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梨子 千歌 曜
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1: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:04:46.59 ID:qE7Wpswd.net
千歌「あっ! よーちゃんのパン美味しそう!」

曜「これ? 購買のおばちゃんが新作だって言ってたよ!」

千歌「ひとくち! ひとくちちょうだい!」

曜「いいよ! はい、あーん!」

千歌「あーん! もぐもぐ。……んっ! おいしい!」

曜「ほんと? もぐもぐ。……あっ! ほんとだ!」

千歌「はい! お返しにわたしのもひとくちあげる!」

曜「それ、いつも食べてるんだけど……。もぐもぐ」

梨子「…………」

千歌「梨子ちゃんもほしいの? はい!」

曜「わたしのもよかったら食べていいよ!」

梨子「えっ!? わ、わたしは自分のがあるから……」

千歌「そう? 遠慮しなくていいのに」

曜「ねっ」



梨子「…………」

3: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:06:40.25 ID:qE7Wpswd.net
曜「千歌ちゃん、これ見て!」

千歌「なにー?」ホッペタクッツケ

千歌「あっ! かわいい服だね!」

曜「でしょー! 千歌ちゃんに似合うと思うなぁ」

千歌「そうかなぁ。あっ、この服もかわいい! よーちゃんにぴったり!」

曜「そう? ……あっ! これ梨子ちゃんに着せてみたい! 梨子ちゃん! みてみて!」

梨子「う、うん」

千歌「どれどれ? ほんとだ! 梨子ちゃんが着たらお嬢さまって感じだね!」

梨子「そ、そうかな?」

曜「千歌ちゃんもそう思う!? ほら、梨子ちゃんももっと近くにおいでよ!」

梨子「ここからでも見えるから……」

千歌「ねぇ、今度三人でこのお店に行こうよ!」

曜「そうだね! 行こう! 行こう!」



梨子「…………」

4: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:08:10.48 ID:qE7Wpswd.net
千歌「給食の後の体育はめんどくさいなー」

曜「そう? わたしは好きだけどな。ご飯食べて頑張るぞー、みたいな」

千歌「えー!? ぜったいこのあと眠くなっちゃうよー!」ヌギヌギ

曜「…………」

千歌「……ふう。よいしょっと」

曜「えいっ!」モミッ

千歌「ひゃあっ!」

梨子「!?」

千歌「ちょっとぉ!? よーちゃんいきなり何するの!?」

曜「千歌ちゃん、また少し大きくなったかなと思って」

千歌「変わんないよ! っていうかよーちゃんもサイズおんなじじゃん!?」

曜「まあそうなんだけど、やっぱり自分のだと分かりにくいでしょ?」

千歌「もぅっ! ……お返しっ!」モミッ

曜「んうっ!」

千歌「……よーちゃんなんかえっち」

曜「ちょ、ちょっと!?/// いきなりはやめてよ///」

千歌「それ、よーちゃんが言えたセリフ!?」

ギャー! ギャー!



梨子「…………」

7: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:09:23.95 ID:qE7Wpswd.net
千歌「うぅ……、春が近づいてるとはいえまだ寒いね」

曜「そうだね」

千歌「……よーちゃん、ぎゅーっ!」

曜「わっ!? ……よーし、千歌ちゃん、ぎゅーっ!」

梨子「…………」

千歌「ほら、梨子ちゃんもおいでよ!」

曜「あったかいよ!」

梨子「あ、あのね、前から言おうと思ってたんだけど……」

千歌・曜「?」

梨子「二人とも、距離が近すぎじゃないかな?」

千歌・曜「え?」

10: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:10:25.25 ID:qE7Wpswd.net
千歌「それって仲良しってこと? だったら梨子ちゃんも仲良しだよ!」

曜「うん!」

梨子「そうじゃなくて、いや、それもそうなんだけどね、なんていうか、物理的距離というか……」

千歌・曜「?」

梨子「ほら、二人ともご飯をあーんってしたり、ほっぺたがくっつくくらい近づいたり、その、む、胸を触ったり、抱きついたり、そういうこと平気でしちゃうから。東京にいた頃はそんなことしてる人、あんまり見なかったし」

千歌「そうなの? こっちだとみんな結構やってるよね」

曜「うん。果南ちゃんとかもよくハグするし」

梨子「そうなんだ。やっぱりちょっと違うのかな……」

11: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:11:53.96 ID:qE7Wpswd.net
千歌「あっ! もしかしてあんまりべたべたされるの嫌だった!?」

梨子「えっ?」

曜「確かに、梨子ちゃんあんまりそういうことしないよね」

梨子「えっ? えっ?」

千歌「ごめんね。今度から少し控えるようにするよ」

曜「親しき仲にも礼儀ありっていうもんね」

梨子「そ、そういうわけじゃ」

曜「……やばっ! もうバス来ちゃうじゃん! それじゃあね! またあした!」

千歌「うん! ばいばい!」

梨子「あっ……、またあした」

千歌「じゃあ、帰ろっか!」

梨子「う、うん」

12: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:13:00.33 ID:qE7Wpswd.net
梨子の部屋


梨子「はぁ……」

梨子(結局、言い出せなかったなぁ)

梨子(でも、なんて言えばいいんだろう)

梨子(わたしも、二人みたいにくっついたり、抱きついたりしたい、なんて……)

梨子(は、はずかしくていえないよぉ……)ゴロゴロ

梨子(と、とにかく明日こそ誤解を解かなくちゃ)

梨子「ふぁいとっ! わたしっ!」

13: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:14:02.69 ID:qE7Wpswd.net
千歌「はぁ……、やっとお昼かぁ」

曜「千歌ちゃん、数学の時にすごいあてられてたね」

千歌「なんか先生と目が合っちゃって。……でもだいじょうぶ! なぜなら今日のお昼は特別だから!」

梨子「何を買ってきたの?」

千歌「ふっふっふ……! じゃじゃーん! 30個限定プレミアムチョコパンだよ!」

曜「あっ!? すごい! 今日だったんだ!」

梨子「すごいものなの?」

曜「購買で時々売り出されるんだ! でも、先着順で30人分しかないからめったに買えないんだよ!」

梨子「そうなんだ」

14: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:15:18.90 ID:qE7Wpswd.net
千歌「ん~! おいひぃ~!!!」

曜「ひとくち! ひとくち!」

千歌「うん! はいあーん……あっ!」

曜「どうしたの?」

千歌「そういえば、昨日梨子ちゃんに言われたばっかりだったよ」

曜「あっ! そうだったね。すっかり忘れてたよ」

梨子「そ、そのことなんだけど……」

千歌「はい! ちぎってあげるね! よーちゃんと、梨子ちゃんにも!」

梨子「う、うん。ありがとう」

曜「おいしー! 幸せだよぉ! 千歌ちゃんのおかげであります!」

千歌「うむ。感謝するがよいぞ!」



梨子「……」ハムッ

梨子「……おいしい」

16: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:16:39.93 ID:qE7Wpswd.net
千歌「みてみて! 花丸ちゃんがワイヤレスイヤホンに興奮してる写真だって! 善子ちゃんから送られてきた!」

曜「どれどれ? ……ぶふっ! すごい嬉しそうだね!」

千歌「かわいいよね! ほら、梨子ちゃんも来なよ!」

梨子「うん!」

曜「あっ、そういえば近づきすぎは……」

千歌「そうだった! ごめんね、梨子ちゃん! はい、スマホ!」

梨子「……うん」

曜「今度、花丸ちゃんにあのアプリ見せてみようよ!」

千歌「いいね! ぜったいびっくりするよ!」



梨子「…………」

17: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:17:37.61 ID:qE7Wpswd.net
千歌「はぁ、また体育かぁ」

曜「社会の先生風邪ひいちゃったんだって! 授業変更になってよかったね!」

千歌「うーん、まあ社会よりはいいかなぁ」

梨子「あ、あの……」

曜「梨子ちゃん、着替えないの?」

千歌「ほら、あっちむいてようよ」

曜「あっ、そうだったね。ごめんね、じろじろ見ちゃって」

梨子「……うん」

千歌「よし! いっちょ頑張りますか!」

曜「おっ! その意気だよ、千歌ちゃん!」



梨子「…………」ヌギヌギ

19: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:18:52.60 ID:qE7Wpswd.net
曜「ふう、今日も寒いね」

千歌「ぎゅーってしようよ!」

曜「ほら、親しき仲にも?」

千歌「あっ! 礼儀ありだったね!」

曜「うん! じゃあ、行こう、二人とも」

梨子「……あのっ!」

千歌「どしたの?」

曜「忘れ物?」

梨子「あ、あのね、昨日言ったことなんだけど」

千歌「ごめんね。ついいつもの癖で……」

梨子「違うのっ!」

千歌「え?」

梨子「……そうじゃないの」

曜「梨子ちゃん、そうじゃないって?」

梨子「い、嫌じゃないの」

千歌・曜「え?」

20: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:21:09.39 ID:qE7Wpswd.net
梨子「確かに、東京にいた頃はそういうことする人は少なかったよ。でも、わたし、千歌ちゃんとか曜ちゃんとそういうことするの、嫌じゃないの」

梨子「ほんとは、わたしだってやってみたかった。ご飯をあーんって食べさせあいっこしたり、ほっぺたがっくっついちゃうくらい近づいたり、ぎゅって抱き合ったり、む、胸を触るのはべつにいいけど……」

梨子「とにかく、もっと二人とそういうことをしたかったの。でも、恥ずかしくて、言えなくて、だから、その……」

梨子「うぅ……///」


千歌・曜「……」




千歌「……梨子ちゃん、おいで!」

梨子「……え?」

曜「ほら、はやく!」

梨子「う、うん」

千歌「ぎゅーっ!」

曜「ぎゅーっ!」

梨子「あっ///」

22: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:23:52.96 ID:qE7Wpswd.net
千歌「えへへっ、二人でするよりもあったかいね!」

曜「そうだね! これからはもっとあったかくなるね!」

梨子「……うん!」

千歌「梨子ちゃん、ごめんね。勘違いばっかりしちゃって」

曜「うん。わたしもごめん」

梨子「そ、そんなことないよ! もとはと言えばわたしがちゃんと言わなかったのが悪いんだし」

千歌「お互い分かんないこともあると思うけどさ、これからもっと仲良くなろうね」

曜「わたしも、梨子ちゃんのこともっと知りたいな」

梨子「……うん。これからもよろしくね」



梨子(あったかくて、いいきもち)

梨子(勇気を出してよかった)

梨子(わたし、いま、とってもしあわせ……)

23: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:25:43.26 ID:qE7Wpswd.net
後日談


千歌「今日も相変わらず寒いねぇ」

曜「そうだね。いつものやっちゃう?」

千歌「いいね! ほら、梨子ちゃんも!」

梨子「うん!」

千歌「ぎゅーっ!」

曜「ぎゅーっ!」

梨子「ぎゅーっ!」

千歌・曜・梨子「……えへへ」



ダイヤ「あなたたち、なにをやっていますの……?」

千歌「ダイヤさん!」

曜「こうするとね、とってもあったかいんだ!」

梨子「ダイヤさんもやりますか?」

ダイヤ「はぁ、何を馬鹿なことを……、ましてや梨子さんまで」

梨子「……え?」

24: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:27:10.51 ID:qE7Wpswd.net
ダイヤ「あなたたちの仲が良いのはとても喜ばしいことですが、時間と場所をわきまえなさいな。登校時間の、それも校門の前でそんなことをやっていては、いい笑いものになりますわよ」

梨子「えっ? えっ?」

クスクス
カワイー
ナカイインダネー

梨子「あ、あの、沼津ではこれが普通だと聞いたんですけど……」

ダイヤ「はぁ? そんなことあるはずがありませんわ。人前もはばからずに抱きつくのは、そこの幼馴染二人と果南さんくらいでしょう」

梨子「……」

ダイヤ「とにかく、風紀を乱すようなことがあってはなりません。梨子さん、あなたもですよ。……それでは、また放課後に」

25: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:29:06.45 ID:qE7Wpswd.net
千歌「えへへ、怒られちゃったね」

曜「まあ仕方ないよ。ダイヤさん生徒会長だし」

梨子「……沼津ではこれが普通じゃなかったの?」

千歌「なんか違ったみたい! あはは、は、は……」

曜「り、梨子ちゃん? もしかして怒ってる?」

梨子「……」

千歌「ほ、ほら、急がないと遅刻しちゃうよ?」

曜「さ、さぁ! 教室に向かって全速前進ヨーソロー!」



梨子「もうっ! 二人ともっ! すっごく恥ずかしかったんだからっ!」


千歌・曜「ご、ごめんなさいぃぃぃ~~~!!!」

28: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:30:32.94 ID:qE7Wpswd.net
曜「じゃあさ、これからはもうああいうことやめる?」

梨子「えっ?」

千歌「そうだねぇ。梨子ちゃんにも怒られちゃったし……」

梨子「そ、それは、その、少しくらいならやってもいいかな……なんて……///」

千歌・曜「……」ニヤニヤ


梨子「も、もうっ!/// からかわないでっ!///」

29: 名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ 2017/02/08(水) 20:31:27.81 ID:qE7Wpswd.net
以上です

最後までお付き合い頂きありがとうございました