1 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:06:50.02 sV3pFbv90
前の
乃々「心の声が聞こえるんですけど……」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504313285/

番外編
薫「教会生まれのお姉ちゃんにお礼したい!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507383489/

寺生まれのPさんとか、ふじともとか、聖ちゃんとか、みくにゃんとか出ます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513498009
2 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:07:32.84 sV3pFbv90
モバP「よし、着いたぞ」

朋「……ここが今日泊まるとこ?」

モバP「ああ」

みく「……ずいぶんボロッちいにゃ」

聖「み、みくさん……!」

モバP「まあ、確かにそうだが……」

モバP「料理は美味しいし、露天風呂もあるらしいぞ」

モバP「景色が綺麗で結構評判が良いみたいだ」

朋「そうなんだ……」

みく「……まあ、みくは部屋が寒くなければなんでもいいけど」

聖「あ、そっか……みくさんは寒いの苦手なんですよね……」

みく「苦手も苦手、大の苦手にゃ」

みく「……っくしゅん!」

みく「うぅ……とにかく中に入ろ?」

モバP「それもそうだな」
3 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:09:13.63 sV3pFbv90
モバP「じゃ、俺は手続きしてくるから待っててくれ」

朋「んー……」

みく「うー……中もちょっと寒いにゃ」

朋「まあ入り口だし、ちょくちょく冷たい風が入ってくるんでしょ」

みく「……っくしゅん!」

聖「えっと……カイロ、使いますか?」

みく「使うー」

聖「じゃあ……どうぞ……」

みく「ありがと……はぁ……」

みく「……部屋にコタツでもあればいいんだけどにゃあ」

朋「あ、あるみたいよ?」

みく「えっ、そうなの!?」

朋「うん」

朋「さっきのプロデューサーの言葉が気になって、ちょっと調べてたの」

朋「そしたらここのホームページがあって……そこに書いてあったわ、ほら」

聖「あ、ほんと……」

みく「……ほんとだ」

みく「じゃあちょっとはマシかも……」

朋「それに、さっきプロデューサーが言ってたことも嘘じゃないみたいだしね」

朋「みんなその辺を評価してたわ」

みく「へー……」

聖「どんな料理が出てくるのかな……?」

朋「ん、えっと――」

聖「――あ……だ、だめっ!」

朋「……へ?」

聖「あの……楽しみにしてたいな……って」

朋「……ああ、そういうことね」

朋「ふふ、わかった。秘密にしておくわね」

聖「ありがとうございます……!」
4 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:09:42.81 sV3pFbv90
朋「……あ、そうだ。あと一個、気になる事が書いてたわ」

聖「気になること?」

朋「ええ」

朋「『隣の部屋に誰かが泊まっていたはずなのに、翌日になったら誰もいなくなってた』」

朋「『従業員に聞いても、誰も泊まっていない、としか言わない』」

朋「『けれど、確かに誰かがいたはずだ。確かに会ったはずだ』」

朋「……ってさ」

みく「ふーん」

聖「幽霊か何かが止まってた……ってことでしょうか?」

朋「それか、そこにいた全員が誰かにさらわれたってことかしら」

聖「……でも、従業員が『誰も泊まっていない』って言ったんですよね?」

朋「そうね……だから、隣の客をさらったのは……」

聖「……!」

朋「……なんて、これがホラ話じゃなかったらの話だけどね」

みく「まあなんだっていいにゃ」

みく「みくたちなら大丈夫でしょ?」

朋「あははっ、間違いないわね」

聖「……そうですね」

聖「プロデューサーさんが――」

モバP「――ん、呼んだか?」

聖「ひゃっ!」

朋「あ、プロデューサー」

朋「あんたは頼りになるわねって話をしてたのよ」

モバP「そうか……はは、ありがとな」

モバP「さて、俺たちの部屋に案内してくれるそうだ」

「ええ。こちらへどうぞ」
5 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:10:31.31 sV3pFbv90
「こちらが、皆様のお部屋になります」

モバP「ありがとうございます」

みく「コタツにゃ! コタツがあるにゃ!」

朋「みくちゃん、上着くらい脱いで――」

みく「――寒いからいや!」

みく「はぁ……ぬくぬく……」

朋「もう……」

「ふふ……」

「……さて、夕飯の時間や温泉の時間に関しては先ほどお伝えしたとおりです」

モバP「はい」

「そして。一点だけ……どうしても守って欲しい注意事項が」

「夜間は決して外には出ないでください」

朋「え……じゃあ、露天風呂もだめなの?」

「……言い換えましょう。夜間は決して敷地外には出ないでください」

朋「あ……そういうこと……」

みく「恥ずかしいやつにゃ」

朋「う、うるさいわよっ!」

「ふふ……」

「見ての通り、ここは雪に囲まれています」

「外に出て道を見失ってしまえば、帰ってくることは困難になるでしょう」

「まして、外が吹雪いてしまったときなどは……」

聖「……」

「……あまりこういう話をすべきではないかもしれませんが」

「過去、この忠告を無視し……そして命を落とした人もいます」

朋「……」

「……たとえ、外に出るときに天気が荒れていなくても、帰ってくるまでその状態が続くと

は限らないのです」

「ですから……くれぐれも外を出歩かないようにお願いします」

モバP「わかりました」

「ありがとうございます」

「それでは、ごゆるりと」
6 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:11:06.26 sV3pFbv90
朋「……夜に出れないんだ」

モバP「どこか行きたかったのか?」

朋「まあ……ほら、ここってスキー場の近くじゃない?」

モバP「そうだな」

朋「だから、ナイター営業してるんだったらちょっと滑ってみたいなって思ってたんだけどね」

モバP「あー」

聖「朋さん、スキー好きなんですか?」

朋「好き!」

朋「楽しいし、気持ちいいし、もう最高よね!」

聖「へー……」

朋「聖ちゃんは?」

聖「あ……私、実は滑ったことなくって……」

朋「そうなんだ……じゃああたしが教えてあげよっか?」

聖「いいんですか……?」

朋「うん!」

朋「みんなにもスキーの面白さ知って欲しいしね!」

聖「ありがとうございます……!」

朋「どういたしましてっ!」
7 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:11:55.74 sV3pFbv90
朋「みくちゃんもどう?」

みく「行くわけないにゃ」

朋「あはは……まあそうよね」

みく「みくはこのままコタツと一体になるのにゃ……」

みく「はぁ……ぬくぬくー……」

聖「……みくつむりですね……ふふ」

みく「それはなんか嫌にゃ」

朋「ふふ……ね、プロデューサー。明日帰る前に滑って言っても大丈夫?」

モバP「ああ、大丈夫だ」

モバP「明日の撮影が長引かなければ、十分時間はあるはずだ」

朋「ん、ありがと」

朋「ってことで、聖ちゃん。明日いっぱい教えてあげるわね」

聖「はいっ……!」

聖「ふふ……楽しみ……♪」
8 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:13:01.61 sV3pFbv90
朋「あ、そうだ。プロデューサー」

朋「お風呂の時間と夕飯の時間教えてもらっていい?」

モバP「ああ。風呂は22時までで、夕飯は19時に持ってきてもらうようにした」

朋「ん、了解……ってことは夕飯までそれなりに時間あるのね」

朋「なにしてよっかな……」

聖「私……売店に行きたい……」

朋「売店?」

聖「うん……」

聖「その……ちょっと……」

聖「……ほんのちょっとだけ……」

聖「その……お腹空いちゃって」

朋「……ふふ」

聖「うぅ……」

朋「ん、そっか。じゃああたしも着いていくわ」

朋「いっぱい買って夕飯食べれなくならないように監視しないとだしね」

聖「そっ、そんなに買わない……!」

朋「ふふっ♪」

聖「むぅ……」

朋「さて、みくちゃんとプロデューサーはどうする?」

みく「みくはいかなーい」

モバP「俺もここにいるよ」

朋「ん、そっか」

朋「じゃ、聖ちゃん、行こっか?」

聖「……」コクッ

朋「いってきまーす」

聖「……いってきます」

モバP「ああ、いってらっしゃい」

みく「いってらー」
9 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:13:59.29 sV3pFbv90
朋「ねぇ、聖ちゃん」

聖「……」

朋「あれ、聖ちゃん?」

聖「……知りません」プイッ

朋「あー……ごめんごめん、からかいすぎちゃったわね」

聖「つーん……」

朋「……ごめんね、聖ちゃん」

聖「知りません……」

聖「朋さんなんか……栄養が全部胸以外に行けばいいんです」

朋「何よその微妙な呪い!」

聖「ずっと私より小さいままでいればいいんです……ふふ」

朋「ちょっと!」

聖「きゃっ……♪」タッ

朋「あっ、待ちな――って聖ちゃん、前! 前!」

聖「へ……」

????「あっ……!」

聖「え……きゃっ!」バン

????「わっ!」バン
10 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:15:27.20 sV3pFbv90
聖「す、すいません……!」

????「アー、大丈夫――」

聖「大丈夫ですか……?」

????「――」

聖「あ、あの……?」

????「――ナシェール」ボソッ

聖「へ……?」

????「あ、ゴメンナサイ。大丈夫です」

????「そちらも、大丈夫ですか?」

聖「あ、はい……」

聖「……ごめんなさい。ちょっと余所見してて……」

????「いえいえ……えっと……」

????「貴方……名前は?」

聖「私ですか……えっと聖です。望月聖」

????「ヒジリ……スヴィトイ……いい名前ですね」

聖「あ、ありがとうございます……」

アーニャ「私は、アーニャです。よろしくおねがいしますね」

聖「アーニャさん……うん、よろしく……」
11 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:16:05.43 sV3pFbv90
アーニャ「それで……ヒジリ?」

アーニャ「廊下は走ったらダメ、ですよ?」

聖「う……ごめんなさい……」

アーニャ「もうしないですか?」

聖「はい……」

アーニャ「ダー。それなら、許します」

朋「聖ちゃん、大丈夫!?」

聖「あ、朋さん……」

朋「ごめんなさい、ちょっとはしゃいじゃってて!」

アーニャ「大丈夫です。アーニャ、怪我はないです」

アーニャ「でも、気をつけてください」

朋「はい……」

朋「……ごめんね、聖ちゃん」

聖「いえ、私こそ……ごめんなさい」

アーニャ「ふふ……二人とも反省しているなら、もう心配ない、ですね?」
12 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:17:01.48 sV3pFbv90
アーニャ「それで、ええと……貴方は?」

朋「あたし?」

朋「あたしは朋よ」

アーニャ「トモ?」

朋「ええ」

アーニャ「んん……ンー……」

アーニャ「……ニェット。思い出せません……」

アーニャ「私、どこで会いましたか?」

朋「へ? 今日が初対面だと思うけど……?」

アーニャ「?」

アーニャ「でも、アーニャと……えと、アナタは友達……なんですよね?」

朋「あー……ごめん、その友……えっと、友達って意味じゃなくてね」

朋「あたしの名前なのよ……藤居朋って言うの」

アーニャ「パニマーユ! そういうことですね!」

アーニャ「アーニャです、トモ、よろしくおねがいします」

朋「ん、よろしくね」

アーニャ「日本語、まだまだ難しいですね……もっと勉強しなくちゃ」

朋「特に人名は難しいだろうしね」

聖「アーニャさんは……えっと、出身はどこなの?」

アーニャ「出身……えと、ロシアですね」

聖「ロシア……」
13 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:17:32.08 sV3pFbv90
アーニャ「だから、日本語は勉強中で」

アーニャ「アーニャ、ここで働いてたくさん勉強してますね」

朋「あ、ここで働いてるんだ」

アーニャ「ダー」

アーニャ「……あ!」

アーニャ「アーニャ、仕事の途中でした!」

アーニャ「ダスヴィダーニャ! それでは!」

聖「あ、うん……またね」

朋「ロシア人ねぇ……はじめてみたわ」

聖「私も……」

聖「……あっ、そうだ」

聖「あの、朋さん……さっきは、その言い過ぎました。ごめんなさい……」

朋「あー、ううん。あたしもからかいすぎちゃったしね」

朋「……それに、事実ではあるし」

聖「あ……」

朋「はは……あたし、6歳下の子にバストサイズ負けてるのよね……」

聖「え、えっと……じゃあ、あのっ!」

聖「分けられるようになったら、分けてあげます……!」

朋「……ちょっと待って、その慰めは逆につらいわ」
14 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:18:17.71 sV3pFbv90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


みく「はぁ……ぬくぬく……」

みく「……」

みく「……」ブルッ

みく「ねぇ。今窓開いてる?」

モバP「いや、開けてないぞ」

みく「えー……」

みく「でもなんか冷たい風が来るんだけど……」

モバP「……隙間風かもな」

モバP「防ごうとして防げるもんでもないし、我慢するしかないな」

みく「……人を泊めるんならちゃんと欲しいにゃ」

モバP「ごもっともだ」

みく「……とりあえず場所移動しよ」

みく「こっちだったら多分風も来ないでしょ」

みく「はぁ……コタツがなかったら今頃凍ってたにゃ」

モバP「そんなに寒いのか?」

みく「にゃ」

みく「Pチャンはそんなに寒くないの?」

モバP「まあ……暖房もついてるしな」

みく「ふーん」

みく「……やっぱ、みくとお前らは違うんだにゃあ」

モバP「……」
15 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:19:36.25 sV3pFbv90
みく「うー……今日寒さに耐えられるかな……」

みく「……いっそこたつで寝るとか?」

モバP「風邪ひくぞ」

みく「でも寒いしー……うにゃぁ……」

みく「ほんと、冬嫌い……」

モバP「……どうしても無理なら1枚くらい布団貸すが……」

みく「どうしても無理!」

モバP「……わかったよ」

みく「にゃははっ、Pチャンやっさしー♪」

モバP「じゃ、寝るときにでも渡すな」

みく「はーい」

モバP「……さて」

モバP「みく、お茶でも飲むか?」

みく「飲む!」

みく「あ、みくの舌が火傷しないけど、体の芯から温まるくらいの熱さでお願い」

モバP「無茶言うな」

みく「だって熱すぎると飲めないんだもん……」

朋「ただいまー!」

聖「ただいま……」

モバP「おう、おかえり」

みく「おかえりー」

みく「何買ってきたの?」

朋「んーっと、とりあえずクッキーとポテチかな」

朋「結構いろいろ売ってたからお土産に買ってもいいかもね」

聖「二人も一緒に食べますか?」

みく「食べる!」

モバP「じゃ、もらおうかな」

モバP「……ちょうどいい。四人分のお茶淹れるな」

聖「わぁ……お願いします……♪」
16 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:21:09.33 sV3pFbv90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


モバP「……」スッ

みく「……」グヌヌ

モバP「……」スッ

みく「……」パァ

モバP「これだな」パッ

みく「あっ!」

モバP「はい、あがり」

みく「うぅ……!」

みく「なんでババ引かないの!」

モバP「そりゃああんなにわかりやすく顔に出てたらな」

みく「むー……またビリにゃあ……」

朋「ふふっ、みくちゃんほんとわかりやすいからね」

みく「朋チャンには言われたくないにゃ」

朋「どういうことよ!」

聖「ふふ……」

聖「……あの、皆さん」

聖「そろそろご飯食べに行きませんか?」

モバP「ん……そうか、もうそんな時間か」

みく「さんせー、こんなつまんないゲームやめにゃ、やめ」

朋「……その割には何回もやってたけどね」

みく「だって負けっぱなしは悔しいし!」

モバP「……よし、じゃあ行くか」
17 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:22:03.08 sV3pFbv90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


モバP「ここだな」

聖「……あ」

アーニャ「あ! ヒジリ、トモ!」

聖「アーニャさん……!」

アーニャ「さっきぶり、ですね?」

アーニャ「ご飯食べにきましたか?」

朋「そうよ」

アーニャ「ダー。それなら案内しますね」

みく「……誰?」

聖「あ、さっき会って……」

聖「仲良くなったの……えへへ」

みく「ふーん」

アーニャ「アーニャは、アーニャです。よろしくお願いしますね」

みく「みくはみくだよ」

みく「で、こっちは――」

モバP「……」

みく「――Pチャン?」

モバP「……ん、ああ。すまん。何の話だ」

みく「自己紹介してただけだけど……どしたの、ボーっとしちゃって?」

みく「もしかして、見惚れちゃってたり? にゃふふ」

みく「うぇ!?」

アーニャ「見惚れる……私のこと好きになってしまいましたか?」

モバP「ああ、いや、違う」

モバP「ちょっと気になることがあってな」

朋「……ふーん?」

モバP「……なんだその目は」

朋「べっつにー?」

モバP「……」

アーニャ「?」

アーニャ「……」

アーニャ「……オブナルージュナ……?」
18 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:23:04.24 sV3pFbv90
アーニャ「あー……ここが、みんなの席ですね?」

アーニャ「あっちにバルーカ……料理があるから、自由に取ってください」

聖「ありがとうアーニャさん」

アーニャ「パジャールイスタ。では、アーニャはこれで」

みく「……よしっ!」

みく「じゃ、みくご飯取ってくるね!」

朋「あたしも!」

聖「あ、じゃあ私も……」

モバP「ん。じゃあここで待ってるな」

朋「あんたの分も取ってきてあげようか?」

モバP「……そうだな。頼む」

朋「ん、りょーかーい」

モバP「……」

モバP「……」

アーニャ「……あれ?」

アーニャ「貴方、一人ですか?」

モバP「ん? ああ、アーニャか」

アーニャ「ダー。アーニャです」

モバP「仕事はいいのか?」

アーニャ「あー、ドゥルーク……友達ができたと話したら、休憩していいよといわれましたね?」

アーニャ「だから、アーニャ。ヒジリたちに会いに来ました」

モバP「そうか……三人なら今料理を取りに行ってるよ」

アーニャ「そうですか……じゃあ、ここで待っていてもいいですか?」

モバP「ああ」

アーニャ「スパシーバ」
19 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:23:49.86 sV3pFbv90
アーニャ「……」

モバP「……」

アーニャ「あー……さっきも、でしたけど」

アーニャ「アーニャのこと、じっと見つめて……どうしました?」

モバP「いや……」

モバP「……なあ、少し聞いてもいいか?」

アーニャ「ダー。なんでしょう?」

モバP「最近。何か、事件に巻き込まれたことはあるか?」

アーニャ「?」

アーニャ「特に無いですね」

モバP「そうか」

モバP「じゃあ、この旅館の噂って知ってるか?」

アーニャ「パミェハ…………知ってます」

アーニャ「夜に抜け出して、そのまま行方不明になって……」

アーニャ「それが脚色されて広まった噂、ですね?」

モバP「そうだな」

モバP「最後に一つだけ」

モバP「……お前の中にいる者に迷惑をかけられたことはあるか?」

アーニャ「……あー、わかるんですね」

モバP「そういう生業だからな」

モバP「お前が取り憑かれていることはわかる」

アーニャ「そうですか……」

アーニャ「……」
20 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:25:45.55 sV3pFbv90
アーニャ「……」

アーニャ「あなたは、ヴェダ……すごい、ですね」

アーニャ「でも、迷惑なんてかけませんね?」

アーニャ「アーニャと一緒に暮らしているだけです」

モバP「そうか」

モバP「もし、お前が望むなら除霊することも――」

アーニャ「――ニェット」

アーニャ「それは、許しません」

アーニャ「ウビーチ……絶対に許しません」

モバP「……そうか、悪かった」

アーニャ「ダー。わかってくれたなら、結構です」

モバP「聞きたいことはそれだけだ」

アーニャ「あー……アーニャを見ていたのはそれが気になっていたのですね」

モバP「ああ。悪かったな」

アーニャ「プリドゥルーク……あなたは優しい人、ですね?」

アーニャ「アーニャのことを心配してくれたのですね……メドヴェージュヤ、ウースルーガ……ありがたい、です」

モバP「別にそういうわけじゃないさ」

モバP「……もし、お前の中の何かが俺たちに危害をなそうとしたら。問答無用で除霊するからな」

アーニャ「イヂーナフイ……大丈夫です」

モバP「わかった。信じるよ」

アーニャ「ウムリーチェ!」
21 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:26:42.88 sV3pFbv90
聖「あ、アーニャちゃん……」

アーニャ「ヒジリ!」

聖「どうしたの?」

アーニャ「アーニャ、みんなとお話に来ましたね」

聖「あ、そうなんだ……」

アーニャ「たくさん、しゃべりましょう?」

聖「うん……あ、でもご飯食べながらだけど……」

アーニャ「アーニャは気にしませんよ?」

アーニャ「聖が揚げ物ばっかり取ってても、気にしません、ね?」

聖「や、野菜だって……取るもん……!」

聖「……後で」

アーニャ「ヒジリは、可愛いですね」

聖「うぅ……」

モバP「……」

モバP(……ところどころで混じってたのは何言ってたんだ?)

モバP(ダーっていうのはロシア語……ならロシア語だろうが……そこまで詳しいわけじゃないからな)

モバP(全部意味は理解できなかったが……)

モバP(……)

アーニャ「一口、もらってもいいですか?」

聖「あ、うん……」

アーニャ「スパシーバ……♪」

モバP(……警戒はしておくか)

モバP(中に何かがいるのは確かなんだから)
22 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:27:41.63 sV3pFbv90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


アーニャ「あ! もうこんな時間です!」

アーニャ「食堂、しまっちゃいますね」

朋「えっ、もうそんな時間?」

アーニャ「あー……楽しい時間が過ぎるのははやいですね」

聖「うん……」

アーニャ「アーニャ、同じくらいの子と話すこと余りありません……」

アーニャ「だから、今日はとても楽しかったです」

聖「アーニャちゃん……」

アーニャ「また、たくさん話してくれますか?」

聖「もちろん……!」

聖「今だって、もっともっとお話してたかったけど……アーニャさんは仕事……なんだよね?」

アーニャ「ダー……ちょっとお話しすぎたかもしれません」

アーニャ「ズロースト……怒られるかも」

朋「ちょっとちょっと、じゃあ早く戻らなきゃなんじゃない?」

アーニャ「そうです……」

聖「じゃあ……えっと、また今度。いっぱい話そうね……!」

アーニャ「ダー!」

アーニャ「スパシーバ、ヒジリ! それに、みなさんも!」

アーニャ「では、ダスヴィダーニャ!」
23 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:30:01.05 sV3pFbv90
聖「……美味しかった」

朋「そうね。評判どおりだったわ」

みく「にゃ!」

みく「みくも大満足! お魚もいっぱい食べれたし!」

朋「……ほんとにいっぱい食べてたわよね」

聖「うん……」

聖「……私は人のこと言えないけど」

朋「……や、まああたしもなんだけど」

朋「だって、美味しかったし……」

聖「うん……止まらなかった……」

モバP「ははっ。満足したなら何よりだ」

モバP「さて……食休みしたら温泉に行くか」

みく「大賛成!」

朋「……あれ、みくちゃんってお風呂は平気なの?」

みく「え、気持ちいいじゃん」

朋「いや、まあそうなんだけど……」

朋「……猫ってお風呂とかって苦手じゃないの?」

みく「みくは猫だけど猫じゃないからにゃ」

朋「……よくわかんないわ」

みく「みくもお前らのことよくわかんないし、おんなじにゃ」

朋「……ま、いっか」

聖「ふふ……」
24 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:30:45.97 sV3pFbv90
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


みく「にゃあぁぁぁ……」

みく「疲れが取れるにゃああぁぁぁ……」

みく「温泉さいこー……」

朋「そうねぇ……ほんと、極楽って感じ……」

聖「ふふ……二人とも蕩けてますね……」

みく「そりゃあにゃあ……」

朋「気持ちいいし……」

聖「ふふ……」

聖「……」

聖「……あの、みくさん」

みく「んー?」

聖「みくさんって、耳と尻尾が生えてたころは、ほんとにそのまま生えてたんですか?」

みく「そだよー」

みく「なんで?」

聖「いえ……ちょっと気になったので」

聖「肌は私たちみたいな色なのに……猫の尻尾とか生えるんだな……って」

聖「……もしかして、尻尾って肌色ですか?」

みく「んなわけないにゃ」

聖「あはは……そうですよね……」

朋「……嫌ね、人間の皮膚と同じ色の尻尾って」
25 :◆6QdCQg5S.DlH 2017/12/17(日) 17:32:12.13 sV3pFbv90
みく「みくの尻尾は真っ白だったよ」

朋「へぇ……」

聖「……あの外の雪くらい白かったの……?」

みく「まあ、そんくらいかなー」

みく「みくたちの仲間うちでは1,2を争うくらいの白さでねー」

みく「みんなには綺麗……ってすっごく褒められてたにゃ」

朋「へー、猫仲間もいたんだ」

みく「別に一匹狼ってわけじゃないからねー」

みく「みくが獲物を仕留めて、みんなに分けてたことだってあったんだから」

聖「そのころは、リーダーだったんですね」

みく「今だってそうにゃ」

みく「……気づいてないかもしれないけど、事務所に来る猫チャンたちってあれみんなみくの前からのお友達だよ?」

朋「そうなの!?」

みく「にゃ……茄子チャンは猫と話せるから知ってたみたいだけどね」

聖「……私ももっと勉強しなきゃ」

みく「聖チャンはまだ4級ってところかなー……もっと精進あるのみにゃ!」

聖「う、うん……!」