2 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:32:14.05 SyIaeUTV0
雪美「…………ここは………どこ?」

モバP「目が覚めたか、氷結の魔道士雪美」

雪美「ひょうけつ………?…………すとろんぐ……ぜろ………?」

モバP「なんだそれは、新しい魔法か?」

雪美「私も………わからない…………」

モバP「…………?」

ペロ「雪美ちゃん、もしかして記憶を失くしちゃったんじゃ?」

雪美「記憶………?わからない………起きたら……ここ…居た……」

ペロ「実はかくかくじかじかで……」

雪美「そう……。私……魔法使い………」

雪美「魔王……倒そうと…した……。でも……やられちゃった……」

雪美「だから……オーブ……探す………?」

ペロ「そういうこと」

雪美「よく……わからない……。けど……やってみる……」

モバP「ペロと何はなしてるんだ?」

雪美「ううん……なんでもない……。モバP……行こ……」

モバP「うん、行こう。まずはもりくぼのもりに緑のオーブを取りに行こう」

雪美「もりくぼの……もり…………?」

モバP「そう、もりくぼのもり」

モバP「そこにある大きな机の形をしたご神木があるんだ」

モバP「その御神木の下に居る精霊ノノがどうやら緑のオーブを持っているらしい」

雪美「そう……わかった………」
3 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:33:54.65 SyIaeUTV0
――――――――――

モバP「ついたぞ、ここがもりくぼのもりだ」

雪美「木……おっきい…………。机……みたい……」

モバP「あそこに誰か居るぞ」

乃々「あの…何かようですか…」

雪美「やっぱり…………乃々…だ………」

乃々「どなたですか…」

モバP「気をつけろ雪美、精霊ノノは植物を操り空を飛び近寄るものを葬り去るらしい」

乃々「そんな物騒なことしないんですけど…」

モバP「それに、強力な狼を従えているらしい」

乃々「あっ、それ美玲さんだと思います…」

雪美「乃々………私………緑のオーブ……欲しい………」

乃々「それはノーノーなんですけど…」
4 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:37:05.93 SyIaeUTV0
モバP「仕方ない、こうなったら力づくで奪おう」

雪美「えっ……力づく……。だめ………乃々……可哀想……」

モバP「手段を選んでる場合じゃない、行くぞ!」

美玲「ノノに触るな!」ドンッ

モバP「ぐえー!」

乃々「あっ、美玲さん…ありがとうございます…」

美玲「ノノには指一本触れさせないからな!」

雪美「モバP…………弱すぎ………」

ペロ「所詮は見習いの勇者だからにゃ」

美玲「オマエもこいつの仲間か!? それ以上近づくならひっかくぞ!」

雪美「えっ………怖い……」

ペロ「ここは戦うしかにゃいと思うぜ」

雪美「戦う……わからない………。どうしよう……」

ペロ「魔法を使うにゃ。この距離から打てば反撃されずに済む」

雪美「まほう……?どうやって……?私…まほう……使えない……」

ペロ「本来の雪美は無詠唱魔法の使い手だが……詠唱をするにゃ」

雪美「えいしょう……?何か……言う……?」

ペロ「そうにゃ、杖を相手にむけて雪美ちゃんの得意技『氷結・紅ほっぺ』を唱えるにゃ!」
5 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:39:35.35 SyIaeUTV0
雪美「うん………。ひょうけつ……べに……ほっぺ…………」

美玲「ん?なんだ?………うわっ、なんだこれ!どんどん寒くなってきたぞ!」

ペロ「説明しよう!氷結紅ほっぺとは対象の体温を下げる魔法にゃ!」

ペロ「体温を下げられた相手のほっぺが寒さで紅色に染まることから名付けられたぞ」

美玲「す、すごく寒いぞ」

乃々「だ、大丈夫ですか…の、乃々でよければ暖を取ってもいいんですけど…」

美玲「いいのか!?くっつくぞ!」

乃々「は、はい…どんとこい…です…」

美玲「ノノ、すごく暖かいぞ」ギュッ

乃々「ちょっとだけ恥ずかしいんですけど…」

美玲「ノノってすごくいい匂いするな」ボソッ

乃々「ひっ……助けてほしいんですけど…」
6 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:41:28.90 SyIaeUTV0
雪美「助ける………。そのかわり……オーブ……欲しい…………」

乃々「うぅ…背に腹は代えられないですね…」

ペロ「雪美ちゃんも意外と強かにゃ」

雪美「ペロ……解除方法……。教えて……」

ペロ「その杖で頭を軽く叩くだけでいいにゃ」

雪美「わかった……」コツン

美玲「おっ……なんだか身体がぽかぽかしてきたぞ」

乃々「助かりました………」

雪美「乃々……………」

乃々「仕方ありません…お渡しします……」

雪美「すごい………綺麗……………」

乃々「装備すると天然が5あがる代わりに弓の命中率が30上がる優れものなんですけど…」

雪美「……………翠?」

乃々「なんでもないです…なんだか言わないといけない気がしただけですので…」

乃々「もりくぼの言うことはお気になさらず…」

雪美「…………?……オーブ……ありがとう………。モバP……行くよ………」

モバP「お、おう……」
7 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:43:52.51 SyIaeUTV0
――――――――――

モバP「いやぁ、引掻かれたときは棺桶になるかと思ったよ」

雪美「大丈夫………?」

モバP「あぁ、回復してもらったしもう大丈夫だ」

雪美「次……どこ行く………?」

モバP「そうだな次はにのみやのみやだ」

雪美「………飛鳥?」

モバP「雪美も知ってるか。にのみやの宮に居る魔法剣士アスカが『漆黒ニ煌メク宝玉』をもっているらしい」

雪美「早速……行く………」

モバP「気合十分だな、行くぞ」
8 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:46:03.05 SyIaeUTV0
――――――――――

モバP「ここがにのみやの宮か」

雪美「かっこいい………………!」

モバP「雪美もこういうのが好きなんだな」

雪美「早く……入ろ………」

モバP「あぁ」

飛鳥「誰だ!?」

モバP「俺は勇者モバPだ」

ペロ「みにゃらいだけどにゃ」

モバP「魔王を倒すために『漆黒ニ煌メク宝玉』を借りに来た」

飛鳥「あのオーブを渡すわけにはいかない。すまないが帰ってくれないか?」

モバP「こちらは殺してでもうばいとるつもりだ」

飛鳥「手段を選んでる場合じゃないってわけかい。いいよ、相手になろう」

雪美「大丈夫………………?」
9 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:47:13.73 SyIaeUTV0
モバP「大丈夫だ、勇者は不意打ちには弱いがこういう一対一の戦いには強いんだ」

飛鳥「悪いけれど初めから全力で行かせてもらうよ」

モバP「望むところだ」

飛鳥「人の世を照らすは光、人の心に救うは闇…」

雪美「モバP……攻撃……、しないの……?」

モバP「詠唱中は待ってあげるのが礼儀なんだよ」

雪美「なるほど……」

モバP「それに……」

雪美「………?」

モバP「めっちゃかっこよくない?」

雪美「………………わかる」
10 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:50:20.94 SyIaeUTV0
飛鳥「駆け抜ける紫の雷鎚よ……」

飛鳥「我が剣に紫を運び給え。彼の者に死を運び給え」

飛鳥「解き放て! ―紫電ノ刻印―」

モバP「ぐえー!」

雪美「…………わかってた…………」

ペロ「アホにゃ……」

飛鳥「拍子抜け、だね」

飛鳥「それとも、彼はただの傀儡でキミが真打ちかい?」

雪美「ペロ………私も……長いやつ…やりたい……」

ペロ「優れた魔道士は自然と詠唱が脳の根底から湧き出るらしいにゃ」

ペロ「己を信じて、根底より湧き出る言葉を紡ぐにゃ!」

雪美「わかった…………」
11 :◆yz988L0kIg 2017/12/30(土) 19:52:21.80 SyIaeUTV0
飛鳥「驚いたね猫と話せるのかい?」

雪美「猫…じゃない……。この子……ペロ…………」

飛鳥「他の猫とは違う、大切な友達ってわけか」

雪美「飛鳥……友達…居る……?」

飛鳥「なぜボクの名前を…!?もちろん居るさ」

飛鳥「そろそろ帰って来る頃だ」

蘭子「ただい……何奴!?」

雪美「蘭子…………」

蘭子「なにゆえ我の名を知っている!?」

飛鳥「わからない……ボクの名前も知っていた」

蘭子「瞳を持つものか?」

飛鳥「いや、違う。どうやらオーブを狙ってここにきた侵入者のようだ」

蘭子「良かろう、我が相手だ」