくて。アタシは、その光景をまぶたの裏に隠すように、深くフードを被った。
9 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:05:13.09 WtWlSgcZ0





 東京。


 特に行き先を決めてなかったアタシは、適当に人が多そうなところで、電車を降りた。少し歩いて、溶け始めた雪が残る大通りに出ると、通り沿いの並木に飾り付けられたイルミネーションが、立ち並ぶショップから流れるクリスマスソングが、街をお祭り気分にさせているような、そんな気持ちになった。広めの歩道もヒトの波でごった返していて、その中を泳いでいくのはちょっぴり大変そうだ。


 手をつないで歩くカップル、子どもを連れた家族、男の子だけ、女の子だけの仲良さそうなグループ。その誰もが、キラキラと笑って、スキップするみたいに楽しそうで。アタシは目線を少し落とした。


 ぶらぶらと、雑貨屋さんで面白そうなモノを探してみたり、服屋さんでいい感じのパーカーを探してみたり、新しい缶バッジが入荷してないか確かめに行ったり。結局アタシはなんの変わりもなく、いつもと同じようにしか街を歩けなかった。


 クリスマスってなんだったけ。
10 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:06:12.53 WtWlSgcZ0


 「あ、あれがリア充ってやつなのかな……」


 すっかり疲れてしまったアタシは、ベンチに座ってぼーっと道行く人を眺める側になっていた。なにをしたら、どんな生活を送ってきたら、あんなに幸せそうな顔ができるんだろう、まるでドラマみたいにこのクリスマスを楽しめるんだろう。


 小さい頃のクリスマスのドキドキは忘れてしまった。空飛ぶソリのトナカイさんとか、靴下の置き場所とか、サンタさんへのお手紙の書き方とか、ぐちゃぐちゃにしてしまった箱の開け方とか。大事なことは、いつの間にか、忘れちゃったんだ。


 澄んだ空気は寒くピリッとして、身体も心もちょっと痛い。もしかしたら、これが嫉妬ってやつなのかもしれない。通りを行く見知らぬ人にまで嫉妬してるなんてアタシはかなり重症なのかも。
11 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:07:20.96 WtWlSgcZ0
 

 アタシはなにやってもフツウって、よく言われる。勉強も、部活も、趣味も、特技も、何か上手にできることがあるわけじゃない。個性を、自分だけの味を、って学校の先生は良く言うけど、正直良く分かんない。それがみんな当たり前で、フツウのことだって、思ってた。


 でも、どうやら、ちょっと違ったみたいだ。たくさんの友達は、クリスマスを楽しむあのヒトたちは、みんな、なにかトクベツを持っていて、それを大切にできる。本気で全力で頑張って、そのトクベツを、丁寧に育ててあげられるもんなんだって。


 それはアタシには眩しくて、とっても良いコトに思えた。


 アタシにだって、褒められることは、トクベツのタネはあるのかもしれないけど。最初は嬉しそうに褒めてくれる人たちも、少しずついつもの距離へ戻っていってしまう。アタシもアタシで、たくさんの良かったところから、何を育ててあげたらいいのか分からなくて、上手く水をあげられないままだ。


 アタシには、本気も、全力も、難しいって気づいてしまった。


 だから、アタシは、楽しいことを探す。誰にでもできて、柚にもできること。なんにも持たない柚が、頑張らずに、ちょうどよくふらふらと歩いてゆける理想と現実の隙間。それは一瞬だけ、柚の生活を眩しく照らしてくれる。


 その明かりを頼りに、手探りで、ここまで来てしまった。それでも、朝起きて、学校へ行って、授業を受けて、部活に行って、帰ってきて、夜眠る。そんな繰り返しくらいは乗り切っていける。その代わりに、トクベツに語るようなことも、なんにもないけれど。


 かっこ良く言うなら、不満もないけど、ロマンもない、みたいな。
12 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:08:06.75 WtWlSgcZ0


 これからどこへ行こうか。アタシはこれからどうしたらいいんだろう。クリスマスにざわめく街の中で、アタシは本当に迷子になってしまったみたいだ。楽しそうな『主役』に憧れてるだけだって、情けなくて笑っちゃうけれど。それでもやっぱりないものをねだってしまう。


 もう一度カタチだけでもクリスマスに浸かってみようと、吹けない口笛に乗せて、クリスマスソングに身体を揺らす。行き先をパーカーで隠したアタシは、前をあんまりちゃんと見ていなくて、見知らぬ男のヒトにぶつかってしまった。


「す、すみませんっ」


 慌てて謝って、先を行こうとしてもその人はなぜかどいてくれなかった。どっか痛めちゃったかなと思って顔を上げると、そのお兄サンは、スーツにシックなコートを着て、なぜか真っ赤なサンタ帽を被ってた。クリスマスに浮かれてる人はもうお腹いっぱい見てきたけれど、ひとりでこの帽子を被るのは、なかなかのあわてんぼうのサンタクロースさんだなぁなんて。
13 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:09:06.84 WtWlSgcZ0


「あの」


 お兄サンが声をかけてくる。やばいっ、怒られるかもと思って、ぎゅっと身体を縮めたけど、何も起きなかった。恐る恐るフードの影から見やると、お兄サンはポケットからすっと小さな紙を取り出して、こう言った。


「アイドル、やってみませんか?」


それは、おどろきとワクワクが詰まったびっくり箱のようで。アタシの時間を止める魔法の言葉だった。


「へ!?」


 アタシの時間が戻ってくる。お兄サンが何を言ったのか、まだよく分かってない。でも、差し出された名刺を見て、アイドルとかプロデューサーとか、そんな言葉が並んでいて、スカウトってやつなんだってところまではなんとか分かった。


 そんな人がこの世に実在するのかとか、いやいやいや、アタシはフツウの子だよとか一瞬でいろんなことを考えたような気がする。あまりにもアタシの思う現実からはかけ離れていて、上手く言葉が出ないまま、長いような短いような時間が過ぎる。
14 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:09:53.38 WtWlSgcZ0


「おっと、つい本音が」


 真面目な顔でお兄サンがそんなことを言う。周りの人たちは、アタシたちのことを邪魔そうには見てるけど、特に気にも止めないで流れていってしまっていた。アタシとお兄サンだけが、このクリスマスに取り残されてしまったみたいに。


「えーっと、じゃあお兄さんとちょっくらデートしませんか。こんなところじゃ寒いし、ね?」


 なんて怪しさ満点のセリフなんだーといい加減な感想を抱きつつも、その提案は魅力的に見えた。面白いコトを探しに来たはずなのに、アタシの心も身体もすっかり冷えきってしまっていた。


「……いーよーっ」


 スカウトなんて面白そうとか、アタシそんなタイプじゃないよとか、いよいよ悩むのが面倒くさくなって。このクリスマスにサンタ帽だけを被ってきたお兄サンの面白さに負けて、アタシはついうなずいてしまった。
15 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:16:42.00 WtWlSgcZ0





 ふらふらと連れられて入った喫茶店で、お兄サンはどうやらごちそうしてくれるらしい。メニューをほいっと渡される。この喫茶店の中もお客さんがいっぱいで、それぞれがクリスマスに食べる美味しそうなスイーツを楽しんでる。窓際の席に座るスーツの男のヒトとパーカーの女の子はいったいどんな組み合わせに見えるんだろうと思うと少しおかしかった。


「それで名前、なんていうの?」

「喜多見柚だよーっ。喜びを多く見る柚!」

「そりゃいい名前だなぁ」


 褒められて悪い気はしないっ。このお兄サンは良く分かってる。ちょっぴり照れくさいけど。


「へへっ、ありがと。 あの……おごってくれるんだよね?」

「おう、なんでもいいぞー。俺はクリスマス限定パンケーキにしようかな」


 どうやらお兄サンは甘党みたいだ。さっきから横を何度も通る三重のパンケーキは、いちごとバナナとクリームをサンドした上に、ホイップでつくられたキャラクターが乗って、チョコレートが網のようにかけられていて、ものすごく美味しそうに見えるトクベツ感があった。


「あーっ。アタシもそれにしようと思ってたのにっ」

「こういうのは言ったもの勝ちだぞー」


 何を勝負してるんだろうと思って、とうとう吹き出してしまった。見た目よりずっと子どもっぽいかも。まだこのヒトを信じていいのか悩んでるアタシにとって、それはなんとなく良い印象だった。
16 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:17:55.52 WtWlSgcZ0


「お兄サンはどうしてサンタさんの帽子を被ってたの?」


 先に来た紅茶をかき混ぜながら、なんとなしに尋ねる。きっとお兄サンもアタシもお互いに聞きたいことだらけだ。


「スカウトたるもの、そこいらのキャッチと間違えられたらいけないからなぁ」


 コーヒーをすすりながらお兄サンが答える。最初に出会った時のぴりっとした顔つきはどこにいってしまったのか、おどけたような顔をしていて、髭をたくわえて笑うサンタクロースの姿がだぶって見えたような気がした。


「せっかくクリスマスイブだし、サンタ帽でも被ってたらそれっぽいだろう?」

「……お兄サン、面白いヒトだねー」


 その顔が面白くて、アタシはもう一度、笑った。お兄サンも、肩をすくめて笑っていた。


 それから先は、芸能界とか事務所とかの説明をしてくれて、アタシは良く分かんないながらもふんふんと聞いていた。そのお話は思っていたよりも現実的で、それでも十分アタシの知らない世界の話だった。これは面白そうだってアタシの心が告げてる。
17 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:19:16.08 WtWlSgcZ0


 あらかた説明を聞き終わったあとに、どこかで聞いたクリスマスソングと、他のお客さんの話し声が混ざり合って。そのざわめきに少し安心したアタシはようやくイチバン大事なことを聞いてみたくなった。


「それで…その…なんで、ううん。……女の子にいっぱい声かけてたの?」

「いや、柚……さん?」

「柚でいいよーっ」

「じゃあ柚で……朝からいたんだけど柚が初めてだなぁ」


 そのコトバに心臓が少しだけ跳ねる。ってことは、もしかしてアタシにも光る何かがあったりして。アタシが知らないだけで、人混みの中から見つけてもらえるようなそんな何かが。


「へへ、そっか。……えと、なんで柚に声かけてくれたの?」

「なんとなく?」


 期待していた答えは本当にふんわりしていた。お兄サンも首を傾げながらそう答える。


「なんとなく……は嫌いじゃないけどっ。なにか、なんかないのっ?」


 知りたいのはそういうことじゃなくて。顔が良いとかそんな雑な答えでもいいから、アタシには見えないトクベツを教えて!


「説明するのが難しいんだよ。なんていうの、ティンときた!ってやつだ」


 お兄サンはどうやら本気で、そう言ってるらしかった。アタシは、それ以上聞き出せなくて、俯いて考えてしまう。
18 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:20:17.47 WtWlSgcZ0


 面白いコトは好きだ。でも面倒なコトは嫌い。アイドルってふりふりを着て、なんか歌ったり、踊ったり? どう考えても前に出ていくようなタイプじゃないアタシには向いてないような気もする。でも、なんとなく、面白そうだって、楽しそうだって思う。ぐるぐるする考えを上手くまとめられなくて、天井を見上げて呟く。


「……アタシがアイドルねー」

「そういう柚はどうして1人でぶらぶらしてたんだ?」

「えと、うんと。なんか面白いコトないかなーって」


 お兄サンは、笑って、そいつは楽しいクリスマスだって言った。バカにしているようには見えなくて、なんだか恥ずかしくなってしまう。


 ちょうどいいタイミングで、パンケーキが来た。横目で見ていたケーキは、目の前で見るともっと美味しそうで、お兄サンにたくさん感謝しとこうって思った。きっとひとりじゃそんな気分になれなかったから。


 それからは、他愛のないアタシの話をたくさんした。好きなもの、嫌いなもの、趣味とか特技とか、高校でバトミントン部の副部長をやってること、パッツン前髪とパーカーと缶バッジが譲れないものだってこと。それから、特に語るようなことがないってことさえも。


 どこにでもあるようなフツウの話も、お兄サンは、おおげさに楽しそうに聞いてくれた。これはつまんないかもって思うトスも、上手く拾ってくれるから、気持ちの良いラリーみたいにお話するのが楽しくなって。アタシはへんてこなクリスマスを楽しみ始めていた。
19 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:21:20.35 WtWlSgcZ0


「それで、どうする?」


 お互いの飲み物が空っぽになったころ、お兄サンがそう尋ねてきた。主語も何もなかったけど、何を聞かれているのかはちゃんと分かった。


「むー……へへっ」


 簡単なことだったら、楽しくて楽なことだったら、あっという間に決められるのに。アタシはすぐには答えられなくて、舌を出して笑った。アイドルなってみてもいいかなって思ってるんだ。でも、それは柚がずっと避けてきたことで、眩しいことは怖い。


「じゃあ、そうだなぁ。柚、時間あるか?」

「ヒマしてるよー」


 朝から街に来ていたからまだまだ時間はあった。それにアタシは、アイドルうんぬんは置いておいて、このお兄サンについていけば何か楽しいことがあるんじゃないかって予感がしていた。テーブルに置かれていたサンタ帽をしまって、お兄サンが立ち上がって言う。


「面白いコト探しに行こうぜ」
20 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:22:19.74 WtWlSgcZ0





「それでっ?」

「事務所のアイドルにプレゼントを買おうかなと」

「へへーショッピングだー♪」


 アタシとお兄サンの不思議なクリスマスデートが始まった。あれ、これってデートっていうのかな。近くにあった雑貨屋さんをいくつか見て回ろうってことになって、アタシはお話のタネにいくつか質問をする。アイドルって面白そうだけど、まだ何なのか良く分かってなかった。


「はい! お兄サン、質問っ」

「なにかね、柚くん」

「事務所にはどんなアイドルの子たちがいるの?」

「いろいろいるぞー」


 あと何人分か足りないんだよねーと言いつつ、プレゼントをあーでもない、こーでもないと物色しながら、お兄サンは答えてくれる。野球バカ、特攻隊長、隙の多い女子大生、キレイなお姉サン、すっごく身長のおっきな女の子、ロック、ゆるふわ、元気っ子とかとか。個性のデパートみたいなラインナップに少し気後れしてしまう。


 なんにもないアタシにアイドルなんてできるのかな。
21 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:23:08.04 WtWlSgcZ0


 そんなに個性ある子たちのプレゼントを選ぶなんて大変そうなのに、お兄サンはうきうき気分で楽しそうだ。こんなに想いを込めた贈り物の先にいる誰かは、きっと素敵なヒトたちなんだろうって思う。部活仲間みたいなもの、なのかな。


 いろいろと聞いていく内に、お兄サンはお仕事を全力で楽しんでるんだろうって思えた。アタシのなんてことのない質問にも、笑って、心の底から楽しそうに答えてくれていたから。


「アイドルってどんなお仕事するの? 歌? ダンス? お芝居?」

「全部かなぁ」

「うーんと。じゃあ、アイドルって…ファンのハートにスマッシュかますお仕事、みたいな?」

「ははっ。間違ってないかも」
22 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:23:57.39 WtWlSgcZ0


「柚は、もしアイドルになれたら、どんなお仕事がしたいんだ?」

「……正直に言うと、面倒くさいのはイヤかなーって。だから、アタシは難しくない仕事がいいなーっ」

「それで面白いコトだったらなお良し!」

「ほどほどに頑張ってー、ほどほどに楽しむ♪ これが柚ライフのモットーだよ」


 言ってからこれは怒られるかもって思った。でもアタシなりの歩き方なんだよ。フツウのアタシが真剣になったって何にもなれない。もがくのもしんどいから、理想と現実の間をふらふらっと歩くのがちょうどいいんだ。


「自分なりの精一杯を楽しんでやるってのは好きな考え方だよ、素敵だな」


 お兄サンは怒ったり、困ったりはしなかった。むしろ逃げみたいなこの考え方を褒めてもらえたような気がして、言ったアタシの方が戸惑ってしまう。そして、お兄サンはこう続けた。


「でも、怖いところに飛び込んでみて、それが面白いってことだって、きっとあるよ」
23 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:24:39.91 WtWlSgcZ0


「これなんか、どうだろう?」


 お兄サンは、アタシじゃなくて、目の前のぬいぐるみを見て、そんなことを呟く。それは緑色のたぬきみたいなもので、女の子にあげるには流石にセンスを疑っちゃうようなやつで。アタシは戸惑いを忘れて、声をあげて笑ってしまった。


「なにこれ、ブサイク! こっちの方がいいってー」


 アタシは隣のかわいいクマさんを指差して教えてあげる。お兄サンは渋い顔して、こっちもかわいいのになぁなんて言ってる。楽しそうだったり、真面目なこと言ったり、センスがちょっとズレてたり、本当に変な人だ。考えてみれば、まともなヒトはサンタ帽を被ってスカウトなんてしないしね。


 でも、そんなところがイヤなカンジがしなくて、いいなって思う。このヒトを信じてみたらどうなるんだろうってわくわくする気持ちになる。
24 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:26:20.17 WtWlSgcZ0


 お兄サンは、アタシおすすめのぬいぐるみをプレゼントに買っていくようだった。アタシの方は、缶バッジでも買っていこうかと思って、ふと思い付く。お兄サンは柚のことをなにげなく褒めてくれたからね。


「缶バッチってかわいくない? お兄サンに似合うのはー……これっ♪」


 アタシは缶バッジを2つ買って、ひとつをお兄サンにあげる。今日一緒に遊んで、ごちそうしてくれたお礼に。ちょっぴり早いクリスマスプレゼント。お兄サンは喜んでそれを受け取ってくれて、どこにつけようか悩んでるみたいだ。


 あまりの悩みっぷりに、アタシは笑った。クリスマスは、やっぱり、誰かと一緒だと楽しいのかな。
25 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:27:17.53 WtWlSgcZ0





 プレゼントを選び終わって、アタシたちは面白そうなコトを探して、街をぶらついてた。さっきも見た景色だけど、今度はひとりじゃなくて、たったそれだけで見える世界は少し色づいて見えていた。あっちこっちにサンタさんの赤やクリスマスツリーの緑が見えて、違う世界に来たみたいだって思った。


「あそこ、何やってるんだろー?」

「ん?」


 裏通りにある小さな教会に、ちょっとした人混みができていた。年齢も性別も様々だけど、どうも子どもが多くて、シスターみたいなお姉サンが何かを呼びかけてるみたい。


「ちょっと覗いていこうか」


 お兄サンに着いてひょっこりと礼拝堂の中を覗くと、どうもクリスマスソングを子どものみんなで歌おうとしてるらしい。


「わぁっ、へへ、こういうの楽しそうだよねっ」

「五感でクリスマスを楽しんでる感じがするよな」


 言われてみれば、キラキラ光るイルミネーションが、聞き慣れたクリスマスソングが、美味しそうなパンケーキの匂いや味が、今日がなんの日なのか忘れるくらいに、クリスマスを主張してた。ホントは神様の誕生日を祝う日だよね。
26 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:28:28.52 WtWlSgcZ0


「他に参加されるお子様いらっしゃいませんかー」


 お姉サンの声が礼拝堂に響く。ぱっと見たカンジ、高校生くらいまでの子がいくつかグループになってまとまってるみたいだ。よくやるなぁ、アタシには流石に恥ずかしいなーって思っていたら、お兄サンが息を吸う音が聞こえた。


「はーい! ここにも参加希望者がいまーす!!」

「えっ、ちょっと! お兄サン!!」

「楽しそうなんだろ? アイドルになったらこういう機会だってあるぞー」


 そう言うとお兄サンは、柚の背中をポンと押した。ととっと身体が前に出て、それに気づいたニコニコ笑顔のお姉サンがこっちへどうぞと言わんばかりに手招きしてる。


 人前で唄うことなんて音楽の授業か、カラオケくらいしかない。歌うことは好きだけど、こういうのはアタシの柄じゃないっていうか。
27 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:29:08.05 WtWlSgcZ0

 目の前にいた5歳くらいの子が、お姉ちゃんも一緒に歌おうって声をかけてくる。これはもう逃げられなかった。しぶしぶと、合唱団のグループに加わって、お姉さんから楽譜を渡される。面倒なことは嫌だよーって気持ちが浮かんでは消える。


 周りのみんなは、そんなに緊張してないのか、それとも幼すぎるのか、こんな状況を全然気にしてなくて、むしろ嬉しそうに見えた。そんなヒトたちを見ていると、さっきまであんなに羨ましかったクリスマスの空気に浸かってみると、なんだか暖かい。


 アタシだけ意地張ってバカみたいだ。もしかしたらお兄サンはそう言いたかったのかも。
28 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:29:53.44 WtWlSgcZ0

 ピアノの音が響き始める。


 最初の1音目は多分外したと思う。それでも、周りのみんなの笑顔でどうでもよくなっちゃった。有名なクリスマスソングが小さな教会に響く。同じくらいの年の子からもっと小さな子まで、街にあったかさを届けるような声で歌う。


 少しぎこちなくても、うまくできなくても、いいような気がした。アタシから隣の子へ、さらにその隣の子へ。クリスマスの浮かれた気持ちが、心からあふれる楽しいに変わっていく。


 今はこの楽しいに身をまかせて!


 ふと、寄せ集めの合唱団の向こうに、お兄サンの顔を見て、自分も笑ってるってわかった。そのまま周りを見渡すと、いろんな楽しいが混ざり合って、イルミネーションみたいにキラキラしてるような、そんな気持ちになる。


 小っちゃい子の元気な姿を撮ろうとするお父さん、お母さん。手をつなぎながら音に合わせて一緒に小さく揺れるカップルのヒトたち。何かに祈りを捧げるようなそんな様子のおばあちゃん。


 なんてことのないアタシの唄が、回り回って、初めて出会った人たちの笑顔を作っていく。赤、黄色、緑、水色、オレンジ、ピンク。みんなの顔が、カバンが、服が、帽子が、手に持ったプレゼントが。モノクロみたいに見えたこの街にきれいな彩りを加えているんだって気付けて、アタシはどうしようもなく嬉しくなった。


 もしかしてアイドルも、こんなことなのかな。そうだったら、いいな。


 最後のピアノが、すーっと消えて。パチパチと小さな拍手が、だんだんと大きくなっていって。アタシは大好きだったはずのクリスマスの空気を、やっともう一度好きになれた気がした。
29 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:30:50.49 WtWlSgcZ0


 合唱団に放り込まれたアタシは妙な充実感をもらって、お兄サンのところに戻ってきた。なんだかとってもありがとって言いたい気分だった。でも、それはそれ。これはこれでしょっ。


「お兄サン、ひどくないかなっ!」


 アタシは戻ってきて1番に、ポカポカとお兄サンの肩を叩く。


「むー。柚は子どもじゃないぞー。なんてったって柚子じゃなくて柚だし」

「わかった、わかった。ごめんて……というか怒るとこはそこなんだな」

「えっと、んー?」

「面白かったろ?」


 やっぱりバレてた。これじゃあ多分、柚の気持ちも全部見透かされちゃってるかも。なんていうのかな、ジャンプしてみたら意外と楽しいってこともあるんだよね。


「……うん」


 ねぇ、お兄サン。聞いてほしいことがあるんだ。
30 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:31:45.70 WtWlSgcZ0





 お兄サンとあてもなくふらふらと、近くの公園を歩く。七色に彩られたイルミネーションが、日の落ち始めた空をちかちかと照らしていた。大通りも公園もたくさんの人達で溢れていて、クリスマスの本番がこれからなんだってことを教えてくれる。


「それで、どうだ? やってみる気になった?」


 3歩先を歩く、お兄サンが振り向いて言った。


「えと、うんと。えへへー」


 まだ上手く言葉にできなくて、舌を出して誤魔化そうとする。そうじゃなくて、そうじゃなくてさっ。なんとか話を途切れさせたくなくて、コトバをつなげる。


「あ、アタシ、アイドルになれるかな?」

「それは柚次第だなぁ」

「えと、そうじゃなくて」
31 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:32:31.26 WtWlSgcZ0


「アタシ、なにやってもフツウって、よく言われるよ」

「そんな子をアイドルにするのが俺の仕事だ」

「ほら、アタシ、あんまり前に出るタイプじゃないし」

「そしたら俺が背中を推すよ」

「それから……面白くないことは面倒だ―って投げ出しちゃうかも」

「そのときはちゃんと監視してないとだな」


 繰り返される弱気なギモンが、ひとつずつこのヒトへの信頼に変わる。楽なことだけを楽しむんじゃなくて、飛び込んだ先の状況を楽しむことだってできるってこのヒトが教えてくれたから。
32 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:33:37.64 WtWlSgcZ0


「ね、お兄サン。アタシのどんなトコを気に入って、アイドルにスカウトしてくれたの?」

「それは……」


 お兄サンがなにかを言おうとする。きっと今度はちゃんと答えてくれるような、そんな予感があった。


「なーんて♪ 今の質問はナシ!」


 だから、答えは聞かないことにする。なんでって、そっちのほうが面白そうだから。お兄サン、いつか答え合わせをしよう!


「なんとなく、だよねっ♪」


 今、アタシはきっとなんとなくアイドルになろうとしてる。でも、『なんとなく』って、アタシのなんてことない毎日を集めてできてるんじゃないかと思うんだ。そして、アタシを見つけれくれたお兄サンの『なんとくなく』も、きっとおんなじじゃないかって。


 そんな、アタシとお兄さんの『なんとなく』を今は信じてみたい。だからアタシが言わなきゃいけないセリフはひとつしかない。


「お兄サン、もう1回言ってくれないかな。今度はちゃんと返事できる気がするんだっ」
33 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:34:39.22 WtWlSgcZ0


 ニコニコ笑顔だったお兄サンも真面目な顔をする。その『本気』に、やっぱり少しだけ不安になって、手持ち無沙汰になった手をパーカーのポケットに突っ込む。ポケットの中にはあの時貰った名刺があって、それをお守り代わりにそっと撫でた。


 それから少しの間があった。長いような短いような沈黙が流れる。ほんの数秒なのか、もっと長い時間だったのか、とにかく世界がまた止まったような気がした。


「柚……アイドルになってみるか?」

「いいよっ。なるよっ。なりたい!」


 やった! ちゃんと言えたっ。何か面白いことないかなーと思ってぶらついてたら、アイドルにスカウトされちゃうなんて!


「こんな面白いコト、そうそう無いよね? アタシ、実はラッキーだったのかな! なーんて! へへっ!」


 怖かった気持ちをごまかして、そう笑った。アタシの返事を聞いたお兄サンは今日イチバン嬉しそうな顔をしてた。


「じゃあ、これからはプロデューサーとアイドルだなぁ」

「プロデューサー……プロデューサーサン。んー、しっくりこないから、Pサン!」

「ははっ。好きなように呼んでくれ」


 Pサンは、スマートフォンを何か操作して、どこかに連絡しているみたいだ。事務所かな?と思っていたら、Pさんにぱっと手を引かれた。


「それじゃあ、アイドル柚の最初のお仕事といこうか」
34 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:35:45.27 WtWlSgcZ0





 なんのことか分からないまま、プロデューサーに連れられて、街をとことこと歩いて往く。表通りを少し入ったところに、また人だかりがあって、そこにはおっきなカメラやマイクがあった。


「あっ、プロデューサーさん。おはようございます、今日はよろしくお願いしますね」

「こちらこそよろしくお願いいたします。こちら、うちの喜多見です」

「よ、よろしくお願いしますっ」


 流れるように挨拶されて、流されるままに返事をした。やっぱりなんのことかまだ良く分かってない。これはこのドッキリをしかけてる犯人を問い詰めなくちゃ。


「Pサン! ち、ちょっと、どういうことかなー?」

「黙っててすまん。ドラマの撮影がこれからあるんだ」


 黙ってて悪かったなんてちっとも思ってないような顔で、Pサンは笑ってプレゼントの種明かしをしてくれる。なんでもドラマのワンシーンに、通行人の役としてひとり探せないかって言われてたんだって。
35 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:36:32.78 WtWlSgcZ0


「それでエキストラで女の子を1人出せないかって言われてな」

「エキストラ?……通行人の役? 歩くだけでいいの?」

「おう。何もいらないぞ。柚は柚をやってくれればいい」


 なんでもないかのようにPサンが言う。そういうのがイチバン難しいんだよ。アタシはクリスマスの夜なのにめいっぱいオシャレしてるって感じでもない。本当にただの女の子だよーって思う。でもこれで少し納得したことがあった。


「むー。……もしかして朝からスカウトしてたのって」

「ついでに良い子が見つかったらいいなって思ってさ。もしダメなら事務所の誰かに頼もうかと」


 じゃあ、きっと『何か』あったんだね。アタシが朝から街に出てきたのも、電車が遅れたのも、あの時ぶつかっちゃったことも。こういうのってなんて表現したらいいんだっけ。よく分かんないけど少し嬉しい。そして、きっと面白いコトだって思うから。


「そか……へへっ。いいよ、やったげるっ♪」
36 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:37:53.23 WtWlSgcZ0


 Pサンが指示を出してるヒトと相談して、もう少し細かい指示をくれる。どこからどこまで歩くとか、気をつけなくちゃいけないこととか。そうやってふんふん聞いてる内に、あっという間に時間が来た。


「撮影入りまーす!」

「柚、準備できてるか?」


 あんまり緊張はしないほうだと思ってたけど、本当に緊張するようなことからは逃げてきたと思ってたけど。やっぱり、ちょっと緊張する。バトミントンの試合前のカンジに似てる。


「うん……セリフも喋ろっか? いらない?」


 ちょっぴり苦しい冗談にPサンは笑って、アタシのおでこにこつんと拳を当てる。それから、教会で唄った時と同じように、背中をぽんと叩いてくれた。そうやってアタシはととっと前に出て、くるりと振り返った。


 前に出るタイプじゃないアタシが、出ていく勇気をくれるのはきっとこのヒトなんだと思う。今はこれでいいんだよね。アタシから一歩目を踏み出していくのは、きっとまだ難しいから。今はアタシなりの精一杯を。


「柚、いっきまーす♪」
37 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:38:55.90 WtWlSgcZ0


 スタッフさんたちがぞろぞろと動き出す。その隙間の向こうに、きっとこのドラマの主演の人なんだろうなぁって思えるような女の人が見えた。オシャレして、お化粧して、アタシでも息を飲むようにキレイで眩しい人だった。


 街を歩くシーンの撮影が始まる。メインのスポットライトは女優さんに当たっていて、アタシはその横を通り過ぎるように歩いていく。たったそれだけのことでも、ちょっぴり不安で。そんな気持ちを、選んでくれたあのヒトを信じることで楽しいに変えていく。


 目の前の女優さんは、やっぱり素敵で、トクベツで、すごく羨ましいなって思った。


 でも、見たことも、聞いたこともない、どこにあるのかも分からなかったスポットライトをやっと見つけた。眩しいライトの当たる場所。アタシがいけなかった『本気』で『全力』の眩しさ。


 今は、名前もない、セリフもない、ただの通行人A、脇役でもないエキストラ。

 自分の何が良いところなのかも正直良く分かんないけど。あのライトはアタシを照らしてはくれないけど。

 アタシはアタシを演じていくんだ。

 今、とっても楽しい! それはちゃんと何かにつながっていくような気がしてる。


 アタシはきっと楽しそうに女優さんを追い越していった。そうやってカメラからアタシの姿が消える。


「カーット! はい、オッケーです」


 おしまいの合図を聞いて、振り返ってにぱっと笑った。
38 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:39:33.86 WtWlSgcZ0


「ふぅーっ!」

「お疲れ様。初のお仕事はどうだった?」


 戻ってきたアタシを出迎えてくれたPサンはほっとしてるような、嬉しそうな、あったかい顔をしてた。


「楽しかったーっ!」


 だから、思ったそのままを伝える。最初は怖かったけど、ドキドキとワクワクが入り混じって、とにかく行くしかないって思う、そんなカンジ。多分これからもこういう面白いコトがたくさんあるのかな。
39 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:41:49.04 WtWlSgcZ0


 イルミネーションの光の向こうから、真っ白がちらつく。クリスマスをトクベツにする粉雪がまた降ってきていた。


「おぉ、これでちゃんとホワイトクリスマスだな。神様も粋な計らいをするもんだ」


 Pサンのコトバに、アタシは伝えたかったモノが、やっとなんて言うべきなのか分かった。


「Pサン……ありがとねー」

「急に改まって、どうした?」

「へへー。言いたくなっちゃったー」

「女の子なんて星の数ほどいるでしょ? でもアタシの事、人込みの中で見つけ出してくれたのは……Pサンだけなんだよっ!」

「だから、実は結構運命的なんじゃないかなーとか思ってるんだよねっ!」

「だってアイドルになれるなんて思ってなかったモン!」


 Pサンが恥ずかしそうに笑う。それを見て、アタシも笑顔になる。このヒトが信じてくれた何かをちゃんと探してみたいと思ってる、もしかしたら最初の方は面倒臭がったりしちゃうかもだけど。そのたびにきっとPサンがなんとかしてくれる。


 クリスマスは、神様の誕生日。それに乗っかっちゃった前の日から続く聖夜のお祭り。


「アタシ、この聖夜にPサンと会えたのは神様からの最高のプレゼントだと思うよっ! 聖なる夜の奇蹟って感じ?」

「へへっ♪ そう思うでしょ?」


 なんてことないフツウの毎日に、トクベツを加える色を見つけたよ。

 それは、きっと鮮やかな黄色、アタシだけの柚の色。
40 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:42:49.11 WtWlSgcZ0





 Pサンとこれからのことをお話して、駅で分かれてからは、急いで家に向かう。


 こんな楽しくて、面白いクリスマスは今までなかったけど。悩むのも面倒になったから勢いできちゃったけど、いろいろと大事なことを忘れてた。たとえば、親のこととか、学校のこととか。


 遅くに帰ってくるなり、アイドルになると言い放ったアタシは、お父さんにもお母さんにも、大きく笑われた。でも、それは、イヤなカンジじゃなくて。むしろ、いつそんなコトを言い出すか分かってたみたいで。アタシがしたいようにしていいってコトバに、アタシはちゃんと愛されてるんだなぁって泣きそうになる。
41 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:43:27.81 WtWlSgcZ0


 ベットに潜り込んでからも、まだ胸のドキドキは収まりそうにもなかった。


 15歳になって、サンタクロースがアタシのところに来ることなんてもうないと思ってた。でも、なんのきまぐれか、来てくれた。それは帽子だけしか被ってなかった変わり者のお兄サン。


 きっと神様は最高にご機嫌だったんじゃないかな。こんなアタシにもきっと何かあるって、サンタさんを寄越すついでに教えてくれたんだ。


 ベットの脇のポールハンガーには、帽子やカバンに混じって、大きめの靴下が吊るしてある。それは、遠い昔の思い出で、サンタさんのための大事な、大事な目印だ。


 その靴下の中に、貰った名刺をそっと入れてみた。
42 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:44:21.42 WtWlSgcZ0


「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。 サンタさんから良い子の柚ちゃんにプレゼントを預かっておるぞー」


 サンタさんの真似は、アタシ的にはいまいちだったけど。この名刺が、きっかけが、本当に神様からのプレゼントだと思えて心が暖かくなった。ちゃんと手を伸ばせて、受け取ることができて嬉しい。きっとこれから先、アタシも変わっていけたらいいな。


 サプライズが成功したサンタさんのように、もう一度笑おうとして。今度はアタシらしく、ぺろりと笑った。


「メリークリスマスっ♪」
43 :◆tues0FtkhQ 2017/12/25(月) 18:45:06.04 WtWlSgcZ0


おしまい。
自分がアイドルになれたことを奇蹟だと言う柚が好きです。
クリスマスといえば柚。これマメな。


前に書いた柚です。
喜多見柚「12月にトーセ゛ンのことを言うよっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512191675/
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 20:18:21.17 90KkzPLa0
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 23:04:19.27 iKSyBeLEO
おつおつ!

モバP「家に帰ると、まゆが布団に……」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:10:37.96 pkGI+Uw5O

ちひろ「まゆちゃんが……」

P「そうなんですよ……おかげで寝不足続きで……別の場所で仮眠を取っても夢にまで……」

ちひろ「そのお話、少し詳しく聞かせて頂いても大丈夫ですか?」

P「はい、俺もちひろさんに相談したかったんで」

ちひろ「それで、どうやってまゆちゃんがプロデューサーさんの家に入ったかは分かっているんですか?」

P「いえ……ドアにも窓にも鍵が掛かっていましたし……」

ちひろ「どうやって……」

P「怖いんです、俺……だって、帰ったらまゆが布団に……もしかしたら、また今日も…」

ちひろ「その時のお話、聞かせて下さい。私も対策を考えますから」

P「はい……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:11:09.52 pkGI+Uw5O


〜回想〜

P「あぁ〜^、今日も馬車馬の如く働いて幸せだぁ〜……お父さんビール二本開けちゃうぞー!」

P「シンデレラに魔法をかける魔法使いにも、お城に運ぶ馬にもなれるなんて最高のお仕事だぁ!」

P「ただいまマイ・スイート・アパート!」

ガチャ

P(……ん?家の様子がおかしい……俺はそれを、肌で感じ取った)

P(七月に入って夜でも暑いひが続いてるって言うのに、部屋の中からは冷たい空気が流れ出している)

P(……なにかが、おかしい)

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:11:46.69 pkGI+Uw5O



ちひろ「プロデューサーさん……そんなに疲労が溜まっていたんですね……」

P「まぁそれは家の異常とは関係ないので大丈夫です」

ちひろ「ありますって!絶対冷房付けっぱなしで出勤しちゃってるじゃないですか!」

P「怖くて確かめられませんでした」

ちひろ「冷房代が、ですよね?」

P「……続けますよ」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:12:27.66 pkGI+Uw5O


P「……誰か、いるのかー……?」

P(返事はない……当然か)

P(本当に誰も居ないなら返事が無くて当たり前だし、空き巣が居るんだとしたらそれこそ律儀に返事する筈もない)

P(廊下、リビング、キッチン、風呂場と覗いたが誰も居ない)

P(もし誰かが潜んでいるなら、残るは寝室だ……)

P(怖いが……確かめない訳にもいかない)

P(大丈夫だ、俺の勘違いかもしれないし、いざとなったらこっちにはちひろさんがついてる)

P「……ふぅ……はぁ……」

P(……3……2……1……)

バタンッ!

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:12:54.22 pkGI+Uw5O


P「……」

P「……ま……まゆ……」

P(寝室のベットの、布団)

P「……どうして……どうやって……」

P(どうしてだかは、分からないけど……)

P「なんで……」

P(何故かも、分からないけど……)

P「……俺の、布団になってるんだ……?」

P(その布団がまゆだと、俺は確信した)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:13:27.59 pkGI+Uw5O


ちひろ「……エナドリ、飲みませんか?今なら無料でサービスしますから……」

P「何故だかは分かりません。でも、まゆは俺の布団になってたんです」

ちひろ「プロデューサーさん、人間は布団にはなりません」

P「でも!俺は見たんです!」

ちひろ「自分の布団をですよね?」

P「あの布団は……まゆだった……」

ちひろ「別の布団だったんですか?」

P「いつも使ってる布団でしたけど……でも、まぎれもなくまゆでした」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:13:56.86 pkGI+Uw5O


P「なぁ、どうやって入ったんだ……?」

布団「」

P「なぁ、まゆ……答えてくれよ!」

布団「」

P「……まゆ、俺の質問に答えてくれ……無視なんて、酷いじゃないか……」

布団「」

P「……どうやって、布団になったんだ?」

布団「」

P(考えろ、俺……何故布団なんだ。まゆのプロデューサーである俺なら、きっと分かるはずだ……)

P「……まさか、俺が最近疲れてそうに見えたから、俺を休ませようと……」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:14:44.07 pkGI+Uw5O



P(布団、それは使う人に温もりと優しさと安らぎを与える物)

P(優しいまゆなら、最近仕事が忙しくて疲れてる俺の為に布団になっててもおかしくない)

P(だとしたら……俺のせい、なのか……?)

P「まゆ……俺の為、なのか……?」

布団「」

P「でも……アイドルがプロデューサーの家の布団に、なんて……」

布団「」

P「……車で送っていくから、帰るぞ」

布団「」

P「……明らかに疲労が溜まってる人の運転する車になんて、乗りたくない、か……」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:15:20.60 pkGI+Uw5O


P「なぁまゆ……泊まっていくつもりか?」

布団「」

P「……まぁ、こんな時間に追い出すのも……いや、しかし……」

P(……まずい、だんだん眠くなってきた。だめだ、まだ寝たら……)

P「まさかまゆ、それを狙って……」

布団「」

P「だ、ダメに決まってるだろ!アイドルとプロデューサーが一緒に寝るだなんて!」

布団「」

P「……だんまりか……なぁ、まゆ」

布団「」

P「俺はな、お前と一緒に……トップを目指して……」

P(ダメだ、眠気が……)

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:15:50.39 pkGI+Uw5O


布団「」

P「……俺は、俺たちの夢を叶えるために……」

布団「」フサァ

P(……いい匂いだ……昨日柔軟剤使ったからか……)

P(いや、この香りは……まゆだ。まゆの香りだ!俺が間違えるはずが無い)

布団「」

P「……まゆ……俺は、一度だけ間違いを犯す」

P「……明日、ちゃんと謝るから……」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:16:28.01 pkGI+Uw5O


P「翌日起きると、布団は布団に戻ってました」

ちひろ「すみません、ちょっと何言ってるのか分からないです」

P「でもまた仕事で疲れて正確な判断が出来ない状態で帰ると、まゆが布団に……」

ちひろ「ならないです。というかもう原因はっきりしてますよね」

P「……怖いんです……もし俺がこのまま間違いを犯し続けてしまったら……」

ちひろ「間違いは起きてないですよ。いえ間違いだらけではありますが」

P「……そう言えば、最近布団じゃないまゆと会ってないな……」

ちひろ「布団じゃないまゆと言う言葉、絶対外では言わないで下さいね?」

P「あ、そうか。数日前からロケで地方行ってるんでしたね」

ちひろ「今日帰ってくる予定になってますね」

P「……会いたいな……まゆに……」

ちひろ「歪んだ会いたいの気持ちが、プロデューサーさんの思考をおかしくしてるんです」

P「まゆ……まゆ……布団……」

ちひろ「まゆちゃんは布団じゃありません。もうプロデューサーさんは仮眠室行って少し休んで下さい」

P「はい……」


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:17:18.99 pkGI+Uw5O


ちひろ「……はぁ……」

まゆ「ただいま戻りました……Pさぁん……」

ちひろ「あ、お帰りなさい、まゆちゃん。随分と疲れてるみたいですね」

まゆ「ずっとPさんと会えてませんでしたから……でも、ふふっ」

ちひろ「どうかしたんですか?」

まゆ「疲れてホテルに帰ると、Pさんが布団に……ふふっ」

ちひろ「え、プロデューサーさんが夜這いを?!」

まゆ「布団になってまゆを迎えてくれたんです」

ちひろ「どうかしてます。さっさと二人とも寝て下さい」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:17:59.49 pkGI+Uw5O
フェス限杏お迎え出来ました
良いお年を
お付き合い、ありがとうございました
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 16:26:42.12 bmdDDObXO
えっ

【モバマス】文香「枕をした時の事」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:47:22.48 sZ0OLAVo0
各アイドル毎にPが居る設定

キャラ崩壊注意



文香(まずは、さりげなく恋愛小説を読み終わる)

文香「・・・ふぅ」パタン

文香P「ん、読み終わった?」

文香「はい・・・」

P「何読んでたの?」

文香「こちらを・・・」

P「へぇー。恋愛物も読むんだね」

文香(来ました・・・!)

文香「Pさんは、どんな女性が好みですか・・・?」

文香(決まりました・・・!どこからどう見ても自然な流れです。私の下心は完璧に隠しおおせた事でしょう)

P「うーん・・・好きな女性かぁ・・・」

P(良し、格好つけて少しメタファーを織り交ぜるとしよう)

P「枕みたいな人が好きかな」

文香「枕・・・と言いますと?」

P「うん・・・その自分が無防備になる瞬間のパートナーというか、静かに、柔らかく暖かく、癒してくれる人・・・みたいな」

文香「なるほど・・・分かります。分かりました」

P「文香はどんな男の人が好き?」

文香「えっ・・・そ、その、私の事をよく理解してくれて・・・もったいないくらい魅力的だと言ってくれて、大事にしてくれる人・・・が、良いです」

P「うん。文香優しい良い娘だから、きっといつか、そんな素敵な人と出会えるよ」

文香「・・・Pさんは、結構ナルシストなんですね・・・」

P「?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514724442
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:47:46.09 sZ0OLAVo0
文香(さて・・・必要な情報は手に入ったので、早速あそこへ向かいましょう)

文香「失礼します・・・鷺沢文香です・・・」ウィーン

晶葉「おお、いらっしゃい。何用かな?」

文香「その・・・作って欲しい装置があるのですが・・・」

晶葉「ふむ。いいだろう。だが、それなりの代償はいただくぞ?」

文香「はい・・・覚悟の上です」

晶葉「ふふ・・・では、検体の情報収集と行こうか・・・!」



文香「・・・あの」

晶葉P「うん?鷺沢さんか。どうしたの?」

文香「お弁当箱に入っていたら嬉しいおかずは何ですか・・・?」

晶葉P「え?うーん。卵焼き!」

文香「・・・」メモチラリ

文香「すいません。それはもう確認済みですので、別のおかずを・・・」

晶葉P「え?じゃあ・・・明太子!」

文香「はい・・・ご協力ありがとうございます」ペコリ

晶葉P「ねぇ、最近色んなアイドルが俺に色んな質問しに来るんだけど・・・何で?」

文香「乙女の秘密・・・です」

ウサミンロボ「『鷺沢文香が晶葉Pに質問した理由』を特別情報機密システム『乙女の秘密』に登録したウサ。詮索するPは排除するウサ」ピロリン

晶葉P「クソッ!鷺沢さんも教えてくれなかった!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:48:22.64 sZ0OLAVo0
文香「明太子・・・だそうです」

晶葉「よおし!これで6品目!助手にお弁当を作ってやれるぞ!」

文香(自分で聞くのは恥ずかしいし作戦がバレてしまうので、他のアイドルに質問役を頼む。晶葉さん、見事な策略です)

晶葉「さて早速食材を・・・」

文香「あの・・・」

晶葉「ああ、文香への礼が先だったな。何が欲しい?『体臭が10倍になるスイッチ』『後4年絶対待っててもらうスイッチ』・・・『婚姻届に判を押したくなるスイッチ』なんかも有るぞ」

文香「そのような物が・・・!?」

晶葉「あ、いや、すまん。最後のは『あまりにPの人権を無視しすぎている』って理由で留美さんに没収されたんだった」

文香(そういえば留美さんは最近ご結婚されたそうです。おめでたいですね)

晶葉「で、何がいい?ここにないなら作るが」

文香「枕になりたいのですが・・・」

晶葉「は?」

文香「枕に・・・」

晶葉「ええと、それなら前にみくに貸した奴をアップデートすれば行けるかな?枕のデータを送信して・・・」

晶葉「出来た!『猫か枕に変化するスイッチ』!」ポチッ

文香「にゃあ」ボフン

晶葉「ごめんちょっと戻す」ポチッ

文香「今のは一体・・・」

晶葉「今度こそ出来た!『枕に変化するスイッチ』!」ポチッ

文香(・・・!体が枕に!)

晶葉「前回の失敗を生かして、念じれば解除されるようにしといたぞ!」

文香(前回の失敗・・・?物理的にスイッチが押せなくて困った事があったのでしょうか)

文香(そういえば最近、みくPさんが家で猫にお漏らしされたと言っていましたが、何か関係があるのでしょうか)

文香(それはさておき・・・解除)

文香「!」ボフン

文香(体が元に・・・!)

晶葉「どうだ?変化中、五感は正常に作用していたか?」

文香「ええ、問題ありませんでした」

晶葉「よし。ではこのスイッチを貸そう。返すのは気が向いたらで構わんぞ。グッドラック!」ビシッ

文香「ありがとうございます・・・」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:48:54.00 sZ0OLAVo0
文香P「ああ忙しい。今日は帰れそうにないな。仮眠室で一泊コースだなこれは」

文香(私のために・・・いつもお疲れ様です。しかし、これはチャンス。きっと安眠へ誘ってみせます)

文香(仮眠室にある元々の枕をどけて・・・変化)ボフン

文香(さぁ、準備完了です)

晶葉P「ふぁ〜あ。今日も頑張った。寝よう」ガチャッ

文香(!?晶葉Pさん!?)

文香「解除」ボフン

晶葉P「!?」

文香「すいません・・・ここは使用中ですので、横のをお使いください」

晶葉P「あぁ、うん。ごめんね」

文香「変化」ボフン

晶葉P「・・・いや、何で鷺沢さんがここに!?」ガバッ

晶葉P「居ない・・・」

晶葉P「疲れてるんだな。寝よう」



文香P「ふぅ・・・」

文香(来ました・・・!)

P「んっ」ゴロン

文香(Pさんの髪が・・・!)

P「ん・・・?」

P(何かいつもより良い匂いするな。ちひろさん洗剤変えたのかな?)クンカクンカ

文香(はうぅ)

文香(Pさんの顔を押し付けられて、Pさんの香りが・・・)

P(柔らかいし暖かいし・・・)フニフニナデナデ

文香(んっ、あっ)

P(何か、この枕落ち着くなぁ)ギュスリスリ

文香(ああ・・・そんな、抱きしめるように頬擦りされては・・・ああ)

文香(腕の温もりや、擦り付けれるように届くPさんの匂い。ああ、ああ)

P「・・・」スヤァ

文香(Pさんは寝てしまったようですね・・・ここらで解除を・・・)

文香(・・・いや、ここで解除したら、このすっぽり抱きしめられてる体勢が損なわれてしまうのでは?)

文香(それに・・・もうこのままで良いような気がしてきました。気持ちがふわふわして、ぽかぽかして・・・)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:49:35.92 sZ0OLAVo0
P「あー、何かめっちゃいい夢見た。今日も一日、文香のために頑張ろう」

文香「Pさん、おはようございます」

P「ああ、おはよう文香。・・・あれ?今仮眠室の方から来なかった?何で?」

文香「昨日は家に帰られなかったみたいですが・・・よく眠れましたか?」

P「ああ、何か知らないけど枕が抜群に良くって。最高だったよ」

P「柔らかくて、暖かくて、側にあると安心して・・・あんな枕みたいな人をお嫁さんに貰いたいね」

文香「・・・そんなに褒められると、照れてしまいます」

P「あの枕家に持ち帰りたいなぁ。ちひろさんくれるかな」

文香「も、もう同棲ですか・・・?その、不束者ですが、よろしくお願いします・・・」

P「さっきから何言ってるの?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:50:15.23 sZ0OLAVo0
P「・・・そうだ。もう一つ、質問いいかな?」

文香「?はい。どうぞ」

P「晶葉Pの奴に、好きな食べ物聞いたって本当?」

文香「・・・ええ、はい」

P「それって・・・お弁当作ってあげたいから、とか?」

文香「いえ・・・私は別に」

P「・・・なら、いいんだけど・・・」

文香「・・・もしかして、焼き餅を、してくれているのですか・・・?」

P「えっ!?いや、俺はただ、アイドルとしての文香が心配で・・・」

文香「・・・大丈夫ですよ。私はいつでもPさんの側に居ますから・・・お休みの時でも」

P「それで、晶葉Pに質問した理由ってなんなの?」

ウサミンロボ「『乙女の秘密』防衛フェイズに移行するウサ」ズダダダダダダ

P「あばばばば」



   −終わり−
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:50:44.27 sZ0OLAVo0
おまけ



藍子(さぁ、枕になってPさんを癒します!)

藍子(Pさんまだかな・・・)

藍子(遅いな・・・)

藍子「ぐぅ」



P(この枕すごいめっちゃ眠れる)スヤァ



有休全部溶かした。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:51:11.82 sZ0OLAVo0
おまけ2



凛「聞いて来たよ。ポニーテールが好きなんだってさ」

晶葉「そ、そうか!早速結って見せに・・・」ササシュルル

凛「待ってよ」

晶葉「ああ、凛への礼が先だったな。何が欲しい?また『体臭が10倍になるスイッチ』か?」

凛「ううん。今度は文香が使った奴が欲しい」

晶葉「『枕に変化するスイッチ』か?あれは今、思念回路の調子が悪くて意志での解除ができないんだが・・・」

凛「ああ、うん。それでいいよ。好都合」

晶葉「?」



凛P(何か知らんが枕になってしまった)ボフン

凛「わぁ、具合の良さそうな枕。ちょっとお昼寝しようかな」

P(ま、まずい!)

凛「んーっ」ギュウッ

凛「んーっ」クンカクンカ

P(ああやばいやばい凛の髪とほっぺたと胸がぎゅーってなって最高)

凛(この温度・・・そろそろかな?)ポチッ

P「あぁ・・・凛・・・凛・・・」ボフン

P「!?」

凛「Pさん!?私が昼寝してる間に、一体何を・・・?」

P「ご、誤解だ凛!違う・・・」

凛「あーあ、これはもう一生をかけて償うしかないね。結婚しよ」ギューッ

凛「んーっ」クンカクンカクンカクンカ

P「あぁ・・・」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:51:48.18 sZ0OLAVo0
おまけ3



まゆ「聞いて来ましたよぉ。ウサミミが好きだそうですぅ」

晶葉「よしっ!早速助手にアピールを・・・」スチャッ

まゆ「・・・晶葉ちゃん?」

晶葉「ああ、まゆへの礼が先だったな。何がいい?」

まゆ「『猫に変化するスイッチ』を・・・」

晶葉「ああ、あれからまだ改良してなくてだな・・・このスイッチでしか解除できないままなんだが・・・」

まゆ「それでいいですよぉ」



まゆP(何か知らんが猫になった)ニャア

まゆ「あら、可愛い猫ちゃん。まゆと一緒に暮らしましょうねぇ♪」ダッコ

P「んにゃあ!?」



   −終わり−
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/31(日) 21:52:14.92 sZ0OLAVo0
以上になります。

流行れ。アイドル七変化SS。

【モバマス】バッドエンカウント

2 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:13:28.62 wJn9rRNG0

美優「CoPさん………」

偶然が重なった場合、それは必然となる――俺がいつしか、どこかで聞いた言葉だ。

今のこの地獄のような状況も、偶然が重なったこと。これは果たして、必然、つまりあらかじめ決定されていたことなのだろうか。

休憩室には、今にも泣き出しそうな、恥ずかしそうな顔をした美優さんと、そして俺だけ。

美優さんが、手に持っている箱状のものと俺へ交互に目線を映しながら問うてきた。

美優「これは…?」

CoP「あの…げ、ゲームです!パソコンでやる…その…」

美優「ゲーム…なんですか…?これが…」

CoP「広義で言えば…はい…その、ゲームっちゅうか…ADVちゅっうか…」

美優「でもこれって…あの…そういう…タイトルも…ぎ、ぎ、ぎ…」

CoP「ぎ、…ぎ、『ぎり☆妹(いも)〜血のつながりはガン無視ですか!?〜』って…エロゲです……ついでに言うと貧乳マウスパッド付きの初回限定生産版、バージンエディション……」

美優「うぅ…」

これが運命で、必然というのなら、俺は運命を恨む。
3 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:14:26.44 wJn9rRNG0

CoP(事の発端を説明しよう)

CoP(俺は今日発売日の「スペースギャラクシーフォーゼ」と言う、宇宙と友情と青春を題材にした、極めて健全なゲームを朝一に買う予定にしていた)

CoP(すると、それを聞きつけた俺の友人から)

『今日都合悪いから代わりにエロゲ買っててくれないか?立て替えと上乗せして料金払うからなんとしてもバージンエディションを入手してくれ。ネットじゃ、もう手に入らねえんだよ』

CoP(と言われた)

CoP(特に断る理由も無いのでそれを了承し、早朝開店のゲームショップに行き無事に二つとも購入、そして出勤)

CoP(出勤してすぐに、会議があること、また美優さんに次の仕事の台本を渡さなければいけない事を俺は思いだした)

CoP(ちょうど休憩室にいた美優さんに台本を渡そうとした…時に、かばんから『ぎり☆妹』がこぼれ落ちて)

CoP(俺が拾い隠す前に美優さんが拾って、今に至る)

美優「うう…こんなものって…言ってしまったら…ダメなんでしょうけれど…」

CoP「あのー美優さん!ちょっとこれは違うんですよ!ええ!はい誤解なんです誤解!」

CoP(とりあえずは、一刻も早くこの状況を打破し、会議に行かねばなるまい)

CoP(そのためにはどうすればいい?『友人のために買った』、というのは嘘ととらわれかねない。誤魔化しの常套句で使われるからだ。他の方便で美優さんにこれが俺のものでは無いと認識させねば…)
4 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:15:59.43 wJn9rRNG0

CoP「ま、間違えて買っちゃったんですよねぇ!それ!…と言うことでこの後クーリングオフするんです!…さ、返してください」

美優「間違えて…これって間違えて購入するものなのですか…?」

CoP「ほ、本来買うのはこっちだったんですよ!ほら!『スペースギャラクシーフォーゼ』!これの限界ぶっ飛ばしVerと『ぎり☆妹』のバージンエディションを間違えて買って…!」

美優「…でも、間違えようがない気が、私はするのですが…」

CoP(うわぁ選択肢間違えた。そうだよね美優さんの言うとおりだよね、うん。エロゲは店の奥側にあるし、意図して間違えない限り無理だよねぇ)

美優「…CoPさん、本当のことを言って欲しいです。私は、どんなあなたでも、きっと理解しますから…」

CoP(何か哀れみの目で見られてるよ。違うんだよ、これ俺のじゃ無いんだよ。変態でロリコンの友人のやつなんだよ)

CoP(どうする?ここからどうやって巻き返す?考えろ…考えろ…!ダメだ、頭がこんがらがって何も思いつかねぇ、どうする、どうする…!?)

CuP「お〜〜い…あ、ここにいた。早く来いよCoP、もう会議始まるよ」

CoP「CuP!!」

CoP(思わぬ助け船だ。CuP、俺の知恵じゃあもう無理だ。お前の力を貸してくれ)

5 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:17:12.91 wJn9rRNG0

CoP「いいところに来た!ちょっと助けてくれ!」

CuP「ちょ、袖を引っ張らないで…」

CoP(俺はCuPにこれまでのあらましを簡単に説明した)

CoP「つまりだ、『俺が買ったが俺のものじゃ無い』ってことを美優さんに理解されないと行けないんだ」ヒソヒソ

CuP「いやもう普通に『友人のものです』って言えば良いじゃねぇか」ヒソヒソ

CoP「それはもう無理なんだよ」ヒソヒソ

CuP「やっても無いのに無理かどうかは分かんないでしょうが!とりあえずやってみてよ!」ヒソヒソ

CoP「あー美優さん、それ友人に頼まれて買ったんですけど…」

美優「…じゃあさっき『間違えて買った』…というのは嘘だったんですか?」

CoP「ああ違います、忘れてください」


CoP「ほらぁ」ヒソヒソ

CuP「『ほらぁ』じゃねぇよ!」ヒソヒソ

CoP「一手目が最悪手だったな」ヒソヒソ

CuP「ああもう…とりあえず、アレがお前のものじゃないようにすればいいんだよな?」ヒソヒソ

CoP「それが勝利条件」ヒソヒソ

CuP「なんだよそれ…よし、一つ作戦を思いついた。僕の嘘に乗ってくれ」ヒソヒソ

CoP「おお!ありがてぇ!」ヒソヒソ

CuP「もうすぐ僕がアレだから…」ヒソヒソ

6 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:17:55.19 wJn9rRNG0

美優「あの…お二人とも?」

CuP「三船さん!」

美優「は、はい!」

CoP「すいません、さっきの間違えて買ったというのは嘘なんです!」

美優「え…それではやっぱりこれは…」

CoP「しかしそれは俺のものではありません。確かに俺が購入しました。しかし、俺のものじゃあ無いんです」

美優「ど、どういうことなのですか…?」


CuP「…僕のものなんですよ」

7 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:19:17.80 wJn9rRNG0

CuP「来週、僕は誕生日を迎えます。その時のバースデープレゼントとして、CoPは『ぎり☆妹』を買ったに過ぎないのです!」

CoP「そうなんです!仲のいい同僚がほしがるものを俺は買っただけなんです!こいつの為を思っただけなんです!」

CuP「つまりそれは!」

CoP「俺が買った!」

CuP「僕のもの!!」

美優「……」

CoP(へっ、いい作戦じゃねぇか!これなら俺のものでは無いという証明、そして誰かへの贈り物ということもアピール出来る!)

CuP(僕の誕生日が来週で良かったね…さあ、早くのこの訳の分からない状況に終止符を打とうか)

美優「……」


美優「…CoPさんは、ご友人の誕生日にこんなものを送りつけるような人間だったのですか」グズッ

CuP(へぁ!?)

CoP(美優さん泣き出した!?)
8 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:23:13.47 wJn9rRNG0

美優「そんな人だとは…私…」グズッグズッ

CoP(やべぇよ!何かこっちが気の毒になるくらいしゃくり上げてるよ!もう引き返せない一線越えちまった気分だよ!)

CuP(ぼ、僕に任せろ!!)

CuP「違うんです!三船さん!これは僕がどうしてもって頼んだんです!



CuP「………いやこいつが買いました!こいつが主犯格で、こいつが実行犯です!!つまりこいつの罪でこいつのものです!!」

CoP「てめぇはてめぇで何口走ってんだてめぇー!」

CuP「しょうが無いだろうが!僕は変態じゃないしエロゲに興味も無い!よくよく考えたら何で巻き込まれた僕がお前の罪を被らなきゃいけないんだ!諦めてとっとと罪を認めろ!!」

CoP「うるせー!!俺は知ってんだぞお前が佐久間さんと同棲してるのこの犯罪者!これが変態じゃなかったらどう説明つけるんだよ!!」

CuP「それは言わない約束だろ!というかアレ同棲じゃ無くて座敷童みたいに住み着いてるだけだし!一切僕からは手を出してないし!」

CoP「『からは』ってなんですか『からは』ってぇ!?それに佐久間さんだけじゃ無くて一ノ瀬さんも住み着いてるらしいですなあー!爛れた生活送ってそうでチェリーの私には羨ましい限りですわー!あーあー!」

CuP「うるさいお前だってストーキングされてるだろうが!同じようなもんだよ同じような!」

CoP「それは俺が被害者側だろうが!どう考えても俺が弱者だろうが!!誰か分からねえからお前よりも恐怖度は上だからな!」

美優「あの…二人とも…」

CuP「ああもう頭来た!殴り合いじゃあ!」

CoP「やってやんよこの未成年連れ込み淫乱同棲生活野郎が!俺のチェリーエナジーでぶっ飛ばしてやんよ覚悟しろこの変態淫行エロゲプロデューサー!」

CuP「ゲス野郎が…よくそこまで汚い言葉をすらすらと出せるもんですなぁ!?ええ!?」

美優「あの…」

「「うおおおおおおおおおおおおおおおらああああああああああああああああああ!!!!!!!!」」

美優「…」

9 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:23:55.68 wJn9rRNG0

◆◇◆

部長「…で、なにか言うことはあるかね?」

CuP「ないです」

CoP「反省しています」

CuP「ただこいつが悪いんです」

CoP「いえこいつが諸悪の根源です」

部長「いい加減にしろよお前ら…はい、千川。二人への処罰を」

ちひろ「はい。えーっとお二人は『敷地内での私闘』、『わいせつ物の持ち込み』、『会議無断欠席』、『年少アイドルへ悪影響のある罵詈雑言』その他諸々で…」

二人「「……」」

ちひろ「…十年間の減俸です♪」

二人「「…はい」」

部長「…では、下がってよろしい。二度とこのようなことのないように」

CuP「…はい」

CoP「失礼しました…」

10 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:25:47.66 wJn9rRNG0

PaP「…ま、まあ二人とも元気だせよ!クビじゃ無くて良かったじゃん!」

CuP「次は僕が勝つからな」

CoP「ふざけろシャバ増が」

PaP(付き合いきれない…)

11 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:29:29.69 wJn9rRNG0

CoP(さてと帰るか…)

美優「プ、プロデューサーさん!」

CoP「!…ああ、美優さんですか。さっきはお見苦しいところをすいません」

美優「いえその………あの」

CoP「?、何ですか?」

美優「このゲーム…お返しします」

CoP「…ありがとうございます」

美優「これ…本当はCoPさんのものじゃないのですよね?」

CoP「…そう信じていただけると嬉しいです」

美優「プロデューサーさんが誕生日プレゼントに…ぎ、ぎ…」

CoP「ぎり☆妹」

美優「はい…それを、を贈る様な人じゃないと分かって、安心しました」

CoP「ははっ、そうですか…それはよかったです」

CoP(そもそもこいつさえなければ、こいつさえ無ければ…!)

12 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:29:57.69 wJn9rRNG0

美優「プロデューサーさんも…やはりああいうものに興味はあるのでしょうか?」

CoP「はい?…まあないと言えば嘘になりますが…どうしてそんなことを?」

美優「少し、気になっただけです…あの、プロデューサーさんはこの後どうされるつもりですか?」

CoP「え?…家に帰って、ゲームで遊ぶ予定ですが…」

CoP(それと友人にこのゲームを叩きつける予定)

美優「…私も、ご一緒していいでしょうか?」

CoP「ふぇ?」

美優「あのゲーム…私も興味があって…」

CoP「…美優さん?」



美優「今日、お家にお邪魔してもいいでしょうか?」

偶然が重なった場合、それは必然となる――俺がいつしか、どこかで聞いた言葉だ。

これが運命で、必然というのなら、俺は運命に感謝するべきなのだろう。
13 :◆U.8lOt6xMsuG 2017/12/30(土) 20:33:19.11 wJn9rRNG0
ここまでです、ありがとうございました

『ぎり☆妹』誰か作って下さい

周子「やっほーPさん」モバP「なにウチに来てんだよ、寮に帰れよ」

2 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:10:24.76 BfWnjE85O
モバP(以下P)(今日は1年の締めくくりの日である大晦日)

P(年末年始の仕事にも限りがある。事務所内での割り振りも考慮し、俺とその担当アイドルは年末年始をオフにした)

P(盆も暮れも関係ない芸能界。だからこそ、貴重な機会である今年はゆっくりと年明けを迎えようとしたんだが……)

周子「いやーこたつはやっぱり良いねぇ……寮にはなくってさー」

P「……」

周子「寮のロビーへの設置は『似合わない』の一言で却下されちゃったんだよねー……ひどい話だと思わない?」

P「……」

周子「個人用に買って部屋に置くのも考えたけど、一人だけで入るのもなんか違うしねー」

P「……おい」

周子「ん?なに?」

P「なにウチに来てんだよ、寮に帰れよ」

周子「えー」
3 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:14:14.97 BfWnjE85O
P「『えー』じゃない。うら若き女の子がほいほい独り暮らしの男のウチに来るもんじゃありません」

周子「えー?」

P「しかも大晦日にいきなりノックして入ってきやがって……。『玄関は寒い!』っていうからつい家にあげちゃったけどさ」

周子「でもさー」

P「デモもストもありません」

周子「……だいたいさ」

P「?」

周子「あの夜、Pさんがあんなことをしたから、今こういう結果になってんじゃない」

P「語弊」

周子「こうなっちゃったのもPさんのせいなんだから。セキニン、とってよね?」

P「言葉のチョイスに悪意しか感じない」

周子「だから……ね?」

P「なにが、『ね?』だよ」
4 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:16:17.61 BfWnjE85O
周子「うー……強情だなぁ……でもPさんのせいなのは確かじゃん」

P「ウッ……それを言われると……」

周子「あーあー!Pさんのせいで大晦日一人で過ごさなきゃいけないのかー!寂しいなー!」チラッ

P「いくら寂しいからって、いきなりウチにくるなよ」

周子「確かにそうだけど……親しい子はみんなお仕事か帰省してて……だから一緒に過ごしてくれる人が誰もいなくて……」

P(……確かにこうなったのは俺にも責任があるからなぁ……)

周子「寂しいのはホントだよ……だから、さ……?」

P「…………遅くなる前に追い出すからな」

周子「やったーん!」

P(こんなことなら仕事入れときゃ良かったなぁ……あの時変に気を利かせなけりゃなぁ)
5 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:21:32.25 BfWnjE85O
=============

周子「ふー……お疲れー。やー、流石にこの時期は忙しいねぇ」

P「お疲れさん。確かに忙しいけどさ、年末年始は休みにするからもうちょい頑張ってくれよな」

周子「え?お休みくれるの?」

P「あぁ、周子最近頑張ってるからな。これくらいご褒美があってもいいだろ」

周子「やったーん!アイドルになってから初めてゆっくりできる年末かも!」

P「特に今年は関西で凱旋ライブもやったろ?」

周子「うん。実家から近かったから両親も来てくれたよ。『あの放蕩娘が立派になっちまって』って柄にもなく泣かせちゃった」

P「そこまで言ってもらえてプロデューサー冥利に尽きたよ。で、それ見てさ、今まで色々あっただろうけど丁度良い機会かなって思って」

周子「ん?どういうこと?」
6 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:23:46.52 BfWnjE85O
P「だからさ、年末年始休みにするから、年の瀬くらい親子水入れずで過ごして来いよ」

周子「……え?いいの?」

P「偶には親孝行してこいよ。切符も用意しといたからさ」

周子「うん……折角だしそうさせてもらうわ。そこまでしてもらったんなら、ちゃーんと親孝行しないとね」

周子「……ってあれ?あたしがお休みってことはPさんもお休み?」

P「まあそうなるな」

周子「Pさんはどうするの?帰省でもするの?」

P「ん?俺か?実家が近いからわざわざ帰省するほどでもないからな。自宅で過ごす予定だよ」

周子「ふーん、そうなんだ。……まあ、早速親に電話するとしますかね」ピッ

P「おーおーいいぞー。善は急げっていうしな」

周子「急がば回れともいうけどね」クスクス
7 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:26:13.62 BfWnjE85O
周子「――あーもしもし久しぶりーあたしだよ」

周子「ってオレオレ詐欺じゃないって、もー!」

周子「でさ、実は年末年始お休みもらったからさ、今年は実家に帰ろうかと……え?」

周子「なに?そんなんあり?だって今までそんなこと一回もしてこなかったじゃん!」

周子「え?娘が立派に育ったから?いやー可愛い子が旅をしたらそりゃあね……ってそうじゃなくて」

周子「えー……えー、まあしょうがないよね……うん、楽しんで……それじゃあまたね」

P「……どうした?」

周子「えーっと……それがね――」

=============
8 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:28:54.64 BfWnjE85O
P(――曰く『アイドルって年末年始こそ稼ぎ時だから暇なんてないんじゃないの?』)

P(――曰く『まさか帰ってくるとは思ってなかったし、娘も無事独り立ちみたいで安心したし、毎年忙しいから今年くらいは自分たちのご褒美として旅行に行くのよ』)

P(――曰く『流石に今から変更はきかないみたい。もうちょい早く言ってくれればねー』)

P(――つまり『というわけで年末年始帰ってきても誰もいないわよー』ってことらしい)

周子「はーぬくぬく。やっぱ冬はこたつだよねー」

P(結局どうするんだと思ったんだけど、まさかウチに来るとは……)

P(いくら慌ててた上に、インターホンより玄関の方が近いからって、そのまま玄関を開けてしまったのは失敗もいいところだった……)

周子「外寒くて全身冷えちゃったからなぁ……これは温めないと」ズボッ

P「っておい、周子、なに早速コタツムリになってんだ。全然帰る気ないだろ」

周子「籠城戦だよー、徹底抗戦だよー」キリッ

P「籠ってても援軍は来ないから早く諦めろ。遅くなる前にさっさと追い出すからな」
9 :◆ukgSfceGys 2017/12/29(金) 18:30:01.35 BfWnjE85O
周子「んー……?そんなこと言ってPさんも――」

P「ん?」

周子「――実は大晦日を一人で過ごすのは寂しかったんじゃない?」

P「……」

周子「……」

P「……」

周子「……」ニヤニヤ

P「…………遅くなる前に追い出すからな」

周子「Pさん、それさっきも聞いた」ケラケラ
16 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:35:27.53 wU+c9u3I0


周子「こたつと言えばやっぱミカンだよね!ということでPさん、ミカンとって?」

P「そんくらい自分で取りなさい」

周子「えー……Pさんのほうが近いじゃん。しかもあたしこたつの魔力に憑りつかれちゃって……」

P「しょうがないなぁ……ほらよ」

周子「ありがとーん。ついでにミカン揉んどいて」

P「揉む?なんでミカンを揉むんだ?」

周子「そうすると甘くなるらしいよ。この前テレビでやってた」

P「ほーん……こんな感じでいいんかね?」
17 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:36:39.04 wU+c9u3I0
周子「出来た?じゃあ折角だから剥いて、あたしに食べさせてよ」

P「注文が多いな、ワガママ娘か」

周子「いーじゃん食べさせてよ。ほら、あーん」

P「……ほい」

周子「んー♪甘くておいし♪なんだかんだいって甘やかしてくれるPさん好きだよ」

P「女の子が男に向かって軽々しく好きとか言うんじゃない。勘違いさせて大変なことになるぞ」

周子「はいはい。でさ、次はそのミカン渡してくれない?」

P「結局自分で食べるんだったら最初からそうしろよ……ほい」
18 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:38:15.51 wU+c9u3I0
周子「ありがと。じゃあPさんさっきのお礼に」

P「ん?」

周子「はい、あーん」

P「……」

周子「あーん」

P「……」

周子「……女の子にあんまり恥を掻かせるのはどうかなーって思うよ?」

P「……あーん」

周子「よろしい、そりゃ!」

P「んぐ。……確かに甘いな」

周子「でしょ?普通のミカンも一工夫でこんなに甘くなるんだよ?」

P「……そうだな、こんなに違うんだな……」

P(……甘かった本当の理由はコイツにだけは言うまい)
19 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:39:58.54 wU+c9u3I0


周子「ねぇねぇPさん、あたしそろそろおなかすいたーん」

P「確かにそろそろ腹も減ってきたな、飯でも作るか」

周子「やったーん!……って作るの?」

P「あぁ、普段は作らないから簡単なものしか作れないけどな」

周子「へー。で、何作るの?」

P「そりゃ大晦日だからな。年越しそばに決まってんだろ」

周子「おー!まあ確かにそりゃそうか。じゃああたしも手伝うよ」

P「お、じゃあ頼むよ。といってもそんなにやることないしな」

周子「いやー二人で一緒に台所立つのもなんかいいじゃん?共同作業みたいな感じで」

P「ブッ?!」

周子「ん?どしたん?早く始めようよ」

P「あ、あぁ……そうだな」

P(……こいつ……素で言ったのか……こっちの気にしすぎか……)
20 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:41:29.20 wU+c9u3I0


周子「できたーん。それじゃあ、早速いただきまーす!」

P「手伝ってくれたおかげで結構早くできたな。俺も食べるとするか」

周子「そう言えば、なんで大晦日に年越しそばを食べるんだろ?」ズルズル

P「諸説あるみたいだが、細く長いから健康を祈ったものらしいぞ」ズルズル

周子「あーなるほどね。縁起物なわけだ」ズルズル

P「そうそう。そういや縁起といえば、縁が長く続くようにっていう意味もあるらしい」ズルズル

周子「ふーん、なんか意外と意味が込められているんだね」ズルズル

P「そうだな」ズズッ
21 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:42:18.72 wU+c9u3I0
周子(あなたのそばにズっと……って。ふふっ、これじゃまるで楓さんみたい)

P「周子どうした?いきなり一人でニヤけ始めて」

周子「うへぇ?!な、なんでもない、なんでもないよ!」

P「?」

周子(危ない……バレるとこだった……)

P「ホントに大丈夫か?何か顔赤いけど……?」

周子「ホント何でもないよ!ご馳走様!」

周子(……あの時の家出がこんな形になるなんて、ね)

周子(つくづく縁ってやつは分からないけど、この縁がずっと続きますように)
22 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:43:37.60 wU+c9u3I0


周子「……」ボー

P「……」ボー

周子「こうしてさー……おなか一杯になって、こたつに入ってボーっとテレビ見てるとさー」

P「なんとも言えない幸福感が襲ってくるよなー」

周子「そうそう、普段こんな時間なかなか過ごせないし」

P「人気が出て忙しいのはありがたいけどなー。偶にはこういう時間も必要だよな」

周子(しかもこうしてPさんと二人きりなんて、凄い贅沢だしね)

P「どうした?」

周子「ん、なんでもない。あ、次みんなの出番だよ」
23 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:44:43.66 wU+c9u3I0
P「お?大人組が歌う番か?」

周子「そうそう、やっぱ煌びやかだなー。あれ?これもしかして新衣装?」

P「このために新調したらしいぞ。折角の晴れ舞台だし年末だから縁起も担いでっていうことでな」

周子「ひえー流石。……って一つ気が付いたんだけど言っていい?」

P「ん?」

周子「……ナナさん出てるけどいいの?深夜帯だけど」

P「……」
24 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:46:27.64 wU+c9u3I0
周子「……ネットを見たら『17歳を深夜帯に出すなんてけしからん』のマジレス派と『ウサミン星人だから地球の法律は関係ないから……(震え声)』の擁護派が激しくバトルしてんだけど……」

P「……」

周子「それに加えて『今年誕生日を迎えて18歳になったからへーきへーき』派と『永遠の17歳だから年を取るわけないだろ!いい加減にしろ!』派が混ぜっ返してカオスな状態になってる……」

P「……弊社としてはコメントを差し支えさせて頂きます」

周子「……まぁウサミンだしね……」

P「……まぁウサミンだからな……」
25 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:50:03.76 wU+c9u3I0


P「みんなの出番も終わったし、そろそろいい時間だな」

周子「そうだねー」

P「ちょいとばかし遅くなりすぎたけどな……ほら、そろそろ準備しろよ」

周子「うん、すぐに準備するね」

P「なんて聞き分けのいい子なんだ」

周子「それじゃあ一緒に2年参り行こっか?」

P「全く話を聞いてない子だった」

周子「え?2年参りの話じゃないの?」

P「全然ちげーよ、ウチから追い出す話だよ。最初に言っただろ?」
26 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:51:02.27 wU+c9u3I0
周子「えー……じゃあいいや、一人寂しく暗い夜道をブラブラして神社に向かうわ」

P「そういうのは辞めなさい」

周子「じゃあついてきてくれる?」ウワメヅカイ

P「そういうのも辞めなさい」

周子「えー、Pさんワガママー!」

P「ワガママなのはどっちだよ……ったくしょうがねーなぁ」

周子「やったーん!そういうPさん好きだよ!」

P「…………だからそういうのは辞めなさい」

周子「えー」ニヤニヤ

P(全く一体どこでそんなことを覚えてくるのやら……この可愛い小悪魔め……)

周子「可愛いだなんて、しゅーこちゃん照れちゃう!」

P「だからそういうのを辞めろって言ってんだよ!!ほらいくぞ!!」

周子「あー、Pさん顔あかーい」クスクス
27 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:52:31.37 wU+c9u3I0


周子「というわけで到ー着。有名所なだけあって人が凄いねー」

P「確かに凄いな。ただこれくらいの込み具合なら、いい感じに年明けを迎えられそうだ」

周子「さっすが完璧なタイミングじゃん♪ただ時間が時間だけに寒いけど……」

P「……だからって、くっついてくるのはやめなさい。アイドルってバレたら大変なことになるだろ」

周子「いやー辺りも暗いし、変装した上でモコモコに着込んでるし、なによりこれだけの人がいたら逆にバレないでしょ」

P「だからって……」

周子「というか人多すぎて逸れたら絶対合流できないっしょ!だからこうやってピッタリくっついてるのが一番!」

P「……逸れないためなら仕方ないな」

周子「仕方がないっしょー♪」

P「ただこれからもっと人が多くなるからな……こうするぞ」ギュッ

周子「あ、うん」

P「ほら、行くぞ」

周子「♪〜」
28 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:53:17.49 wU+c9u3I0


周子「拝殿が見えてきたね。ホント良いタイミングになりそう」

P「丁度年が明けてすぐに参拝できそうだな」

周子「慌てないように今のうちにお賽銭用意しておかなきゃ」

P「そうだな、って周子それいくら用意してるんだ?」

周子「ん?5円玉2枚と1円玉2枚だよ。十二分に御縁がありますように……ってなんちゃって」

P「なるほど、縁は大事だもんなぁ」

周子「そうそう。神様にはよくお願いしておかないと!」

周子(まぁPさんと出会った縁を思えば、神様には感謝しても感謝しきれないけどね!)
29 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:54:04.41 wU+c9u3I0
周子「って言ってる間にカウントダウン始まったね」ジュー!

P「いよいよだな」キュー!

周子「来年はどんな年になるんだろう?」ハチ!

P「先のことはわかんないけどさ、まぁ周子と一緒なら最高の年になるだろ」ナナ!

周子「もー……そうやって恥ずかしいことを言うー……」ロク!

P「プロデューサーなんぞ、こっぱずかしいこと言ってなんぼの職業だからな」ゴー!

周子「全く……でも今年はホント良い年だったよ、気障な誰かさんのせいでね!」ヨン!

P「俺も今年はいい年だったよ、ワガママだけど可愛い誰かさんのせいでな!」サン!

周子「……もー!そんなPさんには一言、これだけは言っておかなきゃ!」ニー!

P「ん?」イチ!
30 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:54:51.06 wU+c9u3I0


周子「今年も、来年も、その先もずっとよろしくね!Pさん!」ハッピーニューイヤー!!


31 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:55:20.03 wU+c9u3I0
おわり
32 :◆ukgSfceGys 2017/12/30(土) 17:56:23.36 wU+c9u3I0
以上です。ありがとうございました。

周子と年末グダグダ過ごしてそのまま年始も一緒に迎えたい人生だった
突然家に転がりこんでくるのが似合うランキング1位はしゅーこだと思う(個人的感想)
そのまま流されるままにグダグダ過ごす流れだとなお良し(宣伝)

今年はライブ初参戦してデレマスにさらに嵌った1年だったけど、来年も引き続きアイドルたちをプロデュースできればなと思います!
それではみなさんよいお年を!

モバマスアイドルが小人のPをお尻で潰すスレ

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:12:00.25 PAmmKMezO
白坂小梅「あの…プ…プロデューサー、」

P「…」ボキミシッ

白坂小梅「もうすぐ死にそうですか?」

P「うん……死…ぬ……」ミシミシ

白坂小梅「私のお尻の下で潰れて?」

P「う……ん…」ミシボキ

白坂小梅「えへへ♪嬉しいです、でも…内臓とか血とかぶちまけて…ぺ…ペっちゃんこになってくれると、も…もっと…嬉しいけど…」

P「うん……がんば…る……つか……嬉し…そう…だね…俺は……君…のケツの下で潰れ…て今…に…も死にそう…なの…に…」ボキミシッ 

白坂小梅「はい、こうしてプロデューサーをぐっちゃぐちゃにできるのを、ずっと夢見てたので…本当に夢みたい…えへへ」

P「ぐぇ……カッ……死……ぬぅ……」ミシメキメキ

白坂小梅「す…すみません、ちょっと…座り直していいですか?」 ずしん

P「えっ…ぎっ…あぎぇぇぇぇ」ボキミシッ

白坂小梅「ふふっ変な声」クスクス

P「死……ぬ……助け……」 

白坂小梅「あ…あの子も…喜んでくれますよ、友達が増えるから…だから早く…ペっちゃんこになって…」

P「そ…んな……」ギシメキギシ

白坂小梅「…可愛いプロデューサー、15cmですか?死んでもそのままなのかな?えへへへ」

P「知…らない…」ギシメキギシ

白坂小梅「どこみているんですか?私はここだよ」

P「あ………あ………が
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:18:58.44 PAmmKMezO
白坂小梅「血を出して…痙攣して…震えて…骨とかも折れて……可愛い…」

P「ぐぅ……つ………つぶれ……がぁ……」ボキミシッミシメキメキ

白坂小梅「今までありがとうございました、プロデューサー。そして、サヨナラ。」

P「……がっ…あがぁああああああ…カッ…」ぐちゅにゅるっ

白坂小梅「ひゃっ…………あ、プロデューサー。血で真っ赤だ、、これは胃袋…なのかな?ふふっ、、これで…ずっとプロデューサーと…一緒にいる時間が増えるかな。」

ふよふよふよ

白坂小梅「大丈夫です、プロデューサー、私には見えるから。

白坂小梅「本当は私が乗りたいけど無理だから…これからはその子のクッションになってあげて…」

白坂小梅「その子も喜んでくれてるよ…、プロデューサーの座り心地はどう?良い?良かった」

白坂小梅「プロデューサー、重い? ふふっ良かった」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:20:10.10 PAmmKMezO
鷺沢文香「………」ペラッ

P「………」メキミシッボキミシッ

鷺沢文香「……」ペラッ

P「………」ミシギシッ

鷺沢文香「……んっ」

P「…ぐぇ…」ボキッ

鷺沢文香「プロデューサーさん、申し訳ありませんが、あまり動かないで頂けると…読書に集中ができないので…」

P「……無…理………死…ぬ………重……い……」ミシギシギシミシ

鷺沢文香「私のクッションになってくれると仰有ったのはプロデューサーさんでは?」

P「こん……なに…小さく…され…るとは…聞…いて…いない…」ギシメキミシギシ

鷺沢文香「あと、二時間程、辛抱して頂いてよろしいでしょうか?」クスクス

P「潰れ……る……死…ぬ………あ……」ギシメキギシッ

鷺沢文香「座り心地の悪いクッションですね…まぁ何もないよりマシですが…ふぅ…」

P「うぐぅ………ああっ…」ギシメキギシッ

鷺沢文香「…あの、あまり喋らないで頂きたいのですが…」

P「……死……ぬ………」ギシメキッボキミシッ

鷺沢文香「………できれば…息もしないで頂けたら、お尻がむず痒いです…」

P「そ…ん………な……」ボキメキギシッ

P「ぐ……ぐぇぇ」ギシメキギシッ

鷺沢文香「……」ペラッ

P「助………け………ぎちぇ」ぐちゃぁ

鷺沢文香「…はい、これで読みやすくなりました。ありがとうございました。」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:21:06.09 PAmmKMezO
前川みく「お仕置き、始めるにゃ。座るよ?」

P「ぎ…ぎゃぁぁぁぁぐぇぇ…」

前川みく「にゃはっ♪ずっしぃぃいん、Pチャンをお尻でぺっちゃんこにしちゃったにゃ♪」

P「お……重……」ギシッギシメキッ

前川みく「女の子に重いってデリカシーなさすぎだにゃ。だからみくがお仕置きしてあげるにゃ」

P「おぐぅぇ…が……あがぁ……」ギシッギシメキッ

前川みく「んー、ゴツゴツして座り心地悪いから、ちょっと潰してあげるにゃ♪よいしょっ♪よいしょっ♪」ずしんっずしんっ

P「ぐぎゃぁぁぁ……」グチャグチャア

前川みく「んっ、ちょっとマシになったかも♪」

P「おぎょぉ…おぎゃぁ………」ギシギシギシギシ

前川みく「Pチャン、まともな日本語喋ってよ、」

P「つ……ぶ……れ……る………」ミキッギシメキッ

前川みく「そんなこと言われてもみくには関係ないし。」

P「お…し…りが………お…は……な…のにお……い…」ミシミシ

前川みく「…それ、死にかけてないかにゃ?」

P「お……も………」 

前川みく「こうしてみると、Pチャンって本当に尻に敷かれるのがお似合いだにゃ」

P「ぐぇぇぇ……」ミシボキ

P「お…尻……柔ら……かい………」ボキミシ

前川みく「なんか、直
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:22:11.89 PAmmKMezO
前川みく「なんか直で座ってるの急に恥ずかしくなったかも…せめてスカート越しで座れば良かったにゃぁ…」

P「な…ま……じ………り…さい…こ……う……」ミギボキメキ

前川みく「な…生尻じゃないよ!ちゃんとパンツはいてるし!」

P「ぐぎゃぁ」ぐちゃ

前川みく「あ…なんかにゅるってしたにゃぁ……なんか押し出しちゃった感じ……Pチャン生きてる?」そ〜

P「」

前川みく「にゃああああああああああ!!!ぐっちゃぐっちゃに潰れてるにゃあああああああ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:23:17.08 PAmmKMezO
クラリス「祈りを捧げ終えました、それではプロデューサーさん安心して逝ってくださいね」

P(クラリスが僕をお尻で潰してどれくらい時間が立ったのだろう、僕はどれだけの骨が折れたのだろう、そして一体僕はどんな姿なのだろう、原型はとどめているのだろうか)

P(何重もの布が重なったような触感と尋常なほどの重圧が僕の身体を飲み込んでいる)

P(花のような匂いの中にほのかな汗の香り、それが僕の胸を優しく撫でてくれるようで)

P(強固なはずの骨盤が、圧力によってミシミシと壊れる音がする、)

P(上半身に重圧が集中している、アバラが耐えられずボキボキと折れている、相当な痛みのはずなのに、重圧による苦しさで麻痺しているのだろう、痛みを感じない。)

P「ご…ごふっ……ぐぁ……」

P(一応腹筋に力をいれたが無駄で、重圧はそのまま僕のお腹を襲い、上からのでかいお尻の圧力により僕の内臓は行き場をなくしていき、そして横にひしゃげた)

P(どうして、このようなことになっているかはわからない。僕は、彼女を怒らせたのだろうか、足を何度うごかしても無駄で、ビクリとも動かない、やがて足の感覚はおろか、匂いも音もしなくなった)

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:24:20.31 PAmmKMezO
P(天使のような笑顔でクラリスさんが僕に手を振ってくれていた、そこに蔑みはない、慈悲に溢れた目をしていて、僕を尻に敷いて殺そうとしている張本人とは思えないほど美しく、死ぬ前の景色としてはあまりにも贅沢で)

P「おぎょぎょ!」ぶちゅぐちゅ

P(そして黒く分厚いカーテンが僕の視界を横切った)

クラリス「あ………」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:25:35.17 PAmmKMezO
北条加蓮「プロデューサー、こうして女の子のお尻でぺっちゃんこにされて恥ずかしくないの?」

P「お……重……い……」ギシッギシギシ

北条加蓮「前アタシが倒れたときアタシのこと抱えながら、軽いなぁって言ってくれたのプロデューサーじゃん」

北条加蓮「成長したんだよこれでも」

P「く……るし…い……」メキメキメキメキ

北条加蓮「なんかいまいち苦しさが伝わんないんだけど」

北条加蓮「そんなに重い?」

P「お……重っ……」ギシッギシギシ

北条加蓮「…退いてあげよっか?」

P「………い……や……」ギシメリッ

北条加蓮「あはは、プロデューサーってやっぱり変態だったんだ」クスッ

北条加蓮「アタシのお尻で潰れてそんなに気持ち良いんだ、見下ろすとすっごく重そうなんだけど、男の子ってみんなそんな感じなの?」

P「た……ぶ…ん……がぁっ」ギシッボキッ

北条加蓮「あ……お尻の下で骨が折れた音……大丈夫?」

P「む………り………死……ぬ……」ギシッボキッ

北条加蓮「そっか……アタシのお尻の
下で死ぬことになるんだけど…大丈夫?」

P「あ………あ……………」メキギシッボキ

北条加蓮「ねぇ、お尻の下ってどんな感じ?苦しいの?重いの?」

P「あた………」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:26:47.20 PAmmKMezO
P「温……かく…て……気持ち良……い…


北条加蓮「……ばーか」

P「あ………が………」ギシッボキッ

北条加蓮「大丈夫、怖くないよ。ずっとみてあげるから、ね。安心して死んでいいよプロデューサー」

P「がぁ……ぐ……」ミキッギシメキッ

北条加蓮「アタシの顔しっかり焼き付けてね、アタシもアンタの死ぬ間際の顔、目に焼き付けておくから」

P「ぎっ………か……れ………ん……」

北条加蓮「……はいはいアタシも好きだよ」

P「ぐぇぇぇ……」ボキグシャグチャ

北条加蓮「あ……潰れた……」

北条加蓮「バイバイプロデューサー」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:27:43.03 PAmmKMezO
杏「ごめん、プロデューサー、なんか座り心地悪いよ。座っておいてなんだけど」

P「ぐぇぇぇ…潰っ……れ…る……」ミシミシ

杏「アハハ、すごい顔だね、大丈夫?」

P「ど…い……て……く…れ……」ミシミシ

杏「んー、無理。疲れて力がでない。てかもっと頑張ってよ、私くらい軽く運びなよプロデューサー」

P「…むっ……り……が………死……ぬ……苦しい…退い…て…たん…ま…」ミシミシ

杏「え?なんで?プロデューサーが苦しくても、杏は座ってるだけだから苦しくないし、退く理由はないと思うけど?」

P「ぐ………」ミシミシ

杏「ほら、杏も応援したげるから、がんばー、負けるなー」

P「がはっ……」ミキミキ

杏「がんばー」

P「ぐ…」ミキミキ

杏「……」

P「ぎぁ…」メキメキ

杏「Zzzz 」すやすや

P「潰れ……る…」ミシミシ

杏「ん…」すやすや

P「お…重…い…」メキミシ

杏「Zzzz 」すやすや

P「どい…て…」メキミシ

杏「Zzzz 」

P「うぎゅえぇぇぇ………」ボキミシボキグチャ

杏「うわっ!…え?…あ…」

P「」

杏「…あー、潰れた?お尻濡れたかも、まぁいいけど…」 

杏「それにしても、、杏のお尻で潰されたのに随分嬉しそうな顔してるねプロデューサー」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:28:49.56 PAmmKMezO
モバマスじゃないけど

秋月涼「ふふっプロデューサー、男の尻に敷かれるってどんな気持ちですか?」

P 「…案外……ずしっ……と…して…重っ…い…」ミキミキ

秋月涼「ちょ…ちょっと待ってください!ぼ…僕が重いというより、あなたが軽すぎるだけですよ?10cmでしたっけ?ていうかこのままだと内臓とか潰れて死ぬかもしれないんですよ?」

P「で…も…君の…お尻…で潰……され…て…ると、温…かく…て、柔……ら…か…くて…幸せ…だ」ミキミキ

秋月涼「…死ぬのに?」

P「…ああ」メキメキ

秋月涼「馬鹿ですねー、あなたくらいじゃないですか?男の尻なんかで潰れて死んじゃう変態さんは」

P「…そう…かも……」ミキミキ

P「だが…本…望…だ…」ミシミシ

秋月涼「えぇ…」

秋月涼「…ねぇ、プロデューサー」

P「何…」

秋月涼「重いですか僕?」

P「…」

P「…ああ…重い…よ…」

秋月涼「…えへへ」

秋月涼「良かった♪」

P「…ぐっ…ぐぎゃぎゃ!!」ブチュボキグシャ

秋月涼「…あ…」

秋月涼「…あー、僕どうかしてるかも…」

秋月涼「なんで、男を尻で潰して勃起してんだよ僕…」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 00:30:04.59 PAmmKMezO
終わりました。ありがとうございました。
小さくなって若いこのお尻に潰されたいと思います
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/30(土) 01:33:08.51 xm31IRmfo
おつ……おつなのかな……

武内P「眠る私に口づけをしたのは」


1 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:05:55.37 amdXqONW0
瞳を閉じた暗闇の中で、薔薇の甘い香りが咲いた。
鼻孔を満たす柔らかな味わいに、一度目覚めかけた意識が再び沈殿しようとする。

そう、今私は眠りに落ちている。

仮眠を取るために瞳を閉じ、どれぐらい時間が経ったのか。
携帯のアラームは聞こえないが、もうそろそろだろう。
今少しこのまどろみに囚われたいのですが、それももうじき終わり――

そのことは分かっているのに、意識が再び途絶えようとした時のことでした。

頬に、柔らかくみずみずしい感触がしたのです。

それが何であるのか、一瞬考えることができませんでした。

そしてそれがあるモノ――口づけではないかという疑問が浮かんだ途端、意識が急速に覚醒し、急な目覚めに体が驚いて痙攣する。

何とか瞳をこじ開けて目に映ったものは、今にも閉じようとしているドアの向こう側でわずかに見えた長い黒髪と、白く細い指先。

ガチャリと閉まるドアの音をどこか遠くの出来事のように聞きながら、呆然と自分の頬をなでる。

夢などでは決してない、鮮明な感触。

私は、頬に口づけをされた。

では誰に?

今の時刻は19時。
この時間帯にここを訪れることができるスケジュールの人たちの中で、ドアの隙間から見えたわずかな特徴に一致する人はいないかと考える。

一人だけいました。
そして出てきた答えがあまりに有り得ず、愕然として口から漏れてしまう。


「島村……さん?」


正解だと言わんばかりに、携帯のアラームが部屋に鳴り響いたのでした。





島村卯月


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2 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:06:44.47 amdXqONW0
※ ※ ※



「あ、プロデューサーさん!」


私が来たことに気がつくと島村さんはスタッフの方に挨拶をして、撮影で疲れているだろうに笑顔で駆け寄ってくれました。


「お疲れ様です、島村さん」

「ありがとうございますプロデューサーさん! 今回は初めての方が多かったので緊張したんですけど、笑顔でがんばれました!」

「ええ、それは何よりです」


笑顔で私に話しかけてくれる島村さんはいつも通りで、変わった様子は見受けられません。
もし私の頬に口づけをしたのが島村さんなら、こうはいかないでしょう。

私の思い過ごしだったか。
そう安堵した時に、鼻をくすぐる匂いがしました。

薔薇の香りです。


「プロデューサーさん?」

「……あ、はい!」

「どうかしましたか?」


匂いが薔薇であることに気がつき、不自然に硬直してしまったのでしょう。
島村さんが心配げに私を覗きこんでいます。


「いえ……薔薇の香りがするなと思いまして」

「あ、気づきましたか!?」


匂いについて口にすると、島村さんは嬉しそうに両手を前で合わせました。


「友達に勧められたシャンプーで、薔薇の香りがするんです。良い匂いがして気分が落ち着いて、とても気に入っているんです。プロデューサーさんはどう思いますか?」


この香りについてどう思うか。
真っ先に思い浮かんだことは――


「ええ、私もこの香りはたいへん良いと思います」


――口づけされる前に漂った匂いと、まったく同じだということでした。
3 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:07:24.49 amdXqONW0
※ ※ ※



「送っていただいてありがとうございます」

「私が遅くまで仕事を入れてしまったんです。このぐらいはさせてください」

「このぐらいだなんて……とっても助かりますし、何より嬉しいです!」

「嬉しい……ですか?」


時刻は21時を過ぎた頃。
島村さんを一人で帰らせるのは申し訳なく、ちょうど手が空いていたので送ることとなりました。

……手が空いていた、というのは語弊がありました。
本当はアレから手が仕事につかない、というのが正しい表現です。
こうして送るのは、島村さんが眠る私に口づけしたなど、思い違いにすぎないという確信を得るためでもあります。

ですが車内に漂う薔薇の香りが、あれは夢ではなかったと語りかけてくるのです。
そのせいで――


「え……あ、その。最近プロデューサーさんとお喋りする時間が無かったから」

「そ……それは、申し訳ありませんでした」


――このような島村さんの何気ない言葉に、過敏に反応する始末。

島村さんは誰が相手でも明るく話す、社交性のある方です。
今の発言も深い意味は無いに決まっているというのに。


「あの……プロデューサーさん、どうかされましたか?」


あまりの様子のおかしさに、ついに島村さんに心配されてしまいました。
しかしこれはいい機会です。
ここではっきりと、そのようなことは無かったと確かめましょう。
今は運転中ですが、先ほどから道路が渋滞して動きが無いので、多少話に集中しても大丈夫です。


「――島村さん。お聞きしたいことがあるのですが」

「はい、なんでしょう」

「19時頃ですが……私の部屋に来ませんでしたか?」

「あっ――」


劇的な反応でした。
愛らしく、そして心配げに私を見上げていた顔が硬直する。
かと思えば次の瞬間には朱に染まり、視線を逸らし困ったようにうつむくのです。

その反応は、私の思い違いをさらに加速させるに十分な威力を持つものでした。

まさか本当に、いやそんなはずは――

恥ずかしさに頬を染める島村さんの顔を、これ以上二人っきりの状態で見続けると良くない感情が芽生えそうな予感がして、とっさに私も目を逸らしました。


「あっ……」


目を逸らす最中、あるモノが視界に写ります。
島村さんが恥ずかしさからか、両手を合わせてどうしたものかと思案しているその姿が。

その両手が――その指先が――節くれだった硬い男のそれとは根本から違うと思わせる、柔らかな指先が――

あの時、ドアが閉まる直前に垣間見えた白く細い指先に、良く似ているのです。
4 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:08:10.23 amdXqONW0
「ごめんなさい、プロデューサーさん……」


衝撃から視界がグニャリと歪むなか、畳みかけるように島村さんが謝罪の言葉を口にします。

何を、謝るのでしょうか。
島村さんが、何をしたというのでしょうか。
島村さんが私などに、あのようなことを、するはずがないというのに。

島村さんは年頃の女の子です。
アイドルといえど、恋に落ちることはあるでしょう。
意中の相手の無防備な姿を見て、魔がさしてしまうこともあるでしょう。

しかしその相手は学校で人気を集めるバスケ部やサッカー部のエースだったり、あるいは同年代の男性アイドルのはずです。
一回り以上歳の離れた、特に面白みの無い私などであるはずがないのです。

それなのに――


「その……気持ちよさそうに寝ているプロデューサーさんを見ていたら……い、イタズラしたくなっちゃって」

「い、イタズラ!?」


イタズラで、私などの頬にキスをする。
あの、島村さんが?

視界の歪みがいっそう強まり、飛行機で離陸するときの気圧変化のように耳に甲高い音が鳴り響き、私の頭蓋を苦しめる。

そんなこと、有り得ない。

有り得ない、ありえない、ありえないありえないありえないありえないありえないありえな――





「指でつついちゃってごめんなさい!」





「――――――え?」
5 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:08:42.09 amdXqONW0
島村さんの一言で、耳触りな幻聴がパタリと止まりました。
様々な色を混ぜ合わせた絵の具たちが、黒一色になる直前のようであった視界が一瞬で正常に戻る。

イタズラの内容は……私の頬を、指で突いたこと?

目を真ん丸と見開き、まじまじと島村さんの指を改めて見る。
私が見慣れている三十男のそれとは違う、十七歳の瑞々しい少女の指先。
見るからに柔らかそうで、きっと弾力もあるのでしょう。

そう――寝ぼけた私が、唇だと勘違いするほどに。


「プ、プロデューサーさん!? 突然どうしたんですか!?」

「だ……大丈夫です。なんでも……なんでもありません」


恥ずかしさで耳まで真っ赤になったことが鏡を見るまでもなくわかり、ハンドルに顔をうずめる。

私は、何を考えていたのか。

十七歳の人気アイドルが、キスをしたと考えていた。

誰に?

……こんなありもしない妄想をいい歳になるのにしてしまう、私なんかに。


「〜〜〜〜〜っっっ」

「プロデューサーさん? プロデューサーさんしっかりっ」!?


私の恥辱による悶えは、前の車が進み後ろからクラクションが鳴るまで続くのでした――
6 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:09:15.08 amdXqONW0
※ ※ ※



「送っていただいてありがとうございました!」

「いえ……私こそ妙な姿を見せてしまいまして」


あれから無事に島村さんを家の前まで送り届けることができました。
ただ私はまったく無事ではありません。

道中、島村さんが様子がおかしいことを気遣ってくれるのですが、その優しさがかえって心苦しいものなのです。

違うんです。
私は貴女が優しさを向けるような存在じゃないんです。
貴方があんなことをするはずがないのに、したと思い込む下衆な存在なんです――というように。


「そんな、妙な姿だなんて! ……え、えっとですね。こういうこと、年上の男性に言うなんて失礼だと思うんですけど……」

「……どうぞ、続けてください」


失礼も何も、私のような勘違い男には何を言っても問題などありません。

とはいえ、島村さんにとって年上の男性に失礼なことを言うのはハードルが高いのでしょう。
真っ赤な顔で目線を左右に戸惑うように揺らし、膝の上でスカートをぎゅっと掴んでいます。

しかしついに意を決し、私に視線を定めました。

どのようなことを言われても甘んじて受け入れようと、腹をくくり――





「と……とっても、可愛かったです!!」





「……え?」


予想外の言葉は私の覚悟をスルリとすり抜け、私に間の抜けた声を漏らさせました。

今のはどのような意味か。
確かめようにもなんと聞けばいいものか。
7 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:10:04.49 amdXqONW0
「え、ええとですねっ。だから、プロデューサーさんの顔が真っ赤で……か、顔を覆っていてよく見えなかったんですけど、恥ずかしそうにしているのがわかって、その――」

迷っている中で気づけたのは、どうやら島村さんも私と同じぐらい混乱されていることです。
ワタワタと手を動かしながら、身振り手振り説明をされているのですが、頭がまるで追いつきません。

可愛い?
私が?
島村さんから見て?


「だ……だからその――――プロデューサーさんも、あんな顔をして、それを私に見せてくれたのが――す、すみません失礼します!!」


緊張から顔が次第に赤くなり、ついには湯気が出るのではと心配になった時のことです。
島村さんは慌てて席を立ち、転がるように車を出ます。

心配になって私も立ち上がろうとしましたが、島村さんがピタリと動きを止めたのにつられて止まります。

ゆっくりとぎこちなく彼女は振り返ると、誰かに見られていないか左右をゆっくりと確認すると――


「きょ、今日も一日ありがとうございました、プロデューサーさん♪」

「ッ!?」


右手を唇にそえ片目を閉じると、今度は右手を私に投げかけました。

――投げ、キッスです。

自分は見惚れいるのか、愕然としているのか。
自分でもわからないまま、車のドアを閉めて足早に玄関へと去って行く島村さんの姿を呆然と見送ります。


「…………これは、偶然なのでしょうか」


アイドルとして投げキッスの練習をすることはあるでしょう。
そして先ほどの島村さんのテンションはいつもより高く、つい練習していたことを私にしてしまったかもしれません。

ですが――島村さんが寝ている私の頬にキスをしたのではないかと考えた日に、投げキッスを私にしてみせたのは意味があるのではないか。
そもそも指でつつかれて、キスをされたと勘違いするなんてことがあるのか。

指先で私の頬をつついたのではなく――本当は本当に、寝ている私にキスをしたのでは?

そんなはずはない、自惚れるな気持ち悪いと必死になって自分に言い聞かせるのですが、島村さんのあの天使のような投げキッスが脳裏に刻みこまれ、ありえない妄想が離れようとしてくれません。


「ああ――――」


島村さんが眠る私に口づけしたなど、思い違いにすぎないという確信を得るために車で送りました。
ですが結果は、かえってありえない妄想が強まる始末。
もはや頭の中は島村さんのことでいっぱいで、どうしたものかと途方にくれます。

明日からどんな顔で島村さんと顔を合わせればいいのか。

ため息をつきながら私は会社に戻るのでした。





〜おしまい〜
8 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:10:56.37 amdXqONW0
※注意

ここから先はオマケで、武内P視点ではなくしまむー視点です
今回の話の真相を知りたくない人は見ないことをオススメします
9 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:12:17.80 amdXqONW0
※ ※ ※



「はぁ……」


ママにただいまと挨拶して、部屋に戻ります。
家の中は暖房が効いていて暖かいけれど、それよりも私の頬の方がずっと熱を持っている。


「プロデューサーさん……」


顔が真っ赤になった、あの人のことを考える。
部屋の鏡を見ると、私の顔も真っ赤なまま。

プロデューサーさんとおそろいだ。
そう考えるとますます顔が熱くなる。

プロデューサーさんも今の私と同じぐらい恥ずかしかったのだろうか。
だとすれば――今の私と同じぐらい、恥ずかしいと感じている相手のことを考えているのだろうか。

もし、そうだとすれば――


「むずがゆい……」


体に力が入らなくなって、ベットに仰向けに倒れこむ。
目をつむって思い出すのは、大きな体を恥ずかしそうに畳み込んで、真っ赤に染まった顔を少しでも私に見せまいとするプロデューサーさんの姿。


「プロデューサーさん……可愛かったなぁ」


あんなに恥ずかしがっちゃうだなんて。


「私にキスされたと思い込んでいたこと、あんなふうに恥ずかしがるだなんて……」


あんな姿を見せちゃうだなんて、困った人だ。
私だから良いものを、他の女性にあんな艶姿を見せたらどうなってたことか。
私だって我慢できなくて、運転席にうずくまるプロデューサーさんに、今度こそ本当にキスしそうになるぐらいだった。

でも、これで良かった。
仮眠をとるプロデューサーさんにキスしたいという衝動に耐えて、正解だった。

唇では加減が難しい。
眠りに落ちているプロデューサーさんがかろうじて目覚める程度の強さに調整するには、唾液で湿らせた指が適当だった。

事はうまく運び、プロデューサーさんは立ち去る直前の私のわずかな姿しかとらえることができなかった。

重要だったのは、確信を抱かせないこと。

寝ている間に頬に何をされたのか。
何かをした人物は誰なのか。
この二点。

最初プロデューサーさんは頬にキスをされたと思っていましたが、誰であるかは確信に至りませんでした。
今は私であることはわかっていますが、何をされたのかわからない状態です。

今も私のことで頭がいっぱいのはずです。
10 :◆SbXzuGhlwpak 2017/12/30(土) 06:12:55.66 amdXqONW0
「ああ――――」


プロデューサーさんは今、私のことで頭がいっぱい。
そう考えるだけで、ベットの柔らかさが増したような気がして、幸せに身を沈めます。

プロデューサーさんが私のことで頭を悩ませているのに、という考えもないわけではありません。
けどそれ以上に幸せなんです。


「ごめんなさい、ごめんなさいプロデューサーさん……」


貴方が悩む姿、恥ずかしがる姿が大好きなんです。
その理由が私であれば、嬉しさが躍るように上がるんです。

だからせめて、自分のことは二の次の貴方を幸せにしてみせます。

貴方の理想のアイドルを演じて、貴方の夢を叶えます。
そして、貴方の人生を幸せにしてみせます。

私の、一生をかけてでも。


「んっ……」


ああ、プロデューサーさんのことを、少しばかり想いすぎました。

今夜はこんなにも――





「へそ下辺りが、むずがゆい……っ」





〜今度こそおしまい〜

道明寺歌鈴「共に歩きたいから」

2 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:35:18.86 +y8PjNgpo


 土曜日には二人で一緒に食事する。
 それは私とプロデューサーさんとの間で習慣になっていたことでした。

 始まりは私がプロデューサーさんにスカウトされてアイドルになって少し経った日のことでした。慣れない東京での生活にアイドルとしてのレッスン。慣れないことずくめの日々で疲れていた私を見て、休みだし一緒にご飯でも食べようと誘ってくれたのはプロデューサーさんでした。

 きっとプロデューサーさんには分かっていたんだと思います。そんな心遣いに嬉しくて、だから私は喜んでお返事しました。
 学校の授業もなく、レッスンも午前で終わりだったのでお昼を一緒に。今ではお仕事も貰えるようになり、お昼を一緒にというわけにはいかない時もあります。でもそんな時には夜に一緒にお夕飯を食べて、送ってもらうことが続いていました。

3 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:36:02.45 +y8PjNgpo

 お店はどこにでもあるようなチェーンのお店だったり、隠れ家的なレストランだったり様々でした。プロデューサーさんからこのお店に行こうと誘われることもあれば、私が気になったお店に行きたいとお願いしたり。
 だけど何処でご飯を食べようと私は正直そんなに気にしていなくて。

 幼い頃からお母さんによく言われてました。ご飯というのは誰と一緒に食べるのかが大事なのだと。実際、その言葉の通りにプロデューサーさんと共に摂る食事はとても楽しく、なにを食べてもとっても美味しかったです。

 それは多分、いえ、きっとプロデューサーさんも同じ思いなのだと思います。最初のうちは気を遣っているような、どことなく他人行儀なところがお互いありましたが、何度も一緒に過ごすうちに自然と笑えるようになって、とても居心地がよくて。
4 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:37:28.77 +y8PjNgpo

 ハレの日のように思えた土曜日はいつしか日常となって、それでも私にとっては相変わらずのハレの日でした。

 だけど、段々とお仕事が増えてきて忙しくなってくるとふっとある考えが過ぎることが増えました。この日常が日常となってしまうのではないか。ケの日のようなハレの日がまさしく、『ハレ』の日になってしまうのではないか。そんな起こってしまって欲しくない考えというのは何故か──

5 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:38:38.10 +y8PjNgpo




 今年のクリスマス、12月25日は偶然にも土曜日でした。いつも事務所で行われていたクリスマスパーティーも24日に行われ、クリスマス当日はプロデューサーさんと二人っきりでとわくわくしながら起きたら窓の外は曇り空。せっかくの土曜日なのに微妙な天気だな、なんて思っていたらメールが送られていたことを知らせる明かりに気付きました。
 虫の知らせ、でしょうか。なんだか嫌な予感がしましたが、それを振り払うようにそっとメールを開きました。


『歌鈴ごめん、小早川さんのところのプロデューサーがインフルになったみたいでサポートに入ることになった。
今日の仕事は高森さんとのラジオの収録だけだから一人でも大丈夫だよな? 小早川さんが夜まで仕事が入ってるみたいだから今日はちょっと無理そうだ。ごめん、今度必ず埋め合わせするから』


 プロデューサーさんからの用事が入ったというメールでした。よく見たらメールの前にも電話があったようで、プロデューサーさんが直接伝えたかったというのは分かりましたが、なんだか文面は事務的に見えてしまいました。もちろんそんなことはないのでしょう。
6 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:39:22.72 +y8PjNgpo

 それでもちょっとだけ、ほんのちょっとだけですが寂しくて。『分かりました』と、短く返事をしたらそのままベッドにぽすんと倒れ込んでしまいました。枕に顔を埋めて脚をバタバタとさせてなんとか気を紛らわせようと。だけどそんなことじゃ気は紛らわせませんでした。
 ごろんとそのまま転がって壁にかかった時計を見たらそろそろ準備をしないと間に合わなくなる時間になっていました。お仕事に遅れるわけにはいかないので起き上がることにしました。

 歯を磨いても、顔を洗っても、朝ご飯を作っても、なんだかやるせない気持ちになって。心にぽっかりと穴が空いたような気持ちになって。

 小さく溜め息を吐きながら鏡を見ると自分でも分かるくらいに落ち込んだ表情をしていました。まるで夏休み明けに学校に行く前のような、大切なお仕事で失敗してしまった後のような。

 自分でもたった一日、プロデューサーさんと一緒にいれないからってこんなに気分が落ち込むなんてと思ってまたどんよりと。

「……よしっ。歌鈴、しっかりしなさい! お仕事なんだからちゃんとやらないとっ!」

 お家を出る前に頬を軽く叩いてから言い聞かせました。

7 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:40:41.07 +y8PjNgpo




「お疲れ様です、プロデューサーさん」

「お疲れ様、藍子」

 夕方、収録の終わった後、暫くしたら藍子ちゃんのプロデューサーさんが藍子ちゃんを迎えに来ました。会った時から思っていましたがなんだか藍子ちゃんがいつもよりお洒落な格好してますし、ううむ……
 ……羨ましいなぁ…
 なんてことを思っていたら、

「今日は歌鈴ちゃんもプロデューサーさんといつものですか?」

 と、藍子ちゃんから声をかけられました。
 そう聞かれて答えようとしましたが声が出なくて、首を横に振るだけになってしまいました。そこで気付きましたが、私はいつもと変わらない格好でした。せっかくクリスマスにプロデューサーさんと一緒だからって新しく服を買ったのに、それもなくなってしまったので特に気にすることなく服を選んでしまってました。変装もしてバレないようにと来ていたので街を行く人にはクリスマスに一人で過ごす寂しい人に見えたのかもしれません。

8 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:41:30.99 +y8PjNgpo

「あぁ……確か応援に頼まれたんだよね、道明寺さんのプロデューサー。送ってくれって頼まれたし行こうか」

「うーん……いえ、大丈夫ですっ」

「そう? 雪も降りそうだけど……」

「はい、ちょっと歩きたい気分なので」

「そっか、なにかあったら藍子に連絡してね」

「はい、ありがとうございます」

 お礼を言ってから藍子ちゃんたちと別れを告げてラジオ局を出ました。朝よりも寒くなった気がして空を見上げるとはらはらと粉雪が舞い踊っていました。

 駅前に着くとそこはカップルが一組、二組、三組……数えてたら悲しくなるのでやめます。今からあの人たちはお買い得したり映画を観たり、いちゃいちゃしたりするのでしょうか。

 はあ、と吐いた息が白く浮かび、消えました。そもそも私とプロデューサーさんはいっつも約束なんてしてませんでしたし、ましてや今日みたいにクリスマスに、なんて言葉にしてませんでした。たまたま一緒に食事をするのがクリスマスに被っただけで、そもそもデート……というかお付き合いすらしてないのですから。

9 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:42:28.13 +y8PjNgpo

 この後どうしようかな、とぼんやり思いに耽ります。一人でどこかに行く? 流石にそんな気にはなれません。かといってお家で一人過ごすというのも……

 プロデューサーさんのお仕事が終わるまで事務所で待つのも……と考えて行ってみましたが、ちひろさん曰く、『うーん……ちょっと分からないわね。雪も降り出したし、早く帰った方がいいと思うわ』とのことでした。

 どうしよう、と思わず口を衝いて出てしまいました。未だはらはらと降り続ける雪は段々とその勢いを増しているような気もします。
 両手を出した手のひらに落ちてきた雪の欠片が私の体温であっという間に溶けてしまいました。温かかった手のひらがどんどんと冷たくなって。そっと頬に触れた手のひらの冷たさのせいか、それとも、もう一つの理由のせいか、無意識に頬を溶けた雪が伝っていきました。

 プロデューサーさん、と無意識に呟いた声は灰色の空に吸い込まれました。ほんの一日だけなのに、貴方といれないだけで私の心は暗くなってしまって。街を照らすイルミネーションと反比例するかのようです。

10 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:45:02.44 +y8PjNgpo

 地面へと吸い込まれた白い花びらはすぐにその形を失っていきます。聞いた天気予報では積もると言っていました。こんなに儚く消えてしまうというのに、本当に積もるのでしょうか。そんなことを思うと、この雪が私とプロデューサーさんの関係を示しているかのようだと思ってしまいました。いつかは儚く消えてしまう。アイドルとプロデューサーという関係、今はまだこうして一緒にいられるけれど、いつかは別れて歩むことになってしまうのでしょうか。

「嫌……」

 考えたくなかったことを考えてしまい、目の前が滲みました。零れないように、大きく息を吸って吐き出しました。冷えた空気が私の中を満たします。それから、ぐっと目を瞑ってある人の言葉を思い出し、私は駆け出しました。


11 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:46:20.96 +y8PjNgpo




「あ、ぷろでゅーしゃー……プロデューサーさんっ!」

「歌鈴!?」

「えへへ……早かったですねっ」

 事務所の前、夜も更けた中待っていたらやっとプロデューサーさんが出てきました。ちょっと待っていたから寒くて噛んじゃいました。

 待っている間、寒くないようにとしっかり防寒を重ねていたので大丈夫かと思いましたがやっぱり寒くて。私の手を取ってくれたプロデューサーさんの手がとっても温かいのは待ちわびたからか、それともプロデューサーさんだからか、それは分かりません。
 それはともかく!

「さっ、行きましょうっ!」

「いや、行くってどこに……」

「まだお夕飯食べてないんですよね? 私もまだなので、一緒に食べましょうっ」

 そう言ってプロデューサーさんの手を引いて歩き出します。ばくばくと高鳴る心臓の音が聞こえたらどうしよう、なんて思ってももう後戻りできなくて。

 寒さのせいじゃない、表情の硬さを自覚しながらどうしようもなく。無理やり引っ張ってきちゃったけどプロデューサーさんはどう思ってるでしょうか、って盗み見たらまだ困惑した表情でした。よく考えてみたらこんな風に私からプロデューサーさんを引っ張って行くのなんて初めてかもしれません。手を繋いで、というと聞こえは言いですけど、手を引かれて行くことは今までにも何度かありました。でもそれは今日見たカップルの人たちみたいなのではないもので。

「ふふっ」

 つい、今の私たちも傍から見たらカップルみたいに見えるのかな、なんて考えたらつい笑ってしまいました。いきなり笑ってしまって、変に思われないかと恐る恐るプロデューサーさんの顔を見たらなにか思うところあるのか、思索に耽っている表情でした。
12 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:47:09.53 +y8PjNgpo

 住宅街へと。そろそろプロデューサーさんには気付かれていそうですがまだ何も言ってはきません。やっと収まってきた心臓の高鳴りがまたドキドキと鼓動しだしました。

「つ、着きましたっ!」

「着いたって……いや、ここって……」

 やっぱり分かっていたようで私とマンションとを見て戸惑うプロデューサーさん。俯いてしまったけど、強く目を瞑って顔をあげて笑顔で「はい」と答えてからプロデューサーさんの背中を押して自分の部屋へと。


13 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:47:50.55 +y8PjNgpo





『んー、あ、そうだ! 歌鈴ちゃんのお部屋に招いたらどうですか?』

『わ、私の!?』

 茄子さんから放たれた言葉に驚いて聞き返すと、茄子さんは大きく頷いてから微笑みました。

『どこかで食べるのが難しいならお部屋に招いちゃえばいいんですよ。普段はそんなことできないけど、ほら、今日はクリスマスですから……ね?』

 そう言ってウインクする茄子さんの姿はとても小悪魔っぽかくて、でもとても頼もしく見えました。

『で、でもそんな……いいんでしょうか……』

『ふふっ、いいんですよ。せっかくの聖夜、奇跡を起こしちゃって♪』

『……はいっ、わかりまひ…ましたっ!』

『その意気ですよ、私も応援してますからね〜』


 ちひろさんから言われたあと、茄子さんと出会って相談した時に励まされたことを思い出しました。12月25日の22時過ぎ、準備を済ませた部屋の中で一人。強引に連れてきて、少し準備があるからとプロデューサーさんを玄関の外で待たせてしまっています。
 テーブルの上に並べた料理に、室内に施した装飾。
 ……うん、よし。確認を終えると茄子さんから「余ったので」と分けて貰った赤いサンタの帽子を被りました。

14 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:48:50.45 +y8PjNgpo

「すぅ……お待たせしましたっ!」

 ドアを開けて迎え入れます。ドキドキしながら待っているとぽかんとした表情のまま反応がありません。

「プロデューサーさん……?」

「か、かわいい」

「はわっ!?」

 か、かわいいって言いました! えへへ、プロデューサーさんがかわいいって……
 ……はっ、そうじゃありません! いや、それも嬉しかったんですけど、目的は別です。
 にやにやしてしまう頬を抑えながらプロデューサーさんをお部屋の中へと案内します。

「すごいな! これ歌鈴だけでやったのか?」

「えへへ…はいっ!」

「そっか、その…大丈夫だったか?」

「大丈夫…って?」

「いや、飾り付けとかする時に……」

 本当に不安そうに聞いてくるプロデューサーさん。流石に私といえどそうそうドジをするわけ……まあ、少しだけ、ほんの少しだけしてしまったんですけど。でも!

「もうっ! 私だってやる時はやるんですから!」

「はは、それもそうだな」

 ごめんごめん、と謝るプロデューサーさんに私が被っているものと同じ帽子を渡します。
 きょとんとした表情になるプロデューサーさんに、

「その方が雰囲気出ますしお揃いなので」

 と、言うと「似合わないと思うけどなぁ」なんて苦笑いしながらも被ってくれました。
 二人で座って、用意しておいたグラスに飲み物を注いで。零さないように、と注意しながら注ぎ終え、グラスを持ち上げるとプロデューサーさんと目が合いました。なんだかそれが嬉しくて微笑むとプロデューサーさんも微笑みかえしてくれました。

「何に乾杯しようか」

「うーん……」

「お互いにキリスト教徒じゃないしなぁ」

「じゃあ、私たちの今年一年間に、とか…でしょうか?」

「うん、それがいいな。そうしよう」

 乾杯、と軽くグラスを合わせました。ガラスじゃなくて木製なので綺麗な音は鳴りませんでしたが、確かな感覚があったことが嬉しかったです。

15 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:49:48.80 +y8PjNgpo


 私の用意した食事を美味しそうに食べるプロデューサーさんを見ていたらクリスマスというよりも、普段の土曜日みたいな雰囲気になっていました。
 私の今日の収録のこと。茄子さんがアドバイスしてくれたこと。プロデューサーさんのお仕事のことや、私の学校での成績がどうだったとか他愛もないお話をしていたらあっという間に時間が過ぎていきました。
 もうこんな時間と、時計へと向けた視線が窓の外の景色を視界へと映しました。

「あの、プロデューサーさん」

「ん? どうした、ってあぁ……」

 しっとりと降っていた雪はいつの間にか勢いを増して舞い荒れていました。

「これじゃあ積もっちゃいますね」

「そうだな……というか帰れない気がする」

「ということは……泊まり、まつ…ますかっ!?」

 思わぬ展開に心がどくんと跳ね上がります。お家に招くだけでも進歩したのに、プロデューサーさんとお、お泊りなんて…えへへ……

「いや、流石にそれは…でも、うーん……」

「と、泊にゃってもいいでしゅよ…?」

 顔がかあっと熱くなります。噛んでしまった恥ずかしさじゃないのは分かりきってますが、私にはどうしようもなく。
 ドキドキとしながら返事を待っていると、徐ろにプロデューサーさんが立ち上がりました。
 い、いきなりですかっ!? まだ早いですよぉ……なんて思っていたら「ちょっと外の様子見てくる」とだけ言い残して出ていってしまいました。部屋に残されたのは私だけです。むうぅ、と頬を膨らませても空しいだけです。仕方ないので食器とかを片付けていると玄関の扉が開く音が。

「もう! いきなりどうしt……」

「……シャワーを貸していただけないでしょうか歌鈴さん」

 雪まみれのプロデューサーさんがそこにいました。

16 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:50:30.00 +y8PjNgpo


「プロデューサーさーん、バスタオル置いておきますね?」

「おー、ありがとう」

 あの後、戻ってきたプロデューサーさんに話を聞くとどうやら外はここから見る以上に吹雪いていたようで近所のコンビニに傘を買いに行くことすら難しいようでした。
 そんなわけで雪まみれで冷えきったので、今プロデューサーさんはお風呂に入っています。風邪を引いたら駄目ですし不可抗力です。
 何故か茄子さんのお顔が過ぎりましたが不可抗力……ですよね、多分。




「ふうっ…やっぱりお風呂はいいですね、プロデューサーさんっ」

「ああ、ありがとうな」

「いえいえ。あ、ちゃんと乾いたんですね。良かったです」

「最近のって凄いんだな。1時間もあればこれくらいだったら乾くなんて」

 そう言って嬉しそうにワイシャツの袖をしげしげと見つめる姿がなんだか可愛らしくてつい笑ってしまいました。
 そんな私を見て首を傾げるプロデューサーさんに「いえ」と返事をしてからソファに座るプロデューサーさんの隣に座りました。

「歌鈴……?」

「プロデューサーさん……」

 そう言ってからプロデューサーさんにしなだれかかりました。ぽすんと身を委ねると体温が直接伝わってきます。

「一緒にいれて、嬉しいです」

 囁くように呟きました。プロデューサーさんが口を開きましたがその先を言わせないようにじっと見つめます。
 クリスマスはもう終わってしまったけれど。もう恐れないって。自分の気持ちから目を逸らさないって。
 目を瞑って深呼吸を一つ。「歌鈴、大丈夫よ」と心の中で奮い立たせて。
 歩いて行くプロデューサーさんの背中を追いかけるだけじゃ嫌だから。

「プロデューサーさんっ…! わ、私は…っ!」



17 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:51:12.60 +y8PjNgpo




「ふぁぁ…」

 窓から射し込む朝日で目が覚めました。あんなに荒れていた天気はもうすっかり収まっています。積もった雪に朝日が反射し眩しすぎるほどです。

「プロデューサーさーん」

 呼びかけてみましたが小さく呻いただけでなにも返事がありません。もう、そんなにお寝坊さんだったら襲われちゃいますよ? なんて言ってみても起きません。私が呼びかけてるのに起きてくれないなんて、という気持ちにもなりますが、私を信じてくれてるんだということが伝わってくるので頬が緩んでしまいました。
 気持ちよさそうにすやすやと寝ているプロデューサーさんを見ていたら、寝たはずなのに私もなんだか眠くなってきます。

18 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:52:20.61 +y8PjNgpo

「お、お邪魔しまつっ…」

 もぞもぞと入り込むとプロデューサーさんの体温に包まれているようでなんだか安心しました。そのままじっとしていると段々と意識が薄れてきました。

「ありがとう…ございます…」

 意識が完全に落ちてしまう前にそっとプロデューサーさんの唇に口付けをして。満足して、うつらうつらと微睡みに負けて落ちていく前、頭を撫でられたような、そんな気がしました。

19 :◆u71RyimI2MeR 2017/12/26(火) 22:53:31.36 +y8PjNgpo
おしまい

ありがとうございました

モバP「アシスタントのAくん、リターンズ」

2 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 04:10:59.39 x5IAi/JH0
モバP「え?君うちの事務所のライブ見たことないのか?」

A「ありませんよ?」

モバP「じゃあ今回のクリスマスライブは観る側な」

A「おん???」
3 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 04:18:05.92 x5IAi/JH0
A(最近寒くなってきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。どうも、CGプロのPさんのアシスタント、Aです。お久しぶりです)

A(この度、何がなんやら分からんうちにCGプロクリスマスライブに参加することになり、自分でもよくわからないテンションになっております)

A「おーほっほっほぉーう!!!いえええぇぇああぃっ!!?」ススススッ

モバP「こっわ」

A(ご覧のあり様でごぜーますよ。なんてったって初のライブ参加だから許してほしい。今まで初ライブは現地がいいってことで、ライビュその他のライブ関係全部シャットアウトしてきたもんで)

A(Pさんが言うには、実際のライブを体験することでその空気を感じてほしい、とのこと。いやぁー事務所に入ってよかった。今までの苦しみはこのためにあったのだと確信する次第)

A(ちなみに僕の彼女の方は現地外しちゃって、涙目になりながら行ってらっしゃいと言われた。はー、かわいいかよ。色々と申し訳なかったけども)
5 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 04:23:58.21 x5IAi/JH0
A(これからは僕もライブの準備に参加するようになるわけだし、Pさんはたぶんそこを考慮してくれたんだろうな。ぶっちゃけ事務所に入った時点で現地参加は半ば諦めてたんだよね)

モバP「おーいAくん。手止まってるぞー」

A「あっと、すいませんです」

A(しまった、考え事をしていたらいつの間にか手を止めてしまってたみたいだ。これは失敗)

A(クリスマスまでまだ日にちがあるし、喜びは後で噛みしめるとして、仕事やんなきゃね。箱を運ぶ、なんちて)ググッ

楓(……!)ピキーン
6 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 04:36:27.06 x5IAi/JH0
A「う〜〜〜ん……ちょっと疲れたなぁ。ルーム行って休むかぁ……うごっ」ゴキッ

モバP「ん、区切りもいいしそうするかね」

A「うーっす」

モバP「しかし君も慣れたもんだなぁ。最初の頃が嘘のようだよ」

A「誰のせいだと思ってんですかね?体力がついたこと自体にはすごく感謝してるんですが」

モバP「ははは、特訓はキツかったか?」

A「当たり前ですよ!あんなんやらせるとか気ぃ狂っとるでほんま。仕方ないってことは分かってますけど、三途の川渡りかけてますし文句の一つも出ます」

モバP「すまんすまん、でも出来ればその文句は未だ失踪中の社長に言って欲しいな。まあ、特訓では心も鍛えられたんじゃないか?大事だぞー、逆境に屈しない強靭な心」

A(状況が状況だけにブラック企業のそれにしか聞こえない)

A「それはそうですけどね。今ならどんなことがあっても驚かないくらいにはなってるでしょうね!」

A(まったく、僕も強くなったものだ。強靭な心に強靭な肉体、今なら事務所以外の人たちには負ける気がしないね。ふふん)

A(あ、事務所内の人たちには普通に勝てません。積んできた年月が違うんだよなぁ)
7 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 04:40:29.83 x5IAi/JH0
A(そうこうしてたらルームのドアが見えてきた。やれやれ、早いとこ椅子に座って温かいコーヒーでも飲むとしよう)ガチャッ

うえきちゃん「…………」ズモモモモ

A「…………」

A「……………………」スゥーン







ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッ!!!!
8 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 04:50:23.69 x5IAi/JH0
フレデリカ「ちょっとちょっとー。いきなり悲鳴上げられるなんてフレちゃんショックだよー。うえきちゃんこんなに可愛いのにー」

A「」チーン

モバP「いやー、このデカさのチューリップに若干デフォルメされた人の顔って、なかなか怖いんじゃないかな」

フレデリカ「えー、でもフレちゃんの美少女顔だよー?可愛くない?」

モバP「So cute.」

フレデリカ「やふぅー♪さっすがプロデューサー、分かってるぅ―。まぁぶっちゃけアタシもちょっと怖いけどねー」

モバP「いや怖いのかよ」

うえきちゃん「……」ググッ

モバP「うおっ、動いた」

うえきちゃん「……」ポンッ

フレデリカ「うおっ、なんか出した」
9 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 04:54:58.84 x5IAi/JH0
モバP「これもお前が考えたんじゃないのか?」

フレデリカ「ううん、なんか追加されてた。花粉飛ばすだけの機能って正直大迷惑だよね」

モバP「分かる」

フワフワフワフワ

A「へくしっ」

A「は!?ここは!?あの化け物は!?」

モバP「事務所だよ。そこにいるよ」

フレデリカ「化け物扱いはさすがにちょっと凹むー、なーんて。あ、でもこれ言われても仕方ないね」

A「うひぃ!何なんですかコレ!」

モバP「家具?」

フレデリカ「家具ってなんだっけー♪」

A(いやいや怖いんだけど。『強靭な心』の称号に返還義務が生じてしまった)
13 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:33:14.37 x5IAi/JH0
A「ちょっと来ないうちにまた内装変わってるじゃないですか……」

モバP「変えやすくしたしな。さて、とりあえずコーヒーでも……あっ、コーヒーメーカー仕舞われてる」

A「代わりに自販機設置されてますからそれでいいですかね……あれ、こんなところに植木鉢が」

A(どうもまだ水を貰えてないみたい。ここは僕がやっておこうか)

A「よいしょっと……へへっ、嬉しいかい?」トトトト
14 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:38:09.09 x5IAi/JH0
「……」

ひまわり星人「!」シュルルル バッ

A「」

ひまわり星人「!!!!」クネクネクネ

A「」

ひまわり星人「……」スッ

A「」

A「僕の人生でかつてあそこまで情熱的な植物のダンスを見る機会があっただろうか」サーッ
15 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:41:37.69 x5IAi/JH0
A「顔が蒼いって何の概念表すんですかそれ!というか見てなかったんですか!?植物が踊って!」

モバP「?」チラッ

植木鉢「……」

モバP「疲れているのか……後で美優さんにアロマセラピーでも……」

A「哀れんだ目で見るのやめてくださいよ!」
16 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:42:39.69 x5IAi/JH0
A(いやいやいや怖いよ!急激に成長してダンス踊って元に戻るって花!花粉も飛ばさないのに生きてる意味ある!?そんなことでいいのか!)←混乱中

A(こんな花が世界に存在するのか!?後で夕美ちゃんあたりに聞いてみないと……)




A(ちなみに、後で夕美ちゃんに聞いてみた結果、そんな花は存在しないことが分かった。彼女からも可哀想な人を見る目で見られ、ちょっと警戒された挙句、花を送られてPさんのとこに逃げて行かれてしまった。泣きそう)

A(結局あの花は何だったのかというと、実はれっきとしたルームアイテムだったんだと。考案したのはまさかの美優さん。危うく心を削った間接的な犯人に癒されるという地獄のループを辿るところであった)

A(本人的には安らぐようにと思って考えたものらしく、涙目で謝られてしまった。悲しい、事件だった……)

A(あ、フレちゃんは気付いたら食堂に行ってました。自由ね彼女)
17 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:44:15.39 x5IAi/JH0
A「あぁ”〜落ち着くわー」ゴクッ

モバP「んはははっ、仕事終わりのしゅがはみたいな感じになってるぞ」

A「それ本人に聞かれたら結構危ないんじゃないですかね。あ、そういえば、Pさんのアイドルに対する呼び方って結構バラバラですよね。何でです?」

モバP「あぁ、ただ単になんか呼びやすいからだよ。例えば、年下でもクラリスさんはさん付けで呼ぶのがしっくりくる、的な」

A「へー。何となく気持ちが分からないでもないです。おっ」
18 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:45:15.01 x5IAi/JH0
モバP「ん?あぁ、まゆじゃないか。そうか、レッスン終わりの時間だっけかな」

まゆ「うふふ、お疲れ様です。Pさん、Aさん」

A「お疲れ様ー」

モバP「おうお疲れ。アンデスでレッスンだったよな?乃々と輝子はどうした?」

まゆ「もちろんPさんのデスクの下ですよぉ」

モバP「飽きないねぇあいつらも」

まゆ「あそこは天国ですから♪お隣失礼しますね」

モバP「ういー」
19 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:47:56.44 x5IAi/JH0
A「ふへー、横から甘ったるい空気が流れてきやがんの。爆発してしまえばいいのに」

モバP「君彼女いるだろ。それブーメランだからなAくん」

A「二の句が告げない」グサーッ

まゆ「……お二人とも仲がいいですねぇ。Aさんが羨ましいです」プクーッ

A「まぁ男性同士話しやすいってのもあると思うよ」

モバP「ある」

A「あ、はい。いやでも君もめっちゃ仲いいと思うけどね」

まゆ「そうですかぁ?うふふふ、ありがとうございます♪」

A(まあこれはまゆちゃんに限った話ではないのだが。藪をつついて蛇を出す気も無いから言わないけど)
20 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:49:25.62 x5IAi/JH0
モバP「さっきのレッスン、どうだった?」

まゆ「もちろんバッチリでした♪輝子ちゃんも乃々ちゃんもしっかり合わせてくれましたよぉ」

モバP「そうかぁ!そりゃ良かった!まゆもありがとうな、二人をリードしてくれて」

まゆ「うふふ、とんでもないです♪まゆも二人には助けられてますから♪」

A(即座にてっぺんに上るまゆちゃんの機嫌。見えない尻尾ぶんぶん振ってそう。Pさんはタラシかなんかかな)

A(…………)ボー

A(平和だなぁ……ってあれ?なんだあの玉子型のデカい物体、リボン巻いてるし。なんかのオブジェ?)
21 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:50:28.04 x5IAi/JH0
A「あのーPさん。アレなんですか?」

モバP「ん?どれだ?……あぁ、アレか。アレはな」

まゆ「『まゆのまゆ』、ですよぉ」

A「えっ、なにそれは」

モバP「簡単に言うとカラオケ機械だよな。中に入って歌えるんだ。防音もバッチリ。まゆが考えてくれたのを複数人で使えるように改良したってのがアレだ」

A「はぁー……でも出入り口が無くないですか?あと、なんで『まゆのまゆ』なんて名前なんです?」

モバP「出入り口に関してはこっちから見えない位置にあるだけだぞ。で、名前に関しては、まぁ……」

まゆ「見てれば分かると思いますよぉ」

モバP「まぁそういうことだな」

A「はぁ……?」
22 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:53:08.97 x5IAi/JH0
A(見てれば分かるってどういうことなんだろう。まずまゆってなんのまゆなんだ?繭?眉?とりあえず、今の所リボンが巻かれてる白い玉子って感じの見た目で、何のまゆにしても特に要素は……)

ガタガタッ

A「うおっ、ちょっと揺れた」

モバP「そろそろ出てくるみたいだな」

A「…………」ジッ

ガタッ

シュルルル

A「いや怖いな!?」

まゆ「え?そうですかぁ?」

A(急にリボンが動き出して収納されていったぞ!アレで出てくるってことは、つまり中に入ったらリボンで巻かれて出られなくなるということでは!?その辺のホラーより怖いぞ!)
23 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 22:59:19.10 x5IAi/JH0
まゆ「Pさんとも二人っきりでカラオケやってみたいですねぇ……」

モバP「お?いいな、今度やろう」

まゆ「ほんとですかぁ!?まゆ、楽しみにしてます♪」

A(それは危険ではないか!?あの中に男女二人なんて、後で早苗さんあたりにでもバレたら……!それにまゆちゃんがどう動くかも……!逃げられないあの中では……!)ハッ

A(…………中から壊せばいけるんじゃね?って考えたあたり僕も変わったよね)
24 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:02:17.74 x5IAi/JH0
A(あ、『まゆのまゆ』の中から人が出てきた)

唯「おー?ちゃーっすPちゃん!とAちゃん!」

加蓮「やっほーPさん。とAさん」

美嘉「……!奇遇だねプロデューサー★そしてAさんも」

A「この取って付けられた感たるや。訴えたら勝てるレベル」

美嘉「ゴメンゴメン。二人がAさんおちょくってたから乗っちゃった★」
25 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:04:13.64 x5IAi/JH0
モバP「おっす3人とも。ギャル組かー」

奈緒「あぁ”ーしんどかった……」

A「あれ?奈緒ちゃんも?」

奈緒「加蓮に引っ張り込まれたんだよ……」

加蓮「いやー、どうせならギャル組揃ってやりたかったんだけどねー」

美嘉「ちょうどお仕事だったりレッスンだったりで、とにかく集まれる子で集まったって感じ。莉嘉凄いぶーたれてたよ、アタシも行きたいーって」

モバP「ははは、またありありと想像できるな」
26 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:05:49.03 x5IAi/JH0
唯「でもさー?3人ってちょーっとさみしーじゃん?ってことでー」

加蓮「数合わせで奈緒呼んだ☆」

奈緒「オイこらぁ!ハッキリ数合わせとか言うなよな!もうちょっとオブラートに包んでだな!?」

加蓮「ごめんごめん。ちょうど誘えそうだったからさー。楽しかったでしょ?」

奈緒「うっ、あー、まぁ楽しかったことは楽しかったけどさぁ……」

唯「いやー、奈緒ちゃんチョー反応良くてさー!ゆいと加蓮ちゃんでイジリ倒してた☆」

まゆ「奈緒ちゃんも大変ですねぇ……」
27 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:07:12.39 x5IAi/JH0
奈緒「ほんっとガンガンくるから楽しくはあるけど疲れるわー……これで美嘉のポジションが里奈あたりだったらちょっと危なかったな」

美嘉「まぁアタシもそういう立場には覚えがあるからね……LiPPSの面々自由過ぎなんだもん」

奈緒「アタシ、もし呼ばれたとしても絶対にLiPPSカラオケとか一人では行かないわ……」

美嘉「あれはあれで楽しいから大丈夫★来てくれてもいいよ?」

奈緒「生贄増やそうとしてないか?」

美嘉「何のことかなー★」

奈緒「無理だから!絶対無理だから!」
28 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:08:31.58 x5IAi/JH0
唯「んで、そんなカンジでカラオケってきて、お腹すいたし出よっかーって」

美嘉「食堂でお弁当食べよーって話してたんだ」

モバP「おぉ、そういえばそんな時間か」

A「あれっ、ほんとだ。時間過ぎるのって早いなー」

A(休むつもりでこっちに来たのに、とにかく驚きまくって終わった気がするよ……嗚呼平和は何処……)

まゆ「それじゃあ食堂に行きましょうか」

モバP「そだな」

唯「ゴーゴー☆」
29 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:11:13.08 x5IAi/JH0
ワイワイガヤガヤ フンフンフフーンフンフフー フフーン! フヒッ…… サケノホネヲサケル……ウフフッ

響子「あ!Pさんお疲れ様です!ご飯出来てますよ!」

モバP「あー、また……いつも悪いな」

響子「えへへ、大丈夫です!やりたくてやってますから!」

まゆ(先を越されちゃいましたねぇ……)ムー

美嘉「んじゃ、アタシたちも食べよっか」

奈緒「おうっ」

スイマセーン!!!ゴハンオカワリオネガイシマース!!!!

響子「はーい♪」トトトッ
30 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:12:39.97 x5IAi/JH0
A「しかしここも賑わってますねぇ」

モバP「まぁ昼時だしな」

まゆ「まゆも食べたら手伝いに行きますね」

モバP「おう、頼むな」

A(食堂とは言うけど外部から作ってくれる人が来てくれるという訳ではなく、各々が勝手に何かを作ったりするという場所になっている。なんでも、響子ちゃんみたいに色々やってくれるアイドルもいて、現状のままでも割と問題ないんだとか)

A(他にも弁当を持ってきたりしてるアイドルがお昼時に集まるから、結構賑やかなんだよね)

A「それじゃ、僕も食べよっかなっと」コトッ
31 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:15:20.60 x5IAi/JH0
モバP「羨ましいもんだなー、彼女の手作り弁当って」モグモグ

A「えっ、それ今現在アイドルの手作り料理食べてるあなたが言います?」

モバP「いやー、やっぱり彼女ってなんか違うじゃん?」

A「Pさんも彼女欲しかったりするんです?」

モバP「そりゃあねぇ。彼女の手作り弁当とか憧れるだろ」

A「はー、Pさんでもそう考えるんですねぇ」

モバP「俺をなんだと思ってるんだ君は」

A(ほーん、Pさんも彼女が欲しいなんて願望あるのね)

A(などとのんきに構えていたその時までの僕、ようやく僕らの会話が聞こえる範囲にいた周りのアイドルたちが黙っているのに気付き、青ざめる)
32 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:18:44.54 x5IAi/JH0
加蓮「へー、Pさんって彼女欲しいって思ってたんだー……」

まゆ「…………」

A(うわああああああああああああああやらかしたああああああああああああ)

A(馬鹿か僕は!地雷原でタップダンスを踊るかの如き愚行!この話題はマジでダメなやつ!あ、アイドルたちが獲物を見つけたみたいな視線をおぅふ)

A(くそっ、どうする!どうすればこの場から抜け出せる!)




A(このように、自らが導火線に火を点けてそれに気付かずにいたという失態を犯した。この時僕は当然ながら自分を責めていたよね。それでいて周囲の空気感に呑まれ、頭の中でプンスカーデスとゼツボーンが激闘を繰り広げていた)

A(ちなみにゼツボーンが圧勝。激闘とは何だったのか。結果、僕の心は圧倒的な絶望感に囚われてしまった。助けてウサミン)
33 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:20:18.64 x5IAi/JH0
唯「ねぇねぇPちゃん!クリスマスにデートしよーよ!」

加蓮「アタシも行きたいなー」

A(そして広がり出す異様な空気。なんてことをしてしまったんだ僕は……)

モバP「待て待て、俺はクリスマスはライブの運営にだな」

唯「じゃあ今度ね!決定だかんね!」

加蓮「アタシも、唯とは別の日にってことで」

モバP「なんと」
34 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:21:13.27 x5IAi/JH0
まゆ「Pさぁん、カラオケもお願いしますねぇ」

モバP「お?あぁ、さっき約束したしな。構わんよ」

美嘉「ちょっ!?」

響子「あのあの!ライブのときのお弁当!私が作りたいです!」

奈緒「んなっ」

A(こ、これは、怒涛の勢い……待てよ、今なら!この状況ならいける!誰も僕に注意を向けていない今なら、この胃が痛くなる場所から抜け出せる!)
35 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/24(日) 23:24:29.62 x5IAi/JH0
A(存在感を極限まで薄くするんだ!乃々ちゃんが語った極意を思い出せ!イメージしろ!)カサカサカサカサ





A(こんな感じで無駄に頭を回し、今までの特訓で無駄に鍛えられた肉体をフルに使い、無駄に鮮やかに戦場から撤退した)

モバP「困ったな、収拾がつかない……Aくん、何かいい案は……あれ?」

A(ミッション、コンプリート)

A(自分が作り出した状況で他人がターゲットにされ、その人を囮に真っ先に逃げ出すというただのクズなことをやりながらも、僕の心は実に晴れやかだった)

A(むしろ今まで受けた仕打ちに比べれば軽いものではないか、などと自らの行動を正当化し、弁当を食べながら思ったことは一つ)

A(他人の不幸で飯が美味い)パアァァ

A(……これは不幸に入るんですかね?とはさらにその後に思ったことである)
38 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:10:37.01 7i0x6C9QO
A「えと、ペンライトにUOにP名刺にチケットに財布、チケット、身分証明書、スマホ、チケット、充電器、チケット、身分証明書、チケットチケットチケット……」ドキドキドキドキ

A「しにそう」

A(ドキドキが止まらない、これはなぜかしら)

A(言う必要も無いね、ライブが目前に迫ってるからです。現在時刻は午前2時。眠れません、このまま始発で会場まで直行します)

A(ああどれほど今日この日を待ち望んたことかっ。昨日仕事が終わった時から全然落ち着かなくって。ライブ経験者の彼女から色んなことを聞いていた分その期待も膨らんで)

A(コールは出来るかな?初めてだから周りの人に迷惑かけたりしないかな?機体と不安で胸がDOKIDOKIのリズムを刻んでる)

A(そんなことを考えながら時を待ち、いざ出発!電車の中には同じライブを見に行くであろう人たちが沢山いて、これから自分が向かうであろう場所のイメージがさらに強くなった)
39 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:12:07.15 7i0x6C9QO
A「うわぁ、会場、外から見てもデッカいなぁ……」

A(始発の電車から大勢出てきたライブ参加者の波に流されるまま歩いて行くと、そこには現地の会場が。早い人はもう列に並んでいるみたい。あれは物販の列かな?僕も早く並ばないと)

A「はー、寒いなー……」

A(列に並び、座る。周囲を見ると談笑している人や、デレステをやっているであろう人、ガシャを引いて嘆いてるらしき人などで非常に賑わっている)

「あのー、すいません。名刺交換いいっすか?」

A「ヒェッ、どどどどうぞよろしくお願いします」

A(突然隣の人に話しかけられ大いにテンパる僕。とはいえ名刺交換についてはあらかじめ聞いていたので、慌てながらも対応することが出来た)
40 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:14:55.72 7i0x6C9QO
「ども、イヴPの者です。よろしくお願いします」

A「あっ、イヴちゃんのPさんですか!?今回のライブに参加してますよね!いやー、おめでとうございます!」

「はははっ、ありがとうございます!今日がもうほんっとに楽しみで手が震えて!あなたは誰Pなんです?」

A「あ、僕は箱推しって感じで……」ワイワイ

A(CGプロのファンは、推しのことを担当と呼ぶ、という人が多い。推しと担当は分けてるって人もいたりするけど。これはCGプロが出してるアイドルゲームが、アイドルをプロデュースするという立場のものだから)

A(そして、そんな自分たちの担当を伝えるために、P名刺というものを作る独特の文化を築いているんだ。これのことを聞いておいてほんとに良かった。もし作っていなかったら相当申し訳なかっただろう)

A(話題作りにはうってつけだし、とてもいいものだと思う。実はこれ、あの765プロさんや876プロさん、今現在急激に成長している315プロさんのファンなんかも同じことをしてるらしい。なんだか、不思議な縁を感じるね)
41 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:17:54.15 7i0x6C9QO
A(そしてそのまま話してると時間は過ぎていき、ついに物販会場開放の時間になった。おおっほぅ緊張して参りました)

「この紙に購入するものを記入して下さい」

A「あ、ありがとうございます」

A(あらかじめ購入するものを記入しておくのか。これは納得、人いっぱいいるもんね。えーっと、これとこれと……)

A(そして物販開始、始発組で列の前の方にいたおかげで、早くに済ませることが出来た)

A「いやぁー、買った買った。次CD列に行かなきゃなぁ」ドッサリ

A「しかし買った後に袋を貰えなかったのは予想外だった……バッグも買っておいてほんとに良かったよ」ゴソゴソ

A(まぁ仕方ないか、こんだけ人いるんだもんね。対応してたら時間無くなっちゃうよ)
42 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:20:39.45 7i0x6C9QO
A(などとのんきに考えていると、突然待機列の方からどよめきが起こった)

ザワザワザワザワ

A「ん?なんだろ、どうかしたのかな……?ってあれスタッフさん?なんか持ってるけどどうしたんだろう」

A(理解出来ずに首を捻っていると、スタッフさんは物販の品物の張り紙がされている大きな看板に近づいていき)

A(そのままペタッと、まるで判を押すような感じで、手にしていた長い棒の先に板を付けたような道具を押し付けた。そして巻き起こる悲鳴)

「嘘だろ!?」
「嫌ぁ!嫌あぁぁぁ!」
「誰か説明してくれよぉ!」

A「な、なんだぁ!?何でこんなにみんな騒いでるんだ!?」
43 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:22:21.13 7i0x6C9QO
「あー、アレはっすね、売り切れたんすよ。判押されたやつ」

A「嘘でしょ!?」

A(隣で同じように買ったものの整理をしていた人が教えてくれた)

A(売り切れだって!?こんなに早くに!?そんな、だってまだ物販始まって一時間も経ってないのに!)

A(抑えきれない恐怖が僕を襲った。始発組でなければ、きっと買えていなかったものもあっただろう。こうしてはいられない、早くCD列に並ばなければ)

A(そう考えてすぐに品物を整理し、教えてくれた人に礼を言ってから移動した。その間にも悲鳴が聞こえてきて、正直血の気引いた)
44 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:23:36.21 7i0x6C9QO
A「はー良かったぁ……CD買えたぁ……」

A(ライブ限定CDは結構数を揃えているらしく、後から行っても買うことが出来た。いやぁ肝を冷やした……)

A(物販を終えて一安心。ライブまではまだ時間があるので、会場内を回って時間をつぶすことにした)

A「なんだぁ!?馬車みたいなのがある!うぉ、何これライブPV!?あっあっあっ、今回のライブ参加者の映像じゃん!撮らなきゃ!」

A(時間、結構残ってるなぁ、なんて思ってたのに。会場を回りはじめるとそれは一瞬で吹き飛んでいって)
45 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:25:23.76 7i0x6C9QO
A「うわあああああ参加アイドルのサインだぁぁぁ!意気込みみたいなのも書いてあるじゃん!」カシャカシャカシャ

A(見るもの全てが珍しくて)

A「すっげええぇ!!演者へのフラワースタンドだ!!!みんな凝ってるなぁー!」

A(笑顔が途切れなくて)

「コールガイド配ってまーす。一部どうぞー」

A「おぉっ、ありがとうございます!」

A(本当に楽しくて)
46 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:32:18.19 7i0x6C9QO
A「はっ!」パクッ

「「「おぉー!」」」

「すげぇー!マシュマロキャッチ成功してるぜ!」
「俺も参加してみるか」
「え、怖くない?」
「グワーッ!!!!」パァン
「え、怖くない???」

A「ふはは、舐めるでないわっ!」

A(本当に、あっという間だった)

A(気付けばもうライブ開始まで一時間弱、ぼちぼちみんなが列を作り始めていた。いよいよその時が近づいていた)

A「チケットチケット……よしっ」

A(チケットと身分証明書を出し、ひたすらに待つ。もうここまで来ると、ただ待つだけの時間すらも、手から水がこぼれていくように、一瞬で消えていった)
47 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:35:25.21 7i0x6C9QO
「おい、開いたぞ!」
「待ってました!」

A(来た!いよいよだ!)

A(逸る気持ちをどうにか抑えて、スタッフさんにチケットと身分証明書を提示した)

「はい、どうぞー」

A「ありがとうございます!」

A(チケット確認で弾かれやしないか、なんて心配もしていたけどそれは杞憂で。あっさりと通ることが出来た。目の前には大きな扉が開かれ、暗い空間が口を開けている)

A(何度も想像してきた。その度に胸がドキドキした。でも今は、そのどれよりも遥かに緊張して、だけれど大きな期待を抱いている)

A(震える足を一歩ずつ進めて、暗い中へと入って行く。暗い場所に目が慣れてなくてよく見えない。少し目を閉じ、そのまま歩き続けて最後の扉を通り抜け、そして)

48 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:37:35.15 7i0x6C9QO
A「……ぉぉぉおおおおおおおおおおっっ!!!!」

A(圧倒された。その大きさに。その空気に。震えた。知らないうちに声が出ていた)

A(辺りを見回しながら自分の席へと進む)

A「なんか、白く霞んでるなあ。コレがスモークってやつかな。あ、アイドルの歌だ。BGMとしてかけてるんだ」

A(そんなことを考えていたら、気付くと随分前まで来ていた。ありがたいことに見やすい席を手配してくれたらしい。関係者席みたいなもんだろうか)

A(席にはアンケート用紙とちょっとした広告みたいなものが纏めて置いてあった。それを読みつつ、ライブ開始の時を待った)

A(人が集まってきて、周囲の人と名刺を交換し、語ったりしながら、残りわずかの時を過ごした)

A「ペンライト、動作確認っ。ぃよしっ!」

A(そして、遂に待ちわびた時が、夢にまで見た時がやってきた)

A(周囲のざわめきと、照明がそれを教えてくれた)
49 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:40:10.34 7i0x6C9QO
『プロデューサーの皆さーん!おっはようございまーす!』

オハヨウゴザイマース!

A「ってちひろさんやん!?」

A(真っ先に聞こえてきた声は、緑の制服がトレードマークの、もう一人のアシスタントでした)

A(そのままちひろさんが話を続けて、注意事項を伝えてくれたり、協力してくれた企業の名前をみんなで読み上げたり)
50 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:42:54.65 7i0x6C9QO
A(やるべきことが全て終わり、いよいよ僕たちの待ちわびた少女たちがやってくる。この聖夜に、美しい彩りを添えてくれるプレゼントを引っさげて)

未央『みんなー!おっまたせー!』

ワアアアアアァァァァァァ!!!

卯月『わあぁー!人がいっぱいだねー!』

凛『今から私たちはライブをやるんだよ、卯月。人がいなかったら困っちゃうって』

卯月『えへへ、そうだね』

イヴ『皆さーん!今日は、私たちがー、いーっぱいのプレゼントを贈るサンタクロースになりますぅー!』

クラリス『このような素晴らしき日に皆さまとお会いできたこと、本当に感謝しておりますわ』

聖『そんなありがとうを……私たちの歌で、伝えられたら……』
51 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:44:24.99 7i0x6C9QO
未央『ってわけで!まだまだ話し足りないけど、早速一曲目、行っちゃうよー!』

志乃『あら、随分ハイペース。でもシゲキテキでいいわね』

拓海『オラァお前ら!気合い入れていけよ!』

未央『ガラ悪いよーたくみーん。ホラホラそっちのみんなも準備してー!』

奏『パーティの始まりね。そんな時に相応しい曲、何かしらね?』

美穂『皆さんなら、もう分かってますよね!』

美嘉『え?候補がいっぱいあって分かんない?それもそっか★んじゃ、タイトルコールいっちゃおっか!せーの!』

『『『『Yes!Party Time??』』』』





A(会場が爆発したかのような歓声に包まれた。地面が揺れたように錯覚した。僕自身も大きな声を出しながら、もはや叫ぶような形でコールを入れた)

A(理性が飛びそうになりながら、思った。きっとそれは、12時のタイムリミットが迫るシンデレラの考えたことと、同じだったのに違いない)

A(時間よ、どうか進まないで)
52 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:46:41.72 7i0x6C9QO
A「……あれ」ザワザワ オツカレサマデシター

A(ふと我に帰ると、夢のような時間は過ぎ去っていた。周囲はみんな帰り始めており、僕の心にはポッカリと穴が空いてしまったようだった)

「お疲れ様でしたー」

A「お、お疲れ様でした」

A(さっきまでのことなのに、もう記憶が曖昧だ……)

A(それでも、ただ一つだけ、これだけは言える)

A「あぁー……楽しかった……」




A(燃え尽きたぜ……)
53 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:48:48.25 7i0x6C9QO
モバP「お!おはようAくん!」

A「おはようございまーす……」ズーン

モバP「いやテンション低いなおい」

A「だって、だって……ライブ終わっちゃったんですよぉ!うっうっ」グスッ

モバP「あーあーあー泣くな泣くな。気持ちは分かるけども」

A(あんまり覚えてないけど、家に帰り着いて彼女に迎えられた後、僕は切々とライブがどーだったこーだったと語っていたそうな。おかげで起きてからまぁ彼女がご機嫌ナナメ。困ってしまった。帰りにケーキでも買って帰ろう)
54 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:50:13.45 7i0x6C9QO
モバP「まあまあ落ち着けって。その分だと、ライブの空気、分かってもらえたみたいだな」

A「グスッ……んんっ、ぅん、はぁ……えぇ、もちろんです」

モバP「それじゃあ、自分がライブの準備に参加する時の心構えってもんも、出来てるだろ?」

A「はいっ!任せてください!」

モバP「よしっ、良かった!」

A(今回の経験を通して、アイドルやスタッフさんが、どんなライブを作りたいのかっていうことが理解できた。それはとても大きな収穫だったと思う)

A(次のライブだってそう遠くない。今度は僕が、あの感動を作る一助になるんだ)
55 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:53:53.11 7i0x6C9QO
A(そう考えたら俄然やる気が湧いてきた!スタドリ一気、頑張るぞー!)ゴクッ

モバP「ははっ!やる気満々だな!ハッピーニューイヤーライブの仕込みの手伝い、頼むぞー!」

A「あーそーだった!次のライブ新年一発目じゃん!早すぎじゃね!?この事務所狂ってんじゃねぇの!」

モバP「いやいや、人数いるからこそできる芸当だぞ。ほらっ、叫んでないで手を動かす!終わらせなきゃいけない書類が山積みだ」ドーン

A「はぁ!?やってらんないんですけど!?」

モバP「いやいややんなきゃいけないから」

A「帰るっ!!ライブ前の時間に帰るっ!!!!」ジタバタ

モバP「決意緩むの早いぞー」


A(オチがこれって。まったく、締まらないよねー、最後まで)
56 :◆PLE3wWwbfw 2017/12/25(月) 23:57:15.32 7i0x6C9QO
なんというか、前作とはだいぶ雰囲気変わってしまいましたねー、自分でもびっくりです
ギャグを書ける人は羨ましい
ここまで読んでいただきありがとうございました、次にスレを立てる時がありましたらまた宜しくお願いします
そして、24日イヴ、25日ひじりんと志乃さん、お誕生日おめでとうございます

ありす「お父さんと」P「クリスマス」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:46:06.50 9FsnBPLg0
ありす「お父さん、新聞なんか読んでないで、朝ごはん食べるのに集中してください」

P「許してくれー。これも仕事のうちなんだー」

ありす「まったく。食器洗いがいつまでたっても終わりません」

P「自分の分は後でやっとくから、適当に終わらしていいぞー」

ありす「結構です。お父さんに任せると洗いムラがひどくて、結局やり直しになりますから」

P「返す言葉もない」

ありす「まったくもう…」フフフ-フ- フフフ-フ-♪

P「…………」

ありす「まだか〜な プレーシャス〜♪」ンーンー

P「なんだありす、ご機嫌だな」

ありす「そうですか?」

P「歌いながら家事やるなんて珍しいじゃないか」

ありす「そんなこと…。そうですね、もうすぐクリスマスですから」

P「ああそうか、もうクリスマスなのか」

ありす「まさか、忘れてたとか言いませんよね」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:47:22.68 9FsnBPLg0
P「これだけ街中がクリスマスで溢れてるのに忘れはしないさ」

P「……仕事が忙しくて、今日が何日か忘れてたのは事実だが」

ありす「やっぱり。まあ、お父さんが忘れてたとして、何も問題はありませんけど」

P「辛辣だな」

ありす「だって、今年はお父さんが忙しくて、うちでクリスマスのイベントは何もやりませんから」

P「確かに」

ありす「ツリーもないし、お部屋の飾り付けもないし」

P「悪いとは思ってるよ」

ありす「平気です。その代わり、クリスマスイブは事務所の皆さんとパーティーをしますので」

P「そうだな、事務所のパーティーは賑やかで豪華だから、うちでやるよりずっと楽しいと思うぞ」

ありす「あと、プレゼントもサンタさんが持ってきてくれましたし」

P「そうそう、プレゼントはサンタが持ってくるし……。プレゼント!?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:05:25.38 9FsnBPLg0
―――――――
――――
――

ぴんぽんぱんぽーん

『迷子のお知らせをいたします〜。和歌山県よりお越しの楓ちゃんのご関係者様〜』

『地下1階、お酒売り場にてお預かりしていますので、至急お越しください〜』


P(とうとう、クリスマス当日。結局、昨日までにありすの手袋は買えなかった…)

P(今日は休みだからありすと一緒にデパートにきて、さっきこっそり大人っぽい革の手袋(ファーのモコモコつき)を買ったが)

P(今日の朝、枕元に置けなきゃ意味ないし)

P(ありす、サンタからのプレゼントがなくて、がっかりしてるだろうなあ…)

ありす「〜♪」

P(…でもその割には、ご機嫌なんだよな)

ありす「どうしたんですか、お父さん。さっきから一言もしゃべっていませんけど」

P「ん? ちょっと考え事をな」

ありす「せっかくのお休みなんですから、そんな難しい顔しないでください」

P「いや、ありすは今年、クリスマスプレゼントもらえなかっただろ。だから落ち込んでるんじゃないかと思ってさ」

ありす「……はい?」

P「はい?」

ありす「なに言ってるんですか。プレゼントは、もうもらいましたよ」

P「……、え?」

ありす「おとといの朝も言ったじゃないですか。サンタさんからプレゼントはもらったって」

P「え? そうだっけ?」

ありす「そうですよ。人の話はちゃんと聞いてください」

P「言ってたっけなあ…」.。oO( >>3 )
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:49:21.29 9FsnBPLg0
ありす「どうしたんですか、突然」

P「いや…、なんでもない」

ありす「変なお父さん」ジャー カチャカチャ

P「……ところで、毎年ありすから預かってるサンタへの手紙はどうした?」

ありす「今年はお父さんが本当に忙しそうでしたから、信頼できる大人の方にサンタさんへ届けてもらえるようお願いしました」

P「お、おう…。ちなみに、誰に渡したんだ?」

ありす「なぜ、お父さんに言わなければならないのですか」

P「いや、手間かけたお礼を言っておかないと…」

ありす「大丈夫です。お礼はいらないと、快く引き受けてもらえましたので」

P「そ、そうか…。ちなみに、クリスマスっていつだっけ?」

ありす「そこまで忘れているんですか? 明日はイブ。クリスマスはあさってです」

P「お、おう…。ありがとうな……」

ありす「それよりお父さん、そろそろ仕事に行く時間ですよ」

P「そ、そうだな、そろそろ行くか」

ありす「私は仕事も学校もお休みなので、うちで部屋の掃除や冬休みの宿題をやっています」

P「わかった。今日も遅くなるから、先に寝ててくれ」

ありす「夕ご飯も事務所で食べますよね。体こわさないように気をつけてください」

P「了解。行ってきます」

バタン





P(やっべーー!! すっかり忘れてたーーー!!!)

P(ありすが今年なに欲しいのか全くわかんねー!)

P(どうする? どうするおれ!?)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:51:00.57 9FsnBPLg0
―――――――
――――
――

さあ、みんなでかんがえよう!

とある事務所のプロデューサーが、クリスマスと年末年始のイベント準備で大変忙しく、
娘のクリスマスプレゼントを用意するのを忘れていました。

娘はサンタを信じており、プレゼントに何が欲しいか直接聞くことはできません。

いつもはサンタへの手紙を預かることで事なきを得ていましたが、
今年は他の信頼できる大人へ渡してしまったようです。

問題は、娘の欲しいプレゼントがわからないことと、
その欲しいものが書いてある手紙の行方がわからないこと。

P「さて、どうする?」


梨沙「それで」

桃華「集められたのが」

仁奈「仁奈たちでごぜーますか」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:53:03.42 9FsnBPLg0
P「頼む! 君たちは橘さんと仲が良いし、何かヒントでもいいから教えてくれ!」

桃華「と、言われましても」

仁奈「仁奈、何にも知らねーですよ」

P「そ、そうか……」

梨沙「ていうか、クリスマス関連で大人っていえば、あの人しかいなくない?」

桃華「イヴさん、ですわね」

P「もちろん、その可能性は真っ先に考えたさ」

P「でも、イヴは家業の手伝いとかで一週間前から休みとって事務所にいないし、携帯にかけても」

『はい、イヴです〜』

『ただ今、私はとっても忙しいのでお電話に出られません〜』

『ご用の方は、わけあって居残りのブリッツェンまでご伝言をお願いします〜』

P「って、メッセージも受け付けなくて」

梨沙「あー、だからあのトナカイだけ、ここで一人ぼっちなのね」

桃華「心なしか、寂しい目をされていましたわ」

仁奈「置いてけぼりの気持ちになるですよ…」

P「後でケーキでも差し入れしてやろう」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:55:04.68 9FsnBPLg0
P「って、ブリッツェンは置いといてだな、とにかく今は何か情報を。ありすが信頼してる大人は誰かわからないか」

桃華「うーん。信頼されてない人を探す方が難しい気がしますけれど」

梨沙「アッパラパーなのもいるけど、周りに気を使ってたり思いやりがあったり、なんだかんだ信頼できるものね」

仁奈「事務所のおねーさんたち、みんな大好きでごぜーますよ!」

P「だよなあ…」

梨沙「だいたい、信頼できる大人に手紙を渡したって言うのなら、その大人たちに聞くのが普通じゃない?」

梨沙「なのに、アタシたち子どもしか呼ばないって…。アンタ、やっぱりロリコン…」

P「違う違う! クリスマスと年末のイベントや番組はどうしても深夜になるものが多いから、大人組は忙しくて呼べなかったんだ」

桃華「それで、わたくしたち予定が空いているヒマ〜な子を集めてみた、と」

P「なんか、言い方にトゲがあるな」

梨沙「悪かったわねっ! 人気が無いせいで仕事が少なくて!」

仁奈「仁奈たち、人気がねーでやがりますか?」

P「君らむしろ人気あるだろ! そうじゃなくて、桃華と梨沙は橘さんとユニット組んでるし、仁奈は互いのソロ曲でありすと一緒にライブをしたから、それでだな」

桃華「ふふっ、わかってますよ、Pちゃま」

梨沙「ちょっとからかっただけなのに慌てちゃって、情けないわねえ」

P「おお?」

仁奈「おお?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:56:41.39 9FsnBPLg0
仁奈「桃華ちゃんと梨沙ちゃんは、Pのことをからかってやがったんですね」

桃華「ええ、からかったと言うより、ちょっとした意趣返し、でしょうか」

仁奈「いしゅ?」

桃華「つまり、ありすさんのプレゼントを買い忘れたPちゃまにお仕置きを――」

P「とりあえず! 言葉の解説は後にしてだな、何かありすの欲しいものに手がかりはないか? マジでどうすりゃいいかわからないんだ…」

桃華「あら、本当に困ってらっしゃるんですのね」

梨沙「普段も落ち着きないけど、こんなに泡食ってる姿は初めて見るわ」

仁奈「ありすちゃんの呼び方が、いつのまにか苗字じゃなくなってやがりますし」

P「え? あっ! やべ!」

梨沙「別にいいじゃない、今ありすはここにいないんだから、名前で呼んだって」

桃華「そうですわ。むしろ、Pちゃまがありすさんだけ苗字で呼ぶのは、ちょっと違和感がありますもの」

P「いや、少しでもクセつけとかないと、すぐに名前で呼んでありすに怒られるから」

梨沙「そうね、いつものことよね」

桃華「すっかり、この事務所の風物詩ですわ」

仁奈「Pとありすちゃんは、いつも仲が良くてうらやましーなー!」

P「まあな! 世界で一番可愛い娘だからな! うっかり名前で呼ぶのも愛の証だ!」

梨沙「あーやだやだ。アタシがパパから言われるなら良いけど、友達の親が言ってるのを聞くのはむず痒くなるわ」

桃華「わたくしたちのほうが照れてしまいますわね」

仁奈「今度仁奈も、パパとママに仁奈のことが好きか聞いてみるです!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 18:58:50.43 9FsnBPLg0
梨沙「で、すっかり本題から外れたような気がするけど、アンタどうするの?」

P「ああそうだ! プレゼントどうすればいいんだよ……」

桃華「そういえば…」

P「そういえば!?」

梨沙「がっつきすぎ」

桃華「この前ありすさんに、大人っぽい手袋とはどのようなものか聞かれましたわね」

P「手袋?」

梨沙「ああ、そういえばアタシも、パパがどんな手袋つけてるか聞かれたわ」

仁奈「仁奈も、パパにどんな手袋をあげたいか、ありすちゃんに聞かれたですよ」

P「そうか、手袋か! ちなみに、ありすにはどんなふうに答えたんだ?」

梨沙「茶色の革手袋」

桃華「革の手袋、ですわ」

仁奈「もこもこのポンポンがついたフワフワの手袋!」

P「わかった、大人っぽいフワフワの革手袋だな。大人っぽいはありすが好きな言葉だし、間違いないだろう」

P「みんなありがとうな、助かったぞ!」

桃華「お役に立ててなによりです」

P「よーし! これでなんとかなりそうだ。ヒャッホウ!」

ダダダダダ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:00:04.14 9FsnBPLg0
梨沙「はー…。相変わらず、せわしないヤツ」

桃華「ありすさんのご苦労が偲ばれますわね」

仁奈「ありすちゃんは大変だなー」

梨沙「ところで、ありすのあの質問、自分が欲しいというより、むしろアイツにプレゼントしたいんじゃ…」

桃華「それを言うのは、野暮ってものですわよ」

仁奈「やぼ?」

桃華「つまり、ありすさんはPちゃまのことが――」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:01:19.84 9FsnBPLg0
―――――――
――――
――

P「よしよし、手袋だな。これならすぐに用意できるぞ」

P「あとは、いつどうやって買いに行くかだが……」

ちひろ「あ、プロデューサーさん探しましたよ。どこにいたんですか?」

P「おっ」

ちひろ「年末進行で予定が詰まっているんですから、居場所はきちんと伝えてください」

ちひろ「それで、この後の会議について連絡事項が――」

P「ちひろさん!」

ちひろ「はいっ!」ビックリ

P「この後の会議、欠席しますから」

ちひろ「はい!?」

P「いやあ、私事で外せない用事が出来ましてですね」

P「すいませんが、後よろしくおねがい「ダメに決まってます!」バシッ

P「いてっ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:02:42.20 9FsnBPLg0
ちひろ「なにバカなこと言ってるんですか、ただでさえ忙しいのに」プンスカ

P「ですから、どうしても行かなければいけない用事がですね」

ちひろ「どうせ、ありすちゃん絡みでしょう? 安心してください、明日は私たちがしっかりとお預かりしますから」

P「いやそうだけどそうじゃなくてですね、なんとか2時間、いえ30分だけでも!」

ちひろ「ダメです! 今日明日とイベントの最終打ち合わせが山ほどあるんですから。ほら行きますよ」ガシッ

P「後生ですから! なにとぞ、なにとぞ!」

ちひろ「あさってはプロデューサーさんお休みにしましたでしょう。その時に用事をすませればいいじゃないですか」

P「あさってじゃ遅いんです! なんとか今日中、もしくは明日中に!」

ちひろ「お休み作るためにプロデューサーさんのスケジュール調整するの、大変だったんですよ」

ちひろ「そんな私を労うためにも、今はお仕事を頑張りましょうね」ズリズリ

P「うわー! だれかー! プリーズギブミーァタイーム!!」

ちひろ「はいはい、キリキリ歩いてテキパキ働きましょう♪」

P「おにー! あくまー! ちひ」ゴチン!!

P「…………」ガクッ

ズルズルズルズル
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:07:23.49 9FsnBPLg0
ありす「ところで、その手に持っているものは何ですか?」

P「いやっ、これはっ」アタフタ

ありす「このブランドは……。もしかして、私が買ったところと一緒?」ボソッ

P「そのなんというかありすがいつも頑張っているからその労いというかご褒美というか別にクリスマスとか関係なく仕事も家のこともありがとうという感謝をだな」

ありす「なに言っているのか早口でよく聞き取れませんが、でも……」ゴソゴソ

P「ん? ありす?」

ありす「本当は家で渡そうと思っていましたけど、お父さんも買ってるのなら……」

ありす「はい」つ田

P「これは……」

ありす「お父さん、いつも外を走り回っていて、いつも寒そうで」

ありす「でも、手袋持っていなくて、忙しくて買いに行く暇もなさそうで」

ありす「だけど、お父さんは大人で、サンタさんからプレゼントはもらえなくて」

ありす「だから……」

P「…………」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:08:44.35 9FsnBPLg0



ありす「私からお父さんへ、クリスマスプレゼント、です」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:10:28.83 9FsnBPLg0
P「お、おおおぉっぉぉおおおおぉ」

ありす「ちょっ! ここは家でも事務所でもないんですから、変な行動はしないでくださいよ」

P「わ、わかってる、わかってるさ」グスッ

ありす「なら、いいですけど……」

P「ん……、ありす、今日は鼻まで真っ赤だぞ」ズビッ

ありす「お父さんこそ、涙目で鼻水まで出て、カッコ悪いです」

P「うるせえやい、赤っ鼻のトナカイ」

ありす「最近、ちょっと太ったんじゃないですか? 大きいお腹のサンタさん」

P「……ぷっ」

ありす「ふふっ」

アハハハハ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:12:00.55 9FsnBPLg0
P「まあ、とにかく。父さんからもクリスマスプレゼントだ、はい」

ありす「ありがとうございます」ニコッ

ありす「……、今、開けても良いですか?」

P「もちろん。ありすのも開けるな」ペリペリ

ありす「わあっ、かわいい……」

P「おお、シックな鹿革の手袋だな。少し真面目な印象もあるか」

ありす「お父さんは、いつもアワアワしてますからね。せめて手袋だけでも落ち着いた雰囲気が出るよう選びました」

P「余計なお世話だ」

ありす「お父さんがくれた手袋も、革ですか?」

P「ああ。女性向けの一番小さいサイズだが、大人用だから少し大きいかもしれないな」

ありす「そっか。でも、革の手袋で、お父さんとおそろいですね」

P「そうだな。色も、図らずも一緒か」

ありす「これから、外に行くときは毎日つけていきます」

P「夏の間もか?」

ありす「もう、そうやってすぐあげ足を取るの、悪いクセですよ」

P「へいへい、気をつけまーす」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:13:54.59 9FsnBPLg0
ぴんぽんぱんぽーん

『ご来場のお客様にご案内いたします〜』

『ただいまより、館内特別企画、ホワイトクリスマスショーを開催いたします〜』

『不思議なパワーで特別な雪が降りますので、どうぞお楽しみください〜』


P「お、なんだ? クリスマスショー?」

ありす「……、あっ、お父さん見てください。雪が――」

    シンシン
        フワフワ
 ハラハラ

P「おお……。すげーな、本物の雪みたいだ」

ありす「手や床に当たると、ちゃんと溶けますよ。すごい……」

P「はあ……。思わず、見入っちゃうな」

ありす「そうですね……。これで、もう一つのクリスマスプレゼントも叶いました」

P「もう一つ?」

ありす「できたらホワイトクリスマスがいいなって、思っていたので」

P「なるほど。サンタクロースが聞き届けてくれたんだな」

ありす「はい」


    シンシン
        コンコン
 チラチラ


P「ところで、ありすがサンタに頼んだプレゼントって、一体何だったんだ?」

ありす「クリスマスプレゼントですか? それはですね――」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:14:40.19 9FsnBPLg0


 サンタさんへ

お父さんと一緒にクリスマスをすごしたいです

                ありす

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:16:00.61 9FsnBPLg0
―――――――
――――
――

ちひろ「まったく。誰が“おにあくま”ですか」

ちひろ「こんなに優しくて腕の良いアシスタントは他にいませんのに」

ちひろ「ひどいと思いませんか? ねえ、ブリッツェン」

ブリッツェン「…………」ピスピス

ちひろ「ふふっ、ありがとうございます。一緒にケーキでも食べましょうか」

ブリッツェン「…………」ピスピスピスピス

---おわり---
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/25(月) 19:16:39.32 9FsnBPLg0
世のお父さん全てに幸せが訪れますように。
メリークリスマス。

藍子「ぼんば~」【モバマス】

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:15:53.24 G4OWNluK0
ライブ前



藍子(うう・・・緊張するなぁ・・・)

茜「藍子ちゃん!頑張りましょう!今までの努力を、精一杯出し切りましょう!」

藍子「・・・うん!」

藍子(茜ちゃんはすごいなぁ・・・。たった一言応援してもらっただけで、こんなに勇気が湧いてきちゃった)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514045752
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:16:12.06 G4OWNluK0
藍子「・・・という事があったので、私、熱血アイドルを目指します!」

茜「えへへ・・・なんだか照れますね!」

未央「え〜?あーちゃんが熱血?それはちょっと無理があるんじゃないかなぁ」

藍子「いいえ!もう似非パッションなんて呼ばせません!今日から高森藍子は熱血パッションです!」

未央「じゃあそれっぽい事やってみてよ」

藍子「わかりました!」コポコポ

藍子「お茶が入りましたよ〜」コト

未央「ほーら、早速ゆるふわじゃん」ジュッ

未央「あづぅっ!!」バッシャア

藍子「熱血です!」

未央「煮え湯を飲まされた!はき違えてる!はき違えてるよあーちゃん!」

茜「いやぁ、この季節は温かいお茶が一層美味しいですね!」

未央「茜ちんはどういう体してるの!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:16:52.58 G4OWNluK0
藍子「さて、皆でお散歩に行きませんか?」

未央「お散歩?やっぱりゆるふわじゃん」

藍子「ぼんば〜」ダダダッ

未央「全力疾走!?お散走だこれ!?」

藍子「ぼ、ぼんば〜」ゼェゼェ

未央「そりゃずっと全力疾走じゃ続かないよ・・・」ゼェゼェ

茜「え?頑張れば一日ぐらいずっと走れませんか?」シャキッ

未央「茜ちんはどういう体してるの!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:17:23.82 G4OWNluK0
藍子「あ、可愛い猫ちゃんが居ますよ!ちょっと撮らせてもらいましょうか」

未央「猫ちゃん撮影会?これはゆるふわだね」

藍子「よーし、動かないでー・・・。そのままそのまま・・・」

藍子「ぼんばぁッ!」カシャッ

猫「ウニャァッ!?」ダダダッ

藍子「あぁ・・・逃げられちゃいました・・・」シュン

未央「当たり前だよ!」

茜「見てください!猫ちゃんと同じスピードで走ればブレませんよ!」スタタタッ

チーター「!?」

未央「茜ちんはどういう体してるの!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:17:57.91 G4OWNluK0
藍子「今度はビーズで手作りブレスレットを作りましょう」

未央「可愛い小物作り?ゆるふわ以外の何物でもないね」

藍子「ぼんばぁッ!」ズシュッ

藍子「あぁ・・・全部紐から外れちゃった・・・」バラバラ

未央「何がしたいの!」

茜「一度全部溶かしてから鋳直すと作りやすいですね!」ジュオオ

未央「茜ちんはどういう体してるの!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:18:52.02 G4OWNluK0
藍子「うう・・・結局、私は熱血パッションにはなれないんでしょうか・・・」

未央「・・・そうだね。あーちゃんには絶対無理だよ」

茜「でも、それでいいんです!藍子ちゃんはゆるふわがいいんです!」

未央「あーちゃんが茜ちんに勇気づけられたように、あーちゃんが誰かを元気づける事だってきっとあるよ」

茜「ですから!藍子ちゃんはずっとゆるふわで居てください!」

藍子「うう・・・未央ちゃん・・・茜ちゃん・・・!」



こうして、『熱血ぼんばあ藍子事件』は幕を閉じた・・・。



後日



茜「ユルフワーッ!」

藍子「前のライブが終わってからずっとこうで・・・」

未央「ええ・・・」



   −終わり−
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:19:22.09 G4OWNluK0
おまけ



藍子「今度はちゃんと丁寧にビーズを使いましょう」

藍子「ここに松本さん・・・となり稲葉さんを置いて・・・」

稲葉「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」

未央「B'zじゃん!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/24(日) 01:19:53.36 G4OWNluK0
以上になります。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

的場梨沙『屈服編』

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:03:48.80 UPY9BtK20
チュンチュン…

朝を教える鳥の鳴き声

柔らかな日差し

そんな爽やかなアタシの朝は…

ずぐっ…

梨沙「ひぐっ…!」

ベッドから起きようとしたアタシのお尻を突き上げる無機質な怒張によって台無しになったのであった。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:04:18.69 UPY9BtK20


今、アタシのお尻には大量の媚薬ローションが注がれ、細めのバイブで栓がされている。

ご丁寧な事にその上から貞操帯が装着され、その鍵は彼が…

現在行方不明のありすの居場所を知っている唯一の手掛かりである少年が持っている。

梨沙「あ”〜…サイアク…」

眠気のせいか、はたまた媚薬のせいか、頭がボーっとする…

正直言ってコンディションは最悪だ。

梨沙「しばらくオフなのは幸運だったかもね…」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:04:44.89 UPY9BtK20
ありすの失踪を受けて、年少組にはしばらく自宅及び寮での待機が命じられていた。

お陰で仕事で失態を演じる心配は無いし、寮で待機しているため家族…とりわけ愛するパパにこんな状態なのを見られずに済む。

梨沙(ゼッタイにありすを取り戻すんだから…!)

アタシは決意も新たに、学校に向かった。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:05:14.46 UPY9BtK20
キーンコーンカーンコーン…

梨沙「はぁ…おはよ〜」

予鈴が鳴る頃、アタシは自分のクラスに到着した。

「あっ、梨沙ちゃんおはよ〜」

クラスメイトが挨拶を返してくれる。

そんな時

「おはよっ!」

アタシより後から来たクラスメイトにポンッと肩を叩かれ挨拶された。

ビクビクッ!

梨沙「〜〜〜!?」

それだけで、アタシは軽く絶頂してしまった。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:05:46.54 UPY9BtK20
「梨沙ちゃん…どうしたの?」

梨沙「い、いや〜、いきなり後ろから肩叩かれてビックリしちゃったのよ、あはは…」

アタシは気取られまいとなんとか誤魔化す。

…昨日からずっとお尻の中に入れられている媚薬ローションは想像以上にアタシの体を蝕んでいた。

着替えようとするだけで何度も絶頂した

道を歩いて、服が敏感な所にこすれるだけで絶頂した

誰かに不意に触られるだけでもこのザマよ

そして…
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:06:18.64 UPY9BtK20
「梨沙ちゃん、そろそろ先生来ちゃうよ?座らないの?」

梨沙「ん…うん、今座るわ」

アタシは椅子を引き腰を落とし…

コツン

お尻に挿入されたバイブが椅子によって押し込まれ、アタシの奥を刺激する。

梨沙「〜〜〜〜っ!!!」

またアタシは絶頂した

梨沙(ああ…アタシ…今日だけで何回イクのかしら…)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:06:59.87 UPY9BtK20


……

………

キーンコーンカーンコーン…

梨沙「うう…やっと終わった…」

今日だけで数えるのがバカらしくなるくらいの回数イってしまった。

こんな状態で1週間…

絶望的な気持ちになりながらアタシは彼の家へと向かった。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:07:28.16 UPY9BtK20
男子「やあ梨沙ちゃんいらっしゃい、待ってたよ」

彼の家の呼び鈴を鳴らすと彼が笑顔で出迎えてきた。

梨沙「……来てあげたわよ」

そう言いながらアタシは彼の家の敷居をまたいだ。

梨沙「…で、今日はどうすればいいのよ」

男子「そうだね…とりあえず、貞操帯を外そうか」

そう言うと彼は鍵を外し、貞操帯を外してくれた。

一日中蒸らされていたアソコが外気に触れてス―スーする。

梨沙「はぁ…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:08:09.08 UPY9BtK20
男子「それじゃあ…抜くね」

ズルルルッ…!

梨沙「あ…ひぎぃぃぃぃっ!?」

彼はアタシの心の準備などお構いなしに、一気にお尻のバイブを引き抜いた。

媚薬から与えられる熱を一日中溜め込んでいたアタシの体は、それだけで容易く絶頂した。

足に力が入らなくなったアタシはその場に崩れ落ちる。

梨沙「あっ…お”っ…アンタ…!」

男子「ほら、四つん這いになってお尻上げて」

彼はそのままアタシのお尻の穴を広げ、ナカを覗き込んだ。

男子「うん、トロットロでエッチなケツ穴になってるね」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:08:36.38 UPY9BtK20
梨沙「それは…っ!あのローションのせいよ!アタシは…」

じゅぶううううううっ!

梨沙「あっ…ぎっ…!!!」

アタシが言い返す言葉を聞かず、彼はアタシの背後からちんぽをお尻に勢いよく挿入した。

男子「そうだね、あのローションのせいでこんなにエッチなケツマンコになっちゃたんだもんね」

ばちゅっ!ぐじゅっ!ずじゅっ!ぐにゅっ!

男子「だから気持ち良くなるのは仕方無いことだよ、仕方が無いんだし梨沙ちゃんももっと楽しもう?」

梨沙「やっ!何言って…っ!お断り…」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:09:06.20 UPY9BtK20
ぎゅうっ!

梨沙「〜〜〜〜〜っ!!!」

彼に強めに乳首をつままれアタシはまた絶頂した。

男子「ねえ、梨沙ちゃんは僕のお願いを聞いてくれるって約束だったよね?約束破るの?」

彼は冷たい視線でアタシに問いかける。

梨沙「そんなことは…」

男子「じゃあほら、もっと悦んで?気持ちいいなら気持ちいいってちゃんと言って?別に嘘はつかないでもいいけど」

そう言うと彼はピストンを再開した。

じゅぐっ!ずぶっ!ぐにゅっ!ぐじゅっ!

しょうがない…約束だから…!
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:09:36.95 UPY9BtK20
梨沙「あっ…ああっ!やあっ!す…すごいのっ!」

これは媚薬のせいで感じてるだけだから…

梨沙「ちんぽぉ!アンタのおチンポ!熱くてカタくて良いのっ!」

男子「良いぞっ!もっと素直に感じて!」

ばちゅん!じゅぷっ!ぐぷっ!にゅぐっ!

梨沙「ああっ!一日中焦らされてたから…っ!最高に感じちゃうわ!」

男子「そんなに日中我慢してたんだ?」

梨沙「そうよぉ!ちょっとした刺激でイっちゃうけど、おちんぽでイっちゃう時みたいに激しくないの!もどかし過ぎて気が狂うかと思ったわ!」

一度堰を切るととめどなく淫らな台詞が口をついて出てくる
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:10:02.75 UPY9BtK20
梨沙「もっと突いて!アタシのケツマンコ滅茶苦茶にしてっ!熱いのナカにドピュドピュ出してっ!」

どびゅうるるるるるるるっ!!!

梨沙「あっ…!あ…ふああああああああ!!!!!」

アタシのおねだりに応えてくれたのか、彼は一際強い挿入の後アタシのケツマンコの奥で熱い精を放った。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:10:31.01 UPY9BtK20


……

………

その後アタシは、彼が満足するまでお尻を嬲られ、再びお尻に媚薬ローションとバイブを詰められて解放された。

既に一日中付けていた貞操帯は新しいものに取り換えられた。

今回のものはお尻の方だけが塞がっており、前の方は空いているタイプだった。

…これって貞操帯としての役に立つのかしら

そんなことを考えながらアタシは帰宅した。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:11:07.88 UPY9BtK20
部屋に戻ると、アタシは彼からの『宿題』に取り掛かった。

それは彼から渡されたタブレット端末

その中に入っている映像を見てこいというものだった。

正直見たくはないが、「見なかったらわかるし、まさか約束を破ったりはしないよね」等と言われてはしょうがない

アタシは嫌々ながらも見るしかなかった。

映像ファイルを開く―――
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:11:38.21 UPY9BtK20
そこにはアタシと同じくらいの年頃の女の子が

両手を後ろ手に拘束され

アイマスクで目を塞がれ

口にはボールギャグ

鼻にはフックを取り付けられた

ご丁寧にその長い髪をツインテールに結われた女の子が

あの彼のちんぽよりも数段太いモノにお尻を犯されている姿が映っていた。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:12:12.10 UPY9BtK20
梨沙「うわ…すっごいわね…」

その女の子は太いちんぽをお尻で易々と咥えこみ、動物のようなくぐもった嬌声を上げていた。

男『…っ!』

女の子『んご…おごお”お”お”おおおお!!!!』

しばしの激しいピストンの後、どうやら射精されたらしい

女の子は一際大きな声を上げ、体をビクビクと細かく痙攣させていた。

梨沙「…アタシもこんな風になってるのかしら」

アタシは先ほどまでの自分の痴態を思い出していた。

映像の中ではお尻からちんぽが抜かれ、女の子のお尻からは信じられないくらいの量の精液が溢れ出していた。

梨沙「うわぁ……」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:12:38.81 UPY9BtK20
映像の中の男は全く萎えていないちんぽをそのまま女の子のまんこへ近づけていった。

そしてビクビクと痙攣している女の子の事など気にもせず

じゅぶうううううっ!

女の子『んっ!んごおおおお!がおおおおおお!!!!』

おまんこをそのちんぽで貫かれた女の子は、先程までとは全く異なる激しい反応を見せた。

じゅぶっ!ぐぶっ!ごぶっ!ずぶっ!

激しい抽送

それに合わせて女の子は喉が張り裂けんばかりの嬌声を上げる。

最早喘いでいるのか、泣き叫んでいるのか分からない。

梨沙「…そんなにイイのかしら」

クチュッ…クチュッ…
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:13:06.72 UPY9BtK20
アタシがパパのために守っているおまんこを

女の子は大きく広げて男の太いちんぽを咥えこんでいる。

クチュッ、チュブッ、グチュッ、チュピッ…

女の子の表情は分からないが、その激しい嬌声は決して嫌がっているものではなかった。

女の子『あごおおおおお!!!!ごがああああああ!!!!』

男のピストンが激しくなっていく

そろそろ射精が近いのだろうか

女の子も髪を振り乱して絶叫している

そして

男『…っ!!!』

男は女の子に一際強く腰を打ち付けた…その直後

女の子『ごおおおおお!!!!!おお”お”お”お”おおおお!!!!!!』

梨沙「…っ〜〜〜〜〜〜!!!!」

気付けば、女の子が絶頂するのに合わせてアタシも絶頂していた。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:13:34.93 UPY9BtK20
梨沙「えっ…」

アタシの左手が無意識におまんこを弄っていたみたい…

梨沙「そんな…こんなのを見てオナニーするだなんて…変態じゃないの…アタシ…」

画面に視線を戻すと、ループ設定になっていたのだろうか、女の子がお尻を犯されているシーンが再び流れていた。

梨沙「………」

クチュッ、チュブッ…

その日、アタシの睡眠時間は殆ど無かった…
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:14:02.69 UPY9BtK20


……

………

それから毎日

昼間は敏感になった体を引きずり学校で過ごし

放課後は彼の家で好き勝手凌辱され

夜は毎日渡される映像を見てはオナニーをするという生活を送ることとなった。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:14:39.14 UPY9BtK20
―5日目―

アタシはいつものように学校が終わった後、彼の家に居た。

連日の凌辱と媚薬による焦らしのため、この数日でアタシの体は驚く程淫らなものへと作り変えられていた。

梨沙「はぁっ…ねえ、早く犯して…?アタシのケツマンコもう限界なのぉ…」

貞操帯を外して貰ったアタシは、我慢しきれずにお尻を広げて彼のちんぽをおねだりしていた。

男子「ふふっ、梨沙ちゃんもだいぶ素直になってきたね」

梨沙「だってぇ…気持ちいんだもん、逆らっても無駄ならせめて楽しみたいわ」

男子「良いね…それじゃ、今日もとことん悦ばせてあげるよ!」

じゅぶううううううっ!!!

梨沙「はあああああっ!!!来た…入って来たあああああ!!!」

そうして、アタシは今日も彼に何度もイかされるのだった
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:15:06.01 UPY9BtK20


……

………

梨沙「…ねぇ」

何度も何度も犯された後

力なくベッドに横たわっていたアタシはそのままで彼に声をかけた。

梨沙「おまんこって…すごいの?」

男子「さぁ?」

彼の返答はにべもない
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:15:39.80 UPY9BtK20
梨沙「アンタが渡してくる映像…あの子がおまんこを突かれるとお尻とは全然違う反応を示すのよ」

男子「へぇ」

梨沙「だから…アンタがシたいなら…」

男子「ダメだよ」

梨沙「えっ…?」

予想外の返事にアタシは間抜けな声を出していた。

男子「梨沙ちゃんの処女には手を出さないって約束だよ」

梨沙「うっ…」

男子「大好きなパパのために処女はとっておくんでしょ?ダメだよそんなこと言っちゃ」

そう言いながら彼はアタシのまんこをぐちゃぐちゃとかき混ぜる。

梨沙「ひゃあっ!そこぉ!自分で触るより良いの!もっとしてぇ!」

男子「だからダメだよ、我慢してね」

アタシがおねだりをすると彼はパッと手を離してしまった。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:16:07.01 UPY9BtK20
梨沙「じゃあバイブ貸して!アンタがシてくれないなら自分で…!」

男子「だめだってば、パパのためなんでしょ?」

梨沙「いいのっ!もうパパなんていいから!おまんこしてよぉ!」

男子「そんなに言うなら…」

梨沙「良いの!?」

彼の態度が軟化した事で、アタシは目を輝かせた。

男子「その代わり、新しい約束を取り付けることになるよ?」

梨沙「…っ」

男子「当たり前でしょ?前の約束を破棄して処女を奪って欲しいっていうなら」

梨沙「…どんな条件よ」

男子「そうだなぁ…」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:16:48.38 UPY9BtK20
彼の出してきた条件は二つだった

一つは約束の期限を無制限とすること

そしてもう一つは…

梨沙「ありすを諦める…」

男子「それを呑んでくれるなら処女を奪ってあげるよ」

梨沙「…ふざけないで!ありすだけは助けてあげて!他の事ならなんでもするからそれだけは…」

男子「じゃあダメだよ」

にべもなくそう言うと、彼はアタシのお尻にいつものようにローションを注ぎはじめた。

梨沙「うくっ…ローション…入って…」

ローションを注ぎ終わると、いつものようにバイブで栓をし、貞操帯を…

梨沙「って、なんで前が塞がってるタイプなのよ!」

男子「だってねぇ…いつもの奴だと梨沙ちゃんオナニーで処女捨てちゃいそうだし」

梨沙「うっく…!」

否定できない…

男子「とりあえずこれで、しばらく頭を冷やして考えてきてよ」

そう言われ、アタシは彼の家を渋々後にした。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:17:24.40 UPY9BtK20
家に着くと、アタシはベッドに倒れ込んだ。

先程までの自分の痴態がまざまざと思い出される…

梨沙「アタシ…もうダメかも…」

ポツンとひとりごちる。

もう彼の前ではエッチな自分を抑えることが出来ない…

ひとたび彼のちんぽを目の前にすると、ちんぽの事しか考えられない…

あさましく淫らに開発されてしまった体が恨めしい…

既にちんぽ大好きなアタシとそうでないアタシ、どちらが本当のアタシなのかすら曖昧になってきている。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:17:50.81 UPY9BtK20
でも…

梨沙「ありすだけは…」

既にちんぽに屈した体と心を支える最後の芯

ありすだけはゼッタイに助け出してみせる…

そう思いながら、アタシの意識は闇に沈んでいった
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:18:16.04 UPY9BtK20
―7日目―

今日は学校もない。

前日は彼に用事があるらしく、お尻のローションを入れなおすだけで終わってしまった。

その後彼に渡された映像を見てずっと悶々としており、オナニーすら禁じられたアタシの我慢は既に限界だった。

一刻も早くちんぽをハメて欲しい…

その一心でアタシは彼の家へと急いだ。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:18:53.06 UPY9BtK20


男子「やあ梨沙ちゃん、今日は早いね」

梨沙「はぁ…はぁ…」

ああ…おちんぽ…

梨沙「お願いよ…ちんぽハメて!アタシを滅茶苦茶にして!…もう我慢できないの!」

アタシは玄関で彼に抱き着いていた。

やっとこの苦痛から解放されるという安堵からか、涙すら出てきてしまった。

男子「するにしてもまずは貞操帯を外さないとだよ」

梨沙「うう…」

言われてアタシはしぶしぶ彼から離れ、彼のベッドルームへと向かった。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:19:30.52 UPY9BtK20


カチリ、と音を立てて貞操帯の鍵が外れる。

アタシの愛液で蒸れていたアソコが外気に晒される。

男子「後は…これを…」

ずりゅりゅりゅっ!

梨沙「〜〜〜〜〜っ!!!」

彼がアタシのお尻に挿入されたバイブを抜いてくれた刺激で、アタシは軽く絶頂した。

梨沙「はやくちんぽぉ…ちんぽちょうだい…」

もうちんぽをハメてもらう事しか考えられない…

しかし彼はアタシにおちんぽをくれず、何かのリモコンを操作した

梨沙「…え、何したの?」

男子「…これは昨日の夜に放送したものなんだけどね、梨沙ちゃんに是非見てもらいたいんだ」

梨沙「…?」

見ると、彼の部屋のモニターに何か映像が映し出されている。

そこには…
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:20:18.64 UPY9BtK20
梨沙「ありすっ!?」

そこにはアタシが探し続けていた親友の姿があった。

ありすは何かとろんとした表情でカメラを見つめている。

梨沙「えっ…昨日?これが放送されたの?」

男子「そうだよ、とりあえず黙って見ていなよ」

画面の中のありすは、意を決したように言葉を発し始める。

ありす『皆さん、本日をもって橘ありすは…』

ありす『橘ありすはアイドルを…』

ありす『橘ありすはアイドルを卒業します!』

梨沙「!?」

衝撃的な発言と共にカメラが少しずつ引かれていく

そこには…

隠すべき所を全く隠していないヘンタイ衣装に身を包んだありすが…

恍惚の笑顔でそれまで寝そべっていた男のちんぽを咥えこんでいる姿が映し出されていた。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:20:58.73 UPY9BtK20
梨沙「あのちんぽ…」

ありすが咥えこんでいるちんぽには見覚えがあった

梨沙「そんな…ウソよ…」

画面の中のありすはその男への隷属と愛を叫びながら犯されている。

この獣のような喘ぎ声にも聞き覚えがあった

これまでアタシが毎日見ていたあの映像…

あれに映っていた子もありすだった…?

梨沙「アタシ、親友が犯されている姿を見て興奮してた…?」

これでどの面下げてあの子を助けるだなんて言えるだろう
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:21:31.71 UPY9BtK20
ふとおまんこを見やると、この映像を見たせいなのだろうか、

既に蜜がとめどなく溢れ、おまんこがびちゃびちゃになっていた。

梨沙「……ハハッ」

…もうどうでもいい

自嘲的な笑いが浮かんでくる。

気が付くとアタシは床に寝転がり、彼に向けて股を開いていた。

梨沙「…お願い、アタシの処女を奪って」

男子「あれ、良いのかい?」

梨沙「ええ…」

もう助けるべきありすも居ない

ありすに合わせる顔もない

男子「それじゃあ…今後ずっと、僕のいう事を聞いてもらうよ?」

梨沙「いいわよ…」

もう何も考えたくない…
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:22:09.81 UPY9BtK20
梨沙「アタシを…滅茶苦茶にして欲しいの」

じゅぶううううっ!!!

彼は勢いよくちんぽを突き込み、一息でアタシのおまんこを奥まで貫いた。

梨沙「ひぐっ…んうぅぅ…ああああああああっ!!!」

ブチブチッっと、何かが引き千切られる感覚

これが…破瓜の…

じゅぐっ!じゅぶっ!ずちゅっ!にゅぐっ!

梨沙「ああっ!なんでっ!?全然痛くないのっ!気持ちいいのっ!」

破瓜の痛みは全く無く、おまんこからの鮮烈な快感がアタシを包み込む。

男子「初めてでこんなに感じるなんて、梨沙ちゃんは淫乱だね!」

ばちゅっ!にゅぶっ!ぐじゅっ!ずちゅっ!

梨沙「ああっ!アンタのせいじゃない!アンタのせいでこんな…」

ずぐっ!!!

梨沙「ああ”あ”あ”っ!!!」

男子「僕の『お陰』でしょ?」

梨沙「そう…っ!そうなの!アンタのお陰でこんなヘンタイになっちゃったの!」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:23:07.55 UPY9BtK20
ずちゅっ!ぐじゅっ!ずぶっ!にゅごっ!

梨沙「ああっ!おまんこ良いっ!もっと前からハメて貰っていればよかったっ!」

男子「ふふっ…これからは好きなだけハメてあげるよ…っ!」

ぐぶっ!にゅぐっ!ごぶっ!ずじゅっ!

梨沙「ああっ!嬉しいっ!いっぱいハメてっ!…いっぱい射精してっ!」

男子「…っ!」

どぶっ…どぶびゅうるるるるるるるっ!!!

梨沙「ああっ…入って…あっ…ああああああっ!!!」

アタシのおまんこの奥へと熱い滾りが注ぎ込まれる…

その熱を受けて、アタシは初めての中出し絶頂を体験していた。

こぷっ…ドロォ…

ちんぽが抜けたおまんこからは、精液と破瓜の血が混ざった液体が流れだしている。

梨沙「…ふふっ」

不思議と笑みがこぼれる

この時のアタシには、これまでのアタシを縛り付ける何もかもがこの液体と共に流れ出しているように思えていた。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:23:38.77 UPY9BtK20
もっと欲しい…

もっとこれまでのアタシを白く塗りつぶして欲しい…

アタシはいまだに硬さの衰えない彼のちんぽに舌を這わせながらおねだりをしていた。

梨沙「もっと…もっとちんぽ頂戴…?白くて熱〜いせーえき、もっと沢山注いで?」

男子「その前にだけど…梨沙ちゃん、ありすちゃんに会いたくはない?」

ありす…

アタシの親友…

でも、今はそんなのどうでも良い

今はただ、ちんぽが欲しい

梨沙「ああっ…そんなのどうでも良いからぁ…ちんぽ頂戴!おまんこにもっとせーえき欲しいの!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:24:13.80 UPY9BtK20
男子「いいからいいから…入ってきていいよ!」

梨沙「…えっ?」

彼の言葉に反応して、カチャッと音を立てて開いた扉の先には…

ありす「…」

梨沙「ありすっ!?」

先程画面の中で奴隷嫁になると宣言していた親友が

最後に会った時と同じ服装でアタシの前に立っていた。

ありす「…」

ありすは無言でアタシに近づいてくる。

先程までちんぽに狂っていたアタシの頭はすっかり冷めきっていた。

どうしてありすがここに…
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:24:54.87 UPY9BtK20
ありす「梨沙さん…良い恰好ですね?」

アタシの裸体を…注がれた精液がダラダラと垂れるおまんこを見ながらありすは言った。

梨沙「…やだ…見ないで…」

アタシは体をよじり、恥ずかしいトコロを隠そうとした。

ありす「…へぇ?」

そう言うとありすはアタシに近づき

くちゅっ…

梨沙「ひいっ!」

ありす「梨沙さんは私が犯されている姿を見て興奮していたのに、私は見ちゃだめなんですか?」

ありすはアタシのまんこを指でかき混ぜながらそう言った。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:25:37.84 UPY9BtK20
梨沙「ああっ!やぁっ…やめて…!」

ありす「こんなに沢山注いで貰ったんですね…素敵です」

ありすは指についた精液を舐めながらそう言った。

梨沙「違うの…違うのぉ…アタシはアンタを助けるために…」

ありす「助けるために無理やり…調教されて、屈してしまったんですよね?」

ありすの冷たい視線が突き刺さる。

梨沙「それは…!」

ありす「自分からおねだりしていましたよね?」

梨沙「うう…ありす…」

ありす「部屋の外に居ても梨沙さんの喘ぎ声は聞こえてきましたよ、随分感じていたんですね?」

梨沙「ごめん…ごめんね……」

ありす「この……淫乱、淫売、最低の便所女!」

ビクン!ビクビクッ!

梨沙「っ!〜〜〜〜っ!!!」

ありすの罵倒

それだけで、羞恥心と罪悪感でいっぱいだったハズのアタシは絶頂してしまった。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:26:05.91 UPY9BtK20
ありす「…罵倒されて感じちゃうんですか?救いようの無い変態に成り下がりましたね」

ありすは冷たい視線を投げかけながらアタシの頬を…

スッと優しく撫でた。

ありす「でも梨沙さん…それで良いんですよ」

梨沙「…へ?」

先ほどまでとうって変わって、ありすの目はなぜかとても優しかった。

ありす「私達は雌なんですから、雄に征服されるのは当然の事なんです」

梨沙「ありす…何を…」

ありす「梨沙さんが私のためにここまで堕ちてくれたこと、凄く嬉しいです」

心の底から嬉しそうに語るありす。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:26:39.51 UPY9BtK20
ありす「梨沙さんは…私の自慢の親友です」

そう言って、ありすは私に口づけをした。

それと同時に

じゅぶうううううう!

梨沙「んぶっ!?んぎゅうううううううう!!!」

横でアタシ達のやりとりを見ていた彼がアタシのおまんこを再び勢いよく貫いた。

ありす「あぁ…んちゅっ、梨沙さんが感じている顔…んちゅっ…凄くイイですね…」

ありすはアタシの顔を舐めまわしながら恍惚とした表情で呟く。

ばちゅっ!ぶちゅっ!ずちゅっ!じゅぶっ!

彼は全く遠慮なくアタシのおまんこを突き上げてくる。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:27:11.20 UPY9BtK20
梨沙「やっ!あっ!ああっ!ありすっ!ア…アタシおかしいのっ!」

ありす「…何がおかしいんですか?」

梨沙「ありすに見られているのにっ!死んじゃいたいくらい恥ずかしいのにっ!…最高に気持ち良いのっ!!!」

ばちゅん!ぶちゅっ!ずぶん!ぐぶっ!

梨沙「気持ちいっ!おちんぽ気持ちいの!変になっちゃうよぉ!」

彼に激しく突かれながら、アタシはありすにしがみついて叫んだ。

ありす「ふふっ、そんなの少しも変じゃないですよ」

梨沙「…ほんと?」

ありす「ええ、私達雌のおまんこはおちんぽを咥えこんで気持ち良くなるためにあるんですよ?」

ありすはアタシの目を覗き込んで、言い聞かせるように

ありす「梨沙さんだってもう立派な雌なんです、恥じらいも捨てて、獣のように、貪欲に快楽を貪りましょう?」

梨沙「あり…す…」

ずっ…パアン!

梨沙「ひぎっ…あああ”あ”あ”っ!!!」

一際強く突き上げられたアタシは情けない悲鳴を上げる。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:27:39.96 UPY9BtK20
ありす「良いですよ…おちんぽに完全に屈服した梨沙さんの顔…素敵です…」

ありすはうっとりとした顔でアタシの顔を撫でまわす。

ばじゅっ!ぐじゅっ!ずぎゅっ!にゅぶっ!

梨沙「ああっ!ありす…!気持ちよすぎる…!怖いよぉ…!」

アタシはありすに抱き着き、激し過ぎる快感に悶えていた。

ありす「梨沙さん、私がついていますから、何も怖くなんてないんですよ…」

そう言うとありすは再びアタシの唇にキスをし…

どびゅうるるるるるっ!!!

梨沙「んぶっ!?んんっ!んぎゅううぐううううううううう!!!!!」

それと同時に膣内に注がれた大量の熱い精液によって絶頂した。

ありす「梨沙さんのおまんこでのアクメ顔…ふふっ、可愛い…」

梨沙「あっ……あへ……きもちいぃ…」

アタシはおまんこで感じる強烈な絶頂の余韻を堪能していた。

ありすはしばらくの間、絶頂したアタシの顔にキスの雨を降らせ続けていた。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:28:19.04 UPY9BtK20


しばらくたった後、ありすは幸せそうに目を細めアタシに語りかける。

ありす「梨沙さん、私はもう戻りません」

梨沙「ありす…」

ありす「私は…もうご主人様のおちんぽ無しでは生きていけませんから」

絶望的な気持ちになった。

しかし、同時にあんな凄いのを毎日ハメられてればそうなるだろうなという感覚もあった。

ありす「ふふっ…梨沙さん、あれを見てください」

ありすが促すまま、その指の指す方を見やった。

そこには、あれだけアタシの中に出したというのに、いまだ全く衰えずにそり立ったおちんぽがあった。

ありす「ふふっ…彼は、まだまだ梨沙さんを犯したくてしょうがないみたいですよ?」

梨沙(アタシを女に…雌にしてくれたおちんぽ…)

それを見るだけで、胸が高鳴る。

おまんこはそれを受け入れるために蜜を絶え間なく溢れさせている。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:28:50.55 UPY9BtK20
ありす「梨沙さん、もう私の事は気にしないで良いんですよ…」

ありすはアタシの耳元で囁く。

ありす「梨沙さんの望むように…おねだりしてみてください」

梨沙「それ…あなたのおちんぽ欲しいの…お願い、入れてぇ…」

ありすに言われるまでも無く、アタシは彼に向けて股を開きおねだりをしていた。

梨沙「アタシのナカにずぼずぼ突っ込んで!どぴゅどぴゅせーえき出して!」

彼がゆっくりと覆いかぶさってくる。

梨沙「そして…アタシをママに、して?」

じゅぶうううっっっっ!!!

梨沙「ひっ…ぐうううううう!!!!」

アタシのおねだりで興奮してくれたのだろうか、先ほどよりも硬さと太さを増したおちんぽがアタシを貫いた。
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:29:22.56 UPY9BtK20
じゅぐっ!ずぶっ!ぐじゅっ!ずにゅっ!

梨沙「ああっ!良いっ!すごいのっ!激しいっ!」

アタシの事を孕ませようとする意思の籠ったような激しいピストン

梨沙「好きっ!セックス好きぃ!もっとして!滅茶苦茶に突いてっ!」

じゅぶっ!ぐぶっ!にゅごっ!ごぼっ!

ピストンは更に激しく、速度を増していく

おまんこを滅茶苦茶にされている快感と、彼に求められているという幸福感がアタシを包み込む。

それらは徐々に、そして決定的にこれまでのアタシを上書きしていった。
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:30:11.57 UPY9BtK20
ありす「…それではお二人とも、私はご主人様の下に戻りますね」

ぶじゅっ!じゅぐっ!ぐにゅっ!ぶぎゅっ!

梨沙「射精して!アタシの膣内に射精してっ!アタシをママにしてっ!」

ありす「…ふふっ、もう夢中ですね」

もう彼しか…彼とセックスすることしか考えられない…

既にありすの事は頭になく、アタシはただただ快楽を貪っていた。

ありす「…梨沙さん、お幸せに」

パタン
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:30:40.13 UPY9BtK20
ばじゅっ!ぶちゅっ!ぼじゅっ!ぶにゅっ!

男子「…射精るっ!膣内に出すよっ!」

梨沙「…うんっ!ちょうだい!アタシにせーえき注いでっ!」

アタシは彼にしがみつき射精をねだる。

男子「…射精るっ!!!」

どびゅっ!どびゅるるるるるる!!!

梨沙「ああっ!熱いの!沢山来て…あ、ああ…あああああああっ!!!」

アタシのおまんこの奥に熱い精液が注ぎ込まれた。

そしてアタシも彼に思い切りしがみついたまま体を痙攣させ絶頂した。

梨沙「はぁ…はぁ…」

お腹の中に熱いものを感じる…

梨沙「ふふっ…しあわせ…」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:31:08.43 UPY9BtK20
じゅぶっ!

梨沙「ああっ…!?」

アタシが余韻に浸る間もなく、おちんちんの硬さが全く衰えてない彼は再びピストンを開始した。

男子「まだまだ…何度でも、梨沙ちゃんが孕むまで注ぐからね…!」

力強く宣言する彼。

あぁ…

アタシ、本当に今日でママにされちゃうんだ…

そんな予感をしながら、アタシは何度も何度も、彼の精液を受け止めるのだった…
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/12/18(月) 22:34:48.00 UPY9BtK20
おわりです、お付き合いありがとうございました。

前回から間隔が開きましてお待たせいたしました、次回で梨沙編は終わりの予定です。

次は年内には上げたいと思います。

藍子「弊社の主力商品は『ゆるふわ』となっております」キリッ

1 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 10:58:30.39 fz4C+XWp0
藍子「いかがでしょう。御社にとっても決して悪い取引ではないと思うですが」

藍子「…ふむ」

藍子「『ゆるふわが何かわからない』ですか」

藍子「ごもっともですが…困りました。弊社の扱っている『ゆるふわ』は形のない商品なのでお見せすることはできないのです」

藍子「…」

藍子「そんな気難しい表情をなさらないでください。少し話題を変えましょうか♪」

藍子「ついこの前うちの前の塀に2匹の猫ちゃんがお昼寝していてですね…」ウキウキ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513907910
2 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 10:58:51.21 fz4C+XWp0
(5時間後)

藍子「は! し、失礼致しました。こんなにお時間をとらせてしまって…」

藍子「…え!? 契約ですか! ありがとうございます♪」

藍子「えへへ、またお話ししましょうね♪」
3 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 10:59:17.86 fz4C+XWp0
(別の日)

藍子「(今日は961プロダクションへの営業ですね…社長は頑固者という話なので筋道立った論理的な説明を求められそうです…)」

藍子「…頑張ります」キリッ
4 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 10:59:44.01 fz4C+XWp0
(しばらくして)

藍子「それで猫ちゃんが膝の上に乗ってきてしまったので、公園で2時間くらい過ごすことになってしまったんですよ♪ でも、公園にいるときに…♪」ホワホワ

藍子「…はっ!! も、申し訳ありません! 『ゆるふわ』の商品説明をするつもりが3時間も話してしまって…」

藍子「え!? 契約してくださるんですか!? ありがとうございますっ♪」

藍子「…」

藍子「え? うちでアイドルをやらないか、ですか?」

藍子「…申し訳ありません。私は1人でも多くの人に『ゆるふわ』を届けなければいけないのでお断りさせていただきます」

藍子「お誘いはとても嬉しかったです♪ よければまたお話ししてくださいね♪」
5 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:00:24.62 fz4C+XWp0
(別の日)

藍子「(今日は346プロダクション…アイドルをたくさん売り込んでいる新気鋭の事務所です)」

藍子「(きっと活気に溢れているんでしょうね…雰囲気に呑み込まれないためにも気を引き締めてかからねばなりません)」キリッ
6 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:00:56.91 fz4C+XWp0
(しばらくして)

藍子「せっかくのケーキバイキングだったのに結局ひとつ目のケーキを食べてる途中で終わっちゃったんですよ。せめてケーキの上のイチゴは食べたかったなぁ〜、なんて思ったんですけど…♪」ポワポワ

藍子「…あ、もうこんな時間ですね。すみません。今日はもう帰りますね♪」

藍子「え? 商品を売りにきたんじゃないかって…あ! そ、そうでした!! すみません!」ペコリ

藍子「えへへ…うっかりミスをよくしちゃうんですよね。恥ずかしいなぁ///」

藍子「それでゆるふわというものはですね…♪」ウキウキ
7 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:01:24.94 fz4C+XWp0
(8時間後)

藍子「ふぁぁ…はっ! す、すみません! うっかり寝ちゃったみたいで!!」

藍子「き、気にしてないですか…でも…」シュ-ン

藍子「…」

藍子「…落ち込んでる姿は似合わない? そ、そんなこと言われてると…その…ありがとうございます…///」

藍子「…でも、そうですよね♪ 落ち込んでる暇はありません♪」

藍子「それで…ゆるふわはいかがですか?」

藍子「検討しておくですか。ありがとうございます♪」

藍子「…名刺? 事務所のものはすでにいただいたと思うのですが」

藍子「『俺個人のものだ』ですか…って、そ、そういうのはいけませんよ!?」オロオロ

藍子「あぅ…そ、それでは…一応受け取っておきますけど…受け取るだけですから…///」
8 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:01:57.01 fz4C+XWp0
(別の日)

藍子「(さて…今日の営業先は765プロダクション…超一流の企業と聞きました…超一流というからにはさぞかし超一流なのでしょうね…)」

藍子「(しかし、いつもとやることは変わりません。毅然とした態度で論理的に『ゆるふわ』のよさを理解していただくだけです)」

藍子「…頑張ります」キリッ
9 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:02:24.38 fz4C+XWp0
(5時間後)

藍子「ふふふ。そうなんですか♪ プロデューサーさんもアイドルの子に毎日振り回されて…大変なんですね♪」

藍子「でも、すごく楽しそうです。プロデューサーさん。アイドルたちのことを話している時、すごくイキイキしてますから♪」

藍子「いいなぁ…私もちょっと憧れちゃうな♪」
10 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:02:51.64 fz4C+XWp0
藍子「…」

藍子「え? アイドルをやってみないかって?」

藍子「そ、そ、そんなの無理ですよっ! ほら、私はキビキビするの苦手ですし、その、アイドルの子みたいにスタイルもあんまり…」

藍子「…もっとシュッとした子もいる? もぅっ! そういう話じゃないんです!」

藍子「…お話はありがとうございます♪ でも、いまはこうして働いているのが楽しいんです。色々な人と話せますしね♪」

藍子「それじゃあ、お話ありがとうございました♪ また今度お話ししましょうね♪」

藍子「…あ、まだゆるふわの説明もしてませんでした!」

藍子「うっかりです♪」エヘヘ
11 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:03:40.44 fz4C+XWp0
(しばらくして)

藍子「(ふぅ…まさか会社が倒産しちゃうなんて…悲しいなぁ)」シュ-ン

藍子「(次のアルバイトは何しようかな…)」

トゥルルル...トゥルルル...

藍子「電話? これは…346プロダクションの人の番号かな?」
12 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:04:09.80 fz4C+XWp0
(しばらくして)

藍子「というわけで今日からお世話になります。高森藍子です♪」

藍子「…もぉ。ゆるふわのセールスマンはもう終わりです。プロデューサーさん。私はアイドルなんですよ♪」

藍子「それより…セールスマンの私をナンパしようとしたことっ。忘れてませんからっ!」

藍子「まったく…いつもああなんですか?」
13 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:04:52.25 fz4C+XWp0
藍子「違う? え? あれはアイドルの誘いだった? 個人の名刺というのは『プロデューサー』としての名刺だった?」

藍子「…」

藍子「…す、すみません…勘違いをしてしまったようです…///」

藍子「…と、とにかく! 二人三脚で頑張っていきましょう! アイドルになったからには苦手なキビキビもやりますよ!」

藍子「あ、それはそうとですね。今日の朝、信号で待ってた時にトイプードルの子が…♪」ポワポワ

終わり
14 :◆hAKnaa5i0. 2017/12/22(金) 11:05:20.98 fz4C+XWp0
以上です
お読みいただきありがとうございました
エリートセールスマン藍子ちゃんが書きたかっただけなんです。「なんで高校生のバイトが営業してんだ」とか「結局、ゆるふわってなんなんだ」とか細かい部分のツッコミはお許しください
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/22(金) 12:48:45.83 Uo/Y5IdNO
すみません、このゆるふわ一つください。

【モバマス】荒木比奈「春菜ちゃんが大仏マスクを被ってるっス」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:14:44.95 Pdq9+kxt0


比奈「何やってるんっスか?」

春菜「…………」(E:大仏マスク)

比奈「黙ってると怖いんでなにか喋ってくださいよ」

春菜「……すいません、必要なことなんです」

比奈「いや、すいませんじゃなくて」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513775684
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:16:30.11 Pdq9+kxt0


比奈「とりあえずそのマスク外しませんか?」

春菜「!!?それだけは勘弁してください!!!」

比奈「なに言ってるんっスか!ほら外すっスよ!!」グイグイ

春菜「やめてください!断固死守します!!」

比奈「抵抗はやめるっス!大仏マスクのまま収録に出るつもりっスか!?」グイグイ

春菜「わけが!わけがあるんです!聞いてください!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:18:25.67 Pdq9+kxt0


春菜「じ、実はですね……」

比奈「実は?」

春菜「いま私……」

比奈「ふむ」

春菜「ノーメガネなんです/////」

比奈「…………」グイグイ

春菜「やめて!無言でマスクを引っ張らないで!!!」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:20:08.24 Pdq9+kxt0


比奈「まったく……眼鏡がないなら貸すっスよ?」

春菜「そんなことしたら比奈ちゃんがノーメガネになるじゃないですか!?」

比奈「いや、私はコンタクトがあるから……」

春菜「いやです!絶対に受け取りません!」

比奈「めんどくさい子っスねぇ……」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:22:17.62 Pdq9+kxt0


比奈「じゃあスタッフに言って眼鏡を借りてきてあげるっス」

比奈「度は入ってないけど我慢するっスよ?」

春菜「すいません。その手段はすでに試したんですけどダメでした」

比奈「ありゃ?小道具でならありそうなもんですけど……」

春菜「どうもPさんが根回しして眼鏡を私に近づけないようにしてるみたいで……」

比奈「ちょっと待て、一体なにがあったんっスか?」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:24:02.13 Pdq9+kxt0


春菜「実は来週遊園地でロケがあるんですよ」

比奈「遊園地かぁ……楽しそうじゃないっスか」

春菜「とんでもない!あんなところ絶対に行きません!!」

比奈「それはまたなんで?」

春菜「だって、ジェットコースターに乗るんですよ!!」

比奈「春菜ちゃん絶叫系が苦手なn…「眼鏡を外すよう言われるじゃないですか!?」

比奈「ああ、なるほど」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:26:15.23 Pdq9+kxt0


比奈「でもそれならコーヒーカップみたいなゆったりしたやつだけ乗ったらいいんじゃ?」

春菜「私もその譲歩案を出したんですけど……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

モバP「眼鏡を理由に仕事を選り好みするような悪い子に育てた覚えはありません!」

モバP「反省するまで眼鏡は全部没収します!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

春菜「という感じで問答無用で奪われまして……」

春菜「だから申し訳ありませんが今回の収録はこのまま出させてもらいますね」

比奈「はいそうですかって納得する訳ないでしょう!ほらノーメガネでもいいから顔を出すっス!」グイグイ

春菜「いや!やめてください!比奈ちゃんのエッチ!HENTAI!!」

比奈「この絵面のどこに変態要素があるっスか!?」グイグイ

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:28:25.78 Pdq9+kxt0


ガチャリ

奈緒「比奈さん、遊びに来た……ってなんだよその大仏!?」

比奈「奈緒ちゃん!手伝うっス!」グイグイ

春菜「そんな!二人掛かりなんてズルいですよ!!」

比奈「素顔を隠してる春菜ちゃんの方がずっとずるいですよ!」グイグイ

奈緒「お、おう……なんだよこの状況」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:30:06.67 Pdq9+kxt0


説明しました


奈緒「なるほど、Pさんがねぇ……」

春菜「そうなんです!ひどいと思いませんか!?」

奈緒「ひどいとは思うけどさ……その大仏マスク被ったままで収録でるのはまずいだろ」

比奈「ほら、奈緒ちゃんもこう言ってるじゃないっスか。はやく外すっス」

春菜「……期待のニューカマー!素顔を隠した仮面アイドル!とかでごまかすのはダメですかね?」

比奈「ダメっス!今回は私と春菜ちゃんがオファーを受けた仕事なんですから」

春菜「じゃあせめて顔を隠すために曇りガラスと変声機を用意してください」

奈緒「いや、そんなことしたらインタビューを受ける元犯罪者みたいになっちゃうだろ」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:32:25.32 Pdq9+kxt0


比奈「だいたいなんでノーメガネじゃ嫌なんっスか?」

比奈「眼鏡がなくても春菜ちゃんは十分かわいいってPさんから聞いてますよ?」

奈緒「そういや眼鏡なしの春菜って見たことないな……」ジー

春菜「そんな目で見つめても素顔は見せませんよ」

春菜「アイドル上条春菜はノーメガネフェイスを見られたら死ななければならないという鉄の掟があるんです」

奈緒「キン肉マンかよ」

比奈「だいたいPさんは眼鏡なしの春菜ちゃんを見てるじゃないですか」

春菜「あれはノーカンです!」

奈緒「都合のいい掟だな」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:34:16.88 Pdq9+kxt0


奈緒「しかしそこまで隠されると暴きたくなるのが人の心理!」グイグイ

春菜「やめて!乱暴しないで!」

比奈「私が両手で引っ張ることで100万パワー+100万パワーで200万パワー!」グイグイ

奈緒「二人で引っ張ることで200万×2の400万パワー!!」グイグイ

春菜「や、ダメ!!」

比奈「そしていつもの3倍の回転を加えれば……」

奈緒「400万×3の……」

比奈奈緒「「1200万パワーだーーーーーー!!!!」」ググイー!


スポーーーーン
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:36:05.47 Pdq9+kxt0


比奈「そ、そんな!?」

奈緒「まさか……マスクの下には……!!」

比奈奈緒「「まだマスクがあったなんて!!?」」

春菜「そう簡単には素顔はさらしませんから!」(ピエロのマスク)

奈緒「なあ、もうこれでよくないか?適当にSEKAI N◯ OWARIに影響受けたとかいって誤魔化してさ」

比奈「いや、このマスクはまずいっス……」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:37:03.39 Pdq9+kxt0


比奈「このマスク、ホラー映画のItに出てくるピエロと同じデザインっス」

奈緒「あ〜言われてみれば確かに怖い。トラウマになりそう」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:39:14.00 Pdq9+kxt0


奈緒「しょうがない、じゃあちゃっちゃと脱がしていくか」

比奈「この調子だとまだ何枚か重ねて被ってそうっスね」

スポーーーン

春菜「なんどやっても無駄です!」(E:鉄仮面)

スポーーーン

春菜「眼鏡なしでテレビに出るくらいなら……」(E:スクリーム)

スポーーーン

春菜「服を脱いだ方がマシです!!」(E:アニノマス)

比奈「ポピーざパフォーマーのケダモノみたいっスね」

奈緒「くそ!こうなったら意地でもノーメガネの素顔を拝んでやる!!!」

スポーーーーン

スポーーーン

スポーーン

スポーン

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:41:18.36 Pdq9+kxt0


比奈「まったく、どんだけ顔を見られるのが嫌なんっスか?」

スポーーーン

春菜「だって……」(E:ダースベイダー)

奈緒「別に目からオプッティックブラストが出る訳でもないだろ?」

スポーーーン

春菜「そんなもの出ませんよ!」(E:般若)

比奈「じゃあ死の線が見えるとか?」

スポーーン

春菜「直死の魔眼も持っていません!」(E:Pヘッド)

奈緒「はいはい、その趣味の悪いマスクも外すからな〜」

スポーーーン

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:43:04.16 Pdq9+kxt0


比奈「どうやら、そのお面が最後の一枚みたいっスね」

春菜「…………」(E:ムジュラの仮面)

奈緒「というかどう考えても物理法則を無視した枚数を被ってると思うんだが……」

比奈「奈緒ちゃん、いいんっスよ細かいことは」

奈緒「お、おう……」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:45:15.82 Pdq9+kxt0


比奈「春菜ちゃん、最後の一枚は自分の手で脱ぐっス」

奈緒「比奈さん!?」

比奈「春菜ちゃんがノーメガネで人前に出たくないという気持ちはわかるっス」

比奈「春菜ちゃんにとって眼鏡は翼なんですよね?」

比奈「伏し目がちで自信がなかった自分を変えるキッカケになったものだから常に身につけていたい」

比奈「違いますか?」

春菜「…………」

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:47:05.06 Pdq9+kxt0


比奈「でもそれじゃあダメなんっスよ、きっと」

比奈「眼鏡を理由に困難から逃げるようじゃ眼鏡を利用してるだけっス」

比奈「Pさんはどんな困難も眼鏡と乗り越える春菜ちゃんになってほしいんっス」

春菜「眼鏡と乗り越える……」

比奈「それこそが眼鏡と共にあるってことじゃないんっスか?」

奈緒「…………」

奈緒「いや、いいこと言ってる風だけど何言ってるんだ!?」

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:49:05.66 Pdq9+kxt0


春菜「そうですね!きっとあるはずです!眼鏡のままでも絶叫マシンに乗る方法が!!」

春菜「そういえば家にスポーツ用の眼鏡バンドがあったはず……あれを使って顔に固定すれば!!」

春菜「二人ともありがとうございます!おかげで目が覚めました!!」

比奈「それはよかったっス」

奈緒「まあ私は仮面を剥がしてただけだけどな」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:51:03.17 Pdq9+kxt0


春菜「私、Pさんに謝ります!そして眼鏡を取り返します!」

春菜「だから、見ていてください!素顔のアイドル、上条春菜を!!」ペリペリペリ

比奈「は、春菜ちゃんが仮面を……!!」

奈緒「ついにノーメガネの春菜を見れるのか!?」


スポーーーン

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:53:03.92 Pdq9+kxt0


春菜「もう、素顔を隠したりなんてしません!」

春菜「これがありのままの私……眼鏡に隠れず、眼鏡と共に進む私の素顔です!」

比奈「…………」

奈緒「…………」

春菜「あれ?なんだか反応が薄いですけど……どうかしました?」

比奈「いや、なんというか……」

奈緒「言いにくいんだけど……」

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:54:06.15 Pdq9+kxt0


比奈奈緒「「顔が見えない(っス)」」

春菜「なんでですか!?」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:56:04.93 Pdq9+kxt0


春菜「ほら!よく見てくださいよ!」

春菜「私の貴重なノーメガネフェイスですよ!?」

比奈「いや、なんか輪郭は見えるんっスよ」

比奈「ただ肝心の顔の部分が黒くなってて見えないっス」

比奈「表情も見えないくらいベタ塗りっス」

奈緒「っていうかこれマスクじゃないよな」グイー

春菜「い、いひゃいです!ほほをひっぱりゃないで!!」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 22:58:07.41 Pdq9+kxt0


奈緒「あ〜わかった。これあれだ」

奈緒「765プロとか961プロの社長とかと同じタイプの人間だ」

比奈「言われてみれば確かに……あの人たちも黒いシルエットとしてしか見えないっスからねえ」

奈緒「たまにテレビに映ってもうまいこと顔だけ見切れてるしな」

春菜「ってことは私も社長になるんですか?でも、つかさちゃんは顔見えますよね?」

奈緒「いや、この場合はただ単に……」

比奈奈緒「「映す価値なし」」

春菜「ひどい!?」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:00:19.90 Pdq9+kxt0


比奈「しかし困ったっス。これじゃあせっかくテレビに映っても意味ないっスよ」

奈緒「なんかいい方法は……」

春菜「何とかして存在感を出す方法は……」

奈緒「…………」

春菜「…………」

比奈「…………ひとつだけ方法があるっス」

春菜「?」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:01:29.96 Pdq9+kxt0


比奈「まあまあ、仮面どうぞ」

春菜「」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:03:34.42 Pdq9+kxt0


春菜「決死の覚悟で外した仮面をまたつけろって言うんですか!?」

奈緒「比奈さん正気か!?」

比奈「奈緒ちゃん、昔の人はこんな言葉を残しています」

比奈「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

奈緒「ま、まさか……!?」

比奈「はい」

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:04:27.87 Pdq9+kxt0




比奈「自分も仮面をつけるっス!」

春菜「ひ、比奈ちゃん……!」ジーン

奈緒(あ、もうこれダメだ)



30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:06:19.47 Pdq9+kxt0


比奈「問題は山積みっスけど心配ないっスね」

比奈「今日は私と春菜ちゃんで仮面アイドルっス!」(E:宇宙メダロッターX)

春菜「サイバーグラスならぬサイバーマスク結成ですね!」(E:怪盗レトルト)

比奈「さあ!スタジオ入りっスよ!!」

春菜「彩ましょう、食卓を!」


ガチャリ

バタバタバタ……


奈緒「…………」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:08:35.25 Pdq9+kxt0


ガチャリ


菜々「あ、奈緒ちゃんこんな所にいたんですか?」

奈緒「いや、うん……色々あって」

菜々「色々……そういえば春菜ちゃんはいないんですか?」

奈緒「春菜ならもうスタジオ入りしたけど……」

菜々「あちゃ〜遅かったみたいですね」

奈緒「?」

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:10:25.14 Pdq9+kxt0


菜々「実はPさんから春菜ちゃんに眼鏡を渡すように言われて持ってきたんですよ」

奈緒「Pさんから?」

菜々「“春菜のために眼鏡バンドを用意した。悪かったと伝えてくれ”と言われたんですけど……喧嘩でもしてたんですか?」

奈緒「いや、なんでもないよ。帰ろうぜ」

菜々「え、でも眼鏡は……」

奈緒「必要なら取りに来るだろ。問題が起きる前に帰ろうぜ」

菜々「あ、待ってくださいよ!」


バタバタバタ

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:11:51.34 Pdq9+kxt0


その後、謎の仮面アイドル、サイバーマスクの正体は謎に包まれたまま消えていった。

春菜は絶叫マシンに乗っても眼鏡はズレなかった。

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/20(水) 23:12:28.75 Pdq9+kxt0


終わりです。

閃乱カグラの叢ちゃんみたいに素顔を見せるのを恥ずかしがる春菜を書こうと思ったのにこんなことになってしまった。

いったいどこで間違えたのだろう?

モバP「次のメンバーはカレン、アーニャ、ヒナだな」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 21:40:08.69 jD8Cthcn0
9/9 765プロ事務所

小鳥「おセックス!おセックス!今年も無かったおセックス!」

千早「もう、始まっちゃったわね」

春香「去年よりも一時間もはやいね」

あずさ「はやく、音無さんを地下室に連れて行きましょう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1505047208
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 21:42:11.45 jD8Cthcn0
〜765プロ地下室〜

小鳥「おセックス!おセックス!今年も無かったおセックス!」

あずさ「この地下室って地下室というよりは体育館みたいな広さよね」

千早「とりあえず、プロデューサーには国外に逃ぼ・・・出張に行って貰ってるわ」

春香「真にも事務所周辺には来ないように伝えたよ」

千早「おととしでしたっけ?男と間違われて襲われたのって」

春香「たしか一昨年。去年は律子さんがパンツスーツなんて着てたから犠牲に」

小鳥「おセックス!おセックス!今年も無かったおセックス!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 21:45:12.70 jD8Cthcn0
小鳥「おセックス!おセックス!おセ、おセ、おセ、おセ、おセ、おセ、おセ、おセックス!」

あずさ「3年前は高木社長が襲われそうになったんですよね?」

春香「直前で黒井社長が助けてくれなかったら、きっと廃人になってたと思うよ」

春香「助けた直後に半裸&涙目の高木社長に興奮した黒井社長が結局襲っちゃったけど」

春香「朝が来るまでずっと「高木ィ、高木ィ」って言いながら腰振ってて、それ以降社長は男性恐怖症&EDになったんだって」

春香「今年は、日付が変わるまで大人しくしていてくれればいいんだけど・・・」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 21:48:24.90 jD8Cthcn0
小鳥「男だったら誰でもイイ!おセックス!おセックス!」

春香「あ、様子が変わった」

千早「四つんばいになってそこらじゅうを見回してるわね」

あずさ「においも嗅いでるみたいですね」

小鳥「男はどこだ?おセックス!男はどこだ?おセックス!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 21:52:03.60 jD8Cthcn0
小鳥「人の匂いだ、おセックス!男だったらおセックス!」

千早「こっちに向かってくるわ」

春香「さすがにこのメンバーなら襲われないとおもうけど」

あずさ「人ってあんな昆虫みたいに動けるんですね」

小鳥「男はどいつだ、おセックス!」

千早「ねぇ春香。逃げ出してもいいかしら?」

春香「今不用意に動いたら確実に襲われるよ」

あずさ「そもそもなんで一緒に地下室にいるんでしょうか?」

春香「人が居ないと地下室から無理矢理出ようとして大怪我するからって」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 21:55:22.87 jD8Cthcn0
小鳥「〜〜〜〜〜〜〜」ジロジロ

千早「なんかすっごい見られているんだけど、大丈夫かしら?」

春香「まあ、この3人は過去に襲われたことがないから多分大丈夫」

小鳥「・・・こいつ、胸無い、男だ!」ガバッ

千早「えっ、ちょ、助け」

春香「千早ちゃん頑張ってね」ダッ

あずさ「日付が変わるまでの辛抱だから」ダッ

千早「あいつら逃げ出しやがった!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 22:02:10.94 jD8Cthcn0
小鳥「男!どこ!男!どこ!下半身さえあればいい!」

春香「危なかったね、千早ちゃん」

あずさ「大丈夫でした?」

千早「二人とも、よくも見捨ててくれたわね」

小鳥「女しかいない!おセックス出来ない!女しかいない!おセックスできない!」

春香「えーと、ほら、小鳥さんが壁を這いまわってるよ」

あずさ「首とかグリングリン動いてて気持ち悪いわね」

千早「二人とも話をそらさないで」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 22:06:55.50 jD8Cthcn0
小鳥「女しかいない!おセックス出来ない!女しかいない!おセック」ピタ

春香「あ、止まった」

あずさ「どうやって壁にへばりついたまま止まってるのかしら」

千早「また、こっちにこないといいですけど」


小鳥「女がいる!私が男ならおセックス出来る!なら、私は男!」

春香「なんかヤバイこと言ってません?」

あずさ「あら〜」

千早「少しでも距離をとっておきましょう」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/09/10(日) 22:11:03.99 jD8Cthcn0
小鳥「おセックス!おセックス!これからするぞ!おセックス」

春香「こっちに向かってきた、全員散開!」

小鳥「おセックス!おセックス!貴方とひとつに!おセックス!」

あずさ「なんでこっちにくるの」

春香「やっぱり、あずささん狙いですね。まあ、あれだけ揺らしながら挑発してれば」

千早「くっ」

柳瀬美由紀「お兄ちゃんとお姉ちゃんたち」

2 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:11:34.44 ZursFN8RO
モバP「おはようございまーす」

ちひろ「おはようございます♪」

杏「おはよー」グテー

モバP「杏がこんなに早くいるなんて珍しいな、朝から仕事入ってたっけ?」

杏「いや別にー、なんとなーく早く来たかっただけだよ」ダラー

モバP「ほーん」

杏「それよりもプロデューサーが来るのが遅いんじゃない?」

モバP「まぁ確かにいつもよりは遅いな」

杏「でしょ? 杏は正しかった」

モバP「なんだろう、別に悔しくないな」

ちひろ「プロデューサーさん、口だけじゃなく手も動かしてください」

モバP「すいません……ほら、杏のせいで怒られただろ」
3 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:13:51.37 ZursFN8RO
杏「どう考えてもプロデューサーが仕事をしてないのが悪いと思うよ」

モバP「うっ……」

モバP「ところでさ、最近美由紀とどうだ?」

杏「話題の変え方ヘタ過ぎない?」

杏「まぁボチボチかなー……最初のころに比べて懐いてるし」

モバP「そっかそっか、それなら杏と相部屋にしてよかったわ」

モバP「なんだかんだ言って14歳だし、寂しくなることもあるだろうしな」

杏「杏は17歳なんだけどね」

モバP「確かにそうだけど、信頼してるんだぞ?」カタカタ

杏「信頼より休みちょーだい」

モバP「まぁ考えとく」カタカタ

…………

……
4 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:16:03.38 ZursFN8RO
モバ「そういえばちひろさん、確か今日ですよね?」

ちひろ「はい、そうですね」

ちひろ「今日はどんなのでしょうか、楽しみですね♪」

杏「何の話?」

モバP「まぁ楽しみにしとけ、ちょっとおもしろいものが見れるし」

杏「ふーん」

ガチャ

美由紀「おはようございまーす!」

モバP「おう、おはよう美由紀」

ちひろ「美由紀ちゃん、おはようございます。今日も元気いっぱいですね」

杏「美由紀はいつも元気いっぱいだからね」ドヤッ

モバP「なんでお前がドヤ顔するんだよ……」

杏「え? 杏の嫁だからだよ」
5 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:18:35.82 ZursFN8RO
美由紀「もう!杏ちゃん、お弁当忘れてたよ」

杏「あれ? 忘れてたっけ、ありがと」

杏「ほら、杏用のお弁当も作って持ってきてくれるんだし嫁じゃん」ドヤァ

モバP「いや忘れたらダメだろ」

美由紀「はい、Pさんのお弁当」

モバP「ありがとな美由紀」ナデナデ

杏「え? プロデューサーっていつも美由紀に弁当作ってもらってるわけ?」

モバP「ん? いつもってわけじゃないがたまに作ってもらってるぞ。たしか、俺以外にもちひろさんにも作ってるはずだぞ」

杏「美由紀、そうなの?」

美由紀「うん、そうでもしないと二人共お昼ご飯がコンビニのお弁当や栄養ドリンクですましちゃうもん」

杏「14歳の娘に心配される大人ってどうよ……」

モバP「だってねぇ……?」

ちひろ「お弁当作ってる暇とか無いですもんね……」

杏「うわー……杏が言うのもなんだけどちゃんと休みとりなよ?」

モバP「まさか、杏から心配される日が来るとは思わなかった」
6 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:19:27.36 ZursFN8RO
杏「そう言われるとイラっとするね……。そういえば、さっき言ってたことって弁当のこと?」

モバP「それもあるけど、それとは別にもあるんだ」

杏「なんなのさ」

モバP「ちひろさん、いいですか?」

ちひろ「もちろん、いいですよ」

モバP「おーい、美由紀ちょっとこっち来てくれ」チョイチョイ

美由紀「なぁに?」トテトテ

モバP「ここに座って(膝ポンポン)」

美由紀「え? 杏ちゃんいるけどいいの?」

モバP「ああ、ちひろさんの許可ももらったしいいぞ。呼び方も問題ない」

美由紀「やったー!」

杏「(ちひろさん、何が始まるの)」

ちひろ「(見てのお楽しみですよ)」
7 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:20:20.94 ZursFN8RO
美由紀「お兄ちゃん、頭撫でてー」

杏「!!?」

モバP「おう、いいぞー」ワシャワシャ

美由紀「もう、そんなに強く撫でたら髪がボサボサになっちゃうよー」

杏「(ちひろさん、あれどういうことなの!?)」

ちひろ「(見ての通りですよ)」

杏「(いやいや見ての通りって言われてもわかんないよ!?)」

ちひろ「(うふふ、そろそろ私もまじってきましょうか)」

杏「!!?」

ちひろ「美由紀ちゃん、こっちにも来てくださいね(膝ポンポン)」

美由紀「わーい」

モバP「美由紀、俺を見捨てるのか……?」

ちひろ「Pさん、許可したんですから私にも美由紀ちゃんを膝の上に乗せてなでなでさせてくださいよ」

モバP「……仕方ないですね」

ちひろ「はい、美由紀ちゃんどうぞ」

美由紀「じゃあ座らせてもらうね、ちひろお姉ちゃん」

杏「!!?」
8 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:21:40.88 ZursFN8RO
美由紀「ちひろお姉ちゃんの膝はお兄ちゃんと違ってふかふかしてて好き」

ちひろ「あら、ありがとう美由紀ちゃん」ナデナデ

杏「プロデューサー! これどういうことなの!? ちひろさんってあんなキャラだったっけ!?」

モバP「見ての通りだよ、ちひろさんも見ての通りのキャラだよ」

杏「見ての通りって言われても……杏、混乱してきたよ……」

モバP「杏のこの顔が見たかったんだよな」

杏(状況を整理すると……まず、美由紀がプロデューサーのことをお兄ちゃんと呼んで、ちひろさんのことをちひろお姉ちゃんと呼んでいる)

杏(そしていつもならプロデューサーが膝の上にアイドルを乗せると注意してくるはずのちひろさんが注意をしていない……

杏(それどころかちひろさんが膝の上に乗せている)

杏「説明を要求する!」
9 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:22:15.49 ZursFN8RO
モバP「そう言われてもなぁ……美由紀が俺のこと『お兄ちゃんみたいだなー』って言ってたから『呼んでいいぞ』って言ったんだよ」

杏「どうせ、その現場をちひろさんに聞かれてしまったんでしょ?」

モバP「よくわかったな。」

杏「大体予想できるからね、そのあとは?」

モバP「その後は、ちひろさんに蔑まれるような目で見られたから咄嗟に『ちひろさんのことはどう思う』って聞いたら『お姉ちゃんみたい』って言ったところが始まりだ」

杏「そこからちひろさんがあんなにデレデレになるなんて想像できないよ」

モバP「まぁ確かにな……」

ちひろ「失礼な! 私だって人間なんですよ? 普段から他のアイドルたちを撫でたいと思ってるんですよ!」

モバP「本音ぶちまけちゃってるよ、この人」

杏「じゃあ、杏のこともなでたいと思ってるの?」

ちひろ「当たり前じゃないですか! 杏ちゃんも膝の上に来ます?」

杏「杏はいいよ……美由紀を撫でてあげて」

美由紀「えー……杏ちゃんも来なよ、ちひろお姉ちゃんの膝の上で撫でられるの気持ちいいんだよ」

杏「そうは言っても恥ずかしいしなぁ」
10 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:23:15.53 ZursFN8RO
モバP「杏、俺の膝の上は空いてるぞ」

杏「プロデューサーの固い膝の上は遠慮しとくよ」

モバP「ひどい!」

美由紀「じゃあ、みゆきが杏ちゃんの膝の上座るー!」ピョン

ちひろ「あっ……」

モバP「うわ……ちひろさんがすっごい寂しそうな顔してる」

モバP「写真撮っとこ」パシャパシャ

美由紀「杏ちゃんの膝かーして♪」

杏「ダメ」

美由紀「えーなんで?」

杏「いや、部屋でいつも膝枕してるじゃん……」

モバP「えっ、そうなの?」

ちひろ「ずるいですよ!」

杏「ズルいって言われてもさ……」
11 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:23:56.36 ZursFN8RO
美由紀「部屋は部屋だよ! 今がいいのー」

杏「んー……しょうがないなぁ」

杏「ほれ」ポンポン

美由紀「わーい」ポスン

美由紀「やっぱり杏ちゃんの膝が一番だなー」

杏「だってさ」ドヤァ

ちひろ「ぐぬぬ……」

杏「なんでちひろさんの方が悔しがってるのさ」

モバP「ちひろさんはアイドルが好きだからな」

杏「プロデューサーは?」

モバP「もちろん大好きだぞ」

モバP「みんなかわいいし」
12 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:27:01.73 ZursFN8RO
杏「ふーん……」

モバP「なんか素っ気なくない?」

杏「気のせいだよ、気のせい」

美由紀「…………」ウトウト

杏「美由紀、眠いの?」

美由紀「うん…………」ウトウト

杏「寝てもいいよ」

美由紀「そうするー……」ウトウト

美由紀「すー……すー……」

ちひろ「寝ちゃいましたね」パシャパシャ

モバP「ですね」パシャパシャ

杏「こらこら、自然に写真撮らない」

モバP「えーかわいいから許して」パシャパシャ

杏「ダーメ、しゅうりょー」

モバP「えー」

杏「起きちゃうじゃん」

杏「ここ最近忙しくて疲れてるんだし、ゆっくり寝かせてあげてよ」

モバP「うっ……たしかにこの時間に眠りに落ちるてると考えたら起こしたくないな」

ちひろ「そうですね……」

モバP「仕方ない、仕事するかー」

ちひろ「仕方ないとは何ですか」

モバP「冗談ですよ」

モバP「杏ー、昼ぐらいには美由紀起こしてやれよ」

杏「んー……わかった」
13 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:27:48.73 ZursFN8RO
杏「ふわぁ……杏もなんだか眠くなってきちゃったな」

美由紀「すー……すー……」

杏「……」ウトウト

…………

……

モバP「杏ー、そろそろ……って寝てるし」

杏「すー……すー……」

ちひろ「どうします?」

モバP「んー……もう少し寝かしときましょうか」

モバP「幸いレッスンまでまだ時間ありますし」

美由紀「むにゃ……むにゃ……」

杏「すー……すー……」

‐おわり-
14 :◆NtxTVv4ssokL 2017/12/19(火) 23:29:34.20 ZursFN8RO
以上で終わりになります。

美由紀ちゃんにお兄ちゃんやお姉ちゃんと呼ばせたかったので勢いで書きました。
妹に欲しかった……

橘ありす「お菓子のバーコードを杏さんのおでこに貼ってぺろぺろ舐める」

2 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:44:37.00 hX5AIh/50
今年の冬は早くにやってきて、しかも少し厳しい。何よりも乾燥が厳しかった。
風はカサカサと枯れ葉を運んできて、やがては私の体から水分を奪っていきます。

唇の裏側や親指と人差し指の間など、地味で目立たず地味に痛いところばかりが割れる。
クリームの消費は夏の日焼け止めと良い勝負なペースでした。

ちょっと塗りすぎたリップクリームを舌で舐め、苦みばしった味に顔を少ししかめる。
私、橘ありすは冬の真っ只中にいました。

今年の冬は厳しかった。
どんなに乾燥に気を配っても、唇が割れるのを防ぐことができなかったのです。
だからか、私の仕事から笑顔がどんどん消えていきました。
乾いていく唇。減っていく笑顔。

次第に私は本当に笑えなくなってしまいました。

笑顔はどんなだったか。

それすら、思い出せなくなってしまった。
3 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:46:03.68 hX5AIh/50
〜〜〜〜〜
「笑顔はね、咲くものなんだ。ありすちゃん」
唐突に放たれた575を自覚するはずもなく、相葉夕美さんは私にそう言った。

「咲くもの、ですか」
「そう。種を植えて、ちゃんと育ててあげると、綺麗に咲くんだ」
「そうなんですか」
冗談みたいな真面目な話。この話が真面目なのは、夕美さんの顔を見ていればわかるつもりです。

「今のありすちゃんは、笑顔がちょっとしおれちゃってるから、元気にしてあげないと、だね」
「多分乾燥が原因だと思うんですけど」
「それはどうかな」
「えっ」
「人間は、無関係な事柄同士を因果関係で結んじゃうことが良くあるじゃない。
だから、乾燥が原因で笑えなくなっちゃった、というのは、少し違うんじゃないのかな」
「そういうものでしょうか」
「これも私の思い過ごし、だったらごめんね」
「いいえ」

笑顔がしおれているから、笑えないのだと言う。
しおれてしまった花は元には戻らない。
乾かして長持ちさせることで、その寿命を伸ばすことはできると聞きますが。

「ドライフラワー……」
「え?」
「いえ。嫌な連想をしてしまいました。」
雑念を振り払うために話題を切り替えた。

「新しい笑顔は、咲いたら私のものになるんですか?」
「ありすちゃんが丁寧に育ててあげたら、なるんじゃないかなあ」
「ありがとうございました。咲かせてみせます」
「咲いたら、私に見せてね」
「是非」
5 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:48:42.72 hX5AIh/50
咲く笑顔。その種とやらがあるものなら、それがなんなのか、皆目見当はつかなかった。
夕美さんに聞けば教えてくれたと思うけれど、聞けなかった。

電飾が飾り付けられ始めた街中を1人で歩く。
1人で歩くと危ないのでやめろと両親やプロデューサーから言われているが、今日は守る気になりませんでした。
やがて向かいから1台のピアノが歩いて来る。
続いてティファニーの三角定規が、ダイヤモンドをいじめながら歩いてきた。
それらをたしなめるように体操服が包み込み、スプーンとフォークが体操服の上からスパゲティを絡めるように巻き取った。

おや、と思った。見る限りこれは明日の時間割だった。明日の献立はパスタ類だそうです。
そんなことは献立には書いていなかったはずですが。

私は思い込みが激しい。夕美さんが言うように、私も目の前の事象を何かしらの連関があるように思い込んでいるのかもしれない。
というより、夕美さんは私を暗に名指しで諌めてくれたのかもしれない。

思い込みの度が過ぎた悪ふざけが私にもたらした悪意を眦に、私は歩を進めた。
6 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:49:17.36 hX5AIh/50
〜〜〜〜〜
事務所です。杏さんと2人きり。やることは決まっている。

そういえばきっかけは覚えていない。気づいたらこの行為に耽っていました。
杏さんは最初は嫌がったけど、今では平気な顔をして付き合ってくれます。

今日のお菓子はビスケット。チョコの味のクラッカーと、バニラ味のクリームがナイスな組み合わせの美味しいビスケット。
2人でしっぽり味わいあい、移し移されを経て完食した私たちは、いつもの行為を始める。

カッターで丁寧にバーコードを切り取り、切り抜いたら杏さんのおでこにペタッと貼り付ける。
杏さんの肌はモチモチできめ細かで、年下の私ですら嫉妬する美肌の持ち主です。
だからバーコードが簡単に転写できるのです。

鏡像に転写されたバーコードは意味を持たないことが多く、私のタブレットのバーコードリーダーを通すとビープ音を放って「エラー」と出ます。

杏さんはそれがたまらなく恥ずかしいらしくて、エラーの文字列を見ると決まって顔を赤くするんです。
おでこにバーコードを貼り付けたまま赤くなるその様子が可愛らしくて、私はついやってしまうのでした。

「エラーですよ、杏さん」
「うっさい、わかってる」
「音、鳴っちゃいましたもんね」
「言うなって」
興奮が行き過ぎて、こんな感じで言葉責めすることもあったり。

「『ビーッ!』」
「似てるのムカつくな」
「私の声ですからあれ」
「嘘でしょ」
「嘘です」
冗談を言い合いながらいちゃいちゃ。
バーコードが介在していることを除けば、いたって普通の恋人同士のトークでした。

「じゃあ、舐めますね」
「はいよ。早くしてよね。毎回変なふうに舐めるからベトベトになるんだよ」
「でもお嫌いじゃないでしょう」
「嫌いじゃないけど面倒ではあるよね」
「むう」

唾液をたっぷり含ませながら、私は杏さんの額を舐っていく。
水音が卑猥に鳴る。
その音は響くことはなく、ソファに、壁に、天井に、吸い込まれて消えていった。

「ちょっと、垂れてる」
「垂らしてるんですよ」
「もー……」

目一杯、楽しんだ。
7 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:49:47.22 hX5AIh/50
〜〜〜〜〜
お菓子がなくなってしまったので、今日は雑木林に寄ることにしました。
家の近くにある雑木林からはお菓子が取れることで有名で、私の事務所からもお忍びでお菓子採取に出かけている方もいるのだとか。
私もその例に漏れず、暇を見つけてはお菓子を取ってきていました。

「今日はガムと……ジュースも欲しいですね」

そう願うと、そのようになりました。視界に人が平均7人はいるような混雑ぶりの中で、私はジュースとお菓子を抱えて、雑木林を後にしました。

人。人。人。

この雑木林が燃えたらこの人たちはどうするのだろう。
そんな考えが頭をよぎった。
きっとまたお店で買うようになる。
思考を打ち切って、事務所へ急ぐ。

お菓子に紛れていつの間にか握っていた小さい粒たち。
これが笑顔のタネであることは明らかでした。

夕美さんに、渡さないと。
8 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:51:03.44 hX5AIh/50
〜〜〜〜〜
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9 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:52:03.40 hX5AIh/50
屋上一面の真顔。
夕美さんはいつのまにか事務所の屋上に真顔畑を作っていたようでした。

「真顔が咲いてますね」
「違うよありすちゃん。まだ蕾なの。これから笑顔になるんだ」
「そうなんですか」
「うまくいけば、だけど」
「真顔のタネはいつ蒔いたのですか」
「花と違って、この子たちはいつのまにか咲くものなんだ。だから、タネはまだ持ってないの」

持ってないなんてはずはない。
なんでだろう。たしかに渡したはずなのに。

「どうやって咲いたんですか」
「それを突き止めるのが私の目標。ここからは、手探りだね」
「そうなんですか」

真顔を愛おしそうに撫でる夕美さん。
その顔もまた、真顔でした。
10 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:52:48.53 hX5AIh/50
〜〜〜〜〜〜
「ひーまわりー。ひーまわりー」
夕美さんは相変わらず、一心不乱にひまわりを真顔に向けて唱えている。
薫さんからヒントを得たのだとか。

「笑顔です。笑顔です。笑顔です」
シンデレラプロジェクトのプロデューサーさんは淡々と名刺を笑顔畑の土に挿している。
所狭しと咲き乱れる笑顔の中から隙間を目ざとく見つけて、そこに迷いなく名刺を差し込む。

「何をやっているのですか」
「笑顔の、管理です」
「何故名刺を」
「私が笑顔にアプローチできる、唯一の方法ですから」
「効果はどうですか」
「……あまり効いているようには見えません。何故でしょうか」
「私にわかれば苦労はないですよ」
「そうですか」
プロデューサーさんはまた名刺を土に挿し始めた。

「笑顔です。笑顔です。笑顔です」
「ひーまわりー。ひーまわりー。ひーまわりー」

屋上は一面の真顔に、3人だけがぽつねんと居るだけでした。
11 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:53:20.06 hX5AIh/50
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12 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:54:14.49 hX5AIh/50
「これが、私の笑顔」
「綺麗に咲いてるよ、ありすちゃん」
「私、笑顔を忘れていました」
「思い出したんだね」
「はい」

夕美さんも、笑顔でした。

表情筋が勝手に笑顔をつくる。口角が上がり、唇が引っ張られる。
ぴし、と、音が聞こえるほどの勢いで唇が割れた。
そんなことにも構わず、私は笑っていた。微笑まずにはいられなかった。
唇の裂傷は広がり、ついには血が流れ始めた。


「ありす、血が……」
「いいんです、杏さん」

杏さんを見ると、杏さんも唇から血を流していました。
今日のキスは、鉄の味。
黒と肌色のしましまは、そこにはない。


夕美さんも、広角から血を流していた。


プロデューサーさんは、汗をかいていた。


いい男から水が滴るなら、いい女からは血が滴ったっておかしくないでしょう?
私たちはいつまでも、とめどない鉄の味をかみしめていた。


風は乾いていた。





雑木林に火がついて、ボウボウと燃えた。





13 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:56:45.54 hX5AIh/50
最近はとても冷えます。冷えすぎないようにカイロするなり、運動するなりして体を温めましょう。
筋肉をつけると発熱してほかほかです。筋トレはオススメです。
マスクをつけると乾燥防止になっていいです。超立体マスクがオススメです。
今年もあとわずかです。後悔無いように生きていきましょう。
ここまで読んでくださってありがとうございました。いつもありがとうございます。
14 :◆t6XRmXGL7/QM 2017/12/19(火) 01:58:30.69 hX5AIh/50
参考楽曲
Skyward ?/Xilent
http://youtu.be/fOf7303SPmM
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 02:09:03.02 YgmmPJUA0
すっげえわけわかんねえ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/19(火) 02:16:31.62 0vugCTqj0
そっかー……

渋谷凛「健康が一番だよ」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 10:50:05.30 uXOMMcFS0
25世紀



渋谷凛「どうやってもプロデューサーが靡いてくれない」

凛「これは病気に違いない」


モバP「どうした?」

凛「プロデューサー、結婚しよう」

P「冗談」

凛「私は本気だよ」

P「あっそ」



凛「やっぱりおかしい…調査しないと…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513475404
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 10:50:48.86 uXOMMcFS0
凛「小さくなって耳から入ろう」シュン


凛「プロデューサーちょっと脳を見せてね」チク

P「痛てッ」



Pの脳内

凛「ふーん、やっぱり病気だったんだ…こんなにリボンで散らかして…」

凛「こうなったら徹底的に掃除しないとね」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 10:51:41.35 uXOMMcFS0
大脳辺緑系

千川ちひろ「あら? 凛ちゃんこんな所に何か御用ですか?」

凛「うん、プロデューサーが病気だったから」

ちひろ「優しいですね」

凛「うん。ちひろさんは何してるの?」

ちひろ「私ですか? プロデューサーさんがいつまでも元気でいるよう疲労を感じなくしてるだけですよ」

凛「そうなんだ」

凛「ちひろさん、この当たり蒼くしていいかな」

ちひろ「別に問題ありませんよ」

凛「ありがとう」



凛「じゃあ帰るね」

ちひろ「はい、お気をつけて」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 10:52:46.85 uXOMMcFS0
凛「よいしょっと」


P「痛っ」

P「あれ、凛いつの間に」

凛「プロデューサー結婚しよ」

P「わかった」

凛「ふふっもう病気にならないでよね」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/17(日) 10:53:16.10 uXOMMcFS0
短いけどおしまい

この時期健康度が回復しません

モバP「裕美に弱みを握られた」

1 :◆C2VTzcV58A 2017/12/14(木) 00:23:04.20 VS85CfYPO
P「――以上が次回の撮影のスケジュールだ。何か質問は?」

裕美「今のところは大丈夫かな。また何か思いついたら、その時に聞いてもいい?」

P「もちろん。最近は裕美の人気もうなぎのぼりだし、次の仕事もばっちり成功させていこう」

裕美「うなぎのぼりだなんて……でも、たくさんの人に応援してもらえるのはうれしいかな。……うん、頑張る」ニコ

P「………裕美も、目つきが柔らかくなったな」

裕美「そうかな」

P「昔は、今みたいなタイミングでしかめっ面になってたからな。仕事の本番を想定して緊張していたのが原因だろうけど」

裕美「うーん。我ながら、簡単に想像できちゃうね」

P「今は、緊張感を適度に持ちつつ、楽しむ気持ちがメインになっているように見える」

裕美「お仕事を通して、今まで知らなかった新しい世界が見られると思うと、なんだかわくわくしちゃって……これは、いいことなんだよね?」

P「ああ」

裕美「そう……よかった。Pさんがそう言ってくれるなら、安心だね」

P「信頼されているようでなによりだ」

裕美「信じてるから。もう一度確認するけど、私の目つき、柔らかくなったんだよね?」

P「ああ、柔らかくなった」

裕美「……うん、そっか」フフッ

P「ついでに身体つきも柔らかくなって肉つきがよくなった」

裕美「その『ついで』必要?」ジトーー

P「目つきが険しくなった」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513178584
2 :◆C2VTzcV58A 2017/12/14(木) 00:24:41.78 VS85CfYPO
P「他意はないぞ。女らしくなったと褒めているんだ」

裕美「ふーん………」

P「不満か?」

裕美「不満というか……本当に、身体が女らしくなったのかなって。私、そんなに胸も大きくないし、お、お尻だって……他の子に比べたら」

P「その未熟な果実感がいいんじゃないか。14歳という子どもから大人へと移りゆく時期、それを表すかのような発展途上の身体つき。この一年間君を見てきた俺は、関裕美という少女の外見的成長をはっきりと感じている。それはきっと君のファンも同じだ」

P「自信を持て! 裕美の身体は魅力的だと!」

裕美「………ありがとう。そういう考え方があるなんて、盲点だった。Pさんのおかげで、自信が持てそう」

P「ならよかった」

裕美「でも、ひとつだけ言わせて?」

P「うん?」

裕美「……えっち」ジロ

P「あふん」

裕美「えっ、なに今の声」

P「破壊力がすごかったから」

裕美「前から思ってたんだけど、Pさんって変態?」

P「さらっと以前から不名誉な疑惑をかけられていたことが判明したんだが」

裕美「さっきのセリフもそうなんだけど、たまにそう思わせるようなことを言うんだもん」

P「誤解のないようにはっきり言っておくけど、俺は変態ではない」

裕美「ふーん………」

P「わかってくれたか? ならそろそろレッスンの時間だから」

裕美「えっち」ジロ

P「あふん」

裕美「………やっぱり変態?」

P「違う違う」

裕美「えっち」ジロ

P「あふん」

裕美「………続きは、レッスンの後で。ね?」

P(嫌な予感がする)
3 :◆C2VTzcV58A 2017/12/14(木) 00:25:39.32 VS85CfYPO
レッスン終了後


P「今日もありがとうございました。どうですか、裕美のダンスは」

ベテトレ「ええ、いい感じですよ。一部課題も残っていますが、今のペースならライブ本番までには仕上げられます」

P「そうですか。それはよかった」

ベテトレ「今日は冬にしては暑いですから、水分補給を忘れないように言ってあげてください」

P「わかりました。トレーナーさんもお疲れ様です」

ベテトレ「それはお互い様でしょう。プロデューサーさんも、体調には気をつけて」

P「ありがとうございます」

ベテトレ「ふう……しかし、昨日は寒かったのに今日はこうも暖かいというのはやりにくい」フキフキ

P(汗をぬぐうトレーナーさん、絵になるなあ……)


裕美「………じーーー」

P「………」

P「コホン。さあ裕美、戻るぞ」

裕美「えっち」

P「あふん」

ベテトレ「……あふん?」

P「なんでもないです、なんでも」
4 :◆C2VTzcV58A 2017/12/14(木) 00:26:15.76 VS85CfYPO
その後


裕美「Pさんって……もしかして、私に睨まれると怖がってるの?」

P「怖がっているわけじゃない。ただ……少しゾクゾクするだけだ」

裕美「ゾクゾクするんだ……」

P「そこに裕美の『えっち』という単語が有機的に絡み合うととてつもない破壊力を生み出してしまうんだ」

裕美「生み出した結果、変な喘ぎ声も生み出されちゃうんだね」

P「そういうことになる」

裕美「そう………そうなんだ。へえ」

P「なんだかうれしそうな顔をしているな」

裕美「さっきまでのPさんの反応を思い出したら、なんだか愉しくなっちゃって」

P「俺、普段君にストレスとかかけてないか心配になってきたぞ」

裕美「胸の奥がスカッとするような」

P「本当にストレスかけてないよな? なにか不満があったら言っていいんだぞ?」

裕美「くすっ……今のはさすがに冗談」

P「あふん」

裕美「あははっ。Pさん、ビビりすぎ」

P「裕美が悪い子になっている……」

裕美「いつの間にか、こんな顔で笑えるようにもなったね」

P「とても悪い笑顔なんだが」

裕美「弱みを握ったような気がして、つい」

P「こっちは弱みを握られて戦々恐々だ」

裕美「えっち」ジトー

P「あふん」

裕美「ふふっ」
5 :◆C2VTzcV58A 2017/12/14(木) 00:26:44.18 VS85CfYPO
夕方 帰り道


P「今日は散々からかわれたなあ」

裕美「えっと……ごめんね? ちょっとやりすぎちゃった……」

P「裕美にしては珍しくはしゃいでいたな」

裕美「その……いつもPさんには頼りっぱなしだから。強い人の弱点を見つけたと思ったら、つい……子どもっぽいよね。私」

P「子どもっぽくてもいいじゃないか。まだ14歳なんだから」

P「それに。いつもと違う裕美を見られて、俺も新鮮だった」

裕美「……ありがとう。今度、お気に入りのお店のシュークリーム、持ってくるから」

P「楽しみにしておく」

6 :◆C2VTzcV58A 2017/12/14(木) 00:28:08.60 VS85CfYPO
裕美「それで、話は変わるんだけど……もうすぐ、クリスマスだね」

P「そうだな」

裕美「Pさん……用事とか、ある?」

P「おそらく予定は埋まると思う」

裕美「………そっか。予定、あるんだ」シュン

P「これから裕美を誘おうと思っていたから、裕美が了承してくれればクリスマスの予定は埋まる」

裕美「………あっ」

P「びっくりした?」ニヤニヤ

裕美「も、もうっ……Pさん!」

P「昼間のしかえしだな」

裕美「えっち!」

P「あふん! って、今はえっち関係ないだろう」

裕美「関係なくても言いたくなったから」

P「それは理不尽だろう」

裕美「理不尽じゃなくて……」

P「それより、クリスマスの件の返事はどうだ?」

裕美「………」



裕美「……オッケー、だよ」ニコ



おしまい
8 :◆C2VTzcV58A 2017/12/14(木) 00:34:48.93 VS85CfYPO
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
関ちゃんに睨まれたいところあります
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